区分
専門基礎科目-疾病の治療と回復促進
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力
倫理観
専門性探求
地域社会貢献
グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性
広い視野
知識・技術
判断力
探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
解剖生理学、病理学の知識に基づき、具体的な疾病とその治療について学ぶ
科目の目的
生体・臓器の形態(解剖学)やその機能(生理学)と、疾病の原因(病理学)についての知識をベースとして、さまざまな疾病と臨床症状の関係を理解する。臨床症状と関連して選択される検査項目とその方法、検査データの解釈・評価法を学ぶ。各疾患の進行度に応じた代表的な治療法を学習する。各臓器別に、代表的な疾病について、病因病態を理解し、症状・症候から検査、結果判定、確定診断までのプロセスを理解できるようにする。治療法についても理解を深め、チーム医療の一員として適切な看護が行えるようにする。ベッドサイドや救急医療で汎用される胸部レントゲン検査や心電図、基本的な血液検査、血液ガス分析なえどのデータを解釈し患者の状態を判断できる能力を身につける。看護学とは、病的状態のヒトとの関わりかたを学ぶ学問であり、個々の疾病の特徴と診断・治療のプロセスを理解することは極めて重要である。
到達目標
症候・検査・治療については、各臓器に特徴的な検査法について学習する。代表的な疾患については、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を学習する。看護師国家試験問題で要求されるレベルの基本的な知識を身につける。具体的な項目については、履修判定指標を参照のこと。
科目の概要
本科目は、人体の各臓器の代表的な疾病について、臓器の解剖生理、徴候と臨床症状、検査法、治療について講義する。また個別の疾病(臓器別:消化器、代謝・内分泌、泌尿器、脳神経、血液、免疫疾患とアレルギー、感染症、運動器)の病態について解説し、症状や検査データに基づいた適切な対応と標準的な治療法について講義する。外科治療の適応疾患については手術術式、麻酔法などについても解説する。(本田和男)
本科目は、高齢者の看護で特に問題となる循環器・呼吸器疾患について、解剖、生理、疾病のメカニズムと検査、治療法を教授する科目である。循環器と呼吸器の疾患について、解剖、病因、病態、症状、症候、診断、治療について講義を行う。(阿部聖裕)
科目のキーワード
疾病、臓器、症状、症候、検査、確定診断、治療法、予後
授業の展開方法
本科目では各臓器の代表的な疾病について学ぶが、教科書「看護のための臨床病態学 改定4版」には、各々の臓器の解剖生理、徴候と臨床症状、検査法、治療についての記述と、個別の疾患についての具体的な記述に分けて述べられている。これらのうち最も重要なのは個別の疾患ごとの概念図である。この1枚の図の中には、疾病の成因、症状、検査、治療法のうち疾病特有の重要なキーワードが抽出されているので、まずこの図を良く見てわからない言葉について教科書の本文を確認しておく。講義では、教科書の本文の記述を忠実にたどりながら、掲載されている図の詳しい解説をすすめる。また必要に応じて理解を深めるための参考資料を配付する。また講義の理解度を自己点検するため「LMS」を用いた小テストを実施する。
オフィス・アワー
本田和男:研究室718:講義終了後
E-mail:k-honda@uhe.ac.jp
阿部聖裕:授業終了後
科目コード
ERE02
学年・期
2年・前期
科目名
疾病・治療論Ⅰ
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
必修
学習時間
【講義】30h
【予習・復習】60h
前提とする科目
解剖生理学Ⅰ、解剖生理学Ⅱ
展開科目
基礎看護学、成人看護学
関連資格
看護師資格 保健師資格
担当教員名
本田和男・阿部聖裕
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
救急・麻酔法
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、救急蘇生法の基本を復習し、麻酔法について、局所麻酔、腰椎麻酔、硬膜外麻酔、全身麻酔、人工換気法について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 808頁~816 頁と配付資料
コマ主題細目
① 救急蘇生法 ② 応急処置、災害医療 ③ 全身麻酔、局所麻酔
細目レベル
① 一次救命処置(BLS)は、救急の現場で行う処置で一般市民でも可能で、使用する医療器具はAED(自動体外式除細動器)のみである。周囲の安全を確認し、傷病者の意識の有無を確認し、呼吸の有無と脈拍の有無を確認し、気道確保、CPR(心肺蘇生)、AEDを行う。二次救命処置(ALS)は、搬送先の病院で、医師や看護師が行う医療行為で挿管セットや注射、薬剤などを使用する。CPRは胸骨圧迫と人工呼吸がセットで、胸骨圧迫を30回行ったら人工呼吸を2回行う。自動体外式除細動器(AED)は、電極パッドを右上胸部と左下胸部にはり、音声メッセージに従って操作する。除細動後は直ちにCPRを再開する。「電気ショックは不要です」のメッセージがあった場合も直ちにCPRを再開する。ALSを実施する救急チームが到着したら引き継ぎを行う。
② 出血をコントロールするには、直接圧迫止血法(出血部位や血管そのものを直接圧迫)、間接圧迫止血法(出血部位への動脈を中枢側で圧迫)、血管の電気凝固、血管の結紮・縫合止血がある、出血性ショックの場合には、ただちに静脈ルートの確保と輸液・輸血開始、気道確保、酸素投与を行う。救急の外傷には、重症外傷(頚椎固定必要)、大量出血(止血・輸液・輸血)、意識障害、緊張性気胸、心タンポナーデなどがある。熱傷は重症度の判定が重要で、体表面積(成人は9の法則、小児は5の法則)と皮膚深度(Ⅰ度~Ⅲ度)で評価する。中毒には、ガス、薬剤、農薬などがあり、必要に応じて胃洗浄を行う。熱中症は、重症度に応じて処置をする。災害の現場でのトリアージタッグ、災害医療派遣チーム(DMAT)について学ぶ。
③ 麻酔とは痛み・苦痛・傷害に対する生体の反応をコントロールすることにより医療行為を補助するもので、国内では麻酔専門医制度により有資格者は登録されている。生体に対する有害刺激は神経系で受容・伝達され、内分泌系を刺激してさまざまなホルモンが分泌され各臓器が働き、免疫系を刺激して生体防御反応(異物・組織損傷を認識、サイトカイン分泌)が始まる。これらの反応をやわらげ、生体のホメオスタシスを保つのが麻酔の目的である。吸入麻酔、静脈麻酔、筋肉内麻酔、直腸麻酔について学ぶ。吸入麻酔における気管内挿管と吸入麻酔器の回路について学習する。表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(腰椎麻酔)のそれぞれの特徴とどのような場合に使用するかを学ぶ。
キーワード
① BLS、ALS、AED ② 外傷、中毒、熱中症、トリアージ、DMAT ③ 麻酔薬、人工換気、気管内挿管、腰椎麻酔、硬膜外麻酔
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の808~816頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
2
消化管(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、消化管の解剖を復習し、特有の症状と検査法、治療法を学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 156頁~175頁
コマ主題細目
① 解剖と生理、症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 胸焼けは胸骨後部から心窩部に書けての焼け付くような不快な感じで、胃食道逆流症の主症状である。腹痛は代表的な自覚症状で、内臓痛(鈍痛で部位がはっきりせず周期的)、体性痛(激しい持続的な痛みで限局性:腹膜炎など)、関連痛(内臓痛の知覚神経と皮膚の痛覚神経が同じ脊髄後角に入る貯め皮膚の痛みとして感じる)がある。悪心・嘔吐は延髄の嘔吐中枢が刺激されおこる。下痢・便秘は便通の異常で、吐血は食道からの出血では鮮紅色、胃・十二指腸からの出血では黒褐色(コーヒー残渣様)である。下血のうち黒色便(タール便)は、上部消化管からの出血、血便は大腸・肛門出血の場合が多い。消化管出血による貧血は、慢性的貧血が起こるので同時に鉄分も不足し、鉄欠乏性貧血となる。
② 消化管について行われる検査はX線検査、内視鏡検査、画像診断、便潜血検査、腫瘍マーカー、ヘリコバクター・ピロリ検査がある。X線検査として、腹部単純撮影、上部消化管造影検査、小腸造影検査、注腸造影検査の方法と、特徴的な所見を学習する。内視鏡検査では最も広く行われる上部消化管内視鏡検査と大腸内視鏡検査の実施方法と得られる所見を学ぶ。次いで超音波内視鏡検査、小腸内視鏡検査の適応疾患についても学習する。画像検査としては超音波検査、コンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、ポジトロン断層撮影(PET)の概略を学ぶ。消化管の検査に特有な便潜血検査(大腸癌検診)、腫瘍マーカー(各種の癌の血液検査)、ヘリコバクターピロリ検査(除菌療法の適応決定)について学習する。
③ 薬物療法での近年の変化は、胃食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍など従来は手術治療の適応であった疾患が、薬物治療によって完治するようになった。これは胃酸分泌抑制剤(プロトンポンプ阻害剤、H2受容体拮抗剤など)の著しい進歩による。内視鏡は単に診断のための処置では無く治療にも積極的に利用され、異物除去、狭窄部位のバルーン(風船)を用いての拡張、内視鏡的止血術(出血部位に薬液を注入またはOリング(輪ゴム)をかける)、内視鏡的ポリペクトミー(内視鏡でポリープを切除)、内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術、経皮的内視鏡的胃瘻造設術などがある。手術療法については、体の負担を軽減する腹腔鏡を用いた手術が広く取り入れられるようになった。さらにロボット支援手術も試みられている。癌に対しては放射線療法、化学療法も用いられる。
キーワード
① 蠕動運動、粘膜層、消化酵素内臓痛、便通異常、消化管出血、 ② 造影検査、内視鏡、ヘリコバクターピロリ ③ 胃酸分泌抑制剤、内視鏡治療、内視鏡手術
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の156頁~175頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
3
消化管(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療、)16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、食道、胃、十二指腸、大腸、肛門について、それぞれに頻度の高い疾病について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 176頁~218頁
コマ主題細目
① 食道 ② 胃・十二指腸 ③ 大腸、肛門
細目レベル
① 胃食道逆流症は、胃液や十二指腸液が食道内に逆流することにより胸やけ、胸痛などがおこる。食道裂孔ヘルニアは、横隔膜の食道裂孔から胃の一部が胸腔内に脱出し胃食道逆流症となる。食道癌は、大部分が扁平上皮癌で,嚥下障害で発見されることが多く、反回神経浸潤で嗄声、気管浸潤で咳嗽がおこる。喫煙と飲酒がリスクを高める。早期の癌は内視鏡的治療(EMR,ESD)、進行癌は手術療法、放射線療法、化学療法が行われる。
② 急性胃炎/急性胃粘膜病変は、ストレスや薬物の影響で胃粘膜に急性炎症性変化がおき、胃酸分泌抑制剤で軽快する。慢性胃炎は、ヘリコバクター・ピロリの感染によるB型胃炎がほとんどで、放置すると発癌のリスクがあるため抗菌薬での除菌療法を行う。化性潰瘍は、胃液中の塩酸とペプシンにより胃壁が自己消化されておこり、ピロリ感染も悪化因子である。胃癌は、前庭部に好発する腺癌でほとんどがピロリ菌感染で、喫煙、塩分摂取、遺伝的素因などが関係する。内視鏡治療、手術が第一選択である。
③ 潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜のびらん・潰瘍を形成し病変は連続性で、下痢と粘血便で再燃と寛解をくりかえす難治性疾患で20代より発症する。中毒性巨大結腸症、大出血、穿孔が起これば手術適応である。クローン病は、病変は非連続的で消化管壁全層が炎症を起こし狭窄症状が出る。虚血性大腸炎は、腸管の血管障害で高血圧症、高齢者、便秘症でおこる。大腸ポリープは、6mm以上の腺腫性ポリープは癌化のリスクあるため切除。消化管ポリポーシスは、遺伝性のものが多い。大腸癌は、APC,p53遺伝子による多段階発癌に注意。虫垂炎、腸閉塞、鼡径ヘルニア、肛門周囲膿瘍/痔瘻ついて学習する。
キーワード
① 逆流、静脈瘤、癌 ② ヘリコバクター・ピロリ、吐血、下血、癌 ③ 潰瘍、狭窄、癌、うっ血、瘻孔
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の176頁~218頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
4
肝臓・胆嚢・膵臓
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、肝胆膵疾患の症候と検査、治療法について学び、代表的な疾患について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 219頁~278頁
コマ主題細目
① 症候、検査、治療 ② 肝臓 ③ 胆道系、膵臓
細目レベル
① 黄疸は、血中ビリルビンの増加により、皮膚や眼球結膜が黄色く見える状態で、尿の色も濃くなる。肝胆膵の急性炎症では悪心嘔吐を伴うことが多い。腹水は肝硬変、腹膜炎、癌性腹膜炎などで腹腔内に液体が貯留し、診断のために穿刺する場合がある。肝性脳症は肝硬変の側副血行路により肝臓で得解毒されずにアンモニアなどが全身循環に入るためおこり、羽ばたき振戦が特徴である。肝硬変では手掌紅斑、くも状血管腫、女性化乳房が見られる。血液検査で肝機能の指標となるのは、アルブミン、コリンエステラーゼ、PT、ICG検査である。画像診断では腹部超音波検査、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、腹腔鏡検査、肝生検、血管造影検査、核医学検査(シンチグラフィ)が行われる。薬物療法については、ウイルス性肝炎の新しい治療薬が注目される。
② 急性ウイルス性肝炎は、多くの場合は一過性であるが一部が慢性肝炎に移行する。A型肝炎はRNAウイルスが経口感染し、一般に予後は良好でワクチンによる予防が可能である。B型肝炎はDNAウイルスの血液感染で、母子感染(垂直感染、性交渉で感染する。一部が劇症化して死亡することもある。入部が慢性肝炎に移行する。ワクチンによる予防が可能である。C型肝炎はRNAウイルスの血液感染で、慢性化しやすい。である。慢性ウイルス性肝炎は放置すると肝硬変に移行する。肝硬変になると、肝不全、消化管出血、肝臓癌などの合併症をおこす。日本ではC型肝炎から発症する肝臓癌が約75%である。ラジオ波凝固療法、手術による切除術が行われる。アルコール性肝障害は脂肪肝をきたすが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が、生活習慣病を背景として増加している。
③ 胆石症は、胆嚢や胆管内に胆石ができ腹痛や黄疸などの症状を示す。胆道感染症は、胆道の閉塞で胆管内に繁殖した起炎菌が肝臓内で血液中に移行しやすく敗血症になることがある。胆嚢癌は女性に多く胆管癌は男性に多い。急性膵炎は、膵酵素による自己消化で、死に到るほど重症化することがあり専門の集中治療が必要となる。慢性膵炎はアルコールが原因で外分泌能・外分泌能ともに低下する。膵腫瘍は早期発見が困難で、浸潤性膵管癌は悪性度が高く予後が悪い。膵体尾部では比較的単純な手術で済むが、膵頭部癌では、膵頭十二指腸切除という複雑な手術が必要となる。
キーワード
① 肝小葉、黄疸、腹水、肝性脳症 ② HBウイルス、HCウイルス、脂肪肝炎 ③ 胆嚢結石、胆嚢ポリープ、胆嚢癌、膵炎、癌
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の219頁~278頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
5
代謝・栄養(生理と症候・検査法)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは生理学について復習し、特有の症候、検査法、治療について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 279頁~292頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 口渇・多飲・多尿は高血糖時、抗利尿ホルモン低下、副甲状腺機能亢進症におこる。体重減少は悪性疾患や重症糖尿病、甲状腺機能亢進症でみられる。体重増加・肥満は体液の貯留か脂肪組織の増多で、肥満はBMI(体格指数)で判定する(25以上)体重(Kg)/身長×身長(m)。意識障害、昏睡は低血糖や糖尿病性昏睡、高アンモニア血症による肝性昏睡がある。冷汗は低血糖の主要徴候である。
② 血糖は糖尿病のコントロール、低血糖の診断に重要で、簡易血糖測定器による血糖自己測定(SMBG)が行われる。また持続血糖モニタリング(CGM)装置も実用化されている。75g経口ブドウ糖負荷試験では、投与前後のインスリン値と血糖値を用いて計算することでインスリン分泌能を判定する。血清脂質は、総コレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)、HDLコレステロール(動脈硬化リスク軽減)、LDLコレステロール(動脈硬化リスク増大)を測定する。尿酸値が高値になると痛風のリスクがある。血清カルシウム値は甲状腺のカルシトニンと副甲状腺ホルモンでコントロールされる。
③ 代謝系疾患の3大治療は、食事療法、運動療法、薬物療法で、食事療法が基盤となる。栄養管理の基本として、標準体重(22×身長×身長m)と身体活動量で算出する必要とするエネルギー摂取量と、3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)の適切な摂取の指導が必要である。栄養素の配分については、摂取エネルギーの総量と栄養のバランスが大切で、エネルギー量の50~60%を炭水化物から摂取し、タンパク質は標準体重1Kgあたり1.0~1.2g(総エネルギー量の14~20%)を目安とする。加齢による運動機能や認知機能の低下した状態をフレイル(虚弱)とよび、予防にはタンパク質の摂取が重要である。活動量が少ない高齢者でも、男性一日60g、女性一日50g摂取が推奨される。
キーワード
① 血糖調節、アシドーシス、アルカローシス、肥満、BMI(体格指数)、骨粗鬆症 ② 血糖自己測定(SMBG)、HDLコレステロール、高尿酸血症 ③ 標準体重、エネルギー摂取量、フレイル
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の279頁~294頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
6
代謝・栄養(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、腸尿病、低血糖、肥満、脂質異常、痛風、ビタミン欠乏症、骨粗鬆症について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 293頁~320頁
コマ主題細目
① 糖代謝 ② 脂質代謝 ③ 核酸代謝、ビタミン、カルシウム代謝
細目レベル
① 糖尿病はインスリンの作用不足による慢性高血糖を主徴とし、特徴的な代謝異常と伴う疾患群で、発症には遺伝因子、環境因子、生活習慣が関与する。糖尿病はⅠ型とⅡ型があり発症機構が全く異なるのでそれぞれの特徴を学ぶ。急性合併症としては糖尿病ケトアシドーシス(糖尿病性ケトン性昏睡)、慢性合併症としては細小血管症として糖尿病3大合併症と言われる①神経障害、②網膜症、③腎症がある。大血管症としては、脳血管障害、冠動脈疾患、末梢動脈疾患がある、また糖尿病性足病変はケアを要する病態である。治療は食事療法、運動療法、経口糖尿病薬、インスリン療法、GLP-1受容体作動薬がある。低血糖症は糖尿病治療中の副作用として発生することが多い。
② 肥満とはエネルギーの摂取過剰、運動不足を主たる原因として体脂肪が増加することであるが、さまざまな合併症(高インスリン血症、脂質代謝異常、高血圧症、高尿酸血症)のリスクをかかえた病的な状態を肥満症とよぶ。BMIが25以上を肥満とする。肥満の中でも内臓脂肪型の肥満は合併症のリスクが高くなるのでメタボリックシンドロームという概念が用いられるようになった。その定義は、①ウエスト周囲径 男性85cm以上、女性90以上、②血圧 収縮期血圧130以上、拡張期血圧85以上、③脂質代謝異常 トリグリセライド150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満、④耐糖能異常 空腹時血糖110mg/dl以上、①と②、③、④のうち二つ以上である。脂質異常症ではコレステロールの中でもLDLコレステロール(肝臓から末梢へコレステロールを輸送)とHDLコレステロール(末梢から肝臓へ回収)の値が重要である。
③ 痛風/高尿酸血症は、核酸の構成成分であるプリン体の代謝産物の尿酸が、関節などに尿酸塩結晶沈着を起こし激痛をきたす。また腎障害もきたす。高尿酸血症は7mg/dlをこえるもので、9mg/dl以上は重症である。治療は食事療法と尿酸合成阻害薬で、発作時にはNASIDsやコルヒチンを使用する。脂溶性ビタミン欠乏症としては、A(夜盲症)、D(くる病、骨軟化症)、K(出血傾向)と、水溶性ビタミンでは、B1(脚気)、B2(口唇症、舌炎)、B6(皮膚炎、末梢神経炎、貧血)、B3:ナイアシン(ペラグラ:皮膚炎と下痢と認知症)、B12(悪性貧血)、C(壊血病)がある。骨粗鬆症は加齢と女性ホルモン減少によりおこり、治療はカルシウムやビタミンDの摂取、骨吸収抑制剤、カルシトニン注射が行われる。
キーワード
① インシュリン、B(β)細胞、Ⅰ型、Ⅱ型 ② ウエスト周囲径、血圧、脂質代謝異常、耐糖能障害 ③ 核酸、プリン体、脂溶性、水溶性、欠乏症、カルシトニン、副甲状腺ホルモン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の293頁~320頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
7
内分泌(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、内分泌の生理について復習し、代表的な症候、検査、治療について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 322頁~338頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 内分泌の異常に伴う症候としては、低身長は、同性同年齢の平均からー2標準偏差(SD)の場合で、高身長は、成人で男子185cm以上、女子175cm以上である。肥満はBMI 25以上、やせはBMI 19.8未満をさす。顔貌変化は、先端巨大症(成長ホルモン産生下垂体腫瘍)、クッシング症候群(副腎腫瘍)、甲状腺機能亢進症でみられる。その他、女性化乳房、乳汁分泌、血圧変動、多尿、二次性徴遅延、無月経などがある。
② 血中ホルモンは通常きわめて微量なため、ホルモン測定には、ホルモンを認識できる抗体を用いた酵素免疫測定法を用いる。ホルモンの分泌には日内変動があるため、ホルモン基礎値の測定は、前夜21時より絶食し、翌朝安静な状態で採血されたホルモン濃度をホルモン基礎値とよぶ。概日リズム(サーカディアンリズム)とは、24時間の周期を持つ生体が示す生理現象である。ホルモンの分泌能を評価するためには、ホルモン分泌を刺激する物質や、抑制する物質を投与するホルモン分泌刺激(負荷)試験やホルモン抑制試験がおこなわれる。また内分泌腺の画像検査には、超音波検査、MRI、CT、核医学検査(シンチグラフィ)、選択的静脈カテーテル検査がある。また最近では遺伝子検査も用いられる。
③ 内分泌疾患の多くは治療可能で、ホルモンが不足する病態では、ホルモン補充ないしホルモン分泌を促す薬剤を使用し、ホルモンが過剰になる腫瘍などの病態では、摘出手術、放射線照射、薬物療法によりホルモン分泌を抑制する。分泌低下ではホルモン補充療法が行われるが、生命に危険がおよぶのは副腎機能低下症でヒドロコルチゾンを経口で投与する。甲状腺機能低下症も補充が必要で、レボチロキシンを経口投与する。その他の補充療法の適応疾患は、下垂体前葉機能低下症、中枢性尿崩症、Ⅰ型糖尿病、副甲状腺機能低下症、原発性性腺機能低下症などである。分泌過剰では外科手術(副腎、下垂体腺腫など)、放射線療法(微小下垂体腺腫)、薬物療法(下垂体プロラクチノーマ)が用いられる。
キーワード
① 低身長、痩せ、高身長、肥満 ② 概日リズム、負荷試験、遺伝子検査、 ③ ホルモン補充療法、外科手術、放射線療法、薬物療法
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の322頁~338頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
8
内分泌(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、視床下部、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎の疾患ついて学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 339頁~362頁
コマ主題細目
① 視床下部・下垂体疾患 ② 甲状腺 ③ 副甲状腺疾患・副腎疾患
細目レベル
① 視床下部腫瘍として、頭蓋咽頭腫は頭蓋咽頭管の遺残から発生する良性腫瘍で、頭蓋内圧亢進症、視力障害、下垂体機能低下症をきたす。頭蓋内胚細胞腫はジャーミノーマが多く、下垂体前葉機能低下症や中枢性尿崩症の原因となる。下垂体腫瘍は良性でホルモン過剰産生能あるものとないものにわかれる。プロラクチノーマでは乳汁漏出・無月経となり、薬物治療、成長ホルモン産生腫瘍やクッシング病では腫瘍摘出手術を行う。下垂体前葉機能低下症では、ATCH系とTSH系ではホルモン補充療法が必須で、ゴナドトロピン系とGH系では必要に応じてホルモン補充療法を行う。バゾプレシン分泌過剰症(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)は手術・水分制限・受容体拮抗薬で治療し、バゾプレシン分泌低下症(尿崩症)は、デスモプレシン(バゾプレシンアナログ)を投与する。
② 甲状腺機能亢進症は、TSH受容体刺激抗体によるバセドウ病や、機能性甲状腺腫、TSH産生下垂体腫瘍などでおこる。治療は抗甲状腺薬、手術、放射線治療が行われる。甲状腺機能低下症/慢性甲状腺炎は慢性甲状腺炎などの原発性とTSH分泌不全による中枢性があり、甲状腺ホルモンを補充する。慢性甲状腺炎(橋本病)は、自己免疫疾患で女性に多く、甲状腺機能低下症のほとんどの原因となり、サイログロブリンに対する自己抗体が血液中にあらわれる。甲状腺腫瘍の多くは腺腫様甲状腺腫などの良性腫瘍であるが、約20%に悪性のものがあり大部分は経過が緩徐な乳頭癌である。希に未分化癌や悪性リンパ腫がある。乳頭癌の原因の一つに、放射線被曝があげられる(原発事故との関連で注意)。
③ 副甲状腺機能亢進症で、副甲状腺腫瘍による原発性では、高カルシウム血症、低リン血症、線維性骨炎、腎結石などがおき、治療は摘出手術である。慢性腎不全で過形成が起こった続発性では、ビタミンD投与、手術や経皮的エタノール注入で分泌量を減らす。副甲状腺機能低下症では、低カルシウム血症、高リン血症をからテタニーという全身痙攣がおき、カルシウムの静脈内投与が必要である。慢性期は活性型ビタミンDを投与する。クッシング症候群は、コルチゾールの慢性的な過剰により、満月様顔貌などの身体所見、糖代謝異常、高血圧、骨粗鬆症、易感染性などを合併する。原発性アルドステロン症は、副腎腫瘍や副腎過形成などが原因で、高血圧となる。腫瘍は摘出、過形成は抗アルドステロン薬を投与する。褐色細胞腫は、副腎髄質のカテコールアミン産生腫瘍で、高血圧、高血糖、代謝亢進、頭痛、発汗をきたす。アジソン病は、自己免疫による原発性副腎皮質機能低下症でホルモン補充療法が必要である。
キーワード
① 視床下部、下垂体前葉、下垂体後葉 ② バセドウ病、橋本病、濾胞線腫、Ca、P、PTH ③ コルチゾール、アルドステロン、カテコールアミン
コマの展開方法
社会人講師
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PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の339頁~362頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
9
腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、腎臓の解剖生理を復習し、症候、検査法、治療について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 363頁~388頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 尿量については一日3L以上が多尿、回数が多い場合を頻尿という。多尿は糖尿病、尿崩症(脳下垂体後葉のバゾプレシン分泌の低下)でおこる。夜間尿は糖尿病や腎不全の初期、乏尿は一日400ml以下、無尿は100ml以下で、尿閉とは膀胱内に尿が充満していても排尿できない状態(尿道の閉塞)をいう。尿失禁は自分の意思に反して尿を排泄してしまうことで、原因により切迫性、反射性、溢流性、腹圧性、機能性がある。浮腫は組織間液が異常に増加した状態で、低蛋白血症をきたすネフローゼ症候群でみられる。
② 検尿の所見で、タンパク尿は糸球体の病変でみられる。血尿は糸球体、上部尿路、下部尿路のいずれも原因となり得る。白血球尿は膀胱炎、尿道炎、腎盂炎などで、尿沈渣の異常では硝子円柱は尿細管、赤血球円柱は糸球体の病変が疑われる。腎機能検査としては、血中クレアチニン濃度、推算GFR(eGFR)、クレアチニンクリアランス、イヌリンクリアランス、立位負荷腎機能検査がある。画像診断では、経静脈性腎盂造影、超音波検査、核医学検査(レノグラム、腎シンチグラム)がある。腎疾患では、これまでに述べた形態や機能の検査のみでは、確定診断をつけることが困難なことが多く、腎生検(組織検査)が治療方針の決定に必要である。内視鏡検査では、硬性膀胱尿道鏡、軟性膀胱尿道鏡、腎盂尿道鏡について学ぶ。
③ 腎臓の機能が衰えて危険な状態になると、腎臓の機能を代行する治療を開始することになる。これを人工透析法とよび、血液透析(HD)と腹膜透析(PD)の2種類がある。一般的に行われるのは血液透析で、30万人を超える患者が週に3回の透析治療をうけている。原因疾患で最も多いのは糖尿病腎症で、次いで慢性腎炎である。血液中のクレアチニンや尿素の値が正常の10倍程度になった場合、利尿剤で体液量が調節できなくなった場合、カリウムなどの電解質濃度が異常になった場合などに透析の導入となる。CAPD(連続携行式腹膜透析)は、腹腔内に透析液を注入し1日4回自分で交換する方法で、欧米諸国では普及しているが日本では3%程度である。腎移植では、生体腎移植と献腎移植があり、拒絶反応をおさえるため、術後も免疫抑制療法の継続が必要である。
キーワード
① ネフロン、糸球体、ボーマン嚢、電解質バランス、尿検査、浮腫、高血圧 ② 尿沈渣、クレアチニンクリアランス、生検、 ③ 血液透析、CAPD(連続携行式腹膜透析)、腎移植
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の363頁~388頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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腎臓・泌尿器(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは主な腎疾患、尿路系感染症、尿路結石、腎癌、前立腺癌、腎不全について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 389頁~432頁
コマ主題細目
① 慢性腎臓病、糸球体腎炎(原発性腎疾患) ② 続発性腎疾患、感染症 ③ 泌尿器科疾患、腎不全
細目レベル
① 慢性腎臓病(CKD)は慢性に経過するすべての腎臓病を指し、生活習慣病との関連も深い。腎臓病は自然に治癒することなくどんどん進行し腎機能が低下して末期状態となる。初期には自覚症状がほとんど無いので、早期発見には尿タンパクや尿アルブミンの検出と血清クレアチニン値が重要である。急性糸球体腎炎(急性腎炎)は、子供に多い疾患で扁桃炎などの細菌感染が治癒してから急速に血尿やタンパク尿、浮腫、高血圧などがあらわれる。溶血性連鎖球菌の感染後、免疫複合体が糸球体に沈着し炎症を起こして発症する。急性進行性糸球体腎炎は中年に起こる自己抗体や免疫複合体が原因で起き、急速に機能低下をおこす。慢性糸球体腎炎(潜在型/進行型)無症状で血尿やタンパク尿が続き絮状に進行する。ネフローゼ症候群のは、高度なタンパク尿と低タンパク血症、高コレステロール血症、浮腫がみられる。
② 糖尿病腎症は、糖尿病により糸球体の細小血管硬化症が進行して腎機能が悪化する病気で、タンパク尿、ネフローゼ症候群から慢性腎不全に到り血液透析を始める原因疾患の第一位となっている。血糖管理、体重管理、食事療法、薬物療法が必要となる。痛風腎は、長期間高尿酸血症が持続するため、尿酸塩が尿細管や間質に沈着し徐々に腎障害が進行する。尿細管の障害から尿濃縮能の低下から始まる。腎硬化症は、高血圧のため腎臓の細小動脈に動脈硬化が起きることにより発症する。腎盂炎(腎盂腎炎)は、若年女性に多い病気で、細菌が尿道から侵入し上行性に感染が広がり、腎盂に炎症が起こる。腰痛、発熱、残尿感、頻尿などが起こる。原因菌の80%が大腸菌で、抗菌薬の投与を行う。
③ 尿路結石症は、尿路の結石が移動すると嵌頓して、急激な側腹部・下腹部・背部の激痛(疝痛)をきたす。保存的治療で自然排石されることもあるが、体外衝撃波砕石術(ESWL)が必要となることもある。内視鏡を用いて、経尿道的尿管砕石術(TUL)も行われる、前立腺肥大症は、加齢とともに前立腺の内旋が肥大化し尿道を圧迫して排尿障害(残尿感、尿意逼迫、頻尿、排尿開始遅延、尿閉など)をきたす。前立腺癌は、前立腺の外腺に発生する癌で、ほとんど腺癌である。前立腺特異抗原(PSA)の血液検査でスクリーニング可能で、進行波比較的遅くホルモン療法が有効である。膀胱癌は移行上皮癌で男性に多く化学物質による発癌がある。腎細胞癌は、腎実質にできる発見しにくい癌で、男性に多く悪性度の高い癌である。精巣腫瘍は、若い男性のかかる悪性固形腫瘍で最も多く、セミノーマと非セミノーマに大別される。抗癌剤治療に比較的良く反応する。
キーワード
① 免疫複合体、自己抗体、メサンギウム増殖性腎炎、ネフローゼ ② 糖尿病、痛風、動脈硬化、大腸菌感染 ③ 内腺、肥大、外腺、癌
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の389頁~432頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
11
脳神経(症候・検査・脳血管障害)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、神経疾患特有の症状について学び、検査法、治療について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 433頁~458頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 脳血管障害
細目レベル
① 筋力低下の分布と、腱反射、筋トーヌス、病的反射、筋萎縮などによりにより診断する。麻痺の種類は、片麻痺、対麻痺、四肢麻痺、単麻痺がある。運動調節系の症候としては、小脳失調は協調運動障害で、錐体外路系障害は、筋緊張亢進、寡動、固縮などのパーキンソン病の場合と、尾状核・被殻の障害で起こる舞踏病などの筋緊張低下による他動状態の不随意運動がある。感覚系では皮膚分節が重要である。自律神経系(内臓神経系)の症候では、交感神経と副交感神経のバランスが崩れたときに自律神経失調症(不定愁訴症候群)がおきる。脳神経の症候は各感覚器固有のもので、高次機能障害は精神発達遅滞と認知症に大別される。意識障害はコーマスケールを用いて判定する。
② 神経系の疾患では、病歴の聴取の重要度が非常に高い。神経学的診断では、バイタルサイン、呼吸状態、姿勢の観察、意識レベル、髄膜刺激症状、瞳孔、眼球運動、運動・反応を入念に診察する。髄液検査は、腰椎穿刺によってくも膜下腔に~髄液を採取し、細胞成分蛋白濃度、糖濃度などを調べる。生理学的検査として、脳波検査、筋電図検査がある。画像検査としての頭部CT、MRIについては、CTは急性期脳出血の診断にきわめて有用であるが、脳梗塞では診断価値が低くMRI検査が必要で、脳血管の閉塞、狭窄、脳動脈瘤の描出もできるため、脳血管造影の頻度が減少した。脳血流シンチグラフィ(SPECT)は脳血流検査として、認知症・変性疾患の診断医も有用である。病理学的診断としての筋生検と末梢神経生検、遺伝子検査、抗体検査も行われる。
③ 脳血栓症(アテローム血栓性脳梗塞)は、脳血管に生じた血栓により血流が遮断され、脳血管の閉塞に伴って脳組織が壊死し、その脳組織の機能が失われる病態である。一過性脳虚血発作(TIA)を前駆症状とし、左右差のある神経症状、徐々に進行し意識障害は少なく片麻痺が主体、高齢者に多い等の特徴がある。超急性期にはアルテプラーゼ(rt-PA)による血栓溶解療法が有効である。脳塞栓症は、左心系に栓子ができ遊離血栓となって脳血管の閉塞をおこす。脳出血(脳内出血)は、高血圧に起因した動脈壁の変性により血管が破綻して起こる。脳組織局所の損傷と頭蓋内圧亢進症の症状を示す。多くは内科的治療で手術の適応になる例は少ない。クモ膜下出血は、脳動脈瘤や脳動静脈奇形により動脈が破綻して、くも膜下腔に出血する。突然の激しい頭痛、意識障害、髄膜刺激症状があり、一般に手術の適応である。慢性硬膜下血腫は、徐々に増大して脳を圧迫し、頭蓋内圧亢進症状、片麻痺、しびれ、精神聖衆オを示す。脳血管性認知症では、小さい脳梗塞が増えるたびに階段状に症状の進行がおこる。
キーワード
① 上位運動ニューロン、下位運動ニューロン、認知症 ② 髄液検査、CT、MRI ③ アテローム血栓、栓子、アルテプラーゼ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の433頁~458頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
12
脳神経(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、脳血管障害、神経変性疾患、末梢神経疾患、神経原性腫瘍について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 459頁~502頁
コマ主題細目
① 神経変性疾患 ② 脱髄疾患、筋疾患 ③ 感染症、機能性疾患、腫瘍
細目レベル
① パーキンソン病は、錐体外路系障害の代表的な疾患で、黒質のドパミン産生細胞の脱落により、静止時振戦、固縮、寡動、無動が出現し、歩行障害、姿勢反射異常、自律神経障害、感情鈍麻、抑うつ、認知症を認める。レビー小体の存在が特徴で、治療はドパミンの前駆体を投与する。脊髄小脳変性症、脊髄小脳失調症は、小脳、脳幹、脊髄などが障害され、眼振、躯幹失調、四肢失調、断綴性言語が出現する。アルツハイマー病は認知症で、海馬や大脳皮質が萎縮し、顕微鏡では老人斑(アミロイドβタンパク)、神経原線維変化(タウタンパク)が認められる。筋萎縮性側索硬化症は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンが選択的に障害される脊髄変性疾患で、上位運動ニューロン障害では痙縮、腱反射亢進、病的反射陽性(錐体路徴候)となり、下位運動ニューロン障害では筋萎縮と筋力低下、構音・嚥下障害、呼吸筋筋力低下による呼吸不全をきたす。
② 多発性硬化症は中枢神経系に脱髄性病変を生じ、中枢神経内で跳躍伝導障害を起こすため、痙性麻痺、感覚障害、視力低下、神経因性膀胱、小脳失調、眼筋麻痺、有痛性強直性痙攣、精神症状などをきたす。症状が時間的に多発し(再発と寛解をくりかえす)、病巣が空間的に多発する(2箇所以上の病巣あり)。MRIで脱髄病変を確認できる。ギラン・バレー症候群は末梢神経の脱髄疾患で、ウイルスや細菌などの感染症後に、末梢神経に対する自己免疫反応が生じ末梢神経の髄鞘が破壊され、四肢運動麻痺がおこる。重症筋無力症は、アセチルコリンレセプターに対する自己抗体により発症し、デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、伴性劣性伝の遺伝性疾患である。
③ 髄膜炎は脳の軟膜の炎症で、持続する頭痛、発熱、悪心、嘔吐などの髄膜刺激症状を認める。原則として脳実質は障害されない。病原はウイルス、細菌、寄生虫などで、項部硬直、ケルニッヒ徴候を認める。髄液検査が診断に重要で、ウイルス性の場合にはPCR検査が行われる。単純ヘルペス脳炎では、側頭葉や辺縁系(海馬、扁桃体)が侵されやすく、人格変化、記憶障害、感覚性失語、性行動異常などがおこる。プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、異常プリオンタンパクが脳に蓄積し大脳皮質が萎縮して海綿状(スポンジ)変性をきたす。性格変化、知能低下、感覚所外、運動失調がおこる。てんかんは、神経ネットワークに異常放電がおこり、強直性・間代性痙攣発作、意識障害をおこす。診断には脳波検査が重要である。偏頭痛は血管拡張が三叉神経を刺激しおこる。顔面神経麻痺では、片側の眼瞼下垂・口角下垂がおきる。脳腫瘍は、頭蓋内圧亢進症状をおこし、髄膜腫、神経膠腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などがある。
キーワード
① ドパミン、レビー小体、老人斑、アミロイドβ ② 髄鞘、自己免疫、空間的・時間的多発、脱髄性末梢神経障害 ③ 抗アセチルコリン受容体抗体、伴性劣性遺伝、髄液検査、異常プリオンタンパク、神経細胞異常放電
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の459頁~502頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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血液(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、血液疾患の代表的な症候と検査法、治療について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 503頁~522頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 貧血はヘモグロビン濃度が男性14g/dl以下、女性12g/dl以下を貧血として取り扱う。赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値をもとに、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)などのヘモグロビン指数を算出する。易感染性については、白血球数が3000/μL以下に減少した場合、好中球が1500/μL以下の好中球減少症、150/μL以下の無顆粒球症で重症感染症の危険が増す。出血傾向は、軽い刺激で出血しやすく止血しにくい状態で、血小板数が5万/μL以下でみられる。直径1cmを超えるリンパ節があれば、リンパ節腫脹とみなす。血液疾患では脾腫をともなうことが多い。
② 末梢血検査は、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、網状赤血球数、白血球数、血小板数を自動血球計数器で測定する。同時に塗抹標本(スメア)を作成し、白血球分画などの血球の形態を関節分類する。ほとんどの血液疾患では確定診断に骨髄検査が必要となる。骨髄穿刺は骨髄液採取、骨髄生検は組織片を採取する。一般に後腸骨稜で局所麻酔下におこなう。塗抹標本で形態を観察し、細胞表面マーカー、染色体・遺伝子検査などを行う。止血機構の検査では、出血時間(総合判定)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)(内因子系凝固因子)、プロトロンビン時間(PT)(外因子系凝固因子)を検査する。リンパ節腫脹が持続すれば、リンパ節生検を行い組織学的に精査する。
③ 輸血療法、化学療法、造血幹細胞移植は血液の悪性疾患の治療にとって重要である。輸血療法は血液型を取り違えると重大な副作用が起こるので防止策が重要である。表試験と裏試験を行い血液型(ABO式、Rh式)を正しく判定し、さらに交差適合試験(クロスマッチ)の主試験と副試験を行って凝集が起こらないことを確認する。化学療法では抗癌剤はさまざまな副作用があるので投与時の注意点や副作用への対処法を熟知することが必要である。造血幹細胞移植で、拒絶反応とはドナーの血球が異物と見なされ排除されることで、移植片対宿主病(GVHD)とはドナーのリンパ球が患者の組織を異物と見なして攻撃することである。GVHDは本来は望ましい反応ではないが、白血病治療においては、ドナーのリンパ球が患者の残存白血病細胞を攻撃し、治療の助けになっていることが知られていて、移植片対白血病効果とよぶ。
キーワード
① MCV、MVH、MCHC、白血球減少症、無顆粒球症 ② 塗抹標本、骨随穿刺、細胞表面マーカー ③ 交差適合試験、骨髄移植、移植片対宿主病(GVHD)
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の503頁~522頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
14
血液(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、赤血球の疾患、白血球の疾患、血液凝固系の疾患について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 523頁~546頁
コマ主題細目
① 赤血球の疾患 ② 白血球の疾患 ③ 出血性疾患
細目レベル
① 鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビン合成に必要な鉄が不足しておき、小球性低色素性貧血が特徴である。治療の原則は鉄剤の経口投与で、原因となっている疾患(消化管癌、子宮内膜症など)の検索が重要である。巨赤芽球性貧血はビタミンB12の欠乏が原因で大球性正色素性貧血が特徴である。ビタミンB12の小腸からの吸収には胃から分泌される内因子が必要なので、胃全摘後数年でおきビタミンB12を筋肉注射する。再生不良性貧血は造血幹細胞の異常により造血能が低下し、汎血球減少症(赤血球・白血球・血小板減少)をおこす。赤血球は正球性正色素性貧血である。治療は免疫抑制療法、造血幹細胞移植である。溶血性貧血には遺伝性(遺伝性球状赤血球症、サラセミア)と自己免疫性がある。
② 急性白血病は、造血細胞が腫瘍化して成熟障害と無制限な増殖をきたす疾患で、骨髄性とリンパ性がある。幼若な白血病細胞と成熟好中球のみが存在し成熟の途中の白血球を認めない白血病裂孔が特徴である。強力な化学療法により完全寛解(CR)を導入し、その後は維持療法を行う。悪性度の高いものや再発例では造血幹細胞移植を行う。骨髄異形成症候群は造血幹細胞が腫瘍化しておきる。血球分化の過程でアポトーシスをおこすため無効造血といわれ、血球減少をおこす前白血病状態といえる。慢性骨髄性白血病は、造血幹細胞が腫瘍化するが分化障害は伴わず(白血病裂孔がない)、無制限に増殖をきたす。フィラデルフィア染色体(9番と22番染色体間の相互転座)が特徴である。悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別される。多発性骨髄腫はMタンパクと骨打ち抜き像が特徴である。
③ 特発性血小板減少性紫斑病では、自己抗体により血小板が破壊され出血傾向をきたし、Ⅱ型アレルギーに属する。成人ではヘリコバクター・ピロリ菌が発症に関与していて、小児ではウイルス感染後に起こる。血栓性血小板減少性紫斑病は、血小板同士の接着因子であるフォン・ウィルブランド因子を切断する酵素に対する自己抗体が原因で、巨大な活性化フォン・ウィルブランド因子が出現し、血小板血栓が多発する。その結果血小板が消費されて血小板減少、溶血性貧血、精神神経症状、腎障害、発熱などがおこる。血友病は伴性劣性遺伝する。播種性血管内凝固症候群(DIC)は、基礎疾患(悪性疾患、敗血症,産科疾患、重症外傷など)により凝固系が活性化され、血小板や凝固因子が消費されて出血傾向となる。
キーワード
① 小球性、大球性、正球性、低色素性、正色素性 ② DIC、完全寛解、造血幹細胞移植 ③ 血小板、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、DIC
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の523頁~546頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療、)16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、免疫疾患に特有な症候、検査法、治療について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 547頁~565頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 一般的に用いられるアレルギーとは、Ⅰ型の機序によって起こる即時型反応が中心となって引き起こされる急性疾患をさすことが多い。抗原を除去すれば終息するが、アナフィラキシーのような過剰な反応で致命的になることもある。慢性炎症性疾患としての膠原病の基本的症候としては、全身症状として発熱、全身倦怠感、体重減少、貧血、精神症状などがある。局所症状には、関節症状、皮膚症状、呼吸器症状、腎症状がある。
② 炎症反応を調べる一般的な血液検査として、急性炎症反応(白血球数増多、CRP上昇)と慢性炎症反応(膠質反応(TTT、ZTT)の上昇、フェリチン値の上昇)がある。免疫反応を調べる検査としては、アレルギー疾患におけるアレルゲン検査では皮膚テストとRASTが行われる。非仏とは即時型アレルギーのアレルゲンをしらべるもので、アレルゲンエキスを注射器で注入する皮内テスト、スクラッチテストがある。膠原病における自己抗体検査は抗核抗体などを蛍光抗体法で調べる。画像検査では、X線検査、CT検査、MRI検査、PET検査などで炎症性変化を評価する。組織検査については、実際に炎症を起こしていることを示す組織所見は、臨床的な確定診断にとって非常に重要である。
③ 治療方針は、まず原因の除去で、異物の洗浄消毒、原因となる微生物の特定とそれに対して有効な薬物による治療が必要である。特定のアレルゲンによるアレルギー疾患の場合には,原因物質に接触しない生活上の工夫が必要である。炎症の制御に用いられる薬剤は、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と副腎皮質ステロイド薬がある。非ステロイド系アラキドン酸カスケードの最終産物であるプロスタグランジンは炎症反応に強く関与するので、抗炎症薬(NSAIDs)はカスケードのシクロオキシゲナーゼを阻害し抗炎症作用を示す、副腎皮質ステロイド薬は、強力な抗炎症作用をもつ糖質コルチコイドを基本にしてさまざまな誘導体が使用されているが、さまざまな副作用(副腎皮質抑制、代謝異常、骨吸収、免疫抑制など)に注意が必要である。その他、抗アレルギー薬、免疫抑制薬、生物学的製剤も使用される。
キーワード
① 発熱、全身倦怠感、体重減少、貧血、精神症状 ② CRP、膠質反応、抗核抗体 ③ NSAIDs、副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の547頁~565頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
16
免疫疾患とアレルギー(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、などの膠原病について学数詞、アレルギー性弛緩についても学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 558頁~594頁
コマ主題細目
① 膠原病の1 ② 膠原病の2 ③ 膠原病と同様の全身性炎症性疾患、関連した疾患、アレルギー性疾患
細目レベル
① 関節リウマチは全身性自己免疫疾患として代表的な疾患で、関節滑膜の炎症により増殖した滑膜から肉芽性組織(パンヌス)が形成され、軟骨や骨が破壊され関節変形、機能障害をおこし、さらに骨性強直にいたる疾患である。全身の関節が左右対称に障害され日常生活動作(ADL)の低下をきたす。血清中のリウマチ因子(RF)は自己抗体で特異性が高く、抗CCP抗体も特異性が高い。全身性エリテマトーデスも全身性自己免疫疾患の代表で、抗核抗体や抗DNA抗体が出現し、免疫複合体形成によりさまざまな臓器に慢性炎症がおこる。皮膚症状としては、顔面の蝶型紅斑、手指のレイノー現象、予後を左右する因子としてループス腎炎が重要である。多発性筋炎/皮膚筋炎は筋炎が基本病態で皮膚症状を伴わないものと、皮膚症状を伴うものがあり、予後決定因子は間質性肺炎や悪性腫瘍である。
② 全身性強皮症は、皮膚、消化管、血管、肺における繊維化が原因で、皮膚硬化やレイノー現象などの皮膚症状に加えて、肺(肺線維症)や食道(嚥下障害、逆流性食道炎)の合併症を起こす。血管炎症候群は、血管炎を原因とした疾患群で高安動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎などがある。シェーグレン症候群は、口腔と眼の乾燥症状を主体とする慢性自己免疫性外分泌症で、高γグロブリン血症や多彩な自己抗体がみられる。リウマチ性多発筋痛症は高齢者に発症し体幹に近い近位区の激しい痛みやこわばりが続き、検査上炎症反応があるが、筋肉そのものの炎症は伴わない。
③ ベーチェット病は、皮膚、粘膜(口腔や外陰部),眼を中心に多臓器に急性炎症を繰り返して起こす難治性の疾患である。口腔のアフタ性潰瘍、眼のぶどう膜炎、外陰部潰瘍が特徴的で好中球の機能異常といわれ、好中球機能抑制のためコルヒチンが投与される。アナフィラキシーは、Ⅰ型の免疫応答が過敏に起こった状態で血管透過性の亢進と血管拡張で、心臓への静脈還流が減少し心拍出量低下、低血圧をきたす。花粉症は、なりやすい体質が背景にあって、アレルギー性鼻炎・結膜炎により、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・眼のかゆみがおこる。
キーワード
① リウマチ因子、滑膜細胞、パンヌス、抗核抗体 ② 皮膚硬化、レイノー現象、自己抗体 ③ 好中球、アミロイド、ハプテン-キャリア複合体
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の558頁~594頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
17
感染症(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、さまざまな病原微生物と感染様式、症候と検査法、治療について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 595頁~617頁
コマ主題細目
① 感染症 ② 症候・検査 ③ 予防・治療
細目レベル
① 病原体が最初に体内に入る場所を侵入門戸とよび、経口感染、気道感染、接触感染、血液感染がある。飛沫感染は微生物を含む飛沫によっておこり、空気感染は水分が蒸発して空気中を漂っている。日和見感染とは、健常人には病原性を示さない病原体が免疫力の低下した人で病原性をしめすもので、宿主側の要因である。水平感染は通常のヒトからヒトへの感染、垂直感染は、母子感染で経胎盤感染、経産道感染、母乳感染がある。注射、輸血以外に、性行為、出産、外傷によっても血液感染がおこる。人畜共通感染症、性感染症(性行為感染症)について学習する。
② 発熱はもっとも頻度の高い症候で、ウイルス感染では白血球減少・リンパ球増加、細菌感染では白血球増多・好中球増多、免疫抑制状態では日和見感染、熱帯地方の旅行ではマラリアやデング熱などを疑う。発疹は、ウイルス感染、細菌感染で認められる。髄膜刺激症状とは、炎症を起こした髄膜がひっぱられて痛みを生じるのに抵抗する反応で、項部硬直、ラセーグ徴候、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候がある。検査については、病原菌の同定と治療方針の決定のためには、培養による病原体の分離が必要である。検体は清潔操作で採取する。抗体検査は、抗体の存在によりその病原体に感染したことを間接的に診断する方法で、酵素抗体法が森いられる。抗原検出キットは、培養のように病原体全体を検出するのではなく、病原体タンパクの一部を検出する。
③ 特定の疾患の予防にはワクチンが使用される。ワクチンには(弱毒)生ワクチンと不活化ワクチンがある。生ワクチンの方が獲得する免疫の持続時間が長い。副反応としては発熱やリンパ節腫脹などがある。一般的な感染症予防対策を標準予防策(standard precaution: SP)という。「すべての患者の汗以外の含水性体液由来物質(血液、体液、排泄物)は感染性物質として扱う」のが原則である。手洗い、手袋・マスク・ゴーグル・ガウン着用、リネン・医療器具・従者針の取り扱い等に注意する。治療については、抗菌薬(抗生物質、合成抗菌薬)には、細胞壁合成阻害薬、核酸合成阻害薬、タンパク質合成阻害薬、代謝阻害薬などの作用機序があり、殺菌するものと増殖を阻止するものがある。
キーワード
① 不顕性感染、潜伏期、経口感染、気道感染、接触感染、血液感染 ② 水疱、紅斑、項部硬直、ラセーグ徴候 ③ 酵素免疫吸着測定法(ELISA)、生ワクチン、不活化ワクチン
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の595頁~617頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
18
感染症(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、債権性疾患とウイルス性疾患、真菌性疾患などについて学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 618頁~640頁
コマ主題細目
① 細菌性疾患 ② 真菌性疾患とウイルス性疾患 ③ ウイルス性疾患
細目レベル
① 食中毒は感染型(細菌が侵入増殖する)と毒素型(食品内で細菌が産生した毒素による)と感染毒素型に分類される。感染型は、サルモネラ、カンピロバクター、腸管病原性大腸菌、再乾性赤痢、腸チフスなど、毒素型は、黄色ぶどう球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌など、感染毒素型は、腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌、セレウス菌などである。腸管出血性大腸菌感染症ではベロ毒素により腸、腎臓、脳に障害を起こす。
② 麻疹は通常「はしか」として知られていて、空気感染によって感染し、発熱、結膜充血、上気道症状で発症し、解熱して発疹を生じる。肺炎や脳炎や中耳炎などの合併症をきたす。予防には生ワクチンが用いられる。風疹は飛沫感染する軽症の発疹性疾患であるが、妊娠初期の妊婦が感染すると、心室中隔欠損、白内障、痙攣、発育遅延、内耳性難聴などの先天異常児を出産する。
③ 流行性耳下腺炎(ムンプス)は飛沫感染で、耳下腺の腫脹・疼痛を主症状とし、「おたふくかぜ」とよばれる。無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎を併発する。水痘/帯状疱疹については、水痘は空気感染し「みずぼうそう」として知られている。水疱の中には多量のウイルスが含まれているので注意が必要である。水痘が治癒したあとウイルスが知覚神経節に長期間潜伏し、免疫が低下した時に再活性化して帯状疱疹となる。帯状疱疹は帯状の水疱に痛みを伴い、高齢者では帯状疱疹後神経痛が残ることがある。後天性免疫不全症候群(AIDS)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染症で、細胞性免疫を担うCD4+T細胞が徐々に破壊されて日和見感染がおきる。
キーワード
① サルモネラ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、O157 ② 免疫不全、日和見感染、菌交代現象 ③ 空気感染、飛沫感染、HIV
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の618頁~640頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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運動器(症候・検査・治療)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、運動器のさまざまな計測、検査法、保存的治療、手術治療について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 641頁~664頁
コマ主題細目
① 症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 神経では、脊髄と脊髄神経、脊髄神経叢について復習する。疼痛については、痛みの表現を患者自身の言葉で記録する。自発痛か運動痛か、痛みの経過、痛みの部位について確認する。機能障害については、外傷の有無により検査項目を選択する必要がある。変形については、脊柱の変形(側弯、円背、亀背)、肩甲部の変形(肩甲骨高位症)、肘の変形(外反肘、内反肘)、手・手指の変形、膝の変形(O脚、X脚)、足・足指の変形(尖足など)がある。
② 診察、計測では、視診、触診、四肢の計測では、四肢長の計測、四肢周囲径の計測を学ぶ。関節可動域(関節の運動範囲計測)は、特に高齢者の介護に重要で患者自身が行う自動運動と検者が行う他動運動がある。また関節可動域の異常では、関節拘縮、関節強直、動揺関節、関節弛緩、及び主な関節の関節可動域について学習する。徒手筋力テスト(MMT)は6段階で評価する。神経学的診察では、脊髄反射として代表的な腱反射と表在反射、知覚検査としては表在知覚と深部知覚について学ぶ。画像検査としては、単純X線撮影、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、造影法として、脊髄造影法(ミエログラフィ)、血管造影法、核医学検査(シンチグラフィ)、超音波検査について学習する。その他に行われる検査としては、関節鏡検査、関節穿刺、筋電図、神経伝達速度、骨密度検査、血液検査がある。
③ 治療については保存療法と手術療法があり、保存療法では薬物療法、徒手整復、ギブス固定、副子固定、装具、牽引が行われる。薬物療法で主に使用される薬剤は、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と筋弛緩薬である。NSAIDsは疼痛管理のため頻繁に使用され、内服薬の他に座薬、貼付薬、注射薬などがある。徒手整復とは、手で牽引して整復する方法で局所麻酔や全身麻酔を行うことが多い。ギブス固定は、以前は石膏を用いていたが、現在はプラスチック製である。手術療法で注意を要するのは切断と離断の違いで、骨を通して切り落とすことを切断、関節部で切り離すことを離断と呼ぶ。骨折に対しては金属プレートを用いた内固定、関節に対しては人工関節置換術が行われる。
キーワード
① 自発痛、運動痛、側弯、円背、亀背 ② 関節可動域、関節拘縮、関節強直、動揺関節 ③ 徒手整復、ギブス固定、内固定、人工関節置換術
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の641頁~664頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
20
運動器(主な疾患)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、外傷、骨折、脱臼、捻挫、脊椎疾患、上肢の疾患、下肢の疾患、運動器腫瘍、末梢神経疾患について学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 665頁~696頁
コマ主題細目
① 骨折・脱臼 ② 脊椎・脊髄の疾患 ③ 上肢・下肢の疾患、腫瘍、末梢神経麻痺
細目レベル
① 肩関節脱臼は、小さな関節窩に大きな上腕骨頭が連結しているため脱臼しやすく、適切に処置しないと反復脱臼となる。上腕骨近位部骨折は、手をついて倒れたり,直接肩を打って発生する骨粗鬆症が背景にある骨折で、高齢者に頻発する。上腕骨顆上骨折は小児の骨折の中で頻度が高く、神経や血管の障害を伴うことが多いので注意を要する。循環障害でフォルクマン拘縮をおこす。橈骨遠位端骨折は、骨粗鬆症が背景にあり高齢者が多い。転倒して手をついた時に起こりフォーク背状変形を示す。大腿骨頸部・転子部骨折は、骨粗鬆症と関連する骨折で、高齢者が転倒して立てなくなった場合に多い。早く手術をして早期離床をはかる。大腿骨骨幹部骨折は、強い外力で起こり出血性ショックをおこす。脊椎圧迫骨折は、高齢者が転倒後に背部痛を訴える。
② 椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間にある椎間板の周囲の線維輪が老化により断裂して、内部の髄核が脱出し、脊髄や神経根を圧迫する。頚椎では第5・6頚椎間、腰椎では第4・5腰椎間が多い。腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管が何らかの原因で狭くなり馬尾や神経根の圧迫症状を呈する。馬尾性間欠性跛行(歩行していると下肢のしびれや痛み、休むと歩行可能)がみられる。
③ 肩関節周囲炎は、中年以降に肩の痛みと運動障害をきたす疾患で運動療法により改善する。肘内障は、小児の手を急に引っ張ると、橈骨頭と輪状靱帯の位置関係が変化して肘関節が動かせなくなる。容易に徒手整復できる。狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)は伸筋腱の腱鞘炎で、母指の過度な使用による。ばね指は、屈筋腱の腱鞘炎で、腱鞘切開術をおこなう。変形性股関節症は、軟骨の摩耗と骨の変形が起こり疼痛、可動域制限、跛行をきたす。変形性膝関節症は、中年以降の肥満女性に多く、内側の関節面が障害され内反変形が起こる。骨肉腫、転移性骨腫瘍、骨軟骨腫、腕神経叢麻痺、橈骨神経麻痺、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺、後腓骨神経麻痺について学習する。
キーワード
① フォルクマン拘縮、フォーク背状変形、脊椎圧迫骨折 ② 胸鎖乳突筋、椎間板ヘルニア、馬尾性間欠性跛行 ③ 変形性膝関節症、、正中神経麻痺、骨肉腫
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の665頁~696頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学 改定4版」の該当する記述を復習する。
21
循環器病の症状と診断
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、循環器の形態と機能の関係を理解し、循環器病特有の症状から診断にいたるプロセスを学ぶ。
看護のための臨床病態学 改定5版 73頁~98頁
コマ主題細目
① 解剖と生理 ② 症候 ③ 検査と治療
細目レベル
① 症候として、胸痛、胸部圧迫感、動悸、呼吸困難、浮腫。ショック(急性循環不全)については成因の分類が重要で、心原性ショック、循環血液量減少性ショック、血液分布異常性ショック(神経原性ショック、アナフィラキシーショック、感染性ショック)、心外閉塞・拘束性ショックについて学習する。
② 心電図では、標準12誘導心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図があり、標準12誘導心電図は、四肢6誘導と、胸部6誘導の計12誘導が用いられる。典型的な振電図には3つの波形があり、P波は心房の興奮、QRS波は心室の脱分極を示し、T波は心室の再分極に伴う電流の流れによって生じる。運動負荷心電図は、労作性狭心症などでは安静時は正常のことが多く、運動負荷で虚血性変化を示すことが多い。ホルター心電図は、24時間心電図のことで、日常活動中の不整脈や虚血性変化を検出する。画像検査では、胸部X線では心胸郭比(CTR)を用いて心臓の大きさを評価し、通常は50%以下である。胸部CTは最近めざましく進歩し冠動脈所見を非観血的に評価出来るようになった。心臓超音波検査(心エコー)は、プローブを当てるだけで簡単に心臓肥大の有無、動き、心臓弁の状態などを観察できるので、救急医療の現場でも多用される。核磁気共鳴画像、心臓カテーテル検査、核医学検査(心筋シンチグラフィ)について学習する。
③ 治療としては、まず生活習慣の修正が必要で、食事については,食塩摂取制限、飽和脂肪酸摂取制限、アルコール・カフェイン制限、禁煙などが重要である。有酸素運動により高血圧が降圧することが知られている。薬物療法として、利尿薬、レニン・アンギオテンシン系阻害薬、β遮断薬、血管拡張薬、ジギタリス、カテコールアミン、抗不整脈薬、抗狭心症薬、降圧薬が用いられる。狭心症や心筋梗塞の治療として、心臓カテーテルを用いることが多くなり、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)として、バルーン血管形成術(POBA)、ステント留置術、カテーテル焼灼術について学習する。また不整脈に対するペースメーカー治療について学ぶ。外科治療では、冠動脈バイパス術(CASG)、弁置換術、心臓移植について学習する。
キーワード
① 冠動脈、僧帽弁、大動脈弁、副交感神経、交感神経胸痛の鑑別、肺水腫、ショック ② 12誘導、P波、QRS波、T波 ③ 心臓カテーテル、バイパス、心臓移植
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の73頁~98頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、心臓の虚血による疾患の原因、診断、治療について学び、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 113頁~121頁
コマ主題細目
① 虚血性心疾患 ② 狭心症 ③ 心筋梗塞
細目レベル
① 虚血性心疾患とは、心筋が代謝に必要なだけの血液を受けとることが出来ないため酸素不足に陥り、心筋に虚血が生じ心機能が障害される疾患で、冠動脈硬化によっておこる。狭心症とは伸筋に虚血を生じ、胸部圧迫感などの症状を訴える時の病名で、冠動脈の攣縮(一過性の冠動脈の痙攣)と狭窄が組み合わさっておこる。虚血が起こっても心筋に壊死を生じない場合は狭心症であり、不可逆的変化がおこって壊死を生じた場合が心筋梗塞である。また最近では、不安定狭心症から急性心筋梗塞、続いて虚血性心臓突然死までを急性冠症候群(ACS)という病態概念として呼ばれることもある。「冠動脈粥腫の突然の破綻崩壊とそれに伴う血栓形成から急激な血流途絶や血流低下によって冠動脈の急性閉塞がおこり、心筋虚血が引き起こされる疾患」と定義される。
② 心臓の冠動脈の器質的変化(冠動脈硬化)と機能的病変(冠動脈攣縮)を基盤として、心筋虚血が可逆的かつ一過性におこる。重症度から安定狭心症と不安定狭心症にわけられ、3週間以内に発作が起きたり頻度や程度が増悪しているもので心筋梗塞や突然死のリスクが高い。症状は胸部圧迫感、胸部絞扼感で、発作時には心電図でST低下がみられる。ニトログリセリンが著効する。診断には運動負荷心電図、薬物負荷心電図、心筋シンチグラム、マルチスライスコンピュータ断層撮影(MDCT)、冠動脈造影が用いられる。労作時狭心症ではβ遮断薬、安静時狭心症ではカルシウム拮抗薬が用いられる。外科的処置としては、経皮的冠動脈インターベンションや冠動脈大動脈バイパス術が行われる。
③ 冠動脈硬化のため狭窄した冠動脈の粥腫(アテローム)が破綻し、血栓形成による閉塞をきたして心筋壊死を起こし心筋細胞が破壊された状態である。心筋梗塞の多くは突然に発症する。早期の心電図ではSTの上昇がみられ、血液検査では白血球増多、CPK、AST、LDHの上昇がみられる。心エコーでは虚血に陥った心筋の収縮期運動障害がみられる。心臓カテーテルで冠動脈造影と血栓溶解療法や経皮的冠動脈形成術が行われる。合併症としては、心原性ショックは広範囲の心筋梗塞で血圧の低下を伴い危険な状態である。不整脈はほとんどの心筋梗塞で合併し心室性期外収縮、心室頻拍、心室細動などがみられる。また心不全、心臓破裂などに進展する場合がある。
キーワード
① 冠動脈粥腫、酸素不足、冠動脈狭窄、冠動脈攣縮 ② 冠動脈器質的狭窄、労作時狭心症、冠動脈攣縮、安静時狭心症 ③ 白血球浸潤、心筋酵素逸脱、壊死、瘢痕形成
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の113頁~121頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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心筋疾患(心筋症と心筋炎)
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、心筋の疾患の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 123頁~128頁
コマ主題細目
① 拡張型心筋症 ② 肥大型心筋症 ③ 心筋炎、心膜炎、感染性心内膜炎
細目レベル
① 拡張型心筋症は、全身性疾患の一部として心筋にも病変が現れる特定心筋症を除外した疾患で、心筋細胞の収縮力の低下と脱落により左室の収縮能が傷害され、左室の拡大(心室リモデリング)をきたし左心不全となる。交感神経系活性化による不整脈、レニン・アンギオテンシン系亢進による肺うっ血がみられる。自覚症状としては息切れ、呼吸困難、易疲労感、不整脈などである。胸部X線では心陰影の拡大がみられ、心エコーでは左室内径の拡大、左室壁運動の低下がみられる。心内膜心筋生検で心筋の変性、脱落、繊維化がみられその他の特定心筋疾患(代謝異常:アミロイドーシスなど、炎症:心サルコイドーシスなど、神経筋疾患など)との鑑別に有用である。ACE阻害薬、β遮断薬が用いられるが、最終的には心臓移植の適応となる。
② 肥大型心筋症は、左室心筋が肥厚するため拡張機能が障害されるが、収縮機能は良好であることが多い。心室中隔の肥厚が著しく、拡張障害のため心房負荷をきたし、心房細動となる。症状は少なく呼吸困難、労作時の息切れ、めまい、失神などだが、スポーツ中に突然死することがある。スポーツ中の突然死の多くは肥大型心筋症が原因である。心電図ではST-T変化、左室肥大、異常Q波、脚ブロックなどの所見があり、心エコーで非対称性心室中隔肥大(ASH)が特徴である。はげしい運動は禁止し、β遮断薬やカルシウム拮抗薬が用いられ、心房細動による塞栓子発生の予防のため、抗凝固療法を行う。
③ 心筋炎は心筋の炎症性疾患で、原因ウイルスとしてコックサッキーウイルス、エコーウイルス、ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、風疹ウイルス、ムンプスウイルスなどである。原因不明の特発性のものもある。ウイルス感染細胞が生体によって排除され結果的に心拡大をきたす。心膜炎は、心臓を包んでいる心膜の炎症で胸痛や心膜液の貯留をきたす。ウイルス感染、結核菌、細菌感染、膠原病、心筋梗塞、尿毒症等が原因となる。心嚢液が貯留すると心タンポナーデがおきるので、心嚢ドレナージが必要となる。感染性心内膜炎は、主として細菌が心臓の弁と内膜で感染をおこした状態で、緑色レンサ球菌、真菌、リケッチア等が原因菌となる。疣贅を形成し、弁狭窄、弁閉鎖不全をきたす一方、局所で血栓形成してさまざまな臓器の塞栓症の原因となる。
キーワード
① 左室拡大、左心不全、不整脈、肺うっ血 ② 非対称性中隔肥大、流入障害、突然死 ③ ウイルス感染、免疫反応、心拡大、心嚢液貯留、疣贅、塞栓症
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の122頁~128頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
24
弁膜症と不整脈
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、心臓の弁膜症、不整脈の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 129頁~131頁、103頁~112頁
コマ主題細目
① 僧帽弁膜症 ② 大動脈弁膜症 ③ 不整脈
細目レベル
① 僧帽弁は左心房と左心室との間の弁で、狭窄症と閉鎖不全症をおこす、狭窄症の場合には、左心房から左心室への血液の流入が減少するため全身への心拍出量が低下する、一方、左心房内圧が上昇して左心房が拡大肥大して肺静脈圧が上昇して肺うっ血がおこる。さらに肺動脈圧が上昇し右室圧が上昇すると、全身循環に影響して、肝腫大、浮腫、静脈圧上昇がおこる。閉鎖不全の場合には、左心室から大動脈へ拍出する血液の一部が左心房へ逆流するため心拍出量が低下する。閉鎖不全では左心房と左心室が拡大・肥大する。また左心房圧も上昇するため、狭窄症と同様に肺うっ血おこる。症状は労作時呼吸困難、易疲労性、心雑音(心尖部で狭窄では拡張性ランブル、閉鎖不全では全収縮期雑音)、心房細動などがあり徐々に心不全が進行する。
② 大動脈弁膜症では、大動脈弁の肥厚、石灰化、弁交連部の癒合などにより発症する。大動脈弁狭窄では圧負荷となり、閉鎖不全では容量負荷となる。狭窄腫では、心拍出量の低下と駆出時間の延長がおこり、左心室圧負荷から左心房圧負荷がおこり肺うっ血をきたす。失神や突然死の可能性があり外科的な治療の必要がある。心拍出量が低下しているので、血管拡張薬や急激な血圧低下をおこす処置には注意が必要である。心雑音は駆出性収縮期雑音である。閉鎖不全症では、大動脈から左心室への逆流がおこり左心室の肥大・拡大がおこる。心雑音は逆流性拡張期雑音である。心エコーで、狭窄の場合には弁運動の低下と弁口面積の減少、閉鎖不全の場合には逆流を観察することができる。どちらの病態も左心不全をきたす。
③ 不整脈患者の臨床症状は、動悸であり、めまい・失神を伴うこともある。不整脈とは正常洞調律(60~100/分)以外のすべての調律の総称である。刺激生成部位で分類すると、上室性不整脈と心室性不整脈に分けられる。刺激生成のタイプと経過で分類すると、期外収縮、頻脈、徐脈、粗動、細動、補充収縮、補充調律に分けられる。また、刺激伝導様式で分類すると、ブロック、房室乖離、早期興奮にわけられる。頻脈性不整脈には、洞性頻脈、上室性期外収縮、上室性頻脈、心房細動、心房粗動、心室性期外収縮、心室頻拍、心室粗動、心室細動、QT延長症候群がある。徐脈性不整脈としては、洞性徐脈、洞不全症候群、房室ブロック、心室内伝導障害がある。
キーワード
① 左心房圧負荷、肺うっ血、肺動脈圧上昇 ② 左心室圧負荷、肺静脈圧上昇、肺うっ血 ③ 徐脈、頻脈、期外収縮
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の129頁~131頁、103頁~112頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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動脈・静脈疾患と高血圧症
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、動脈疾患、高血圧症の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 144頁~151頁、136頁~144頁
コマ主題細目
① 動脈疾患 ② 静脈疾患 ③ 高血圧症
細目レベル
① 大動脈瘤は動脈硬化性病変によって動脈が拡大するかまたは囊を形成した状態で、動脈硬化によることが多い。自覚症状は乏しいが、破裂すると急死の原因となる。腹部大動脈瘤では腹部に拍動性の腫瘤を触れる。胸部大動脈瘤では食道や気管支の圧迫症状をきたすことがある。大動脈解離(解離性大動脈瘤)は大動脈の内膜に亀裂が生じ、そこから壁内に出血して中膜が剥離する。突然激痛をきたし切迫破裂の状態となり緊急搬送されることが多い。手術は人工血管置換術が行われる。高安動脈炎は原因不明の非特異的動脈炎で東洋人の若い女性に多い。末梢動脈疾患としては閉塞性動脈硬化症(ASO)は、下肢の動脈の狭窄や閉塞を起こし間欠性跛行(歩行時に下肢の痛みで歩行困難となるが、しばらく休むと歩行可能となる)が特徴である。他に閉塞性血栓血管炎(TAO)がある。
② 静脈瘤は、静脈系の閉塞性病変や静脈弁の不全などにより静脈還流が障害され、静脈の拡張・蛇行をきたす病態である。下肢の静脈が静脈弁と血管壁弾性の失調により、うっ血・拡張しておこる。進行すると皮膚の色素沈着、皮膚炎、皮膚の硬化を認める。女性に多くみられ、血栓性静脈炎をおこすと血栓形成し肺血栓塞栓症の原因となる。保存的治療としては、弾性包帯または弾性ストッキングを使用する。外科的には硬化療法、皮下静脈抜去術(ストリッピング)が行われてきたが,最近では血管内視鏡を用いたレーザー治療が行われる。血栓性静脈炎は、静脈に血栓形成とともに血管壁の炎症性変化を伴う。深部静脈血栓症がおこると肺血栓塞栓症の原因となる。
③ 高血圧症は臨床の場で最も高頻度にみられる疾患である。高血圧が持続すると、脳・心・腎などの重要臓器に血管障害があらわる。脳神経症状としては頭痛、めまい、耳鳴り、のぼせなど、心症状としては、左心房の拡大と心筋肥大がおこり、動悸、息切れなどがおこる。腎では細動脈硬化が進むと、腎硬化症となり腎機能障害がおきる。治療は生活習慣の改善(食塩制限、減量、運動療法、節酒、禁煙)と薬物治療(Ca拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬)である。明らかに他の疾患が原因でおこる高血圧を二次性高血圧(腎性高血圧、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症など)と呼び区別する。
キーワード
① 動脈解離、ASO、TAO ② 静脈弁不全、うっ血、血栓 ③ 収縮期圧140mmHg、拡張期圧90mmHg、心血管イベント
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の144頁~151頁、136頁~143頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
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心不全とその管理
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、心不全の病態について理解し、チーム医療の一員としての適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 99頁~102頁
コマ主題細目
① 原因と分類 ② 症状 ③ 治療
細目レベル
① 心不全は、全身の組織の酸素需要を満たす十分な心拍出量を供給できなくなった病態で、末梢組織や肺に循環障害がおこる。原因としては心筋が障害され収縮能の低下をきたすもの(心筋梗塞、心筋症など)、心室の充満障害をきたすもの(心タンポナーデ、収縮性心膜炎など)、心室からの駆出障害をきたすものには、心室に対して圧負荷をきたすものとして大動脈弁狭窄症、高血圧、肺動脈弁狭窄症など、心室に対する容量負荷をきたすものとして大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症、心室中隔欠損、三尖弁閉鎖不全など、高心拍出量状態のもの(甲状腺機能亢進症、貧血など)がある。分類としては急性心不全(急性心筋梗塞など)と慢性心不全(肺や体静脈系のうっ血)がある。
② 心機能障害による症状として、頻脈は、一回拍出量の低下を補うため,交感神経の興奮によりおこる。心拡大は心内腔の拡張と心肥大によりおこる。肺うっ血(左心不全)では左房圧が上昇し、肺静脈圧、肺動脈楔入圧が上昇する。胸部X腺では肺うっ血像としてみられる。肺静脈圧の上昇により組織間液が増加し肺胞と毛細血管間のガス交換を低下刺せるため、息切れ、呼吸困難、起座呼吸(起き上がって座ると呼吸が楽になる)、ピンク色の泡沫状喀痰などがおこり、これらは肺水腫の症状である。全身うっ血(右心不全)の症状は、体循環の静脈系のうっ滞で、肝臓に血液がたまり肝腫大をきたす。また頸静脈怒張など静脈系の拡大がみられる。日中立っている人では下肢に、寝ている人では背中に浮腫がみられる。中心静脈圧が上昇し腹水がみられる。
③ 安静、食事療法、薬物療法が基本で、心収縮力の低下が原因であるので安静は重要である。食事療法では塩分、水分の摂取制限を行う。軽症では一日塩分を7g以下に、重症では一日塩分を3g以下に制限する。生活習慣では禁煙としと飲酒は禁止する。急性心不全の治療では、硝酸薬やカテコールアミン、ホスホジエステラーゼ阻害薬が有効で、利尿薬は循環不全を憎悪するので注意が必要である。逆に慢性心不全では全身の水分貯留が増えているため利尿剤が著効することが多い。治療薬としてまずACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬、β遮断薬、ジギタリス製剤、抗アルドステロン薬などを使用する。高度の心不全は心臓移植の適応となる。
キーワード
① 心筋収縮力、心拍出量、末梢血管抵抗 ② 肺うっ血、起坐呼吸、全身うっ血、浮腫 ③ 塩分制限、ジギタリス、抗アルドステロン薬
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の99頁~102頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
27
呼吸器病の症状と診断
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、呼吸器疾患の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 1頁~27頁
コマ主題細目
① 解剖と生理、症候 ② 検査 ③ 治療
細目レベル
① 症候としては、咳(咳嗽)については、咳嗽反射は生体の重要な防御反応で、有効な咳ができない状態では肺炎などの合併症がおこる。その他、痰、血痰、喀血、胸痛、呼吸困難、異常呼吸、呼吸音の異常、喘鳴、嗄声、チアノーゼ、太鼓ばち指(爪床角が180°以上)、胸郭・脊柱の異常、胸水がある。
② 喀痰検査は痰を伴う疾患の非侵襲的検査として有用性が高い。喀痰の細菌検査では、塗抹検鏡・培養・同定・薬剤感受性判定の過程があり、最終結果が判明するまで日時を要する。そこで早期診断のためには病原体のDNAを増幅するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)やRNAを増幅するMYD法などの遺伝子検査が応用されている。喀痰細胞診は悪性腫瘍の診断に用いられる。またインフルエンザ迅速診断キットなど咽頭ぬぐい液を利用するものもある。動脈血ガス分析は動脈を穿刺しての動脈血の採取が必要であるが、経皮的酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターは非侵襲的である。その他、呼吸機能検査、画像検査として、胸部X線、胸部CT、磁気共鳴画像(MRI)、核医学検査、気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検について学習する。
③ 呼吸器疾患の治療として各疾患に共通して重要なものに、酸素療法と人工呼吸器管理がある。酸素療法は呼吸器領域で最もよく用いられるが、あくまでも補助療法であり、正しく行われなければ有害になる可能性もある。酸素療法の基本は、必要最小限の酸素量を投与することであり、酸素投与による有害事象として酸素中毒とCO2ナルコーシスがある。酸素中毒とは、吸入酸素濃度が60%を超えると活性酸素が発生して、肺にびまん性肺胞障害を生ずる。CO2ナルコーシスは慢性呼吸不全患者で高濃度酸素投与をすると呼吸抑制、呼吸停止がおこる。人工呼吸器管理は、挿管して行うものとマスクで行うものがある。また肺移植は海外では広く行われているが、我が国ではまだ実施例が少ない。
キーワード
① 肺循環、体循環、ガス交換、アシドーシス、痰、喀血 ② 喀痰検査、細菌検査、喀痰細胞診、PCR ③ 酸素療法、人工呼吸器、肺移植
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の1頁~27頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
28
慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 37頁~47頁
コマ主題細目
① 気管支喘息 ② アレルギー・免疫疾患 ③ 慢性閉塞性肺疾患
細目レベル
① 気管支喘息は、救急搬送される呼吸器疾患で最も多く、死亡例もある臨床上重要な疾患である。外因型(アトピー型)はアレルゲンが原因となり、内因型(感染型)は感染、ストレスなどが原因となる。可逆性の気道閉塞と気管の慢性炎症が特徴で気道の反応性の亢進をともなう。発作性の呼吸困難、咳、痰、喘鳴を生じる。呼吸機能検査では、発作時の1秒量の低下と気管支拡張薬吸入後の1秒量の改善が特徴である。吸入ステロイド薬の投与が基本で、症状に応じて気管支拡張剤や抗アレルギー薬なども投与される。
② 過敏性肺炎はアレルゲン(真菌胞子、細菌、鳥類のタンパク、植物、有機・無機塵埃)により呼吸細気管支でⅢ型またはⅣ型アレルギーにより起こる肺炎で、夏型過敏性肺炎が70%だが、鳥関連過敏性肺炎が増加している。胸部X線ではすりガラス状陰影が特徴である。治療は抗原からの回避で、経口ステロイド薬の投与も行われる。膠原病肺(膠原病に伴う肺・胸膜病変)は、膠原病に合併した間質性肺疾患である。主たる治療にはステロイド薬が用いられる。
③ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、従来の肺気腫や慢性気管支炎を含む閉塞性換気障害を呈する疾患群である。タバコ煙を主とする有害物質の長期吸引によって生じた肺の炎症性疾患で、多くは素因のある人が一定の喫煙を続けたときに発症する。気腫型は息切れや労作性呼吸困難が主症状で、樽形胸郭やばち指などがみられる。非気腫型では慢性的な咳・痰が主症状である。肺機能検査で気管支拡張薬吸入後の1秒率が70%未満を閉塞性障害ありと判定する。禁煙指導を徹底し、病状の進展を阻止することが必須である。重症化すると在宅酸素療法(HOT)が必要となる。在宅酸素療法は、PaO2が55Torr以下の人、60Torr以下で睡眠時や運動時に著しい低酸素血症をしめす人、肺高血圧を合併している人が適応となる。
キーワード
① 日常管理薬(コントローラー)、急性発作治療薬(リリーバー)、吸入ステロイド ② アレルゲン、好酸球、ステロイド ③ COPD、喫煙、肺気腫、在宅酸素療法(HOT)
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
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その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の37頁~47頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
29
肺炎と肺癌
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、肺炎と肺癌の原因、診断、治療について理解し、適切な看護について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 28頁~37頁、50頁~72頁
コマ主題細目
① 呼吸器感染症 ② 間質性肺疾患、気道系肺疾患 ③ 肺腫瘍、肺循環疾患、胸膜・縦隔疾患
細目レベル
① 肺炎は病原微生物により引き起こされる肺の炎症性疾患で、原因微生物により病像が異なる。定型肺炎は一般細菌による肺炎で肺炎球菌が多い。症状は発熱、全身倦怠感、咳、痰、胸痛、呼吸困難である。非定型肺炎は肺炎マイコプラズマなどが原因となり、乾性咳嗽で膿性痰が少なく胸部X線でスリガラス影を認める。肺結核は結核菌による感染症で空気感染する呼吸器感染症として重要である。一次結核は感染病巣と肺門部リンパ節にとどまるが、免疫低下状態で再発した二次結核は気管支結核や粟粒結核に発展する。肺真菌症は、アスペルギルス、クリプトコッカス、カンジダなどの真菌によるもので、免疫力が低下する基礎疾患を有している場合が多い。
② 特発性間質性肺炎は、間質の炎症を主体とし進行すると肺線維症となる。呼吸機能検査では肺活量の低下が特徴的で、拘束性換気障害をしめす代表的疾患である。すりがらす陰影と肺活量の低下が特徴である。塵肺症は代表的な職業関連病で、無機粉塵の持続的な吸入により肺の炎症と繊維化が起こる。珪肺では肺結核や肺癌の合併、石綿(アスベスト)肺では肺癌と胸膜中皮腫の合併が多い。気管支拡張症は気管支内腔が慢性的不可逆的に拡張する病態で、感染炎症をくりかえす。無気肺は肺胞腔の空気が失われ肺胞が充分に膨らまない状態である。原因としては、気管支の閉塞(肺癌、異物、喀痰など)、炎症(誤嚥性肺炎、肺結核後遺症など)、圧排(胸水貯留、長期臥床など)による含気低下などがある。
③ 原発性肺癌では、小細胞癌(15%)と非小細胞癌(腺癌(50%)、扁平上皮癌(30%)、大細胞癌(5%))に大別され生物学的特性が異なる。小細胞癌はきわめて悪性で、中枢性に発生し手術による切除が困難で化学放射線療法が行われることが多い。小細胞癌と扁平上皮癌は喫煙との関連が深い。肺血栓塞栓症/肺梗塞は下肢の深部静脈の血栓が肺動脈に捕捉され循環障害をきたして発症する。肺水腫は肺の血管外水分が過剰になった状態で、重篤なガス交換障害をおこす。心原性肺水腫(左心不全)と非心原性肺水腫(急性呼吸促迫症候群(ARDS)、薬剤性肺水腫、高地肺水腫、神経原性肺水腫)がある。気胸は胸腔内に空気が存在し、肺が膨らまない状態である。胸膜中皮腫は石綿(アスベスト)の吸入と関連が深い。縦隔腫瘍では胸腺腫が頻度が高い。
キーワード
① 空気感染、集団感染、免疫低下状態 ② スリガラス陰影、珪肺、石綿肺、先天性気管支拡張症、特発性気管支拡張症、続発性気管支拡張症 ③ 小細胞癌、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、深部静脈血栓、起座呼吸、バタフライ陰影
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の28頁~37頁、50頁~72頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
30
呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策
科目の中での位置付け
疾病・治療論Ⅰは1)救急・麻酔法、2)消化管(症候・検査・治療)3)消化管(主な疾患)4)肝臓・胆嚢・膵臓、5)代謝・栄養(生理と症候・検査法)、6)代謝・栄養(主な疾患)、7)内分泌(症候・検査・治療)、8)内分泌(主な疾患)、9)腎臓・泌尿器(症候・検査・治療)、10)腎臓・泌尿器(主な疾患)、11)脳神経(症候・検査・治療)、12)脳神経(主な疾患)、13)血液(症候・検査・治療)、14)血液(主な疾患)、15)免疫疾患とアレルギー(症候・検査・治療)、16)免疫疾患とアレルギー(主な疾患)、17)感染症(症候・検査・治療)、18)感染症(主な疾患)、19)運動器(症候・検査・治療)、20)運動器(主な疾患)、21)循環器病の症状と診断、22)虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、23)心筋疾患(心筋症と心筋炎)、24)弁膜症と不整脈、25)動脈疾患と高血圧症、26)心不全とその管理、27)呼吸器病の症状と診断、28)慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息、29)肺炎と肺癌、30)呼吸不全と呼吸管理、喫煙による健康被害と対策、の全30コマの講義で、20コマまでは本田が担当し、21コマから30コマまでは檜垣が担当する。ここでは、呼吸不全の病態について理解し、チームの一員としての適切な看護を学ぶ。また喫煙による健康被害とその対策について学習する。
看護のための臨床病態学 改定5版 25頁~27頁、61~66頁と配布資料
コマ主題細目
① 換気異常、呼吸不全 ② 酸素療法、人工呼吸管理 ③ 肺移植 ⑤
細目レベル
① 過換気症候群は、明らかに器質的疾患がなく主に心因性の要素で発作性に過換気状態(呼吸が深く速くなる)となり、PaCO2が低下しpHが上昇して呼吸性アルカローシスとなる。手足のしびれ、不穏、呼吸困難、筋肉の刺激性亢進(テタニー)などがおこる。Ⅰ型呼吸不全は炭酸ガス濃度は正常で換気は保たれている。Ⅱ型呼吸不全では高炭酸ガス血症があり、換気不全が存在する。また経過により、急性と慢性に分けられる。治療は重症度に応じて、気道の確保、酸素療法、人工呼吸管理を行う。
② 酸素療法は根本治療ではなくあくまで補助療法である。必要最小限の酸素量を投与するのが原則で、過剰投与により酸素中毒やCO2ナルコーシスがおこりかえって有害である。吸入酸素が60%以上の濃度になると過剰な活性酸素が発生して、急性肺障害や中枢神経障害をおこす。また慢性的に高CO2血症のⅡ型呼吸不全患者では低酸素が呼吸調節のシグナルとなっているため、酸素投与により逆に呼吸抑制をおこしてしまい呼吸停止にいたる。人工呼吸管理は、換気不全やガス交換障害などで、通常の酸素投与のみでは呼吸状態の改善が得られない場合に行われる、気管内挿管や気管切開をして換気の補助と酸素化を行うものの他に、密着するマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法(NIPPV)も行われる。
③ 世界での最初の肺移植は1983年で、日本では1998年から行われているが外国に比較して実施症例数は少なく(700例程度)、アメリカの1/100程度である。2010年に改正臓器移植法が施行されたが、依然としてドナー不足が続いているため、日本では生体肺移植の割合が多くこの点が海外と異なっている。一般的な肺移植は脳死ドナーから片肺または両肺を移植するが、生体肺移植では二人の近親者からそれぞれ肺の一部を提供してもらい患者に移植する。提供される肺の量が少ないため成人の患者には困難なことが多い。肺移植の適応疾患は、他の治療法が望めない重症例や特種な疾患に限られ、肺気腫、特発性肺線維症、α1アンチトリプシン欠損型肺気腫、原発性肺高血圧症などが対象となる。
キーワード
① 呼吸性アルカローシス、精神的ストレス、肥満 ② 換気不全、ガス交換障害、ベンチレーター(人工呼吸器) ③ 改正臓器移植法、脳死肺移植、生体肺移植、
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
予習方法:教科書「看護のための臨床病態学 改定5版」の25頁~27頁、61頁~66頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「看護のための臨床病態学」の該当する記述を復習する。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
消化管、肝胆膵
上部消化管造影検査、上部消化管内視鏡検査、内視鏡的ポリペクトミーについて説明できる、胃食道逆流症、食道静脈瘤、食道癌、胃潰瘍/十二指腸潰瘍、胃癌、胃切除後症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎、大腸癌、虫垂炎、腸閉塞、急性ウイルス性肝炎、慢性ウイルス性肝炎、肝硬変、肝臓癌、非アルコール性脂肪肝炎、胆石症、急性膵炎、慢性膵炎、膵腫瘍について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
薬物療法、内視鏡治療、手術治療
10
2,3,4
代謝・内分泌
血糖の調節機構について説明できる。糖尿病、低血糖症、肥満症、メタボリックシンドローム、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)、骨粗鬆症、下垂体腫瘍、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎)、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、褐色細胞腫、アジソン病について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
インスリン、HDLコレステロール、BMI、ホルモン検査
10
5,6,7,8
腎像・泌尿器
血液透析療法、腎移植治療について説明できる。急性糸球体腎炎(急性腎炎)、ネフローゼ症候群、糖尿病腎症、痛風腎、腎盂炎(腎盂腎炎)、尿路結石症、前立腺肥大症、前立腺癌、腎細胞癌、精巣腫瘍、急性腎障害、慢性腎不全について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
タンパク尿、血尿、糸球体濾過量(GFR)、クレアチニンクリアランス
10
9,10
脳神経
脳血栓症、脳塞栓症、脳出血、クモ膜下出血、慢性硬膜下出血、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、ディシェンヌ型筋ジストロフィー、髄膜炎、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病)、てんかん、脳腫瘍、髄膜腫について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
神経伝達物質、シナプス、髄鞘(ミエリン)
10
11,12
血液疾患
骨髄検査、輸血療法について説明できる。鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、特発性血小板減少性紫斑病、血友病、播種性血管内凝固症候群について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
赤血球、白血球、血小板、造血幹細胞
10
13,14
免疫疾患・アレルギー
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と副腎皮質ステロイド薬の使用法について説明できる。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、全身性強皮症、血管炎症候群、シェーグレン症候群、ベーチェット病、アナフィラキシー、花粉症について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
即時型アレルギー、細胞溶解型アレルギー、免疫複合型アレルギー、遅延型アレルギー
10
15,16
感染症
病原微生物の侵入門戸と日和見感染について説明できる。食中毒、腸管出血性大腸菌感染症、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎(ムンプス)、水痘/帯状疱疹、ノロウイルス感染症、インフルエンザ、後天性免疫不全症候群(AIDS)について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
飛沫感染、空気感染、接触感染
10
17,18
運動器
肩関節脱臼、上腕骨近位部骨折、上腕骨顆上骨折、橈骨遠位骨折、大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折、脊椎圧迫骨折、椎間板ヘルニア、先天性股関節脱臼、変形性股関節症、変形性膝関節症、骨肉腫、橈骨神経麻痺、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
関節運動、骨格筋、脊髄神経
10
19,20
心血管
心電図検査について説明できる。心不全、不整脈、狭心症、急性心筋梗塞、拡張型心筋症、肥大型心筋症、心筋炎、心膜炎、僧帽弁膜症、大動脈弁膜症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、動脈管開存症、ファロー四徴症、完全大血管転位症、本態性高血圧症、動脈硬化、大動脈瘤、解離性大動脈瘤、静脈瘤、血栓性静脈炎について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
心臓、大血管、末梢血管、静脈
10
21,22,23,24,25
呼吸器
喀痰検査、動脈血ガス分析、経皮的酸素飽和度、気管支鏡検査について説明できる。肺炎、肺結核、肺真菌症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、特発性間質性肺炎、塵肺症、気管支拡張症、無気肺、原発性肺癌、肺血栓塞栓症/肺梗塞、肺水腫、過換気症候群、呼吸不全、気胸、胸膜中皮腫について、それぞれの特徴的な臨床症状、血液検査所見、画像診断所見、類似疾患との鑑別点、代表的な治療法を述べることが出来る。
呼吸機能検査、酸素療法、人工呼吸管理
10
26,27,28,29,30
評価方法
期末試験成績100%で、配点得点を合計100点として評価する。
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
「看護のための臨床病態学 改定5版」、南山堂、ISBN:978-4-525-50515-8
参考文献
「成人看護学(2)呼吸器」、医学書院、ISBN:978-4-260-01991-0、「成人看護学(3)循環器」、医学書院、ISBN:978-4-260-01987-3、「成人看護学(4)血液・造血器」、医学書院、ISBN:978-4-260-02001-5、「成人看護学(5)消化器」、医学書院、ISBN:978-4-260-02000-8、「成人看護学(6)内分泌・代謝」、医学書院、ISBN:978-4-260-01988-0、「成人看護学(7)脳・神経」、医学書院、ISBN:978-4-260-02190-6、「成人看護学(8)腎・泌尿器」、医学書院、ISBN:978-4-260-01996-5、「成人看護学(10)運動器」、医学書院、ISBN:978-4-260-02176-0
実験・実習・教材費
なし