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1
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皮膚の構造と機能
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 本コマでは、皮膚の構造と機能について学修する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.435-436 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.436-437 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.394,438
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コマ主題細目
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① 皮膚の組織構造 ② 皮膚の付属器 ③ 皮膚の血管と神経
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細目レベル
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① 皮膚は、体の外表面を覆い、外部環境と内部環境を境界している。体の内部環境を支え、保護し、調節し、外部環境からの刺激を内部環境に伝えている。皮膚は全身を覆う、じょうぶな被膜である。総面積は成人で平均1.6㎡、皮膚本体の厚さは数㎜で、その重量は3㎏弱であるが、皮下組織まで加えると約9㎏となり、体重の14%に及ぶ。皮膚の構造、すなわち、表面から、上皮組織からなる表皮、線維性結合組織からなる真皮、疎性結合組織からなる皮下組織の3層に分かれる。表皮と真皮を合わせたものが皮膚の本体である。皮膚の色は、皮膚の色素と血液の色調によって決まる。皮膚の機能、皮膚の付属器(毛・爪・脂腺・汗腺)について学ぶ。皮膚の厚さは、身体の部位によって異なる。また手掌と足底の表皮には、規則的な高まりと溝がみられ、指紋・掌紋・足底紋をつくる。これらの紋理は個人差が激しく、個体識別に用いられる。
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② 皮膚の付属器には毛・爪・脂腺・汗腺がある。毛は、ほぼ全身の皮膚に存在し、皮膚の保護や保温に役立つ。太くかたい毛が見えるのは、頭皮・眉・腋窩・外陰部などであるが、これ以外の皮膚も大部分が細かい毛でおおわれている。口唇・手掌・足底などには、毛が存在しない。爪は、指背の末端部で表皮が分化してできたものである。表面に露出した部分を爪体、皮膚にかくれる奥の部分を爪根、爪体をのせている皮膚面を爪床という。爪は爪根で新たにつくられ、後深部から前浅方に向かって押し出されていく。皮膚には、毛に付属する脂腺のほかに、汗を分泌する汗腺がある。脂腺は、脂肪性の分泌物を出して、皮膚や毛の表面をやわらかくなめらかにする。汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類がある。それぞれの汗腺の構造と機能を学ぶ。
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③ 皮膚に分布する血管と神経は、筋のすきまを貫いて深部から顔を出し、皮下組織の中を通って広がる。 皮膚の血管:皮膚に分布する血管には、寒冷な環境でも心拍出量の約5%にあたる血液が流れており、熱を体外に放出する役割をしている。外気温の上昇に応じて、皮膚の血流量は20倍も増加し、寒冷により指の皮膚の血流はほぼ0にまで減少する。深部から皮膚に進入した動脈は、真皮の中に広がる血管網をつくる。 そこから枝が出て、真皮の乳頭や、皮下組織にある汗腺や毛包に血液を送る。 皮膚の神経:皮膚は触覚や痛覚 温度を感じる感覚装置でもあり、多くの感覚神経線維が分布する。 皮膚に分布する神経の一部は、血管壁・立毛筋汗腺に分布する自律神経である。皮膚の感覚神経線維の一部は無髄であり、一部は表皮に接近するが、大部分のものは真皮や皮下組織にさまざまな終末装置をもって終わる。
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キーワード
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① 表皮 ② 汗腺 ③ 感覚神経線維 ④ 立毛筋
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.394, p.435-438を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習: 皮膚の構造について図を再度見て理解する。表面から、上皮組織からなる表皮、線維性結合組織からなる真皮、疎性結合組織からなる皮下組織の3層に分かれる。表皮と真皮を合わせたものが皮膚の本体である。皮膚の付属器には毛・爪・脂腺・汗腺がある。毛は、ほぼ全身の皮膚に存在し、皮膚の保護や保温に役立つ。皮膚に分布する血管の特徴(外気温の変化に応じる)、皮膚は触覚や痛覚 温度を感じる感覚装置でもあり、多くの感覚神経線維が分布する。 皮膚に分布する神経の一部は、血管壁・立毛筋汗腺に分布する自律神経である。皮膚に分布する神経とその終末装置についてまとめておく。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.100の問題1・2を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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2
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体温とその調節
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマは、体温とその調節を学ぶ。前コマでは、皮膚の構造と機能について学修した。ここでは、バイタルサインの一つである体温について学修する。代謝や臓器の活動に関係する酵素の働きは、体内水分量やpHのみならず、温度の影響を強く受ける。そのため体温は、酵素の働きが最も効果的に行われる範囲に調節されている。一方、体内に生じた異常によって、体温は変動する。したがって、患者の状態を把握する際に、体温は最も重要な測定項目の1つとなる。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.451-452 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.452-453 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.453-456
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コマ主題細目
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① 熱の出納 ② 体温の分布 ③ 体温調節と発熱 ④ 高体温と低体温
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細目レベル
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① 体温を一定に保つためには、熱の出納、つまり体内で産生される熱と、生体から外部へ放散される熱が等しくつり合っていなくてはならない。(1)熱産生:食物として摂取したエネルギーの約80%は熱として失われ、体のエネルギー産生に用いられる割合は約20%にすぎない。熱産生は、とくに次の場合に増加する。①身体的活動②食事誘発性産熱反応③非ふるえ熱産生である。(2)熱放散:生体内で産生された熱は体表面から環境に放散される。体内からの放散の仕方には次のようなものがある。①放射②伝導③対流④蒸発性熱放散である。不感蒸泄についても理解する。また、外気温の上昇や運動などによる熱産生が増加すると、熱放散では処理できなくなり、可感蒸泄すなわち発汗によって体温の調節が行われることも理解する。
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② ヒトや動物は食物を摂取し、栄養素の物質代謝によって生じる熱量はエネルギーとして利用される。総エネルギーのうち約80%はATP(アデノシン三リン酸)に変換されないで、体内で熱に変換される。その一方で、体表面からは熱が体外に放散される。熱産生量と熱放散量が等しければ体温の変動は起こらない。体温の分布として、核心温度と外殻温度について理解する。体温測定に核心温度の代用として、直腸温、口腔温、腋窩温が用いられる。核心温度は日内変動がみられる。これを概日リズム(サーカディアンリズム)という。核心温度は年齢により変動がみられる。乳幼児期では体温調節が未発達なために環境の影響を強く受ける。女性では月経周期に対応して、体温が変動する。
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③ 生体内外の温度情報は、温度受容器で感受され、視床下部にある体温調節中枢に伝えられる。体温調節中枢から神経系と内分泌系を介して各効果器に指令が伝達され、発汗・ふるえなどの体温調節反応が引き起こされ、核心温度が一定範囲内に調節される。すなわち、核心温度が上昇すると、皮膚血管が拡張して血液量が増加し、発汗が起こる。反対に、核心温度が低下すると、物質代謝の亢進によって熱産生は増大し、また皮膚血流量の減少により熱放散は減少する。正常な体温レベルよりも異常な体温上昇をきたした状態を発熱という。発熱物質が体温調節中枢に作用することによって、体温のセットポイントが上昇するためと考えられていることを学修する。
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④ 高体温 発熱は、セットポイントの上昇に応じて、そのレベルになるように体温が調節されている。つまり、私たちの身体は能動的に発熱しているのであり、したがって発熱そのもののために死にいたることはない。 しかし、熱産生が異常に増加した場合(悪性高熱症など)や、熱中症のように、熱放散が十分にできないことによって生じる体温の上昇(体温)は、非常に危険である。高体温では、体温調節機構が作動しないために体温が無制限に上昇し、42℃をこえると不可逆的な障害をおこして死にいたる。 またこの場合、体温調節中枢が機能できない状態であるため、セットポイントを下げるはたらきをする解熱薬は無効である。 低体温 外気温が低下すると、体温と外気温との温度差が大きくなるため、皮膚血管を収縮させたとしても熱の放散量が増加する。 これに対して、身体は熱産生量を増加させることによって対応する。 熱の放散量と産生量がつり合っていれば、体温は一定に保たれる。 しかしながら、熱の産生量が放散量に追いつかなくなると、しだいに体温は低下する。
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キーワード
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① 熱の出納 ② 核心温度 ③ 体温調節中枢 ④ 発熱 ⑤ セットポイント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.451-456を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:体温の一日の変動についてまとめる。すなわち、体温は規則正しい日内リズムを示す。夜間から早朝にかけては低く、日中は高い。女性では月経周期に対応して、体温が変動する。 身体の深部の温度が環境温の影響を受けにくいのに対し、身体の表面の温度は外気温の影響を非常に受けやすい。各々を核心温度、外殻温度と呼んで区別している。代謝の高い骨格筋や肝臓は熱産生が特に高い。産生された熱の一部は体から放散する。ヒトをはじめ恒温動物には、体内の熱を一定に維持して核心温度を一定に保つ働きがある。核心温度は体内の熱の産生と放散のバランスによって維持される。 熱の産生と放散はどのように行われているか。熱の調節機構をまとめる。発熱とはどのような現象か。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.103の問題7・8を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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3
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血液①
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 特に本コマでは、血液とは何か、さらに働きやしくみを理解する。また、血球成分である赤血球の構造と機能についても学ぶ。体内を循環する血液は、体のすみずみまで酸素と栄養素を運び、病原菌と闘っている。そのおかげですべての臓器は順調に機能し、私たちの生命と健康は維持されていることを理解する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.126-127 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.127 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.127-136
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コマ主題細目
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① 血液とは ② 血液の働きと成分 ③ 血球の種類(赤血球)
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細目レベル
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① 体内を循環する血液は、体のすみずみまで酸素と栄養素を運び、病原菌と闘っている。血液は細胞外液の一種であり、血管の中を流れて全身を循環する。血液にこの流れを生じさせているのが、心臓のポンプ機能である。血液の液体成分(血漿)は、細胞外液の25%、細胞内液を含む体内の全水分量の5%程度を占めるにすぎないが、細胞内液の組成の変化は間質液の組成の変化としてあらわれ、それは血液の組成の変化として反映される。血液の組成は、ヒトの身体の状態の変化に鋭敏に反応して変化し、また血液の組成の変化は全身の変化を引き起こす。したがって、血液を採取してその組成や性状を調べることにより、疾病の診断や病気の経過観察を行うことができる。
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② 血液は、全身を循環することによって物質の輸送を担っている。輸送されるものには、糖質やタンパク質、脂質に代表される栄養分がある。血液は血漿(液体成分)と、赤血球・白血球・血小板の細胞成分からなる。採取した血液は、抗凝固剤を用いて遠心分離すると3層に分離する。最上層が血漿、中間層がバフィーコート、最下層は赤血球の層である。一方、そのまま放置した場合は、液体成分と固体成分の2層に分離する。上澄みの液体成分は血清と呼ぶ。下層の固形成分は血餅といい、血球成分(赤血球・白血球・血小板)とフィブリノゲンで構成される。血漿のほとんどは水である。90~92%を占める。その他、血漿中には糖質、タンパク質、脂質、電解質、各種のホルモン、ビタミンなどが存在する。
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③ 血球は、赤血球、白血球と血小板からなり、血液の容積の40~45%を占める。血液の細胞成分を産生することを造血という。造血の元となる細胞は造血幹細胞と呼ばれ、すべての血球に成長する。すなわち分化する能力と、自己複製能力を備えている。ここでは、赤血球について理解する。赤血球はそれ一つで1個の細胞であるが、成熟した赤血球は分化の過程で脱核し、その中には核やその他の細胞内小器官を有さないなど、赤血球の構造上の特徴を学ぶ。赤血球が分化・成熟する過程でビタミンB12と葉酸を必要とすることを理解する。体内にビタミンB12と葉酸が不足すると貧血が起こることにつながる。酸素を運ぶという重要な役割を担っている赤血球は、細胞内に酸素を結合するヘモグロビンという色素を多量に含んでいる。したがって、血液の酸素運搬能を評価する場合、十分な量のヘモグロビンをもった赤血球が、十分な数あるかどうか調べる必要がある。また、酸素解離曲線の見方についても学修する。
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キーワード
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① 血漿 ② 血清 ③ ヘモグロビン ④ 酸素解離曲線 ⑤ 貧血
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.126-136を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:血液の組成についてまとめる。血液は血漿(液体成分)と、赤血球・白血球・血小板の細胞成分からなる。採取した血液は、抗凝固剤を用いて遠心分離すると3層に分離する。一方、そのまま放置した場合は2層に分離する。上澄みの液体成分は血清と呼ぶ。下層の固形成分は血餅といい、血球成分(赤血球・白血球・血小板)とフィブリノゲンで構成される。フィブリノゲンがフィブリン(線維素)という線維状のタンパク質に変化し、これが細胞成分にからまって生じるものである。この凝固したものを血餅という。血清とは、血漿からフィブリノゲンなどの凝固因子を除いたものである。 赤血球はどこで産生され、その際に必要となるものはどれか。ヘモグロビンの構造と機能についてまとめる。赤血球の寿命約何日か。また老化した赤血球はその先どうなるのかをまとめる。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.38の問題9, p.39の問題10・11を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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4
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血液②
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 特に本コマでは、血球成分である白血球、血小板について、さらに止血についても理解する。いわゆる血液型とは、通常赤血球型のことをさしており、人によって赤血球膜の表面の抗原が異なることに由来する。血液型としてはABO式とRh式について学ぶ。さらには、輸血に際しての交差適合試験、血液型不適合妊娠について学修する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.136-139 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.139,140, 142-145 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.145-147
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コマ主題細目
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① 白血球 ② 血小板と血液凝固および血栓の線溶 ③ 血液型と輸血
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細目レベル
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① 血液1μℓの中に含まれる白血球の数、種類、機能について理解する。顆粒球や単球による食作用と、リンパ球による免疫機能が関与している。また、老化した細胞や奇形の細胞を発見して破壊する機能をもつことを理解する。白血球は、血液1μℓの中に白血球は3500~9000個含まれている。白血球はその形態によって顆粒球・単球・リンパ球の3種類が存在する。顆粒球は染色性によって、好中球・好酸球・好塩基球に分けられ、リンパ球はその細胞膜表面上のタンパク質の違いによってT細胞とB細胞に分けられる。白血球の機能は、①外部から侵入した病原体(細菌、真菌、ウイルスなど)から生体を守る生体防御の働き、②老朽化した細胞や異常細胞を破壊処理する働き、の大きく2つある。
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② 血小板の大きな役割は、血小板血栓の形成である。血管が損傷されると、血管壁のコラーゲン線維が露出される。血小板はコラーゲンに接触すると活性化され、損傷部に粘着するとともに、ほかの血小板をも活性化する物質を放出する。血液凝固は、Ca2+の存在下で血漿タンパク質の一種である血液凝固因子が次々と次の凝固因子を活性化することにより起こる。血液凝固のほとんどの過程においてカルシウムイオン(Ca2+)が必須である。凝固因子の大部分は、肝臓で産生される。したがって、肝障害では凝固障害が起こり、出血傾向が出現するのはこのためである。血管内にできた血栓は血管の修復とともに除去される必要がある。これを線溶という。フィブリンのことを線維素と呼び、これを溶解するので、線維素溶解から線溶と呼ばれるようになった。
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③ ヒトの赤血球の表面にはさまざまな血液型抗原が出現しているが、輸血に関して重要なものは、ABO式血液型とRh式血液型である。これらの抗原は、血漿中に存在する抗体と反応し、凝集反応を示すが、凝集反応の型によって血液型が分かれる。Rh式血液型において、臨床上最も重要なのは、Rh式不適合妊娠である。また、輸血に際してABO式血液型とRh式血液型を判定し、輸血される人(受血者)に適合した血液を輸血する必要がある。血液型を確認するとともに、ほかの血液型の不一致による万一の不適合反応を避けるために、交差適合試験を行う。ABO式血液型とRh式血液型の特徴、抗原、抗体の有無、交差適合試験の必要性、Rh式血液型不適合妊娠について学修する。
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キーワード
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① 好中球 ② 凝固因子 ③ ABO式血液型 ④ 線溶
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.126-136を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:それぞれの血球の形態と機能についてまとめる。成熟した赤血球は直径7~8㎛の扁平で、中心部が凹んだ円板状細胞である。変形性に富み、血流中では血流速度に応じて容易に形を変える。また、分化の過程で脱核し、その中に核やその他の細胞内小器官を有さない。白血球はその形態によって顆粒球・単球・リンパ球の3種類が存在する。顆粒球は染色性によって、好中球・好酸球・好塩基球に分けられ、リンパ球はその細胞膜表面上のタンパク質の違いによってT細胞とB細胞に分けられる。血小板は巨核球系幹細胞からつくられる不整形円盤状の無核細胞である。血液の凝固と線維素溶解についてまとめる。Rh式血液型不適合妊娠はどのような機序によっておこるかをまとめる。 テキストp139,140, p142-147を読み返す。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.40の問題12, p.41の問題13を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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5
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免疫①
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(免疫①)を含め2回にわたり、免疫について学修する。ここでは、免疫系のおおまかなしくみ、非特異的防御機構、特異的防御機構の細胞性免疫までの内容について学修する。ヒトは、ウイルスや細菌、カビなどの真菌など、肉眼では見えないほど小さな微生物とともに暮らしている。これらの中には、病気を引き起こす微生物も少なくない。人体には、これらが身体内部に侵入するのを防ぎ、侵入した場合にはそれを殺滅するためのさまざまな防御機構が備わっている。防御機構は、非特異的防御機構と特異的防御機構とに大きく分けられる。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.439-441 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.442-446 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.442-446
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コマ主題細目
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① 非特異的防御機構 ② 特異的防御機構(リンパ球の機能と抗体) ③ 液性免疫と細胞性免疫
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細目レベル
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① 非特異的防御機構は、あらゆる微生物の体内への侵入を防ぎ、侵入を許した場合でも最前線で防御するためのしくみである。 皮膚における防御:皮膚表面は頑丈な角質層でおおわれているため、傷がない限り、ほとんどの微生物は皮膚から体内に侵入することはできない。また皮膚表面は、酸性の皮脂が分泌されているために酸性となっている。ほとんどの細菌は酸に弱いため、皮膚表面は細菌が定着・増殖しにくい環境になっている。 その一方で、こうした環境に適応した種々の細菌が皮膚表面には生息しており、常在細歯以外の細菌の増殖を抑制している。 粘膜における防御:消化管・気道・尿路・生殖器などの表面は、粘膜でおおわれている。粘膜も微生物の侵入に対して機械的障壁としてはたらくが、皮膚に比べるとその防御力は弱い。 その弱さを補うために、粘膜にはいろいろなしくみが備わっている。これらのしくみに共通しているのは、粘膜表面に分泌される粘液にリゾチームとよばれる酵素やIgAと分類される抗体などさまざまな殺菌物質が含まれていることである。 皮膚粘膜の防御壁を乗りこえて細菌が侵入してきた場合には、別のしくみによる防御が行われる。組織が傷害された結果、細菌が侵入すると炎症反応がおきる。組織に常在する肥満細胞や傷害された細胞からヒスタミンやブラジキニンが放出され、血管拡張による発赤や、血管透過性亢進による局所的な浮腫による腫脹、そして疼痛を引きおこす。
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② 特異的防御機構に働く細胞としてはリンパ球が重要である。また、マクロファージや樹状細胞は体内に侵入した抗原を貪食し、取り込んだ異物の断片を抗原としてリンパ球に提示する抗原提示細胞としての働きもある。マクロファージや樹状細胞によって活性化されたリンパ球は増殖・分化し、抗原を排除するように働く。次に述べるように、液性免疫はおもにB細胞が、細胞性免疫はおもにT細胞が中心的な役割を果たしている。ヘルパーT細胞により刺激されたB細胞は、分化して形質細胞になり、その抗原を破壊するタンパク質である抗体を産生する。ヘルパーT細胞はT細胞のなかで圧倒的に多い割合を占め、B細胞や細胞障害性T細胞を活性化させ、マクロファージの食作用を亢進させる。 特異的防御機構で働く細胞は、主にB細胞とT細胞であるが、これらの細胞は抗原を認識して結合するために、その抗原に特異的な受容体をもっている。それぞれB細胞レセプターおよびT細胞レセプターという。受容体が抗原を認識すると、細胞にその信号が流入して免疫反応が開始される。このとき、例えばT細胞は抗原そのものでなく、先に樹状細胞によって処理し指示された抗原の情報を認識する。樹状細胞とは抗原提示細胞としてT細胞を活性化する免疫系の細胞の1つで、押さえてきたい細胞である。免疫系によって認識される分子を抗原という。抗体はB細胞から分化した形質細胞によって産生されるタンパク質で、免疫グロブリンとも呼ばれる。免疫グロブリンは、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類に分けられる。それぞれの免疫グロブリンの特徴をとらえる。
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③ 免疫反応では白血球と様々な液性因子が協調して働く。細胞に対する免疫では、B細胞が産生する液性因子である抗体が中心的な役割を果たすことが多く、これらは液性免疫と呼ばれる。抗体は特定の抗原にのみ反応し、この1対1の関係は厳密であるため、しばしば「鍵と鍵穴」の関係にたとえられる。液性免疫が効果を発揮しない感染細胞などに対しては、T細胞による感染細胞の破壊、つまり細胞性免疫が働く。感染した細胞は、その細胞膜上に独特の抗原を提示する。この抗原を発見すると、ヘルパーT細胞のたすけを借りた細胞障害性T細胞がその細胞を破壊する。ウイルスに感染した細胞や癌細胞に対する免疫では、キラーT細胞やマクロファージの役割が重要である。
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キーワード
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① 粘膜 ② マクロファージ ③ 免疫グロブリン ④ ヘルパーT細胞 ⑤ 抗原提示細胞
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.439-446を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:防御機構は、非特異的防御機構と特異的防御機構とに大きく分けられる。非特異的防御機構は、生まれつき、自然に備わっている免疫系を指す。1回目の感染、つまり、細菌やウイルスなどの非自己の侵入に対して素早く反応するが、反応自体は弱い。特異的防御機構とは、感染を経験した後に獲得する反応を指す。強力な防御機構であるが、成立するまで1週間程度を要するため、それまでの間は非特異的防御機構のみで身体を守っている。この2つの反応系はそれぞれ単独で起こるのではなく、相互に関連している。それぞれの場面で働く細胞についてまとめておく(例えば、貪食作用のあるマクロファージや好中球など)。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.101の問題3・4を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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6
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免疫系②
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(免疫①)を含め2回にわたり、免疫について学修する。ここでは、予防接種、アレルギーの種類とその特徴について学修する。アレルギーとは、本来なら害のない物質を異物(アレルゲンと呼ばれる)と認識・記憶して、これに対して免疫反応が過剰に働き、自分自身の組織を壊すなどの症状を引き起こす反応である。アレルギーは作用機序によりⅠからⅣ型に分類される。最後にリンパ系組織について学修する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.446 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.446,447 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.447-450
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コマ主題細目
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① 予防接種 ② 免疫の異常(アレルギー) ③ 生体防御の関連臓器
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細目レベル
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① 免疫は強力な生体防御機構であるが、欠点もある。それは抗体の産生や細胞性免疫の活性化に約1週間かかるという点である。免疫の発動に時間がかかるため、対応が間に合わずに発病してしまうこととなる。 しかし、病気によっては1度かかるとその病原性微生物に関する免疫学的記憶が長期間保持され、2度目に感染した場合は2~3日で免疫が強烈に活性化されるため、再び発病しないですむようになる。麻疹(はしか)や風疹 (三日ばしか)、水痘(水ぼうそう)などが代表的である。この性質を利用しているのが予防接種である。 予防接種では毒性を極端に低下させた細菌やウイルス、あるいは殺した細菌などのワクチンを皮下注射する。毒性がないまたは低いとはいえ。 菌体の構成成分は毒性の強いものと同じであるため、免疫系は活性化され、その微生物に関する免疫学的記憶も保持される。そのおかげで、予防接種をしておけば、その病気にはかからないようになる。前述の麻疹などは免疫学的記憶が長期間保持されるものの代表であり、免疫が成立すれば通常は一生続く。しかし、赤痢などはほとんど免疫学的には記憶されないため、予防接種は存在しない。
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② アレルギーは作用機序によりⅠからⅣ型に分類される。それぞれのアレルギーの特徴や代表的な疾患を押さえる。Ⅰ型アレルギーは即時型アレルギーとして押さえておきたい。IgE抗体が肥満細胞や好塩基球に結合し、そこに抗原が結合すると、ヒスタミンなどが放出され、かゆみ、血管透過性亢進や血管拡張などのアレルギー症状が現れる。代表的な疾患としては、花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などである。IgE抗体が関与しないアレルギーとして、Ⅱ型アレルギーとⅢ型アレルギーがある。Ⅱ型アレルギーは、IgGが自己抗体として自己の細胞表面上に付着した抗原に結合することで起こる。Ⅲ型アレルギーは、抗原・抗体・補体からなる免疫複合体が、血流に乗って組織に至り、組織を傷害する。また、Ⅳ型アレルギーは遅延型であり、T細胞が関与する細胞性免疫によって起こる。代表例としてツベルクリン反応や接触性皮膚炎がある。
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③ 免疫性を構成する器官は、リンパ系組織(リンパ系器官)と呼ばれる。リンパ球がつくられ、成熟する場としては、骨髄と胸腺がある。またリンパ球が存在し、免疫を起こす場としては、脾臓、リンパ節、扁桃などが重要である。骨髄では、肝細胞から血球がつくられる。また骨髄はB細胞の成熟の場である。胸腺は、思春期に最大重量にまで成長した後は、徐々に退縮して脂肪組織に置き換えられる。胸腺は、T細胞の成熟の場である。脾臓は赤脾髄と白脾髄で構成される。赤脾髄はマクロファージが多数存在し、古くなった赤血球や血小板を貪食する。白脾髄にはT細胞やB細胞が存在し、免疫に働く。リンパ節はリンパ液から抗原を濾し取る関所の役割を担っている。
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キーワード
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① 予防接種 ② IgE抗体 ③ アナフィラキシーショック ④ リンパ節 ⑤ 脾臓
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.446-450を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:予防接種についてまとめておく。アレルギーとは、本来なら害のない物質を異物(アレルゲンと呼ばれる)と認識・記憶して、これに対して免疫反応が過剰に働き、自分自身の組織を壊すなどの症状を引き起こす反応である。アレルギーは作用機序によりⅠからⅣ型に分類される。Ⅰ型アレルギーは即時型アレルギーとして押さえておきたい。代表的な疾患としては、花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などである。また、Ⅳ型アレルギーは遅延型であり、T細胞が関与する細胞性免疫によって起こる。代表例としてツベルクリン反応や接触性皮膚炎がある。リンパ節にはどのようなはたらきがあるのか、脾臓の構造にはどのような特徴があるのかをまとめる。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.102の問題5・6を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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7
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泌尿器系①
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(泌尿器系②)はおもに腎臓の機能について学修する。腎臓では、糸球体と尿細管の2段階で尿がつくられ、不要なものが取り除かれる。糸球体では、血漿成分が1日に約160ℓ濾過される。この原尿が尿細管を流れ下る間に、大部分の水と必要な成分が再吸収され、また、不要な成分が尿細管から分泌され、最終的な尿となる。糸球体で濾過された原尿は、近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管、集合管へと流れる間に組成が変化する。これは尿細管周囲の毛細血管中の血漿中の物質が尿細管細胞を介して濾液中に分泌されたり(尿細管分泌)、逆に濾液中の物質が吸収されたり(尿細管再吸収)するからである。成人の尿量は、1日当たり1~1.5ℓである。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p2-4, p8-10 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p16-21 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」
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コマ主題細目
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① 腎臓の構造と機能 ② 糸球体の構造と機能 ③ 尿細管の構造と機能 ④ 傍糸球体装置
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細目レベル
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① 腎臓は腰部脊柱の左右両側で腹膜の後ろにあるソラ豆状の1対の器官である。右腎は肝臓の下にあるため、左腎より少し低い位置にある。また、腎臓は後腹壁の中に埋め込まれている腹膜後器官である。腎臓の周囲には腎筋膜(ゲロタ筋膜)と呼ばれる線維性組織があり、腎臓の表面を覆う腎被膜との間には脂肪被膜が挟まっている。腎臓は脂肪被膜および腎傍脂肪に包まれ、その中で動くことができる。内側中央のくぼんだ部分を腎門といい、ここから尿管・腎動脈・腎静脈・神経が腎臓に出入りする。腎臓の実質は外層の皮質と内層の髄質に分けられる。髄質内の円錐状の部分を腎錐体、腎錐体の腎盤側を腎乳頭と呼ぶ。腎盤の腎乳頭と接する部分は腎杯という。尿を濃縮するのは、おもに髄質のはたらきである。腎臓の皮質と髄質でつくられた尿は、乳頭の先端から腎杯に流れ出し、腎盂に集められたあと、尿管を通して排出される。 腎臓の血管系の特徴は、毛細血管を2回通過することである。第1の毛細血管は糸球体であり、ここでは血圧を利用して濾過が行われる。第2の毛細血管は尿細管周囲にあり、尿から再吸収された成分を運び去る役目をする。腹大動脈から分岐した腎動脈は腎門から腎臓内に入り、さらに分岐する。その後、葉間動脈となって腎柱を通過し、皮質と髄質の境界で腎錐体に沿って走る弓状動脈となる。そして、小葉間動脈となり糸球体に流入する。静脈系は、動脈系の逆である。糸球体を出た毛細血管は、葉間静脈→弓状静脈→葉間静脈→腎静脈を経て、下大静脈に流入する。
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② 腎臓はネフロン(腎単位)と呼ばれる尿生成の機能単位からなる。ネフロンは、腎臓において尿を産生する最小の機能単位(腎単位)である。血液を濾過する1個の腎小体と、これに続く濾過した液体を通過させる1本の尿細管からなり、一側腎に約100万個存在する。ネフロンの数は出生後一定であり、再生しない。腎小体は糸球体と糸球体嚢(ボーマン嚢)に分かれる。糸球体嚢は、尿細管の末端にある。引き続き、近位尿細管、ヘンレ係蹄(ヘンレループ)、を経て遠位尿細管となり、輸入細動脈に接近して緻密斑を形成した後、合流して集合管となり腎乳頭の開口部により腎杯に達する。輸入細動脈の細胞内にレニン顆粒を含む傍糸球体細胞があり、緻密斑ならびに糸球体外メサンギウム細胞とともに傍糸球体装置を形成する。糸球体中心部の毛細血管外腔側には、メサンギウム細胞が局在する。毛細血管を支持し、細動脈や毛細血管の収縮に関係する。糸球体の毛細血管の内皮細胞と基底膜の外側は足細胞で覆われている。内皮細胞には小さな孔が規則正しく開き、足細胞の間にも小さな隙間があり、原尿の濾過孔となる。 糸球体の輸出細動脈は、輸入細動脈に比べ内径が小さい。そのため、両者の間にある糸球体毛細血管の血圧はほかの毛細血管よりも高く、血液中の水と溶質(タンパク質よりも分子量の小さい物質)が血管外に移動する。このように濾過された液体を原尿といい、原尿の99%が尿細管細胞で再吸収される。糸球体毛細血管圧とボーマン嚢内圧との圧差により、血漿成分がボーマン嚢へと濾過される。ボーマン嚢内圧は15mmHgであり、水を毛細血管内に吸い込む力を発生する血漿の膠質浸透圧は25mmHgである。さらに動脈圧(血圧)は腎動脈から糸球体にいたるまでに15mmHg以上低下する。したがって、動脈圧が15 +25+15=55mmHg以上ないと濾過ができない。これを下回る場合には、尿がつくれなくなり、老廃物が体内に蓄積して尿毒症となる重篤な病態となる。
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③ 尿細管の機能は、近位尿細管とヘンレループ以後の部分に分けて考えると理解しやすい。近位尿細管では、糸球体から濾過された水・グルコース・アミノ酸・ビタミンなどの重要な物質の大部分が再吸収されている。近位尿細管における再吸収は、身体の生理状態に左右されることなく、つねにほぼ一定で、調節することはできない。ヘンレループ以後の部分では、尿の濃縮が行われる。ヘンレループの上行脚で再吸収されるナトリウムイオンおよび、集合管で再吸収される尿素が髄質に蓄積して、髄質に高い浸透圧が生じている。ここを集合管が通り抜ける際に、髄質の高い浸透圧を利用して尿の濃縮が行われる。尿の成分の調節は、おもに集合管(一部は遠位尿細管)で行われる。集合管での再吸収は、アルドステロンやバソプレシンなどのホルモンの影響を受け、生理状態の変化に応じて尿の組成を変化させ、ホメオスタシスを維持するようになっている。
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④ 腎臓が尿を生成するのは、体液の恒常性を維持するためである。また、血圧と関係するレニン、造血作用のあるエリスロポエチンを分泌し、ビタミンDを活性化するのも、腎臓の役割である。傍糸球体細胞からレニン分泌を促進する因子は複数ある。出血などによる血圧の低下や、ナトリウムの喪失によって分泌されたレニンは、肝臓で生成されて血中に含まれるアンジオテンシノゲンをアンジオテンシンⅠに変換させる。アンジオテンシンⅠは、主に肺に存在するアンジオテンシンⅠ変換酵素によって、アンジオテンシンⅡに変わる。アンジオテンシンⅡは直接細動脈を収縮させ、収縮期血圧と拡張期血圧をともに上昇させる強力な昇圧作用がある。さらに、副腎皮質に作用してアルドステロン分泌を促進する。
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キーワード
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① ネフロン ② 腎小体 ③ 原尿 ④ 再吸収 ⑤ レニン
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.211-223を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:腎臓は腰部脊柱の左右両側で腹膜の後ろにあるソラ豆状の1対の器官である。右腎は肝臓の下にあるため、左腎より少し低い位置にある。腎臓の実質は外層の皮質と内層の髄質に分けられる。 腎臓はネフロン(腎単位)と呼ばれる尿生成の機能単位からなる。1個の腎臓には約100万個のネフロンが規則正しく配列している。それぞれのネフロンは、腎小体1個とそれに続く尿細管からなる。腎動脈が腎門から腎臓内に入って分岐を繰り返し、腎静脈となって腎臓を出るまでを理解する。 血液の液体成分である血漿に含まれる水と電解質が、どのようなしくみで恒常性を維持するか復習する。 腎臓では、糸球体と尿細管の2段階で尿がつくられ、不要なものが取り除かれる。糸球体では、血漿成分が1日に約160ℓ濾過される。この原尿が尿細管を流れ下る間に、大部分の水と必要な成分が再吸収され、また、不要な成分が尿細管から分泌され、最終的な尿となる。成人の尿量は、1日当たり1~1.5ℓである。 原尿から尿を生成するまでの過程をもう一度振り返る。尿の生成による調節、レニンによる血圧調節、エリスロポエチンによる赤血球生成の刺激について振り返る。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.58-61の問題1-7を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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8
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泌尿器系②
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(泌尿器系②)は、排尿路(尿管・膀胱・尿道)の構造と排尿の生理について学修する。尿管は腎盤と膀胱をつなぐ平滑筋よりなる長さ約25~30㎝、直径約6㎜の管で、膀胱の下部後壁に開口する。膀胱は腎臓で生成された尿を蓄え排出するための伸縮性に富む筋性の袋である。尿道とは、膀胱底から体外につながる管である。膀胱内容量が400ml程度になると尿意が高まり、その結果、仙髄および脳幹にある排尿中枢が興奮して骨盤神経の遠心性活動を亢進させ、膀胱は強力に収縮する。同時に下腹神経と陰部神経の遠心路の活動は低下し、内および外尿道括約筋が弛緩して排尿がおこる。また、排尿の異常(頻尿・排尿痛・尿閉・尿失禁)についても学修する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.225-226 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.227-228 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.228-230
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コマ主題細目
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① 排尿路の構造 ② 排尿の機序 ③ 排尿の異常
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細目レベル
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① 尿管は腎盤と膀胱をつなぐ平滑筋よりなる長さ約25~30㎝、直径約6㎜の管で、膀胱の下部後壁に開口する。尿管壁は、縦走筋と輪走筋の2層の平滑筋層より構成され、それらの筋の律動的な蠕動運動によって腎盤から膀胱へと尿が毎分約1mlずつ送られる。尿管には3ヶ所生理的狭窄部がある。①腎盂尿管移行部、②総腸骨動静脈の直上を通過する交叉部、③尿管膀胱移行部、である。 膀胱は腎臓で生成された尿を蓄え排出するための伸縮性に富む筋性の袋である。その形状は尿の量によって風船がふくらむように変わる。膀胱壁は内縦層、中輪層、外縦層の3層の平滑筋(排尿筋)よりなり、内側の粘膜は移行上皮で覆われ、膀胱の容積の変化に応じて自由に伸び縮みすることができる。尿管の開口部と尿道の開口部で囲まれた三角形の部位を膀胱三角と呼ぶ。 尿道とは、膀胱底から体外につながる管である。女性の尿道の長さは約3~4㎝、男性の尿道は長さが約20㎝である。尿道の起始部の平滑筋は肥厚して内尿道括約筋を形成する。尿道の末梢側には、横紋筋からなる外尿道括約筋がある。
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② 膀胱内に尿がたまってくると膀胱壁が伸展され、その情報は骨盤内臓神経を通って腰・仙髄の排尿中枢に伝えられる。排尿の準備が整っていない場合は、大脳皮質からの排尿中枢抑制によって交感神経性の下腹神経が興奮し、膀胱壁の排尿筋の弛緩と内尿道括約筋の収縮を引き起こし、さらなる尿の貯留を促す(畜尿反射)。このとき、体性運動神経である陰部神経も興奮し、外尿道括約筋も収縮する。排尿の準備が整うと、大脳皮質からの抑制がとれ、排尿反射が引き起こされる。膀仙髄および脳幹にある排尿中枢が興奮して骨盤神経の遠心性活動を亢進させ、膀胱は強力に収縮する。同時に下腹神経と陰部神経の遠心路の活動は低下し、内および外尿道括約筋が弛緩して排尿がおこる。
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③ 頻尿:排尿回数が増加することを頻尿という。頻尿は尿量の増加もしくは1回の排尿量の減少によって生じ、多尿、膀胱容積の減少、膀胱~尿道の異物や結石・炎症などによる刺激・残尿などが原因となる。排尿痛:排尿時に下腹部から尿道に痛みを感じるものであり、下部尿路の炎症によることが多い。下部尿路の炎症は、大便由来の大腸菌によることが多い。尿閉:排尿するために努力を要する場合を排尿困難といい、まったく排尿できない場合を尿閉という。排尿困難と尿閉では、腎臓における尿生成は行われており、尿がまったく産生されない無尿とは別の病態である。これらの病態は、中年以降の男性にみられる前立腺肥大に起因することが多い。尿失禁:意志に反して尿が漏れ出てしまうことを、尿失禁という。
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キーワード
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① 尿管 ② 膀胱三角 ③ 排尿中枢 ④ 排尿困難
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.225-230を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:尿管は腎盤と膀胱をつなぐ平滑筋の管で、膀胱の下部後壁に開口する。尿管壁は、縦走筋と輪走筋の2層の平滑筋層より構成される。尿管には3ヶ所生理的狭窄部がある。 膀胱は腎臓で生成された尿を蓄え排出するための伸縮性に富む筋性の袋である。その形状は尿の量によって変わる。膀胱壁は内縦層、中輪層、外縦層の3層の平滑筋(排尿筋)よりなり、内側の粘膜は移行上皮で覆われ、膀胱の容積の変化に応じて自由に伸び縮みすることができる。 尿道とは、膀胱底から体外につながる管である。女性の尿道の長さは約3~4㎝、男性の尿道は長さが約20㎝である。 膀胱内容量が400ml程度になると尿意が高まり、その結果、仙髄および脳幹にある排尿中枢が興奮して骨盤神経の遠心性活動を亢進させ、膀胱は強力に収縮する。同時に下腹神経と陰部神経の遠心路の活動は低下し、内および外尿道括約筋が弛緩して排尿がおこる。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.62の問題8,9を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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9
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泌尿器系③
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(泌尿器系③)は血液の液体成分である血漿に含まれる水と電解質が、どのようなしくみで恒常性を維持しているか理解する。人体の細胞の内外に含まれる液体成分は体液とよばれ、生命にかかわるさまざまな機能はその中で行われる。体液の水分は体重の約60%を占め、人体を構成する最大の要素である。体液については、体液とは、水の出納、水と電解質の調節について理解した上で、脱水(水欠乏性脱水症、ナトリウム欠乏性脱水症、等張性脱水症)や電解質の異常(高ナトリウム血症、高カリウム血症など)を学修する。 酸塩基平衡について学修する。生体内で繰り広げられる種々の化学反応には、最適の温度とpHがある。ヒトの体温がほぼ一定に維持されるように、体液のpHも7.35~7.45という極めて狭い範囲内に保持されている。化学的にはpH7.0を中性とし、それより数値が高くなるとアルカリ性、低くなると酸性という。人体では、動脈血のpHが7.35以下の場合をアシドーシス、7.45以上の場合をアルカローシスと呼ぶ。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.230-231 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.231-234 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.234-235 コマ主題細目④:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.235 コマ主題細目⑤:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.235-237
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コマ主題細目
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① 水の出納 ② 脱水と電解質の異常 ③ 酸塩基平衡とは ④ 代謝性アシドーシスと代謝性アルカローシス ⑤ 呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシス
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細目レベル
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① 体内の水分量を一定に保つためには、体内に入る水分量と対外に失われる水分量とが等しくなくてはならない。暑くもなく、寒くもない環境、つまり発汗がない状態でふつうの生活を送ったとすると、摂取される水の量は平均して1日当たり飲料水1200ml、食物中に含まれる水分が1000mlである。さらに、栄養素が体内で代謝されるときに水が発生する。これを代謝水といい、1日に約300mlが体内で生じている。一方、体外に水が排泄される経路は、①尿、②蒸発(呼気、皮膚からの不感蒸泄)、③大便、④汗である。暑い日に水分を補給せずに運動した場合や、食中毒で下痢・嘔吐が続いた場合、水は欠乏し、脱水に陥る。腎機能や循環機能が低下すると、尿量が減少して体液量が増え、浮腫(むくみ)が生じる。
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② 体液量が減少した状態を脱水という。理論的には、純粋の水欠乏と、純粋のナトリウム欠乏の2つに分けるが、臨床では両者の混同した例が多い。①水欠乏性脱水症:体液は濃縮されて浸透圧は高くなり(高張性脱水)、血漿ナトリウム濃度は高くなる。例として、多量の発汗(日射病、熱射病)。②ナトリウム欠乏性脱水症:水とナトリウムを失った際に、水だけを補給すると起こる。血漿浸透圧は低い(低張性脱水)。③下痢、嘔吐、出血などによって生じる。水とナトリウムが同程度に失われたため血漿浸透圧は正常(等張)だが、細胞外液量(循環血漿量)は減少している。そのため、他の脱水でみられる口渇は軽度で、脱力感、めまい、立ちくらみなど血圧低下による症状が主となる。血漿中のナトリウムイオンやカリウムイオンなどの主要な電解質濃度は、ホルモンの影響を受けた腎臓がその排泄量を調節することで一定に保っている。しかし病態によってはこれらの電解質濃度が変化し、それが致命的となる場合もある。
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③ 酸性・アルカリ性(塩基性)は水素イオン(H+)の濃度で決まり、H+濃度が高い状態を酸性、低い状態をアルカリ性という。水素イオン指数(pH)は酸性、アルカリ性の程度を示す指標で、H+濃度によって求められる。血液のpHは7.4前後(7.40±0.05)の弱アルカリ性であり、きわめて狭い範囲で一定に保たれている。つまり酸とアルカリ(塩基)が平衡状態にあり、このようにpHが調節されることを酸塩基平衡とよぶ。体液のpHが一定に保たれているのは、生命機能を維持するための酵素のほとんどが血漿pH7.4で活性が最大となり、pHがこの値から酸性に傾いてもアルカリ性に傾いても酵素活性が低下し、代謝が円滑に行われなくなるためである。なお、pHと同様に、温度も酵素活性に大きく影響する。
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④ 血液のpHが7.35未満になった場合をアシドーシス、7.45より高くなった状態をアルカローシスという。またその原因が呼吸の異常によるものを呼吸性、それ以外の原因による場合を代謝性という。呼吸性の酸塩基平衡異常の場合は、腎臓が尿の組成を変化させることによってpHの変化を最小にするようにはたらく。これを腎性代償という。代謝性の酸塩基平衡異常の場合は、呼吸性代償が引き起こされる。代謝性アシドーシス:臨床で最も多くみられるのは、代謝性アシドーシスである。糖尿病や腎不全、消化器疾患(下痢)による代謝障害が原因となる。いずれにおいても、血漿中の重炭酸イオンが減少し、呼吸性の代償作用(肺からの二酸化炭素排出促進)が起こると動脈血二酸化炭素分圧は低下する。代謝性アルカローシス:頻回に嘔吐して胃液中の塩素イオンが失われると、血中の塩素イオンが減少する。この減少分を重炭酸イオンで補うため、血中重炭酸イオンが増加する。
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⑤ 血液のpHが7.35未満になった場合をアシドーシス、7.45より高くなった状態をアルカローシスという。またその原因が呼吸の異常によるものを呼吸性、それ以外の原因による場合を代謝性という。呼吸性の酸塩基平衡異常の場合は、腎臓が尿の組成を変化させることによってpHの変化を最小にするようにはたらく。これを腎性代償という。代謝性の酸塩基平衡異常の場合は、呼吸性代償が引き起こされる。呼吸性アシドーシス:肺気腫や肺炎など、肺の換気障害により血中二酸化炭素濃度が上昇するのが原因である。二酸化炭素が増えると炭酸も増加し、最終的に血中の重炭酸イオンも上昇する。呼吸性アルカローシス:過換気により血中二酸化炭素分圧が低下するのが原因である。血中重炭酸イオンは減少する。
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キーワード
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① 脱水 ② 酸塩基平衡 ③ アシドーシス ④ アルカローシス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.230-237を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:人体の細胞の内外に含まれる体液成分は体液とよばれ、生命にかかわるさまざまな機能はその中で行われる。体液の水分は体重の約60%を占め、人体を構成する最大の要素である。体液の構成要素を教科書の図をみながら確かめる。細胞外液と細胞内液、それぞれの組成を確認しておく。電解質は、体液の浸透圧やpHを調節し、また神経細胞や筋細胞が機能するために重要な機能を果たしていることを確認する。 体内に含まれる水の量が不足した状態を脱水とよび、血液が濃縮されるため血液中のさまざまな物質の濃度が上昇する。そのため、血液の粘稠度が上昇して流れにくくなる。また、細胞内液も減少するため、代謝が円滑に進まなくなる。 水素イオン指数(pH)は酸性、アルカリ性の程度を示す指標で、H+濃度によって求められる。血液のpHは7.4前後(7.40±0.05)の弱アルカリ性であり、きわめて狭い範囲で一定に保たれている。つまり酸とアルカリ(塩基)が平衡状態にあり、このようにpHが調節されることを酸塩基平衡とよぶ。体液のpHが一定に保たれているのは、生命機能を維持するための酵素のほとんどが血漿pH7.4で活性が最大となり、pHがこの値から酸性に傾いてもアルカリ性に傾いても酵素活性が低下し、代謝が円滑に行われなくなるためである。なお、pHと同様に、温度も酵素活性に大きく影響する。血液のpHが7.35未満になった場合をアシドーシス、7.45より高くなった状態をアルカローシスという。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.63の問題10,11を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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10
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解剖実習見学①
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(解剖実習見学①)は、1年次生で学修した科目「からだの仕組みと生活」、「看護のための形態機能と疾病」の知識を用いて、実際の臓器の位置関係を把握する。また、看護が行うフィジカルアセスメントは体表からの観察であるため、体表解剖のランドマークを意識し、臓器の位置を把握する。
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コマ主題細目①:配布資料 コマ主題細目②:配布資料 コマ主題細目③:配布資料
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コマ主題細目
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① 解剖実習見学における心構え ② 献体とは ③ 実習前グループディスカッション
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細目レベル
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① 解剖実習見学を実施するにあたり、予備知識として「解剖」について学修する。 解剖には、大きく分けて3種類がある。1.正常解剖: 人体の構造を学ぶための解剖 2.病理解剖: 死後、病態を調べるための解剖 3.法医解剖または司法・行政解剖: 変死体の死因を調べるための解剖である。解剖実習は「1.正常解剖」にあたる。 医学生が行う解剖実習のご献体を観察することにより、人体の構造と機能について理解を深めることを目的としている。また、解剖実習見学では必須事項として「守秘義務」がある。守秘義務は、多数の職業において、法律によって定められている。これら法律上の守秘義務を課せられた者が、正当な理由なく、知り得た秘密を漏らした場合、処罰される。学校内で勉強のために解剖学実習見学について話すことは問題ないが、「個人の場」もしくは「公共の場」において話すことは厳禁である。 特にインターネットの使用には細心の注意を払うようにする。
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② 解剖実習見学の実施前に、献体について学ぶ。献体とは、医学・歯学の大学における人体解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいう。「自分の死後、遺体を医学・歯学の教育と研究のために役立てたい」と志した人が、生前から献体したい大学に名前を登録しておき、亡くなられた時、遺族がその遺志にしたがって遺体を大学に提供することによって、はじめて献体が実行されることになる。愛知県下では、日本最大の献体ボランティア団体である公益財団法人「不老会」が愛知県5大学に献体を行っている。献体は医学・歯学の教育・研究のために始まった制度である。しかし、医療は医師・歯科医師によるばかりではない。現代の医療はチーム医療と呼ばれ看護師・放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士など多くの専門職によって支えられている。最近は医療従事者全体の教育にも解剖学実習が必要だとの考えが広がってきた。日本の医療水準を更に高めるため、献体者のご理解を願う運動が始まっている。
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③ 献体について知識を得たうえで、課題に沿って班ごとで話し合い、各班の代表を選出して発表する。看護学生が解剖実習見学は看護を学ぶ上でどのような意味があるのか、自身の家族が献体を決意した時、どのような対応をするのか、献体されたご本人およびご遺族の尊厳を守るためにはどうすれば良いのかなどについて班ごとで話し合う。班ごとでディスカッション行うことにより、それぞれが抱く献体に対する考えを知ることができ、さらには他の班の意見や考えを聞くことによって献体に対する知識や背景を理解し、学ぶことができる。また、解剖実習見学に取り組む姿勢に変化が出てくることに期待する。
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キーワード
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① 正常解剖 ② 守秘義務 ③ 献体
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:献体について各々で調べておく。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:日本篤志献体協会、公益財団法人不老会のホームページを参照し、献体についての知識を深める。『献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。 「自分の死後、遺体を医学・歯学の教育と研究のために役立てたい」とこころざした人が、生前から献体したい大学またはこれに関連した団体に名前を登録しておき、亡くなられた時、遺族あるいは関係者がその遺志にしたがって遺体を大学に提供することによって、はじめて献体が実行されることになります。 献体の最大の意義は、みずからの遺体を提供することによって医学教育に参加し、学識・人格ともに優れた医師・歯科医師を養成するための礎となり、医療を通じて次の世代の人達のために役立とうとすることにあります。しかし、医療は医師・歯科医師によるばかりではありません。現代の医療はチーム医療と呼ばれ看護師・理学療法士・作業療法士など多くのコメディカルと呼ばれる専門職によって支えられています。最近はその人達の教育にも解剖学実習が必要だとの考えがあり、コメディカル側からも強い要望が出されております。日本の医療水準を更に高めるため、献体者のご理解を願う運動が始まっております。』(日本篤志献体協会「献体とは」、「献体の意義」から抜粋) ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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11
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解剖実習見学②
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(解剖実習見学②)は、1年次生で学修した科目「からだの仕組みと生活」、「看護のための形態機能と疾病」の知識を用いて、実際の臓器の位置関係を把握する。また、看護が行うフィジカルアセスメントは体表からの観察であるため、体表解剖のランドマークを意識し、臓器の位置を把握する。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.115, p.118-119 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.115, p.118-119 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.119-121
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コマ主題細目
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① 呼吸器系の観察 ② 循環器系の観察 ③ 消化器系の観察
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細目レベル
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① 呼吸音聴診のため、気管支・肺・横隔膜の構造を観察する。 ・胸部;胸郭と呼吸筋、胸膜と胸膜腔 ・左右の肺の構造、呼吸音の確認位置と内部の肺・気管の位置の確認 ・気管支の角度と誤嚥性肺炎との関係を観察することにより確認する。 ・横隔膜の構造について、起始と停止を確認する。支配神経である横隔膜を見つける。 ・肺門には気管支のほか、肺動脈、肺静脈などの血管、さらには神経なども多数出入りしている。 ・胸郭を構成する骨(胸骨・肋骨・胸椎)を確認する。 ・気管分岐部の位置にあたる胸骨角には、第2肋骨が連結する。 ・吸気筋の種類:横隔膜、外肋間筋、内肋間筋の肋軟骨部、呼吸補助筋 胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋、前鋸筋、大胸筋 ・呼気筋の種類:肋軟骨部を除いた内肋間筋、腹直筋、腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋
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② 心臓、血管の構造を観察する。 体循環・肺循環を意識するための構造理解、心音聴診のための心臓の位置確認 【心臓】 ・大動脈、肺動脈、上大静脈、左右肺静脈の確認 ・上下の大静脈→右心房→三尖弁右心室→肺動脈(弁)→肺→左心房→僧帽弁→左心室→大動脈(弁)という血液の循環の流れを確認 ・肺には栄養血管(気管支動静脈)と機能血管(肺動静脈)がある 【脈拍触知のための構造】 ・冠状動脈:上行大動脈からは左右の冠状動脈が分枝 ・大動脈弓:腕頭動脈→右鎖骨下動脈→右上腕動脈(血圧を測る上腕動脈)→尺骨動脈と橈骨動脈に分 岐→橈骨動脈(脈拍測定の動脈)、左総頚動脈、左鎖骨下動脈 ・上大静脈:内頚静脈と鎖骨下静脈が合流し腕頭静脈となる(動脈と静脈の違いを触って理解) ・内頚静脈と鎖骨下静脈の合流部を「静脈角」という ・「腕頭動脈」は1本,「腕頭静脈」は2本(左右) ※左静脈角には胸管が流入 [腹大動脈] ・総腸骨動脈:腹大動脈が第4腰椎の高さで左右に分かれ 総腸骨動脈となる ・外腸骨動脈:下肢へ向かう動脈 鼡径靱帯以下は 大腿動脈(脈拍触知)となる ・内腸骨動脈:骨盤に分布する動脈 【採血部位】 ・上肢の皮下静脈は,採血,静脈注射などに使う重要な血管:橈側皮静脈、尺側皮静脈、肘正中皮静脈(採血する静脈) ・上肢の静脈の血液は最終的に鎖骨下静脈へ回収される ・内側前腕皮神経、外側前腕皮神経、橈骨神経、尺骨神経、正中神経
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③ 消化菅及び肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の位置関係を観察する。 ・胃底:背臥位に置いた噴門の左側の膨らみ ・肝臓の触診は通常できないので位置関係を確認させる。 ・肝臓の上面(横隔面)には、横隔膜があり、前面は肋骨弓 により保護される・肝臓の下面(臓側面)は、十二指腸、横行結腸、右腎臓などと接する。 ・仰臥位では第4-5肋間あたりの高さまで存在する ・胆嚢は、肝の右葉と方形葉の間 ・膵臓:胃の後方、後腹膜の後ろに位置する。 ・膵臓の十二指腸側を膵頭,中央を膵体,脾臓に近いところを膵尾とよぶ。 ・十二指腸の内側に膵臓のあたま(膵頭部)があり、膵臓からの膵液(超強力な消化液)が十二指腸内に注ぐ(大十二指腸乳頭)。 [空腸と回腸] ・十二指腸が後腹壁から出てくるところから空腸となる(十二指腸空腸曲;L2の高さ)。 ・空腸の内壁は輪状ヒダが発達している。回腸は孤立リンパ小節であるパイエル板がみられる。 ・回腸と盲腸との境界には弁がある(回盲弁)。
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キーワード
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① 呼吸器系の解剖 ② 循環器系の解剖 ③ 消化器系の解剖
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書の図で、臓器間の位置関係、臓器の構造について見直す。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:以下の項目について、見学によって得られた知識を定着させるためにまとめておく。 ①呼吸のフィジカルアセスメントを理解するための気管支・肺・横隔膜の構造 ②体循環・肺循環を意識するための構造 ③心音聴診のための心臓の位置と聴取部位 ④脈拍触知できる部位の位置と動脈の構造 ⑤腹部臓器の位置と構造、体表面からの確認のためのランドマーク ⑥静脈穿刺のための動静脈・神経 レポート課題:解剖実習後にレポートを作成し、提出する。 ①解剖実習見学で学んだことと事前学習の課題はどのようにつながったか ②解剖実習見学は看護を学ぶ上でどういった意味があるか ③複数のご献体された方に接して、教科書との違いをどのように考えたか ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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12
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男性生殖器
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(男性生殖器)は、男性生殖器の構造と機能について学修する。精子をつくる精巣の上部にあるのが精巣上体で、そこから精管を経て精子が体外へ導かれる。精管に付随して、精嚢、前立腺、尿道球腺などの腺がある。これらと外生殖器(陰茎体、陰嚢)を男性生殖器という。生殖器系の目的は自己の子孫を残すことにある。言い換えれば、自己の遺伝子のコピーを残すことともいえる。道徳や倫理観など社会的・文化的な意味が込められるため、人間の性はほかの生物の性に比べ複雑である。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.461-464 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.464-465 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.465-466
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コマ主題細目
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① 精巣・精巣上体・精管 ② 付属生殖腺と外生殖器 ③ 男性の生殖機能
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細目レベル
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① 精巣では精子の形成や男性ホルモン(テストステロン)の産生・分泌が行なわれる。精巣には、①精子をつくる外分泌腺としての働き、②男性ホルモンを産生する内分泌腺としての働きの2つがある。精巣の各小葉には複雑に折れ曲がった精細管があり、この中で精子がつくられる。精細管上皮は精細胞と支持細胞(セルトリ細胞)に分かれる。前者は思春期になると分裂して精子になり、後者は精細胞に栄養補給を行う。精巣上体は精巣にかぶさり、精巣の後部で精管に続く管である。精巣から送られてきた未熟な精子は、精巣上体管を通過する間に成熟する。つまり、運動能と受精能を獲得する。精管は鼡径管を通って骨盤腔内に入り、精嚢の導管と合流して射精管となり、尿道に至る。
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② 精嚢、前立腺、尿道球腺は付属生殖腺と呼ばれる。これらの腺より分泌された分泌物は、多数の精子と合わさって精液となる。精嚢や前立腺から分泌される弱アルカリ性の分泌液は、腟内の環境を中和して精子の運動を維持するのに役立つ。精嚢の成分は、精子に栄養を与え、活性化する。前立腺は直腸の前面にあるため、直腸を指診することで、大きさ、硬さ、表面の性状などを知ることができる。男性の外生殖器は、陰茎と陰嚢よりなる。陰茎は尿道を含む尿道海綿体と1対の陰茎海綿体からなる。海綿体は血管に富む。陰嚢は陰茎の後ろにある袋で、中隔により左右2つに分かれ、それぞれの中に精巣、精巣上体、精管の起始部を含む。真皮の下に平滑筋層があるが、脂肪組織が少ないので、しわが多い。外気温が下がると収縮するため、陰嚢内は体温よりも低温に保たれる➡精子産生に適している。
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③ 精子形成:①精子は精巣の曲精細管内で幹細胞である精祖細胞から分化することで形成される。②精祖細胞は棘精細管の最外層に存在するが、分化するにつれ精細管の内腔側に移動し、最終的には精子となり内腔に放出される。精子形成途中の細胞は、精上皮の基底側から管腔側に向かって伸びる柱状のセルトリ細胞に支持・保護されている。セルトリ細胞は精子の栄養供給なども行っており、精子形成に必須の細胞である。精子の分化と減数分裂については、①胎生期に生じた男性の原始生殖細胞は、思春期に入ると精祖細胞となり、体細胞分裂を行って数を増やす。この一部が一次精母細胞に分化する。②一次精母細胞は減数分裂を行い、二次精母細胞、精子細胞へと分化する。精子細胞は精子へと形態変化し曲精細管内の内腔に入る。③1つの精祖細胞から4つの精子がつくられる。テストステロンの分泌は、精巣のライディッヒ細胞でコレステロールから合成される男性ホルモンの一種、テストステロンはLH(黄体形成ホルモン)により制御される。テストステロンの主な作用は、男性の生殖腺の発達を促す(第一次性徴)、 男性の第二次性徴を生じさせる、精子形成促進(卵胞刺激ホルモンFSHとの共同作業)、タンパク同化作用と成長促進である。
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キーワード
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① 精巣 ② 精細管 ③ 前立腺 ④ 精子形成
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.461-466を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:男性生殖器について復習する。精子産生の場である精巣、精子をつくる精巣の上部にあるのが精巣上体で、そこから精管を経て精子が体外へ導かれる。精管に付随して、精嚢、前立腺、尿道球腺などの腺がある。これらと外生殖器(陰茎体、陰嚢)を男性生殖器という。尿道は前立腺を貫く。前立腺以降の尿道は精路と尿路を兼ねていることを確認する。精細管に存在する2種類の細胞(セルトリ細胞・ライディッヒ細胞)の機能についてまとめる。テストステロンの作用について教科書で確認する。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.104の問題1,2を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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13
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視覚器
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(視覚器)は、眼球壁の構造、眼球内部(眼房水・水晶体・硝子体)および眼球付属器について学修する。成人の眼球は直径約2.5㎝の球形の器官である。眼球の後部5/6は眼窩内に埋まっており、前部1/6が外界に露出するが、その大部分が眼瞼で保護される。眼球は眼球を取り巻く眼球壁と、内部の水晶体、硝子体、眼房からなる。眼球壁は3層(眼球外膜・眼球中膜・眼球内膜)の膜構造を示す。これに眼瞼、涙器、眼筋などが付属してできている。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.397-401 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.401-403 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.404-406 コマ主題細目④:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.396,407
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コマ主題細目
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① 眼球の構造 ② 眼球付属器 ③ 遠近調節と屈折異常 ④ 眼球の反射・視覚の伝導路
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細目レベル
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① 眼球線維膜(外膜)は、コラーゲン線維を主体とする強靭な膜である。前方の一部は透明な角膜だが、残りの大部分は強膜というかたい白い膜である。角膜には血管がなく、眼房水で養われる。血管がないため、リンパ球などの免疫系細胞の侵入がほとんどなく、角膜移植による拒否反応は起こりにくい。眼球血管膜(ブドウ膜)は、血管の豊富な膜で、大部分を占める脈絡膜と、前方に突き出す毛様体と虹彩からなる。毛様体筋は副交感神経に支配され、収縮すると、毛様体突起が隆起し、毛様体小帯が緩む。それにより水晶体の厚みが増す。網膜(眼球内膜)は、眼球壁の最内層で、本体をなす狭義の網膜と、脈絡膜に面する色素上皮とからなる。 角膜と水晶体の間には、眼房水によって満たされる眼房があり、虹彩によって前眼房と後眼房に分けられる。眼房水は、角膜・水晶体・硝子体に栄養を与える。水晶体は、やわらかい第2のレンズ。直径9㎜で前後両面が凸レンズで、後面の彎曲が強く、眼房水および硝子体よりも屈折率が大きい。遠くを見るときは薄く、近くを見るときは厚く変形する。かたくなったときが老眼、にごったのが白内障である。硝子体は水晶体の後ろにあり、眼球の後ろ約3/5を占めるゼリー状の物質である。レンズで集めた光を網膜まで透過させる。実体はタンパク質でできた“スポンジ”で、99%は水分である。保水力を失うと不透明になる。さらに網膜からはがれると、視界から黒い点やモヤモヤが消えない飛蚊症になる。
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② 眼球付属器は、眼瞼、涙器、外眼筋である。ⅰ)眼瞼と結膜:眼瞼は眼球を保護する作用を持つ、上下の眼瞼の間は眼瞼裂と呼ばれる。眼瞼の内側は、眼瞼結膜により覆われている。眼瞼結膜は折り返して眼球結膜となり、強膜の前部を覆う。ⅱ)涙器:涙を分泌する腺と涙の流路を合わせて涙器と呼ぶ。涙は眼球の上外側にある涙腺から絶えず分泌され、眼球表面を潤した後、眼瞼の内側にある涙点から涙小管に入り、涙嚢に集まり、鼻涙管を通って鼻腔の下鼻道に排泄される。ⅲ)外眼筋:眼球には6つの筋が付着している。外側直筋は外転神経、上斜筋は滑車神経、その他の外眼筋は動眼神経により収縮する。外眼筋はすべて骨格筋で、運動神経によって意識的に支配されるという特徴を持つ。
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③ 遠近調節:近くを見るときは、毛様体筋が副交感神経に支配されて収縮し、毛様体突起が内方に隆起する。そのため、毛様体小帯がたるんで、弾力性に富む水晶体の厚さが増し、光を強く屈折して網様体上に結像する。逆に遠くを見るときは、毛様体筋が弛緩して毛様体突起部分が平らになり、水晶体が毛様体小帯に引っ張られて薄くなり、屈折は弱くなって網膜上に結像する。 正視:毛様体筋の収縮と弛緩で水晶体の厚さを調節する。近視:眼軸が長いか屈折力が強いため、網膜の前で結像する。凹レンズで矯正。遠視:眼軸が短いか屈折力が弱いため、網膜上の後ろで結像する。凸レンズで矯正する。老視:水晶体の弾性力低下で厚くなりにくく、近位のものが網膜の後ろで結像する。凸レンズで矯正する。
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④ 対光反射:光が眼に入ると反射性に瞳孔括約筋を支配する副交感神経の活動が高まり、縮瞳が起こる。これを対光反射と呼ぶ。暗所から急に明所に移った時、光に対する網膜の感受性は低下し、一定の水準になる明順応が数分で起こる。この順応によって錐体細胞の機能が発揮される。逆に、明所から暗所への暗順応は時間がかかる。杆体細胞による暗所視では、色の判別は困難である。輳反射:近くのものを見るときには、①水晶体の厚みの増大、②縮瞳、③両眼が内転して視線を内方に向ける眼球運動が起こる。これら3つの反応をあわせて輻輳反射と呼ぶ。目の前に急に物が接近したり、角膜が刺激されると、眼輪筋が収縮し、眼瞼を反射的に閉じて眼球を保護する。これを角膜反射という。 網膜の視細胞で受容された視覚の情報は、視神経を通り、視交叉を経て視床の外側膝状体に至る。ここでシナプスを介した後、大脳皮質後頭葉の視覚野(視覚中枢)に投射する。視交叉で神経線維の半分が交叉し、残りの半分は交叉せずに同側の視覚野に達する。交叉するのは両眼網膜の各々内側半分から出てくる線維で、外側半分から出てくる線維は交叉しない。
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キーワード
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① 網膜 ② 眼球付属器 ③ 縮瞳 ④ 対光反射 ⑤ 動眼神経
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.396-407を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:眼球壁の構造、眼球内部(眼房水・水晶体・硝子体)および眼球付属器について復習する。成人の眼球は直径約2.5㎝の球形の器官である。眼球の後部5/6は眼窩内に埋まっており、前部1/6が外界に露出するが、その大部分が眼瞼で保護される。眼球は眼球を取り巻く眼球壁3層(眼球外膜・眼球中膜・眼球内膜)と、内部の水晶体、硝子体、眼房からなる。これに眼瞼、涙器、眼筋などが付属してできている。眼球壁3層のそれぞれの特徴を押さえる。近くの物体を見るときと、遠くのものを見るときでは、水晶体の厚みが変化する。厚みを変えているものはなにか。眼房水の役割についてまとめる。眼球運動をつかさどる外眼筋の種類について、教科書をみて確認する。 視覚の伝導路:網膜の視細胞で受容された視覚の情報は、視神経を通り、視交叉を経て視床の外側膝状体に至る。ここでシナプスを介した後、大脳皮質後頭葉の視覚野(視覚中枢)に投射する。屈折異常には、近視・遠視・老視・乱視があるが、レンズによる矯正が可能である。白内障、緑内障についてもまとめておく。明順応と暗順応について復習する。 眼球反射には、対光反射・輻輳反射・角膜反射がある。それぞれの反射に関与する神経、筋などの構造物をまとめる。教科書や配布資料の図をみて確認する。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.94-96の問題1-6を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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聴覚器
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(聴覚器)は、聴覚器の構造と機能について学修する。耳は聴覚と平衡感覚を感受する器官である。聴覚器は、外耳からはじまり、鼓膜、耳小骨、蝸牛へと続く。蝸牛管内にあるコルチ器が音の受容器となる。聴覚伝導路、難聴について学修する。聴覚伝導路の経路を理解する。難聴には2種類あることを押さえる。老人性難聴はこのうちの感音性難聴にあたる。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.408 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.410-412 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.397, 412 コマ主題細目④:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.412,413
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コマ主題細目
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① 耳の全体構造 ② 聴覚器の構造 ③ 音の伝導と聴覚伝導路 ④ 難聴
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細目レベル
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① 耳は、外耳・中耳・内耳からなり、聴覚と平衡覚の2つの感覚を受容する。外耳は音を集め、鼓膜に伝える伝音部をなし、耳介と外耳道からなる。中耳は、鼓室・耳管からなる。鼓膜の振動は、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3つの耳小骨を介して伝わり、増幅されて中耳と内耳の境にある前庭窓の膜を振動させる。耳管は、鼓室と咽頭をつなぐ管である。耳管は普段閉じているが、嚥下やあくびをすると開き、咽頭経由で鼓室の内圧が外気圧と同じになる。内耳は側頭骨の錐体にある。錐体の乳突部にある腔所は、複雑な形状をした骨迷路をなす。骨迷路の内部には、骨迷路に似た形状の膜迷路がおさまっている。蝸牛、前庭および半規管より構成される。蝸牛には聴覚受容器が存在し、前庭と半規管には平衡感覚受容器が存在する。
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② 蝸牛はラセン形に約2回転半巻かれた管である。内部は基底膜と前庭膜によって前庭階、蝸牛管、鼓室階の3つの階に分けられている。前庭階と鼓室階は外リンパで満たされており、蝸牛管は内リンパで満たされている。内リンパと外リンパの電解質組成は明らかに異なり、互いに交通はない。蝸牛管の基底膜上にコルチ器(ラセン器)があり、その中に聴覚受容器である有毛細胞が並んでいる。音波は、外耳道を通って鼓膜を振動させた後、これに連なる3つの耳小骨によって増幅されて、蝸牛に伝えられる。蝸牛では、有毛細胞と呼ばれる細胞によって、音波の振動の情報が電気信号に変えられる。この電気信号は蝸牛神経を通って大脳皮質の聴覚野へ伝えられる。
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③ 内耳の有毛細胞に音の振動が伝わる経路には、気導(外耳道・鼓膜・耳小骨を経由する)と骨導(側頭骨から振動が伝わる)の2つがある。耳小骨には音(空気の振動)を増幅する効果があるため、通常は気導による聴力の方が骨導よりも大きく聞こえる。伝音性難聴では気導による聴力が低下し、感音性難聴では気導と骨導の両方の聴力が低下する。聴覚を伝える内耳神経の一次ニューロンは、内耳に近い蝸牛神経節のなかにある。ここから出た軸索は、延髄と橋の境の高さで蝸牛神経核に達する。二次ニューロンの軸索は、交差しておもに対側の外側毛帯を上行し、中脳の下丘核に達する。三次ニューロンの軸索は両側を上行して、視床の内側膝状体に達する。四次ニューロンの軸索は聴放線をつくって側頭葉の聴覚野に達して終わる。
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④ 難聴:聞こえにくい原因は、伝音性難聴と感音性難聴に分けられる。ⅰ)伝音性難聴:耳垢が詰まった外耳道閉塞・鼓膜損傷・中耳炎・耳小骨消失・耳硬化症などで音波の振動拡大ができないことによって生じる。この場合、音叉を用いた骨伝導による聴力が正常であれば、内耳の感覚細胞から聴覚中枢までの聴覚伝導路は健全である。すなわち、音叉を頭蓋骨に当てると、骨伝導により振動が内耳に伝えられ、音感を生じる。ⅱ)感音性難聴:内耳の感覚細胞の興奮を聴覚野に投射する神経系の器質性障害である。加齢に伴いコルチ器に萎縮が生じる老人性難聴はこの例である。高齢者では最初に高音域が聴き取りにくくなるが、低音域では変化が少ない。
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キーワード
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① 鼓膜 ② 耳小骨 ③ 蝸牛 ④ コルチ器 ⑤ 伝音声難聴
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p.397,408-413を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:耳は、外耳・中耳・内耳からなり、聴覚と平衡覚の2つの感覚を受容する。外耳は音を集め、鼓膜に伝える伝音部をなし、耳介と外耳道からなる。中耳は、鼓室・耳管からなる。鼓膜の振動は、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3つの耳小骨を介して伝わり、増幅されて中耳と内耳の境にある前庭窓の膜を振動させる。内耳は側頭骨の錐体にある。蝸牛、前庭および半規管より構成される。蝸牛には聴覚受容器が存在する。聴覚伝導路について教科書を読み返す。、難聴は、伝音性難聴と感音性難聴に分けられる。①伝音性難聴:外耳から内耳の前庭窓までの機械的障害で生じる。②感音性難聴:内耳の感覚細胞の興奮を聴覚野に投射する神経系の器質性障害である。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.97の問題7.8を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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15
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平衡器と内分泌系
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科目の中での位置付け
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本科目は、第1,2回目の皮膚・体温調節から始まり、第3,4回目血液、第5,6回目免疫、第7~9回目腎・泌尿器系、第10,11回目解剖実習見学:医学部の解剖実習を見学する。解剖実習見学を体験することにより、臓器の立体的な構造と位置関係が明確になる。第12回目男性生殖器、第13~15回目感覚器(視覚・聴覚・平衡覚)と授業を展開する。1年次前期「からだの仕組みと生活」、後期「看護のための形態機能と疾病」でほぼ「1個体の」構造と機能を学修した。本科目では、1年次の科目では触れていない器官系について学修する。 看護師・保健師・助産師といった人間の健康に関わる職種では、人間の体と心に関する知識が必要とされる。高校までの生物と異なり、人体の構造と機能に焦点を当てて学ぶ必要がある。また、看護は「実践の科学」であるといわれる。看護の中で重要な部分を占める日常生活行動の援助を考えるとき、人体の構造と機能の知識は土台として活用できる。 上のような本科目全体の中で、本コマ(平衡覚器と内分泌系)は、平衡覚器の構造と機能および内分泌系について学修する。、平衡覚伝導路は、前庭神経核からの遠心路がよく発達している。その多くは前庭脊髄反射や前庭眼反射などに関係し、一部は前庭自律神経反射を起こす。前庭器官の平衡覚は、皮膚感覚・深部感覚や小脳・視覚などからの情報とともに姿勢調節・筋緊張・視野保持に関わり、敏速な運動を行いながら体の平衡を保つのに役立っている。
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コマ主題細目①:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.410-412 コマ主題細目②:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.413 コマ主題細目③:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能①」p.272,273
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コマ主題細目
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① 平衡覚器の構造と機能 ② 平衡覚伝導路とその障害 ③ 古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官
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細目レベル
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① 平衡感覚を受容する平衡器官は内耳に存在し、前庭器官と呼ばれる。前庭器官には前庭と半規管がある。骨迷路の中央部の前庭には、前下方に球形嚢、後方に卵形嚢の膜迷路がある。球形嚢と卵形嚢は平衡覚受容器である平衡斑を形成している。膜半規管の基部は膨らみがあり、これを膨大部という。膨大部には受容器として有毛細胞が集まり、上皮が肥厚した膨大部稜がある。平衡感覚は重力に対する頭の傾きや、直線運動および回転運動の速度の変化(すなわち加速度)を感じ取るものであり、身体や頭部の空間における位置や運動の知覚に重要である。ヒトはこれを手がかりとして適切な姿勢をとり、身体を安定させることができる。前庭は重力の方向(頭の傾き)や直線的な動き(直線加速度)を、半規管は回転運動(角加速度)を検出する。
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② 前庭器官からの情報は、前庭神経によって延髄の前庭神経核に伝えられる。前庭神経核へ伝えられた情報は外眼筋の運動核、小脳および脊髄と連絡しており、眼球運動や姿勢調節の反射を引き起こす。前庭神経核からの情報は視床を経由して大脳皮質にも伝えられ、平衡覚の知覚・認識を起こす。 前庭器官の刺激により、頭の傾きや動きが変化したという情報が入ると、体が倒れないように姿勢を保とうとする反射(前庭反射と呼ぶ)が引き起こされる。また、視野を保つために前庭動眼反射が引き起こされ、頭部の回転と逆方向に眼球が動く。例えば、頭を左に回すと眼球は右に動き、その結果、頭部の動きにもかかわらず、ある物体に対する視野は保たれる。 また、内耳の障害によっておこるめまいで有名なものはメニエール病である。これはめまいと難聴と耳鳴りの発作を反復する病気で、内リンパの水腫が原因である。
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③ 消化管のホルモンは、現在20種類以上が確認されている。これらはいずれもペプチドホルモンで、多くは脳にも存在する。その他に、腎臓、心臓および胎盤からホルモンが分泌されている。消化管ホルモン分泌細胞は腺を形成せずに、消化管粘膜に散在している。特に胃・小腸に多いが、腸管に広く存在している。これらは消化管の管腔面への食物などの物理的・化学的刺激によって、基底側側の毛細血管にホルモンを分泌する。腎臓では、近位尿細管周囲の間質線維芽細胞から分泌されるエリスロポエチンがある。心臓では、心房性ナトリウム利尿ペプチドは押さえておきたい。胎盤からは性腺刺激ホルモンの一種であるヒト絨毛性ゴナドトロピンが分泌され、黄体に作用して黄体の退化を防ぎ、妊娠を維持し、黄体を肥大させる。妊娠初期に尿中に排泄されるようになるため、妊娠の判定に利用される。
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キーワード
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① 前庭 ② 半規管 ③ 有毛細胞 ④ 消化管ホルモン
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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復習・予習課題
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予習:教科書「解剖生理学 人体の構造と機能」p. 272,273,397,408-413を読む。ChatGPTに講義のテーマを入力し、概要の説明と重要語句の整理を行うこと。また、不明点や疑問点を整理しておくことで、授業時の理解を深める。 復習:平衡覚伝導路について教科書と配布プリントを読み返す。前庭器官の平衡覚は、皮膚感覚・深部感覚や小脳・視覚などからの情報とともに姿勢調節・筋緊張・視野保持に関わり、敏速な運動を行いながら体の平衡を保つのに役立っている。内リンパの水腫が原因で起こるメニエール病の症状についてもまとめておく。 古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官から産生されるホルモンとその作用についてまとめる。 復習課題:「解剖生理学ワークブック」p.97の問題7.8を解く。 ChatGPTに講義資料を読み込ませ、小テストを作成させたうえで解答すること。これにより、その日の授業内容の理解の定着を図る。 【予習学習時間目安:1時間/復習学習時間目安:2時間】
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