回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
1
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イントロダクション、「1.貧困をなくそう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第1回)では、シラバスを参照して本科目のねらいを押さえた後、SDGs に至るまでの歴史的・社会的な背景を概説する。また、SDGsの開発目標1「貧困をなくそう」について、事例やデータを参照しながら、基礎的また専門的な知識を蓄積する。
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(1)Think the Earth編著「貧困をなくそう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、32-37項。 (2)黒崎岳大著「SDGsをめぐる基本概念」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、1-12項。 (3)黒崎岳大著「目標1 貧困をなくそう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、23-30項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 「SDGs概論」のシラバス
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第一回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(3)『スタディガイド SDGs』、第一回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 本科目のねらいと計画 ② SDGsに至る歴史的・社会的変遷 ③ SDGs目標1「貧困をなくそう」の「貧困」とはなにか
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細目レベル
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① 本科目では、地球規模で拡大する諸問題の解決を目指す、17の開発目標が含まれたSDGsとは何かということを学び理解すること、また各受講生が諸問題の現状分析や解決策を考察できるようになることが到達目標である。また、シラバスに沿って、今後の授業の流れや履修判定指標、評価方法、教科書・参考文献等を確認する。 本科目は、2つのパートに大別することができる。まず、SDGsの全ての開発目標を取り上げ、各教員が開発目標に関する基礎知識や専門知識を説明する。それにより、受講生はSDGsに関する知識の蓄積に努め、SDGsとは何かを理解する。次に、これまで学んだSDGsに関する知識を発展させ、企業の視点からSDGsを検討する事例や実務家の経験を聞きつつ、各受講生が実現可能な解決策について議論する。
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② 1980年代から振り返り、なぜSDGsが定められるに至ったのかについて、歴史的・社会的視点から検討する。主に、1980年代に実施された開発途上国の財政健全化を目指した構造調整プログラムは、一部の国を除いて成果をあげることができなかった。それどころか、特にサハラ以南のアフリカ諸国では、さらなる格差の拡大を招いた。 他方、1980年代は経済的な格差だけでなく、自然環境を巡る格差が顕在化した。自然(石油、ガス、鉱物、木材など)を資源として売らなければならない途上国では、森林伐採をはじめとする環境破壊が顕在化した。 1990年代も開発途上国と先進国の間の経済格差が縮まることはなかった。1992年のリオサミット(環境と開発に関する国際連合会議)では、気候変動枠組条約および生物多様性条約が提起されるなど、環境保全という貧困削減以外の論点が注目され始めるようになった。 2000年代に入ると、各国の国際開発機関が横の連携を行うようになり、世界共有の開発目標を持とうという発想が生まれる。それは、「国連ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)」という形で、2000年に体系化された。 MDGsの15年間の成果として、貧困削減については一定の効果が上がったと国連は評価している。そこで、貧困の次に(経済発展に伴って)起きる問題として環境問題がSGDsの中心課題となり、MDGsからSDGsに移り変わる際、中心課題が貧困削減から環境問題(持続可能性)へとシフトした。
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③ SDGsでは、「1日1.25米ドル未満で暮らす人々」を「極度の貧困」と定義し、2030年までに極度の貧困をなくすことを目標にしている。一方、世界銀行は、1日1.90米ドルを「国際貧困ライン」と定め、これを下回る人々を「絶対的貧困」と呼んでいる。しかし、単にお金がないことだけが貧困の指標ではない。1998年にノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センは、潜在能力を活かす機会がない状態に置かれていることを「貧困」と呼んだ。途上国の人は、能力がないから貧しいのではなく、能力を活かすための条件(医療へのアクセス、慢性的な栄養不足、教育の機会の不足など)が整っていないがゆえに、貧困にならざるを負えないという解釈である。そこで、新たな貧困の指標として「多次元貧困指数」が登場した。多次元貧困指数とは、所得だけでなく、教育、健康、住環境といった指標から、その人がどのような形態の貧困に陥っているのかを指標化するものである。
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キーワード
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① 持続可能な開発 ② 環境問題 ③ 貧困削減 ④ ケイパビリティ(潜在性)・アプローチ ⑤ 絶対的貧困
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】まずは、再度、本科目のシラバスに目を通し、科目内の各回の授業内容について、よく理解することが重要である。また、第1回の講義を振り返り、配布資料と各自が取ったノートを基に、授業内で言及したSDGsに至る歴史的・社会的変遷やSDGs目標1「貧困をなくそう」で示された「貧困」とはなにかについて、再度、講義内容を確認する。その際、講義内容を思い出し、ノートをまとめなおすことが重要である。 【予習】SDGsの開発目標1「貧困をなくそう」について、教科書を参照し事例やデータに目を通しておき、分からない点に関しては事前に各自で調べ、内容の大枠をつかんでおくことが重要である。同時に、開発目標1に関連するキーワードや専門用語の内容を調べておくと、講義を受ける際、講義内容の理解が進む。
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2
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「2.飢餓をゼロに」、「16.平和と公正をすべての人に」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第2回)では、SDGsの開発目標2「飢餓をゼロに」と開発目標16「平和と公正をすべての人に」について、事例やデータを参照しながら、基礎的また専門的な知識を蓄積する。
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(1)Think the Earth編著「飢餓をゼロに」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、38-43項。 (2)黒崎岳大著「目標2 飢餓をゼロに」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、31-38項。 (3)Think the Earth編著「平和と公正を全ての人に」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、140-145項。 (4)黒崎岳大著「目標16 平和と公正を全ての人に」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、151-160項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第二回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第二回講義レジュメ
主題細目③ 教材(3)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(4)『スタディガイド SDGs』、第二回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 「飢餓」に苦しむ世界の現状 ② 飢餓の撲滅に取り組む ③ 平和で公正な社会を実現するために
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細目レベル
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① SDGs目標「2.飢餓をゼロに」は、「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ことを目標として掲げている。MDGsの目標1「極度の貧困と飢餓の撲滅」が、SDGsでは目標1「貧困をなくそう」と目標2に細分化されたのである。 まず、飢餓とはどの様な状態のことを指しているのかを確認する。飢餓とは、「長期間にわたって食料を得られず、食べることもできず、栄養不良となって、生きていくことが困難な状態」と定義されている。2019年、世界中では約6億9千万人が慢性的なエネルギー摂取不足(栄養失調と同程度)となっており、アジア・太平洋諸国地域(3億8千万人)やアフリカ地域(2億5千万人)、ラテンアメリカ・カリブ海地域(4千8百万人)において、特に劣悪な環境となっている。また。極端に食べるものがない(断食と同程度)急性的な飢餓には、約1億5千万人が該当している。この様な現状を改善する方法として、誰もが安全で安定して栄養のある食料を得ることができるために、生産性があり生物多様性が保証される持続的な農業の促進が求められている。
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② 本科目では、いくつかの事例を介して、飢餓の撲滅に関する知識を得る。まず、飢餓を克服するためには、世界で最も就業者数の多い農業(約40%)に就いている農民が、なぜ食べるものに困る現状を招いているのかを考える必要がある。それは、開発途上国で生産された食料生産物が、先進国に輸出されているからである。この根本的な問題を解決するためには、自分達の消費する食料は自分達の土地で生産するという、地産地消の考え方に先進国の住民が立ち返る必要がある。パプアニューギニアではグリーンツーリズムが実践されており、コーヒーやカカオの生産現場を知るためのツアーが開催され、先進国の住民が参加して食物のありがたさなどを体験している。さらに、マダガスカルでは、カカオの品質や生産量が安定していない原因として、生産者の知識・技術や季節的影響が考えられた。そこで、明治はカカオの発酵に関するノウハウを現地と共有することで、安定的な生産量と品質維持につながった。
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③ SDGs目標「16.平和と公正をすべての人に」は、「持続可能な開発のための平和で包括的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて、効果的で説明責任のある包括的な制度を構築すること」を目標としている。関連する問題として、腐敗が挙げられ警察や司法に関わる人間が手を染めていることも多いとされる。また、有罪判決なしに拘留されている受刑者は、受刑者全体の31%にも上る。さらに、戦争や紛争が頻発することにより国外に逃げざるを得ないケースや、国内においても家庭内暴力などで被害を受けている者も多いことが報告されている。 本講義では、反政府グループと政府との争いが長い間続いたフィリピンのミンダナオ島を取り上げる。現地では、住民が自治体への根強い不信感を持っていたため税金が集まらないこと、また自治体の職員の採用が公正に行われていないと住民に捉えられていたこと状況から、十分な公共サービスが提供されていなかった。そのため、両者の信頼回復から始め、公共サービスの再開や法律の制定などへつながった事例を紹介する。
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キーワード
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① 持続的な農業 ② 急性的な飢餓 ③ 地産地消 ④ グリーンツーリズム ⑤ 腐敗
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】第2回の講義を振り返り、配布資料と各自が取ったノートを基に、SDGsの開発目標2「飢餓をゼロに」と開発目標16「平和と公正をすべての人に」の内容を、再度確認する。その際、担当教員が事例やデータを基に解説した講義内容を思い出し、ノートをまとめなおすことが重要である。 【予習】第2回講義で取り上げるSDGsの開発目標2「飢餓をゼロに」と開発目標16「平和と公正をすべての人に」の内容について、履修学生は事前に各自で調べ、内容の大枠をつかんでおくことが重要である。また、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って、当該の開発目標に関連するキーワードや専門用語の内容を調べておくと、講義を受ける際、講義内容の理解が進む。
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3
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「5. ジェンダー平等を実現しよう」、「10. 人や国の不平等をなくそう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第3回)では、開発目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、開発目標10「人や国の不平等をなくそう」についての、データや事例を参照しながら、各目標の背景知識を得る。
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(1)Think the Earth編著「ジェンダー平等を実現しよう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、56-61項。 (2)黒崎岳大著「目標4 ジェンダー平等を実現しよう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、第7章。 (3)Think the Earth編著「人や国の不平等をなくそう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、92-97項。 (4)黒崎岳大著「目標10 人や国の不平等をなくそう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、12章。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第三回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第三回講義レジュメ
主題細目③ 教材(3)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(4)『スタディガイド SDGs』、第三回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① ジェンダーとは何か ② ジェンダーへのアプローチ方法 ③ 身近にある世界の不平等
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細目レベル
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① 開発目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を理解するには、まず、社会的性差(ジェンダー)とは何であるのかを理解する必要がある。細目①では、社会的性差(ジェンダー)と生物学的性差(セックス)の違いが何であるのかを確認し、ジェンダーを考える視点を知る。身体的な性差 (セックス)とは、生物学的・科学的な性差です。例えば、染色体、性器の形、ホルモンなどが指標になる。 一方で、社会的性差(ジェンダー)とは、ある時代・場所において、「女性らしさ、男性らしさ」にいよって、作りだされた社会的な性差のことである。それは、先天的な性質ではなく、人為的に作り出された観念としての性差である。しかしながら、生物学的な性差(セックス)にも社会的/人為的な要素は含まれる。「生物学的な男女で対になるということは、その範囲で説明できない「同性愛」は「正常ではない」という判断をくだすことになる。このような「正常ではない」というカテゴリーが、社会的につくられた人為的なカテゴリーになるのである。よって、生物学的な性差にも社会的要素が含まれることを理解する。つまり、問われるべきは、男/女の分け方でもなく、社会的性差(ジェンダー)の視点が正しいのか、生物学的性差の視点が正しいのかということでもない。 大事なのは、それらに規定されることのない人間の実存の側から、性をめぐる様々な「語り」や「制度」があることを知ることである。これが、ジェンダーを学ぶにあたって必要な視点である。
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② では、どのようにして Goal 5「ジェンダー平等」にアプローチすればいいのか。実際にターゲット指標をいくつか見てみよう。 「5.1. あらゆる場所におけるすべての女性および女子に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。」「5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女子な対する、公的私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。」 これらの指標の見方として大切なのは、「あらゆる形態の」や、「あらゆる場所における」といった、余白が与えられている点である。社会的性差(ジェンダー)とは、場所や時代によって異なるものである。ゆえに、個別の文脈において、ひとびとがどのようにジェンダーをめぐるクレイムを申し立て、共有しているのか、その過程を含めて理解すること が重要になる。そういう粒さな理解によって、特定の時代・場所において、ジェンダーをめぐる社会問題がどのように構築されているのかを理解できるようになる。このような個別の理解の結果として、Goal5 のターゲットの行動指針にみられる「あらゆる形態 の、あらゆる差別」などの中身を具体化してゆけるようになるのである。
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③ SDGs目標「10. 人や国の不平等をなくそう」は、「国内及び国家間の不平等を是正すること」を目標としている。本科では、SDGs目標「10.人や国の不平等をなくそう」が学生の身近な問題であり、また実践可能なことであると知ってもらうことを目的とする。まずは、人や国の不平等とは何であるのかを知る一つの観点として、世界人口の1パーセントの富裕層が世界の富の半分を所有しているということをデータで知ってもらう。このような人や国の不平等を具体的に考える方法として、Think the Earth編著『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』「人や国の不平等をなくそう」(92-97項)に載っている「ファッション業界にて、消費者と生産者を繋ぐ取り組み」である「ファッションレヴォルーション」を事例に取り上げる。まずは、その背景となるグローバル化にともなうファッション業界における生産/消費システムの変容を知ってもらう。その上で、バングラディシュでのファッションメーカーの縫製工場の崩落事故の意味合いを、ただの事故ではなく、グローバル化にともなる生産/消費システムの変容による国家間の不平等の問題に位置付けて理解する。つまり、この事故を契機として起こった「ファッションレヴォルーション」には、どのような「社会的意味づけ」があるのか知ってもらうのである。そうすることで、実は、SDGs目標「10.人や国の不平等をなくそう」という取り組みは、私たちの生活の中から考えることができる題材であり、私たち一人一人が実践者となれることを学ぶ。
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キーワード
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① 社会的性差(ジェンダー) ② 生物学的性差(セックス) ③ 構築 ④ 不平等
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【第3回への予習】シラバスに目を通し、気になった語を事前に調べてみる。社会的性差(ジェンダー)に関しては、普段自分がどんな時に「女らしさ・男らしさ」を気にしているか、自分の身振りを振り返ってみるとよい。また、必ずしも男/女という分け方にとらわれる必要もない。性別関係なく入れるトイレなど身の回りにある環境も思い出そう。一方、生物学的性差(セックス)に関しては、病院などで、性別をどのように記入しているか(男・女)を思い出しみるとよい。では、自分の「女らしい」身振りと、病院で問診票などに「女」に丸をつけることは、同じことか、ちがうことか、考えをめぐらしておこう。
【復習】 配布資料およびノートを確認し、開発目標 5 「ジェンダー平等を実現しよう」、 開発目標10「 人や国の不平等をなくそう」 ごとに、疑問に思ったことやわからなかったことを質問シートにまとめる。その際 には、2つの目標をバラバラに理解するだけではなく、3つの目標の繋がりを考え てみることも大切である。例えば、開発目標5「ジェンダー平等を実現しよ う」で学んだジェンダーの観点を活かし、 開発目標 10 「人や国の不平等をなくそう」 のバングラディシュでの事故の背景を考えることができる。この ようにして各目標の横の繋がりも意識して復習すると、社会課題を多角的に考える 思考を養うことができる。
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4
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「6. 安全な水とトイレを世界中に」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第4回)では、水をテーマに、すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保するための取り組みについて概観する。
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(1)総務省『持続可能な開発目標(SDGs) 指標仮訳PDF版 最終更新日2021年6月』2021年、12項。 (2)黒崎岳大著「SDGsをめぐる基本概念」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、63-65項。 (3)蟹江憲史著『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書、2020年、80−82頁。 (4)黒崎岳大著「目標1 貧困をなくそう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、66-67頁。 (5)蟹江憲史著『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書、2020年、82−85頁。 【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 「SDGs概論」のシラバス、教材(1)『持続可能な開発目標(SDGs) 指標仮訳PDF版 最終更新日2021年6月』、第四回講義レジュメ 主題細目② 教材(2)『スタディガイド SDGs』、教材(3)『SDGs(持続可能な開発目標)』、第四回講義レジュメ 主題細目③ 教材(4)『スタディガイド SDGs』、教材(5)『SDGs(持続可能な開発目標)』、第四回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 8個のターゲット ② 企業の取り組みとビジネス ③ 私たちにできること
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細目レベル
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① 目標6では、8個のターゲットが付けられている。ターゲットには番号が振られており、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.a、6.bとなる。このうち、目標6の具体的の達成すべき課題を示す算用数字で示されたターゲットは6個あり、課題の達成を実現するための手段や措置を示すアルファベットで示されたターゲットは2個ある。このターゲットは具体的に、 6.1:2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。 6.2:2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。 6.3:2030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加により、水質を改善する。 6.4:2030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。 6.5:2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。 6.6:2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。 6.a:2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。 6.b:水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。 とされている。
さらに、このターゲットには、それぞれ細かい評価項目となる指標(KPI:Key Performance Indicators)が設定されている。この指標によって、達成度のモニタリングや評価が実施される。具体的には、 6.1.1 安全に管理された飲料水サービスを利用する人口の割合 6.2.1 (a)安全に管理された公衆衛生サービスを利用する人口の割合、(b)石けんや水のある手洗い場を利用する人口の割合 6.3.1 安全に処理された家庭排水及び産業排水の割合 6.3.2 良好な水質を持つ水域の割合 6.4.1 水の利用効率の経時変化 6.4.2 水ストレスレベル淡水資源量に占める淡水採取量の割合 6.5.1 統合水資源管理(IWRM)の度合い 6.5.2 水資源協力のための運営協定がある越境流域の割合 6.6.1 水関連生態系範囲の経時変化 6.a.1 政府調整支出計画の一部である上下水道関連のODAの総量 6.b.1 上下水道管理への地方コミュニティの参加のために制定し、運営されている政策及び手続のある地方公共団体の割合 とされている。 ここでは、8個のターゲットの中身を知り、目標6でどのような役割を持っているかを押さえる。そして、評価の中身も確認する。
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② 目標6の「安全な水とトイレを世界中に」では、すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保することをテーマに、飲料水、衛生施設、衛生状態を確保するだけではなく、水源の質と持続可能性をめざすものとしている。例えば、日本に視点を置いた際に、上下水の課題はすでに克服されていると思いがちである。しかし、厚生労働省による水道の基本統計(令和元年度)によると、全国の総人口に対する給水人口の割合(水道普及率)は平均で98.1%であり、100%を達成していない。これは、細目レベル①でみた6.1や6.2のターゲットを、日本ですら達成できていないことを示している。国外の問題として受け取られがちであるが、国内においても基本的な課題となっており、早急な解決が求められていることを理解する必要がある。これに付随して、6.3や6.4のターゲットも、同時に達成することが求められている。また、水に関しては、災害への対応や、生態系への悪影響も考慮することが必要となる。これらには、6.5や6.6のターゲットが掲げられている。このように各ターゲットは特に重点とする対象があるが、その中でも6.2のターゲットは、ビジネスとの関わりが深いといえる。細目レベル①でみた指標のうち、ターゲット6.2「2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。」に対応する指標6.2.1では、「(b)石けんや水のある手洗い場を利用する人口の割合」が示されている。これを読む限りでは、直接要因としての評価指標ではなく、石けんが備えられた安全で管理された手洗い場があるということが、衛生施設へのアクセスも実現できているだろうという間接的な評価であると読み取れる。この背景には、石鹸の大企業がSDGsに関与しているといえる。つまり、石鹸を世界中で使うことは、衛生状態を改善させることにつながり、そこで販売される石鹸によって、ビジネスが加速するということになる。SDGsとしての企業の取り組みとしての考えでは、実践しながらビジネスチャンスを活かすことが重要となる。企業のSDGsへの取り組みにおいて、やっている風の取り組みのことを「SDGsウォッシュ」や「グリーンウォッシュ」と表現することがある。このように表現される場合には、概ね本職の業務とSDGsとの関連の薄さが指摘される。一方、石鹸のように、実際にビジネスに結びつけることが、持続可能な開発につながる。 ここでは、いくつかの企業の取り組み事例を確認し、どのような取り組みがビジネスに繋がるのか、その逆のパターンはどのような取り組みなのかを確認する。
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③ 第一に、「知る」ことが大切である。安全な飲み水は、豊富な水源の確保と生活インフラの整備により私たちに供給される。まずは国内外における現状を知ることで、自分に何ができるのかを考える出発地点に立つことが重要である。 家庭では、さまざまなことを実践できる。例えば、天ぷらや唐揚げ、アヒージョといった油を多量に使用する料理がある。アヒージョであればオイルを残さずに食べ切ることがマナーであるが、天ぷらや唐揚げで使用した油は最終的に処理することになる。この際に、下水へ流してしまうと、水質汚濁を招き、環境へ負荷をかけることになる。また、環境省発行の生活排水読本によると、天ぷら油20 mLを下水へ流した場合、河川水の水質指標である生物化学的酸素要求量(BOD:Bio Oxygen Demand)が30 g/L程度となり、魚が生息可能な水質基準(BODが5 mg/L以下)になるまでに、水が6000 L程度必要としている。水6000 Lはバスタブ25杯分に相当しており、処理のためだけに多量の水が必要となることが理解できる。これは、節水を心がけることと同意であり、私たちにもすぐに実施可能な行動である。 ここでは、身近なところから、SDGsの目標6の達成に向けた取り組みができることを押さえる。
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キーワード
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① 普遍的かつ平等な飲料水へのアクセス ② 下水施設 ③ 淡水 ④ 生態系の保護 ⑤ SDGsウォッシュ
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【4回への予習】 次週は、「目標6. 安全な水とトイレを世界中に」がテーマとなる。皆さんは日常的に水道を使用していると思うが、日本における水道の普及率がどの程度かを考えたことはあるだろうか。次週への予習として、日本における水道の普及率を考え、ノートにまとめることを予習課題とする。なお、インターネットを用いてデータベースから調べても良いこととする。感覚で判断してノートに記しても良いが、数字をもとに理由を述べることとする。
【復習】 今回のポイントは2つある。1つ目は、日本においても、全国の総人口に対する給水人口の割合が100%を達成できていないという点である。この事実は、普段の生活や、ニュースなどからは、想像しにくいかもしれない。まずは、現状をしっかりと把握することが、SDGsの理念は「誰一人取り残さない」社会の第一歩であることを理解していただきたい。2つ目は、企業によるビジネスチャンスとしてのSDGsへの取り組みである。企業は環境保全のみを実施していては本業が回らなくなる可能性がある。企業の取り組みとして石けんの例を授業で紹介したが、自社の企業活動を間接的のようにしても常に意識していくことがビジネスチャンスにつながる。このような考え方を理解していただきたい。その上で、今回の課題は、日本において目標6に関連して実践されているビジネスあるいは、各自が考える「現状の給水人口を改善するためにできる水道局以外の企業の取り組み」について考えて、ノートにまとめることとする。 【予習】次回は二つの目標を取り上げる。まず、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」について。気候変動を食い止めるためにはCO2の排出削減が必要でそのためには再生可能エネルギーの割合を増やさないといけない、と言われている。ところが、われわれのイメージとは異なって再生可能エネルギーはなかなか普及していないのが現状である。なぜ普及が進まないのか、そして、再生可能エネルギーは無害なのか、について事前に調べてみて欲しい(念のため断っておくと、来週の授業の目的は再生可能エネルギーを否定することではない)。次に、「8.働きがいも経済成長も」について。経済成長率、そしてその計算のもとになるGDP(国内総生産)は各国で把握・計測されている、れっきとした統計データである。しかしながら、それらは豊かさを測るための指標としては、ある面では、失格であるという議論がよくなされている。GDPと経済成長とは何かについて調べた上で、これらの指標の意義を完全に否定することなく、働きがいを職場に取り戻すにはどうしたらよいのかについて、考えてみて欲しい。
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5
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「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「8.働きがいも経済成長も」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第5回)では、目標7(エネルギー)と目標8(経済成長、雇用、ディーセントワーク)を取り上げる。
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(1)Think the Earth編著「飢餓をゼロに」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、74-79、80-85頁。
(2)Smil,V.2016.Power Density.London:MIT Press.14-15,129-137,169-176,176-182
(3)シューマッハー,E.F.『スモールイズビューティフル』小島慶三・酒井懋訳、1986年、226-249頁。
(4)岡田知弘『地域づくりの経済学入門』自治体研究社、2005年、108-131。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】
主題細目① 教材(1)74-79頁、教材(2)、第五回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)74-79頁、教材(2)、第五回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)80-85頁、第五回講義レジュメ
主題細目④ 教材(1)80-85頁、教材(3)、第五回講義レジュメ
主題細目⑤ 教材(1)80-85頁、教材(4)、第五回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 再生可能エネルギー ② 再生可能エネルギー100%への移行? ③ 経済成長とは、GDPとは ④ シューマッハーの思想 ⑤ 「スモールイズビューティフル」の事例
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細目レベル
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① 指標7.2は「世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる」である。注意すべき点は、再生可能エネルギーにも、弱点がいくつかあるということである。どのエネルギーにも必ず長所短所があるため、適度な「エネルギーミックス」が重要となるのである。 例えば、太陽光発電は曇りや夜の時間帯には発電できないし、風力発電は風の吹いていない時間帯には発電できない。そのため、これらの発電では設備利用率がかなり低くなる。また、太陽光発電も風力発電も電力供給のパワー密度(W/㎡)が小さい。パワー密度とは、1㎡あたりの電力(電力消費の場合もあれば電力供給の場合もある)のことである。例えば2018年度の人間環境大学岡崎キャンパスの電力消費は、標準的な太陽光パネルをキャンパス全ての建物の屋上に設置してもまかないきれない。すべての電力を太陽光発電で供給しようとすれば、駐車場や演習林を潰す必要がある(さらに、岡崎キャンパスはガスも消費しているので、これを電化したと仮定するとさらに厳しくなる)。太陽光発電も別の形で環境破壊を起こしうるのである。
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② 指標7.aに「エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギー」とあるように、すべての化石燃料が否定されているわけではないことにも注意すべきである。なぜ、化石燃料の一部をクリーンエネルギーに分類しているのか、その理由を解説する。 教科書p74にあるように、2016年の世界の発電量に占める太陽光発電の割合は1.5%、風力発電の割合は4.0%である(ちなみに、旧来型の再生可能エネルギーである水力発電は16.6%)。しかも、このデータは「電力」に限定されている。世界全体の最終エネルギー消費のうち、電力が占める割合は約27%にすぎない。つまり、日本だけでなく世界全体を見ても太陽光や風力の導入はあまり進んでいない。 電力以外(残りの73%)をみると、当面は化石燃料に依存せざるを得ない分野が多くある。長距離輸送の多くは化石燃料に依存せざるを得ない。ジェット旅客機は灯油(ソーラー飛行機などありえない!)、コンテナ船やタンカーはディーゼル油や液化天然ガスなどに依存している。鋼材の製造には、高炉で鉄鉱石を溶解する際に石炭から作られるコークスが必要である。化学肥料の原料のアンモニアの合成には(原料およびエネルギー源として)天然ガスが必要である。 「再生可能エネルギーの設備を再生可能エネルギーで生産する」段階に至るには、再生可能エネルギーの設備を旧来型のエネルギーを使って生産するような過渡期の段階を経る必要がある。その旧来型のエネルギーの有力候補が、天然ガスのコンバインドサイクル火力発電である。火力発電ではあるが、化石燃料の中でもいちばん二酸化炭素の排出量が少ない天然ガスを燃料として使用する。また、コンバインドサイクル式の発電効率は60%に近いため、燃料が少なくてすむ。
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③ 目標8は「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する」である。これを理解するためにはまず「経済成長」の意味を理解する必要がある。 経済成長とはGDP(国内総生産)が年々増加していくことを意味している。そして、GDPとは1年間に1国内で生産された最終生産物の市場価値の合計のことである(最終生産物の「最終」の意味を理解することは難しいので、この授業では取り上げない)。GDPは生産面からだけでなく、分配面や支出面から見ることもできる。生産に何らかの形で携わった人は対価として所得が得られ、そしてその所得は支出される(買い物に使われる)。GDPが大きいということは、生産面・分配面・支出面で「全体的として」活発であったことを意味する。多くの政府や経済学者は、GDPを豊かさの指標である見なし、年々この値が増加していく(経済が成長する)ことを目標としている。 しかしながら、GDPは1国全体としてどれだけ生産や所得が大きかったかを示す値であり、特定の人が職に就いて生産に携わった(労働した)かどうかや、特定の人が所得を得た(賃金を得た)かどうかについては何も示していない。「一人あたりGDP」(GDPを人口で割ったもの)という指標もあるが、これも特定の人の生活状態を示しているわけではない(実際には、職に就いている人もいれば失業している人もいるのだから)。
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④ SDGsの目標の多くと関係するシューマッハーの思想について学ぶ。シューマッハーは、戦後の世界経済の成長が一人一人全員に豊かな生活をもたらすものではなかったと批判した人物である。 貧困や飢餓から抜け出せないでいる国や地域がある一方で、経済成長はそれがあまり必要でない国(先進国)や地域(大都市)で生じてきた。さらにいうと、豊かな人々による対外援助や経済開発がこの格差を助長することさえある。 そもそも対外援助の対象となるのは、すでに経済開発が進んでいる国や地域がほとんどである。また、たとえ全く経済開発が進んでいない農村や小都市に援助が与えられたり開発が行われたりするとしても、たいていの場合、それらは全体の生産(GDP)を増大させる意図で行われており、その国や地域にどれくらいの雇用が生み出されるかについては考慮されていない。全体の生産を大きくすることが目標となると大規模な生産技術を導入した方が有利であるが、その場合、ほとんど雇用は生まれないのである。 シューマッハーは、大規模な技術でもなく原始的な技術でもない「中間技術」(現在では「適正技術」と呼ばれる場合が多い)の導入を提唱した。中間技術の特徴として、「暴力的でない(=環境を破壊しにくい)」、「人間性がむしばまれることはない(=ディーセント・ワークができる)」、「仕事場(雇用)が人々が現に住んでいるところに生まれる」「仕事場を作るコストが比較的安い(=お金のない人でも始めやすい)」、などがある。
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⑤ シューマッハーが論じたことは、日本の地域経済にも当てはまる。戦前から多くの地方自治体が地域活性化のために(地域レベルでのGDPを大きくするために)工場の誘致を行ってきた。しかしながら、そうした誘致活動は、必ずしも地域の住民一人一人の生活を豊かにすることにはつながらなかった。例として岐阜県美濃地方を取り上げる。 美濃加茂市にあった世界的な電機メーカーのX社の子会社(X社分工場)と多治見市の陶磁器産地とを比較する(1980年代半ば)。二つのケースではある年度の出荷額はほぼ同じであるが、X社分工場では大規模技術が導入され、多治見市陶磁器産地には中規模の技術が用いられている。X社分工場(大規模工場)ではかなりの工程が自動化されているため、あまり労働者を必要としない。この工場と関係を持つ企業も下請企業の1社のみであった。正規雇用は605人であった。これに対して、多治見市陶磁器産地は728事業所(陶土の採取、仕上げ、パッケージ製造などの分業体制)からなる集合体である。1社1社の規模は小さく、それほど自動化はされていない。正規雇用は6,151人であった。また、所得の分配面でも両者には違いがある。生み出された所得に占める従業員への現金給与支払額の割合を見ると、多治見市陶磁器産地の方が大きかった。さらに、X社分工場(X社の子会社)の場合は稼いだ所得は(特殊な方法で)親会社であるX社に移転されている。このケースに限らず、地方で生じた所得は東京に流れていく傾向にある。
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キーワード
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① パワー密度 ② コンバインドサイクル火力発電 ③ GDP(国内総生産) ④ 中間技術(適正技術) ⑤ ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】まず、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」について。あなたの家にある家電製品の消費電力(何W?)を調べ、それを標準的な太陽光発電(10W/㎡とする)で動かすには、何㎡の太陽光パネルが必要かを計算する。「戦争や政治的要因でこれから石油や天然ガスが輸入できなくなるので、再生可能エネルギーにもっとはやく転換すべきである」という主張には一理あるが、この主張をあえて批判してみる。「8.働きがいも経済成長も」について。今回の授業をふまえれば、最先端の技術がすべて否定されるわけではないことがわかったであろう。そこで、最先端の技術を一つ挙げ、それが働きがいのある仕事にどう役立つかを考えてみよう。 【予習】シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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6
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「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第6回)では、情報社会の観点から「目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう」に関して学ぶ。
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(1)Think the Earth編著「産業と技術革新の基盤をつくろう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、86-91項。 (2)黒崎岳大著「目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年。 (3)黒崎岳大著「目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第六回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第六回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第六回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① レジリエントなインフラ ② イノベーション ③ Society 5.0
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細目レベル
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① SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」は、「レジリエントなインフラを整備し、包括的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」という目標である。世界的に自然災害が増加し、強大になりつつある現在、道路網、電力網、ガス、水道など人々の生活を支える基盤(インフラストラクチャ)を無傷で守ることは難しい。経済を停滞させないためにも、何が起きてもすぐに最低限の機能を復旧できる「しなやか(レジリエント)」なインフラづくりが求められている。日本においては、高度経済成長期に集中的に整備されたインフラが急速に老朽化することが懸念され、実際に顕在化しつつある。また、発展途上国では、インターネットや金融サービスといったインフラについても高品質、高信頼なものを整備する必要がある。本コマでは、まず、インフラとは何か?そして、その現状と問題を把握する。
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② 経済発展のために、今後は、だれもが公平に参画できる持続可能な産業化が重要視されている。一部の人だけが独占し、資源を大量に消費する産業を生み出しては、格差や資源枯渇などの問題が深刻化してしまうためである。資源を効率的に使い、クリーンで環境に配慮した持続可能な産業をつくり出すためには、技術革新(イノベーション)が欠かせないと考えられている。イノベーションを起こすには、国や企業が、すぐに結果が出ないかもしれない研究開発や、長い目で見た利益に目を向けることも重要とされる。つまり、次の社会を創造していく人材が求められ、起業家精神を育てたり、データサイエンス教育に力を入れるなど、イノベーションを生み出す人づくりが大切である。本コマでは、この状況を理解するためにイノベーションの事例を取り上げる。
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③ 日本は、SDGs目標9を得意とするとみなされていて、世界経済の発展と持続のために国際社会における重要な役割を持つと言える。その日本において実現を目指す未来の社会像がSociety 5.0である。Society 5.0とは、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会という意味で、日本政府の第5期科学技術基本計画において初めて提唱された考えであり、世界中に広まりつつある。その要は、AI(人工知能)、IoT(Internet of Things)、5G(第5世代移動通信システム)などの情報通信技術であり、サイバー空間と現実空間とを融合させたデジタルツインと呼ばれる取り組みにより、新しい価値やサービスなど人々に豊かさをもたらす超スマート社会とも言われる。生産性の向上、人口減少や高齢化などの社会課題の解決とともに、QoL(Quality of Life)やウェルビーイングの向上が期待されている。本コマでは、Society 5.0に関わる取り組みを学び、主要国における政策にも触れ、データサイエンスが貢献する持続可能な社会について考える。
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キーワード
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① レジリエント ② イノベーション ③ Society 5.0 ④ AI ⑤ 超スマート社会
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】教科書、配布資料、各自が取ったノートを基に、インフラの現状と問題、そのレジリエント化、イノベーションの必要性と事例について再度確認し、授業で触れることができなかったインフラについては各自で調べてノートにまとめること。また、Society 5.0の動向について目を向け続けることが重要であるため、関連するニュース等を日常的に確認すること。日々の生活でスマート化によって解決が必要な問題を意識し、ノートにメモしておくと良い。 【予習】教科書に目を通し、SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に関連する内容を確認すること。本コマの主題であるイノベーションについてイメージし、それが起きたと思われる物事を身の回りやニュース等の情報から探してみること。
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7
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「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくり」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第7回)では、「目標3 すべての人に健康と福祉を」と「目標11 住み続けられるまちづくりを」に関して学ぶ。
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【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】
主題細目① 教材『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』pp.44~49、『SDGs見るだけノート』pp38-39、第七回講義レジュメ
主題細目② 教材『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』pp.98~103、『SDGs見るだけノート』pp54-55、第七回講義レジュメ
主題細目③ 教材『SDGsを実現するまちづくり』、『SDGs見るだけノート』pp122-127、第七回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 愛知県における交通事故の現状と対策 ② 公共交通機関の利用とカーボンフリー ③ 大都市特有のゴミ問題の現状と課題
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細目レベル
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① SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確実にし、福祉を推進する」という目標であり、具体的な目標としては、3.1~3.9まで合計9の目標がある。本コマでは、これらの目標について解説するとともに、日本国内での具体的な取り組み事例や将来的な取り組みについて、指標も含めて学ぶ。特に、指標 3.6.1「2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者の数を半分に減らす」は、自動車大国愛知県においても喫緊の課題であるため、過去10年間の交通事故数や公的統計データを比較しつつ、現状における課題を整理し、これからの未来に向けて我々にできることを模索する。
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② SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」は、「都市や人間の居住地を誰も排除せず安全かつレジリエントで持続可能にする」という目標であり、具体的な目標は11.1~11.7まで合計7つある。本コマでは、これらの目標について解説するとともに、日本国内での具体的な取り組み事例や将来的な取り組みについて、指標も含めて学ぶ。特に、指標11.2.1「公共交通機関へ容易にアクセスできる人口の割合」について取り上げ、日本の都市計画の推移をはじめ、岡崎市のSDGs未来都市計画、各自治体が実施しているまちづくりの事例を紹介するとともに、大都市圏における人々の流動や日本各地で実施されているカーボンフリーを目的とした交通施策について考える。
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③ SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」の指標11.6.1「2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。」に着目し、日本国内における「廃棄物(ゴミ)問題」について考える。特に、環境問題に直結するリサイクルやリデュースなどの3Rの現状や取り組み事例などを概説するとともに、愛知県における効果的な取り組みについて考える。また、健康で快適に住み続ける為に、自然災害にも人的災害にも「強靭(レジリエント)」な都市開発のための機能と役割についても本コマで押さえる。
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キーワード
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① 健康と福祉 ② 交通問題 ③ まちづくり ④ カーボンフリー ⑤ レジリエント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回の授業で配布した資料および授業中に記録したノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。特に、道路交通事故やまちづくり等に関する内容で、疑問に思ったことを書き留めておこう。またSDGs概論では、社会・経済問題、気候変動、自然環境、先進技術などの話をすることも多い。これらは地球規模課題に与える影響が非常に大きいため、講義では頻出するテーマである。それゆえ、講義では専門用語を使う場合もあるが、講義内の説明だけでは、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモし、復習することが重要である。 【予習】シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。特に、カーボンフリーやレジリエント、リデュース、などは本コマを学ぶ上で重要なキーワードである。また、本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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8
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「12. つくる責任、つかう責任」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第8回)では、目標12のつくる責任、つかう責任についてその概要の説明と企業等の活動での具体的な取組事例を紹介する。
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(1) Think the Earth編著「飢餓をゼロに」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、104-115頁 (2)黒崎岳大著「目標12 つくる責任つかう責任」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、115-120項。 【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第八回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第八回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、第八回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 3R ② 食品ロス ③ ものづくりでのリサイクル
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細目レベル
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① SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」は、「持続可能な消費・生産形態を確実にする」という目標であり、具体的な目標は12.1から12.8までの8つがある。本コマでは、これらの目標について解説するとともに、日本国内での具体的な取り組み事例や将来的な取り組みについて学ぶ。特に12.5「2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす」では、再生利用率や再生利用量がキーワードである。ごみの発生量の削減(リディース)とリサイクル、リユースはそれぞれの英単語の頭文字をとって3Rという。リサイクルは発生したごみを新たな形に変化して利用することを示すため、3Rのなかでは最も効率が低い取組ともされている。
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② SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の12.3「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」では、食品の廃棄を半減させる取組について示している。日本のカロリーベースの食料自給率は令和2年度では37%であり、我々が口にしている食品の3分の2は輸入に依存している。食品の輸入には植物や生き物を構成する元素が含まれており、生体の構成に必須であり養分であるリンは枯渇が危惧される元素である。食品を廃棄する場合には枯渇が危惧されているリンなどの元素の廃棄ともなる。食品ロスを低減させるとともに、不可避である食品ロスを有効に利用する方策も必要不可欠である。そのひとつとして堆肥が知られているが、その原料によって利用状況には差が生じている。
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③ SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の12.4「2030 年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する」では、水資源や土壌資源、植物資源、鉱物資源などの天然資源を持続可能に利用することが求められています。そのためには①で示した3Rが具体的な取組となるが、その取組には拡大生産者責任(Extended Producer Responsibility、EPR)が行動の指針のひとつである。PERとは、自ら生産する製品等について、生産者が資源の投入、製品の生産・使用の段階だけでなく、廃棄物等となった後まで一定の責務を負うという考え方である。つまり、生産者は廃棄された後も想定してものづくりを行う必要があることを意味している。日本のリサイクルもEPRに基づいて法律が定められ、リサイクルの仕組みが構築されている。具体的には、容器包装リサイクル法や自動車リサイクル法、家電リサイクル法がある。
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キーワード
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① 3R ② 食品ロス ③ カロリーベース ④ 拡大生産者責任 ⑤ リサイクル法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】目標12の12.5に関して、自分自身が行ってきた3Rに関する取組を思い出し、その取組が講義であつかった3Rに関する取組のどれに該当するかを確認する。また、各種リサイクル法とその法律によって生じた社会問題について、その背景と具体例、生じる可能性のある環境問題についても確認をする。12.3では、食糧自給率のカロリーベースと生産額ベースの違いについて確認する。その他、授業中に理解が難しかった説明や用語をノートにメモし、復習することが重要である。 【予習】シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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9
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「17.パートナーシップで目標を達成しよう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第9回)では、「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」について、各ターゲットの解説をした後に、具体的な事例に即してその内容を学ぶ。
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(1)Think the Earth編著「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、146-151項。 (2)黒崎岳大著「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、161-168項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十二回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十二回講義レジュメ
主題細目③ 教材(3)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(4)『スタディガイド SDGs』、第十二回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 目標17の狙いは何か ② 個人・企業・政府間でのパートナーシップ ③ 国内外でのパートナーシップの事例と課題
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細目レベル
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① SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」は、「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」という目標であり、具体的な目標としては、17.1~17.19まで合計19のターゲットがある。本コマでは、これらの目標について解説するとともに、国内外での具体的な取り組み事例や将来的な取り組みについて、指標も含めて学ぶ。ここではまず、目標17が全19ターゲットから成る、SDGs全17項目の中でももっとも多くのターゲットを抱えた目標であることを確認する。19個のターゲットそれぞれの内容を概観した後に、これらのターゲットがおおむねどのような特徴を持ったターゲットに分けることができるのか、というところまでおさえる。
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② ①では、目標17において多様なターゲットが包括されているところまでを確認した。ここからは、それぞれのターゲットに対して、現在どのようなアプローチがとられているのか、また、さまざまな立場の人たちがどのように協力していけるのかについて具体的に解説していく。まず、発展途上国と先進国との間でのグローバル・パートナーシップについて、事例レベルで解説をおこなう。グローバル・パートナーシップには、個々人単位で参加しうるもの、企業単位で参加するもの、政府間での経済的な支援策など、さまざまな次元が存在する。たとえば、教科書149ページに示されている「ESG投資」は企業におけるSDGs活動であるいっぽう、投資活動を通して個々人が間接的に参加できる活動でもある。
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③ SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」のターゲット17.6および17.7では、科学技術や環境に配慮した技術を発展途上国に普及及び拡散させることが目指されている。JICA(国際協力機構)による技術協力活動はその一環であるといえるが、先進国で発達した技術をそのまま他国に移転することはなかなか難しい。こうした技術普及がどうすればうまくいくのかということについては、現場レベルを含め、現在研究の途上段階であり、本コマではこうした知見についても解説をおこなっていく。また、ターゲット17.17では、発展途上国にかぎらず、すべての国における効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップが奨励・推進されている。これに関連して、本コマでは国内におけるパートナーシップの事例も紹介・解説していく。
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キーワード
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① パートナーシップ ② 国際連携 ③ 市民社会 ④ ESG投資 ⑤ 技術普及
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】目標17の小目標(17.1~17.9)に再度目を通して、目標17の狙いがどこにあったのかを配布資料をもとに自分の言葉でノートにまとめる。また、目標17の「パートナーシップ」とは誰(どこ)と誰(どこ)の連携を目指しているのかについても再度確認しておく。パートナーシップの事例は、授業で触れた事例以外にも多種多様に存在するため、インターネット上でどんな団体や企業がパートナーシップを結んでいるのかを検索する。その他、授業中に理解が難しかった説明や用語があったら、授業後にインターネットや辞書にて検索し、理解に努めること。 【予習】シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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10
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SDGsと企業
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第10回)では、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について解説する。
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【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】
主題細目① 教材(1)Think the Earth編著「産業と技術革新の基盤をつくろう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、pp.136-137 教材(2)村上芽・渡辺珠子『SDGs入門』日経文庫、2019年、pp.50-61 教材(3)第10回講義オリジナル配布資料
主題細目② 教材(1)バウンド『SDGs超入門』技術評論社、2019年、pp.39-62 教材(2)村上芽・渡辺珠子『SDGs入門』日経文庫、2019年、pp.102-138 教材(3)沖大幹『SDGsの基礎』他事業構想大学院大学出版部、2018年、pp.26-51 教材(4)第10回講義オリジナル配布資料
主題細目③ 教材(1)バウンド『SDGs超入門』技術評論社、2019年、pp.131-148 教材(2)沖大幹『SDGsの基礎』他事業構想大学院大学出版部、2018年、pp.54-92 教材(3)第10回講義オリジナル配布資料
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コマ主題細目
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① SDGsと企業の関係性 ② SDGsとビジネス ③ 企業の取組事例
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細目レベル
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① SDGsと企業の関係性を考察するにあたり、SDGs達成のための企業の役割と、企業にとってのSDGsの役割の二面で考える必要がある。前者は、環境問題の発生が企業の生産・製造活動やその製品の使用・廃棄によってもたらされていることを考えると企業がSDGsの達成に果たす役割は非常に大きいことがわかる。経済主体である国家・企業・家庭を考えたときに、国家は法制や補助制度によって企業活動を管理することでSDGsの達成にむけて政策を実現しようとし、家庭では、企業の製造した製品を使用し、廃棄する過程でSDGsの達成に貢献できる項目が多くが存在する。したがって、SDGsの達成においていかに企業の影響が多大であるかを確認し、企業活動の統制・管理または自発的な企業自らの行動を促進することがSDGsの達成において肝要であることを確認する。また、企業が自発的にSDGsに取り組むためには、CSRやコーポレート・ガバナンスの観点からの取組も必要ではあるものの、それだけでは積極に促進されることは期待されにくく、そのため、企業が営利追求を目的とする以上、それとトレードオフの関係にならないSDGsの達成のための取組が必要である。それこそが前述したSDGsと企業の関係性を考る際の二面のうちの後者である、企業にとってのSDGsの役割である。SDGsに取り組むことが企業にとって営利追求と相反しないSDGsに向けた企業の取組を推進させる必要があり、企業にとっては、経済的価値を見出せるSDGsであることも、その達成のためには不可欠であることを確認し、企業の自発的な取り組みを進めるための行動指針となる経団連の「企業行動憲章」を解説する。
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② 企業の自発的なSDGsへの取り組みを推進させるためには、企業にとっての社会的責任(CSR)の観点からの取組だけでなく、これがビジネスとなる、または経済的価値に結びつくものであるという視点も必要となる。企業への投資においては、従来は投資家が投資対象となる企業を選定する際に重視してきたのは、キャッシュ・フローや利益率などの「財務情報」であったが、近年は、「Environmenn環境」「Sosial社会」「Governance企業統治・ガバナンス」のESG投資がムーブメントとなっており、ESG評価の高い企業は、事業の社会的意義や成長の持続性が高い企業として優れた投資対象企業として市場で評価されることを意味している。したがって、企業はこれまでの有価証券報告書などで決算情報として財務情報だけの経営成績開示を行っていきたが、近年では、非財務情報も公表する「統合報告書」作成企業も増加している。企業は、ESG投資対象として市場で高く評価されるために、企業活動のプロセスを「環境、社会、ガバナンス」の観点から見直し、その企業活動のアウトプット(製品・サービス・雇用など)を通じて、サステナビリティを意識してその実現に向けて取り組むこととなり、結果としてSDGsの達成のために貢献することとなる。いわば、ESGはプロセスであり、SDGsがゴールとなることで、積極的な企業のSDGsへの取組が期待出来ることになることを確認する。
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③ 企業がSDGsに取り組む際の導入指針として「SDGコンパス」があり、この指針は大規模な多国籍企業を焦点において開発されたものであるが、中小企業やその他の組織においてもカスタマイズして利用することができるものであり、このSDGコンパスの示される手順はISO26000「社会的責任に関する手引き」でも示されており、その手順「第1ステップ:SDGを理解する」「第2ステップ:優先課題を決定する」「第3ステップ:目標を設定する」「第4ステップ:経営へ統合する」「第5ステップ:報告とコミュニケーションを行う」の5つのステップを詳細に解説する。また、日本での企業へのSDGへの取り組みを推進するため、持続可能な開発目標( (SDGs)推進本部が公募し、優れた取り組みを行う企業・団体を表彰する制度である「ジャパンSDGsアワード」を紹介し、その仕組みを解説し、受賞企業のSDGs取り組み事例を紹介する。
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キーワード
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① 経団連企業行動憲章 ② ESG ③ SDGコンパス ④ ISO26000 ⑤ ジャパンSDGsアワード
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】講義中に紹介した事例以外に、身近な企業のSDGsへの取組を考え、企業ホームページなどで確認してみるとよい。配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。またSDGs概論では、社会・経済問題、気候変動、自然環境、先進技術などの話をすることも多い。これらは地球規模課題に与える影響が非常に大きいため、講義では頻出するテーマである。それゆえ、講義では専門用語を使う場合もあるが、講義内の説明だけでは、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモし、復習することが重要である。 【予習】これまで学んできたSDGsの17の目標のうち、自らが取り組んでいる目標を考え、その達成のためには、どの企業の製品が関係しているかを考えておくこと。シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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11
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フェアトレードとエシカル消費
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第11回)では、実際の活動事例を通して、フェアトレードとエシカル消費などを紹介する。
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【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 第十一回講義レジュメ 主題細目② 第十一回講義レジュメ 主題細目③ 第十一回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① フェアトレードとはなにか ② エシカルとエシカル消費 ③ フェアトレードタウンとは
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細目レベル
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① フェアトレードとは、「人・地球・社会にやさしい取り組み」であり、また「公正で平等な、おもいやり・おかげさま貿易」であると考えられます。具体的には、フェアトレードは「アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家をはじめとする、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで彼らが自らの力で暮らしを向上し、自立することで、児童労働・貧困問題の解決につながる」活動である。さらに、「農薬や化学肥料に頼らない自然農法や、生産地で採れる自然素材と伝統技術、手仕事を活かした生産によって、地域の文化・伝統・環境を守り持続可能な社会の実現」を目指すものでもあり、SDGsの目標を達成することに大きく貢献しています(令和3年度エシカルセミナー 原田さとみ)。
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② エシカルとは、一言で換言すると「思いやり」という言葉で表すことができます。私たち先進国に住む人間が不自由なく楽しく日々の生活を送る一方、世界中では地球環境が破壊されたり、搾取の対象となっている現状がみられます。「物事の背景や裏側に思いを巡らして、社会や環境に優しいか、関わる人みんなが喜んでいるのか、人も自然も、地球上すべての命がハッピーであるよう、思いやる心がエシカルの美意識」である。その様な考えを基盤として、エシカルとは「誰も犠牲にしない穏やかな地球のために、優しい気持ちで、賢く考えて、「買うものを選択」する」ことであるとされる(令和3年度エシカルセミナー 原田さとみ)。 エシカル消費とは、「困っている誰かのために」や「弱い立場の人々のために」、「より良い社会のために」という思いをもって消費することである(エシカル×あいち)
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③ フェアトレードタウンとは、フェアトレードをまちぐるみで取り組み促進することにより、特に開発途上国における不利な立場や弱い立場に置かれた生産者の自立や環境保護を目的とした運動が盛んな街のことです。日本では、フェアトレードタウンとして熊本市や名古屋市、逗子市、浜松市、札幌市、いなべ市が認定されており、現在でも複数の自治体がフェアトレードタウンの認定を目指して活動を展開しています。日本におけるフェアトレードタウンの基準は、日本フェアトレード・フォーラムにより制定され、6つの基準にまとめられている。 基準1:推進組織の設立と支持層の拡大 基準2:運動の展開と市民の啓発 基準3:地域社会への浸透 基準4:地域活性化への貢献 基準5:地域の店(商業施設)によるフェアトレード産品の幅広い提供 基準6:自治体によるフェアトレードの支持と普及 (Fair Trade Forum Japan HP)
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キーワード
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① フェアトレード ② 公正な対価 ③ エシカル ④ エシカル消費 ⑤ フェアトレードタウン
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】第11回の講義を振り返り、ゲストスピーカーの原田さんがフェアトレードやエシカル消費などの事例を解説した内容を各自のノートにまとめる。また、配布資料を見ながら講義内容を思い起こし、重要なポイントや専門用語の意味を再確認すること。 【予習】事前にシラバスに目を通し、ゲストスピーカーの講話と関連するフェアトレードやエシカル、持続可能性などのキーワードや事例などについて、履修生は各自で調べることが重要である。また、実践家の方がゲストスピーカーとして来学されるので、どの様な質問をしたいのかなども考えておくとよい。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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12
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「13.気候変動に具体的な対策を」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。一回から十二回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。十三回から十五回までは、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞き、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第九回)では、世界的に“地球温暖化”問題との関わりの中で注目されている、目標13(気候変動に具体的な対策を)を取り上げ、目標達成に向けた主な対応策の考え方や、「誰一人取り残さない」ための世界的な方策について学ぶ。また、陸上生態系において最大の二酸化炭素排出源であり吸収源でもある土壌に注目し、本目標と自然環境との関係について考える。
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(1) Think the Earth編著 『未来を変える目標SDGsアイデアブック』紀伊国屋書店.2018年,116-121頁. (2) 水野雅弘・原裕『SDGsが生み出す未来のビジネス』インプレス.2020年,64-65頁. (3) 黒崎岳大『スタディガイドSDGs』学文社.2021年,121-129頁. (4) 蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中央公論新社.2020年,108-109頁. (5) 日能研教務部編『SDGs(国連 世界の未来を変えるための17の目標)2030年までのゴール』みくに出版.2017年,71-74頁. (6) 外務省『持続可能な開発のための2030アジェンダ(仮訳)』http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101402.pdf (2022年2月10日現在). (7) 経済産業省『緑の気候基金(GCF)について』https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/global2/gcf/gcf.pdf(2022年2月10日現在). (8) 国立研究開発法人国立環境研究所 (2019) 『緑の気候基金(GCF)の近年の動向に関する調査』https://adaptation-platform.nies.go.jp/lets/pdf/ref/GCF_2019.pdf (2022年2月10日現在). (9) 松中照夫『新版 土壌学の基礎』農文協,2018年,30-35頁. (10) 日本土壌肥料学会編『世界の土・日本の土は今』農文協,2015年,13-14頁.
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1),教材(2),教材(3),教材(4),教材(5),教材(6),第九回講義レジュメ 主題細目② 教材(1),教材(2),教材(3),第九回講義レジュメ 主題細目③ 教材(6),教材(7),教材(8),第九回講義レジュメ 主題細目④ 教材(9),教材(10),第九回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 目標13の位置づけ ② 「緩和」と「適応」 ③ 緑の気候基金 ④ 土壌は二酸化炭素発生源か?吸収源か?
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細目レベル
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① 目標13「気候変動に具体的な対策を」は,正式には「 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる(外務省仮訳)」である.この目標にのみ〔国連気候変動枠組条約(UNFCCC: United Nations Framework Convention on Climate Change)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している。 〕との注釈が付されている.これは,SDGsが採択された「国連持続可能な開発サミット」が開催された2015年に遅れて採択されたパリ協定の決定を組み込む形をとったものである.なお,国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の締約国による会議がよく耳にするCOP(Conference of the Parties: 締約国会議)である.これを踏まえると気候変動の問題については,今世紀後半に向けたパリ協定の大きな目標設定(温室効果ガス排出量と吸収量とのバランスをとる,など)の下に,2030年までの緊急対策としてのSDGsを並行して実施する,という認識が適切であると考えられる.
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② 目標13.における5つのターゲットの中で,13.3「気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。 」にもあるように,気候変動の対応策の主なものとして,“緩和”と“適応”が挙げられる. “緩和”は,化石燃料の使用を控えて地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出量の削減や二酸化炭素の吸収源の増加を図り,気候変動を抑えることを目指すものである.取り組み例としては,再生可能エネルギー(太陽光発電,風力発電,小水力発電など)の導入や,工業やオフィスなどにおける省エネルギー化,植物等を活用した二酸化炭素吸収などが挙げられる. “適応”は,気候変動に由来する災害による被害を軽減したり回避したりすることで気候変動に対応しようとするものである.取り組み例としては,土砂災害や高潮被害への対策,災害に強いインフラの整備と技術開発,避難体制や危機管理体制の強化,より強固な防災システムの構築,気候条件に合わせた持続可能な農業生産システムの構築などが挙げられる.
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③ “緩和”と“適応”を並行して先進国,開発途上国問わず取り組むことが重要であるが,多くの開発途上国においては気候変動に対応するための資金拠出の余裕がなく,特に世界同時的に取り組みが必要とされる温室効果ガスの排出量削減を始めとする“緩和”策にも対応しきれない.このことを踏まえ,5つのターゲットの中の13.a では「重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施し、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。」ことが挙げられているが,緑の気候基金(Green Climate Fund: GCF)による拠出額は2019年1月時点で約102億ドル(公表・署名)に留まっている. 緑の気候基金は,“緩和”と“適応”に半分ずつ分配され,“適応”への分配額のさらに半分が後発開発途上国(LDCs)や小島嶼開発途上国(SIDS),アフリカ諸国などに割り振られることになっている.さらに,優先度が高い以下の8分野に割り振り区分がされている.緩和関連として,(1)運輸,(2)ビル・都市・産業・家電,(3)発電とエネルギーアクセス,(4)森林・土地利用,適応関連として,(5)住民の健康維持・食糧と水の安全,(6)住民の生活とコミュニティ,(7)インフラ・建築,(8)生態系・生態系サービス,である.
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④ 気候変動の問題に対する“緩和”策において,二酸化炭素の排出量削減が喫緊の課題として注目されていることはここで触れるまでもないが,そこで主に話題となるのは人間の活動に伴う排出に関することである.しかしながら,人間活動に伴って排出される二酸化炭素の量に比べて,土壌や海洋から排出される量の方が断然多い.特に土壌からは排出量が多いと推定されているが,その一方で土壌は,その植物生産機能に通じて二酸化炭素の吸収にも寄与する. 二酸化炭素の移動を考える際には,その構成元素の一つである炭素に注目することが一般的であるが,地球上で,土壌に蓄積している炭素量は1兆5,800億tから2兆4,000億tとされ,植生が持つ炭素量である4,500億tから6,500億tの約3倍から4倍,大気中に存在する炭素量である8,290億tの約2倍に相当する.植物の光合成による“炭素吸収量”は,大気中の二酸化炭素濃度の上昇による効果で,産業革命前(1750年より前)の年間1,089億tから2000年から2009年では年間1,230億tとなっている.有機物分解や森林火災等による“炭素放出量”は,産業革命前の年間1,072億tから2000年から2009年では年間1,187億tとなっている.このような所謂地球温暖化問題に関連する二酸化炭素量の増減について,大気中の二酸化炭素濃度が高まることで光合成量が増え二酸化炭素の固定量(吸収量)が増えるのか,温暖化の影響により微生物活性が高まり土壌呼吸(有機物分解)によって二酸化炭素の放出量が増えるのか,に明確に解答するにはまだ課題が多いとされている.先の数値上では地球全体で,土壌と植物の収支は改善(吸収が多い)しているように見えるが,実際は炭素が消耗しつつある農地土壌と,大気の二酸化炭素濃度の上昇により炭素を取り込んでいる自然植生が,地球上の全く別の場所でそれぞれ存在しており,地球温暖化が及ぼす土壌に関わる二酸化炭素の挙動への影響について一元的な解答は出せる状況にない.
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キーワード
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① パリ協定 ② 緩和 ③ 適応 ④ 緑の気候基金 ⑤ 二酸化炭素
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】気候変動は様々な問題に関わる地球規模の課題であるが、具体的にどのような点でどのような問題に関わるのか、5つ以上挙げられるようにすること。気候変動への対応策として主なものを2つ挙げ、それぞれどのようなものであり、具体的な取り組み例について説明ができるようにしておくこと。気候変動に対する策の1つとして二酸化炭素排出量の削減が挙げられるが、大量の二酸化炭素を排出・吸収する土壌では、なぜそれほどまでに二酸化炭素の移動が生じうるのか。排出・吸収に分けてそれぞれその仕組みについて説明ができるようにしておくこと。
【予習】気候変動と聞くと,地球温暖化と同じ意味で考えている者も多いと思われる.しかしながら,それは間違った理解である.どのように異なる言葉なのかについて調べておくこと.また,気候変動に対して,地球温暖化と同様に,その“防止”や“緩和”に係る対策を思い浮かべるであろうが,その対策一辺倒では未来の生活は困難となるため,“適応”という対応策も重視されている.この内容について少なくともコマシラバスの記載をよく読み,各自,気候変動に対する適応策について調べておくこと.
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13
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「14.海の豊かさを守ろう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第13回)では、「14.海の豊かさを守ろう」について学ぶ。
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(1)Think the Earth編著「海の豊かさを守ろう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、122-127項。 (2)黒崎岳大著「目標14 海の豊かさを守ろう」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、131-140項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、第十回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 海の豊かさとは ② 海洋環境 ③ 持続可能な海洋資源利用
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細目レベル
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① SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」は、「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」という目標であり、具体的な目標としては、14.1~14.7, 14.a~14.cまでの合計10の目標がある。本コマでは、これらの目標について解説するとともに、日本国内での具体的な取り組み事例や将来的な取り組みについて、指標も含めて学ぶ。特に、指標14.1では、「2025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含め、特に陸上活動からの汚染による、あらゆる種類の海洋汚染を防ぎ大幅に減らす」ことが挙げられている。富栄養化とは何かという基本的な知識から、海洋汚染の原因や現状、取り組みの内容について学ぶ。
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② 指標14.3では、「あらゆるレベルでの科学的協力を強化するなどして、海洋酸性化の影響を最小限に抑え、その影響に対処する」とされている。海洋酸性化が生じるメカニズムと、海洋酸性化が与える影響について学ぶ。人間活動によって排出される二酸化炭素は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスとして知られている。大気中に放出された二酸化炭素は、海洋にも溶け込むことによって、海洋酸性化という問題も引き起こしている。本コマでは、海水のpH、すなわち水素イオン濃度が通常はどのくらいのものであり、現状ではどこまで低下してのかという現状を踏まえ、海水のpHが低下することによって、どのような問題が懸念されているのかについて学ぶ。
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③ 指標14.4では、「2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業、破壊的な漁業活動を終わらせ、科学的根拠にもとづいた管理計画を実施する。これにより、水産資源を、実現可能な最短期間で、少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させる。」としている。過剰漁獲能力や過剰漁獲については、指標14.6においても「2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる特定の漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を完全になくし、同様の新たな補助金を導入しない。その際、開発途上国や後発開発途上国に対する適切で効果的な「特別かつ異なる待遇(S&D)」が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可欠な要素であるべきだと認識する。」としている。最大持続生産量とは何なのかという基本から含めて、破壊的な漁業活動がなぜ生じるのかという背景を踏まえ、水産資源を回復させるための取り組みについて学ぶ。
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キーワード
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① 海洋汚染 ② マイクロプラスチック ③ レジリエンス ④ 海洋酸性化 ⑤ 持続可能な漁業
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】授業中、理解が難しかった用語をノートにまとめる。特に今回の講義では、海洋酸性化や富栄養化などがキーワードとして挙げられている。これらの用語をノートにメモし、その諸問題の原因・現状を整理する。また、解決策として現在どのような取り組みが行われているのかを復習することが重要である。さらに発展的に理解を深める場合においては、授業で学習した諸問題に対し、どのようなアプローチをすれば、問題解決に近づくのか、あるいは、解決策がないと思われる問題についても、なぜ解決策がないのかという理由を明確に説明できるように復習を行うと良い。 【予習】シラバスに目を通し、気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、海の豊かさを守ろうという目標を取り上げるため、シラバスに記載したキーワードだけではなく、自分自身が知っていて興味・関心を持つ海洋に関連する諸問題について、ノートに書き出して見ると良い。さらに、それぞれの語句の意味が説明できるかどうか確認した上で、予め図書館を利用するなどして調べものを行うと、授業内容の理解が進む。
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14
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「15. 陸の豊さも守ろう」
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第14回)では、目標15「陸の豊かさも守ろう」に関する事例紹介を行う。
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(1)Think the Earth編著「陸の豊かさも守ろう」『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、128-133頁。
(2)蟹江憲史(2020)『SDGs 持続可能な開発目標』、中央公論新社、p.113-114.
(3)環境省『愛知目標』https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/aichi_targets/index.html(2022年2月22日確認)
(4)FAO. 2020. Global Forest Resources Assessment 2020: Main report. Rome. (世界森林資源評価2020:仮訳) https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/attach/pdf/index-5.pdf(2022年2月22日確認)
(5)IPBES(2019)”2.2.5.2.4 Species populations” In: Global assessment report on biodiversity and ecosystem services of the Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services. p.238-242.
(6)Primack R. B. (2010) Essentials of Conservation Biology (fifth edition). p.174-177. Sinauer.
(7)Secretariat of the Convention on Biological Diversity (2020) Global Biodiversity Outlook 5. Montreal. (地球規模生物多様性概況第5版:和文, p.54-59)https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/library/files/gbo5-jp-lr.pdf(2022年2月22日確認)
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)、教材(2)
主題細目② 教材(1)~(3)
主題細目③ 教材(1)、教材(4)~(7)
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コマ主題細目
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① 目標15の概要 ② 目標15と愛知目標のつながり ③ 陸上の動物に対する主な脅威
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細目レベル
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① SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」は、「陸の生態系を保護・管理するとともに持続可能な利用を促進し、持続可能な森林管理を行い、砂漠化を食い止め、土地劣化を阻止・回復し、生物多様性の損失を止める」という非常に長い目標であり、いろいろな要素が含まれているが、要するに『陸上の生態系を守ろう』ということである。具体的な目標は15.1から15.9までの9つの達成目標と、15.aから15.2cまでの3つの実現に向けた方法があり、合わせて12個ある。陸水生態系と内陸淡水生態系、そしてそれらに関する「生態系サービス」(15.1)や、自然生息地(15.5)といった陸の生態系全体をめぐる目標、山(15.4)や森林(15.2)、砂漠化や災害後を含む土地(15.3)、それらに関係する外来種の問題(15.8)、さらにこうした環境に生息する生物(15.5)生やその違法取引(15.7, 15.c)、遺伝資源の利益分配やアクセス(15.6)といった課題も含まれ、陸上生態系を持続可能にするための多くの側面に触れている。
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② 目標15のターゲットは、その多くが2010年に決められた生物多様性条約の愛知目標に基づき、2020年までの達成を目指している。例えば、あいち目標15は、「劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復を通じて気候変動対策に貢献する」というが、これは15.1や15.3へとつながっている。愛知目標5の「森林を含む自然生息地の損失を少なくとも半減し、可能であればゼロにする」という目標は、15.2や15.5へと連なる。絶滅危惧種の絶滅や減少の防止をうたう愛知目標12は、15.5、15.7へ、さらに15.6、15.7、15.8、15.9といったターゲットも、それぞれ愛知目標16、12、9、2と重なりを持つ。目標15は、SDGsが当時のいろいろな分野にあった目標を集めてでき上ったという側面を持つことを端的に表している。
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③ 哺乳類の25.17%、鳥類の13.47%、両生類の41.39%、爬虫類の18.99%などの動物が絶滅の危機にあると推定されている(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES) 2019)。動植物の減少においては、生息地の消失・分断化・劣化や、乱獲、気候変動、外来種や病気などが主要な脅威となっていると考えられている(Primack 2010)。陸上の生態系において様々な生物の生息地となっている森林は、2015年から2020年までに世界で年間約1,000万ヘクタールの割合で減少しており(国連食糧農業機関(FAO) 2020)、森林の減少速度は過去鈍化してきているものの、一部の地域では森林減少が再加速化している可能性もある(Secretariat of the Convention on Biological Diversity 2020)。ゾウの牙やサイの角などのように人間にとって有用だと考えられているものを持つ動物は、密猟の対象となり乱獲されている。もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物である外来種が在来種に影響を与えている事例も多くある。陸上の動植物が減少する要因を、事例をあげながら紹介することを通して、その要因の背後にある人間社会とのつながりを見出し、一見ばらばらに見える目標15の12のターゲットの意味を理解する。また、日本における取り組み事例を紹介する。
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キーワード
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① 愛知目標 ② 脅威 ③ 生息地の消失 ④ 乱獲 ⑤ 外来種
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】配布資料およびノートを確認する。特に、愛知目標、レッドリスト、生息地の消失・分断化・劣化など、関連する語句の意味が説明できるように復習を行うこと。またSDGs概論では、社会・経済問題、気候変動、自然環境、先進技術などの話をすることも多い。これらは地球規模課題に与える影響が非常に大きいため、講義では頻出するテーマである。それゆえ、講義では専門用語を使う場合もあるが、講義内の説明だけでは、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモし、復習することが重要である。 【予習】シラバスに目を通し、SDGs目標15の概要や気になったキーワードや事柄を各自で調べる。本科目では、様々なテーマや事例を取り上げるため、一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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15
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社会課題の解決に向けて議論、SDGs概論のまとめ
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科目の中での位置付け
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オムニバス形式で展開される本科目では、各教員が示す事例を糸口として、持続可能な開発目標(SDGs)について学びを深める。また、SDGsを地球規模の問題として捉えるのではなく、各個人や地域社会、国家としてどの様に対処すべき問題であるのか等、様々な視点から問題の解決策を探る課題探求力を培う。そのため、本科目における各講義の位置付けを次の通りとする。 第一回から第九回目までと第十二回目から第十四回目までは、SDGsの各開発目標を取り上げ、専門領域と開発目標が合致する教員が授業を担当し、豊富な事例を交えながら当該開発目標に関する専門知識を説明する。第十回目と第十一回目では、これまで学んだSDGsに関する知識を基に、SDGsと企業の関係性、また企業が取り組むSDGs等について講義が行われ、またゲストスピーカーとして実務家の経験を聞く。第十五回目では、講義の締めくくりとして、いくつかの社会課題について、どの様な取り組みが可能であるかについて議論する。 本コマ(第15回)では、これまでのSDGsに関する知識を踏まえ、受講生各自が考える諸問題への解決策について議論する。また、これまでの講義の内容を振り返り、本科目のまとめを行う。
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(1)Think the Earth編著『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、紀伊国屋書店、2018年、1-159項。 (2)黒崎岳大著「目標2 飢餓をゼロに」『スタディガイド SDGs』学文社、2021年、1-195項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十五回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第十五回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』、教材(4)『スタディガイド SDGs』、第十五回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 実現可能なSDGsへの貢献を考える ② 発表者への質疑応答と議論 ③ 講義の振り返りとまとめ
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細目レベル
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① SDGsで取り上げられるグローバルな問題について、受講生各自はどの様な取り組みが可能であるかについて、全体で議論する。まず、受講生自身が実現可能なSDGsに関連する取り組みを考えることから始める。配布した第十五回講義レジュメ内に書かれている指示に従い、授業を通して理解を深めた事例もしくは知識から(授業以外の事例・知識でもよい)、a) 地球上に存在する問題を1つ選び、その問題が人間もしく自然環境等に与える影響について記載し、b) その問題に関連するSDGsの開発目標とターゲットを選びます。そして、c) 受講生自身が実践できる解決策を具体的に記載します。ここまでのステップが終われば、発表に移ります。教員がランダムに発表者を選ぶので、選ばれた受講生は前に出て自分自身の考えを述べ、教員からのフォロー・コメントを得た後、受講生全体でより良い解決策について議論します。
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② 教員から無作為に選ばれた受講生は、SDGsに関わる問題の解決について、自身の考えを発表する。他の受講生は、発表を聞く際には積極的に質疑応答などを行うよう心掛ける。その際、発表者の発表内容がより良くなるような批評を行い、決して、発表者個人に対する批判とならないよう気をつけてもらいたい。 発表に対する質疑応答は、「アドバイス形式」で返すことが重要である。「〇〇さんの発表には××の観点が不足している」などのように、発表者の不十分な点(=課題)を示すことが大切である。不十分な点が克服されればその人の発表は、より良くなるので、発表に際してはアドバイス形式で応答することを心掛けてほしい。なお、相手の発表に対して、その様な視点で質疑応答やコメントができるようになると、自分自身の発表の足らない点も気づくことができるようになる。
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③ これまでの講義の内容を振り返り、本科目のまとめを行う。本科目では、まず、SDGsが定められるに至った経緯やSDGsの概要などを説明した。その後、SDGsの全ての開発目標を取り上げ、各教員が開発目標に関する基礎知識や専門知識を解説した。また、これまで学んだSDGsに関する知識等を備えた上で、様々な企業の取り組みやゲストスピーカーとして招いた実務家の経験を聞くことにより、受講生はSDGsに関する知識を一層蓄積し、SDGsとは何かを理解することが促進された。さらに、実現可能な解決策について議論する場を設け、各受講生の考えの発表ならびに質疑応答を行った。主に20代の日本人が受講した本科目で示された地球規模課題の解決策と、様々な問題に直面する開発途上国に住む人々の意見や考え方が違うことを知り、地球規模の問題に対する捉え方や解決策が、場所や年齢、立場などが異なると違いを生むことを学んだ。
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キーワード
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① 課題探求力 ② 批評 ③ アドバイス形式 ④ 論理的整合性 ⑤ 捉え方の違い
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】これまでの講義を通じてSDGsに関して得た知識を活用し、地球上で起こっている(起こりうる)諸問題への解決策を受講生各自が考え議論した。そこで議論した内容や各自が考えた解決策をしっかりとまとめておくことが重要である。また、今回の講義で議論したSDGsが扱う諸問題に対する解決策、ならびに他の受講生と共有した解決策は、本講義に参加した各受講生が得た知識・経験の集大成である。学年があがり、より専門的な知識を得て研究を進めることになると思うが、本講義で体験した諸問題をミクロ・マクロで捉える視点を大切にして研究に励むことを期待したい。 【予習】これまでの講義で配布された資料やノートを確認し、グローバルやローカルなレベルで絶え間なく生じる諸問題の履修学生本人の解決策を、しっかりと考えてから授業に臨むこと。その際、講義で説明された専門用語や事例を再度確認して内容を把握することは必須である。
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