| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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陸生動物保全学とは
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第12回には野生動物の保護管理の根底にある動物観について学ぶ。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第1回では陸生動物保全学の概要と絶滅危惧種保全の意義について概観する。
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【コマ主題細目①】配布資料
【コマ主題細目②】配布資料
【コマ主題細目③】配布資料
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コマ主題細目
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① 陸生動物保全学のガイダンス ② 陸生動物保全学とは ③ なぜ絶滅危惧種を守るのか
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細目レベル
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① 本科目では、野生動物の保護、管理、保全に関わる問題についての理解を深めることを目的とし、講師の実務経験も踏まえ、具体的事例を含めた授業を行う。評価は試験で行う。第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第12回には野生動物の保護管理の根底にある動物観について学ぶ。第13回と第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。
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② 陸生動物保全学は、絶滅の危機に直面している陸上動物の種の保護を中心とした研究分野である。一般には保全生物学という。保全生物学とは、生物の多様性を保持し、絶滅の危機にある種や生態系の保護および回復を目的とした学問分野である。1970~1980年頃に広がった発展途上の学問である。生物の多様性が持つ生態学的、遺伝的、進化的な価値を理解し、その失われる要因や影響を詳細に研究することで、具体的な保護対策や戦略を策定する。この学問は、単なる生物の保護だけでなく、人間活動による影響の低減、持続可能な資源利用、環境教育の推進など、生物と人間との共存を促進する方向性も持っている。研究の内容は、絶滅危惧種のリスト作成、生息地の保護や再生、外来種の影響評価、再導入プログラムの開発など多岐にわたる。また、現地のコミュニティや政策立案者と連携し、実際の保護活動の実践や法制度の整備も重要な役割となっている
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③ 絶滅危惧種の保護は生物多様性の維持に必須である。これらの種は生態系において重要な役割を果たし、その喪失は食物連鎖や生態系のバランスに深刻な影響を及ぼす。絶滅危惧種の保護は遺伝的多様性を維持し、生態系の回復力と適応能力を高めることにも寄与する。人間を含むすべての生物にとって、生態系サービスの提供と環境の変化への対応能力を保つ上でこれは重要である。絶滅危惧種の保護は倫理的、科学的、そして実践的な観点からも、生物多様性の保全戦略の中核をなすべきである。これは、持続可能な生態系の維持と将来世代への責任を意識した行動であり、人間と自然との共生を実現するために不可欠な取り組みである。生物多様性は、生態系の機能とその健全性を維持する上で欠かせない要素である。絶滅危惧種が失われることで、生態系のバランスが崩れ、その結果として生態系全体の機能が低下する可能性がある。遺伝的多様性は、種の適応能力や将来の環境変化への対応能力に関与しているため、保全することが重要である。絶滅危惧種は、人々の文化や歴史、教育に深く関わっている。これらの種を失うことは、人類の文化遺産の一部を失うことと同等である。また、存在価値、未来の世代への責任、人間の活動の影響といった道徳的義務感や信仰によっても自然保護が行われる。
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キーワード
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① 陸生動物 ② 保全生態学 ③ 絶滅危惧種 ④ 生態系サービス ⑤ ガイダンス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 この回の細目レベルを読んで、講義の流れを理解する。この回のキーワードを参照し、その言葉の意味を調べ、ノートや電子ファイルにまとめる。この予習課題を行うことにより、講義内容の理解が深まる。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合は文献を探して調べておくこと。それでもわからない場合は担当教員に質問に行くこと。履修判定指標を確認し、そこに示されたキーワードについて調べ、その意味を整理すること。小テストで不正解であった問題については授業の該当箇所を必ず確認し、正しく理解するよう努めること。
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2
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絶滅危惧種とは何か
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全するための法令について理解する。
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①IUCN(2017)IUCNレッドリストカテゴリーと基準3.1版
②文化庁.文化財保護法の概要.https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/gaiyo/
③環境省.種の保存法の概要.https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/hozonho.html
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コマ主題細目
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① 絶滅危惧種を評価する ② 絶滅危惧種を守るための法律 ③ 種の保存法
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細目レベル
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① 絶滅危惧種の評価は、種の保存状態を判断し、保全優先度を決定するための基本的なプロセスである。この評価は、種の現在の個体数、生息域の広さ、個体数の減少率、生息地の質と量、繁殖成功率、および他の生物や環境との相互作用など、多くの生物学的および生態学的パラメータに基づいて行われる。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストは、絶滅リスクが高い種を識別する国際的な基準を提供し、絶滅危惧種の評価に広く用いられている。絶滅リスクの評価は、科学的データに基づく厳密な調査と専門家の見解を組み合わせて行われる。これにより、絶滅の危機にある種に対する緊急の保全措置や管理戦略の開発が可能となる。また、絶滅危惧種のリストは、政策立案者に対する情報提供、一般大衆への啓蒙活動、および資金調達のための強力なツールとして機能する。絶滅危惧種の評価は、進行中の環境変化に伴い、定期的に更新される必要があり、それには継続的なモニタリングと研究が不可欠である。このプロセスは、多くの種の未来を確保するための保全活動の効果的な計画と実施に寄与する。
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② 絶滅危惧種を保護するための法律は、多様な法体系により支えられている。日本では、文化財保護法や種の保存法などが絶滅危惧種の保全に重要な役割を果たしている。文化財保護法は、学術上価値の高い生物や環境を保護する法律であり、天然記念物として指定された生物種を保護する。これには、絶滅危惧種だけでなく、文化的に重要な種や外来種も含まれる。一方、種の保存法は、絶滅のおそれのある野生動植物の種を保存することを目的としている。この法律は、国内希少野生動植物種を指定し、その取扱いを制限すると同時に、その生息地保全や保護増殖事業を推進している。これらの法律は、生物種の保全において重要な位置を占めており、絶滅危惧種の保護に向けた取り組みを法的に支援している。
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③ 種の保存法は、絶滅のおそれがある野生動植物の保全に関する重要な法律である。この法律は、国内に生息・生育する希少な野生動植物種の保全に必要な措置を定めており、1992年に制定され、1993年から施行されている。主な内容は、国内希少野生動植物種の指定、生息地保全、保護増殖事業計画の策定・実施、動植物園の認定などである。この法律は、絶滅危惧種が指定される基本的な法律であり、その保全のための具体的な基準や措置が定められている。また、絶滅危惧種の選定基準や、その保全に関する具体的な指針も含まれている。種の保存法は、希少種の保全において日本における基本的な枠組みを提供している。しかし、法律の枠組みや予算の制約により、保全の取組みが追い付いていない実情もある。
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キーワード
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① レッドリスト ② レッドデータブック ③ 文化財保護法 ④ 種の保存法 ⑤ 国内希少野生動植物種
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、ひとつ以上読んでおくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、自分の関心のある絶滅危惧種1種以上を決め、その種のレッドリストにおける定量的評価の結果としての個体数、生息域の広さ、個体数の減少率、生息地の質と量、繁殖成功率、および他の生物や環境との相互作用と具体的な脅威について調べてみること。
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3
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個体群モデルと存続可能性
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第3回では絶滅危惧種の評価方法と保全手法の検討において重要な個体群モデルと存続可能性について理解する。
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【コマ主題細目①】 Schaub, M., Kéry, M.(2004). Integrated Population Models: Theory and Ecological Applications with R and JAGS (p. ii). Elsevier Science. 1.1~5.1.
【コマ主題細目②】 Schaub, M., Kéry, M.(2004). Integrated Population Models: Theory and Ecological Applications with R and JAGS (p. ii). Elsevier Science. 10.1~10.8.
【コマ主題細目③】 Okahisa, Y., & Nagata, H. (2022). Evaluation of ongoing Crested Ibis (Nipponia nippon) reintroduction using an integrated population model and Bayesian population viability analysis. Ibis, 164(4), 1104-1122. Oppel, S., Saravia, V., Bounas, A., Arkumarev, V., Kret, E., Dobrev, V., ... & Nikolov, S. C. (2021). Population reinforcement and demographic changes needed to stabilise the population of a migratory vulture. Journal of Applied Ecology, 58(12), 2711-2721.
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コマ主題細目
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① 個体群モデルの基礎 ② 存続可能性分析 ③ 個体群モデルの実際
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細目レベル
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① 個体群モデルは、生物個体群の動態を理解し、予測するための重要なツールである。このモデルは、生物種の将来の個体数の動向を予測することにより、絶滅のリスクが高い種に対して必要な保全措置を決定するのに役立つ。個体群モデルは、出生、死亡、移出、移入といった個体数を変動させる要因に基づいて構築される。また、密度依存性や偶然性、環境変動といった要素も考慮される。個体群モデルには、決定論的モデルと確率論的モデルの二つの主要なタイプがあり、それぞれに特徴がある。密度効果やアリー効果などの概念もモデル作成において重要である。これらのモデルを用いて、保全管理戦略の策定や絶滅確率の推定など、様々な保全活動に活用されている。個体群モデルの基礎を理解することは、絶滅リスクの評価や再導入プロジェクトの設計、持続可能な管理計画の策定に不可欠である。
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② 存続可能性分析(PVA)は、特定の野生動物の個体群が将来にわたって持続可能かどうかを定量的に評価する手法である。この分析では、個体群の生存率、繁殖率、移出入率などの個体群パラメータに基づいて将来の個体群動態を予測する。PVAは、個体群の絶滅リスクを評価し、保護管理戦略を策定する上で重要な役割を果たす。また、生物個体群の存続可能性を理解することは、絶滅リスクの評価や再導入プロジェクトの設計、持続可能な管理計画の策定に不可欠である。この授業の目的は、存続可能性分析の基礎理論と実践的な応用を理解することにある。授業では、個体群動態の基本的な理解から始め、確率論的モデルの適用、実際の種に関するケーススタディの検討などを行う。これにより、生物多様性の保全と管理に関する理解を深めることを目指す。
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③ 個体群モデルは、絶滅危惧種の保全や生態系管理のための重要なツールであり、保全生物学において不可欠な要素である。個体群モデルの理論と実践的な役割について理解することを目的として佐渡島におけるトキ野生復帰の評価およびアフリカ周辺におけるエジプトハゲワシの保全における個体群モデルと存続可能性分析を用いた分析事例について示す。前者は担当教員である岡久が執筆したトキの論文とOppelによるエジプトハゲワシの保全における事例をもとに現場目線での解説を行う。これらの事例を通じて、個体群モデルが保全の現場においてどのように機能し、実際に生物を救うことに繋がっているのかを解説する。このアプローチは、学生に実践的な知識と現場での応用例を提供し、保全生物学の理解を深めることを目指す。
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キーワード
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① 個体群モデル ② 密度依存性 ③ 存続可能性分析 ④ 絶滅リスク
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 次週のシラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、ひとつ以上読んでおくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、自分の関心のある絶滅危惧種1種以上を決め、その種が1年間に産むことが可能な子の個体数、生存率を文献から整理し、1年後の個体数がどのような値になるか計算してみること。さらに、生存率を10%刻みで低下させた場合に個体数がどのように変動していくか整理すること。これにより、個体群パラメータが種の存続にどのように影響するのかを直感的に理解することができる。
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4
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保全遺伝学入門
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第4回では遺伝学的分析の基礎と分類学的課題、保全単位の定義について理解する。
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【コマ主題細目①】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 19-71.
【コマ主題細目②】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 19-71.
【コマ主題細目③】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)].文一総合出版. 19-71.
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コマ主題細目
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① 遺伝学に関する基礎情報 ② 種とは何か ③ 保全の単位
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細目レベル
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① 保全遺伝学の基礎として、遺伝学の基本概念の習得は必須である。基礎生態学などの関連科目で学んだ用語を含む解説を行うことで、ゲノム、アリル、遺伝子座などの基本用語の理解を深める。DNAの構造や核DNAとミトコンドリアDNAの違いにも焦点を当て、遺伝子マーカーの種類と役割を詳しく学ぶ。このセクションの目的は、保全生物学における遺伝学の基本を理解し、保全戦略を策定する上で必要な知識を身に着けることである。本科目の学びは、遺伝学的分析を行うテクニシャンの養成ではなく、保全戦略を策定し、現場でのデータ取得を行える人材の育成に重点を置く。このため、それぞれの技術の概要を正しく理解し、何を用いるべきかを判断できるようになることが目標である。
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② 生物分類において中心的な概念である「種」は、類似個体の集団を分類し、識別する基本単位として機能する。種の定義は、生殖的隔離や形態学的特徴といった様々な基準に基づくが、これは研究者によっても、時代によっても変わる。例えば、生殖隔離を基にした生物学的種概念は、種を交配し子孫を残せる個体群として定義するが、地理的変異や亜種の概念もまた種の識別を複雑にする。また、分子生物学的手法による遺伝的分析は、種の識別や分類において新たな基準を提供している。これらの議論は、種の内部構造や多様性を理解する上で重要であり、保全生物学においても種の定義は具体的な保全戦略を決定する上で不可欠な要素である。種概念は、生物多様性保全の実践における基礎であり、絶滅危惧種の識別や新種の発見、生態系の管理など、多方面に影響を及ぼしている。
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③ 保全生物学において保全の単位を定めることは、生物多様性を守る戦略を策定する上で基本となる。最も一般的な単位は種であり、特定の種の存続を目指す保全活動が多い。しかし、種のみならず、亜種や遺伝的に独立した集団(ESU)、特定の管理単位(MU)、メタ個体群など、より細かい遺伝的、地理的単位に焦点を当てることもある。これにより、遺伝的多様性を維持しつつ、特定地域や生態系全体の保全を目指す。保全の単位は、その生物の生態学的、行動学的特性に加え、絶滅のリスク、人間活動の影響などを考慮して選ばれる。広範な生態系保全には、生態系単位やランドスケープの保全が含まれ、個々の種を超えたアプローチが求められる。保全単位の選定は、科学的根拠に基づくが、実際には政治的、経済的な要因も大きく影響する。正しい単位の選定は、有効な保全活動を行うために不可欠であり、地域社会の参加とサポートを得るためにも重要である。
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キーワード
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① ゲノム ② アリル ③ ミトコンドリア ④ ESU ⑤ MU
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、遺伝学に関する基礎情報については基礎生物学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、種とは何か、保全の単位とは何かということを自分の言葉で200字程度の文章としてまとめ、他者へ説明できるようにしておくこと。授業よりも発展的な内容については教材・教具に示された文献を本学図書館等で探して読んでみると良い。
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5
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遺伝的多様性
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第4回では第3回に引き続き遺伝的多様性の重要性について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 71-164.
【コマ主題細目②】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 321-382.
【コマ主題細目③】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)].文一総合出版. 419-441.
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コマ主題細目
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① 遺伝的多様性 ② 近交弱勢 ③ 有効集団サイズ
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細目レベル
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① 遺伝的多様性は生物種の繁栄と進化、存続の基盤である。この細目では、遺伝的多様性の概念として表現型多型、ヘテロ接合度、アリル多様度を解説し、その重要性、生物の適応能力と絶滅リスクに与える影響について学ぶ。遺伝的多様性が低下すると、生物は環境変動や病気への抵抗力を失い、絶滅リスクが高まる。遺伝的多様性の減少は、突然変異や自然選択の減少、遺伝的浮動の影響によるものであり、特に小さな集団で顕著である。また遺伝的多様性を低下させる要因としてボトルネック、創始者効果について解説する。具体例としてソウゲンライチョウの事例を解説する。遺伝的多様性を維持するための戦略として、遺伝的多様性の測定方法や保全戦略の策定についても学ぶ。
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② 近親交配とは、両親が血縁関係にある交配のことである。近親交配(血縁のある個体での交配)を行うことで生存率・繁殖成績が低下することを近交弱勢という。このメカニズムは劣勢有害遺伝子のホモ接合体の出現頻度が高まることである。具体的には受精率の低下、繁殖成功率の低下、生存率の低下などが引き起こされる。一般的に、近親交配では奇形が生じるというイメージを持たれることが多いが、実際には奇形が見つかることは稀であり、卵や胚の発生停止を含む、子孫の生存率低下が最も多い現象である。極端な事例としてはフロリダパンサーとカリフォルニアコンドルの近交弱勢が良く知られている。近親交配の測定には近交係数(F)を用いる。これはその個体が受け継いだ1つの遺伝子座の一対のアリルが同祖的である確率であり、0-1の値をとる。授業では近交係数を実際に計算することで理解を促進する。
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③ 実際の集団で計算された、近交係数・ヘテロ接合度の減少をもたらすような理想集団の個体数を有効集団サイズという。例えば、現実の集団が1000 個体であっても、100 個体の理想集団と同じ速度で遺伝的多様性を失うのであれば、有効集団サイズは100である。理想集団とは、移住がない、世代が重複しない、全ての個体が潜在的に繁殖できる、全ての個体が雌雄同体、配偶子の結合がランダム、生活環のいずれのステージにも選択が働かない、突然変異は無視できるなどという条件を満たす集団である。平均的な種では、有効集団サイズ(Ne)は個体数の11%である。有効集団サイズは世代間の集団サイズの変動、家族群の大きさ(ファミリーサイズ)の分散、性比の偏りなどに影響される。小集団では近親交配が進みヘテロ接合度が急速に低下するため、有効集団サイズが小さいと近交弱勢が問題になりやすい
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キーワード
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① 遺伝的多様性 ② ヘテロ接合度 ③ 近親交配 ④ 近交係数 ⑤ 有効集団サイズ
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、生物多様性とは何か、近交弱勢とは何か、有効集団サイズとは何かということを自分の言葉で200字程度の文章としてまとめ、他者へ説明できるようにしておくこと。授業よりも発展的な内容については教材・教具に示された文献を本学図書館等で探して読んでみると良い。
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6
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絶滅危惧種の遺伝的管理
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第6回では第3回から学んできた遺伝的多様性を実際に保持するためにどのような取組みが必要であるかについて解説する。
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【コマ主題細目①】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 485-507.
【コマ主題細目②】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)]. 文一総合出版. 513-546.
【コマ主題細目③】 Frankham,R., Ballou, J.D.,Briscoe, D.A. (2007). 保全遺伝学入門. [Introduction to Coservation Genetics; 西田睦(監訳)].文一総合出版. 419-441. Doug P. Armstrong,Kevin A. Parker, Philip J. Seddon,John G. Ewen(2014)『Reintroduction Biology: Integrating Science and Management (Conservation Science and Practice)』Wiley-Blackwell.23-32.
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コマ主題細目
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① 小集団の遺伝的管理 ② 飼育集団の遺伝的管理 ③ 飼育環境への適応
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細目レベル
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① 遺伝的健全性の維持には、近交弱勢を回避することによって適応度を維持する、環境の変化に応じて進化する能力を維持する、新たな有害突然変異の蓄積を回避するという側面がある。進化を維持するには5,000個体、有害遺伝子の蓄積を防ぐには1,000個体、近交弱勢を防ぐには500個体、繁殖適応度の維持には50個体以上の集団サイズが必要である。遺伝的健全性を維持・向上する方法としては、個体数を増やすことが最も有効である。生息場所の面積を増加させる、 生息地の質を高めて密度を増やす、既に絶滅した場所に再導入する、生息地間をつなぐコリドーを設置するといった方法をとる。突然変異による遺伝的多様性の向上には長い時間がかかる。極端な方法としては、他亜種や個体群と交雑させる遺伝救助やクローニング等の遺伝子工学を用いた手法がある。授業では具体例とともにこれらの取組みを解説する。
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② 絶滅危惧種の保全においては、野生下の個体数が1000を下回るものは、飼育下での保全を検討することが望ましいとされる。世界の動物園では54万頭の動物を飼育しており、絶滅危惧種に使えるのは半分程度のスぺースである。飼育を必要とする脊椎動物は既に2000種以上おり、有効集団サイズ500を目指すのであれば、330万頭分の飼育スペースが必要である。十分な個体数を確保しなければ近親交配となる。例えば、日本の飼育ラッコでは世代が進むにつれて、交尾頻度低下、母乳量低下、幼獣生存率低下が確認され、間もなく絶滅が予測されている。予算とスペースは限られているため、取組みにはトレードオフがある。遺伝的多様性の消失、近交弱勢を無視するのであれば、多数の種を飼育できるが、遺伝的健全性を確保するなら、少数の種しか飼育できない。このようななかで、絶滅危惧種の飼育繁殖計画においては、「生物の性質をできるだけ変化させず、90%の遺伝的多様性を 100 年間保持すること」が目標とされている。ヘテロ接合度の10%の減少を受け入れるということは、理論上、幼時生存率が15%低下し、生活史全体の適応度を25%低下させるレベルの遺伝的多様性の損失であり、あくまでも妥協点である。可能な範囲で遺伝的多様性を維持するために、家系図に基づく共祖係数を用いた繁殖計画が策定され、ペアリングが行われる。
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③ 飼育下における絶滅危惧種の繁殖成功はめでたいことだが、とても大きな問題のはじまりでもある。累代飼育を行うと生物の性質はおのずと変化していく。動物園動物や生息域外保全では、家畜化を抑制して、本来の性質を維持することが必要とされる。飼育された動物について、飼育環境への適応を抑制することは極めて重要である。飼育環境への適応が生じる原因としては、飼育環境と野生環境では選択圧が大きく異なること、飼育個体群には野生個体群の遺伝的多様性の一部しか導入できないため、繁殖による悪影響は避けられないものもあること、飼育下への遺伝的適応はわずか数世代で起こりうることから有害な変化を避けることは困難であることなどがある。また、飼育動物の変化は、表現型可塑性(生物が異なる環境で異なる表現型を生み出すこと)によっても生じるため、必ずしも遺伝的背景をもつ変化とは限らない。授業では飼育環境への適応の具体的な事例を解説する。
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キーワード
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① 遺伝的健全性 ② 有効集団サイズ ③ 遺伝救助 ④ 共祖係数 ⑤ 飼育環境への適応
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、自分が興味のある絶滅危惧種1種以上を決め、その種について野生下と飼育下の個体数がどの程度であるか、その遺伝的多様性保全のためにどのような取組みが行われているかを調べて整理すること。授業よりも発展的な内容については教材・教具に示された文献を本学図書館等で探して読んでみると良い。
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7
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動物園保全生物学
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第7回では生息域外保全の担い手である動物園についてその歴史と変遷、役割を学ぶ。
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【コマ主題細目①】 Fa, J.E., Funk, S.M., O'Connell, D. (2007). Zoo Conservation Biology. Cambridge University Press. 1-9.
【コマ主題細目②】 Fa, J.E., Funk, S.M., O'Connell, D. (2007). Zoo Conservation Biology. Cambridge University Press. 1-9. 村田浩一・成島悦雄・原久美子(2014)『動物園学入門』朝倉書店.216頁.
【コマ主題細目③】 Fa, J.E., Funk, S.M., O'Connell, D. (2007). Zoo Conservation Biology. Cambridge University Press. 1-9.
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コマ主題細目
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① 動物園の歴史と変遷 ② 飼育繁殖 ③ 生息域外保全
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細目レベル
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① 紀元前から動物園に類似した施設が存在していたが、1826年にロンドン動物園が開園したことが近代的動物園の始まりとされることが多い。もともと動物園という存在は自然保護にとって有害なものである。これは、野生で捕獲された動物を収集、展示することで消費し続けるという持続不可能な取組みであったためである。動物の消費者であった動物園にとって大きな転機となったのは、1973年にIUCN加盟国の会議でワシントン条約(CITES)が採択されたことである。野生動物の取引が制限されることによって、動物園は飼育下で動物を繁殖させることを余儀なくされた。そうしたなか、1993年に、動物園・水族館は保全センターとしての役割を担うことを宣言し、野生動物の消費者から保全の担い手へ変化を遂げている。そうは言っても、動物園においては入園料やその他関連収入が重要な収入源であり、保全活動と同時に来園者数を増加することも行うことが必要である。また飼育のコストも勘案する必要があり、限られた予算と資源で何をすべきかを計画することが必要とされている。
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② 動物園で増殖を実施する場合、個体展示だけではなく、繁殖技術の確立が必要とされる。飼育下での繁殖を成功に導くためには、種ごとの生態・形質を正確に把握し、繁殖技術を磨くことが必要である。多くの場合、飼育下で目指すべき取組みの答えは野生下の対象種の生息環境と生態である。野生下とできるだけ近いものを採餌させ、野生下と類似した環境で飼育し、野生下の社会集団の構造を持たせるなど、飼育下の行動レパートリーと行動パターンを野生に近いものにすることは飼育繁殖の成功を目指すうえでも重要である。こうした取組みは環境エンリッチメントとしても評価される。また、動物園における飼育繁殖は生物の保全を目的とするものだけでなく、展示の持続可能性を担保するためのものでもあることに留意が必要である。近年は、野生下への放獣・放鳥の可能性が高いプログラムのみを「保全を目的とした飼育繁殖」と定義すべきであるということが意見されており、それ以外の取り組みは保全を目的としているとは評価すべきでないと認識されている。
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③ 生息域内保全(In situ conservation)とは本来の生息地で自然状態のまま生物群集や個体群を保全する方法である。例えば、生息環境整備、外来種駆除、人間活動の抑制、汚染の除去などがある。一方、生息域外保全(Ex situ conservation)とは絶滅危惧種を守るため、安全な施設に生きものを保護して、それらを育てて増やすことにより、絶滅を回避する方法である。このなかでは、飼育繁殖による安定的個体群確保、遺伝的管理、遺伝資源管理、生理学的評価などが行われる。生息域外保全の意義としては避難場所の提供、野生復帰個体の確保、生物学的知見の集積、市民への教育普及などがある。世界では45種の生物が野生絶滅に至っている。一方、動物園等で飼育可能な生物の種・個体数には限りがあることから実現可能性、希少性、人間にとっての有用性、生態系への影響などに基づいて優先順位をつけて種を保全することが行われている。日本動物園水族館協会(JAZA)では約300種について生息域外保全を実施している。生息域外保全は、生息域内での保全を補完するものである。動物園水族館のもつ資源は限られており、世界的な絶滅危惧種の増加に応えられるだけの能力・体制はないものの、同様の機能を有する機関はほとんど存在しないため、可能な範囲での貢献を続けているのが実態である。
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キーワード
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① ワシントン条約 ② 動物園の役割 ③ エンリッチメント ④ 飼育繁殖 ⑤ 生息域外保全
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。動物園の役割や動物園動物の飼育に対しどのような意見を持っているかについて、これまでの授業や過去の経験をもとに整理すること。授業中に示したキーワード及びその意味を再度確認する。意味が掴めていないキーワードがある場合には、シラバスに挙げた参考文献や、図書館などにある他の生態学の教科書、インターネットなどを参照して意味を理解しておく。また、キーワードから意味を言えるか、意味からキーワードを言えるかの両方の視点から、キーワードの意味を覚えることができたかチェックしておくこと。
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8
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再導入生物学
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第8回では生息域外保全を生息域内保全とつなげる取組みである保全的移殖(別称 野生復帰)について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 Ewen, J. G., Armstrong, D. P., Parker, K. A., & Seddon, P. J. (Eds.). (2012). Reintroduction biology: integrating science and management. John Wiley & Sons.Kindle Edition. Chapter 4:
【コマ主題細目②】配布資料 Ewen, J. G., Armstrong, D. P., Parker, K. A., & Seddon, P. J. (Eds.). (2012). Reintroduction biology: integrating science and management. John Wiley & Sons.Kindle Edition. Chapter 4:
【コマ主題細目③】 Ewen, J. G., Armstrong, D. P., Parker, K. A., & Seddon, P. J. (Eds.). (2012). Reintroduction biology: integrating science and management. John Wiley & Sons.Kindle Edition. Chapter 4:
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コマ主題細目
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① 保全的移殖とはなにか ② 保全的移殖の理論と実践 ③ モニタリングと順応的管理
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細目レベル
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① 動物園等で飼育繁殖された個体を野生下へ放つ保全的移殖(または野生復帰)の事例は世界で急速に増加している。日本国内ではトキ、ライチョウ、タンチョウ、コウノトリ、ヤンバルクイナ、ナゴヤダルマガエルなどの種で保全的移殖の事業が進められている。保全的移殖は、絶滅の危機に瀕している野生生物種の個体群を保護し、その生存可能性を高めるために行われる生物学的介入の一形態である。このアプローチでは、個体が自然環境から一時的に取り除かれ、繁殖や健康状態の改善、遺伝的多様性の増加を目的とした管理下での飼育が行われる。その後、これらの個体は元の生息地または新たに適した生息地に再導入される。目的は、野生の個体群を強化し、種の生存を確保することにある。保全的移殖は、特に生息地の破壊、疾病、侵入種の脅威が原因で個体数が減少している種に対して有効な戦略とされる。このプロセスは、適切な監視と長期的な管理計画に支えられ、地域コミュニティや関係者の協力が不可欠である。再導入された個体が成功裏に定着し、野生の個体群の遺伝的、生態学的多様性を増すことが期待される。
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② 動物の捕獲、飼育、移送、および放鳥はいずれも保全的移殖における重要なプロセスである。これらのプロセスは、動物の福祉を最優先に考慮し、ストレスや傷害を最小限に抑えながら行われるべきである。捕獲方法は、対象種の生態学的特性や行動、保全上の目的に応じて慎重に選定される。飼育については生息域外で累代飼育することで数を増やして放つ取組みと捕獲した個体をそのまま放つ取組みの両者がある。前者の場合には適切な順化訓練を実施することでその生存率を向上させることが極めて重要である。例えば、飼育下で給餌されていた餌と野生下で採餌する餌が違えば、採餌効率が低下する。捕食者を認識し、回避行動を捕れなければ死亡率が高くなる。同種の他個体を繁殖相手だと認識して、繁殖を試みなければリリース後に繁殖できない。このため、どのようにして動物に適切な学習をさせるかが大きな課題となる。いずれの場合にも個体の健全な状態を保つために、適切な飼育管理が求められる。移送に際しても、動物に与える影響を最小化するための丁寧な計画と方法が必要とされる。放鳥は最終段階であるが、元の生息地または適切な新しい生息地において、動物が野生で自立して生きていくための条件を満たす形で行われる。これらのプロセス全体を通じて、科学的根拠に基づいたアプローチと倫理的配慮が不可欠であり、目的は常に種の保全と個体の福祉の両方を最大限に尊重することにある。
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③ 保全的移殖は大規模な野外実験の一種であるとも言える。人間が育てた個体や他地域に由来する個体を放すことで実際に生息地に定着し、自立して存続可能な個体群を形成することができるのかについては丁寧なモニタリングによって評価することが求められる。保全的移殖における丁寧なモニタリングは、再導入された個体や個体群が新しい環境に適応し、生存し、繁殖する能力を評価する上で不可欠である。この評価は、保全的移殖が成功しているか、または追加的な管理措置が必要かを判断する基礎となる。モニタリングには、個体の健康状態、生存率、繁殖成功率、生息地の使用パターン、そして地域の生態系内での相互作用の分析が含まれる。さらに、このプロセスは生態系全体の健全性と、再導入された種が地域の生物多様性に与える影響を理解する上でも重要である。
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キーワード
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① 保全的移殖 ② 野生復帰 ③ 再導入 ④ 補強 ⑤ モニタリング
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、自分が興味のある分類群について保全的移殖の具体的な事例を探し、絶滅危惧種1種以上を決め、その種について野生下と飼育下の個体数がどの程度であるか、その遺伝的多様性保全のためにどのような取組みが行われているかを調べて整理すること。授業よりも発展的な内容については教材・教具に示された文献を本学図書館等で探して読んでみると良い。
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生息域内における保全管理
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第9回では生息域内保全のステップについて学ぶ。
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【コマ主題細目①】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
【コマ主題細目②】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
【コマ主題細目③】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
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コマ主題細目
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① 絶滅危惧種の回復プロセス ② 広範な個体群管理のアプローチ ③ 個体レベルの集中的管理による保全
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細目レベル
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① 絶滅危惧種の保全にはいくつかのステップがある。典型的には、Step1: 種、生活史、個体数に関する知識の統合、Step2: その種が直面している問題の評価、Step3: 集中的管理、Step4: 個体群管理、Step5: モニタリングという過程を経る。これらの取組みは、できるだけ早く個体数を増やし、至近的な個体数制限要因に対処すると同時に、減少の究極要因の是正に取り組むことを目指しており、必要な介入や管理の程度は種ごとに異なる。多くの絶滅危惧種について、その生活史や生物学的な詳細は十分に知られていない。効果的な保全を実施するためには、生態について十分な知識が必要であるため、種の情報を統合することが最初のステップとなる。次に、個体数減少の原因を解明し、改善策をテストする。ここでは、少数の実験とモニタリングによって検証することが求められる。そして絶滅の危機に瀕した個体群にのみ、集中的管理を適用する。危機的なレベルに達していない個体群については個体群レベルの管理を実施する。そして、保護増殖の取組みの実施中も実施後もモニタリングを行うことが求められる。
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② 個体群の危機的レベルが低く、個体レベルの集中的管理を必要としない種については、広い範囲にわたって保全の取組みを実施することが必要である。たとえば保全のオプションとしては、巣場所の提供、病気の管理、捕食者の管理、繁殖の管理、域外保全・保全的移殖、生息環境の管理などがある。例えば、給餌は、野鳥の個体群に対して、繁殖する鳥の割合の増加、早期産卵、クラッチサイズの増加、ヒナの生存率の増加による個体の生産性の向上、幼鳥および成鳥の生存率の向上などの影響を与える。このような反応は、餌の重要性を明らかに示しており、ひいては個体数の増加に繋がる可能性がある。巣場所の提供については、崖に営巣する種には巣棚や空洞、樹木に営巣する種には巣台や人工棒状巣、陸棲穴棲鳥には人工巣穴、湿地性鳥類には筏、空洞営巣種には巣箱など、さまざまな人工巣箱が成功を収めている。ただし、巣場所の選択性や人工巣の利用は個体ごとに異なることや競合する種の影響があることに注意が必要である。
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③ 絶滅のリスクが極めて高い種や個体群については、個体レベルの集中的な管理が必要となる。ここでは、対象となるペアの繁殖状況を観察し、その種の生物と行動に関する知識を蓄積する。卵や雛を操作することの有効性を検討し、監視対象ペアの適性を評価する。卵やヒナの操作の結果と進捗をモニタリングする。ペアや営巣を脅かす問題に対処する(例:巣場所の強化、補助給餌、寄生虫、捕食者、競争相手のコントロール)。営巣に失敗した雛や個体を保護する。必要であれば、雛に手渡しで給餌し、水分を補給する。最も絶滅の危機に瀕している種では、24時間体制での警護や監視が行われることもある。卵や雛の操作の目的は、繁殖成績を向上させることである。多くの鳥は多数の卵を産み、一部の卵は孵化しなかったり、ヒナが餓死したりする。卵を1つずつ採卵したり、クラッチごと収容すると1年間に産卵される卵数は増加し、ヒナの数も増やすことができる。このような操作には細心の注意が必要であるが、緊急的な措置としては様々な種で成功事例がある。
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キーワード
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① 生活史 ② 集中管理 ③ 個体群管理 ④ モニタリング ⑤ 繁殖の操作
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、授業で扱った具体的な保全戦略や管理方法について授業外で友人とディスカッションすること。これを通じて自分たちの研究や将来のプロジェクトにおいて、授業で学んだ内容をどのように取り入れることができるかを考えること。
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10
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生息環境の保全
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第10回では希少種にとっての生息環境の重要性の評価と生息環境の保全の在り方について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
【コマ主題細目②】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
【コマ主題細目③】 Sutherland, W. J., Newton, I., & Green, R. (2004). Bird ecology and conservation: a handbook of techniques (Vol. 1). OUP Oxford. 12~12.8.
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コマ主題細目
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① 生息環境と個体数 ② 生息環境と個体群パラメータ ③ 生息地の管理
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細目レベル
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① 鳥類のフィールド調査のほとんどでは、生息地の広さと質を測定している。とくに鳥類種の生態学的・行動学的研究では、個体群形成過程や行動に影響を与える環境要因の特定を試みる。鳥類の保護を目的とした応用研究では通常、環境選択性や個体群密度と生息地の面積や質との関係について理解を深めることが試みられている。生息地の評価は通常、こうした生態学的指標と生息地の関連性を決定するためか、経年変化を記録するために行われる。鳥類の分布データ(存在、個体数、巣の位置など)と生息地デ ータを関連付ける主な手法には地域比較がある。これは、ある範囲を選択し、生息数と現存量を関連付けるものである。例えば、マングローブのブロックをいくつか選び、それぞれの生息地と鳥の数の両方を定量化する。そうすれば、個体数や存在率を生息地と関連付けることができる。一方、生息地の構造、水質、果実の数、捕食者の数、撹乱レベルなどの変数の長期的な変化を記録することは非常に有用である。これらは鳥類の生息数や個体数の変化を説明するために利用できる。しかし実際には、いくつかの変数が同時に変化する可能性があるため、個体数の変化をこのような変数と関連付けるのは極めて困難な場合が多い。
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② 鳥類の個体数と生息環境の広さや質との関係が明らかとなった場合、より詳細な評価のためには個体群パラメータと生息環境との関係を解明することが必要である。これはその生息地がソースであるか、シンクであるかを評価することとも言い換えられる。例えば餌が豊富な環境であればある種の生存率は高いことが期待される。しかし、餌が豊富であっても捕食者の数が多ければエコロジカルトラップになっており、個体数が多いにもかかわらず再生産はほとんど行われていないかもしれない。個体数が多い環境が実際にその種の個体数を増加させることに寄与しているかについては、フィールドワークによって生存率、繁殖成績、移動・分散を評価し解明することが必要である。とくに、鳥類においては巣におけるヒナの生存率と繁殖成績が高い環境が必ずしも巣立ち後の生存率が高い環境であるとは限らないため、丁寧な検証が求められる。本コマ主題細目ではこうした観点から、フィールドワークに基づく個体群パラメータ評価の実例について解説する。
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③ 生息地管理とは、対象となる種に適した条件を提供するため、あるいは場合によっては有害生物とみなされる種の数を減らすために、生息地を操作することである。生息地管理は、①自然のプロセスによって作られなくなった種に適した環境を提供すること、②種の特徴的な群れを維持すること、③狩猟種の収穫可能な余剰を最大化することなどを目的として行われる。ほとんどの生息地管理では植生遷移の防止や方向転換を伴う。場合によっては、適切な植生構造を作り出し、餌の利用可能量を増やし、鳥類に適した営巣地を提供するためにも利用される。ある地域の遷移段階、ひいてはある種の生息適性は、大型草食動物による放牧や、火災、洪水、暴風雨による撹乱などのプロセスによって影響を受ける。残存する半自然生息地の断片の多くでは、遷移に影響を及ぼす主要な自然プロセスがもはや機能していないか、機能していたとしても、対象種に適した状態を維持するのに不適切な規模や頻度で機能している。適切な自然プロセスが存在しないことは、小規模で孤立した生息地のパ ッチにおいて最も深刻である。自然プロセスの影響を 制御された形で模倣し、望ましい種にとって適切な状態を継続的に維持することができる。また、二次的自然の保全については地域社会の存続性や文化などの人間事象を考慮することが求められる。
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キーワード
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① 生息環境 ② 面積 ③ 分布 ④ フィールドワーク ⑤ 管理
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、授業で扱った具体的な保全戦略や管理方法について授業外で友人とディスカッションすること。これを通じて自分たちの研究や将来のプロジェクトにおいて、授業で学んだ内容をどのように取り入れることができるかを考えること。
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11
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エビデンスに基づいた生物多様性保全
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第11回では陸生動物保全の基本概念であるエビデンスについて改めて学び、エビデンスに基づいた保全の重要性を理解する。
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【コマ主題細目①】Harriet Downey, Tatsuya Amano and Jessica Walsh(2020)エビデンスに基づいた生物多様性保全[An Introduction to evidence-based conservation].https://www.britishecologicalsociety.org/applied-ecology-resources/about-aer/additional-resources/evidence-in-conservation-teaching/
【コマ主題細目②】 Harriet Downey, Tatsuya Amano and Jessica Walsh(2020)エビデンスに基づいた生物多様性保全[An Introduction to evidence-based conservation].https://www.britishecologicalsociety.org/applied-ecology-resources/about-aer/additional-resources/evidence-in-conservation-teaching/
【コマ主題細目③】 Harriet Downey, Tatsuya Amano and Jessica Walsh(2020)エビデンスに基づいた生物多様性保全[An Introduction to evidence-based conservation].https://www.britishecologicalsociety.org/applied-ecology-resources/about-aer/additional-resources/evidence-in-conservation-teaching/
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コマ主題細目
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① エビデンスの重要性 ② 保全に関わる科学的エビデンス ③ エビデンスに基づいた保全プロジェクト ④ ⑤
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細目レベル
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① エビデンスとは、対象とする課題に関した一つ以上の仮説を検証するために使われる「情報」のことである。特に科学的手法を用いて収集された情報を「科学的エビデンス」と呼ぶ。これには学術誌で査読・出版された研究や、学位論文やレポート等で発表された研究が含まれる。これらの情報は、最も信頼性の高いものが最上位にくる階層的な関係にあると考えられている。理論・原理は体系化された既知のエビデンスである。これらは、経験則から体系化されたガイダンスや原則まで多岐にわたる。エビデンス統合とは、特定の課題に関する一連の一次研究の解析である。これらは、正式な体系的レビューや略式のエビデンス要約まで、多岐にわたる。一次研究とは研究課題や状況、手法、結果、結論を記述した、特定の研究や順応的管理の取り組みに関する文書である。本細目では、乳幼児突然死症候群を例に科学的エビデンスに基づいて意思決定を行うことの重要性を示す。
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② 希少生物の保全における意思決定は極めて複雑であり、地域住民の知識、経験に基づく知識・専門家の意見、社会的価値観・文化、経済的コスト、資源(経済的・人的・時間等)、実現可能性を統合的に扱うことが求められる。一方、保全生物学は発展し続けており、過去数十年にわたり、保全に関する科学的な知見は増加している。年間5000報以上の論文が出版されている状況にある。その一方、科学者たちが今まで蓄積した科学的な知見は、ほとんどの場合、実際の保全で有効に使われていない。その理由は、実務者にとっては「科学を活用するために必要な労力」と「情報へのアクセスのしやすさ」という障害による。例えば、論文を読む時間がないことや科学論文にアクセスできないことが課題である。科学研究の利用を改善するための一つの解決策は、エビデンスの体系化である。
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③ Collaboration for Environmental Evidenceは体系的レビューや地図化の方法論的な支援と出版、そしてそれらの実施手順を調整する国際的な機構である。保全の介入の効果について調べた科学的文献から保全のエビデンスを探し出し要約するものであり、地球の生物多様性を維持または回復する意思決定を支援することを目的として、集約した情報を無償で提供している。プロジェクトでは体系的レビューを行い、それを要約する。実務者にとって論文を読むのは困難であったとしても、「1945から46年にかけて、米国オハイオ州で行われた庭園の生息地における研究によって、人工巣に営巣するコマツグミは自然に営巣するコマツグミよりも繁殖成功率が低いことが明らかとなった。」といったような要約であれば個々の論文の成果を容易に理解できる。そして体系的レビューの結果も「世界各地の12の研究によって、人工巣における鳴禽類の生産性は自然の巣よりも高いか同等であることが明らかとなった。」といった要約を示すことで実務の意思決定に反映しやすくなる。ただし、このような取り組みには膨大な時間を要することや一次研究が不足しているという問題点がある。このため、AI等を活用してエビデンスを要約するといったことが今後発展していくと予想される。
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④
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⑤
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キーワード
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① エビデンス ② 科学的エビデンス ③ 意思決定 ④ Collaboration for Environmental Evidence ⑤ Consensus
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、読んでみること。シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、本コマのキーワードの基礎生態学等の科目でも学習済みの項目を多く含むため、理解できない場合には当該科目の資料も見直しておくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。併せて、Collaboration for Environmental Evidenceのwebsiteを開き、自分の興味がある生物種や分類群、保全の取組みについて検索することでどのような科学的エビデンスが存在するのかを調べて整理すること。
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12
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陸生動物保全における動物観
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第12回では陸生動物保全の取組みにおける人間事象の根底となる動物観について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 石田戢・濱野佐代子・花園誠・瀬戸口明久 (2013)『日本の動物観 人と動物の関係史』東京大学出版.288頁. 奥野卓司・秋篠宮文仁(2009)『ヒトと動物の関係学 第一巻 動物観と表象』岩波書店.313頁.
【コマ主題細目②】 石田戢・濱野佐代子・花園誠・瀬戸口明久 (2013)『日本の動物観 人と動物の関係史』東京大学出版.288頁. 奥野卓司・秋篠宮文仁(2009)『ヒトと動物の関係学 第一巻 動物観と表象』岩波書店.313頁.
【コマ主題細目③】 石田戢・濱野佐代子・花園誠・瀬戸口明久 (2013)『日本の動物観 人と動物の関係史』東京大学出版.288頁. 畠山武道・小島望・高橋満彦 (2013)『野生動物の餌付け問題: 善意が引き起こす? 生態系撹乱・鳥獣害・感染症・生活被害 』知人書簡.1-288頁.
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コマ主題細目
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① 日本の動物観 ② 西欧の動物観 ③ 野生動物の餌付け
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細目レベル
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① 人間が動物をどう観ているかということを「動物観」という。人間と動物の関係は各人の動物観に強い影響を受けて成り立っている。生物学において動物(動物界)は種と分類群(網、目、科、属など)によって分類される。一方で、我々は野生動物、家畜、ペット、実験動物、動物園動物など、人間との関係からも動物を分類している。さらに、なかば無意識的に、普段の生活の中で忌避する生物や神聖な動物などといった区別を行っている。このような動物観は生得的性質、文化、そして個人の知識と経験によって形成される。生得的性質としてはヘビやハチの警告色に対する忌避や動物に対する愛護があげられる。文化的性質としては、宗教ごとの動物の認識の差や食文化が代表的なものである。さらに個人の動物の飼育経験や動物に関する危機体験に影響されるほか、映画やテレビ番組、漫画などを通じても多様な動物観が養われている。本細目では動物観の意味を理解し、その多様性を認識する。典型的な日本人の動物観において、全ての動物は自我や魂をもつ、人間と連続した存在であると認識される。そして、日本人は去勢や品種改良などの動物の改変、殺傷に対する忌避感を持つことが多い。このような動物観は日本の歴史に基づいて文化的に形成されてきたものである。本細目では、日本人のもつ動物観の特徴を学ぶ。
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② 西欧の動物観ではキリスト教と功利主義がその基礎とされる。キリスト教において人と動物はともに神によって創造されたとされるが、人間と動物は明確に区別され、人間は動物の支配者たる存在であると位置づけられる。このような動物観に基づき、動物を自我のない物とみなす動物機械論が生み出された。さらに、動物を虐待する娯楽や人間に従順な生き物へと積極的に品種改良を行うといった人々の行為が許容されてきた。こうした動物観は現代における介入主義的保全の根底にあるものである。一方、功利主義は19世紀初期にベンサムにより提唱された。功利主義とは「意識ある存在」に対して苦痛・苦悩を減らし、喜びを増やすことで「最大多数の幸福」を目指すものである。人権の延長線上に動物権があり、人間と動物はともに苦痛を感じることから、動物も人と同様に苦痛から守られるべきであるという思想が定着している。本細目では、西欧の動物観の特徴を理解し、日本人の動物観と比較することでその特徴を明らかにする。
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③ 餌付けとは動物に餌を与えることで人馴れさせることである。餌付けの目的は動物を人馴れさせて観察や撮影を容易にすること、給餌によって対象種の生存率や繁殖成績の向上を図ることがあげられる。鳥類に餌を与える行為は欧米では極めて広く行われており、世界の市場規模はイギリスで約380億円、アメリカで4,000億円と推計されている。日本でも古くから鳥に供物を与える御鳥喰神事が行われるなど、動物に餌を与えることが各地で行われてきた。さらに戦後にはサルを餌付けして行動を観察することやハクチョウ、トキ、ツルなどを保護することを目的とした餌付けなどが広く行われるようになった。現在でも鳥類への給餌が広く行われるほか、観光目的のシカやニホンザルの餌付けが各地で行われている。こうした餌付けは1970年代頃から陸生動物保全学の文脈では批判的に取り上げられるようになっている。その背景は自然保護思想の高まりによって、野生動物を人為から切り離すべきと捉える動物観が広がったことがあげられる。近年はより科学的な見地からその影響が整理され、①感染症の伝播、②生態の変化、③不適切な餌による疾病、④餌付けによる生態系の構成の変化、⑤食べ残しや生餌による環境汚染・攪乱、⑥獣害の拡大、⑦公共性の破壊といった点が問題視されるようになっている。このため、改正自然公園法において国立公園特別地域内での哺乳類と鳥類への餌付けが禁止され、さらに、環境省による「鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針」では安易な餌付け防止と普及啓発を図ることが示されている。しかしながら、禁止区域外では観光客の満足度向上、SNSで高評価を得ること等を目的として野生動物に餌付けする行為はいまだ行われている。また希少種の保護を目的とした給餌も継続されている。そのため、どのような餌付けが肯定されうるか、否定されうるかということについてはいまなお完全な合意は存在しない。
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キーワード
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① 動物観 ② 功利主義 ③ 動物の歴史
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 この回の細目レベルを読んで、講義の流れを理解する。さらにキーワードを参照し、その言葉の意味を調べ、ノートや電子ファイルにまとめる。この予習課題を行うことにより、講義内容の理解が深まる。 【このコマを受けた後の復習課題】 動物観の意味、日本における動物観の形成、西欧における動物観について授業中に示したキーワード及びその意味を再度確認する。意味が掴めていないキーワードがある場合には、シラバスに挙げた参考文献や、図書館などにある他の生態学の教科書、インターネットなどを参照して意味を理解しておく。また、授業で提示された典型的な日本人と西欧の動物観について、自身のもつ動物観との共通点、相違点を確認する。
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13
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希少種保全の実践①トキの野生復帰
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第13回では担当教員が長年主導してきたトキ野生復帰に現場目線の講義を行う。これによって第12回までに学んできた内容についての統合的理解を図る。
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【コマ主題細目①】配布資料
【コマ主題細目②】配布資料
【コマ主題細目③】配布資料
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コマ主題細目
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① 朱鷺保護の歴史 ② トキの飼育繁殖 ③ トキの野生復帰 ④ ⑤
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細目レベル
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① トキはかつてロシアのアムール川流域・ウスリー地方,朝鮮半島,中国,日本の北海道西部から沖縄,台湾までの極東アジアの広い地域に分布していた。日本国内では,江戸時代初期には東日本を中心に分布していたが,幕府による禁猟と大名による保護によって個体数が増加し,西日本や北海道中央部にも分布が拡大した。しかし,明治時代に入ると狩猟が解禁され,羽毛の採取と輸出を主な目的として乱獲されたことで個体数が急速に減少した。乱獲の結果,1920年代にはトキは絶滅したとの記述がなされた。日本におけるトキの最後の生息地となった佐渡島では,1931年に生息が確認され,徹底した保護活動が実施された。1981年1月11日から22日にかけてキャノンネットを用いて全5羽を捕獲し,日本産トキは野生絶滅に至った。そして,飼育繁殖が成功しないまま,2003年10月10日に最後の雌(キン)が死亡したことで日本産トキは絶滅した。
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② 日本国内では1948年より傷病個体が保護されたことで保護目的のトキ飼育が始まった.一方,中国でもトキは絶滅したと考えられていたが,1981年5月に陝西省洋県において7羽のトキが再発見された。そして,このうち1羽を救護したことから飼育が開始された。1985年にはこの個体が日本へ貸与され,日本産トキと中国産トキの間での繁殖が試みられた。その後1999年に中国から2羽が贈呈され,このつがいによって日本国内で初めて飼育下でのトキの繁殖が成功した。それ以降,佐渡島における中国産トキの繁殖は毎年成功し,日本国内の飼育個体数は急速に増加した.中国からの個体の提供についても,2000年に1羽,2007年に2羽,2018年に2羽が供与され,計7羽の中国産トキを始祖個体(ファウンダー)とした飼育集団が維持されている。現在,トキの飼育目的は,安定的に放鳥個体を確保しつつ,野生個体群が環境変動や高病原性鳥インフルエンザの発生等により著しい影響を被った際の保険個体群とすることである。このため,毎年20-25ペア程度を繁殖させ,年30-40羽程度の放鳥個体を確保しつつ,約200羽の飼育個体群を維持する方針が定められている。また,放鳥個体についてはトキの親鳥(もしくは、里親)に卵を抱卵させ,雛を育てさせるという自然繁殖が徹底されている。
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③ 飼育個体数が100羽を超えた翌年の2008年からは佐渡島においてトキの放鳥が開始された.放鳥個体の生存率が高かったことと継続的な放鳥によって,野生下の個体数は継続的に増加し,2012年に初めて野生下での繁殖が成功した.そして,2019年1月に環境省レッドリストにおいてトキは野生絶滅(EW)から絶滅危惧種IA類(CR)へのランクダウンを果たした。現在は佐渡島の野生下に545羽が生息し,飼育下で180羽が生存している(2023年8月13日時点)。このようにトキの野生復帰は日本における再導入事業の先進事例のひとつである。トキの放鳥のためには順化訓練,生息環境の質の向上,社会環境整備に関する極めて多様な取組みが必要となる。また,放鳥後の状況を詳細にモニタリングすることで順応的に計画管理を進める必要もある。
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④
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⑤
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キーワード
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① トキ ② 朱鷺保護 ③ 飼育繁殖 ④ 野生復帰 ⑤ 再導入
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 この回のキーワードを参照し、その言葉の意味を調べ、ノートや電子ファイルにまとめる。また、この回の細目レベルを読んで、講義の流れを理解する。この予習課題を行うことにより、講義内容の理解が深まる。また、小林(2013)『朱鷺の遺言』を図書館等で探し、読むことを推奨する。 【このコマを受けた後の復習課題】 授業中に示したキーワード及びその意味を再度確認する。意味が掴めていないキーワードがある場合には、シラバスに挙げた参考文献や、図書館などにある他の生態学の教科書、インターネットなどを参照して意味を理解しておく。また、キーワードから意味を言えるか、意味からキーワードを言えるかの両方の視点から、キーワードの意味を覚えることができたかチェックしておくこと。環境省のHP(https://kanto.env.go.jp/wildlife/mat/tokitokyouseisurusatochi.pdf)より『トキと共生する里地づくり』を読むことを推奨する。
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14
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希少種保全の実践②アカモズの保護増殖
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第14回では人間環境大学が中心的な役割を担っているアカモズの保全についての講義を行う。これによって第12回までに学んできた内容についての統合的理解を図る。
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【コマ主題細目①】配布資料
【コマ主題細目②】配布資料
【コマ主題細目③】配布資料
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コマ主題細目
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① アカモズの現状 ② アカモズの飼育繁殖 ③ アカモズ保護の取組みの課題 ④ ⑤
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細目レベル
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① 本コマでは、人間環境大学で行われている陸生動物保全の実例として、アカモズの保全の実例について学ぶ。アカモズはスズメ目モズ科の鳥類であり、東アジアに広く分布する。そのうち亜種アカモズは東南アジアで越冬し、日本のみで繁殖する。かつては日本各地に広く生息していたが、その繁殖分布は過去100年間で90.9%縮小したと推定されており、2022年時点において本州と北海道の一部地域で200羽程度の繁殖が確認されているのみである。本州については、2015年から長野アカモズ保全研究グループと東京大学を中心としたモニタリングと繁殖地におけるアカモズの保全活動が行われてきた。2015年から2018年にかけてアカモズの個体数は一時的に増加傾向にあったが、2019年以降になると個体数が減少に転じ、2022年には減少率が年30%を超え、45つがいが残るのみとなっている(2022年時点)。階層ベイズモデルによる予測では、現在の状況が続くと、本州の個体群は2026年から2030年に絶滅すると予測されている。
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② 長野県のアカモズが安定的に存続できる状態を確保するとともに、地域住民自らがアカモズの保全を実践する「アカモズと共生する社会」を長野県に形成するという最終目標を掲げ、アカモズの保護増殖プロジェクトが進められている。繁殖地における保全活動によってアカモズの生存率と繁殖成功の向上を図るとともに、環境省による許可のもと、緊急避難的措置としての生息域外保全を開始した。アカモズの飼育は世界的に例がない試みであったことから、本年4月からは近縁種モズの卵を長野県において採卵し、乗用車を用いて豊橋総合動植物公園へ移送し、孵卵器で卵を温め、孵化した雛を育てることでモズ科鳥類の飼育繁殖の技術確立を図った。この取り組みにより、モズ5羽を巣立ち齢まで育成することができた。さらに、アカモズのモニタリングと巣の捕食対策、放棄卵と傷病個体の保護収容を実施し、抱卵を放棄された卵(8巣より計29卵)を、乗用車を用いて豊橋総合動植物公園へ移送した。これらの卵を人工孵卵することで、2023年には13羽のヒナを孵化させ、このうち9羽を巣立たせることができた。ファウンダー導入の成功を経て、計画を順応的に管理し、さらに有効な生息域内保全の体制確立を進めている。
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③ 生息域外保全の目的は将来的な放鳥である。その実現のためには放鳥場所を選定し、アカモズの訓練手法を確立し、生息域内におけるアカモズの保全としては有効な捕食者対策の設置、生息環境の質的向上、開発抑制等が必要であり、こうした取組は地元自治体や地域住民の協力なしには成し遂げることができない。より有効な保全策の確立に向けては社会環境整備が必要であるが、その一方で希少な野鳥を撮影したいというカメラマンによる繁殖への悪影響という問題も存在する。こうした課題の中で保全を進めていくためには、段階に応じた公開制限等の丁寧な調整を進めることが求められる。 長野県に生息するアカモズの減少要因は未だ明らかでなく、これを解明することが本種を保全するための最大の課題である。これまでに分かっている要因としては、ネコ、キツネ、ハクビシン、アオダイショウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス等による卵や雛の捕食、農業者による巣の撤去、原因不明の営巣放棄による繁殖成績の低下、農法の変化と土地利用転換による生息環境の悪化等がある。また、アカモズは渡り鳥であるため、中継地・越冬地の環境変化も個体数変動に大きく影響していることが予想される。どのような要因が本種の直接的な減少を引き起こしているかを評価し、脅威を取り除くために有効な保全策を開発し、保護を実践することが強く望まれる。
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④
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⑤
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キーワード
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① アカモズ ② 国内希少野生動植物種 ③ 生息域外保全 ④ 捕食者対策 ⑤ 生息域内保全
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 この回のキーワードを参照し、その言葉の意味を調べ、ノートや電子ファイルにまとめる。また、この回の細目レベルを読んで、講義の流れを理解する。この予習課題を行うことにより、講義内容の理解が深まる。 【このコマを受けた後の復習課題】 授業中に示したキーワード及びその意味を再度確認する。意味が掴めていないキーワードがある場合には、シラバスに挙げた参考文献や、図書館などにある他の生態学の教科書、インターネットなどを参照して意味を理解しておく。また、アカモズについて実際にどのような取組みが行われており、どのような報道がなされているのかについて確認すること。併せて、自分の普段の行為がアカモズ以外の希少陸生動物の保全にネガティブな影響を与えていないか考えてみること。とくに不用意な観察や調査計画などが行われていないか、自身の卒業研究を含めて見直すこと。
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15
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陸生動物保全学の未来
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科目の中での位置付け
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本科目では、野生動物の保護・管理・保全にまつわる問題についての理解を深める。具体的には、第1回では、本科目のテーマである陸生動物保全の概要を概観する。第2回では絶滅危惧種の評価方法と絶滅危惧種を保全する意義を学ぶ。第3回では絶滅危惧種評価にも用いられる個体群モデルと存続可能性分析について理解を深める。第4回から第6回では、遺伝的多様性の保全の重要性、評価手法、絶滅危惧種の遺伝的多様性を維持・向上させるための取組みについて、実例を紹介しながら学ぶ。第7回では生息域外保全を行う主体の一つである動物園における飼育繁殖と保全について学ぶ。第8回では飼育繁殖した個体を野生下に放鳥・放獣する野生復帰について学ぶ。第9回と第10回では生息域内保全について理解を深める。さらに、第11回では保全の意思決定におけるエビデンスの重要性について理解することで計画管理のあり方を考える。第13回から第14回では具体的な陸生動物保全に関連する取組みとして、トキの野生復帰、アカモズの生息域外保全について解説することでこれまでの授業で学んできた内容が統合され、現実の保全が行われていることを理解する。第15回ではこれまでの授業を復習するとともに、脱絶滅や再野生化といった介入主義的保全について学ぶ。このような科目構成のなかで、第15回ではキーストーン種を再導入することで生物間相互作用の復元を目指す再野生化、クローン技術などを用いた最新の保全学的研究について取り扱う。
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【コマ主題細目①】 配布資料
【コマ主題細目②】 ブリット・レイ(著)高取芳彦(訳)(2020)『絶滅動物は甦らせるべきか』双葉社.1-448貢. Helen Pilcher(著)的場 知之(訳)(2021)『Life Changing:ヒトが生命進化を加速する』化学同人. 1-360貢.
【コマ主題細目③】 Pettorelli, Nathalie; Durant, Sarah M.; du Toit, Johan T.(2019). Rewilding (Ecological Reviews) (p. vi). Cambridge University Press. Kindle Edition.
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コマ主題細目
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① 総復習 ② 脱絶滅 ③ 再野生化 ④ ⑤
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細目レベル
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① これまで14回の授業で示してきた通り、陸生動物保全においては放置すれば自然が回復するといったあるがまま思想を捨て自然に介入し、種や個体群を管理することが必要である。本授業ではそれらの基礎と応用を幅広く取り扱った。まず、絶滅危惧種とは何であるか、それを守るためにどのような法律が存在するのか、客観的な保全計画の策定のために個体群モデルがどのように役立つかを学んだ。そして、遺伝的多様性の概念と重要性、遺伝的多様性を維持し近交弱勢を抑制するための管理手法について学んだ。遺伝的管理が最も課題となっている動物園における野生動物の保全ついても取扱い、生息域外保全、保全的移殖、生息域内保全について学ぶことで理解を深めた。そして、科学的根拠と動物観という二つの側面を学んだ。このような授業展開を改めて復習し、陸生動物保全学について復習する。
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② 1996年に世界で初めてヒツジのクローンが誕生したことは世界に驚きをもって伝えられた。その後、クローン技術は発展を遂げ、現在では産業動物、愛玩動物、実験動物、野生動物にまで適応されている。さらに2012年にはCRISPR-Cas9が発見され、遺伝子を意図的に正確に書き換えることで生物の性質を自在に変化させることが可能となった。動物に病気の耐性を付与したり、希少種の遺伝的多様性を人為的に向上させたり、ブタからヒトへの異種間臓器移植までも実現している。このような時代にあって、我々がこうしたツールをどう活用していくべきか、すべきでないかが強く問われている。とくに議論の的となっているものの一つが脱絶滅である。脱絶滅とは、選択交配、クローン、ゲノム編集などを用いて、絶滅した生物を復元する取り組みである。2003年には絶滅した野生ヤギであるブカルド(ピレネーアイベックス)が代理母のヤギから出産されて復活を遂げ、数分後に死亡した。現在もマンモスやクァッガ、リョコウバト、イブクロコモリガエルなど様々な絶滅種を脱絶滅させる取り組みが行われている。このような取組みについては、絶滅させることに対するモラルハザードの危惧、予測不能な生態系への影響、そして倫理的側面での論争の渦中にあり、十分な合意形成はなされていない。
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③ 再野生化は、生態系管理における斬新かつ急速に発展している概念であり、生物多様性を保全するための変革的なアプローチである。この用語は、選択された種の導入による生態系の機能性の修復や改修として広く理解されている。現在では、植生遷移を復活させ、トップダウンの栄養相互作用と捕食プロセスを再活性化し、生態系エンジニアの(再)導入を通じて生態系サービスの提供を改善する、費用対効果の高い解決策となる可能性があると理解されており、多くの人々に歓迎されている。実際、世界各国で再野生化プロジェクトが実施されており、いずれも地域の生物多様性、生態系の回復力、生態系サービスの提供を強化する可能性が期待されている。再野生化は大規模な生物学的・生態学的復元の一種であり、在来種の広範囲に生息する種や上位肉食動物、その他の基幹動物を自然な生息パターンで回復させ、機能的で回復力のある生態系を取り戻すことに重点を置いている。再野生化には様々な定義があるが、わかりやすいものとして「基幹種、特に大型肉食獣の生存可能な個体群を維持すること」とされる。例えば、生態学的置換を目的として、日本に絶滅したオオカミを導入することが再野生化である。このような取組みを行うべきか、行わないべきかについては科学的評価だけでなく、人間事象も重要である。
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④
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⑤
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キーワード
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① 陸生動物保全学 ② クローン技術 ③ ゲノム編集 ④ 脱絶滅 ⑤ 再野生化
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【このコマを受けるにあたっての予習課題】 シラバスを細目レベルまで含めて読みこんでおくこと。シラバスに示されたキーワードについて調べ、どのような概念であるかについて理解を試みること。また、ヨリソルにアップされたコマ用オリジナル配布資料に目を通すこと。教材・教具に示された文献を探し、ひとつ以上読んでおくこと。今後のシラバスを読み、授業の展開について確認すること。 【このコマを受けた後の復習課題】 この回の配布資料やメモをなくさないように専用のファイルに閉じること。これらの資料を見直し、わからない単語や内容がある場合はコマ用オリジナル配布資料(いずれもオンラインで閲覧可能)を探して調べておくこと。テストに向けて、過去のコマ用オリジナル配布資料を見直すとともに、小テストの全問を見返し、再度解いてみること。誤った問題があった場合には試験までに十分に復習すること。
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