区分 フィールド生態科目 水生動物生態科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
専門性 理解力 実践力
カリキュラム・ポリシーとの関係
専門知識 教養知識 思考力
実行力
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
個人・社会・自然が直面する課題に対して専門的な理解を深めると共に、学際的な柔軟性を有し、実践的な能力を有する。

科目の目的
本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶことで、生物資源、水産資源、資源管理、漁業管理に関する内容ついて理解を深めることにある。海洋における資源管理学は、いわゆる生物学、生態学、水産学、水産資源学、水産資源生物学、資源管理学等の幅広い裾野を持った広大な学問であるため、多角的な視点からの知識の理解が必要とされる。そのため、本科目では、海洋における生物資源および資源管理の理解を深めることにより、自然環境保全および海洋資源管理を行う上での基礎的知見を得るものとなる。
到達目標
海洋資源管理学を理解する上で必要となる、海洋の生物資源や水産資源の内容と特徴、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性、資源動態や資源量推定法、資源管理の意義や背景、資源評価、水産資源管理と漁業や海洋性レクリエーションとの関わりに関する基礎的知見を学び理解することが目標である。この学びの中では、海洋資源管理学に関する基礎的な用語やその内容に関しても正しく理解することが必要である。
科目の概要
本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。
科目のキーワード
①資源管理 ②水産資源 ③漁業 ④資源動態 ⑤漁獲量 ⑥資源量推定 ⑦資源評価 ⑧生態系保全
授業の展開方法
海洋資源管理学の内容についての解説をパワーポイントのスライドやその他資料を用いて行う。配布プリントには、適宜空欄を設けておくため、講義で説明した内容に関する用語や説明をスライドをもとに配布プリントに記載する形式とする。適宜資料として画像や映像を提示し、海洋資源管理学に関する興味・関心を養うとともに、基礎的な知識を習得する。また講義中にわからないことがあれば、コメントシートにコメントをしてもらい、次回の講義内でその内容に関してフィードバックを適宜行う。
オフィス・アワー
【火曜日】昼休み・1・2時限目、【水曜日】昼休み・3・4時限目(会議日は除く)、【木曜日】昼休み
科目コード ENS341
学年・期 3年・後期
科目名 海洋資源管理学
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 選択
学習時間 【授業】90分×15 【予習】30分以上×15 【復習】30分以上×15
前提とする科目 基礎生態学
展開科目 フィールド生態学演習Ⅲ、フィールド生態学演習Ⅳ
関連資格 なし
担当教員名 中束明佳
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 海洋資源と水産資源 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第1回では、海洋資源と水産資源とは何か、世界および日本の漁業について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、25-26頁

【コマ主題細目②】
田中栄次『水産資源管理学』自費出版、2015年、9-10頁

【コマ主題細目③】
田中栄次『水産資源管理学』自費出版、2015年、10-13頁

【コマ主題細目④】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、9-12頁
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、146-162頁

【コマ主題細目⑤】
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、64-85頁
コマ主題細目 ① 資源とは ② 海洋生物資源の利用形態 ③ 水産資源の特徴 ④ 世界の漁業・養殖業の現状 ⑤ 日本の漁業・養殖業の現状
細目レベル ① 一般に資源といったとき、環境資源、非更新資源、更新資源に分けられる。環境資源とは、地球上に存在する量がほぼ一定で、循環しているものであり、水や空気などが当てはまる。非更新資源は、枯渇性資源とも呼ばれ、補給される速度が、人間の利用速度に比べ極めて遅い天然資源のことである。石油や石炭、天然ガスが当てはまる。更新資源とは、再生可能な資源である。水産資源を含むほとんどの生物資源はこの更新資源にあたる。再生産(繁殖)により新たな資源が補給され、その速度が人間の利用速度と同等以上であることが最大の特徴である。補給速度を超えて利用しなければ半永久的に使うことのできる資源であるため、利用する際には使用する量を適切に管理することが重要である。
② 海洋の生物資源は1次産業である食料としての水産資源だけでなく、2次産業の工業資源や3次産業の観光資源としても利用されている。工業資源としては、ボタンなどに利用される貝類や、宝石として利用される宝石サンゴ、毛皮やべっ甲として利用される鰭脚類、カメ類、機能性食品に利用される魚介類や微生物なども含まれる。また、観光資源としてはイルカやクジラを対象としたドルフィンスイムやホエールウォッチングがある。さらに、レジャー産業の資源としてマグロやカジキなどの魚類を対象としたスポーツフィッシングなどの遊漁、貝類を対象とした潮干狩りなどが含まれる。このように海洋生物の用途は幅広く、1~3次の各産業で利用されている。
③ 水産資源には、更新性、変動性、無主物という3つの際立った特徴がある。更新資源にあたる水産資源は、再生産により半永久的に利用できる資源であり、「更新性」といった特徴がある。さらに、水産資源では、天然資源を利用する漁業において、自然環境変動に由来する資源量の変動を避けることができないという「変動性」がある。この変動性の事例としては、レジームシフトなどが挙げられる。また、水産資源は、海洋を自由に泳いでいるうちは誰のものでもない状態、すなわり「無主物」であるという特徴を有している。これら水産資源の所有は、漁獲した時点に確定するため、漁業者間で競争が激しくなり、管理しないと乱獲になってしまうこともある。
④ 世界の漁業と養殖業を合わせた生産量は増加し続けている。2021年の漁業・養殖業生産量は2億1,847万tであった。養殖を除いた漁獲漁業の漁獲量は9,240万トンと全体の半数を占め、これは1980年代後半から頭打ちとなっているが、養殖生産量は増加傾向である。FAOでは、世界の資源水準が評価された資源を乱獲、最大持続生産量(MSY)水準での漁獲、未開発の3段階に分けている。現在、34%程度が乱獲、残り66%が今後も漁獲量を維持できる、あるいは増大できる。漁獲量ベースでは、約80%の漁獲量は持続可能な資源から漁獲されている。また、漁業就業者1人あたり漁業生産量を比べると、世界平均は2.8t/人に対し、アジアは2.2t/人と少ない。ヨーロッパでは40t/人ともなり、比べるといかにアジアの生産性が低いかが分かる。

⑤ 2021年の我が国の漁業・養殖業生産量は、前年から2万t減少し、421万tであった。このうち、海面漁業の漁獲量は、前年から2万t増加し、324万tであった。これは、世界の漁業生産量の1.9%にあたる。1日当たり(年間)の食用魚介類の消費量は、減少し続けている。「食料需給表」によれば、食用魚介類の1人1年当たりの消費量は、2001年度の40.2kgをピークに減少傾向で、2021年度には、前年度より0.4kg少ない23.2kgとなった。漁業就業者は一貫して減少傾向にあり、2021年には前年から4.7%減少して12万9,320人となった。漁業就業者数の総数が減少する中で、近年の新規漁業就業者数はおおむね2千人程度で推移していたが、2021年度は1,744人で、前年度の1,707人から2%増加したものの、3年連続で1,700人台となった。
キーワード ① 資源 ② 生物資源 ③ 水産資源 ④ 漁業 ⑤ 漁獲量
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

2 漁業・漁獲量・漁獲努力量 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第2回では世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。
【コマ主題細目①】
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、15-17頁

【コマ主題細目②】
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、18-20頁

【コマ主題細目③】
竹内 俊郎他『水産海洋ハンドブック第3版』生物研究社、2016年、205-236頁

【コマ主題細目④】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、90-93頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、21-27頁
コマ主題細目 ① 世界の統計 ② 日本の農林水産統計 ③ 漁法 ④ 漁獲努力量
細目レベル ① 世界の漁獲量データは国連食糧農業機関(FAO)の統計が正式なものである。漁獲漁業生産、養殖生産、水産商品に分けられ、毎年発行されている。国ごとの漁獲量としては、漁船の所有者ではなく船籍で仕訳けられている。また、その国の漁獲量には、外国の漁船が漁獲し、国内の港に上陸した量は含まれない。魚介類が漁具に入ってから水揚げされ、漁獲量として換算されるまでには、船上での投棄や水揚げ前消費などがある。また、FAO統計では、種別の生産量が国別、海域・水域別に集計されている。FAO「水生動植物の国際標準統計分類」には、9つの生物群(淡水魚、通し回遊魚、海産魚、甲殻類、軟体動物、水生哺乳類、その他水生生物、非食用水産物(真珠、サンゴ、海綿)、藻類)に分けて整理されている。FAOの統計では、水揚げ量を生体重量に換算して求めた生体重量相当量を漁獲量として集計されている。
② 日本の統計の中で、資源の調査研究で用いる漁獲量データは、海面漁業生産統計、漁獲努力量に関する漁業センサスデータは漁業構造統計である。海面漁業生産統計、養殖生産量は魚種別、漁業種別の漁獲量、生産量が集計されている。これらの統計は現在に至るまでに、統計に用いられる魚種の減少や記載の簡略化などが行われてきた。さらに近年は、漁業者の減少により、調査対象となる経営体が県で1つしかない場合には、個人情報保護のため詳細な数値での記載をしておらず、漁業統計整理に大きな障害が起きている。また、これらの統計における漁獲量とは、船上で加工した場合でも、採捕時の原型の重量である。しかしながら、操業中に丸のまま海中に投棄されたものは含まれない。
③ 漁業で用いられる漁法が多岐にわたるが、その中で代表的な漁法として、一本釣り、延縄、刺し網、巻網(旋網)、底曳網、中層曳網、かご漁、桁網などが挙げられる。一本釣りとはマグロ・カツオ類などの広域大型回遊魚を、一匹ずつ釣竿を使って釣る漁法である。延縄とは、船の後方から張った長い縄に、釣り針がついた短い縄を、一定間隔に複数取り付けた仕掛けで魚を獲る漁法である。刺し網とは、海中にカーテンのように張った網で魚を獲る漁法です。刺し網には、固定されたものや、三重構造になったものなどいろいろな種類がある。巻網(旋網)とは、マグロ・カツオ類やサバなどの表層を泳ぐ魚の群れを対象とした漁法である。底曳網とは、海中の低層に円すい型の網をひいて、深海や海底の魚を獲る漁法である。中層曳網とは、中層ひき網は、先に魚を捉えるための袋網がついた円すい型の網を使用する漁法である。かご漁とは、木製または金網やプラスチック製のかごを海底に設置し、ロブスターやカニなどの甲殻類を漁獲する漁法である。桁網とは、底びき網に似た漁法で、桁(けた)とよばれる重くて頑丈な漁具を海底に沿って曳き、ホタテガイやカキ、ハマグリなどの二枚貝を漁獲するものである。
④ 法文上では「水産資源を採捕するためにおこなわれる漁ろうの作業の量であって、操業日数その他の農林水産省令で定める指標によって定められるもの」が漁獲努力量である。つまり、漁獲努力量とは、漁獲を得るために投入される漁船の隻数や漁具数等のことであり、漁獲量や漁獲努力量は、漁業者が提出する漁獲成績報告書等を基に集計される。「日隻」は最も一般的な努力量の単位であるが、農林水産統計には、漁労体数(漁業経営体数)、航海数、出漁日数、漁労日数が示されている。漁獲努力量は、資源解析に直接用いられることがある。漁獲努力量の変動を補正するために、単位努力量あたり漁獲量(CPUE: catch per unit effort)が広く用いられている。
キーワード ① 統計 ② 漁獲量 ③ 漁法 ④ 漁具 ⑤ 漁獲努力量
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

3 系群・二次性徴・成熟・性比 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第3回では、水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性の中でも系群・二次性徴・成熟・性比について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、29-31頁

【コマ主題細目②】
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、38-42頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、31-32頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、42-44頁
コマ主題細目 ① 系群とは ② 二次性徴・成熟 ③ 性比
細目レベル ① 同一種内の集団で遺伝子交流のある範囲・時期に産卵繁殖する個体群と定義される系群は、直接的には、繁殖時期・繁殖海域を同一にする個体群であるが、これにともなって、他の系群とは異なる性質を持つことがある。たとえば、外部形態が系群によって異なることがある。ある系群が他の系群より体長が大きかったり、脊椎骨数が違ったり、鰭条数が違ったりすることがある。また、体型が異なることもある。脊椎骨数や鰭条数は遺伝的に概ね決まっているが、産卵・孵化時期の水温が違うと、異なる傾向があることが知られている。また、回遊する海域によって遭遇する餌生物が異なることなどが影響する可能性がある。このような外部形態の用いて判別することがある。また、遺伝子の差異を検出することにより系群を判断することができる。
② 魚類においてほとんどの浮魚では雌雄の生活史に差異がないが、底魚では分布、成長が雌雄間で異なっている場合が多い。したがって、沿岸資源の漁獲物測定の際には雌雄判別が必要となる。二次性徴がみられる魚種については、その形態的な違いによって雌雄を判断することができる。二次性徴は性的二型とも呼ばれ、雌雄異体の動物で雌雄の性を判断する基準となる形質のことをいう。性成熟とともに、生殖腺以外の部位の大きさや、形態、構造、色採などが雌雄間で異なる形質である。魚類の成熟とは、未成魚から成魚になり、ある程度生殖腺が発達した状態を指し、産卵とは十分に発達した卵や精子を体外に放出することを産卵という。個体の成熟段階は生殖腺の発達段階を基準にすることが基本となるが、営巣行動や二次性徴が用いられることがある。さらに、生殖腺の発達段階は、生殖の量的発達段階(生殖腺重量指数GSI)もしくは質的な発達段階(生殖細胞の発達段階および組成)によって判断される。
③ 同じ種でも系群が違えばさまざまな組成が変わる。性比もその1つであり、雌に対する雄の比率もしくは全体に対する雄または雌の比率と定義されている。多くの水産生物では1:1の比率とみなされることが多いが、例外もある。性的二形により雌雄で成長や寿命が違うこともある。また性比が1:1に近くても、標本を採取するとサンプル中の雄と雌の比率が1:1ではないこともある。たとえば、雌雄で生息場所が異なる場合、行動の違いにより網にかかりやすいことがある場合もある。さらに、性的二形により、成長が異なる場合、漁具の選択性により、ある大きさ以上の魚が漁獲され、性比が偏ることがある。これらの観測された性比の偏りが偶然なのか調べる方法として統計的検定が挙げられる。
キーワード ① 系群 ② 二次性徴 ③ 性的二型 ④ 成熟 ⑤ 性比
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

4 年齢組成・年齢査定 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第4回では、年齢組成や年齢査定について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、33-35頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、35-36頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、55頁

【コマ主題細目③】
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、55-58頁
コマ主題細目 ① 年齢組成 ② 年齢査定 ③ 年齢査定の事例
細目レベル ① 資源の年齢組成は、年級群の組成を示している。1年以上の寿命を持つ水産資源では、年齢0、1、2、…歳のように複数の年齢で構成される。ある獲りに同じ年齢の魚は、同じ年に生まれた魚であり、年級群(コホート)と呼ばれる。例えば、2024年に10歳の魚は、2014年生まれなので、2014年級群と呼ばれる。また、発生個体数が多い年級群、つまり他の年に比べて特に多い加入量を持つ年級群を卓越年級群という。この卓越年級群の発生は、その後数年にわたり資源量に大きな影響を与える。そのため、資源の年齢組成を把握しておくことは重要である。さらに、精度の高い年齢構成モデルで資源量推定を行おうとする場合には、精度よく年齢組成を調べる必要がある。
② 魚の年齢を調べる方法として、年齢査定がある。年齢形質を用いた年齢査定は、個体レベルで年齢情報が得られるため、資源解析や資源生態研究においては必須の作業となる。さらに成長解析のみならず、加入(資源加入、漁獲加入)年齢、成熟年齢の推定にも用いられる。年齢査定方法はさまざまあるが、魚には、年輪が形成される、耳石、鱗、脊椎骨、棘(鰭条)、鰓蓋骨といった年齢形質がある。このほかに、貝類では、殻なども年齢形質に用いられる。年輪は成長の季節変化、生殖器をきっかけにできることが多いが、年輪のようにみえても年に複数形成されることもありうるため、年輪の形成期を推定する必要もある。さらに、鱗では、鱗が何らかの理由によりはがれた際、再生する再生鱗ができることから、年齢査定の際に過小評価してしまうので注意が必要である。また耳石では、高齢魚や耳石が厚い種類では、輪紋が見にくくなることがある。
③ 実際に海洋生物で行われている年齢査定・日齢査定の事例を紹介する。魚の年齢査定のでは、魚の鱗はサバ類、サケ類、マイワシ、コイ・フナ類、ボラ、脊椎骨はアンコウ・キアンコウ、サメ類、鰭条・棘はコイ・フナ類、ナマズ類、鰓蓋骨はウグイ、マルタ、カラシン等でも用いられている。この他に複数魚種で非常によく用いられるのは耳石の年輪・日輪である。イカ類については平衡石を用いた日齢査定、貝類については貝殻を用いた年齢査定が行われている。また、海亀類の年齢査定では、オサガメを除き一般に上腕骨等に形成される輪紋、オサガメでは眼球の強膜小骨に形成される輪紋が、それぞれ年齢を知る形質として有効とされている。海棲哺乳類の年齢査定では、鯨類では歯や耳垢栓を用いた方法がある。
キーワード ① 年齢組成 ② 年級群・コホート ③ 卓越年級群 ④ 年齢査定 ⑤ 耳石
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

5 成長・体長・銘柄 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第5回では、成長や年齢と体長・銘柄の関係について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、38-42頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、35-37頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、36-38頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、42-44頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、74-76頁
コマ主題細目 ① 体長測定 ② 体長組成 ③ 年齢体長相関(ALK)、Age 銘柄 Key
細目レベル ① 体長測定をしようとする場合、どの部位を測定したらよいかは、魚種によって、また目的によって異なる。魚類では、全長、尾叉長、標準体長が用いられており、その他に、水産資源調査・評価推進事業において慣用的に用いられているのは被鱗体長、眼後叉長などがある。サメ類では尾鰭前長、エイ類では体盤長、頭足類(イカ・タコ)では全長、外套長、甲殻類(エビ・カニ)、貝類では殻長、殻高、殻幅、海鳥では翼長など、それぞれ種によって測定部位が異なる。長年にわたって体長計測業務を行う場合には、測定マニュアルを用意し、測定部位が変わらないようにしなければならない。また、多くの個体の体長を記録するためには、効率的に測定を行う必要があり、パンチング・穿孔が用いられている。
② 体長組成とは漁獲物や資源を構成する魚の魚体のサイズ組成である。通常、ヒストグラムであらわされる。横軸は体長、縦軸は相対頻度または個体数である。漁業や調査の漁獲物から標本を抽出し、その個体の体長を計測することによって得ることができる。体サイズに関わらず漁獲できる、選択性のない漁具で漁獲し、漁獲物を無作為に抽出できる場合は、資源の体長組成を反映した標本を得ることができる。しかし、漁具選択性があり、また漁獲物を銘柄(大・中・小など)に選別して出荷する場合も多く、無作為抽出を行うのは困難であることも多い。年齢群によって体長分布が大きく異なり、体長組成に年齢群ごとのピークが出現する単峰型になることがある。年齢ごとにピークを持つ性質を利用して、体長組成を年齢組成に分解する、さまざまな統計学的方法が提案されている。
③ 大量の体長測定を行うことによって体長組成をえることができるが、年級群豊度を検討したり、年齢構成モデルで資源評価を行ったりするときには、体長組成を年齢組成に変換する必要がある。体長組成を年齢組成に変換するためには年齢体長相関あるいはAge-length Key(ALK)を用いる。これは、体長階級の年齢組成を用いて、標本全体の体長組成から年齢組成を推定する方法である。ALKを用いて、年齢別漁獲尾数をえるためには、漁獲物の体長測定調査を行い、体長階級別漁獲尾数を算出する。また、銘柄と年齢との関係(Age 銘柄 Key、年齢銘柄相関)が得られている場合には、Age- 銘柄 Keyを用いて、直接年齢組成を推定する。
キーワード ① 体長測定 ② 体長組成 ③ ヒストグラム ④ Age-length Key(ALK) ⑤ Age 銘柄 Key
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

6 資源動態 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第6回では、資源動態について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、45-47頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、47-56頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、56-77頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、61-74頁
コマ主題細目 ① ラッセル方程式 ② 初期減耗、加入、再生産 ③ 成長と成長式
細目レベル ① ある資源の生物量(biomass)はどのような要因で増減するか、E. S. Russellは1931年に発表した論文の中で、要因を4つに絞って数式化した。これがラッセルの方程式である。この方程式は、ある1つの資源全体の生物量を表している。したがって、回遊する資源でも回遊先での資源量が対象となる。移出、移入といった要因は含まれていない。資源量を増加させる要因は、加入(R)と成長(G)である。加入とは、再生産をへて資源に若齢魚が加わることである。成長とは、すでに加入している個体の重量が増えることである。一方、資源量が減少するのは、死亡のみである。この死亡は自然死亡(D)と漁獲死亡(Y)に分けられる。ラッセルの方程式では、資源の生物量(B)、加入(R)、自然死亡(M)から持続可能な漁獲量を求めることができる。
② 初期減耗とは、水生動物が卵から仔稚魚期(幼生期)に死亡する現象(減耗)のことである。また、加入とは、個体が成長して資源に加わり漁獲可能になることである。この卵から仔稚魚期における初期減耗は、生活史の中でも大きく減耗する時期にあたり、この初期生活史における生き残りが加入を大きく左右する要因である。また、生物が子供を産んで数を増やしていく働きを再生産といい、親世代とそこから発生した子世代の量的な関係を再生産関係という。この再生産関係を生活史モデルに基づいて示す再生産曲線というものがある。再生産曲線で広く用いられているのは、べバートン・ホルト型の再生産曲線であり、このほかに、リッカー型の再生産曲線等さまざまなものがある。
③ 年齢が大きくなると体長も大きくなり、年齢と体長の間に一定の関係があると考えれ、その関係を示した理論曲線が成長曲線と呼ばれる。この成長曲線を式に示したものが成長式であり、成長式は個体または個体群平均と年齢と体長(または体重)の関係を示す理論式である。理論式をあてはめてその形を決定する変数(パラメータ)を推定することによって、成長をいくつかの数値で示すことができるため、成長の記述に広く用いられる。水産生物に適用する成長式にはいくつかあるが、その中でもベルタランフィーの成長式(von Bertalanffy's growth function: VBGF)が用いられることが多い。ベルタランフィーの成長式を使用する利点は、パラメーターが少なく、計算しやすいことに加え、世界中で汎用されていることである。これにより、成長式を比較することができ、種間、系群間、雌雄間などで比較することが可能となる。この他に、ゴンペルツの成長曲線、ロジスティック成長曲線、リチャーズの成長曲線などもある。
キーワード ① 初期減耗 ② 加入 ③ 再生産 ④ 再生産曲線 ⑤ 成長曲線
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

7 資源量推定法①直接法 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第7回では、資源量推定の必要性を学び、資源量推定法の直接法について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、79頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、80-85頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、85-90頁
コマ主題細目 ① 資源量推定の必要性 ② 目視法・音響調査法 ③ 卵数法、面積密度法、標識放流法
細目レベル ① 現在の状態での資源量の増減傾向を知ることによって、漁獲量が多すぎるのか、より増やすことができるのかを判断することができる。また、漁獲量を変更した場合、それによって資源量が増加に転じるか、減少に転じるかを見極める必要もある。また、適切な漁獲量を推定することも必要であり、この適切な漁獲量を推定する際には、資源量が必要となる。しかしながら、水中の資源は容易に観察することができないため、資源量を推定することも簡単ではない。資源量推定の方法は大きく分けて2種類ある。1つは直接資源の数を数える直接法である。海棲哺乳類の目視調査や、音を使った音響的手法、魚をとって数えるトロール法、標識採捕法などが直接法にあてはまる。もう1つは漁獲統計資料から推定する間接法である。単位努力量あたり漁獲量(CPUE)、資源量指数を用いた方法や、DeLury法、Virtual Population Analysis(VPA)といった方法が間接法にあてはまる。
② 目視法は実際に魚などの資源を目で見て数を数える方法である。一般に水中の魚は陸上から観察することが困難であり、目視法が適用できる場面は限られる。しかし、小規模な河川や湖沼、浅海など、水上からの目視やスキューバダイビングなどもよる潜水で目視が使える場合がある。また、鯨類などの海棲哺乳類は、呼吸のために定期的に浮上するため、目視の対象となる。大きな魚群をつくる浮魚類は、空中から観察することもあり、目視法の対象となることがある。次に音響調査手法である。水中の透明度は最大でも数十mであり、遠くまで見通すことができない。また、海水は電気を通すため、レーダーのような電磁波を利用することもできない。しかし、水は音波を伝搬させるため、音波を用いてレーダーのように水中にあるものを調べることができる。
③ 魚を漁獲するためには相当の漁具と装備が必要になるが、プランクトンネットで浮遊している卵を採取することは比較的容易である。分離浮遊卵を産卵する魚類に関して、産卵に関する情報が得られるならば、プランクトンネットで採取された卵数を数えることによって、卵の密度を推定し、親魚1尾あたりの産卵量から逆算して親魚量を推定する方法を卵数法という。面積密度法は、掃海密度法とも呼ばれる。底曳網調査によって得られた生物の分布密度を底曳網調査を行った面積と対象資源の分布面積の比率により引き延ばし、対象海域全体の資源量を推定する方法である。赤ガレイ、ホッコクアカエビ、ズワイガニ、マダイ、キチジ、ハタハタなど、底生性の強い魚種に対して、底曳網を用いて調査が広く行われている。標識放流法または標識採捕法は、標識をつけて放流した魚を再び捕獲して、個体群動態のパラメーターを推定する方法である。魚の数を直接数えるという点では、直接法による資源量推定法と分類できるが、付随して、回遊、成長、場合によっては自然死亡係数などの推定も可能である。
キーワード ① 資源量推定 ② 目視法・音響調査法 ③ 卵数法 ④ 面積密度法 ⑤ 標識放流法
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

8 資源量推定法②間接法 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第8回では、資源量推定法の間接法について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、90-93頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、90-93頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、90-93頁
コマ主題細目 ① 間接法の特徴 ② CPUE、資源量指数 ③ DeLury法、VPA
細目レベル ① 直接法は科学的な手法のため正確である。一方、調査船などで調査を実施したり、観測員を準備しなくてはいけなかったりと、データ収集に多くのコストがかかる。また。調査開始以前の情報はさかのぼって得ることができない。一方、漁業対象種は、日々、漁業者によって漁獲される。また水揚げされたものは、種別・サイズ別に分けられ、販売される。その際、価格を決定する目的で魚種と重量が必ず記録される。漁業は科学調査ではないが、調査船を出さなくてもさまざまな情報がログブックや水揚げ記録といった漁業情報に記録されており。解析を始める以前の情報も保管されている可能性がある。この点では、直接法とは異なり、漁業対象種ならではのメリットがある。
② 漁獲量が減少することと、資源量が減少することが混同されることがある。例えば、日本の漁獲量は1980年代のピーク時から1/3程度まで減少していること以て、日本の周りの水産資源が壊滅的に減少してるかのように報道されることがあるが、これは日本の漁業者の数もピーク時に比べ1/3程度まで減少していることも要因となってる。資源量が同じでも、操業、曳網など漁獲をする行為(漁獲努力)が減れば、当然、漁獲量は減少する。漁獲努力量の変動を補正するために、単位努力量あたり漁獲量が広く用いられている。また、魚の分布は一様ではなく、漁船は魚の多い場所にしか行かないため、CPUEは魚の多い海区の密度を表すことになる。すると、そのCPUEを使って、全海区に引き延ばすと、密度を過大推定してしまう危険性がある。そのため、海区ごとに区切ってCPUEを計算し、魚のいる場所といない場所を分けて考える必要がある。そのために開発されたものが資源量指数である。
③ DeLury法(DeLury’s method)は、資源の減少度合いを使って資源量を推定する方法である。必要なデータは、毎日の漁獲量とCPUEである。DeLury法は、CPUEが資源量に比例していることと、漁期の間に自然死亡、移出入、再生産が発生しないという過程のもとに成り立っている。そのため、磯根資源(アワビ、ウニ、ナマコなど)や湖沼での漁業・遊漁など比較的短期間に強い漁獲圧がかかって資源が獲られていくような状況に適用されるものである。VPAは、virtual population analysisの略で、年齢別漁獲尾数を使って、資源尾数を推定する方法である。この方法は、系群・年級群単位で計算する。他の資源量推定法とは大きくことなり、扱いが面倒な努力量が不要である。この方法は、年齢査定が可能な、温帯・亜寒帯域に生息する魚種の資源評価の標準的な手法となっており、我が国周辺の漁業資源評価や多くの国際漁業資源管理機関で広く使用されている。
キーワード ① 間接法 ② CPUE ③ 資源量指数 ④ DeLury法 ⑤ VPA
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

9 水産資源管理 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第9回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、129-131頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、129-140頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、129-140頁
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、102-143頁

【コマ主題細目④】
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、146-162頁
コマ主題細目 ① 資源管理の意義・背景 ② 資源評価とは ③ 沿岸資源管理 ④ 国際資源管理
細目レベル ① 資源管理とは、ルールや枠組みをつくって、持続的に漁業が行えるように水産資源の保全を行うことである。資源管理には2つの方向性がある。1つは公的規制(top down control)である。これは政府や地方自治体など、資源管理者が漁業を通じて水産資源を管理するものである。管理者は、科学的、広域的、総合的な観点から施策を実施する。国連海洋法および国内法に実施すべきことが規定されている。もう1つは、自主的管理措置(bottom up control)である。これは、漁業者たちによる自主的な資源管理措置のことである。公的規制によって大枠は定められていても、その範囲内での詳細な資源管理の工夫をすることができる。
② 適切な資源管理のために、資源状態を把握するために行われているものに、水産資源の資源評価がある。資源評価とは、資源の状態や漁獲される魚の割合などを推定することにより、漁獲が資源に与える影響を評価し、資源が健全な状態にあるかどうかを判断することである。この資源評価では、水産資源の調査・評価は、漁獲対象となる魚類等の資源状況について、現状の資源量などが一定以上の水準に達しているかどうか、その資源に対する漁獲の強さが適正かどうかなどを判断し、今後の持続的な資源利用を考えるうえで支えとなるような科学的な根拠を提供することを目的としている。また、2018年に改定された漁業法では、水産資源ごとに、最新の科学的知見を踏まえて実施された資源評価に基づいて最大持続生産量(MSY)を実現できる資源状態を目標として設定し、この目標をめざす漁獲可能量により管理を行うことを基本とする新しい資源管理が提唱されている。
③ 日本の沿岸資源管理の体制を紹介する。ここで言う沿岸資源とは、我が国周辺海域に分布する海洋生物資源のうち、遠洋漁業で漁獲される魚種、国際的な枠組みの中で管理される魚、さけ・ます類、貝類、海藻、うに類、海棲哺乳類を原則除いたものである。沿岸資源管理の体制としては、公的規制と自主的管理措置、投入規制、技術的規制、産出量規制を組み合わせた体制となっており、資源の規模や重要性、漁獲の特性などによって、さまざまな組み合わせで管理されている。沿岸資源のうち、公的規制の産出量規制である漁獲可能量(TAC: total allowable catch)による規制を行っている資源は現在サンマ、マアジ、マイワシ、スケトウダラ、スルメイカ、マサバおよびゴマサバ、ズワイガニ、クロマグロの8種である。またこのほかに、資源評価対象となっている魚種もあり、これらは年々増加している。
④ 国際漁業資源とは、主に我が国の漁船が遠洋漁場で漁獲する水産資源や、我が国周辺から外国の水域、公海域に広く分布・回遊する資源のことである。このような資源を適切に管理するためには、関係国による協力が重要である。具体的には「公海を含めた広域で漁獲される マグロ・カツオ類・カジキ・外洋性サメ類」、「溯河性魚類であり国際的に管理が行われている サケ・マス類、商業捕鯨等で漁獲され、公海および他国水域まで広く分布・回遊する 鯨類」、「日本のほか、韓国、中国などの漁船も漁獲する タチウオなどの東シナ海、日本海の水産資源」、「公海および他国の水域でも漁獲している サンマなどの小型浮魚類、イカ類、底魚類」などが含まれる。国際漁業資源として挙げている生物は、「分布域が広大」、「他国の水域内にも分布する」などの特徴を持っているため、日本一国だけで完全な管理をしていくことは不可能である。そのため、これらの資源について複数の国が協力して管理を行うための国際機関が複数存在するほか、2国間での話し合われている。このため、国際資源調査は、 『多国間で管理される魚種を増加させ、かつ、その管理が科学的根拠に基づいて行われるための知見の収集と分析を実施し、国際資源の適切な管理を行ってゆくこと』 を、その目的としている。
キーワード ① 資源管理 ② 資源評価 ③ 最大持続生産量(MSY) ④ 漁獲可能量(TAC) ⑤ 沿岸資源・国際資源
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

10 漁業管理 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第10回では、漁業法や漁業管理を学ぶ。
【コマ主題細目①】
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、45-92頁

【コマ主題細目②】
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、93-108頁

【コマ主題細目③】
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、109-122頁
コマ主題細目 ① 漁業法 ② 沿岸における漁業管理の事例 ③ 沖合における漁業管理の事例
細目レベル ① 水産資源は、餌不足、被捕食、生態系の変化等の漁獲以外の原因による死亡(自然死亡)及び漁業者その他の人による漁獲(漁獲死亡)によって減少する。自然死亡は、人為的には管理できないことから、設定された資源管理の目標の達成のためには、漁獲量の管理が重要となる。 これらの管理の施策を導入するための主な法的根拠が、1949年に制定された漁業法である。この漁業法は、漁場の総合的な利用による漁業の発展を目的とする法律であり、漁業権、漁業の許可、漁業調整委員会等について規定している。この漁業法は、2018年には、現行漁業法制定以降70年間で最大の法改正が行われた。改正漁業法の第1条では「水産資源の持続的な利用を確保する」ことを法の目的の一つとして明記した。また、新たな管理システムとして、目標とする資源水準の設定やTAC対象種の拡大、IQの導入を条件とした漁船規制の緩和なども進められることとなった。
② 多様な生態系にかもまれている日本の沿岸海域では、古くから多様な漁業が操業されてきており、現在もその漁業形態は非常に複雑であり、資源利用は集密である。そのため、沿岸漁業はその複雑さと多様性の高さから、政府によるトップダウン的な管理は有効ではない。沿岸漁業の中での漁業管理の事例を紹介する。一つ目として、愛知県と三重県の漁業者により操業される伊勢湾イカナゴ漁業は、長年にわたる漁業紛争と乱獲の教訓を経て、科学的根拠に基づく漁業管理を共同で導入し成功している。二つ目として、青森県陸奥湾のナマコ漁業では、漁協の内部に組織された漁業管理組織により、資源評価やTAC設定などの幅広い施策を導入している。三つ目として、北部日本海のハタハタ漁業は、秋田県全域で導入した3年間の自主禁漁による資源回復を契機に、現在は4つの県の沿岸漁業と沖合漁業をカバーする広域管理に発展している。
③ 沖合漁業の中での漁業管理の事例を紹介する。京都府沖合におけるズワイガニ底曳網漁業は、1970年代に深刻な資源崩壊のあと、漁具改良や保護区設置などの管理施策を自主的に導入し、現在は国際的にも高く評価されている事例がある。北部太平洋海域で操業する大中まき網漁業は、数十年周期の魚種交代減少の下で操業している。1980年代のマイワシ資源高水準貴における経営判断が、1990年代のマサバ資源増大を妨げる原因となった。その後、2004年から導入された資源回復計画により、徐々にマサバ資源が復活した。この資源回復計画では、漁業者、政府、研究者で資源回復のための方策を検討し、卓越年級群が発生した年に、特に集中的に漁獲努力量を削減するというものであった。
キーワード ① 漁業法 ② 改定漁業法 ③ 資源水準の設定 ④ TAC対象種 ⑤ IQの導入
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

11 スマート水産業と水産資源 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第11回では、スマート水産業と資源管理の関連について学ぶ。
【コマ主題細目①】
和田雅昭『スマート水産業入門』緑書房、2022年、108-109頁

【コマ主題細目②】
和田雅昭『スマート水産業入門』緑書房、2022年、10-209頁

【コマ主題細目③】
和田雅昭『スマート水産業入門』緑書房、2022年、10-209頁
コマ主題細目 ① スマート水産業とは ② 水産資源の持続的利用 ③ 水産業の成長産業化
細目レベル ① スマート水産業とは、ICT、IoT 等の先端技術の活用により、水産資源の持続的利用と水産業の産業としての持続的成長の両立を実現する次世代の水産業のことである。水産資源の持続的利用と水産業の成長産業化を両立させ、漁業者の所得向上と年齢バランスのとれた漁業就業構造を確率することを目指し、2020年より水産庁でスマート推進事業が始まった。この事業では、水産資源の持続的な利用のため、資源評価の高度化に向け、主要な漁協・産地市場から、400市場以上を目途に産地市場情報を収集する取組等を進めることで、電子データに基づくMSYベースの資源評価が試みられている。さらに、水産業の成長産業化として、漁業・養殖業の生産向上のため漁海況情報の活用や赤潮発生情報の共有、流通構造の改革なども行われている。
② 資源評価の高度化・適切な管理の措置の実施に向け、主要な漁協・産地市場から、400市場以上を目途に産地市場情報を収集する取組等を進めることで、電子データに基づくMSYベースの資源評価を実現することを目標にさまざまな取組が行われている。また、資源評価の高度化に向けた取組として、資源評価対象魚種の拡大も挙げられている。漁業者・漁協当が漁業情報を電子的に提供することで、漁業情報を一元的に集約・蓄積し、国や都道府県の行政・試験研究でデータを利用することができる仕組みの構築が行われている。この取り組みの中で行われている、漁船操業情報の公開、計量魚探によるスマート化、産地市場との連携のためのアプリ開発、水中動画による資源量調査の試み等の事例を紹介する。
③ 漁業・養殖業の生産性向上に向け、沖合・遠洋漁業では、2023年度までに漁船1000隻以上が、短期漁場予測を含む衛星情報等による漁海況情報を活用、沿岸漁業では2021年度までに漁海況予測情報の提供により経験が少ない漁業者でも漁場到達できるスマート化を10県以上で実施、養殖では2021年度までに赤潮発生予測情報等を共有する養殖業の高度化を10カ所以上の養殖海域での実施・普及を目指し、取組が行われている。この取り組みの中で行われている、漁海況予測技術の開発と漁業者への情報の提供、ICTやAIを活用した養殖生産管理の高度化、ICTブイや衛星から取得されたデータ等を用いた赤潮発生予測情報の提供等を紹介する。
キーワード ① スマート水産業 ② 持続的利用 ③ 成長産業化 ④ 電子データ ⑤ ICT・AI
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

12 水産エコラベル・トレーサビリティーと資源管理 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第12回では、エコラベル、トレーサビリティーと資源管理の関連について学ぶ。
【コマ主題細目①】
一般社団法人大日本水産会『水産エコラベル』成山堂書店、2020年、11-16頁

【コマ主題細目②】
一般社団法人大日本水産会『水産エコラベル』成山堂書店、2020年、11-140頁

【コマ主題細目③】
竹内 俊郎他『水産海洋ハンドブック第3版』生物研究社、2016年、316-318、510-512頁
コマ主題細目 ① エコラベル・トレーサビリティとは ② エコラベルと資源管理 ③ トレーサビリティーと資源管理
細目レベル ① エコラベル制度とは、「一定の環境基準に適合している事業やその製品について認証を与え、定められたラベルを表示することが認められる仕組み」と定義されている。1992年リオ・デ・ジャネイロで開催された国連環境会議(地球サミット)において、エコラベル認証が環境管理に有効な手段として国際的に認識され、採択されたアジェンダ21に盛り込まれた。2005年にローマで開催された水産委員会で「海洋漁業からの漁獲物と水産物のエコラベルのガイドライン(以下、FAOのガイドライン)」を採択した。このガイドラインは3つの原則として、①科学的根拠に基づいた客観的な方法による漁業審査、②透明な認証プロセス、③漁業の管理体制、対象魚種の持続可能性、生態系保全の3つの要素に基づいた基準を挙げている。このガイドラインでは、持続可能な漁業とそれに続く流通・加工といった食品の移動を把握できるトレーサビリティーに関する基準を定めたものである。
② 近年、水産資源の持続的利用に対する国際的な関心の高まりにより、資源管理や環境配慮への取組を証明する水産エコラベルが重要となっているため、水産庁でも国際水準の水産エコラベルの普及推進に係る取組を支援している。水産エコラベルは、生態系や資源の持続性に配慮した方法で漁獲・生産された水産物に対して、消費者が選択的に購入できるよう商品にラベルを表示するスキームのことである。また、生態系や資源の持続性に配慮した方法で漁獲・生産された水産物に対して、消費者が選択的に購入できるよう商品にラベルを表示するスキームのことである。エコラベルのMSC(海のエコラベル)、MEL(マリン・エコラベル・ジャパン)等を紹介する。例えば、MSCが付いた水産物は、水産資源や環境に配慮しているとして、第三者の審査機関による審査によって認証された持続可能な漁業で獲られたものであることを示している。
③ 食品トレーサビリティとは、「食品の移動を把握できること」であり、各事業者が食品を取扱った際の記録を作成し保存しておくことで、 食中毒など健康に影響を与える事故等が発生した際に、問題のある食品がどこから来たのかを調べ(遡及)、 どこに行ったかを調べ(追跡)ることができる。このトレーサビリティを漁業・資源管理に活用することが行われており、近年始まったウナギの事例を紹介する。2024年より、水産庁はシラスウナギの不透明な漁獲・流通対策として、改正漁業法による罰則強化、知事許可化による漁業管理強化、そして水産流通適正化法を適用した。これらの制度は、確実に現場実装することにより適法に漁獲されたシラスウナギの流通を目指すものである。
キーワード ① エコラベル ② トレーサビリティ ③ FAO ④ ガイドライン ⑤ MSC(海のエコラベル)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

13 海洋性レクリエーションと水産資源 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第13回では、海洋性レクリエーションに関してや、資源管理との関連について学ぶ。
【コマ主題細目①】
牧野光琢『日本の海洋保全政策 開発・利用との調和をめざして』東京大学出版会、2020年、81-90頁

【コマ主題細目②】
水産庁『遊漁の部屋』https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/yugyo/
水産庁『クロマグロ遊漁の部屋』https://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kuromaguro/kyouryokuirai.html

【コマ主題細目③】
水産庁『遊漁の部屋』https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/yugyo/
水産庁『クロマグロ遊漁の部屋』https://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kuromaguro/kyouryokuirai.html
コマ主題細目 ① 海洋性レクリエーションとルール作り ② 遊漁のルールとマナー ③ 遊漁管理 ④ 海洋性レクリエーションと漁業管理
細目レベル ① 海洋性レクリエーションや海洋観光は、不特定多数の人々が沿岸海域のさまざまな資源を利用する。よって、地域の先行利用形態との調整・ルールづくりや、その持続可能性の確保が重要な課題となる。たとえば、水産資源の場合、多くの地域では、沿岸漁業が古くからこれを利用してきた。そこに遊漁やダイビングなどの海洋性レクリエーションが加わる際には、水産資源の持続可能性を確保するためのルール作りが不可欠となる。各種利用の法的な位置づけや、責任・義務などの明確化、地域経済への波及効果や利益の公平な分配ルールなど社会科学的な論点とともに、さまざまな利用形態による環境や生態系への負荷の推定や全体として環境容量を超えないようにするなどの課題も多い。
② 遊漁とは、利益を目的としないで水産動植物の採捕する行為のうち、調査や試験研究をのぞいたものである。具体的には、釣り、潮干狩り、磯場での生き物採集などが該当する。これらの遊漁において、海面利用には基本的ルールや基本マナーがある。水産動植物の採捕は、法律や都道府県の漁業両性規則等により水産動植物を採捕する際に、使用できる漁具漁法、禁止期間、魚種ごとの大きさの規制、夜間の照明利用の禁止や制限など様々な規制が決められている。これらの規制は、魚など水産動植物の繁殖保護や秩序ある漁場の利用のために定められたものである。これら遊漁に関する法令とは、漁業法や水産資源保護法、遊漁船業の適正化に関する法律、漁業調整規則、海区漁業調整委員会等の指示、遊漁規則、特定外来生物による生態系に係る被害防止に関する法律等が関わってくる。
③ 遊漁では、都道府県漁業調整規則で定められている漁具・漁法がある。この漁具・漁法には、手釣・竿釣、ひき網釣(トローリング)、たも網、さで網、投網、やす、は具、徒手採捕といったものがある。各県での具体的な規則の紹介や、近年規制されているクロマグロ遊漁の具体的事例を紹介する。例えば愛知県では、水産資源の増殖および保護、漁業秩序を目的として、愛知県漁業調整規則が定められており、水産動植物の採捕に関する規定があり、漁業者だけでなく一般の遊漁者も規則の対象となっている。また、クロマグロについては、2021年から規制が行われ、近年は、小型魚の採捕禁止、大型魚のキープ尾数制限等が行われている。さらにクロマグロやその他複数の魚種を対象とし、オンラインを活用した遊漁の採捕実態調査も行われ始めている。
④ 漁業と海洋性レクリエーション(遊漁、ダイビング等)との間で生じる具体的な問題を紹介する。漁業管理と海洋性レクリエーションの制度的関係には、前提として4つの社会的背景がある。第1に、海洋性レクリエーション人口の増加に伴う、沿岸海域の利用調整である。第2に、遊漁(レクリエーションを目的として水産動植物を採捕する行為)の採捕が、資源の持続可能な利用制度を考えるうえで無視できなくなってきた。第3に、日本全国の海岸線に沿って約5kmに1つずつ存在するという漁業集落について、重要なものをどうやって選び、維持し、その役割を正当に評価していくのかという問題である。第4に、海洋性レクリエーションに比べ、漁業には様々な厳しい規制がかけられているという制度上の問題である。これらを踏まえ、具体的な事例として、兵庫県家島諸島で遊漁と漁業とも間で起こった問題、静岡県大瀬崎においてダイビングと漁業との間で行った問題を紹介する。
キーワード ① 海洋性レクリエーション ② ルール・マナー ③ 遊漁 ④ 規制 ⑤ 漁具・漁法
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

14 生態系保全と海洋保護区 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。
【コマ主題細目①】
松田裕之『海の保全生態学』東京大学出版会、2012年、87-88頁
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、48-57頁

【コマ主題細目②】
白山義久他『海洋保全生態学』講談社、2012年、242-245頁

【コマ主題細目③】
白山義久他『海洋保全生態学』講談社、2012年、246-254頁
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、183-213頁
コマ主題細目 ① 海洋保護区とは ② 世界の海洋保護区 ③ 日本の海洋保護区
細目レベル ① 生態系や生物多様性の保全に対する意識の高まりから、海洋保護区(MPA: Marine Protected Area)を設定することで、生物多様性の保全を推進する動きが世界的に活発になっている。ただ、どのような海にも一律にあてはまる海洋保護区の設定基準があるわけではない。そのため、海洋保護区の定義も、IUCN、CBD、日本ではやや異なるが、主な目的としては、生物多様性の保全と生態系サービスの持続可能な利用ではあるが、具体的な管理内容は制度ごとに異なる。そのため、対象となる海やそこでの利用の特徴などを踏まえて、保護区を適材適所に設定することが重要である。もっとも一般的に制限されるのは、海洋保護区内の浚渫工事などの海底地形の改編である。次に漁業規制や生物の採捕禁止など様々ある。
② 世界の海洋保護区の先進的な事例として、オーストラリアの事例と、北東大西洋環境保護条約の締約国が進める地域的な海洋保護区ネットワーク形成の事例等を紹介する。オーストラリアには、大小多様な海洋保護区が数多く存在しており、その一つであるのがグレートバリアリーフ海洋公園である。グレートバリアリーフは、1975年にグレートバリアリーフ海洋公園法に基づき設置された海洋保護区である。ここでは、採取活動が禁じられる区域(グリーンゾーン)や、多くの採取活動が許可される一般利用区域など8種類にゾーニングされ管理が行われている。北東大西洋地域の海洋保護区ネットワークは、西欧15カ国とEUが加盟した1992年北東大西洋環境保護条約(OSPAR条約)に関連したものである。
③ 世界的な動きを踏まえて、日本が推進すべき海洋保護区は「海洋生態系の健全な構造と機能を支える生物多様性の保全および生態系サービスの持続的な利用を目的として、利用形態を考慮し、法律又はその他の効果的な手法により管理される明確に特定された区域。」と定義されている。日本の海洋保護区に該当する制度は、自然公園、自然海浜保全区域、自然環境保全地域(海中特別地区)、鳥獣保護区、生息地等保護区、天然記念物、保護水面、沿岸域水産資源開発区域指定海域、共同利用漁業権区域、都道府県漁業者団体等による各種指定区域が含まれる。このように、海洋保護区にあたる制度はさまざまである日本の事例として、知床世界遺産の登録の事例等を紹介する。
キーワード ① 海洋保護区(MPA) ② IUCN ③ CBD ④ グレートバリアリーフ ⑤ 知床世界遺産
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。この際、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
【予習】コマシラバスを読み、内容を理解できない箇所、わからない用語などに印をつけておく。さらにコマシラバスの右欄の教材・教具に記載されている参考文献の該当ページを読んだり、図書館やインターネットを用いて関連事項を調べてみたりする。この際にも、不明な用語や内容に関しては印をつけるもしくはノートに書き出す等をしておく。この予習課題に取り組むことで、授業の理解が深まる。

15 まとめ 科目の中での位置付け 本科目では、海洋における生物資源および資源管理の基礎的知識を学ぶ。第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学ぶ。第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性を学ぶ。第6回では、資源動態の理解を深めるため、ラッセル方程式、初期減耗・加入・再生産を理解し、さらに再生産曲線や成長式を理解する。第7回から第8回では、資源量推定法について、直接法と間接法について学ぶ。第9回から第10回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理の内容(沿岸資源管理、国際資源管理)、漁業管理を学ぶ。第11回から第13回では、スマート水産業、水産エコラベル、トレーサビリティー、海洋性レクリエーションなどと資源管理の関連について学ぶ。第14回では、海洋保全や海洋保護区と資源管理との関連について学ぶ。第15回では、これまでの回の復習を通して、海洋資源管理学全体を概観する。
【コマ主題細目①】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、9-12、25-26、90-93頁
田中栄次『水産資源管理学』自費出版、2015年、9-13頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、15-27頁
竹内 俊郎他『水産海洋ハンドブック第3版』生物研究社、2016年、205-236頁
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、64-85、146-162頁

【コマ主題細目②】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、29-44頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、38-44、55-58頁

【コマ主題細目③】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、45-93頁
片山知史・松石隆『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣、2022年、61-74頁

【コマ主題細目④】
松石隆『水産資源学』海文堂、2022年、129-140頁
水産庁編『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会、2023年、102-162頁
牧野光琢『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣、2022年、45-122頁
和田雅昭『スマート水産業入門』緑書房、2022年、10-209頁
一般社団法人大日本水産会『水産エコラベル』成山堂書店、2020年、11-140頁
竹内 俊郎他『水産海洋ハンドブック第3版』生物研究社、2016年、316-318、510-512頁
牧野光琢『日本の海洋保全政策 開発・利用との調和をめざして』東京大学出版会、2020年、81-90頁
松田裕之『海の保全生態学』東京大学出版会、2012年、87-88頁
白山義久他『海洋保全生態学』講談社、2012年、242-254頁
コマ主題細目 ① 資源と漁業と漁獲努力量 ② 生物資源学的特性 ③ 資源動態と資源量推定法 ④ 資源管理と漁業・レクリエーション・海洋保全
細目レベル ① 第1回から第2回では、海洋資源や水産資源とは何かを学び、世界および日本の漁業やその統計、漁業に関連する漁法、漁獲量、漁獲努力量等について学んだ。この中で、海洋資源管理学では生物資源や水産資源を扱う、生物資源や水産資源とは何か、さらにこれには何がに含まれるのか、さら生物資源や水産資源の特徴について学んだ。また世界の漁業・養殖業の現状や日本の漁業・養殖業の現状について学んだ。まさらに漁獲生産や養殖生産等に関しての世界および日本の統計があり、これらはどのような機関で、どのような方法で集計されているのかを学んだ。これらの水産に関連した統計の内容やその特徴、漁具・漁法等も含めた漁業の内容、さらに漁獲努力量とは何かを学んだ。
② 第3回から第5回では、海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性(系群、二次性徴、成熟、性比等に関する内容)について学んだ。系群とは、同一種内の集団で遺伝子交流のある範囲・時期に産卵繁殖する個体群と定義される。さらに資源管理を行う上で、生物資源学的な調査・分析・解析が必要であり、それらの用語・手法や特徴を学んだ。この中では、年齢組成、年齢査定、体長組成、体長測定、年齢体長相関(ALK)、Age銘柄Key等に関するについて学んだ。この中で、資源の年齢組成は、年級群の組成を示しており、資源の年齢組成を把握しておくことは重要である。さらに、制度の高い年齢構成モデルで資源量推定を行おうとする場合には、精度よく年齢組成を調べる必要がある。
③ 第6回から第8回では、資源動態を理解するための基礎的な内容として、ラッセルの方程式の内容を学んだ。ラッセルの方程式では、資源の生物量(B)、加入(R)、自然死亡(M)から持続可能な漁獲量を求めることができる。さらに初期減耗、加入、再生産等の資源生物学的用語を学んだ。初期減耗とは、水生動物が卵から仔稚魚期(幼生期)に死亡する現象(減耗)のことである。また、加入とは、個体が成長して資源に加わり漁獲可能になることである。この卵から仔稚魚期における初期減耗は、生活史の中でも大きく減耗する時期にあたり、この初期生活史における生き残りが加入を大きく左右する要因である。また再生産に関する再生産曲線や、年齢と体長のと関係を理論的に示した成長曲線について内容を学んだ。また、資源量推定のの際に用いる直接推定法(目視法、音響調査法、卵数法、面積密度法、標識放流法等)と間接推定法(CPUE、資源量指数、DeLury法、VPA等)の内容を学んだ。
④ 第9回から第14回では、資源管理の意義や背景、資源評価、資源管理について学んだ。資源管理には、沿岸資源管理と国際資源管理があり、それぞれの体制や内容を学んだ。また漁業法の内容や、それに関連する事項を学んだ。資源管理に活用されているスマート水産業、水産エコラベル等の内容を学んだ。さらに資源管理に関連する海洋レクリエーションの事項を学んだ。海洋保護区(MPA)に関する背景や、IUCN、CBD、日本における定義を学んだ。また、海洋保護区と漁業・資源管理とが関連する事項(漁業規制、管理方法等)を学んだ。さらに、海洋保護区に関する世界や日本における事例を学んだ。これらの中で、世界における海洋保護区と日本における海洋保護区の類似点や相違点等についても学んだ。
キーワード ① 資源管理 ② 資源量推定 ③ 資源評価 ④ 漁業 ⑤ 資源動態
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】コマシラバス、授業中に配布された資料を再度確認し、用語、キーワード、内容に関して不明な点がないかを確認する。意味がつかめていない、もしくは自分では説明できない内容については、図書館などにある他の海洋資源管理学に関連する書籍・文献、インターネットなどを参照して、意味を理解しておく。それでも理解できない場合には、担当教員に内容を確認して最終試験までには不明な点がないようにしておく。本授業の理解および最終試験に備えるためにも、用語やキーワードから、その意味や内容を説明でき、意味や内容から用語やキーワードを言えるかを確認することで、用語やキーワードを覚えたことをチェックすることができる。
履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
資源と漁業と漁獲努力量 海洋資源管理学では生物資源や水産資源を扱うが、生物資源や水産資源とは何か、さらにこれには何がに含まれるのか、さら生物資源や水産資源の特徴を理解している。また世界の漁業・養殖業の現状や日本の漁業・養殖業の現状を理解している。漁獲生産や養殖生産等に関しての世界および日本の統計があり、これらはどのような機関で、どのような方法で集計されているのかを理解している。またこれらの水産に関連した統計の内容やその特徴、漁具・漁法等も含めた漁業の内容、さらに漁獲努力量とは何かを理解している。以上の理解している内容について正しい用語、説明を記述できるかを評価する。 生物資源、水産資源、漁業、養殖業、生産量、漁獲量、統計、漁具、漁法、漁獲努力量 14 1,2,15
生物資源学的特性の理解 海洋資源管理学に付随する水生生物の生態学的特性・生物資源学的特性(系群、二次性徴、成熟、性比等に関する内容)を理解している。さらに資源管理を行う上で、生物資源学的な調査・分析・解析が必要であり、それらの用語・手法や特徴について理解している。この中では、年齢組成、年齢査定、体長組成、体長測定、年齢体長相関(ALK)、Age銘柄Key等に関するについて理解している。以上の理解している内容について正しい用語、説明を記述できるかを評価する。 生態学的特徴、生物資源学的特徴、系群、二次性徴、成熟、性比、年齢組成、年齢査定、体長組成、体長測定、年齢体長相関(ALK)、Age銘柄Key 20 3,4,5,15
資源動態と資源量推定法 資源動態を理解するための基礎的な内容として、ラッセルの方程式の内容を理解している。さらに初期減耗、加入、再生産等の資源生物学的用語を正しく理解している。また再生産に関する再生産曲線や、年齢と体長のと関係を理論的に示した成長曲線について内容を理解している。また、資源量推定のの際に用いる直接推定法(目視法、音響調査法、卵数法、面積密度法、標識放流法等)と間接推定法(CPUE、資源量指数、DeLury法、VPA等)の内容を理解している。以上の理解している内容について正しい用語、説明を記述できるかを評価する。 資源動態、ラッセルの方程式、初期減耗、加入、再生産、再生産曲線、成長、成長曲線、資源量推定、直接法、間接法、目視法、音響調査法、卵数法、面積密度法、標識放流法、CPUE、資源量指数、DeLury法、VPA 20 6,7,8,15
漁業とレクリエーションと資源管理
資源管理の意義や背景、資源評価を理解している。資源管理には、沿岸資源管理と国際資源管理があり、それぞれの体制や内容などを理解している。また漁業法の内容や、それに関連する事項を理解している。資源管理に活用されているスマート水産業、水産エコラベル等の内容を理解している。さらに資源管理に関連する海洋レクリエーションの事項を理解している。以上の理解している内容について正しい用語、説明を記述できるかを評価する。  資源管理、資源評価、沿岸資源管理、国際資源管理、漁業法、スマート水産業、水産エコラベル、海洋レクリエーション、遊漁 40 9,10,11,12,13,15
海洋保全 海洋保護区(MPA)に関する背景や、IUCN、CBD、日本における定義を理解している。また、海洋保護区と漁業・資源管理とが関連する事項(漁業規制、管理方法等)を理解している。さらに、海洋保護区に関する世界や日本における事例を理解している。これらの中で、世界における海洋保護区と日本における海洋保護区の類似点や相違点等も理解している。以上の理解している内容について正しい用語、説明を記述できるかを評価する。 海洋保護区、MPA、IUCN、CBD、漁業規制、管理方法 6 14,15
評価方法 最終試験による評価(100%)
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 なし
参考文献 松石隆(2022)『水産資源学』海文堂¥2,200+税、田中栄次(2015)『水産資源管理学』自費出版、水産庁(2023)『水産白書 令和5年版』一般財団法人農林統計協会¥2,500+税、片山知史・松石隆(2022)『沿岸資源調査法』恒星社厚生閣¥2,500+税、竹内 俊郎他(2016)『水産海洋ハンドブック第3版』生物研究社¥7,500+税、牧野光琢(2022)『日本漁業の制度分析 漁業管理と生態系保全』恒星社厚生閣¥3,300+税、和田雅昭(2022)『スマート水産業入門』緑書房¥4,800+税、一般社団法人大日本水産会(2020)『水産エコラベル』成山堂書店¥2,400+税、牧野光琢(2020)『日本の海洋保全政策 開発・利用との調和をめざして』東京大学出版会¥2,600+税、松田裕之(2012)『海の保全生態学』東京大学出版会¥3,600+税、白山義久他(2012)『海洋保全生態学』講談社¥5,280+税
実験・実習・教材費 なし