| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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イントロダクション、身近な食料・栄養問題
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第1回)では、講義の狙いおよび授業計画の説明、身近な食料・栄養問題を事例に本科目を学ぶ意義を理解する。
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(1)山根裕子「人類の食の特徴と食と農業の現代的課題:食料問題の本質を考える」『農学国際協力』、18巻、2020年、2-17項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 「食料安全保障と栄養」のシラバス
主題細目② 教材(1)農学国際協力』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第1回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)農学国際協力』、教材(2)『スタディガイド SDGs』、第1回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 本科目のねらいと計画 ② 農産物の生産量と栄養改善を実現した緑の革命 ③ 緑の革命の負の側面
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細目レベル
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① 本科目では、食料・栄養に関連した諸問題は、ローカルおよびグローバルな要因が相互に関連し合うことで、容易には解決策を見出すことができない。社会経済、文化、環境などの地域特有の複雑な状況を理解した上で、食料・栄養問題の原因や解決策について、具体的事例に基づいて説明できるようになることが到達目標である。また、シラバスに沿って、今後の授業の流れや履修判定指標、評価方法、教科書・参考文献等を確認する。 本科目は、2つのパートに大別することができる。まず、前半(第1回~8回)までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。 後半(第9回~14回)までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。
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② 世界的な人口増加と食生活の変化を考慮すると、2050年までに現在よりも60%多くの食料を生産する必要があると見積もられている。その解決策として、無駄なく消費する仕組みの確立と食料増産の必要性が説かれており、開発途上国を対象とした農業技術支援においても食料増産を目的とした農業技術の導入支援が続けられている。その背景には、1960年代と1970年代に広がった緑の革命において、高収量作物品種と灌漑設備、農薬および管理技術の向上が、穀物生産量を飛躍的に増加させた歴史的な経緯が影響している。緑の革命に代表される近代的農業技術の普及は、農産物の生産量を増加させるだけでなく、栄養不足人口のを減少させ、大いに貧困削減に効果を発揮した(山根 2020)。
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③ 緑の革命には、負の側面も併せ持っていた。緑の革命を通じて導入された技術に基づく農法が、土地の劣化、地下水の枯渇、土壌や水の汚染、害虫の急増、生物多様性の喪失につながった事例も散見された。また20年間に渡り、農業投入財の不足、土地と水の競合の激化、投入物資の価格上昇、気候変動の影響などにより、小規模農家はさらに脆弱になり、貧困から逃れることが困難となった。 世界的な農産物の生産増加にもかかわらず、現在の食料供給は偏在しており、その結果、いまだに8億7000万人の人々が微量栄養素やたんぱく質の欠乏により引き起こされる慢性的な食料不足の状態に置かれている。その多くは、サブサハラ以南のアフリカ諸国や南アジアの国々の特に農村地域で暮らす人々である(山根 2020)。
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キーワード
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① 人口増加 ② 緑の革命 ③ 近代的農業技術 ④ 食料不足 ⑤ 地下水の枯渇
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】講義の狙いおよび授業計画、本科目を学ぶ意義について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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2
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失われる種子の多様性とグローバル企業の拡大
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第2回)では、失われる種子の多様性とグローバル企業の拡大について、理解を深める。
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(1)タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ(2016)『SEED 生命の糧』ユナイテッドピープル配給 (2)アジア太平洋資料センター(PARC)「ドキュメンタリー映画『種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?』用語説明」
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 第2回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『SEED 生命の糧』、第2回講義レジュメ
主題細目③ 教材(2)「ドキュメンタリー映画『種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?』用語説明」、第2回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 地域毎に生産される農産物 ② 種子を巡るグローバル企業の攻勢 ③ UPOV(植物新品種保護国際同盟)条約とモンサント法案
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細目レベル
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① 開発途上国では、農村地域に住む人の割合が高く、農業を収入源としている人々が多い。 また地域毎に、生産する農作物に特徴がみられる。アジアでは野菜栽培、アフリカでは根菜、北アメリカでは穀物と食肉、油糧種子(菜種やゴマなど)、ヨーロッパでは穀物、根菜、食肉、ラテンアメリカでは果物と油糧種子が主要な農産物である。地域毎に生産される農産物が異なることから容易に想像がつくが、食料生産で必要となる種子も地域毎で異なっている。 さらに、主食となる作物に目をやると、コメはアジアでは生産量が突出しており、コムギはヨーロッパとアジアが主要な生産地であり、ダイズは北アメリカとラテンアメリカにおいて生産が盛んである。つまり、主要作物にも栽培が盛んな(適した)地域があり、それは自然環境の影響を強く受けている。
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② ドキュメンタリー映画『SEED 生命の糧』の一部を鑑賞した後、その映画の中で主張されていた論点をいくつか整理していきたい。 ・天然の種子 vs. モンサントなどの種子会社の種子の構図から、GM種子の特許を持つモンサントは天然の種子を使う農家を訴え規制をかけた。 ・モンサントが世界中の種子会社を買収して、モンサントの種子のみを販売するようになった。それにより、天然の種子が失われれば、種子の多様性も失われ、異常気候や病気や害虫などが発生したら、世界中で大飢饉が起こるようになってしまう。 ・現在、世界中で「モンサント法案」が実施されている。その法案の影響により、市場向けに農業を行う場合には、登録された種子(多くは、多国籍企業により遺伝子組み換えの種子)の購入が必要となり、自分たちの種子を使った農業が法律で禁止されるようになった(タガート・シーゲル他 2016)。
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③ UPOV(植物新品種保護国際同盟)条約とは、種子の開発者の知的所有権を定めた国際条約で1961年に制定された。1991年の同条約の改定では、種の育成者の許可がない限り、その種の保存が禁止されるようになった。この条約を批准すると、国内法を制定して、農家による保護品種の種子の自家採取を禁止することになる。 この条約では、新品種を認める基準として、新しく、同質的で、安定しており、他と区別しうることの4点を挙げている。この基準では、農家により伝統的に受け継がれてきた品種は認められることが困難となる。一方、新品種として認められ保護されるのは、新たに開発された品種に限られてしまうことになる。この条約は、自由貿易協定を通じて、先進国から開発途上国に押し付けられ、開発途上国の国内法に「モンサント法案」と呼ばれる法案が制定される結果を招いた(PARC)。
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キーワード
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① 農作物 ② 大飢饉 ③ GM種子 ④ UPOV条約 ⑤ モンサント法案
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】失われる種子の多様性について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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3
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食料自給率ならびに食料安全保障とは何か
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第3回)では、食料自給率ならびに食料安全保障について理解を深める。
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(1)行友弥(2023)「食料安全保障の再構築へ向けた論点」農政ジャーナリストの会『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』農山漁村文化協会。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』、第3回講義レジュメ 主題細目② 1)『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』、第3回講義レジュメ 主題細目③ 教材1)『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』、第3回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 食料価格に対する農業国ウクライナの影響 ② 食料安全保障を脅かす様々なリスク ③ これまでの食料安全保障
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細目レベル
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① 食料安全保障への関心は、2022年2月下旬に始まったロシアのウクライナ侵攻で高まった。ロシアとウクライナは、ともに世界郵送の穀物輸出国であり、両国で小麦の世界貿易量(約2億トン)の3割を占める。その二大大国が経済制裁や戦火により、輸出を急減させたことで世界の穀物市場に激震が走った。 ウクライナはトウモロコシやヒマワリの種などでも世界の主要な産出国であり、幅広い影響を与えた。特に、食料自給率が低く、ロシアや東欧からの輸出に依存する中東やアフリカ諸国への影響は甚大であった。シカゴ穀物市場における小麦の値段が上昇しただけでなく、飼料用穀物として小麦と競合する大豆やトウモロコシも代替需要で高値の状態が続いている(行友弥 2023)。
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② ウクライナ侵攻だけでなく、世界の現状は食料の安定供給に対してリスクとなる要因が多く存在する。国家間の戦争だけでなくテロや紛争が頻発しており、また新型コロナの様な感染症の蔓延、地球温暖化による洪水・干ばつなどの異常気象の頻発、温暖化の影響を受けた水資源の枯渇、リーマンショックのような経済混乱、貧困と格差の拡大、グローバル化の反動として勃興するナショナリズムが挙げられる。これらのリスクは互いに関連し合っているだけでなく、負の相乗効果も生み出す。例えば、多くの紛争地域の背景には水資源の問題があり、地球温暖化で水源の枯渇や砂漠化が進行すれば、さらに戦乱や飢餓は激しさを増すことになる。その結果、田畑や果樹園などの食料生産の場が破壊され、また道路や港湾などのインフラ設備も影響を受けることで、物流の基盤が破壊されることになる(行友弥 2023)。
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③ 世界の状況が目まぐるしく変化する現在では、食料安全保障という概念も変化することが求められているのかもしれない。従来、食料安保の中心命題は食料自給率の向上とされ、そのための食の輸入依存脱却、あるいは国内の生産基盤強化が課題として挙げられてきた。 現行の食料・農業・農村基本法にも、「食料の安定供給と確保」が掲げられている。 関税などの国境措置をなるべく維持しつつ、農地などの経営資源を効率的な農業経営体に集中させて貿易の自由化に対応し、輸出や加工・販売などの新規の市場開拓にも取り組んで農業の成長産業化を図る。あるいは、消費者に「農は国の基であり、国産農産物を消費することが国を守ることにつながる」と訴える、そうしたことが、食料安保を推進する施策のイメージであった(行友弥 2023)。
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キーワード
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① 穀物輸出国 ② 地球温暖化 ③ 代替需要 ④ 食料の安定供給と確保 ⑤ 食料・農業・農村基本法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】食料自給率について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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4
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農耕の伝播と食文化の多様性
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第4回)では、世界各地で発展した農耕文化圏や食文化などについて理解する。
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(1)森田茂紀・大門弘幸・阿部淳編著「作物の遺伝的改良」『栽培学:環境と持続的農業』、朝倉書店、2014年、18-20項(「作物の特徴と種類」と「作物の遺伝的改良」の部分)。 (2)森田茂紀・大門弘幸・阿部淳編著「作物の起源と農耕文化」『栽培学:環境と持続的農業』、朝倉書店、2014年、6-17項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『栽培学:環境と持続的農業』、オリジナル配布資料「第4回目講義資料」
主題細目② 教材(2)『栽培学:環境と持続的農業』、オリジナル配布資料「第4回目講義資料」
主題細目③ 教材(2)『栽培学:環境と持続的農業』、オリジナル配布資料「第4回目講義資料」
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コマ主題細目
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① 農耕文化圏 ② 栽培植物の起源 ③ 栽培植物の特徴
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細目レベル
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① 栽培植物の原産地や古い品種群は古代文明の栄えた場所に集中する傾向があり、このような場所を栽培植物の多様性センター(栽培植物センター)という。農耕文化圏は、それぞれ1~2の多様性センターで構成されている。ヨーロッパに位置する地中海農耕文化圏は、地中海性気候に属し夏に乾燥し冬作も行う。ムギ類やマメ類、飼料作物などを栽培する。またアフリカやインドに位置するサバナ農耕文化圏は、サバンナ気候に属し冬は乾燥し夏作を行う。さらに、東アジアから東南アジアに位置する根栽農耕文化圏では、イモ類やバナナ、イネなどの湿地性の穀物、夏作のマメ類などを栽培する。最後に、南北アメリカに位置する新大陸農耕文化圏では、根菜やトウモロコシ、インゲンマメなどが原産地である。
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② 栽培植物の起源は、一般的には、約一年前に遡る。野生祖先種の生育地において、野生祖先種が人間の採集と利用、気候変動の影響などにより、良い性質の植物が保護され性質を変えていったと考えられている。このことにより、野生祖先種の栽培化が進んだとされる。また元々、野生祖先種が生えていた場所が栽培植物の起源であり、それは原産地とも言い換えることができる。 また農耕に関わる技術的要素と文化的要素(農耕文化)が複合的に集中している地域を農耕文化圏と呼び、地球上には大きく4つの農耕文化が存在する。栽培植物の種類と組み合わせ、独自の栽培方法と農具、固有の食文化、雨ごいなどの農耕儀式とその用具が残っていることが多いと考えられている。
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③ 栽培植物(作物)とは、「利用することを目的に、植物を田畑などの特別に準備した場所に植え、育て、収穫する人間の営みにおける、その植物のこと」を指す。 栽培植物の多くは野生植物と異なる特徴を持つ。例えば、「全体的に巨大となる」、「種子や果実など利用器官が偏って巨大化する」、「1個体の生産する繁殖体数が減少する」、「種子の自然散布能力が喪失・低下する」、「苦みや有毒成分が低下する」、「棘や硬い皮など保護的器官が喪失する」、「発芽遅延(種子休眠性)がなくなり一斉に発芽する」、「枝や花序などの器官が同調して成熟する」、「生育期間が変更する」、「根や花器が際立って変形する」、「種内変異が増大する」といった特徴が挙げられる。これらの特徴を「栽培化症候群」と呼び、これらの特徴を持つようになることを「栽培化(馴化)」と呼ぶ。
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キーワード
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① 栽培植物 ② 栽培化症候群 ③ 栽培化(馴化) ④ 農耕文化圏 ⑤ 多様性センター
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】農耕文化圏の特徴について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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5
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世界の食料供給と気候変動の影響
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第5回)では、世界の食料供給と気候変動の影響などについて理解する。
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(1)JICA(2019)「気候変動対策 地球の未来のために」『mundi』 2019年8月号
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『mundi』、第5回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『mundi』、第5回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『mundi』、第5回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 温室効果ガス削減にむけたパリ協定の採択 ② 各国での砂漠化対策 ③ ケニアにおける植林事業
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細目レベル
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① 2015年、温室効果ガス削減に関する国際的な取り決めを話し合う「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」がフランス・パリで開催され、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みとなるパリ協定が採択された。パリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2度より低く保つとともに、1.5度までに抑える努力をしようという長期目標が掲げられた。パリ協定では、これまで先進国だけに課せられていた温室効果ガスの削減を途上国も担うようになったことが画期的とされている。先進国と同様に途上国も2020年以降の温室効果ガス削減・抑制目標を定めるよう求められるほか、その実現に向けた長期的な低排出発展戦略の作成が促されている。また、パリ協定では、温室効果ガスの排出削減を行う緩和策のみでなく、気候変動の負の影響に適応して強靭性を高める適応策の強化も目的としており、各国には適応策に関する計画の策定と実施が推奨されている(JICA 2019)。
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② サブサハラアフリカでは、気候変動によるスポット洪水や豪雨の頻度が増える一方、砂漠化・干ばつも深刻化している。なかでもサヘル・アフリカの角地域は砂漠化の影響が大きい。こうした砂漠化に対し、各国はそれぞれに対応策を講じている。ブルキナファソやモザンビークでは干ばつになっても水が確保できるように深い井戸を掘る、貯水技術を上げる、またケニアでは渇水時に水をみんなで活用できるルールを作るといった水資源・地下水開発分野での取り組みが行われている。 農業分野でも、エチオピアでは気候変動によって農作物に被害が出たときの補償となる保険制度の整備、収入向上による農家の体力強化、スーダンでは灌漑能力の強化などに取り組んでいる。さらには、エチオピアやマラウイでは、砂漠化防止につながる森林保全の取り組みが行われている(JICA 2019)。
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③ ケニアでは、国土の約80パーセントが乾燥・半乾燥地であり、森林率はわずか約7%であることから、森林の拡大に取り組んでいる。しかも、国内の1次エネルギー総量の約7割は薪や炭を利用しているため、適切な森林保全・管理はつねに大きな課題だった。しかし、植林しても乾燥で木が枯れてしまうことも多かった。そこで、ケニアは2010年に制定した新憲法で、2030年までに森林率を10%にすると定めた。家具などの素材としてよく使われるメリアと、薪や炭に活用されるアカシアの2種の林木育種(木の品種改良)に取り組んでいる。まっすぐ伸びる、硬い、生育が早いなどいろいろな優れた特徴を持ち、乾燥地でも丈夫に育つ活用しやすい改良品種を作り、植林を始めている(JICA 2019)。
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キーワード
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① COP21 ② パリ協定 ③ スポット洪水と豪雨 ④ 貯水技術 ⑤ 林木育種
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】世界の食料供給と気候変動の影響について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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6
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食料供給網とフードセキュリティ
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第6回)では、食料供給網とフードセキュリティについて理解する。
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(1)アンドレ・アンドレニアン、川西剛史、山田唯人著(2022)『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』第9刷、日本経済新聞出版。 (2)行友弥(2023)「食料安全保障の再構築へ向けた論点」農政ジャーナリストの会『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』農山漁村文化協会。 (3)時事通信(2024)「4月の食品値上げ2806品 肉加工品や菓子、ウイスキーも―帝国データ」、2024年3月29日配信記事。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』、第6回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』、第6回講義レジュメ 主題細目③ 教材(2)『日本農業の動きNo.217:改めて食料安全保障を考える』、教材(3)「4月の食品値上げ2806品 肉加工品や菓子、ウイスキーも―帝国データ」、第6回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 日本の物流事情と仕入れ先の多角化 ② 人口増加に向けた多様化するたんぱく質の摂取源 ③ 高騰する食品価格
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細目レベル
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① 食品流通合理化検討会(農林水産省)によると、日本のトラックによる輸送を中心とした農産物や食品の物流は、直前まで出荷量が決まらない、手持ち時間が長い、手荷役作業が多いなどの事情により、敬遠される事例が出てきている。トラック運転手の人手不足問題が深刻化するなか、早急な物流の合理化が求められている。飲食店向けのeコマース事業を展開する企業は、中央卸売市場からの仕入れだけでなく、全国の産地市場や生産者から供給される水産物や青果、精肉などの生鮮食品の独自仕入れを構築して、事業を展開している。この企業は多様な仕入れ先を組み合わせたサプライチェーンによって、多彩な商品ラインナップと物流網を形成している(アンドレ・アンドレニアン他 2022)。
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② 世界各国の大豆たんぱく質の摂取量をみると、昔から醤油や豆腐、味噌などの食文化を持つ日本、中国、韓国などの東アジアの国々は高い値を示している。一方、欧米諸国は大豆たんぱく質の摂取量が低い。欧米諸国は、牛肉などの食肉からたんぱく質を摂取しており、東アジアの国々とは、たんぱく質の摂取源が違うことがわかる。このことから、たんぱく質の摂取源の違いから、肥満人口をみてみると、肥満人口の割合は圧倒的にアジアが低くなっている。 今後の世界の人口増加に対応するため、従来のたんぱく質の増産に取り組むだけでなく、植物を原料とした代替品や藻類たんぱく質、昆虫食、微生物や培養技術を用いた合成物質など、新たな代替たんぱく質の開発が急がれている(アンドレ・アンドレニアン他 2022)。
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③ 2022年10月に値上げされた食品は6,699品目(1年間の累計では20,743品目)に及び、値上げ率は年平均で14%となった。家計にも影響が及んでいるが、コスト増を販売価格に転嫁できない生産者や流通・加工業者が多く、消費者物価指数(生鮮食品は除く)は3.6%の増加に留まった。特に、家計に占める食品支出の比率が高い低所得層には、物価上昇の影響は大きい(行友弥 2023)。 帝国データバンクによると、2024年4月に値上げされる飲食料品は、合計2,806品目に上る。特に、ハムやソーセージなどの食肉加工品や高級ウイスキーなどが値上げされる。ウクライナ侵攻による食料安全保障の影響もあるが、日本の場合は、1ドル150円を超える歴史的な円安ドル高が続いていることから、外国産の食品や製品、飼料用穀物などが割高となり、購入価格に上乗せされていることも一因である(時事通信 2024)。
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キーワード
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① 人手不足問題 ② サプライチェーン ③ 肥満人口 ④ 藻類たんぱく質 ⑤ 円安ドル高
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】食料供給網とフードセキュリティについて、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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7
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化学肥料の元となる鉱物資源の奪い合い
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第7回)では、化学肥料の元となる鉱物資源の奪い合いについて理解する。
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(1)World Economic Forum(2024)「食料生産の未来を変える鉱業の可能性」
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『食料生産の未来を変える鉱業の可能性』、第7回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『食料生産の未来を変える鉱業の可能性』、第7回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『食料生産の未来を変える鉱業の可能性』、第7回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 農業開発を推し進めるためには鉱物採掘を進めるべきなのか ② 近代農業に欠かせないリン酸肥料 ③ 肥料使用による二酸化炭素の排出量削減
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細目レベル
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① 爆発的な人口増加に伴い、食料やエネルギーへの世界的な需要の増加が見込まれている。一方、安定的な食料生産に対して、気候変動による異常気象などが大きな障害となっている。2050年までに食料安全保障を担保するためには、農業生産を約56%増加させる必要があり、これの実現に不可欠なのが鉱物の存在である。食料生産の拡大を推し進めるためには、気候変動の緩和と適応に欠かせない原料である鉱物の安定的な提供が、非常に重要となってくる。一方、世界の温室効果ガス総排出量の4%~7%は、鉱物関連の活動により排出されているとの報告がある。温室効果ガスを発生される鉱物関連の人間活動を推し進めるほど、人口増加に対応した農業が実現できる一方、地球環境へのダメージは大きくなる現実がある(World Economic Forum 2024)。
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② 近代農業を実行するためには、化学肥料が不可欠である。細胞分裂と光合成を助け、健康な根の生長を促すリン鉱石は、特定の国や地域に産地が偏っている。リン酸肥料の主原料となるリン鉱石は農業生産には欠かすことのできない天然資源であり、植物にとって窒素やカリウムと並んで重要な栄養素である。 現代に生きる我々が口にする食品の約半分は、その生産段階において鉱物肥料に頼った農業を実践している。世界に目を向けると、現在、約46%の土壌でリンが不足しており、その傾向は特に熱帯地域において顕著にみられる。また、同じ面積でより多くの食料生産を行うためには、鉱物由来の肥料を用いることが必須であるため、その点においても鉱物の重要性は明らかである(World Economic Forum 2024)。
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③ 炭素貯留やその他の持続可能な取り組みを強化することで、肥料使用による排出量削減が可能となる。状態が異なる様々な地域の土壌のニーズや植物が求める養分に合わせて、鉱物栄養素が調整されたカスタマイズ肥料を販売すれば、特定の土壌に最適な土壌へと改善させることができ、収穫量の増加につながる可能性がある。 これらの取り組みにより、炭素貯留が促進されるだけでなく、肥料の不適切な使用を最小限に抑えることで、環境フットプリントの削減にもつながる。加えて、土壌には、世界の二酸化炭素排出量の10%~20%に相当する炭素を貯留できるという研究報告もあり、その利用可能性は非常に大きい。大気中の炭素の吸収や固定に加え、土壌の状態を改善させる森林再生は、森林を伐採し鉱物を掘り出す鉱山開発とも深く関係しており、バランスの取れた開発が求められる(World Economic Forum 2024)。
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キーワード
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① 人口増加 ② 温室効果ガス総排出量 ③ リン酸肥料 ④ カスタマイズ肥料 ⑤ 環境フットプリント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】世界の鉱物資源について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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8
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自然を守ることで利益を生み出す「生態系サービスの支払い制度」
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第8回)では、まずは「生態系サービス」が生まれた背景と、その意味を理解する。その作業を通じて、「自然を経済価値に置き換える」という発想について理解する。
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(1)柴田晋吾「世界の環境資源管理政策とPESスキーム」『環境にお金を払う仕組み:PES(生態系サービスへの支払い)が分かる本』、大学教育出版、2019年。 (2)吉田謙太郎「保護地域と非利用価値の可視化」『生物多様性と生態系サービスの経済学』、昭和堂、2013年、170-182項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『環境にお金を払う仕組み:PES(生態系サービスへの支払い)が分かる本』、第8回講義レジュメ
主題細目② 教材(1)『環境にお金を払う仕組み:PES(生態系サービスへの支払い)が分かる本』、教材(2)『生物多様性と生態系サービスの経済学』、第8回講義レジュメ
主題細目③ 教材(1)『環境にお金を払う仕組み:PES(生態系サービスへの支払い)が分かる本』、第8回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 生態系サービス ② 生態系サービスとミレニアム生態系評価 ③ 生態系サービスへの支払い制度
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細目レベル
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① 1990年代は、急激な森林減少を招いた時代であった。90年代の10年間に森林減少が進んだ地域としては、消失面積が多い順にブラジル、インドネシア、スーダン、ミャンマー、ナイジェリア、タンザニア、メキシコ、ジンバブエ、コンゴ、アルゼンチンなどであった。すなわち、熱帯雨林を多く保有する開発途上国で森林伐採が相次いだ。森林が資源として売られてしまう大きな要因は、「森林を守ってもお金にならない(森林を切って売った方が得である)」という考え方が支配的であったからだといえる。逆説的に言えば、「自然を守ることがお金になる仕組み」が構築できれば、自然環境と経済発展の持続可能性が担保できるかもしれない。このような背景のもと、「生態系サービスへの支払い制度」が環境分野におけるソーシャルビジネスとして注目をあびるに至った。
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② 森林伐採など世界的に自然破壊が相次ぐ中、国連は2001年から2005年にかけて地球規模の生態系に関するアセスメント(環境影響評価)を行った。このプロジェクトを「ミレニアム生態系評価(MA)」という。MAの中で中心的な概念となったのが「生態系サービス」である。生態系サービスとは、私たちが自然から受ける恩恵をサービスとして捉える発想である。具体的にMAの中では生態系サービスを、その性質から4つに分類している。供給サービス(食糧や水、薬などの原料の供給)、調整サービス(大気質調整、気候調整、水質浄化など)、生息・育成地サービス(生きものの生育環境の提供、遺伝的多様性の維持など)、文化的サービス(自然景観、レクリエーションや観光の場の提供など)。なお、主に行政文書などでは、生態系サービスは「生態系の公益的機能」や「生態系の多面的機能」などと表現されることが多い。
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③ 1990年代は、急激な森林減少を招いた時代であった。90年代の10年間に森林減少が進んだ地域としては、消失面積が多い順にブラジル、インドネシア、スーダン、ミャンマー、ナイジェリア、タンザニア、メキシコ、ジンバブエ、コンゴ、アルゼンチンなどであった。すなわち、熱帯雨林を多く保有する開発途上国で森林伐採が相次いだ。森林が資源として売られてしまう大きな要因は、「森林を守ってもお金にならない(森林を切って売った方が得である)」という考え方が支配的であったからだといえる。逆説的に言えば、「自然を守ることがお金になる仕組み」が構築できれば、自然環境と経済発展の持続可能性が担保できるかもしれない。このような背景のもと、「生態系サービスへの支払い制度」が環境分野におけるソーシャルビジネスとして注目をあびるに至った。
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キーワード
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① ミレニアム生態系評価 ② 生態系サービス ③ 生態系サービスへの支払い制度 ④ 供給サービス ⑤ 文化的サービス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】生態系サービスの支払い制度について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次週のコマシラバスを開き、内容を確認する。特に、文中で良く分からない単語がある場合には、辞書などで確認をすること。また、特定の書籍名などが挙げられている場合には、事前に書籍を手に入れ関連個所を通読すること。なお、通読にあたっては原著が望ましいが、リーダー本などを駆使してもよい。
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9
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栄養不良が招く飢餓と子どもの身体的影響
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第9回)では、栄養不良が招く飢餓と子どもの身体的影響について理解する。
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(1)JICA(2020)「特集:栄養改善:食の不均衡に、みんなで挑む」『mundi』2020年1月号。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『mundi』、第9回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『mundi』、第9回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『mundi』、第9回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 栄養不良に関連した世界の現状 ② 国際栄養目標と東京栄養サミット ③ 栄養改善とSDGs
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細目レベル
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① 世界に目を向けてみると、飢餓に対しては長年多くの取り組みがなされてきたものの、栄養のバランスについて注目され始めたのはここ10年あまりとまだ歴史が浅い。その契機となったのが、2008年にイギリスの医学誌『ランセット』の「母子低栄養特集」だ。この記事で、胎児期280日+生後2年間の「人生最初の1000日間」の栄養不良が、子どもの身体的・知的発達に遅れを引き起こすと報告された。この時期に十分な栄養がとれないと脳の発達や、さらにはその後の就学や労働にも影響が出るなどして、結果的に国家経済の発展にもブレーキをかけるおそれもあると指摘された。さらに2013年の同誌の「母子栄養特集」では、低栄養と過栄養という両面の課題が存在しており、その2つの課題が重なる「二重の負荷」と呼ばれる問題が示されている。低栄養とは、栄養不足で体重や身長が年齢の標準値に満たない状態、あるいは微量栄養素の欠乏などを指す。過栄養は、食物の過剰摂取によって肥満や生活習慣病を引き起こす状態のことである(JICA 2020)。
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② これら栄養不良の改善のために国際社会も動き出している。2012年のWHO(世界保健機関)総会では、「5歳未満の子どもの発育阻害の割合を40%減らす」、「生殖可能年齢にある女性の貧血を50%減らす」、「出生時の低体重を30%減らす」、「子どもの過体重を増やさない」、「生後6か月間の完全母乳育児の割合を50%以上にする」、「子どもの消耗症の割合を5%未満に減少・維持する」の6項目を、2025年までに達成すべき「国際栄養目標」を採択した。さらにSDGs(持続可能な開発目標)では、2030年までに「あらゆる形態の栄養不良の終焉」を目指すことが明記されている。2021年に東京で開催された栄養サミットでは、国際栄養目標の達成に向けた取り組みの中間評価が行われ、さらに日本が取り組んできた栄養政策の歩みも報告された(JICA 2020)。
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③ 栄養は、人が生きていくうえで必要不可欠なものです。飢餓や貧困による低栄養がいまだに大きな課題である一方、先進国、途上国の区別なく、過栄養や栄養の偏り、気候変動に適合した農業、食品ロスなども課題となっています。栄養は世界中のみんなで取り組むべき課題です。栄養状態の改善は、17ある持続可能な開発目標(SDGs)のうち目標2に該当し、さらにその他計12の目標達成に深く関係します。保健分野だけではなく、農業や流通、水・衛生、ジェンダーなど多くの分野と関連しているため、各分野が連携して栄養改善を進めることがSDGs達成に不可欠である。持続可能な開発目標(Sustainable DevelopmentGoals:SDGs)は、格差や貧困、環境破壊など世界が直面している問題の根本的な解決を目指す17分野の国際目標であり、2015年9月の国連サミットで採択された(JICA 2020)。
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キーワード
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① 低栄養 ② 過栄養 ③ 国際栄養目標 ④ 栄養の偏り ⑤ 食品ロス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】栄養不良が招く飢餓と子どもの身体的影響について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次週のコマシラバスを開き、内容を確認する。特に、文中で良く分からない単語がある場合には、辞書などで確認をすること。また、特定の書籍名などが挙げられている場合には、事前に書籍を手に入れ関連個所を通読すること。なお、通読にあたっては原著が望ましいが、リーダー本などを駆使してもよい。
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マルチセクトラルに働きかける食と栄養の改善
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第10回)では、マルチセクトラルに働きかける食と栄養の改善について理解する。
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(1)JICA(2020)「特集:栄養改善:食の不均衡に、みんなで挑む」『mundi』2020年1月号。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『mundi』、第10回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『mundi』、第10回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『mundi』、第10回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 分野を越えたマルチセクトラルな活動① ② 分野を越えたマルチセクトラルな活動② ③ 多様な関連団体の連携活動
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細目レベル
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① 栄養改善では、多くの分野が垣根を超えて協力し合うマルチセクトラルな働きかけが行われている。背景が複雑な栄養の課題には、ひとつのことだけ取り組んでも大きな成果は望めないことから、多様な分野の効果的な連携が必要となる。例えば、農業分野では、農産物の生産を増やして十分な食料を手に入れられるようにする取り組みが行われている。衛生分野では、野外排泄の撲滅が課題の一つとなっている。また、乳幼児が汚染された水や食べ物を摂取して下痢症にかかると、脱水を起こしたり食欲が減退して栄養不良になるため、トイレの利用が促されている。母子保健の分野では、特に重要な「人生最初の1000日間」に対して、母子手帳を通じた栄養教育や、栄養食の普及などの取り組みが行われている(JICA 2020)。
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② ソロモン諸島は、気候もよく、海の幸、山の幸など豊富な食材に恵まれている。かつて、人々は、とれたての農産物や栄養価が高くバランスのいい伝統料理を食べていた。しかし、現在の平均寿命は70歳前後まで短くなっている。1980年代ごろから米、小麦、砂糖、塩、インスタント麺、スナック菓子など、そもそもソロモン諸島にはなかった原料や加工食品の輸入が増えた。これらの食材は、地方でも入手しやすく、ある程度、廉価で調理も簡単なことから食生活の中心となっていった。その結果、国民の59%が太りすぎ、または肥満水準となり、全死亡の6割を心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病が占めるようになった。 さらに、偏った栄養の食生活によって子どもの低身長、母親の貧血などの低栄養も問題になった。マラリアの罹患率が高い地域もあり、ソロモン諸島政府は生活習慣病とマラリアの二重の負荷を国の最重要課題と位置づけている。だが、地方住民が8割を占め、公的な保健医療サービスが十分に行き届かないソロモン諸島の事情が対策を難しくしている。 そこで、ソロモン諸島保健省とJICAは、ガダルカナル州とマキラウラワ州の15の村でヘルシービレッジ推進プロジェクトを実施した。主な活動は、村民の中からボランティアの健康推進員を育成し、これら推進員による村民の健康啓発や村主体の活動の先導を通じて、疾病予防と健康増進を促すことである(JICA 2020)。
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③ 栄養が改善されれば子どもの健康状態がよくなり、感染症の予防にもつながる。他にも、水資源、衛生、教育、農業、コミュニティ開発など、栄養の課題に対して様々なアプローチが取られている。その様な取り組みを実践するためには、立場の異なる様々な団体(公的・民間団体、大学、NGO、ボランティアなど)の連携が必要になる。JICAは栄養改善事業推進プラットフォーム(2016年設立)の運営委員会共同議長として栄養改善に関わっており、民間企業のアイデアを具体化するための支援を行っている。国際栄養目標を2025年の期限までに達成するためには、さまざまな分野の関係機関が手を携えて取り組みを拡大し、支援を受ける人々の主体的な関わりも必要になる(JICA 2020)。
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キーワード
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① 母子手帳 ② 栄養教育 ③ 伝統料理 ④ 低身長 ⑤ 栄養改善事業推進プラットフォーム
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】食と栄養の改善について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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栄養改善に向けた国際的な機運の高まりと「東京栄養サミット」
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第11回)では、栄養改善に向けた国際的な機運の高まりと「東京栄養サミット」について理解する。
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(1)JICA(2020)「特集:栄養改善:食の不均衡に、みんなで挑む」『mundi』2020年1月号。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『mundi』、第11回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『mundi』、第11回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『mundi』、第11回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 東京栄養サミット2021開催までの道のり ② 東京栄養サミット2021の焦点① ③ 東京栄養サミット2021の焦点②
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細目レベル
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① 東京栄養サミット2021開催に向けた気運の盛り上がりのきっかけは、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックでした。世界的なスポーツの祭典に合わせ、地球規模で栄養という課題に取り組もうとキャメロン・イギリス首相(当時)が主導し、2013年に94の政府・関係機関が出席した「成長のための栄養(N4G)サミット」が開催されました。2016年はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに合わせてブラジルが栄養サミットを開催して、そして2021年には、日本政府が東京栄養サミットを開催しました。今回の栄養サミットでは、過栄養の問題も大きなテーマとなりました。日本における肥満者の割合は他の先進国に比べて格段に低く、そこには日本の健康的な食生活が寄与しているのではないかと指摘されていることから、日本の食文化も海外に向けて発信されました(JICA 2020)。
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② 東京栄養サミット2021は、テーマは「Food, health and prosperity for all(全ての人に食と健康と繁栄を)」と定め、栄養を幅広くとらえたサミットとなりました。具体的には、①保健サービスと栄養(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)、②食環境の改善(フードシステム)、③紛争地などの脆弱地域における栄養対策 、④アカウンタビリティー(データ整備等を通じた説明責任)、⑤栄養対策に必要な財源確保という5つのテーマについて話し合いました。このため、保健分野だけでなく農業、食産業、環境(気候変動)、教育などマルチセクターでの議論を重視しています。参加者は、各分野における国内外の政府機関、栄養に関係する国連機関、企業、市民社会などマルチステークホルダーとなります(JICA 2020)。
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③ 世界の栄養改善に向けて実効性のあるサミットにするため、今後何を実践していくのかを多様な関係者が誓約(コミットメント)として発表することに重点を置いています。そのため、日本政府は関係者が誓約を考えやすいように、今後取り組むべき鍵となる方針や具体的なアイデアが掲載されている『コミットメント作成ガイド』を、国際的な栄養の専門家にも協力を得ながら作成しました。ガイドに沿うことで、参加者は自分たちの国や地域が置かれている現在の栄養状態を確認し、それに合った取り組みを進めやすくなります。東京栄養サミット2021以降は、発表された誓約の進み具合を世界全体でチェックする体制づくりを目指します。 日本もかつては食料不足に伴う低栄養や食塩過剰摂取が課題だった時代もありますが、様々な取り組みを通じて乗り越えてきました。東京栄養サミット2021では、世界が目指す方向をまとめつつ、日本の経験や取り組みも伝えられました(JICA 2020)。
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キーワード
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① 成長のための栄養(N4G)サミット ② フードシステム ③ ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ ④ コミットメント作成ガイド ⑤ アカウンタビリティー
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】栄養改善に向けた国際的な機運の高まりと「東京栄養サミット」について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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12
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食料生産と栄養改善に乗り出すソーシャルビジネス
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第12回)では、食料生産と栄養改善に乗り出すソーシャルビジネスについて理解する。
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(1)佐藤寛「アフリカにおけるBOPビジネスの考察」『アフリカBOPビジネス―市場の実態を見る』、日本貿易振興機構、2010年、34―51項。 (2)大野泉ほか編「貧困指標」『国際協力用語集【第4版】』、国際開発ジャーナル社、2014年、243-244項。 (3)佐藤寛「アフリカにおけるBOPビジネスの考察」『アフリカBOPビジネス―市場の実態を見る』、日本貿易振興機構、2010年、34―51項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『アフリカBOPビジネス―市場の実態を見る』、第12回講義レジュメ
主題細目② 教材(2)『国際協力用語集【第4版】』、第12回講義レジュメ
主題細目③ 教材(3)『アフリカBOPビジネス―市場の実態を見る』、第12回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① アフリカの成長 ② SDGsの時代 ③ SDGsとソーシャルビジネス
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細目レベル
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① 新興国では、急成長と共に国内の資源需要が高まった。すなわち、いままでの資源産出量では国内のエネルギー生産やインフラ整備のための原料調達が間に合わず、そのため、資源(石油や鉄鉱石、銅など)の供給をアフリカに求めた。このような背景から、これまで先進国中心であった援助のプレーヤーは、新興国へと広がっていった。しかし、その手法はかつての植民地期のような援助国の利益を目的とした開発の傾向があり、資源搾取と批判をうけることとなった。しかしながら、政府レベルにおいては、中国は産油国などの資源国保有国に急接近し、密接な関係を築いた。なお、中国による「資源外交」は2000年代には顕著であったが、2010年代に入ると非資源分野における投資が大半を占めている(人口増大が急速に進んでいる地域に対する市場としてのビジネス展開に投資が集まる)その結果、ケニアやエチオピア、タンザニアなどの非資源国において経済成長がおこっている。
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② MDGsとSDGsの大きな違いは、中心課題が貧困削減から環境問題(持続可能性)へとシフトしたことである。MDGsの15年の成果として、貧困削減については一定の効果が上がったと国連は評価している(開発途上国において、一日1.25ドル以下で生活する人の割合が、1990年の約50%から2015年には14%へと減少した。それは、10億人以上の人々が極度の貧困から脱却を意味するという)。そこで、貧困の次に(経済発展に伴って)起きる問題として環境問題がSGDsの中心課題となった。これは、国際協力においてパラダイムシフトとなった。というのも、MDGs以前の時代の国際協力は、先進国が途上国に対して行うものであった。しかし、環境問題が中心課題になると、国際協力は「途上国のため」のものではなくなった。なぜならば、環境問題に大きく加担しているのは先進国や新興国だからであう。したがって、先進国の人々が「先進国の生活を考えること」も国際協力の1つとなった。
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③ SDGsの特徴のひとつは、企業の協力を求めていることにある。それは還元すれば、企業(ビジネス)による社会課題解決能力が積極的に評価されているからである。その具体的な例としてBOPビジネスを取り上げる。BOPとはBase of the Pyramidの略称であり、すなわち世界の経済ピラミッドの下層の人々を指す。そして、BOPビジネスとは、BOP層(年間所得3000ドル以下で生活する)約40億人を対象にしたビジネスである。しかし、それは単なる企業の開発途上国進出ではなく、当該社会が抱える問題の解決を目的としたビジネスである。そもそも、BOP層の人々は「お金がない」と思われていたのでビジネスの対象となってこなかった。しかし、実際にはBOPの人々にも購買力があることが明らかとなっている。というのも、BOPの人々の経済活動は、青空市場での売買や仕送り送金などインフォーマル経済だからである。すなわち統計データ上に現れない所得を保有している(それゆえに購買力がある)。
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キーワード
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① 資源の呪い ② 資源外交 ③ SGDs ④ BOPビジネス ⑤ BOPペナルティ
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】食料生産と栄養改善に乗り出すソーシャルビジネスについて、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次週のコマシラバスを開き、内容を確認する。特に、文中で良く分からない単語がある場合には、辞書などで確認をすること。また、特定の書籍名などが挙げられている場合には、事前に書籍を手に入れ関連個所を通読すること。なお、通読にあたっては原著が望ましいが、リーダー本などを駆使してもよい。
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13
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日本国内で実践される農山村地域の再生とフードバンク
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第13回)では、日本国内で実践される農山村地域の再生とフードバンクについて理解する。
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(1)西山未真「はじめに-農山村再生に必要な誇りの回復とソーシャル化」『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、つくば書房、2015年、2-5項。 (2)西山未真「高知県四万十川流域の企業活動とその展開」『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、つくば書房、2015年、11-50項。 (3)西山未真「ソーシャルビジネスと農山村再生」『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、つくば書房、2015年、51-54項。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、第13回講義レジュメ
主題細目② 教材(2)『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、第13回講義レジュメ
主題細目③ 教材(2)『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、教材(3)『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスにおける農山村再生』、第13回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 日本の農山村地域が直面する諸問題 ② 四万十川中流域の地域特性 ③ 地域課題の発信することでソーシャルビジネス化
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細目レベル
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① 日本の農山村地域では、少子高齢化や地域資源の荒廃、経済的な停滞など、様々な問題が堆積し、農山村地域の再生が一筋縄ではいかないことは容易に想像できる。具体的な問題として挙げられるのは、耕作放棄地や野生動物による獣害、多くの産業における働き手の減少、3Kで表される農業のマイナス面に起因したなり手不足などである。一方、近年、都市部においては体験農園や食育教室、様々な農業体験を経験できるイベントが開催されている。この現象は、敬遠されているはずの農村村地域で代表的な産業である農業に触れたいという動きであり、これらは仕事のやりがい、食の安全・安心の確保、コミュニケーションといった都市部で実現が困難となりつつある事柄を満たすために、農山村地域に解決の糸口を求める動きであるとされる。
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② 四万十川中流域とされる旧十和田町では、椎茸栽培が有名であり、その栽培方法からホダ木の切り出しや成形など多くが共同作業となっていただけでなく、山を共同で購入するなど、地域内共同性の強さが見て取れる。また元々、四万十川中流域はお遍路さんで行きかう人々や国有林で働く地域外の労働者が入り込み、またIターンも多くみられ、地域外の人々との交流することのハードルが低い地域であったことが伺える。さらに、四万十方式と呼ばれる家庭の排水をできるだけ四万十川の水に近い状態にしてから排水するシステムの普及しており、四万十川流域でみられる伝統的漁労や文化的景観の保全など、四万十川を中心とした地域づくりが行われてきた。その様な地域特性を持つ高知県四万十川流域の株式会社四万十ドラマの企業活動を取り上げる。
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③ 四万十ドラマは、過疎化と高齢化が進む農山村地域の活性化のため、企業誘致による産業育成と観光地として訪れたことをきっかけに定住人口を増加させようと目論んでいた。四万十ドラマは、緑茶のペットボトル販売や道の駅の管理、ヒノキの端材を使った商品開発などを行ったが、当初はどの様な地域資源があり、どの様な技術を持った人がいるかを知ることから取り組んだ。また製品を販売する際、四万十川流域の地域性を発信することを心掛けていた。しかし、日本全国でみられる消費者が価値を共有し共感することで商品を購入するということだけでなく、四万十ドラマは地域の問題に対して都市部の人々とも価値を共有しつつ、共有した価値を地域外の力を取り込む動きへと発展させた。それにより、地域外の人々と共働して第一次産業と自然資源を維持する仕組みを作り、農山村の課題を解決するビジネスを展開させていった。
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キーワード
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① 農山村地域 ② 獣害 ③ 地域外の人々 ④ 共働 ⑤ フードバンク
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】日本国内で実践される農山村地域の再生とフードバンクについて、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次週のコマシラバスを開き、内容を確認する。特に、文中で良く分からない単語がある場合には、辞書などで確認をすること。また、特定の書籍名などが挙げられている場合には、事前に書籍を手に入れ関連個所を通読すること。なお、通読にあたっては原著が望ましいが、リーダー本などを駆使してもよい。
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14
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「食料・農業・農村基本法」と「みどりの食料システム戦略」から日本の食料安全保障を考える
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第14回)では、「食料・農業・農村基本法」と「みどりの食料システム戦略」について理解する。
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(1)末松広行(2023)『日本の食料安全保障』育鵬社。 (2)鈴木亘弘(2023)『世界で最初に飢えるのは日本:食の安全保障をどう守るか』。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『日本の食料安全保障』、教材(2)『世界で最初に飢えるのは日本:食の安全保障をどう守るか』、第14回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『日本の食料安全保障』、第14回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『日本の食料安全保障』、第14回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 日本の食料安全保障に関する政策が生まれた背景 ② みどりの食料システム戦略の特徴① ③ みどりの食料システム戦略の特徴②
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細目レベル
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① 現代は食料の安定供給・農林水産業の持続的発展と地球環境の両立が求められる時代である(末松 2023)。現在、世界各国では食料戦略の転換が進んでいる。欧州では、農薬使用量の半減や、有機農業面積を25%に拡大するといった目標を掲げる「Farm to Fork」(農場から食卓まで)戦略が策定されている。またアメリカは、カーボンフットプリント(生産・流通・消費工程におけるCO2排出量)の大幅削減などを目標とする「農業イノベーションアジェンダ」を2020年に公表している(鈴木 2023)。農業生産に起因する環境負荷の低減を図り、豊かな地球環境を維持することは、農業生産活動の持続的な展開をしていくためにも不可欠である。このような観点から、農水省は「みどりの食料システム戦略」を策定し、その実施のために「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律(みどりの食料システム法)」を制定した(末松 2023)。
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② みどりの食料システム戦略には、2040年までに順次開発していく革新的な技術についての目標と、それから2050年までにそれらを社会に実装していく目標を定めており、政府が今後の方針を明確に示したものとして農業者と関連企業にとって参考になる。 その内容をみてみると、特徴的な点として、化学農薬のみに依存しない総合的な病害虫管理体系の確立・普及を図り、2050年までに化学農薬使用量(リスク換算)の50%低減を掲げている。また、輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減し、有機農業の取り組み面積を、全体の25%(100万ヘクタール)まで拡大することを目指している。化学農薬や化学肥料の使用量の削減について、明確な数値目標を定めていることは非常に重要な点である(末松 2023)。
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③ みどりの食料システム戦略の特徴② みどりの食料システム戦略には、農林水産業からの二酸化炭素排出を実質ゼロにすることも明記されている。日本全体の二酸化炭素排出量の内、農林水産分野が排出する二酸化炭素は僅かである。しかし、世界レベルで見ると農林水産業に起因して発生する二酸化炭素は全排出量の1/4にものぼり、農林水産業における二酸化炭素排出量の削減は重要な課題である(末松 2023)。 また、食料安全保障の強化という観点からすれば、国内の食料・農林水産業の生産力向上が重要である。みどりの食料システム戦略に沿い、農業生産に関する調達、生産、加工・流通、消費のサプライチェーン全体でイノベーションが促されることで、労力軽減・生産力向上、地域資源の最大活用、脱炭素化(温暖化防止)、化学農薬・化学肥料の軽減、生物多様性の保全・再生といったこれからの社会に必要なものが追求されていくことになる(末松 2023)。
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キーワード
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① 食料の安定供給 ② Farm to Fork(農場から食卓まで)戦略 ③ みどりの食料システム戦略 ④ イノベーション ⑤ サプライチェーン
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】「食料・農業・農村基本法」と「みどりの食料システム戦略」について、再度確認する。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。質問シートに理解できなかった説明や用語を書くと、次回の授業では教員から改めて詳しく説明する。 【予習】次回の授業のシラバスに目を通し、気になった単語や話題を各自で調べる。一方的に聞くだけでなく、興味・関心を持って予習すると、授業内容の理解が進む。
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15
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振り返りと総括
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科目の中での位置付け
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本科目では、食料安全保障ならびに併せて議論されることの多い栄養分野の理解を深める。ただし、食料や栄養から想起されやすい農業だけでなく、経済や経営、社会、文化、地理、気候変動、貧困、飢餓などの「食料安全保障と栄養」に関連した幅広いテーマを扱い、包括的かつ俯瞰的な視野から諸問題の解決策を検討する。 まず、第1回から第8回までは、世界の食料と栄養を取り巻く現状と課題を取り上げる。特に、食料を安定的に生産・加工・保存できるようになり、人口が増え食文化の発展につながった経緯など、歴史的なテーマに焦点を当てる。加えて、気候変動やフードセキュリティなど現代社会でみられる課題にも向き合い、テーマ毎に詳細な解説を行う。第9回から第14回までは、栄養分野のテーマに焦点を当てる。世界の栄養を取り巻く現状を把握した後、国際的な合意や政策、具体的な解決策などを検討する。 本コマ(第15回)では、これまでの講義内容を振り返り、本科目の総括を行う。
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(1)JICA(2021)「特集 食・農業:食べること つくること 生きること」『mundi』2021年12月号。
【教材・講義レジュメとコマ主題細目との対応】 主題細目① 教材(1)『mundi』、第15回講義レジュメ 主題細目② 教材(1)『mundi』、第15回講義レジュメ 主題細目③ 教材(1)『mundi』、第15回講義レジュメ
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コマ主題細目
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① 慢性的な飢餓と地域毎のエネルギー摂取量 ② 低栄養が招く貧困問題 ③ 先進国の食関連の課題とグローバル化の影響
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細目レベル
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① 世界における食の問題というと、飢餓に苦しむ子どもたちを思い浮かべる人は多い。実際、2020年の時点で、地球上で8億1,100万人が慢性的飢餓の状態にあり、地球の総人口のおよそ10人に1人にも上る。とりわけ、アフリカ(36%)やアジア(55%)は深刻であるが、アジアは2000年の66%から減少した一方、アフリカは2000年の25%から増加した。 国連WFPをはじめとした国際社会の持続的な支援は、1990年から2005年までの世界の飢餓人口を半減させるという成果も生んだ。だが、飢餓の削減が進むなかで、最低限のエネルギー摂取量はクリアしても栄養バランスが偏っているといった問題が持ち上がり、深刻な飢餓と併せて取り組む必要性が指摘されている(JICA 2021)。 アフリカにおける1日あたりの平均エネルギー摂取量(2017年~2019年の平均)は2,448kcalであり、ソマリアなどでは2,000kcalを下回る国もある。アジアは2,803kcal、中南米は3,005kcal、大洋州は3,012kcal、北米・ヨーロッパは3,501kcal、アメリカは最も高い3,777kcal、日本は2,696kcalである(JICA 2021)。
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② 低栄養の問題に光を当てたのが、2008年に医学誌『ランセット』が発表した母子低栄養特集である。特に胎児期から2歳までの、「人生最初の1000日」の低栄養状態がその後の人生に及ぼす影響が指摘された。低栄養は身体や脳の発達に遅れを引き起こすため、その後の就学や労働にも大きくマイナスとなり、ひいては国家経済の発展を妨げる恐れもある。 その後、2010年には国連主導で途上国の栄養改善のための枠組みである「SUN」(Scaling Up Nutrition)が発足された。さらに2012年には、WHO(世界保健機関)の総会において国際栄養目標が採択され、改善に向けての道筋が作られた。栄養不良には低栄養のほか、肥満や生活習慣病を引き起こす過栄養の問題もある。両者が絡み合って問題も複雑化しているため、SUNでは保健、農業、水・衛生、教育など、多くの分野が連携して取り組むマルチセクトラルな働きかけを重視している(JICA 2021)。
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③ 世界における、1年間に捨てられる食料の量(2017年)は13億トンにものぼる。その うち、日本は612万トンである。食品ロスは大きく分けて、事業系と家庭系があり、日本政府は事業系食品ロスについて、2030年までに2000年度比で半減するとの目標を立てている。また、世界の18歳以上の人口における過体重(BMI値25以上)の割合(2016年)は、39%であるとされる。肥満(BMI値30以上)に限ると約13%であり、人数にして約6億5000万人が肥満の状態である。世界では、低栄養を改善する必要がある一方で、過栄養も改善が必要な大きな問題であり、5歳未満の肥満も約3,900万人にも上る(JICA 2021)。 グローバル化と人口増加の影響をみると、アフリカにおける穀物消費量に占める輸入量の割合(2015年~2017年の平均)は31.4%にのぼり、ウクライナ侵攻による食料不足と高騰の影響を受けている。アフリカでは、人口増加などで増え続ける需要を国内で賄いきれず、輸入に頼っていることがわかる(JICA 2021)。
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キーワード
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① エネルギー摂取量 ② 慢性的飢餓 ③ 国際栄養目標 ④ 食品ロス ⑤ 5歳未満の肥満
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】これまでの授業内容を振り返る。また配布資料およびノートを確認し、質問を質問シートにまとめる。 本科目は、食料安全保障や栄養に関する話題が展開される。授業では、フードセキュリティやフードバンクなどの専門用語を使う場合もある。授業内の説明では、予習をしていないと十分理解できないこともあるかも知れない。そこで、授業中、理解が難しかった説明や用語をノートにメモしておくことが重要である。今回の授業が本科目の最終回である。そのため、理解できなかった説明や用語は基本的には各自で調べることになる。しかし、担当教員が研究室にいる場合、質問に来てくれれば詳細に説明することが可能であるため、必要に応じて研究室訪問をしてもらいたい。
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