| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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現在の医療における多職種連携の必要性
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科目の中での位置付け
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本科目の初回にあたるこの授業では、「なぜ今の医療に多職種連携が不可欠なのか」を全体像として理解することが主な目的である。看護師だけでなく、医師・薬剤師・理学/作業療法士など数多くの専門職が関与する現代の医療現場では、病気の治療だけでなく退院後の生活や地域での支援までを見据えた包括的なケアが求められる。そこで重要になるのが、多職種間のコミュニケーションや情報共有を通じて患者一人ひとりに合った最適なアプローチを行う「チーム医療」という概念である。看護師は患者に最も近い存在として、チーム内の架け橋となり、連携をスムーズにする鍵を握っている。本科目では、看護師の専門性をベースにしつつも、他職種を尊重し一緒に働く意義を強調し、医療の質や安全性を高める多職種連携・協働のあり方を総合的に学習する。初回は特に、今後学ぶ内容全体の導入的役割を担い、医療の高度化・在宅ケアの拡大・高齢化などの背景を踏まえ、学生自身が「多職種連携に取り組む意識」を高められることを目指している。
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系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院 p43~50 チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)平成22年 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-9a.pdf 配布資料
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コマ主題細目
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① 医療の高度化・複雑化による「多職種連携」の重要性 ② 高齢化や在宅医療拡大と「地域包括ケア」の背景 ③ 安全・質向上のための「チーム医療」の役割 ④ 多職種連携に求められる「患者中心の視点」 ⑤ 多職種間の情報共有の具体例(ICU・手術室・外来など)
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細目レベル
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① 医療の高度化や患者のニーズ多様化に伴い、一人の専門職だけではカバーしきれない状況が増えている。特に高齢化社会が進む中で、複数疾患を併せ持つ患者や在宅医療が求められる場面では、医師・看護師だけでなく、薬剤師やリハビリ専門職、社会福祉士など多職種が連携してケアを提供するIPW(Interprofessional Work)が重要となる。看護師としても、自分の専門性を高めるだけでなく、他の専門職の視点や役割を理解し合う姿勢が求められる。ここで大切なのは、単に「医師の指示を受ける」だけの関係ではなく、患者中心の目標を共有しながら互いの専門領域を補完し合う協働態勢を築くことである。医療の質と安全を高める上で、多職種との連携・協働は欠かせない要素であり、看護師は患者に最も近い存在として情報共有の要(かなめ)になる役割も担う。「自分たちの看護を行う」という視点だけでなく、多面的視野をもって他職種と連携する意義を理解することが重要である。
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② 日本では急速な高齢化が進行し、75歳以上の後期高齢者人口がますます増えている。そのため病院完結型の医療から、地域社会全体で高齢者を支える「地域包括ケアシステム」へ移行する動きが強まってきた。看護の現場でも、病院の急性期や回復期だけでなく、在宅や地域包括支援センター、訪問看護ステーションなど、多様な場所でケアを提供するケースが増えている。この時、医師や看護師のみならず、介護福祉士・ケアマネージャー・リハビリ職・行政職など複数の専門職と連携しながらサービスを調整していく必要がある。患者さんの生活背景や意向に合わせて、入院から在宅復帰あるいは施設入所まで切れ目のない支援を行うためには、連携先との情報交換や連携/協働が欠かない。なぜ地域包括ケアが必要なのか、その背景や制度の仕組みを理解することで、多職種との連携/協働の必然性をより具体的にイメージすることができる。
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③ 従来、医療安全の問題は「個人のミス」が原因と捉えられてきたが、近年はシステムや組織全体の課題として捉え、チーム医療による安全対策が重視されている。例えば病棟での患者急変時には、一人の看護師が全て対応するのではなく、チーム全体で役割を分担し、情報共有やフォローを行うことが患者の救命率を高める要因になる。また、複数の専門職が患者を多角的に評価することで、合併症の見落としを減らし、ケアプランをより質の高いものにできる効果も期待される。看護師は患者に最も近い存在として、チーム内でも重要な情報提供者・コーディネーターの役割を担う。このように、安全と質の向上にはチーム全体の連携が不可欠であり、看護師の行動やコミュニケーションが大きな影響を及ぼすことを理解しておくことが大切である。
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④ 多職種連携で最も意識すべきなのは「患者中心の医療・ケア」を実現することである。看護師を含む各専門職がそれぞれの専門的視点を持っているが、それらがバラバラに動いてしまうと、患者さん自身の意思やQOLよりも「職種側の都合」が優先されかねない。患者中心の視点を保つには、患者や家族が求めるゴールやライフスタイルを軸としてチームで目標を共有する必要がある。実際の現場では退院調整や在宅移行の際、医師が治療を継続したがっても、患者や家族が在宅を強く希望するケースがあり、そこで多職種が同じ方向を向いて支援策を考えられるかが重要になる。自分の専門性を活かしつつ、「最終的に患者さんが何を望んでいるか」を確認して協働できるマインドを学生のうちから養うことが大切である。
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⑤ 多職種連携を実践する上で、情報共有の仕組みやツールを使いこなすことが必須です。例えばICUでは、24時間のうちにシフトで交代する看護師や主治医、リハ職、薬剤師などが入れ替わり立ち代わり患者の状態を把握する必要があります。この際、口頭報告だけでなく電子カルテの記載ルールを明確にし、記録のポイントを簡潔に整理するなどの工夫が求められる。手術室でも、術前ブリーフィングや術後のデブリーフィングを定型化し、SBARツールを活用して患者情報やリスクを共有する事例が増えている。一方、外来では短い診察時間に多職種が関わるため、患者の主訴や検査結果を速やかに共有し合うことが安全と効率を左右する。具体的事例を学ぶことで、どのように情報共有を実践すればよいかイメージを持つことができる。
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キーワード
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① IPW(Interprofessional Work) ② 地域包括ケア ③ チーム医療 ④ 医療安全 ⑤ 患者中心
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間) ・教科書:系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院 p43~50を読み、「チーム医療」や「多職種連携」という用語の定義を確認する。また、厚生労働省のWebサイト(チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)平成22年 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-9a.pdf )などからチーム医療推進に関する内容を読み、実際の施策や事例に目を通しておくと理解が深まります。 ・身近な臨床現場やニュースで「複数の専門職が一緒に働いている」事例を探してみて、自分が感じる疑問や面白い点をメモしておくと授業の内容理解がさらに深まります。 ・教科書を読んだあと、自分なりの言葉でチーム医療を説明するメモを書き、ChatGPT等に「私の理解は○○です。不足している視点や誤りがあれば指摘してください」と入力してフィードバックをもらいましょう。 復習(1時間): ・授業で学んだ「医療の高度化」「地域包括ケア」「患者中心の医療」などのキーワードを整理し、関連する統計データや具体例をノートに再度まとめましょう。 ・今回の授業で提示された多職種連携のメリットや必要性について、自分の言葉で説明できるか試してみてください。例えば家族や友人などに簡単に話してみることで、理解度を確かめる良い機会になります。 ・まず自分でキーワードの関係を文章にまとめてから、ChatGPTに「私のまとめを読んで、論理的に弱い部分や追加すべき視点を教えてください」と入力して、自分の理解を深めましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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2
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各職種の役割と活動内容
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科目の中での位置付け
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2回目の授業では、医療チームを構成する各専門職(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、MSWなど)の役割や活動内容を詳しく学習する。この科目の中で「誰が何を専門とし、どんな業務を行うのか」を把握しておくことは、後々の演習や実習で実際に連携を考える上で不可欠だからである。看護師としては、自分たちの役割(療養上の世話や診療補助)だけでなく、薬剤師が果たす薬物治療の専門性、リハ職が担う機能回復・生活支援、ソーシャルワーカーが行う社会資源の調整などを知る必要がある。それぞれが特化した専門性を活かし合うことで患者中心のケアが可能になるという視点を強調し、実際に病院や在宅でチームが機能している事例も紹介すル。こうした事例を見ると、「この場面で看護師が必要な情報を薬剤師に伝えていたら合併症を防げたかもしれない」「退院支援にはリハ職やMSWが不可欠だ」といった具体的なイメージを持つことができ、今後の学びの土台になる。
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系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院 p43~50 チーム医療推進協議会のWebサイト(https://www.team-med.jp/) 配布資料
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コマ主題細目
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① 医師・看護師・薬剤師など、職種ごとの業務範囲と特徴 ② 看護師が行う診療の補助・療養上の世話との関連性 ③ 他職種と連携する際のタスクシェアとタスクシフト ④ 具体的事例を通じた役割理解 ⑤ 医療・介護・福祉の連携の実際(MSW、ケアマネージャー等)
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細目レベル
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① 医療チームを構成する各専門職には、それぞれ固有の役割と業務範囲がある。例えば、医師は診断と治療の最終的な責任者として、病態把握や処方、手術を担当する一方で、薬剤師は薬物療法の専門家として副作用チェックや服薬指導を行う。リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士など)は機能回復訓練を担い、患者のADL向上をサポートする。看護師は療養上の世話や診療補助で患者の生活面も含めたサポートを提供しつつ、チームの情報共有を促す潤滑油的存在でもある。こうした業務範囲をしっかり理解すると、「いつ、どの職種にどんな相談をすればいいのか」「患者のどのニーズを誰が担当すればベストか」が見えてくる。学生時代から各専門職の強みを認識し、尊重できる姿勢を形成することが、多職種連携の基礎となる。
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② 看護師には「診療の補助」と「療養上の世話」という2つの大きな役割が法律で定義されている。診療の補助とは、注射や採血、処置の介助など、医師の指示のもとで行う医療行為のことであり、一方、療養上の世話とは、患者の日常生活を支援する行為で、食事や排泄介助など生活に直結したケアを指す。多職種連携において、看護師は患者の身近に寄り添い、日々の様子や変化を把握する強みを活かして他職種に必要な情報を共有し、適切なタイミングでサポートを依頼する必要がある。医師に報告すべき異常所見や薬剤師と連携すべき服薬の疑問点、理学/作業療法士との協働が求められるADLの回復状況など、看護師の観察力と判断力がチームのケア全体を左右することを学生時代から意識しておく必要がある。
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③ 近年、医師の働き方改革や看護師不足などの背景から、タスクシェア・タスクシフトが注目されている。タスクシェアは複数職種が業務を分担し合う形態である(例えば、薬剤師が患者に聞き取りをして投薬の効果や副作用を把握し、医師に処方の見直しを提案することなど)。一方、タスクシフトは本来ある特定の職種のみが行っていた業務を、法的・制度的な根拠のもとで別の職種へ移す動きを指す(例えば、医師⇒看護師であれば、健康教育や生活指導、医療器具の準備や管理など)。これによりチーム全体の生産性や効率性が向上すると同時に、看護師の専門性をより発揮しやすい環境が期待される。学生のうちから、どの業務がどの職種でカバー可能かを理解し、相互補完する視点を持つことが重要である。
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④ 一口に医師や看護師といっても、外科や内科、また急性期・回復期・在宅といった領域ごとに求められる役割は異なる。外科病棟なら手術前後の患者管理がメインであり、術後合併症の早期発見やドレーン管理などが中心的なケアである。一方、内科は慢性疾患患者が多く、服薬管理や生活指導、退院後フォロー体制の構築に他職種が深く関与する。また、急性期病院では救命や集中的な治療が重視される一方、回復期リハビリ病棟では理学療法士や作業療法士との協働が特に重要になる。学生は3年次領域実習での複数領域で行った実習や、4年前期の統合実習において、実際の職種配置やチーム運営方法を観察している。自身の役割が環境に応じてどう変わるのかを想起し学ぶことが大切となる。
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⑤ 病院内のチーム医療だけでなく、介護や福祉領域との連携も非常に重要である。例えば高齢患者が退院後にリハビリや介護保険サービスを利用する場合、ケアマネージャー(介護支援専門員)が中心となりサービス調整を行う。そこに医師や看護師、理学/作業療法士、薬剤師、ソーシャルワーカー(MSW)が加わり、患者の在宅生活や生活支援を計画するのが一般的である。看護師は退院前カンファレンスで患者のADLやバイタル変動、服薬状況を共有し、必要な支援やフォロー体制を提案する役割があります。MSWは経済的課題や生活環境、社会資源の紹介を担当し、ケアマネージャーは各種在宅サービスを調整する。こうした多職種が連携するプロセスを理解し、患者の生活全体を見据えたチームアプローチを習得することが看護実践の幅を広げることにつながる。
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キーワード
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① 役割分担 ② タスクシェア ③ チームアプローチ ④ 医療・介護・福祉 ⑤ 診療補助
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・主要な専門職の業務範囲について、教科書(系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院 p43~50)やチーム医療推進協議会のWebサイト(https://www.team-med.jp/)などを参照し、自分なりにポイントを書き出しておきましょう。「薬剤師はどんな場面で活躍する?」「リハ職の種類や担当領域とは?」などを整理するだけで、授業内容が頭に入りやすくなります。 ・可能であれば病院見学やアルバイト先のスタッフの話を聞き、多職種連携の事例を探しておくと良いでしょう。 ・各職種の役割を自分なりにまとめたら、ChatGPTに「私がまとめた○○職の役割です。看護師との連携という観点で、抜けている視点があれば教えてください」と入力し、自分の理解を確認しましょう。 復習(1時間): ・授業で学んだ各職種の役割を一覧表にまとめ、看護師との連携ポイントを箇条書きで記録します。例えば「薬剤師→服薬状況を報告」など、具体的に書くと復習効率が高まります。 ・簡単な振り返りレポートを作成し、「自分がもし看護師としてこの職種と連携するなら、どんな情報をやりとりするか」をイメージしながら書くと理解が深まります。 ・作成した一覧表や振り返りレポートをもとに、ChatGPTに「看護師として○○職と連携する場面を想定したロールプレイをしてください。私が看護師役で会話を始めます」と入力し、実際のやりとりを疑似体験してみましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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3
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保健医療福祉分野の多職種連携コンピテンシー
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科目の中での位置付け
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3回目の授業では「保健医療福祉分野の多職種連携コンピテンシー」を概説する。この科目でこれまで取り上げてきた多職種連携の必要性や各職種の役割に加え、さらに踏み込んで「実際に連携を担う専門職はどのような能力を身につけているのか」を体系的に学ぶ。ここではコミュニケーション、チームワーク、倫理的判断、専門性の相互理解、リーダーシップなど、主要なドメインが整理されており、それぞれが看護師の視点だけではなく医師や薬剤師、リハ職、社会福祉士など幅広い専門職に共通して必要な能力として示されている。看護師を含む全ての職種が「患者中心のケア」を目指す際、互いの専門性を尊重しながら協働するための基本指針として機能するのが多職種連携コンピテンシーである。本回はその全体像を理解し、看護基礎教育モデルコアカリキュラムにも示された連携・協働能力とどう繋がるかを学ぶ。
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医療保険福祉分野の多職種連携コンピテンシー(https://www.hosp.tsukuba.ac.jp/mirai_iryo/pdf/Interprofessional_Competency_in_Japan_ver15.pdf 配布資料
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コマ主題細目
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① 「保健医療福祉分野の多職種連携コンピテンシー」とは何か ② 多職種連携コンピテンシーのドメイン(患者中心・職種間コミュニケーションなど) ③ 看護基礎教育モデルコアカリキュラムとの関連性 ④ コンピテンシー活用の事例:地域包括ケア・在宅医療 ⑤ 相互理解と協働の態度
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細目レベル
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① 近年、保健医療福祉分野全体で活用されている「多職種連携コンピテンシー」は、異なる専門職が協働して質の高いケアを提供するために必要な能力を体系的に整理した枠組みである。具体的にはコミュニケーション能力や倫理的判断、チームワーク、リーダーシップ、問題解決など、複数のドメインにわたって定義されており、各職種が互いの専門性を尊重しつつ患者・利用者中心のケアを実現するための指針となる。看護基礎教育でも、このコンピテンシーを学ぶことで、将来の臨床現場で多職種とスムーズに連携し、患者や地域住民のQOL向上に寄与できる人材を育成することが期待されている。「何を身につければ多職種連携がうまくいくのか」を可視化したのがこのコンピテンシーの特徴であり、看護師として自分の専門性を確立するだけでなく、他職種との協働にどう貢献できるかを考えるきっかけにもなる。
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② 保健医療福祉分野の多職種連携コンピテンシーでは、いくつかの主要ドメインが挙げられる。たとえば、コミュニケーションでは患者や家族、他職種に対して情報を明確かつ対等に伝え合う能力が求められる。また、チームワークのドメインでは、役割分担やリーダーシップとフォロワーシップ、協働での意思決定プロセスなどが含まれ、看護師がチーム内でどのように行動すれば効率的かつ安全にケアを提供できるかが指標化されている。さらに、倫理的配慮や専門性の相互理解など、他職種との対等な関係を築くために必要な態度や価値観が明確化されている点も重要である。この授業では、そうした各ドメインの具体的内容を押さえ、演習や事例を通じて実践的に理解することを目指す。
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③ 看護基礎教育モデルコアカリキュラムでも、「多職種連携と協働」は学習領域として明確に位置づけられている。例えば「他の専門職と協働できる能力」を身につけることが卒業時到達目標の一つとして示され、コミュニケーション技術やリーダーシップ、患者中心の倫理観などが必要とされている。一方で、保健医療福祉分野の多職種連携コンピテンシーは看護師だけでなく医師、薬剤師、理学/作業療法士、ソーシャルワーカーなど、多様な専門職が共通して身につけるべき能力を包含しているため、看護師として自職種内の学習だけではなく、他職種の視点や制度・組織を理解する必要がある。モデルコアカリキュラムと多職種連携コンピテンシーを照らし合わせることで、看護師がリーダー役となる場面や、患者アセスメントを全職種で共有する際の注意点など、より具体的な実践イメージが描きやすくなる。
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④ 地域包括ケアシステムや在宅医療の現場では、多職種連携コンピテンシーが特に重要である。例えば、在宅高齢者のケアでは医師や訪問看護師、ケアマネージャー、理学療法士、介護職、行政が関わり、それぞれの専門領域から支援を提供する。ここでコミュニケーションが不十分だと、服薬変更の情報が共有されないままケアが実施され、利用者が体調を崩す可能性も高まる。逆に、連携コンピテンシーを意識して、ケアプランに基づいて役割分担を行うと、利用者のリスクを減らしながら質の高いケアを安定的に提供できるようになる。このように、在宅や地域包括ケアの事例は複数職種が同時に関与するため、実際にどのようにコンピテンシーが活用されているか具体的な理解につながる。
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⑤ コンピテンシーで示される能力は、知識や技術だけでなく、「相手を尊重し合い、協働する姿勢」といった態度面にも大きく関わりをもつ。看護学生として、自分が看護ケアを極めることは重要ではあるが、他職種が持つ専門性や考え方にも関心を持ち、互いに学び合うことが重要である。実習や演習で医師や薬剤師、理学/作業療法士などと意見交換する場があれば、積極的に質問し、理解を深める態度を示すことで、将来の多職種連携にも大いに役立つ。また、相手の専門領域を尊重するだけでなく、自分が看護の専門家としてどんな強みを発揮できるかを意識し、「自分にしかできない貢献」は何かを学生のうちから考えておくと、チームの中での役割を主体的に担えるようになる。
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キーワード
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① コンピテンシー(Competency) ② チームワーク ③ 倫理的判断 ④ 患者中心 ⑤ 職種間コミュニケーション
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・「多職種連携コンピテンシー」に関する文献(教科書や厚労省関連資料、学協会のガイドライン等)を軽く調べ、どのような項目が含まれているかをざっと把握しておきます。ネット検索でも概要をつかめるため、ポイントをメモしておきましょう。 ・看護基礎教育モデルコアカリキュラムの「連携と協働」の部分を再度見直し、どのような能力が期待されているか確認しておくと、授業での関連づけが理解しやすくなります。 ・調べた内容を自分の言葉でメモしたあと、ChatGPTに「多職種連携コンピテンシーについて私がまとめた内容です。看護学生として特に意識すべき点で、抜けている視点があれば指摘してください」と入力し、自分の理解を整えましょう。 復習(1時間): ・授業スライドやノートをもとに、多職種連携コンピテンシーのドメイン(コミュニケーション、チームワーク、倫理など)を再整理し、自分が興味を持った領域について深掘りしてまとめます。 ・調べた内容を自分の言葉でメモしたあと、ChatGPTに「多職種連携コンピテンシーについて私がまとめた内容です。看護学生として特に意識すべき点で、抜けている視点があれば指摘してください」と入力し、自分の理解を整えましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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4
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多職種連携実践に必要な能力と考え方
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科目の中での位置付け
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4回目の授業では、全8回の科目の中でも、すでに学んだ多職種連携の基礎知識やチーム医療の必要性をさらに発展させて、学生が実践的な場面で活用できる能力を育成する“橋渡し”となる位置づけである。第1・2回を通じて、医療現場の複雑化や各職種の役割について理解を深め、第3回でコンピテンシーの理論や主要ドメインを把握したうえで、この回では具体的なケーススタディやチームビルディング理論(タックマンモデルなど)を学び、連携実践における「応用力」を習得します。さらに、細田(2003)が提唱するチーム医療の“志向性”による4類型を用いることで、チームの持つ特徴や目指す方向を見極め、コンピテンシーを効果的に発揮する視点を獲得することが目的である。つまり、本回を通じて学生は、単に多職種連携が必要だと知るだけでなく、「どのような場面で」「どのようにチームが形成・発展し」「リーダーシップやコミュニケーションをどう活かすか」を総合的に学ぶ。今後の回(第4回以降)で扱うTeamSTEPPS演習や医療現場事例の深い理解にも繋げ、最終回へ向けて実践力と応用力をさらに強化する“実践的応用フェーズ”とも言える位置づけである。
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チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書)平成22年 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-9a.pdf 系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院43~53 細田満和子:「チーム医療」とは何か。 日本看護協会出版会(参考) 配布資料
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コマ主題細目
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① チームSTEPPSツールとの融合:SBAR・CUS・状況モニタリングとの連携 ② チームの発展段階 ③ チーム医療の4つの要素 ④ 今後の学修・キャリア形成に向けた指針
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細目レベル
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① これまでに学んだ多職種連携コンピテンシーを「SBAR」「チェックバック」「コールアウト」などのTeamSTEPPSツールとどう結びつけるかを再確認すル。患者急変時の素早い情報伝達や、他職種との役割整理においてはSBARや状況モニタリング(STEP、I’M SAFEなど)が効果的である。ケーススタディやロールプレイを通じて「いつ、どのツールを使うか」を意識することで、多職種連携コンピテンシーの行動指標を具体化することができる。さらにCUSやDESCのような対立解消の技法も学び、コミュニケーション力を高めることで、多職種連携・協働の円滑化と患者安全の確保を意識できるようにする。
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② チームは目的を共有し、目的達成の手間の貢献意識を持ち、互いにコミュニケーションを取り合って協力して活動していくチームへと発展していく。チームビルディングの有名な理論として、心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」がある。タックマンモデルでは、チーム形成時から、チームが成果をあげられる状態になるまでを4段階(後に5段階)に分けています。各段階をクリアしていくことで、チームが機能しはじめ、最高のパフォーマンスが発揮できるようになるというモデルである。タックマンは、チームの発展段階を5段階に分けている。第一段階を形成期、第2段階を混乱期、第3段階を統一期、第4段階を機能期、第5段階を終了期としている。チームビルディングのプロセス、必要な要素(活動のデザイン、メンバーの選定、環境づくり、関係性の促進も含め説明する。
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③ チーム医療を「志向性」の観点から類型化すると4つの要素に類型される。細田(2003年)によれば,チーム医療の理想型としては,専門性志向・患者志向・職種構成志向・協働志向の4つの志向全てが最大限にある状態とされている.しかし,医療機関の機能やミッションによって,その志向性は対立関係にあるため,各チームの特性により取り組みが異なることになる.その志向性の対立関係とは,患者に対しての志向に「専門性志向」と「患者志向」で,チーム全般に対しての志向に「職種構成志向」と「協働志向」であると分類できる.また,この志向性の対立によりチームを構成するスタッフ間で,臨床現場での葛藤(以下 医療の倫理的ジレンマ)が生じると考えられる。専門性志向、患者志向、職種構成志向、協働志向の4つである。「専門性志向」は各職種が専門性を発揮すること、「患者志向」は、患者中心であること、「職種構成志向」とは、複数の職種がかかわること、「協働志向」とは、複数の職種が互いに協力していくことである。
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④ 卒業後、急性期病院や地域包括ケア、在宅看護など、どの領域に進むとしても多職種連携は避けて通れない要素である。そこで、これまでに学んだコンピテンシーをどうキャリアに活かしていくか、自分がどのような看護観を持ってチームを作っていきたいかを考察すル。例えばリーダーシップを強化したいなら、タックマンモデルを活用しチームの形成期や混乱期に主体的に働きかけることが重要となり、専門性をさらに高めるなら特定行為研修や認定看護師などの進路が考えられる。こうした将来像を学生のうちに描くことで、卒業後の現場で積極的に連携をリードし、患者中心のケアを推進する看護師として成長していく足がかりとなる。
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キーワード
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① チームビルディング ② チームの発展段階 ③ チーム医療の類型 ④ 患者の安全 ⑤ キャリア形成
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習:1時間 ・多職種連携コンピテンシーの復習: 前回で学んだコンピテンシーのドメイン(コミュニケーション、チームワーク、専門性、価値・倫理、リフレクションなど)を再度振り返り、どのような行動指標があったかをノートや資料を見返して明確にしておきましょう。 ・チーム医療推進協議会のWebサイト(https://www.team-med.jp/)でどのようなチームがあるのか把握しておく。 ・ドメインを自分なりに整理したら、ChatGPTに「私がまとめたコンピテンシーのドメインです。看護学生として特に意識すべき行動指標で、抜けている点があれば指摘してください」と入力し、理解を確認しましょう。 復習:1時間 ・理論と実践の関連づけ: 授業中に紹介されたタックマンモデルや細田(2003)の志向性に関する説明を再確認し、実際のケーススタディで「自分たちのチームがどの段階にあり、どの志向性を持っていたか」を振り返ります。メモを見ながら、それらの理論がどこで活きたか、あるいは活きなかったかを考察してみましょう。 ・教科書や追加文献へのアクセス: 授業で言及された参考文献や追加資料を再度読み、理論上のキーワードを理解すると同時に、現場での具体的な活用シーンを想像しながら読むと、記憶に定着しやすくなります。ケーススタディの考察を自分でまとめてから、ChatGPTに「このチームはタックマンモデルの○○段階にあると考えました。この判断の根拠として不十分な点や、別の見方があれば教えてください」と入力し、自分の考えを深めましょう。 また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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5
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チームSTEPPS①
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科目の中での位置付け
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この科目の4回目では、前半で多職種連携の必要性や各職種の役割、コンピテンシーを学んだ上で、実践的なチームトレーニング手法であるTeamSTEPPSを概説する。TeamSTEPPSは米国で開発されたプログラムだが、日本でも看護協会などが普及に取り組んでおり、医療安全の向上やチームワーク醸成に寄与している。この科目ではリーダーシップやコミュニケーション、状況モニタリング、相互支援などの主要要素を個別に解説し、それが多職種連携コンピテンシーのどこに対応するかも示していきます。すでに3回目で学んだコンピテンシーとの対応関係を把握することで、単に理論上の枠組みを学ぶだけでなく、日常のケアや実習、今後の職場で具体的にどう使えるかを想像しやすくなるなり、理解が深まることが期待できる。看護師が果たすべき役割として、情報を構造化して伝えるSBARなどのツールが特に重要であることを認識できると良い。
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チームSTEPSSポケットガイド2.0(日本語版11.0) 配布資料
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コマ主題細目
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① チームSTEPPSとは(歴史・目的・主要ツール) ② コミュニケーションツール(SBAR、チェックバック、コールアウト) ③ リーダーシップ(ブリーフィング・ハドル・デブリーフィング) ④ 状況モニタリング(STEP、I’M SAFE) ⑤ 相互支援(CUS、タスクアサイン)
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細目レベル
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① TeamSTEPPS(Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety)は、米国国防総省とAHRQ(米国医療研究品質局)が共同開発したチームトレーニングプログラムで、医療の質と安全性を向上させるために必要なコミュニケーションやリーダーシップ、状況把握、相互支援などのスキルを体系化している。2006年に正式発表され、日本でも日本看護協会などが導入を推進している。TeamSTEPPSにはSBAR、チェックバック、コールアウト、CUS、ブリーフィング/デブリーフィングなど、実際の医療現場ですぐに使えるツールが含まれている点が特徴である。これらのツールによって、チームメンバー間の情報伝達ミスを減らし、医療事故を未然に防ぐ効果が期待できる。本回ではTeamSTEPPSの成立背景やプログラム全体像を理解し、医療安全やチーム医療における役割を意識できるようにする。
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② TeamSTEPPSの中心となるコミュニケーションツールとしてSBAR(Situation, Background, Assessment, Recommendation)、チェックバック、コールアウトがある。SBARは簡潔かつ的確に情報を伝えるフォーマットで、特に医師への報告や引き継ぎなど、時間が限られる状況で重宝する。チェックバックは、指示を受けた側が復唱することで誤解を防ぐ手法である。コールアウトは緊急時に必要な情報を即座に周囲に伝え、全員が同じ認識を得られるよう声を出す技法である。いずれも医療現場で頻繁に使われる手段であり、学生のうちから使いこなす意識を持つことで、将来の臨床実習や業務でもスムーズに適応することができる。これらを実際に演習で試し、その効果を実感する。
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③ TeamSTEPPSでのリーダーシップ概念は、必ずしも職位が上の人だけが行うものではなく、必要に応じて誰でもリーダーシップを発揮できるようにすることが狙いである。例えばブリーフィング(開始前)ではリーダー役がチーム目標や役割を明確にし、全員の意見を聞いて懸念点を共有する。ハドル(中断ミーティング)は途中で予定外の問題が起きた際に、短時間でタスク再分配や方針修正を行う場として用いられる。デブリーフィング(終了後)は、チーム全体で今回の対応を振り返り、成功点や課題を次回に活かす仕組みである。看護師を含む各メンバーが適切にリーダーシップを発揮し合うことで、誰一人取り残されない連携を実現できるのがTeamSTEPPSの強みである。
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④ 状況モニタリングは、チーム全員が常に周囲の状況を把握し合い、問題を早期に発見して対処する仕組みである。STEP(Status, Team members, Environment, Progress)は、患者の状態やチームメンバーのコンディション、環境上のリスク、ケアの進捗をチェックするためのフレームワークである。一方、I’M SAFE(Illness, Medication, Stress, Alcohol/drugs, Fatigue, Eating/Elimination)は、個人のコンディションを自己点検するチェックリストで、自分が安全に業務を遂行できる状態かを確認する。これらを定期的に実行することで、チーム内での見落としやメンバーの疲労を早めに察知し、サポートを回すことが可能になる。看護師としても、同僚や後輩の状態に気づき、フォローする姿勢が重要となる。
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⑤ 相互支援は、チーム内で助け合い・補い合う姿勢と具体的手段を指す。CUS(Concern, Uncomfortable, Safety issue)は、安全上の懸念があるとき、遠慮せず声を上げるためのフレーズである。「心配です(Concern)」「不安です(Uncomfortable)」「安全上の問題があります(Safety issue)」とステップアップして伝えることで、周囲に対して問題の重大度を示す。また、タスクアサイン(役割割り当て)も相互支援の一環であり、誰が何を担当するのかを明確にしておくことで重複や漏れを防ぐことができる。看護師が「忙しそうな同僚に手を貸す」「自分が手一杯なら助けを求める」といった行動を取りやすくするためにも、チーム内でのコミュニケーションが円滑である必要がある。
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キーワード
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① TeamSTEPPS ② SBAR ③ チェックバック ④ STEP ⑤ CUS
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・事前にTeamSTEPPSの概要に目を通し、「SBAR」「チェックバック」「コールアウト」「CUS」など主要なコミュニケーションツールの意味を簡単に把握しておきましょう。インターネット上にも日本看護協会やAHRQの資料が公開されています。 ・可能であれば、自分が参加しているバイト先や実習先で、似たようなコミュニケーション方法が実践されていないか観察してみると、理解が深まります。 ・各ツールの意味を自分の言葉でまとめたあと、ChatGPTに「SBARについて私はこう理解しています。看護場面での具体的な使い方として、不十分な点や誤りがあれば指摘してください」と入力し、理解を確かめましょう。 復習(1時間): ・講義で学んだTeamSTEPPSの主要要素(リーダーシップ、コミュニケーション、状況モニタリング、相互支援)をノートに整理し、どんな場面で活用できるか具体的シーンをイメージして書き留めると良いでしょう。 ・グループディスカッションで扱った事例があれば、どのツールを使えば情報共有がスムーズになるか検討した結果を再度振り返り、理解を定着させます。 ・事例への対応を自分なりにまとめてから、ChatGPTに「この場面では○○(例:CUS)を使うべきだと考えました。この選択の根拠として不十分な点や、他に有効なツールがあれば教えてください」と入力し、判断の精度を高めましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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6
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チームSTEPPS②
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科目の中での位置付け
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5回目の授業ではチームSTEPPSの理論を踏まえて、実際にロールプレイやケーススタディ演習を行う。ここでの位置づけとしては、学生が「多職種連携コンピテンシー」と「TeamSTEPPSツール」を組み合わせて使いこなすトレーニングの場となる。例えば、急変対応のシナリオを使い、学生は看護師役や医師役、薬剤師役などに分かれ、SBARで素早く情報をやりとりし、コールアウトやチェックバックで誤解を防ぐ流れを体験する。演習後にはデブリーフィングで互いの行動を振り返り、どのタイミングでどのツールを使用すればよかったか、チーム内コミュニケーションやリーダーシップをどのように発揮するかを検討する。この科目の中でも実践色の強い授業であり、学生が身体感覚を伴って「多職種連携と協働」を体得できる機会となる。
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チームSTEPSSポケットガイド2.0(日本語版11.0) 配布資料
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コマ主題細目
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① ケーススタディ:急変対応シナリオでのSBAR活用 ② ロールプレイ:コールアウト・チェックバックを含む情報共有 ③ ハドル演習:状況モニタリングとタスク再分配の実践 ④ デブリーフィング:フィードバックで問題点を可視化 ⑤ 相互評価:参加者同士で発言・協力の仕方を評価・学習
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細目レベル
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① 本演習では、患者の急変対応を想定し、SBARを効果的に活用するケーススタディを行う。学生は看護師役・医師役など複数の役割に分かれてシナリオを進め、必要な情報を素早く共有して患者の救命を図る。SBARを用いて報告する際は、Situation(現状)を短くまとめ、Background(背景)で患者の既往歴や投薬状況を伝え、Assessment(評価)で主観的判断を述べ、Recommendation(提案)で具体的アクションを示す。急変時には一瞬の判断ミスが重大な結果に繋がるため、構造化された報告方法が大きな意味を持つこととなる。演習後には、伝え方や聞き方で何がうまくいき、どこが改善の余地があったのかを振り返り、一連のコミュニケーションプロセスを自己評価する。
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② 急性期や手術室など、時間的制約の大きい現場では「コールアウト」と「チェックバック」が極めて効果的である。コールアウトは患者のバイタルや処置内容を、大きな声でチーム全員に向けて同時に伝達する方法で、全メンバーが同じ情報を共有できる利点がある。一方、チェックバックは、受け取った指示を復唱して確認することで、聞き間違いや誤解を防ぐ手法である。ロールプレイでは、看護師が医師から薬剤の投与指示を受け取る場面を想定し、「○○mg投与しますね」と復唱し「それで正しいです」と医師が再確認する流れを練習する。スムーズなコールアウト・チェックバックの実践こそが、誤薬やインシデントを未然に防ぐ鍵であることを実感できる機会となる。
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③ ハドル(Huddle)は、シナリオ進行中に問題が発生したとき、一時的に作戦会議を行ってタスクを再調整する手段である。本演習では、患者の容態が変化するシナリオを設定し、看護師役・医師役・理学療法士役などがそれぞれの視点で情報を出し合い、必要に応じてタスクを付け替える。たとえば看護師が病棟内の別患者対応で手一杯なら、理学療法士が移送補助を担うなど、状況モニタリングを踏まえた柔軟な再分配がポイントとなる。「今、誰がどのぐらい余裕があるのか」を意識しながら互いをフォローし合う行動をとり、安全なケア継続に貢献するプロセスを体験する。終了後はハドルのタイミングやリーダーシップのあり方を振り返り、チームの協働を高める工夫を考察する。
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④ シミュレーションやケーススタディを行ったあとのデブリーフィングは、TeamSTEPPS演習で最も重要なステップの一つである。ここでは、学生同士がお互いの動きを客観的に振り返り、どの場面で情報共有が不足していたか、誰がうまく相互支援を提供していたか、コミュニケーションの質はどうだったかなどを具体的に検討する。うまくいった点を共有しつつ、失敗談や課題も共有できるよう話し合いを行う。うまくいった点と改善が必要な点を明確に洗い出すことで、参加者全員が自分の行動を次回に活かせる学びを得ることができる。デブリーフィングの質がシミュレーション学習全体の効果を左右するといわれるほど重要なポイントである。
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⑤ チームトレーニングの効果をさらに高めるため、参加者同士が相互評価を行う方法がある。シナリオ演習中に使われたSBARやチェックバックが適切に機能していたか、リーダーやフォロワーの動きはどうだったかなどを、事前に用意した評価表を使って観察・記録し合う。その後、デブリーフィングの場でお互いにフィードバックを伝え合うことで、自己認識と他者からの視点の両面を獲得することができる。自分では気づきにくい癖や発言のタイミングなどが明らかになれば、「次はこうしよう」という具体的な行動目標も設定しやすくなる。相互評価を通じて、チームワークにおける協力態度や声かけの重要性を実感することが重要である。
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キーワード
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① ロールプレイ ② シナリオ ③ SBAR ④ ハドル ⑤ フィードバック
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・前回の「TeamSTEPPS①」で学んだSBARやコールアウト等の定義を再度確認し、どのような手順で使うのかを頭に入れておきましょう。 ・事前に用意されるシナリオ資料があれば、患者情報や課題となる問題点を把握し、自分なりに「この場合はこう報告しよう」というシミュレーションをしておくと本番で迷いにくくなります。 ・シナリオをもとに自分でSBAR報告文を作成してから、ChatGPTに「私が作成したSBAR報告文です。情報の抜け漏れや伝わりにくい表現があれば指摘してください」と入力し、本番前に内容を整えましょう。 復習(1時間): ・普段から自分の発話スピード、内容の的確さ、チェックバックの頻度などを客観的にチェックするのがお勧めです。 ・グループ内で発生したうまくいかなかったやり取りについて、改善策を考え、再度ロールプレイできる機会を作ると、一度の演習より効果が大きくなります。うまくいかなかった場面を自分なりに振り返ってから、ChatGPTに「演習でこのようなやり取りがうまくできませんでした。私が看護師役でロールプレイを再現してください。終わったら改善点を教えてください」と入力し、実践力を磨きましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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7
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医療現場における協働の実際
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科目の中での位置付け
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6回目の授業では、実際の医療現場や地域ケアにおける多職種連携・協働の様々な事例を取り上げ、看護師がどのような役割で連携を進めているかを学ぶ。外来から入院、ICUや手術室、さらには在宅や施設への退院支援まで、一連のプロセスに関わる専門職との協働事例を提示し、学生がその流れを俯瞰できるようにするのが狙いである。この授業は、本科目全体の中でも特に「現場感覚」を養う回として位置づけられ、看護師が情報を集約し、他職種へ伝達し、患者家族の希望を踏まえつつチームカンファレンスで意見調整する様子を具体的に示す。またNST(Nutrition Support Team)やPCT(Palliative Care Team)の活動など、専門チームが稼働する現場事例も取り上げ、どのように質の高いケアと安全が実現されるかを理解させます。これにより、学生は「多職種連携コンピテンシー」や「TeamSTEPPS」の学習成果を実際の医療現場と結び付くことにつながる。
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系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院 p43~51 チーム医療推進協議会のWebサイト(https://www.team-med.jp/) 配布資料
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コマ主題細目
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① 外来から入院・退院支援までのチーム医療プロセス ② 病棟・ICU・手術室等での実践事例 ③ 病院内連携と地域連携(在宅・施設との協働) ④ 多職種カンファレンスの進め方と効果 ⑤ 事例検討:連携不備によるインシデント分析
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細目レベル
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① 医療現場では、患者が外来で初診を受けてから入院し、治療が終わって退院するまでの流れの中で、さまざまな職種が関与する。たとえば外来では医師・看護師に加え、受付や医療事務、時に薬剤師が服薬指導を行うこともある。入院中は担当医、看護師、理学/作業療法士、栄養士、薬剤師などがカンファレンスを通じて患者の治療・ケア計画を立案する。退院時にはソーシャルワーカーやケアマネージャーが在宅支援を調整し、訪問看護師が連携先として加わる場合もある。こうした一連のプロセスを俯瞰することで、各ステージで誰が何を担い、どこで情報共有すべきかを把握することが可能になる。「患者中心の流れの中で、自分はどの段階でどんな役割を果たすのか」をイメージすることが重要である。
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② 実際の病院では、病棟やICU、手術室などで多職種が集まった専門チームが稼働している。例えば「NST(Nutrition Support Team)」は、栄養管理が必要な患者を対象に医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士などが連携し、最適な栄養サポート計画を立てるチームである。また、「PCT(Palliative Care Team)」では緩和ケアに特化した専門職が集い、疼痛や精神的苦痛に対応する。ICUでは集中治療チームが患者を24時間モニターし、手術室では手術チームが時間厳守で準備や器械出しを行う。いずれの場面でも看護師は患者情報の提供やケアコーディネートに大きく関わり、スムーズな連携が患者の安全とQOL向上に直結する。いくつかの事例を知ることで、自分の将来の役割を具体的にイメージできるようにする。
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③ 急性期治療を終えた患者が回復期や在宅へ移る際、病院内のチームだけでなく地域の医療機関や介護施設、在宅サービス事業者などとの連携が必要になる。退院支援看護師やMSW(メディカルソーシャルワーカー)が中心となり、ケアマネージャーや訪問看護師、リハビリ施設の担当者らとカンファレンスを行うのが一般的である。看護師は、入院中に把握した患者のADLや服薬状況、家族のサポート体制などの情報を的確に伝えることで、在宅移行のスムーズさや再入院リスクの低減に貢献することができる。実習でこれまで経験したことを想起し、どのような連携が実際に行われていたのか、必要な書類の作成や口頭報告の手順、連絡体制などを学ぶ。
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④ 多職種カンファレンスとは、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・MSWなどが集まり、患者一人ひとりの治療・ケア方針を協議する場である。カンファレンスで重要なのは、意見を対等に出し合う姿勢と、患者中心の目標を共有するプロセスである。看護師は日々の観察から得た患者の生活背景や悩みを具体的に伝え、理学療法士や薬剤師の視点を補完する形で議論を深めることが求められる。カンファレンスを定期的に実施し、情報共有や問題解決を図ることでインシデントを減らし、患者満足度やチームワークが向上する効果が報告されている。カンファレンスに参加し、自分の考えをまとめて発言することを意識的に行うことがとても大切になる。
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⑤ 実際に起こった多職種連携不備による医療インシデント事例を取り上げ、その原因を分析する。例えば「薬剤師との情報共有不足で服薬方法に誤りが生じ、患者が低血糖を起こした」というケースや、「理学療法士との連携が遅れて転倒リスクを見逃した」など、多職種間のコミュニケーション不足が招いたトラブルは少なくくない。事例を通じて、どのタイミングで誰がどんな情報を伝えるべきだったか、SBARやコールアウトなどのツールを用いれば防げたのではないか、といったポイントを検討する。失敗事例から学ぶことで、連携不足が患者安全に与える深刻な影響を肌で感じ、より意識的に多職種連携・協働の必要性を再認識することができる。
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キーワード
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① プロセス ② 多職種チーム ③ 地域連携 ④ カンファレンス ⑤ インシデント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・予め教科書や参考文献で「NST」や「PCT」など特定チームの概要を確認し、どんな職種が関わるのか、どのような患者に対してどんな活動を行うかを頭に入れておきます。 ・自分が実習で見学した病棟や部署に多職種チームがあれば、その活動内容を簡単にメモして授業で共有すると、具体性が増して学びやすくなります。 ・調べた内容を自分でまとめてから、ChatGPTに「NSTの構成職種と看護師の役割について私はこう理解しています。臨床場面で看護師が特に担う部分で、抜けている視点があれば教えてください」と入力し、理解を整えましょう。 復習(1時間): ・授業で紹介された事例(ICUでの連携、退院調整カンファレンスなど)をノートに再整理し、「看護師としてどこに協働のポイントがあるか」「他職種とどう情報交換しているか」を再度書き出してみましょう。 ・興味を持った事例やチームについて、追加で文献や病院ホームページを調べ、より深い理解を得ると実践に近づく学習ができます。 ・事例の振り返りをまとめてから、ChatGPTに「退院調整カンファレンスの場面で看護師が果たすべき役割を私なりに整理しました。論理的に弱い点や、実際の臨床で重要視される観点で不足している部分があれば指摘してください」と入力し、考察を深めましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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8
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多職種連携カンファレンス演習
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科目の中での位置付け
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7回目の授業では、AI(ChatGPT)を活用して模擬多職種カンファレンスを実施する演習を行う。この科目の中での位置づけとしては、既に学んだ多職種連携コンピテンシーやTeamSTEPPSのツールを「仮想的に他職種役を担うAI」とのやり取りを通じて適用する実践回となる。通常の演習では学生同士が医師役や薬剤師役を演じるが、AIの活用により多角的な専門的見解が即時に提示され、学生は看護師として調整を行いながらケアプラン合意に至る過程を体験することができる。実際の現場ほどの複雑さではないとしても、短時間で複数の視点が得られるメリットがあり、トレーニング効果を高めることが期待できる。看護師役を務める学生はカンファレンスの司会進行役として、AIから出される提案を評価・比較しつつ、患者中心のケアを見据えたコミュニケーションを行う必要があり、多職種連携の難しさと面白さを同時に感じる場面になると考えられる。
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チームSTEPSSポケットガイド2.0(日本語版11.0) 配布資料 ChatGPTのカスタムGPTs(QRコード提示)
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コマ主題細目
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① AI(ChatGPT)で他職種役の応答を生成し、模擬カンファレンスを実施 ② 複数疾患を抱える高齢者の退院支援 ③ 各職種(医師・薬剤師・MSW等)の視点をAI出力で確認 ④ チームSTEPPSツールを使ったコミュニケーション実践 ⑤ 最終的なケアプランの合意形成
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細目レベル
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① 現代の医療や教育現場では、生成AI(ChatGPTなど)を活用したトレーニング手法が注目されている。本演習では、AIに「医師役」「薬剤師役」「理学療法士役」「MSW役」などを割り当て、学生は看護師として実際にカンファレンスを進行する。AIが各職種の専門的意見や懸念事項を応答するため、学生はそれを踏まえてケアプランを検討し、必要な調整を行うフローを体験することが可能である。たとえば患者が糖尿病と認知症を併発しているケースで、AIから薬剤調整や在宅支援の提案を得ながら、その是非をチームとして議論する。実際の多職種カンファレンスほど複雑ではないかもしれないが、短時間で複数の視点を、学生一人一人が同時に得られるメリットがあり、多職種間コミュニケーションの練習に活用できる。
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② 本演習で取り上げる患者ケースは、例えば「糖尿病」「高血圧」「軽度認知障害」など複数の慢性疾患を抱える高齢者とします。さらに独居で家族が遠方に住んでいる設定とし、訪問看護や訪問リハビリ、デイサービスの利用を検討する必要があるシナリオを想定します。AIを用いて、医師役は血糖コントロールの方針を述べ、薬剤師役は内服薬の相互作用を指摘し、理学療法士役はADL評価結果を提案するといった形で議論を進める。看護師としては、患者の生活背景や意向を踏まえて、連携すべきサービスや可能な支援を具体的に提示し、最終的なケアプラン合意につなげる流れをリードすることが期待される。
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③ AI活用による模擬カンファレンスの利点は、各職種が専門的に持つ懸念や判断根拠を、迅速にテキスト応答として得られる点である。これは学生一人一人の入力によってそれぞれ対応した応答が得られるため、より、個人の体験と学習にフォーカスできる。医師役AIが糖尿病管理について提案し、薬剤師役AIが「既存薬との相互作用に注意」と警告するなど、普段なら専門職に直接聞かなければ分からない意見をすぐに得ることができる。学生はこれらの意見を統合し、理学療法士役AIが示す「リハビリの提案」やMSW役AIの「家族支援策」なども考慮しながら、より包括的なプランを形成することを目指す。各AI応答を鵜呑みにするのではなく、実際の多職種連携さながらに疑問点を質問し、必要なら他職種(AI)同士の情報整合性を確認していく姿勢が重要である。
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④ このカンファレンス演習でも、TeamSTEPPSの主要ツールを積極的に活用することを意識することが重要である。まずSBARを使い、看護師が患者のSituationやBackgroundをAIメンバー(医師役など)に明確に伝え、Assessmentとして主要な問題点をまとめ、Recommendationとして検討すべき方策を提案する。AI応答が返ってきたら、重要な内容についてはチェックバックを行い、誤解や認識相違がないかを確認する。もし安全上のリスクがある提案が出た場合にはCUSで懸念を表明したり、合意形成が難しい場合はDESCを用いて建設的に対立を解消することを学ぶ。演習後はAIから学生個別に、ある一定の評価のフィードバックを受けることができる。それらを踏まえてデブリーフィングを行い、学生同士が互いの発言や応答プロセスを振り返り、チーム内コミュニケーションを客観的に評価し、多職種連携実践能力の向上につなげる。
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⑤ 最終的には、患者の治療・在宅支援に関するケアプランをチーム(看護師+AIによる他職種役)で合意し、結論をまとめる。ここで重要なのは、AIが提示する意見や情報を参考にしつつも、「実際の臨床現場ならどう判断するか?」というリアリティを学生が考え、進行役として最後に提案する点である。例えば「医師役AIが推奨する治療法は患者の経済負担が大きい」「薬剤師役AIの提案は他の病状を見落としている可能性がある」など、人間同士の連携と同様に疑問点を検証するプロセスが求められる。最終合意に至ったら、それを分かりやすい形で記録・共有し、患者本人や家族にも適切に説明する必要があります。こうした一連のプロセスを体験することで、AIを活用した多職種連携の可能性と限界を同時に学べる機会となる。
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キーワード
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① ChatGPT ② カンファレンス ③ 多職種視点 ④ ケアプラン ⑤ 合意形成
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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予習(1時間): ・前回までに学んだTeamSTEPPSのツール(SBAR、チェックバック、CUSなど)や多職種連携コンピテンシーの主な項目を再確認し、「どのタイミングでどんなツールを使うか」を頭に入れておきます。 ・課題ケース(高齢者の複数疾患等)に関する事前資料を読み、患者情報や家族背景などを理解しておいて、AIとのやり取りにスムーズに臨めるよう準備します。 ・事前資料を読んで対応方針を自分でまとめてから、ChatGPTに「このケースでは○○のタイミングでSBARを使うべきと考えました。この判断で不十分な点や見落としている視点があれば教えてください」と入力し、演習前に思考を整えましょう。 復習(1時間): ・演習後、AIが示した提案内容を振り返り、「どの提案が妥当で、どの提案がリスクを伴うか」を自分なりに分析しまとめます。 ・実際の多職種連携では人間同士のやり取りになるため、AIを活用した演習との違いや共通点も整理し、自分が得た学びを簡単なレポートや振り返りノートに記述しておきましょう。どのデジタルデバイスからでもAIが展開するトレーニングは繰り返し行うことができるため、何度もいろんなパターンを考えて挑戦してみることも効果的な復習となる。 ・分析した内容をまとめてから、ChatGPTに「AIが提案した○○について、私はリスクがあると判断しました。この判断の根拠として不十分な点や、実際の臨床で重視される観点があれば指摘してください」と入力し、批判的思考を磨きましょう。また、ChatGPTを積極的に活用しテストワークに取り組んでください。
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