区分
専門科目-基盤看護学-基礎看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力
倫理観
専門性探求
地域社会貢献
グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性
広い視野
知識・技術
判断力
探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
専門科目の「基盤看護学」、さらにその中の「基礎看護学」に位置づく。本科目はあらゆる領域の科目の基礎となる科目であり、1年次より療養上の世話に関する基礎的知識の修得を目指す。また、看護活動の場において、様々な健康レベル・発達段階にある人々の生活援助の実践能力を養っていくための知識を獲得し、個別性のある看護技術の根拠(エビデンス)を修得し、臨地実習へつなげるための基礎的科目として位置づく。そして、卒業時、看護職としての知識・技術・倫理的態度の最も土台となる科目として位置づく。
科目の目的
本科目は、看護実践の場において基盤となる基礎的知識を獲得するために、患者が安全安楽に治療を受け、最大限の治療効果が得られるよう、生活援助技術の原理原則を理解することができることを目的としている。また、治療を受ける人々のニーズを理解し、援助できる実践能力を養うことにより、看護師の能力形成を培っていくことや看護活動の場において様々な健康レベル・発達段階にある人々の日常生活行動に関わる看護技術とその根拠(エビデンス)を学修することを目的としている。そして、本科目の社会的意義は、看護専門職者として、看護実践における倫理的姿勢と態度を身につけることや患者の安全安楽を考え、個別性に応じた看護実践の必要性を理解することである。
到達目標
1)看護技術の概念と日常生活行動の意義が説明できる。
2)日常生活援助に必要な基礎知識を学び、その援助方法や根拠および留意点について述べることができる。
3)看護職者として基本的態度を理解し、必要性を述べることができる。
4)看護専門職者として、患者の安全安楽を考え、個別性に応じた看護実践の必要性を理解できる。
科目の概要
「看護学原論Ⅰ」および「看護コミュニケーション論」といった看護領域の専門知識と専門基礎科目で学んだ知識を活用し、人々の健康と深くかかわる日常生活行動の概念、意義を理解し、看護におけるアセスメントの視点を養う科目である。また、安全、安楽、自立という原理原則を根底に、看護技術のエビデンスに基づいた基本的な生活行動に対する援助方法を探求することを学修する。具体的には、「感染防止の技術」、「環境調整の技術」、「活動と休息の援助技術」、「清潔援助技術」、「食事援助技術」、「排泄援助技術」といった生活援助に関する技術を実践するための基礎知識および援助技術方法を理解する科目である。さらに、看護師として実務経験のある教員が、さまざまな健康レベル、発達段階にある人々の生活援助技術の意義をふまえ、知識の修得と技術の実践に向けて指導し、学生自ら探求する能力を培う科目である。そして、看護専門職者として、看護実践における倫理的姿勢と態度を身につけることができる科目である。
科目担当教員は、一般病院の看護師として、内科・透析センターに勤務していた。生活援助技術の原理原則、治療を受ける人々のニーズ、援助できる実践能力等について教授する科目である。
科目のキーワード
看護技術、安全安楽、自立、根拠(クリティカルシンキング)、EBN、感染予防、環境調整、活動と休息、体位変換、車椅子とストレッチャー、清潔援助、全身清拭、部分浴、食事援助、排泄援助、おむつ交換、陰部洗浄、浣腸、罨法
授業の展開方法
教員が作成したパワーポイントを使って講義をすすめる。また、教科書のページも確認しながら講義を行う。学生はパワーポイントに基づき教員が作成した穴埋め式のワークに書き込む形で講義を受ける。講義の要所要所で理解の獲得度を確認するために、国家試験問題を提示し解く。さらに、解剖生理学の知識と結び付けて講義を行う。そして、必要に応じてDVD視聴も取り入れ、視覚的にも知識の理解度を高める。各講義の最後に、manabaの小テストを実施する。第9回、第10回、第15回は復習回として、知識の定着に努める。
オフィス・アワー
研究室715:火曜5限、木曜5限
E-mail:s-shinohara@uhe.ac.jp
科目コード
ERG03
学年・期
1年・後期
科目名
生活援助方法論
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
必修
学習時間
【講義】30h
【予習・復習】60h
前提とする科目
看護学概論Ⅰ、同時に1年次に開講される専門基礎科目および基礎領域科目、基礎看護学実習Ⅰ
展開科目
生活援助方法演習、基礎看護学実習Ⅱ、および各専門領域科目と各領域実習の展開に必要となる
関連資格
看護師、保健師
担当教員名
篠原幸恵・松山キャンパス教務課
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
看護技術の概念
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第1回は「看護技術の概念」である。看護技術の意義、看護における安全・安楽・自立の原則、クリティカルシンキング、EBNの必要性を理解し、看護場面に応用できる思考過程を学び、理解する力を培う。
茂野香おる他著、『専門分野Ⅰ基礎看護技術Ⅰ』、医学書院、2021、p8(表a看護基本技術について)、p9(表b看護基本技術を支える態度や行為の構成要素)、p15(EBNについて).
コマ主題細目
① 看護技術の特徴 ② クリティカルシンキング ③ EBN
細目レベル
① 看護技術の特徴として、保健師助産師看護師法第5条の看護師の業務についての意味を理解することができる。また、基礎看護技術の考え方と看護技術に影響を及ぼす因子を理解することができる。さらに、看護技術は、知識・態度・技術の関係で成り立っていることを理解するために、事例を出し、それら3つのことと人間関係の構築の必要性、倫理的判断なども必要であることを考え、押さえることができる。看護技術を適切に実践するための要素(目的、方法、根拠、個別性、対象者への説明と同意、安全・安楽の確保、プライバシー保護、個人情報の取り扱い等)を理解する基礎知識を獲得することができる。そして、看護学概論Ⅰの国際看護師協会(ICN)による看護師の倫理綱領を押さえ、倫理的姿勢や態度を身につけるための基礎知識を獲得することができる。
② 看護技術を適切に実践するためには、クリティカルシンキングの思考を持ち、実践していくことが必要であることを理解することができる。クリティカルシンキングとは、適切な基準や根拠に基づく論理的で偏りのない思考のことである。このクリティカルシンキングを実践するためには、主要な3つの要素(問題志向、論理的な考え方、実践する技術)がある。それについて理解し、実践できる基礎知識を獲得することができる。また、このクリティカルシンキングの考え方は、看護技術以外にも看護研究などにも共通することができることも理解し、普段の学習の中で身につけることも必要であることをも押さえ、クリティカルシンキングを実践していくための知識を学ぶことができる。
③ EBNとは、Evidence Based Nursingの略で根拠に基づいた看護のことである。看護技術を実践するにあたり、この根拠を押さえ、援助する目的や対象者の個別性ある方法を導くことができる。また、援助する対象者の病態をアセスメントすることができ、今目の前の対象者が今後どうなるのかといった予測や現在の状態について的確な判断ができる知識となる。このEBNの定義を理解し、この考えた方が実践できるように知識を獲得することができる。今回は、第1回「看護技術の概要」である。第2回は、「感染防止に関する技術」、第3回は「環境調整に関する技術」と具体的な生活援助技術を獲得するための知識を学んでいく。1つ1つの回で、このEBNの考え方で、それぞれの回の技術の目的、方法、注意事項などを押さえていくことが重要であることも理解することができる。
キーワード
① 看護技術 ② 安全・安楽・自立 ③ クリティカルシンキング ④ EBN ⑤ 手指衛生
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p15(EBNについて)、教科書p8(看護技術を適切に実践するための要素)を見て、復習し、1つ1つの根拠と手順を押さえること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。調べた箇所の教科書には、線を引くなど後で読み返しやすいようにしておくこと。
予習:次回は、看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」である。教科書p65(感染成立の条件について)、p69(標準予防策について)、p73(個人防護具について)を読み、予習しておくこと。
2
感染防止に関する技術
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第2回は、看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」である。感染防止の重要性や基礎知識を学び、標準予防策(スタンダードプリコーション)、個人防護用具と感染性廃棄物の取り扱い方について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ』医学書院、2021、p65(図2-1感染成立の条件について)、p19(標準予防策について)、p73(個人防護具について)、p82(表2-3サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p95(図2-19感染性廃棄物の取り扱い方).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p4(標準予防策について)、p9手指衛生の種類、p15(個人防護具について)、p16(サージカルマスクとN95マスクの特徴).
コマ主題細目
① 感染の成立 ② スタンダードプリコーション ③ 個人防護用具と感染性廃棄物の取り扱い
細目レベル
① 感染の成立の6つの条件(病原体、感染源、感染経路、侵入門戸、排出門戸、感染性宿主)それぞれの特徴を理解し、感染とは何か理解することができる。また、感染源の3原則(病原体と感染源の除去、感染性宿主への対応、感染経路の遮断)とそれぞれの具体的な対応についても理解し、感染についての基礎知識を獲得することができる。感染経路では、感染経路の種類と特徴、予防対策について理解することができる。さらに、医療関連感染の基礎知識、予防対策について理解することができる。そして、感染防止の基礎知識として、感染症の歴史(流行していた感染症、感染症に関する法律等)、ストレスとの関連についても理解し、感染することで身体にどのような影響がでるのかも押さえることができる。
② 標準予防策(スタンダードプリコーション)では定義と特徴を理解することができる。標準予防策(スタンダードプリコーション)の定義は、感染症の有無にかかわらず、すべての医療現場におけるすべての患者に実施する対策のことである。特徴として、すべての患者の血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜は伝播しうる病原体を含んでいるかもしれないとして取り扱うことである。まずは、この定義と特徴を押さえることができる。次に、事例を出し、どのような場面で標準予防策(スタンダードプリコーション)を実施するのか理解し、自分自身あるいは対象者への感染予防するための行動に結びつけて、感染防止に関する基礎知識を獲得することができる。
③ 個人防護用具では、病原体からの保護に使用される物品(PPE)について、1つ1つの特徴についての知識を獲得することができる。また、1回ごとに使い捨てること、正しい装着方法、装着手順、外し方について理解することやサージカルマスクとN95マスクの相違点(遮断できる微粒子の大きさ、装着する時期など)についての基礎知識も押さえることができる。さらに、廃棄する方法についても理解することができる。感染性廃棄物は、赤色、橙色、黄色があり、それぞれの特徴を理解し、正しい廃棄方法の知識が獲得することができる。そして、個人防護用具を正確に装着し、患者に合わせた環境整備の目的、方法、注意事項(感染予防を意識した拭き方、転倒リスクを回避するための環境調整、私物の取り扱い方等)を理解し、感染防止対策を実践するための基礎知識を学ぶことができる。
キーワード
① 感染の成立 ② 宿主・経路 ③ スタンダードプリコーション ④ 個人防護用具 ⑤ 感染性医療廃棄物
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p65(感染成立の条件について)、p69(標準予防策について)、p73(個人防護具について)、p82(サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p95(感染性廃棄物の取り扱い方)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」である。教科書p12(医療法施行規則による病床の広さについて)、p14(標準な温度と湿度の条件)p19(ベッド周囲の環境整備について)を読み、予習しておくこと。
3
環境調整に関する技術
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第3回は、療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」である。生活環境を基盤として、療養者にとって必要な環境について学び、環境を整える技術および環境の評価について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2020、p12(表1-2医療法施行規則による病床の広さについて)、p15(表1-3標準な温度と湿度の条件)p19(ベッド周囲の環境整備について)、p24(図1-8下シーツの敷き方)、p25(図1-9臥床患者のリネン交換について).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p6とp7(病室環境のアセスメント)、p(環境調整)、15(シーツの角の三角形).
コマ主題細目
① 病室の環境 ② ベッドメーキング ③ リネン交換
細目レベル
① 環境の意義を押さえ、環境を整えることの生理的な意味、心理的な意味、社会的な意味について特徴を理解することができる。また、病室環境のアセスメントするために、病室・病床の選択の目的(対象者の病態、症状、治療内容、転倒・転落等のリスクの観点などを総合的に見て判断すること)、プライバシー保護についても理解することができる。さらに、医療法施行規則による病室・病床の大きさや病室の環境(温度・湿度、光、騒音、色彩、空気の清浄性、人的環境等)の特徴と対応についても理解することができる。さらに、ベッドの選択では、対象者に応じた選択(病態、治療内容、症状の程度、ADLの状況等)がなされていることも押さえ、実践するための知識を学ぶことができる。
② ベッドメーキングでは、患者に応じた正しいマットレスの選択(病態、治療内容、症状の程度、ADLの状況等)、リネンの特徴を押さえ、ベッドメーキングの目的、方法、注意事項を理解することができる。また、援助を実施しやすいように環境を整えること(ベッド周囲にある物品の移動、患者の私物の取り扱い方等)やシーツのたたみ方(中表・外表)、取り扱い方、下シーツを敷いた際、崩れないようにするための三角形の作成方法についての知識を獲得することができる。また、シーツのしわを伸ばす目的、方法を押さえることができる。そして、実施後の環境調整の際、動かしたものを元に戻すことやナースコールの位置に気を付けることも理解し、対象者の安全(転倒・転落を起こさない環境調整)を考えたベッドメーキングの基礎知識を獲得することができる。
③ シーツ交換では、患者の療養環境を整えるためのリネンの交換である。患者が臥床している場合を想定し、実施前評価(観察事項等)を押さえ、安全に実施できるかどうか判断する知識を獲得することができる。また、シーツ交換の方法では、患者の転倒・転落に注意する必要性についても理解することもできる。古いシーツと新しいシーツの取り扱い方、シーツが汚染されていた場合の処理方法なども理解することもできる。そして、患者が臥床しているため、しわがないリネン交換をするためのポイントも押さえることができる。実施後は、環境調整の際、動かしたものを元に戻すことやナースコールの位置とベッド柵の位置に気を付けること、安全に実施できたかどうかも評価する視点についても理解することができる。
キーワード
① 医療法施行規則 ② 環境調整 ③ ベッドメーキング ④ リネン交換 ⑤ ADL
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p12(医療法施行規則による病床の広さについて)、p14(標準な温度と湿度の条件)、p19(ベッド周囲の環境整備について)、p23(下シーツの敷き方)、p25(臥床患者のリネン交換について)を見て復習し、押さえること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわらかない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。講義資料は後で見直すことができるように、整理しておくこと。
予習:次回は、「活動・休息に関する技術」である。教科書p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p298(褥瘡の好発部位)を読み、予習しておくこと。
4
活動・休息に関する技術1
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第4回は「活動・休息に関する技術」である。ボディメカニクスの原理原則を学び、体位の安楽性、動作の効率性および体位変換の援助技術について理解できる。また、苦痛の緩和や安楽を保持する援助について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p299(図8-14褥瘡の好発部位).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p32(ADLについて)、p33とp34(ボディメカニクス)、p35(廃用症候群)、p44(ポジショニング).
コマ主題細目
① ボディメカニクス ② 廃用症候群と褥瘡 ③ 体位の安楽性
細目レベル
① 基本的活動の基礎知識を押さえ、日常生活活動・動作(ADL)について理解することができる。また、よい姿勢とは何か(重心が低く、支持基底面が広く、生理的彎曲が保たれている)を理解することができる。生理的彎曲では、解剖生理学と関連させて、知識を深めることができる。また、よい姿勢を取ることで、身体にとってどのような意味がるのか(よい姿勢の利点、悪い姿勢の欠点について)理解することができる。患者へ安楽な体位が取れるように援助する上で、自分自身の姿勢に注意する必要があり、ボディメカニクスの原理原則を押さえることが重要でことを学ぶことができる。ボディメカニクスの原理原則では、安定性・効率性が大事ある。どのように実施することで、ボディメカニクスを意識した援助できているか等の基本的知識について獲得することができる。
② 身体を動かさないでいるとどうなるのか理解するために、廃用症候群の定義と特徴、原因と要因、各器官の症状(循環器・呼吸器・消化器と泌尿器・運動器・皮膚・精神機能)について理解することができる。また、廃用症候群を予防するための方法についても学び、実践するための基礎知識を学ぶことができる。また、長時間同一体位をとることで、褥瘡ができることを理解することができる。この褥瘡ができるメカニズム(高齢者、低栄養、血液循環の停滞、シーツのしわと摩擦等)、好発部位(仙骨部、踵部、後頭部、腸骨など)、皮膚の経過、予防方法(2時間ごとの体位を変える根拠)を理解し、活動に関する援助の実践をするための基礎知識を獲得することができる。
③ 体位の安楽性では、まずは、良肢位(関節拘縮が起こる可能性があるときにとる肢位)について理解し、どういう角度や姿勢が良いのか把握することができる。次に、体位の基礎知識として、体位の名称、特徴(利点と欠点)を理解し、どのような時にそのような体位をとるのか理解することができる。次は、体位を変えるための体位変換の目的、方法、注意事項を押さえ、体位変換する援助のための基礎知識を獲得することができる。そして、体位変換後は、患者が安楽と思う体位保持(ポジショニング)ができるように、安楽枕(クッション)をどのように用いるのか、麻痺がある患者に対しては、どこに注意し、安楽枕(クッション)を使用するのかなどを理解することができる。
キーワード
① 重心と支持基底面 ② 生理的彎曲 ③ 廃用症候群 ④ ボディメカニクス ⑤ ポジショニング
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p298(褥瘡の好発部位)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。体位の名前は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、「活動・休息に関する技術」ので睡眠と歩行、車椅子、ストレッチャーの移送と移乗についてである。教科書p141(レム睡眠とノンレム睡眠について)、p146(サーカディアンリズムについて)、P127(車椅子の名称)、p133(車椅子の移送)、p138(ストレッチャーの移送)を読み、予習しておくこと。
5
活動・休息に関する技術2
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第5回は「活動・休息に関する技術」である。睡眠と休息のバランスの必要性を学び、睡眠の基礎知識と良好な睡眠を得るための援助技術を理解できる。また、移乗や移送(歩行器、杖、車椅子、ストレッチャー)の援助技術を理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p141(レム睡眠とノンレム睡眠・サーカディアンリズムについて)、127(図4-21車椅子の名称)、p133(図4-26車椅子の移送)、p138(図4-30ストレッチャーの移送).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p49(車椅子の名称)、p51(片麻痺患者の車椅子の配置方法)、p58(車椅子の移送)、p60(ストレッチャーの名称)、64(ストレッチャーの移送)、p68(杖使用時の階段昇降).
コマ主題細目
① 睡眠・休息の援助 ② 杖・歩行器の援助 ③ 車椅子とストレッチャーの移乗・移送
細目レベル
① 前回の4回の活動と休息の復習をしながら、睡眠の必要性を理解することができる。また、睡眠の種類には、レム睡眠とノンレム睡眠がある。それぞれの特徴(レム睡眠は大脳の活動が活発で、急速眼球運動がある、ノンレム睡眠は深い眠り)を理解することができる。さらに、大脳との関連では、解剖生理学と結びつけ、大脳の構造、役割についても知識を深めることができる。そして、睡眠制御のメカニズム、サーカディアンリズムの定義と特徴、睡眠障害の種類と要因について理解することができる。また、睡眠薬使用時の注意事項(転倒を起こしやすい等)や服薬指導の必要性について理解し、安全で安楽な睡眠をとることができる援助技術の基礎知識を獲得することができる。
② 歩行介助の種類と適応について理解し、どのようにして歩行介助するのか、どのようにして歩行補助具(杖、歩行器)を選択するのか押さえることができる。また、歩行介助の基本(看護師が立つ位置:患側に立つ、正しい寝衣や履物の選択、支持する場所等)を理解し、安全に歩行介助ができる基礎知識を獲得することができる。さらに、杖の種類と特徴(歩行時の杖の付き方等)を押さえ、階段昇降時の杖のつく順番(昇降時:杖→健側下肢→患側下肢、下降時:杖→患側下肢→健側下肢)を理解することができる。そして、対象者が補助具を用い、いつ転倒することが多いのか、事例を出し、転倒すせず、安全に正しい装具の使用とその援助ができる基礎知識を獲得することができる。
③ 車椅子への移送と移乗では、車椅子に乗ることができる条件を把握し、安全に車椅子移乗ができる対象者を選定することができる。また、車椅子の名称を理解し、安全に車椅子が使用できるか点検方法、自分で移動できない患者への移動の援助方法、注意事項も理解することができる。さらに、麻痺がある患者への移送をする際、左右の麻痺により、車椅子の配置をどのようにするのか学び、実践するための基礎知識を獲得することができる。そして、移送時は、坂を上る時と下る時、エレベーターに乗る時と降りるとき、段差がある場合の方法と注意事項について理解することができる。ストレッチャーでは、足から進むこと、坂を上る時と下りる時の注意事項を押さえることができる。また、ストレッチャーへの移乗時は、数名の援助者で実施すること、移動時の摩擦による患者の皮膚トラブルが発生しないように注意する知識も獲得することができる。
キーワード
① レム睡眠とノンレム睡眠 ② サーカディアンリズム ③ 睡眠障害 ④ 車椅子移乗・移送 ⑤ ストレッチャー移乗・移送
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p141(レム睡眠とノンレム睡眠について)、p146(サーカディアンリズムについて)、127(車椅子の名称)、p133(車椅子の移送)、p138(ストレッチャーの移送)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。専門用語を正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、「食事援助に関する技術」である。教科書p35(摂食・嚥下のメカニズム)を読み、予習しておくこと。また、自分自身の食べる行為について、どのように食べ物を飲み込んでいるのか、食べる姿勢はどうかなどを意識して、振り返っておくこと。
6
食事援助に関する技術(誤嚥予防、食事介助、口腔ケア)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第6回は「食事に関する技術」である。対象者の栄養状態、食欲、食事摂取能力のアセスメント方法や食事介助の具体的な方法について理解できる。また、経口的な栄養摂取が困難な場合の摂取方法や嚥下訓練について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p35(図2-2摂食・嚥下のメカニズム)、p41(図2-4食事の姿勢)、p43(図2-6スプーン使用時の食事介助方法)、p47(食表2-7事介助実施前の評価)、p215(口腔ケア).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p70(食事意義)、p71(食べるために必要な機能)、p73(摂食・嚥下)、81(食事時の姿勢).
コマ主題細目
① 食事の意義と摂食・嚥下機能のメカニズム ② 栄養状態と水分・電解質バランスのアセスメント ③ 食事介助と口腔ケア
細目レベル
① 食事の基礎知識として、食事をする意義を押さえ、対象者にとって食べることでどのような意味があるのか理解することができる。また、食べたいという認識(食欲)と行動がどのように起こるのか、食べるために必要な機能(お箸を持つ動作、食べ物を見る動作、食べ物を口に運ぶ動作、食べる時の姿勢保持等)について、大脳の解剖も押さえながら理解することができる。さらに、摂食・嚥下機能について、先行期、準備期、口腔期、咽頭期についてのそれぞれの意味と特徴を押さえ、誤嚥するリスクやなぜ誤嚥するのか、誤嚥するとどうなるのか(むせる、呼吸苦、窒息する等)を理解することができる。そして、安全に食事するための基礎知識を獲得し、食事援助につなげることができる。
② 栄養状態をアセスメントするための観察する項目(全身状態、皮下脂肪、身体計測、BMI、血液データ)について理解することができる。BMIでは、実際に自分の値を出し、評価することができる。また、血液データでは、血清タンパク質、血清電解質、血清脂質、血球について押さえ、高値だとどうなるのか、低値だとどうなるのか、疾患や症状との関連も押さえながら理解することができる。さらに、栄養状態を良いものとするには、バランスの取れた食事についても押さえることができる。そして、inとoutのバランスについての意味、目的、内容、必要量の水分の目安、不感蒸泄について理解し、栄養状態をアセスメントするための基礎知識を獲得することができる。
③ 摂食・嚥下機能のメカニズムを押さえ、食事介助の目的、必要性について理解することができる。また、実施前評価として、何を評価し、食事介助の必要性が高いか判断できる根拠を押さえることができる。さらに、食事介助の準備、手順を押さえ、ベッドアップすること、頭部を後屈しないように注意し、前傾姿勢で食事の姿勢をとること、スプーンを用いて介助する場合の方法やポイントを押さえ、安全に食事介助できる基礎知識を獲得することができる。そして、摂食・嚥下訓練の目的や効果、ST(言語聴覚士)の介入方法も理解することができる。食事介助後の口腔ケアの目的、方法、注意事項を押さえること、義歯の取り扱いについて理解し、口腔内の清潔を保つ援助の基礎知識を理解することができる。
キーワード
① 摂食・嚥下機能 ② 栄養状態 ③ inとoutのバランス ④ 不感蒸泄 ⑤ 食事介助
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p35(摂食・嚥下のメカニズム)、p41(食事の姿勢)、p43(スプーン使用時の食事介助方法)、p46(食事介助実施前の評価)、p215(口腔ケア)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。専門用語を正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、「清潔に関する技術」である。皮膚の構造と機能(教科書p171とp172)についての解剖生理を押さえておくこと。教科書p174とp177を読み、清潔援助の効果について予習しておくこと。
7
清潔に関する技術1(入浴、シャワー浴、全身清拭)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第7回は「清潔に関する技術」である。清潔援助の効果と全身への影響を学び、入浴、全身清拭、寝衣交換の援助技術について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2020、p171とp172(表6-1、図6-1皮膚の構造と機能)、p174(清潔援助の効果)、p178(表6-2入浴について)、p187(図6-7全身清拭の拭き方)、p188(図6-9ウォッシュクロスの巻き方)、p166(図5-6熱布清拭の方法).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p105(皮膚の構造)、p107(入浴の作用)、p115(全身清拭)p158(寝衣交換の着脱).
コマ主題細目
① 皮膚の構造と機能 ② 清潔援助の効果 ③ 寝衣交換
細目レベル
① 身体の清潔を保つ意義(生理的な意義、心理的な意義、社会的な意義)を押さえ、対象者にとっての清潔ケアの意味(爽快感が得られ闘病意欲が高まる、全身の皮膚の観察になる、コミュニケーションを図る機会となる等)を理解することができる。また、皮膚の構造と機能を押さえ、なぜ、清潔援助が必要となるのかという根拠を理解することができる。皮膚の構造では、表皮、真皮、皮下組織それぞれの特徴と役割を押さえることができる。皮膚の機能では、人体の深部組織の保護、体温調整機能、尿素・尿酸の排泄、ビタミンDの合成についての根拠を理解し、身体の清潔を保つ必要性を学ぶことができる。そして、皮膚の清潔を保つための援助につなげるができる。
② 皮膚の構造と機能を押さえた上で、清潔援助の効果としての温熱作用、静水圧作用、浮力作用について理解することができる。温熱作用では、湯の温度と自律神経との関連について押さえることができる。静水圧作用は、循環器機能との関連を押さえ、お湯につかる意味と身体への影響について理解することができる。浮力作用では、身体が浮くことでの関節や筋肉への負担が軽減することが理解することができる。また、その他に、循環・代謝促進効果について、睡眠促進効果について、安楽と苦痛緩和の効果や身体機能回復への効果について理解し、入浴することの意義や全身清拭の目的、方法、注意事項についての基礎知識を押さえ、清潔援助の根拠を理解することができる。
③ 入浴、シャワー浴、全身清拭の目的、方法、注意事項を押さえ、寝衣交換の必要性、意義(生理的意義、心理的意義、社会的意義)を理解することができる。実施前評価して、患者自身でできるか、運動障害や麻痺、関節拘縮がないか、拘縮がある場合は拘縮の程度、点滴や骨折している腕はないか確認し、脱健着患を意識した安全に更衣の実施ができる基礎知識を獲得することができる。また、寝衣には、検査や術後、対象者のADLに合わせ、和式の寝衣があるため、左前で合わせ、横結びになるように援助することも押さえることができる。さらに、援助実施時は、患者のADLを考慮し、できるところは対象者自身にしてもらうことなど、対象者の自立も考えた援助方法も理解することができる。
キーワード
① 清潔援助 ② 入浴 ③ 全身清拭 ④ 寝衣交換 ⑤ 脱健着患
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p171~173(皮膚の構造と機能)、教科書p174と175(清潔援助の効果)、p178(入浴について)、p187(全身清拭の拭き方)、p188(ウォッシュクロスの巻き方)、p166(熱布清拭の方法)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。専門用語を正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、「清潔に関する技術」の洗髪である。教科書p193(ケリーパッド時の対象者の体位、頭皮の洗い方)、p196(洗髪台での洗髪)についての予習しておくこと。
8
清潔に関する技術2(洗髪)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第8回は「清潔に関する技術」の洗髪である。清潔援助の効果と全身への影響を想起し、洗髪の援助技術を理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p192(図6-10ケリーパッド時の対象者の体位)、p193(図6-12頭皮の洗い方)、p196(図6-14洗髪台での洗髪).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p153(ピッチャーの持ち方と洗い方).
コマ主題細目
① 洗髪の基礎知識 ② 洗髪の実施方法 ③ 洗髪時の姿勢
細目レベル
① 頭皮の構造(表皮と真皮があること、脂腺があること等)や機能(頭皮の脂質からトリグリセリドの分泌があること、ヘアサイクル等)、毛髪の構造と機能(ケラチンの成分があること等)を押さえ、洗髪する根拠を理解することができる。また、抗がん剤の使用時、ステロイド使用時に起こる脱毛のメカニズムなども押さえることができる。さらに、洗髪する頻度(72時間以内の洗髪の実施)の根拠を押さえ、入浴できない対象者への洗髪を行うタイミングについても理解することができる。そして、清潔援助の効果としての温熱作用、静水圧作用、浮力作用について想起し、洗髪は、それらの中のどの作用があるのか理解し、洗髪を実施するかどうかの判断基準も押さえることができる。
② 洗髪には、ベッド上でできるケリーパット、洗髪車がある。また、洗髪台、ドライシャンプーなどがあり、対象者のADLや治療状況によって方法が異なることを押さえることができる。また、洗髪の目的を押さえ、実施前の観察により、洗髪の必要性が判断できる根拠を理解することができる。実施時の環境の温度(室温)、患者の体位、寝具・寝衣の汚染予防、効率性、湯の温度についても1つ1つ押さえ、安楽に実施できる方法を理解することができる。湯の温度は、個人差があるため、対象者によって湯の温度の違いもあることも理解することができる。さらに、頭皮の洗い方、ポイントを押さえ、安全で安楽な洗髪ができる基礎知識を獲得することができる。そして、ドライヤーの注意事項(頭皮から10㎝離す)も押さえることができる。
③ 洗髪時の姿勢では、洗髪台の時に注意が必要である。洗髪台では、仰臥位(後屈姿勢)と前屈位(前屈姿勢)がある。前屈位は、仰臥と比べ、首や肩への負担(僧帽筋)が大きい。また、大腿二頭筋への負担も大きく、疲労を感じやすい姿勢であることを押さえることができる。さらに、循環器がある場合は、胸腔内圧が上昇し、冠血流量を減少させ、虚血発作を起こしやすい。そのため、対象者の疾患、症状、姿勢の保持、ADLや治療の状況を考え、洗髪時の姿勢を考えた方法で援助することを理解し、安楽に洗髪を実施する基礎知識を獲得することができる。現在、コロナ禍でマスクを着用しての洗髪であるため、呼吸苦を感じやすいことを理解し、対象者に応じた援助方法の選択する方法を学ぶことができる。
キーワード
① 清潔援助 ② 洗髪 ③ 前傾姿勢 ④ ケリーパッド ⑤ 洗髪車
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。教科書p193(ケリーパッド時の対象者の体位)、p193(頭皮の洗い方)、p196(洗髪台での洗髪)を見て、復習すること。また、今回の講義において配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。
予習:次回は、第1回から第8回までの【復習回】である。今までの講義で配布した資料の整理をしておく。また、第2回から第7回までのmanaba上の小テストを見直し、各回の国家試験問題の傾向をつかむことと今まで、自己で復習した内容を見直す。今までの講義資料を1つのファイルに閉じるなど整理しておくこと。
9
【復習回】(第1回~第8回までの復習
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第9回は、第1回から第8回までの復習回である。これまでの内容を国家試験ベースの確認問題で振り返り、知識の定着を図る。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ』医学書院、2021、p65(図2-1感染成立の条件について)、p19(標準予防策について)、p73(個人防護具について)、p82(表2-3サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p95(図2-19感染性廃棄物の取り扱い方).
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2020、p12(表1-2医療法施行規則による病床の広さについて)、p15(表1-3標準な温度と湿度の条件)p17(ベッド周囲の環境整備について)、p19(図1-4下シーツの敷き方)、p25(図1-9臥床患者のリネン交換について)、p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p299(図8-14褥瘡の好発部位)、p141(レム睡眠とノンレム睡眠・サーカディアンリズムについて)、127(図4-21車椅子の名称)、p133(図4-26車椅子の移送)、p138(図4-30ストレッチャーの移送)、p35(図2-2摂食・嚥下のメカニズム)、p41(図2-4食事の姿勢)、p43(図2-6スプーン使用時の食事介助方法)、p47(食表2-7事介助実施前の評価)、p215(口腔ケア)、p171とp172(表6-1、図6-1皮膚の構造と機能)、p174(清潔援助の効果)、p178(表6-2入浴について)、p187(図6-7全身清拭の拭き方)、p188(図6-9ウォッシュクロスの巻き方)、p166(図5-6熱布清拭の方法)、p192(図6-10ケリーパッド時の対象者の体位)、p193(図6-12頭皮の洗い方)、p196(図6-14洗髪台での洗髪).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p4(標準予防策について)、p9手指衛生の種類、p15(個人防護具について)、p16(サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p6とp7(病室環境のアセスメント)、p(環境調整)、p15(シーツの角の三角形)、p32(ADLについて)、p33とp34(ボディメカニクス)、p35(廃用症候群)、p44(ポジショニング)、p49(車椅子の名称)、p51(片麻痺患者の車椅子の配置方法)、p58(車椅子の移送)、p60(ストレッチャーの名称)、64(ストレッチャーの移送)、p68(杖使用時の階段昇降)、p70(食事意義)、p71(食べるために必要な機能)、p73(摂食・嚥下)、81(食事時の姿勢)、p105(皮膚の構造)、p107(入浴の作用)、p115(全身清拭)p158(寝衣交換の着脱)、p153(ピッチャーの持ち方と洗い方).
コマ主題細目
① 感染防止 ② 活動と休息 ③ 食事と清潔援助
細目レベル
① 感染防止では、感染の成立の6つの条件(病原体、感染源、感染経路、侵入門戸、排出門戸、感染性宿主)それぞれの特徴を理解し、感染とは何かを押さえ、感染源の3原則(病原体と感染源の除去、感染性宿主への対応、感染経路の遮断)とそれぞれの具体的な対応についても理解することができる。また、標準予防策(スタンダードプリコーション)では定義と特徴を理解し、個人防護用具の適切な取り扱い方法を押さえることができる。さらに、病室環境のアセスメントするために、病室・病床の選択の目的、プライバシー保護についても押さえることができる。そして、医療法施行規則による病室・病床の大きさや病室の環境(温度・湿度、光、騒音、色彩、空気の清浄性、人的環境)の特徴と対応についても理解することができる。
② 活動と休息では、日常生活活動・動作(ADL)について押さえ、よい姿勢とは何か(重心が低く、支持基底面が広く、生理的彎曲が保たれている)を理解することができる。また、生理的彎曲やボディメカニクスの原理原則を押さえることができる。さらに、身体を動かさないでいるとどうなるのか理解するために、廃用症候群の定義と特徴、原因と要因、各器官の症状(循環器・呼吸器・消化器と泌尿器・運動器・皮膚・精神機能)について理解することができる。そして、廃用症候群を予防するための方法や体位を変えるための体位変換の目的、方法、注意事項を押さえることができる。そして、レム睡眠とノンレム睡眠のそれぞれの特徴も押さえ、睡眠に関する基礎知識を獲得することができる。
③ 食事援助では、食べたいという認識(食欲)と行動がどのように起こるのか、食べるために必要な機能(お箸を持つ動作、食べ物を見る動作など)について、大脳の解剖も押さえながら理解することができる。また、摂食・嚥下機能について、先行期、準備期、口腔期、咽頭期についてのそれぞれの意味を押さえることができる。さらに、摂食・嚥下機能のメカニズムを押さえ、食事介助の目的、必要性について理解することができる。また、実施前評価として、何を評価し、食事介助の必要性が高いか判断できる根拠を押さえることができる。さらに、食事介助の準備、手順を押さえ、ベッドアップすること、頭部を後屈しないように注意し、前傾姿勢で食事の姿勢をとること、スプーンを用いて介助する場合の方法やポイントを押さえることができる。清潔援助では、皮膚の構造と機能を押さえた上で、清潔援助の効果としての温熱作用、静水圧作用、浮力作用について理解することができる。
キーワード
① 感染予防 ② ボディメカニクス ③ 食事介助 ④ 清潔援助 ⑤ 活動と休息
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の確認問題で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所、初めて聞いた言葉について、再度調べ、まとめておく。さらに、調べたことは、教科書にも線を引くなど、後で振り返った際に、視覚的にわかりやすいようにしておくこと。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。今までの講義資料をどこにあるかわからなくなった場合は、再度、資料の整理を行っておくこと。
予習:今回の確認問題の解説である。今回の確認問題の範囲の講義資料を整理(きちんとファイリングする)し、次回持ってくること。今までの小テストを見直し、間違っているところを再度調べておく。調べたことは、ノートにまとめておくこと。解剖生理学と並行しながら知識の定着につなげること。
10
【復習回】(第9回の解説)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第10回は、第9回の振り返り確認問題の解説である。第8回の内容を1つ1つ振り返ることで、第1~第8回までの生活援助技術の知識の定着を図る。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ』医学書院、2021、p65(図2-1感染成立の条件について)、p19(標準予防策について)、p73(個人防護具について)、p82(表2-3サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p95(図2-19感染性廃棄物の取り扱い方).
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2020、p12(表1-2医療法施行規則による病床の広さについて)、p15(表1-3標準な温度と湿度の条件)p17(ベッド周囲の環境整備について)、p19(図1-4下シーツの敷き方)、p25(図1-9臥床患者のリネン交換について)、p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p299(図8-14褥瘡の好発部位)、p141(レム睡眠とノンレム睡眠・サーカディアンリズムについて)、127(図4-21車椅子の名称)、p133(図4-26車椅子の移送)、p138(図4-30ストレッチャーの移送)、p35(図2-2摂食・嚥下のメカニズム)、p41(図2-4食事の姿勢)、p43(図2-6スプーン使用時の食事介助方法)、p47(食表2-7事介助実施前の評価)、p215(口腔ケア)、p171とp172(表6-1、図6-1皮膚の構造と機能)、p174(清潔援助の効果)、p178(表6-2入浴について)、p187(図6-7全身清拭の拭き方)、p188(図6-9ウォッシュクロスの巻き方)、p166(図5-6熱布清拭の方法)、p192(図6-10ケリーパッド時の対象者の体位)、p193(図6-12頭皮の洗い方)、p196(図6-14洗髪台での洗髪).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p4(標準予防策について)、p9手指衛生の種類、p15(個人防護具について)、p16(サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p6とp7(病室環境のアセスメント)、p(環境調整)、p15(シーツの角の三角形)、p32(ADLについて)、p33とp34(ボディメカニクス)、p35(廃用症候群)、p44(ポジショニング)、p49(車椅子の名称)、p51(片麻痺患者の車椅子の配置方法)、p58(車椅子の移送)、p60(ストレッチャーの名称)、64(ストレッチャーの移送)、p68(杖使用時の階段昇降)、p70(食事意義)、p71(食べるために必要な機能)、p73(摂食・嚥下)、81(食事時の姿勢)、p105(皮膚の構造)、p107(入浴の作用)、p115(全身清拭)p158(寝衣交換の着脱)、p153(ピッチャーの持ち方と洗い方).
コマ主題細目
① 感染防止 ② 活動と休息 ③ 食事と清潔援助
細目レベル
① 感染防止では、感染の成立の6つの条件(病原体、感染源、感染経路、侵入門戸、排出門戸、感染性宿主)を理解し、標準予防策(スタンダードプリコーション)の定義を押さえ、感染予防対策をとる必要性を理解することができる。また、個人防護用具の適切な着脱方法(順番等)を理解し、正確に着脱する方法を押さえることができる。さらに、医療法施行規則による病室・病床の大きさや病室の環境(温度・湿度、光、騒音、色彩、空気の清浄性、人的環境等)の特徴と対応についても理解し、感染予防対策や環境を調整する技術の基礎知識することができる。そして、対象者の安全・安楽を考えた環境調整する方法を押さえ、転倒・転落等のリスクを予防するための実践方法のの知識も学ぶことができる。
② 活動と休息では、日常生活活動・動作(ADL)とディメカニクスの原理原則を押さえ、よい姿勢とは何か(重心が低く、支持基底面が広く、生理的彎曲が保たれている)を理解することができる。また、廃用症候群の定義と特徴、原因と要因、各器官の症状(循環器・呼吸器・消化器と泌尿器・運動器・皮膚・精神機能)について正しい漢字で押さえることができる。さらに、廃用症候群を予防するための方法や体位を変えるための体位変換の目的、方法、注意事項を理解することができる。そして、レム睡眠とノンレム睡眠のそれぞれの特徴(レム睡眠は大脳が活発で急速眼球運動がある、ノンレム睡眠は大脳が休息しており深い眠り)も押さえ、睡眠に関する援助技術の基礎知識を獲得することができる。
③ 食事援助では、食欲中枢について、食べるために必要な機能(お箸を持つ動作、食べ物を見る動作、食べ物を口に運ぶ動作、食べる姿勢の保持など)について押さえながら理解することができる。また、摂食・嚥下機能のメカニズム(先行期、準備期、口腔期、咽頭期)についての特徴を押さえ、食事介助の目的、必要性について理解することができる。さらに、食事介助の準備、手順を押さえ、ベッドアップすること、頭部を後屈しないように注意し、前傾姿勢で食事の姿勢をとること、スプーンを用いて介助する場合の方法やポイントを押さえることができる。清潔援助では、皮膚の構造と機能を押さえた上で、清潔援助の効果としての温熱作用、静水圧作用、浮力作用について再度、理解することと清拭、洗髪それぞれの湯の温度を理解することができる。
キーワード
① 感染防止 ② スタンダードプリコーション ③ 活動と休息 ④ 食事介助 ⑤ 清潔援助の効果
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の解説で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のページを見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所を再度調べ、まとめておく。さらに、調べたことは、教科書にも線を引くなど、後で振り返った際に、視覚的にわかりやすいようにしておくこと。専門用語の漢字間違いが多いため、正確に漢字で書けれるように押さえておく。小テストを見直し、正しい解答を導いておくこと。
予習:次回は、「清潔に関する援助」の手浴、足浴である。教科書p200(ベッド上での手浴について)、p202(足浴について)を読み、予習しておくこと。湯の温度は、方法や実施部位によって異なるため、再度、まとめておくこと。また、実施前評価には何が必要かも押さえておくこと。
11
清潔に関する技術3(手浴・足浴)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第11回は「清潔に関する技術」の手浴、足浴である。清潔援助の効果と全身への影響、部分浴の基礎知識を学び、手浴、足浴の援助技術についての理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p200(図6-16ベッド上での手浴について)、p203(図6-17足浴について).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p129(足浴時湯の温度)、p134とp135(手浴時湯の温度).
コマ主題細目
① 実施前評価 ② 手浴 ③ 足浴
細目レベル
① 第7回の講義で既習したことを押さえながら、清潔援助の効果と全身への影響を理解し、部分浴の基礎知識を押さえることができる。部分浴は、その部分を温める温熱効果がある。関節リウマチ、浮腫がある患者、糖尿病患者にとってどのような効果があるのか理解することができる。また、実施前評価として、部分浴を実施する根拠を対象者のセルフケア能力、皮膚の状態、対象者の訴え、部分浴の回数と時期、快適な温度(室温と実施する湯の温度)、対象者の一般状態(バイタルサインの測定結果)からアセスメントし、部分浴が実施できるか判断する基礎知識を獲得し、安楽に部分浴が実践できる方法を理解することができる。さらに、援助を実施する前に、対象者の好みの温度を把握し、個別ある方法を考えることができる。
② 実施前の評価で、手浴する判断ができると環境の調整(室温、周囲に濡れてはいけない医療機器はないか等)および物品の準備(湯の温度の確認、ベースン使用時のベースンに入れる湯の量、ピッチャーに入れる湯の温度等)、対象者の姿勢(ベッド上で寝たままか、ベッド上で座位になってするのか、車椅子に乗り洗面台までいくのか等)を整えることが必要になるため、それらのことを1つ1つ、なぜそうするのか根拠を押さえ、対象者の個別性ある方法で実施することができる知識を獲得することができる。さらに、安全で安楽な手浴の実施ができる方法を押さえることができる。また、実施後の皮膚の観察、対象者の反応を確認し、記録する必要性も理解することができる。
③ 実施前の評価で、足浴する判断ができると環境の調整(室温、周囲に濡れてはいけない医療機器はないか)および物品の準備(湯の温度の確認、ベースン使用時のベースンに入れる湯の量、バケツ使用時のバケツに入れるお湯の量、ピッチャーに入れる湯の温度等)、対象者の姿勢(ベッド上で寝たままで、膝を曲げた姿勢をとるのか、端座位になってするのか、椅子や車椅子に乗って実施するのか等)を整えることが必要になるため、それらのことを1つ1つ、なぜそうするのか根拠を押さえることができる。また、対象者の病態、症状、治療内容を把握し、安全で安楽な足浴の実施ができる方法を理解することができる。さらに、実施後の皮膚の観察、対象者の反応を確認し、記録する必要性も理解することができる。
キーワード
① 清潔援助 ② 部分浴 ③ 手浴 ④ 足浴 ⑤ 実施前評価
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のp200(ベッド上での手浴について)、p203(足浴について)を見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所を再度調べ、まとめておく。調べた箇所の教科書には、線を引き、後で読み返しやすいように工夫する。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。さらに、小テストを見直し、間違っている箇所の正答を押さえること。
予習:次回は、「排泄に関する技術」である。教科書p67(排尿のメカニズム)、p69(排便のメカニズム)、p70(排尿障害)を読み、予習しておくこと。また、解剖整理と並行し、腎臓や大腸の役割、大脳や自立神経(交感神経と副交感神経)がどのように排尿や排便に関係しているかも押さえること。
12
排泄援助に関する技術1(自然排尿、失禁、床上排泄、浣腸)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第12回は「排泄に関する技術」のである。排泄の意義や基礎知識、看護師の基本姿勢について学び、自然排尿、自然排便がスムーズに行われるための援助技術を理解する。また、ポータブルトイレや便器といった床上排泄における援助技術を理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p67(図3-1排尿のメカニズム)、p68(図3-2排便のメカニズム)、p70(表3-3排尿障害)、p88(浣腸について).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p180(排泄).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p180(排泄).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.2基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p333(便秘について)、p334(便のアセスメント)、336(浣腸の目的、禁忌).
コマ主題細目
① 排泄の意義とメカニズム ② 排泄のアセスメントと排泄援助 ③ 浣腸
細目レベル
① 排泄とは何か、対象者にとってどのような意味があるのか理解することができる。また、排泄の意義として、精神的な意義、社会的意義を押さえ、排泄援助の対象を理解することができる。さらに、腎臓の解剖と役割を押さえながら、尿の生成について、排尿反射、畜尿反射のメカニズム、1日の水分出納(inoutにバランス)についても理解し、排尿に関する基礎知識を獲得することができる。排便に関しては、摂取した食べ物がどこの臓器を通り、便として排出されるのか解剖を押さえながら理解することができる。また、便意をどのようにもよおし排便されるのか、便の性状によってどこの大腸にとどまっていたのかも判断する基準を押さえ、排便に関する基礎知識を獲得することができる。
② 排尿のアセスメントとして、尿失禁パターンの特徴を理解し、援助する目的、方法を押さえるころができる。また、トイレにおける介助方法と注意事項(着衣の上げ下げ時やトイレへの移乗時の転倒の危険性等)を押さえ、援助の手順も理解することができる。さらに、排泄援助では、対象者の病態(トイレまでの行動ができるか、努責をかけられるか等)やセルフケア能力(着衣の上げ下げ、便座への移動、姿勢の保持、陰部を拭く動作等)を把握し、どのように介助するのかその介助方法を判断する根拠を理解することができる。そして、ポータブルトイレ、床上排泄の援助についても理解し、安全で羞恥心に配慮した援助の基礎知識を理解し、倫理的態度や姿勢を意識した対応を身につけることができる。
③ 便秘のメカニズム、観察事項(排便習慣、排便の性状、腹部症状の有無と程度、食事や水分の量等)を押さえ、排便のアセスメントができる。また、大腸の解剖を押さえ、排便時の異常としての便秘と下痢についての理解することができる。まず、便秘では、便秘の定義と評価(日本語版便秘評価尺度)、種類(機能性便秘・器質性便秘)とその予防を押さえることができる。次に、下痢では、下痢の定義とそれに対する援助の方法も理解することができる。また、便秘時の援助として、浣腸がある。浣腸の目的、方法(実施時の体位は左側臥位、浣腸液の湯の温度、チューブを挿入する長さ、浣腸液の注入速度、羞恥心へを配慮した環境等)、注意事項(禁忌)、実施前後の観察事項を押さえ、安全に実施できる援助方法の基礎知識を理解することができる。
キーワード
① 抗利尿ホルモン ② 蓄尿反射、排尿反射 ③ 失禁パターン ④ 排便反射・排便抑制 ⑤ 浣腸
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書のp67(排尿のメカニズム)、p68(排便のメカニズム)、p70(排尿障害)、p88(浣腸について)を見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所を再度調べ、まとめておく。調べた箇所の教科書には、線を引くなど後で読み返しやすいようにしておくこと。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。腎臓の役割(尿の生成、レニン、老廃物の除去、ビタミンDの合成など)、排尿に関係する神経を押さえておくこと。
予習:次回は、「排泄に関する技術」の摘便、ストーマケア、おむつ交換、陰部洗浄である。教科書p77(オムツの種類)、p95(ストーマの分類)、p97(ストーマ装具の交換方法)を読み、予習しておくこと。大腸の役割(水分の吸収)、排便の性状、排便に関係する神経を押さえておくこと。
13
排泄援助に関する技術2(摘便、ストーマケア、おむつ交換、陰部洗浄)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第13回は「排泄に関する技術」摘便、ストーマケア、おむつ交換、陰部洗浄である。排泄の基礎知識と看護師の基本姿勢について考え、摘便の方法や留意点、ストーマの種類や管理のポイントについて理解する。また、おむつ交換、陰部洗浄の援助技術について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p68(図3-2排便のメカニズム)、p77(図3-7オムツの種類)、p95(図3-16ストーマの分類)、p97(図3-21ストーマ装具の交換方法).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、183(オムツの種類)、p188(おむつの固定テープ).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.2基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p344(摘便).
コマ主題細目
① 摘便 ② ストーマケア ③ おむつ交換と陰部洗浄
細目レベル
① 前回の排便のメカニズム、排便のアセスメントを想起し、便秘時の援助の1つとしての摘便について押さえることができる。摘便では、摘便の方法(対象者の体位は側臥位、援助者の示指を使用、摩擦予防の潤滑油の使用等)、注意事項(痔出血、腹痛、肛門痛の出現に注意等)、実施中と実施後(便の性状、嘔気嘔吐や腹痛の有無、摘便後の自然排便の有無、腹部膨満感の有無と程度等)の観察項目について理解することができる。援助者の感染対策としての手袋の着用(2枚重ね)、対象者へのプライバシーの配慮、緊張を取る配慮、羞恥心に配慮した声かけについても押さえ、倫理的態度と姿勢を身につけることができる。そして、安全で摘便ができる基礎知識を獲得することができる。
② ストーマでは、ストーマの定義やなぜ、ストーマが必要となるのか理解することができる。また、ストーマを増設した人のことをオストメイトということやストーマの増設位置によって名称の違い(コロストメイト、イレオストメイト、ウロストメイト)、便の性状(水様便、泥状便、軟便、有形便)ついても理解することができる。さらに、ストーマの管理ポイント(交換の回数、皮膚の状態、感染の予防、対象者の心理状態、自己管理の状況等)を押さえ、ストーマ管理についての基礎知識を理解し、対象者の自己管理に向けた援助技術の方法を獲得することができる。また、ストーマ交換時の皮膚の状態、スキントラブルを予防するための工夫なども理解することができる。
③ おむつ交換では、おむつを使用する目的、おむつの種類、使用の選択を理解し、対象者に応じたおむつの選択することができる。また、おむつ使用することでの対象者の心理面も理解し、援助するための対象者の配慮についても押さえることができる。さらに、手順では、女性と男性によって当て方が違うことなども理解することができる。陰部洗浄では、陰部洗浄の目的、方法(湯の温度等)、注意事項(シーツや寝衣をらさない、羞恥心に配慮した環境調整等)、実施前評価について押さえることができる。また、洗い方では、女性の場合、上から下(前から後)へ洗うこと、男性で円を描くように洗い、陰嚢の裏側で丁寧に洗うことを理解し、陰部を清潔に保つための基礎知識を獲得することができる。そして、羞恥心に配慮した援助を理解し、倫理的態度や姿勢を身につけることができる。
キーワード
① 摘便 ② ストーマ ③ オストメイト ④ おむつ交換 ⑤ 陰部洗浄
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書p68(排便のメカニズム)、p77(オムツの種類)、p95(ストーマの分類)、p97(ストーマ装具の交換方法)を見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所を再度調べ、まとめておく。調べた箇所の教科書には、線を引くなど後で読み返しやすいようにしておくこと。専門用語は、正しい漢字で書けれるように押さえておくこと。今までの小テストを整理し、問題を見直しておくこと。
予習:次回は、「体温調整の技術」の罨法である。教科書p157(罨法の種類)、p159(湯たんぽについて)、p160(冷罨法について)を読み、予習しておくこと。また、体温が調整されている視床下部について解剖整理を押さえておくこと。
14
体温調整の技術(罨法)
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回とする。
第14回は「体温調整の技術」の罨法である。体温調整の必要性や基礎知識を学び、援助方法について理解する力を培う。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p157(図5-3罨法の種類)、p159(湯たんぽについて)、p160(冷罨法について).
コマ主題細目
① 罨法の概要 ② 温度刺激による作用と効果 ③ 体温調節の基礎知識
細目レベル
① 罨法とは、身体の一部に温熱や寒冷の刺激を与え、血管や筋肉、神経系に作用させる治療法であり、対象者の安楽を図るための看護技術であることも理解することができる。また、罨法には冷罨法と温罨法がある。冷罨法は、解熱、急性疼痛の緩和、止血時に使用できる。温罨法は、冷えの改善、慢性疼痛の緩和、筋委縮や拘縮の緩和、排便の促進に用いられる。それぞれの種類と目的、適応を押さえ、安楽に実施できる基礎知識を獲得することができる。さらに、罨法の種類により、準備する湯や氷の量が決まっている。また、ゴム製の場合は湯の温度も決まっているため、安全に使用できる方法も押さえることができる。そして、低温火傷に注意し、罨法を置く位置も考えことができる。
② 温熱刺激による作用と効果では、血管、循環、代謝、感覚の4つと温熱作用、寒冷作用においての効果を押さえることができる。例えば、温熱作用の血管では、血管が温まることで、冷えが改善され、保温に効果がある。逆に、寒冷作用では、血管が冷やされ、うつ熱に対する解熱や熱感の軽減などに効果がある。それぞれの効果を押さえ、それぞれの目的のために、罨法が実施する判断基準ができる基礎知識を獲得することができる。さらに、禁忌事項として温罨法では、出血傾向がある場合は、血管拡張と血流増加が促進し、出血を助長させることがある。冷罨法では、血栓を形成しやすい場合は、血管収縮と血流抑制による血栓形成の恐れがある。このように効果と禁忌事項も押さえ、安全に実施できる知識を獲得し、実践に結びつけることができる。
③ 体温調節の基礎知識では、発熱とうつ熱の定義を押さえ、体温が産生されるメカニズムを理解することができる。また、温度受容器、体温調整中枢についても理解し、セットポイントについて押さえることができる。また、体温の変化がある場合の調整機能について、体温の異常時(発熱時は、感染症、がん性、脳出血、脳挫傷があり、うつ熱時は、熱中症があること等)の病態と原因、体温の生理的変動(時間帯、運動、食事、精神的興奮、飢餓、性別、年齢)から体温調整に関するアセスメントの視点も理解し、なぜ、そのようなことが関連しているのかという根拠も理解することができる。そして、体温調整する際の援助するポイントの基礎知識も獲得することができる。
キーワード
① 温罨法 ② 冷罨法 ③ 温熱刺激 ④ 寒冷刺激 ⑤ 体温調節
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書p157(罨法の種類)、p159(湯たんぽについて)、p160(冷罨法について)を見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料を読み返し、言葉の意味がわからない箇所を再度調べ、まとめておく。調べた箇所の教科書には、線を引くなど後で読み返しやすいようにしておくこと。さらに、今まで既習してきた専門用語の漢字を正確に押さえる。
予習:次回は、第1回から第14回までの【復習回】である。今までの講義で配布された資料を見直すこと。今までのmanaba上の小テストを見直すこととアップロードされている解説もよく読み、正答率を高める。また、今までの講義資料をファイリングし、整頓しておくこと。
15
【復習回】 第1回~第14回までのまとめ
科目の中での位置付け
本科目では保健師助産師看護師法第5条にある「療養上の世話」を中心に、看護技術の概念から具体的な「生活援助技術」へ展開する。第1回の導入で「看護技術の概念」、第2回は看護技術の基本となる「感染防止に関する技術」、第3回は療養者の環境調整として「環境調整に関する技術」、第4回から第5回は「活動・休息に関する技術」、第6回は、栄養・水分バランスのアセスメントや摂食・嚥下メカニズムを含む「食事援助に関する技術」、第7回から第8回は、様々な方法による「清潔に関する技術」、第9回から10回は、第1回から第8回までの知識の定着を図るための復習回、第11回は、「清潔に関する技術」、第12回から13回は、自然排泄のメカニズムや援助が必要な排泄ケアを含む「排泄に関する技術」、第14回は、罨法を用いた「体温調整の技術」、第15回は、これまでのまとめと知識が定着するための復習回を展開する。
第15回は、第1回から第14回までの講義内容を振り返り、生活援助における基本的な知識の定着を図る。
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ』医学書院、2021、p65(図2-1感染成立の条件について)、p19(標準予防策について)、p73(個人防護具について)、p82(表2-3サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p95(図2-19感染性廃棄物の取り扱い方).
任和子他編、『専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ』医学書院、2021、p12(表1-2医療法施行規則による病床の広さについて)、p15(表1-3標準な温度と湿度の条件)p17(ベッド周囲の環境整備について)、p104(よい姿勢)、p107(ボディメカニクスについて)、p299(図8-14褥瘡の好発部位)、p141(レム睡眠とノンレム睡眠・サーカディアンリズムについて)、p133(図4-26車椅子の移送)、p138(図4-30ストレッチャーの移送)、p35(図2-2摂食・嚥下のメカニズム)、p41(図2-4食事の姿勢)、p215(口腔ケア)、p171とp172(表6-1、図6-1皮膚の構造と機能)、p174(清潔援助の効果)、p178(表6-2入浴について)、
p67(図3-1排尿のメカニズム)、p68(図3-2排便のメカニズム)、p70(表3-3排尿障害)、p88(浣腸について)、p95(図3-16ストーマの分類)、p157(図5-3罨法の種類)、p159(湯たんぽについて)、p160(冷罨法について).
医療情報科学研究所編、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』、メディックメディア、2018、p4(標準予防策について)、p9手指衛生の種類、p15(個人防護具について)、p16(サージカルマスクとN95マスクの特徴)、p6とp7(病室環境のアセスメント)、p(環境調整)、p32(ADLについて)、p33とp34(ボディメカニクス)、p35(廃用症候群)、p44(ポジショニング)、p51(片麻痺患者の車椅子の配置方法)、p68(杖使用時の階段昇降)、p70(食事意義)、p71(食べるために必要な機能)、p73(摂食・嚥下)、81(食事時の姿勢)、p105(皮膚の構造)、p107(入浴の作用)、p115(全身清拭)p158(寝衣交換の着脱)、p129(足浴時湯の温度)、p134とp135(手浴時湯の温度)、p180(排泄)、p333(便秘について)、p334(便のアセスメント)、336(浣腸の目的、禁忌).
コマ主題細目
① 感染予防と活動・休息 ② 清潔援助と食事援助 ③ 排泄援助
細目レベル
① 感染予防では、標準予防策(スタンダードプリコーション)の定義を押さえ、感染予防対策をとる必要性を理解することができる。また、個人防護用具の適切な着脱方法を理解し、正確に着脱する方法を押さえることができる。さらに、医療法施行規則による病室・病床の大きさや病室の環境(温度・湿度、光、騒音、色彩、空気の清浄性、人的環境)の特徴と対応についても理解し、感染予防対策、環境を調整する技術の基礎知識を獲得することができる。そして、活動と休息では、日常生活活動・動作(ADL)とディメカニクスの原理原則を押さえ、よい姿勢とは何か(重心が低く、支持基底面が広く、生理的彎曲が保たれている)を理解することができる。また、廃用症候群の定義と特徴、原因と要因、各器官の症状(循環器・呼吸器・消化器と泌尿器・運動器・皮膚・精神機能)について正しい漢字で押さえることができる。さらに、廃用症候群を予防するための方法や体位を変えるための体位変換の目的、方法、注意事項を理解することができる。そして、レム睡眠とノンレム睡眠のそれぞれの特徴も押さえ、睡眠に関する援助技術の基礎知識の獲得することができる。
② 清潔援助の効果としての温熱作用、静水圧作用、浮力作用について理解することができる。温熱作用では、湯の温度と自律神経との関連について押さえることができる。静水圧作用は、循環器機能との関連を押さえ、お湯につかる意味を理解することができる。浮力作用では、身体が浮くことでの関節や筋肉への負担が軽減することが理解することができる。また、全身清拭、部分浴の湯の温度も押さえることができる。食事援助では、食べたいという認識(食欲)と行動がどのように起こるのか、食べるために必要な機能(お箸を持つ動作、食べ物を見る動作、食べ物を口に運ぶ動作、食べる姿勢の保持等)について、大脳の解剖も押さえながら理解することができる。また、摂食・嚥下機能について、先行期、準備期、口腔期、咽頭期についてのそれぞれの意味を押さえることができる。さらに、食事介助の準備、手順を押さえ、頭部を後屈しないように注意し、前傾姿勢で食事の姿勢をとること、スプーンを用いて介助する場合の方法やポイントを押さえることができる。
③ 排泄援助について、排尿反射、畜尿反射のメカニズム、1日の水分出納についても理解し、排尿に関する基礎知識を獲得することができる。排便に関しては、便秘のメカニズム、観察事項(排便習慣、排便の性状、腹部症状の有無と程度、食事や水分の量など)を押さえ、排便のアセスメントができる。また、大腸の解剖を押さえ、排便時の異常としての便秘と下痢についての理解することができる。まず、便秘では、便秘の定義と評価(日本語版便秘評価尺度)、種類(機能性便秘・器質性便秘)とその予防を押さえることができる。次に、下痢では、下痢の定義とそれに対する援助の方法も理解することができる。また、便秘時の援助として、浣腸がある。浣腸の目的、方法(実施時の体位は左側臥位、浣腸液の湯の温度、チューブを挿入する長さ、浣腸液の注入速度速度等)、注意事項(禁忌)、実施前後の観察事項を押さえ、安全に実施できる援助方法の基礎知識を理解することができる。
キーワード
① 環境調整 ② 活動と休息 ③ 清潔援助 ④ 食事援助 ⑤ 排泄援助
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習:今回の講義で、まだ十分に理解できていない箇所は、その回の講義資料やコマシラバスに書いてある教科書を見直し、知識の定着を図る。また、今まで配布した資料の整理をきちんとファイリングするなどすぐに見てわかるように整頓しておくこと。さらに、講義で大事と伝えていたことは、教科書にも線を引いておく。そして、その線を引いたところを見直す。今まで既習してきた専門用語の漢字を正確に書くことができるように押さえる。わからないときは、辞書を用いて調べること。
予習:次回は、試験である。第9回と第10回の復習回、今回の講義だけでなく、今までの講義内容を振り返ること。小テストの内容をもう一度見直し、再度解いて、知識の獲得状況を自分で把握し、理解を深めておくこと。講義は演習と関連しているため、演習で実施した根拠や方法もイメージしながら知識の定着を図ること。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
看護技術の概念と感染防止の援助技術
保健師助産師看護師法をもとに、療養上の世話とはどのようなものか考え、人が生活していくのに必要な日常生活行動を支援するための方法やその根拠について理解することができる。また知識、技術、態度といった看護技術の特徴を理解し、看護技術を適切に実践するための要素について考え、理解することができる。
感染成立のメカニズムや感染予防の三原則を理解することができる。またスタンダードプリコーションの定義を理解し、感染管理と感染症発生時の対応について理解することができる。さらに手洗いのエビデンスを踏まえ手洗いの必要性を理解することができる。個人防護用具の着脱方法とその根拠を理解し、感染性廃棄物の取り扱いについても理解することができる。
生活援助技術、クリティカルシンキング、EBN、感染、スタンダードプリコーション、EBN、感染性医療廃棄物
15
第1回~第3回、第9回、第10回、第15回
環境調整の援助技術と活動と休息の援助技術
環境の意義を学び、環境調整の必要性について理解することができる。また構造設置基準における日本の基準を学び、病室環境の調整の必要性について理解することができる。ベッドメーキングの目的や必要物品を学び、実施方法とその根拠を理解することができる。さらにリネン交換の目的と必要性について考え理解することができる。
活動と休息の基礎知識を学び、廃用症候群の原因と症状、予防方法について理解することができる。また重心と支持基底面を学び、よい姿勢とはどのような姿勢か、ボディメカニクスの原則と必要性について理解することができる。さらに、安楽な体位を保持できるようポジショニングの目的や実施方法、禁忌について理解することができる。睡眠のメカニズムも理解することができる。車椅子とストレッチャーの移乗と移送の目的や実施方法とその根拠について理解することができる。
環境調整、医療法施行規則、ベッドメーキング、リネン交換、廃用症候群、ボディメカニクス、ポジショニング、レム睡眠とノンレム睡眠、サーカディアンリズム、移乗・移送
25
第4回、第5回、第9回、第10回、第15回
清潔に関する援助技術と食事に関する援助技術
清潔ケアの必要性と実施前後での患者評価の必要性を理解することができる。また入浴、シャワー浴、全身清拭、部分清拭、洗髪、手浴・足浴といった清潔ケアの種類を理解し、患者に応じた清潔ケアの必要性や実施方法とその根拠、留意点について理解することができる。さらに入浴時の生体反応について理解することができる。
食事の意義を学び、患者のQOLの維持向上のために、経口摂取の必要性について理解することができる。また栄養状態のアセスメントや水分・電解質バランスのアセスメントに必要な指標や検査データについて学び理解することができる。さらに、摂食・嚥下機能のメカニズムについて理解し、食事介助の方法や留意点とその根拠について理解することができる。口腔ケアの目的と唾液の作用、援助の実際について理解することができる。
温熱作用、静水圧作用、浮力作用、清潔ケア、栄養状態のアセスメント、水分・電解質のアセスメント、、摂食・嚥下のメカニズム、口腔ケア
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第6回~第11回、第15回
排泄に関する援助技術
排泄の意義を理解し、排泄援助における看護師の基本的態度について理解することができる。排泄メカニズム(尿の生成、排尿反射、畜尿反射について)や排便メカニズム(便の生成、排便反射について)を学び、理解することができる。またそれぞれのアセスメントに必要な項目(病態との関係、腹部不快などの症状有無と程度、セルフケア能力、排尿や排便の習慣、性状と量など)について理解することができる。排尿・排便の介助の実際と留意点(転倒に注意、対象者のプライバシーへの配慮など)について理解することができる。また浣腸の手順と留意事項(体位、チューブを挿入する長さ、浣腸液の温度、禁忌事項など)について理解することができる。
排泄メカニズム、失禁パターン、排泄援助、ストーマケア、摘便
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第12回、第13回、第15回
体温調整の援助技術
罨法(温罨法と冷罨法)の種類や目的を学び、治療的側面と看護技術的側面があることを理解することができる。また温熱刺激や寒冷刺激といった温度刺激による作用と効果(血管、循環、代謝、感覚の4つの観点)について理解することができる。罨法の禁忌と実施時に注意(温罨法では出血の助長や血栓が遊離しやすくなる、冷罨法では血栓の形成、創傷治癒遅延が起こる等)が必要な対象者とその根拠について理解することができる。また、罨法実施時は、低温火傷の危険性が高いことを理解することができる。さらに、体温調節機構のメカニズム、熱の産生のメカニズム、発熱とうつ熱についても理解し、体温調整の援助技術の根拠を理解することができる。
温罨法、冷罨法、体温調整、産熱、発熱、うつ熱
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第14回、第15回
評価方法
原則、期末試験(100%)によって評価する
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
茂野香おる著、『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ 基礎看護学②』、医学書院、2021、2,860円任和子著、『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③』、医学書院、2021、3,190円』
参考文献
医療情報科学研究所、『看護がみえるvol.1 基礎看護技術』、メディックメディア、2018、3,630円医療情報科学研究所、『看護がみえるvol.2 臨床看護技術』、メディックメディア、2018、3,630円医療情報科学研究所、『看護がみえるvol.1 基礎看護技術』、メディックメディア、2019、3,630円
実験・実習・教材費
なし