区分
専門科目-発達看護学-小児看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力
倫理観
専門性探求
地域社会貢献
グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性
広い視野
知識・技術
判断力
探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
本科目は、専門科目の中の「発達看護学」における「選択強化プログラム(こどもと家族の看護)」に位置づけられる。「小児看護学概論」、「小児看護援助論」、「小児看護演習」、「小児看護学実習」で学んだ知識を統合して、こどもと家族がかかえる長期的・潜在的問題解決のための支援や他職種との協働について学ぶ。本科目は、「選択強化プログラム(こどもと家族の看護)」で履修する「こどもと家族の看護学外演習」と「こどもと家族の看護演習」につながる科目となっており、他の2科目と合わせて柔軟な思考力と実践力を養い、小児看護実践能力の向上を目指す。
科目の目的
看護学部の教育理念である「人々のライフサイクルに応じた多様な健康ニーズに対応できる広い視野で、科学的・専門的な知識と技術に基づく判断力と探究心」を育成することを踏まえ、本科目では、3年次までに履修した小児看護関連科目で得た知識を基盤として、子どもと家族への看護援助について理解をさらに深めることを目的とする。
小児看護に関心をもち、卒業後に小児病棟や小児専門病院、地域等での実践を志向する学生を対象に、看護場面での実践に応用できるよう、既習内容の再確認と統合を行う。あわせて、子どもとその家族を一体として捉え、発達段階、生活背景、家族機能を踏まえた看護援助について学修する。
特に、臨床および地域の視点をもつゲストスピーカーの講話を通して、理論と実践を結び付けながら、子どもの多様性に応じた看護および家族支援の在り方を具体的に考察できる力を養う。
到達目標
1.子どもの成長発達と家族の特徴を説明できる。
2.子どもと家族を取り巻く社会的背景・制度を理解できる。
3.家族を単位とした看護援助の考え方を説明できる。
4.実践者の語りから、看護職の役割を考察できる。
5.自身の価値観を振り返り、子どもと家族への関わりを言語化できる。
科目の概要
本科目は、小児看護に興味をもつ学生、または卒業後に小児病棟や小児専門病院等への就職を志向する学生を対象とし、「小児看護学概論」「小児看護援助論」「小児看護演習」で学修した子どもの特徴や成長・発達に関する知識を、臨床場面で活用できる基礎的レベルへと高めることを目的とする。本科目の学修は、「こどもと家族の看護学外演習」および「こどもと家族の看護演習」と相互に関連づけて位置づけられており、特に8回の授業(とくに後半4回)を通して、病棟実習における看護の実際をより効果的に学ぶための準備性を高める。授業では、子どもの成長・発達の捉え方、発達特性に応じた看護の工夫、家族の多様性、疾病や障害をもつ子どもと家族への看護援助について学修する。あわせて、医療・地域・福祉・教育等の現場で活動する専門職をゲストスピーカーとして招き、実践事例や経験談を共有する。講話後には、リフレクションおよび質疑応答によるディスカッションを行い、理論と実践を結び付けながら学びの統合を図る。
科目のキーワード
①子どもの成長・発達、②家族看護・家族支援、③発達段階に応じた看護援助、④多様性を踏まえた小児看護
理論と実践の統合
授業の展開方法
本科目は、選択強化プログラムの一科目として履修する学生が、自ら考え主体的に授業へ参加できるよう、一方向的な講義形式ではなく、質疑応答やディスカッションを中心とした双方向型の授業を展開する。
授業では、事例の提示や教科書以外の資料も活用し、子どもの発達段階や家族背景を踏まえた看護援助について多角的に考察する機会を設け、理解の深化を図る。また、臨床現場の専門家をゲストスピーカーとして招き、現場の実態に関する講話を取り入れるとともに、学生からの質問時間を確保し、双方向的な学びを促進する。講話後にはリフレクションシートを用いた振り返りを取り入れ、自己の考えを言語化するとともに、他者の意見を踏まえて看護援助を再考する力の育成を図る。
さらに、本授業では主体的学習を支援するツールとして生成AI(ChatGPT等)の活用を取り入れ、概念や用語の整理、関連知識の確認、学習内容の振り返り等に活用することを促す。併せて、情報の正確性を教科書や学術文献等により検証する姿勢の涵養を図る。
各回においては、看護師・助産師としての小児専門病院、産科病棟および地域活動における実務経験を基に授業を展開する。
専門職教育として、自ら考え判断する学習姿勢の育成を重視する。
オフィス・アワー
授業日の午後
※大学を不在にしている日があるため、授業日以外の場合は事前にメールでアポイントを取ってもらえると確実である
科目コード
BI13
学年・期
4年・前期
科目名
こどもと家族の看護援助論
単位数
1
授業形態
講義
必修・選択
選択必修(選択強化プログラム小児)
学習時間
前提とする科目
展開科目
関連資格
担当教員名
水尾智佐子・中河睦子
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
オリエンテーション/子どもの成長・発達(水尾)
科目の中での位置付け
本コマは、3コマ目と4コマ目に密接に関連する。子どもの発達は、教科書「小児看護学1 小児看護学概論」にあるDENVERⅡ(デンバー発達判定法)だけでなく、厚生労働省がおこなっている乳幼児身体発育調査の結果も重要となる。令和5年乳幼児身体発育調査の結果から、成長についての概要と過去の調査結果との推移、成長の評価方法について、2年次に学修した「小児看護学概論」の知識の再確認をおこなう。また、発達についても令和5年乳幼児身体発育調査の結果から、「乳幼児の運動機能通過率」と「乳幼児の言語機能通過率」を引用しながら、過去の調査結果からの推移や、DENVERⅡとの発達の通過率の比較をおこなっていく。また、履修生が受験する看護師国家試験もふまえて、近年問題となっている被虐待児の増加と、それにともない国がおこなった児童福祉法の改正のポイントをふまえた特別養子縁組や里親制度などについても学んでいく。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論」
・コマ用オリジナル配布資料
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」第2-5章の該当か所,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目②:コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目③:コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目
① 子どもの成長と成長評価 ② 子どもの発達と発達評価 ③ 子どもにとっての家族
細目レベル
① 本細目では、子どもの成長と成長評価について学び、子どもの発達と発達評価については細目②で学ぶこととする。成長とはどのようなことを指すのかという定義について説明した後、成長に影響する要因やについて説明する。次に、成長評価の目的と、成長の評価方法について説明していく。成長評価には、「乳幼児身体発育調査」や「学校保健統計調査」の結果を使用してパーセンタイルや平均と標準偏差を用いる方法について説明する。また、国家試験に出題されやすい、出生時を1とした身長や体重の年齢による倍数についても説明を加える。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・成長の定義と成長に影響する因子について説明できる。
・成長評価の目的と、評価に用いるパーセンタイル、平均と標準偏差について説明できる。
・乳幼児身体発育調査の結果からパーセンタイル値を用いた乳幼児期の成長評価の方法を説明できる。
・学校保健統計調査の結果から平均と標準偏差を用いた乳幼児期の成長評価の方法を説明できる。
・カウプ指数・ローレル指数・肥満度について、計算方法と算出結果から評価する方法を説明できる。
② 発達を評価する3つの大きな目的についての説明と、発達指数と知能指数の違いと、適用できる発達段階、計算式について説明する。次に、発達評価に用いる主な検査法の種類と特徴について説明する。発達の評価は、令和5年乳幼児身体発育調査の結果である「乳幼児の運動機能通過率」と「乳幼児の言語機能通過率」について、過去の調査結果との推移や、DENVERⅡとの発達の通過率の比較をおこなっていく。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・発達評価の目的について説明できる。
・発達指数と知能指数の違いと計算方法を説明できる。
・発達評価法の種類と特徴を説明できる。
・発達の通過率の考え方と主な発達項目の通過率が90%となる年齢について説明できる。
③ 本細目では、子どもにとって家族とはどのような存在であるのかについて、3年次までに履修した内容を振り返って再確認をする。その中では、家族の成り立ちと機能、現代社会における家族の特徴、などについて説明するだけでなく、子ども虐待が大きな問題となっている現代において積極的な取り組みが出てきている特別養子縁組と里親制度についても触れる。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・家族がもっている子どもに対する機能について説明できる。
・現代社会における家族の特徴について説明できる。
・児童福祉法の改正と国の社会養育ビジョンについて説明できる。
・特別養子縁組と里親の違いについて説明できる。
・里親支援センターについて説明できる。
キーワード
① 成長・発達 ② 成長の評価 ③ 乳幼児身体発育調査 ④ 子どもにとっての家族 ⑤ 発達の評価
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【本コマの復習】本コマの内容は、小児看護を考えるうえで非常に重要なものであり、看護師国家試験にも必修問題として出題されている。それだけでなく、本コマの内容は、第3~8回の授業の内容にも密接に関連し、授業での課題を考える上で応用できる。よって、教科書の該当箇所とコマ用オリジナル配布資料を合わせてしっかりと復習しておく必要がある。
【次コマの予習】次コマは、本コマと連続しておこなうため、本コマが終わってからの予習は難しい、よって、事前に2年次に履修した小児看護学概論の内容を教科書や配布されたオリジナル配布資料で確認しておくこと。ピアジェの発達理論については、教科書中に散在しているため、乳児期、幼児期、学童期、思春期にわたってしっかり目を通しておくこと。
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
2
発達理論(ピアジェ、エリクソン、愛着、情緒の分化)/家族に関する理論(水尾)
科目の中での位置付け
本コマは、3コマ目・4コマ目に関連する重要な内容となる。また、国家試験にも出題される重要な部分である。そのため、1コマ目で学んだ子どもの成長・発達に関する知識をふまえた上で、ピアジェの認知発達理論(小児看護学概論で学修済み)、エリクソンの自我発達理論、ボウルビィのアタッチメント理論について説明し、2年次に学んだ学修内容を再確認していく。また、ブリッジェスの情緒の分化についても確認し、乳幼児の「人見知り」と合わせて説明する。加えて、ハヴィガーストの発達理論についても小児期に重点を置いて概要を紹介する。家族に関する理論では、2年次に家族看護で学修した、家族システム理論、家族発達理論、家族システム理論について説明していく。さらに、オレムのセルフケア不足理論についても説明する。ここで学ぶ内容は、看護師として子どもと家族の全体像をとらえて看護援助につなげるために重要となる。よって、しっかりと学んで3コマ目・4コマ目につなげられるようにする。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論」
・コマ用オリジナル配布資料
・コマ用プリント:参考文献からのコピー
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」第2-5章の該当か所,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目②:コマ用オリジナル配布資料,コマ用プリント
コマ主題細目③:コマ用オリジナル配布資料,コマ用プリント
コマ主題細目
① 子どもに関する発達理論 ② 家族に関する理論 ③ セルフケア不足理論
細目レベル
① 発達理論について、ピアジェの「認知発達理論」は教科書に発達段階に合わせた形で散在して記述されているため、全体像が見えるかたちで説明する。また、エリクソンの「自我発達理論」とボゥルビイの「愛着(アタッチメント)理論」についても、コマ用オリジナル資料を用いて説明する。また、ハヴィガーストの発達課題は教科書に記述が無いため、コマ用オリジナル資料を用いて説明する。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・代表的な発達理論の種類と特徴を説明できる
・ボウルビーの愛着理論における愛着について説明できる
・ピアジェの認知発達理論の4つの段階(位相)について説明できる
・エリクソンの自我発達理論における小児期の発達課題等について説明できる
・ハヴィガーストの青年期までの発達課題がなんであるか説明できる
② 本細目では、家族が家族として発達していく過程で、どのようなイベントが起き、家族としてどのような課題を達成していかなくてはいかないかという家族発達理論、疾病に罹患したり入院を余儀なくされた子どもや障害をもつ子どもを支える家族への看護援助を考える基礎となる、家族システム理論と家族ストレス対処理論についてどのようなものであるかについて説明する。家族に関する理論の理解と適切な家族アセスメントが、看護師としての介入につながることを学ぶ。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・家族発達理論における結婚から出産、および子どもの独立までの発達段階について説明できる。
・家族システム理論の考え方について説明できる。
・家族ストレス対処理論の2つの段階について説明できる。
③ 発達理論や家族理論とは少し異なるが、本細目では子どもと家族の関係を考える上で重要となるセルフケア理論について学ぶ。セルフケア理論を構築したドロセア・オレムは、セルフケア要件として普遍的セルフケア要件、発達的セルフケア要件、健康逸脱セルフケア要件を定義している。本細目では、子どもの発達と家族の役割(負担)を考えるための参考となる、オレムのセルフケア不足理論を基に、子どものセルフケアの発達にともない依存的ケアが変化していくことについて学ぶ。
本細目の学習目標は、次の通りである。
・子どものセルフケア不足状態と保護者の役割について説明できる。
・セルフケアの発達にともなう依存的ケアの変化について説明できる。
キーワード
① 発達理論 ② 家族理論 ③ セルフケア不足理論
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【本コマの復習】本コマの内容は、小児看護を考えるうえで非常に重要なものであり、看護師国家試験にも必修問題として出題されている。それだけでなく、本コマの内容は、第3~8回の授業の内容にも密接に関連し、授業での課題を考える上での参考になる。よって、教科書の該当箇所とコマ用オリジナル配布資料を合わせてしっかりと復習しておく必要がある。
【次コマの予習】次コマでは、YouTubeの動画を視聴して、看護師としてのかかわりを考えていくため、本コマで示したURL上のYouTubeの動画を視聴して、観察した子どもの特徴や行動の理由、看護師のかかわり、などについて考えてから授業に臨むこと。
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
3
発達段階に応じた看護の工夫① ― 処置・観察・家族支援を統合して考える(水尾・中河)
科目の中での位置付け
本科目を受講する学生は、小児看護学実習を経験しており、吸入療法やバイタルサイン測定など、さまざまな小児看護技術に触れている。一方で、子どもの発達段階による理解力・表現力・集中力の違いから、処置や観察が円滑に進まなかった体験を有する学生も多い。本回では、第1回・第2回で学んだ小児の発達段階および発達理論(特にピアジェの認知発達理論)を基盤として、吸入療法、バイタルサイン測定、身体計測、急な入院場面など、小児看護で頻出する場面を取り上げる。動画教材および文献事例を用いながら、子どもの反応と看護師の言動の相互作用を多角的に検討し、発達段階に応じた実践的なかかわりを導き出すことを目的とする。本回で用いるディスカッションおよび分析手法は、以降の第5回~第8回の学習にも継続して活用される。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論」
・コマ用オリジナル配布資料
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③共通:教科書「小児看護学1」第2-5章の該当か所,コマ用オリジナル配布資料
コマ主題細目
① 子どもの発達段階に応じた理解力・反応の特徴 ② 吸入療法やバイタルサイン測定場面における子どもの行動 ③ 処置や観察が困難な場面においての看護 ④ 子どもだけでなく、家族(特に保護者)への対応
細目レベル
① 動画教材による小児の反応の理解として、吸入療法を嫌がる2歳児と、比較的円滑に実施できている4歳児の動画を視聴する。「観察チェックポイント(理解・集中・不安・看護師の声かけ等)」に基づき再視聴し、看護の考察を行う。学習目標は、吸入療法中の2歳児・4歳児それぞれの特徴に気づくことができる。観察ポイントに沿って、子どもの行動を考察できる。
② 発達段階と行動の関連を考えるために、動画で捉えた行動と、幼児期の発達的特徴(特に認知発達)との関連についてディスカッションする。さらに吸入療法が「うまくいく/いかない」要因を発達的視点から整理する。学習目標は、発達段階と処置中の行動の関連を説明できる。主体的にディスカッションできる。
③ 事例検討①:処置・観察場面でのかかわりの応用として、3歳児のバイタルサイン測定を嫌がる場面の事例を用い、看護師の言動・子どもの気持ちや理解・行動の変化を考察する。学習目標は、子どもの発達に合わせた看護師の言動のポイントに気づく。事例以外の有効なかかわりを考えることができる。
④ 事例検討②:家族への対応と安全配慮の統合として、急な入院で混乱している保護者への対応、乳児の身体計測や皮膚トラブルへの看護を事例から検討し、子ども・家族双方への支援を考える。学習目標は、家族の心理状態を踏まえた看護師の態度と言動を説明できる。発達段階・安全・家族支援を統合した看護を考えられる。
キーワード
① 発達段階に応じたかかわり ② コンプレッサー式ネブライザーとバイタルサイン測定 ③ 子どもの理解・集中・不安 ④ プレパレーション ⑤ 家族(保護者)への支援
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】として、第2回で配布された事例資料を事前に読み、「子どもの反応」「看護師の言動」に注目して整理しておくこと。【復習】として、本回で扱った動画および事例を振り返り、吸入療法・観察・処置以外の場面(採血、清潔援助等)でも、発達段階を踏まえたかかわりを想定して考えること。
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
4
発達段階に応じた看護の工夫② ― NICUに入院する新生児と家族への看護援助 ―(水尾・中河)
科目の中での位置付け
本回は、第3回「発達段階に応じた看護の工夫①」に続く回として位置づけ、発達段階の最初期である新生児期、特にNICUに入院する新生児と家族への看護を取り上げる。
NICUでは、超未熟児・低出生体重児など、生命の維持と発達支援を同時に求められる新生児が多く、看護師には高度な観察力とともに、環境調整、家族支援、多職種との連携が求められる。
本回では、動画教材を活用してNICUの実際を視覚的に理解し、さらに保育器の使用方法に関する演習を通して、新生児の発達特性に配慮した看護援助について具体的に考察する。
第5回以降に扱う早産児・低出生体重児の栄養管理や呼吸管理の学習への導入としても位置づけられる。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論/小児臨床看護総論」
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用プリント
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」,コマ用プリント
コマ主題細目②~③共通:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」,コマ用プリント
コマ主題細目
① NICUに入院する新生児の発達的特徴と看護の視点 ② デベロップメンタルケア ③ ファミリーセンタードケア ④ NICU看護における多職種連携の役割
細目レベル
① 動画によるNICU・超未熟児看護の理解として、動画を活用し、超未熟児の看護・NICUの役割・看護の特徴に関する動画を視聴する。新生児の環境・新生児の反応・家族・看護師の役割を考察する。
学習目標は、NICUにおける看護の特徴を具体的にイメージできる。超未熟児の発達的特徴に気づくことができる。
② NICU環境と新生児への看護援助として、動画をもとに、NICUにおける光・音・取り扱い・刺激の調整について分析し、新生児の行動・生理的反応と環境との関連を整理する。学習目標は、新生児にとって望ましい環境とは何か説明できる。発達を支える看護師の環境調整の工夫に気づくことができる。
③ 保育器の使用方法に関する演習として、保育器の構造・目的・基本的な使用方法について説明を受ける。新生児の発達特性を踏まえた保育器使用時の看護上の注意点を確認する。学習目標は、保育器の役割と使用目的を説明できる。新生児の発達段階に配慮したケアの視点を理解できる。
④ 家族支援と多職種連携として、NICUに入院する新生児の家族が抱える心理的特徴について考察する。看護師が果たす家族支援の役割、多職種(医師、助産師、理学療法士等)との連携について考究する。
学習目標は、NICUにおける家族支援の重要性を説明できる。多職種連携の中での看護師の役割を理解できる。
キーワード
① NICU ② 新生児・超未熟児と環境調整(光・音・刺激) ③ 保育器 ④ ファミリーセンタードケア ⑤ 多職種連携
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】として、第3回の内容を振り返り、「発達段階に応じた看護の工夫」という視点で、新生児期ではどのような配慮が必要か考えておくこと。
【復習】として、本回で視聴した動画と演習内容をもとに、NICUにおける看護師の役割を① 環境調整、② デベロップメンタルケア、③ ファミリーセンタードケア、④ 多職種連携の視点から整理すること
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
5
訪問看護ステーションにおける小児・家族看護の実際【ゲストスピーカー①】 (水尾・中河)
科目の中での位置付け
本回は、第3回・第4回で学んだ「発達段階に応じた看護の工夫(病院・NICU)」を踏まえ、看護の場を在宅へと広げて考える回として位置づける。医療的ケアを必要とする子どもや慢性的な健康課題をもつ子どもは、病院だけでなく在宅で生活しており、訪問看護師は子ども本人だけでなく、家族全体を支援する役割を担っている。本回では、訪問看護ステーションで小児・家族看護に携わる看護師をゲストスピーカーとして招き、在宅で生活する子どもと家族の現状、看護師の役割、援助の工夫について講話を聴くことで、地域における小児看護の実際を理解する。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論/小児臨床看護総論」
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用プリント
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③共通:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」,コマ用プリント
コマ主題細目
① 在宅で生活する子どもと家族の特徴 ② 訪問看護師の役割と小児・家族看護 ③ 在宅という生活の場における看護援助の工夫
細目レベル
① 訪問看護ステーションにおける小児看護の実際を講話から学ぶ。ゲストスピーカーによる講話を通して、在宅で生活する子どもの健康課題、家族の思いや生活上の困難、訪問看護師の具体的な支援内容について学ぶ。学習目標は、在宅小児・家族看護の現状を具体的に理解できる。病院看護との違いに気づくことができる。
② 看護師の役割と援助の工夫を学ぶ。講話内容をもとに、子どもへの直接的ケア、家族への支援、他職種や地域との連携、に注目して整理する。学習目標は、訪問看護師の役割を多角的に捉えることができる。在宅における看護援助の工夫を説明できる。
キーワード
① 訪問看護 ② 在宅小児看護 ③ 家族看護 ④ 生活の場としての看護 ⑤ 地域連携
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】として、第3回・第4回の内容を振り返り、「病院と在宅では看護の視点がどのように異なるか」を考えておくこと
【復習】として、講話内容を振り返り、在宅で生活する子どもと家族に対して、看護師が果たす役割を整理すること
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
6
在宅で生活する子どもと家族への看護援助 ―ゲスト講話を踏まえた質疑応答と考察―(水尾・中河)
科目の中での位置付け
本回は、第5回のゲストスピーカーによる講話を受けて、学びを深化・統合する回として位置づける。
質疑応答やディスカッションを通して、在宅小児・家族看護における看護援助について考察し、これまでの学習内容(発達段階、家族支援、環境、連携)と結び付けながら理解を深める。
また、リフレクションシートおよびレポート作成を通して学びを言語化する。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論/小児臨床看護総論」
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用プリント
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③共通:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」,コマ用プリント
コマ主題細目
① ゲスト講話の内容をもとに、主体的に質問・意見を述べる ② 在宅で生活する子どもと家族への看護援助 ③ 学んだ内容を整理し、レポートとしてまとめる
細目レベル
① 質疑応答・ディスカッションによる考究。第5回の講話内容をもとに、受講生からの質問を中心に質疑応答を行う。在宅小児・家族看護における課題や看護師の工夫についてディスカッションする。学習目標は、積極的に質疑応答・ディスカッションに参加できる。在宅看護の課題と支援の視点を深めることができる。
② リフレクションと考察。リフレクションシートを用いて、印象に残った内容、新たな気づき、今後の看護に活かしたい視点を整理する。学習目標は、自身の学びを振り返り、言語化できる。子どもと家族への看護援助について自分の考えをもつことができる。
③ レポート作成。質疑応答およびリフレクションを踏まえ、在宅で生活する子どもと家族への看護援助についてレポートとしてまとめる。学習目標は、学修内容を構造的に整理し、文章で表現できる。
キーワード
① 在宅療養 ② 小児・家族看護 ③ 質疑応答・ディスカッション ④ リフレクション ⑤ 看護援助の統合
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】として、第5回の講話内容を振り返り、疑問点やさらに知りたい点を整理しておくこと。
【復習】として、リフレクションシートおよびレポート作成を通して、在宅で生活する子どもと家族への看護援助について自身の考えをまとめること。
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
7
特別支援学校における子どもの特徴と看護の重要性【ゲストスピーカー②】(水尾・中河)
科目の中での位置付け
本回は、第5・6回で学んだ「在宅で生活する子どもと家族への看護」を踏まえ、子どもが日常生活を送るもう一つの重要な場である「教育現場」へと看護の視点を広げる回として位置づける。
特別支援学校には、医療的ケアを必要とする子ども、発達や身体に多様な特性をもつ子どもが在籍しており、教育と医療・福祉が密接に連携する場である。
本回では、特別支援学校で子どもと関わる専門職をゲストスピーカーとして招き、子どもの特性、教育現場における支援の実際、そして看護職に求められる役割について講話を聴く。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論/小児臨床看護総論」
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用プリント
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③共通:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」、コマ用プリント
コマ主題細目
① 特別な支援を必要とする子どもの特性 ② 教育現場における支援の実際 ③ 特別支援学校における看護職の役割
細目レベル
① 特別支援学校に在籍する子どもの特徴(講話)。ゲストスピーカーによる講話を通して、子どもの身体的・発達的・医療的特性、学校生活における困りごとを学ぶ。学習目標は、子どもの多様な特性を具体的に理解できる。子どもの生活の場としての「学校」を捉えられる。
② 教育現場における支援と多職種連携。教育現場で行われている支援の工夫や配慮について理解する。教員、看護職、保護者、医療機関との連携について考える
学習目標は、教育と医療の連携の重要性に気づくことができる。看護職に求められる役割を説明できる。
③ 看護の専門性と役割の再考。特別支援学校という場で、看護職が果たす専門的役割を整理する。
学習目標は、子どもの安全・健康を守る看護の意義を理解できる。看護の専門性を教育現場の中で位置づけて考えられる。
キーワード
① 特別支援学校 ② 子どもの多様性 ③ 医療的ケア ④ 教育と医療の連携 ⑤ 看護職の専門性
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】として、第5・6回の内容を振り返り、「在宅と教育現場では、看護の役割はどのように異なるか」か考えておくこと。【復習】として、講話内容を振り返り、特別支援学校における看護職の役割を整理すること。
予習・復習や知識の理解を深める際には、ChatGPTの活用を推奨する。
ただし、得られた情報は教科書や学術文献等で確認し、根拠に基づいた理解を深め、確かな知識の習得につなげること。
8
子どもの多様性に応じた看護と家族支援 ―ゲスト講話を踏まえた質疑応答と考察・まとめ―(水尾・中河)
科目の中での位置付け
本回は、本科目の最終回として、第3回から第7回までの学びを統合し、子どもの多様性に応じた看護と家族支援について総合的に考察する回である。医療機関、在宅、教育現場という異なる場を横断しながら、看護職に求められる共通の視点と役割について理解を深め、最終レポートへとつなげる。
【使用教材】
・教科書:「小児看護学1 小児看護学概論/小児臨床看護総論」
・教科書:「小児看護学2 小児臨床看護各論」
・コマ用プリント
【コマ主題細目との対応】
コマ主題細目①~③共通:教科書「小児看護学1」,教科書「小児看護学2」,コマ用プリント
コマ主題細目
① 主体的な質疑応答・ディスカッション ② 子どもの多様性に応じた看護と家族支援 ③ 学びを統合し、最終レポートとしてまとめる
細目レベル
① 質疑応答・ディスカッション。第7回の講話内容をもとに、質疑応答を行う。子どもの多様性に応じた支援の在り方についてディスカッションする。学習目標は、積極的に意見や質問を述べることができる。多様な視点から看護を考えることができる。
② リフレクション。リフレクションシートを用いて、印象に残った内容、自身の価値観の変化、看護職として大切にしたい視点を整理する。学習目標は、自身の学びを振り返り、言語化できる。
③ 最終レポートへのまとめ。医療・在宅・教育の場を通して共通する看護の視点を整理し、最終レポート課題の説明を行う。学習目標は、学修内容を統合的に理解し、文章で表現できる。
キーワード
① 子どもの多様性 ② 家族支援 ③ 質疑応答・ディスカッション ④ リフレクション ⑤ 看護の統合
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
【予習】は、第7回の講話内容を振り返り、質問や意見を準備すること。【復習】は、リフレクションシートを完成させ、最終レポートに向けて考えを整理すること。
最終レポート課題(本科目の総まとめ)テーマ「医療・在宅・教育の場を通して考える子どもの多様性に応じた看護と家族支援の考察」。レポートの視点:子どもの発達段階・特性の違いに応じた看護の工夫、家族の思いや生活背景を踏まえた支援、医療・在宅・教育それぞれの場における看護職の役割、共通して看護職に求められる姿勢・専門性。提出形式:A4 用紙 2~3枚、指定期限までに提出すること。
【予習】は、第7回の講話内容を振り返り、質問や意見を準備すること。【復習】は、リフレクションシートを完成させ、最終レポートに向けて考えを整理すること。
最終レポート課題(本科目の総まとめ)テーマ「医療・在宅・教育の場を通して考える子どもの多様性に応じた看護と家族支援の考察」。レポートの視点:子どもの発達段階・特性の違いに応じた看護の工夫、家族の思いや生活背景を踏まえた支援、医療・在宅・教育それぞれの場における看護職の役割、共通して看護職に求められる姿勢・専門性。提出形式:A4 用紙 2~3枚、指定期限までに提出すること。
課題レポートの作成に際しては、ChatGPT等の生成AIの活用を可能とする。ただし、生成された内容をそのまま用いるのではなく、文献等により正確性を確認したうえで、自ら考え、主体的にレポートを完成させること。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
★子どもの成長・発達
この履修指標における水準は、次の2点となる。
・成長と発達の定義および特徴を説明できる。
・成長評価と発達評価の違いおよび目的を説明できる。
成長・発達
成長評価の特徴
発達評価の特徴
10
第1回
★★成長・発達の評価を踏まえた子どもの理解
この履修指標における水準は、次の2点となる。
・成長評価および発達評価の目的を説明できる。
・評価結果を子どもの状態理解と関連づけて説明できる。
パーセンタイル
カウプ指数・ローレル指数・肥満度
発達指数・知能指数
DENVERⅡ
10
第1回
★子どもにとっての家族と生活背景の理解
この履修指標における水準は、次の2点となる。
・子どもにとっての家族の役割を説明できる。
・家族の生活背景が子どもに与える影響を説明できる。
家族の役割と機能
現代家族の特徴(貧困・ひとり親家庭など)
特別養子縁組・里親制度
10
第2.3.4.5回
★★ 発達理論を用いた子ども・家族理解
この履修指標における水準は、次の2点となる。
・主要な発達理論を説明できる。
・発達理論および家族理論を用いて看護の視点を説明できる。
ピアジェ
エリクソン
ボウルビー
ハヴィガースト
家族システム理論
家族発達理論
10
第2.5.7回
★★★ 医療・在宅・教育の場を通した看護と家族支援の統合的考察
この履修指標における水準は、次の3点となる。
・子どもの多様性に応じた看護の工夫について具体的に説明できる。
・家族支援の視点を含めた看護職の役割を説明できる。
・医療・在宅・教育の各場面に共通する小児看護専門職に求められる姿勢と専門性を説明できる。
発達段階・特性に応じた看護介入
医療・在宅・教育それぞれの場の看護の特徴
家族への関わりと支援
小児看護専門職に求められる姿勢と専門性
60
第5.6.7.8回
評価方法
最終レポート100%
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
奈良間美保 『系統看護学講座 専門分野 小児看護学〔1〕 小児看護学概論 小児臨床看護総論 第15版』 医学書院 2025年奈良間美保 『系統看護学講座 専門分野 小児看護学〔2〕 小児臨床看護各論 第15版』 医学書院 2025年
参考文献
小村三千代 『小児をめぐる看護現象入門 - 事例から探る状況のとらえ方とケアの意味』 ライフサポート社 2009年
実験・実習・教材費
なし