区分 専門科目-広域看護学-地域看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
専門科目の中でも「広域看護学」に位置づけられ、公衆衛生看護援助論Ⅰ~Ⅲで学んだ公衆衛生看護における各場面について、公衆衛生看護管理の立場から学習する。
科目の目的
公衆衛生看護援助論Ⅳ(管理論)は、地域の人々の健康水準の向上を目指して、人的資源、物的資源、財政的資源、さらには、情報や組織などの資源を効果的、効率的に活用することの必要性を理解し、そして、活動を計画し、組織化し、指示を与え、使える資源を統制していく一連のプロセスを学んでいくものである。そして、これまでの講義や実習で学んだことをあらゆる健康課題の解決に応用することができる理解力や判断力に転換させることにより、適切な公衆衛生看護活動を展開できる人材を育成し、社会的意義を果たすことを目的としている。
到達目標
1.公衆衛生看護における管理機能とは何か、その定義と特色、諸相が理解できる。
2.公衆衛生看護における管理機能それぞれの内容が理解できる。
3.公衆衛生看護における管理機能が保健師活動の実際とどう連動しているのかが理解できる。

科目の概要
公衆衛生看護管理は、保健師等の看護職が行う活動(ケア)の質を高めるための活動で、誰もが暮らしやすい地域になるよう働きかけることであり、保健師の専門性そのものである。これは、管理的な立場にある保健師にだけ求められるものではなく、新任の保健師にも求められる機能である。具体的には、地域の健康課題の解決に向けて、保健福祉計画を策定、実施、評価することや、地域において組織や関係機関の連携を図る地域ケアシステムの構築を行うこと、さらには、健康危機発生時の保健活動を行うことなどがその業務にあたる。これらの実現のために行われる情報管理、組織の運営管理、事業・業務管理、予算管理、人事管理、人材育成、地域ケアの質の保証などの活動の必要性について学習していく。
科目のキーワード
公衆衛生看護管理、情報管理、人事管理、業務管理、組織管理、健康危機管理
授業の展開方法
パワーポイント資料や参考図書、参考資料を用いながら、公衆衛生看護管理に関する基本的な知識を学習していく。担当教員は中核市における保健師活動の実践経験をもとに公衆衛生看護学教育に長年携わっており、その経験を生かし、具体的な事例や教材を提示しながら学生の学習の深まりを支援する。特に健康危機管理においては、新興感染症発生時に対応にあたった経験から、学生がより具体的に公衆衛生看護管理について学ぶことができるよう資料などを提供し、学びを支援する。
オフィス・アワー
研究室711:月曜3.4限および金曜3.4限
E-mail:s-kubota@uhe.ac.jp(メールはいつでも受け付けます)

科目コード ERN05
学年・期 4年・後期
科目名 公衆衛生看護援助論Ⅳ
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 選択
学習時間 【講義】30h
【予習・復習】60h
前提とする科目 公衆衛生学、疫学、保健福祉行政論、公衆衛生看護学概論、人権擁護と成年後見制度、国際看護学ⅠⅡ・Ⅲ、公衆衛生看護学実習Ⅰ・Ⅱ
展開科目 公衆衛生看護学実習Ⅰ・Ⅱ
関連資格 保健師
担当教員名 窪田志穂
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 公衆衛生看護管理の基本・機能 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第1回では、公衆衛生看護管理とは何かを定義づけ、地域全体が暮らしやすい地域になるための公衆衛生看護管理の機能、機能を発揮するための前提として基本となるものについて学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
(医学書院)
第8章 公衆衛生看護管理

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 公衆衛生看護管理の定義 ② 公衆衛生看護管理の基本となるもの ③ 公衆衛生看護管理の機能
細目レベル ① 公衆衛生看護管理とは、保健師など看護職が行う活動(ケア)の質を高めるための活動で、誰もが暮らしやすい地域になるように働きかけることでもあり、保健師の専門性そのものでもあることを理解し、本科目の学習の動機づけを図る。保健師の活動は管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛る(まもる)ために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであることから、公衆衛生看護管理は「管理」とされているが、管理的な立場にある保健師にだけ求められる機能や活動ではなく、新任期の保健師を含めたすべての保健師に求められるものであることを知り、本科目を学ぶことの意義を理解し、学習への意欲を高める。
② 公衆衛生看護管理には各種機能があるが、この機能を発揮するための前提として、基本となる事柄がある。保健師は住民の健康を守ることを信託されていることから、地域のあるべき姿を描き、「地域における保健活動・在宅ケアの方向づけ」行い、さらに、すべての住民が必要とされるサービスが公平に受けられるよう、必要であれば、自組織や機関のサービスを追加、修正するだけでなく、地域の他のサービス提供機関に働きかけ、サービスが提供されるようにするなど「公共的なサービス提供体制の整備、指導、監視」を行う。そうした専門職である保健師は、守秘義務など職業人として持つべき職業倫理を有すること、さらに、保健師としての専門性をより洗練させていくよう「専門職としての成熟を図ること」が重要であることを理解する。
③ 公衆衛生看護管理には、地区管理、事業管理、予算管理、業務管理、事例管理、情報管理、人事管理・人材育成、組織管理、健康危機管理などの機能がある。まず、それぞれの機能についてどんな管理機能であるかについて概観する。さらに、それぞれの機能は個々に独立したものではなく、相互に関連し合って機能するものであることについて学ぶ。特に、情報管理、事例管理、事業管理、健康危機管理は新任期保健師であっても担う機能であり、予算管理や人材育成なども新任期から中堅期保健師が担う機能であることから、管理期保健師になってから初めて必要とする機能ではなく、今からしっかりと知識と技術を学んでいく必要がある機能であることを理解する。
キーワード ① 公衆衛生看護管理 ② 住民の権利保障 ③ マネジメント ④ リーダーシップ ⑤ パートナーシップ
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】これまでに学んできた「公衆衛生学」「保健医療福祉行政論」「公衆衛生看護学概論」「公衆衛生看護援助論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」に関連する教科書、図書の該当部分を読み返しながら、「管理」とはどういう機能を指すのかについて自分なりの考えをまとめてみる。特に、管理的立場にある保健師のみならず、新任保健師にも求められる「管理」機能とはどのようなことを指し示すのかについて自分なりに考え、抜き書きするなどしてまとめてみる。
【予習】教科書を熟読し、これら学ぼうとしている「公衆衛生看護管理」とは何か(定義づけ)、その機能や機能を発揮するための前提として基本となるもの、さらに、公衆衛生看護管理の各機能について、授業において質問をするなど主体的に参加できるよう、疑問点を整理して臨む。

2 地区管理Ⅰ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第2回では地域診断の概念・過程・実際の学びを通じて地区管理について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第6章 公衆衛生看護活動の展開方法

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 地域診断の概念 ② 地域診断の過程 ③ 地域診断の実際
細目レベル ① 本科目では、地域で暮らす人々を中心に、それらを取り巻く様々な環境とともに、地域をひとまとまりとして捉え、人々の健康に影響を及ぼす要因と、それらに反応できる地域の力量を支える技術として「地域診断」を考えていく。保健師として就職し、地域活動を始めるにあたり、最初に取り組むのが「地域診断」であることから、保健師には新任期・管理期を問わず、地区管理能力が問われる。地域住民やサービス利用者一人ひとりの個別性を把握し、ケアを提供する基本的な能力や技術の質を高めていくこと、地域全体をアセスメントし、診断していくこと、地域住民に提供されているケアやサービスの質を向上させることなどに対し、保健師は能力を求められる。これらの能力を改めて身につけるため、地域診断の考え方、モデルとなる考え方などについて既習の内容を想起しながら理解を深める。
② 地域診断のプロセスについて復習していく。地域を観察し(地区踏査)、地域に暮らす人々と話し合い、それらを元に、地域の既存の資料などから情報を収集する。時には実態調査などを行うこともある。さらに、収集した情報を元にアセスメント(分析と診断)を行い、地域の問題を明らかにする。そして、これに基づき、問題を解決するための方策を考え、保健師が年度ごとに計画していく事業計画の中で、新たな事業を企画するなどの形で立案、実践していくという一連の流れについて、既習の内容を思い起こしながら、改めて理解を深める。保健師が地区を担当するということがどういうことなのか、担当することによって、住民にどのような利益をもたらすことができるのか、利益をもたらすためにはどのような活動が必要なのかについて改めて考えていく。

③ 本科目における地域診断とは、地域に暮らす人々の健康と生活の質の向上を目的とした、情報収集、アセスメントから分析、診断、計画、実践、評価、そして、さらなる情報収集とアセスメントへと循環した一連の過程である。すなわち、保健師が担当する地域の健康の保持・増進に責任を持ち、そのために行う公衆衛生看護活動であり、地域を全体として「管理(マネジメント)」していくことである。さらに、地域診断の中で見つかった問題解決の方策を、実際の事業に反映させていくために、新たな事業を企画し、予算を獲得し、関係機関などを巻き込んで事業展開していくといった管理機能も必要となる。そのことを念頭に、地域診断の一つひとつの過程とこれを支える技術を確認していく。
キーワード ① 地区管理 ② 地区診断 ③ コミュニティ ④ 地区視診 ⑤ アセスメント
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書を読み返し、「公衆衛生看護管理」の定義、機能、機能を発揮するための前提として基本となるもの、諸機能について、まとめる。次回以降の授業では第1回で学んだ機能を細かく見ていくため、公衆衛生看護管理の基礎的な知識について、疑問点を整理し、次回授業で質問できるよう準備しておく。
【予習】教科書を熟読し、地域診断について整理しておく。地域診断についてはこれまで公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護援助論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでそれぞれ違うアプローチから学んでいるため、これらを改めて復習し、授業において質問をするなど主体的に参加できるよう、疑問点を整理しておく。

3 地域管理Ⅱ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第3回では、地域診断を通じて地区管理の視点・実際について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第6章 公衆衛生看護活動の展開方法

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 地区管理の視点から地域診断を考える ② 地域診断における公衆衛生看護管理 ③ 地域管理の実際
細目レベル ① 保健師は行政に就職した時点で、その市町あるいは都道府県全体が担当地区として任された形となる。大きな意味ではその市町、あるいは都道府県全体を広く深く理解し、地域住民全体の健康の保持増進に向けて公衆衛生看護活動を展開していくことが求められる。これが「地区管理」であり、その地区管理のひとつの機能として「地域診断」を行っていく能力が求められるのである。地域住民やサービス利用者一人ひとりの個別性を把握し、ケアを提供する基本的な能力や技術の質を高めると同時に、地域全体をアセスメントし、診断していく能力であり、地域住民に提供されているケアやサービスの質を向上させるための管理機能(マネジメント)の能力と言える。第2回講義において、これまでに学んだ公衆衛生看護援助論等を振り返りながら、改めて地域診断を学び直したところで、さらに、「地区管理」としての地域診断の意義を理解するとともに、地区管理についての理解を深める。
② 地域診断のプロセスについて公衆衛生看護管理、地区管理の観点で復習していく。地域を観察し(地区踏査)、地域に暮らす人々と話し合い、それらを元に、地域の既存の資料などから情報を収集する。時には実態調査などを行うこともある。さらに、収集した情報を元にアセスメント(分析と診断)を行い、地域の問題を明らかにする。そして、これに基づき、問題を解決するための方策を考え、保健師が年度ごとに計画していく事業計画の中で、新たな事業を企画するなどの形で立案、実践していくという一連の流れについて、既習の内容を思い起こしながら、改めて理解を深める。特に、既習の内容のひとつひとつについて「地区管理」の実現という視点で振り返りながら復習し、理解を深めていく。
③ 本科目における地域診断とは、地域に暮らす人々の健康と生活の質の向上を目的とした、情報収集、アセスメントから分析、診断、計画、実践、評価、そして、さらなる情報収集とアセスメントへと循環した一連の過程である。すなわち、保健師が担当する地域の健康の保持・増進に責任を持ち、そのために行う公衆衛生看護活動であり、地域を全体として「管理(マネジメント)」していくことである。さらに、地域診断の中で見つかった問題解決の方策を、実際の事業に反映させていくために、新たな事業を企画し、予算を獲得し、関係機関などを巻き込んで事業展開していくといった管理機能も必要となる。そして、保健師ひとりひとりがそれら地域診断で得た情報の管理やその分析、評価、実施の一連の過程をどう管理していくかも問われる。これについても具体的な管理方法を学びながら地区管理を理解する。
キーワード ① 地区管理 ② 地域診断 ③ 総括的評価 ④ 適切性の評価 ⑤ 循環する地域診断
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書を熟読し、これまで学んできた「地域診断」について、その意義や過程などについて改めて復習し、疑問点を整理し、次回授業で質問できるよう準備しておく。
【予習】今回の授業では「地域診断」を「公衆衛生看護管理」あるいは「地区管理」の視点で学ぶため、授業に主体的に参加できるよう、地域診断とは具体的にどのような活動を行うことなのか、その過程を思い起こし、地区を「管理する」とはどういうことなのか考えながら準備を進める。

4 事業管理Ⅰ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第4回では、各種保健事業を通じて事業管理(事業計画策定と保健師の役割)について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第6章 公衆衛生看護活動の展開方法

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 活動目標・事業計画の策定 ② 事業計画の見直しと評価 ③ 事業計画における保健師の役割
細目レベル ① 事業計画とは、地域住民だけでは解決が難しい健康課題や公共性の高い健康問題に対して、どのような支援が必要であるかについて個人や家族、地域、行政などが話し合い、その中から解決の方法を見出し、社会を構成する人たちそれぞれの立場で、役割を担いながら実践していく際に立案していくものである。この事業計画を立案する前に、上位計画である総合計画(基本構想)との関係性や、計画内の業務レベルと範囲、活動範囲などを知ってから計画する必要があるため、保健計画を概観し、理解を深める。さらに、事業計画を策定するためにはそのプロセスを知っておく必要があるため、計画立案(Plan)、実施(Do)、評価(Check)、改善(Action)というマネジメント・サイクルに沿って、事業計画の策定についての理解を深めていく。
② 事業計画の達成状況は、事業を実施し、終了してから結果がどうだったかを振り返るのではなく、計画を実施する前の段階で、達成状況をどのような視点で測定するか、つまり、評価指標を明らかにしておくことが重要である。この評価指標に沿って目標に対する手段の分析や課題を客観的に評価し、計画の改善、次の計画の策定へとつなげていく。看護管理的視点に立つと、この評価がさらに重要なポイントとなる。事業計画の目標評価、つまり、目標は適切であったか、目標に具体性があったか、地域の特性が反映されていたか、多くの住民に受け入れられたかなどを評価することによって、地域を管理(マネジメント)していく視点が必要であることを理解する。
③ こうした事業の展開は保健師が日常的に業務として実施していくものであり、行政に勤務する保健師の業務の大半が事業に関わるものと言える。そのため、事業計画作成の手順はもちろん、その事業の展開や展開プロセスの全過程において保健師の果たすべき役割は大きい。保健師が日常業務の中で、事業計画をどのように作成し、それぞれの事業をどのように実施し、事業の評価・見直しを行っているのかについて、担当教員の保健師としての経験からいくつかの具体的な事例を挙げ、学生がイメージできるよう支援していく。都市部から離れた市町村では都市部ほどサービスが充実していない現状の中で、乳幼児健診で発達障害を疑われた児を集めて行う二次健診や経過観察児童教室の場を新しく作り出した活動などについて学生に紹介していく。
キーワード ① 保健計画 ② マネジメント・サイクル ③ Plan-Do-Check-Action ④ 評価指標 ⑤ ストラクチャー評価
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書の「地域診断」に該当する箇所を読み返し、「地域診断」についてこれまで学んできたことと「公衆衛生看護管理」「地区管理」としての視点で学んだことについて整理しておく。疑問点があれば、整理し、次回授業で質問できるよう準備しておく。
【予習】「公衆衛生看護学概論」や「保健医療福祉行政論」などの教科書の該当箇所を熟読し、地域に顕在する、あるいは潜在している健康問題を解決するために個人や家族・地域,企業、行政などが話し合い、解決の方法を見出し、それぞれの立場で役割を担いながら実践する際に立案する事業計画策定のためのPDCAサイクルと保健師の役割について整理し、授業に主体的に参加できるよう準備をして臨む。

5 事業管理Ⅱ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第5回では各種保健事業を通じて事業管理とはなにかについて学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第8章 公衆衛生看護管理

コマ用オリジナル配布資料
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パワーポイント
コマ主題細目 ① 地域ケアの質の保証 ② 事業管理 ③ 事業計画・運営と事業管理
細目レベル ① 地域ケアの保証とは、地域で生活するすべての人が、公平に良質な支援を受けられる機会が得られるようにし、また、提供される支援の質を維持・向上させるようにすることである。日常業務を通して、あるいは関係機関などへの指導・監視への参画を通して、支援を提供する組織や機関の組織診断を行い、支援の質の評価を行った上で、改善を目指していかなければならない。これらは関係機関や関係者と協議の場を持つなど協働しながら実施していく必要があり、地域ケア関係者会議などで、支援を担う組織・機関が集まり、実態を共有し、地域の課題をつかみ、支援のために必要なサービスは何かを議論し、包括的・継続的な地域資源の開発と管理を展開していくことが求められる。
② 事業管理とは、保健福祉関連事業の一連の活動が組織の目的を達成するものとなり、かつ地域全体のねらいを実現させるために企画や実施を管理するものである。地域の保健福祉関連計画の策定や、地域の課題を解決する公衆衛生活動や各種事業を企画立案し評価するなどする際、これらが地域の全体計画と整合性があるものであり、かつ各部門が行う各事業との整合性を図り、重複を避け、それらに連動するものとなるように他職種と協働して調整する必要がある。そのためには他部門と情報交換を行い、他部門とのコンセンサスを得てスムーズに事業運営がなされるようになることが必要である。こうした他部門との調整も含めて、ひとつひとつの事業が効果的かつ効率的に実施されるよう管理するとともに、事業の総和としての公衆衛生活動が適切に実施されていくよう管理することが事業管理であることを理解する。
③ 公衆衛生活動・各事業の計画段階から実施、評価における管理として以下の役割・機能を果たす必要があることを理解する。すなわち、①公衆衛生活動・事業計画の妥当性と実現可能性を確認し、必要に応じて修正すること、②公衆衛生活動・事業の進捗状況を常に把握し、必要に応じて、目標や実施方法の修正を検討し、円滑に実施できるよう調整を図ること、さらに、③公衆衛生活動・事業の評価を行い、評価結果を関係者に対し公表する義務を負うこと、④次年度計画へ反映できる体制の確保に努めることである。このような一連の活動・事業の運営に関し、一貫して管理していくことが事業管理として保健師に求められる能力となることを学ぶ。
キーワード ① 保健福祉計画 ② 計画の妥当性 ③ 実現可能性 ④ 進行管理 ⑤ 評価の反映
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】「公衆衛生看護学概論」の教科書の該当箇所を読み返し、保健師が日常業務の中で立案していく事業計画策定のためのPDCAサイクルと、策定における保健師の役割について整理しておく。疑問点があれば、整理し、次回授業で質問できるよう準備しておく。
【予習】前回学習部分の復習がそのまま今回授業の予習となる。教科書「公衆衛生看護管理論」及び「公衆衛生看護学概論」の該当箇所を熟読し、保健福祉計画策定や施策について整理しておく。活動や事業を展開していく上で、保健師ひとりひとりがどのように事業管理を行っていくべきなのかについて記載している部分を抜き書きするなどし、授業で質問できるよう疑問点を整理し、授業に主体的に参加できるよう準備をしておく。

6 予算管理 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第6回では事業管理と関連づけて予算管理について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第8章 公衆衛生看護管理

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 保健福祉計画の策定 ② 保健福祉対策の進捗管理 ③ 事業管理と予算管理
細目レベル ① 保健師はその多くが行政に働く公務員であり、都道府県や市町村といった行政機関、地方公共団体に所属することが多い。地方公共団体とは、わが国を一定の区域に区切り、その区域に関わる公共的な仕事を行う団体であり、地方自治を行っている団体である。今回は多くの保健師が所属している、この地方公共団体について、その位置づけとその種類、国、都道府県、市町村それぞれの地方公共団体とその関係性、それぞれの地方公共団体が担う事務などについて学んでいく。さらに、地方公共団体に働く地方公務員であるがゆえに負うべき義務と責任、「住民の福祉の向上」という目的をもって地方公共団体の中で仕事をするということについても理解を深めていく。
② 保健福祉計画には、地方公共団体が単独で策定する計画と、国の方針が示されたものに対して策定する計画がある。それぞれの計画がどのような背景の元に計画され、地方公共団体の総合計画のどの部分を担い、どの計画と補完し合っているのかなどを紐解き、計画の全体像を把握することは重要なことである。各保健福祉計画の基本方針やサービス提供の現状分析、目標量の決定がどのように行われ、評価へと繋がるのかを理解する。看護管理的視点に立てば、計画の推進(進行管理、計画調整)も大きなポイントである。運営の方法、運営体制、関係機関との連携などを定期的に評価していくしくみづくりが必要であることを学ぶ。
③ 事業を行う上で重要なしくみとして、予算の理解がある。新しい事業を企画した時、この事業に対する予算の支出が認められなければ、事業は実施に至らない。保健師は公務員である以上、この予算のしくみについても理解を深め、事業企画の際には予算獲得を行ったり、事業実施後には必要経費の支払いを行うなどしなければならない。地方公共団体の予算の位置づけは、憲法第92条に規定されており、普通会計と公営事業会計に大別され、保健事業は普通会計で対応している。予算は、歳入歳出予算が本体となり、通常予算、補正予算、暫定予算、原案執行予算などからなっている。その種類と内容、さらに、予算の原則を知り、予算編成などについても理解を深める。事業費を確保するためには、事業実施の前年度から予算書を作成し、財政当局との協議を行い、予算議会での審議による議決を得る段取りが必要である。予算編成を概観し、その機能を理解する。
キーワード ① 保健福祉対策 ② 予算管理 ③ 歳入歳出 ④ 予算編成と執行 ⑤ 予算・決算
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】「公衆衛生看護学概論」などの教科書の該当箇所を熟読し、保健福祉計画策定や施策、さらには事業展開における進捗状況管理などについて復習し、整理しておく。
【予習】「公衆衛生看護学概論」の教科書の該当部分を熟読し、「予算」とはなにかについて調べておく。予算の流れは年度を単位として行われるが、その流れ自体が難しく、理解が進みにくいが、図式化されたものなどをよく見て整理しておき、授業に主体的に参加できるよう準備をして臨む。

7 組織管理 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第7回では組織管理について学ぶ。

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公衆衛生看護学概論
第8章 公衆衛生看護管理

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 組織管理のあり方 ② 組織運営 ③ 組織管理とリスクマネジメント
細目レベル ① 「組織」は目的をもって機能する集団であるため、一人ひとりの保健師が、所属する組織の目的、機構、各部門の所掌事務、権限を理解していることが前提となる。組織は、その理念や目標、部門の役割と権限を職員全員が確認できる体制を整備し、組織としての意思決定や指示命令系統が明確に機能する体制を確保する必要がある。さらに、組織としての目的を果たすことができる十分な人員の確保や職員が力を発揮し得る職場環境の整備が求められ、そのために必要な情報の共有や連絡体制の整備など組織として多くの管理機能が求められることを理解する。組織の目的や各部門の役割、組織としての意思決定や指示命令系統があることなどを理解し、組織運営・管理について理解を深める。
② 保健師も行政組織の一員である以上、行政組織で働く者として、組織全体の理念や役割、指示系統について理解しておくことが重要であることを学ぶ。行政では組織運営の理念を設定し、組織内外に公表・共有することにより、住民からの信頼を得てまちづくりに努めている。行政職員はこの理念にのっとり、具体的に設定された目標達成に向けて住民にサービス提供を行う。また、行政組織は首長をトップとした組織体制が定められており、各部署に職員が配属され、役割が与えられている。その職務、権限、責任が明確化されている。この指示命令系統において、通常、トップダウン型で組織の意思決定はなされていくが、近年ではボトムアップ型の意思決定がなされることもある。社会の仕組みとしての「組織」を理解していく。
③ 組織としての対応にはリスクマネジメントがある。行政組織は様々な健康危機に備えて防災計画を立案したり、健康危機発生後も必要最小限の事業を継続するために「事業継続計画(BCP)を策定したりしている。また、行政はサービス業であるため、関係機関や住民からの苦情を受けることは避けられない。これらの苦情には日常業務の改善へのヒントになるようなものもあれば、不当な要求や対応不可能なものまである。保健師も例外ではなく、こうした苦情を受けることがあるが、予期せぬ事態に遭遇した際には上司に報告し、場合によっては組織全体の危機管理案件として対応する。組織的に暴力などに対応するリスクマネジメント体制の整備や対応マニュアルの作成などを行っている組織もある。こうしたリスクマネジメントについて学ぶ。
キーワード ① 組織管理 ② リスクマネジメント ③ ボトムアップ型 ④ 指揮命令系統 ⑤ 事業継続計画
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】「公衆衛生看護学概論」の教科書を熟読し、まず、「予算」について整理しておく。前々回授業で学んだ「事業管理」と関連づけて、「予算管理」を考えることができるよう予算の流れを把握する。
【予習】「公衆衛生看護学概論」の教科書を熟読し、「組織」とは何か、「組織を運営する」とはどういうことなのかなどについて整理しておき、授業に主体的に参加できるよう準備をして臨む。「組織」は概念的なものであり理解の進みが悪い言葉ではあるが、公衆衛生活動は行政が主体となって推し進めていくものである以上、「組織」の理解は重要であるため、疑問点を整理し、授業で質問できるよう準備する。

8 事例管理 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第8回では事例管理について学ぶ。

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第8章 公衆衛生看護管理

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 対人支援のあり方 ② 対人支援と事例管理 ③ 事例管理の実際
細目レベル ① 対人支援活動とは、地域に暮らす特定の個人や家族を直接的または間接的方法で支援する公衆衛生看護活動のことである。公衆衛生看護活動における対人支援は、特定の個人・家族の健康状態及びQOLの向上を目指すもので、ひとりひとりの健康状態とQOLの向上が最終的には地域全体や組織の健康状態とQOLの向上につながることを目指している。対人支援は対象者の把握、選定、優先順位の決定に始まり、情報収集、アセスメント、支援計画の立案を行った後、実際の支援へと進めていく。実施後は記録、モニタリング、評価を行い、さらには、関係機関や関係職種との連携・協働、そして、地域活動への反映とつなげていく活動である。これら一連の活動が対人支援活動であり、そのひとりひとりへの対応を事例管理していく必要があることを学ぶ。
② 保健師は地区を担当し、そこに住む住民すべてを対象とした地区活動を展開するため、住民ひとりひとりをその支援対象としている。実際の保健活動の中では対象である全住民の中から、支援を必要とする住民を選定し、対人支援活動を行っていくことになる。支援を必要とする対象を漏れなく適切に選定していくこと、また、各対象に対して適切な時期に適切な支援を行っていくことなどが保健師に求められる。対人支援を行うにあたっての、こうした事例管理の部分に着目してその技術を学んでいく。保健師は新任期から地区を担当し、対象に家庭訪問などを行っていくため、新任期から求められる管理能力となることを理解し、学びを進める。
③ 保健師が実際に多くの事例を抱えながら、どのように事例管理を行っているかについて、担当教員の保健師としての実務経験の中から様々な事例を紹介しながら学ばせていく。例えば、保健師は自分の担当する対象者をリスト化していることが多い。対象者ごとに対象の氏名、年齢などの基本情報に加え、対象者が抱える健康課題、支援計画、保健師としての対応状況、次回の対応時期の目安などをリスト化し、さらに、適切な対応時期を逃さないよう、さらに、時期ごとにリスト化するなどの工夫を各保健師はしている。こうした対象者のマネジメントを「事例管理」と呼ぶが、事例管理の実際を実例とともに紹介する中で、事例管理とはどのようなことか、何のために必要なのかなどについても想起しながら学んでいく。

キーワード ① 事例管理 ② 対象の選定 ③ リスト化 ④ 対人支援 ⑤ 優先順位
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】「公衆衛生看護学概論」教科書の該当部分を熟読し、事業管理について整理しておく。これまでの授業で学んだ、各種事業を展開する上で重要となる「事業管理」や、事業展開時に重要となる「予算管理」などと関連づけて整理しておく。
【予習】教科書の該当部分を熟読し、保健師が家庭訪問や健康相談など個別を対象とした対人支援活動を行う際、どのようなことが大事になってくるのか、これらひとりひとりの事例(対象)をどのように管理(マネジメント)しているのかについて整理しておき、授業に主体的に参加できるよう準備をして臨む。

9 情報管理Ⅰ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第9回では情報管理(情報の収集・活用および個人情報)について学ぶ。

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第8章 公衆衛生看護管理

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 情報の収集 ② 情報の発信・活用 ③ 個人情報の保護
細目レベル ① 情報管理とは、健康関連情報を収集、整理し、必要な情報を選定し、組織として共有すること、さらには、情報を発信、活用することを指す。情報を制する者が組織を制するといわれるように、情報管理は管理的な機能を果たすための基礎である。情報をどれだけ組織で共有し、数ある情報の中から必要な情報を選別するか、これらのことは地域の特性に応じた活動・事業を行う上で欠かせないものであることを理解する。行政機関が保持しておくべき健康関連の情報の種別についても学ぶ。さらに、情報管理機能で重要な点は、既存の資料だけではなく、職場関連の情報網ゃインターネットで得られる最新の情報を集約するとともに、これらが生かされるよう集約・整理し、職員同士で共有できる体制を整備することが求められる。
② 収集された情報は活用されて初めて意味が生じる。そのため、活用されやすい体制・状況をつくることが管理の課題である。経年的に収集されていく保健統計や書籍などの管理、頻繁に行われていく制度改正などに関する情報の整理は行政機関における課題である。さらに、他地域で発生した疾患や環境問題であっても、交通網や物流の拡がりによってはより広範囲に発生する事態を招くことから、こうした疾患情報や環境保健情報の収集は大事になってくる。また、行政としては住民や関係者が必要とする情報をタイムリーにわかりやすく、かつ効果的に発信する必要がある。住民が要望するものでなくとも、必要と判断した際には報道などの力も使いながら発信していくことも必要であり、こうした情報の発信についても学びを深めていく。
③ 情報の発信と相反する機能で重要な機能に個人情報の保護がある。地域では関係者と情報を共有し協働することが多い。ITの発展に伴い、様々な情報を簡単に入手できるようになる一方で、個人情報に対する住民意識も高まり、2003年には個人情報保護法が制定されている。特に、行政機関に属する保健師としては、個人情報を守る守秘義務が課せられていることから、個人情報の取り扱いについては慎重に対応する必要がある。法律を含め、個人情報の取り扱いについて十分学び、どのような情報を個人情報というのか、どのような場合に個人情報の保護が求められるのか、実際にどのように対応すればいいのかなど具体的な取り扱いについても学ぶ。
キーワード ① 情報管理 ② 情報の収集 ③ 情報の発信 ④ 個人情報 ⑤ 個人情報保護法
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】「公衆衛生看護技術」第4章を熟読し、保健師が家庭訪問や健康相談など個別を対象とした活動を行う際の「事例管理」について整理する。保健師は担当地区を持ちながら沢山の事例を抱え、業務に追われる。この中で、ひとつひとつの事例に丁寧に対応していくためにはどのような事例管理が求められるのかについて改めて整理しておく。
【予習】「公衆衛生看護学概論」第8章を熟読し、「情報」とはどのようなものを指すのか、「情報を管理する」とはどういうことを言うのかなどについて整理しておく。近年、「個人情報保護」などがニュースでも報じられているため、ある程度、なじみがあると思われるが、その扱いについては多くの決まり事があるため、疑問点を整理し、授業で質問できるよう準備する。

10 情報管理Ⅱ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第10回では情報管理(情報公開および開示)について学ぶ。

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 情報公開 ② 情報開示 ③ 情報ネットワークの構築
細目レベル ① 個人情報の保護とともに、公共性の高い活動を行っている組織・機関には説明責任を果たすために「情報公開」が求められる。情報開示とは、情報をもつ者が公表の必要性を判断し公表するものである。情報公開制度は1982年に山形県、神奈川県、埼玉県で相次いで公文書公開条例が制定されたことに端を発す。国は1999年に「行政機関の保有する情報の公開に関する法律(情報公開法)」を制定している。その後、全国の都道府県・市町村で情報公開条例が制定され、行政が所有している行政文書を公開するしくみが整えられた。行政文書とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は所得した文書、図面及び電磁的記録であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいうと定められている。こうした情報公開の仕組みを理解する。
② 一方、情報を持たない者が情報を持つ者に対して情報の提示を求め、相手が求める範囲で個人情報を保護して提供することを「情報開示」という。情報公開法では日本国民のみならず外国籍の人や法人に対しても行政文書の開示請求を行うことを認めているが、個人情報や公共の安全などに関する情報などが含まれる場合、行政機関の長は開示請求を拒否することができるなどの規定があり、情報の開示と個人情報の保護についてはその相反する目的をもつものとして、その取扱いに注意する必要があることを理解しておくことが大事である。遺産相続などの裁判資料として、親族から弁護士を通じて保健師の支援記録を開示請求されることなど保健師の記録も開示請求の対象となることから、保健師自身が見聞きした事実と、事実に基づくアセスメントを区別して正確に記載するなど求められることを学ぶ。
③ 住民のニーズや地域実態の情報が住民のプライバシーが保護されつつも迅速に入手できるか、また広く発信できるかについては日頃住民や関係者との間でどのようなネットワークが構築されているかが大きく影響するため、日頃からこの点を認識して日常業務を行う必要があることを理解する。個人情報は保護されるべき情報ではあるが、すべての個人情報を他者に対してふせたままでは、公衆衛生看護活動を展開するのは大変難しい。そのため、例えば、個別支援の事例では対象者の了解を得てから個人情報を関係機関に提示したり、対象者自身も同席して支援会議を実施するなどの工夫を行いながら、支援の輪を広げている。こうした活動について、その具体例も提示しながら、情報の取り扱いとネットワークの構築について協議していく。
キーワード ① 情報公開 ② 情報開示 ③ 情報公開法 ④ 情報ネットワークの構築 ⑤ 情報の活用
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書「公衆衛生看護学概論」第8章(P178~182)を熟読し、今回学んだ「情報」について整理しておく。個人情報の保護については近年社会的にも問題として取り上げられる機会もあるため、ニュースなどでどのように取り上げられ、情報がどう扱われているのか調べてみるとよい。
【予習】教科書「公衆衛生看護学概論」第8章(P178~182)を熟読し、授業で質問できるよう準備する。「個人情報の保護」あるいは「情報の公開と開示」と題した小論文を作成してみるとよい。文章化してみると、自分の理解できていない部分が発見できるため、その部分を教科書で確認してほしい。

11 人事管理・人材育成Ⅰ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第11回では人事管理について学ぶ。

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第8章 公衆衛生看護管理

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 計画的採用・計画的配置 ② 労務管理 ③ ジョブローテーション、ワークライフバランス
細目レベル ① 人事管理は主に人事課(職員課など)と管理監督的立場にある専門職の課長級の者などが行うもので、組織全体のパフォーマンスを維持・向上させるためには職員全員が助け合い、互いの成長に繋がる働き方を促すため、全体の業務量の調整や人材育成が必要である。業務に必要な人員を計画的に採用し、各職員が能力を十分に発揮し、効率的に業務が進められるように職員を配置する必要がある。特に、専門職は定員数に限りがあるため、定年退職者の人数に合わせて新規職員を採用する傾向にあり、専門職内の年齢構成に偏りができるなどの弊害が生まれがちであり、これは業務に支障をきたすものである。こうしたことを避けるために計画的採用を行っていることなどについて理解する。
② 労務管理は、過重労働対策として長時間労働を予防・是正するために、職場全体の人員配置、地区担当や主な担当業務の割り振り、勤務予定表の作成などその業務は多岐にわたる。労働環境を整え、組織内の業務を円滑に進めるために重要な機能であることを理解する。労務管理は必ずしも保健師職能が実施しているとは限らないが、自分たちの業務体制を守るための重要な活動であることを理解する。特に、育児・介護中の者、傷病などで休職・復職する者に配慮した業務内容や業務量、勤務時間となるように調整を行ったりする。また、保健師は地区踏査や家庭訪問など職場外へ出向くことが多い職種である。こうした業務中の交通事故やその他の事故についても労務災害として適切な対処がされていく。こうした仕組み、関係法規についても学ぶ。
③ ジョブローテーションは組織内の異なる部署で多様な経験を積み、知識や技術を習得するための人事異動を意味する。単なる人事異動ではなく、個人の経験の蓄積を考慮し、新任期には業務内容の異なるいくつかの部署を短いスパンで異動させ、経験を積ませるなどの対応のことを意味する。職場の異動は新たな職場に慣れるまで大変だが、個人としての人材育成の意味においても、さらに、異動先の仕事のやり方の改善や地域課題の新たなる発見など職務や組織全体においてもメリットが大きいとされている。一方、ワークライフバランスとは、仕事と仕事以外の生活の調和が図れる状態のことを言う。育児や介護などライフイベントの発生により、職員ひとりひとりがそれぞれ柔軟かつ多様な働き方を認め、お互い様という気持ちを持って勤務できるような職場風土づくりが大切であることを理解する。
キーワード ① 人事管理 ② 計画的採用 ③ 労務管理 ④ ジョブローテーション ⑤ ワークライフバランス
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書公衆衛生看護学概論」第8章(P178~182)を熟読し、前回及び今回授業で学んだ「情報」とはどのようなことを指すのかについて改めて整理しておく。情報を開示することと情報を守ることは相反する活動であり、その取扱いは難しい。そうした点など疑問点を整理しておく。
【予習】教科書「公衆衛生看護学概論」第8章(P171~175)を熟読し、「人事」とはなにかについて整理しておく。ジョブローテーションやワークライフバランスなど看護の分野でもよく使われるため、意味や意義など調べておくとよい。第7回授業で学んだ「組織管理」に関連づけ、組織の中での「人」の扱いについて疑問点を整理し、授業で質問できるよう準備する。

12 人事管理・人材育成Ⅱ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第12回では人材育成について学ぶ。

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第8章 公衆衛生看護管理

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パワーポイント
コマ主題細目 ① 保健師人材育成の背景 ② 保健師現任教育の実際 ③ 愛媛県における保健師現任教育
細目レベル ① 地域において保健師が担う活動には様々な状況判断が求められる。また、保健師は母子保健から精神保健、感染症対策、難病対策、そして、健康危機管理に至るまで、取り扱う分野は多岐にわたる。これらを大学等での基礎教育のみで網羅するのは難しく、また、実際の実務を経験した後にさらに学ぶことによってより実践に即した知識・技術となっていくことからも卒後の人材育成が重要である。2009年には保健師助産師看護師法と看護師等の人材確保の促進に関する法律が改正され、生涯にわたる研修の必要性が明記された。こうした保健師の現任教育の必要性、あるいは必要性が求められるその背景、そして、現任教育がどのように進んできたかの動向などについて法律の理解も含め、学んでいく。
② 保健師の現任教育(継続教育)は基礎教育で学んだ内容を踏まえて、保健師の資質向上のために実践に即した形で専門知識や技術を習得することを目的とするものである。具体的には「職場内研修(OJT)」と「職場外研修(Off-JT)」の2つに大別され、これらをうまく組み合わせて実施されている。これに人事管理として行われるジョブローテーションと自己開発(自己研鑽)を加えて実施されている。以前は、Off-JT中心に、集合研修の形で業務に関わる専門的知識の習得を図ってきていた。しかし、近年、OJTの重要性が指摘されるようになり、OJTとOff-JTを組み合わせた人材育成が主流となっている。新任期保健師に対し、集合研修で課題を出し、職場に持ち帰って各自が業務の中で課題に取り組み、プリセプターの助言などを得て、集合研修で最後に発表するなどの形で実施していることもある。
③ 愛媛県においても保健師の現任教育の重要性を踏まえ、平成30年に「愛媛県の地域における保健師人材育成指針」を策定している。担当教員が本指針の策定に関わったことから、この指針を具体的に提示しながら、保健師の現任教育の現状について詳しく学んでいく。指針では、保健師に求められる能力を活動領域・キャリアレベル別に「愛媛県自治体保健師キャリアラダー」として整理し、日々の実践の中で目指すべき方向性や専門能力が確認できるようにするとともに、現場で活用できるツールも策定している。これをベースに愛媛県内の各市町が自治体ごとに人材育成マニュアル等を作成するに至っており、これを紐解きながら人材育成について協議する。
キーワード ① 現任教育 ② OJT ③ Off-JT ④ キャリアラダー ⑤ 人材育成指針
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
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小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書「公衆衛生看護学概論」第8章(P171~175)を熟読し、「人事」とはなにか、「人事管理」とはなにかについて整理し、次回授業で疑問点を質問できるよう準備する。
【予習】前回授業での「人事管理」に大きな意味では含まれるが、今回授業では特に「人材育成」について取り上げるため、「人材育成」について教科書を見直しておく。組織にとって人材は大変重要な財産であり、育成していくことは重要な使命のひとつである。これらに組織としてどのように取り組んでいるのかについて教科書を参考に整理し、授業で質問できるよう準備しておく。

13 健康危機管理Ⅰ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第13回では健康危機管理の基本、災害時健康危機管理について学ぶ。

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第9章 健康危機管理

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コマ主題細目 ① 健康危機管理とは ② 保健師の災害時保健活動の歴史 ③ 平時から行う健康危機管理活動
細目レベル ① 健康危機管理とは、医薬品、食中毒、感染症、飲料水その他何らかの原因により生じる国民の生命、健康の安全を脅かす事態に対して行われる健康被害の発生予防、拡大防止、治療等に関する業務であって、厚生労働省の所管に属するものとされており、12の分野が示されている。12分野は「サリン」のような化学テロや自然災害など滅多に起こらない「災害有事・重大健康危機」から、比較的頻度としてはありうる「精神保健医療」や「児童虐待」など、さらに、「食中毒」などの「食品安全」や「生活環境安全」の問題など広範囲にわたっている。「健康危機」とはどういう状態を指し、「健康危機管理」とはどのような対応を求められているのかについて、幅広く学んでいく。
② 1995(平成7)年に発生した「阪神・淡路大震災」、2004(平成16)年の「新潟中越沖地震」、そして、2011(平成23)年の「東日本大震災」とわが国では大きな自然災害を経験し、その都度、保健師は発生直後から危機の実態把握や防疫活動に従事するなど健康危機管理の専門家として期待され、実際に活動してきている。また、保健師活動がクローズアップされこそしていないが、2001(平成13)年の「BSE(牛海綿状脳症)感染牛」問題や2003(平成15)年「鳥インフルエンザ」発生などに対する活動などもある。こうした歴史に触れながら、健康危機とは何かを具体的にイメージしながら、求められる活動や保健師の技術について学生にディスカッションの機会を与えるなどし、思い起こす。
③ 災害等の発生した際、最も重要となるのは平時からの取組みである。様々な災害に備えるため、「災害対策基本法」には災害の発生を予防し、または災害の拡大を防止するために国や地方公共団体が取り組むこととして、18項目が提示されている。例えば、水害防止のための治水対策、地震の予知情報の周知、自主防災組織の育成などがそうである。また、国や地方公共団体では「防災計画」が策定され、「災害対策マニュアル」などを備えている。さらに、災害発生時の保健活動についても各自治体においてマニュアル化が進んでいるが、愛媛県においても平成26年「災害時保健活動マニュアル」が策定されており、この策定に関わった担当教員が具体的にその内容を紹介し、平時の備えについて学びを深めていく。
キーワード ① 健康危機管理 ② リスクアセスメント ③ 災害対策基本法 ④ ライフライン ⑤ 災害時保健活動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書「公衆衛生看護学概論」第8章(P171~175)を熟読し、「人事管理」及び「人材育成」について整理しておく。保健師の人材育成については近年組織的に取り組む体制の整備が進んでおり、愛媛県での事例も授業の中で教授しているため、これらについて改めて整理し、どのように展開されているのかを理解しておく。
【予習】教科書「公衆衛生看護学概論」第9章(P214~234)を熟読し、健康危機管理について整理し、授業で質問できるよう準備しておく。近年、災害時保健活動や感染症発生時の保健活動がクローズアップされており、報道で取り上げられることも多いため、これらについて自分なりにその重要性や活動の実際について整理しておく。

14 健康危機管理Ⅱ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第14回では災害発生時の健康危機管理について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第9章 健康危機管理

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 災害時保健活動の種類と方法 ② 各期の保健活動の特徴と留意点 ③ 災害支援の実際
細目レベル ① 災害発生時には、災害の規模にもよるが、ライフラインが途切れたり、情報の入手・発信ができなくなったり、支援者も被災者となり、混乱した状態となりやすい。この時求められる保健活動は、正確な「情報収集」と情報のアセスメントによる「ニーズの集約」と「調整」である。平常時とは異なる、緊急時の健康課題の分析には経験も含め、多くの知識と正確な技術が必要であると言わざるを得ない。また、災害の規模が大きければ大きいほど、できるだけ早く様々な情報を一元化し、活動の方向性を示す司令塔の機能が不可欠であり、災害支援チームとして、こうした体制をどのように迅速に組んでいくかが多くの人の生命と安全を守る基本となることなどを学んでいく。
② 被災後の保健活動は、ライフラインの復旧、医療機関や福祉施設の再開、仮設住宅の建設など復興の経過により変化していく。災害発生後の時期の区分の仕方としては、フェーズ0~5で捉える方法や被災後の経過に沿った中長期的な保健活動としてまとめているものもある。各期における被災地の一般的な状況の推移、これに伴う予測される保健活動について、奥田らの表を元に概観しながら、保健師の活動を想像してみる。保健師はその場に適した活動がなにかを自ら察知し、その活動に必要な情報を集約し、アセスメントし、支援を行うことを繰り返して活動をしていく。さらに、必要な時に必要な人員を投入するといった管理的な能力もまた要求される。保健師の活動と求められる能力、技術についてディスカッションしていく中で理解を深めていく。

③ 愛媛県は過去に、「阪神・淡路大震災」、「新潟中越沖地震」、「東日本大震災」、「熊本地震」の際、災害時支援活動として、長期にわたり、愛媛県保健師及び県内各市町保健師を派遣している。担当教員は、「東日本大震災」の際、約10日間、及び「熊本地震」の際、約10日間実際にそれぞれの現地に赴き、災害時保健師活動を行っている。この時の災害時保健師活動の経験から、災害支援活動の実際について、学生に当時経験したことなどを披露するとともに、当時持ち帰った資料や県内で活動報告会を実施した際の資料などを提示し(個人情報保護には留意することとする)、学生に「災害時保健活動」を具体的にイメージさせていく助けとし、理解の深まりを支援する。
キーワード ① DMAT ② 保健師の支援活動 ③ 避難所 ④ エコノミークラス症候群 ⑤ PTSD
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書「公衆衛生看護学概論」第9章(P214~234)を熟読し、健康危機管理について整理しておく。これまでに起きた災害等については報道等で目にする機会も多いが、災害支援活動としては偏りのある報道となりがちである。改めて、それぞれの災害や健康危機がどのように起こり、そこで活動した保健師等の動きはどうだったのかなどについて資料を集めるなどし、整理しておく。
【予習】前回授業の復習がそのまま次回授業の予習につながるが、今回は健康危機管理の中でも特に、災害時支援に着目して授業で学んでいくため、災害時のフェーズなどについて教科書を元に改めて確認し、授業で質問ができるよう準備しておく。

15 健康危機管理Ⅲ 科目の中での位置付け 公衆衛生看護管理とは、管轄する地域を管理(地区管理)し、そこに暮らす人々の健康と生活を衛るために、人々や関係機関と協働して公衆衛生活動を展開することであり、「マネジメント」と呼ぶべき活動である。この科目では、公衆衛生を基盤とした看護活動を地域で推進する保健師がその独自性を発揮するための中核となる知識や技術を看護管理という視点から理解することができるよう位置付けている。そのため、第1回では、公衆衛生看護管理の特色、基本、機能といった基礎的な知識について学んだ後、第2回以降は具体的な公衆衛生看護管理のそれぞれの機能について学んでいく。第2回、第3回は地域診断を通じて地区管理について、第4回、第5回は各種保健事業を通じて事業管理について学ぶ。さらに、第6回は事業管理と関連づけて予算管理について、第7回は組織管理について学ぶ。第8回は事例管理について学び、第9回、第10回は情報管理について学ぶ。また、第11回、第12回では人事管理・人材育成について学び、第13回、第14回、第15回健康危機管理について学ぶ。
そのうち、第15回では感染症発生時の健康危機管理について学ぶ。

標準保健師講座
公衆衛生看護学概論
第9章 健康危機管理

コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布
パワーポイント
コマ主題細目 ① 初動体制づくりと関係機関との連携・協働 ② 積極的疫学調査 ③ 集団発生時の保健活動
細目レベル ① 感染症集団発生(感染症アウトブレイク)とは、特定の地域、集団、期間に、同様の感染症の発生が通常よりも増加すること、または、特定の感染症が2人以上に発症することを言い、共通の原因が想定できる集積(クラスター)とみなせる場合を言う。感染症集団発生の対応において、中心的な役割を担うのは、感染症対策という観点からも、健康危機管理という観点からも、保健所となる。保健所は第一報受理後、速やかに初動体制を整え、必要な情報の収集を行い、状況の判断、感染症の拡がりを防ぐ対策を講じていく。さらに、感染症の種類によっては衛生担当部署など他部署や関係機関との連携が必要となり、規模の大きい発生などの場合には、保健所全職員が一丸となって取り組むような状況も生じる。このような初動体制づくりや連携について、具体的にどういった活動を行うのかについて学んでいく。
② 集団発生の可能性を探知した場合、検査なども組み合わせながら疫学調査を行い、集団発生が起こっているのかどうかを確認するとともに、感染症発生の頻度と分布及びそれらに影響を与える要因を明らかにし、感染症のまん延と発生予防のために有効な対策を講じていかなければならない。感染症法ではこれを「積極的疫学調査」と位置付け、保健所の職員等は、医師の届出などから報告される感染者を待つばかりでなく、積極的に調査を行い、報告されていない感染者を発見することができる。このしくみについて学ぶとともに、積極的疫学調査がどのように実施されているのか、その具体的な方法や、調査での保健師の技術、調査から感染源の特定や感染の広がりの推測などをどのように行っているかなどについて理解を深めていく。
③ 担当教員は、令和3年3月まで保健所・感染症対策係に勤務しており、新型コロナウイルス感染症に対する感染拡大防止に努めてきた。この経験を生かし、学生に、感染症アウトブレイクの実際と、これに対する保健所の取組み、そこから考えられる感染症対策のあり方などについて具体的な事例を提示しながら話を進めていく。特に、担当教員が管轄する管内において、県内最大のクラスターが発生しており、この事例に関し、その発生の経緯、保健所の初動体制の構築、検査の実際、積極的疫学調査の実際などについて提示するとともに、そこから考えられる感染源の特定や感染の広がりに関する検討、集団に対する感染防御のための指導の実際などについても提示し、学生間ではディスカッションによりさらに理解を深めていくよう促す。
キーワード ① 感染症法 ② アウトブレイク ③ 保健所 ④ 積極的疫学調査 ⑤ 濃厚接触者
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】教科書「公衆衛生看護学概論」第9章(P214~234)を熟読し、健康危機管理について整理しておく。健康危機管理は管理期の保健師だけが行うものではなく、むしろ、災害発生時などには例え新任期の保健師であろうと、管理的立場での活動を求められることもあるため、しっかりとその活動を身につけておく必要があることを念頭に置いて、3コマの授業で学んだ内容を整理しておく。健康危機管理対応については健康危機が起こった時の対応に注目が集まる傾向にあるが、重要なのは平時からの取り組みであり、これを含めて「健康危機管理」と考え、十分に理解を深めておく必要がある。
履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
公衆衛生管理機能・情報管理の理解 地域全体が暮らしやすい地域になるための公衆衛生看護管理の機能を発揮するための前提として、基本となる事柄について理解することが重要である。①公衆衛生看護管理の特色・基本について理解できる。② 公衆衛生看護管理の基本となる、地域における保健活動・在宅ケアなどの方向づけについて理解できる。③ 公共的なサービス提供体制の整備、指導、監視について理解できる。④ コミュニティーの健康水準の向上へ向けた提言の必要性が理解できる。⑤ 住民の基本的人権の保障、職業倫理について理解できる。情報管理について理解できる。 公衆衛生看護管理、情報公開、情報開示 20 1.9.10
地区管理・事例管理の理解 地域診断とは、地域に暮らす人々の健康と生活の質の向上を目的とした、情報収集、アセスメントから分析、診断、計画、実践、評価、そして、さらなる情報収集とアセスメントへと循環した一連の過程であり、保健師が担当する地域の健康の保持・増進に責任を持ち、そのために行う公衆衛生看護活動であり、地域を全体として「管理(マネジメント)」していくことであることを理解する。地域を観察し(地区踏査)、情報を収集し、収集した情報を元にアセスメント(分析と診断)を行い、地域の問題を明らかにし、解決策を事業として立案、実践していくという一連の流れを理解する。
事例管理について理解できる。
地域診断、地区管理、事例管理 20 2.3.8
事業管理・予算管理の理解 地域に顕在する、あるいは潜在している健康問題は、地域やそこに住む人たちにとっての課題である。その問題を解決する為に個人や家族・地域,企業、行政などが話し合い、解決の方法を見出し、それぞれの立場で役割を担いながら実践する際に立案するのが事業計画で、それは解決のための目標を達成するために策定するものである。その為に、① 活動目標・事業計画の策定を理解できる。② 事業計画の見直しと評価について理解できる。③ PDCAサイクルと保健師の役割について理解できる。
地方公共団体の性格と関連させながら、地方公共団体における行政効果や行政効率に配慮して、どのように事業を展開するかについて理解する。そのために、①地方公共団体の位置づけと種類、保健福祉計画の性格と計画間の位置づけが理解できる。②保健計画策定と予算のしくみが理解できる。③地方公共団体における保健福祉政策が理解できる。④保健福祉の計画と評価が理解できる。
計画策定、予算編成、歳入歳出 20 4.5.6
組織管理・人事管理の理解 組織管理について理解できる。①組織管理のあり方について説明できる。②組織運営について説明できる。③組織管理とリスクマネジメントについて説明できる。
人事管理・人材育成について理解できる。①計画的採用・計画的配置について説明できる。②労務管理について説明できる。③ジョブローテーション、ワークライフバランスについて説明できる。④保健師人材育成の背景について説明できる。⑤保健師現任教育の実際について説明できる。⑥愛媛県における保健師現任教育について説明できる。
組織管理、現任教育、計画的採用 20 7.11.12
健康危機管理の理解 健康危機管理とはどのようなものか、保健師の行う災害発生時の危機管理とは何か、平常時からの危機管理とは何かに関して理解できることが必要である。①健康危機管理とはどのようなものか、厚生労働省の「健康危機管理基本指針」による定義を根拠とした説明ができる。②健康危機管理時(特に、自然災害発生時及び感染症集団発生時)の体制の整備について理解できる。③健康危機管理時(特に、自然災害発生時及び感染症集団発生時)の保健師の役割を理解できる。④大災害に備えた平常時の保健活動が理解できる。 健康危機管理、復興対策期の保健活動、疫学調査 20 13.14.15
評価方法 原則、期末試験100%とします。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 標 美奈子『標準保健師講座1 公衆衛生看護学概論』医学書院 3,410円(税込)
参考文献 一般財団法人厚生労働統計協会『国民衛生の動向 2025/2026』3,740円(税込)
実験・実習・教材費