区分 専門科目-成人・老年看護学-成人看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
専門科目の「成人・高齢者看護学」に位置づけ、専門基礎科目や基盤看護学の知識をもとに、がん医療やがん看護の専門的な知識を習得し、がんに罹患し治療を受ける患者とその家族への看護について学ぶ。
科目の目的
「がん看護援助論」は、選択強化プログラムの1つであるがん看護プログラムの科目であり、医療現場のニーズに適応した専門的な知識を身につけることを目的としている。この科目では、主に臨床の場において、がん薬物療法を中心としたがん治療を受けるがん患者やその家族のQOL(生活の質)に配慮したケア技術や環境調整、コミュニケーションに関する専門的基礎知識を修得し、思考を深める。具体的には、がんに罹患し、がん治療を繰り返し受けたものの、治療が奏功せず、治療選択の意思決定が必要とされる肺がん患者の事例を用い、呼吸困難や疼痛に対する症状マネージメント、薬物の管理、療養環境の調整、患者と家族が納得のできる意思決定にむけた支援・チームアプローチ、がん罹患やがんの進行に関連した患者が抱える不安への対応・コミュニケーションについて学ぶ。一般的な肺がんの看護、意思決定支援について教授したのち、肺がん事例を用いて、全体像把握、看護の方針について明確にし、症状マネージメントや対人援助技術について実践的方法をアクティブラーニングによる学ぶ。本科目で体得する専門的知識、技術により、実践の場において、がん患者と家族に対し、エビデンスに基づいたケアを提供することに繋げていく。
到達目標
1.がん医療のプロセスについて理解できる。
2.切除不能進行・再発がん患者へのケアについて理解できる。
3.がん患者への意思決定支援について理解できる。
4.がん性疼痛や呼吸困難への看護ケアについて理解できる。
5.がんの症状マネージメントについて理解できる。

科目の概要
「がん看護援助論」では、主に臨床の場において、がん薬物療法を中心としたがん治療を受けるがん患者やその家族のQOL(生活の質)に配慮したケア技術や環境調整、コミュニケーションに関する専門的基礎知識を修得し、思考を深める。具体的には、がんに罹患し、がん治療を繰り返し受けたものの、治療が奏功せず、治療選択の意思決定が必要とされる肺がん患者の事例を用い、呼吸困難や疼痛に対する症状マネージメント、薬物の管理、療養環境の調整、患者と家族が納得のできる意思決定にむけた支援・チームアプローチ、がん罹患やがんの進行に関連した患者が抱える不安への対応・コミュニケーションについて学ぶ。一般的な肺がんの看護、意思決定支援について教授したのち、肺がん事例を用いて、全体像把握、看護の方針について明確にし、症状マネージメントや対人援助技術についての実践的方法をアクティブラーニングを通して学ぶ。本科目で体得する専門的知識、技術により、実践の場において、がん患者と家族に対し、エビデンスに基づいたケア技術を提供することに繋げていく。
科目のキーワード
がんの進行・再発、症状マネージメント、薬物の管理、療養環境の調整、意思決定支援、チームアプローチ、コミュニケーション
授業の展開方法
教員が作成したパワーポイントとパワーポイントに対応させて作成した配布資料をもとに、講義を中心に授業を進める。授業では、がん患者や家族の事例を用いて、講義、シミュレーション演習によるアクティブラーニングを通して本科目の到達目標達成に向け教授する。第1・2・3回の授業では、がんの病態、がん医療のプロセス、切除不能肺がん患者への看護と意思決定支援について講義する。第4・5・6・7回の授業では、がんに罹患し、がん治療を繰り返し受けたものの、治療が奏功せず、治療選択の意思決定や症状緩和が必要とされる患者事例を用い、講義・シミュレーション演習を通して、呼吸困難や疼痛に対する症状マネージメント、薬物の管理、療養環境の調整、患者と家族が納得のできる意思決定にむけた支援・チームアプローチ、がん罹患やがんの進行に関連した患者が抱える不安への対応・コミュニケーションについて学ぶ。第8回の講義では、がん看護専門看護師を招き、がん患者の症状マネージメントについて、実践的知識を教授していただく。第1回~第7回の講義では、がん看護学領域の臨床経験・教育経験をもつ教員が教授する。
オフィス・アワー
(準備中)
科目コード BJ06
学年・期 4年・前期
科目名 がん看護援助論
単位数 1
授業形態 講義
必修・選択 選択(選択強化プログラム(がん)は必修)
学習時間 【授業】15h 【予習・復習】30h
前提とする科目 疾病・治療論Ⅰ、成人看護学概論、成人看護演習、慢性期看護学実習
展開科目 統合実習(がん慢性)、がん看護援助論、がん看護学外演習、がん看護演習
関連資格
担当教員名 天野薫
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 がん医療の動向、がんの病態とがん診療とがんの予防と早期発見 科目の中での位置付け 本科目の概要についてコマシラバス等に沿って説明をする。この授業では、がん医療の動向、がんの病態とがん診療とがんの予防と早期発見のための対策について理解する。はじめにがんによる死亡率、部位別による死亡率、罹患数などのがん医療の動向、がんの病態(細胞のがん化、発がんに関連する遺伝子などの要因、がんにみられる増殖と分化の異常、がんの局所浸潤と転移)について理解する。がん診療の流れとして、まず診察・検査を行い、臨床診断と病期分類(Ⅰ~Ⅳ期)、病理診断の結果をもとに治療が選択される。その後、インフォームド・コンセントが行われ、がん病変に対する治療と緩和ケアが提供される。がんを診断するために行われる検査や、臨床診断と病理診断、TNM分類と病期分類、がん病変に対する治療の選択、治療と経過観察、治療効果の評価方法、有害事象の評価と対策、がんに特有の合併症、がん緊急症、がんに伴うカヘキシアと倦怠感など、がん医療に関連する基本的な知識について理解する。さらに、がんの予防と早期発見のための国の対策(がん対策基本法、健康増進法、がん検診事業)について理解する。
・系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院、第3版 第1章A、B、C、第2章                     ・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① がんの動向 ② がんの病態 ③ がん診療の流れ ④ がん予防と早期発見のための対策
細目レベル ① がんの動向とがんの病態について理解する。1981年からがんはわが国の死因別死亡率の第1位であり、3人に1人はがんで亡くなっている。また生涯にわたり2人に1人はがんに罹患すると推測されている。最新のデータから、がんによる死亡者数と死亡数が多い部位について、男性と女性の1位~5位を占めるがん種について知る。また、新たにがんに罹患した人数や罹患数が多い部位について、男性と女性の1位~5位を占めるがん種について知る。がん医療の発展に伴い、がんは治る病気としても捉えられてきているが、がん腫によって5年生存率が異なる。男女のがん患者の部位別にみた5年生存率の特徴や、がんと診断された患者の診断時の臨床進行度分布から早期に発見されやすいがん、進行してから発見されやすいがんの特徴について理解する。
② がんの病態について理解する。がんCancer(悪性腫瘍または悪性新生物)とは、身体を構成する正常細胞が発がん要因によってがん化し、正常機能を失って(分化異常)無制限な増殖と分化異常をおこすとともに、ほかの臓器に浸潤・転移する病態であり、臨床的には生命予後に重大な影響を及ぼしうる疾患の総称である。がん化の本態は遺伝子の異常である。発がん要因によって正常細胞に突然変異などの遺伝子異常が生じると、がん遺伝子の活性化、がん抑制遺伝子の不活性化が生じる。これらの遺伝子の働きにより、がんは増殖と分化を繰り返す。また、がんは発生部位で増殖しながら隣接臓器へ侵入して拡大進展していき(浸潤)、ほかの臓器に転移する能力を持つ。転移には、リンパ行性転移(おもにリンパ節転移)と、血流を介した血行性転移(おもに肺、肝臓、骨、脳への遠隔転移)がある。これらのがんの病態について理解する。
③ がん診療の流れについて理解する。がん診療では、初期診断、治療効果の判定、経過観察などの場面においてさまざまな検査が行われる。画像検査や内視鏡検査による精密検査で得られた所見に、これまでの診療経験を加え、患者の症状・徴候に基づく臨床診断の他に、腫瘤の一部を切除・摘出する生検を行い、病理医が顕微鏡などを用いて細胞や組織片を観察する病理診断を行うことで、がんの診断が確定する。がんは、血液がんと固形がんに大別される。がんの広がりは、TNM分類で評価され、病期分類はがんの拡大に伴って、Ⅰ・Ⅱ期(限局期)→Ⅲ期(局所進行期)→Ⅳ期(進行期)のように区分される。これらの確定診断後、患者の状態の検討、病状や治療についての説明が行われ、がんの治療方法が決定する。治療は、手術療法、薬物(化学)療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療が行われ、治療効果を評価しながら進められる。これらの治療には有害事象が伴う。そのため有害事象へのケアを行う必要がある。これらのがんの診断、治療のプロセスについて理解する。
④ がんの予防と早期発見のための対策について理解する。がん予防・早期発見対策は、世界・国・地域といったそれぞれのレベルで、政策に基づいて行政、保健・医療機関、学校、企業などが連携・協働することで、効率的に実施される。まずWHOによるがん対策のガイドラインの概要について理解する。日本においてもがんの予防や早期発見のための対策が行われている。がん対策基本法は、がん患者の声によってつくられた施策である。がん対策基本法では、全国どこでも一定水準のがん治療を受けられるようになること(がん治療の均てん化)を目ざし、また緩和ケアの充実や患者参加型の医療に取り組むことを目的とした施策である。この他にも、健康増進法や、がん検診事業などの取り組みがみられている。これらの我が国のがん予防と早期発見のための対策について理解する。
キーワード ① がんの動向 ② がんの病態 ③ がんの診断 ④ がん診療の流れ ⑤ がんの予防と早期発見
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院、第3版 教科書第1章A、B、C、第2章を読んでおくこと。復習;授業資料を中心に振り返りを行い、下記の内容についてまとめておく。がんの動向(がんによる死亡者数、死亡数が高いがん種と罹患数が高いがん種は何か)5年相対生存率とは、がんの病態(がん化のプロセス、がん遺伝子とがん抑制遺伝子、浸潤と転移、がんの臨床診断と病理診断、がんの分類、TNM分類と病期分類)、がん対策基本法。また、授業内で重要と伝えた内容についても確認をしておく。授業終了時の国家試験の問題については、不明なところは調べるなどして理解をしておく。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
2 切除不能進行肺がん患者への看護 科目の中での位置付け 肺がんの病態、治療戦略、看護ケアについて学ぶ。肺がんはがんの部位別罹患数に対し、死亡数が多く、5年相対生存率も他のがん腫に比べ低い現状がある。肺がんに伴う症状は、拝病変に伴う呼吸器症状、浸潤、遠隔転移による全身症状があり、全人的なケアを必要とする。肺がんの診療において、効果的な治療計画を立てるためには、実施される検査、合併症リスク、切除不能進行肺がんへの治療として実施されるがん薬物療法(細胞障害性抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)、放射線療法の概要と有害事象について理解する。切除不能肺がん患者への看護ケアにおいては、肺病変による非効果的呼吸機能リスク状態やがん治療に伴う感染リスク、がん性疼痛など多くの看護問題が存在することを理解しておかなければならない。これらの看護問題を有する肺がん患者に対しては、病状や治療内容について理解を促し、主体的に治療に取り組めるよう、意思決定を支援すること、がんの進行やがん薬物療法、放射線療法の副作用による苦痛の軽減を図り、治療を継続しながら社会生活を送れるよう援助すること、病状進行への不安に理解を示し、症状緩和に努めることによって、患者が望む生活を送れるよう支援することが重要となることを理解する。
・コマ用のオリジナル配布資料、・系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院、第3版 第3章C、第5章H
コマ主題細目 ① 肺がん ② 肺がんの診療の流れと治療戦略 ③ 肺がん患者への看護
細目レベル ① 肺がんの病態、病期分類、症状、検査、病期分類、肺がん診療の流れ、治療戦略について学ぶ。肺がんはがんの部位別罹患数に対し、死亡数が多く、5年相対生存率も他のがん腫に比べ低い現状がある。肺がんに伴う症状は、拝病変に伴う呼吸器症状、隣接臓器への浸潤に伴う症状、遠隔転移による全身症状(骨転移、脳転移、肝転移)などがある。肺がんの診療において、効果的な治療計画を立てるためには、画像検査、生検検査、病理検査、バイオマーカー検査が重要となり、組織型、病期、身体状態、年齢、合併症、バイオマーカーの有無などを総合的に考慮し決定される。肺がんの確定診断を行うための気管支鏡検査には合併症リスクがあり、それらを踏まえて看護することも必要となる。特に肺がんの治療戦略においては、小細胞がん、非小細胞がんなどの種類やTNM分類による病期分類が重要となる。
② 切除不能進行肺がんへのがん治療である、がん薬物療法と放射線療法の特徴について理解する。がん薬物療法は、抗がん剤を投与し、がん細胞の増殖、腫瘍増大を阻止する治療であり、全身的な効果が期待できる治療である。抗がん薬によって、正常細胞も攻撃してしまうため、必ず副作用が出現する。そのため、患者のPS(Performance status)(PS;0~2)が保たれており、栄養状態が良好な患者、適切な臓器機能を有している患者に行う。がん薬物療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、がん薬物療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの抗悪性腫瘍薬の種類と特徴について理解する。放射線療法は、病変部にX線、γ(ガンマ)線等の電離放射線を照射することによって細胞のDNA分子間の結合を破壊し、病巣を死滅させる局所療法である。その特徴として、身体の形態や機能の温存が可能であり、低侵襲であること。がん種によっては手術と遜色ない効果が期待でき、切除不能や困難な部位にも適当が可能な治療である。一方で、病巣周辺の正常組織に放射線が照射されることによって放射線障害が発生するリスクがある。放射線療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、放射線療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、放射線療法の種類と特徴について理解する。
③ 切除不能肺がん患者への看護ケアについて理解する。肺がん患者では、肺病変による非効果的呼吸機能リスク状態やがん治療に伴う感染リスク、がん性疼痛、病気進行による全身倦怠感等による活動性の低下など多くの看護問題が存在する。これらの看護問題を有する肺がん患者に対しては、病状や治療内容について理解を促し、主体的に治療に取り組めるよう、意思決定を支援すること、がんの進行やがん薬物療法、放射線療法の副作用による苦痛の軽減を図り、治療を継続しながら社会生活を送れるよう援助すること、病状進行への不安に理解を示し、症状緩和に努めることによって、患者が望む生活を送れるよう支援することが重要となる。具体的なアセスメント項目、症状マネジメント、セルフケア支援について教授する。
キーワード ① 肺がん ② 治療戦略 ③ がん薬物療法 ④ 放射線療法 ⑤ 肺がん患者へのケア
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。コマシラバスと配布資料の内容を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。 予習時間は120分必要である。
復習;授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。肺がんの病態生理、肺がんの種類、病期分類、治療戦略、がん性疾患のアセスメントの視点、がん薬物療法や放射線療法、看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習時間は120分必要である。

3 がん患者へのエンドオブライフケア、意思決定、疼痛コントロール 科目の中での位置付け この授業では、エンドオブライフにおける意思決定支援について理解する。本授業では、エンドオブライフにある人の治療に伴う意思決定支援やがん性疼痛等のがんの進行により悪化している症状の緩和方法、患者や家族の体験について理解し、患者や家族に寄り添うエンドオブライフケアとは何かについて、講義、グループワーク等を通して考察を深める。3年次までに学習したこれまでの授業の内容を踏襲しつつ、病状が悪化する時期を生きるがん患者にとって必要なケアは何か、家族に対してはどのようなケアが必要か、患者や家族が納得して治療等の意思決定を行うためにどのような支援が必要であるか、患者や家族が望む死を迎えるためにどのようなエンド・オブ・ライフケアを提供していけば良いのか、患者に苦痛をもたらすがん性疼痛に対し、どのような目標をもってコントロールを行っていけばよいのか、患者が望む最期を迎えるための意思決定を支えるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)とはなにかを考える。エンドオブライフケアに関わる看護職に必要とされる態度について考察し、看護観や死生観を養う。
・系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院 第3版 第3章A-2・C、第5章C         ・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① エンドオブライフケアにおける意思決定 ② アドバンス・ケア・プランニング ③ がん性疼痛 ④ 疼痛コントロール ⑤ 共同意思決定
細目レベル ① エンドオブライフにある患者の意思決定支援の介入について理解する。エンドオブライフにある患者とその家族の事例を取り上げ、患者の全身状態が悪化し予後が厳しい状態にある患者の治療方針について患者と家族の意見が異なる場合などにおいて、どのように患者の意思を尊重した意思決定を支援をしていく必要があるのかについて講義やグループワークを通して理解する。患者の意思を尊重し、その人らしく最期まで生きていただくためにどのような支援が必要か、意思決定の型の変遷と共に、アドバンス・ケア・プランニング、合意形成プロセスなどについて学ぶ。また、事前指示書、エンディングノートなど、患者の意思を確認するためのツールや、患者や家族、医療者間でのコミュニケーションの取り方についても考察する。
② 患者が望む最期を迎えるための意思決定支援(ACP)とはどのような支援であるかについて理解する。日本人に限らず、人々の望ましい最期についての考え方や価値観は多様化している。近年の国内外の研究結果をもとに、人々の療養・死亡場所の希望と現実の状況に関する動向を理解する。哲学の文献をもとに、介護家族と看取られる者の痛みや、現代におけるエンドオブライフを迎える場所の希望についての人の体験を通して理解する。さらに、患者が望む最期を迎えるための意思決定を支えるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)とはどうあると良いのか、学生自身が自らの死生観について考える機会とする。また、アドバンスケアディレクティブ等、関連概念についても学ぶ。
③ エンドオブライフにある人の症状マネージメントとして、がん性疼痛について取り上げ、症状マネージメントに必要なアセスメントの視点、薬物療法などを中心とするアプローチ方法について理解する。アセスメントとして、様々な尺度を活用する方法についても学ぶ。がん性疼痛では、疼痛の特性や侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、突出痛など疼痛の種類やメカニズム等について理解する。また、疼痛のアセスメント方法やツール、疼痛マネジメントにおけるがん疼痛治療の目標や、鎮痛薬の適切な使用方法、オピオイドの種類や副作用、多くのがん患者が体験する全身倦怠感や呼吸困難感の原因、治療、ケアの方法について理解する。痛みについてはがん以外の疾患においても生じやすいことを理解する。

キーワード ① 意思決定 ② ACP ③ 共同意思決定(SDM) ④ がん性疼痛 ⑤ 疼痛コントロール
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。エンドオブライフケア看護学の授業の内容について復習を行い、症状緩和やアドバンスケアプランニングについて整理し、まとめておく。復習;授業資料を中心に振り返りを行い、下記の内容についてまとめておく。エンドオブライフにある患者とその家族に関する意思決定が必要とされる状況にはどのようなものがあるのか、意思決定にはどのような情報が必要であるか、その情報をどのように活かすか、課題を解決するためにどのような介入が必要であるか、患者の意思を尊重した意思決定支援としてどのようなことが大切であるか。これらの振り返りを行った後、自分の看護観や死生観について改めて考察をする。授業で教授した主題に関連した内容について、自分なりの言葉で表現できることが重要になります。授業終了時の国家試験の問題については、不明なところは調べるなどして理解をしておく。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
4 進行がん患者への意思決定支援①事例を用いたケアの検討   科目の中での位置付け 第4回の授業では、進行したがんと共に生きる壮年期の患者事例を用いて、がんと共に生きる人への意思決定支援について学ぶ。本授業回では、長期にわたりがん治療を受けたものの、治療が奏功せず、悪い知らせBad Newsを受けた進行再発肺がん患者の事例を取り上げる。患者事例の療養経過に関する情報を整理し、事例の患者は何を意思決定する必要があるのか、患者の意思決定に関わる重要な情報とは何か、患者が望むあり方を見据えて意思決定できるようにするために必要な支援とは何かについて思考する。第4回の講義では、事前課題として提示する患者情報を整理し、全体像をつかんだのち、具体的な支援計画について学生間でディスカッションした後、講義では、患者の意思決定に関わる場面のロールプレイを行う。ロールプレイにおける自己の実践を内省し、事例患者のより良い意思決定に向けた看護職の関わりについて理解を深め、臨床実践に向けた自己の課題について考察する。
・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① 進行がん患者への看護 ② 意思決定支援 ③ コミュニケーション
細目レベル ① 第4回の授業では、進行したがんと共に生きる壮年期の患者事例を用いて、がんと共に生きる人への意思決定支援について学ぶ。本授業回では、長期にわたりがん治療を受けたものの、治療が奏功せず、悪い知らせBad Newsを受けた肺がん患者の事例を取り上げる。患者事例の療養経過に関する情報を整理し、事例の患者は何を意思決定する必要があるのか、患者の意思決定に関わる重要な情報とは何か、患者が望むあり方を見据えて意思決定できるようにするために必要な支援とは何かについて思考する。第4回の講義では、事前課題として提示する患者情報を整理し、全体像をつかんだのち、具体的な支援計画について学生間でディスカッションした後、患者の意思決定に関わる場面のロールプレイを行う。ロールプレイにおける自己の実践を内省し、事例患者のより良い意思決定に向けた看護職の関わりについて理解を深め、臨床実践に向けた自己の課題について考察する。


キーワード ① 進行がん患者への看護 ② コミュニケーション ③ 意思決定支援 ④ ロールプレイ ⑤ 事例検討
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。長期にわたりがん治療を受けたものの、治療が奏功せず、悪い知らせBad Newsを受けた肺がん患者の事例を読み、ワークシートに沿って、患者事例の療養経過に関する情報を整理し、意思決定支援に向けた計画を立案する。事例の患者は何を意思決定する必要があるのか、患者の意思決定に関わる重要な情報とは何か、患者が望むあり方を見据えて意思決定できるようにするために必要な支援とは何かについてまとめておく。
復習:講義におけるグループでのディスカッション、ロールプレイを振り返り、事例患者のより良い意思決定に向けた看護職の関わりを整理する。臨床実践に向けた自己の課題について考察する。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。

5 病状が進行している時期にある患者への緩和ケア①事例を用いたケアの検討 科目の中での位置付け この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ 呼吸困難 ④ 症状マネジメント ⑤ フィジカルアセスメント
細目レベル ① この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
キーワード ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ 全体像 ④ アセスメント ⑤ 全人的苦痛
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。事例の全人的苦痛の情報をワークシートに沿ってアセスメントする。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのか、がんの転移により生じやすい症状とその機序、がんの進行によって生じている顕在的な問題と予測される潜在的な問題を捉える。がんの進行による生活やADLの変化を捉える。病状の進行や治療に対して抱く精神的苦痛や身体的苦痛が社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか、家族にはどのような影響があるのかとう観点から全体像を描く。復習:死演習とグループワークの内容を振り返り、不足していたアセスメントや情報を整理する。多面的なアセスメントが必要であることへの気づきを深める。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
6 病状が進行している時期にある患者への緩和ケア②事例を用いたケアの検討       科目の中での位置付け この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ 呼吸困難 ④ 症状マネジメント ⑤ フィジカルアセスメント
細目レベル ① この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
キーワード ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ 全体像 ④ アセスメント ⑤ 全人的苦痛
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。事例の全人的苦痛の情報をワークシートに沿ってアセスメントする。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのか、がんの転移により生じやすい症状とその機序、がんの進行によって生じている顕在的な問題と予測される潜在的な問題を捉える。がんの進行による生活やADLの変化を捉える。病状の進行や治療に対して抱く精神的苦痛や身体的苦痛が社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか、家族にはどのような影響があるのかとう観点から全体像を描く。復習:死演習とグループワークの内容を振り返り、不足していたアセスメントや情報を整理する。多面的なアセスメントが必要であることへの気づきを深める。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
7 病状が進行している時期にある患者への緩和ケア③事例を用いたケアの検討       科目の中での位置付け この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ 呼吸困難 ④ 症状マネジメント ⑤ フィジカルアセスメント
細目レベル ① この回の授業では、進行・再発したがん患者へのケアについて、事例を通して実践的知識を修得し、思考を深める。この回で用いる事例は、第4回の授業で用いた患者事例であり、第5回と第6回、第7回の授業では、進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアに重点をおいて実践的知識と思考を深める内容となっている。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントができること、患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを展開する力を養うことに主眼を置いていく。身体的苦痛。精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか既習内容を踏まえ、臨床の場で使うことのできる実践的知識を修得していく。
キーワード ① がんの進行・再発 ② 進行・再発がん患者への看護 ③ がん疼痛治療 ④ 症状マネジメント ⑤ 副作用
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。事例の全人的苦痛の情報をワークシートに沿ってアセスメントする。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのか、がんの転移により生じやすい症状とその機序、がんの進行によって生じている顕在的な問題と予測される潜在的な問題を捉える。がんの進行による生活やADLの変化を捉える。病状の進行や治療に対して抱く精神的苦痛や身体的苦痛が社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか、家族にはどのような影響があるのかとう観点から全体像を描く。復習:死演習とグループワークの内容を振り返り、不足していたアセスメントや情報を整理する。多面的なアセスメントが必要であることへの気づきを深める。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
8 症状マネージメント 科目の中での位置付け がん薬物療法をうけるがん患者の症状のマネジメントについて理解できることを目的とする。。がん薬物療法の特徴やこの治療を行う際の原則、がん薬物療法の目的、がん薬物療法の有効性や治療効果の評価方法、抗悪性腫瘍薬(細胞障害性抗がん薬、分子標的薬)やホルモン療法などの特徴について理解する。これらをふまえ、がん薬物療法が実際にどのようの進められていくのか、そのプロセスについて理解する。がん薬物療法は、レジメンに沿って患者に確実、安全に投与される。レジメンの必要性や構成についても学ぶ。実際のがん薬物療法は、術前補助療法や術後補助療法の目的で導入されることもあり、ほとんどが多剤併用療法である。がん薬物療法を受ける患者に対しては観察をアセスメントを実施し、予測される副作用への対処を行う必要がある。そのため一般的ながん薬物療法の副作用について学ぶとともに、これらの副作用に対するケアについても理解する。また化学療法を外来で安全に実施するためのシステムや看護師の役割について理解する。
・系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院 第3版 第3章A-2・C、第5章C         ・コマ用のオリジナル配布資料
コマ主題細目 ① がん薬物療法とは ② がん薬物療法の実際と看護 ③ 症状のマネジメント
細目レベル ① がんの三大治療の一つであるがん薬物療法の特徴について理解できる。がん薬物療法は、抗がん剤を投与し、がん細胞の増殖、腫瘍増大を阻止する治療であり、全身的な効果が期待できる治療である。抗がん薬によって、正常細胞も攻撃してしまうため、必ず副作用が出現する。そのため、患者のPS(Performance status)(PS;0~2)が保たれており、栄養状態が良好な患者、適切な臓器機能を有している患者に行う。がん薬物療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、がん薬物療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、抗悪性腫瘍薬の種類と特徴について理解する。
② 化学(薬物)療法の流れについて理解できる。がん治療において化学(薬物)療法が必要と考えられた場合には、さまざまな視点から化学(薬物)療法の適応が検討される。患者に重大な不利益が及ぶことなく抗悪性腫瘍薬を用いた治療が行えるかについて、さまざまな視点から検討が重ねられる。がん治療が行われる前に確認する内容について学ぶ。その後、患者と家族に治療についての説明と同意を得た後に行う。化学(薬物)療養を導入する際には、患者のベースラインの情報を収集するとともに、治療開始後の病状変化を予測する。初回の治療が終わった後の経過観察を行う。化学(薬物)療法は、レジメンに沿って投与する。このレジメンの必要性と記載されている内容についても理解し、患者に安全に薬剤を投与する必要がある。これらのように化学(薬物)療法が導入・開始されるプロセスについて看護師が行わなければならない観察やケアについても理解する。
③ 化学(薬物)療法の実際と看護について理解できる。がんの化学(薬物)療法は、その目的、方法、対象年齢、治療の場(入院・外来の区分)など、多くの視点からとらえることができる。がんに対する化学(薬物)療法の反応性(有効性)は、がんの種類によって差がある。がん種による化学(薬物)療法の有効性と限界を明確にしたうで治療の方針が定められる。治療は、多剤併用療法が行われことが多く、全身療法、局所療法、術前・後補助療法など用いられ方も様々である。化学(薬物)療法における看護では、患者の情報収集と治療前・中・後のアセスメント、化学(薬物)療法に対する準備教育、副作用と合併症の予防、異常の早期発見と対処するための援助やケアを行う。そのため、一般的な副作用の種類と特徴とその対処方法について理解する。
キーワード ① がん薬物療法 ② 副作用 ③ がん薬物療法の実際と看護 ④ 症状マネジメント ⑤ がん専門看護師
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。系統看護学講座 別巻 がん看護学 医学書院、第3版 第3章A-2・C、第5章Cを読んでおくこと。復習;授業資料を中心に振り返りを行い、下記の内容についてまとめておく。化学(薬物)療法とはどのような特徴をもつ治療か、化学(薬物)療法の適応となる原則、化学療法の目的、治療効果の評価(RECISTのガイドライン)、抗悪性腫瘍薬の種類と特徴、化学(薬物)療法が導入される前までに確認する内容、化学(薬物)療法導入前に必要な情報収集、レジメンとは何か、その必要性と構成、化学(薬物)療法に必要なアセスメント、一般的な副作用の種類と特徴、これらの副作用に対する援助とケア、外来化学療法の特徴。また、授業内で重要と伝えた内容についても確認をしておく。授業終了時の国家試験の問題については、不明なところは調べるなどして理解をしておく。ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習に1時間45分、復習に2時間必要です。
履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
がん医療の動向と課題、がんの病態と治療(がんの動向、がんの病態、がんの診断、がん診療の流れ、がんの予防と早期発見) がん医療の動向、がんの病態とがん診療とがんの予防と早期発見のための対策について理解できる。がんの動向(がんによる死亡者数、死亡数が高いがん種と罹患数が高いがん種は何か)5年相対生存率とは、がんの病態(がん化のプロセス、がん遺伝子とがん抑制遺伝子、浸潤と転移、がんの臨床診断と病理診断、がんの分類、TNM分類と病期分類)、集学的治療とは何か、固形がんにおける治療効果の評価方法、有害事象、有害反応、副作用の違い、がん対策基本法についt理解できる。 がんの動向、がんの病態、がん診療の流れ、がんの予防と早期発見 15 1
切除不能進行肺がん患者への看護(肺がんの病態、病期分類、症状、検査、病期分類、肺がん診療の流れ、治療戦略、看護ケア) 肺がんの病態、病期分類、症状、検査、病期分類、肺がん診療の流れ、治療戦略切除不能進行肺がんへのがん治療である、がん薬物療法と放射線療法の特徴について理解する。切除不能肺がん患者への看護ケア(肺がん患者の病状や治療内容についての理解を促し、主体的に治療に取り組めるよう、意思決定を支援すること、がんの進行やがん薬物療法、放射線療法の副作用による苦痛の軽減を図り、治療を継続しながら社会生活を送れるよう援助すること、病状進行への不安に理解を示し、症状緩和に努めることによって、患者が望む生活を送れるよう支援すること)について理解する。 肺がんの病態、病期分類、症状、検査、病期分類、肺がん診療の流れ、治療戦略、看護ケア 25 2、8
がん患者への意思決定支援 (意思決定、ACP、事前指示書 、共同意思決定(SDM)、疼痛コントロール) エンドオブライフにある患者が望む最期を迎えるための意思決定支援にむけ、エンドオブライフにある患者とその家族に関する意思決定が必要とされる状況にはどのようなものがあるのか、意思決定にはどのような情報が必要であるか、その情報をどのように活かすか、課題を解決するためにどのような介入が必要であるか、患者の意思を尊重した意思決定支援としてどのようなことが大切であるかについて理解する。患者が望む最期を迎えるための意思決定支援(ACP)とはどのような支援であるかについて理解する。エンドオブライフケアを提供するために必要な看護観や死生観について考える。長期にわたりがん治療を受けたものの、治療が奏功せず、悪い知らせBad Newsを受けた場合の支援について、具体的に表現できる。がん患者の疼痛コントロールについて理解できる。 意思決定、ACP、死生観、事前指示書 、共同意思決定(SDM)、疼痛コントロール 30 3、4
病状が進行している時期にある患者への緩和ケア(がんの進行・再発、進行・再発がん患者への看護、呼吸困難、症状マネジメント 、フィジカルアセスメント) 進行・再発したがん患者の呼吸困難などの症状に対する緩和ケアを理解できる。がんが臓器を侵していることでどのような機能障害・リスクが生じているのかという観点から、患者の経験している苦痛症状を引き起こす病態を理解し、患者の状態に適したフィジカルアセスメントのポイントが理解できる。患者の表出する苦痛・考えの背景を全人的視点から捉え、呼吸困難など患者が体験している苦痛を緩和するための看護ケアを理解できる。がん患者の身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛にどのように相互に影響し結びつくか理解できる。 がんの進行・再発、進行・再発がん患者への看護、呼吸困難、症状マネジメント 、フィジカルアセスメント 30 5,6,7
評価方法 期末試験100%で総合得点100点満点とし、60点以上で合格とする。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書
参考文献 系統看護学講座別巻 がん看護 第3版、小松浩子、他著、医学書院 2022(2,530円 (本体2,300円+税10%)) (電子テキスト)
実験・実習・教材費