区分
専門科目-広域看護学-国際看護学
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力
倫理観
専門性探求
地域社会貢献
グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性
広い視野
知識・技術
判断力
探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
この授業は専門科目の広域領域の科目に位置する。国際看護への導入である。初学者に理解しやすいように、日本から世界に目を開き、国際的視野を広げることを目的とする。看護の対象である「人間」を国境、人種、文化を超えた国際看護という視点で理解すること。すなわち、基礎科目や人間と生活の理解学修する看護の学修の初期から、この広域領域の国際看護学を学ぶことは、看護そのものが国際的な意味をもつことを明示のこととして理解する契機となる。国際的な視野で、現代の国際社会に起こる事象を具体的に紹介する。それらの事象をまた、過去にさかのぼり、文化的背景や宗教、地理的要因やイデオロギーなど人々が生きる生活の多様性や、人間と看護の理解につなげる。文化や人間の多様性を理解する契機とする.国際協力という意味を具体的な国際活動を通して理解する。そうすることで、国際看護に対する各自の認識の基盤となる知識を修得することを目的とする。
科目の目的
この授業は専門科目の広域領域の科目に位置する。国際看護への導入である。初学者に理解しやすいように、日本から世界に目を開き、国際的視野を広げることを目的とする。看護の対象である「人間」を国境、人種、文化を超えた国際看護という視点で理解すること。すなわち、基礎科目や人間と生活の理解を学修する。看護の学修の初期から、この広域領域の国際看護学を学ぶことは、看護そのものが国際的な意味をもつことを明示のこととして理解する契機となる。国際的な視野で、現代の国際社会に起こる事象を具体的に紹介する。それらの事象を過去にさかのぼり、現在の文化的背景や宗教、地理的要因やイデオロギーなど人々が生きる生活の多様性や、人間と看護の理解につなげる。文化や人間の多様性を理解する契機とする.国際協力という意味を具体的な国際活動を通して理解する。そうすることで、国際看護に対する各自の認識の基盤となる知識を修得することを目的とする。
到達目標
1.日本から世界に目を開く―国際的な視野を広げるたまに,世界で起こる事象とその背景を映像や書籍を通して学び,国際看護学で使用される用語の定義を述べられるようにする.
2.看護の対象である「人間」の多様性・異文化に関連する基礎的な概念を学び,世界の看護の現場で何が起きているか―多様性のなかで生きる人々の具体例から国際看護において重要な倫理的問題について考察できる.
3.医療・看護の分野での国際協力への理解を深めるために,国際協力に関する世界機関と日本の協力について理解し,災害救助や感染等に関する日本と海外の取り組みについて述べることができる.
4.これからの医療者としての選択、すなわち「看護の力」について理解を深めるために,この単元で学習したことをもとに,国内外で国際看護の専門家として活躍する看護職を紹介しながら自分の役割について考えることが出来る。また、今後の国際看護学Ⅱ,海外研修に向けての自己の課題や興味のあるところの明確化ができる.
科目の概要
本科目では,国際看護への導入として日本から世界に目を開くための国際的視野について学修する具体について、看護の多様性について国際的視点での対象理解とは何かについてその概要を学ぶ.初心者が理解しやすいように映像や資料を取り入れて視覚的に学ぶ.この授業ごとに,自分の考えを書いたり述べたり,小グループデスカッションの中で学びを深める。この授業は国際看護の導入として位置づける.大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ,国際的な視点から看護を見つめ直し,看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目~4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
科目のキーワード
①国際看護 ②国際協力 ③異文化理解 ④多様性 ⑤グローバル化 ⑥人間の安全保障 ⑦災害の国際支援 ⑧プライマリヘルスケア ⑨リプロダクティブヘルス ⑩看護の活動の場とキャリア
授業の展開方法
本科目では、国際看護への導入として日本から世界に目を開くための国際的視野について学修する具体には、看護の多様性について国際的視点での対象理解とは何かについてその概要を学ぶ。初心者が理解しやすいように映像や資料を取り入れて視覚的に学ぶ。この授業ごとに、自分の考えを書いたり述べたり、小グル-プデスカッションで学びを深める。この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回~4回は日本から世界に目を開き、国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができるように動画等の視聴をしながら展開する。
オフィス・アワー
髙田律美:研究室705:月曜・火曜・木曜・金曜昼休み
E-mail:n-takata@uhe.ac.jp
面談後や必要時はメ-ルにて対応いたします。
岡靖哲:授業終了後
E-mail:y-oka@uhe.ac.jp
科目コード
ERO01
学年・期
1年・後期
科目名
国際看護学Ⅰ
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
必修
学習時間
【講義】30h
【予習・復習】60h
前提とする科目
ー
展開科目
当該科目は、1年次の基礎科目と基礎の専門科目と並行して広域看護学の必修科目に位置付けられている。グローバルな視点、看護の対象を理解するための多文化共生や価値観の多様性などを学修する。
関連資格
看護師資格 保健師資格
担当教員名
髙田律美・岡靖哲
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
国際看護のすすめ―看護の対象である「人間」の多様性(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目~4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第1回目:看護の対象は日本人だけではなくグロ-バル化された社会で生きる「人間」であることを理解するとともに「人間」が生活している国や地域を理解する。日本における国際看護の必要性と看護が世界とつながっていることの認識を深める。
知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p2-10
【参考文献】マザーテレサとその世界。DVD、監督:千葉茂樹(2003)
コマ主題細目
① 看護の対象である「人間」とは ② グローバルと看護 ③ 人口問題 ④ 日本における国際看護学の重要性 ⑤ マザー・テレサ
細目レベル
① 看護の対象である「人間」とは:社会で生きる「人間」が看護の対象であることの内容について学修しする。グロ-バル化における日本の現状をそのようにとらえ、国際的な争点から看護を見つめなおし、これからの未来に取り組むべきテ-マを幅広く考えていく。ニュースの事例からグローバル化ということを考えていく。看護の対象は「人間」であることを原点に、世界の看護倫理を国際看護師協会(International Council of Nurses:ICN)の「看護のニーズはあらゆる人々に普遍的である。看護ケアは、年齢、皮膚の色、信条、文化、障害や疾病、ジェンダ―、性的指向、国籍、政治、人種、社会的地位を尊重するものであり、これらを理由に制約されるものではない」。日本看護協会の看護者の倫理要綱(2003年)第1条「看護者は、人間の生命、人間としての尊厳及び権利を尊重する」とあり、看護の対象は「人間」である。看護は、国籍や人種や宗教だけでなく、人間の差異化を、あらゆる条件を超えようとしている。また、国際看護の支援領域である4つの分野「海外支援:開発支援」「海外支援ン:人道支援」「在日外国人支援」「在外邦人支援」とは何かについて学修する。
② 人口問題:世界の人口爆発について学修する。世界全体を見ると人口は減少するどころか「人口爆発」と言われるように急増している。日本では合計特殊出生率はさらに低下して、人口減少一途をたどり「少子高齢化」が進んでいる。また、世界の人口水家は下方修正されている。人口問題について日本に居ながら、世界の状況と日本の状況を同時に考えていけるよう、デスカッションする。世界には、取り組むべき課題として、紛争、貧困、感染症、自然災害など、身近な生活の安寧が阻害される。これらは、看護のプロフェッショナルである私たちのすべてが知るところでもあります.世界はこのような課題に対して,どのような国際協力を実施しようとしているのか考えていく。改めてグローバル化を人や物、さらには情報の交流は、国家や地域の境界をこえ、「地球上global(グロ-バル)」に拡大して、政治・経済・文化そして健康に影響を及ぼしている。このような地球全体に変化が起こるようになった現象を、グロ-バル化globalization(グロ-バリゼ-ション)とよぶ。と定義しその影響を考える。
③ グローバルな課題と看護:日本から世界へと目を開き,そこで今何かおきているのか,人間はないを苦しんでいるのかを知ること,そして,看護に何ができるのかを考えることは,看護学にとっての基本であろう,日本の看護教育の中で災害看護や国際看護についてもっと学ぶべきであるということで,2009年からカリキュラム改正があった。また、国境を越えて広域的に起こる健康問題は,感染症をはじめとして自然災害である地震.津波被害,人的災害である紛争やテロによる近隣国への難民の流出などがある,さらには,食糧不足で貧困と飢餓に見舞われるのも広域的であり,1か国だけの問題ではない。世界の国々や地域と,多様な学問分野が協働しなければ解決できない。広域的に特殊な状況があり,それらに対して,看護は何かをなさなければならない学問分野であり,看護職はプロフェッショナルであることを学修する。国際協力のうち開発支援に関連した知識として、国際連合のミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs)について学修しその中でも保健医療の果たすべき役割について学修する。
④ 日本における国際看護の重要性について:日本において多様な人々への看護の重要性が認識され,急増する外国からの旅行者に対応して医療や看護が課題となっている。外国人看護師の雇用の増加により,職場の同僚が日本人だけでないことが当たり前になる時代の到来が予測できる日本で滞在する中長期在留者も増加しているから,多様な異文化の人々についても,理解する必要性は高く、緊急を要している.日本人も外国に滞在することもある.海外力者も増加している,国際移動する日本人への対応も,看護の重要は役割であることに気づかなければならない。看護に国際的は視点が必要は理由とは,「世界で傷つき苦しんでいる人間を助けるため」でもあるが,他の分野の専門家とも意見交換や議論をし,誰のために看護を提唱できるのかを考える力をつけるためではないでしょうか.
世界や日本の社会状況に鋭い感性を無目,自分の力で判断し行動することが,国際看護の目指すところである。このような学問は,偉い人がつくるのではなく,1人の地道な努力と1つひとつの講義や研修が数限りなく集まって,発展していくことを学修する。
⑤ マザー・テレサの活動:1910年現在のマケドニア生まれロカトリック修道会よりインドに派遣され,1997年(87歳逝去)まで,カルカッタ(現在のコルカタ)のスラム街での死を待つ人冷の家」での活動が有名です人間の尊厳と価値観を大切にし ,
で悲惨な状況にある貧しい人々に愛情をもって活動したことが評価されにノーベル平和賞が授与されました2016年にはバチカンにおいて法王より 「堂人」に列すると宣言されました彼女たちがノーベル平和貸を受賞した理由を考えてみましょう 。マザー・テレサの貧しい人々への活動について調べ、「人間」の尊厳とそれをまもるための活動について考察する。
キーワード
① グロ-バル化 ② 国際看護協会 ③ 倫理要綱 ④ 人口爆発 ⑤ マザー・テレサ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習としては、第1回目のシラバスの内容と教科書である、知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p2-10を合わせて読んでくる。意味の分からない語句は調べて精読する。
復習:シラバスの中に「国際看護の中で外国の人を知ることは,自分や日本を知ることでもある、今後学んでいきたいことを考える」とあるため、レポートのまとめておく。授業内で自分の考えを書いた、マザー・テレサの活動について自分の意見を述べられるようまとめておく。授業中デスカッションした内容のついての意見を、自分の考えとして記述できるようにしておく。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合多い。しっかり学修をされて下さい。
2
異文化への理解(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回~5回は日本から世界に目を開き、国際的視野を広げることを目的とした。第6回から12回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況を理解することを目的とする。第13回から15回は国際協力の実際を知り、国際協力への理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第2回目:多様な文化を理解する第一歩は,多様な人々の生活を知ることである。人を尊重する看護とは何かを考えていく。
知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p11-19
コマ主題細目
① 異文化理解と人権の尊重について ② 在留外国人の在留カ-ドと保健 ③ 国際的な視点での人権の尊重 ④ 在留外国人の具体的支援 ⑤ 国際看護の対象の多様性
細目レベル
① 異文化理解と多様性(ダイバーシティ):多様性(ダイバーシティ)の共存につながる異文化理解は異なる価値観を持つ人々と主に生きていくために必須である。多様な人材活用の推進や看護の発展のも大きく影響すると考えられる。世界の国々の看護教育制度、免許の種類や取得方法、国家試験の有無、看護の裁量権、労働条件、給与、保健医療福祉政策、プライマリヘルスケアの仕組み、健康保険の有無などについて調べ比較することで、日本の看護を客観的に見つめなおす機会となる。公衆衛生では、保健医療サ-ビスを、だれもが、いつでも利用できるように提供することを基本としている。その中でも、プライマリヘルスケア(puraimary health care)は一般の住民が日常の暮らしの中で直接関係する基本的な保健医療活動であり、予防・治療・社会復帰[包括的保健]を地域社会で有効に展開することを示しており、看護の対象に対する基本的保健活動であることを学修する。という。異文化への理解ー基本的人権尊重のために、日本に滞在している外国人であれば、片言であっても日本語を少しは理解しているし、ジェスチャーでも意思疎通が可能な場合もあります、情報社会では電子翻訳や辞書を駆使して会話することも可能です、ですから、多様な人間の価値観や文化の差異を知ることにより、摩擦や誤解が減少し、相互の良好なコミュニュケ-ションが可能となり、質の高い看護ケアができる。日本でも、チーム医療の重要性が医療関係者に十分に認識されるようになった。 しかし、外国人患者への対応では、今までに看護がかかわることのなかった分野の人たちとの連携が必要となる多様な人間の価値観や文化の差異を知ることにより、摩擦や誤解が減少し、相互の良好なコミュニュケ-ションが可能となり、質の高い看護ケアができることを学修する。
② 日本で生活する在留外国人の在留カ-ドと保険について:特に保険に関する手続きや知識は、ソーシャルワーカーに頼ることになる。言語や文化の違いについては、医療通訳や留学生、あるいは海外経験のあるボランティアなどの応援が必要である。自治体から配布される健康診断の用紙1つをとっても、日本語で埋め尽くされている。最近では医療通訳養成講座などが、市民団体や自治体の国際交流センターの要は処で行われている。また、外国人患者の受け入れの多い病院では、各種言語のボランティア登録の後、定期的に医療通訳の講義を行い、医療用語や保健制度などの知識を学ぶ機会を提供している。現在、日本で生活する在留外国人数は年々増加している.病気になり病院を訪れる外国人の数も増加している。また、医療ツーリズムとして自国では治療不可能は医療を受けたり.よりコストの低い医療を求め外国に渡航して治療や診療を受ける外国人もいる。看護職は、在留外国人が受けられる日本の医療・福祉制度を理解すること。2012年7月以降、日本で生活する中長期在留者(原則90日以上グロ-バル化における日本の現状をそのようにとらえ国際的な視点から看護を見つめなおし、これからの未来に取り組むべきテ-マは何かについて幅広く考えていく。
③ 国際的な視点での人を尊重した看護への具体的な対:国際看護の対象のうち、災害・紛争被害者については。災害・紛争被害者は住む家を失うだけでなく、自身のけが、近親者の死や離散などにより心身ともに影響を受けやすい。生活の場となる避難所や難民キャンプでは、食糧・水と衛生・生計・保健・住居・安全などの人間の基本的ニーズへのアクセスが困難であり、災害・紛争のトラウマやPTSD、ストレスなどの精神的障害に加え、劣悪な環境したで感染のリスクも高い。また、女性や子供は虐待・暴力の対象となりやすい。また、難民支援として国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を紹介する。国内避難民を難民として位置づける働きをした、緒方貞子さんについても学修する。国際看護の対象のうち、②開発途上国に住む人々について。開発途上国に住む人々の多くは、その貧困のゆえに悪循環から抜け出すのが困難な状況にある。貧困は教育の機会を低下させ、教育レベルの差は所得や健康状態に影響を及ぼす。適切は食事やその他の基本的は生活物資を購入するための所得が不足し、栄養不良の状態に陥りやすい。また、水やトイレなどの衛生設備の整っていない環境での生活から、下痢性疾患やマラリア、呼吸器感染症などの感染性疾患の罹患率も高い。加えて、保健医療サービスへのアクセスの困難さは、妊産婦死亡率や5歳未満の死亡率の高さにあらわれる。近年では開発途上国における非感染性疾患の増大も懸念されていることも学修する。
④ ④在留外国人の具体的支援:国際看護の対象として③在留外国人について。特別永住者と「出入国管理及び難民認定法」上の在留資格をもってわが国に長中期在留する外国人であるが、一般的には、我が国に暮らす外国人の総称として用いられ、在日外国人と表現することもある。また、これに観光などの短期滞在者を加えたものを総在留外国人という。 こうした人々は、災害時や医療保健ニーズが生じた場合、言葉や文化のちがいのよるとまどいや、在留資格の違いによる保険加入状況が影響して、保健医療サービスの利用に困難をきたすことがある。その他厚生労働省は外国人患者受け入れに関する環境整備を進めており「外国人患者受け入れ医療機関認証制度:JMPI:ジェイミップ」の普及促進や医療通訳の配置支援、院内資料の多言語化などの事業を行っている。医療ツーリズムについても学修する。ハラル認証とはイスラムの教えでハラル【アラビア語: حلال Halāl 】とは、「許されている」という意味です。例えば豚肉やお酒は口にすることを禁じられているのでハラム、人の物を盗んだり嘘をついたりすることもハラムです。このようにハラルとはイスラム教徒(ムスリム)にとって食べるものだけではなく、服装や生活全般、サービスに渡り幅広い関わりがある。宗教と食品衛生の専門家(ハラル認証機関)がハラルかどうかの検査をしてハラル性を保証するのが「ハラル認証」という制度である。また、イスラム教徒のヒジャブやブルカについての習慣などについても学修し、多文化の理解に繋げていく。
⑤ 国際看護の対象の多様性:④在外日本人について。在外日人とは、一般に海外渡航者のことをさす。その内訳は、旅行などの短期滞在者(3か月未満)や。商社員や留学生などの長期滞在者(3か月以上)、および在留国の永住資格があり日本国籍を持った永住者である。年間1700万人を超える人々が海外渡航しており、数は増加傾向にある。渡航先や滞在期間の違いにもよるが、自然環境、衛生環境、ライフスタイルの変化による健康問題のリスクがある。特に開発途上国では、衛生環境が整っていないことから感染性疾患のリスクが高く、病気になったとしても文化・言語・医療システムの違いに戸惑うことが多い。長期滞在者ではライフスタイルの変化による生活習慣病や文化への不適応によるメンタルヘルスの問題も軽視できない。⑤帰国日本人について。帰国日本人の明確な定義はないが、ここでは海外から日本へ帰国した中国残留邦人等と帰国子女について述べる。中国残留孤児は1972年の日中国交正常化後から帰国し始めたが、すでに高齢化しており、言葉の障害や周囲との交流が少なく精神的健康を害することが多い現実がある。帰国子女は、異なる生活習慣、言語を経験し、海外での適応とわが国への再適応などカルチャーショックを受けやすく、青少年期であればアイデンティティの確立に影響を及ぼす問題があることを学修する。
キーワード
① 異文化 ② 在留カ-ド ③ 医療ツーリズム ④ ハラル認証 ⑤ JCI・JMIP
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習としては、第2回目のシラバスの内容と教科書である、知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2023)p11-19とを合わせて読んでくる。意味の分からない語句は調べて精読する。
復習:シラバスの中にある。「国際看護の対象とはどのような人々か」①災害・紛争被害者、②開発途上国に住む人々。③在日外国人。③在外日本人(邦人)。⑤帰国日本人がどのような点に留意すべきか,レポートのまとめておく。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合多い。しっかり学修をされて下さい。予習:教科書の該当のところを読んでくる。また、復習として、異文化による人権の尊重について紹介されたサイトを見直す。
3
「人間の安全保障」と国際機関 (髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第 3回目:「人間の安全保障」には国際機関と市民の協働が重要であると考えられている。国際連合の歴史を通してグロ-バル社会の国際協力の仕組みを理解し,国際機関が人々の生活にどのような影響をもたらすか考える。
*知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p21-29
コマ主題細目
① 国際連合(UN) ② 人間の安全保障 ③ ミレニアム開発目標(MDGs)と 持続可能な開発も目標(SDGs) ④ ユニバ-サル・ヘルス・カバレッジ ⑤ ODAとJICA
細目レベル
① ミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs):2000年の国連ミレニアム・サミットで採択されたミレニアム開発目標(MDGs)は、貧困、教育、ジェンダー、母子保健、感染症、環境など8つの目標を2015年までに達成することを目指した。ODAやNGOなどの国際的な取り組みにより乳幼児死亡率や妊産婦死亡率は改善したが、地域間格差などの課題は残された。また、低・中所得国では感染症に加え、非感染性疾患(NCDs)への対策も重要となっている。2015年には持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、「誰一人取り残さない(No one will be left behind)」を理念として、17の目標と169のターゲットが2030年までの達成目標として掲げられた。保健分野では、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現が重要であり、すべての人が必要な保健医療サービスを経済的負担なく利用できる体制整備と、健康格差の縮小が求められている。
② 国際協力を推進する主要な組織・制度について学ぶ。まず、経済協力開発機構(OECD)および開発援助委員会(DAC)の役割を理解し、ODA(政府開発援助)の国際的な基準や評価、加盟国の開発協力の動向について学修する。次に、日本の国際協力を担う独立行政法人国際協力機構(JICA)の役割を学び、技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力などを通じた開発途上国への支援や人材育成について理解を深める。さらに、JICA海外協力隊(旧青年海外協力隊〔JOCV〕を含む)が、保健・医療、教育、農業、地域開発など幅広い分野で住民と協働し、持続可能な地域づくりに貢献していることを学ぶ。これらの組織・制度の役割や相互の関係を理解し、日本の国際協力の特徴と保健医療分野における看護職の役割について考察する。
③ 「人間の安全保障(Human Security)」は、国連開発計画(UNDP)の『人間開発報告書1994』で提唱された概念です。それまでの「国家が国家を守る」という軍事に偏っていた安全保障の概念から、「国家と国際機関と市民が力を合わせて、人々の安寧な生活を守る」という考え方へと大きく転換しました。2001年には、緒方貞子とアマルティア・センを共同議長として「人間の安全保障委員会」が設立されました。人間の安全保障では、人間の生命を脅かす危険や不安を軽減・除去し、一人ひとりの生命、生活、尊厳を守ることが重視され、その実現において「健康」は重要な要素です。本授業では、人間の安全保障の概念とその背景、健康との関連について学びます。さらに、日本および世界の健康課題を人間の安全保障の視点から捉え、人々の生命・健康・尊厳を守るために看護師が果たす役割と看護の専門性について考えます。
④ 日本の政府開発援助(ODA)は、開発途上地域の開発を目的として、政府および政府関係機関が行う国際協力活動です。その実施機関の一つである独立行政法人国際協力機構(JICA)は、技術協力、専門家派遣、研修員の受け入れ、資金協力などを通して、開発途上国の社会・経済の発展を支援しています。JICAの国際協力の中でも、青年海外協力隊(JOCV)は、市民が参加できる身近な国際協力として発展してきました。看護師をはじめとする多様な職種の隊員が開発途上国に派遣され、現地の人々とともに、保健医療、母子保健、地域保健、感染症対策、健康教育など、それぞれの地域の課題に応じた活動に取り組みます。また、仕事を辞職せずに参加できる現職参加制度なども設けられています。本授業では、ODAとJICAの仕組みを理解するとともに、JOCVの活動事例を通して、看護職が自らの知識・技術を生かして国際協力に参加する意義と役割について学修します。
⑤ 国際機関や国際NGOとの連携:国際協力の現場では、国際機関、国際NGO、政府機関、現地NGOなど、多様な組織との連携が不可欠です。また、国際保健学、公衆衛生学、文化・医療人類学、感染症学、国際関係論、社会学、平和学など幅広い分野との協働が求められ、災害や紛争、難民支援では、さらに多様な専門家が関わります。例えば難民支援では、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などが中心となり、現地政府、国際・現地NGO、援助機関等が情報を共有し、活動の重複や支援資源の不足を調整します。また、支援活動には、文化や地域事情を熟知した現地スタッフやカウンターパートとの協力が重要であり、その連携がプロジェクトの成否にも影響します。本授業では、国際協力における多機関・多職種連携の実際と課題を理解し、現地の文化やニーズを尊重しながら協働することの重要性について学修します。
キーワード
① 国際連合(UN) ② 人間の安全保 ③ ミレニアム開発目標(MDGs)と 持続可能な開発も目標(SDGs) ④ ユニバ-サル・ヘルス・カバレッジ ⑤ ODAとJICA
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところを読んでくる。復習:授業内で提示された異文化による人権の尊重について紹介されたサイトを見直しODAの援助について理解を深める。予習としては、第3回目のシラバスの内容と教科書である、知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2018)p20-28を合わせて読んでくる。意味の分からない語句は調べて精読する。
復習:シラバスの中にある。JICA、多国間協力。二国間協力。 NGOなど、重要な用語の意味やその機関の役割を復習しておく。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合多い。しっかり学修をされて下さい。予習:教科書の該当のところを読んでくる。また、復習として、異文化による人権の尊重について紹介されたサイトを見直す。
4
看護の倫理が問われる時代に―看護の力を信じてー看護の歴史的変遷・進化する国際看護とともに(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第4回目:国際的視点からからみた看護の歴史的変遷の理解を基に、倫理的重要性も学修する。看護の発展を支える知識体系、国際看護における看護の専門性を理解できる。進化する国際看護について考察できる。
知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p30-41
コマ主題細目
① メディア・リテラシー ② 医療の倫理 ③ 研究倫理 ④ 看護の倫理性 ⑤ レイニンガー
細目レベル
① 「看護師の命理綱領」の看護師とグローバルヘルス:ICN「看護師の倫理綱領」(2021)のグローバルヘルスでは、看護師・看護管理者に対し、人身売買の防止や被害者の発見、脆弱な人々への支援、飢餓や貧困の軽減など、人権を守る活動への参画を求めている。また、テクノロジーやソーシャルメディアは、安全性やプライバシーに配慮し、倫理的かつ適切に活用することが重要であるとしている。さらに、気候変動、食料安全保障、移民、ジェンダー、環境衛生、尊厳ある労働など健康に影響する地球規模課題への行動と、平和・平和構築の視点を看護実践に取り入れることを推奨している。教育者・研究者には、人権、SDGs、文化に適したケア、公平性、社会正義を教育に組み込み、AI・ロボット・遺伝学・臓器提供など新しい技術の倫理的課題を評価・教育することが求められている。
② メディア・リテラシー、情報をどう判断するか:メディアを通してどれだけ正しい情報がえられるだろうか.また,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報の拡散は世界中にまで及ぶ.紛争やテロのニュースのあふれる現代だからこそ,疑うことが重要である情報の向こうに世界中の人々がいる.意図的につくられたフェイクニュースも拡散されている。国際機関や市民団体における募金活動の広告には,子どもの写真が多く利用されているその前に,現地の本当の姿や真実を知ろうとすることは,もっと大切である。戦争報道における「善」と「悪」を伝える。そもそも戦争に正義はあるのでだろうか。伝える側の情報操作が入ることで生じる偏りを、排除するために、メディア・リテラシーを身につけよう 具体的な教育では、①そこに取り上げられている写真がなぜえらばれたのか。②見た人々はどのような印象をもつのだろうか。③この写真にタイトルをつけるとしたら。メディア・リテラシーの力がつくことで、国際的あるいは日本国内も含む多様な情報について、評価、判断、活用することが可能となり、国際看護にも毎日の生活にも役立つ。
③ 臓器移植の倫理性・安楽死をめぐる問題:看護師は、臓器移植や終末期医療など生命倫理に関わる課題において、患者の人権・尊厳・自己決定を尊重しながら行動することが求められる。臓器移植では、提供者とレシピエント双方の権利を守り、十分な説明と自由意思に基づく同意(インフォームド・コンセント)を尊重するとともに、公平性・透明性を確保し、臓器売買や人身取引などの倫理的問題の防止に努めることが重要である。また、安楽死や医師幇助自殺など生命の終結に関する問題では、各国の法制度や倫理指針を遵守しつつ、患者の価値観や意思を尊重し、苦痛の緩和や緩和ケアの充実を図ることが看護師の重要な役割である。さらに、教育や研究では、臓器移植や終末期医療に伴う倫理的課題を学び、科学技術の進歩や医療の発展に伴って生じる新たな倫理的問題を継続的に評価し、適切に対応できる能力を育成することが求められる。④ 大麻の合法化と社会の安全性、中絶の権利と女性:世界では、大麻の合法化や人工妊娠中絶の権利をめぐる法制度や価値観が国・地域によって大きく異なり、看護職には国際的視点から理解することが求められる。大麻は医療目的に加え、違法市場の縮小や組織犯罪対策、社会の安全性向上を目的として合法化する国がある一方、健康被害や社会的影響を受けて制度を見直す国もある。そのため、健康影響や各国の法制度を踏まえた適切な支援が重要である。また、中絶の権利はリプロダクティブ・ヘルス/ライツの重要な課題であり、女性の自己決定権、生命倫理、文化・宗教・法制度など多様な視点から議論されている。さらに、生殖医療技術の発展に伴い、出生前検査や意思決定支援に関する倫理的課題も生じている。本講義では、これらの国際的課題を通して、多様な価値観を尊重しながら、患者の権利と社会的責任を踏まえた倫理的判断と看護実践について学ぶ。
④ 研究者としての倫理、国際的な共同研究と看護研究:研究者には、高い倫理観と社会的責任が求められます。九州大学生体解剖事件は、戦時下で医療者が非人道的行為に関与した歴史的事例であり、生命の尊厳と人権を最優先に判断する重要性を示しています。また近年、「デュアルユース(両義性)」として、軍事研究の成果が民間にも活用できるという考え方がありますが、「人の役に立つ可能性があればよい」と安易に捉えず、研究目的や資金の出所、社会への影響を慎重に検討する必要があります。さらに、看護研究のグローバル化に伴い国際共同研究が進む中、共同研究者の研究背景や研究資金、利益相反などを確認し、公正性と透明性を確保することが重要です。論文数や評価を過度に求めることによる研究不正や、ハゲタカジャーナルにも注意が必要です。本授業では、これらの課題を通して研究者としての倫理と責任を考え、世界の人々の健康と幸福に貢献する国際的・実践的な看護研究のあり方について考察します。
⑤ 進化する国際看護、ブータン王国:ブータン王国は、国民総幸福量(GNH)の9つの要素、living standard(基本的な生活)、cultural diversity(文化の多様性)、emotional wellbeing(感情の豊かさ)、health(健康)、education(教育)、time use(時間の使い方)、eco-system(自然環境)、community vitality(コミュニティの活力) good governance(良い統治)を重要としている。ブータンは、国民一人当たりのGDPは低い発展途上国である。日本の過労死は世界でも有名。国民の97%が「幸せ」と答えたそうである。国際看護は、日本の看護や私たちの社会を、国際的は視点から見つめ直す機会を与えてくれる。これは、看護がそもそも備えている特性である、私たちの看護の対象が「人間」であることからも明らかである。国際看護にも用いられるレイニンガ-の理論について学修し、その中核概念であるイーミック、エテックという看護に関連する用語の意味ついえて述べられるようにする。
キーワード
① 国際連合(UN) ② 人間の安全保障 ③ ミレニアム開発目標(MDGs) ④ 看護の倫理性:臓器移植、安楽死、大麻、中絶の権利 ⑤ レイニンガ-
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。メディア・リテラシー、医療・研究倫理、国際看護の役割や今日的課題について概要を理解しておく。復習:授業資料や紹介した文献・Webサイトを活用し、情報の真偽を見極める視点や医療・研究倫理・看護倫理・看護理論(レイニンガー)について自分の考えを整理するとともに、国際看護の今後の課題や看護職に求められる役割について説明できるようにする。授業で扱ったキーワードや事例についても復習し、理解を深めておく。
5
国際移動する看護師たち (髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第5回目:世界の職場から就職先を選んでいる看護師がいる。EPA(Economic Partnership Agreement)看護師候補者は,すでに日本の多くの病院や施設で,日本の看護師免許を取得して仕事をしている。看護職の国際移動は送る側と受けいれる側にそのような影響をもたらすか考えてみよう。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p44-50
【参考文献】看護の統合と実践③ 国際看護学、編集:樋口まち子、メジカルフレンド社(2025)p37-42
コマ主題細目
① EPA(経済連携協定)看護師候補の日本の受け入れの経緯 ② 看護師の国際的移動・国際社会の動向 ③ 日本の看護における外国人看護師との協働 ④ 国際厚生事業団(JICWELS} ⑤ 看護師の国際移動のプッシュ要因、プル要因
細目レベル
① EPA(経済連携協定)看護師候補の日本の受け入れの経緯:正看護師の人的資源の不足が世界規模での問題になっている、多くの国は積極的に他国から人材を集めており、さらに国際規模での移動と海外からの採用に拍車をかけている。WHOは看護師不足の影響を十分に認識していて、乳児死亡率、小児死亡率の低下、HIV/AIDS、結核、マラリア等の感染症の減少など、健康と生活の向上のためには十分な人数、よく訓練され、動機を持ち、サポートを受けた医療職者がいなければ達成できない。2003年にはこのような健康目標への高いレベルでのフォーラムで、健康に関する人的危機があり、緊急に取り組まなければならないという声明が発表された(WHO/World Bank、2003)という、正看護師のグローバルな不足について学修する。
② 看護師の国際的移動・国際社会の動向:看護師が出身国や労働している国を離れて他国で就労する現象、すなわち看護師の国際的な異動は世界的に広くみられるようになった(日本看護協会2015)。高齢化などで看護師不足に直面した国々は国外に看護師を求めキャリア開発の機会や職業満足度などを求めた看護師が国を移送していった。看護師を送り出した国では看護師不足が深刻化し、特に途上国では、病棟や病院の閉鎖を余儀なくされる、あるいは将来の国のリーダーを失うなど、保健医療システムの混乱やサービスの質の低下が発生した。また多くの国では看護師要請に多額の国費が投入されており、その養成費用を受け入れ国が搾取しているとう、倫理的疑義もちあがった。これらのことについデスカッションしながら、課題への理解を深める学修をする。
③ 日本の看護における外国人看護師との協働:世界の職場から就職先を選んでいる看護師がいる。.EPA(Economic Partnership Agreement)看護師候補者は,すでに日本の多くの病院や施設で,日本の看護師免許を取得して仕事をしる。看護師の国際労働は送る側と受け入れる側にどのような影響をもたらすのか考えてみる。経済連携協定(EPA)により、日本で就業してしる看護職の総数は,2015年で約163万人です.少子高齢社会のなかで,将来,看護職はより多くの就業者が必要であると試算されている.EPAは,経済連携協定よばれ,貿易の自由化に加えて,人的交流の拡大,知的財産の保護など多様な分野での経済関係の強化を定めた協定である。人の移動を拡大させるEPAにより,外国で看護師の資格を有する者の日本での受け入れが現実化したことになる。
④ “EPA看護師候補者の日本での受け入れーインドネシア、フィリピン、ベトナムー:日本での受け入れ機関は、国際厚生事業団(JICWELS、ジクウエルズ)であり。日本語研修や受け入れ医療機関との調整など責任を持って実施するようになっている。しかし、6か月間の日本語研修終了の後は、1~5名程度に分かれて日本国内の病院の現場で、就労と研修を行うことになる、就労という厳しい環境の中で並行して行う国家試験の勉強では、JICWELSによる集合研修や eーラーニングといった学習支援がある、受け入れ病院の支援と個人的な地道は努力が期待される。インドネシア人看護師候補者受け入れにあたっての日本看護協会の見解(2008年6月)のポイントは「これはEPAによる受け入れであり,看護師不足への対応ではない」「看護職確保対策は,離職防止が基本であり,看護基礎教育の改革や看護職確保定着推進事業を強化する」「医療安全,医療・看護の質を確保するために,4つの条件を求める」であり,その4つの条件とは,①日本の看護師免許の取得、②安全なケアが実施可能な日本語能力の獲得、③日本人看護師と同等の就業条件、④看護師免許の相互承認は認めないことであった。
⑤ プ看護師の国際移動のプッシュ要因(現地から出たくなる要因)、プル要因(そこに行きたくなる要因)について:日本に来て働いている外国人看護師の出身国の現状を考えてみる。日本に来ること、あるいは一緒に働くことにばかり目が向きがちですが、出身国の保健医療政策や人々の健康状態はどうなのか、私たちは知る必要がある。グローバル社会における労働賃金の格差が、一番の問題として取り上げられますが、実際には、良い労働環境、看護職としてのキャリア形成、スキルアップなどの機会を求めて移動していることも考えられる。先進諸国の例では、英国では1990年代には外国人看護師は全看護師の10年に1人の割合でしたが、2001年以降は、英国で養成した看護師数を超えている。主にオーストラリア、インド、フィリピン、南アフリカ共和国の出身者が多数を占め、経済的に貧しい国からの外国人看護師に対しての差別と、就労条件での不利益が問題となっている。など各国の例を取り上げ、なぜ国際移動が可能かについてプッシュ要因とプル要因について各自が考察していく。
キーワード
① EPA(経済連携協定) ② 看護師の国際的移動 ③ 国際厚生事業団 ④ プッシュ要因 ⑤ プル要因
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示されたEPA(経済連携協定)看護師候補の日本の受け入れの経緯の内容を理解する。看護師の国際移動のプッシュ要因(現地から出たくなる要因)、プル要因(そこに行きたくなる要因)について:日本に来て働いている外国人看護師の出身国の現状を復習し、自分の考えとして記述できるようにしておく。授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合多い。
6
性の多様性-LGBTQ+への理解(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第6回目:人権を尊重した看護を実践するには,性の多様性についての理解が重要となる。男女平等,ジェンダー,ダイバーシティ,性的マイノリティ,LGBTQ+ などの社会的背景を理解し,特別な人だけへの特別に配虚した看護ではない,すべての人の人権を尊重した看護を考えてみよう。さらに、世界の女性の困難な状況を知り看護ができることを考える。
*知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p44-57
【参考文献】
*国際看護学入門、編集:日本国際看護学会、 医学書院(2020)p7-19【参考文献】
・もっと知りたい!話したい!セクシャルマイノリティ 1、著者:日高康晴 汐文社、(2017)
*もっと知りたい!話したい!セクシャルマイノリティ3、著者:日高康晴 汐文社、(2016)
コマ主題細目
① ジェンタ-と性別について ② ダイバーシティ ③ 性的マイノリティ ④ LGBTQ+ ⑤ ALLY(アライ)
細目レベル
① ジェンタ-と性別について:いわゆる「女らしさ」「男らしさ」についての人々の感覚が,男女の役割や関係性 を規定してしまう。ジェンダ-はその社会的・文化的に構成された概念である。・人間活動のあらゆる局面に影響を与えるジェンダ-という概念は,世界の健康 課題の背景を考える上でも重要である。性の多様性の理解の必要性:看護の対象として、客観的に公正にLGBTや多彩な性について理解できるように学びましょう。さらに、世界の女性の困難な状況を知り看護ができることを考える。看護の対象として、客観的に公正にLGBTや多彩な性について理解できしていく。このコマでは、普段の会話や既存の学問ではあまり触れたくない、あるいは避けてきた話題が含まれる。家族計画、人工妊娠中絶(以下中絶)、避妊、女性性器切除、売買春などがある。それらの課題は、国際的な課題が多く含まれている。国際的な視点から、世界の女性の困難な状況を知り看護ができることを考える。
② 性、生殖についての基本的知識について学ぶ。家族計画とは受胎調節に関する方法論を用いて,家族の幸せのために計画的に妊娠・出産をすることを言う。また、具体的な家族計画とは受胎調節に関する方法論を用いて、家族の幸せのために計画的に妊娠・出産をすることを言い、日本で、医師や助産師・資格取得した看護師・保健師などがあたる。その普及の歴史や家族計画についての具体的な方法について概説する。また、受胎前のプレコンセプションへルスも解説する。人工妊娠中絶について。世界で、「中絶の権利」が政治的話題として大きく取り上げられたのは、カイロ会議(国連人口と開発会議)1994年である。人工妊娠中絶の世界的経緯について学修する。
③ 日本では、男女共同参画に向けた取り組みが進められてきたが、社会には依然としてジェンダー格差が存在している。1979年に国連で採択された女性差別撤廃条約を日本が批准したのは1985年であり、男女共同参画社会基本法の施行は1999年である。現在も政治や企業の意思決定に関わる女性の割合は低く、国際的なジェンダー指標からも課題が示されている。また、「育児や介護は女性の仕事」などの固定的な性別役割やアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)は、日常生活にも存在する。本授業では、学校の制服、体操服、水着、ランドセルなど身近な事例を取り上げ、「男性らしさ」「女性らしさ」や「普通」「当たり前」と考えてきたことを振り返る。さらに、文化や社会によって服装や性別に関する価値観が異なることを理解し、多様性を尊重したジェンダー平等な社会のあり方について考察する。
④ Eダイバーシティ(Diversity:多様性)とは、年齢、性別、人種、経験、価値観などが異なる人々が存在し、それぞれの個性や違いが認められることである。これにインクルージョン(Inclusion:包括性)とイクイティ(Equity:公正性)を加えたDEI(Diversity, Equity, Inclusion)は、多様な人々が公正な機会を得て、互いを尊重しながら参加できる社会や組織を目指す考え方である。企業では、外国人雇用、フレックスタイム、在宅勤務など多様な人材や働き方を取り入れる動きが進んでいる。一方、日本では女性管理職の割合や男女間賃金格差など、依然として課題が残されている。また、近年の米国ではDEI政策を見直す動きもみられ、DEIをめぐる議論が続いている。本授業では、DEIの基本概念と国内外の動向を理解し、多様性を尊重しながら、すべての人が公正に社会参加できる環境のあり方について考察する。
⑤ 性の多様性―LGBTQ+について:さまざまな書類に「性別」という項目がある、男性、女性のどちらの性にもチエックしたくない人がちがいる。最近では、LGBTという言葉が使われるようになった、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダ―の頭文字で、性の多様性を表している。2006年7月にカナダで開催された国際LGBT人権会議において、人権保障を要求した「モントリオール宣言」が採択された。すべての人間に保障されている人権は、1948年、第3回国連総会で採択された「世界人権宣言」を拠りどころとしている。LGBTQ+を理解し、支援や行動をする人をAlly(アライ)という。医療機関では、レインボーフラッグやバッジなどを用いて性の多様性を尊重する姿勢を示し、誰もが安心して医療を受けられる環境づくりが求められる。世界では同性婚を法的に認める国が増えているが、日本では同性婚は認められておらず、多くの自治体でパートナーシップ制度が導入されている。一方、世界には同性愛を犯罪として処罰する国もあり、差別や迫害が人権を侵害するだけでなく、HIV/AIDSの予防や治療など必要な医療へのアクセスを妨げることが問題となっている。本授業では、LGBTQ+を取り巻く国内外の制度や社会状況を理解し、性的指向や性自認にかかわらず、人々の尊厳と権利を守り、安心して保健医療サービスを利用できる環境づくりと看護職の役割について考察する。
キーワード
① EPA(経済連携協定) ② 看護師の国際的移動 ③ 国際厚生事業団 ④ プッシュ要因 ⑤ プル要因
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された授資料やサイトを確認し,授業内で提示された「世界の女性の困難な状況を知り看護ができること」に関連した具体的事例で自分の考えが述べられるようにしておく。授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。例えば、国際連合児童基金(UNICEF)は、その使命として「女児と女性が平等は権利を獲得できるように支援し、女性が地域社会の政治・社会・経済発展に全面的に参加できるようにすることを目指す」を掲げている、「性の多様性について」など具体的に回答できるようにする。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
7
紛争と難民(岡靖哲)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第7回目:世界で起こっている紛争と難民の現実について、国際機関の役割を考えてながら理解することを目指す。そして、人々の健康が紛争によって脅かされている状況に対して、看護がどのような役割を果たすことができるかを考察する。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p58-65
コマ主題細目
① 世界で起こっている紛争と難民の現実① ② 世界で起こっている紛争と難民の現実② ③ 難民を支援する国連機関 ④ 子ども兵士(少年兵) ⑤ 困難な難民支援活動
細目レベル
① 世界で起こっている紛争と難民と看護:日本では「紛争と難民」は看護とは関係のない問題として捉えられがちである。しかし、世界では現在も戦争や紛争が続き、地雷や空爆による負傷、食料や安全な水の不足、住居の破壊、避難生活などにより、人々の生命、健康、日常生活が人為的に脅かされている。難民キャンプでは、集団生活による感染症の拡大を防ぐため、乳幼児への予防接種なども重要となる。一方、宗教的理由から予防接種を拒否する人々に対し、食料配給と予防接種を結びつけた事例では、人道支援における倫理的課題が生じた。紛争下では、看護職は単に職務を遂行するだけでなく、自らの行為が人々の尊厳や権利にどのような影響を及ぼすのかを考える必要がある。本授業では、教科書の事例から紛争と難民が直面する健康課題を学び、看護が果たす役割、人道支援における倫理的判断、平和と健康の関係についてディスカッションを通して考察する。
② 難民を支援する国連機関:1951年の「難民の地位に関する条約」では、難民とは、人種、宗教、国籍、特定の社会的集団への所属、政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあり、自国の保護を受けられない、または保護を望まない者と定義されている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、難民や国内避難民等の生命と権利を守り、自発的帰還、庇護国での定住、第三国定住などを支援する機関である。本授業では、シリア内戦等による難民の実情やUNHCRの活動について学修する。また、難民キャンプにおいて感染症対策のため、予防接種を受けた証明のスタンプを食料配給の条件とした事例を取り上げる。公衆衛生上の緊急性がある一方、食料を条件として予防接種を促すことは人道支援や自己決定の観点から問題となる。事例を通して、支援者の行為がもつ意味を多面的に検討し、難民の生命・健康・尊厳を守るために看護師に求められる倫理的判断と支援について考察する。
③ 子ども兵士(少年兵)とは、武装勢力に誘拐・徴兵されたり、紛争によって家族と離れたりして、戦争に利用される子どもたちである。前線での戦闘、スパイ活動、自爆攻撃などに利用され、少女が性的暴力の被害を受けることもある。また、薬物によって恐怖心を抑え、戦闘に従事させられる場合もある。UNICEFや国際NGOは、子ども兵士の解放、家族との再統合、教育機会の回復などに取り組んでいる。医療・看護職には、心身の治療、栄養改善、薬物依存への対応、地雷や戦闘による障害へのリハビリテーションなど、長期的な支援が求められる。本授業では、戦争や紛争が子どもの健康と成長に及ぼす影響を理解するとともに、戦争しか知らずに育った子どもに「平和とは何か」「平和な生活とは何か」をどのように伝えるのかを考え、平和を守るために看護職や自分自身が果たせる役割について考察する。
④ 拷問をめぐる人権の歴史と、医療従事者が直面する倫理的ジレンマ:拷問は、人間の尊厳を著しく侵害する行為であり、第二次世界大戦後、1948年の「世界人権宣言」や1966年の「市民的及び政治的権利に関する国際規約」などにより、その禁止が国際的に示されてきた。さらに、1970年代の軍事独裁政権下で行われた拷問への批判を背景に、1984年には国連総会で「拷問等禁止条約」が採択され、1987年に発効した。日本も1999年に同条約へ加入している。いかなる状況においても拷問は許されない一方、戦争や紛争下では、捕虜等への拷問の現場に医師や看護師が置かれ、負傷者の治療に関わることがある。本授業では、拷問をめぐる国際的な人権保障の歴史を学ぶとともに、拷問を受けた人を治療することと、結果として拷問の継続に関与してしまう可能性との間で生じる医療従事者の倫理的ジレンマについて考察する。
⑤ 紛争における「善と悪」の単純化、メディアや偏見の影響、紛争資源の問題:戦争や紛争には複数の当事者が存在し、それぞれが自らの正義を主張するため、単純に「善」と「悪」に分けて理解することは困難である。メディアや国際社会から得る情報によって、一方を善、他方を悪とするステレオタイプや偏見が形成される可能性もある。また、和平成立後に、それまで被害を受けていた側が報復に転じるなど、紛争の構造は複雑である。紛争地域では、停戦の監視や治安の安定、文民の保護などを目的とした国連平和維持活動(PKO)も行われている。復興支援や看護活動に携わる際には、一面的な情報や思い込みに左右されず、人々の生命と人権を中心に状況を多角的に捉える姿勢が必要である。さらに、天然資源が武器購入の資金となる「紛争ダイヤモンド」の問題も存在する。本授業では、紛争、PKO、紛争資源の事例を通して、善悪の二分法に陥らず、情報を批判的に捉え、看護職として人権・生命・平和について考察する。
キーワード
① 難民 ② 国連機関が国連難民高等弁務官事務所( UNHCR) ③ 人道支援 ④ 難民キャンプ ⑤ 国連平和維持活動
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでわからないことばなどはChatGPTで調べておく。
復習:授業内で提示された世界で起こっている紛争と難民の現実について復習し、具体的事例で自分の考えが述べられる。授業中に学んだ、難民を支援する国連難民高等弁務官事務所((HCR)機関についてその名称と活動内容述べられるようにしておく。紛争に起因する災害に対する援助は、(国連平和維持活動:PKO)として行われる。また、授業中に解説した子どもの少年兵など平和に関する問題などを復習として回答しておく。その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合がある。
8
感染症とスティグマ(岡靖哲)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第8回目:世界の医療者にとって重要な課題である感染症と差別や偏見について、国際看護の視点から理解し、考察できる。
*知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理、医学書院、(2026)p66-73
コマ主題細目
① 感染症法と感染症分類 ② 海外渡航者の輸入感染症と予防接種 ③ エイズ感染症の現状と対策 ④ 興感染症・再興感染症 ⑤ 輸入感染症
細目レベル
① 感染症法と感染症分類:感染症には、 社会的な偏見や差 別があることから 、 人権を尊重したうえでの看護を提供することが重要となる。歴史的に隔離されてきた感染症への偏見は、 現在になっても消えることはない。日本では 1999年に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」が 公布され、それまでの法律であった伝染病予防法性病予防法後天性免疫不全症候群(AIDS) の予防に関する法律は廃止された。2007年には上記を一部改正する法律が公布され、感染症の国際的動向を踏まえて感染症分類が見直されました。その後結核予防法が廃止され、感染症法に統合された。廃止後も結核対策は継続実施され、感染症法では、感染力や罹患した場合の重篤性などに基づき、感染症を1類から5類に分類している。1類感染症には、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱があり、結核は2類感染症に分類されている。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、当初「新型インフルエンザ等感染症」として対応されたが、2023年5月8日から5類感染症に位置づけられた。さらに、2025年4月から急性呼吸器感染症(ARI)が5類感染症の定点把握の対象となり、インフルエンザやCOVID-19などを含む呼吸器感染症の発生動向を把握する体制が整備されている。本授業では、感染症法における1~5類感染症および新型インフルエンザ等感染症などの分類と特徴を理解し、感染症の予防・まん延防止に必要な看護職の役割について学修する。
② 海外渡航者の輸入感染症と予防接種:輸入感染症は旅行者感染症とも呼ばれ、主に海外で感染し、日本国内に持ち込まれる感染症の総称であり、コレラ、赤痢、マラリア、デング熱などがある。海外渡航時には、渡航先や滞在期間、活動内容に応じた感染症対策と予防接種が重要である。黄熱は蚊を媒介する感染症であり、南米やアフリカの一部の国では、入国時等に予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められる場合がある。また、開発途上国への長期滞在では、A型肝炎や破傷風などの予防接種が推奨され、滞在地域や活動によっては狂犬病ワクチンも検討する必要がある。本授業では、輸入感染症の種類や感染経路、流行地域について理解し、海外渡航前に必要な予防接種や感染予防の知識を学ぶ。さらに、旅行者、海外駐在員、長期滞在者等の渡航前・滞在中・帰国後の健康管理と、それを支援する看護職の役割について学修する。
③ 海外渡航者の輸入感染症と予防接種:輸入感染症は旅行者感染症とも呼ばれ、主に海外で感染し、日本国内に持ち込まれる感染症の総称であり、コレラ、赤痢、マラリア、デング熱などがある。海外渡航時には、渡航先や滞在期間、活動内容に応じた感染症対策と予防接種が重要である。黄熱は蚊を媒介する感染症であり、南米やアフリカの一部の国では、入国時等に予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められる場合がある。また、開発途上国への長期滞在では、A型肝炎や破傷風などの予防接種が推奨され、滞在地域や活動によっては狂犬病ワクチンも検討する必要がある。本授業では、輸入感染症の種類や感染経路、流行地域について理解し、海外渡航前に必要な予防接種や感染予防の知識を学ぶ。さらに、旅行者、海外駐在員、長期滞在者等の渡航前・滞在中・帰国後の健康管理と、それを支援する看護職の役割について学修する。
④ 感染症の広がりを示す用語には、エンデミック、エピデミック、アウトブレイク、パンデミックがある。エンデミックは一定地域で継続的・周期的に発生する状態、エピデミックは一定地域で予測を超えて感染が拡大する状態、アウトブレイクは限定された地域や集団での集団発生、パンデミックは感染が国境を越えて世界的に拡大する状態である。COVID-19のパンデミックでは、先進国と開発途上国の間で感染対策やワクチンへのアクセスに格差が生じ、国際協調の重要性が明らかとなった。また、感染への恐怖から、看護師や医療従事者、その家族にまで偏見や差別が及んだ。これは1980年代のエイズ・パニックでもみられた問題であり、コロナ禍では「保育園に来ないで」「タクシーに乗らないで」など、医療従事者を排除する事例も生じた。2025年にはWHO総会でパンデミック協定が採択された。本授業では、感染症の拡大と国際的対策を理解し、パンデミック時の差別と人権について振り返り、同じ問題を繰り返さないために看護職と社会に必要な備えを考察する。
⑤ 新興感染症とは、新たにヒトへの感染が確認され、疾病を引き起こすようになった感染症であり、SARS、MERS、H5N1鳥インフルエンザ、H1N1新型インフルエンザ、COVID-19などがある。再興感染症とは、既知の感染症で一度は減少したものの、再び問題となる可能性のある感染症であり、デング熱、コレラ、黄熱などがあげられる。感染症の広がりには、エンデミック、エピデミック、アウトブレイク、パンデミックがある。本授業では、2002~2003年のSARS、H5N1鳥インフルエンザ、H1N1新型インフルエンザ、2019年に確認され世界的に拡大したCOVID-19(病原体:SARS-CoV-2)など、近年の流行事例とその社会的影響を学修する。また、COVID-19で明らかとなった国や地域による感染対策・ワクチンへのアクセス格差、2025年にWHO総会で採択されたパンデミック協定について理解する。さらに、感染への恐怖から看護師・医療従事者やその家族に生じた偏見・差別を振り返り、人権を尊重した感染対策と、次のパンデミックに備えて看護職に求められる役割について解説する。
キーワード
① 感染症法 ② HIV・AIDS ③ 輸入感染症 ④ パンデミック ⑤ COVID-19
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを確認し,授業内で提示された、感染症の種類とその分類を覚える。また、エイズの発症、治療、予防についても復習する。感染症の蔓延の仕方も整理し、回答できるようにする。てスティグマとはなにか「感染症とスティグマ」について自分の考えが述べられる。また感染層と授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
9
世界の貧困と経済格差(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第9回目:世界が抱える貧困や経済格差の問題について理解する。世界の看護職は貧困と健康問題にどのように取り組むことができるか考察する。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p74-82
コマ主題細目
① 国際貧困ラインと貧困層 ② 世界の健康格差 ③ プライマリヘルスケア ④ 子どもの権利 ⑤ 児童婚
細目レベル
① 世界には大きな経済・社会格差が存在し、貧困は人々の健康を左右する重要な国際的課題である。MDGsでは「極度の貧困と飢餓の撲滅」、SDGsでは目標1に「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」ことが掲げられている。世界銀行は2025年6月に国際貧困ラインを改定し、極度の貧困の基準を1日1人3.00ドル未満とした。新基準では2022年に約8億3,800万人が極度の貧困状態にあったと推計されている。貧困は食料、安全な水、教育、保健医療へのアクセスを妨げ、健康格差を生み出す。一方、グローバリゼーションやICTの発展は社会を豊かにする反面、デジタル・ディバイドや経済格差を拡大させる可能性がある。また、都市と地方、性別、民族、年齢などによる社会的不平等も、医療へのアクセスや健康状態に影響する。特に女性、子ども、少数民族など社会的に脆弱な立場にある人々は、貧困や劣悪な労働・生活環境の影響を受けやすい。本授業では、世界の貧困と健康格差の現状、その背景にある社会的要因を理解し、健康格差の縮小に向けて看護職が果たす役割について考える。
② 子どもの権利は、生命・健康・教育など、すべての子どもが健やかに成長するために保障される基本的人権である。1989年に採択された「子どもの権利条約」は、18歳未満の子どもを保護の対象であると同時に、権利をもつ主体として位置づけている。しかし、貧困や社会・経済的格差により、教育を受けられず、児童労働や人身売買、武力紛争への徴集、性的搾取、危険な労働などにさらされる子どもも多い。WFPは学校給食を通じて栄養改善と教育機会の確保を支援している。また、児童婚は18歳未満での結婚や同居を指し、貧困、伝統的慣習、ジェンダー不平等などを背景に生じる。児童婚は教育機会を奪うだけでなく、特に少女の早期妊娠・出産による健康リスクや自己決定の制限につながる。UNICEFやUNFPAはその根絶に取り組んでいる。子どもの健康と人権を守るには、貧困、教育、健康格差、ジェンダーなどの問題を相互に関連づけて理解し、子ども自身のエンパワメント、地域社会の意識・規範の変革、国際的支援を進めることが重要であり、看護職にもその役割が求められる。
③ ④ 貧困削減への取り組み:貧困削減への取り組みとして、フェアトレード(公正な貿易)とマイクロクレジット(小規模融資)がある。フェアトレードは、主に開発途上国や貧困地域で生産された原料や製品を適正な価格で購入することにより、生産者の生活改善と自立を支援する仕組みである。一方的に物資や資金を提供する援助とは異なり、生産者と消費者が対等で公正な関係を築くことを目指している。一方、マイクロクレジットは、銀行から融資を受けることが困難な貧困層に、担保を必要としない少額の資金を貸し付け、自営業や収入を得る機会を支援する仕組みであり、特に女性の経済的自立やエンパワメントにもつながっている。本授業では、フェアトレードとマイクロクレジットの仕組みや意義を理解するとともに、グローバリゼーションの中で生じる課題や限界についても考える。さらに、援助する側・される側という関係ではなく、公正な経済活動を通して人々の自立と健康を支える貧困削減のあり方について学修する。
④ プライマリヘルスケア(PHC)は、1978年のWHO・UNICEFによる「アルマ・アタ宣言」を基盤とし、「健康は人間の基本的権利」として、すべての人が可能な限り高い水準の健康を享受することを目指す考え方である。PHCでは、住民参加、地域資源の有効活用、適正技術、各分野の協調と統合を原則とし、健康教育、栄養改善、安全な水と環境衛生、母子保健、予防接種、疾病対策、治療、必須医薬品の供給などを重視する。本授業では、住民が自ら健康を守る力を身につけることの重要性と、地域の文化や生活、ニーズを尊重した持続可能な支援について学ぶ。また、「ラクの物語」を通して、貧困と健康の関係を考える。乳児の死亡を母親の責任や病気だけに求めるのではなく、貧困、栄養不良、過酷な労働、医療へのアクセス、社会的支援など、健康を左右する社会的背景から多面的に検討する。これらを通して、住民の生活に寄り添い、地域住民とともに健康課題の解決を目指すPHCの理念と、健康格差の縮小に向けた看護職の役割について考察する。
⑤ 世界の貧困について:貧困削除の特効薬はあるか ということで、このまま先進国は、経済的な優位は立場でいたいと願っているかもしれない。2012年、ブラジルのリオデジャネイロでリオ+20とい会議が開かれた。国際連盟が主催する、環境会議で当時のムヒカ大統領が行ったスピーチを視聴。「世界で一番貧しい大統領のスピーチ」で有名になったホセ・ムカヒ、元ウルグアイ大統領の言葉を紹介し、「貧乏は人とは、少ししかものを持っていない人ではなく。無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」というメッセージでから、貧困問題についてディスカッションを行う。環境問題や地球温暖化、アジェンダ21,京都議定書、リオ+20など社会・経済・開発についても学修する。
キーワード
① 貧困 ② 子どもの権利 ③ フェアトレ-ド ④ プライマリヘルスケア ⑤ 環境問題
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを確認し,国際貧困ラインとはどれくらいかを覚え、また貧困と健康格差について、授業内で提示された内容で自分の考えをまとめておくこと。また、子どもの権利や児童婚について述べられるようにすること。フェアトレードの方法は何のか行ける策になるかの出られること。環境問題に関連する、地球温暖化、アジェンダ21,京都議定書、リオ+20などの用語について述べることができる。授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
10
災害と看護(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第10回目:災害が起きて被災者となる体験を理解することで、看護がどのような役割を果たせるのかを考える。減災、防災を災害のサイクルの静穏期に整えておく必要性を学修する。国際協力と災害支援活動についても説明出来る。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p83-93
コマ主題細目
① 災害と看護ー援助する側・される側というステレオタイプ ② 自然災害と人為的災害、特殊災害 ③ DMAT ④ 災害の のサイクル ⑤ 国際的な視点からみた災害看護の重要性
細目レベル
① 自然災害と人為的災害:災害は、人々の生命、健康、生活基盤を脅かす重大な健康課題であり、看護職には平時から災害に備える姿勢が求められる。日本では1959年の伊勢湾台風による甚大な被害を契機として、1961年に災害対策基本法が施行された。同法では、災害を自然災害と事故災害に分類し、自然災害には地震、津波、風水害、火山噴火、雪害など、事故災害には大規模な火災・爆発や放射性物質の大量放出などがある。また、人為的災害には紛争やテロ、化学物質による汚染などがあり、近年では、化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性物質(Radiological)、核(Nuclear)、爆発物(Explosive)によるCBRNE災害への対応も重要である。さらに、特殊災害には、航空機、電車、トンネルなど特殊な施設や空間で発生し、救助や医療活動への対応が困難な災害も含まれる。気候変動に伴う豪雨、洪水、干ばつ、熱波・寒波や、都市化によるヒートアイランド現象、浸水、液状化など、災害の形態も多様化している。本授業では、国内外の自然災害、人為的災害、特殊災害の特徴と健康課題を理解し、自らが被災する可能性と災害救援活動に参加する可能性の双方を踏まえ、災害に備えて看護職に必要な知識と役割について考察する。
② 災害被災地への派遣:災害への対応は、災害拠点病院を中心に整備されているが、一施設だけでなく地域全体での組織的な取り組みが必要である。2005年には災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)が発足し、災害発生直後から専門的な医療活動を行う体制が整備された。また、災害支援ナースは2024年4月から新たな仕組みとなり、自然災害に加えて新興感染症のまん延時にも活動する体制となっている。海外では、国際緊急援助隊(JDR)が救助、医療、専門家、感染症対策等のチームを派遣し、多くの看護職が国内外の災害支援に参加している。一方、「被災者=援助される弱者」というステレオタイプは、被災者自身がもつ力や主体性を見失わせ、支援者との対等な関係を妨げる可能性がある。また、支援開始時から撤退時期やその判断基準を検討し、被災者や地域と共有することも重要である。本授業では、国内外の災害医療・看護の支援体制を理解するとともに、被災者の主体性と尊厳を尊重した支援、地域との協働、支援者に求められる役割について学修する。
③ 災害看護では、被災者を一方的に「援助される側」と捉えず、その体験や主体性、持っている力を尊重し、災害サイクルに応じた支援を行うことが重要である。超急性期・急性期には、被災状況や避難生活を迅速に把握し、食料や水などを効率的に提供するとともに、乳幼児、妊産婦、高齢者、慢性疾患や障害のある人、外国人など、個別の配慮を必要とする人を見いだす必要がある。亜急性期以降は、栄養、睡眠、トイレ、プライバシー、安全など生活環境の改善が健康維持の鍵となる。また、避難場所は指定避難所だけでなく、自宅や車、広場など多様であり、在宅・車中避難者には支援や情報が届きにくい。看護職には地域を巡回し、被災者の所在や健康状態を把握して必要な医療・生活支援につなぐ役割が求められる。本授業では、「津波てんでんこ」の教訓や防災・減災について学び、多様な避難生活が健康に及ぼす影響を理解するとともに、静穏期からの備えと、災害時に一人ひとりへ必要な支援を届ける看護職の役割について考察する。
④ 災害時には、多数の傷病者に対して医療従事者、医薬品、搬送手段などが不足するため、限られた医療資源を有効に活用するトリアージが必要となる。トリアージでは、傷病者の重症度・緊急度に応じて黒・赤・黄・緑の4区分で治療や搬送の優先順位を判断する。しかし、判定後も状態は変化するため、看護職には継続的な観察と再評価、待機中の処置、疼痛や不安への対応など、一人ひとりの身体とこころに寄り添う支援が求められる。また、災害支援では「被災者=援助される弱者」と捉えず、自ら判断し生活を再建する力をもつ主体として尊重することが重要である。一方、支援者は強い使命感から過剰な活動を続ける「災害対応症候群」に陥る可能性があり、休息、睡眠、食事、仲間との対話などのセルフケアが必要となる。看護職自身が安全を確保し支援を継続できるよう、平時から備蓄や家具の転倒防止、連絡手段などを準備することも重要である。本授業では、災害時だからこそ人間の尊厳と被災者の主体性を尊重し、支援者自身の健康も守りながら実践する持続可能な災害看護について考察する。
⑤ 国際的な視点からみた災害看護の重要性:近年発生して災害、スマトラ島沖地震について紹介する。海外で医療救援活動を行う際には、さまざまな国の医療チームや地元の人々とともに活動することになる。紛争下にある地域が被災することもなるため、自分たちの安全を保つことも重要である言葉や文化の違いを超えて、被災者が最も必要としている支援は何かを考え、お互いを尊重しながら活動することが求められる。一方、国内に目を向けると、在日外国人も多く存在している、平成26年度末の時点の在留外国人は、約212万人であり、前年に比べ2。7%増加している。彼らの刻先は、中国が約65万名人と全体の30。9%を占め、以下、韓国・朝鮮、フィリピン、ブラジル、ベトナム、米国、ペルーと続き合計193ヵ国にのぼる(無国籍を除く)、また、政府の訪日旅行促進事業により、外国人観光客も年々増加している。このような状況の中で、大規模な自然災害や交通災害が起これば、多数の外国人を救出・救護するということも想定される。害看護を実践する上での原理・原則及び倫理観と多文化理解が必要である。
キーワード
① NBC災害 ② CBRNA ③ 災害サイクル ④ トリア-ジ ⑤ DMAT
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを確認し,授業内で提示された災害に関連する用語(災害の分類に関するもの、災害のトリアージに関するものなど)を確認しておく。また、国際的な視点からみた災害看護の重要性として、スフィアプロジェクト、国際緊急援助隊(JDR)について、紛争に起因する災害に対する援助は、(国連平和維持活動:PKO)として行われることも理解しておく。自分の意見をまとめておく。授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
11
リプロダクティブヘルス/ライツ(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第11回目:リプロダクティヴブ・ヘルスと世界の妊産婦の現状、ジェンダ-平等について理解し、現在の課題について述べられる。
知って考えて実践する 国際看護 第3版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p76-77
【参考文献】グローバルヘルス 世界の健康と対処戦略の最新動向、Richard Skolnik著、木原正博、木原雅子監訳、メディカル・サイエンス・インターナショナル(2017)p215-232
*改訂版 国際看護学 看護の統合と実践 開発途上国への看護実践を踏まえて、柳澤理子編
著、PILAR PLESS(2017)p140-170
*母性看護学概論 ウイメンズヘルスと看護 編集:綿阿部浩子他、メジカルフレンド社、(2026)
*国際看護-国際社会の中で看護の力を発揮するために、改訂第2版、森淑江、山田智惠、正木収恵、南江堂(2025)、P67,P163--165
コマ主題細目
① プロダクティブヘルス/ライツとは ② リプロダクティブヘルスの課題 ③ 開発途上国のリプロダクティブヘルスの特徴 ④ リプロダクティブヘルスの課題、安全な母性、専門技能者による分娩介助と産前・産後ケア、性感染症、 ⑤ 紛争地域におけるリプロダクティブヘルス
細目レベル
① リプロダクティブヘルス/ライツとは:カイロで開かれた国際人口開発会議(ICPD)(カイロ会議)で性と生殖に関する健康と権利をリプロダクティブヘルスとライツとして、その実現が、人間を中心として持続可能な開発と人口の安定にとって前提条件であると、国際的に認知された。性に関する健康や女性に対する暴力まで含む広い概念として提唱され、具体的なサ-ビスの内容までも意味する画期的なものである。1995年 第4回世界女性会議(北京会議)では、「女性の人権には、強制、差別及び暴力のない性に関する健康及びリプロダクティブヘルスを含み、自らのセクシャリティに関することがらを管理し、それらについて自由かつ責任のある決定を行う権利が含まれる」性的権利(セクシャルヘルス)に拡大された。
② リプロダクティブヘルスの課題:リプロダクティヴヘルスについてさらに述べる。生涯にわたる性と生殖に関する健康を意味し子どもをもたないことを選択する人々を含めた,すべての個人に保障されるべき健康概念であるリプロダクティブライツとは性に関する健康を享受する権利である。国際的に合意されたリプロダクティブヘルスの目標と指標。リプロダクティブヘルスの更なる向上の進捗について述べていく。具体的には、妊産婦死亡:妊産婦死亡数は2013年約28万9千人(1991年比45%減)、開発途上国が98。9%減少傾向にあるが、サハラ以外のアフリカは高い。地球規模でみてもアフリカの抱える問題は深刻である、妊産婦死亡は女性だけではなく、子どもたちにも影響を及ぼし、開発途上国では母親を亡くした10歳以下の子どもが2年以内に死ぬ確率は、両親が生存している子どもに比べ3倍から10倍高い、また、妊産婦死亡のほとんどは予防可能なものである。
③ 開発途上国のリプロダクティブ・ヘルスの特徴:「4つのtoo」:too young(若すぎる妊娠・出産)、too short(短すぎる出産間隔)、 too many(大勢の子どもたち)、too old(高齢になるまで産み続ける)などである。母体が回復しない間に次の妊娠・出産を迎えることは、母体にとってもハイリスクとなり、児に対しても母乳栄養を与える機会をも妨げることになり、母児の健康に悪影響を及ぼす。また、若年の妊娠・出産は女子の教育の機会を奪うことでもあり、女性が知識を持って妊娠・出産を体験することができないため、異常の早期発見・判断や対応も困難となり、ひいては妊産婦死亡の原因とつながる。まさにジェンダー不平等である。若者の妊娠・出産の多い国は合計特殊出生率も高い。家族計画について学修し、出産の時期を選択できない女性差別や、人工妊娠中絶の問題について学修する。
④ リプロダクティブヘルスの課題、安全な母性、専門技能者による分娩介助と産前・産後ケア:専門家の出産立会い率は専門技能者(Skilled Birth Attendant:SBA)の立会い出産:66%,先進国99%開発途上国63%、後発開発途上国:39%,日本100%である。貧困国ほど専門家の出産立会い率は低くなっている。⇒医療従事者の不足、異常出産への適切な対応ができていない。 緊急産科ケアへのアクセス,第1次予防,第2次予防が重要である。医師,助産師.看護師.伝統的産婆,ヘルスワーカー,を訓練していく必要がある。途上国の地方部では伝統的産婆(Traditional Birth Attendant:TBA)による出産介助が多い。
⑤ ⑤ 世界の女性の健康課題、性感染症、紛争地域におけるリプロダクティヴヘルス:世界で1日100万人が性感染症に罹患している。500万人:クラミジア感染症・淋病・梅毒・トリコモナス、530万人以上:性器ヘルペス、290万人の女性がヒトパピローマウイルスに罹患している。死産・周産期死亡、低出生体重児、未熟児、敗血症、肺炎、新生児結膜炎、先天性奇形のリスクがある。10~19歳の200万人以上がHIVに感染。若者への性感染症や望まない妊娠の予防啓発活動が重要である。難民キャンプでは出産環境だけでなく、専門技能者(SBA)立ち合いの出産も困難であり、母子ともに生命を脅かされることになり、妊産婦死亡や新生児死亡、乳児死亡につながっていく。難民キャンプという生活の場においても、人権擁護やジェンダーの平等が保障されなければならない。子どもたちも孤児になったり、教育の機会を奪われ、少年兵・少女兵に駆り出されたり、性の搾取やレイプに苦しめられたりする。また、母乳育児や予防接種もうけられず、栄養不良、肺炎、の感染症にも罹患しやすくなる。女性性器切除(FGM)は、被害を受けた女性が成長後に実施者や協力者となり、次世代の少女にも受けさせるという連鎖が生じることがある。仲間外れや社会からの排除を恐れ、痛みや苦しみを家族や友人にも相談できないことが、慣習の継続につながっている。FGMは特定の宗教に限定された儀式ではなく、女性の結婚や貞操を守るためなどの根拠のない理由によって正当化される場合もある。現在では子どもへの虐待、人権侵害として多くの国で禁止されている一方、禁止されていない地域では医療従事者が医療施設で施術する「FGMの医療化」も問題となっている。本授業では、FGMを単に異なる文化や慣習として捉えるのではなく、当事者の声に耳を傾け、子ども・女性の健康、尊厳、人権の視点から考える。また、文化を尊重することと人権を守ることの葛藤や、医療従事者がFGMに関与することの倫理的問題についてディスカッションを通して考察する。
キーワード
① リプロダクティブヘルス ② 妊産婦死亡 ③ 人工妊娠中絶・女性性器切除 ④ 安全な出産 ⑤ 性感染症
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを確認し、リプロダクティヴヘルス/ライツとは何か。開発途上国の妊産婦死亡。性感染症等、特にHIV/AIDSについて述べられるようにする。また、子どもの保健に関連する授業中に提示されたリプロダクティヴヘルスの課題と対策について述べられるようにすること。授業中に出てくる国名は地図で場所や正式名称、その国関するデータが検索サイト等で確認し、国への理解を深める。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。 するものである場合ある。
12
国際協力の理解,国際的に活動するための多様な道(海外で働く)(岡靖哲)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第12回目、国際協力に関する活動やさらに学問を学べる機関や方法について理解し学生の時に可能なスタディツアーやインターンシップ,大学や大学院への 進学などをご紹介する。国際的に看護を展開するためのビジョンについて考えることができる。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p96—101、知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2005)p102-107
コマ主題細目
① 国際的に活動するための多様な道 ② ワーキングホリデー ③ スタディツアー ④ インターンシップ ⑤ 海外研修
細目レベル
① 看護職が将来海外で働き、学び、活動するためには多様な選択肢がある。海外で看護師として働くには、原則としてその国や地域の看護師資格が必要となるが、その前段階としてワーキングホリデーを利用し、語学学習や就労、生活を経験する方法がある。また、初めて海外に行く場合には、NGO等が実施する短期間のスタディーツアーに参加し、現地の生活や健康課題、国際協力の現場を知ることもできる。さらに、国内外のNGO、国際機関、JICA等のインターンシップを通して、専門性を活かしながら実務経験を積み、将来の進路や自分に適した組織を見極めることも可能である。JICA海外協力隊(JOCV)では、看護職を含む多様な職種が海外に派遣され、現地の人々と協働して課題解決に取り組んでいる。海外の大学・大学院への進学も、専門性と国際的視野を深める選択肢の一つである。本授業では、これらの制度や実際の活動事例を学び、自らの専門性、語学力、関心、将来像に応じて、看護職として世界とどのように関わることができるのかを学修する。
② 日本・海外の学部・大学院で学ぶ:国際看護の科目として、専任教員・非常勤講師。海外研修の機会のあるところ。大学院進学として、大学院進学を考える方は多くなってきたが、 言語能力向上や異文化での 適応力を身につけるためには、 海外への留学を勧める。 欧米は学費も生活費 も高くなりますが、 アジアやアフリカなどの開発途上国と言われている国々で 学ぶと、 費用が日本よりも安価になりフィールドにより近い学びが得られる。修士課程、博士前期・後期課程。海外への留学として、欧米:学費・生活費が高額。開発途上国:安価、フィールドでの学びがある。外国の大学で看護学部を見つけて、 国際看護や異文化看護のコ ースが設置されていれば、 担当教員とコンタクトをとってみよう。みなさんの周りに、 海外の看護系大学で、学位を取って帰国している友人や知り合いがいれば、 その人から話を聞いてみるのもよい。
③ 国際看護は海外で活動することだけを意味するものではないが、将来、海外で国際協力に携わることを希望する場合には、自分に適した活動の場を主体的に選択することが重要である。特に派遣団体を選ぶ際には、組織の理念や目標を十分に調べ、自らの看護観や倫理観と照らし合わせて納得できるかを検討する必要がある。また、募集内容と自分の希望や能力を確認するとともに、臨床看護や地域保健だけに限定せず、現地代表やコーディネーターとしてプロジェクトの管理・運営を担うなど、幅広い役割にも目を向けることが求められる。派遣先、活動期間、報酬、保障についても十分に情報を収集し、特に紛争地や情勢が不安定な地域では、安全面を慎重に検討したうえで自ら判断することが大切である。活動期間については、休職や退職なども含めて現在の職場や将来の進路との関係を考え、経験者の話も参考にしながら、中長期的なキャリアプランを立てて国際的な活動に臨むことが重要である。
④ 看護師の資格や経験を活かす仕事には、病院以外にも多様な選択肢がある。例えば、日本や海外を航行する豪華客船・クルーズ船の医務室では、乗客や乗務員の健康管理、急病やけがへの対応を行う。また、海外のリゾート施設等で利用者やスタッフの健康管理を担う仕事もあり、看護の専門性と語学力、異文化対応力を活かすことができる。さらに、中学校や高校の海外修学旅行、山や海での宿泊研修等に同行し、健康管理や緊急時の対応を担う看護師の仕事もある。本授業では、医療施設にとどまらない看護職の多様な働き方を知り、自らの興味や語学力、専門性を活かした国際的なキャリアの可能性について学修する。
⑤ 海外研修の実際—知的好奇心を刺激する:当大学の海外研修をスライドで紹介しながら海外研修について目的と内容を理解して、海外研修につなげる。まず海外研修には、国際看護の講義があり,その後看護演習で単位を取得するというものである。海外研修は教員の引率により、修費用は 学生自身が全額負担するため、アジア等近距離の実習となる可能性が高い。1週間程度の研修となる。まずは,学生の安全確保も第一に研修先は決定される。海外の医療・看護の施設や研修先はできれば都市と地域の2か所を見学し、看護学生と交流できる時間を組む。海外研修の前のオリエンテーションも含め、準備の講座を開き、それを必ず受講した学生が渡航することとなる。健康状態は, 自己管理を徹底する。現地では保険・医療システム・看護・異文化の理解など多岐に渡って知的好奇心を刺激する学修となることを紹介する。
キーワード
① 国際的に活動するための多様な道 ② ワーキングホリデー ③ スタディツアー ④ インターンシップ ⑤ 海外研修
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを参考に、これから、国際看護学を活かしていきたい分野や、海外での活動に参加したい人は自分の夢やキャリアプランを一度考えてみよう。海外研修についても授業中の資料を参考に見なしておく。国際看護の4つの領域について確認する。海外支援(人道支援)、海外支援(開発支援)、在日外国人支援、在日邦人支援である。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
13
JICAや市民団体からの海外派遣(岡靖哲)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第13回目:国際的な仕事へ。すなわち、海外で、また日本国内での挑戦として、これから国際看護を目指す者が実践できることを具体的に理解できる。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p102-105
コマ主題細目
① JICA ② JICA海外協力隊 ③ NGO ④ NPO ⑤ 現役参加制度
細目レベル
① 国際的な仕事への挑戦—海外で、日本でー:独立行政法人国際協力機構(JICA)は、主に開発途上国への技術協力を行っている。JICAによる短期の契約期間の海外派遣という方法もあるが、 JICA職員もある。JICA職員の新卒採用試験は、春と夏の2回行われている。JICAにはこのほかにも多くの職種がある。健康管理員(看護職)の仕事。国内での国内健康管理員、 国際協力推進員などの仕事もあります。 国内健康管理員は、JICA本部で関係者の健康管理を支援する業務で、 看護職が求められます。業務内容は、 健康相談、 医療機関との調整、 緊急移送など多岐にわたる。 契約期間は、 およそ1~3年です。また、国内健康管理員の海外バージョンが、 在外健康管理員である。在外事務所で、 職員や青年海外協力隊などの健康管理を支援する業務。国際協力推進員は、 国内だけの仕事。自治体が実施している国際協力事業の活動場所で仕事をする。主に、 都道府県とJICAと市民を結ぶパイプ役となり広報活動やイベントにかかわる。 青年海外協力隊などの経験者などが採用されています。このような内容も含め紹介し。日本の内外で国際的な仕事をイメージできるように、動画を用いて学修する。
② JICA海外協力隊(JOCV)は、国際協力機構(JICA)の事業として、主に開発途上国に原則2年間派遣され、専門性を活かして現地の課題解決に取り組む制度である。看護職も、派遣国からの要請に示された専門性や実務経験等の条件と適性が合えば応募できる。選考後には派遣前訓練を受け、語学、異文化理解、安全・健康管理等について学ぶ。また、JICAで国際協力に携わる方法は海外協力隊だけではない。JICA職員や短期の海外派遣、看護職の専門性を活かして関係者の健康相談、医療機関との調整、緊急移送等を担う国内健康管理員・在外健康管理員などの仕事がある。さらに、国内で自治体、JICA、市民等をつなぎ、国際協力に関する広報やイベント等に携わる国際協力推進員という仕事もある。本授業では、JICA海外協力隊をはじめとする多様な国際協力の仕事と看護職の活動を動画や事例を通して学び、海外だけでなく日本国内においても専門性や経験を活かして国際協力に携わることができることを理解し、自らの将来のキャリアを具体的に考える機会とする。ICAには、看護職の専門性を活かして国内外で国際協力に携わる仕事がある。国内健康管理員は、関係者の健康相談、医療機関との調整、緊急移送等を担い、在外健康管理員は、海外で職員やJICA海外協力隊員の健康管理、感染症対策、現地医療機関との調整等を行う。また、JICA職員として国内外の国際協力事業に携わる道もあり、新卒採用のほか経験者採用や期限付職員等がある。本授業では、看護職の経験を活かしたJICAでの多様なキャリアについて学修する。て、 自分自身が納得できるかどうか考える。 次に、 募集している内容と自分の希望する活動内容が合致しているかを 調べます このとき、 臨床看護や地域保健などのキャリアにこだわらず、 看護 が広く「人間」を対象としていることを思い出してください。 また、 医療プロ ジェクトの現地代表やコ ーデイネ ータ ー(調整員)などの募集もある。プロジ、エクトを統括し すべての管理・ 運営を経験することもできる。このような現地プロジェクト統括の重責を担う看護のプロェッショナルの育成が、 世界から求められる。
③ 市民団体(NGO・NPO法人)で国際協力に携わる方法には、日本国内の事務所での勤務や1~2年程度の海外派遣などがある。NGOでは、専門知識と実践経験をもち、即戦力として活動できる人材が求められることが多く、JICA海外協力隊(JOCV)での活動経験を経てNGOで働く人もいる。活動先には、日本発のNGO、国際的なネットワークをもつ国際NGOの日本支部、開発途上国のNGOなど多様な選択肢がある。また、日本では特定非営利活動促進法に基づくNPO法人として活動する団体も多い。本授業では、NGO・NPO法人の特徴や活動、海外派遣について理解し、国際協力NGOセンター(JANIC)等を活用した情報収集の方法を知り、看護職の専門性や経験を活かした国際協力のキャリアについて学修する。
④ 学生時代にも体験可能なインターンシップ制度とスタディツアー:インターンシップ(以下、 インターン)制度は学生時代にも利用できる。次のステップヘの準備段階として利用することも可能。 自分自身が納得して活動したい組織であるのか見極めることもできる。また、 実際に国際協力経験のない人にとっては、 経験を積むための最も容易な方法かもしれない。
JICA インターンシップは、 日本国内が中心ですが海外事務所でのインターンの暮集もある。日本国内の国際機関でのインターンから始めることも可能である。部学生ではスタディツアー参加、 修士学生ではインターンシップ、修了後は正式採用というパターンもある。
⑤ JICA参加制度を知っていますか:JICA協力隊の現職参加制度を利用すると,1次選考の技術審査が免除となります職場の看護部長の推薦書が必要となりますので,現在の職場(あるい は将来の職場)の許可が必要となります.不合格だと恥ずかしいから,推腐をもらわずに普通に受験するという人もいるのですが,一般には現職参加はよいことであるとの認識が広がりつつあり,技術審査免除の特典も大きいですしかし,すべての病院や施設で現職参加,つまり2年間にわたる長期休暇を認めてくれるわけではないようです.多くの看護職が,合格通知を受け取るとを積極的に勧め職場に辞表を出している現状は,本当に残念なことです.それでも,現職参加している病院も増えてきていますので希望はありますまた,現職の病院や施設でも,あきらめず上司や看護部に相談すると,案外このような状況を知らなかった だけということもあります.ぜひ,あなたが前例になって門戸を開いていってください。
キーワード
① JICA ② JICA海外協力隊 ③ NGO ④ NPO ⑤ インターンシップ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを参考に、これから、国際看護学を活かしていきたい分野や、海外での活動に参加したい人は自分の夢やキャリアプランを一度考えてみよう。海外研修についても授業中の資料を参考に見なしておく。国際看護の4つの領域について確認する。海外支援(人道支援)、海外支援(開発支援)、在日外国人支援、在日邦人支援である。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものである場合ある。
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海外での活動と看護師免許・国際機関や国際NGOへのチャレンジ(岡靖哲)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目・4回目は日本から世界に目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。
第14回目:国際看護を学ぶことは、世界の健康課題を理解するだけでなく、看護師としての将来のキャリアを考えることにもつながります。海外の医療施設では、看護師の資格制度や裁量権、働き方が日本とは異なります。また、国際機関や国際NGO、国際協力の現場で活動する道もあります。本授業では、海外で働くための方法や、国際的な現場で求められる役割・能力を学び、自分自身の看護師としての可能性を広げ、国際看護におけるキャリア形成について考えます。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p106-112
コマ主題細目
① NELEX-R ② OSCE ③ 国際機関 ④ NGO ⑤ JPO
細目レベル
① 移住も視野に入れて海外で看護師として働くためには、現地の看護師免許を取得する必要がある。一般的には、日本の看護師免許をもとに必要な審査や試験を受けて現地の免許を取得する方法と、その国の大学の看護学部に留学し、卒業後に免許を取得する方法がある。米国、オーストラリア、カナダなどでは、看護師として働くための資格要件が定められており、国や州によって免許取得の手続き、必要な学歴・臨床経験、語学力、試験などの条件が異なる。米国では、正看護師(Registered Nurse:RN)の免許取得にNCLEX-RN(National Council Licensure Examination for Registered Nurses)への合格が必要である。海外での就職を考える際には、希望する国だけでなく、実際に働きたい州や地域の最新の資格要件や申請手続きを確認し、語学力の向上を含めて計画的に準備を進めることが重要である。
② 米国では、看護師資格は国ではなく州ごとに管理されているため、希望する州の看護師協会への登録が必要である。外国で受けた看護教育や資格についてCGFNSなどによる審査を受け、州が定める英語力などの条件を満たした後、NCLEX-RNを受験する。合格後、州の要件を満たすことで看護師として働くことが可能となる。
オーストラリアでは、看護師登録機関に申請し、学歴、日本の看護師資格、職歴、英語力などについて審査を受ける。海外で教育を受けた看護師には、資格審査に加えてNCLEX-RNや、臨床実践能力を評価するOSCE(客観的臨床能力試験)などが求められる場合がある。
カナダでは、外国で取得した学歴や看護教育・資格の審査を受けた後、希望する州の看護師登録機関に申請する。語学力、学歴、職歴などが審査され、州によっては知識・実技能力の評価や追加教育が必要となる。その後、RNとして登録する場合には、NCLEX-RNへの合格など、州が定める要件を満たす必要がある。
このように、海外で看護師として働くための制度や条件は、国だけでなく州や地域によっても異なる。本授業では、各国の看護師資格制度や免許取得までの過程を理解し、海外で看護師として働くために必要な準備と、国際看護におけるキャリア形成について学修する。
③ 国際機関や国際NGOで働くことは、国際看護におけるキャリアの選択肢の一つである。国連などの国際機関では、国際社会の共通利益のため、本部や開発途上国などで国際的な任務に従事する。正規職員を目指す方法には採用試験のほか、外務省が若手人材を原則2年間国際機関へ派遣するJPO(Junior Professional Officer)派遣制度などがある。また、数か月から数年の専門職が公募される場合もあり、各機関のWebサイトなどから情報を得ることができる。いずれも高い語学力や専門性、実務経験が求められるため、各機関の活動内容と求める人材を理解し、自らの経験や専門性との適合を考えることが重要である。一方、国際NGOには、国境なき医師団(MSF)、プラン・インターナショナル、ワールド・ビジョンなどがあり、医療、人道支援、子どもの健康など多様な分野で活動している。看護師は海外派遣スタッフだけでなく、国内事務局やボランティアなどとして関わることも可能である。国際機関や国際NGOを特別な進路と捉えて最初からあきらめるのではなく、公募情報や説明会、体験談などから情報を収集し、自らの専門性を生かした国際看護のキャリアを検討することが重要である。
④ 国際的な活動に参加する際には、派遣団体の理念や目標を理解し、自らの看護観や看護倫理と照らし合わせて、納得できる組織を選択することが重要である。また、臨床看護や地域保健などの専門領域に限定せず、看護が広く「人間」を対象とする専門職であることを踏まえ、現地代表やコーディネーターなど、プロジェクト全体を統括する役割にも目を向ける必要がある。現地プロジェクトの統括者は、活動の管理・運営、多職種や現地スタッフとの調整、意思決定などを担う責任者である。海外では日本人スタッフが一人の場合もあり、経験を重ねるなかでリーダーとしての役割を求められることもある。そのため、看護の専門性に加え、好奇心、協調性、柔軟な対応力、コミュニケーション能力、語学力、文章力、異文化への適応力、主体的に行動する力などが求められる。さらに、世界の歴史や現代社会への関心を持ち、多様な価値観を理解する姿勢も重要である。国際看護では、直接的な看護実践だけでなく、プロジェクトを管理・運営し、人や組織をつなぐことのできる看護職の育成も求められている。
⑤ 国際的な保健医療活動に携わる人材には、人道支援に関する基本的な知識に加え、看護学の専門的知識と高い実践能力が求められる。そのうえで、状況を的確に判断する決断力や洞察力、多職種・多文化の人々と協働するための協調性、交渉力、コミュニケーション能力が必要である。また、危機管理や予算管理を含むマネジメント能力、リーダーシップも重要となる。さらに、海外で自立して行動・生活する力、報告書や助成金申請書類を作成する文章力、プレゼンテーション能力なども求められる。活動する地域の歴史、政治、文化、社会情勢を理解し、国際社会の動向に継続的に関心を持つ姿勢も欠かせない。これらの能力は、国際的な活動に限って必要なものではなく、日本国内の看護実践においても重要な資質である。看護学そのものが国際的な広がりをもつ学問であることを理解し、専門性と幅広い教養を身につけながら、自ら学び続ける姿勢を持つことが、国際看護を担う人材の基盤となる。
キーワード
① NELEX-R ② OSCE ③ 国際機関 ④ NGO ⑤ 海外研修
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習:教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習:授業内で提示された資料やサイトを参考に、これから、国際看護における看護師の多様なキャリアについて学びます。海外の医療施設や国際機関、国際NGOなどで働くために必要な資格や能力、役割を理解し、自らの将来像と国際的なキャリア形成について考察してください。
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進化する国際看護ととも(髙田律美)
科目の中での位置付け
この授業は国際看護の導入として位置づける。大学1年生の初学者が理解しやすいように、世界地図と併せて、世界のヘルスケアの状況と特徴や目標を学ぶ。看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、人道的な視点から看護の対象を学修する。グローバル化における日本の現状をどのようにとらえ、国際的な視点から看護を見つめ直し、看護で取り組むべきテーマを幅広く考えていく。第1回目から4回目は日本から世界目を開き,国際的視野を広げることを目的とした。第5回から11回までは医療看護に関連する課題について多様性の中で医療・看護を提供する状況と看護師の役割を理解することを目的とする。第12回から15回は国際協力の実際を知り,海外での働きかた、学びから、活動の仕方について理解を深めるとともに進化している国際看護について考えることができる。第15回目:国際的視点からからみた看護の歴史的変遷の理解を基に、倫理的重要性も学修する。看護の発展を支える知識体系、国際看護における看護の専門性を理解できる。進化する国際看護について考察できる。
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)p28-29
【参考文献】国際看護 改訂第2版 森淑江ら(2025)p21-22,p49-51、p137-138
コマ主題細目
① メディア・リテラシー ② 進化する国際看護とともに、―10年後の看護 ③ レイニンガー ④ 調査と研究方法・研究倫理 ⑤ 地域保健医療活動、住民参加型アプローチ
細目レベル
① メディア・リテラシー、ー情報をどう判断するか:メディアを通してどれだけ正しい情報がえられるだろうか.また,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報の拡散は世界中にまで及ぶ.紛争やテロのニュースのあふれる現代だからこそ,疑うことが重要である情報の向こうに世界中の人々がいる.意図的につくられたフェイクニュースも拡散されている。国際機関や市民団体における募金活動の広告には,子どもの写真が多く利用されているその前に,現地の本当の姿や真実を知ろうとすることは,もっと大切である。戦争報道における「善」と「悪」を伝える。そもそも戦争に正義はあるのでだろうか。伝える側の情報操作が入ることで生じる偏りを、排除するために、メディア・リテラシーを身につけよう 具体的な教育では、①そこに取り上げられている写真がなぜえらばれたのか。②見た人々はどのような印象をもつのだろうか。③この写真にタイトルをつけるとしたら。メディア・リテラシーの力がつくことで、国際的あるいは日本国内も含む多様な情報について、評価、判断、活用することが可能となり、国際看護にも毎日の生活にも役立つ。
② 進化する国際看護とともに、―10年後の看護の姿は①:国際看護は、看護学のグローバルな視点であるとともに。ごく自然な看護の視点でもあります.私たちは,世界や日本社会の変化に常に敏感であり,情報網をはりめぐらせ,現状を的確に分析し、未来の看護に必要な事は何かを考える。また,近年の社会情勢から,看護学の倫理性を確かなものにしていくことも重要になっていることを学修する。国際看護は、看護学のグローバルな視点であるとともに。ごく自然な看護の視点でもある。私たちは,世界や日本社会の変化に常に敏感であり,今からでもすぐに行動を始めておく必要がある。
③ 医療・研究の倫理性:近年の社会情勢から,看護学の倫理性を確かなものにしていくことも重要になってきている。「九州大学生体解剖事件」を取り上げ、戦争という時代背景をもとに行われたアメリカ兵に対する、非人道的行為は、その状況に身を置いた医療者は避けられなかったのか?授業では一人ひとりの学生が、事件の場に立ち会った看護師の立場に立ち、感じたことや考えたことを討論する。その後に、10年後,20年後の社会に何を期待し,そのために看護をどのように進化させていくかをもう一度考察する。
④ 国際協力における研究方法には、フィールドワークやケーススタディがあり、その考え方は研究者主体から住民主体へと変化してきた。1970年代後半から1980年代には、研究者が現地住民から効率的に情報を収集する簡易社会調査(RRA)が発展した。その後、1980年代後半には、住民を単なる調査対象とせず、その潜在的な能力を重視する「参加による学習と行動(PLA)」へと発展した。PLAでは住民のエンパワメントを重視し、研究者は情報収集者から、住民の主体的な参加と行動を支えるファシリテーターへと役割を変化させた。国際看護協力においても、住民を援助の受け手ではなく、自ら健康課題を把握し解決する主体として捉える住民参加型アプローチが重要である。住民、医療関係者、行政が対等な立場で対話し、課題の把握から活動の計画・実施・評価まで協働することで、地域の生活や文化、ニーズに即した持続可能な活動につながる。国際看護協力の実践者には、一方的に支援するのではなく、関係者をつなぐ調整役・促進役として相互の学びと協働を支え、住民自身が継続して健康課題に取り組める仕組みを形成する役割が求められる。
⑤ 国際看護と異文化看護は密接に関連しているが、両者は同一ではない。看護は文化だけでなく、地域の気候、経済状態、社会状況、生活環境など多様な要因の影響を受ける。国際看護はこれらを総合的に考慮して実践する看護であり、異文化看護はその中で特に文化的要因に着目した看護と位置づけられる。レイニンガーは文化ケア理論を提唱し、文化には多くの集団に共通する「普遍性」と、文化や集団によって異なる「多様性」があることを示した。また、文化を理解するためには、対象となる人々の内側からの見方である「イーミック」と、専門家など外部からの見方である「エティック」の双方が重要である。国際看護では、看護職の価値観や専門的判断だけで対象を理解するのではなく、患者や住民が健康や病気、生活、ケアをどのように捉えているかを理解する必要がある。そのため、対象者の文化的背景や価値観を尊重するとともに、社会・経済・環境などの状況も踏まえ、双方の視点を調整しながら、その人や地域に適した看護を実践することが重要である。
キーワード
① メディア・リテラシー ② 進化する国際看護とともに、―10年後の看護 ③ レイニンガー ④ 調査と研究方法 ⑤ 地域保健医療活動、住民参加型アプローチ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題
予習として、教科書の該当のところと事前にシラバスを読んでくる。
復習として、授業内で提示された資料やサイトを参考に、メディア・リテラシーについて、医療の倫理、研究倫理について自分なりの考えを述べられるようにする。これから国際看護学を活かしていきたいことを考え述べられるようにしておく。国際看護にも用いられるレイニンガーの理論について述べられるようにする。調査と研究方法、住民参加型アプローチについて述べられるようにする。各授業で回答した問題について復習し、キーワードについて述べられるようにしておく。予習、復習、授業内で重要とした内容と視点は履修判定にも関連するものの場合がある。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
グローバル化と国際看護
国際的な視点で看護の対象である「人間」の多様性についての問題に、記述できる。
世界の人口爆発と世界には、取り組むべき課題として、紛争、貧困、感染症、自然災害など、身近な生活の安寧が阻害される項目とどのような国際協力を実施しようとしているのか記述できる。グロ-バル化globalization(グロ-バリゼ-ション)の定義が記述き、それから派生する課題について項目として述べられる。日本における国際看護の重要性について。多様な異文化の人々についても、理解する必要性を例に挙げて自分の考えを述べられる。国際看護を学修してのこれからの看護の課題と各自が取り組める者についてもべられる。海外研修の実際と課題・メディアリテラシ-について回答できる.開発支援の基本的知識として、国連との関連でミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs)にいて理解しておく。国際看護の仕事の理解と自己課題について記述できる。また、環境問題に関連する、地球温暖化、アジェンダ21,京都議定書、リオ+20などの用語について述べることができる。国際看護協会についても理解する。
国際看護、グローバル化、国際協力、人間の多様性、人口爆発、MDGs、SDGs、環境問題、地球温暖化、国際看護協)(ICM)
10
1、3,15回
看護の対象である「人間」の多様性・異文化理解
看護の対象は「人間」である。その対象は日本人だけではなく民族、国境、宗教を超えた異文化理解とともに、よりグロ-バルな視点、看護の対象である「人間」の多様性についての問題について,記述できる。国際社会の中で,多様な文化を理解する第一歩は,多様な人々の生活を知ることである。人を尊重する看護とは何かを考えていく、人を尊重する看護とは何かについて具体例を挙げて、国際的視野で述べられる。「国際看護の対象とはどのような人々か」①災害・紛争被害者、②開発途上国に住む人々。③在日外国人。③在外日本人(邦人)。⑤帰国日本人がどのような点に留意すべきか記述できる。外国人患者意受け入れ医療機関認証制度(JMIP))は,医療機関の外国人患者の受け入れ体制等について審査・認)を行う制度であること。また外国人が利用する医療ツーリズムについても学修しておく。文化的な側面を重視する看護理論についてレイニンガ-の看護について述べられるようにする。
異文化理解、在留外国人、ハラル認証、在留カード、外国人受け入れ医療機関制度、。発展途上国、在日外国人。在外邦人、帰国日本人、医療ツーリズム、レイニンガ-、多様な文化
10
2、4回
国際協力についての理解、進化する国際看護
国際協力にどのようなものがあるか,特に日本の国際協力の現状を回答できる。日本のODA(政府開発援助)により行われているJICA等の役割とその活動内容について述べられる。日本が世界の人々にどのような支援が可能なのか回答できる。看護職の国際移動は送る側と受けいれる側にそのような影響をもたらすか回答できる。EPA(経済連携協定)看護師候補の日本の受け入れの経緯の内容を理解する。看護師の国際移動のプッシュ要因(現地から出たくなる要因)、プル要因(そこに行きたくなる要因)について、日本に来て働いている外国人看護師の出身国の現状を復習し、自分の考えとして記述できるようにしておく。国際看護における調査・研究とその倫理。住民参加型アプローチについて述べられるようにする。
政府開発援助(ODA)、JICA,、NPO、NGO、EPA、調査研究、参加型アプローチ
10
3、4,13、15回
人間の安全保障、国際機関についての理解
各国際機関の設立目的や活動内容について記述できる。特に。国連の専門機関には、国際労働機関(ILO)、国連食糧農業機関(FAO)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、世界保健機関(WHO)などがある。総会により設立された国連の下部機関としては、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連人口基金(UNFPA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連大学(UNU)、国連児童基金(UNICEF)、特に看護や保健と関係の深い 、 世界保健機関(World Health Organization WHO)についても各機関の役割が述べられる。「人間の安全保障」とは何かについて述べられる。紛争や難民についての問題と解決について自己の考えを記述できる。。
国際機関、WHO、ILO,UNICEF,人間の安全保障、紛争と難民、UNHCR、MDGs、SDGs、ユニバ-サルヘルスカバレッジ
10
2、3,7、8回
プライマリヘルスケア
プライマリヘルスケアとはなにか。アルマ・アタ宣言とはどのような背景でなされたのか。プライマリヘルスケアが提唱されるまでの背景や経緯が述べられる。プライマリヘルスケアの4原則である、「住民参加」「地域資源の有効活用」「適正技術」「各分野の協調と統合」があり、その後さらに「ニーズ指向性」「持続可能性」が加えられる。基本的な保険医療サービス活動の8項目。①健康教育、②栄養改善。③安全な水の供給と基本的な衛生環境。④家族計画を含む母子保健。⑤予防接種。⑥地方特集の疾病の予防と対策。⑦一般的は病気や外相根の適切な治療。⑧必須医薬品の供給がある。プライマリへルス推進のための国際看護師協会の活動や必要な方策について復習しておく。
プライマリヘルスケア、アルマアタ宣言、国際看護師協会。
10
1、2、9回
国際移動する看護師、国際的活動するための道
看護の国際交流として,日本は開発途上国への看護教育の支援を実施している.看護の国際交流として,日本は(外国人研修生)の受け入れを実施している.看護の国際交流として,日本は年海外協力隊への参加を実施している.外国で取得して看護師免許の認定はされていない.経済連携協定( EPA )による外国人の受験が認められるようになり、日本で就職できる看護師は,日本の看護師国家試験に合格し.厚生労働 大臣から免許が与えられた者である.看護職の国際移動は送る側と受けいれる側にそのような影響をもたらすか回答できる。各自が国際看護の関連してのキャリアについてNELE-X,OSHE,ワーキングホリデー、インターンシップ、JICA,現役参加制度などのキーワ―ドを活用しながら、その学び、活躍の場について述べられる。
看護師の国際移動、経済連携協定(EPA)、国際交流、外国人の受け入れ
10
5,12.14回
災害看護・紛争と難民
人道支援である災害支援と紛争と難民支援について回答できる。災害の場面でどのようなことが起こりうるか述べられ,その場面での看護について記述できる。災害のトリアージに関するものなど)を確認しておく。自然災害と人為的災害にはどのようなものがあるか、NBC災害、CBARN災害、特殊災害とは何かについて述べられる。災害のサイクルと必要な支援について記述できる。災害に対応する災害派遣医療チーム(DMA)について説明できる。在日外国人、外国人観光客の災害時の課題について述べられる。また、大規模災害について、国際的な視点からみた災害看護の重要性が記述できる。紛争や難民、戦争における子どもの兵士についてそれらの問題と解決について自己の考えを記述できる。難民を支援する国連機関についてその名称と活動内容述べられるようにしておく。
災害看護、災害のサイクル、トリアージ、自然災害、NBC災害、CBARN災害、DMAT,紛争と難民、子どもの兵士
10
7.10回
感染とスティグマ
感染症法と感染症分類について、感染症法では、1~5類に感染症が分類され、1 類は輸入感染症と してエボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱 痘そう、 南米出血熱 ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱の 7 つがあげられている。結核は 2 類感染症に分類されているなど関連づけの問題に解答できる。エイズの機序や感染経路、治療法等に対の問題に解答できる。アウトブレイク、エピデミック、パンデミック、新興感染症、再興感染について述べられる。症とは、エピデミックが同時期に世界の複数地域で発生することを学修する。輸入感染症、新型コロナ感染症(COVID-19)に関連した問いに回答できる。IV/AIDS、世界の3大感染症についても述べられるようにする。
感染症法、感染症分類、アウトブレイク。エピデミック、パンデミック、新興感染症、再考感染症、HIV/AIDS、世界の3大感染症
10
8回
健康格差と貧困
健康格差と貧困についての問題に解答できる。国際貧困ラインとはどれくらいかを覚え、また健康格差とはなにか、何故、貧困と結びつくのか自分の考えをまとめておくこと。また、貧困と関連する児童婚や子どもの権利について述べられるようにする。グローバリゼーションが健康格差に結びつく事例をあげよ。フェアトレードの方法は何のか行ける策になるかの出られること。世界で、日本でも起こる貧困と健康格差のじれを挙げて、その問題を解決すべく支援について考えられる意見を記述することができる。
健康格差・貧困、貧困ライン、児童婚、子どもの権利、フェアトレード
10
9,10回
リプロダクティヴヘルスの理解・性の多様性-LGBTへの理解
リプロダクティヴヘルスとは何か,定義が述べられ,その具体的事例に沿って回答できる。リプロダクティブヘルスとは何かについて述べられること。カイロで開かれた国際人口開発会議(ICPD)(カイロ会議)と第4回世界女性会議(北京会議)で提言されたことについて述べることができる。開発途上国のリプロダクティブヘルスの特徴:「4つのtoo」:too young(若すぎる妊娠・出産)、too short(短すぎる出産間隔)、 too many(大勢の子どもたち)、too old(高齢になるまで産み続ける)などで、母子の健康を害する点について述べよ、安全な母性、出産に必要なことを記述せよ。性感染症に関する問題に解答できる。
ジェンダーとは何かについて述べられること。性の多様性とLGBT、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダ―の頭文字で、性の多様性を表している。それらのことにに関連する問題に回答できる。「モントリオール宣言」、第3回国連総会で採択された「世界人権宣言」ではどのような人権が取り上げられたか述べられる。家族計画とは何か、その必要性と健康上の課題について述べられる。女性性器切除(Femaile Genital Mutilation:FGM)の施術の問題点について述べられる。
リプロダクティヴヘルス、カイロ会議、北京会議。開発途上国。安全な出産、性感染症,ジェンダー、性の多様性。、LGBT、女性性器切除(FGM))
10
6,8、11回
評価方法
期末試験(100%)によって評価する。
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2026)
参考文献
*UNICEF『世界子供白書』最新版 UNICEF『基礎リーフレット』最新版] *国際看護学、編集:樋口まち子、メジカルフレンド社(2025)*もっと知りたい!話したい!セクシャルマイノリティ 1、著者:日高康晴 汐文社、(2017)*もっと知りたい!話したい!セクシャルマイノリティ3、著者:日高康晴 汐文社、(2016) *母性看護学概論 ウイメンズヘルスと看護 編集:新藤幸恵、メジカルフレンド社、(2017) *国際看護学入門、編集:日本国際看護学会、 医学書院(2020) *系統看護学講座 1.母性看護学、母性看護学概論 編集:森恵美他、医学書院(2025)*マザーテレサとその世界。DVD、監督:千葉茂樹(2003)*グローバルヘルス 世界の健康と対処戦略の最新動向、Richard Skolnik著、木原正博、木原雅子監訳、メディカル・サイエンス・インターナショナル改訂版 国際看護学 看護の統合と実践 開発途上国への看護実践を踏まえて、柳澤理子編著、PILAR PLESS(2017)*母性看護学概論 ウイメンズヘルスと看護 編集:綿阿部浩子他、メジカルフレンド社、(2026)*国際看護-国際社会の中で看護の力を発揮するために、改訂第2版、森淑江、山田智惠、正木収恵、南江堂(2025)*知って考えて実践する 国際看護 第2版、著者:近藤麻理,医学書院、(2005)
実験・実習・教材費
授業中の資料は配布する。