区分 資格科目-教職関連科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性 自己研鑽力
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
初等教育における教育課程の意義について考察する。
科目の目的
初等・中等教育における教育課程の理念や意義について説明することができることをめざす。そのために,カリキュラムの歴史や類型,教育方法の概念,教育プラン,教授と学習などの理論について理解し,教育課程編成,教科書検定制度との関係について説明できるようにする。さらに,近年の関連事項(カリュラムマネジメント,総合的な学習の時間,外国語活動,ジェンダー,インクルージョン等)について,概要を説明でき,実際の教育場面において,自ら調べることによりさらなる知識を得ようとする態度を培う。
到達目標
(1)学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。
1-1学習指導要領の性格及び位置付け並びに教育課程編成の目的を理解している。
1-2学習指導要領の改訂の変遷及び主な改訂内容並びにその社会的背景を理解している。
1-3教育課程が社会において果たしている役割や機能を理解している。
(2)教育課程編成の基本原理及び学校の教育実践に即した教育課程編成の方法を理解する。
2-1教育課程編成の基本原理を理解する。
2-2教科・領域を横断して教育内容を選択・配列する方法を例示することができる。
2-3単元・学期・学年をまたいだ長期的な視野から,また幼児,児童及び生徒や学校・地域の実態を踏まえて教育課程や指導計画を検討することの重要性を理解している。
(3)教科・領域・学年をまたいでカリキュラムを把握し,学校教育課程全体をマネジメントすることの意義を理解する。
3-1学習指導要領に規定するカリキュラム・マネジメントの意義や重要性を理解している。
3-2カリキュラム評価の基礎的な考え方を理解している。

科目の概要
日本の学校教育は日本国憲法・教育基本法等の理念や条理にもとづく公教育性をもって営まれるが,そのかなめに位置づくのが教育課程である。教育課程は,各学校が教育目標の達成のために意図的に教育内容を組織・配列したもので,教育課程の編成と基準は学校教育の目的や教育課程に関する法規にさまざまな形で示されている。国が教育課程編成の基準を定める理由として考えられるのは,学校教育は公の性質を持ち,内容に関し一定の基準をもつものであるということ,地域・学校・教師間の格差をなくすため,教育基本法,学校教育法を遵守するため,教育の中立性をもたすため,教育水準の発展向上をめざすためであることについて理解する。また,養護教諭は一定年限の勤務を条件に,保健体育の授業を担当する資格も持ち得るので,教育課程はその専門性から見ても密接な関連を持つことをおさえる。
科目のキーワード
カリキュラム、学校教育法施行規則、教育基本法,法的拘束力、学力問題、学習指導要領、経験カリキュラム、学問中心カリキュラム、カリキュラム・マネジメント、社会に開かれた教育課程
授業の展開方法
教育現場において教務主任としての実務経験から,第1回、第2回で学校現場のエビソードなどを交えて教育課程の立案の状況について述べる。第7回,第8回,第9回で扱う学習指導要領に関して現場での実施状況についても触れる。また、第14回の総合的な学習の時間は、地域性や学校の特色などに触れ、教育課程の立案の具体的な方法や工夫について適宜言及していく。受講者には,教育課程について各コマの基本的事項を学んだ後に,振り返りと確認テストを行う。それは,知識の定着を図り,新たな疑問を発見するためである。最後に,各受講者の想定する学校の教育目標の設定と教育課程の試案を立案し,発表をする。
授業の提示では,資料を配布するが,場合によっては,補助テキストを使用する。必要に応じて動画や視聴覚教材も併用する。

オフィス・アワー
(準備中)
科目コード BD04
学年・期 2年・前期
科目名 教育課程論
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 選択(養護教諭は必修)
学習時間 【授業】30h 【予習・復習】60h
前提とする科目 教育原理
展開科目 教職実践演習(養護教諭)
関連資格 養護教諭
担当教員名 宮田延実
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 教育課程とは 科目の中での位置付け 本コマでは,教育課程の概念や意義について取り上げる。教育課程とは,教育目標を達成するための学校の教育計画のことで学校ごとに編成される。そのために,また,教育の内容を児童の心身の発達に応じ,授業時数との関連において総合的に組織することを学修する。また,教育課程を編成するための規準となるものが学習指導要領であり,各学校では,教育関連法令と学習指導要領に従いながら,教育課程を編成,実施する。教育課程の基準の意味については,まず,すべての児童生徒に対して確実に指導しなければならないことを学ぶ。さらに,本コマでは,寓話「石器時代にカリキュラム」を紹介し,教育課程の意義について考えることができるようにする。
①配付資料「カリキュラムとは」,
②小学校学習指導要領解説総則編,
③配付資料「石器時代のカリキュラム」
コマ主題細目 ① 教育課程とは ② 教育課程とカリキュラム ③ 教育課程の意義~石器時代のカリキュラム~
細目レベル ① 教育課程は,カリキュラムとも呼ばれる。教育課程とは,教育目標を達成するための学校の教育計画のことである。英語ではカリキュラム(curriculum)といい,語源はラテン語で競馬の馬場における「走路」を意味する。教育課程は学校ごとに編成される。学校において教育課程を編成するにあたっては,当該地域や子どもの実態に応じて学校教育目標がつくられる。その目的や目標を達成するために,また,教育の内容を児童の心身の発達に応じ,授業時数との関連において総合的に組織した各学校の教育計画である。
② 各学校において教育課程を編成するための規準とするものが学習指導要領である。これは,一定の教育水準を確保するために国が定めた教育課程の基準である。各学校では,教育関連法令と学習指導要領に従いながら,地域や学校の実態, 児童生徒の心身の発達段階や特性等を考慮して創意工夫を加え,学校の特色を生かした適切な教育課程を編成,実施する。教育課程の基準の意味については,まず,すべての児童生徒に対して確実に指導しなければならないことが挙げられる。児童生徒の学習状況などその実態等に応じて,学習指導要領に示していない内容を加えて指導することも可能。
③ いつの時代も学校が無くても子どもを教育することが生きていく上で重要なことである。
ここでは,「石器時代にカリキュラム」を紹介する。「・・旧石器時代の大人たちは,衣食住の準備のために一生懸命働き,危険から自分たちを守ろうとし,周囲の危険に身をさらすことのないような環境を整え,子どもたちがより良い生活をおくれるように知識や技能をどうすれば習得させることができるかを考える。・・ある大人が提案するには,川岸にプールを作って素手で魚をつかまえようという。素手で魚をつかまえることが第一のカリキュラムとなる。つぎに,川岸の水を飲みにくる深毛馬を棒で捕まえ,馴らそうという提案を大人がする。これが第二のカリキュラムとなる。・・」この寓話をもとに教育課程の意義について考える。

キーワード ① カリキュラム ② 学習指導要領 ③ 石器時代のカリキュラム ④ 学校教育 ⑤ 教育課程編成
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教育課程に関する用語や人物名を教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,教育課程の定義や学習指導要領との関係がポイントとなる。また、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):第2回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,教育課程の基本理念,カリキュラムの類型についての大体の知識を入れておくこと。
2 教育課程の基本理念 科目の中での位置付け 本コマでは,教育課程の基本理念について取り上げる。教育課程は,教科活動と教科外活動(特別活動)の両方を合わせた全人格的な教育計画で,各学校で編成される。そして,学習指導要領は,一定の教育水準を確保するために国が定めた教育課程の基準で法的拘束力をもち,すべての児童生徒に対して確実に指導しなければならない内容であることを学修する。また,カリキュラムには,教科カリキュラムと経験カリキュラムに大きく分けられる。さらにその中間に,相関カリキュラム,融合カリキュラム,広領域カリキュラム,コア•カリキュラムといった,学習内容を段階的に統合した教育課程が考えられている。本コマではこれらのカリキュラムの種類についても学修する。
①事通信出版局『教職教養の要点理解』p10,
②事通信出版局『教職教養の要点理解』p11,
③事通信出版局『教職教養の要点理解』p11
コマ主題細目 ① 教育課程の基本理念 ② 教育課程の編成 ③ カリキュラムの類型
細目レベル ① 教育課程は,教科活動と教科外活動(特別活動)の両方を合わせた全人格的な教育計画を指す。教育課程の定義(「小学校学習指導要領解説総則編」より)は,学校において編成する教育課程については,学校教育の目的や目標を達成するために,教育の内容を児童の心身の発達に応じ,授業時数との関連において総合的に組織した各学校の教育計画である。顕在的カリキュラムとは,「教育課程」と呼ばれる公式のカリキュラム。潜在的カリキュラムとは,教師が無意識に伝達し,子どもが暗黙裏に学び取っているカリキュラム。例:教室の雰囲気,校風など。
② 教育課程は,各学校で編成される。学習指導要領は,一定の教育水準を確保するために国が定めた教育課程の基準。各学校では,法令と学習指導要領に従いながら,地域や学校の実態, 児童生徒の心身の発達段階や特性等を考慮して創意工夫を加え,学校の特 色を生かした適切な教育課程を編成,実施する。教育課程の基準の意味については,まず,すべての児童生徒に対して確実に指導しなければならないことが挙げられる。児童生徒の学習状況などその実態等に応じて,学習指導要領に示していない内容を加えて指導することも可能。
③ カリキュラムは,教科カリキュラムと経験カリキュラムに大きく分けられる。さらにその中間に,相関カリキュラム,融合カリキュラム,広領域カリ キュラム,コア•カリキュラムといった,学習内容を段階的に統合した教育 課程が考えられている。□教科カリキュラムとは,教育課程の伝統的な型で,伝達されるべき教育内容を教科•科目として整理•区分し,学問体系を背景にして教材を論理的な順序によって系統的に構成したもの。□相関カリキュラムとは,教科•科目の区分は保持しながらも,特に関係の深い教科•科目間で相互 に関連を図り,教育効果を上げようとするもの。□融合カリキュラムとは,いくつかの教科•科目等を共通の要素に基づいて融合し,新しい教科•科 目や領域に再編成したもの。例えば,地学,生物,化学,物理などを「理 科」に,歴史,地理,公民などを「社会科」とするなど。□広領域カリキュラムとは,融合カリキュラムをさらに進め,教科•科目の境界を解体して,大きな領 域を構成するもの。大学における一般教育カリキュラムが,自然,社会,人文の3領域から構成されているのがよい例。□コア•カリキュラムとは,すべての教育活動の核(コア)となる教科•科目や活動領域(中心課程)を設定し,その周辺に関連する教科•科目や領域(周辺課程)を配置して, 教育内容全体を有機的に統合しようとするもの。実践例としては,カリフォルニア•プラン(1930年)やヴァージニア•プラン(1934年),日本では 明石附属小プラン(1948年)が有名。□経験カリキュラムとは,既存の学問や教科の体系ではなく,子どもの興味・関心•欲求を基に,生活の場での実践的経験が生かされる教育内容によって構成されるもの。
キーワード ① 教育目的 ② 教育課程の基準 ③ カリキュラムのタイプ ④ 教科活動 ⑤ 教科外活動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教育課程に関する用語やカリキュラム名を教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,教育課程の基本理念や各種のカリキュラムがポイントとなる。また、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,カリキュラムの歴史について,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
3 カリキュラムの歴史 科目の中での位置付け 本コマでは,前回の様々なカリキュラムの種類が出てきた経緯や歴史について取り上げる。19世紀末に至って自然科学の隆盛等を反映して教育内容が拡大されるのに応じて,それまでの読み・書き・聖書等の科目に加え,地理,歴史,音楽,体育等を含む科目に増えることになった。教科カリキュラムは,伝統的な知識・技能の学問体系により科目を細分化し,体系的知識を伝達することを主な目的としていた。知識体系重視の教科カリキュラムにかわって登場したのが,「経験カリキュラム」である。子どもの生活や経験を教育課程編成の基盤としているため,学習内容を系統化することは困難だが,子どもの興味・関心を重視する様々な取り組みがなされたが,この後,これらに対する反省や批判によって,改良型の学問中心カリキュラムと経験カリキュラムが出現してきた。本コマではこれらの歴史を踏まえ,総合的な見地からカリキュラムが編成されていることを学修する。
①配付資料「カリキュラムの種類1」,
②配付資料「カリキュラムの種類2」,
③配付資料「カリキュラムの種類3」
コマ主題細目 ① 教科カリキュラム ② 経験カリキュラム〈1920年代~〉 ③ 学問中心カリキュラム〈1960年代~〉 ④ 人間中心カリキュラム〈1970年代~〉
細目レベル ① 学校教育はもともと読・書・算(3R's)の教育と聖書を用いた宗教教育によって構成されていたが,19世紀末に至って自然科学の隆盛等を反映して教育内容が拡大されるのに応じて,それまでの読み・書き・聖書等の科目に加え,地理,歴史,音楽,体育等を含む十数科目に増えることになった。このように学問体系に即した科目からなる教育課程を「教科カリキュラム」とよぶ。教科カリキュラムは,伝統的な知識・技能の学問体系により科目を細分化し,体系的知識を伝達することを主な目的とする。このため教材と子どもの学習到達度(結果)は重視されるが,子どもの発達や興味・関心はほとんど考慮されない。そこで,当時の教育学,心理学の研究成果や児童中心主義の思想によって,カリキュラムの改編が促された。特にアメリカのカリキュラムは以下にみるような変遷をたどり,我が国にも大きな影響を与えている。
② 知識体系重視の教科カリキュラムにかわって登場したのが「経験カリキュラム」である。子どもの生活や経験を教育課程編成の基盤としているため,学習内容を系統化することは困難だが,子どもの興味・関心を重視する様々な取り組みがなされた。この典型がアメリカのヴァージニア州のヴァージニア・プランやカリフォルニア州のカリフォルニア・プランである。また,経験カリキュラムと関連が深いのが コア・カリキュラムである。これは,子どもの日常生活を中心(コア課程)におき,教科内容はコアに関連させたもの(周辺課程)で構成するものである。
③ 1960年代のアメリカではスプートニク・ショック等を背景とし,科学の発展に即応した教育が要求されるようになっていた。また,ブルーナーはウッズホール会議で「どの教科でも知的性格をそのままに保って,発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができる」という仮説を提示し,これまでの経験主義教育を批判・反省するカリキュラム改造運動をおこした。先のブルーナーの仮説に基づいて,学問の構造を反映した教育課程が編成されるのが学問中心カリキュラムである。その内容は学問的論理に従って系統的に編成され,授業を通じての教育内容の習得により,子どもが次の発達段階に誘い込まれるような科学的概念と学問的知識によって構成される。このため,学問主義,専門主義のカリキュラムとして特徴付けられる。
④ 経験カリキュラムでは,子どもの要求と興味が強調され,これを基礎として内発的意欲の動機づけが重視され,学問的知識の教育は背後に退くことになる。他方,学問中心カリキュラムは子どもに教える内容を明確にはしたものの,子どもが何に興味をもち,何を学習したがっているかとの事実を顧慮しない結果となったため,学習の動機づけが十分でないなどの反省が生まれた。この反発から能力差を越えて教育における平等を追求する立場が現われて,「人間中心カリキュラム」が主張されるようになった。
現在では,経験カリキュラム,学問中心カリキュラム,人間中心カリキュラムのどれかを選択するという方法ではなく,それぞれの長所と短所を踏まえつつ,総合的な見地からカリキュラムが編成されている。

キーワード ① 経験カリキュラム ② 学問中心カリキュラム ③ 人間中心カリキュラム ④ スプートニク ⑤ ブルーナー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教育課程に関する用語や人物名を教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,教育課程の定義や学習指導要領との関係がポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):第2回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,教育課程の基本理念,カリキュラムの類型についての大体の知識を入れておくこと。
4 教育方法の概念 科目の中での位置付け 本コマでは,編成した教育課程を効果的なものにする教育方法やその概念について取り上げる。教育概念では,陶冶•教授•訓育,形式陶冶と実質陶冶について学ぶ。学習観による教育方法の分類については,学問的内容領域およびその論理系統を基本にした教科によって,科学,技術などの体系化された内容を系統的に学んでいく系統学習や,生活経験における問題を解決するための思考を学習過程として組織し,創造的思考を身に付けていく方法。教師は教授者でなく助言者となり,学習者である生徒の自発的な興味や関心,欲求を生かしていく問題解決学習を学ぶ。また,古典的教授理論では,コメニウスの教授理論,ペスタロッチの教授理論,ヘルバルトの4段階教授法を学ぶ。事物教授の「実物教授」「直観教授」にも言及する。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p12,
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p12,
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p13
コマ主題細目 ① 教育と陶冶 ② 学習観による教育方法の分類 ③ 古典的教授理論
細目レベル ① □陶冶•教授•訓育について,陶冶…土をこねたり(陶),金属をたたいたり(冶)して形作ることから転じて,人間を形作ること,教育すること,成長することを意味する。教授…教師-教材-子どもの三肢関係から成るもので,知育と同義。訓育…教師-子どもの直接的な関係で成り立つもので,道徳性の育成を意味し,徳育と同義。□形式陶冶と実質陶冶について。形式陶冶…一つ一つの知識や技能を習得するのではなく,記憶力,推理力, 想像力を伸ばすことによって一定の精神的な態度を習得させること。例えば,古典や数学の教養的学習を通して,感受性や想像力などを育て, 一般性のある知性の枠組みをつくろうとすることなど。実質陶冶…一つ一つの実用的な知識・技術を習得し,具体的な学習を通して精神の実質的側面を豊かにさせること。例えば,武道や茶道などで,個々の技術や知識の習得を重ね,精神面まで高めようとすることなど。
② 学習観による教育方法の分類について。□系統学習は,学問的内容領域およびその論理系統を基本にした教科によって,科学,技術などの体系化された内容を系統的に学んでいく方法。教師は科学,技術などの客観的な知識を,学習者である生徒に系統立てて伝授する。□問題解決学習は,生活経験における問題を解決するための思考を学習過程として組織し,創造的思考を身に付けていく方法。教師は教授者でなく助言者となり,学習者である生徒の自発的な興味や関心,欲求を生かしていく。
③ 古典的教授理論では,□コメニウスの教授理論は,子どもを白紙(タブラ・ラサ)と見なし,印刷を行うように,印版となる教科書,インクとしての教師の声,圧印機としての学校の規律があれば誰にでも簡単に教えることができるとする教刷術を考案した。これは一斉教授方式であって,公教育の基礎となる考えである。また,すべての知識を身に付けるべきという考えから「汎知学」を提唱し,その汎知のための初等教育段階の教科書として『世界図絵』を作成。□ペスタロッチの教授理論は,伝統的な教材を注入的に教えるという古い教育観を否定し,子どもの「自然」の発展を助長するのが教育であると主張。その援助の方法的原理として「直観教授」を提唱した。感覚を通して事物を観察し経験させて印象を 明瞭化させ,その上で事物の名前を教え,次いでその事物の形,性質を比較検討し,最後に事物一般に通じる法則を導き出させるという方法である。□ヘルバルトの教授理論では,教育の目的を倫理学に,方法を心理学に位置付け,教育の目的は道徳的品性の陶冶にあるとした。そして教育の過程には,・生徒の欲望や行動を規制して秩序を保たせる「管理」,・教材を通して知識を与える「教授」,・教授内容を内面化し,心情や意思に深めていく「訓練」——の3つの面があるとした。そして教授の形式的段階として,明瞭―連合―系統―方法の 4段階教授法を唱えた。□事物教授は,コメニウスの主張した,感覚論を前提とした教授理論。学習は事物の観察に始まり,次いで思考に移り,最後に言葉で表現する過程をたどるとするもの。「実物教授」「直観教授」ともいう。
キーワード ① 形式陶冶 ② 教育方法 ③ 教授法 ④ 実質陶冶 ⑤ 訓育
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教育課程に関する用語やカリキュラム名を教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,教育方法やその概念の内容を押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,教授の内容と学習の理論について,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
5 教授と学習の理論 科目の中での位置付け 本コマでは,教育課程を有効にするための教授と学習の理論について取り上げる。教授段階論については,ヘルバルトの4段階から成る教授段階法やラインの5段階教授法について学ぶ。学習理論では,スキナーのプログラム学習については,その5原理を理解する。その他に,ブルーナーの発見学習,オーズベルの有意味受容学習,ハインペル,ワーゲンシャインの範例学習などについて理解する。評価に関わるブルーム,キャロルの完全習得学習,フイリップス,塩田芳久のバズ学習(バズ・セッション),アロンソンのジグソー学習,オズボーンのブレーン・ストーミングなどについても理解する。このように,本コマではカリキュラムに応じて様々な教授方法が出てきたことを学習する。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p14,
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p14,
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p15
コマ主題細目 ① 教授段階論 ② 学習理論Ⅰ ③ 学習理論Ⅱ
細目レベル ① □教授段階論について,ヘルバルトは,人間が道徳や科学的知識を学びとる合理的な方法を考え,これを教授段階論として示した。ヘルバルトが確立したのは4段階から成る教授段階法だが,その後,弟子のツイラーが5段階に発展させた。□ヘルバルトの4段階教授法:明瞭―連合―系統―方法□ツイラーの5段階教授法:分析―総合―連合―系統―方法□ラインの5段階教授法:予備―提示―比較―概括―応用□ヘルバルトの教授の進行段階:明瞭…もののイメージをはっきり認識する。連合…他の似たいメージ と合流し,連合する。系統…連合されたいメージを論理的に意味あるように系統化する。方法…系統を発展させ,新たないメージに応用させる。
② □プログラム学習:スキナー。オペラント条件づけの理論(反応の直後の刺激〈報酬〉は反応を強化する)に基づき,ティーチング・マシンを用いた個別学習の方法。教材の内容を細分化し系統的に配列したものを,学習者がその能力に応じて学んでいく。□プログラム学習の5原理:1)スモール・ステップの原理…学習内容を細分化し,誤答をできるだけ少なくさせる。2)即時確認の原理…正答かどうかを直ちに確認し,誤りの場合は正しい解答が得られるように導く。3)積極的反応の原理…学習者が積極的な反応を求めるようにする。4)自己ペースの原理…自分に合った速度で学習を進める。5)学習者検証の原理…プログラムのよしあしは,学習者の学習結果によって判断する。□発見学習:ブルーナー。既存の知識を教え込むのではなく,知識が生まれてきた過程をたどらせることによって,知識を構造として学習し,科学的な概念や法則を学習者が自ら発見していく方法。□有意味受容学習:オーズベル。本来の学習に入る前に思考の枠組みとなるような先行オーガナイザーを導入することで理解を容易にし,学習の認知構造への受容を促進させる方法。□範例学習:ハインペル,ワーゲンシャイン。教材の中から本質的・基本的な事例(範例)を精選し,それを学習することで,基本的・基礎的な理解を図るとともに,他への応用可能な方法・能力を習得し,さらに全体の法則的関連性の把握を目指すもの。
③ □完全習得学習:ブルーム,キャロル。達成すべき目標を明確にし,合理的評価とそれに基づく適切な指導を行うプロセスを繰り返すことで,学習者に学習内容を完全に習得させる方法。 診断的評価,形成的評価,総括的評価をうまく取り入れ,評価と指導の一体化を図っている点が特徴。□バズ学習(バズ・セッション):フイリップス,塩田芳久。グループ学習と討議学習を組み合わせた学習の方法。6人程度のグループに分かれて,がやがやと話し合いながら問題の解決を目指すもの。□ジグソー学習:アロンソン。協同学習の一形態。学ぶべき内容を分割し,それぞれグループに分かれてその内容に習熟する。その後,各グループから一人ずつで構成するグループをつくり,学んだことをお互いが教え合うことで,ジグソーパズルのように学習を進めていく方法。
キーワード ① 教授段階論 ② 学習理論 ③ 評価 ④ ヘルバルト ⑤ スキナー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教授方法や学習理論は数多いが,詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,学習理論の内容とそれを唱えた人物を押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,数々の教育プランについて,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
6 教育プラン 科目の中での位置付け 本コマでは,教育プランについて取り上げる。教育プランは,教育課程の目標を効果的に到達させるための教育の課程や計画である。20世紀より著しい進化を遂げた様々なプランを概観する。デューイは,教育の過程を成長の過程と等しいものとし,生活即教育の経験験主義的教育論を展開した。彼の方法論を後継者がさらに発展させ,問題解決学習を唱えた。キルパトリックはプロジェクト・メソッド(プロジェクト法)を発案した。20世紀初頭にわが国の教育界に大きな影響を与えたのは,ウォツシュバーンのウィネトカ・プラン。モリソンが考案したモリソン・プラン,バーカーストのドルトン・プラン,ペーターゼンのイエナ・プランがあることを理解する。集団的な教授の形態として,モニトリアル•システム,チーム・ティーチングなども理解する。本コマでは,様々な教育プランと教育課程との関係を考える。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p16,
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p17,
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p18
コマ主題細目 ① 経験主義的教育論 ② 20世紀における主要な教育プラン ③ 集団的な教授の形態
細目レベル ① デューイは,教育の過程を成長の過程と等しいものとし,生活即教育の経験験主義的教育論を展開した。彼の方法論を後継者がさらに発展させた。□問題解決学習…デューい:学習者が自らの生活経験の中から問題を発見し,それを実践的に解決していく過程を通して,科学的知識や自主的な問題解決の方法・能力を習得させようとする方法。□問題解決の5つの段階1)暗示…問題の漠然とした自覚。問題を感じとる2)知的整理…問題の明確化。問題がどこにあるかをつきとめる3)仮説…問題を注意深く調べ,仮説を立てる4)推理…仮説を推論・検討し,解決のための計画を立てる5)検証…観察や実験などによって仮説を検証する。□プロジェクト・メソッド(プロジェクト法)…キルパトリック:デューイの「なすことによって学ぶ」という経験主義の学習原理に基づき, 実践的な作業を通して,子どもが自主的に問題解決に取り組む方法。「構案法」とも呼ばれる。□プロジェクト•メソッドの過程は,1)目的設定,2)計画,3)実行,4)評価——の4段階から成る。これらがまとまって「作業単元」が構成される。
② 20世紀初頭に開発されたさまざまな教育方法が大正期に紹介・導入され,わが国の教育界に大きな影響を与えた。□ウィネトカ・プラン:1919年,ウォッシュバーンが,アメリカのイリノイ州ウィネトカ市の小・中学校で実施したもの。教育課程を共通基本教科(読・書・算の3 R’s)と社会的・創造的活動(音楽,美術,体育等)に分け,前者では個別指導による学習内容の完全な習得を,後者では集団学習による子どもの社会化を目指した。□モリソン・プラン:1920年,モリソンが考案し,アメリカの中等学校に普及したもの。子どもの自発性を尊重しながらも,学習内容の完全な習得を目指し,デューイの問題解決学習の方法とヘルバルトの教授段階論を技術的に融合した方法。 教科をその特性によって,1)科学型,2)鑑賞型,3)型4)実技型,5)反復練習型の5つに分類し,それぞれに固有の教授段階を設定した。特に 科学型における探索―提示―類化―組織化―発表が有名。□ドルトン・プラン:1920年,バーカーストが,アメリカのマサチューセッツ州ドルトン市のハイスクールで実施した方法。教育課程を主要教科群(国語,数学,理科,社会等)と副次的教科群(音楽,美術,体育等)に分ける。前者は午前中, 教科別の実験室(ラボラトリー)で教科担任からの個別指導を受け,後者は午後,学級単位で授業を行う。主要教科群では,生徒は自分の立てた 「学習割当表(アサインメント)」に基づいて,1か月間にどの教科をどこまで学習するかという約束を教師とする。それぞれの教科では,学習問題の答えや教師への質問を書くカードが用意され,教科ごとに箱に入っている。生徒は学習の進行に合わせてカードを取り出して自習し,合格するとポイントがもらえる。ポイントは学習進度表に示され,教師には生徒それぞれの学習の進度がすぐに分かる。わが国には1921(大正10)年に紹介され,沢柳政太郎の成城小学校や赤井米吉の明星学園などで実践された。□イエナ・プラン:1924年,ペーターゼンが,ドイツのイエナ大学附属実験学校で実施した方法。「学校は生活共同体(ゲマインシャフト)の縮図でなければならない」という考え方の下に,従来の年齢別学年・学級編制を廃止し,知的な発達 段階や人間性などのトータルなバランスを考慮して,低学年・中学年・高学年の3つの基幹集団を編成する。その中で,子どもは自らの興味・関心に応じた自由な学習を行い,指導する立場と指導される立場の両方を経験しながら,生活共同体の中の学習を通して社会性の育成が目指された。
③ 集団的な教授の形態として,□モニトリアル•システム:19世紀初頭から中ごろにかけて行われた教授法の一形態で,生徒のうち年 長で比較的優秀なものを助教(モニター)とし,教師の監督・指導の下に, 他の生徒への指導に当たる2段階方式の指導体制。「助教法」または「ベル・ランカスター法」と呼ばれる。□チーム・ティーチング(TT):1955年,ハーバード大学のケッペルが教員養成計画の改革案の一つとして 考案したもの。従来のように1つのクラスを1人の教師が指導するのではなく,複数の教師がそれぞれの専門性を生かしながら,協力して指導に当たる方法。協力教授組織と訳される。1協同して指導計画を作成する,2)協同して教材・教具を作成する,3)協同して指導に当たる,4)協同して評価する——という4つの側面から成る。いわゆる「学級王国」の弊害の防止,教師の専門性の発揮と向上,学校経営の円滑化とともに,個に応じた教育の上からも有効な方法として,わが国でもその推進が図られている。
キーワード ① デューイ ② 教育プラン ③ 集団的教授法 ④ デューイ ⑤ 学級王国
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた教育プランの詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,学習プランの内容とそれを唱えた人物を押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,学習指導要領の歴史についてはシラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
7 学習指導要領の変遷 科目の中での位置付け 本コマでは,学習指導要領の変遷について取り上げる。学習指導要領は,戦前の「教授要目」「教授細目」に代わって,1947 (昭和22)年に初めて発行された。戦後の民主主義新教育体制の下で,アメリカの「コース・オブ・スタデい」を範として作られたものであり,「試案」と記されていた。教育課程編成にあたって,教師の工夫の手引,研究のための参考として作成されたが,その後,「試案」でなくなるとともに,時代の変化に対応してほぼ10年ごとに全面改訂されてきた。そして,教育課程の基準となる学習指導要領は,法的拘束力を有している。これまで学習指導要領は,小•中学校は8回,高校は9回にわたって全面改訂を実施してきた。本コマでは,このような学習指導要領の変遷について,教育課程の上での位置づけを考える。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p82,
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p83-84,
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p85
コマ主題細目 ① 学習指導要領の性格 ② 学習指導要領の法的根拠 ③ 学習指導要領の変遷
細目レベル ① 学習指導要領は,教育の機会均等の観点から,全国的に一定の教育水準を確保するために,各学校が編成する教育課程の基準として,国(文部科学省)が学校教育法などの規定に基づき各教科等の目標や大まかな内容を告示として定めた大綱的基準である。□学習指導要領の告示とは,公の機関が決定した事柄を広く一般国民に知らせること。原則として,法規としての性格は有しない。しかし,学習指導要領については,省令である学校教育法施行規則が長文で,しかも高度に専門的・技術的であることから,法令を補完する法規としての性格を有するとされている。□学習指導要領の沿革:学習指導要領は,戦前の「教授要目」「教授細目」に代わって,1947 (昭和22)年に初めて発行された。戦後の民主主義新教育体制の下で,アメリカの「コース・オブ・スタデい」を範として作られたものであり,「試案」と記されていた。教育課程編成にあたって,教師の工夫の手引,研究のための参考として作成されたが,その後,「試案」でなくなるとともに,時代の変化に対応してほぼ10年ごとに全面改訂されてきた。
② 教育課程の基準となる学習指導要領は,法的拘束力を有している。その法的根拠は次の法令による。学校教育法…小中高等学校等の教育課程に関する事項は「文部科学大臣が定める」(第33条ほか)。学校教育法施行規則…小学校の教育課程は「教育課程の基準として文部科学大臣が別に公示する小学校学習指導要領によるものとする」(第52条)。
※他の学校にも同様の規定あり。直接的には,学校教育法施行規則の規定が,学習指導要領を教育課程の基準とする法的根拠となっている。

③ これまで学習指導要領は,小•中学校は8回,高校は9回にわたって全面改訂を実施。学習指導要領発行は1947 (昭和22)年,実施は小•中学校…昭和22年,高校…昭和23年。はじめての学習指導要領。児童中心主義・経験主義の立場に立つ。教師のための手引として作成され,「試案」の2文字が付されていた。修身,歴史,地理を廃し,「社会科」を新設。小学校に男女共修の「家庭科」を新設。中学校に「職業科」が置かれる。小学校第4学年以上に「自由研究」を新設。
第1次改訂1951(昭和26)年①基本的な性格は昭和22年版と同じ。②「自由研究」を廃し,小学校に「教科以外の活動」を,中学校と高校に 「特別教育活動」を置く。③中学校で体育が「保健体育」となる。④中学校で職業科が「職業,家庭科」となる。
高校第2次改訂1955 (昭和30)年,実施昭和31年。①選択教科制を全面的に改めて必修教科•科目を増設し,コース制を導入。②「試案」の2文字が削除される。
小・中学校第2次改訂1958 (昭和33)年①「発行」から「告示」形式となり,教育課程の国家的基準としての法的 拘束性が明確化される。②教科内容の系統性を重視する傾向が強まり,科学技術教育の向上を図る。③道徳教育の充実強化のため,小•中学校に「道徳の時間」を新設。高校では「倫理社会」を必修科目として新設。④小中学校の教育課程は「教科」「道徳」「特別教育活動」「学校行事等」 の4領域で,高校は「教科・科目」「特別教育活動」「学校行事等」の3 領域で構成される。
小中学校第3次改訂小学校1968 (昭和43)年①授業時数を,従来の最低時数から標準時数として示す。②理数系の教科で教育内容の現代化を図る。③「特別教育活動」と「学校行事等」が統合されて「特別活動」(高校で は「各教科以外の教育活動」)となり,小,中学校の教育課程は「各教 科」「道徳」「特別活動」の3領域で,高校は「各教科•科目」「各教科 以外の教育活動」の2領域で構成される。④中学校の特別活動(高校では「各教科以外の教育活動」)の内容として 必修の「クラブ活動」を新設。
小中学校第4次改訂1977 (昭和52)年①「ゆとりと充実」を目指し,授業時数を約1割,指導内容も大幅に削減 し,各学校の創意を生かす「ゆとりの時間」を新設。②教育課程の基準の大綱化•弾力化が図られる。③高校に習熟度別学級編成を導入。④小中高の教育内容の一貫性を図る。
小中学校第5次改訂1989 (平成元)年①個性尊重の教育を目指し,小中学校で授業時数の弾力的運用,中,高 校で選択履修幅の拡大を図る。②小学校の低学年で社会科と理科を統合し「生活科」を新設。③入学式・卒業式などでの国旗国歌の取り扱いを明確にした。④体験的な学習,問題解決的学習を重視。⑤中学校に習熟度別指導を導入。⑥コンピュータリテラシーの育成のため中学校の「技術•家庭科」に「情 報基礎」が加わる。⑦高校の社会科を「地理歴史科」と「公民科」に分割再編し,「世界史」を必修とした。⑧高校の「家庭科」を男女必修とした。
小・中学校第6次改訂1998 (平成10)年①完全学校週5日制の下で「生きる力」を育成することを目指し,授業時 数の大幅削減と教育内容の厳選を行う(小中学校では年間70単位時間 削減。高校では要卒業単位数を80単位から74単位に削減)。②「総合的な学習の時間」の新設。③中高校の特別活動のクラブ活動を廃止。④中学校の外国語を必修教科として位置づけ,英語の履修を原則とする。⑤高校で必修教科として「情報」を新設。⑥高校で「学校設定教科科目」を新設。⑦盲・聾・養護学校の「養護・訓練」を改め「自立活動」とする。
小中学校第7次改訂2008 (平成20)年①改正教育基本法等を踏まえ,「生きる力」を育むため,基礎的•基本的 な知識,技能の習得,思考力判断力表現力等の育成,学習意欲の向上等,豊かな心や健やかな体の育成②思考力判断力表現力等を育成するため,言語活動の充実を図る③教科等を横断して改善すべき事項…情報教育,環境教育,ものづくり, キャリア教育,食育,安全教育,心身の成長発達についての正しい理解④授業時数の増加…小学校低学年週2コマ,中高学年週1コマ,中学校週1コマ増加,高等学校では週当たり30単位時間を超えて授業を行うことができることを明記⑤小学校高学年に外国語活動を導入⑥中学校選択科目を標準授業時数から除外*2015(平成27)年3月に,道徳教育の改善・充実を図るため,道徳の時間を教育課程上,「特別の教科である道徳」として新たに位置付ける一部改正を行う。小中学校第8次改訂2017 (平成29)年である。

キーワード ① 教育課程編成 ② 教育課程の基準 ③ 学習指導要領改訂 ④ 教育の機会均等 ⑤ 試案
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた学習指導要領の変遷についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,ほぼ10年ごとの学習指導要領改定の特徴を押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,学習指導要領の改定の方向は,今日的課題を反映しているので,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
8 現行学習指導要領 科目の中での位置付け 本コマでは,現行の学習指導要領が改訂された経緯や背景,方向性について取り上げる。
中教審答申では改善の方向性として,学習指導要領等の枠組みの見直し,教育課程を軸に学校教育の改善•充実の好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現,「主体的•対話的で深い学び」といった「アクティブ•ラーニング」の視点である。改訂の基本的な考え方としては,教育基本法,学校教育法などを踏まえ,子供たちが未来社会を切り拓くための資質•能力を一層確実に育成。その際,子供たちに求められる資質•能力とは何かを社会と共有し,連携する「社会に開かれた教育課程」を重視した。教育内容に関する主な改善事項では,言語能力の確実な育成,外国語教育の充実などがある。他にも改善点が多くあるが
本コマでは改善に至った背景と目指す未来について考えていく。

①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p86
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p86
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p87
コマ主題細目 ① 学習指導要領等の改善の方向性 ② 改訂の基本的な考え方 ③ 教育内容に関する主な特徴
細目レベル ① 中教審答申では改善の方向性として3点を挙げている。(1)学習指導要領等の枠組みの見直し(「何ができるようになるか」(育成を目指す資質,能力)。「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「子供一人一人の発達をどのように支援するか」「何が身に付いたか」「実施するために何が必要か」)(2)教育課程を軸に学校教育の改善•充実の好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現(教科等横断的な視点で必要な教育の内容を組織的に配列,教育課程の編成•実施•評価,改善を図るPDCAサイクルを確立,地域等の外部の資源も含めて必要な人的•物的資源等の効果的な組合せ)(3)「主体的•対話的で深い学び」の実現(「アクティブ•ラーニング」の視点…「生きる力」を子供たちに育むため,「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら,すべての教科等を,知識及び技能,思考力,判断力,表現力等,学びに向かう力,人間性等の3つの柱で再整理)
② 教育基本法,学校教育法などを踏まえ,これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし,子供たちが未来社会を切り拓くための資質•能力を一層確実に育成。その際,子供たちに求められる資質•能力とは何かを社会と共有し,連携する「社会に開かれた教育課程」を重視。
知識及び技能の習得と思考力,判断力,表現力等の育成のバランスを重視する平成20・ 21年版学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で,知識の理解の質をさらに高め,確かな学力を育成。先行する特別教科化など道徳教育の充実や体験活動の重視,体育•健康に関する指導の充実により,豊かな心や健やかな体を育成。

③ 教育内容に関する主な改善事項は,言語能力の確実な育成,理数教育の充実,伝統や文化に関する教育の充実,道徳教育の充実,体験活動の充実/⑥外国語教育の充実である。その他の重要事項としては,幼稚園教育要領において「幼児の終わりまでに育ってほしい姿」を明確化。初等中等教育の一貫した学びの充実。主権者教育,消費者教育,防災•安全教育などの充実。プログラミング教育を含む情報活用能力の育成。中学校における教育課程外の学校教育活動である部活動と教育課程との関連の留意および社会教育関係団体と連携。障害に応じた指導。日本語の能力等に応じた指導,不登校等への指導等, 子供たちの発達の支援。
キーワード ① 学習指導要領等の改善の方向性 ② 改訂の基本的な考え方 ③ 教育内容に関する主な特徴 ④ カリキュラム・マネジメント ⑤ アンティブ・ラーニング
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた学習指導要領の改訂の方向性についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,学習指導要領改定の方向性を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,現行の学習指導要領の内容については,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
9 特別支援教育の対象と制度・法令 科目の中での位置付け 特別支援教育への転換は,次の報告・答申等の提言に基づいて行われた。 それは,特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議報告「今後の特別支援教育の在り方について」2003 (平成15)年3月において,障害の程度などに応じ特別の場で指導を行う「特殊教育」から,障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応じて教育的支援を行う「特別支援教育」への転換を図ることである。LD,ADHD,高機能自閉症を教育対象の障害に含めることも含まれている。また,個別の教育支援計画,特別支援教育コーディネーター,広域特別支援連携協議会等の必要性,盲•聲•養護学校から障害種にとらわれない特別支援学校への転換である。このようなことから,本コマでは特別支援教育の対象とその制度と法令について考える。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p40-41
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p41-42
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p42-45
コマ主題細目 ① 特別支援教育とは ② 特別支援教育の法令と制度変更について ③ 特別支援教育の校内組織やシステム
細目レベル ① 特別支援教育とは,障害のある子どもの自立や社会参加に向けて,その一人一人の教育的ニー ズを把握して,その持てる力を高め,生活や学習上の困難を改善または克服するために,適切な教育や指導を通じて必要な支援を行う教育である。インテグレーションとは,障害のある子どもを障害のない子どもと一緒に教育 すること。つまり統合教育を行って,個々の障害のある子どもの発達の可能性を最大限に伸ばすことを目指すことである。インクルージョンとは,インテグレーションの考え方をさらに推し進め,障害のある子どもを含むすべての子どもに対して,個々の教育的ニーズを満たすための適切な支援を行うことを目指すことである。現在では,インクルーシブ教育システム(障害者を包容する教育制度)を推進している。人間の多様性の尊重等の強化,障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ,自由な社会に効果的に参加できるようにするとの目的の下,障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みである。障害のある者が一般的な教育制度から排除されない,己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられる。その際,「合理的配慮」が提供されることが必要とされている。
② 特別支援教育への転換は,次の報告・答申等の提言に基づいて行われた。それは,特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議報告「今後の特別支援教育の在り方について」2003(平成15)年3月において,障害の程度などに応じ特別の場で指導を行う「特殊教育」から,障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応じて教育的支援を行う「特別支援教育」への転換を図ることである。LD,ADHD,高機能自閉症を教育対象の障害に含めることも含まれている。また,個別の教育支援計画,特別支援教育コーディネーター,広域特別支援連携協議会等の必要性,盲•聲•養護学校から障害種にとらわれない特別支援学校への転換である。文部科学省通知「特別支援教育の推進について」2007 (平成19)年4月 特別支援教育が法的に位置付けられた改正学校教育法が施行されるに当たり,各学校で行う特別支援教育について,基本的な考え方,留意事項等を まとめて示したもの。「特別支援教育の理念」「特別支援教育を行うための 体制の整備及び必要な取組」「保護者からの相談への対応や早期からの連携」など8つの項目に分けて述べている。
中央教育審議会報告「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システ 厶構築のための特別支援教育の推進」2012 (平成24)年7月では,障害者の権利に関する条約に示されたインクルーシブ教育システムの理念 を踏まえ•その構築を今後の特別支援教育の方向性とし,制度の在り方や 教員の専門性向上のための具体的方策にかかる中央教育審議会での検討が まとめられたもの。「就学相談•就学先決定の在り方」「障害のある子ども が十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基礎となる環境整 備」「多様な学びの場の整備と学校間連携等の推進」「特別支援教育を充実 させるための教職員の専門性向上等」などについて述べている。「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議報告」2021(令和3)年3月においては,少子高齢化の一方で,医療の進歩•特別支援教育への理解の広がり,障害の概念の変化や多様化など,特別支援教育を巡る社会や環境の変化に伴い, 特別支援教育を必要とする子供の数は増加している。特別な配慮を要する子供がその可能性を最大限に伸ばすとともに,自立と社会参加に必要な力を培うための適切な指導,必要な支援の重要性がますます向上している。こうした現状を踏まえつつ新しい時代の特別支援教育の在り方や医療や福祉と連携した特別支援教育の推進方策を検討し,本報告書が公表された。 就学前の相談・支援の充実・小中学校,高等学校における学び及び学びの場の充実•特別支援学校における教育環境の整備等特別支援学校における 障害のある子供の学びの場の整備•連携強化,特別支援教育を担う教師の 専門性の向上,ICT利活用等による特別支援教育の質の向上,関係機関 の連携強化による切れ目ない支援の充実について示された。

③ 特別支援学校は,視覚障害者,聴覚障害者,知的障害者,肢体不自由者又 は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して,幼稚園,小学校, 中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに,障害による学習上又は 生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目 的とする。設置義務と設置主体は,特別支援学校は都道府県に設置義務がある(学校教育法第80条)特別支援学級は任意設置であり,市町村が設置主体となって学級編制の一環として設けている(学校教育法第81条第2項)
小学部,中学部,幼稚部,高等部の設置(学校教育法第76条)については,特別支援学校には,小学部及び中学部を置かなければならない。ただし, 特別の必要のある場合においては,そのいずれかのみを置くことができる。 また,特別支援学校には,小学部及び中学部のほか,幼稚部又は高等部を置くことができ,また,特別の必要のある場合においては,前項の規定にかかわらず,小学部及び中学部を置かないで幼稚部又は高等部のみを置くことができる。
特別支援学級の種類(学校教育法第81条第2項,同法施行規則第137条)は,知的障害,肢体不自由,病弱•身体虚弱,弱視,難聴,言語障害,自閉症・情緒障害の7種類の特別支援学級がある。院内学級(学校教育法第81条第3項)は入院治療などのため通学できない児童生徒のために病院内に併設される病弱•身体虚弱特別支援学級のことである。

キーワード ① インクルーシブ教育 ② インクルージョン ③ 合理的配慮 ④ 特別支援学校 ⑤ 特別支援学級
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた特別支援教育の法令や位置づけついての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,特別支援教育を教育課程上の位置づけと内容を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,特別支援教育の教育課程の内容について,事前学修により大体の知識を入れておくこと。
10 特別支援教育の教育課程 科目の中での位置付け 特別支援学校の目的(学校教育法第72条)は,視覚障害者,聴覚障害者,知的障害者,肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して,幼稚園,小学校, 中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに,障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする。また,特別支援学校においては,第72条に規定する目的を実現するための教育を行うほか,幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,高等学校又は中等教育学校の要請に応じて,第81条第1項に規定する幼児,児童又は生徒の教育に関し必要な助言又は援助を行うよう努めるものとする。このようなことから,本コマでは特別支援教育の目的を果たすための教育課程について考える。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p46
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p47-48
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p48-49
コマ主題細目 ① 特別支援学校の教育課程 ② 自立活動について ③ 教育課程編成の特例
細目レベル ① 特別支援学校の小学部,中学部,高等部の教育課程は,小学校,中学校・高等学校に準じた各教科,特別の教科道徳(小学部•中学部•知的障害 特別支援学校高等部),外国語活動(小学部),総合的な学習の時間(小・中 学部),総合的な探究の時間(高等部),特別活動,自立活動で編成される。また,生活科と総合的な学習の時間については,知的障害者を教育する特別支援学校では,小学部の全学年に総合的な教科である生活科が設定されていること,教科の一部または全部を合わせた生 活単元学習が行われていることなどから,同様の趣旨の指導が行われる総合的な学習の時間は設けられていない。
② 自立活動の目標は,個々の児童又は生徒(高等部は生徒)が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培うことである。自立活動の内容は,①健康の保持,②心理的な安定,③人間関係の形成,④環境の把握,⑤身体の動き,⑥コミュニケーションの6区分の下に27項目が示されている。自立活動の指導教師については,自立活動の時間における指導は,専門的な知識や技能を有する教師を中心として,全教師の協力の下に効果的に行われるようにする。
③ 特別支援学校の教育課程の特例では,学習指導要領のほかに学校教育法施行規則で認められているものがある。教育課程編成の特例(学校教育法施行規則第130条)では,特別支援学校の小学部,中学部•高等部では,①特に必要がある場合は各教科•科目の全部または一部について,合わせて授業を行うことができる。また,②知的障害者または重複障害者を教育する場合において特に必要があるときは,各教科,特別の教科である道徳,外国語活動,特別活動および,自立活動の全部または一部について,合わせて授業を行うことができる。また(学校教育法施行規則第131条第1項)の特例については,特別支援学校の小学部,中学部,高等部において,重複障害者を教育する場合または教員を派遣して教育を行う場合,特に必要があるときは,特別の教育課程によることができる。(学校教育法施行規則第138条)の特例は,小・中学校もしくは義務教育学校又は中等教育学校の前期課程の特別支援学級の教育課程については,特に必要がある場合は,特別の教育課程によることができる。
さらに(学校教育法施行規則第53条)では,各教科•科目の全部または一部について「合わせて授業を行う」ことができる。特 別支援学校では小学部,中学部,高等部で実施できるが,小学校でも一部の教科で実施することができる。

キーワード ① 障害の種類 ② 特別支援学校 ③ 自立活動 ④ 個別の教育支援計画 ⑤ 個別の指導計画
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コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた特別支援教育の教育課程の詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,特別支援教育の特例を障害と関連させて理解することがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,特別の教科道徳の内容について,事前学修により大体の知識を入れておくこと。
11 特別活動 科目の中での位置付け 本コマでは,特別活動について取り上げる。教育課程上で重要とされる事項は次の通りである。指導計画の作成に当たっては,集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,自主的,実践的に取り組む中で,互いのよさや個性,多様な考えを認め合い,等しく合意形成に関わり役割を担うようにすることの重視。集団の場面で必要な指導や援助を行うガイダンスと個別に対応した指導を行うカウンセリング(教育相談を含む)の双方の趣旨を踏まえた指導。学校行事については,学校や地域,児童•生徒の実態に応じて内容を重点化し,行事間の関連や統合を図るなど精選しての実施。障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習の機会を通して,協働することや,他者の役に立ったり社会に貢献したりすることの喜びを得られる活動の充実。入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱する指導。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p98
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p99
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p100-101
コマ主題細目 ① 特別活動の目標 ② 特別活動の各活動 ③ 指導計画の作成と内容の取扱い
細目レベル ① 特別活動の目標は,集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して,次のとおり資質•能力を育成することを目指すことである。(1)多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し,行動の仕方を身に付けるようにする。(2)集団や自己の生活,人間関係の課題を 見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりすることができるようにする。(3)自主的,実践的な集団活動 を通して身に付けたことを生かして,集団や社会における生活及び人間関 係をよりよく形成するとともに,自己の生き方についての考えを深め,自己実現を図ろうとする態度を養う。(中学校=人間としての生き方)
② 特別活動の各活動は,小学校では,学級活動,児童会活動,クラブ活動,学校行事。中学校では,学級活動,生徒会活動,学校行事。高校では,ホームルーム活動,生徒会活動,学校行事である。そのうち,小学校の学級活動は,○学級や学校における生活づくりへの参画(学級や学校における生活上の諸問題の解決/学級内の組織づくりや役割の自覚/など)○日常の生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全(基本的な生活習慣の形成/よりよい人間関係の形成/食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成/など)○一人一人のキャリア形成と自己実現(社会参画 意識の釀成や働くことの意義の理解/など)。児童会活動は,児童会の組織づくりと児童会活動の計画や運営○異年齢集団による交流,学校行事への協力。クラブ活動は,クラブの組織づくりとクラブ活動の計画や運営,クラブを楽しむ活動,クラブの成果の発表である。学校行事は,儀式的行事,文化的行事,健康安全•体育的行事,遠足•集団宿泊的行事,勤労生産•奉仕的行事である。
③ 特に重要と思われるものの概略を紹介する。指導計画の作成に当たっては,集団や社会の形成者としての見方考え方を働かせ,自主的,実践的に取り組む中で,互いのよさや個性,多様な考えを認め合い,等しく合意形成に関わり役割を担うようにすることを重視。集団の場面で必要な指導や援助を行うガイダンスと個別に対応した指導を行うカウンセリング(教育相談を含む)の双方の趣旨を踏まえ指導。児童会活動の運営は,主として高学年の児童が行う。学校行事については,学校や地域,児童•生徒の実態に応じて内容を重点化し,行事間の関連や統合を図るなど精選して実施する。障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習の機会を通して,協働することや,他者の役に立ったり社会に貢献したりすることの喜びを得られる活動を充実すること。入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱するよう指導するものとする。
キーワード ① 目標 ② 内容 ③ 取扱 ④ 集団活動 ⑤ 人間関係形成
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた特別活動の位置づけや内容についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,特別活動の目標や内容を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,総合的な学習の時間の内容について,事前学修により大体の知識を入れておくこと。
12 道徳教育 科目の中での位置付け 平成27年3月の学習指導要領の一部改正で,道徳の時間が教育課程上「特別の教科である道徳」として新たに位置づけられた。本コマでは,教育課程上の道徳の位置づけについて取り上げる。そもそも道徳の指導は,道徳の授業だけではなく,学校の教育活動全体を通じて行うものであった。現行の学習指導要領においては,教科としての道徳を位置づけ,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,自己の人間としての生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標としている。このようなことから,本コマでは道徳の教育課程上の位置付けについて考える。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p94
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p95-96
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p97-98
コマ主題細目 ① 学校における道徳教育 ② 道徳教育の目標と配慮事項 ③ 道徳の時間と内容と指導計画
細目レベル ① 小•中学校…学校における道徳教育は,特別の教科である道徳(以下「道徳科」という。)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳科はもとより,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間 及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,児童生徒の発達の段階を考慮して,適切な指導を行うこと。
高校…学校における道徳教育は,人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことによりその充実を図るものとし,各教科に属する科目,総合的な探究の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,適切な指導を行うこと。

② 小•中学校…道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,自己の人間としての)生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とすること。高校…道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,生徒が自己探求と自己実現に努め国家•社会の一員としての自覚に基づき行為しうる発達の段階にあることを考慮し,人間としての在り方生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とすること。
また,道徳教育を進める際の配慮事項として,小•中•高等学校…道徳教育を進めるに当たっては,人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,伝統と文化を尊重し,それらを育んできた我が国と郷土を愛し,個性豊かな文化の創造を図るとともに,平和で民主的な国家及び社会の形成者として,公共の精神を尊び,社会及び国家の発展に努め,他国を尊重し,国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く主体性のある日本人の育成に資することとなるよう特に留意すること。

③ 以下のA〜Dの4つの視点から内容項目を分類整理し,小学校では61項目(第1_ 2学年19項目,第3 • 4学年20項目,第5 , 6学年22項目),中学校では22項目にまとめられている。A主として自分自身に関すること。B主として人との関わりに関すること。C主として集団や社会との関わりに関すること。D主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること。
道徳教育の展開に当たっては,道徳教育推進教師を中心に,道徳教育の全体計画と道徳科の年間指導計画を作成する。□道徳教育の全体計画:道徳教育の基本的な方針を示すとともに,学校の教育活動全体を通して,道徳教育の目標を達成するための方策を総合的に示した教育計画。□道徳科の年間指導計画:小学校…道徳科の指導が,道徳教育の全体計画に基づき,児童の発達の段階に即して計画的,発展的に行われるように組織された全学年にわたる年間の指導計画。具体的には,道徳科において指導しようとする内容について,児童の実態や多様な指導方法等を考慮して,学年段階に応じた主題を構成し,この主題を年間にわたって適切に位置付け,配列し,学習指導過程等を示すなど授業を円滑に行うことができるようにするもの。中学校…道徳科の指導が,道徳教育の全体計画に基づき,各教科等の年間 指導計画との関連をもちながら,生徒の発達の段階に即して計画的,発展的に行われるように組織された全学年にわたる年間の指導計画。具体的には,道徳科において指導しようとする内容について,学校独自の重点内容項目や生徒の実態や多様な指導方法等を考慮して,学年ごとに主 題を構成し,この主題を年間にわたって適切に位置付け,配列し,学習指導過程等を示すなど授業を円滑に行うことができるように示したもの。

キーワード ① 目標 ② 全体計画と年間指導計画 ③ 目標と配慮事項 ④ 特別の教科 ⑤ 時間数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた道徳の位置づけや内容についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,特別の教科道徳としての教育課程上野位置づけと内容を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,道徳の内容や教科化された背景について,事前学修により大体の知識を入れておくこと。
13 外国語活動 科目の中での位置付け 本コマでは,外国語活動について取り上げる。学年ごとの目標を適切に定め,2学年間を通じて外国語活動の目標の実現を図るようにすること。実際に英語を用いて互いの考えや気持ちを伝え合うなどの言語活動を行う際は,理解したり練習したりするための指導を必要に応じて行うこと。また,英語を初めて学習することに配慮し,簡単な語句や基本的な表現を用いながら,友達との関わりを大切にした体験的な言語活動を行うことなど,求められることは多い。教育課程との関係では,学級担任の教師又は外国語活動を担当する教師が指導計画を作成し,授業 を実施するに当たっては,ネイティブ•スピーカーや英語が堪能な地域人材などの協力を得る等,指導体制の充実を図るとともに,指導方法の工夫を行うことにあるといえる。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p106
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p106
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p107
コマ主題細目 ① 外国語活動•英語の目標 ② 3つの領域別に設定する目標 ③ 指導計画の作成と内容の取扱いの要点
細目レベル ① □外国語活動の目標…外国語によるコミュニケーションにおける見方考え方を働かせ,外国語による聞くこと,話すことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る素地となる資質•能力を次のとおり育成することを 目指す。⑴外国語を通して,言語や文化について体験的に理解を深め,日 本語と外国語との音声の違い等に気付くとともに,外国語の音声や基本的 な表現に慣れ親しむようにする。⑵身近で簡単な事柄について,外国語で 聞いたり話したりして自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の素地を養う。⑶外国語を通して,言語やその背景にある文化に対する理解を深め,相手 に配慮しながら,主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。□英語の目標…英語学習の特質を踏まえ,聞くこと,話すこと[やり取り],話すこと[発表]の3つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,上記⑴,⑵の資質•能力を一体的に育成するとともに,その過程 を通して,⑶に示す資質•能力を育成する。
② □聞くこと…ゆっくりはっきりと話された際に,自分のことや身の回りの物を表す簡単な語句を聞き取るようにする。ゆっくりはっきりと話された際に,身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。文字の読み方が発音されるのを聞いた際に,どの文字であるかが分かるようにする。□話すこと[やり取り]…基本的な表現を用いて挨拶,感謝,簡単な指示をしたり,それらに応じたりするようにする。自分のことや身の回りの物について,動作を交えながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うようにする。サポートを受けて,自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について,簡単な語句や基本的な表現を用いて質問をしたり質問に答えたりするようにする。□話すこと[発表]…身の回りの物について,人前で実物などを見せながら, 簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。自分のことについて,人前で実物などを見せながら,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。日常生活に関する身近で簡単な事柄について,人前で実物などを見せながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
③ □具体的な課題等を設定し,外国語によるコミュニケーションにおける見方•考え方を働かせながら,コミュニケーションの目的や場面,状況などを意識して活動を行い,英語の音声や語彙,表現などの知識を,3つの領域における実際のコミュニケーションにおいて活用する学習の充実を図ること。□学年ごとの目標を適切に定め,2学年間を通じて外国語活動の目標の実現 を図るようにすること。□実際に英語を用いて互いの考えや気持ちを伝え合うなどの言語活動を行う際は,理解したり練習したりするための指導を必要に応じて行うこと。また,英語を初めて学習することに配慮し,簡単な語句や基本的な表現を用いながら,友達との関わりを大切にした体験的な言語活動を行うこと。□外国語活動を通して,外国語や外国の文化のみならず,国語や我が国の文化についても併せて理解を深めるようにすること。言語活動で扱う題材についても,我が国の文化や,英語の背景にある文化に対する関心を高め,理解を深めようとする態度を養うのに役立つものとすること。□学級担任の教師又は外国語活動を担当する教師が指導計画を作成し,授業を実施するに当たっては,ネイティブ•スピーカーや英語が堪能な地域人材などの協力を得る等,指導体制の充実を図るとともに,指導方法の工夫を行うこと。
キーワード ① 英語 ② 領域 ③ 内容 ④ 体験的 ⑤ 言語活動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた外国語活動についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。外国語活動は指導計画や指導体制が関わるので,留意点を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,想定する教育課程の構想を練っておくことが望ましい。
14 総合的な学習の時間 科目の中での位置付け 本コマでは,総合的な学習の時間について取り上げる。目標は探究的な見方•考え方を働かせ,横断的•総合的な学習を行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質•能力を次のとおり育成することを目指す。本コマでは,教育課程の一部である総合的な学習(探究)の時間を指導するためには指導計画が必要であり,全体計画と年間指導計画について学ぶ。全体計画は指導計画のうち,学校として,総合的な学習(探究)の時間の教育活動の基本的な在り方を示すもの。年間指導計画は,全体計画を踏まえ,その実現のために,どのような学習活動を,どのような時期に,どのように実施するかなどを示すもの。指導計画の作成に当たっての配慮事項(小•中•高)は,年間や,単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質能力の育成に向けて,児童(生徒)の主体的•対話的で深い学びの実現を図るようにすることが求められている。これらの留意事項について理解する。
①時事通信出版局『教職教養の要点理解』p102
②時事通信出版局『教職教養の要点理解』p103
③時事通信出版局『教職教養の要点理解』p104-105
コマ主題細目 ① 総合的な学習の時間の目標 ② 全体計画と年間指導計画 ③ 内容の取扱いに当たっての配慮事項
細目レベル ① 総合的な学習の時間の目標(小•中)…探究的な見方•考え方を働かせ, 横断的•総合的な学習を行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質•能力を次のとおり育成することを目指す。⑴探究的な学習の過程において,課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究的な学習のよさを理解するようにする。⑵実社会や実生活の中から問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理•分析して,まとめ,表現することができるようにする。⑶探究的な学習に主体的•協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,積極的に社会に参画しようとする態度を養う。(高校)…探究の見方,考え方を働かせ,横断 的•総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質•能力を次のとおり育成することを目指す。⑴探究の過程において課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究の意義や価値を理解するようにする。(2) 実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て, 情報を集め,整理,分析して,まとめ,表現することができるようにする。 ⑶探究に主体的•協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい社会を実現しようとする態度を養う。目標と内容,名称は,学習指導要領に示された目標を踏まえ,各学校で適切に決める。
② 教育課程の一部である総合的な学習(探究)の時間を指導するためには指導計画が必要であり,全体計画と年間指導計画の2つを作成する必要がある。全体計画…指導計画のうち,学校として,総合的な学習(探究)の時間の教育活動の基本的な在り方を示すもの。年間指導計画…全体計画を踏まえ,その実現のために,どのような学習活動を,どのような時期に,どのように実施するかなどを示すもの。指導計画の作成に当たっての配慮事項(小•中•高)は,年間や,単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質能力の育成に向けて,児童(生徒)の主体的•対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,児童(生徒)や学校地域の実態等に応じて,児童(生徒)が探究的な見方考え方を働かせ,教科等の枠を超えた 横断的•総合的な学習や児童(生徒)の興味•関心等に基づく学習を行うなど創意工夫を生かした教育活動の充実を図ること。
③ 各学校において定める目標及び内容に基づき,児童(生徒)の学習状況に応じて教師が適切な指導を行うこと。□探究的な学習の過程においては,他者と協働して課題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現したりするなどの学習活 動が行われるようにすること。その際,例えば,比較する,分類する,関連付けるなどの考えるための技法が活用されるようにすること。□探究的な学習の過程においては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して,情報を収集•整理,発信するなどの学習 活動が行われるよう工夫すること。その際,情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。また,小学校では,情報手段の基本的 な操作を習得できるように配慮すること。□自然体験やボランティア活動などの社会体験,ものづくり,生産活動などの体験活動,観察•実験,見学や調査,発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れること。□体験活動については,目標と各学校において定める目標及び内容を踏まえ, 探究的な学習の過程に適切に位置付けること。□グループ学習や異年齢集団による学習などの多様な学習形態,地域の人々の協力も得つつ,全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制について工夫を行うこと。□国際理解に関する学習を行う際には,探究的な学習に取り組むことを通して,諸外国の生活や文化などを体験したり調査したりするなどの学習活動が行われるようにすること。(小学校)□情報に関する学習を行う際には,探究的な学習に取り組むことを通して,情報を収集•整理•発信したり,情報が日常生活や社会に与える影響を考 えたりするなどの学習活動が行われるようにすること。プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合には,プログラミングを体験することが,探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすること。(小学校)□職業や自己の将来に関する学習を行う際には,探究的な学習に取り組むことを通して,自己を理解し,将来の生き方を考えるなどの学習活動が行われるようにすること。(中学校)授業時数は,小学校第3〜6学年各70単位時間,中学校…第1学年50単位時間,第2・3学年各70単位時間,高校…卒業までに3〜6単位(105〜210単位時間)。
キーワード ① 目標 ② 全体計画 ③ 年間指導計画 ④ 探究活動 ⑤ 時間数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(60分):本講義で出てきた総合的な学習の時間についての詳細は教科書やインターネット等で調べておくとよい。必要に応じて小テストを課すが,テストで正解できなかった箇所はもちろん,曖昧な理解や知識については,参考図書やネット資料を使って,明らかにしておくこと。また,教員採用試験を受験する際に,本科目は重要となるので,要点を自分なりのまとめ,ノートを作成しておくとよい。本コマでは,総合的な学習の時間は学校独自でカリキュラムを編成するために,学習指導要領に書かれた留意点を確実に押さえることがポイントとなる。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。予習(30分):次回のシラバスをよく読んでおくこと。特に,外国語活動の内容については,シラバスを読んで大体の知識を入れておくこと。
15 教育課程の試案づくり 科目の中での位置付け 本コマでは,これまで学修した教育課程に関する事項を振り返り,受講生が想定した学校の教育課程を編成する。そのためには,その学校の地域性や子どもの実態などの想定から学校の教育目標づくりに取りかかる必要がある。この学校目標を達成するためのすべての教育活動において教育課程の編成はしないが,道徳教育,特別支援教育,総合的な学習の時間,外国語活動のいずれかによって考える。そして,教育方法,教授と学習の理論,教育プランの選択を行う。教育課程は,学習指導要領によって一定の基準があることも考慮に入れ,授業時間数や時間割の編成も考えたい。このように,本コマはこれまでの教育課程論の学修成果を振り返るものとなる。
①~③各自が作成した教育課程試案集
コマ主題細目 ① 学校教育目標の設定 ② 学校の特色を表した教育課程の作成 ③ 授業時数と時間割案の検討
細目レベル ① 学校の教育課程は,学校毎に学校が作成するものである。なぜならば,学校ごとにその校風や伝統があり,その地域ごとの教育に対する価値観や環境が異なるからである。また,その地域に育つ子どもたちの実態も異なるからである。学校はその地域に存立し,その地域に生きる子どもたちを教育する。そのために,学校は学校教育目標を設定する。学校教育目標には,その地域の特色,地域に暮らす子どもの実態,さらに,養育者の願いをもとが込められ,作成されるのである。このようにことから,本コマでは,これまでに学んだことをもとにして受講生が想定する地域において,想定する子どもの実態や養育者の願いをもとに学校教育目標を作成する。
② 学校教育目標を設定したとして,どのように学校の特色を教育課程によって表すとよいだろうか。実際は各教科や領域,生徒指導,学校行事など様々な教育活動の全体が計画され,機能することによって教育課程の特色が表れる。本コマでは,時間が限られるので,受講生が作成した学校教育目標を具現化するために,道徳や総合的な学習,特別活動などの教科以外の学習に限定して教育課程の特色が出るように工夫する。
③ 教育課程は,各学校で作成することが前提であるが,実際は,各都道府県の教育委員会が雛形として,○○市教育委員会教育課程(○○科)として編成している。各教科においては,採択された検定済み教科書の内容に沿って教育課程が編成される。しかし,教科書がない特別活動においては,年間35時間の内容について教育委員会として検討され編成される。総合的な学習の時間においては,留意事項のみ示される。このように実情をふまえ本コマでは,学校教育法施行規則の附則別表第一を参考にし,当該学年の年間の授業時数を作成する試みを行う。
キーワード ① 学校教育目標 ② 学校の特色 ③ 時間割案 ④ 地域 ⑤ 時間数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習(90分):前回と同様の内容であるが,発表を聞くことで理解が深まるので,自他の編成した教育課程の違いに留意しながら,それぞれの発表者の教育課程についてまとめておく。また,教育方法,教授と学習の理論,教育プランの内容と発案者について復習しておくとよい。さらに、ChatGPTを活用して、興味がある内容を調べ、テスト問題を作成するなどして、理解を深めるとよい。
履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
学習指導要領の役割機能意義の理解★ 自然科学の隆盛等を反映して教育内容が拡大されるのに応じて,それまでの読み・書き・聖書等の科目に加え,地理,歴史,音楽,体育等を含む科目に増えることになり,考え出されたのが,大きく分けて教科カリキュラムと経験カリキュラムである。これらのカリキュラムの歴史や類型,教育方法の概念,教育プラン,教授と学習などの理論について理解し,教育課程編成,教科書検定制度との関係について説明できるようにする。 教科カリキュラム,経験カリキュラム,ブルーナー,学問中心カリキュラム,人間中心カリキュラム 25 1,2,3
学習指導要領の改訂背景,教育課程の役割★★ 教育基本法,学校教育法などを踏まえ,これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし,子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成するために,知識及び技能の習得と思考力,判断力,表現力等の育成のバランスを重視する。平成20・ 21年版学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で,知識の理解の質をさらに高め,確かな学力を育成し,子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し,連携する「社会に開かれた教育課程」を重視していることも押さえておく。 資質・能力,知識・技能,思考力・判断力・表現力,学びに向う力・人間性等,教育方法,コメニウス,ペスタロッチ,ヘルバルト,陶冶と訓育,学習理論,教育プラン 25 4,5,6,7,8
教育課程編成の基本★ 教育課程は,各学校が教育目標の達成のために意図的に教育内容を組織・配列したもので,教育課程の編成と基準は学校教育の目的や教育課程に関する法規にさまざまな形で示されている。国が教育課程編成の基準を定める理由として考えられるのは,学校教育は公の性質を持ち,内容に関し一定の基準をもつものであるということ,地域・学校・教師間の格差をなくすため,教育基本法,学校教育法を遵守するため,教育の中立性をもたすため,教育水準の発展向上をめざすためであることについて理解する。 教育基本法,学校教育法,道徳教育,特別活動,総合的な学習の時間,外国語活動 20 10,11,12,13
教育課程編成の編成方法★★★ 学校の教育課程は,学校毎に学校が作成するものである。なぜならば,学校ごとにその校風や伝統があり,その地域ごとの教育に対する価値観や環境,子どもたちの実態も異なるからである。それらを反映したものが学校教育目標である。教育課程はその目標を具現化する計画である。各教科や領域,生徒指導,学校行事など様々な教育活動の全体が計画され,機能することによってその学校の教育課程の特色が表れることを理解する。 教育課程試案,時間割,指導時間数, 15 7,8,9,14
カリキュラム・マネジメントと評価★★ 中教審答申では改善の方向性として,主に,学習指導要領等の枠組みを見直し,育成を目指す資質,能力を明確化したこと,教育課程を軸に学校教育の改善•充実の好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現(教科等横断的な視点で必要な教育の内容を組織的に配列,教育課程の編成•実施•評価,改善を図るPDCAサイクルを確立,地域等の外部の資源も含めて必要な人的•物的資源等の効果的な組合せ),「主体的•対話的で深い学び」の実現(「アクティブラーニング」の視点である。これらの改定の方向について理解する。 カリキュラム・マネージメント,教育課程の改善,アクティブ・ラーニング,主体的で深い学び 15 8,9,15
評価方法 期末試験70% 教育課程試案づくり30%
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 文部科学省著、『小学校学習指導要領解説総則編』、東洋館出版社、170円
参考文献 時事通信出版局、『教職教養の要点理解』、時事通信出版局、1,540円 時事通信出版局、『教職教養の演習問題』、時事通信出版局、1,540円 
実験・実習・教材費