区分 専門科目-発達看護学-小児看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性 自己研鑽力
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
本科目は、科目区分の専門科目・発達看護学の「小児看護学・母性看護学」に位置づけられ、2年次前期に履修した「小児看護学概論」で得た小児の発達や小児看護に関する知識を基に、疾病、入院、検査・手術、虐待など、さまざまな状況におかれた早産児から思春期の子どもと家族の特徴と健康レベルに合わせた看護介入について学んでいく。また、小児看護学概論で言及できなかった「小児特有の感染症」および「予防接種」についてもどのような看護介入が必要か学ぶ。ここで修得した知識は、3年次前期の「小児看護演習」や3年次後期の「小児看護学実習」での実践や学びの前提となるものである。
科目の目的
本科目の目的は次の5点である。
①幼稚園学外演習を通して、健康な子どもの生活・発達・行動特性を学ぶ
②疾病、入院、検査・手術、在宅療養など、さまざまな健康レベルにある子どもと家族の特徴を学ぶ
③子どもの成長・発達段階および健康状態に応じた看護介入の基本的考え方を修得する。
④子どもとその家族を一体として捉え、家族の思いや生活背景を踏まえた看護援助の必要性を学ぶ
⑤小児看護学実習・演習に向けて、実践に活用できる基礎的な知識を学ぶ

到達目標
1.幼児期における発達特性および日常生活の特徴を説明できる。
(第1回:幼稚園学外演習①)
2.子どもの目線に立った関わりおよび教育的側面を含む保育環境の意義を理解し、小児看護実践との関連を説明できる。
(第2回:幼稚園学外演習②)
3.子どもが示す代表的な症状の特徴を理解し、病気や入院が子どもと家族に与える影響を踏まえた看護の必要性を説明できる。
4.検査・手術を受ける子どもの発達段階に応じた心理的特徴を理解し、必要な看護援助を説明できる。
5.検査・手術を要する子どもと家族への関わりについて、家族支援の視点から具体的に考察できる。
6.在宅・外来で療養する子どもと家族の生活を理解し、継続看護および多職種連携の重要性を説明できる。
7.ハイリスク新生児の特徴とNICUにおける看護の役割を理解し、家族への支援の在り方を考察できる。
8.先天性疾患をもつ子どもの成長・発達への影響を理解し、長期的視点に立った家族支援の必要性を説明できる。
9.アレルギーをもつ子どもの日常生活上の課題を理解し、家族および教育機関と連携した看護援助を考察できる。
10.慢性状態にある子どもと家族の特徴を理解し、発達段階に応じた自己管理支援と家族支援を説明できる。
11.小児がんの子どもと家族が直面する心理社会的課題を理解し、治療過程における看護の役割を説明できる。
12.運動器疾患や障害、医療的ケアを必要とする子どもと家族の生活上の課題を理解し、地域・教育との連携を含めた支援の在り方を考察できる。
13.小児期に特徴的な感染症と予防接種の目的を理解し、家族への説明や意思決定支援の重要性を説明できる。
14小児虐待の現状と背景を理解し、看護職としての役割および関係機関と連携した対応について説明できる。
15.子どもの死に直面する家族や、家族と死別した子どもへの看護について理解し、倫理的配慮を踏まえた看護援助を考察できる。

科目の概要
本科目は、専門科目・発達看護学領域の「小児看護学・母性看護学」に位置づけられ、2年次前期に履修した「小児看護学概論」で学修した子どもの成長・発達の知識を基盤とし、同時期に開講される「疾病・治療論Ⅱ」で学ぶ内容と関連づけながら、さまざまな健康レベル・生活状況にある子どもと家族への看護援助について学ぶ科目である。
第1・2回では幼稚園学外演習を通して、健康な児の発達特性や生活の様子、家族や保育環境との関係性を理解し、子どもを生活者として捉える視点を養う。これらの学びを基盤として、第3回以降では、子どもが示す発熱・発疹・嘔吐・下痢・けいれん・呼吸困難などのさまざまな症状への対応や、病気や入院が子どもと家族に与える影響と看護について学ぶ。
続く回では、検査・手術を要する子どもと家族の看護、外来・在宅療養における看護、ハイリスク新生児、先天性疾患、アレルギー、慢性疾患、小児がん、障害や医療的ケアを必要とする子どもなど、多様な健康課題をもつ子どもと家族への看護援助について段階的に学修する。また、小児期に特徴的な感染症と予防接種、小児虐待、子どもの死といった、子どもと家族を取り巻く社会的・倫理的課題についても理解を深める。
本科目では、知識の理解にとどまらず、子どもの発達段階、疾病や障害の特性、生活背景、家族機能を踏まえた看護援助を考察する力の育成を重視する。講義に加えて事例検討を取り入れ、子どもと家族を一体として捉えた看護の視点を養い、3年次の「小児看護演習」および「小児看護学実習」に向けた実践的な基礎力を形成することを目的とする。

科目のキーワード
①健康な児の成長・発達理解、②子どもを生活者として捉える視点、③子ども特有の症状理解と家族への影響、④検査・手術を受ける子どもの心理と看護、⑤周術期における家族支援、⑥在宅・外来における継続看護、⑦ハイリスク新生児と家族への支援、⑧先天性疾患と長期的家族支援、⑨アレルギーと日常生活支援、⑩慢性状態にある子どもの自己管理支援、⑪小児がんと心理社会的看護、⑫障害・医療的ケア児と地域連携、⑬感染症予防と予防接種支援、⑭小児虐待と子どもの権利擁護、⑮子どもの死と家族への看護
授業の展開方法
本科目では、教科書に基づく知識の理解にとどまらず、視聴覚教材や仮想事例を積極的に活用し、さまざまな状況におかれた子どもと家族の背景や思いを踏まえた看護援助について考察できるよう授業を展開する。
本科目は、同時期に開講される「疾病・治療論Ⅱ」と密接に関連しているため、当該科目の進捗に応じて授業内容および配置を調整する。関連内容については各回の予習として明示し、基礎知識の整理を促す。
授業中は、仮想事例を用いたグループワークを適宜取り入れ、子どもの発達段階や疾病特性、家族背景を踏まえた看護援助について学生同士で意見交換を行う機会を設け、多様な視点から看護を考える力の育成を図る。
各回においては、小児専門病院、産科病棟、NICUおよび地域活動における看護師・助産師としての実践経験を基に、臨床事例や場面設定を用いた講義を展開する。具体的には、子どもの発達段階や健康状態、家族背景を踏まえたアセスメント過程や看護援助の実際を示し、実践的理解の深化を図る。
また、授業のまとめとして小テストを実施し、知識の定着を図るとともに、その後ドリル形式による反復学習を取り入れ、基礎知識の確実な習得を支援する。
さらに、本科目では主体的学習を支援するツールとして生成AI(ChatGPT等)の活用を取り入れ、概念や用語の整理、関連知識の確認、学習内容の振り返り等に活用することを促す。併せて、教科書や学術文献等を用いた情報の正確性の検証を行う姿勢の涵養を図る。

オフィス・アワー
※授業日以外の場合は事前にメールでアポイントを取ってもらえると確実である
科目コード BI11
学年・期 2年・後期
科目名 小児看護援助論
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 必修
学習時間 【授業】30h 【予習・復習】60h
前提とする科目 小児看護学概論
展開科目 小児看護学実習・(選択強化プログラム(小児看護)履修者:こどもと家族の看護援助論、こどもと家族の看護学外演習、こどもと家族の看護演習・小児看護学外演習・小児看護演習)
関連資格 看護師,保健師,養護教諭
担当教員名 水尾智佐子・一ノ尾志保・中河睦子
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 幼稚園学外演習①(水尾智佐子・一ノ尾志保・中河睦子) 科目の中での位置付け  本科目における第1・2回の幼稚園学外演習は、小児看護学概論で学修した内容を基盤とし、小児看護援助論における導入的学習として位置づける。本演習は、小児看護援助論の第1回・第2回の学内講義の代替として実施し、実体験を通して講義内容の理解を深めることを目的とする。
 第1回は幼児期における発達特性および日常生活の特徴を理解できる。
第2回は子どもの目線に立った関わりおよび教育的側面を含む保育環境の意義を理解し、小児看護実践との関連を考察できる。
 本演習は、疾病や障害をもつ子どもへの看護援助を学ぶ前段階として、健康な子どもの理解を通して基盤的視点を養う
 本演習で得た学びは、その後の各論において「健康時との比較」および「生活の中での変化」を捉える基盤として活用する。

【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論」
・コマ用オリジナル配布資料(幼稚園実習について)

コマ主題細目 ① 健康な幼児の成長・発達と生活の理解
細目レベル ① 細目
幼児期(3~5歳)の成長・発達の特徴を学ぶ。
幼児期(3~5歳)は、身体機能の発達に加え、言語能力や認知機能、情緒・社会性が大きく発達する時期である。本実習では、幼稚園という生活の場において、年齢ごとの発達段階の特徴や発達の個人差に着目し、子ども一人ひとりの発達の姿を具体的に観察する。健康な児の成長・発達を実体験から理解することで、その後に学ぶ疾病や障害をもつ子どもの看護を考える際の基準となる視点を養う。
到達目標
・幼児期(3~5歳)の成長・発達の特徴を、実際の子どもの様子と関連付けて説明できる。

② 細目
遊び・生活行動を通してみる身体的・認知的・社会的発達を学ぶ。
遊びや日常生活の行動は、子どもの発達を最も自然に表出する場面である。
本実習では、自由遊びや集団活動、食事、排泄、着替えなどの生活行動を通して、身体的発達、認知的発達、社会性の発達がどのように現れているかを観察する。遊びや生活行動を単なる行動として捉えるのではなく、発達の視点から意味づける力を養う。
到達目標
・遊びや生活行動を通して、幼児の身体的・認知的・社会的発達の特徴を説明できる。

③ 細目
集団生活における子どもの行動特性(個人差・多様性)を学ぶ。
幼稚園は、家庭とは異なる集団生活の場であり、子どもは他児との関わりの中でさまざまな行動を示す。本実習では、集団活動への参加の仕方、友だちとの関係性、感情表出や自己主張の仕方などに注目し、子どもごとの行動特性や個人差、多様性について理解する。集団生活における行動の違いを「問題行動」として捉えるのではなく、発達段階や個性として理解する視点を身につける。
到達目標
・集団生活における子どもの行動特性について、個人差や多様性の視点から説明できる。

④ 細目
保育環境(人的・物的環境)と子どもの発達との関連を学ぶ。
子どもの発達は、人的環境(幼稚園教諭・友だち)や物的環境(遊具・空間・教材)から大きな影響を受ける。本実習では、幼稚園教諭の関わり方や声かけ、環境設定が子どもの行動や発達にどのような影響を与えているかを観察する。環境が子どもの発達を支える重要な要素であることを理解し、看護の場面においても環境調整が重要であることにつなげる。
到達目標
・保育環境が子どもの発達や行動に与える影響について、具体例を挙げて説明できる。

⑤ 細目
子どもの「健康な姿」を観察する視点を学ぶ。
本実習の総括として、健康な子どもの姿を多面的に観察する視点を獲得する。身体的健康だけでなく、情緒の安定、意欲的な遊び、他者との関わりなど、生活の中に表れる「健康な姿」に注目することで、疾病や障害をもつ子どもを理解する際の比較基準を形成する。この視点は、その後の症状理解や疾病・入院・虐待・子どもの死を学ぶ際の基盤となる。
到達目標
・子どもの生活の中に表れる「健康な姿」を多角的に捉え、看護の視点から説明できる。


キーワード ① 幼児期(3~5歳)の成長・発達特性 ② 遊びを通した発達(身体・認知・社会性) ③ 生活行動の観察(食事・排泄・休息・移動) ④ 集団生活における行動と個人差 ⑤ 子どもの主体性・自己表現
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 1.予習(学外演習事前課題)
 幼稚園学外演習に先立ち、小児看護学概論で学修した内容を基盤として、「幼児の発達段階の特徴と、その発達を促進する環境および関わり」をテーマに、学外演習に目的意識をもって主体的に臨むため、以下の事項について整理すること。
① 幼児期(3~5歳)の成長・発達の特徴(身体的・認知的・言語的・社会的発達)
② 発達段階に応じた行動や遊びの特徴とその意味
③ 学外演習におけるマナー、安全配慮および倫理的態度

2.復習(学外演習事後課題)
 事前学習を踏まえ、学外演習で観察した事実や気づきを到達目標に沿って振り返り、知識と体験を統合することを目的として、次の①から③を整理し、テーマ「幼稚園学外演習の学びおよび小児看護実践との関連」について考察すること。
① 発達課題(自立・社会性の獲得など)および幼稚園における一日の生活の流れと集団生活の特徴
② 発達を促進する保育環境(物的環境・人的環境)と健康な子どもの姿
③子どもとの関わり方および安全確保の方法

3.課題レポート作成に関する留意事項
 課題レポートの作成にあたっては、用語理解および自己学習の支援として、生成AI等の活用を認める。
 ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、文献等により正確性を確認したうえで、自らの理解に基づき、自らの言葉でまとめること。

2 幼稚園学外演習②(水尾智佐子・一ノ尾志保・中河睦子) 科目の中での位置付け 第1回で学んだ「健康な幼児の成長・発達の理解」を基盤に、幼稚園における子どもへの関わり方と支援環境へ視点を広げる回である。
子どもの目線に立った幼稚園教諭の関わりや幼稚園の役割・機能を通して、発達を支える環境の意義を理解する。
さらに、健康な子どもの理解が小児看護実践の基盤となることを考察し、看護の視点から子どもと環境を捉える基礎を養うことを目的とする。

【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論」
・コマ用オリジナル配布資料(幼稚園実習について)


コマ主題細目 ① 健康な幼児の発達を支える幼稚園の役割と看護の視点
細目レベル ① 細目
子どもと幼稚園教諭の関わり方とその意味を学ぶ。
幼稚園教諭が日常の保育場面において行っている声かけ、援助、見守り、関係調整などの関わりを観察し、それらが子どもの安心感、主体性、社会性の育成にどのように影響しているかを理解する。
到達目標
・幼稚園教諭の関わりが幼児の情緒的安定や行動に与える影響を説明できる。
・子どもの発達段階に応じた関わりの意図を読み取り説明できる。

② 細目
幼稚園が子どもの生活を支える場として機能していることを具体的に捉える。子どもの安心・安全および発達を支える関わりや環境の特徴に気づく。子どもの権利の尊重、安全配慮および倫理的態度の重要性を、実際の場面を通して理解する。
到達目標
・子どもの権利を尊重し、子どもの目線に立った関わりを意識するとともに、安全配慮および倫理的態度に基づき、適切に行動できる。

③ 細目
実習の振り返りと看護の視点で考察ができる。
幼稚園実習での観察や体験を振り返り、看護職の視点から子どもと環境を考察することで、今後の小児看護援助論の学習へのつながりを明確にする。
到達目標
・幼稚園学外演習で得た学びを看護の視点から考察し言語化できる。

キーワード ① 子どもへの関わり方 ② 子どもの目線に立った関わり方 ③ 幼稚園の役割と機能 ④ 健康な子どもの理解の基盤 ⑤ 小児看護実践との関連性
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 1.予習(学外演習事前課題)
 幼稚園学外演習に先立ち、小児看護学概論で学修した内容を基盤として、「幼児の発達段階の特徴と、その発達を促進する環境および関わり」をテーマに、学外演習に目的意識をもって主体的に臨むため、以下の事項について整理すること。
① 幼児期(3~5歳)の成長・発達の特徴(身体的・認知的・言語的・社会的発達)
② 発達段階に応じた行動や遊びの特徴とその意味
③ 学外演習におけるマナー、安全配慮および倫理的態度

2.復習(学外演習事後課題)
 事前学習を踏まえ、学外演習で観察した事実や気づきを到達目標に沿って振り返り、知識と体験を統合することを目的として、次の①から③を整理し、テーマ「幼稚園学外演習の学びおよび小児看護実践との関連」について考察すること。
① 発達課題(自立・社会性の獲得など)および幼稚園における一日の生活の流れと集団生活の特徴
② 発達を促進する保育環境(物的環境・人的環境)と健康な子どもの姿
③子どもとの関わり方および安全確保の方法

3.課題レポート作成に関する留意事項
 課題レポートの作成にあたっては、用語理解および自己学習の支援として、生成AI等の活用を認める。
 ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、文献等により正確性を確認したうえで、自らの理解に基づき、自らの言葉でまとめること。


3 オリエンテーション/子どもが示すさまざまな症状と対応/病気や入院が子どもと家族に与える影響と看護(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 本回は、保育園学外演習で得た「健康な子どもを生活者として捉える視点」を基盤として、疾病や入院といった非日常的状況に置かれた子どもと家族への看護援助を学ぶための導入回として位置づける。以降の各回で扱う疾病別・状況別看護を理解するための共通基盤を形成する。さらに発達段階ごとに疾病罹患や入院がどのように異なるのかを理解することは、3年次前期の小児看護演習での事例を用いた看護過程の展開で必要となるアセスメントで役立つだけでなく、3年次後期の小児看護学実習で受け持つ患児の疾病や発達段階に合わせたアセスメントにも役立てられる。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児臨床看護総論」362-429、228-239ページ
・コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 発熱・発疹への対応 ② 腹痛・嘔吐・下痢・脱水への対応 ③ けいれんへの対応 ④ 呼吸困難への対応 ⑤ 子どもの病気・入院のとらえ方
細目レベル ① 細目① 発熱・発疹への対応
小児の生理的・発達的特徴をふまえ、乳幼児期に発熱が起こりやすい理由と発熱時の観察ポイントを学ぶ。発熱が感染症や疾患を見つける重要な指標であることを理解し、発疹を含む随伴症状との関連、発熱時の対応と放置した場合の危険性について学ぶ。
学習目標
・子どもが発熱しやすい理由を生理的・発達的特徴から説明できる
・子どもの発熱・発疹の観察ポイントと対応について説明できる

② 細目② 腹痛・嘔吐・下痢・脱水への対応
発達段階による痛みや不快感の表現の特徴を理解し、腹痛・嘔吐・下痢の観察ポイントと対応を学ぶ。あわせて、小児が脱水を起こしやすい理由と早期発見、脱水時の対応について学ぶ。
学習目標
・発達段階による痛みや不快感の表現の特徴を説明できる
・腹痛・嘔吐・下痢・脱水の観察ポイントと対応について説明できる

③ 細目③ けいれんへの対応
小児にけいれんが起こりやすい理由を理解し、けいれんの種類と原因疾患、観察ポイントと対応について学ぶ。単発および反復するけいれんへの対応の違いについて理解する。
学習目標
・子どもがけいれんを起こしやすい理由を説明できる
・けいれんの観察ポイントと対応について説明できる

④ 細目④ 呼吸困難への対応
小児の呼吸機能の特徴をふまえ、咳・喘鳴・呼吸困難時の観察ポイントと対応について学ぶ。発達段階に応じた酸素療法の工夫と注意点を理解する。
学習目標
・子どもの咳・喘鳴・呼吸困難の観察ポイントと対応を説明できる
・発達段階に応じた酸素療法のポイントを説明できる

⑤ 細目⑤ 子どもの病気・入院のとらえ方
発達段階に応じた子どもの病気および入院の認識について理解し、子どもと家族への援助について学ぶ。視聴覚教材を用いて具体的場面を振り返る。
学習目標
・発達段階に応じた子どもの病気・入院のとらえ方を説明できる
・健康障害や入院が子どもと家族に与える影響と援助について説明できる

キーワード ① 子どもが体験する可能性の高い症状(発熱、発疹、腹痛、嘔吐、下痢、脱水、けいれん、呼吸困難 ② 発達段階に応じた看護 ③ 子どもの病気のとらえ方 ④ 子どもの入院のとらえ方
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習
小児看護学総論の「対象」の項を読んでくる
「子どもだけを看る看護」と「家族を含めた看護」の違いを考えてくる

復習
小児看護において家族が重要な理由を整理する
家族への関わりが看護に与える影響を振り返る

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

4 検査・手術を要する子どもと家族の看護(1)/病気や入院が子どもと家族に与える影響と看護(中河睦子) 科目の中での位置付け 本コマでは、まず、それまで健康であった子どもが、疾病に罹患した場合の病気の捉え方や、入院を余儀なくされた場合の入院の捉え方について、発達段階でどのように異なるのかを学ぶ。発達段階ごとに疾病罹患や入院の捉え方がどのように異なるのかを理解することは、3年次前期の小児看護演習での事例を用いた看護過程の展開や実際に子どもを受け持つ3年次後期の小児看護学実習で必要となるアセスメントで役立つだけでなく、3年次後期の小児看護学実習で受け持つ患児の疾病や発達段階に合わせたアセスメントにも役立てられる。次に、プレパレーションを含む検査・手術を受ける子どもと家族への看護について学ぶ。子どもと家族にとっての検査・手術の体験や意味について、子どもの特徴をふまえながら子どもの検査・手術前における看護者の役割について理解する。さらに、インフォームドコンセントとインフォームドアセントの違いについても学んでいく。
【使用教材】
・教科書「小児看護学1 臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」224-233ページ,コマ用オリジナル資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学1」236ページ,432-436ページ,コマ用オリジナル資料

コマ主題細目③:教科書「小児看護学1」220ページ,236ページ,コマ用オリジナル資料

コマ主題細目④:教科書「小児看護学1」220ページ,コマ用オリジナル資料
コマ主題細目 ① 子どもの病気・入院の捉え方 ② 子どもと家族の術前の看護 ③ 病気のこどもへのプレパレーション ④ インフォームドコンセントとインフォームドアセント
細目レベル ① 小児看護学概論ではピアジェの認知発達理論を学んだ。この細目では発達段階に合わせて、子どもが自分の病気(健康障害)をどのように認識するのか、病院に受診するだけでなく治療のために入院となった場合に子どもが入院をどのようにとらえるのかについて、およびその際の子どもと家族への援助について、配布資料を使用し学んでいく。
学習目標
・発達的特徴をふまえた子どもの認知の特徴と病気のとらえ方について説明できる
・発達的特徴をふまえた子どもの認知の特徴と入院のとらえ方について説明できる
・子どもの健康障害や入院が患児・家族に与える影響について説明できる
・健康障害をもつ子どもと家族に対する援助について説明できる。

② 大きな検査や、手術を受ける子どもの看護を考えるためには、前期に履修した小児看護学概論で学んだ、成人とは異なる身体的・生理的特徴や認知的特徴を理解していることが前提となる。本細目では、手術を受ける子どもの看護の中で、術前の看護に焦点をあてて学んでいく。手術には緊急手術と計画(予定)手術があり、子どもや家族の気持ちや反応も大きく異なる。細目②③とも関連するが、子どもの権利や尊厳を守りながら、術前の看護をしていくための態度についても含めて学んでいく。
学習目標
・子どもにとって検査・手術はどのようなものか説明できる
・家族にとって、子どもの検査・手術はどのようなものであるか説明できる
・子どもの検査・治療・処置における看護者の役割について理解することができる
・緊急手術と計画(予定)手術の違いについて説明できる。
・子どもが手術室に入室するまでに必要な、入院前からのステップについて説明できる。

③ 子どもが主体的に病気や検査や手術に立ち向かえたり、病気の子どもとその家族が安心して医療処置を受けられるようにするための看護援助にプレパレーションがある。近年、小児医療の現場では、子どもに対するプレパレーションが普通に行われるようになってきた。本細目では、プレパレーションの目的、プレパレーションの3つの方法、プレパレーションの5段階ステップ、プレパレーションを実施する際のコミュニケーションの注意点について、実際のプレパレーション動画の視聴しながら学ぶ。
学習目標
・プレパレーションの目的と3つの方法について説明できる
・プレパレーションの5段階のステップについて説明できる
・プレパレーションを実施する際の看護者の態度について説明できる

④ 子どもの権利や尊厳を守るための方法のひとつに「インフォームド・アセント」がある。インフォームド・アセントとはどのようなものであるかということと、すでに学習している「インフォームドコンセント」との違いと対象による使い分けについて学ぶ。次にインフォームド・アセントの具体例をあげながら、受講生が小児看護学実習で活用できるための知識と技術を学んでいく。インフォームド・アセントは、実習だけでなく演習などの小児看護学に関する科目でも活用していく。
学習目標
・インフォームド・コンセントとインフォームド・アセントの違いについて説明できる
・インフォームド・アセントの対象となる子どもの年齢について説明できる
・インフォームド・アセントの方法について説明できる

キーワード ① こどもと検査・手術 ② 術前の看護 ③ プレパレーション ④ インフォームドアセント ⑤ 看護師の役割
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
教科書の該当ページは、授業で扱えなかった箇所も含めて各自で必ず確認しておくこと。とくに、授業中に重要と示した内容については重点的に見直し、理解を深めること。小テストは授業内容をもとに出題しているため、誤答した問題は解き直し理解しておく。生成AI(ChatGPT等)を活用して問題を作成し、理解を確認する。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、次回の該当範囲を事前に読み、基本事項を整理してから授業に臨んでほしい。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

5 検査・手術を要する子どもと家族の看護(2)/病気や手術が子どもと家族に与える影響と看護(中河睦子) 科目の中での位置付け 本コマは、第4回の内容に続くもので、検査後・術後急性期・術後回復期にある子どもと家族への看護について学ぶ。第5回の授業内容と合わせて、小児看護演習での事例を用いた看護過程の展開や実際に子どもを受け持つだけでなく、周術期の子どもと家族を受け持つ3年次後期の小児看護学実習で役に立つものである。また、小児看護学実習で点滴をしている子どもを受け持った場合に必要となる点滴の速度計算について学ぶ。輸液速度の計算は、看護師国家試験にも出題されるものである。さらに、成人とは異なり、小児は少量の抗生物質を投与する必要があるため、その希釈計算についても学ぶ。
【使用教材】
・教科書「小児看護学1 臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】                                                                                           コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」284-286ページ,302-305ページ,コマ用オリジナル資料
                                                                                                                                                                                                                       コマ主題細目②:教科書「小児看護学①」287ページ,コマ用オリジナル資料
                                                                                                    コマ主題細目③:教科書「小児看護学1」470-472ページ,コマ用オリジナル資料
コマ主題細目 ① 子どもと家族にとっての術後急性期の看護 ② 子どもと家族にとっての術後回復期の看護 ③ 点滴速度計算と抗生物質の希釈計算
細目レベル ① 手術終了直後は、全身麻酔の影響の有無・程度や手術創の観察など観察・確認することが非常に多い。それだけでなく、体動が制限されている子どもの苦痛や痛みの有無と程度の把握などをおこない、術後急性期の子どもに寄り添う必要性と方法を学ぶ。また、痛みや動きの制限による苦痛を訴える子どもの姿に直面する家族に対するかかわり方について学ぶ。
学習目標
・手術室から病室に戻るまでの流れについて説明できる
・子どもに起こりやすい術後の全身麻酔の影響について説明できる
・術後急性期の観察ポイントを説明できる
・術後急性期の子どもの看護について説明できる
・術後急性期の子どもの家族の看護について説明できる

② 術後の急性期を脱し、全身状態が安定してから退院までの期間の子どもと家族の看護について学ぶ。
学習目標
・術後回復期にある子どもの特徴を説明できる
・術後回復期にある子どもの家族の特徴を説明できる
・術後回復期にはいった子どもと家族の退院と退院後の生活を見据えた看護者のかかわりを説明できる
・退院後の子どもと家族のフォローアップについて説明できる

③ 小児、特に乳幼児期の子どもに輸液や輸液ルートからの薬剤の投与方法は、成人とは異なる。本細目ではまず、小児の輸液療法に用いられる小児用輸液セットの特徴について説明し、提示する小児事例を用いた輸液速度の計算方法について説明した後、別の事例で受講生自身が実際に計算を試み、答え合わせをおこなう。輸液速度の計算は、その応用例を含めて看護師国家試験に出題されるため、確実に計算できることを目標とする。また、国家試験の受験会場には計算機等を持ち込むことができないため、手計算でおこなう。次に、子どもへの輸液ルートからの抗生物質(抗菌薬)投与の特徴と、溶解・希釈・投与方法について学ぶ。
学習目標
・小児用輸液セットの特徴を説明できる
・小児用輸液セットを用いた場合の輸液速度の計算方法やその応用について説明できる
・乳幼児期の子どもに抗生物質(抗菌薬)を輸液ルートから投与する際の、希釈方法を説明できる

キーワード ① 術後急性期の看護 ② 術後回復期の看護 ③ 周手術期の看護 ④ 小児の抗生物質の希釈計算 ⑤ 小児の点滴速度計算
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
教科書の該当ページは、授業で扱えなかった箇所も含めて各自で必ず確認しておくこと。とくに、授業中に重要と示した内容については重点的に見直し、理解を深めること。小テストは授業内容をもとに出題しているため、誤答した問題は解き直し理解しておく。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、次回の該当範囲を事前に読み、基本事項を整理してから授業に臨んでほしい。生成AI(ChatGPT等)を活用して問題を作成し、理解を確認する。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

6 在宅・外来における子どもと家族の看護(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 本コマでは、日本における子どもの在宅看護の歴史、在宅介護および在宅医療と看護の特徴について学ぶ。これにより、「家族看護論」において扱われる小児の事例、特に医療的ケアを必要とする子どもとその家族への看護と関連づけ、より具体的な看護実践の理解へとつなげることを目的とする。

日本における小児の在宅医療や在宅介護は、高齢者を対象とした在宅介護とは異なり、適用される法制度や利用可能な社会資源が大きく異なるだけでなく、子どもの発達段階や生活の場に応じた支援が求められるという特徴がある。さまざまな状況に置かれている子どもは、将来的に在宅医療や在宅介護の対象となる可能性があり、臨地実習(小児看護学実習)において、どのような疾患や背景をもつ子どもを受け持つかは事前に限定されない。そのため、すべての子どもが退院後の生活や在宅療養を見据えて支援される存在であることを前提に、本内容を十分に学習しておく必要がある。

また、小児科外来(小児科クリニックを含む)は、病棟とは異なり地域に密着した医療の場であり、これまでに学んできた小児の疾病、入院生活、検査・手術に関する学習内容とも密接に関連している。本コマでの学習は、医療機関から地域・在宅へと継続する小児看護の理解を深めるための基盤となる。

     【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」518-529ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学1」181-185,246-256ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目③:教科書「小児看護学1」246-256ページ,530-534ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目④:教科書「小児看護学1」240-245ページ,コマ用オリジナル配布資料                                                                                                                       
コマ主題細目 ① 障害のある子どもと家族の生活 ② 在宅における医療的ケア ③ 在宅介護・在宅医療が必要な子どもと家族が利用可能な社会資源 ④ 小児科外来の役割と看護
細目レベル ① 障害の捉え方については、1年次後期の「地域・在宅看護学概論Ⅰ」で学習した国際生活機能分類(ICF)の内容を再確認する。次に、2年次前期の「地域・在宅看護学概論Ⅱ」で学習した重症心身障害児の定義を踏まえ、大島の分類の限界について理解するとともに、医療的ケアの視点から超重症児・準超重症児の判定基準について学ぶ。さらに、障害のある子どもの家族が日常生活の中で抱えるニーズや、その現状について学習を深める。
これらの内容は、医療的ケアを必要とする子どもの理解と密接に関連しており、障害のある子どもとその家族への支援を包括的に捉えるため、関連する内容を相互に関連づけながら学習していく。
【学習目標】
・大島の分類の限界を踏まえ、大島の分類では捉えきれない援助を必要とする子どもについて説明できる
・超重症児・準超重症児の判定基準について説明できる
・障害のある子どもの家族のニーズについて説明できる

② 日本における出生率および出生数は減少傾向にあり、少子化が進行している。一方で、出生数に占める出生体重2,500g未満の子どもの割合は増加しており、医療の進歩により、これまで救命が困難であった子どもの命が救われるようになってきた。その結果、問題なく退院できる子どもがいる一方で、退院後も医療的ケアを必要とする子どもが増加しているという現状がある。

本細目では、具体的な統計データを用いて、これらの状況について理解を深める。なお、本内容は、「ハイリスク新生児と家族の看護」および「先天性疾患をもつ子どもと家族の看護」を学ぶ上での基礎となる。
【学習目標】
・医療の進歩と医療的ケア児の増加の因果関係について説明できる

③ 高齢者が利用できる介護保険制度は、小児の在宅介護や在宅医療には適用されないため、ケアマネジャーが関与することはできない。その結果、在宅介護・在宅医療を行う子どもの養育者は、自らさまざまな地域資源にアクセスし、支援を調整していく必要がある。このような状況において、相談支援専門員や医療的ケア児等コーディネーターの役割は極めて重要である。

本細目では、相談支援専門員および医療的ケア児等コーディネーターの特徴や役割について理解するとともに、在宅介護・在宅医療を行う子どもが成長・発達に応じて利用可能な地域資源にはどのようなものがあるのかについて学習する。
【学習目標】
・相談支援専門員と医療的ケア児等コーディネーターの特徴と役割について説明できる
・子どもの成長・発達に合わせて利用可能な地域の資源について説明できる

④ 小児科外来(小児科クリニックを含む)は、子どもが健康な生活を送るために必要な健診や予防接種を担う場であると同時に、体調不良や健康障害が生じた際に、最初に子どもと養育者が関わる医療の場でもある。

本細目では、まず小児科外来を受診する子どもと家族の特徴について理解した上で、さまざまな状況にある子どもと家族が安心して受診できるために求められる外来の環境や構造について学ぶ。さらに、外来という限られた時間と空間の中で提供される、子どもと家族への看護の役割と具体的な援助について学習する。
【学習目標】
・小児科外来(小児科クリニックを含む)の機能について説明できる
・小児科外来(小児科クリニックを含む)に求められる環境(構造)について説明できる
・外来を受診する子どもと家族の特徴について説明できる
・外来における子どもと家族の看護について説明できる

キーワード ① 大島の分類 ② 超重症児・準超重症児 ③ 医療的ケア ④ 医療的ケア児等コーディネーター ⑤ 小児科外来の機能
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】本コマの復習として、自身の居住地にある小児科外来・小児対応の訪問看護ステーション、相談支援専門員や医療的ケア児等コーディネーター、医療的ケア児支援センター・発達支援センターなどの社会資源を調べること。
【次コマの予習】シラバスを確認し教科書の該当箇所を読んで理解してから授業に臨んでほしい。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

7 ハイリスク新生児と家族の看護(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 本回では、早産児や低出生体重児などのハイリスク新生児に焦点を当て、その特徴と看護について学ぶ。ハイリスク新生児は、先天性疾患を合併する場合や、退院後も継続的な医療的・発達的支援を要する場合が多く、「慢性状態の子ども」「障害や医療的ケアを必要とする子ども」「在宅・外来における看護」の学修内容と関連が深い。また、成長・発達の経過や養育者の不安への支援を理解することで、成長評価や家族支援の学修につなげる基盤とする。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~④共通:教科書「小児看護学2」2-61ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① ハイリスク新生児 ② 保育器の種類と取り扱い ③ ディベロップメンタルケア ④ 養育者や家族へのケア
細目レベル ① ハイリスク新生児の特徴と健康課題
低出生体重児や早産児の定義および成熟異常の概要を確認し、呼吸・消化・神経系などの生理的未熟性を踏まえたハイリスク要因と予後について学ぶ。また、成長・発達評価における修正週数の考え方を理解する。
【学習目標】
ハイリスク新生児の特徴と健康上の課題を説明し、成長・発達評価の基本的視点を述べることができる。

② NICU環境と新生児へのケア
NICUにおける保育器の役割と使用目的を理解し、ハイリスク新生児が受けやすいストレスや合併症のリスクについて学ぶ。あわせて、環境調整としてのポジショニングやホールディングの意義を理解する。
【学習目標】
NICU環境が新生児に与える影響を説明し、安定した発達を支えるケアの考え方を述べることができる。

③ ディベロップメンタルケアの概念と実際
ディベロップメンタルケアの基本的概念を理解し、タッチケアやカンガルー・マザー・ケアを通した子どもの発達支援および親子関係形成への援助について学ぶ。
【学習目標】
ディベロップメンタルケアの目的と方法を説明し、親子関係形成を支える看護の意義を述べることができる。

④ ハイリスク新生児をもつ家族への支援
出生直後から退院後に至るまでの養育者および家族の心理的特徴を理解し、時期に応じたアセスメントと看護師の関わりについて学ぶ。退院後の継続支援や多職種連携の必要性についても理解する。
【学習目標】
ハイリスク新生児をもつ家族の特徴を経過に沿って説明し、継続的な家族支援の視点を述べることができる。

キーワード ① 低出生体重児 ② 成熟異常 ③ 保育器 ④ ディベロップメンタルケア ⑤ 修正週数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
授業で学んだハイリスク新生児の特徴、NICU環境におけるケア、ディベロップメンタルケアの考え方を整理し、子どもの成長・発達を支える看護と家族支援の視点を振り返る。あわせて、退院後の生活や継続支援を想定し、在宅・外来看護や慢性状態の子どもと家族の看護との関連について整理すること
【次コマの予習】
シラバスを確認し教科書の該当箇所を読んで臨むこと

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

8 先天性疾患をもつ子どもと家族の看護/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(中河睦子) 科目の中での位置付け このコマは、「先天性疾患」という非常に幅広い概念を扱うことを特徴とし、運動器疾患の子どもと家族の看護、ハイリスク新生児の看護、検査・手術を要する子どもと家族の看護などと内容が密接に関連している。先天性疾患には、染色体異常や代謝異常、脳や外表・内臓の形成異常など、多様な疾患が含まれる。
また、本コマは「疾病・治療論Ⅱ」において学修した小児科領域の基礎的事項および先天性疾患に関する内容と深く関連している。そのため、「疾病・治療論Ⅱ」で学んだ染色体異常、奇形、名称に「先天性」が付く疾患に関する知識を基盤として学習を進める。
具体的には、細目①において先天性疾患の代表例を整理・復習し、細目②では外表奇形と内臓奇形の違いによる養育者の受け止めや心理的影響、それに対する看護について学ぶ。さらに、細目③では先天性心疾患を例に、疾患ごとの心臓血流の特徴を再確認した上で、完治が可能な疾患については治療から回復までの経過を踏まえた看護の視点について理解を深める。

【使用教材】
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学2」2-15ページ,64-67ページ,213-214ページ,246-248ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学2」202-208ページ,212-214ページ,224-225ページ,228-230ページ,コマ用オリジナル配布資料
※実際は、教科書のかなりのページが該当するが主なものは上記である

コマ主題細目③:教科書「小児看護学2」184-197ページ,202-208ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 先天性疾患とは ② 外表奇形と内臓奇形 ③ 先天性心疾患の病態と看護
細目レベル ① 最初に「先天性」とはどのようなことを指しているのかについて学び、代表的な先天性疾患として次に示すような重要な先天異常とどのような関わり(看護)が必要なのかについて学んでいく。
ア.代表的な染色体異常(常染色体異常、性染色体異常)
イ.代表的な先天性代謝異常(※ スクリーニングについては「疾病・治療論Ⅱ」で学ぶ)
ウ.唇顎口蓋裂(口唇口蓋裂)
そして、先天性疾患の「奇形」について外表奇形と内臓奇形とはどのようなことなのかを学び、細目②で養育者などの家族の受け止めなどにつなげていく。
【学習目標】
・先天性とはどのようなことなのか説明できる
・主な染色体異常とそれらの特徴について説明できる
・外表奇形と内臓奇形について説明できる

② 外表奇形と内臓奇形について、それぞれの具体的な疾患についてリストアップして説明する。そして、外表奇形の子どもと内臓奇形の子どもでは養育者や家族の受け止めがどのように異なるのかについて学んでいく。さらに、外表奇形や内臓奇形は、染色体異常を伴うものがあるため、染色体異常を合併した場合とそうでない場合では養育者や家族の反応がどのように異なるのかについても学ぶ。
【学習目標】
・主な外表奇形にはどのようなものがあるか説明できる
・主な内臓奇形にはどのようなものがあるか説明できる
・外表奇形と内臓奇形で子どもの家族の受け止めがどのように異なるのか説明できる
・外表奇形の子どもの家族への看護について説明できる
・内臓奇形の子どもの家族への看護について説明できる

③ 先天性心疾患の中から、看護師国家試験出題基準にある、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存症とファロー四徴症の4疾患について血液の流れがどのように異なるのか違いを明確し、チアノーゼの有無や肺高血圧の有無・程度などについて学ぶ。加えて、完全大血管転位症と大動脈縮窄についても触れ、出生後の観察ポイントについて学ぶ。また、疾患によって完治までの道のりは大きく異なるため、疾患ごとに姑息手術や根治手術の時期と方法について説明し、根治手術後の経過についても学んでいく。
【学習目標】
・先天性心疾患の血液の流れと症状および観察ポイントについて説明できる
・先天性心疾患の子どもの完治までの道のりについて説明できる

キーワード ① 先天性 ② 外表奇形 ③ 内臓奇形 ④ 唇顎口蓋裂(口唇口蓋裂) ⑤ 先天性心疾患
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
教科書の該当ページは、授業で扱えなかった箇所も含めて各自で必ず確認しておくこと。とくに、授業中に重要と示した内容については重点的に見直し、理解を深めること。小テストは授業内容をもとに出題しているため、誤答した問題は解き直し理解しておく。生成AI(ChatGPT等)を活用して問題を作成し、理解を確認する。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、次回の該当範囲を事前に読み、基本事項を整理してから授業に臨んでほしい。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

9 小児がんの子どもと家族の看護/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(中河睦子) 科目の中での位置付け 小児がんについては、「疾病・治療論Ⅰ」の血液系疾患、および「疾病・治療論Ⅱ」の小児科関連疾患において学習済みの内容である。小児がんは、0~14歳の子どものうち年間約2,500人が診断されている。本回では、小児がんの病態理解に加え、小児がんに特有の特徴や治療・療養の経過を踏まえ看護について整理する位置づけである。小児がんの約3割を占める白血病を取り上げ、退院後の生活も見据えた、白血病で入院する子どもと家族の看護を学ぶ内容とする。白血病の子どもは、3年次の小児看護学実習で受け持つ可能性がある対象であり、本回は実習につながる学習の位置づけでもある。さらに、小児がんは、本科目に第10回で学ぶ慢性状態と関連が深く、入院中および退院後に慢性状態へ移行する可能性の高い疾患の一つとして位置づけられる。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学2」280-282ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目②:教科書「小児看護学2」282-289ページ,290-311ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目③:教科書「小児看護学2」311-314ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 小児がん(白血病・悪性腫瘍)の特徴 ② 小児がん(白血病・悪性腫瘍)の治療・療養 ③ 白血病で入院した子どもと家族の看護
細目レベル ① 小児がんは、かつては治癒が難しい疾患と捉えられてきたが、現在では疾患の種類によって治療成績は向上している。一方で、小児がんと診断された子どもと家族が受ける心理的な影響は大きいことが予測される。本細目では、白血病と診断された6歳の子どもと家族の事例を取り上げ、子どもおよび家族それぞれの気持ち(心情)について考えていく。
【学習目標】
・小児がんと診断されるまでの子どもの気持ち(心情)について説明できる
・小児がんと診断されるまでの家族の気持ち(心情)について説明できる
・小児がんと診断された子どもの気持ち(心情)について説明できる
・小児がんと診断された家族の気持ち(心情)について説明できる

② 「小児がん」は多岐にわたり、内科的疾患、消化器外科的疾患、脳神経外科的疾患、整形外科的疾患などさまざまである。そのため、子どもが入院・治療を受ける場は小児病棟に限らず、脳神経外科病棟や整形外科病棟などになる場合もある。小児がんに関する基礎的知識として、診断・検査・治療および療養について再確認を行う。
【学習目標】
・小児がんが発見されるきっかけについて説明できる
・小児がんの診断に用いる検査について説明できる
・小児がんの子どもに行われる治療について説明できる
・退院後の小児がんの子どもの療養内容と問題点について説明できる

③ 白血病で入院した子どもと家族の看護について、入院から確定診断、治療、寛解・完全寛解、再燃・再発の各段階について学んでいく。また、晩期合併症について説明し、成人期になっても苦しんでいるという事実について学ぶ。
【学習目標】
・治療開始から入院治療終了までの子どもと家族の看護のポイントについて説明できる
・定期的に通院や短期入院をする際の小児科外来・小児病棟での看護のポイントについて説明できる
・学校等での子どもの生活を支えるための連携について説明できる
・晩期合併症の特徴と関わりのポイントについて説明できる
・白血病の再燃・再発時の子どもと家族の特徴と関わりのポイントについて説明できる

キーワード ① 診断・告知 ② 長期入院治療 ③ 白血病 ④ 抗癌剤治療 ⑤ 晩期合併症
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
教科書の該当ページは、授業で扱えなかった箇所も含めて各自で必ず確認しておくこと。とくに、授業中に重要と示した内容については重点的に見直し、理解を深めること。小テストは授業内容をもとに出題しているため、誤答した問題は解き直し理解しておく。生成AI(ChatGPT等)を活用して問題を作成し、理解を確認する。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、次回の該当範囲を事前に読み、基本事項を整理してから授業に臨んでほしい。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

10 慢性状態の子どもと家族の看護/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 慢性状態とは特定の疾患名を指すものではなく、長期にわたり治療や療養を必要とする状況にある子どもを指す概念である。そのため、小児科領域で扱われる多くの疾患は、経過の中で慢性状態となり得る。慢性状態を理解することは、長期に治療・療養を続ける子どもの成長・発達を踏まえた理解につながり、子どもと家族への適切な関わりを考える基盤となる。
【使用教材】
・コマ用オリジナル配布資料
※教科書:「小児看護学1 小児臨床看護総論」、「小児看護学2 小児臨床看護各論」(参考程度)

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③:「小児看護学1、小児臨床看護総論」266-270ページ、コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 慢性状態 ② 状況的危機と発達的危機 ③ 慢性状態にある子どもと家族の看護
細目レベル ① 慢性状態は、急性疾患や慢性疾患といった一般的な疾病分類とは異なる視点から、子どもの健康状態や生活を捉える概念である。慢性状態がどのような状況を指すのかを理解し、あわせて慢性状態に移行しやすい主な疾患について学修する。さらに、慢性状態にある子どもと家族が、日常生活や治療の中でどのような思いや気持ちの変化を経験しているのかについて理解を深めていく。
【学習目標】
・「慢性状態」とはどのような状態であるのか説明できる
・慢性状態となる主な疾患について説明できる
・慢性状態にある子どもと家族の気持ち(心情)の変化について説明できる

② エリクソン(E.H. Erikson)の発達課題、特に乳児期から青年期(思春期)までのポジティブな側面とネガティブな側面の両方について整理し、さらに、状況的危機と発達的危機について学ぶ。発達段階ごとの発達的危機を明確にしながら状況的危機と発達的危機がどのように関連しあっているのかについて学んでいく。
【学習目標】
・状況的危機とはどのようなものか説明できる
・発達的危機とはどのようなものか説明できる
・発達段階ごとの発達的危機について説明できる
・状況的危機と発達的危機が相互に関連しあうことについて説明できる

③ 疾患に伴う各発達段階の状況的危機や発達的危機を整理する。特に思春期の事例については、受講生同士でグループワークを行い、多様な視点から検討する。最後に全体でフィードバックを行い、理解を深め、今後の看護実践への学びにつなげていく。
【学習目標】
・慢性状態にある乳児期の子どもと家族への援助について説明できる
・慢性状態にある幼児期の子どもと家族への援助について説明できる
・慢性状態にある学童期の子どもと家族への援助について説明できる
・慢性状態にある思春期の子どもと家族への援助について説明できる

キーワード ① 発達段階と発達課題 ② 状況的危機・発達的危機 ③ 慢性状態にある子どもと家族の看護
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】疾患をもつ子どもについて、発達段階ごとの発達的危機を振り返り、整理しておきましょう。
【次コマの予習】シラバスを確認し教科書の該当箇所に目を通してから授業に臨みましょう。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

11 アレルギーの子どもと家族の看護/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(一ノ尾志保) 科目の中での位置付け 本回では本回は、慢性状態にある子どもと家族の生活支援を具体化する回として位置づける。アレルギー疾患を通して、疾患理解にとどまらず、学校生活管理指導表を活用した生活支援、養育者への意思決定支援、地域との連携を含めた看護実践の基盤を形成する。アレルギー疾患による療養生活が子どもの日常生活や成長・発達に与える影響を具体的に考えるための基盤となる内容である。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料
・香川県小児科医会 食物アレルギー対策委員会 学校での食物アレルギー対応(https://youtu.be/xNWoPrHXLvo?si=00C835mIIU0s0OAU)

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学2」102-103ページ,110-115ページ,126-132ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学2」411-413ページ,419-421ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目③:教科書「小児看護学2」106-110ページ,122-126ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目④:教科書「小児看護学2」118-122ページ,132-135ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 小児気管支喘息の子どもと家族の看護 ② アトピー性皮膚炎の子どもと家族の看護 ③ 食物アレルギーとエピペン ④ 膠原病・リウマチ性疾患の子どもと家族の看護
細目レベル ① アレルギーの分類(Ⅰ型~Ⅳ型)および代表的疾患を復習し、小児気管支喘息を含むアレルギー疾患の疫学的動向を整理する。かつては難治で長期入院を要することが多かった小児気管支喘息が、現在では在宅療養が中心となり、発作時も短期入院で管理される現状について理解する。あわせて、入院時および外来における看護の役割を確認する。さらに、成人期まで持続する場合や学校生活に支障をきたす子どもへの支援として、学校生活管理指導表の意義と活用方法について学ぶ。
【学習目標】
・アレルギーの分類と代表的疾患を説明できる。
・小児アレルギー疾患の疫学的特徴を説明できる。
・小児気管支喘息の特徴と治療・看護を説明できる。
・学校生活管理指導表の目的と活用方法を説明できる。

② 正常な皮膚構造とアトピー性皮膚炎の皮膚構造の違いを理解し、バリア機能低下により掻痒が生じやすい機序について学ぶ。次に、スキンケアの重要性と具体的方法を整理し、適切な皮膚の洗浄方法、ステロイド外用薬の適切な使用方法、保湿剤の塗布方法について理解する。さらに、学校生活におけるスキンケアの継続の重要性と実際上の課題について考察し、学校生活管理指導表を活用した支援方法について学ぶ。
【学習目標】
・アトピー性皮膚炎の病態および皮膚構造の特徴を説明できる。
・アトピー性皮膚炎に対する治療およびスキンケア方法を説明できる。
・学校生活管理指導表の目的と活用方法を説明できる。

③ 食物アレルギーの原因食物および乳幼児期から学童前期における子どもの発達的特徴を理解し、養育者が日常生活や学校生活において直面する困難について学ぶ。本細目では、「香川県小児科医会 食物アレルギー対策委員会」が作成した学校での食物アレルギー対応に関する動画を事前視聴し、その内容を基盤として授業を展開する。授業内でも関連動画を用いて知識の再確認を行い、学校現場における対応の実際を理解する。さらに、学校生活管理指導表の活用を通して、医療・家庭・教育機関の連携の重要性について考察する。
【学習目標】
・食物アレルギーの病態、原因食物および治療・看護を説明できる。
・食物アレルギーをもつ子どもと家族への生活支援を説明できる。
・エピペンの目的、適応および使用方法を説明できる。
・学校生活管理指導表の目的と活用方法を説明できる。
・学校における食物アレルギー対応の基本原則を説明できる。

④ さまざまな膠原病・リウマチ性疾患の中から、幼児期および学童前期に好発する若年性特発性関節炎(JIA)に焦点を当てて学ぶ。まず、自己免疫機序を背景とする病態および関節炎の特徴を整理し、薬物療法(抗炎症薬、免疫調整薬、生物学的製剤など)の基本的治療方針を理解する。その上で、急性期における疼痛管理や安静保持、関節保護の看護と、寛解期における生活支援や自己管理支援の違いを学ぶ。さらに、学校生活における活動制限や配慮事項を踏まえ、学校生活管理指導表の活用を通した医療・家庭・教育機関の連携の重要性を理解する。
【学習目標】
・若年性特発性関節炎の病態および治療の概要を説明できる。
・若年性特発性関節炎の急性期における看護援助を説明できる。
・若年性特発性関節炎の寛解期における生活支援および自己管理支援を説明できる。
・学校生活管理指導表の目的と活用方法を説明できる。

キーワード ① 小児気管支喘息 ② アトピー性皮膚炎 ③ 食物アレルギー ④ 学校生活管理指導表 ⑤ 若年性特発性関節炎
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
授業で提示した教科書の該当ページについては、授業時間内に扱えなかった部分も含めて必ず精読すること。特に、授業中に重要であると示した箇所および配布資料の内容については重点的に復習する。また、小テストは授業内容に基づいて出題されるため、誤答した問題については必ず見直し、理解を確実にする。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、教科書の該当箇所を事前に読み、基礎知識を整理した上で授業に臨むこと。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

12 小児期に特徴的な感染症と予防接種(一ノ尾志保) 科目の中での位置付け 本コマでは、小児期に特徴的な感染症およびその看護について位置づけて学ぶ。感染症に関する基礎的知識は「疾病・治療論Ⅱ」で既に学修しているが、近年は新型コロナウイルス感染症に加え、麻疹・風疹、手足口病、伝染性紅斑などの流行が繰り返し報告されている。小児期に特有な感染症の多くは予防接種により予防可能である一方、社会状況の変化により予防接種率の低下が課題となった時期もある。
子どもは発達段階の特性上、十分な感染予防行動をとることが難しい場合があり、さらに障害のある子どもや易感染性を有する子どもでは、感染症が重篤化する可能性が高い。本コマでは、こうした小児の発達的特徴を踏まえつつ、「疾病・治療論Ⅱ」の内容を復習しながら、代表的な感染症の特徴と看護の要点を整理する。また、予防接種に関しては養育者の理解と意思決定が重要であることを踏まえ、説明および支援の在り方についても学修する。

【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論・小児臨床看護総論」「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」104-120ページ,「小児看護学2 」138-162ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学2」142-144ページ,146-147ページ,148-149ページ,162-165ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目③:教科書「小児看護学2」144-145ページ,147-148ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目④:教科書「小児看護学1」185-191ページ,199-200ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 小児の発達的特徴と感染予防 ② 麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘の特徴と罹患した子どもの看護 ③ その他の感染症の特徴と罹患した子どもの看護 ④ 予防接種の重要性と看護
細目レベル ① 「疾病・治療論Ⅱ」で学修した内容を踏まえ、小児期に罹患しやすいウイルス感染症および細菌性感染症を復習する。感染予防の基本である手洗いや含嗽の重要性を確認するとともに、乳幼児では発達段階の特性により自ら感染予防行動を実践することが困難であることを理解する。さらに、入院場面における看護師の感染予防支援の役割を整理し、発達段階に応じた感染予防行動への介入方法について学ぶ。

【学習目標】
・小児期に罹患しやすいウイルス感染症および細菌性感染症を説明できる。
・発達段階に応じた感染予防行動の特徴と限界を説明できる。
・発達段階を踏まえた感染予防支援を説明できる。

② 小児期に特徴的な感染症のうち、麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘について、潜伏期・急性期・回復期の経過を整理し、各時期に必要な看護を学ぶ。あわせて、麻疹の重篤化による後遺症や、妊婦の風疹感染による先天性風疹症候群について理解し、家族への説明の視点を深める。

【学習目標】
・麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘の特徴と看護を説明できる。
・麻疹の後遺症および先天性風疹症候群を説明できる。

③ 手足口病および伝染性紅斑(りんご病)について、症状の特徴および経過を理解し、家庭や園・学校における対応の視点を整理する。

【学習目標】
・手足口病の特徴と看護を説明できる。
・伝染性紅斑の特徴と看護を説明できる。

④ 予防接種の定義、目的、種類を整理し、ワクチンの種類および接種間隔を理解する。接種可能な条件、副反応への対応について学び、予防接種スケジュール作成支援の重要性を理解する。養育者が適切な意思決定を行えるよう支援する看護の役割について考察する。

【学習目標】
・予防接種の定義、目的および種類を説明できる。
・ワクチンの種類と接種間隔を説明できる。
・接種可能条件および副反応時の対応を説明できる。
・予防接種スケジュール支援の重要性を説明できる。

キーワード ① 小児期感染症(麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎) ② 発達段階と感染予防行動 ③ 予防接種とワクチン管理 ④ 養育者への意思決定支援 ⑤ 感染症と出席停止期間
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】授業で提示した教科書の該当ページについては、授業時間内に扱えなかった箇所も含めて必ず精読すること。特に、授業中に重要であると示した部分および配布資料の内容については重点的に復習し、理解を確実にする。また、小テストは授業内容に基づいて出題されるため、誤答した問題については必ず見直し、正確に理解できるよう整理する。
【次コマの予習】シラバスを確認し、教科書の該当箇所を事前に読み、基礎知識を整理した上で授業に臨むこと。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

13 運動器疾患の子どもと家族の看護/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(一ノ尾志保) 科目の中での位置付け 本回では、小児看護学概論で学修した子どもの運動機能の発達を基盤として、小児期にみられる運動器疾患とその看護について学ぶ。乳幼児期は、つかまり立ち、歩行、走行、跳躍など粗大運動の発達が著しい時期であり、この時期に発症する運動器疾患は、成長・発達に大きな影響を及ぼす可能性がある。

運動器疾患には先天性疾患と後天性疾患があり、本回では発育性股関節形成不全などの先天性疾患および小児期に多くみられる骨折を中心に、病態・治療・看護を整理する。また、治療方法として手術療法だけでなく、牽引、ギプス固定、装具装着などの保存的治療が選択される場合が多いことを踏まえ、療養生活に伴う身体的・心理的負担に配慮した看護援助について理解を深める。

【使用教材】
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学2」391-395ページ,398-403ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目②:教科書「小児看護学2」396-398ページ,403-405ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目③:教科書「小児看護学2」388-391ページ,
コマ主題細目 ① 先天性運動器疾患の理解 ② 小児期に多い骨折と治療 ③ 牽引、ギプス、装具装着をする子どもと家族の看護
細目レベル ① 小児期に特有な先天性運動器疾患について整理し、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、先天性内反足、先天性筋性斜頸、脊柱側彎症を中心に、各疾患の病態、特徴、治療および看護について学ぶ。あわせて、ペルテス病についても病態と治療の特徴を理解する。治療に用いられるリーメンビューゲルなどの装具療法の目的と使用時の注意点を理解し、発達段階を踏まえた支援の必要性について考察する。

【学習目標】
・小児期に特有な運動器疾患を説明できる。
・発育性股関節形成不全の特徴と治療を説明できる。
・リーメンビューゲル使用時の注意点を説明できる。
・先天性内反足、脊柱側彎症、ペルテス病の特徴と治療を説明できる。

② 小児期に多い骨折の特徴を理解し、不全骨折、上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折を中心に、病態、治療および看護について学ぶ。成長軟骨の存在など小児特有の解剖学的特徴を踏まえた観察ポイントを整理し、治療方法(保存療法・手術療法)の違いを理解する。

【学習目標】
・小児に多い骨折の特徴を説明できる。
・上腕骨顆上骨折の特徴と治療を説明できる。
・上腕骨外顆骨折の特徴と治療を説明できる。

③ 牽引、ギプス固定、装具装着などの保存的治療の目的と方法を理解する。介達牽引と直達牽引の違いを整理し、観察ポイントを明確にする。小児は痛みや違和感を適切に表現できない場合があることを踏まえ、循環障害や神経障害の早期発見、皮膚トラブル予防など、安全管理上の留意点を理解する。発達段階に応じた心理的支援を含めた看護援助について学ぶ。

【学習目標】
・介達牽引と直達牽引の違いと観察ポイントを説明できる。
・牽引中の看護を説明できる。
・ギプス固定中の観察ポイントと看護を説明できる。
・装具装着時の観察ポイントと看護を説明できる。

キーワード ① 先天性の運動器疾患 ② 骨折 ③ 牽引 ④ ギプス固定 ⑤ 装具
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】
授業で提示した教科書の該当ページについては、授業時間内に扱えなかった箇所も含めて必ず精読すること。特に、授業中に重要であると示した部分および配布資料の内容については重点的に復習し、理解を確実にする。また、小テストは授業内容に基づいて出題されるため、誤答した問題については必ず見直し、正確に理解できるよう整理する。
【次コマの予習】
シラバスを確認し、教科書の該当箇所を事前に読み、基礎知識を整理した上で授業に臨むこと。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

14 小児虐待の現状と課題(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 小児虐待は、骨折などの外傷と関連して発見されることも多く、小児看護において重要な課題である。前期の小児看護学概論では、児童虐待防止法(児童虐待の防止等に関する法律)について基礎的に学んでいる。本コマでは、その学習を踏まえ、国や自治体による小児虐待防止に向けた取り組みについて理解を深めるとともに、小児虐待に関する統計データを通して現状を具体的に把握し、看護職に求められる役割について考えていく。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」536-537ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目②:教科書「小児看護学1」19-21ページ,191-192ページ,538-540ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目③:教科書「小児看護学1」540-552ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 子ども虐待・小児虐待・児童虐待 ② 児童虐待に関する国・自治体の取り組み ③ 虐待をする立場と虐待を受ける立場の気持ち
細目レベル ① 「子ども虐待」「小児虐待」「児童虐待」という用語の違いや使われ方について整理し、虐待の概念理解を深める。次に、児童虐待の4類型について学ぶとともに、虐待相談件数の年次推移や類型別の内訳、虐待の加害者となる人物像など、統計データを基に現状を把握していく。さらに、虐待が生じる背景として指摘されているリスク要因について、保護者側・子ども側の双方の視点から学び、虐待予防や早期発見に向けた理解につなげる。
【学習目標】
・児童虐待の4類型について説明できる
・児童虐待の件数と類型内訳について説明できる
・虐待がおこるリスク要因(保護者側、子ども側)について説明できる

② 児童虐待に関する法律は、2012年に一般的には児童虐待防止法と言われる「児童虐待児童虐待の防止等に関する法律」が制定され、数回の改定が行われてきた。児童福祉法と合わせて児童虐待の発生予防・早期発見・早期対応・自立支援について児童相談所だけでなく、保健・医療・福祉・教育・警察などの関係機関と地域全体が連携して切れ目なく行うことになっている。この細目では、要保護児童対策地域協議会(子どもを守る地域ネットワーク)や民間のNPO法人の子ども虐待防止ネットワーク、オレンジリボン運動などの取り組みを紹介していく。
【学習目標】
・児童虐待に関する法律の改正点について説明できる
・児童虐待防止に行政や民間機関の取り組みについて説明できる
・児童虐待防止に関する機関同士の連携について説明できる

③ 本細目では、虐待をしてしまう親の気持ち(心情)について、特に母親を取り巻く生活環境や心理的背景に着目しながら理解を深め、支援の重要性について考える。あわせて、虐待を受けた子どもに対するケアの視点と、虐待を行った親に対するケアの視点の両面から、看護職に求められる関わりについて学んでいく。
【学習目標】
・虐待をしてしまう親側(特に母親)の気持ちについて説明できる
・虐待を受けた子どもに対するケアの必要性と内容について説明できる
・虐待をした親に対するケアの必要性と内容について説明できる

キーワード ① 虐待件数の増加 ② 児童虐待防止法 ③ 関係機関の取り組み ④ 子どもを守る地域ネットワーク ⑤ オレンジリボン運動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】虐待の背景となる親(特に母親)の心理や生活環境と、虐待を受けた子ども・虐待を行った親それぞれへのケアの視点を整理し、看護職としての関わりのポイントを整理しましょう。
【次コマの予習】シラバスを確認し教科書の該当箇所を読んで臨みましょう。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

15 子どもと死/さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護(水尾智佐子) 科目の中での位置付け 小児看護学概論で学んだ子どもの認知発達を基盤として、本回では乳児期から学童期頃までの子どもが「死」をどのように理解し、受け止めていくのかについて、現代の社会状況を踏まえながら学ぶ。本コマの題目は「子どもと死」であり、「子どもの死」を直接扱うものではない点に特徴がある。病気や災害などにより家族を亡くした子どもが示す反応やその後の経過、また子どもを亡くした養育者の反応と経過にも目を向け、子どもと家族の双方に対するグリーフケアの重要性とその過程を理解する位置づけとする。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論・小児臨床看護総論」
・コマ用オリジナル配布資料

【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」288-298ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目②:教科書「小児看護学1」257-263ページ,コマ用オリジナル配布資料

コマ主題細目③:教科書「小児看護学1」257-263ページ,297-298ページ,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 子どもの生と死のとらえ方の特徴 ② 家族を亡くした子どもの反応とケア ③ 子どもを亡くした家族(養育者)の反応とケア
細目レベル ① 年少の子どもは、生と死を明確に区別することが難しいという発達上の特徴をもっている。子どもは成長・発達に伴って徐々に死の概念を理解していくが、現代社会では、身近な人の死に直面する機会が少なくなっている一方で、ゲームや漫画、アニメーションなどを通して、架空の世界における「死」に日常的に触れているという特徴がある。このような環境は、子どもの死や命のとらえ方に影響を与える可能性がある。
 この細目では、幼児期を中心とした子どもの死のとらえ方について理解を深めるとともに、現代の子どもや若者が命や死をどのように受け止めているのかについても学ぶ。さらに、子どもが発達段階に応じて死や命と向き合う力を育むために行われている「死の準備教育(いのちの教育)」、すなわちデスエデュケーションの意義と重要性について学習する。
【学習目標】
・子ども(特に幼児期)の死のとらえ方の特徴を説明できる
・現代の子どもの死と生のとらえ方の特徴を説明できる
・デスエデュケーションについて説明できる

② 日本は地震をはじめとする自然災害が多い国であり、震災や事故、病気などによって家族を亡くす子どもも少なくない。家族との死別を経験した子どもは、発達段階に応じてさまざまな反応や悲嘆の表現を示す。親の死をどのように受け止めるかは年齢や発達の程度によって異なり、そのとらえ方は成長とともに変化していく。
 この細目では、発達段階ごとの特徴を踏まえながら、家族を亡くした子どもの悲嘆に焦点を当てて理解を深める。あわせて、子どもが悲嘆のプロセスを歩む中で必要とされるグリーフワークの考え方や、その過程を支えるグリーフケアの重要性について学習する。
【学習目標】
・家族を亡くした子どもの悲嘆と反応について説明できる
・家族を亡くした子どものグリーフワークについて説明できる

③ 愛する子どもを亡くすことは、養育者にとって計り知れない悲嘆を伴う出来事である。この細目では、震災などの自然災害や病気によって子どもを亡くした親の悲嘆に焦点を当て、その反応や経過について学ぶ。あわせて、時間の経過とともに子どもの死の受け止め方がどのように変化していくのかを理解し、悲嘆の過程を支えるグリーフワークおよびグリーフケアの重要性について学習する。
【学習目標】
・子どもを亡くした家族(養育者)の反応について説明できる
・子どもを亡くした家族(養育者)のグリーフワークについて説明できる

キーワード ① 生と死の区別 ② デスエデュケーション ③ 子どもの悲嘆 ④ 養育者の悲嘆 ⑤ グリーフワーク
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【本コマの復習】子どもおよび養育者が示す死への受け止め方や悲嘆の特徴を発達段階別に整理し、グリーフワークとグリーフケアの要点を整理しておきましょう。

講義内容の理解を深めるために、概念や用語の整理、関連する知識の確認、学習内容の振り返り等にChatGPTを活用すること。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、教科書等により正確性を確認したうえで、自ら考え、自らの理解に基づいて考察を深めること。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢を重視する。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
★★子どもが示すさまざまな症状と対応 この履修指標における水準は次の4点となる。
・子どもが脱水になりやすい理由と、脱水の予防および脱水を起こした際の観察ポイントと対応について発達的な特徴をふまえて説明できる
・子どもの発熱の特徴と看護について説明できる
・発疹、嘔吐、下痢の観察ポイントと対応について、それぞれの発達段階の特徴をふまえながら説明できる
・けいれん、呼吸困難の観察ポイントと対応について、それぞれの発達段階の特徴をふまえながら説明できる
発熱、発疹への対応
腹痛、嘔吐、下痢、脱水への対応
けいれんへの対応
呼吸困難への対応
10 第3回
★★病気や入院が子どもと家族に与える影響と看護 この履修指標における水準は次の5点となる。
・発達段階ごとの子どもの認知の特徴と病気のとらえ方について説明できる
・発達段階ごとの子どもの認知の特徴と入院のとらえ方について説明できる
・健康問題や入院が患児の心身に与える影響について発達段階ごとに説明できる
・子どもの健康問題や入院が家族の心身に与える影響について説明できる
・健康問題をもつ子どもとその家族に対する援助について説明できる
子どもにとっての病気
子どもにとっての入院
健康問題が子どもに与える影響
入院が子どもに与える影響
子どもの健康問題が家族に与える影響
子どもの入院が家族に与える影響
5 第4.5.6回
★★検査・手術を要する子どもと家族の看護 この履修指標における水準は次の10点となる。
・子どもにとって検査・手術・処置とはどのようなものか説明できる
・不安と恐怖の違いについて説明できる
・検査・手術・処置を受ける子どもとその家族に対する看護師の役割について説明できる
・検査および処置・手術中、終了後の看護師の役割について説明できる
・プレパレーションの目的について説明できる
・プレパレーションの3つの方法について説明できる
・プレパレーションの5段階のステップについて説明できる
・プレパレーションを実施する際のコミュニケーションの注意点について説明できる
・小児用輸液セットの特徴説明と正しい点滴速度計算ができる
・抗生物質の希釈計算ができる
子どもの検査・手術・処置
プレパレーション
インフォームドアセント
術前の看護
術後急性期の看護
術後回復期の看護
点滴速度計算
抗生物質の希釈計算
15 第4.5回
★★★さまざまな健康問題をもつ子どもと家族の看護 この履修指標における水準は次の14点となる。
・低出生体重児の特徴と合併症・後遺症および看護について説明できる
・先天奇形・先天性心疾患・染色体異常などの特徴と看護について説明できる
・「慢性状態」とは何か説明できる
・状況的危機と発達的危機はどのようなことか説明できる
・慢性状態にある子どもと家族への援助について説明できる
・アレルギーの分類と現状、疾患の特徴と治療・看護について説明できる
・小児に特徴的なリウマチ性疾患(若年性特発性関節炎)と看護について説明できる
・運動器疾患の子どもと家族の特徴と看護について説明できる
・医療的ケアが必要な子どもと家族の特徴と看護について説明できる
・子ども(特に幼児期)の死のとらえ方の特徴を説明できる
・現代の子どもの死と生のとらえ方の特徴を説明できる
・家族を亡くした子どもの悲嘆と反応について説明できる
・デスエデュケーション、グリーフワークについて説明できる
・子どもを亡くした家族の反応について説明できる
低出生体重児
成熟異常
保育器
ディベロップメンタルケア
修正週数先天性の意味
外表奇形と内臓奇形
先天性心疾患小児気管支喘息
アトピー性皮膚炎
食物アレルギー
学校生活管理指導表
若年性特発性関節炎
慢性状態
状況的危機と発達的危機
小児がんの診断・告知
抗癌剤治療による長期入院
晩期合併症
先天性の運動器疾患
骨折
牽引・ギプス固定・装具
子どもの生と死のとらえ方
デスエデュケーション
子どもの悲嘆
養育者の悲嘆
グリーフワーク
40 第7-11.13.15回
★★在宅・外来における子どもと家族の看護 この履修指標における水準は次の6点となる。
・超重症児・準超重症児の判定基準について説明できる
・障害のある子どもの家族のニーズについて説明できる
・医療の進歩と医療的ケア児の増加の因果関係について説明できる
・相談支援専門員と医療的ケア児等コーディネーターの特徴と役割について説明できる
・小児科外来(小児科クリニックを含む)の機能と求められる環境(構造)について説明できる
・外来を受診する子どもと家族の特徴と看護について説明できる
大島の分類
超重症児
医療的ケア
医療的ケア児等コーディネーター
小児科外来
5 第6回
★★★小児期に特徴的な感染症と予防接種 この履修指標における水準は次の7点となる。
・発達段階と感染予防の理解・行動について説明できる
・小児期に罹患しやすい感染症(麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘)とその特徴およびケアについて説明できる
・予防接種の定義と目的・種類について説明できる
・ワクチンによって予防可能な感染症について説明できる
・ワクチンの種類と接種間隔について説明できる
・ワクチンを接種できる条件と接種後の注意点について説明できる
・予防接種スケジュールの重要性と援助について説明できる
ウイルス感染症
細菌感染症
麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘
予防接種可能な感染症
予防接種スケジュール
感染症と出席停止期間
10 第12回
★★小児虐待の現状と課題 この履修指標における水準は次の6点となる。
・児童虐待に関する法律(児童虐待の防止等に関する法律:児童虐待防止法)の改正点について説明できる
・児童虐待の4類型について説明できる
・児童虐待の件数と類型内訳について説明できる
・虐待がおこるリスク要因(保護者側、子ども側)について説明できる
・児童虐待に対応する機関(児童相談所、児童養護施設、地方自治体、医療機関、保育所・幼稚園、学校)と機関同士の連携について説明できる
・虐待をしてしまう親側の気持ちについて説明できる
虐待の4類型
虐待件数の推移
児童虐待防止法
関係機関の取り組み
子どもを守る地域ネットワーク
オレンジリボン運動
5 第14回
★健康な子どもの成長・発達および生活理解と幼稚園の役割に基づく小児看護の基礎的視点 この履修指標における水準は次の5点となる。
・幼児期の成長・発達の特徴を、実習での具体的場面と関連づけて説明できる
・子どもの言動や遊びから発達段階や個別性を説明できる
・子どもの目線に立った関わりの重要性について説明できる
・幼稚園が子どもの健康に対して果たしている役割・機能を説明できる
・健康な子どもの理解を基盤として小児看護実践との関連を説明できる
幼児期の成長・発達と遊び
発達段階に応じた関わり
幼稚園の役割・機能

10 第1.2回
評価方法 期末試験100%
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 奈良間美保 『系統看護学講座 専門分野 小児看護学〔1〕 小児看護学概論 小児臨床看護総論 第15版 【電子版】』 医学書院 2025年
奈良間美保 『系統看護学講座 専門分野 小児看護学〔2〕 小児臨床看護各論 第15版 【電子版】』 医学書院 2025年
参考文献 1)中野綾美編、ナーシンググラフィカ 小児の発達と看護 メディカ出版
2)中野綾美編、ナーシンググラフィカ 小児看護技術 メディカ出版
3)筒井真優美監修、江本リナ・川名るり編、小児看護学 子どもと家族の示す行動への判断とケア第8版 日総研
4)日本子ども資料年鑑 KTC中央出版
その他、随時授業で紹介したり、資料を配布する。
実験・実習・教材費 なし