区分 専門科目-成人・老年看護学-成人看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性 自己研鑽力
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
専門科目の「成人・老年看護学」に位置づけ、成人看護概論で学修した成人期の特徴を踏まえ、専門基礎科目や基盤看護学の知識をもとに、周手術期およびクリティカルな状況にある成人期の対象への看護に必要な専門的知識、慢性看護の代表的疾患の病態生理、症状、診断、検査、治療、日常生活への影響とそれにともなう看護実践の方法を習得する。本科目は、その後に続く「成人看護演習」「急性期看護学実習」「慢性期看護学実習」に応用的に関連する。
科目の目的
 成人期はライフサイクルの中で最も年齢層の幅が広く、就職、パートナーの獲得、子育てなど、社会的・経済的に人生の中で最も充実した時期である。一方で、複雑化する現代社会における食生活や生活様式の変化により生活のバランスを崩しやすく、生活習慣病、精神疾患、ストレス関連疾患、職業病などの健康障害を生じやすい時期でもある。
 本科目では、成人期の生活者としての特徴を理解し、看護学部の教育目標である「専門分野に関心をもち、それにふさわしい能力」および「ヒューマンケアの実践能力」の育成を目指す。成人期の対象への看護に必要な知識を基盤として、看護実践へと結びつけられる能力を養うことを目的とする。具体的には、周手術期およびクリティカルな状況にある成人の生体反応を理解し、術前・術中・術後といった周手術期における看護の役割を学修する。また、長期にわたり継続する慢性疾患が対象者のライフサイクルに及ぼす影響を理解し、身体的・精神的・社会的側面ならびにヘルスプロモーションの視点からの教育的支援を含めた看護援助の方法について学修する。

到達目標
1)術前から術後にかけての看護が理解できる。
2)生命維持、二次障害予防、全身状態改善、退院後の生活、QOL向上に関する急性期・周手術期看護が理解できる。
3)急性循環不全患者、脳血管障害による意識障害患者、呼吸不全患者および熱傷患者への看護が理解できる。
4)慢性期にある患者の特徴と慢性期看護の基本的な考え方について理解できる。
5)慢性疾患の種類と病態生理が理解できる。
6)慢性疾患をもつ人のアセスメントの視点が理解できる。
7)慢性疾患をもつ人に行われる検査・治療とそれにともなう看護について理解できる。
8)慢性疾患を持つ人への看護実践について理解できる。

科目の概要
第1回~第8回は周手術期およびクリティカルな状況にある成人期患者の身体的・心理的・社会的特徴を学修し、術前から術後にかけての看護、生命維持、二次障害予防、退院後の生活、QOL向上に関する急性期・周手術期看護について理解できることを目指す。また、クリティカルな状態にある成人患者の特徴と看護について学修する。具体的には、手術における侵襲を理解し、手術侵襲により影響を受ける身体機能についての術前アセスメント、手術環境や体位への援助などの術中看護、術直後から生じる術後合併症の理解と予防介入の方法などの術後看護、形態機能変化に対するセルフケアへの援助などの術後回復期の看護を学修する。また、成人期のクリティカルな状態として、急性循環不全、意識障害、呼吸不全および熱傷の特徴と処置、それらのクリティカルな状態への看護を学修する。第9回~第15回目では、成人期の罹患数が多い代表的な慢性疾患として、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性心不全、脳梗塞、、消化管潰瘍、肝硬変、糖尿病、慢性腎不全、関節リウマチ、がん性疾患を取り上げ、各機能障害の病態生理などの基礎知識をはじめ、機能障害のアセスメントの視点とそれにともなう看護、各疾患の治療や検査の目的・方法、看護のポイント、患者や家族が安心して療養生活を送るための教育的支援や日常生活への支援の特徴について学修する。
科目のキーワード
①周手術期看護 ②術前看護 ③術中看護 ④術後看護 ⑤クリティカルケア ⑥慢性の呼吸機能障害をもつ患者の看護 ⑦慢性の循環機能障害をもつ患者の看護 ⑧慢性の脳・神経機能障害をもつ患者の看護 ⑨慢性の栄養摂取・消化機能障害をもつ患者の看護 ⑩慢性の代謝機能障害をもつ患者の看護 ⑪慢性の内部環境調節障害をもつ患者の看護 ⑫慢性の運動機能障害をもつ患者の看護
授業の展開方法
教科書、パワーポイント、資料配布、課題用資料を使用し、図や表を多く用いた視覚的に理解しやすい資料を用いて講義を展開する。講義は、学生が積極的に講義に参加できるよう学生がディスカッションできる機会を設け、主体的な講義参加ができるようにする。1~15回までの全ての回において、臨床において急性期・周手術期患者、慢性期患者を対象に看護を展開してきた経験をもとに、実際の患者の様子などを例として説明する。毎回の講義の中で、国家試験の過去問題に取り組むことで復習を行い知識の定着を図る。すべての回の講義において、教員の成人看護学領域の臨床経験に基づく看護実践について教授する。
オフィス・アワー
中神友子:(準備中)
坂亮輔:(準備中)

科目コード BJ10
学年・期 2年・後期
科目名 成人看護援助論
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 必修
学習時間 【授業】30h 【予習・復習】60h
前提とする科目 成人看護学概論
展開科目 成人看護演習、急性期看護学実習、統合実習、看護研究
関連資格 看護師,保健師,養護教諭
担当教員名 杉下史紘・中神友子・鳥居千洋・坂亮輔・天野薫
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 周手術期看護1     術前看護 科目の中での位置付け 成人看護学概論で学習した急激な侵襲下にある急性期患者の状態や生体侵襲理論を想起しつつ、手術侵襲について理解する。周手術期は、人体に起こる現象が「異常」から「正常」へ推移する過程であり、かつ「この推移は標準的か」という変化をとらえる観点が重要となる。そのために「術後何日目か」「侵襲の大きさはどの程度か」などの様々な情報を基に総合的アセスメントを行う必要がある。また、「異常」から「正常」へ推移する際の人体の変化は速く、時間単位、日にち単位での迅速なアセスメントが求められる。そこで、成人看護学概論で学習した生体侵襲理論を想起しつつ、手術侵襲によって起こる生体反応とそのメカニズムを理解する。手術侵襲として、麻酔薬(全身麻酔・硬膜外麻酔)による生体への反応、損傷に伴う生体反応(尿量、電解質、血糖、タンパク、免疫機能と炎症反応、ムーアの分類:障害期・転換期・筋力回復期・脂肪蓄積期)、創傷治癒過程(一次治癒、二次治癒、三次治癒)などについて、サイトカインやホルモンの作用・反応、それぞれの生体反応の出現する時期とを合わせて理解する。
ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護の第1部1、2 P12-45
コマ主題細目 ① 周手術期看護の概要 ② 手術侵襲①:麻酔の影響と損傷に伴う反応 ③ 手術侵襲②:ムーアの分類と創傷治癒
細目レベル ① 周手術期は、人体に起こる現象が「異常」から「正常」へ推移する過程であり、かつ「この推移は標準的か」という変化をとらえる観点が重要となる。「術後何日目か」「侵襲の大きさはどの程度か」などの様々な情報を基に総合的アセスメントを行うことが周手術期看護の役割であることを理解する。周手術期看護の流れとして、手術決定後にまずは外来看護における手術に関するオリエンテーションが行われ、入院後は術前オリエンテーションや不安の緩和、術前処置を行う。手術中は外回り看護師と器械出し看護師による手術進行の補助、手術終了後は麻酔覚醒時の援助や術後合併症の予防、退院に向けた援助などを行うことである。加えて、周手術期における患者の身体的変化の概略を時間経過と共に理解する。
② 手術侵襲による生体反応の変化を理解する。主には、全身麻酔による反応(気道・呼吸・循環・意識・体温調節・排泄/代謝などへの影響)、硬膜外麻酔による反応、手術による損傷に伴う生体反応(尿量、電解質、血糖、タンパク、免疫機能と炎症反応)について理解する。全身麻酔の影響として様々な機能を抑制することで、舌根沈下や呼吸停止、血圧低下や体温低下、腸蠕動の停止などといった生体反応が生じることを理解する。生体への損傷に伴う反応としては、アルドステロンや抗利尿ホルモンの分泌により外科的糖尿病の状態となり、サードスペースへの水の移動が起こり水バランスが変動し乏尿期・利尿期となる。その際に、電解質の移動も起こり、Na+とK+が細胞内・細胞外へと移動する。その他、血糖や免疫などについての変化も理解する。
③ ムーアの分類(障害期・転換期・筋力回復期・脂肪蓄積期)、創傷治癒過程(一次治癒、二次治癒、三次治癒)などについて、サイトカインやホルモンの作用・反応と共に理解する。ムーアの回復過程の分類では、術後の経過に伴って侵襲による生体反応を障害期、転換期、筋力回復期、脂肪蓄積期という4期に分類したものであり、周手術期看護を考える上での指標となるため、各期に生じる主な生体反応について十分に理解する。生体への損傷に関しては、創傷治癒過程を理解することも重要である。創傷治癒のメカニズムとしては、術後の経過に伴い出血凝固期、炎症期、増殖期、再構築期があり、一次治癒、二次治癒、三次治癒と創傷治癒の形式により分類されていることを理解する。
キーワード ① 侵襲 ② 麻酔の影響 ③ ムーアの分類 ④ ホルモン ⑤ サードスペース
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ChatGPTを活用し、授業内容に関する予習・復習を行うことを推奨する。学習内容に基づく問題作成や自己確認を通して、理解の定着を図ること。予習として「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第1部1、2を熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については教科書「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第1部1、2を読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、手術侵襲に伴うホルモンの働きを含めた生体反応やムーアの分類、創傷治癒のメカニズムと形式についてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、手術侵襲に関する小テスト形式の問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うことを推奨する。復習時間:2時間程度

2 周手術期看護2    術前看護・術中看護 科目の中での位置付け 前時で学習した周手術期看護の流れを想起し、本項では術前看護として、外来における看護師の役割、主体的な治療参加への支援としてインフォームドコンセントや意思決定、心理的ストレス対処への援助の必要性を理解する。手術を受ける患者の全身状態(呼吸機能、循環機能、栄養状態、肝機能、腎機能、免疫機能・血液凝固機能、内分泌機能)をアセスメントし、術後に予想される合併症や機能障害のリスクが高いか否かを判断するリスクアセスメントの考え方を理解する。加えて、それらの合併症を予防するため全身状態を整える援助の方法を理解する。全身状態を整える援助として、呼吸機能を整えるための呼吸訓練、排痰法、深部静脈血栓の予防、栄養状態を整えるなどの具体的な援助の方法を学習する。また、術中看護として、手術環境(手術室の構造・設備)・術中感染管理と手術室入室から麻酔までの流れと援助、手術体位が及ぼす影響とその影響を最小限にとどめる方法を理解する。
ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護の第2部「手術過程に応じた看護支援」4、5 P71ー110
コマ主題細目 ① 術前看護;外来における看護師の役割 ② 術前アセスメント、術前看護計画 ③ 手術環境、手術室入室時・手術体位への援助
細目レベル ① 術前看護として、外来にける看護師の役割、主体的な治療参加への支援として、インフォームドコンセントや意思決定、心理的ストレス対処への援助の必要性を理解する。近年、低侵襲の手術療法開発や検査技術の改善により手術を受ける患者の在院日数は短縮化が進み、入院は手術前日であることが多い。術前検査やオリエンテーションは外来で実施されるため、患者の準備状態を整え、安全に手術を受けられるよう支援する看護の役割が重要となっていることを理解する。周術期管理センターや術前外来の役割や機能を学び、手術前患者に対し主体的な治療参加への支援として、意思決定のサポートやインフォームドコンセントの支援、またボディイメージ変容への支援などを行うことが求めれられていることを理解する。
② 手術を受ける患者の全身状態をアセスメントし、術後に予想される合併症や機能障害のリスクが高いか否かを判断することができ、それらの合併症を予防するため全身状態を整える援助の方法を理解する。手術が決定すると、手術や麻酔に耐えられるか、術後に起こる機能障害の危険性は高いのかなどを種々の検査結果も含めアセスメントする、リスクアセスメントの考え方を理解する。リスクアセスメントの考え方は、急性期看護の展開において必須であり、アセスメントの視点を十分に理解しておく必要がある。また、リスクアセスメントの結果を踏まえ、術前から術後合併症の予防を視野に入れ全身状態を整える援助として、呼吸機能を整えるための呼吸訓練、排痰法、深部静脈血栓の予防、栄養状態を整えるなどの具体的な援助の方法を理解する。
③ 手術中の看護として、手術環境(手術室の構造・設備)、術中感染管理(手指消毒・ガウンテクニック、術野の消毒)と手術室入室から麻酔までの流れと援助(患者確認、不安の緩和、麻酔導入時の介助)、手術体位が及ぼす影響(褥瘡・神経障害の発生要因、好発部位)とその影響を最小限にとどめる方法を理解する。手術室の環境整備の主な目的は手術部位感染の予防であり、空調や物品配置、滅菌材料などを整え、また手指消毒・ガウンテクニック、術野の消毒を行うことで感染予防に努めていることを理解する。患者入室時には患者確認と不安緩和を行い、手術体位に対しては体位による褥瘡予防や神経障害の予防を行うため、それぞれの障害と予防方法を理解する。
キーワード ① 意思決定 ② リスクアセスメント ③ 合併症の予防的援助 ④ 手術環境 ⑤ 手術体位への援助
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用し、授業テーマに関連する用語説明や確認問題を作成するなど、予習を行うことを推奨する。「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部4・5を熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については教科書「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部4・5を読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、外来看護師の役割、リスクアセスメントについて各項目について何を観察すべきかや何を判断するために情報収集するか、また術中体位への援助についてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、手術前中後に関する小テスト形式の問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うことを推奨する。復習時間:2時間程度

3 周手術期看護3     術中看護・術後看護(術直後) 科目の中での位置付け 前時から引き続いて、術中に起こりやすい合併症、麻酔覚醒時の影響と援助について学習する。第1回で学習した手術侵襲の生体への影響を想起し、全身麻酔に伴う主な術後合併症(呼吸器合併症、循環器合併症、術後イレウス、術後感染、縫合不全、肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症)の発生機序・好発時期・症状を理解する。呼吸器合併症として、無気肺、肺炎、肺水腫があり、それぞれ好発時期と発生機序、症状を理解する。循環器合併症には、不整脈、ショック、虚血性心疾患や急性心不全があり、特にショックは術直後から発生リスクがある。術後イレウスには、開腹手術後に生じる生理的イレウス、単純性イレウスと麻痺性イレウスがある。術後感染には、手術部位感染(SSI)と術野外感染がある。縫合不全は、消化管の吻合部から消化管内容物が漏れ出る状態である。肺血栓塞栓症は塞栓子が肺動脈を閉塞することで生じ、深部静脈血栓は静脈内腔に血栓が形成された状態であり、肺血栓塞栓症の原因となことなどを理解する。
ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護の第2部5・6 P83-105
写真で分かる臨床看護技術2アドバンスP86-96、159~182
コマ主題細目 ① 麻酔覚醒時の援助 ② 全身麻酔における術後合併症の種類と要因 ③ 術後合併症の予防
細目レベル ① 術中に低下または停止させていた機能が回復することで生じる身体変化と変化に対する援助を理解する。手術終了に伴い麻酔薬の投与が中止され、筋弛緩薬に対しては拮抗薬を投与し、酸素投与により麻酔覚醒を促すが、この時期も麻酔導入時と同様に合併症出現や偶発事故が多い時期といえる。そのため、意識状態、血圧、心拍、呼吸状態、体温などのバイタルサイン測定と創状態などをモニタリングし、酸素投与を行いつつ舌根沈下などによる気道閉塞の徴候に注意して観察する。術中の低体温のまま麻酔覚醒するとシバリング(ふるえ)を起こし、患者にとって不快であると同時に酸素消費量を増加させるため、積極的な保温を行い復温を促す必要性を理解する。
② 術後合併症の種類と発生機序、好発時期、症状(他覚的・自覚的)を理解する。呼吸器合併症として、無気肺、肺炎、肺水腫があり、それぞれ好発時期と発生機序、症状を理解する。循環器合併症には、不整脈、ショック虚血性心疾患や急性心不全があり、特にショックは術直後から発生リスクがある。術後イレウスには、開腹手術後に生じる生理的イレウス、単純性イレウスと麻痺性イレウスがある。術後感染には、手術部位感染(SSI)と術野外感染がある。縫合不全は、消化管の吻合部から消化管内容物が漏れ出る状態である。肺血栓塞栓症は塞栓子が肺動脈を閉塞することで生じ、深部静脈血栓は静脈内腔に血栓が形成された状態であり、肺血栓塞栓症の原因となる。術後せん妄は術後に生じる一過性の精神障害であることなどを理解する。
③ 全身麻酔に伴う術後合併症に対する援助は、まずは予防的介入を行うことが重要である。呼吸器合併症に対しては、呼吸訓練補助具を用いた呼吸法や深呼吸などの呼吸理学療法や咳嗽法、マウスケアについて患者に教育を行う。循環器合併症に対しては、心電図モニター装着による継続的モニタリングと輸液療法による体液平衡の調節を行い、術後イレウスに対しては早期離床や温罨法、腹部マッサージなどを行う。手術部位感染:SSIの予防としては、標準予防策の実施やドレーン管理を行い、深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症に対してはホ―マンズ徴候の観察といったモニタリングと、早期離床と運動の促進、弾性ストッキングの着用、間欠的空気圧迫法などを行う。
キーワード ① 呼吸器合併症 ② 循環器合併症 ③ 術後イレウス ④ 術後感染 ⑤ 肺塞栓・深部静脈血栓
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用した主体的な予習を推奨する。授業内容に関する問いや問題を自ら作成し、学習内容の見通しを持つこと。「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部5・6を熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については教科書「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部5・6を読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引くなどを行った上で、それぞれの術後合併症の発症機序、発症時期、主な症状、観察内容、具体的な予防方法などについてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、術後や麻酔に関する小テスト形式の問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うことを推奨する。復習時間:2時間程度

4 周手術期看護3     術後看護(術直後・術後回復期) 科目の中での位置付け 術後の継続看護について理解する。術後の継続看護は、対象者の療養生活の場が代わっても、継続して提供されることが必要である。そのためには、病棟看護師と外来看護師が綿密に連携し、院内外の多職種と協働し、必要な援助が途切れることなく提供されるように支援する。病棟看護師、外来看護師の役割、院内外の多職種連携について理解する。手術による臓器や組織の摘出は、形態変化や機能喪失(術後障害)をもたらす。形態機能の変化やボディーイメージの変容を受け入れ、社会生活に再び適応できるように支援することが必要である。セルフケア再獲得モデルを用いて、全人的なアセスメントを行い人間の生活・人生のあらゆる側面に影響を及ぼしていることを理解する。セルフケア技術の習得を促す際には、危機理論、アンドラゴジーなどの既習の理論を活用し、具体的な支援の方法を理解する。術後の身体回復状況と精神状態に応じた段階的取組、社会生活への適応を促す取り組み、社会資源の活用などにより支援することを理解する。
ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護の第2部6 104-117
写真で分かる臨床看護技術2アドバンスP159~182   
コマ主題細目 ① 術後の継続看護における医療連携 ② 形態変化・機能変化と生活への影響 ③ セルフケア技術習得への援助
細目レベル ① 術後の継続看護は、病棟看護師と外来看護師が綿密に連携し、院内外の多職種と協働し、必要な援助が途切れることなく提供されるように支援する。病棟看護師、外来看護師の役割、院内外の多職種連携について理解する。社会資源を活用し療養の場を調整することで、切れ目のない医療・福祉の提供へとつながる。そのために、患者や家族にとってQOLの高い状態での退院に向けた調整やそのための他職種とのコーディネートなどといった入院中からの退院調整の活動が重要となり、看護師間・他職種間の連携が求められている。退院調整における病棟看護師の役割は、セルフケア技術習得の促進、精神的サポートに加え退院調整が必要な対象のスクリーニングである。
② 手術に伴う形態変化・機能変化、その変化がもたらす日常生活への影響を理解する。手術による臓器や組織の摘出は、形態変化や機能喪失(術後障害)をもたらす。形態機能の変化やボディーイメージの変容を受け入れ、社会生活に再び適応できるように支援することが必要である。セルフケア再獲得モデルを用いて全人的なアセスメントを行い、それらの変化が人間の生活・人生のあらゆる側面に影響を及ぼしていることを理解する。セルフケア再獲得モデルとは、セルフケアを食、排泄、清潔・整容・更衣、居住・移動、セクシャリティ、コミュニケーションの6つの種類に分け、それらのセルフケアには生命維持レベル、生活基本行動レベル、社会生活レベルの3つの次元(レベル)があり、障害を受けるセルフケアにより影響を受けるレベルが異なるという事を理解する。
③ セルフケア技術の習得を促す際には、成人看護学概論でも学習した危機理論、アンドラゴジーなどの既習の理論を活用し、具体的な支援の方法を理解する。術後のセルフケア技術の習得については、手術侵襲に伴う生理的反応の回復状況を十分考慮する必要があり、患者の反応を見ながら段階的に進めてゆく。成長過程で得た経験が学習の資源となることや成人のレディネスは社会的発達課題や役割に大きく関与していることが多いといったアンドラゴジーの内容を実際の患者に照らし合わせ考える。また、ボディーイメージの変容による危機に対する介入についてもフィンクの危機理論を活用し、患者がどの段階にいるのかを見極めたうえで各期に適した方法で段階的な介入を行うことを理解する。家族への支援の具体的方法についても理解する。
キーワード ① 形態変化 ② 機能変化 ③ セルフケア再獲得モデル ④ アンドラゴジー ⑤ 退院指導
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を事前に作成することで、重要事項の把握に努めること。「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部6・7を熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については教科書「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部6・7を読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、セルフケア再獲得モデルや患者指導に活用できる理論、家族への支援、社会資源の活用などについてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、術後の継続看護に基づく問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うこと。復習時間:2時間程度

5 周手術期看護3     術後看護(術後回復期)    急性期患者への看護1    熱傷患者への看護 科目の中での位置付け 前時に引き続き、術後合併症とその予防方法について学習する。術後の合併症には、呼吸器合併症、循環器合併症、深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症、術後イレウス、術後感染、術後せん妄などが問題となる。こうした合併症の予防に効果的な援助には、早期離床、呼吸訓練(深呼吸やハフィングなど)や下肢のマッサージや足関節運動、ドレーンの適切な管理などがある。具体的な方法に学び実践を想起できるようにする。急性期患者の看護として、まず熱傷について学習する。熱傷深度の分類(Ⅰ度~Ⅲ度)と熱傷面積(9の法則、ランドーブラウダーの公式)、熱傷の重症度判定(熱傷指数、アルツの基準)、病態と症状(ショック期、ショック離脱期、感染期、回復期)について理解する。熱傷時の救急処置(気道確保と換気の維持、循環の維持、局所療法)と検査について理解する。熱傷患者の援助として、呼吸・循環・体液の安定をはかるケア、熱傷部位の清浄化をはかるケア、体温維持のためのケア、疼痛・不安を軽減するためのケアがあり、それぞれの具体的な方法を理解する。
ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護の第2部7 P139-154         
系統看護学講座 別巻 救急看護学第4章F、第5章J P126-139 P259-268
コマ主題細目 ① 術後合併症に対する援助:早期離床、呼吸訓練、足関節運動 ② 熱傷とは ③ 熱傷時の救急処置と援助
細目レベル ① 前時に引き続き、術後合併症とその予防方法について学習する。術後合併症予防のために重要な早期離床について、その効果と手順・留意点について学習する。呼吸器系に対する効果として、十分な鎮痛を行ったうえで離床を進めると横隔膜が下降しやすくなりガス交換の促進、気道分泌物の喀出促進につながる。循環器に対しては、末梢循環の維持促進が図られ皮膚トラブルが起きにくくすると共に心拍出量が増大することで全身の循環が促進され、腸蠕動が回復し、全身の機能回復に貢献する。また、術後せん妄は特にICU入室や不安の強い患者に発症しやすいため、術後についての情報提供を行い、昼夜のリズムを調整するといった対策が必要であることを理解する。
② 熱傷深度の分類(Ⅰ度~Ⅲ度)と熱傷面積(9の法則、ランドーブラウダーの公式)、熱傷の重症度判定(熱傷指数、アルツの基準)、病態と症状について理解する。Ⅰ度~Ⅲ度までの熱傷深度によって障害が及ぶ組織や外観、疼痛などが異なり、熱傷面積の出し方によって重症度が異なることを理解する。熱傷の重症度判定には熱傷指数、アルツの基準を用いるとともに、気道熱傷の有無が影響する。受傷直後からのショック期には血漿成分の血管外漏出が生じ、ショック離脱期では細胞外液が血管内に戻り循環血液量の急激な増加をきたす。感染期には皮膚のバリア機能の破綻や免疫機能の低下により易感染状態となり、容易に敗血症や多臓器不全に移行することを理解する。
③ 熱傷時の救急処置(気道確保と換気の維持、循環の維持、局所療法)と検査について理解する。熱傷患者の援助として、呼吸・循環・体液の安定をはかるケア、熱傷部位の清浄化をはかるケア、体温維持のためのケア、疼痛・不安を軽減するためのケアについて理解する。熱傷患者では、顔面熱傷や気道熱傷があった場合に咽頭浮腫による気道閉塞の恐れがあり、直ちに気管挿管を行い気道の確保を行う。また、一酸化炭素中毒の場合には高濃度酸素療法を行い、動脈血中の酸素溶解量増加を図るなどの処置が行われる。ショック期には大量輸液を行い、局所療法として軟膏塗布や壊死組織の除去であるデブリードマンなどを行い、Ⅲ度熱傷の場合には植皮術を行うことなどを理解する。
キーワード ① 早期離床 ② 熱傷深度 ③ 熱傷面積 ④ 気道確保 ⑤ 循環維持
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用した予習を推奨するが、生成された内容の正確性を確認しながら主体的に学習すること。「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部7と「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第5章Jを熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については「ナーシンググラフィカ 成人看護学④周手術期看護」の第2部7と「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第5章Jを読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、熱傷深度や熱傷面積、症状や処置についてまとめておく。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、熱傷に基づく問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うこと。復習時間:2時間程度

6 急性期患者への看護1 急性循環障害(ショック)患者への看護 科目の中での位置付け すでに学習した術後合併症の循環器障害との関連を想起しつつ、循環器障害(ショック)に対する処置や看護を理解する。まず、ショックの定義と分類(循環血液量減少性ショック:出血性ショック・体液喪失性ショック、血液分布異常性ショック:アナフィラキシーショック・敗血症性ショック・神経原性ショック、心源性ショック、心外閉塞・拘束性ショック)、病態、症状(血圧低下、脈拍数増加、尿量減少、冷汗、チアノーゼ、意識障害、等)を理解する。ショックはその分類により病態が異なり、循環動態所見や処置内容も異なるため、各ショック共通の処置(呼吸管理・循環管理)と各ショックの分類ごとの処置を理解する。ショック状態の患者の看護として、生命維持のケア、呼吸・循環動態の改善:早期対応のためのモニタリング・安全安楽な体位の管理・体温維持のための保温や加温した輸液の準備、苦痛・不安の軽減:必要時の鎮静鎮痛・治療や処置の説明を理解する。
系統看護学講座 別巻 救急看護学第4章F、第5章D P129-135 、192-199
コマ主題細目 ① ショックとは ② ショック時の救急処置 ③ ショック時の援助
細目レベル ① ショックの定義と分類(循環血液量減少性ショック:出血性ショック・体液喪失性ショック、血液分布異常性ショック:アナフィラキシーショック・敗血症性ショック・神経原性ショック、心源性ショック、心外閉塞・拘束性ショック)、病態、症状(血圧低下、脈拍数増加、尿量減少、冷汗、チアノーゼ、意識障害、等)を理解する。循環血液量減少性ショックとは、血管外に血液成分が流出することで生じるショックであり、出血性ショックと体液喪失性ショックとに分類される。血液分布異常性ショックは、末梢血管抵抗の低下と毛細血管床のシャント血流増加によって起こり、アナフィラキシーショックと敗血症性ショック、神経原性ショックとに分類される。心源性ショックと心外閉塞・拘束性ショックとがあり、それぞれの病態を理解する。
② ショックはその分類により病態が異なり、処置内容も異なるため、各ショック共通の処置(呼吸管理・循環管理)と各ショックの分類ごとの処置を理解する。ショックの病態は臨床所見から、代償性ショック、非代償性ショック、不可逆性ショックの3つの病態に分けられる。ショックの代表的な症状は、蒼白、冷汗、虚脱、微弱な脈拍、呼吸不全であり、ショックの5P症状と言われている。その他に、ショックの分類によっては、脈拍数や心拍出量、末梢血管抵抗などの循環動態所見に特徴があるため、区別して理解しておく。ショックに伴って生じる随伴症状として、意識障害や呼吸数の増加や減少、呼吸困難、胸部症状などがあげられるため、それらについても理解しておく。
③ ショック状態の患者の看護(生命維持、呼吸・循環動態の改善、苦痛・不安の軽減)を理解する。ショック時に共通する救急処置として、呼吸状態のモニタリング高流量の酸素投与、場合によっては気管挿管と人工呼吸器管理を行う。循環管理としては大量輸液を行い循環血液量を維持し、心電図モニターにより心拍や不整脈などを継続的にモニタリングする。アナフィラキシーショックの場合は、咽頭浮腫が生じる可能性があるため直ちに気管挿管し気道を確保する。敗血症性ショックの場合は、感染源の特定に努め、抗菌薬や免疫グロブリン製剤の投与が行われる。心源性ショックの場合は、カテコールアミンを投与し心ポンプ機能の改善を図る必要があることなどを理解する。
キーワード ① 循環血液量減少性ショック ② 血液分布異常性ショック ③ 心原性ショック ④ 心外閉塞・拘束性ショック ⑤ ショック時のケア
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用し、授業内容の要点や構造を事前に整理し、学習内容の全体像を把握することを推奨する。「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章F、第5章Dを熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章F、第5章Dを読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、ショックの分類と各ショックの病態と特徴、各ショックの症状、循環動態所見や随伴症状、ショックに対する処置と援助についてまとめておく。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、ショックの定義や分類に基づく問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うこと。復習時間:2時間程度

7 急性期患者への看護2 呼吸不全患者への看護 科目の中での位置付け すでに学習した全身麻酔の呼吸機能への影響や術後の呼吸器合併症との関連を想起しつつ、呼吸不全の病態と症状、呼吸不全に対する救急処置と援助を理解する。まず、呼吸不全の定義と分類にはⅠ型呼吸不全、Ⅱ型呼吸不全、急性呼吸不全、慢性呼吸不全があり、病態として肺胞低換気、肺内シャント、換気-血流比の不均衡、拡散障害に分けて考えることができ、それぞれの機序を理解する。呼吸不全の症状として、呼吸器系、中枢神経系、循環器系、消化器系、皮膚への影響があることを理解し、それらを観察項目として理解する。次いで、呼吸不全時の救急処置を理解する。無呼吸、気道異物による窒息、舌根沈下による気道閉塞、緊張性気胸、努力呼吸など、それぞれの救急処置を理解する。呼吸障害時の看護として、呼吸困難を改善するケア(体位と姿勢への援助、気道浄化を促進するケア:ハフィング・用手的呼吸介助法など、効果的な呼吸のための援助)や不安を軽減するためのケアの方法を理解する。
系統看護学講座 別巻 救急看護学第4章E、第5章C P122-129、183-192
写真で分かる臨床看護技術2アドバンスP86-96
コマ主題細目 ① 呼吸不全とは ② 呼吸不全時の救急処置 ③ 呼吸不全時の援助
細目レベル ① 呼吸不全の定義と分類(Ⅰ型呼吸不全、Ⅱ型呼吸不全、急性呼吸不全、慢性呼吸不全)、病態(肺胞低換気、肺内シャント、換気-血流比の不均衡、拡散障害)、症状(呼吸器系、中枢神経系、循環器系、消化器系、皮膚)を理解する。呼吸不全の病態として、肺胞低換気は一回換気量・分時呼吸数の減少であり死腔換気量の増加で生じる状態であり、肺内シャントは静脈血肺胞でのガス交換が行われず、酸素化されないまま体循環に流れる状態である。換気-血流比の不均衡は肺胞換気量が肺毛細血管血流量より減少し酸素化が不十分なまま心臓に血液が戻る状態をいい、拡散障害は間質の浮腫・繊維化により肺胞膜の肥厚や面積の減少することで酸素の拡散障害が生じた状態であり、これらの分類と病態を理解する。
② 呼吸障害では、呼吸数や深さの増大、呼吸困難、努力呼吸などの呼吸器系の症状のほかに、中枢神経系、循環器系、消化器系、皮膚とその影響は大きく、しっかりと観察できるように十分に理解する。呼吸不全に対する救急処置を理解する。無呼吸、死戦期呼吸の場合は即時に心肺蘇生を行う。気道異物による窒息では腹部突き上げ法や背部叩打法を行い、舌根沈下による気道閉塞では頭部後屈下顎挙上法や下顎挙上法による気道確保の後にエアウェイの挿入を行うため、その方法を理解する。緊張性気胸では、空気が胸郭に貯留することで静脈還流を傷害しショック状態となることから、緊急時には18G以上の針で鎖骨中線2~3肋間を穿刺し、そののちに胸腔ドレナージを行うなど、それぞれの救急処置を理解する。
③ 呼吸不全時の援助を理解する。呼吸困難を改善するケア(体位と姿勢への援助)、気道浄化を促進するケア、効果的な呼吸のための援助や不安を軽減するためのケアの方法を理解する。呼吸困難を改善するケアとしては座位やファーラー位にし、呼息障害の場合は前傾姿勢の座位をとるなど体位の工夫をする。気道浄化を促進するためには、痰の粘性を下げることや効果的な咳嗽の指導としてハフィングを行うこと、用手的呼吸介助法や体位ドレナージなどの目的と具体的方法、留意点を理解する。効果的な呼吸の方法としては、閉塞性肺疾患の患者に対して口すぼめ呼吸が有効であり、方法について理解する。強い呼吸困難は生命に対する恐怖や不安を抱かせる症状であり、不安軽減の具体的ケアについても理解する。
キーワード ① 換気障害 ② ガス交換障害 ③ 気道浄化 ④ 体位ドレナージ ⑤ 口すぼめ呼吸
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを活用し、授業内容の要点や構造を事前に整理し、学習内容の全体像を把握することを推奨する。「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章E、第5章Cを熟読し、意味の分からない語句については調べておく。予習時間:2時間程度
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章E、第5章Cを読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、呼吸不全の定義と分類、呼吸障害の症状、呼吸困難を改善するためのケアや気道浄化を促進する援助の方法について、留意点なども含めてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。ChatGPTを活用し、呼吸不全に関する問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うこと。復習時間:2時間程度

8 急性期患者への看護3 意識障害患者への看護  科目の中での位置付け 成人看護学概論で学習した身体侵襲についてや急激な身体侵襲下にある急性期患者についてを想起しつつ、意識障害患者への処置や看護を理解する。まず、意識障害の定義と意識障害をきたす要因と疾患(一次性脳障害、二次性脳障害)について理解する。問診・視診・触診で観察できる症状(意識レベル、瞳孔異常、眼球運動異常、肢位異常、四肢の運動障害、反射、髄膜刺激症状、頭蓋内圧亢進症状、など)と疾患を理解し、アセスメントのポイントを理解する。意識障害の中でもクリティカルな状況にあるといえる頭蓋内圧亢進と脳ヘルニアについて、その要因を理解する。意識障害時の看護として、生命維持のためのケアである体位管理や呼吸管理、循環管理を行い脳ヘルニアの予防に努め、呼吸機能の観察とケア、特徴的なクッシング現象などの循環機能の観察とケア、痙攣や不随意運動による転落防止などの安全対策や早期のリハビリテーションなどの予防的ケア、家族へのケアの具体的方法を理解する。
系統看護学講座 別巻 救急看護学第4章D 、第5章B P114-122、176-183           2.配布資料      
コマ主題細目 ① 意識障害とは ② 意識障害時の観察とアセスメント ③ 意識障害時の援助
細目レベル ① 意識障害の定義と意識障害をきたす要因と疾患(一次性脳障害、二次性脳障害)、意識障害時に実施される検査について理解する。脳神経系の出血性病変や閉塞性病変などにより生じる症状として、頭蓋内圧亢進や脳ヘルニアがある。頭蓋内圧亢進症状として、激しい頭痛、悪心・嘔吐、うっ血乳頭、クッシング現象、散瞳、痙攣などがあることを理解する。また、通常は硬膜で仕切られた中に納まっている脳が占拠病変などにより押し出された状態を脳ヘルニアといい、意識障害や片麻痺、チェーンストークス呼吸、動眼神経麻痺、クッシング現象などが出現することを理解する。頭蓋内圧亢進の予防として、呼吸管理や循環管理などが重要であることを理解する。
② 問診・視診・触診で観察できる症状としてと疾患を理解し、アセスメントのポイントを理解する。脳・神経系の形態・機能を想起しながら、脳神経系の障害により出現する意識障害と随伴する症状の観察について理解する。脳神経系の障害を生じた場合、見当識や判断力、記憶力などの意識障害を生じることとなり、意識障害患者は生命維持の危機に陥る可能性が高いといえる。そのため、脳神経系の観察は非常に重要であり、グラスゴー・コーマ・スケール、ジャパン・コーマ・スケールを用いた基本的な意識レベルの観察と、その他の神経所見として、瞳孔・対光反射の異常、眼位・眼球運動、肢位の異常と四肢の運動障害、髄膜刺激症状の観察について理解する。
③ 意識障害時の看護として、生命維持のためのケア(脳ヘルニアの予防、呼吸機能の観察とケア、循環機能の観察とケア)、予防的ケア(安全対策、リハビリテーション)、家族へのケアの方法を理解する。意識障害時の看護として、体位管理や呼吸管理、循環管理と輸液管理を行い脳ヘルニアの予防を行い、生命維持に努める。呼吸パターンの変調や舌根沈下による気道閉塞、人工呼吸器管理といった呼吸機能の観察とケア、特徴的なクッシング現象などの循環機能の観察と拘束性病変と出血性病変でのケアの違い、痙攣や不随意運動による転落防止などの安全対策や廃用性症候群予防として早期からのリハビリテーションといった予防的ケア、突然の発症であることが多い意識障害患者・家族へのケアなどの具体的方法を理解する。
キーワード ① 意識障害 ② 随伴症状 ③ 頭蓋内圧亢進 ④ 脳ヘルニアの予防 ⑤ 二次障害の予防
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習としてChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章D、第5章Dを熟読し、意味の分からない語句については調べておく。コマシラバスと『成人看護学 慢性期看護論第3版』Ⅰ章1-3、5、Ⅱ章1、5を読み、事前に配布したコマ用オリジナル配布資料を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。 予習時間は120分必要である。
復習としては、講義資料を見直し、講義中に書き留められなかった重要語句については「系統看護学講座 別巻 救急看護学」第4章D、第5章Dを読み返し、記載しておく。必要時解説を追加記載する。教科書の重要な部分にラインを引く等したうえで、脳神経系の観察の具体的方法、頭蓋内圧亢進と脳ヘルニアの特徴的症状、意識障害患者へのケア方法について、留意点なども含めてまとめる。講義中に出題した看護師国家試験過去問題を解き直した上で解説を熟読し、正解できなかった問題については関連する講義資料の確認を行う。授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。ChatGPTを活用し、意識障害に関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する 復習時間は120分必要である。

9 呼吸系の障害を有する人への看護 科目の中での位置付け この授業では、呼吸機能障害を持つ患者の看護を行うために必要な情報やアセスメントの視点、看護について理解する。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、症状があらゆる側面に様々な影響を及ぼし、中でも呼吸困難感は、患者の日常生活動作を制限し、QOLの低下をもたらす。その他にも、咳嗽や喀痰、疲労感、胸の締めつけ感、不眠、不安などを抱え、それらを自分でコントロールしながら生活を送らなければならない。また、病は一時的なものではなく、長期にわたって徐々に進行するものであるため、時間の経過の中で症状の憎悪や新たな症状の出現などを体験し、そのたびに新たな対処方策を獲得しなければならない。看護者は、患者が安楽、安全に日常生活を送れるように、換気障害の改善を目指すことが重要である。COPDの病態の理解と共に、看護に必要な情報やアセスメントの視点、一般的な看護目標、症状マネジメントや日常生活への援助、心理社会的支援、家族への援助における重要な点など、具体的な看護の特徴について理解する。
1.・成人看護学 慢性期看護 改訂第4版pp258-268 2.配布資料
コマ主題細目 ① 慢性閉塞性肺疾患(COPD)を持つ患者の特徴 ② 呼吸機能のアセスメント ③ 呼吸機能障害を持つ患者への看護
細目レベル ① 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態、診断、治療の概要を理解できることを1つ目の学修目標とする。肺の構造と機能を復習し、肺に取り込まれた空気が肺胞を取り囲む毛細血管によってガス交換が行われることを理解する。慢性呼吸不全は酸素を体に取り入れて、体内でできた炭酸ガスを体外に放出するという肺の本来の働きを果たせなくなった状態であり、慢性呼吸不全を引き起こす病気にCOPDがある。COPDは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生ずる肺疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変がさまざまな割合で複合的に関与し起こり、臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示すが、これらの症状に乏しいこともある。病態関連図を作成しながらCOPDの理解を深める。
② 慢性閉塞性肺疾患(COPD)と共に生きる人の特徴について理解できる。COPDに対して行われる治療として、禁煙、呼吸リハビリテーション、抗コリン薬の使用、吸入ステロイド、酸素療法、換気補助療法があることを学ぶ。また、在宅酸素療法や非侵襲的陽圧換気(NPPV)についても紹介する。COPDとその治療について理解したうえで、COPDと共に生きる人の身体的・心理的・社会的特徴について理解する。具体的には①呼吸困難による身体活動への支障が大きい、②COPDの増悪を繰り返しながら機能障害が進展する、③COPDの経過は生命予後に影響を及ぼす、④COPDの管理にセルフマネジメントが必要となる、⑤呼吸困難や治療に伴う心理・社会的影響が大きい。などの特徴を有する。
③ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)と共に生きる人への援助の方針と看護について理解できる。COPDと共に生きる人への援助の指針として、呼吸困難をマネジメントし、日常生活における身体活動性を維持できるよう支援すること、呼吸機能障害の進展や合併症の予防に必要な自己管理を実践できるよう支援することが挙げられる。正常な身体・心理・社会状態からの逸脱を知るために必要な観察項目は何か、アセスメントの視点を学ぶとともに、症状マネジメントへの支援として、呼吸困難のマネジメント、パニックコントロール、排痰法、体位の工夫、教育的支援について学ぶ。また、症状状悪を予防するためには、早期発見が重要であり、患者のセルフモニタリングを支援する方法についても学ぶ。
キーワード ① 呼吸機能障害 ② 呼吸機能のアセスメント ③ 呼吸機能障害を持つ患者への看護 ④ 在宅酸素療法 ⑤ 呼吸リハビリテーション
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。コマシラバスと教科書の該当箇所、コマ用オリジナル配布資料を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。成人期看護概論のコマ用オリジナル配布資料を再読すること。 予習時間は120分必要である。
復習;授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。呼吸機能障害の病態生理、呼吸機能障害のアセスメントの視点、看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、COPDに関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習時間は120分必要である。

10 循環器系の障害を有する人とその家族への援助 科目の中での位置付け 第10回では、慢性的な循環機能障害を抱える患者に対する看護について、理解を深めることを目的とする。生命活動は、心臓の働きによって全身の臓器や組織へ血液が供給され、代謝産物が心臓へ戻るという一連の循環過程によって支えられている。しかし、何らかの要因によりこの循環が障害されると、循環機能障害が生じる。
本科目では、慢性的な循環機能障害の種類や病態生理について学修し、症状の種類とその成因、病態に至る過程について理解を深める。これらの理解は、適切なアセスメントおよび看護介入を計画するための基礎となる。
次に、循環機能のアセスメントに必要な要素について理解する。具体的には、患者の病歴、心機能の分類、評価指標などを取り上げるとともに、バイタルサインの変動、観察すべき症状、検査データおよびその解釈について学修する。
さらに、循環機能障害に対する治療法と、それに伴う看護の特徴について学ぶ。治療法と看護は密接に関連しており、治療法の特性を理解することは、適切な看護を提供するうえで不可欠である。
加えて、虚血性心疾患や慢性心不全など、代表的な循環機能障害を取り上げ、具体的な事例を通して理解を深める。これらの疾患に対する看護目標の設定、症状の管理、日常生活への援助、心理社会的支援、患者教育について学修することにより、臨床場面において効果的な看護を実践する力を養う。

1.成人看護学 慢性期看護論 第3版 鈴木久美 旗持知恵子 佐藤直美 南江堂 2023 276~317頁
2.配布資料
コマ主題細目 ① 循環機能障害の種類と病態 ② 循環機能障害のアセスメントに必要な情報 ③ 慢性の循環機能障害を持つ患者への看護
細目レベル ①  循環機能障害の種類およびその病態について理解を深めることを目的とする。循環機能障害とは、心臓に関連する疾患やその他多様な因子によって引き起こされる状態である。循環機能障害は、大きく心機能障害により心拍出量の低下をきたす心不全と、心臓以外の要因によって生じる末梢循環機能不全の二つに分類することができる。
心不全にはさまざまな形態が存在する。具体的には、①心筋の収縮力低下によるもの、②弁膜異常により心拍出量の低下を引き起こすもの、③動脈血管の狭窄や硬化によるもの、④刺激伝導系の異常によるものなどが含まれる。
一方、末梢循環機能不全にもいくつかのパターンがみられる。具体的には、①循環血液量の減少、②全身における酸素需要の亢進、③高血圧(本態性高血圧および二次性高血圧)などが挙げられる。
さらに、循環機能障害の病態生理を理解するうえでは、心臓機能に関連する四つの要素について理解することが重要である。すなわち、①心筋の収縮力、②前負荷、③後負荷、④心拍数である。これらの要素が関与する左心不全および右心不全における自覚症状と他覚症状についても学修する。
循環機能障害は、その原因や表れ方が多様であるため、それぞれの特性を理解し、適切なアセスメントおよび治療を選択するための基礎的知識を修得することが求められる。

② 循環機能障害のアセスメントでは、さまざまな観点から心機能を評価し、対象者の全体像を把握することが重要である。その一つとして、病歴に基づく評価が挙げられる。症状や徴候と身体活動との関連、循環機能障害を引き起こす可能性のある原因や誘因などについて、現病歴を詳細に把握することが求められる。
また、既往歴の評価も重要である。心疾患や循環機能障害の既往の有無、既往がある場合にはその内容や経過を確認するとともに、家族歴を含めた全体的な背景を把握する必要がある。
心機能の程度や重症度の評価には、NYHA(New York Heart Association)心機能分類や身体活動能力質問表などを用いる。さらに、バイタルサインの変動も重要な評価項目であり、血圧、脈拍、呼吸の状態などを継続的に観察する。加えて、自覚症状および他覚症状の観察も欠かせない。
さらに、検査データに基づいて心機能の評価を行う。胸部X線検査、心電図検査、心エコー検査、動脈血ガス検査などの結果をもとに心機能を総合的にアセスメントする方法について理解を深める。

③ この授業では、慢性の循環機能障害(虚血性心疾患、慢性心不全)をもつ患者への看護について学修し、その理解を深める。具体的には、患者の心機能の程度、自覚症状および他覚症状の有無とその程度、全身状態などの身体的側面を評価するためのアセスメントの視点について学ぶ。
さらに、患者が疾患や治療をどのように受け止めているか、心理的安定度の程度、ストレス反応やコーピングの状況など、心理・精神的側面についても理解を深める。
また、患者の就業状況や役割、経済状況といった社会・経済的側面、生活パターンなどの日常生活の側面、さらに家族に関する側面を把握するための視点について学修する。
加えて、虚血性心疾患および慢性心不全をもつ患者に対する一般的な看護目標について理解を深める。症状マネジメント、食事や運動などの日常生活への援助、心理社会的援助、教育的支援、家族への援助といった看護の特徴について学び、これらが患者の健康回復およびその維持に向けて必要な要素であり、それぞれが重要な役割を果たしていることを理解することを本授業の目的とする。

キーワード ① 循環機能障害の種類と病態 ② 循環機能障害のアセスメント ③ 循環機能障害を持つ患者への看護 ④ 虚血性心疾患 ⑤ 慢性心不全
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 予習:ChatGPTを活用し、授業テーマに基づく確認問題を作成するなど、予習を行うことを推奨する。これまでに履修している成人看護学概論及び病理学・形態機能学・疾病治療論・薬理学・生化学の該当箇所の復習を行う。また、事前に教科書の該当ページを参考にし、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。予習には120分必要である。
復習:授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。病態やアセスメントの視点・看護の特徴についてまとめておくChatGPTを活用し、小テスト形式の循環機能障害に関する問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。。復習には120分必要である。

11 消化器系の障害を持つ人への看護 科目の中での位置付け 本項目では、慢性の栄養摂取・消化機能障害を持つ患者の特徴とアセスメントの視点、看護について理解する。栄養摂取・消化機能障害は、栄養を貯えたり、相互に補完・協働する代謝機能が発達しているため、障害の程度や初期段階の場合は、通常は影響が外観にあらわれず、緊急性は低いとされている。しかし、脂質の消化吸収不足は、脂溶性ビタミンの不足から皮膚の変化や出血傾向を招き、たんぱく質の消化吸収不足は、筋肉の萎縮や貧血、浮腫などを招くなど広範囲に身体的影響を及ぼし、原因がはっきりしない場合では、消化管を直接観察できないことから、不安が生じる。長期に及ぶと栄養状態は不良になり、体力はますます低下し、日常生活動作にも支障をきたし、腹水や黄疸、るい痩などボディイメージの変化は、患者の自尊心を低下させる。栄養摂取・消化機能障害は、青年期、壮年期から老年期という幅広い年代の人々が罹患することが多い障害の一つである。また、正常な栄養摂取・消化機能が障害されることは、排便頻度の変化、腹部膨満感、腹痛、悪心など日常的によくみられ、成人の約15%に起こるとされている。「食べる」「エネルギーを生み出す」「老廃物を排泄する」という消化機能が障害されることで、日常生活に支障がみられるだけでなく、会食・飲酒などの社会的交流においても障害が及ぶことから、看護者は早期にその障害を取り除くこと、波及させないことに努めなければならない。ここでは、慢性の栄養摂取・消化機能障害の代表的疾患である慢性肝炎・肝硬変を中心に学びを深め、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎(クローン病との違い)についても学修していく。
1.成人看護学 慢性期看護論 第3版 鈴木久美 旗持知恵子 佐藤直美 南江堂pp318-365 2.配布資料
コマ主題細目 ① 栄養摂取・消化機能障害の種類と病態生理 ② 栄養摂取・消化機能障害のアセスメント ③ 慢性の栄養摂取・消化機能障害をもつ患者への看護
細目レベル ① 慢性の消化器系の疾患の病態について理解する。消化・吸収障害は、食物が咀嚼運動、腸管の分節運動、蠕動運動などの「移送機能」、食物から栄養を取り込むために分解し、消化管内を移動し消化酵素による化学反応により消化される「消化機能」、消化された物質を栄養素として体内に取り入れる「吸収機能」があり、栄養摂取・消化機能障害を移送機能の障害、消化機能の障害、吸収機能の障害に分けて考える。ここでは、消化機能の障害、吸収機能の障害について学びを深め、成人期から罹患者数が多いとされる、胃・十二指腸潰瘍、肝硬変・難病指定されている潰瘍性大腸炎、クローン病の病態と患者の特徴について理解する。これらの病態を理解したうえで、胃・十二指腸潰瘍、肝硬変・難病指定されている潰瘍性大腸炎、クローン病に対し実施される検査、治療について理解を深められるようにする。
② 慢性の消化器系の疾患に対し実施される検査、治療について理解する。栄養摂取・消化機能障害のアセスメントに必要な情報として、消化・吸収機能の結果は血液の内容にあらわれやすいため、血液検査が有効とされる。その他の検査として、腹部単純X線写真、腹部超音波検査、上部・下部消化管内視鏡検査などがあり、それぞれの検査内容を理解し、症状に合わせた検査の選択を知る。経口摂取が困難で十分な消化吸収が期待される場合は経管栄養法が行われる場合があり、投与経路の分類や栄養チューブ等の管理が必要となるため、経管栄養法についての知識を身に付ける。さらに、栄養摂取・消化機能障害に関する検査は、消化機能障害により体力が消耗している患者に影響を与えることから、身体的、精神的な負担を考慮した看護援助が重要である。
③ 慢性の栄養摂取・消化機能障害の代表的な疾患の一つである慢性肝炎・肝硬変の患者への看護について学ぶ。慢性肝炎から肝硬変、肝細胞がんへの進行を抑制するために、慢性肝炎の段階では患者が適切な治療法を選択し、治療を継続できるように支援することが重要である。肝硬変の段階では、肝予備能が比較的保たれた代償期、肝予備能が失われた非代償期の各期に応じて、食事療法や安静などの意味を患者に理解してもらい、肝予備能を維持できるように援助することが重要である。ここでは、細目レベル➀②で習得した慢性の栄養摂取・消化機能障害を持つ患者の病態・特徴、アセスメントを踏まえ、慢性肝炎・肝硬変、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎(クローン病を含む)の看護実践(症状マネジメント、日常生活援助、心理社会的支援、教育支援、家族援助)について理解する。
キーワード ① 慢性の栄養摂取・消化機能障害 ② 栄養摂取・消化機能障害のアセスメント ③ 慢性の栄養摂取・消化機能障害を持つ患者への看護 ④ 慢性肝炎・肝硬変 ⑤ 胃・十二指腸潰瘍
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを活用し、小テスト形式の問題を事前に作成することで、重要事項の把握に努めること。コマシラバスと教科書の該当箇所、コマ用オリジナル配布資料を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。成人期看護概論のコマ用オリジナル配布資料を再読すること。 予習時間は120分必要である。
復習;授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。消化機能障害の病態生理、消化機能障害のアセスメントの視点、看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、消化機能障害に関する問題を作成・解答することで、理解度の確認を行うこと。予習時間は120分必要である。

12 慢性の代謝・内分泌系の障害また腎・泌尿器障害を有する人とその家族への援助 科目の中での位置付け 本項目では、慢性の代謝・内分泌系および腎・泌尿器の障害を持つ患者の特徴、アセスメント、看護について理解する。代謝・内分泌系の代表疾患として挙げられる「糖尿病」「慢性腎不全」「甲状腺機能障害」を取り上げる。慢性疾患は、長期にわたって続くという特徴をもち、身体的問題に加え、身体的問題から派生した心理社会的問題、生活上の問題、家族の問題を持つことが多い。慢性期疾患の中でも生活習慣病といわれる疾患は、特に、生活習慣病と呼ばれる慢性疾患は成人期や老人期に多く発症するが、近年では時代とともに変化し、食習慣や生活様式による要因などの社会的文化背景が影響してきている。年々増加傾向にある糖尿病が掲げられ、合併症の減少、治療継続者の割合の増加、血糖コントロール不良者の割合の減少、糖尿病有病者の抑制が推進されている。糖尿病および生活習慣と関連のある代謝機能障害(脂質異常症・メタボリックシンドローム・高尿酸血症など)の慢性疾患では、罹患しないよう予防に重点をおき、健康増進に対する教育が欠かせない要素であり、看護者はこの教育課程において、重要な役割を担っており、慢性の代謝機能障害を持つ患者の特徴と看護について理解する必要がある。また、生体の内部環境を調節する主な器官の一つは腎臓である。腎臓は、体内で行われる代謝過程で生じた最終代謝産物(クレアチニン、尿素窒素など)の排泄、体液量と組成の恒常性の維持、さらにホルモン(エリスロポエチン、レニン)の産生やビタミンDの活性化といった役割を果たす。腎機能が障害されることにより生体に様々な影響を及ぼす。内部環境調整障害のうち腎疾患を取り上げ、腎疾患の種類、慢性腎臓病の重症度分類、アセスメントに必要な検査(尿検査、糸球体濾過量、血液生化学・末梢血液・血ガス検査、画像検査、腎生検など)、腎疾患の各病期(発症~ステージG5)における臨床症状、慢性腎臓病の治療(透析療法、食事療法、薬物療法など)について理解する。また、慢性腎臓病患者に対し透析導入前、透析導入期、維持透析期における心理社会的支援、教育的支援などにおける重要な点など、具体的な看護の特徴について理解する。さらに、甲状腺機能異常症の患者の看護についてもアセスメントや看護の概要について理解することを目的とする。
1.成人看護学 慢性期看護論 第3版 鈴木久美 旗持知恵子 佐藤直美 南江堂 2023 367~410頁
2.配布資料
コマ主題細目 ① 糖尿病の種類と病態、治療、看護 ② 慢性腎臓病の病態、治療、看護 ③ 甲状腺機能障害の病態、治療、看護
細目レベル ① 糖尿病の基本的な病態と看護について理解する。糖尿病は、インスリンの分泌不足や作用低下により慢性的な高血糖状態が持続する代謝性疾患であり、血糖コントロール不良が続くことで全身にさまざまな影響を及ぼす。代表的な合併症として、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害の三大合併症があり、これらは生活の質を大きく低下させる要因となるため、早期からの予防と管理が重要である。
糖尿病には主に1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型糖尿病は自己免疫機序などによりインスリン分泌が著しく低下するのに対し、2型糖尿病はインスリン抵抗性や分泌低下が複合的に関与し、生活習慣との関連が深い点が特徴である。治療においては、1型糖尿病ではインスリン療法が不可欠であり、2型糖尿病では食事療法・運動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法やインスリン療法が行われる。
看護においては、血糖コントロールの支援、低血糖・高血糖症状への対応、合併症予防のための観察と指導、さらにセルフケア能力を高めるための教育的支援が重要である。患者の生活背景を踏まえ、継続的な療養生活を支える看護の役割について学修する。


② 慢性腎臓病を中心とした腎疾患の病態、治療および看護について理解する。腎疾患のアセスメントにおいては、腎機能の状態を的確に把握することが重要であり、尿検査、糸球体濾過量(GFR)、血液生化学検査、末梢血液検査、動脈血ガス検査などの各種検査の特性と意義について学修する。さらに、必要に応じて画像検査や腎生検が行われることについて理解する。
慢性腎臓病は、発症から進行に伴い臨床症状が変化するため、ステージG1からG5に至る各病期の特徴について把握することが求められる。特に、腎機能低下が進行するステージG4およびG5では、全身状態への影響が顕著となるため、その症状や生活への影響について理解を深める。
治療においては、病期に応じた生活習慣の改善や食事療法、血圧・血糖・脂質管理、貧血治療を目的とした薬物療法などが行われる。また、腎機能が高度に低下した場合には透析療法が導入されるため、その適応や導入基準についても学修する。
看護においては、病期や治療段階に応じた生活指導やセルフケア支援、治療選択に伴う心理的支援が重要であり、患者が長期にわたり療養生活を継続できるよう支援する看護の役割について理解する。

③ 甲状腺機能異常症の病態および患者の看護について理解する。甲状腺は、生体の代謝調節に重要な役割を担う内分泌器官であり、甲状腺ホルモンの分泌異常により全身の臓器や機能にさまざまな影響を及ぼす。甲状腺機能異常症には、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって生じる甲状腺機能亢進症と、分泌低下によって生じる甲状腺機能低下症があり、それぞれ異なる症状を呈する。
アセスメントにおいては、全身状態の把握に加え、体重変動、脈拍、体温、発汗、倦怠感、精神状態などの自覚症状および他覚症状を観察する。また、血液検査による甲状腺ホルモン値や甲状腺刺激ホルモン(TSH)の変動を理解し、病態との関連を評価することが重要である。
治療には、薬物療法を中心に、必要に応じて放射線療法や手術療法が選択されるため、各治療の特徴と生活への影響について理解する。
看護においては、症状の観察と悪化の早期発見、服薬管理への支援、日常生活上の留意点に関する指導、心理的支援が重要である。患者が治療を継続し、安定した生活を送ることができるよう支援する看護の役割について学修する。

キーワード ① 慢性の代謝・内分泌系の障害を持つ患者のアセスメント・看護 ② 糖尿病 ③ 慢性腎不全 ④ 甲状腺機能異常症
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを活用した主体的な予習を推奨する。学習内容に関する問いを自ら設定し、理解の見通しを持つこと。これまでに履修している成人看護学概論及び病理学・形態機能学・疾病治療論・薬理学・生化学の該当箇所の復習を行う。また、事前に教科書の該当ページを参考にし、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。予習には120分必要である。
復習:授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。病態やアセスメントの視点・看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、内分泌・代謝に関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。復習には120分必要である。

13 脳・神経系の障害を持つ人への援助  科目の中での位置付け 本授業では、脳・神経機能障害を持つ患者の看護を行うために必要な病態の理解やアセスメントの視点、看護、リハビリテーションについて理解する。まず、脳卒中である虚血性疾患(脳梗塞)、出血性疾患(脳出血、クモ膜下出血)を取り上げ、その病態と症状、アセスメント、血栓溶解療法や血管内治療等の主な治療について概観する。脳・神経機能障害が起こることによって、運動障害、感覚障害、意識障害、認知障害、言語障害、嚥下障害などの症状が出現する。さらに、脳卒中により、不動や臥床生活が続くことにより、廃用症候群も出現する。これらの障害に対し、病期に応じたリハビリテーションを行うことが必要になることを理解する。リハビリテーションについては、急性期から慢性期の治療に応じて、急性期、回復期、維持期のリハビリテーションが展開されており、早期から適切なリハビリテーションが行われた場合、ある程度まで機能を回復できることが多い。脳卒中のリハビリテーションは、代償に重点を置いた方法から、脳の可塑性変化を促し、機能障害の改善を図る方向へ変化していることを理解する。さらに、脳・神経系障害を有する人に生じうる看護問題を理解し、一般的な看護目標、日常生活への援助、心理社会的支援、アドヒアランスや自己効力感に着目した援助について理解する。
成人看護学 慢性期看護 改訂第4版、鈴木久美、籏持知恵子、佐藤直美編集、南江堂・2023、pp.96-97、107-109、465-472
配布資料
コマ主題細目 ① 脳・神経機能障害の種類と病態 ② 脳・神経機能のアセスメント ③ 脳・神経機能障害を持つ患者への看護 ④ リハビリテーション ⑤ アドヒアランス・自己効力感を高める看護
細目レベル ① 脳・神経機能障害の種類と病態生理について理解する。脳・神経機能障害が起こることによって、運動障害(麻痺、振戦、不随意運動、失調など)、感覚障害(麻痺、鈍麻、異常知覚など)、自律神経障害、意識障害、認知障害、言語障害、嚥下障害などの症状が出現する。これらの障害をもたらす原因は、神経細胞の壊死(頭部外傷、脳血管疾患など)、腫瘍(脳腫瘍、神経膠腫(グリオーマなど)、炎症(多発性硬化症、ギランバレー症候群など)・感染(髄膜炎など)などである。また、運動障害(随意運動障害(麻痺)、失調、不随意運動)、感覚障害、意識障害、認知障害(失行、失認、失語、記憶障害、注意障害、遂行機能障害などの高次脳機能障害)、言語障害(Wernicke失語、Broca失語)、嚥下障害の病態生理について理解できる。
② 脳卒中と共に生きる人のリハビリテーションの実際を理解できる。
脳・神経機能障害が起こることによって、運動障害、感覚障害、意識障害、認知障害、言語障害、嚥下障害などの症状が出現する。さらに、脳卒中により、不動や臥床生活が続くことにより、廃用症候群も出現する。これらの障害に対し、病期に応じたリハビリテーションを行うことが必要になることを理解する。リハビリテーションについては、急性期から慢性期の治療に応じて、急性期、回復期、維持期のリハビリテーションが展開されており、早期から適切なリハビリテーションが行われた場合、ある程度まで機能を回復できることが多い。脳卒中のリハビリテーションは、代償に重点を置いた方法から、脳の可塑性変化を促し、機能障害の改善を図る方向へ変化していることを理解する。

③ 慢性の脳・神経機能障害を持つ患者への看護について理解する。特に、脳梗塞患者は、高血圧、動脈硬化などの基盤とした疾患であることや治療の合併症により、再梗塞、再出血のリスクがある。片麻痺、拘縮、感覚障害、しびれ、疼痛の出現、廃用性症候群によって、身体可動性や活動性に大きな影響を受ける。食事、排泄、更衣などのセルフケアが十分にできない場合があるなど、多くの看護上の問題を抱える。脳梗塞の患者の看護に必要な情報やアセスメントの視点、脳・神経系障害を有する人に生じうる看護問題を理解し、一般的な看護目標、日常生活への援助、心理社会的支援、アドヒアランスや自己効力感に着目した援助について理解する。
キーワード ① 脳・神経機能障害の種類と病態 ② 脳・神経機能のアセスメント ③ 脳・神経機能障害を持つ患者への看護 ④ リハビリテーション ⑤ アドヒアランス、自己効力感を高める看護
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを活用した予習を推奨するが、生成された内容の正確性を確認しながら主体的に学習すること。コマシラバスと教科書の内容を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。成人期看護概論のコマ用オリジナル配布資料を再読すること。 予習時間は120分必要である。
復習;授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。脳・神経機能障害の病態生理、脳・神経機能障害のアセスメントの視点、看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、脳・神経障害に関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習時間は120分必要である。

14 慢性の運動機能障害を持つ患者への看護 科目の中での位置付け 本項目では、慢性の運動機能障害を持つ患者の特徴とアセスメントの視点、看護について理解する。慢性の運動機能障害の代表的な疾患の一つである関節リウマチと本来は神経系の疾患ではあるが症状として運動器に障害が発生するパーキンソン病について学習する。関節リウマチの症状である全身の関節滑膜炎や関節炎による関節痛は、日常生活動作に障害を引き起こし基本的生活を著しく制限するようになる。また日常生活における制限では社会生活のあらゆる面での参加の制約を引き起こすことになる。これらのことから、関節リウマチに罹患したことやその症状による苦痛を緩和する援助や関節の拘縮を予防する援助、患者が病気と共に前向きに生活できる援助が重要となる。パーキンソン病では大脳基底核が障害されることによる錐体外路症状が起こる。症状の進行によりADLが低下し身体面だけではなく心理・社会的にも支援が必要な状態となるため、継続的な看護が必要である。本項目では、運動機能障害の代表的疾患として、関節リウマチとパーキンソン病について学びを深めていく。
1.成人看護学 慢性期看護論 第3版 鈴木久美 旗持知恵子 佐藤直美 南江堂 2023 445~456頁 473~480頁
2.配布資料
コマ主題細目 ① 運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)の特徴と病態生理 ② 運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)のアセスメント ③ 運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)を持つ患者への看護
細目レベル ① 運動機能障害(関節リウマチ)のフィジカルアセスメントとしては、VASを用いた痛みの評価、総合的疾患活動性の評価などを用いて、病気に対する需要の段階などの患者の精神的側面や社会的側面から患者のアセスメントの視点を理解する必要がある。関節リウマチの痛みには、炎症による痛みや関節の破壊・変形による痛み、それらの痛みによる筋肉の緊張や血行不良による二次的な痛みも多くみられる。まずは、患者が訴えている痛みの種類を明らかにして、適した対処を行うために症状マネジメントが必要である。また関節リウマチの治療法には薬物療法が検討されるが、どの薬剤も副作用の問題があり、個々の病態も異なるため画一的薬物療法は確立されていない。そのため、主体的に納得した意思決定ができるように支援することが大切である。
② ここでは、細目レベル➀②で習得した運動機能障害(関節リウマチ)の特徴と病態生理、アセスメントを踏まえて、看護活動を理解する。看護目標として、①関節リウマチによる痛みが緩和できる、②関節の障害の程度を最小限にし、ADLの拡大とQOLの維持ができる、③関節リウマチに関する基礎知的知識を身につけることにより、納得した治療法の意思決定ができる、④障害にともなう精神的・社会的苦痛が緩和され、病気と共存して生活することができる、とし、具体的な看護活動について学ぶ。特に関節リウマチの活動性が高い時には休息や睡眠がとれるように安静の時間を長くする必要があり、日常生活におけるセルフケアの範囲を広げるために継続してできる運動療法(リハビリテーション)を支援する。根治できる確実な治療法が確立されていない中で、日常生活動作の低下による不安に対する心理社会的支援や長期にわたる受療やアドヒアランスの維持するための教育的支援、周囲のサポート力の向上のための家族支援について理解する。
③ パーキンソン病は中脳の黒質が変性・脱落することによってドパミンが不足し特有の運動症状を呈する疾患である。振戦、筋拘縮、無動、姿勢反射障害が4大症状とされ、症状の進行によってADLが低下していく。またこれらの症状以外にも非運動症状として仮面様顔貌や抑うつなどの精神症状、不眠などの症状がみられ本人だけでなく家族にも心理的・社会的負担が大きくなる。パーキンソン患者に対するアセスメントのポイントとして特徴的な症状の有無や程度を把握し、行われている薬物療法についてその効果や副作用について知る必要がある。援助の方針としては、薬物療法が確実に行われるようにすること、ADL低下を予防するためのリハビリテーションを行うこと、疾患の進行状況に合わせた役割の維持、変更を考慮することが挙げられる。これらの慢性的な症状と共に生きる患者やその家族に対しての援助として日常生活援助とその教育的介入、症状のセルフモニタリングや心理・社会的支援について学ぶ。
キーワード ① 関節リウマチ ② 生物学的製剤 ③ 運動器に障害のある患者への日常生活援助 ④ パーキンソン病 ⑤ 錐体外路症状
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。これまでに履修している成人看護学概論及び病理学・形態機能学・疾病治療論・薬理学・生化学の該当箇所の復習を行う。また、事前に教科書の該当ページを参考にし、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。予習には120分必要である。
復習:授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。病態やアセスメントの視点・看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、運動機能に関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。復習には120分必要である。

15 がん性疾患を有する人への援助 科目の中での位置付け がん性疾患とがんに対する治療について理解できることを目指す。がん治療の三大療法は、手術(外科)療法とがん薬物療法、放射線療法であり、これらを組み合わせて行う集学的治療が行われる。この授業では、がん薬物療法、放射線療法について学ぶ。各治療の特徴やこの治療を行う際の原則、各治療の目的、治療の有効性や治療効果の評価方法について学ぶ。がん薬物療法は多くのがんに対し実施されている治療であり、抗悪性腫瘍薬(細胞障害性抗がん薬、分子標的薬)やホルモン療法などの特徴について理解する。これらをふまえ、がん薬物療法が実際にどのようの進められていくのか、そのプロセスについて理解する。がん薬物療法は、レジメンに沿って患者に確実、安全に投与される。レジメンの必要性や構成についても学ぶ。実際のがん薬物療法は、術前補助療法や術後補助療法の目的で導入されることもあり、ほとんどが多剤併用療法である。がん薬物療法を受ける患者に対しては観察をアセスメントを実施し、予測される副作用への対処を行う必要がある。そのため一般的ながん薬物療法の副作用について学ぶとともに、これらの副作用に対するケアについても理解する。
成人看護学 慢性期看護 改訂第4版、鈴木久美、籏持知恵子、佐藤直美編集、南江堂・2023、pp.197-220
配布資料
コマ主題細目 ① がん性疾患の種類と病態 ② がん性疾患のアセスメント・治療 ③ がん性疾患を有する人への看護
細目レベル ① 肺がんを中心に、主要ながん性疾患について学ぶ。具体的には、わが国における各がん腫の罹患数、死亡数ともに上位を占める肺がん等の病態、病期分類、起こりうる症状、検査、病期分類に応じた治療(手術療法、がん薬物療法、放射線療法、対症療法等)、必要とされる看護支援について理解を深める。特に肺がんは小細胞がん、非小細胞がんであるかによって、治療方針が異なってくる。病期や治療方針を踏まえた看護ケアについて教授するとともに、臨床で遭遇する患者や場面の事例をもとに、実践的な看護についてグループ討議を通して理解を深め、がん看護についての看護観を深める。がんの病態と非がん性疾患との違いについても理解する。
② がんの三大治療の一つであるがん薬物療法の特徴について理解できる。がん薬物療法は、抗がん剤を投与し、がん細胞の増殖、腫瘍増大を阻止する治療であり、全身的な効果が期待できる治療である。抗がん薬によって、正常細胞も攻撃してしまうため、必ず副作用が出現する。そのため、患者のPS(Performance status)(PS;0~2)が保たれており、栄養状態が良好な患者、適切な臓器機能を有している患者に行う。がん薬物療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、がん薬物療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、抗悪性腫瘍薬の種類と特徴について理解する。
③ がんの三大治療の一つである放射線療法の特徴について理解できる。放射線療法は、病変部にX線、γ(ガンマ)線等の電離放射線を照射することによって細胞のDNA分子間の結合を破壊し、病巣を死滅させる局所療法である。その特徴として、身体の形態や機能の温存が可能であり、低侵襲であること。がん種によっては手術と遜色ない効果が期待でき、切除不能や困難な部位にも適当が可能な治療である。一方で、病巣周辺の正常組織に放射線が照射されることによって放射線障害が発生するリスクがある。放射線療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、放射線療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、放射線療法の種類と特徴について理解する。
キーワード ① がん性疾患の種類と病態 ② がん性疾患のアセスメント・治療 ③ がん性疾患を有する人への看護 ④ がん腫 ⑤ がん性疾患と非がん性疾患
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習;ChatGPTを適切に活用し、授業前に内容の整理や問題作成を行うことで、学習への準備を整えること。コマシラバスと教科書の内容を熟読し、重要だと思う箇所およびわからない用語にマーカー等で線を引いておくこと。また、わからない用語はその意味を調べて理解しておくこと。調べても用語が理解できない個所については、授業時間内で必ず解決できるように、目印を付けるなど各自で工夫して授業に臨むように準備すること。成人期看護概論のコマ用オリジナル配布資料を再読すること。 予習時間は120分必要である。
復習;授業で出した課題、小テストと授業資料で理解が不十分なところの理解を深める。がん性疾患の病態生理、がん性疾患のアセスメントの視点、がん薬物療法や放射線療法、看護の特徴についてまとめておく。ChatGPTを活用し、がん疾患に関する小テスト形式の問題を作成し、知識の定着と理解の確認を図ることを推奨する。予習時間は120分必要である。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
術前の看護、術中の看護、侵襲、麻酔の影響、リスクアセスメント 周手術期として、手術侵襲に伴う生体反応が理解できる。主には、全身麻酔による反応、硬膜外麻酔による反応、手術による損傷に伴う生体反応について理解する。ムーアの分類、創傷治癒過程などについて、サイトカインやホルモンの作用・反応と共に理解する。術前看護については、主体的な治療参加への支援、各機能(呼吸機能、循環機能、栄養状態、肝機能・腎機能、など)に対するリスクアセスメント、術直前の援助が理解できる。術中看護については、手術環境(手術室の構造・設備)、術中感染管理と手術室入室から麻酔までの流れと援助、手術体位が及ぼす影響(褥瘡・神経障害の発生要因、好発部位)とその影響を最小限にとどめる方法を理解する。患者入室時には患者確認と不安緩和を行い、手術体位に対しては体位による褥瘡予防や神経障害の予防を行うため、それぞれの障害と予防方法を理解する。★★ 意思決定、侵襲、麻酔の影響、ムーアの分類、リスクアセスメント 10 1,2
術後の看護、術後回復期の看護、術後合併症の特徴、病態生理、合併症予防 術後看護については、術直後の身体的変化を理解する。全身麻酔に伴う主な術後合併症(呼吸器合併症、循環器合併症、術後イレウス、術後感染、縫合不全、肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症、術後せん妄)のそれぞれの発生機序・好発時期・症状などを理解する。全身麻酔に伴う術後合併症に対する対処と具体的援助方法(予防的介入)について理解する。術後回復期については、手術に伴う形態変化・機能変化を理解する。術後の携帯変化・機能変化に伴うセルフケア技術獲得に向けた援助、退院指導、継続看護を支える多職種連携を理解する。セルフケア再獲得モデルを用いて、全人的なアセスメントを行い人間の生活・人生のあらゆる側面に影響を及ぼしていることを理解する。危機理論、アンドラゴジーなどの既習の理論を活用した具体的な支援の方法を理解する。★★★ 呼吸器合併症、循環器合併症、消化器合併症、術後感染、肺塞栓症・深部静脈血栓症、術後せん妄 25 3,4,5
急性循環不全、呼吸不全、意識障害、熱傷の病態生理、急性期看護 急性循環不全として、ショックの定義と分類、病態、症状を理解する。各ショック共通の処置(呼吸管理・循環管理)と各ショックの分類ごとの処置を理解するとともに、ショック状態の患者の看護について理解する。★★呼吸不全の定義と分類、病態、それぞれの機序を理解する。呼吸不全の症状を理解し、それらを観察項目として理解する。呼吸不全時の救急処置と呼吸不全時の援助として、呼吸困難を改善する方法・気道浄化を促進する方法・効果的な呼吸の方法などを理解する。★★意識障害の定義と意識障害をきたす要因と疾患について理解する。問診・視診・触診により観察できる症状と疾患を理解し、アセスメントのポイントを理解する。意識障害の中でもクリティカルな状況にあるといえる頭蓋内圧亢進と脳ヘルニアについて、その要因・症状を理解する。意識障害時の患者への看護として、脳ヘルニアの予防や呼吸・循環機能の観察方法を理解する。★★熱傷深度の分類(Ⅰ度、浅達生Ⅱ度、深達生Ⅱ度、Ⅲ度)と熱傷面積(9の法則、ランドーブラウダーの公式)、熱傷の重症度判定(熱傷指数、アルツの基準)、熱傷の病態分類(ショック期、ショック離脱期、感染期、回復期)と症状について理解する。熱傷時の救急処置(気道確保と換気の維持、循環の維持、熱傷深度の分類による局所療法)と治療、熱傷患者の援助(呼吸・循環・体液の安定、熱傷部位の浄化、体温維持など)について理解する。★ ショックの定義・分類・症状、ショック時の看護、呼吸機能障害の定義・分類・症状、呼吸機能障害時の看護、頭蓋内圧亢進・脳ヘルニアの病態、脳ヘルニア予防の看護、熱傷の病態と看護 15 6,7,8
呼吸機能障害の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、呼吸機能障害を持つ患者への看護 慢性の呼吸機能障害の種類(慢性閉塞性肺疾患(COPD)やそれらの病態生理を習得し、呼吸機能のフィジカルアセスメント(問診、視診、触診、聴診、打診)から得られる情報の意義が理解できる(★★★)。呼吸機能障害に関する検査(胸部単純X線検査、呼吸機能検査)の目的や方法、検査結果の評価について説明できる(★★★)。呼吸機能障害の治療(禁煙指導、酸素療法、薬物療法、呼吸リハビリテーション、日常生活の管理)の内容とそれにともなう看護が説明できる(★★)。呼吸機能障害が生活に及ぼす影響がわかり、呼吸機能障害(慢性閉塞性肺疾患(COPD))をもつ患者に対する看護アセスメント、看護目標、看護活動(症状マネジメント、心理社会的支援、教育的支援)について説明することができる(★★)。 慢性の呼吸機能障害、呼吸機能障害のアセスメント、慢性の呼吸機能障害をもつ患者の看護、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、 7 9
慢性の循環機能障害の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、循環機能障害を持つ患者への看護 慢性の循環機能障害の特徴、病態生理について説明ができる(★★)。また、循環機能のアセスメントに必要な病歴等の情報や、心機能分類や評価指標、バイタルサイン測定時に異常がみられやすい症状などの観察項目、検査データについて説明ができる(★★★)。さらに、代表的な循環機能障害である虚血性心疾患、慢性心不全を持つ患者の特徴、看護目標、症状マネジメントや日常生活、心理社会的な援助、教育的支援などの看護のポイントについて説明することができる(★★)。 循環機能障害の特徴、病態生理、循環機能障害患者の特徴、循環機能のアセスメント、循環機能障害患者への看護のポイント 7 10
脳・神経系の障害の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、脳・神経系の障害(脳梗塞)を持つ患者への看護 慢性の脳・神経機能障害として脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)の特徴、病態生理、症状、危険因子について説明ができる(★★)。また、脳・神経機能のアセスメントに必要な検査、血管内治療や降圧療法、血栓溶解療法、抗凝固療法等の治療内容について説明ができる(★★★)。さらに、脳・神経機能障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)を持つ患者の特徴と看護問題、看護目標、症状マネジメントや日常生活、心理社会的な援助、教育的支援、自己効力感やアドヒアランスに着目した看護のポイントについて説明することができる(★★)。 脳・神経機能障害の特徴、病態生理、脳・神経機能障害患者の特徴、脳・神経機能のアセスメント、脳・神経機能障害患者への看護のポイント 7 13
消化器系の障害の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、栄養摂取・消化機能障害を持つ患者への看護 慢性の栄養摂取・消化機能障害の種類(胃・十二指腸潰瘍、肝硬変・潰瘍性大腸炎・クローン病)やそれらの病態生理を習得し、栄養摂取・消化機能障害に関する検査(血液検査、腹部単純X線写真、腹部超音波検査、上部・下部消化管内視鏡検査)の目的や方法が説明できる(★★★)。栄養摂取・消化機能障害の治療の分類、管理方法が説明できる(★★)。栄養摂取・消化機能障害が生活に及ぼす影響がわかり、栄養摂取・消化機能障害((胃・十二指腸潰瘍、肝硬変、潰瘍性大腸炎・クローン病)をもつ患者に対する看護アセスメント、看護目標、看護活動(症状マネジメント、日常生活援助、心理社会的支援、教育的支援)について説明することができる(★★)。 慢性の栄養摂取・消化機能障害、栄養摂取・消化機能障害をもつ患者のアセスメント、栄養摂取・消化機能障害をもつ患者の看護、肝硬変、胃・十二指腸潰瘍 7 11
慢性の代謝・内分泌系の障害また腎・泌尿器障害を有する人の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、代謝機能障害を持つ患者への看護 慢性の代謝機能障害の種類やそれらの病態生理を習得し、代謝機能障害に関する検査(血糖検査、経口ブトウ糖負荷試験、血清脂質、尿酸)の目的や方法が説明できる(★★★)。代謝機能障害の治療(食事療法・運動療法・薬物療法)の内容とそれにともなう看護が説明できる(★★)。代謝機能障害が生活に及ぼす影響がわかり、代謝機能障害をもつ患者に対する看護アセスメント、看護目標、看護活動(症状マネジメント、日常生活援助、心理社会的支援、教育的支援)について説明することができる(★★)。慢性の内部環境調整障害の特徴、病態生理について説明ができる。また、内部環境調整障害のアセスメントに必要な病歴等の情報や、腎機能を評価するための血液検査・尿検査などの検査データ、バイタルサイン測定時に異常がみられやすい症状などの観察項目について説明ができる(★★)。さらに、代表的な内部環境調整障害である慢性腎臓病と甲状腺機能異常症を持つ患者の特徴と、看護目標、症状マネジメントや日常生活、心理社会的な援助、教育的支援などの看護のポイントについて説明することができる(★★★)。特に慢性腎臓病は、発病期からG5までの各段階における看護のポイントについて説明することができる(★)。 慢性の代謝機能障害、代謝機能障害患者のアセスメン、代謝機能障害をもつ患者の看護、内部環境調節障害の特徴、病態生理、内部環境調節障害患者の特徴、腎機能のアセスメント、内部環境調整障害患者への看護のポイント 8 12
がん性疾患を有する人への援助(がん腫ごとの特徴、診断、がん薬物療法、放射線療法、集学的治療) 肺がんなどの主要ながん性疾患の病態生理の特徴について述べることができる。病期分類、起こりうる症状、検査、病期分類に応じた治療(手術療法、がん薬物療法、放射線療法、対症療法等)、必要とされる看護支援について理解を深める。(★★)また、 がんの三大治療の一つであるがん薬物療法の特徴について理解できる。がん薬物療法の目的は、治癒、延命、症状緩和、術前・術後補助療法などがある。これらの目的に沿って、がん薬物療法の有効性の評価しながら進めていく必要がある。また、抗悪性腫瘍薬の種類と特徴について理解する。(★★)がんの三大治療の一つである放射線療法の特徴について理解できる。(★) がん性疾患を有する人への援助(がん腫ごとの特徴、診断、がん薬物療法、放射線療法、集学的治療) 7 15
慢性の運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)の特徴、病態生理、アセスメントに必要な情報や検査データ、一般的な看護目標、運動機能障害を持つ患者への看護 慢性の運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)の病態生理と関節痛にともなう生活の制限などの疾患の特徴を習得し、運動機能障害の治療(薬物療法、運動療法:リハビリテーション)の内容とそれにともなう看護が説明できる(★★★)。運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)が生活に及ぼす影響がわかり、運動機能障害(関節リウマチ・パーキンソン病)をもつ患者に対する看護アセスメント、看護目標、看護活動(症状マネジメント、治療法への意思決定への支援、日常生活援助、心理社会的支援、教育的支援、活用できる社会資源)について説明することができる(★★)。 慢性の運動機能障害、運動機能障害患者のアセスメント、運動機能障害患者の看護、社会資源、関節リウマチ・パーキンソン病 7 14
評価方法 筆記試験100点満点とし、筆記試験の点数が60%以上で合格とする。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 ・ナーシング・グラフィカ 成人看護学④周手術期看護、中島恵美子、山崎智子、竹内佐智恵 編、メディカ出版、2022年、3,600+税 円 ・系統看護学講座 別巻 救急看護学 第5版、山勢博彰、山勢善江 他、医学書院、2022年、2,500+税(電子テキスト) 円 ・写真でわかる臨床看護技術2アドバンス、本庄恵子 他監修、インターメディカ、2020年、3,900+税 円 ・成人看護学 慢性期看護 改訂第4版、鈴木久美、籏持知恵子、佐藤直美編集、南江堂・2023(3,400円+税)
参考文献 ・看護がみえるvol3フィジカルアセスメント、医療情報科学研究所 編集、メディックメディア、2019年、3,300+税 円
実験・実習・教材費