区分
専門基礎科目-人体の構造と機能
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力
倫理観
専門性探求
地域社会貢献
グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性
広い視野
知識・技術
判断力
探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
看護の対象となる患者さんの病気を理解するための基礎知識を学ぶ
科目の目的
生体を構成する各臓器について、その構造とはたらきに関する基礎的な知識を習得する。臓器の正常の構造と機能を正しく理解することにより、機能障害や疾病と関連づけて、臨床で必要とされる基本的な知識を身につける。国家試験で要求される水準の知識を、1年生から確実に学習する。この科目では、解剖生理学のうち、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。看護学とは病的状態のヒトとの関わりかたを学ぶ学問であり、まずは臓器の正常の構造と機能を十分に理解してこそどこが病的なのかを知ることが出来るので、この科目はすべての基礎となる内容を含んでいて極めて重要である。
到達目標
人体を構成する各々の臓器の構造とはたらきを説明できる。各臓器の代表的な疾病と関連づけて、臓器の正常なはたらきと機能不全の状態との違いを理解する。人体の解剖と生理に関する看護師国家試験問題レベルの基本的な知識を身につける。具体的項目については、履修判定指標を参照。
科目の概要
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)について、各々の構造と機能について学習する。ここでは、同じ働きを持つ人体の各部分をまとめて機能別に学ぶ系統解剖学の考え方から、それぞれの臓器について、構造(解剖学)と機能(生理学)を同時に並行して学習する。それぞれの項目に関連する臨床的に頻度の高い代表的な疾病を例示し、各々の病態、発病のしくみ、治療法と関連づけながら、臓器の正常な構造・はたらきと機能不全状態(病気)のちがいを理解する。
科目のキーワード
?物、栄養素、消化酵素、排泄、中枢神経、末梢神経、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、内臓感覚、漿膜、皮膚、生体防御、抗体、リンパ球、ホルモン、受容体(レセプター)、卵子、精子、受精
授業の展開方法
解剖生理学は人体の構造と機能を学ぶ学問であるが、構造については、教科書の図に示された体のさまざまな部位の名称を新たに覚える必要がある。たとえば「おしり→臀部」のように日常では使用しない医学用語、「胸鎖乳突筋」のようにどこにあるのかわからない筋肉の名前などを正しく看護記録に記載できるようにならなければならない。また機能については、様々な臓器のはたらきが模式的に教科書の図表に説明されている。そこで、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の本文の記述を忠実にたどりながら、掲載されている図表の解説をすすめる。また必要に応じて理解を深めるための参考資料を配付する。また講義の理解度を自己点検するため小テストを実施する。
オフィス・アワー
研究室:701
Email:y-saeki@uhe.ac.jp
科目コード
ERD02
学年・期
1年・後期
科目名
解剖生理学Ⅱ
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
必修
学習時間
【講義】60h
【予習・復習】30h
前提とする科目
高校の生物
展開科目
病理学、疾病・治療論Ⅰ、疾病・治療論Ⅱ、疾病・治療論Ⅲ
関連資格
看護師資格 保健師資格
担当教員名
佐伯由香
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
消化器系の全体像、咀嚼と嚥下
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。消化器では、食欲と摂食行動、食欲の調節、口腔の構造と機能、歯、咀嚼、咽頭の構造と機能食堂の構造と機能、嚥下、胃の構造と機能、小腸の構造と機能、肝臓の構造と機能、胆嚢の構造と機能、膵臓の構造と機能、糖質の消化と吸収、脂肪の消化と吸収、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収、大腸の構造と機能、排便の機序、消化系の成長と老化について学習する。このコマでは、消化器系の全体像、摂食中枢、咀嚼を行うための口腔の構造と、嚥下を行うための咽頭から食道にかけての機能を学ぶ。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」292頁~309頁
コマ主題細目
① 消化器系の全体像 ② 食欲 ③ 咀嚼 ④ 嚥下
細目レベル
① 消化器系は、口から肛門まで1本の管で繋がっている。口から摂取した食べ物を体内に吸収できる形にまで分解することを消化という。吸収できる形とは、糖質はでんぷんという多糖類を口にしてグルコースやフルクトースなどの単糖類にまで分解すると吸収可能となる。タンパク質はアミノ酸が繋がった分子の大きい物質なのでアミノ酸にまで分解されると吸収できる。脂質はグリセリンと脂肪酸3分子で構成される中性脂肪という形で口にする。したがって、グリセリンと1つずつの脂肪酸、あるいは脂肪酸1分子とグリセリンが結合したモノグリセリドになれば吸収可能となる。食べたものは、口腔、咽頭、食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肛門へと送られていく。この間、小腸で必要な栄養素が吸収される。
② 摂食行動は、食欲や空腹感によって引き起こされ、満腹感によって中止される。摂食中枢は視床下部にあり、その中の外側核には空腹中枢が、腹内側核に満腹中枢が存在する。食欲中枢刺激物質としては、脂肪細胞から分泌されるレプチンは満腹中枢を刺激して摂食行動を抑制する。神経ペプチドのオレキシンと成長ホルモン分泌促進ペプチドのグレリンは摂食行動を亢進させる。体内の栄養状態も食欲に影響し、血中の糖やインスリン濃度の低下、遊離脂肪酸の上昇が空腹感を引き起こす。食物が胃に入り、胃が拡張すると空腹中枢を抑制し、逆に空になると刺激する。口腔にも受容体があり咀嚼運動は摂食中枢を抑制する。その他に視覚・嗅覚・聴覚・気温なども食欲に関係する。
③ 口腔には舌があり表面には糸状乳頭(舌尖や舌体)、茸状乳頭、葉状乳頭などがあり、そこに味の受容体の味蕾がある。甘味、塩味、酸味、苦味、うまみに反応する。大きい唾液腺は3対あり耳下腺、顎下腺、舌下腺であるが、耳下腺が最も大きくムンプスウイルス感染で耳下腺炎をおこす(おたふくかぜ)。唾液にはプチアリン(αアミラーゼ:炭水化物の消化酵素)を含む漿液性の唾液と、ムチン(糖タンパク)を含む粘性の高い唾液2種類がある。その他にリゾチーム(感染防御に働く酵素)や電解質なども含まれる。唾液の分泌は副交感神経により反射的に行われ、頭性分泌相、胃性分泌相、腸性分泌相がある。咀嚼は咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋により行われる。
④ 咽頭は、口腔・咽頭・食道という消化器系の通路であると同時に、鼻腔・咽頭・喉頭・気管の呼吸系の通路ともなる。食物を食道へ、空気を気管へ導くためには、軟口蓋と喉頭蓋が協調して動き、気道への誤嚥を防いでいる。咽頭を通過した食物は食道を通って胃に送り込まれる。食道は頚部食道、胸部食道、腹部食道に区分され、3箇所の生理的狭窄部(咽頭食道狭窄部、大動脈狭窄部、横隔膜狭窄部)がある。食道壁は粘膜、粘膜下組織、筋層、外膜で構成され、粘膜は重層扁平上皮である。上部食道括約筋(輪状咽頭筋)と下部食道括約筋(食道輪状筋)があり、食物の移送に関係している。嚥下の過程は、第1相(口腔咽頭相)、第2相(咽頭食道相)、第3相(食道相)がある。
キーワード
① 口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門 ② 摂食中枢、満腹中枢、レプチン、オレキシン、グレリン ③ 唾液、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋 ④ 軟口蓋、喉頭蓋、誤嚥
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」292頁~309頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
2
消化(胃・小腸)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。消化器では、食欲と摂食行動、食欲の調節、口腔の構造と機能、歯、咀嚼、咽頭の構造と機能食堂の構造と機能、嚥下、胃の構造と機能、小腸の構造と機能、肝臓の構造と機能、胆嚢の構造と機能、膵臓の構造と機能、糖質の消化と吸収、脂肪の消化と吸収、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収、大腸の構造と機能、排便の機序、消化系の成長と老化について学習する。このコマでは、胃の構造と胃液の分泌、胃の蠕動運動、小腸のつくりと腸液分泌について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」310頁~317頁
コマ主題細目
① 胃の構造 ② 胃液の分泌 ③ 小腸
細目レベル
① 胃の入り口は噴門で出口は幽門である。凸に弯曲した長い方を大弯、凹の短い方を小弯とよぶ。上部を胃底部、中央を胃体部、幽門付近を前庭部とよぶ。胃壁には胃底腺(胃底部と胃体部)と幽門腺(幽門前庭部)がある。胃底腺には、塩酸と内因子を分泌する壁細胞(傍細胞)とペプシノゲンを分泌する主細胞、主に粘液を分泌する副細胞(頸部粘液細胞)がある。幽門腺は大部分が粘液分泌細胞で、前庭部には消化管ホルモンとして壁細胞に働いて胃酸分泌を促進するガストリンを分泌するガストリン細胞と呼ばれる内分泌細胞がある。胃の筋層は平滑筋で、輪状筋と縦走筋がありその間に自律神経系の筋層間神経叢(アウエルバッハ神経叢)があり幽門括約筋を支配している。また粘膜下には粘膜下神経叢(マイスネル神経叢)があり胃腺を支配している。
② 胃液は1500ml/日分泌され、粘液、消化酵素、内因子、電解質を含む。塩酸を含むためpHは1.5~2.0の酸性である。胃液の分泌は頭性分泌相、胃性分泌相、腸性分泌相により調節される。頭性分泌相は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、温覚冷覚により刺激され迷走神経により壁細胞に伝えられる。胃性分泌相は、食塊の壁細胞への直接刺激、胃の拡張による迷走神経反射、幽門前庭部のガストリン細胞からのガストリン分泌による。腸性分泌相は糜粥が十二指腸に入ると腸ホルモンが分泌され、セクレチン、胃抑制ペプチド(GIP)、ソマトスタチンは胃酸分泌を抑制する。食物が胃に入るとまず胃は弛緩して胃壁が進展すると胃液の分泌がおこり、蠕動運動が起こる。主細胞から分泌されるペプシノゲンはそのままでは活性がなく、塩酸と混じることによってペプシンとなり、タンパク質を低分子のペプチドに分解する。
③ 小腸は十二指腸、空腸、回腸よりなり、空腸はトライツ靱帯からの2/5で、その後の3/5が回腸である。小腸の粘膜面には輪状ヒダがあり、その上に絨毛、さらに微絨毛があることにより小腸粘膜の表面積を多くしている。絨毛と絨毛の間に腸陰窩があり腸腺から腸液を分泌する。腸液は2400mL/日分泌される。十二指腸腺からはアルカリの腸液が分泌され胃酸を中和する。腸管内に糜粥が達すると、粘膜下神経叢を刺激し腸液が分泌される。消化管ホルモンであるセクレチンやコレシストキニンは腸液の分泌を促進する。副交感神経は腸液の分泌を促進し,交感神経は抑制する。腸液内には消化酵素は含まれず、小腸の消化酵素は微絨毛の刷子縁に存在し、糖質を分解するサッカラーゼ、マルターゼ、ラクターゼ、脂肪を分解するリパーゼ、タンパク質を分解するペプチダーゼがある。
キーワード
① 噴門、幽門、胃底部、胃体部、前庭部 ② 迷走神経、ガストリン、塩酸、セクレチン、胃抑制ペプチド(GIP)、ソマトスタチン ③ トライツ靱帯、空調、回腸、輪状ヒダ、絨毛、微絨毛、セクレチン、コレシストキニン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」310頁~317頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
3
消化(肝臓・胆嚢・膵臓)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。消化器では、食欲と摂食行動、食欲の調節、口腔の構造と機能、歯、咀嚼、咽頭の構造と機能食堂の構造と機能、嚥下、胃の構造と機能、小腸の構造と機能、肝臓の構造と機能、胆嚢の構造と機能、膵臓の構造と機能、糖質の消化と吸収、脂肪の消化と吸収、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収、大腸の構造と機能、排便の機序、消化系の成長と老化について学習する。このコマでは、肝臓の構造と代謝機能、胆汁の生成と分泌、血液の貯蔵と濾過、胆嚢のつくりと胆汁分泌、膵臓の構造と膵外分泌について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」318頁~329頁
コマ主題細目
① 肝臓 ② 胆嚢 ③ 膵臓
細目レベル
① 肝臓は肝鎌状間膜によって右葉と左葉に分けられ右葉が大きい。肝臓の下面には肝門とよばれる脈管の集合部位があり、固有肝動脈・門脈・総胆管・リンパ管・神経が含まれている。肝臓の後面上方には肝静脈が出ていて下大静脈に合流する。肝臓へ流入する血液は、固有肝動脈から酸素を含む動脈血、門脈から消化管からの栄養を含む静脈血で、流出する血管は静脈血が出て行く肝静脈である。肝臓の基本機能単位は肝小葉で、5万~10万個の肝小葉で構成されている。中心には中心静脈があり、1個の肝小葉には約50万個の肝細胞がある。肝臓は代謝機能として糖質代謝、脂肪代謝、タンパク代謝、ビタミン、鉄、凝固因子などの代謝、有害物質の無毒化などを行っている。血液から間接ビリルビンを取り込み直接ビリルビンに変換し胆汁として分泌している。
② 胆嚢は肝臓によりつくられた胆汁を貯蔵する袋で、胆嚢管により総胆管とつながっている。肝臓から分泌された胆汁の一部は総胆管からそのまま十二指腸に向かうが、半分以上は胆嚢管を通って胆嚢に貯留され、水分や電解質が吸収されて5~20倍に濃縮される。食物が十二指腸に入ると、十二指腸からコレシストキニンが分泌され、胆嚢に作用して収縮がおこり貯留されていた濃縮胆汁は、総胆管、十二指腸乳頭部を経て排出される。胆嚢からの胆汁排泄は、頭性分泌相と腸性分泌相によりコントロールされている。頭性分泌相では胃液の分泌と同様に迷走神経により胆嚢が収縮する。腸性分泌相では、食物中の脂質が十二指腸に達するとコレシストキニンが分泌され、血流に乗って胆嚢に達して収縮させる。
③ 膵臓は十二指腸に接して、膵頭部、膵体部、膵尾部よりなる。膵臓は消化酵素を分泌する外分泌腺がほとんどで、腺房細胞が集まって腺房を作り導管細胞で出来た導管が集合して太い膵管となる。膵管は総胆管と一緒に十二指腸乳頭に開口する。また膵臓の実質には、インスリン(B(β)細胞)やグルカゴン(A(α)細胞)、ソマトスタチン(D(δ)細胞)などのホルモンを分泌する内分泌細胞の集団である膵島(ランゲルハンス島)が点在する。膵液には糖質を消化する膵アミラーゼ、脂肪の消化に関係する膵リパーゼ、タンパク質の消化に関与するトリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼが含まれる。膵液の分泌もまた頭性分泌相、胃性分泌相、腸性分泌相によりコントロールされている。
キーワード
① 右葉、左葉、肝小葉、中心静脈、代謝機能、胆汁酸塩腸肝循環 ② 総胆管、胆嚢管、胆汁、コレシストキニン、十二指腸乳頭部 ③ ランゲルハンス島、インスリン、グルカゴン、膵アミラーゼ、膵リパーゼ、トリプシン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」318頁~329頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
4
吸収
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。消化器では、食欲と摂食行動、食欲の調節、口腔の構造と機能、歯、咀嚼、咽頭の構造と機能食堂の構造と機能、嚥下、胃の構造と機能、小腸の構造と機能、肝臓の構造と機能、胆嚢の構造と機能、膵臓の構造と機能、糖質の消化と吸収、脂肪の消化と吸収、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収、大腸の構造と機能、排便の機序、消化系の成長と老化について学習する。このコマでは、糖質、脂肪、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」330頁~333頁
コマ主題細目
① 糖質の消化と吸収 ② 脂肪の消化と吸収 ③ タンパク質の消化とビタミンと水の吸収
細目レベル
① 食物の糖質は、デンプン、砂糖として使われるショ糖(スクロース)、乳汁中にある二糖類の乳糖(ラクトース)がある。デンプンは唾液アミラーゼと膵アミラーゼによりマルトース(麦芽糖)に変化する。マルトースは小腸上皮のマルターゼによりグルコースに分解される、ラクトースはラクターゼでガラクトースとグルコースに、スクロースはスクラーゼでフルクトースとグルコースになり吸収される。このように糖質は最終的には単糖類(グルコース、ガラクトース、フルクトース)となり、腸管粘膜細胞から速やかに吸収される。グルコースの吸収はナトリウムの能動輸送とともに行われる。ガラクトースも同様であるが,フルクトースはナトリウムとは関係せず、小腸上皮細胞を介して拡散により輸送される。
② 食物中の脂質はほとんど中性脂肪(トリグリセライド)で、その他にリン脂質、コレステロールなどがある。脂肪は胆汁中の胆汁酸とレシチンによって乳化がおきる。これによって脂肪の粒子が細かくなって水溶性の消化酵素が表面に作用できるようになる。胆汁酸塩によってミセルとなった脂肪を膵リパーゼがモノグリセリドと遊離脂肪酸に分解し一部はグリセロールと遊離脂肪酸となる。グリセロールは水溶性のため粘膜細胞から血液に移行し門脈血に入り肝臓へ輸送される。モノグリセリドと遊離脂肪酸は脂溶性のため血液に移行しないので、もう一度ミセルの形態をとり細胞内に移行してジグリセリドとトリグリセリドに再合成され、リポタンパクに包まれたキロミクロンになる。キロミクロンはリンパ管に入り胸管から左鎖骨下静脈に合流し全身循環にはいり肝臓へ輸送される。
③ 胃の主細胞が分泌するペプシノーゲンは胃酸の働きでペプシンとなり、タンパク質を分解してポリペプチドとする。次いで膵液中のトリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼの作用を受け、次に腸上皮のアミノペプチダーゼとペプチダーゼにより、トリペプチド、ジペプチド、アミノ酸とない吸収される。ビタミンA、D、E、Kは脂溶性で、脂肪とともに吸収される。水溶性ビタミンは受動的拡散で腸粘膜から吸収され、B1、B12、Cは特異的な担体による能動輸送で吸収される。B12の吸収には胃の壁細胞から分泌される内因子が必要である。水の摂取量は1500mlで、これに唾液(1500ml)、胃液(1500ml)、胆汁(600ml)、膵液(700ml)、腸液(2400ml)が加わるが、その約98%は再吸収されている。大部分が小腸で吸収され、最後に大腸で吸収される。
キーワード
① デンプン、スクロース、ラクトース、ガラクトース、フルクトース ② 胆汁酸、ミセル、リパーゼ、遊離脂肪酸、グリセロール、キロミクロン ③ アミノ酸、ペプシン、キモトリプシン、トリペプチド、ジペプチド、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、B12、内因子
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」330頁~333頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
5
排泄
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。消化器では、食欲と摂食行動、食欲の調節、口腔の構造と機能、歯、咀嚼、咽頭の構造と機能食堂の構造と機能、嚥下、胃の構造と機能、小腸の構造と機能、肝臓の構造と機能、胆嚢の構造と機能、膵臓の構造と機能、糖質の消化と吸収、脂肪の消化と吸収、タンパク質の消化と吸収、ビタミンの吸収、水の吸収、大腸の構造と機能、排便の機序、消化系の成長と老化について学習する。このコマでは、大腸のつくりと働き、排便の機序、消化器系の成長と老化について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」334頁~341頁
コマ主題細目
① 大腸の構造と機能 ② 排便の機序 ③ 消化器系の成長と老化
細目レベル
① 大腸は回盲弁から肛門まででの長さ1.5 m の管状の器官で、右下腹部から体の右側を上行し、上腹部を左に横断してから左側腹部を下降して骨盤内に到り、順に、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門からなる。盲腸は回盲弁以下の大腸の袋状の部分で、医学用語では盲腸から下垂している虫垂が一般に”盲腸で手術した”と言われる部位にあたり、感染が起こると虫垂炎をおこす。上行結腸と、下行結腸は後腹膜に覆われて固定されているが、横行結腸とS状結腸は腹腔内に自由に存在する。肛門管の外側には内肛門括約筋(不随意筋)と外肛門括約筋(随意筋)がある。大腸は小腸で十分吸収されなかった水分を吸収し食物残渣を便とする。大腸は消化酵素を産生しないが、大腸内の細菌はビタミンKや各種のビタミンB複合体を合成するので、腸内細菌叢は重要である。
② 直腸へ便が移動すると排便反射がおこる。直腸には通常は弁が滞留していないが、結腸の蠕動運動で弁が直腸に移動し,内圧が40~50 mmHgになると、直腸壁内の受容器が反応して直腸内反射がおきる。この反射は筋層内神経叢を通じて結腸全体に蠕動運動が広がり内肛門括約筋が弛緩するが、この反射は弱い排便反射である。もう一つの強い排便反射である脊髄排反射では、インパルスが第2~4仙髄に伝わり骨盤神経を通って反射的に下行結腸・S状結腸・直腸に蠕動波をおこす。排便反射中枢は脳幹の橋にもあり大脳へ便意を伝えるので、大脳は排便行動を始める。内肛門括約筋は骨盤神経の支配を受ける。一方、外肛門括約筋は陰部神経の支配を受ける。脊髄反射で伝えられたシグナルは大脳皮質に達し、便意がおこると随意的に外肛門括約筋を弛緩させ、さらに腹筋の収縮や努責により便が排出される。
③ 歯の萌出は生後6~8ヶ月頃始まり、乳歯は2歳半~3歳ころに生えそろい、永久歯は12~13歳ころまでに生える。高齢者は歯を喪失する場合が多いが、不十分なメインテナンスによるもので、老化により唾液の分泌が減少するため、口腔内乾燥や味覚低下、歯周病の発生などを招くので、高齢者の口腔ケアは重要である。胃は新生児では球形で、2~3歳で釣鐘状にり、10~12歳で成人の形となる。老化により胃や小腸の消化酵素分泌、蠕動運動も低下する。肝臓は老化によって肝細胞数の減少や代謝能の低下をきたし、アルブミン産生や胆道系酵素の活性も影響を受ける。胆嚢は弛緩して、容積の拡大や収縮能の低下をきたす。膵臓も重量の低下や萎縮をきたす。
キーワード
① 回盲弁、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門 ② 仙髄排便反射中枢、橋排便反射中枢、大脳、内肛門括約筋、外肛門括約筋 ③ 乳歯、永久歯、蠕動運動低下、消化酵素分泌低下
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」334頁~341頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
6
神経系の構造と機能
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、ニューロン、反射、大脳、間脳、脳幹、小脳、脊髄、中枢神経系を保護する組織、伝道路、末梢神経の構造、末梢神経組織の伝導速度、脳神経、脊髄神経と神経叢、体性神経系、自立神経系、神経系の成長と老化、生体のリズムついて学習する。このコマでは、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、ニューロンの構造、情報の伝達、興奮の伝導、不応期、シナプス、反射について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」342頁~358頁
コマ主題細目
① 神経系の全体像 ② 神経系の分類、神経膠細胞 ③ ニューロン ④ 反射
細目レベル
① 神経系は、大きく中枢神経系と末梢神経系に分けることができる。中枢神経系には脳と脊髄があり、それぞれ頭蓋骨と脊椎によって保護されている。末梢神経系には脳から出ている12対の脳神経と脊髄から出ている31対の脊髄神経から構成されている。末梢神経系を機能的に分類すると、体性神経と自律神経に分けることができる。体性神経には感覚神経と運動神経が含まれ、感覚神経は末梢から中枢へ情報を運ぶ求心性神経である。運動神経は、中枢から末梢に情報を運ぶ遠心性神経である。自律神経は交感神経と副交感神経からなり、内臓機能を調節している。運動神経は自分の意志で調節できる随意神経であるのに対して、自律神経は自分の意志では調節できない不随意神経である。
② 神経系には感覚・統合・運動という三つの機能がある。感覚受容器は身体の内外で起こる変化:刺激を感受する働きがある。外部環境として温度・光・音など、内部環境として圧・pH・酸素濃度・二酸化炭素濃度・電解質濃度などを感受する。感覚信号は神経インパルスという電気信号に変換され、脳に伝えられ、分析・解析が行われ次の反応が瞬時に決定される(統合機能)。脳は末梢器官に信号を送り、筋肉を収縮させたり、腺組織からの分泌を調節する(運動機能)。神経組織は神経細胞(ニューロン)と神経膠(グリア)細胞から構成され、情報を伝えるのは神経細胞である。これには刺激伝導の方向から、求心性神経と遠心性神経に分かれる。神経膠細胞は、神経細胞の支持と血液脳関門の形成の役割があり、中枢神経には星状膠細胞、上衣細胞、希突起膠細胞、小膠細胞が、末梢神経にはシュワン細胞、衛星細胞ある。
③ ニューロン(神経細胞)の機能は神経インパルスを伝えることである。ニューロンは分裂機能が無いため、神経組織は再生しない。ニューロンの形態は、有髄神経では、樹状突起を持つ細胞体から軸索が長く伸びて、髄鞘とよばれる希突起膠細胞が作る脂肪性物質の層に分節状に囲まれている。髄鞘と髄鞘の間のくびれはランヴィエの絞輪といわれる。静止電位は細胞内が陰性に保たれた状態で、興奮すると脱分極し再分極がおきて静止電位に戻る。この変化を活動電位という。髄鞘のある有髄神経では跳躍伝導がおこり、素早く刺激が伝わる。無髄神経では興奮が軸索を連続的に伝わるため、刺激伝導速度が遅い。シナプスは神経終末と次の神経との接合部で、神経伝達物質(アセチルコリンやノルアドレナリン)により刺激が伝わる。
④ 反射とは、刺激に対する不随意的な(無意識の)反応で、受容器、求心性(感覚)神経、反射中枢、遠心性(運動)神経、効果器の五つの要素が関与する。受容器は刺激を受容し電気信号に変換する。求心性神経は中枢神経系の外にある神経節内に細胞体があり、受容器からの感覚性インパルスを中枢神経系に伝達する。反射中枢は、中枢神経系に存在し、送られてきた感覚性インパルスを処理し、適切な運動神経に連絡する。遠心性神経は、中枢神経系にある細胞体から末梢に軸索を出し、効果器に運動性インパルスを送る。効果器は、中枢神経系の外にある筋や腺組織で、運動神経からの運動性インパルスに反応し、収縮や分泌などの作用をおこす。屈曲反射では皮膚に障害刺激が伝わると感覚神経が脊髄の反射中枢に伝え介在ニューロンを介して運動神経に伝わり筋肉が収縮する。
キーワード
① 中枢神経、末梢神経、体性神経、自律神経 ② ニューロン、神経膠細胞 ③ 活動電位、髄鞘、跳躍伝導、神経伝達物質 ④ 受容器、反射中枢、効果器
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」342頁~358頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
7
中枢神経(1)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、ニューロン、反射、大脳、間脳、脳幹、小脳、脊髄、中枢神経系を保護する組織、伝道路、末梢神経の構造、末梢神経組織の伝導速度、脳神経、脊髄神経と神経叢、体性神経系、自立神経系、神経系の成長と老化、生体のリズムついて学習する。このコマでは、大脳皮質、大脳基底核、間脳(視床、視床下部、松果体、大脳辺縁系)について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」359頁~68頁
コマ主題細目
① 大脳 ② 間脳 ③ 脳幹、小脳
細目レベル
① 中枢神経系の組織は白質と灰白質からなり、白質は髄鞘のため白く見える部位で有髄神経線維の集まりで神経路を構成している、灰白質は細胞体・介在ニューロン・無髄神経で構成されている。中枢神経系で神経細胞体が集まって小さな集団を作ると神経核とよばれ(大脳基底核など)、末梢神経系で神経細胞体が集まって小さな集団を作ると神経節と呼ばれる(交感神経節など)。大脳は、大脳溝とよばれる溝によって、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つの小葉に分けることができる。大脳皮質の前頭葉は、随意運動、感情、学習、思考などの高度な機能をになう。頭頂葉には体性感覚野がある。側頭葉には聴覚野がある。後頭葉には視覚野がある。連合野は認知機能をになう。大脳基底核は錐体外路系を形成している。
② 間脳は視床、視床下部、松果体、大脳辺縁系よりなり、視床は嗅覚以外の感覚インパルスを大脳皮質に投射する中継地点で、視床に届いた情報は大脳皮質の適切な領域(体性感覚野など)に送られ、そこで刺激が解釈される。また意識レベルを保つ働きをする上行性網様体賦活系があり、さまざまな感覚情報の入力が大脳全体を興奮させる。視床下部は下垂体とともに働きホルモン調節を通じて多くの内臓活動を調節しホメオスタシスの維持に関わっている。視床下部には、摂食調節中枢(空腹中枢、満腹中枢)、体温調節中枢、水分調節中枢、がある。松果体はメラトニン分泌を通じて体内リズム(サーカディアンリズム)、大脳辺縁系は帯状回・海馬・視床下部などで構成され、本能行動、自律機能などに関係する。
③ 脳幹は中脳、橋、延髄よりなり、中脳は感覚・運動経路の中継地点・通過部位となっていて、視覚反射、聴覚反射、姿勢反射の中枢でもある。橋は脳幹の真ん中に位置し、高位中枢と脊髄奈央間を走行する神経線維で構成される。橋には呼吸調節中枢があり、呼吸運動の調節を行っている。延髄は橋の下に位置し、脳と脊髄を結ぶすべての求心性・遠心性神経線維は延髄を通り、遠心性神経のほとんどは延髄錐体部で反対側に交叉し,反対側の運動機能を調節している(錐体路系)。延髄には循環、呼吸、自律神経機能に関する中枢がある。小脳は後頭葉の下に位置し二つの小脳半球からなり虫部でつながっている。小脳には特に意識していなくとも運動や姿勢のバランスを維持できるように調整する機能がある。小脳が傷害されると小脳運動失調となる。
キーワード
① 前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉 ② 視床下部、下垂体、松果体、大脳辺縁系 ③ 中脳、橋、呼吸調節中枢、延髄、呼吸中枢、小脳運動失調
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」359頁~368頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
8
中枢神経(2)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、ニューロン、反射、大脳、間脳、脳幹、小脳、脊髄、中枢神経系を保護する組織、伝道路、末梢神経の構造、末梢神経組織の伝導速度、脳神経、脊髄神経と神経叢、体性神経系、自立神経系、神経系の成長と老化、生体のリズムついて学習する。このコマでは、脊髄、中枢神経系を保護する組織、伝道路、睡眠と覚醒、サーカディアンリズムについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」368頁~381頁
コマ主題細目
① 脊髄 ② 中枢神経系を保護する組織 ③ 伝道路
細目レベル
① 脊髄は頭蓋骨基部から第1腰椎までの45cmの長さの神経組織で末端部には多くの脊髄神経がウマの尾の毛のように分かれていて、これを馬尾と呼ぶ。脊髄は脳と同じく骨・髄膜・脳脊髄液で保護されている。脊髄は白質の中に蝶の形をした灰白質があり、後角は感覚ニューロン軸索の終末、側角と前角には運動ニューロンの細胞体がある。白質は後索・側索・前索の三つに分かれ、縦方向に有髄神経が走行している。脊髄には二つの機能があり、一つは神経インパルスを脳から末梢へ,または末梢から脳へ伝導して情報を伝える。もう一つは反射中枢としての働きである。脊髄から起始する末梢神経を脊髄神経といい、頚神経は8対(注:頚椎は7個)、胸神経は12対、腰神経は5対、仙骨神経は5対、尾骨神経は1対である。
② 中枢神経系は骨、髄膜、脳脊髄液、血液脳関門などで保護されている。髄膜は外から、硬膜、くも膜、軟膜の三層で構成され、くも膜と軟膜の間がくも膜下腔で脳脊髄液や血管があり、この血管が破綻するとくも膜下出血がおこる。脳内の空間が脳室で、大脳半球に側脳室があり、間脳の正中に第三脳室、小脳・橋レベルに第四脳室があり、これは下方の脊髄の中心管に続いていて、いずれも脳脊髄液で満たされている。脳脊髄液は、脳室に存在する特殊な血管である脈絡叢の血液が濾過されできる透明な液体で、髄液ともよばれる。成分は結晶に類似し見ず・グルコース・タンパク質・電解質が含まれる。血液脳関門は、血管と星状膠細胞で形成され、有毒物質や薬剤は血液から脳神経系へ入れない。
③ 脊髄の白質には、上行路(感覚性)と下行路(運動性)がいくつも走行し、脊髄路とよばれている。上行路は身体各部からのインパルスを脳に運び、下行路は脳からの筋肉や腺組織への運動インパルスを運ぶ経路である。下行路は、延髄の錐体でほとんどが反対側に交叉する錐体路系と、それ以外の錐体外路系に分かれる。錐体路系は大脳皮質の神経細胞からの軸索が途中でシナプスを介さずに脊髄まで下降し、それぞれの運動神経に直接接続するため皮質脊髄路と呼ばれる。一方、錐体外路系は大脳皮質から途中で大脳基底核や視床、脳幹で中継されて下行する系で、姿勢やバランスの制御に関わる。上行路は、後索路(触覚圧覚、振動感覚、固有感覚)と脊髄視床路(痛覚、温度感覚)である。後索路は脊髄に入った後反対側にまわり視床で終わり、視床から大脳皮質感覚野に伝えられる。脊髄視床路は一部が延髄網様体で終わる。意識水準の分類はコーマスケールによる。睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠がある。体温やホルモンの分泌にはサーカディアンリズム(概日リズム)がある。
キーワード
① 後角、前角、馬尾 ② 髄膜。硬膜、くも膜、軟膜、脳脊髄液 ③ 錐体路系、錐体外路系、後索路、脊髄視床路、レム睡眠、サーカディアンリズム
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」368頁~381頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
9
末梢神経
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。神経系では、神経系の構造に基づく分類、機能に基づく分類、神経膠細胞、ニューロン、反射、大脳、間脳、脳幹、小脳、脊髄、中枢神経系を保護する組織、伝道路、末梢神経の構造、末梢神経組織の伝導速度、脳神経、脊髄神経と神経叢、体性神経系、自立神経系、神経系の成長と老化、生体のリズムついて学習する。このコマでは、末梢神経の構造、末梢神経組織の伝導速度、脳神経、脊髄神経の全体像、体性神経系(皮膚文節、膝蓋腱反射)、自律神経系の構造、神経伝達物質、交感神経系、副交感神経系、神経系の成長と老化について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」382頁~399頁
コマ主題細目
① 脳神経 ② 脊髄神経、体性神経系 ③ 自律神経、神経系の成長と老化
細目レベル
① 脳底部から12対の脳神経がでている。第Ⅰ脳神経の嗅神経は感覚神経で,嗅覚を伝える。第Ⅱ脳神経である視神経は感覚神経で、眼球網膜から視覚情報を伝える。第Ⅲ脳神経である動眼神経は運動・副交感神経で、眼球運動と瞳孔・水晶体を調節する。第Ⅳ脳神経である滑車神経は運動神経で、眼球運動、第Ⅴ脳神経である三叉神経は感覚・運動神経で、顔面の感覚と咀嚼運動に関係する。第Ⅵ脳神経の外転神経は運動神経で眼球運動、第Ⅶ脳神経の顔面神経は感覚・運動・副交感神経で、味覚,顔面の表情、唾液・涙液の分泌に関する。第Ⅷ脳神経の内耳神経は聴覚、第Ⅸ脳神経の舌咽神経は、感覚・運動・副交感神経で、味覚、嚥下、唾液の分泌、第Ⅹ脳神経の迷走神経は感覚・運動・副交感神経で、咽頭から胸腹部の内臓感覚、嚥下・発声、内臓機能に関する。第ⅩⅠ脳神経の副神経は頸部の運動、第ⅩⅡ脳神経の舌下神経は,舌の運動に関する。
② 脊髄神経の頸神経は8対、胸神経は12対、腰神経は5対、仙骨神経は5対、尾骨神経は1対である。それぞれの脊髄神経は、後根と前根で脊髄に接続している。後根は感覚神経、前根は運動神経で、後根の一部に膨らんだ後根神経節があり、感覚神経の細胞体がここにある。脊髄神経が脊髄を出ると多くの繊維に分かれるが、さまざまな部位でひとまとまりになってネットワーク:神経叢を作る。主な神経叢には、頸神経叢、腕神経叢、腰神経叢、仙骨神経叢がある。胸部では神経叢を介さず直接胸壁へ向かう(肋間神経)。体性神経の感覚神経は決められた皮膚領域を支配していて皮膚分節という。体性神経反射の代表は膝蓋腱反射で、筋紡錘が受容器、大腿四頭筋が効果器となる。
③ 自律神経系は内臓を支配していて、交感神経系と副交感神経系があり、アセチルコリンが神経伝達物質で、その受容体にはニコチン受容体とムスカリン受容体があるが、ムスカリン受容体は副交感神経の節後ニューロンの効果器にある。交感神経系の節後ニューロンの神経終末と効果器の間はノルアドレナリンが神経伝達物質となり、この受容器にはα受容体とβ受容体がある。交感神経系はストレスや緊急事態に対応し、副交感神経はリラックスした状態で優位となる。神経系は12歳頃に完成する。加齢により高次機能が低下する。
キーワード
① 脳神経12対 ② 脊髄神経、頸神経、胸神経、腰神経 、仙骨神経、尾骨神経 ③ 交感神経、副交感神経、アセチルコリン、ノルアドレナリン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」382頁~399頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
10
感覚系の全体像、視覚
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。感覚系では、適合刺激、刺激への順応、感覚情報の大脳への投射、感覚と反応、五感とは、視覚、聴覚と平衡覚、化学的感覚(嗅覚と味覚)、体性感覚、内臓感覚、感覚系の成長と老化について学習する。このコマでは、適合刺激、刺激への順応、感覚情報の大脳への投射、感覚と反応、五感とは、眼球外膜、眼球中膜、眼球内膜、眼球内部、眼球の血管系、眼球の付属器、視覚の伝道路、視覚の調節系、色覚とその異常について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」400頁~417頁
コマ主題細目
① 感覚系の全体像 ② 感覚の特徴 ③ 眼球 ④ 付属器、伝道路、調節系、色覚
細目レベル
① 感覚系は、大きく分けて一般感覚と特殊感覚、内臓感覚に分けることができる。特殊感覚はいわゆる五感のことで、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚である。受容器が眼球内や内耳など、特殊領域にのみ存在することが特徴である。一般感覚は体性感覚とも呼ばれ、皮膚感覚と深部感覚がある。受容器が全身に存在することからこのような名称となった。皮膚感覚は皮膚が感知する感覚であり、深部感覚は筋肉や腱、関節、骨膜に受容器があり、位置感覚や運動感覚、重量感覚、痛覚などとして感じる。内臓感覚は、通常は意識に上らず、自律神経が不随意的に調節している。意識にのぼる感覚としては、空腹、満腹や尿意、疼痛などがある。
② それぞれの感覚器の受容器は,特定の刺激に反応する。これを適合刺激という、適合刺激でも一定の強さが無いと興奮を起こさず、興奮を生じるに必要な細小の刺激の強さを閾値という。また感覚の強さの変化を認識するのに必要な細小の刺激差を弁別閾という。刺激の強さが限度を超えると侵害刺激となり痛みを生じる(爆音など)。一定時間同じ刺激が持続すると刺激として感じなくなり順応といわれる。刺激を本来のものと異なって感じることを錯覚、刺激が無いのに感じることを幻覚という。嗅覚(第Ⅰ脳神経)以外の感覚は知覚伝導路から視床に入り、大脳皮質の感覚中枢(一次感覚野)に伝えられる。五感とは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚をいう。
③ 眼球はカメラの構造に似て、虹彩は絞りに、脈絡膜・強膜はボディに、角膜や水晶体はレンズに、網膜はフィルム(光学センサー)に、眼瞼はシャッターにあたる。眼球外膜は角膜と強膜、眼球中膜は脈絡膜と毛様体と虹彩、眼球内膜は網膜で扞体細胞と錐体細胞がある。角膜は眼球前の1/6を占め、光を屈折する透明な組織で知覚線維が発達し角膜反射を生じる。強膜は後方5/6で強い膠原線維である。強膜から角膜への移行部にシュレム管があり、眼房水が静脈系に排出される。網膜には黄斑がありここには錐体細胞が多く、明るいところで色の違いや精密な像を認識する。黄斑部から離れると杆体細胞が多くなる。眼球内部には眼房水、水晶体、硝子体がある。網膜中心動脈は、相互の吻合の無い終動脈である。付属器には眼瞼、涙器、外眼筋がある。
④ 眼瞼は光を遮断し、傷害物から眼球を保護する。眼瞼内部の瞼板には,瞼板腺(マイボーム腺)があり皮脂を分泌する。涙腺は外側情報にあり、涙液は涙小管から涙嚢に貯められ鼻涙管から下鼻道に流れる。外眼筋は、内側・外側・上直・下直・上斜・下斜筋の6種類がある。視神経は視交叉で左右が交叉するが、視野の内側半分のみが対側にわたり、外側半分はそのまま同側の後頭葉の視覚野にいたる。視覚の調節には遠近調節は水晶体の弾力と毛様体筋の収縮によって行われる。屈折異常としては、近視・遠視・老視・乱視がある。眼球の反射には、対光反射、輻輳反射、角膜反射がある。色覚は赤・緑・青のそれぞれに反応する3種類の錐体で感受する。いずれかの錐体に異常があるとその色が識別できない。
キーワード
① 一般感覚、特殊感覚、内臓感覚 ② 適刺激、順応、一次感覚野 ③ 扞体細胞、錐体細胞、網膜中心動脈 ④ 視交叉、対光反射、赤・緑・青
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
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その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」400頁~417頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
11
聴覚と平衡覚
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。感覚系では、適合刺激、刺激への順応、感覚情報の大脳への投射、感覚と反応、五感とは、視覚、聴覚と平衡覚、化学的感覚(嗅覚と味覚)、体性感覚、内臓感覚、感覚系の成長と老化について学習する。このコマでは、外耳、中耳、内耳、蝸牛管、コルチ器、音の伝導と聴覚伝道路、難聴、平衡班、膨大部稜、平衡覚の伝道路と反射について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」418頁~425頁
コマ主題細目
① 耳の構造 ② 聴覚器 ③ 平衡覚器
細目レベル
① 外耳は耳介と外耳道からなり、外耳道には耳道腺(アポクリン腺)があり分泌物が耳垢となる。中耳は鼓膜、耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)、鼓膜張筋、アブミ骨筋、耳管からなる。鼓膜で受けた振動は耳小骨で約20倍に拡大される。アブミ骨は前庭窓にはまり込んで、蝸牛の前庭階内の外リンパ液に振動を伝える。鼓膜張筋、アブミ骨筋は強い衝撃が内耳に伝わらないように反射的に収縮して内耳を保護する。耳管は鼓室の前壁から出て咽頭上壁に開く管で、鼓室と外界の圧差を等しくする。鼓室と外界に圧差があると、鼓膜が正常に振動できず難聴になる。咽頭の炎症が耳管経由で中耳に波及し、急性中耳炎を発症することがある。内耳は側頭骨の錐体にある骨迷路内にある。
② 蝸牛はらせん管腔の骨迷路で、その中に膜迷路である蝸牛管が2回半まいて収まっている。音の振動の伝達は、蝸牛管外の前庭階の外リンパにアブミ骨から振動が伝わり、蝸牛頂から鼓室階に伝わり蝸牛窓に到る。蝸牛管内には内リンパがあり、基底膜上に振動の受容器であるコルチ器がある。コルチ器には内・外有毛細胞があり、全体の振動によりこの聴毛に蓋膜が押し当てられることによって活動電位を発生する。有毛細胞から蝸牛神経に聴覚刺激が伝えられ、側頭葉の聴覚野にいたる。難聴には伝音性難聴と感音性難聴がある。伝音性難聴は、外耳から内耳の前庭窓までの機械的障害で生じる。感音性難聴は、内耳の感覚細胞の興奮を聴覚野に投射するまでの神経系の障害である。
③ 平衡覚は正しい姿勢の維持、立ち直り運動、眼の運動のために入力情報を与える感覚である。前庭機能と呼ばれる球形嚢・卵形嚢の平衡斑と、膜半規管の膨大部稜で感受される内耳の情報が最も重要で、その他に視覚・皮膚感覚・深部感覚も関与する。骨迷路の中央部の前庭には前下方に球形嚢、後方に卵形嚢があり互いに直角の一で平衡斑を形成する。平衡班では、平衡砂(耳石)が重力がかかる方向に偏位するため有毛細胞を刺激して前庭神経節の神経に伝達される。球形嚢は上下垂直方向、卵形嚢は前後水平方向の直線運動加速度を感知する。回転加速度は、膜半規管(前半規管・後半規管・外側半規管)内のリンパの動きが、内部の膨大部稜内の小帽を倒してその下の有毛細胞を興奮させる。平衡覚は意識の上ることは少ないが、前庭脊髄反射、前庭眼反射、前庭自律神経反射をひきおこす。
キーワード
① 中耳、鼓膜、耳管 ② 蝸牛、コルチ器、伝音性難聴、感音性難聴 ③ 平衡班、膨大部稜、前庭脊髄反射、前庭眼反射、前庭自律神経系反射
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」418頁~425頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
12
化学的感覚(嗅覚、味覚)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。感覚系では、適合刺激、刺激への順応、感覚情報の大脳への投射、感覚と反応、五感とは、視覚、聴覚と平衡覚、化学的感覚(嗅覚と味覚)、体性感覚、内臓感覚、感覚系の成長と老化について学習する。このコマでは、嗅覚と嗅覚受容器、嗅細胞、嗅覚伝道路、味蕾、味覚伝道路、味の種類、味覚異常について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」426頁~428頁
コマ主題細目
① 嗅細胞 ② 味蕾 ③ 味覚異常
細目レベル
① 嗅覚は、化学物質が感覚細胞を刺激して興奮を起こさせこれらの情報が、大脳皮質の感覚野に投射されるだけでなく、視床下部や大脳辺縁系にも伝わり、自律神経系の機能・情動・本能行動にも関係する。鼻腔上壁から鼻中隔や鼻甲介への粘膜は,肥厚した嗅上皮で覆われている。空中の揮発性物質が嗅腺から分泌される粘液に溶け、嗅細胞の嗅小毛を刺激すると嗅細胞が興奮する。嗅細胞の基底部から出る突起が無髄の嗅神経(第Ⅰ脳神経)で、嗅神経は篩骨の篩板を貫いて頭蓋腔に到り、嗅球の僧帽細胞とともに嗅糸球と呼ばれる複雑なシナプスを形成する。嗅覚情報は、脳底部の嗅索・嗅三角を経て側頭葉内側面にある一次嗅覚野に達する。嗅皮質は大脳辺縁系の一部で情緒や自律神経系の反応と深く関係する。
② 舌には有郭乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、糸状乳頭の4種類の乳頭がある。味覚の受容器である味蕾は、有郭乳頭に最も多く、茸状乳頭、葉状乳頭にはあるが、糸状乳頭にはない。舌尖には茸状乳頭、舌背には糸状乳頭、舌根部近くに有郭乳頭と葉状乳頭がある。口蓋・咽頭・喉頭蓋の粘膜にも散在している。味蕾には約30個の味細胞があり、味孔には味細胞の味毛が集まり、水に溶けた化学物質に反応し興奮する。味細胞は舌の重層扁平上皮から分化した細胞で、味毛とよばれる長い微繊毛を味孔に出す。このため細胞の表面積が拡大され水に溶けた微量の味物質と接触し刺激されやすい。舌の味覚は、顔面神経(前3/2)・舌咽神経(後1/3)・迷走神経の味覚繊維で延髄孤束核に伝わり、大脳皮質の味覚野に投射される。
③ 長い間、味覚は甘味、塩味、酸味、苦味の四つの基本味の混合で生じるとされてきたが、うま味成分の一つであるグルタミン酸の受容体が味細胞の膜に発見されたことで、うま味が5番目の基本味として認められ、味覚はこれらの五つの基本味で構成される。舌のどの部分の味蕾もこれらの五つの基本味に反応するため、舌の特定の部位と基本味との関連は認められな
い。高齢者では味蕾が減少し味覚が鈍くなる。苦味の標準液であるフェニールチオ尿素の味を感じることができない場合、味盲という。白人で30%、日本人で5~10%で劣性遺伝する。味覚低下が生じるのは、味覚伝導路の障害の他に、顔面神経麻痺、亜鉛欠乏症、インフルエンザ様症候群後、ある種の薬物使用後などがある。
キーワード
① 嗅腺、嗅細胞、嗅小毛 ② 味蕾、有郭乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、糸状乳頭 ③ 甘味、塩味、酸味、苦味、うま甘味、塩味、酸味、苦味、うま味、味盲
コマの展開方法
社会人講師
AL
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PowerPoint・Keynote
教科書
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その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」426頁~428頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
13
体性感覚、内臓感覚
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。。感覚系では、適合刺激、刺激への順応、感覚情報の大脳への投射、感覚と反応、五感とは、視覚、聴覚と平衡覚、化学的感覚(嗅覚と味覚)、体性感覚、内臓感覚、感覚系の成長と老化について学習する。皮膚感覚と皮膚分節、触覚・圧
覚・振動覚、温度感覚、痛覚、深部感覚、位置覚、運動覚、深部痛覚、体性感覚の上行性伝道路、内臓感覚の自律神経反射、臓器感覚、内臓痛覚、内臓感覚の上行性伝道路、視覚の変化、聴覚の変化について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」429頁~437頁
コマ主題細目
① 表在感覚 ② 深部感覚、内臓感覚 ③ 感覚系の成長と老化
細目レベル
① 皮膚には触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚がある。これらの感覚受容器は特種な構造で、表
皮から皮下組織までの深さに点状に分布し、感覚点を形成する。感覚点の分布密度は体の部位
により大きく異なっている。顔面の皮膚感覚受容器には第Ⅴ脳神経である三叉神経節の偽単極
性細胞線維終末がはいるが、それ以外部位の皮膚感覚受容器には、脊髄神経節の偽単極性細胞
線維終末がはいり刺激を受け取る。中枢への繊維は脊髄後根から脊髄後角に入るため、皮膚の
感覚神経は分節的に配列していて、神経支配領域を皮膚分節という。内臓と皮膚の求心性神経
が同じレベルで脊髄後角に入ると干渉がおこり、内臓の痛みが皮膚の痛みとして大脳皮質に伝
わることを関連痛という。触覚・圧覚・振動覚は機械的刺激による組織の変形を感知してい
る。触覚小体、層板小体、球状小体などで感知する。温度感覚には受容器は無く神経終末で感
受される。痛覚は自由神経終末で感受される。
② 深部感覚とは、目を閉じていても姿勢や上肢・下肢の状態がわかることで、筋紡錘や腱紡錘、腱や靱帯中の層板小体などの受容器で感受される。位置覚は、重力や筋、腱、靭帯などからの感覚で、視覚・平衡覚・小脳からの情報などを総合して体位が判定され、姿勢や運動が調節される。運動覚は、骨格筋の伸張状態を感受する受容器として筋紡錘と、腱には腱紡錘がある。筋紡錘が伸展されると、Ⅰa知覚線維終末から脊髄にインパルスが伝わり運動ニューロンを通じて引き延ばされた筋肉を収縮させる(伸張反射)。骨膜、靱帯、関節包にもルフィニ小体、層板小体などの受容器がある。深部痛覚は局在性に乏しい持続する痛みでる。 脊髄後根から脊髄に入った体性感覚の繊維は、脊髄視床路(温度覚・痛覚・触覚の一部)、捜索路(触覚の一部・深部感覚)などの上行性伝導路を通り、脊髄や延髄で交錯して視床に入る。視床で最終ニューロンに中継され、視床から大脳皮質感覚野へ投射される。一部の繊維は脊髄小脳路(筋・腱・関節からの深部感覚)により、小脳皮質に達する。顔面の体性感覚は、第Ⅴ脳神経である三叉神経の3枝(眼神経・上顎神経・下顎神経)により、橋や脊髄につたえられ、交叉して反対側の視床で中継され大脳皮質感覚野へ投射される。
③ 成長に伴って感覚受容器や神経系が発達して、刺激の分別能や閾値に対する感度は向上するが、加齢に伴ったこれらの組織の退行性変化により感覚の低下が生じる。老化には、生活環境が良好に保たれなかった中で生じる生理的な加齢変化と、疾病により機能低下が加速された病的変化が混在する。視覚の老化は、老視(近くに焦点を合わせにくくなる)で、40歳頃から始まる。水晶体の弾力性の低下と毛様体筋の衰えが原因である。水晶体の透明度が低下し白濁や黄変が生じると視野にかすみがかかり物の認識が困難となり白内障になる。シュレム管の狭窄で眼房水が流れにくくなると眼圧が上昇し、失明のリスクがある緑内障になる。70歳頃から、高音域が聞こえにくくなる老人性難聴が始まる。
キーワード
① 触覚小体、層板小体、球状小体、関連 ② 筋紡錘、腱紡錘、ルフィニ小体、層板小体 、脊髄後根、脊髄視床路 ③ 老視、白内障、緑内障、老人性難聴
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」429頁~437頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
14
体内の膜
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。皮膚と膜では、体内の漿膜、粘膜、滑膜、筋膜、髄膜と体表面を覆う皮膚について学習する。このコマでは漿膜、粘膜、滑膜、筋膜、髄膜について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」438頁~451頁
コマ主題細目
① 漿膜 ② 粘膜 ③ 滑膜、筋膜、髄膜
細目レベル
① 漿膜とは、体腔の表面(壁側漿膜)やそれらの中の臓器の表面を覆う膜(臓側漿膜)で、漿膜で囲まれた漿膜腔は、外界と交通しておらず、漿膜には皮膚や粘膜との連続もない。漿膜は単層扁平上皮でおおわれていて、漿膜は中皮とも呼ばれる。漿膜腔には潤滑のため少量の漿液が分泌され、これらは腹水、胸水、心嚢液などである。主な漿膜で覆われた体腔は胸腔(肺)、心嚢(心臓)、腹腔(腹部食道から上部直腸に到る消化管、肝臓、胆嚢、脾臓)で漿膜はそれぞれの内腔の表面から内部の臓器の表面へ連続的に移行し、閉鎖された空間を形成している。漿膜は少量の漿液を分泌しこれは臓器同士や臓器と体腔壁との間の潤滑剤の役割を果たしている。細菌感染や癌細胞の浸潤などにより漿膜面に炎症が起きると漿液が増加し、腹水・胸水・心嚢液の貯留にいたる低分子の物質は漿膜面から血管内へまたは血管内から漿膜腔へ容易に移動するため、この性質は腹膜透析に利用されている。
② 粘膜は外界と交通のある臓器(眼・中耳・呼吸器・消化器・泌尿器・生殖器)の内面をおおう細胞集団で、潤滑な膜である。口腔や食道は扁平上皮、胃や腸では円柱上皮、泌尿器系では移行上皮である。粘膜は器官の表面を保護し、粘液を分泌して表面を粘稠に保ち、水・電解質・栄養などを吸収・分泌して粘膜下組織の環境を維持する。粘膜下組織には、毛細血管や神経線維が網目状に分布していて、粘膜が受けた物理的刺激や化学的刺激を神経系や内分泌系に伝える。体表を覆う皮膚は、眼、鼻孔、口、尿道、膣、肛門で粘膜に移行する。また異なる粘膜組織も連続して移行する。たとえば胃・食道接合部位では、食道の重層扁平上皮が胃の単層円柱上皮に連続的に移行する。
③ 関節腔の内側を覆うのが滑膜で、結合組織で形成され上皮細胞は存在しない。滑膜は粘稠な滑液を関節腔内に分泌し関節が潤滑に動くように機能している。滑液包は、腱とその腱が付着する骨の間にある扁平な嚢状の構造物で、中に滑液を入れ腱の滑らかな動きに役立っている。滑液鞘は、腱を包む環状の構造物で手や足の長い腱が潤滑に動くように機能している。近位区の外周で筋組織を包んでいる強靱な膜様の結合組織である。髄膜は中枢神経系である脳・脊髄を包む膜で、硬膜、クモ膜、軟膜から構成される。このうち硬膜とクモ膜は中枢神経系を保護する骨組織の内側にあり、軟膜は神経組織の表面にある。クモ膜と軟膜の間は脳脊髄液で満たされていて、脳ではクモ膜下腔、脊髄では髄腔とよばれる。
キーワード
① 胸腔、腹腔、心黄腔 ② 粘膜固有層、粘膜下層、筋層 ③ 滑液、関節包、滑液包、滑液鞘、髄液
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」438頁~451頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
15
皮膚
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。皮膚と膜では、体内の漿膜、粘膜、滑膜、筋膜、髄膜と体表面を覆う皮膚について学習する。このコマでは皮膚の構造と機能、皮膚の障害、皮膚の付属器について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」452頁~463頁
コマ主題細目
① 皮膚の構造と機能 ② 皮膚の障害 ③ 皮膚の付属器
細目レベル
① 皮膚は表皮と真皮の2層でできていて、表皮には角質層と表皮細胞(重層扁平上皮)があり、ケラチンを形成して徐々に扁平となり角化がおこる。真皮は繊維性結合組織でできていて、血管・汗腺・脂腺・毛根・立毛筋・圧受容体などが存在する。その下に皮下組織があり疎性結合組織や脂肪組織で出来ている。皮膚の色素はメラニンで表皮の基底層にあるメラニン細胞で作られ、その量と存在部位、蓄積の様子によって、見かけの色が決まる。又血液の色調の影響も受け、真皮の毛細血管が拡張すると赤くなり、血量の減少や貧血で蒼白になる。ヘモグロビンの酸素飽和度が低下すると口唇が紫色となりチアノーゼと呼ばれる。皮膚の役割は、外力や温度変化、紫外線や酸、アルカリ、病原微生物などからの体の保護である。また体組織を支持したり、血流の調節による体温の調節、発汗による体温の調節を行っている。
② 褥瘡と皮膚潰瘍は身体能力の低下した高齢者の看護に重要で、体位変換や寝返るが自力でできず骨の下の皮膚が長時間圧迫されることで血流が減少しておこる。局所の血流が減少すると皮膚細胞が壊死に陥り、皮膚潰瘍と呼ばれる皮膚の欠損が生じる。熱傷は皮膚や粘膜が高音の物質に触れた障害された状態である。熱傷の重症度は、熱傷の深さ(熱傷深度)と熱傷を受けた面積(熱傷面積)により判断する。熱傷深度はⅠ度(表皮熱傷):発赤や後半のみ、Ⅱ度(真皮熱傷):水疱やびらんを生じる、Ⅲ度(深部熱傷):皮下組織まで障害され表皮や真皮は壊死に陥るに分類される。熱傷面積の計算には9の法則が利用される。
③ 付属器として、毛、爪、皮脂腺、汗腺がある。毛は毛包から生えていてその内部の部分は毛根と呼ばれ、下部の毛球で表皮細胞が分裂して1日に約0.2 mm 伸びる。毛には脂腺・立毛筋・毛包受容器が付属している。爪は表皮細胞が角化してケラチンを産生し、1日に約 0.1 mm のびる。酸素飽和度の低下や末梢循環不全で爪のチアノーゼが観察される。肝線維はエクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺は全身に分布し汗を分泌する。アポクリン腺は眼瞼・腋窩・乳房・会陰部に存在し、毛包に開口して脂肪酸やタンパク質を多く含むため細菌により異臭を発生することがある。新生児の皮膚は薄く、低体温になりやすい。加齢とともに血流が低下し、高齢者では薄くなり乾燥する。
キーワード
① 表皮、真皮、皮下組織 ② 褥瘡、熱傷深度、熱傷面積 ③ 毛、爪、皮脂腺、汗腺
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」452頁~463頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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免疫系のしくみ
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、自己免疫系と獲得免疫系、免疫反応に関わる細胞、免疫系の細胞が体を守る方法、免疫系の細胞が存在する場所について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」464頁~466頁
コマ主題細目
① 免疫系の全体像 ② 自然免疫系と獲得免疫系 ③ 免疫反応に関わる細胞 ④ 免疫系の細胞が体を守る方法と存在する場所
細目レベル
① 免疫とはその字のごとく「疫を免れる」機能で、生体防御の役割がある。生体防御機構には複数の段階がある。まず、ウィルスや病原菌の侵入を防ぐ上皮障壁があり、皮膚や粘膜などが該当する。また、胃液は強酸性であることもこれ関与している。それを通り抜けて体内に入ってきたものに対して働くのが自然免疫系で、身体に生まれつき備わっている生体防御システム速やかに反応が誘導される。好中球やマクロファージなどによる貪食作用などが該当し、この際炎症反応も起こる。獲得免疫とは特定の標的に対する反応で、Tリンパ球とBリンパ球が働く。Tリンパ球はサイトカインを利用して標的細胞を破壊する細胞性免疫に関わっており、Bリンパ球は抗体を産生する液性免疫に関わっている。
② 生まれつき自然に備わっている自然免疫(先天性免疫)は、1回目の細菌やウイルスの侵入に対して素早く反応するが、反応自体は弱い。細胞性因子としては病原体を貪食するマクロファージや好中球、液性因子としては補体があげられる。感染を経験した後に獲得する生体防御反応を獲得免疫(適応免疫または後天性免疫)という。その主体はTリンパ球とBリンパ球で、Tリンパ球はウイルスなどの感染細胞を殺し、ウイルスのそれ以上の増殖を阻止する。Bリンパ球は、形質細胞に変化して侵入物の抗原を特異的に認識する抗体を産生し、抗原抗体反応によって無毒化する。これらの獲得免疫系は、反応に時間がかかるが、自然免疫系に比較して強い反応がおこる。
③ 白血球を形態で分けると、顆粒球・単球・リンパ球の3種類に分けられる。白血球のうち顆粒球は、好中球、好酸球、好塩基球の3種類があり、単球は組織でマクロファージとなる。リンパ球にはT細胞(Tリンパ球)とB細胞(Bリンパ球)があり、いずれも獲得免疫系で働く。T細胞にはキラーT細胞(CD8陽性細胞:細胞性免疫のエフェクター)とヘルパーT細胞(CD4陽性細胞:細胞性免疫の補助役)がある。B細胞は抗原刺激によって活性化されると分化して形質細胞(プラズマ細胞)となり抗体を産生する。リンパ球にはT細胞とB細胞以外に、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)があり、自然免疫系で働く。
④ 一つ目は、貪食は細菌などを直接食べる自然免疫系の反応で、マクロファージや好中球などの食細胞がこれにあたる。これらの食細胞は、細菌などを貪食した後その働きを終え死に到る。化膿した際に見られる膿は、貪食後に死んだ細胞の残骸である。二つ目は、病原体に感染した細胞を見つけその細胞を殺す作用でキラーT細胞の働きによる。三つ目はB細胞が分化した形質細胞が産生する特別なタンパク質である抗体が、細菌などの侵入物の抗原と反応しておこる。二つ目と三つ目は獲得免疫系の反応で、働き始めるまでに時間がかかる。免疫系の細胞が多いのは、骨髄、胸腺、リンパ節、脾臓である。骨髄と胸腺はリンパ球が最初に分化する場所で、一次リンパ組織と呼ばれる。
キーワード
① 上皮障壁。自然免疫、獲得免疫 ② 非自己、感染、自然免疫、獲得免疫 ③ 好中球、マクロファージ、T細胞、B細胞、NK細胞 ④ 貪食、マクロファージ、好中球、細胞性免疫、抗体、骨髄、胸腺、リンパ節、脾臓
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」464頁~466頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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獲得免疫系
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、抗原特異性と多様性、T細胞とB細胞、自己抗原、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生、抗体の働き、抗体の構造、抗体のクラス、抗体のクラススイッチ、キラーT細胞による反応について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」467頁~475頁
コマ主題細目
① 抗原特異性、自己寛容 ② 抗体産生、抗体の構造 ③ キラーT細胞による反応
細目レベル
① 獲得免疫系で働く細胞は主にB細胞とT細胞であるが、抗原を認識して特異的に結合するレセプターを持っている。一個の細胞には多数のレセプターが存在するが、結合するのは一種類の抗原のみである。この抗原の情報をキラーT細胞やヘルパーT細胞に提示する細胞として、樹状細胞がある。樹状細胞は、T細胞に病原体の情報を伝える(抗原提示)作業を専門とする特種な食細胞で、体内に広く分布する。自分自身の成分が抗原として働くことを自己抗原という。動物の細胞には、MHC(主要組織適合性遺伝子複合体)クラスIというその個体特有の抗原がある。ヒトではHLA(ヒト組織適合性白血球抗原:human histocompatibility leukocyteantigen)がこれにあたる。免疫系が自己に反応しない様に抑制されている状態を自己寛容という。
② 一回目の感染の抗原を記憶していることを免疫記憶という。抗体が毒素やウイルスに直性結合して無力化することを抗原抗体反応という。抗体が細菌などに結合すると食細胞により貪食されやすくなり、オプソニン効果という。補体は生体防御に関わるタンパク質であるが、抗体は補体の結合を促進する。抗体はYの形をしており、抗体のクラスでその構造をみると、IgG、IgEは一量体、IgAは二量体、IgMは五量体である。感染初期にはIgMがいち早く産生され、次いでIgGが多量に産生される。これを抗体のクラススイッチと呼ぶ。IgAは分泌型で分泌液(乳汁、唾液など)に存在する。IgEは組織の肥満細胞や血中の好塩基球に結合して、抗原を認識するとヒスタミンを放出させ即時型アレルギーがおこる。
③ キラーT細胞は、異物や病原体を直接殺したり排除したりすることはできない。主にウイルスなどに感染した自己の細胞の細胞膜に穴を開け、細胞死を誘導する物質を流入させて感染した細胞を攻撃し殺す。感染した細胞は病原体の一部(抗原)をMHC分子と一緒に細胞表面に提示し、キラーT細胞表面のレセプターはその標的を特異的に認識して、感染した脂肪のみを殺す。ウイルスは自分自身単独では自己再生できず、生きている細胞のタンパク合成システムを利用して自己複製し増殖しているので、ウイルス感染している細胞が死んでしまうとウイルスの増殖も停止する。
キーワード
① 抗原、レセプター、T細胞、B細胞、樹状細胞、自己抗原、MHC、HLA、自己寛容 ② 免疫記憶細胞(メモリー細胞)、B細胞、形質細胞、IgG、IgA、IgM、IgE、クラススイッチ ③ キラーT細胞、MHC、感染細胞
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」467頁~475頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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自然免疫系
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、異物を直接攻撃する、異物を感知し警報を出す、樹状細胞の情報提示、T細胞の認識について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」476頁~479頁
コマ主題細目
① 自然免疫系の攻撃のしくみ ② 自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達 ③ 液性免疫と細胞免疫
細目レベル
① ① 自然免疫系は、体内に侵入した病原体などの非自己を感知してえ素早い生体防御反応をお
こす。獲得免疫系ではある1個の細胞が反応できる抗原は1種類のみだが、自然免疫系の細胞
は数十個のレセプターを持っていて、それらはトル様レセプターのように細菌に共通する抗原
を認識するレセプターであるため、体内に侵入した細菌にいち早く反応できる。食細胞は、抗
菌ペプチド(分子量の小さいタンパク質)を分泌したり、貪食したりして病原体を殺す。食細
胞は直接攻撃する以外に、活性化してサイトカインを分泌することにより周囲の免疫担当細胞
に、異物が侵入したことを伝達する。補体とは血液中に含まれ、生体防御機構に関わるさまざまなタンパク質分子群である① 自然免疫系は、体内に侵入した病原体などの非自己を感知してえ素早い生体防御反応をおこす。獲得免疫系ではある1個の細胞が反応できる抗原は1種類のみだが、自然免疫系の細胞は数十個のレセプターを持っていて、それらはトル様レセプターのように細菌に共通する抗原を認識するレセプターであるため、体内に侵入した細菌にいち早く反応できる。食細胞は、抗菌ペプチド(分子量の小さいタンパク質)を分泌したり、貪食したりして病原体を殺す。食細胞は直接攻撃する以外に、活性化してサイトカインを分泌することにより周囲の免疫担当細胞に、異物が侵入したことを伝達する。補体とは血液中に含まれ、生体防御機構に関わるさまざまなタンパク質分子群である。抗体が病原体に結合するとさまざまな種類の補体がその周囲に集合し活性化して細胞膜を破壊する。
② 皮膚や粘膜には樹状細胞が存在し、樹状細胞はさまざまな病原体に対するレセプターを持っているので、病原体の侵入により活性化される。これは特異的な反応ではないので、ここまでは自然免疫系の反応と言える。活性化された樹状細胞はリンパ管に入り、リンパ液の流れに乗ってリンパ節へ移動し、キラーT細胞やヘルパーT細胞にMHC(HLA)分子とともに抗原情報を提示する。自分自身である印(MHC)と一緒に抗原(非自己)を提示することにより、異物の侵入をT細胞に知らせる。ここから獲得免疫系の反応が始まる。T細胞は自分自身では抗原を認識することができないので、抗原提示能力のある細胞の関与が必要で、これが獲得免疫系の反応時間がかかる原因となっている。
③ 体内に異物が侵入したとき、つまり感染が起こったときまず食細胞が病原体などの異物を貪食するのは自然免疫系の反応である。その後抗原を食べた食細胞が特異的に刺激され得活発に働く過程は獲得免疫の反応に含まれる。獲得免疫系の反応では、抗体による反応を液性免疫、キラーT細胞と食細胞による反応を細胞性免疫と呼ぶ。液性免疫では樹状細胞からヘルパーT細胞に病原体の抗原の情報が伝わり、ヘルパーT細胞はB細胞に情報を伝え活性化する。するとB細胞は形質細胞に変化して、抗体の産生が始まる。細胞性免疫では、樹状細胞から直接抗原情報を伝えられたキラーT細胞が、病原体に感染した自己細胞を攻撃する他に、樹状細胞から抗原情報を伝えられたヘルパーT細胞がマクロファージに抗原情報を伝え活性化し、マクロファージが直接病原体を貪食する。
キーワード
① トル様レセプター、細菌共通抗原、抗菌ペプチド、貪食、サイトカイン ② 樹状細胞、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、抗原提示 ③ 抗体、液性免疫、キラーT細胞、食細胞、細胞性免疫
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」476頁~479頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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感染症とアレルギー
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。。このコマでは、感染症の原因となる病原体の種類、ヘルパーT細胞の種類と感染症への対応、免疫細胞の数の減少と機能の低下、獲得した免疫能力の差、MHC(HLA)の差、IgEが関与するアレルギー、IgEが関与しないアレルギーについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」480頁~484頁
コマ主題細目
① 免疫系と感染症 ② IgEが関与するアレルギー ③ IgEが関与しないアレルギー
細目レベル
① 感染症とは、病原微生物がヒトの体に侵入し定着し,増殖を開始することによっておこ
る。感染症の原因となる病原体には、細菌、ウイルス、真菌(カビ)、寄生虫がある。ヘルパ
ーT細胞にはさまざまな種類があり、Th1細胞はキラーT細胞やマクロファージに働きかける。寄生虫には、Th2細胞が反応し、好酸球、好塩基球、肥満細胞、マクロファージに働きかける。易感染性(感染症へのかかりやすさ:免疫能力の強弱)に影響する因子として、免疫細胞の数と機能の低下がある。高齢者では免疫細胞の数が減少するので免疫能力が低下する。ストレスが存在すると交感神経系が優位になって、ステロイドホルモンの分泌が増え免疫能力を抑制する。栄養状態が悪化すれば細胞や抗体を作る材料が不足するので、免疫能力が低下する。今までに獲得免疫の差として、前回の感染を記憶している免疫記憶細胞があれば速やかに免疫反応が立ち上がる、また、ワクチン接種によりあらかじめ抗体産生を促していれば、その感染症にかかりにくくなる。HLAの差としては、T細胞の抗原提示の時にMHCとともに抗原提示するので、HLAは多くの種類があり、特定の抗原に対しての抗原提示能力に差が生じる。
② 日常的な抗原に対するアレルギーはほとんどこの1型アレルギーで、Ⅰ型アレルギーは即時型過敏症やアナフィラキシー型と呼ばれ、IgEが関与する。花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー、じんま疹などがある。樹状細胞が抗原を取り込むとヘルパーT細胞に抗原提示し、ヘルパーT細胞はB細胞を活性化して形質細胞となり大量のIgEを産生する。IgEは肥満細胞に結合し、このIgEが抗原と結合すると肥満細胞が活性化され、大量のヒスタミンやロイコトリエンを放出させる。ヒスタミンの作用が全身に及ぶと、気管の収縮や浮腫を起こし呼吸困難となり、血管拡張と血中から組織への体液流出から、ショック症状や肺水腫をおこし、これをアナフィラキシーショックとよぶ。花粉症もⅠ型アレルギーのメカニズムでおこり、減感作療法が行われる。
③ Ⅱ型アレルギーは、IgGが自己抗体として自己の細胞上に付着した自己抗原と反応し細胞障害するもので、自己免疫性溶血性貧血やバセドウ病(甲状腺機能亢進症)などである。Ⅲ型アレルギーは、抗原・抗体・補体による免疫複合体が血流にのって組織にいたり毛細血管に沈着して組織を傷害するもので、免疫複合体アレルギーともよばれ、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチがこれにあたる。Ⅳ型アレルギーは、T細胞による免疫応答で、発症までに48~72時間かかるので、遅延型アレルギーともよばれる。代表的なものは、金属アレルギーやウルシかぶれなどである。肺結核の感染を調べるツベルクリン反応もこのメカニズムで、移植片対宿主病(GVHD:graft versus host disease)IV型反応による。
キーワード
① ヘルパーT細胞、Th1細胞、Th2細胞、易感染性 ② IgE、樹状細胞、ヘルパーT細胞、肥満細胞、ヒスタミン、アナフィラキシー ③ 自己抗体、補体、免疫複合体、遅延型、T細胞
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」480頁~484頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
20
自己免疫
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、自己免疫疾患の発症機序、遺伝的要因、全身性自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス)、臓器特異的自己免疫疾患(Ⅰ型糖尿病、重症筋無力症、バセドウ病)について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」485頁~487頁
コマ主題細目
① 自己免疫疾患の発症機序 ② 全身性自己免疫疾患 ③ 臓器特異的自己免疫疾患
細目レベル
① 自己免疫疾患は、自己寛容が破綻することによっておこる。ヒトの体は、抗原に対して反応する多様な免疫細胞をつくりだすと同時に、自分の成分と反応する有害な細胞も作るが、この自己反応性細胞は、通常は働きが抑えられている。しかし外界からの異物によって感染が起こると,それがきっかけで活性化されてしまうことがある。活性化された自己反応性T細胞が出現するとそれによって自己抗体を産生するB細胞から形質細胞が出現する。また感染した病原体の抗原が自己抗原に似ていれば、自分自身を攻撃する抗体が産生される。また遺伝的要因も自己免疫疾患の発症には大きく関与している。特定のHLAを持つヒトは、あるタイプの自己免疫疾患なりやすい。
② 全身性自己免疫疾患の代表例は、関節リウマチと全身性エリテマトーデス(SLE)である。関節リウマチは、関節内の滑膜細胞に対する自己抗体により関節内に炎症が生じ、滑膜細胞が異常増殖し関節が破壊される。自己免疫疾患の中で最も発生の頻度が高く、女性に多い。SLEは細胞の核の成分に対する抗体が出現し(抗核抗体)、抗原抗体複合体が全身の組織に沈着し組織を障害する。皮膚症状など多彩な症状があるが、両頬の蝶形紅斑、関節炎・関節痛が多く見られるが、重症例では、ループス腎炎、中枢神経、血管病変が見られる。長期の免疫抑制治療で、日和見感染のリスクも増加するが、ループス腎炎による腎障害が予後決定因子である。
③ 1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島のインシュリン分泌するB細胞に対する自己抗体により、B細胞が破壊されインスリン欠乏がおこり発症する。インシュリンが産生できないため、インシュリン投与が必要である。重症筋無力症は、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体ができて、神経末端で分泌されたアセチルコリンが筋肉のレセプターに刺激を伝達できなくなって(刺激伝達をブロック)発症し筋肉を動かせなくなる。バセドウ病(甲状腺機能亢進症、グレーブス病)は、逆に甲状腺の甲状腺刺激ホルモンレセプターに対する抗体が、レセプターを過剰に刺激して(抗体による過剰刺激の入力)、甲状腺ホルモンが大量に分泌されるため発症する。
キーワード
① 自己寛容、自己抗体、自己反応性T細胞、HLA ② 関節炎、滑膜細胞、抗核抗体、ループス腎炎 ③ 自己抗体、インスリン産生細胞、アセチルコリン受容体、甲状腺刺激ホルモンレセプター
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」485頁~487頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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体温調節
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。体温調節では体温の分布、熱の出納、体温調節、高体温・低体温について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」488頁~497頁
コマ主題細目
① 体温の分布 ② 熱の出納 ③ 体温調節
細目レベル
① 核心温度は人体内部の恒温部の温度で、直腸温・鼓膜温・食道温などが用いられる。臨床的には腋窩温・直腸温・口腔温が用いられることが多い。口腔温は腋窩温より約0.5 ℃低く、腋窩温は直腸温より約 0.8 ℃低い。核心温度には日内変動があり、概日リズム(サーカディアンリズム:circadian rhythm)とよばれ、午前2時から4時が最低で、午後の夕方にかけてが最高である。体温に伴い血中ホルモン濃度も同じように周期的に変化する。早朝起床前の体温を基礎体温と呼び、成人女性では月経周期と関連して変動する。排卵日に最低となり、その後高温相に移行する。その後月経開始とともに排卵前の体温に低下する。排卵及び黄体期に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響によって代謝が亢進し、体温が上昇する。
② 熱の産生には、身体活動(運動や労働による代謝亢進)、食事誘発性熱反応(食事後の代謝亢進:特にタンパク質摂取)、ふるえ:shivering(骨格筋の収縮で発熱)、非ふるえ熱産生(褐色脂肪組織:肩甲骨の間・腋窩・頸部・胸腹部大血管周囲のミトコンドリアの多い褐色の脂肪組織で行われる)がある。熱の放散は、物理的には放射(radiation)、伝導(conduction)、対流(convection)、蒸発性熱放散によっておきる。不感蒸泄は、皮膚、肺・気道粘膜からの呼気として1日に約800 ~ 1000mL放出され、500 kcalの熱が放散される。外気温の上昇や運動による熱産生でエクリン腺から発汗がおこる。温熱性発汗は全身で生じる。精神性発汗は精神的な緊張でおこり手掌・測定・腋窩・額・鼻におこる。味覚性発汗は、刺激性の食品により顔面におこる。
③ 温度受容器は、皮膚と中枢の視床下部にある。皮膚には温点と冷点が存在し、温線維と冷線維が自由神経終末として存在し、中枢に伝えられる。温度受容器は視床下部に温度感受性ニューロンが存在する。体温上昇時は皮膚血管を拡張させ血流を増加させ、発汗を増やす。体温低下時は代謝を亢進させ熱産生を増大し、皮膚血流量を低下させて熱放散を減少させる。発熱は体温調節中枢への機械的刺激(脳出血・脳腫瘍・頭蓋骨骨折)と、化学的刺激:細菌感染による外因性発熱物質や内因性発熱物質(インターロイキン1やインターロイキン6などのサイトカイン)が脳内でプロスタグランジンE2を産生させこれが体温調節中枢に作用することによりおこる。精神的刺激はヒステリーや神経症に見られ大脳皮質からの影響による。
キーワード
① 核心温度、直腸温、基礎体温 ② 食事誘発性熱反応、不感蒸泄、発汗 ③ 温点、冷点、視床下部、視索前核
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
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小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」488頁~497頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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内分泌系1
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化)について学習する。このコマでは、ホルモンの概念とその変遷、フィードバック機構ついて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」504頁~511頁
コマ主題細目
① 内分泌系の全体像 ② フィードバック機序 ③ ホルモンの化学的性質と作用機序
細目レベル
① 内分泌とは特定の導管を持たず,ホルモンという情報伝達物質を調節血液中に分泌する形式をいう。内分泌器官から分泌されたホルモンは、標的細胞に作用して体内の種々の生理状態を調節制御する。ホルモンが内分泌器官から血流を介して離れた臓器に運ばれ、このホルモンを受け取ることが出来る装置(受容体)を持った標的細胞だけに作用するものが古典的概念である。現在では、神経細胞から分泌されるもの(神経内分泌系:視床下部のソマトスタチン)、血液中に分泌せず周囲の細胞に作用するもの(傍分泌系:ライディッヒ細胞のテストステロン)、いったん分泌されて自分自身に作用するもの(自己分泌系:消化管ホルモンのガストリンやセクレチン)などが発見され、細胞同士の間で刺激や情報を伝える物質をホルモンと呼んでいる。
② 下垂体から出る多くのホルモンは、他の内分泌器官に対してホルモンを出させるように作用する(上位ホルモン)。一方その内分泌器官から分泌されたホルモン(下位ホルモン)の一部は上位ホルモン器官に帰って、上位ホルモンの分泌を制御する。このとき、上位ホルモンの分泌を増加させるように作用する場合を正のフィードバックといい、上位ホルモンの分泌を減少させるように働く場合を負のフィードバックという。生体内での大部分のフィードバックは負のフィードバックで、正のフィードバックは特種な場合にみられ、分娩時の下垂体後葉からのオキシトシン、排卵時の視床下部からの黄体形成ホルモン分泌ホルモン(ゴナドトロピン)、胎生期の性決定時のアンドロゲンシャワーなどがあげられる。
③ ホルモンをその化学構造で分類すると、ステロイドホルモン、ペプチド(アミノ酸誘導体)ホルモン、アミン(1個のアミノ酸)に分けられる。ステロイドホルモンはコレステロールから作られ、脂溶性なので細胞膜を通過して、細胞核にある受容体(核受容体)に直接結合する。ペプチドホルモンは水溶性のアミノ酸誘導体で、数個以上のアミノ酸が鎖状につながっている。ステロイドホルモンとペプチドホルモンは古典的内分泌器官から分泌される。アミンは1個のアミノ酸から内分泌パラニューロンで作られ、水溶性である。ペプチドホルモンとアミンは細胞膜を通過できないので、細胞膜上の受容体(レセプター)に結合し生理活性を示す。
キーワード
① 内分泌腺、標的細胞、受容体、自己分泌、傍分泌(パラクリン)、神経分泌 ② フィードバック、正のフィードバック、負のフィードバック ③ ステロイドホルモン、ペプチドホルモン、アミン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」504頁~511頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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内分泌系2(視床下部と脳下垂体)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、視床下部、脳下垂体、松果体から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」512頁~516頁
コマ主題細目
① 視床下部 ② 下垂体前葉、下垂体後葉 ③ 松果体
細目レベル
① 間脳の一部である視床下部は、視床の下部に位置し、第三脳室の底部と側壁下部にあたり、脳下垂体に連続している。内部には視索前核(性腺刺激ホルモン制御)、視索上核(バゾプレシン産生)、室傍核(オキシトシン産生)、漏斗核(弓状核)(下垂体前葉ホルモン調節因子)があり、神経細胞と内分泌細胞の両方の形態と構造を持つ神経内分泌細胞からなる。視床下部からは、各種下垂体ホルモンの放出因子と、逆の作用をする抑制因子としてプロラクチン抑制(PIH)、甲状腺刺激ホルモン・成長ホルモン抑制(ソマトスタチン)の抑制因子、また下垂体後葉ホルモン(バゾプレシン、オキシトシン)は、視床下部の神経内分泌細胞で産生され、軸索を通って下垂体後葉に運ばれ貯蔵される。
② 視床下部から分泌されるホルモン放出因子の作用を受けて、成長ホルモン、プロラクチン(乳汁分泌促進)、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌する。成長ホルモンは、直接作用としては脂肪細胞と肝細胞と筋肉細胞に抗インスリン作用をおよぼす(血糖を上昇)。一方、間接作用として肝臓に作用
しインスリン用成長因子Ⅰ(IGF-I)を分泌させ、これが筋肉、骨、線維芽細胞、脂肪細胞に働いて成長がおこる。バゾプレシンとオキシトシンは視床下部の神経細胞内でつくられ、神経軸索が下垂体後葉まで伸びてきて後葉に貯蔵されている。バゾプレシンは抗利尿ホルモン(ADH)であり、腎臓の集合管細胞の水の再吸収を促進する。末梢血管を収縮させ収縮期血圧を上昇させる働きもあるので、脱水や出血時に働く。オキシトシンは授乳時に乳頭を吸啜されると分泌され母乳を出し(射乳)、分娩時には子宮を収縮させる。
③ 松果体は視床上部にあり、第三脳室後端・正中部に位置する8x5mm程度の円錐形の小さい腺である。メラトニンを分泌する松果体細胞と支持組織(神経膠細胞由来)からなり、ヒトでは脳砂と呼ばれるカルシウムを含む沈殿物がみられるため、頭部単純X腺撮影で観察されることがある。メラトニンは、脳神経伝達物質セロトニンから作られ、体内時計の役割を果たし、太陽の光りが減少すると分泌が増加し、体温を下げたり活動を低下して眠りの態勢に入るといわれている。また視床下部に作用して性腺刺激ホルモン分泌ホルモンの分泌を抑制し、性腺の発育を抑える。メラトニン受容体アゴニスト(メラトニン受容体に結合してメラトニンと同じように作用をする薬剤)が、新しいタイプの不眠症治療薬として開発された。
キーワード
① 下垂体ホルモン放出因子、ソマトスタチン、プロラクチン放出ホルモン、プロラクチン抑制ホルモン ② 副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチンと成長ホルモンバゾプレシン、抗利尿ホルモン、ADH、オキシトシン、子宮収縮、授乳作用 ③ 視床下部、メラトニン、体内時計、不眠症治療薬
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」512頁~516頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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内分泌系3(甲状腺と上皮小体)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、甲状腺と上皮小体から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」517頁~520頁
コマ主題細目
① 甲状腺ホルモン ② カルシトニン ③ 上皮小体ホルモン
細目レベル
① 甲状腺は、頸部前面の甲状軟骨の下に位置する蝶形の器官で、嚥下とともに上下する。蝶
の羽にあたる部分を右葉・左葉、そのあいだだをつなぐ銅にあたる部分を峡部とよぶ。両葉の
後面の上下に1個ずつ、合計4個の米粒大の上皮小体(副甲状腺)が付属している。甲状腺ホ
ルモンはヨードを含みその合成には食物から摂取されたヨードが必要である。生理活性のある
甲状腺ホルモンはサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類があり、サイログ
ロブリンに1個のヨードが結合したモノヨードチロシン(MIT)と2個結合したジヨードチロシ
ン(DIT)から、サイロキシン(T4)は2個のDTI、トリヨードサイロニン(T3)はMTYとDTIの
結合により作られる。甲状腺ホルモンは、甲状腺刺激ホルモンの作用で合成が促進され、多く
の臓器で代謝を亢進し熱を発生し、タンパク質、核酸合成を促進するので体の成長に不可欠で
ある。また血糖値を上昇させ、コレステロール分解を促進する。
② カルシトニンは甲状腺の濾胞傍細胞で合成分泌される。血中のカルシウムイオン濃度が増加すると分泌が亢進し、骨組織からのカルシウム放出を抑制し骨形成を高めて、カルシウム濃度を低下させる。カルシトニンは上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン)と逆の作用を有し、両者で血中のカルシウムイオン濃度を一定に保っている。またカルシトニンは腎臓では尿細管からのカルシウムイオン・リン酸・ナトリウムイオン・カリウムイオンの尿中への排出を促進する。臨床的には、カルシトニンは骨のカルシウム量を増加させるので、骨粗鬆症の治療薬として用いられている。
③ 上皮小体は甲状腺の左右の裏の上下に4個存在する米粒大(30mg~40mg)の黄褐色の器官で、甲状腺の皮膜の中に(時には甲状腺実質内)埋まった形で存在する。主細胞と好酸性細胞からなり、主細胞が上皮小体ホルモン(パラソルモン:PTH)を分泌する。骨吸収を促進して、骨からのカルシウムの遊離を促し、血中のカルシウム濃度を上昇させる。腎臓の近位尿細管から無機リンや水酸化イオンのは移出を促進し、遠位尿細管でのカルシウムの再吸収を促す。上皮小体からのホルモン分泌は、血中のカルシウムイオン濃度によって調節されていて、血中のカルシウムイオンの濃度が低下すれば分泌が増加し、カルシウム濃度が上昇すれば分泌が抑制される。血中のカルシウム濃度はビタミンD(腸からの吸収促進)の影響も受ける。
キーワード
① サイログロブリン、T4、T3、ヨード、代謝亢進 ② 濾胞傍細胞、血中カルシウム濃度、骨形成、骨粗鬆症 ③ パラソルモン、骨吸収、遠位尿細管再吸収、無機リン排泄
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」517頁~520頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
25
内分泌系4(膵臓と副腎)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、膵臓と副腎から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」521頁~527頁
コマ主題細目
① 膵島の働き ② 血糖の調節と糖尿病 ③ 副腎皮質、副腎髄質
細目レベル
① 膵臓は胃の後方の後腹膜腔にあり、頭部を十二指腸側、尾部を脾臓側にして横にのびる膵液を分泌する外分泌臓器である。その実質内に0.1mm程度の内分泌細胞群の膵島(ランゲルハンス島)が、約100万個から160万個存在する。膵島には4種類の細胞が存在し約20%がグルカゴンを分泌するA(α)細胞、約70%がインスリンを分泌するB(β)細胞、5~10%ソマトスタチンを分泌するD(δ)細胞、1~2%が膵ポリペプチドを分泌する膵ポリペプチド(PP)細胞である。インスリンは血液中のグルコースを取り込みグリコーゲン合成を促すので、血糖を低下させる。グルカゴンはインスリンの逆の作用を持ち異化作用を有する。ソマトスタチンはD細胞から分泌されるホルモンで視床下部から分泌されるものと同じである。インスリンやグルカゴンの分泌を抑制する。PP細胞からは膵ペプチドが分泌され、膵臓の外分泌を抑制する。
② 血糖値は、血中に入るグルコース(消化管からの吸収、肝臓でのグリコーゲン分解による放出)と血中から出るグルコース(筋肉や脂肪組織への取り込み、肝臓でのグリコーゲンの合成)のバランスによって決定される。血糖を低下させるホルモンはインスリンのみ、上昇させるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、糖質コルチコイドなどである。内臓神経(肝臓の交感神経)はグリコーゲンを分解して血糖を上昇させ、迷走神経(副交感神経)はグリコーゲン合成を高め血糖を下げる。Ⅰ型糖尿病は、B細胞に対する自己抗体などでB細胞が破壊され、インスリン欠乏状態でおこる。Ⅱ型糖尿病はインスリン分泌の減少やインスリン抵抗性によりおこり、臨床では生活習慣病であるⅡ型糖尿病がほとんどである。
③ 鉱質コルチコイドはアルドステロンで、遠位尿細管でナトリウムの再吸収を促進し循環血液量を増加させる。糖質コルチコイドはコルチゾールがほとんどで、糖質、タンパク質、脂肪、水・電解質代謝に影響し、抗炎症作用を持つ。分泌量には日内変動があり、朝最も多く分泌されるがストレスによっても分泌量が増加しストレスホルモンともいわれる。強力な抗炎症作用を持つので、臨床でも治療薬として多用される。性ホルモンである副腎性アンドロゲンも分泌される。カテコールアミンを生成分泌し、アドレナリン(エピネフリン)分泌細胞とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)分泌細胞がある。カテコールアミンは心臓、血管、肝臓、呼吸器、代謝などに影響をおよぼす。
キーワード
① ランゲルハンス島、B細胞、A細胞、D細胞、PP細胞 ② インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン、Ⅰ型、Ⅱ型 ③ 糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン、交感神経、副交感神経
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」348頁~361頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。
26
内分泌系5(性腺とその他のホルモン分泌器官)
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、卵巣と精巣、それ以外のホルモン分泌器官について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」528頁~537頁
コマ主題細目
① 卵巣 ② 精巣 ③ 新定義のホルモン
細目レベル
① 卵巣は親指の頭程度の大きさの卵円形扁平な臓器で、骨盤内の左右に1個ずつあり、成熟卵の放出と女性ホルモンの分泌を行う。卵巣内部では卵胞が発育し、成熟卵が放出されると(排卵)、破裂した卵胞は黄体となり、次いで白体となる。視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンが脳下垂体に働き、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが分泌され、それらが卵巣にはたらいて、卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が、黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される。エストロゲンは、思春期には第二次性徴、乳房・子宮の発達、皮下脂肪の発達、骨端閉鎖に働き、成人では月経周期に関係する。また妊婦では妊娠の維持に必要である。老化によりエストロゲン濃度が低下すると、閉経、排卵停止、骨粗鬆症、乳病や膣の萎縮がおこる。
② 精巣は左右1対の臓器(約10g)で陰嚢内にあり、精子形成に必要な体温やり2~3度低い温度に保たれている。精巣の間質にあるライディッヒ細胞(間質細胞)は、下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモン(LH)の作用を受けて、テストステロンを合成分泌する。テストステロンは全身の臓器に作用するが、主に精巣・前立腺・精嚢に働く。筋肉や骨では成長や発育を促進する。思春期では骨格筋の成長、骨端閉鎖、声変わり、毛髪成長、陰茎と陰嚢の成長、精子産生開始に働く。一方、卵胞刺激ホルモン(FSH)は、セルトリ細胞に働いて精子の成長を助ける。セルトリ細胞は,精細胞の指示、栄養供給、アンドロゲン結合タンパクの合成・分泌、インヒビン分泌をおこなう。
③ 消化管ホルモンとしては、ガストリン(壁細胞胃酸分泌)、コレシストキニン(胆嚢収縮)、セクレチン(膵液分泌)、胃抑制ペプチド(胃液分泌抑制)、ソマトスタチン(ガストリン・セクレチン・バゾプレシン・胃抑制ペプチド・インスリン・グルカゴンなどの分泌抑制)など20種類以上が確認されている。腎臓からは、レニン(昇圧)、カリクレイン(降
圧)、プロスタグランジン(降圧)、エリスロポエチン(造血)が分泌される。胸腺からはチモシン(T前駆細胞からT細胞への分化)が分泌される。心臓からはナトリウム利尿ペプチド(ナトリウム利尿作用、降圧作用)が分泌される。脂肪からはレプチン(視床下部の満腹中枢に作用して食欲抑制)、アディポネクチン(インスリン抵抗性改善、血管壁修復、生活習慣病リスク低減)が分泌される。血管内皮からはエンドセリン(血管平滑筋収縮)が分泌される。
キーワード
① 視床下部、LH-RH、LH、FSH、エストロゲン、プロゲステロン ② LH、ライディッヒ細胞、テストステロン、FSH、セルトリ細胞 ③ 消化管ホルモン、エリスロポエチン、レニン、レプチン、アディポネクチン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」528頁~537頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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卵巣の構造と機能
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵巣の構造、機能として卵子の発育、思春期開始のメカニズム、性成長とホルモン分泌、更年期について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」538頁~546頁
コマ主題細目
① 生殖系の全体像 ② 卵巣・子宮の構造と機能 ③ 更年期
細目レベル
① 生殖系とは子孫を残す仕組みで、男性の場合は精巣、女性の場合は卵巣が主にその役割を果たす。しかしこれらの器官だけで生殖機能が営まれるわけではない。精巣で男性ホルモンのテストステロンが生成・分泌され、精子が作られる。作られた精子は精管を通って尿道に合流して、体外に排出される。卵巣では女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが産生分泌される。毎月1個の卵子が成長し、排卵が起こり卵管に入っていく。また、子宮内でも内膜が増殖し、受精卵が子宮に来た時の準備をするが多くは来ないため、増殖した内膜が剥離されて体外に出る(月経)。これらの変化には視床下部(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)や下垂体前葉(性腺刺激ホルモン)から分泌されるホルモンの指令を受けている。
② 卵巣は子宮の左右に一つずつある器官で、子宮とは固有卵巣索で、腹壁とは卵巣提索でつながっている。12~14歳ころの思春期になると活発に発育して、生殖可能年齢では3.5x2.0x1.0cmの球状扁平で約7gとなる。閉経後は急速に萎縮して約半分になる。子宮・卵管・卵巣への血液の供給は、腹部大動脈が左右にわかれた総腸骨動脈の分枝である内腸骨動脈から出る子宮動脈と、左右腎動脈から分枝して下降してきた卵巣動脈によって行われる。卵管漏斗部に接していて、排卵がおこると、卵子はいったん腹腔内へ出てから卵管に入る。卵子は、胎児では700万個以上存在するが、出生時には200万個となり半分はさらに発育停止し、100万個が減数分裂の前期で停止したままで思春期をむかえ30万個まで減少する。思春期とは、ホルモン分泌がおこる内分泌機能と排卵がおこる配偶子形成機能が発達し、生殖可能となった時期を意味する。副腎から分泌されるアンドロゲンと下垂体から分泌されるヒト成長ホルモン、エストロゲンが性成長に影響する。
③ 女性は40歳頃(前後約5年間)になると、卵巣の卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)に対する反応が低下し始める。閉経前後の数年間は更年期と呼ばれ、この時期に卵胞が卵巣から消失しエストロゲン濃度は急速に低下する。この変化に伴ってFSHやLHは上昇し、閉経直後にピークに達する。閉経後はエストロゲンの一種であるエストロンが末梢の脂肪組織の中で合成される。低エストロゲンから来る2つの主要な更年期症状は顔や体が突然熱く感じるホットフラッシュと、膣の焼け付くような乾燥感や性交痛である。またさまざまな更年期症状(関節痛、めまい、頭痛、動悸、うつ症状など)が出現する。
キーワード
① 精巣、卵巣、テストステロン、エストロゲン、プロゲステロン ② 原始卵胞、卵子、減数分裂、排卵、初潮、ゴナドトロピン放出ホルモン ③ ホットフラッシュ、膣乾燥、関節痛、めまい、頭痛、動悸、うつ症状
コマの展開方法
社会人講師
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ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」538頁~546頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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卵管・子宮・膣
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵管、子宮の子宮体部、子宮峡部、子宮頸部(頸管)、血管とリンパ管、膣、外生殖器の構成器官と腺、血管、リンパ管について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」547頁~553頁
コマ主題細目
① 卵管 ② 子宮 ③ 膣、外生殖器
細目レベル
① 子宮底部の左右から骨盤壁に向かって伸びる約10cmの筋性の環状構造をもった器官で、腹腔内は卵管采を通じて子宮、膣へとつながっている。卵巣に近い約3分の2が卵管膨大部で,通常受精はこの膨大部で行われる。通常着床は子宮内膜でおこるが、それ以外の場所に着床した場合を子宮外妊娠(異所性妊娠)と呼び、95~98%は卵管に着床する。卵管漏斗部は、排卵されいったん腹腔内に出た卵子を受け取る場所で卵管采ともいわれる。ついで卵管膨大部、卵管峡部、卵管間質部からなる。臨床的な卵巣癌の多くは卵管から発生する。
② 子宮は、約9x4cmの洋梨型をしていて、子宮体部、子宮峡部、子宮頚部に分けられる。子宮壁は内膜・筋層(子宮筋層)・外膜の三層で、筋層は外側の縦走筋と内側の輪状筋の間に最も発達した斜めに走行する厚い筋層がある。子宮体部は子宮角部と子宮底部からなり内層は子宮内膜でおおわれ腺組織を含む粘膜で覆われていて筋層からのよく発達した血管が分布している。子宮峡部は子宮体部と子宮峡部の間で約5mmである。子宮体部と子宮峡部の境目を解剖学的子宮口とよび、これより1cm下で子宮内膜が子宮頚部内膜に変わるところを組織学的子宮口と呼ぶ。子宮頸部(頸管)は約3cmで、排卵期には粘性の分泌液(子宮頚管粘液)が増加する。
③ 膣は内生殖器と外生殖器をつなぐ約7~9cmの管状器官である。後壁上部は後膣円蓋と呼ばれ、腹腔側ではダグラス窩と接している。膣粘膜は重層扁平上皮でおおわれ、上皮細胞はグリコーゲンを蓄えており、デーデルライン桿菌という常在菌の炭水化物代謝に使用されて乳酸を産生し、膣内のpHは酸性に保たれているので(pH3.5~ 4.5)、外部からの雑菌に対する生体防御機構としてはたらいている。外陰部は、膣前庭、陰核、会陰、小陰唇、大陰唇で構成される。処女膜と後陰唇交連の内側の粘膜壁に開口部のある分泌腺がバルトリン腺で、性的興奮で分泌液を排出するが、感染などで管が詰まった場合バルトリン腺腫となる。さらに感染が進むとバルトリン腺膿瘍となる。
キーワード
① 子宮、卵巣、卵管、卵管采 ② 子宮体部、子宮頸部、子宮内膜 ③ 膣、ダグラス窩
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」547頁~543頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
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性周期と妊娠・出産
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵子発生と卵巣周期(月経周期)、月経とホルモン、卵巣によるホルモン分泌、卵巣ホルモンのさまざまな作用、更年期症状と乳癌と合成エストロゲン、プロゲステロン、受精・着床と胎児、不妊、出産、乳腺について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」554頁~573頁
コマ主題細目
① 性周期 ② 妊娠、出産 ③ 乳腺
細目レベル
① 子宮粘膜は、増殖期、排卵、分泌期で28日の周期を構成する。増殖期にはまず複数の卵母細胞が大きくなり始め、6日目頃に1個の卵胞が急に成長を始めて内卵胞膜層(内莢膜層)からエストロゲンを分泌する。排卵は14日目におこり、卵胞は破れて卵子は腹腔内へでる。卵子は卵管采に拾い上げられ卵管に入る。受精がおこらなければ膣を経て排出される。排卵後に卵胞の顆粒膜細胞と卵胞膜層は急速に増殖して黄体に変化しプロゲステロンを分泌する。この時期を黄体期という。卵母細胞は、排卵のおきる直前に第一分裂の減数分裂を行ったあと第二分裂中期で停止し、精子が貫通した時点で第二分裂が終了し卵子となる。プロゲステロンは乳腺の発達を刺激し、子宮筋細胞の興奮を低下させオキシトシンの感受性を低下させ抗エストロゲン作用がある。
② 1回の射精で数千万の精子が腟内に放出されるが、50~100の精子が卵子の誘因物質に引き寄せられ透明帯に付着する。精子はタンパク分解酵素(アクロシン)により卵子の透明膜を貫通し、核の融合がおこる。受精は一般に卵管膨大部でおこる。受精卵は分裂をくりかえしながら桑実胚、胚盤胞となり子宮に達し、子宮内膜に着床する。着床部位からはヒト絨毛ゴナドトロピンが大量に分泌される。受精後黄体は肥大化して妊娠黄体となり、エストロゲンプロゲステロン、リラキシンを分泌する。妊娠6週以降は胎盤から、エストロゲンとプロゲステロンが分泌される。分娩開始時には下垂体後葉からのオキシトシン分泌が正のフィードバックにより急上昇し、子宮が収縮し分娩が始まる。第1期(開口期)、第2期(娩出期)、第3期(後産期)にわけられる。
③ 乳腺では、乳管の増殖と発達にはエストロゲンが関与し、乳腺小葉と腺房の発達にはプロゲステロンが関与する。妊娠中は、エストロゲン、プロゲステロンが乳腺小葉の発達を促す。プロラクチン濃度は分娩まで上昇し続ける。胎盤が排出されるとエストロゲンとプロゲステロン濃度は急速に低下し、血中エストロゲン濃度の低下により乳汁分泌が始まる。授乳時には乳頭の吸啜により下垂体後葉からオキシトシンが分泌され、乳汁が体外に排出される(射乳)。授乳行動はプロラクチン分泌を刺激し、乳汁分泌を維持増進すると考えられている。
キーワード
① 卵胞、黄体、エストロゲン、プロゲステロン、排卵 ② 受精、卵管膨大部、着床、ヒト絨毛ゴナドトロピン、子宮口開大、オキシトシン、陣痛 ③ 乳房、乳管、乳腺小葉、腺房、プロラクチン、射乳
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において10問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」554頁~573頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」の該当する記述を復習する。
30
男性生殖器 精子形成と男性二次性徴
科目の中での位置付け
この科目では、消化器(口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)、皮膚と膜、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、体温調節、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、精巣、精巣上体、精管(輸精管)と精索、精嚢、前立腺、尿道球腺(カウバー腺)、精液、陰嚢、陰茎、精子形成と精子の構造、テストステロンの分泌、第二次性徴(思春期の男性にみられる変化)について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」574頁~584頁
コマ主題細目
① 男性生殖器の構造 ② 男性外生殖器 ③ 男性生殖機能
細目レベル
① 精巣には、精子を作る外分泌腺としての働きと、男性ホルモンを産生する内分泌腺としての、二つの機能がある。精巣は陰嚢内にある左右一対の楕円形の臓器で、各小葉には複雑に折れ曲がった精細管があり、この中で精子が作られる。精細管の間質には、テストステロンを分泌する間質細胞(ライディッヒ細胞)がある。精巣上体を通過する間に(約6m)、未熟な精子が成熟する。精管は精子を輸送し、鼠径管から骨盤腔に入り精嚢と合流し射精管となる。精嚢は膀胱の後にある一対の分泌器官で、果糖やビタミンC、プロスタグランディンを射精時に射精管に分泌し、精子に栄養を与え活性化する。前立腺は、膀胱頚の直下にあるクリのような形をした1個の腺で、尿道前立腺部を取り囲む。射精時にはクリの花の臭いのアルカリ性の液体を分泌し精子を活性化する。前立腺には内腺と外腺があり、前立腺癌は外腺から発生し、前立腺肥大症は内腺の肥大である。尿道球腺(カウバー腺)は、前立腺の下方にあり、性的興奮時に粘液を分泌する。精液は、精子と精嚢・前立腺・尿道球腺からの分泌物を含み、外尿道口から射出される(射精)。pHは7.5で、酸性の子宮内で精子を保護する。正常精液の基
準は、量2ml以上、精子濃度2000万/ml以上、運動率50%以上である。
② 陰嚢は陰嚢縫線で左右に分かれ精巣、精巣上体、精索の下部を包み込む袋状の皮膚で、下
垂することにより体温より低温に保たれている。真皮の直下に平滑筋があり通常は垂れ下がり、外気温が下がると収縮する。陰茎は陰茎体の先端部を陰茎亀頭、皮膚で覆う部分を包皮とよぶ。陰茎下部に尿道を取り囲む尿道海綿体があり、その上に左右の陰茎海綿体がある。海綿体は白膜という厚い結合織で包まれ性的に興奮すると、陰茎背動脈から陰茎海綿体に血液が充満し陰茎背静脈が圧迫されて血流が停止し、陰茎は硬く太くなる。この状態を勃起とよぶ。
③ 精粗細胞から成熟精子になるまでの過程を精子形成という。精細管の基底膜に接して存在する精母細胞は、思春期になると成熟分裂してA型娘細胞とB型娘細胞になる。B型娘細胞が一次精母細胞となるが、一次精母細胞から二次精母細胞になる第一減数分裂のときに染色体数が半減する(減数分裂)。二時精母細胞が第二減数分裂をおこして2個の精子細胞ができる。精子細胞はセルトリ細胞のヒダの中で成熟して精子になる、さらに精巣上体の中で成長し精巣上体尾部にいたる頃にようやく運動能と受精能を得る。精子は運動性細胞で、頭部・中部・尾部の三つに分かれ、頭部はほとんどがDNAを含む核で構成され、これを囲む先体はリゾソーム様の器官で、大量の酵素をフック未、精子が卵子内に侵入し受精するのを助ける。中部はミトコンドリアを含み、尾部の鞭毛運動に必要なATPを供給する。精巣のライディッヒ細胞は、脳下垂体前葉から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)の刺激を受けて、コレステロールからテストステロンを合成する。テストステロンは、第一次性徴期の性腺の発育を促し、第二次性徴期を生じる。テストステロンは、FSH(卵胞刺激ホルモン)に刺激されたセルトリ胞と共働して精子形成を促進し、タンパク同化作用と成長を促進する。第二次性徴期では、陰茎(太く長くなる)・陰嚢(大、色素沈着、ヒダの形成)、精嚢(増大と分泌開始、果糖生成開始)・前立腺(増大分泌開始)、尿道球腺(分泌開始)、喉頭増大、声帯の伸張・肥厚、体毛の増加、皮脂腺の発達、筋肉増量、精神的に攻撃的・活動的になり異性に興味を持つようになる。 精巣は胎生3~4週頃に形成され、胎生8週頃から精巣の間質細胞からテストステロンの分泌が始まり、外生殖器の男性化分化を誘導する。男子の内生殖器は、ウオルフ管と尿生殖銅から形成される。ウオルフ管の大部分は精管となり頭側端部が精巣上体になる。尾側短から射精管が、尿生殖洞から前立腺が形成される。胎児精巣から分泌されるテストステロンにより、包皮、陰茎海綿体が形成さえ胎生15~16週に陰茎が形成される。テストステロンの血中濃度の上昇とともに、二次性徴が始まり勃起や夢精を経験する。
キーワード
① 臓器感覚、自律神経反射、内臓痛、関連痛 ② 脊髄後角、交感神経幹、迷走神経 ③ 老視、白内障、緑内障、老人性難聴
コマの展開方法
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小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、ヨリソル上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」574頁~584頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第版」の該当する記述を復習する。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
消化器系の解剖
摂食中枢と満腹中枢の存在部位を述べることが出来る。3対の唾液腺の存在部位を示すことが出来る。食道の3つの生理的狭窄部位を列挙出来る。嚥下の第1相、第2相、第3相を説明できる。蠕動運動について説明できる。胃の噴門と幽門の機能について説明できる。胃底腺の壁細胞と主細胞の分泌する物質を説明できる。空腸と回腸の部位をを説明できる。肝小葉の構造を示すことができる。胆嚢、総胆管、十二指腸の位置関係を説明できる。膵臓の外分泌と内分泌について説明できる。
胃底腺、蠕動運動、外分泌
10
1,2,3,4,5
消化器系の生理
胃液の分泌について、頭性分泌相、胃性分泌相、腸性分泌相に分けて説明できる。肝臓での間接ビリルビンと直接ビリルビンと胆汁酸の腸肝循環について説明できる。糖質の消化に関係する消化酵素を列挙できる。脂肪の消化に関与する消化酵素を列挙できる。タンパク質の消化に関与する消化酵素を列挙できる。消化された脂質のリンパ系への移行と肝臓への輸送経路を説明できる。大腸の部位の名称と位置関係を示すことが出来る。排便中枢の存在部位とその働きを述べることが出来る。外肛門括約筋と内肛門括約筋のちがいと機能を説明できる。
頭性分泌相、胃性分泌相、腸性分泌相、消化酵素
10
1,2,3,4,5
神経系の解剖
神経膠細胞の種類とその役割を述べることが出来る。大脳皮質の一次運動野の部位を説明できる。間脳の構成要素を列挙しそれぞれの働きを説明できる。脳幹の構成要素を列挙しそれぞれの働きを説明できる。くも膜の解剖学的存在部位と髄膜との関係を説明できる。ⅠからⅩⅡの脳神経を列挙し、その働きを説明できる。31対の脊髄神経の分節とそれぞれの個数を述べることが出来る。末梢神経末端での神経伝達節物質とその受容器が運動神経・交感神経・副交感神経で異なることを説明できる。
神経膠細胞、大脳皮質、間脳、脳幹、神経筋接合部
10
6,7,8,9
神経系の生理
ニューロン(神経細胞)の活動電位(分極→脱分極→再分極)のそれぞれのステージでの、ナトリウムイオンとカリウムイオンの動きを説明できる。ニューロンの軸索での髄鞘による跳躍伝導のしくみを説明できる。中枢神経シナプスで利用される神経伝達物質を列挙できる。神経反射を構成する5つの要素を列挙できる。小脳の障害でおこる病態を説明できる。錐体路系と錐体外路系のちがいを説明できる。交感神経と副交感神経の作用を対比して述べることが出来る。
ニューロン、軸索、シナプス、活動電位
10
6,7,8,9
感覚器の解剖と生理
眼球中膜を構成する3つの要素、角膜と水晶体との関係を説明できる。眼球内部を満たす3つの物質を説明できる。眼球運動の神経支配を説明できる。網膜中心動脈と黄斑との位置関係を説明できる。眼球から後頭葉視覚野までの神経経路を説明できる。中耳を構成する4つの要素を説明できる。蝸牛管とコルチ器の役割を述べることが出来る。嗅細胞と大脳との位置関係を述べることが出来る。視覚の遠近調節のしくみを説明できる。対光反射の臨床的意義を説明できる。3原色を認識する細胞について説明できる。鼓膜から内耳神経までの音の刺激の伝達について説明できる。耳管の役割を述べることが出来る。5種類の味覚を列挙できる。筋紡錘と腱紡錘の役割を説明できる。白内障・緑内障の発症機序を説明できる。老人性難聴について説明できる。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚
10
10,11,12,13
皮膚と膜・免疫系の解剖
胸腔、腹腔、心膜腔を説明できる。胸腺の部位とT細胞の関係を説明できる。骨髄とB細胞との関係を説明できる。リンパ節の二次リンパ組織としての働きを説明できる。顆粒球の種類を列挙できる。リンパ球の種類を列挙できる。NK細胞(ナチュラルキラー細胞)について自然免疫との関連でその役割を説明できる。B細胞と形質細胞の関係を説明できる。樹状細胞とT細胞の関係を説明できる。4種類の抗体の構造のちがいとそれぞれの働きを説明できる。抗体のFab部位とFc部位の役割を説明できる。
漿膜、T細胞、B細胞、樹状細胞
10
14,15,16,17,18,19,20
免疫系と体温調節の生理
抗体の働きを、オプソニン効果との関連で説明できる。IgMとIgGのクラススイッチについて具体的に説明できる。感染細胞に対するキラーT細胞の作用を説明できる。トル様レセプターについて説明できる。易感染性の3つの要因について例を挙げて説明できる。アナフィラキシーショックの発生機序を、IgEの役割に言及して説明できる。Ⅳ型アレルギーに関与する因子と、代表的な疾患を例示できる。代表的な全身性自己免疫疾患を列挙できる。代表的な臓器特異的自己免疫疾患を列挙できる。体温調節での皮膚の役割を説明できる。体温調節の末梢・中枢受容器と体温調節中枢の存在部位を述べることができる。
抗体クラス、アレルギー、自己免疫、体温調節中枢
10
16,17,18,19,20,21
内分泌系の解剖
膵臓の外分泌機能と内分泌機能を、分泌細胞の存在部位と、消化酵素とホルモンのちがいに留意して説明できる。視床下部と脳下垂体の関係を説明できる。甲状腺の存在部位を説明できる。上皮小体の存在部位を説明できる。ランゲルハンス島を構成する細胞を列挙できる。副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンを列挙できる。精巣の精細管の構造を、ライディッヒ細胞とセルトリ細胞の果たす役割に関連して説明できる。
ホルモンの概念、ホルモンレセプター、性ホルモン
10
22,23,24,25,26
内分泌系の生理
3種類のホルモンの化学構造のちがいを述べることが出来る。下垂体前葉から分泌されるホルモンを列挙できる。成長ホルモンの一次作用と二次作用を説明できる。甲状腺ホルモンの作用を説明できる。カルシトニンと上皮小体ホルモンと血中カルシウム濃度の関係を説明できる。糖質コルチコイドの作用を説明できる。脳下垂体前葉から分泌される黄体ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の、男性の体内での作用について、標的細胞を明示して説明できる。消化管ホルモンを列挙しその作用を説明できる。脂肪細胞から分泌される2種類のホルモンを説明できる。
視床下部、脳下垂体前葉・後葉ランゲルハンス島、副腎、精巣・卵巣
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22,23,24,25,26
生殖系の解剖と生理
卵管と卵巣の位置関係を正しく説明できる。子宮体部と子宮頸部のちがいを説明できる。膣内の常在菌とその生体防御での役割について説明できる。性周期での卵巣内の変化について分泌されるホルモンとの関連で説明できる。精細管でのライディッヒ細胞とセルトリ細胞の存在部位とその役割について説明できる。更年期について、ホルモン分泌の変化と具体的症状を説明できる。精子と卵子の形成過程の減数分裂について説明できる。月経周期について、脳下垂体と卵巣からのホルモン分泌量と子宮内膜の状態を説明できる。
内性器、外性器、更年
期
10
27,28,29,30
評価方法
期末試験の点数100点満点で評価する。
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第5版」:林健二 メディカ出版 ISBN978-4-8404-7831-1
参考文献
「人体の構造と機能 第5版」:内田さえ、佐伯由香、原田玲子編 医歯薬出版 ISBN978-4-263-23721-2
実験・実習・教材費
なし