区分 専門科目-統合看護
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
4年次の『看護研究』を履修するためにはこの科目を履修し単位を修得しておく必要がある。看護研究方法論では、日常におこる現象や、看護実践の場における観察から研究課題を発見する感性を涵養し、その根拠を提示するための科学的なアプローチのしかたや分析方法を考えることができることを目指す科目である。また、文献を活用して自らの課題研究を深められるように、看護研究の必要性や、研究の目的・方法、研究のプロセスを理解し、研究計画書の作成を行うことで4年次の「看護研究」に対する能力を養う。具体的には、研究の種類と特徴、研究の実施の流れを理解、文献検討、量的研究と実験研究、質的研究、科学的探究方法、研究における倫理、看護研究のクリティークなど、基本的な研究方法の知識を持ち、文献を活用した自己の研究課題に取組む科目である。


科目の目的
看護専門職者には、継続学習や課題探究学習、自己研鑽、高度専門職として必要な研究能力を養うことが求められる。看護研究方法論の目的は、授業を通し、各領域実習前に「看護研究について」や「看護研究の進め方」等を理解し、各論領域実習における看護実践での疑問、看護場面におけるさまざまな事象への関心をもってもらうこと、また、4年には各学生が看護研究を行うため、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することである。
到達目標
・看護研究の進め方やいくつかの研究デザインがあることを理解できる。
・研究目的に応じた研究デザインの種類および違いを理解できる。
・看護研究のための文献検索方法が理解でき、自ら検索できる。
・文献を自分なりに読むことができる。
・文献をクリティークする視点を理解できる。
・看護研究に必要な倫理を理解できる。
・研究計画書の書き方を理解し、研究計画書を作成できる。

科目の概要
看護研究方法論では、第1回では「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方を概説する。第2回では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生が文献検索を行ってみる。第3回では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理の重要性、また遵守すべきことを学修する。第4回から第10回まで研究デザインを概説し、研究目的に合った研究デザインについて理解する。第11回と12回では、第2回で、学生自身が文献検索し、実際にコピーした文献を読んでいく。その際、クリティークの視点で文献を読み解いてみる。第13回で、研究計画書の作成方法を概説し、第14回、第15回で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第1回~15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得する。
科目のキーワード
看護研究、研究テーマ、研究目的、研究デザイン、文献、クリティーク、研究計画書、研究倫理
授業の展開方法
科目担当者は各教員が博士の学位を有し、研究実績を持つ。本科目は、看護研究方法の基礎的知識を教授する科目である。授業回数15回1単位の科目であり、講義と演習で構成している。講義においては、看護研究を進める上で必要な知識を学修し、その都度、必要な演習を行う。研究デザインの種類を学修し、研究テーマや研究目的と研究デザインの関連を理解する。演習では、文献検索や研究計画書の作成においては、ノートパソコンを持参し、文献検索を行い、テーマから研究目的の絞り込みを各自で試みる。また後半に、研究計画書の作成を試み、看護研究の基礎的知識を修得する。
オフィス・アワー
別宮直子:研究室710:月曜~金曜お昼休み
E-mail:n-bekku@uhe.ac.jp
(実習中など不在となるため、事前連絡が望ましい)
岡多枝子:研究室712:月曜~金曜お昼休み
E-mail:t-oka@uhe.ac.jp
佐伯由香:研究室:701
Email:y-saeki@uhe.ac.jp
髙田律美:研究室705:月曜・火曜・木曜・金曜昼休み
E-mail:n-takata@uhe.ac.jp
面談後や必要時はメ-ルにて対応いたします。

科目コード ERQ06
学年・期 3年・前期
科目名 看護研究原論
単位数 1
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間 【講義】30h
【予習・復習】15h
前提とする科目 看護学概論Ⅰ 看護学概論Ⅱ 統計学 各専門科目の看護学概論 各看護学援助論Ⅰ・Ⅱ 基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ
展開科目 本科目は、3年次後期の各専門領域看護学実習での看護研究対象者や事象を考える基盤となる科目であり、4年次の看護研究(卒業論文作成・研究発表)へと発展する科目である。
関連資格 看護師 保健師
担当教員名 別宮直子・岡多枝子・佐伯由香・髙田律美
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 看護研究の進め方(別宮) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第1回目の本コマは、本科目の授業構成を概説し、授業の流れ、看護研究の進め方を理解する回である。

"①独自作成の授業資料p.1~4,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.4~11.
②独自作成の授業資料p.5~16,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.16~23,34~42.
③独自作成の授業資料p.17~19,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.42~44.
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コマ主題細目 ① 看護研究とは ② リサーチクエスチョン ③ 看護研究の進め方
細目レベル ① 「調べること」と「研究」の違いを概説する。調べることは、高等学校までの学修において行われてり、「自分には情報がないが、すでにわかっているかもしれない」という状況のときに行われる。研究は、「調べてみたが、いままで誰もそのことを知らなかった」ときに行われ、研究を行う場合は、「調べること」によって、すでに「わかっていること」と「わかっていないこと」の境界を明らかにしなければならない。看護研究は、看護の実践・教育・管理など、直接・間接的に看護ケアに影響を与える事象について行う研究のことであり、看護研究は、事象の中にあり、これまで明らかにされてこなかった(1)看護のはたらきかけを抽出したり、看護実践の(2)効果を検証する役割があることを理解する。

② 研究方法を学ぶことで身に着くさまざまな力を研究力というが、看護実践の質向上には研究力が必要となる。臨床の場で「どうなっているのだろう?」「このケアは本当に正しいのだろうか?」「もっと効果のあるケアはないのだろうか」臨床の場で疑問を抱き、そのことを研究を通し明らかにすることは看護実践の向上につながる。そこで得られた結果は、看護実践の根拠となり、最良のケアの追求とEBP(科学的根拠に基づく実践)となる。そのため、看護研究において、非常に重要となる問いが「リサーチクエスチョン」である。リサーチクエスチョンとは、研究によって明らかにしたい問いであり、(1)疑問を書き出すことから始まり、(2)研究によって、明らかにできる疑問、研究する意義のある疑問かなど、良いリサーチクエスチョンは何かを理解する。

③ 看護研究の進め方では、リサーチクエスチョンの決定から、研究計画の作成、研究の実施、研究の解釈・まとめ、そして、看護研究論文作成と繋がることを概説する。看護研究を進める上では、看護研究計画書の中で、「緒言」や「はじめに」として論文で記載されるその研究目的に至った拝見、研究目的となるまでのリサーチクエスチョンの決定に至るまでが重要となり、疑問を書き出し、疑問を絞り込むこと、また、疑問の絞り込みでも重要となるのが、第2回で学修する文献検索であることを理解する。その際、より良いリサーチクエスチョンにFINERの基準である、1)実施可能か、2)興味深いか、3)新規性/はじめての試みか、4)倫理的か、5)社会的な必要性を検討することが必要となることを理解する。

キーワード ① 研究 ② 看護実践の向上 ③ リサーチクエスチョン ④ EBP ⑤ 研究の進め方
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習として、「調べること」と「研究」の違い、看護研究を行うことが看護実践の向上に繋がり、看護実践の向上が看護研究の意義であること、リサーチクエスチョンが重要であり、良いリサーチクエスチョンとは何かを押さえる。また、看護研究を進めるには、リサーチクエスチョンの決定から、研究計画書の作成、実施、結果、解釈・まとめと看護研究論文作成と繋がることを再度理解する。
予習としては、次回は文献検索の方法から、実際に文献検索を行ってもらうため、自分の興味や関心、疑問に思うことは何かを各自が考えておき、授業に取り組めるよう準備しておく。
また、ノートパソコンを持参し、検索を行うため、PCのOSのアップデートなどを事前に行っておくこと。
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2 文献検索の方法(別宮) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第2回目の本コマは、興味のあるテーマについて、文献検索を実際に行う。

"①独自作成の授業資料p.1~9,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.50~59.
②独自作成の授業資料p.10~14,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.60~64.
③独自作成の授業資料p.15~18,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.64~65."











コマ主題細目 ① 文献検索システムと文献の種類 ② 医学中央雑誌における文献検索の方法 ③ 文献検索の実施
細目レベル ① 文献検索とは、研究を行うために、必要な情報をさがし出すための技術であり、その方法として文献検索システムがある。文献検索システムとは、世の中に出版された論文や書籍についての情報を集めて、簡単にさがし出すことができるシステムであること、看護学分野で使用される文献検索システムを概説する。日本語では医学中央雑誌・最新看護検索Web・CiNiiがあり、英語ではPudMed・CINAHL・Cochrane Libraryなどがある。また、文献検索によって検索される文献には学位論文、学術雑誌論文、一般専門誌論文がある。学位論文は学士論文、修士論文、博士論文があり、学術雑誌論文は原著論文、研究論文、総説、短報、レターなどがあり、伊大庵専門誌論文は特集や解説があることを理解する。

② 文献検索システムの中でも、学士の看護研究において汎用される医学中央雑誌における文献検索方法を概説する。人間環境大学ホームページ内の附属機関である図書館をクリックし、データベース・電子ジャーナルに進む。データベース・電子ジャーナル一覧から医中誌Webをクリックし、ログインを行う。医中誌Webにログインしてからは、検索語に、研究テーマに関連するキーワードを入力し検索を行う方法を概説する。その際、絞り込み条件を設定でき、文献の種類や事例研究の有無、発行年の制限等が行えること。また、検索後の画面について、記載されている内容が何を意味するかを概説する。また、文献検索方法とは別に、文献検索を行った年月日を記録しておくことは、文献検索では重要となることを理解する。

③ ここでは、①②の説明を踏まえ、実際に医学中央雑誌を用いて文献検索を試みる。②でキーワードから絞り込みの変化、絞り込み方法を説明しているため、各学生が興味や疑問を抱いたテーマについて、各自でキーワードを入力し、検索結果を確認する。検索結果による文献数および各文献のタイトルから、自身の興味・関心を抱いた内容に合致した文献であるかいなかを調べる。また、検索ごとでキーワードを変えることで、検索ごとの文献数の違いを試み、自身の研究テーマに近いキーワード、また、研究テーマと合致した文献の確認方法を学ぶ。これらの作業を演習用に作成したワークシートのステップに従って行い、リサーチクエスチョンの決定に向かう上での文献検索の重要性、方法を理解する。また、文献検索後には、文献入手方法について概説し、第11回に向けて、入手可能な文献を1件準備することを課題とする。

キーワード ① リサーチクエスチョン ② 文献検索システム ③ 医学中央雑誌 ④ キーワード ⑤ シソーラス
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習として、医学中央雑誌を用いた文献検索方法を復習する。実際に、ログインし、自身の興味や疑問に思っていることに関するキーワードを入力し、検索を行う。また、その中から、自身の興味や疑問に最も合致し、入手可能な文献を第11回の授業までに準備しておくことが必要である。文献数の絞り込みが難しい場合や自身の興味や疑問に合致した文献が見つからない場合には、疑問を抱いたリサーチクエスチョンの設定を再考すること、キーワードの設定を見直すことが必要となる。今回の復習は授業後半の演習に影響するため、しっかりと授業時間外で取り組むことが求められる。
第3回に向けた予習では、看護研究を行う上での研究倫理について、看護学概論の教科書の指定ページを読んでおき、予習することが望ましい。
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3 看護研究倫理(別宮) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第3回目の本コマは、看護研究を行う上で必要な研究倫理について概説する。

"独自作成の授業資料p.1~8,参考図書:系統看護学講座「看護倫理」、医学書院P24~28,系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.86~88
②独自作成の授業資料p.9~14,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.88~94
③独自作成の授業資料p.15~20,参考図書:系統看護学講座「看護研究」医学書院、p.94~108"











コマ主題細目 ① 研究における倫理的配慮:その背景 ② 研究における倫理的配慮:対象者の権利 ③ 研究活動における不正行為
細目レベル ① ここでは、研究倫理の歴史を概説する。20世紀医療の「負の歴史」とされる1930~40年代にナチス-ドイツで行われた医療従事者による大規模な非人道的行為は、過去に類例のない衝撃的なものであり、その非人道的行為にかかわった医師等がニュルンベルク裁判で判決を受け、その裁判で採択されたのが「ニュルンベルク綱領」であること、医学実験の被験者の自己決定権の確立に言及したニュルンベルク綱領の後、1964年「ヘルシンキ宣言」が採択され、その中で「医学研究の被験者の権利」が言及されていること、しかし、その後、タススギ―事件が起こり、この事件に対する反省をもとに、アメリカで「研究対象となる人間の保護に関する倫理原則のガイドライン」いわゆる「ベルモント・レポート」が公表された、歴史的背景を概説する。

② これらの歴史を踏まえ、研究における倫理的配慮、対象者を擁護する権利として、(1)情報を得る権利、(2)自己決定の権利(3)不利益を受けない権利、(4)利益を得る権利、(5)正当な扱いを受ける権利、(6)プライバシーの権利、匿名の権利等があることを概説する。(1)情報を得る権利では、研究対象者が、研究に参加するかどうかを決めるために、研究目的・意義、研究方法、対象者に選ばれた理由、研究への参加によって受けるよい影響やわるい影響、質問の機会を得る方法、研究参加に同意する方法や参加を辞退する方法、プライバシー擁護や個人情報保護の方法、研究成果の公表方法、データの保管や破棄方法、研究者の所属や連絡先などについて、十分な情報を得る権利を意味する。このように、情報の中に、他の権利が明記されていること、記載する必要があることを理解する。

③ 研究活動における不正行為は後を絶たず、文部科学省は「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を2014年8月に公表している。その中で、(1)捏造や(2)改竄(かいざん)、(3)盗用について概説する。また、研究活動における研究倫理については、各研究機関に設置されている研究倫理審査委員会における審査を受け、承認されることが必要となる。本学における研究倫理審査委員会があり、人を対象として研究の場合、審査が必要であること、学部学生においても、ガイドラインに沿った倫理的配慮が必要であることを理解する。看護研究における研究倫理チェックリストを用い、研究者が研究倫理を遵守することが必要であることを理解する。また、学部生においても、研究活動を行う上で、研究倫理は重要であり、研究において、研究者の倫理観が問われることが多い。

キーワード ① 研究倫理 ② ニュルンベルク綱領、ヘルシンキ宣言 ③ 倫理審査委員会、研究倫理チェックリスト ④ 倫理的配慮 ⑤ 不正行為
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習は、研究活動を行う上で大変重要となる。研究における倫理的配慮として何があるか、まずは情報を得る権利として、研究協力の説明では、研究目的・意義、研究方法、対象者に選ばれた理由、研究への参加によって受けるよい影響やわるい影響、質問の機会を得る方法、研究参加に同意する方法や参加を辞退する方法、プライバシー擁護や個人情報保護の方法、研究成果の公表方法、データの保管や破棄方法、研究者の所属や連絡先などについて、十分な情報を得た上で、研究への同意を得ることが必要であることを復習する。また、学部学生が犯しやすい不正行為として、レポート作成時に、引用を明記せずネットからの文章を用いたり、研究論文を作成するなど、自らが注意すべき部分を理解する。
予習は、量的研究について、図書館で研究に関する書物を見、どのような研究方法かを事前に調べておくことが望ましい。
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4 調査研究①研究デザイン(髙田) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第4回目の本コマは、研究デザインとして、質的研究と量的研究の相違について確認すると共に、研究の問いとデータの性質に応じて研究デザインが異なることを理解する。調査研究とは何かについて理解するものである。

"*看護における研究 第2版 、編集:南裕子、野嶋佐由美、日本看護協会出版会、(2020)第5章A B,Ep80-83,p102-107、11章p249-255
*【参考文献】系統看護 別巻 看護研究、著者;坂下玲子、宮芝智子、小野博史、医学書院(2021)p156-162

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コマ主題細目 ① 研究過程における研究デザインの位置づけ    ② 研究デザインの種類 ③ データの性質のよる分類 ④ 研究デザインによる別の分類 ⑤ 実態調査研究とは何か、その進め方
細目レベル ① 研究過程における研究デザインの位置づけ:研究デザインとは研究の全貌であり、研究を考えるうえでの研究全体の青写真・枠組みである。研究の問いに対する答えを得るために立てられた調査計画であり、構造のことである。研究デザインの位置づけは、看護実践での看護上の問題の決定後、看護介入をするのに、看護計画を立て介入方法を決めることと同様な段階。研究デザインは研究者が取り上げた研究課題や研究の問いを導き出す方法のこと。研究過程では、まず、研究領域の決定をした後、文献検討により研究課題を明確化る。その後研究の目的(目標設定)をする。この後に研究デザインの選択(研究枠組の構築~概念の定義/変数の選択)をする。研究課題に答えることがきるように、その研究課題に則した研究デザインを模索し決定する。そのプロセスを学修する。

② "研究デザインの種類:看護研究に用いている研究デザインの分類はさまざまに意見あるが一般的に、実験研究デザイン、準実験研究デザイン、非実験研究デザインに分類される。
「これが何であるか?」という研究の問いは、まだよくわかってない現象を質的に記述すことが可能な、質的記述的研究デザインである。「何が起こっているか?」という研究の問いは、少なくとも「これは何であるか?」は判明しているが「それはどのような状況でおこっているか?」は判明していない場合の問いの立て方であり、数量化や分類かが可能であるため、量的記述的研究という。「要因間で何が起こっているのだとうか?」という問いは、研究で取り上げようとする現象の中で、どのよう因果関連しているかについて推論できるときに、要因と要因との関係を検証しようとする場合の問いの立て方で、仮設検証型研究としする。「~を起こすためには、どうすればよいか?」という研究の問いは因果県警を案k修士、それを検証しようとしている場合の問いの立て方であり、因果関係検証型研究デザインという。これらの研究デザインを学修する。
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③ データの性質のよる分類:データの性質のよる分類には<質的研究と量的研究>があり、取り扱うデータが言葉である場合が質的研究と言う。参加・観察・面接等によりデータ収集し、語りや場面の解析をする。量的研究が取り扱うデータは数値であるため、データは測定、計量して収集し、統計解析する。<前向き調査と後ろ向き調査>とは前向き調査とは、因果関係を検討するための疫学調査法の1つである。現時点での原因への曝露の有無・程度別にいくつかの集団を設定し、将来にわたって追跡調査して結果の発生状況を比較する。後ろ向き調査とは、因果関係を検討するための疫学調査法の1つである。現時点での結果別にいくつかの集団を設定し、過去にさかのぼって原因への曝露の有無・程度などを調査し比較する。データの性質により、どのように分類するか学修する。

④ "研究デザインによる別の分類:<因子探索研究>なぜそうなるかなと疑問医感じたとき、こうなるという概念を見つけだすもの。データ収集方法には、観察法、面接法、質問紙法など。<関係探索研究>調べようとしている問題に関係のあるものは何かを調べる。データ収集方法には、観察法。面接法、質問紙法などがあり、それらを通して、集めたデータは、数量で表し、統計処理できるようにする。<関連検証研究>ある状況と別の状況とが、どれだけその発生に関与しているか明らかにする。データ収集方法には、観察法、面接法、質問紙法などによってデータを収集し、関係を統計的手法により立証していく。<因果仮説検証研究>因果仮説検証研究とは、あることと、あることが「原因―結果」の関係にあることを、仮説を立て立証していく。因果仮説検証研究は、実験、観察法によってデータを収集する。
研究により明らかにしたいこと、研究の問いのレベルにより区分した、研究デザインの分類の仕方を学修する。
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⑤ 実態調査研究とは何か、その進め方:調査研究には実態調査研究と相関研究がある。実態調査研究とは、自分が知りたいことに関するデータを集めて、自分が知りたいことにはどのような特徴があるのかを示すための研究デザインである。国勢調査や街頭アンケートのようなもの。質的な研究とは違い、知りたいことを関係しそうなこと(要因)を数字に置き換えた量的データを集めて分析を行う、介入は行わずに自然状況を観察し、「どのように起こってうか」を量的に記述する。相関研究とは、自分が知りたいことに関連しそうな要因がある場合に、知りたいことを要因の関連性(相関)を明らかにするための研究デザインである。この研究には変数間の関連性を記述することを目的とする記述的相関研究、因果を探索するケースコントロール研究(症例対照研究)やコホ-ト研究などがある。実態調査研究の特徴として、この種の研究デザインは、実験研究デザインとは異なり、実験的操作を行わずに自然状況を観察し、何が生じているかを探求して、現象を量的に記述することを目的としている。そして、実態調査型の研究デザインは、仮説が存在しない、すなわち、仮説を導き出す概念枠組みも存在しない。主要概念と関連要因を構造化した研究の枠組みが用いられる。この研究の枠組みを基礎として、アンケ-ト調査が行われる。実態調査研究は、集団の状況について情報収集し、あるいは変数間の関係について情報を得ようとしている。研究の問いのレベルは探索的であり、変数間の関係としては、明確な予測を立てない研究である。ここでは実態調査研究とは何かを理解し、その特徴を把握すること。

キーワード ① 研究デザイン ② 研究デザインの種類 ③ 実態調査  ④ 調査項目 ⑤ 調査方法
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "予習として、本時のシラバスの内容を熟読してくる。第1回~3回目までに学修したことも、研究についての基本的な知識をもう一度確認し授業に臨むこと。
復習として、研究デザインにはどのようなものがあり。研究デザインは分類方法で区分のされ方に相違があるが、その違いに対する理解度を確認するべく、復習をする。わからない点があれば、そのままにせず、髙田のオフィスアワーに質問にくること。わからない点や曖昧な点について、理解できるレベルまで、到達させ、この後の研究の学修が円滑に進むための復習をすること。
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5 調査研究②量的研究(髙田) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第5回目の本コマは、調査研究のデータ収集方法とそれに関連する用語を理解する。調査研修のうちアンケートの作成方法・配布・回収方法について理解するものである。

"*看護における研究 第2版 、編集:南裕子、野嶋佐由美、日本看護協会出版会、(2020)第7章p136-171
*系統看護 別巻 看護研究、著者;坂下玲子、宮芝智子、小野博史、医学書院(2021)p156-162"











コマ主題細目 ① データとは・データ収集 ② 母集団とは何か ③ 標本の抽出方法 ④ データ収集の種類と方法と観察法 ⑤ 質問紙法と面接法
細目レベル ① データとは何か。データ収集について:データ(data)という言葉は、日常的によく使われるが、その意味は、「物事の推論の基礎となる事実、また、参考となる資料・情報」とされている。ここでは、「意味のある情報を引き出すための素材」と定義する。データを人が解釈し、意味を持たせたものが情報である。研究に置いてのデータとは、リサ-チクエッションをとくためにあつめられる文字、符号、数値などをさす。このうち研究者自らが集めるデータを一次データ、厚生労働省やWHOなどの公的機関か他の研究者などが収集した「すでにあるデータ」を二次データという。データの収集は研究を進めていくうえで最も重要な部分である。看護研究におけるデータの収集方法は、「観察」による方法と「質問・面接」による方法、「生体・環境の測定」による方法、などが主に使用される。これらの方法は、明らかにしようとする研究対象の違いによって、さまざまに使い分けられる。

② 母集団とは、標本抽出とは何か:母集団(population)とは、結論を引き出したい研究対象となる人々あるいは物の集団である。「研究者がリサ-チクエッションをとくために関心を持つ対象者の全体」を母集団という。母集団を考える際には、具体的な範囲を明確にする。さまざまな選択ができるなかで、自分が何を調べたいのか、自分の調べた結果をどのような人々に適応したいのかを考え、母集団を明らかにしておくことが重要である。どのように調べるのかは後で検討するとしても、まずは自分が誰を「母集団」にしたいのかを考える。母集団の確定後は母集団が決まれば、次に、その集団をどう調査するかという問題が生じる。関心ある母集団全部を調査することを全数調査といい、そればできればよいが、多くの場合はむずかしい。そこで、母集団の特徴を表すと考えられる一部である標本のサンプルを抽出し、母集団を確定する。このように母集団の一部を選びだすことを標本抽出(サンプリング)という。データ収集の基礎として母集団や標本抽出について理解すること。

③ 標本の抽出方法:標本抽出法の種類には確率的標本抽出法と非確率的標本抽出法がある。確率的標本抽出法は無作為抽出法、ランダムサンプリングとも言い、母集団から無作為に標本が抽出されす。母集団のすべての構成員が抽出される確率を同じにする方法である。これには、単純無作為抽出法、系統抽出法、層化無作為抽出法、クラスター抽出法がある。<単純無作為抽出法>は、作成されたリストより乱数表などを利用し。必要な表本になるまで、無作為に抽出する。<系統抽出法>は、1人目は乱数表などを用いて選ばれるが、その後は系統的に一定の間隔で標本が抽出される。通常、等間隔で選ばれるので、等間隔抽出法ともいう。<層化無作為抽出法>母集団を主著な要素によって、あらかじめ2つ以上の層に分け、そこから標本を無作為に抽出する方法である。層化は、年齢や性別などの属性に基づくことが多い。母集団の構成に比例して抽出をする場合を比例層化抽出法という。<クラスター抽出法>は、無作為抽出を行うためには。あらかじめリストが必要であるが、母集団のすべての構成員のリストを作ることが難しい場合が多い。そこで、連続的にクラスター(集団)の無作為抽出を行う法王である。連続的な段階を経るので、多段抽出法ともいう。非確率的標本抽出法は作為帝に標本を抽出する方法である。非確率的有意抽出の総称として有意抽出ということもある。この抽出方には、便宜的標本抽出法、割当標本抽出法、有意抽出法がある。<便宜的標本抽出法>は情報を得やすい人々(物)を対象とする方法である。偶発的標本抽出法ともいう。その中には、はじめに標本を選んだ人に、条件に合う他の対象者を紹介してもらう、雪玉標本抽出も含まれる。<有意抽出法>研究目的を最も達成できそうな対象を研究者が意図的に選ぶ方法。

④ データ収集の種類と方法と観察法:研究のために収集されるデータとしては、(1)数量データ(身長、体重、年齢など)、(2)分類データ(性別、血液型、疾患名など)、(3)記述データ(文章で記述されたもの)、(4)映像データ(写真やビデオで写したもの)などが挙げられる。その方法には観察法があり、観察とは、「そのものがどういう状態であるか、ありのままの姿を注意してみること」であり、研究を遂行していくための骨組みの部分である。観察から得られるデータの種類には(1)個人の特性と健康状態、(2)言語的コミュニケーション、(3)非言語的コミュニケーション、(4)健康・生活活動、(5)達成・遂行の能力、(6)環境特性などである。その観察の方法には参加観察と非参加観察がある。参加観察とは、観察者が非観察者の行動のもつ意味を十分に理解できにくい場合や、特にコミュニティ性の強い言っての集団を調査する場合に、外部からの観察のみでなく、その集団の構成員として参加して行動をともにしながら観察する。非参加観察はとは、被観察者の行動を第三者として観察する。これらの方法を学修し、データ収集をどのようにしていくかを理解していく。

⑤ "観察の手段と方法、質問紙法と面接法:観察の手段と方法には、非構成的観察法があり、できる限り観察者自身の価値観や偏見、および前提条件を省き、あらかじめ観察の視点を構造化せずに多角的に観察する方法。観察日誌、フィールドノートなどを作成する。観察法には他に、構成的観察法があり、これはあらかじめ観察の視点を限定して、特定の行動や事象の変化を捉えようとする方法。評定尺度化は観察情報を客観的に把握していくために評定尺度を使用する。観察対象となる行動や事象について評点をつける。リッカート尺度はある特定の事象に対する個人の態度を測定するための態度測定法の1つであり、数段階の選択肢の中から1つ選択する方法。SD(Semantic Differential)法は、人が抱くイメージや心理的な意味を数量化するための手法。方法は、検察対象となるイメージや感情的な意味を代表するような形容詞を設定し評定尺度で答えてもらい、そのデータに基づいて、因子分析を行い、概念間の関係性を明らかにする方法。質問紙法とは、一般的にアンケート調査が広く行われている。回答者と研究者が直接かかわることなく、回答者が与えられた質問項目に対して紙面に記入したものを分析していく方法。面接法は面接者が対象者に直接対面して情報を入手する方法である。これらを理解しデータ収集を行うことが重要であることを学修する。


キーワード ① データ収集 ② 母集団 ③ 標本の抽出 ④ 信頼性と妥当性 ⑤ 質問紙法と面接法
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "予習として、本時のシラバスの内容を熟読してくる。第1回~4回目までに学修したことも、研究についての基本的な知識をもう一度確認し授業に臨むこと。
復習として、データとは何か。データ収集について、具体的には、データ収集の種類と方法と観察法、質問紙法と面接法研究についてテキストや授業で配布したレジメを参考に内容の理解度を確認する。わからない点があれば、そのままにせず、髙田のオフィスアワーに質問にくること。わからない点や曖昧な点について、理解できるレベルまで、到達させ、この後の研究の学修が円滑に進むための復習をすること。

6 調査研究③量的研究(髙田) 科目の中での位置付け "本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第6回目の本コマは、調査研究に関連するデータの集計方法について理解する。記述統計や推計統計について説明し、データの種類と明らかにしたい内容について分析方法が異なることを理解するものである。
*看護における研究 第2版 、編集:南裕子、野嶋佐由美、日本看護協会出版会、(2020)第8章p172-205第9章p206-213、p214-219
*系統看護 別巻 看護研究、著者;坂下玲子、宮芝智子、小野博史、医学書院(2021)p203-234"











コマ主題細目 ① データ集計と集計方法 ② データの分析、記述統計 ③ データの分析、記述統計に必要な用語 ④ データの分析、推測統計 ⑤ 実態調査研究のプロセスと研究計画書の書き方
細目レベル ① データ集計と集計方法:集計とは、データ収集で得られたものを、的確に分類し集計していく過程である。集計作業で、統計表、結果表で表され、整理統合され、全体の情報に位置づけられる。研究計画の段階で、集計・分析方法を考える。結果は、どのような図表で表すのか、コード化・カテゴリー化するのか等準備する。その後、データの点検、編集、コーディングを実施していく。得られたデータは収集したデータは、その集団の性質を把握するために分析をする。データクリーン:データクリーニング (data cleaning)は回答者の誤答・誤記入(誤字、脱字の修正、)、表記ゆれ、誤解、不注意・勘違い)、重複データ、欠損データ(無回答・無記入)を探し出し、削除や修正、正規化などを行ってデータの品質を高めるために実施する。コーディングは、回答項目やカテゴリーごとに、データを特定のより的確なコードに置き換える(符号化する)作業のこと。粗データを分析可能なデータに転換する作業である。コーディング案を作成し、実施する。

② データの分析、記述統計:量的データ分析の統計的分析手段3つある。記述統計は収集したデータを簡潔・明瞭に数量で記述する方法、(その集団の性質を把握するために分析をする)である。それには、以下のものを使用する。度数分布、代表値(平均値・中央値・最頻値)、正規分布、変数間の関係の分析(ピアソンの積率相関係数、スピアマンの順位相関係数、ケンドールの順位相関係数、カイ2乗)である。それらのグラフ表現を学修していく。変数の種類には以下のものがある。独立変数(説明変数):何かの変数の値を予測するために用いられる変数(x )従属変数(目的変数):予測される側の変数(y )。尺度としては 名義尺度:違いを表しているが上下関係はない。例:性別,血液型,出身地,学類→質的変数。順序尺度:違いと上下関係を表しているが目盛は等間隔ではない。例:成績のSABCD、相撲の番付,英検の級,FIFAランキング→質的変数。間隔尺度:違いと上下関係を表していて目盛が等間隔であるが、0が何もない状態と同じではない。間隔尺度は,加減の計算のみ可能。 例:成績,摂氏の温度(量的変数)があり、比率尺度:違いと上下関係を表していて目盛が等間隔であり、0は本当に何もない状態である。比率尺度は,加減乗除の計算が可能。例:身長,体重,年齢,重さ,長さ,人口(量的変数)これらの基本的知識を学修していく。

③ データの分析、記述統計に必要な用語:変数の種類には独立変数(説明変数):何かの変数の値を予測するために用いられる変数(x )従属変数(目的変数):予測される側の変数(y )名義尺度:違いを表しているが上下関係はない。例:性別,血液型,出身地,学類→質的変数がある。順序尺度:違いと上下関係を表しているが目盛は等間隔ではない。     例:成績のSABCD、相撲の番付,英検の級,FIFAランキング→質的変数がある。間隔尺度:違いと上下関係を表していて目盛が等間隔であるが、0が何もない状態と同じではない。 間隔尺度は,加減の計算のみ可能であり、例:成績,摂氏の温度→量的変数である。比率尺度:違いと上下関係を表していて目盛が等間隔であり、0は本当に何もない状態。     比率尺度は,加減乗除の計算が可能。例:身長,体重,年齢,重さ,長さ,人口→量的変数 変数と変数の関係としては、変数が両方とも質的変数の場合はクロス表で傾向性を把握する。量的変数と質的変数の場合としては平均値で比較を行う。変数が両方とも量的変数の場合は相関関係で方向性や強さを検討する。これらの用語を例を提示して解説し、データ分析の理解を確実にしていく。

④ 推測統計:統計的推測とは、「データが与えられたとき、そのデータを発生している確率分布を推測すること」である。すなわち、真なる母集団から標本(データ)が得られたとき、その(一般には観測できない)真なる母集団確率分布を推未知の母集団の性質(平均・分散など)を標本の性質に基づいて推測することである。推定とは:母集団の特性を標本データから推しはかろうとすることである。未知の母集団の性質(平均・分散など)を標本の性質に基づいて推測することであり、無作為抽出された部分集団(抽出集団、標本集団)から抽出元全体(母集団)の特徴、性質を推定すること。検定とは:標本データから確率的に正しそうな仮説を選択すること。有意差があるかないかという結論を得るための手段である。    母集団の性質について推定した仮説と標本の観察結果と矛盾しないかどうかを調べること。 推計統計分析:平均値の差の検定、比率の検定、相関係数の検定などがある。

⑤ .研究の枠組の決定としては実態調査研究デザインの場合は、要因図を作成する。本調査に移る前に予備調査(パイロットテスト)を実施する。研究データの分析については回収した質問紙を、質問項目ごとにコード化し、統計ソフトを使って入力する。必要に応じて、再カテゴリー化や加算などを行い、変数を加工する。データ分析方法としては、度数分布、平均値、クロス検定、相関係数、無相関の検定、重み付けの計算をする。その後、要因―質問紙―データのつながりについて検討する。必要に応じて、再カテゴリー化や加算などをした後、行い、変数を加工する。データ分析方法としては、度数分布、平均値、クロス検定、などの計算方法を学ぶ。データの種類と尺度(名義尺度、順序尺度、比尺度等)と分析のつながりについて検討する。

キーワード ① データ集計 ② 記述統計 ③ 推測統計 ④ 名義尺度・順序尺度 ⑤ 比率尺度
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "予習として、本時のシラバスの内容を熟読してくる。第1回~5回目までに学修したことも、研究についての基本的な知識をもう一度確認し授業に臨むこと。
復習として、データ集計と集計方法と分析に関する用等復習し、統計的用語等は統計学で学んだ知識も含めての復習を必要とする。重要だと授業中に指摘した用語解説は記述できるようにすること。わからない点があれば、そのままにせず、髙田のオフィスアワーに質問にくること。わからない点や曖昧な点について、理解できるレベルまで、到達させ、この後の研究の学修が円滑に進むための復習をすること。

7 質的研究①(岡) 科目の中での位置付け 看護は実践の科学であり、それを支えているのが看護研究である。本科目では、日常におこる現象や看護実践の場における観察から、研究課題を発見する感性を涵養する。そして、課題解決のための根拠を提示する科学的アプローチのしかたや、看護研究の意義や方法、分析方法を考えられるよう様々な研究方法の特徴について講義する。また、研究を実施する上での倫理的視点について考え、最終的に研究計画書を記載できるように授業を展開していく。第1回~2回では、看護における研究の役割・意義(研究とは・看護における研究の課題を含む)について、また、研究過程の概観(研究課題の選択・研究課題と概念枠組みの明確化・研究方法の選定・研究データの収集と分析・結果とその解釈・発表)しながら、これからどのように研究を進めていくかのイメージをつかむ。さらに自己の研究課題をいくつか取り上げながら、先行研究をいくつか見つける。第3回では、研究における倫理の考え方と対応・研究対象者の権利と倫理審査体制などについて、基本的な倫理原則を踏まえた研究活動とは何かを議論する。第4回~第6回は、調査研究法について、第7回~第9回では質的研究法について、第10回~第12回は事例研究について、また研究計画書の書き方について説明する。第13回~第14回では、実験研究について、その基礎的知識を習得する。第15回では、自己の記載した研究計画書について、より適切な課題の明確化と課題の設定、課題に対する解決方法への取り組みについて議論する。
第7回目となる本時では、看護実践の臨床現場での実習やこれまでの専門科目などでの学習を想起しながら、看護臨床現場を想起した研究課題への質的アプローチを理解する。

独自作成の授業資料 

参考図書(以下の2冊)

南裕子,野嶋佐由美:看護における研究 第2版,日本看護協会出版会,p215-240, 2021.

川喜田二郎:KJ法-渾沌をして語らしめる,中央公論社,p.121-199, 1986.
コマ主題細目 ① 質的研究と看護理論 ② 質的研究方法の特徴(参加観察)・研究の目標 ③ 質的データの収集・検討・考察 ④ 質的研究の評価(クリティーク)
細目レベル ① 「質的研究と看護理論」に関するポイントは以下の2点の細目レベルに大別される。(1) 研究方法の種類:a質的研究法(仮説生成型・帰納的研究法):人の認識や行動など数値への変換が困難な対象を総合的、相互作用的にとらえる方法で、看護研究でも求められる、 b量的研究法(仮説検証:演繹的):研究対象は客観的存在で規則性・因果関係に支えられた事象は法則等が見出され数的処理により再現性を確保、 c混合研究法(ミックスドメソッド・リサーチ:mixed methods research)(トライアンギュレーション:triangulation):質的と量的研究など複数の研究法を組み合わせる方法 、以上の概要を考察・理解して計画立案に挑戦できる。(2)質的研究の種類:a事例研究(case study)、b歴史的研究(historical study) :過去の出来事や状況に関するデータを組織的に収集し分析評価、c内容分析(content analysis):質的手法としての観察で得たデータを量的に転換して用いる、d KJ法(Kawakita Jiro method) :川喜田二郎が開発した統合法 、eアクションリサーチ(action research):対象に働きかけて援助方法などを開発する研究法 、f民族誌学的研究法(エスノグラフィー:ethnography) :研究対象地域に住んで観察する文化人類学、 gグラウンデッドセオリー研究法(grounded theory procedure/technique) :データに根ざした研究を理論化する方法、h解釈学的・現象学的研究法 (hermeneutic phenomenological research) :主観的で相互作用的に生の体験を記述するアプローチ 、i混合研究法(ミックスドメソッド・リサーチ:mixed methods research)(トライアンギュレーション:triangulation) :質的と量的研究など複数の研究法を組み合わせる方法。以上のようなアプローチがあることを理解して概要を説明できる。
② 「質的研究方法の特徴(参加観察)・研究の目標」に関するポイントは、以下の5点の細目レベルに大別される。a 参加観察に共通する特徴:研究者自身が観察や面接を行う手立てを理解して説明することができる。b 研究者と研究対象との間に生ずる相互作用の意味を考慮しながら遂行することを理解できる。c 研究者は問題事象の生じている現場でその課題に取り組むことを理解して説明することができる。d 研究過程:概念の抽出・仮説の構築を目的として、概念枠組みは暫定的であるが、データ収集と分析を同時・螺旋形に実施し、結果と考察はデータからの抽出によることを考察・理解して説明することができる。e 研究の目的・目標:漠とした課題意識・研究背景から研究目的・目標を明確化する重要性を理解・説明できる。
③ 「質的データの収集・検討・考察」に関するポイントは以下の6点の細目レベルに大別される。(1) 参加者か研究者か:a 完全な観察者、b 参加者としての観察者、c観察者としての参加者、 d 完全な参加者、のそれぞれの立場を考察・理解して説明することができる。(2) 研究フィールドへの接近:どのように対象となる現場に入り込むかの手立てと意味を考察・理解して説明することができる。(3) 研究対象者:研究対象となる人々の選定や人数、観察・面接・質問紙などの方法などの概要を理解して説明することができる。(4) フィールドワーク:a観察ノート、bパーソナルノート、c方法論ノート、d理論ノートなどの概要を考察・理解して説明することができる。(5) 研究結果をもとにしたコーディングの概要を理解できる。(6) 研究仮説への導き:概要から仮説が生成され、理論が構築していく過程を考察・理解できる。
④ 「質的研究の評価(クリティーク)」に関するポイントは以下の8点の細目レベルに大別される。(1) 研究対象となる現象へのかかわり方の適切性を考察・理解して説明することができる。(2) 研究当初の背景に基づく意図や分類スキーマに関する具体的な説明および根拠(エビデンス)が明示されているかを検討することができる。(3) 研究の遂行過程における的確な描写が表現できているかを考察・理解することができる。(4) 研究データへのアプローチ・分析が研究全体とのバランスにおいて焦点化しすぎていないかを客観的に考察して評価することができる。(5) 収集した研究データの信頼性(具体的にどのようなデータをどのような方法で得たのか)と妥当性を検討することができる。(6) 研究結果をどのような方法で表現しているかを精査して理解することができる。(7) 当該研究者自身がとらえた事実の表現はどうかに関して考察することができる。(8) 研究結果が新しい発見に結びつくようなヒントを生むオリジナリティと社会的・研究的意義のあるものとなっているのかを考察・理解できる。
キーワード ① 質的研究と看護理論 ② 質的研究の種類 ③ KJ法(Kawakita Jiro method) ④ 質的データの収集・検討・考察 ⑤ 質的研究の評価(クリティーク)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時の予習:事前に配布された授業用資料を読んで出席する。特に朱書き部分についてはその方法をイメージしてくる。わからない用語や関心のあった用語にそれぞれ違うマークを付けて出席する。わからなかった用語は調べながら理解する。理解できない場合は、授業中に解決するよう質問をする。また、自分で質的研究の先行研究を検索して出席する。
本時の復習:授業中の小テストや授業資料の重要な個所を再度確認・アウトプットする。

8 質的研究②(岡) 科目の中での位置付け 看護は実践の科学であり、それを支えているのが看護研究である。本科目では、日常におこる現象や看護実践の場における観察から、研究課題を発見する感性を涵養する。そして、課題解決のための根拠を提示する科学的アプローチのしかたや、看護研究の意義や方法、分析方法を考えられるよう様々な研究方法の特徴について講義する。また、研究を実施する上での倫理的視点について考え、最終的に研究計画書を記載できるように授業を展開していく。
第1回~2回では、看護における研究の役割・意義(研究とは・看護における研究の課題を含む)について、また、研究過程の概観(研究課題の選択・研究課題と概念枠組みの明確化・研究方法の選定・研究データの収集と分析・結果とその解釈・発表)しながら、これからどのように研究を進めていくかのイメージをつかむ。さらに自己の研究課題をいくつか取り上げながら、先行研究をいくつか見つける。第3回では、研究における倫理の考え方と対応・研究対象者の権利と倫理審査体制などについて、基本的な倫理原則を踏まえた研究活動とは何かを議論する。第4回~第6回は、調査研究法について、第7回~第9回では質的研究法について、第10回~第12回は事例研究について、また研究計画書の書き方について説明する。第13回~第14回では、実験研究について、その基礎的知識を習得する。第15回では、自己の記載した研究計画書について、より適切な課題の明確化と課題の設定、課題に対する解決方法への取り組みについて議論する。
第8回目となる本時は、看護実践現場での研究課題解決に向けた研究計画作成を想起して、看護研究・看護実践の場で活用されている KJ法の演習に取り組む。

独自作成の授業資料 

参考図書(以下の2冊)

南裕子,野嶋佐由美:看護における研究 第2版,日本看護協会出版会,p215-240, 2021.

川喜田二郎:KJ法-渾沌をして語らしめる,中央公論社,p.121-199, 1986.
コマ主題細目 ① 看護研究・実践に活用する KJ法 ② 狭義のKJ法によるによるグループワーク ③ 質的研究の課題
細目レベル ① 「看護研究・看護実践に活用する KJ法」のポイントは以下の3点の細目レベルに大別される。(1) 創始者である川喜田二郎の社会課題に対する意識と時代背景、研究方法の概要を理解して、KJ法を用いた研究論文や学会発表などを検索、研究的及び社会的意義を確認する。(2)KJ法による質的研究(フィールドワークなどによるデータ収集・ラベル作成・ラベル配り・内容の消化・土俵づくり・ラベル集め・表札づくり・図解化・文章化)の概要を理解して説明することができる。(3) 研究着手:a研究目的と研究課題(テーマ)設定、b研究日時、c研究対象、d研究メンバーを設定して、研究に着手・開始するシミュレーションができる。
② 「狭義のKJ法によるグループワーク」に関するポイントは以下の6点の細目レベルに大別される(チームは数名が適当である)。(1) パルス討論: a研究目的・テーマを定める、b数名のチームで自由討論を行う、c討論の中でピンときたものをメモする、d一定時間bとcを繰り返して浮かんでくるものを出し尽くす。(2)ラベル作成:aパルス討論で浮かんだものやメモをラベルに記入する、b各1枚のラベルがひとつの「志」を持つように書く、c名詞止めではなく文章にする、dラベルは各自に20枚以内が無理のない枚数である、eひとつのラベルに書かれたデータが全体として訴えかけにひとつの中心性を持っていることの主意を考察・理解する、f必要に応じて「多段ピックアップ」の概要を理解して実施・チャレンジできる。(3)グループ編成:aラベル配り(ラベルを無作為に全員に配る)、b内容の消化(各自が持ち札の「志」を吟味して手前に空間配置する)、c土俵づくり(大きな紙の中心に二重円を描く)、dラベル集め(メンバーのひとりが「親」になって自分の持ち札を明瞭に読み上げて二重円の中心に置く、e他のメンバーは「親札」と「志」が近い「同志」のラベルを明瞭に読み上げながら土俵の距離感の良い所に置く、f親が「親札」と「同志」のラベルを読み上げる、gメンバー全員で品定めをしながらラベルを土俵の中心や外に置く、hセットになったラベル束をクリップなどで止める、iセットにならないラベルは第一段階の「一匹オオカミ」とする。 (4) 表札づくりaラベル集めでセットになったラベル束を取り出して一同の前に広げる、b各ラベルを読み上げてラベルの志の重要な局面を枚挙する、cセットになったラベルの「志」を統合する文章(表札)が浮上するのを捉える、d必要に応じて「核融合法」や「点メモ花火」の概要を理解して実施・チャレンジできる。(5)全体図解作成:a(3)グループ編成と(4) 表札づくりを繰り返すしセットになったラベル束を輪ゴムなどで止める、bラベル束が10程度になったところで一番上が表札になっているラベル束を模造紙などの上に配置する、cラベル束毎のまとまり(島)をデスクなどに広げて全体感を俯瞰する(島ごとにA4等の用紙に置いても良い)、d各島の配置が定まったら島の周りを実線で囲み「シンボルマーク」を付与する、e各島の間を「関係線」で結び必要に応じて最終的な各表札の頭に番号を付与する、fメンバー全員で各ラベル→表札→シンボルマーク→関係線→次の島の順に読み上げて確認する、g最終的に「一匹オオカミ」が残った場合はそれを一つの島として表示し「シンボルマーク」や「関係線」「表札の頭の番号」も付与する。(6)叙述化と研究発表の実際:a各ラベル→表札→シンボルマーク→関係線→次の島の順に叙述化する、b研究発表に向けて研究課題(テーマ)、問題の所在と研究背景、先行研究概観(レヴュー)、研究目的、研究方法、研究結果(叙述化した内容)、考察、結論、今後の課題、引用文献等から構成される研究論文を作成して「看護研究」の計画立案に生かす。(7)看護研究・実習・臨床現場等での活用:a学内外の研究会などにエントリーする(看護研究発表会など)、b発表を振り返って以後の看護研究・実習・臨床現場等での活用の礎とする。
③ 「質的研究の課題」に関するポイントは、以下の5点の細目レベルに大別される。(1) 信頼性:研究対象となる現象へのかかわり方の概要を考察・理解して説明することができる。(2) 妥当性:研究の概要を考察・理解して説明することができる。(3) フェーガハフの指摘する看護研究で陥りやすい問題の概要:a研究者自身の過去の経験に影響されて、今見ているもの、聞いているものにゆがみをつくる。b 研究者(看護師)にとって臨床の場は、疑う余地のない、当たり前のことと受け入れてしまいやすい。研究は、どうしてなのかと問うことが大切である。c援助者であることの習慣がついているため、傍観していられない。d目前の問題の解決に傾きやすい。e 研究の対象者から「わかっているはず」と思われやすいことに関して実習経験から考察することができる。(4) 問題の克服と研究者の資質の重要性を理解して説明することができる。(5)フェーガハフの提唱するレッスン: a知らない人に話しかけてそのプロセスを分析し自分の特徴を知る、b看護とは異なる接遇をしている場面を探して比較する、c商店やレストランなどに行き観察を行い看護では当たり前でも他では異なる体験をする、d文化から影響を受けている自分を知る、e研究者の役割を変えて現象にアプローチすることができる。
キーワード ① 看護研究に活用する KJ法 ② 臨床現場・看護実践に活用する KJ法 ③ 狭義のKJ法 ④ グループワーク ⑤ 看護研究計画
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時の予習:事前に配布された授業用資料を読んで出席する。特に朱書き部分についてはその方法をイメージしてくる。わからない用語や関心のあった用語にそれぞれ違うマークを付けて出席する。わからなかった用語は調べながら理解する。理解できない場合は、授業中に解決するよう質問をする。また、自分で質的研究の先行研究を検索して出席する。
本時の復習:KJ法のグループワーク及び授業中の小テストや授業資料の重要な個所を再度確認・アウトプットする。

9 実験研究①(佐伯) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。
第9回目となる本時では、実験研究の概要と、病院で行われている臨床研究の1つ治験について、その流れと進め方、治験実施の注意事項について学ぶ。

南裕子・野嶋佐由美:看護における研究 第2版,日本看護協会出版会,p84-93,256-265,2017.
コマ主題細目 ① 実験研究とは ② 治験の流れと進め方 ③ 治験実施の注意事項
細目レベル ① 実験研究は、因果関係を予測して検証しようとする研究で、量的研究の1つである。 実験研究とは単に本を読んで勉強したり整理してまとめることではない。どんなに小さなものでも、何か自分だけの発見や自分だけのデータ、自分だけの考え方などを作り出すことが必要である。研究を行うに当たっては、まず研究テーマを設定する。多くの研究では始め、既往研究をよく勉強して、今まではどんなことが明らかになっているのか、どんなことが明らかになっていないのか、どんな条件でどんな調査・実験をしてどんな分析によってその結果が出てきたのか、などについて調べる。テーマを基に仮説を設定し、仮説を実証するための最適な実験方法を考え、検証する。問題が出た場合にはその理由を考え直して、修正し、新たな仮説を立てることで研究を進める。
② 実験研究の1つであり、病院で行われている臨床試験の治験を取り上げ、どのように進められているのか概説する。新しい薬が販売されるまでに9~18年という長い年月を要する。その過程には、基礎研究、非臨床(動物)試験、臨床(ヒト)試験、承認申請・製造販売の4段階がある。基礎研究では新しい治療の可能性を探り、候補となる化合物を探す。非臨床試験では、人で試す前に動物を用いて安全性と効果を評価する。この段階で、人に投与しても安全なこと、安全な用量の確認が行われる。ここまでクリアできると次の段階で治療の臨床試験が実施され、人にとって安全でかつ効果があるか」が確認される。ここでは人を対象とするため、科学的かつ倫理的に行われなければならない。第Ⅰ相では健康な成人が対象で、第Ⅱ相では少数の患者、第Ⅲ相で多数の患者を対象として行われる。
③ 実施するためにはいくつかのルールがある。まず、インフォームド・コンセント(説明と同意)で、治験を行うことのメリットとデメリットを説明し、その上で同意を得ることである。また、GCP (Good Clinical Practice)、これは医薬品の臨床試験の実施の基準で、これに順守する必要がある。そして治験審査委員会(IRB)に計画を申請し、承認を得なければならない。治験が円滑に行われるよう、準備、運営等の支援を行うのが治験コーディネーターで、多くは元看護師、薬剤師、臨床検査技師などの医療資格者が担っている。治験はランダム化比較試験が多く、プラセボ(偽薬)を用いる、無作為に割付る、二重盲検法で実施される。
キーワード ① 実験研究とは ② 臨床試験と治験 ③ 治験の進め方と注意事項
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。
復習・予習課題 予習:今回のコマシラバスを読んでおく。また、事前に配布した配布資料をよく読んで、実験研究に対するイメージを構築しておく。
研究理念、倫理的概念、研究テーマの設定、研究テーマに関する先行研究の検索などは全ての研究に共通した概念であるので、前回までに学修した内容について復習しておく。
復習:実験研究では、仮説を実験で得られた事実から証明していこうとするものであり、いろいろな器具・機材を用いて実験を行う。実験を行うに当たっての注意事項はしっかり理解しておく。実験研究は何か新しいものを創造していくということにおいて、ものの考え方が他の研究法とは少し異なることを理解しておく。

10 実験研究②(佐伯) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目までは、看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献をクリティークの視点で読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。
第10回では、第9回目に引き続き具体的な実験研究の進め方や注意事項を概説する。

南裕子・野嶋佐由美:看護における研究 第2版,日本看護協会出版会,p84-93, p256-265,2017.
コマ主題細目 ① 実験研究デザインの評価 ② コントロールの取り方 ③ 研究のまとめ方 ④ 実験研究をする際の注意事項
細目レベル ① 実験研究は実験研究と準実験研究に分類される.背景因子が全て一定(公平)になるように条件を設定(コントロール)し,人為的に手を加え(実験操作(介入)),その結果生じる反応の差異から介入との因果関係を予測し,検証しようとする研究である.介入以外が全て公平になるように対象を無作為に群分け(ランダム化)することで背景因子が公平化できる.
人間を対象とした研究では,多くの要因や変数が操作を許さない性質をもち,実験的操作を行 うことに倫理的な問題も含むなど,無作為化に関する限界(厳密なコントロールは困難)もあり,真の実験研究を行うことは限られている.したがって、看護学領域では準実験研究が多い。

② 実験研究で得られたデータの解析では比較対照(コントロール)の取り方が大切になってくる。処置の前後で比較する場合もあれば、処置群と対照群で、また異なった処置群とで比較することもある。薬物を投与したときは、薬物を溶かした溶媒の効果が問題になり、手術処置の場合は偽手術との比較が問題になる。目的の作用を検証するためには正しい対照をどのように設定するかが一番大きな課題となる。実験研究におけるコントロールの大切さを認識する。
さらに、実験研究(特に生体を用いた実験など)で避けがたいデータのバラツキからいかにして結論を導いていくのか。この目的のため統計処理が行われる。実験研究におけるデータ解析の手法についても理解する。

③ 自分が行った研究成果を公表するのが論文である。何をやったかを書くことも大切だが、なぜそれを行ったのか、結果から何が導かれるのか、という裏付け(根拠)が重要になってくる。研究での論理展開では、より深くあらゆる方向から漏れのない検討を行い、問題の解決に結びつくことが論理的に証明できるように展開する必要がある。自分の一番主張したいこと、大事だと思うこと、論文の目的でもあり、最後のまとめでもあるもの。すなわち、何のためにこの論文を手がけたのか、その結果として「自分としては」どんなことを言いたいのか等の、様々な「問い」に対して自分なりの答えを出すことである。自分の意見に説得力を持たせるための材料・判断基準・理論の根拠が必要である。どうすれば説得力が増すのかを考え、自 分の意見にふさわしい根拠の示し方を見つける。自分の意見に対して、いろいろな角度からの疑問に答え、その疑問に対する自分の意見の正しさを答えられるように材料を用意することが大切となる。
④ 実験研究を行うにあたり、どのようなことに注意するのか、またその解決方法について,実験例を提示し,研究目的を達成する(学術的に検証する)ためにはどのような問題点があり,どのように改善すればよいのかを演習形式で学修する.
目標の評価1)Clarity(精度);研究対象は適切か?有意差はあるのか?例数は足りているか? 2)Comparability(比較可能性);比較試験 無作為化の有無,評価指標(エンドポイント)は適切か? 3)Generalizability(一般化可能性,外的妥当性),4)研究の社会的意義があるか等の問題点を検討する.これらによってて,実験研究の基礎的考え方を修得する.

キーワード ① 実験研究の進め方 ② 対照(コントロール) ③ 研究のまとめ方 ④ 研究遂行上考慮すべき点 
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:今回のコマシラバスを読んでおく(読む際の注意については、前回の予習・復習欄を参考にする)。また、事前に配布した配布資料をよく読んで、実験研究におけるデータの取り方、特にコントロールの取り方についてイメージを構築しておく。前回までに学修したデータの分析とまとめ方の内容について復習しておく。
復習:実験研究では、いくら良いデータが取れても、そのコントロールが上手く取れないと、全く意味のない研究になってしまうことを理解し、コントロールのデザインに際しての考え方を自分のものにできるようにしておく。実験研究における論理展開は、あくまで得られたデータから展開していくことを理解する。このデータからは“何が言えて”、“何が言えないか(言い過ぎ(想像)か)”を考えながら研究ができるようになる。

11 文献を読む(クリティークするとはどういうことか)(別宮) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第11回目の本コマは、文献を読むということ、クリティークの視点を概説する。

"①独自作成の授業資料p.1~7,参考図書:系統看護学講座「看護倫理」、医学書院P68~69
②独自作成の授業資料p.8~12,参考図書:よくわかる看護研究論文のクリティーク第2版、日本看護協会出版会、p.3~34
③独自作成の授業資料p.13~14,資料「文献をクリティークする際のポイント」"











コマ主題細目 ① クリティークとは ② クリティークの視点 ③ クリティークをしてみよう
細目レベル ① クリティークとは、ギリシャ語の「krinein」:「多くのなかから、よりよいものやすぐれたものを選び抜く」に由来する言葉であり、文献クリティークとは、いろいろな場面から論文をチェックして、書かれている内容を、良い点と足りない点を正しく理解し、読み手である自分にとっての論文の意味を判断することである。その文献クリティークを行うためには、論文がどのように構成されているかを理解する必要がある。そのため、論文の基本となる4構成を概説する。論文は①序論(目的)、②方法、③結果、④考察から成る基本となる構成がある。これらのルールに基づいて書かれた論文は、誰が読んでも研究内容を論理的に理解しやすいことが重要となる。これら論文の構成を理解する。

② クリティークするためには「クリティカル・シンキング」の能力が必要である。クリティカル・シンキングの資質(disposition)としては、(1)探究心、(2)真実を追求する姿勢、(3)偏見のない開かれた心で、いろいろな意見を公平に聞く態度、(4)分析力、(5)系統的アプローチ、(6)思考の成熟性、すぐに一つの意見に飛びつかず熟考する、(7)自己の思考に対する自信の7つがある。看護過程の展開では、分析力や系統的アプローチ、患者とのコミュニケーションでは、偏見のない開かれた心で、いろいろな意見を公平に聞く態度が磨かれていると言える。他、探究心や真実を追求する姿勢、思考の成熟性、自己の思考に対する自信の資質を得るのに、研究や研究活動における文献クリティークが一つの役割を担っている。クリティークは論文の“あら捜し”と捉えられることもあるが、自身の研究をより良くする上で欠かせない視点であることを理解する。

③ まずは、事前に配布していた看護研究論文を資料「文献をクリティークする際のポイント」を用いて、クリティークを行う。以下の各ポイントについて、タイトルは研究の概要が簡潔に示されているか、はじめには研究の背景、意義が論理的に述べられているか、方法は研究目的を達成するために適切な方法を用いているのか、そのことを判断できる具体的な情報が示されているのかなど、結果では研究目的および研究方法に応じた結果が必要十分に示されているか、考察では研究結果を文献と照合し、研究目的を達成すべく論じられているか、論文全体としてタイトル、研究目的、研究方法、結果、考察に一貫性があるかを項目に沿って、学生に問いながらクリティークを進める。

キーワード ① クリティーク ② クリティカル・シンキング ③ 序論、方法、結果 ④ クリティークの視点 ⑤ 一貫性
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習では、クリティークとは、批判的評価でもあるが、いろいろな場面から論文をチェックして、書かれている内容を、良い点と足りない点を正しく理解し、読み手である自分にとっての論文の意味を判断することであること。また、クリティークのポイントを復習することが必要である。配布された論文を熟読し、クリティークのポイントを自分なりにもう一度考えること、次回授業のためにも、授業時間外を活用し、授業内で行えなかったクリティークのポイントをワークシートに整理しておくことが、自身のクリティカル・シンキングを養うために重要となる。
また、第12回の予習では、自身が文献検索して、手元に入手した論文(最低1件)を熟読しておくこと、第12回の授業では入手した論文を持参することが必要となる。


12 文献を読む②(別宮) 科目の中での位置付け 看本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第12回目の本コマは、学生自身が関心のある文献のクリティークを行う。

"①資料「文献をクリティークする際のポイント」、クリティークワークシート
②資料「文献をクリティークする際のポイント」、クリティークワークシート
③資料「文献をクリティークする際のポイント」、クリティークワークシート"











コマ主題細目 ① 文献クリティーク:タイトルおよびはじめに ② 文献クリティーク:方法および結果 ③ 文献クリティーク:考察および論文全体
細目レベル ① 各学生が第2回で文献検索し、その中から手元に入手した論文を、「文献をクリティークする際のポイント」を用いて、ワークシートでチェックしながらクリティークを進める。タイトルでは“研究の概要が簡潔に示されているか”をテーマとなる概念、研究対象、研究デザインなどが含まれているかを確認する。はじめに(緒言、序論、研究の背景と記載されていることもある)では“研究の背景、意義が論理的に述べられているか”を(1)研究テーマに関係する文献を(ある程度)網羅して、理論的に研究の必要性が述べられているか、(2)研究目的またはリサーチクエスチョンは明確か(研究目的が「はじめに」のなかではなく、独立して書かれている場合もある)、研究目的は看護学にとって意義あるものかを確認する。

② 方法では“研究目的を達成するために適切な方法を用いているのか、そのことを判断できる具体的な情報が示されているのか”を(1)研究デザイン:研究目的に応じた適切な研究デザインか、(2)研究対象:研究目的に応じた適切な対象か、対象は適切に選択されたか、対象の選択基準が記載されているか、対象数は適切か、(3)データ収集:何をどのように調査するか明確に記載されているか、研究目的を達成できるデータが収集されているか、データの信頼性または信用性を確保するための手続きがとられているか、などを確認する。結果では“研究目的および研究方法に応じた結果が必要十分に示されているか”を、研究対象の賀用が示されているか、得られた対象や実施された研究方法は適切であったか、などを確認する。

③ 考察では“研究結果を文献と照合し、研究目的を達成すべく論じられているか”を、結果の解釈は正当であるか、研究結果、先行文献の見解、著者の解釈が区別して述べられているか、十分な文献に基づいて論じられているか、新しい知見とその意義について論じられているか、研究の限界と今後の課題が述べられているかを確認する。論文全体では、タイトル、研究目的、研究方法、結果、考察に一貫性があるかを確認する。全体としての一貫性が、研究を進める中で、学生は見失いやすい、各自の興味のある文献に対し、これらの作業を通し、クリティークの視点を意識し、ワークシートに記載しながら確認することで、文献を丁寧に読むということを行ってもらう。

キーワード ① クリティークの視点 ② 一貫性 ③ タイトル、はじめに、方法、結果、考察 ④ 論理性 ⑤ 論文全体
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習では、授業時間内でできなかったクリティークの視点に基づくワークシートを仕上げておくこと。次回の授業の際、仕上げたワークシートを提出してもらう。
予習では、次回より看護研究計画書の作成について、講義および演習を行うため、本コマでのクリティークを踏まえ、自身の関心・興味のある研究テーマについて、看護研究として何を明らかにしたいか、どういったことを明らかにしたいかを自分なりに考え、メモをしておくことが望ましい。メモに記載しておき、次回の講義後の演習で、自身の看護研究の研究計画書作成に活用できる。そうすることで、文献のクリティークが自身の研究を考える際の大きなヒントとなることがわかる。

13 研究計画書①(別宮) 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第13回目の本コマは、研究計画書の作成について概説する。

"①独自作成の授業資料p.1~3,参考図書:系統看護学講座「看護倫理」、医学書院P246~247
②独自作成の授業資料p.4~8,参考図書:系統看護学講座「看護倫理」、医学書院P247~252
③独自作成の授業資料p.9~14,参考図書:系統看護学講座「看護倫理」、医学書院P252~256"











コマ主題細目 ① 研究計画書 ② 研究計画書の書き方(はじめに) ③ 研究計画書の書き方(研究目的・方法)
細目レベル ① 研究計画書とは、研究者が何をどのように研究しようとしているのかを記述した文書のことであり、研究を実施する前に作成する。研究計画書は自分の考えを明らかにすることができ、共同研究者が存在する場合には、共同研究者と認識の共有をはかることができ、研究指導者から適切な助言を受け、必要な場合には、倫理審査を受けることができる。こられ多くの人の目に触れ、、研究ゼミメンバーや指導教員、倫理審査委員の審査を受け、アドバイスを得ることで、研究がより精錬されることになる。さらに、より効果的で対象者に不利益の少ない研究となる。研究計画書は、基本的に(1)題名(タイトル)、(2)はじめに(緒言、序論、研究の背景)、(3)研究目的、(4)方法の流れで書かれる。

② 研究計画書の基本的な流れについて概説する。(1)題名(タイトル)は研究内容をあらわすものである、見ただけでどのような研究かがイメージできるタイトルにすることが大切である。タイトルから、研究の必要性、何を明らかにしたのかがわかるようなものが良い。そのためには、ある程度詳細に書いた方が良いが、40字を超えないようにする。40字を超える場合には副題をつける。タイトルに必要な情報は、扱う概念(変数名)、研究対象者、研究デザイン等である。(2)はじめには、研究計画書の本文の最初に書かれるものであり、「なぜこの研究を行うのか」という背景を示す。そのため、「はじめに」は、広い視点からの問題提起、文献レビューを用いながら問題を焦点化、本研究の意義、研究目的と書きすすめる。

③ 研究目的とは、この研究で「何を明らかにしたいか」を書く部分であり、研究のリサーチクエスチョンを明記すれば、何を明らかにしたいのかがより明確になる。研究目的は、研究計画の要であり、研究の軸となる。リサーチクエスチョンは研究計画を考えるうえでの羅針盤となる。それほど、研究にとって研究目的をどのように設定しているかは重要であり、研究目的の設定により、研究デザインや研究方法が設定されることとなる。研究目的は、「はじめに」の最後に記載されることもあるが、「はじめに」とは別立てて記載される重要な項目と言える。(3)方法は、ほかの人が追試できるように情報を提供することである、そのため、研究デザイン、用語の定義、対象者、データの収集期間・場所、データ収集方法、介入方法、データ分析方法が記載される必要がある。

キーワード ① 研究計画書 ② 題名、はじめに、研究目的、方法 ③ 研究実施前 ④ リサーチクエスチョン ⑤ 明確化
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習は、研究計画書に何を書くか、タイトル、はじめに、研究目的、方法には何を記載することが求められているか。研究計画書作成を研究を実施する前に行うことで、倫理審査に出すことで、あるいは研究指導者に見てもらうことで、研究計画は精錬され、自身の考えもあきらかとなる。これら、研究計画書に関する基本的知識を復習する。
予習では、次回から自身の興味・関心、疑問を抱いたテーマについて、研究計画書の作成を行う。そのため、文献検索の授業で検索し、入手した文献、さらに、そこから関心あるテーマに合致するキーワードで文献検索を行うという関連文献の検索、また、関連する文献は手元に入手しておくことなどが望ましい。さらに、余力がある学生は、入手した文献を通読しておくことを勧める。

14 研究計画書の作成① 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第14回目の本コマは、学生自らが研究計画書の作成を行う。

"①資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書
②資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書
③資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書
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コマ主題細目 ① 研究計画書を作成する ② 関連検索文献を活用する ③ 引用の方法
細目レベル ① ここでは、学生自身の興味・関心、疑問を抱いたテーマについて、これまでの授業における文献検索で手元に入手した文献を参考に、研究計画書を作成する。最初は何をどう書いてよいか分からないと思うが、関心のあるテーマと最も関連した文献を入手している。まずは、その文献と自身のテーマは何が異なるか(オリジナリティ)を考えてみる。その為には、参考とする文献が重要となり、再びキーワードを替え、文献検索を行ってみることが必要である。これらが、これまで授業で学修したクリティカル・シンキングに繋がり、また、研究計画書の「はじめに」に記載する内容となる。この作業は、研究目的が定まるまで、先が見えず、途方もない作業に思えるが、この作業を丁寧に行うことが、より良い研究、研究成果へとつながる、必要不可欠な作業である。

② 関連文献検索とは、「はじめに」で(1)広い視点からの問題提起にあるように、社会的な問題や日本における、さらには世界的な問題と広い視点からの問題提起があり、その後(2)文献レビューを用いながら問題を焦点化する作業となる。この(1)から(2)への作業は、関連する対象文献は異なっていることも多い。この段階の作業は、研究テーマを多角的な視点から見つめる作業となり、関連文献検索を繰り返す必要がある。キーワードを替えて検索してみる、検索システムを替えて検索してみるなどし、関連文献を手元に入手することが大切となる。ただ、文献を入手する際、複写依頼を行うには費用がかかることを知っておくことが必要である。

③ 研究計画書の「はじめに」では、これから自身が行う研究テーマ、目的に対する先行研究から絞り込むことが必要となる。そのことは、先行研究である文献を用いた研究計画書の記載を行うことを意味する。文献の引用とは、先行研究などの文献で示された見解を論拠として掲載することであり、直接引用と間接引用があることを理解する。直接引用とは掲載する文献中の文章をそのままのかたちで掲載する引用方法であり、間接引用とは他者の見解や研究結果などを要約して示す引用方法である。自分自身のオリジナルの見解、自身の考えでない記述は、必ず出典を明示し引用する必要がある。このことは、研究活動を行う上で、大変重要であり、引用を明示せず掲載した場合、盗用という研究不正行為に該当することを理解する。

キーワード ① 研究計画書 ② 文献検索 ③ 直接引用、間接引用 ④ はじめに、研究目的 ⑤ 研究不正、盗用
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマの復習では、第13回の研究計画書の講義を受け、学生自身が研究計画書を作成する作業である。なかなか研究テーマが見つからない学生、興味・関心、疑問から研究テーマは見つかっているが、文献検索から研究目的が定まらない学生等いると思われる。その際は、次回の授業に向け、文献レビュー、関心あるテーマの文献検索から関連文献を読み、クリティークを行ってみることが重要となる。
予習としては、最終コマで研究計画書の提出を行うため、「はじめに」にある研究の背景を箇条書きでも良いので、文献を読み、行っておくことを勧める。この作業を行うこと、ここで実現可能な研究計画書の作成を検討できることはこれから行う看護研究の進展に大きな影響がある。

15 研究計画書の作成②発表 科目の中での位置付け 本科目では、看護研究能力に必要な看護研究の基礎的知識を修得することが目的であり、したがって、第1回から15回を通し、看護研究の方法の基本的知識を修得できるよう、講義・演習を用いて展開する。第1回目では、「看護研究とは」から始まり、看護研究の進め方について、第2回目では、興味や疑問のあるテーマについて、キーワードの設定や文献検索方法を説明し、実際に学生自身が文献検索を試みてもらう。第3回目では、看護研究を行う上で必要な対象者への倫理的配慮等研究倫理について、第4回目から第10回目まで看護研究で用いられる各研究デザインについて、第11回目と12回目では、学生自身が文献検索し、興味のある文献を読み、クリティークの視点で文献を読み解く。第13回目で、研究計画書の作成方法、第14回目、第15回目で、実際に学生自身の研究テーマ、背景、目的等、研究計画書の作成を試みる。第15回目の本コマは、学生自らが作成した研究計画書をグループメンバーに発表し、研究計画書のブラッシュアップを行う。

"①資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書
②資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書
③資料「研究計画書の書き方」、これまでの授業資料、課題:研究計画書"











コマ主題細目 ① 研究計画書の作成:発表 ② 研究計画書の作成:ディスカッション ③ 研究計画書の作成:修正と提出
細目レベル ① 研究計画書は動機・研究の背景、研究目的、研究方法(研究デザイン・調査期間・調査方法の詳細・調査内容・分析方法)、倫理的配慮について、グループに分かれて、各自の研究計画を発表する。発表項目は、前述の内容とする。一人7分程度で発表し、グループメンバーは、疑問点やわからない点などを質問する。質問は批判的にならず、相手の研究動機と目的が明確になるように考えて質問する。あるいは研究目的に沿った研究方法になっているか、研究方法が妥当かどうか、目的に対する答えが得られそうかを検討できる質問を投げかける。発表者は、質問を受けたことについて誠意をもって回答し、自分の研究計画書に反映させる。研究の目的に沿っているかを考えること。以上のことを常に意識して、自己の研究計画を立案して提出する。このことが、4年次の卒業論文に活かせることを理解する。
② ディスカッションは、それぞれの研究動機や目的、研究方法に妥当性や一貫性を持たせるために、他者の意見を聞いて、気づいた説明の不足や研究方法については変更・修正を考える。質問は、批判的にならないように、なぜ疑問に感じたのかを説明するようにすると、こたえる側が答えやすい。答える側も質問の意図を組み、丁寧に返答する。その際、疑問が解決しなければ追加して、質問する意図を投げかける。各自の研究テーマの着眼点や研究計画書の良い点などを認め合うことも良い。回答する側、つまり計画を発表する人は、自己の研究の意図が他者に伝えられるようプレゼンテーション能力を発揮する。グループディスカッションは、司会者とタイムキーパーを決め、進行する。本来は書記が必要であるが、今回のディスカッションの意図は、より適切な研究計画書を作成することにあるため、各自で質問内容を整理し、研究計画書に反映させることとする。
③ ディスカッションの内容を踏まえ、研究計画書の修正を行い最終提出する。研究計画書を完成させることは難しいかもしれないが、グループメンバーからもらった意見を書き止めておいたり、新しい視点や考えがプラスされれば、それを加筆しておくと良い。4年生の看護研究を指導教員と行う際に、学生自身が興味・関心ある研究テーマや内容を具体的に指導教員と話し合うことができる。看護研究に活かす一つの資料として、研究計画書を最終提出する。最終提出の研究計画書については、提出確認後、学生に返却する。また、1部をコピーし、指導教員にも配布する。それにより、看護研究ゼミ教員と看護研究をスムーズに進める一助とする。

キーワード ① 研究計画書 ② はじめに、研究目的、方法 ③ 先行文献 ④ 発表
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テストを実施します。

復習・予習課題 "本コマは最終回である。第1回からの講義で研究方法を学修している。各コマでの復習内容を再度、復習することが必要である。また、第13・14・15回を使い、研究計画書を作成している。研究計画書は授業最終時に提出しているが、そのために入手した文献や資料、研究計画書のコピーを保管し、この後、自身が行う看護研究に役立ててほしい。
特に、各コマで説明しているように、授業で学修した用語とその意味は、必ず復習しておくこと。また、研究における倫理的配慮は看護専門職者としても必要な倫理観であり、研究活動を行う場合だけでなく、研究協力者となる対象者と第三者として関わる場合においても、患者の意思はどうか、不利益はないのかなど、意識することが重要となる、押さえてほしい内容である。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
"文献検索と文献クリティーク 
文献検索の方法、原著や特集など文献の種類、文献クリティークを行う際の視点、"
看護研究は、看護実践の根拠となり、最良のケアの追求とEBP(科学的根拠に基づく実践)となる。看護研究において、非常に重要となる問いが「リサーチクエスチョン」である。リサーチクエスチョンとは、また、良いリサーチクエスチョンは何かを理解する。看護学分野で使用される文献検索システムを理解していること、また、文献検索によって検索される文献には学位論文、学術雑誌論文、一般専門誌論文などがあり、その種類の違いをおさえる。クリティークとは何か、クリティークに必要なクリティカルシンキングについて理解しておくこと。
研究の意義と目的、帰納と演繹、研究方法、研究データ、分析、成果、概念枠組み、変数、仮説設定、量的と質的、従属と独立
15 1回、2回、11回、12回
研究倫理 
研究倫理の歴史について、ヘルシンキ宣言やニュルンベルク綱領、ベルモントレポートなど、出来事と研究対象者の権利を理解する。また、研究における倫理的配慮、対象者を擁護する権利として、(1)情報を得る権利、(2)自己決定の権利(3)不利益を受けない権利、(4)利益を得る権利、(5)正当な扱いを受ける権利、(6)プライバシーの権利、匿名の権利等があることを理解する。研究における不正行為にはどのような種類があるかをおさえておく。
倫理的視点、研究対象者の権利、同意と説明、倫理審査体制
15 3回
調査研究について理解でき、データの収集と分析について理解できる。
質的研究と量的研究の違いが説明できる。これは何であるか、何が起こっているか、要因間で何が起こっているのか、研究目的達成のためにはどうすればよいかという問いから、研究デザインの種類が理解できる。また、仮説研究、仮説検証型研究、実態調査研究の特徴について理解できる。仮説検証型研究および実態調査研究の特徴と違いについて理解できる。調査研究の特徴が理解でき、調査研究で取り扱うデータとは何かが理解できる。またそのデータの収集と分析について簡単に概略が説明できる。
"研究デザイン、実験的操作、調査研究、データの種類、データ収集分析
仮説検証型研究、実態調査研究
10 4回~6回
量的データとは何か、データ収集の方法と標本抽出について理解できる。
量的データとは何かが理解できる。データの収集方法としては、観察法、質問紙法と面接法、生体・環境情報の測定法があることが理解でき、それぞれはどのようなデータの収集法であるのかが説明できる。またどのようなデータを収集することが必要となるのかかが説明できる。データの信頼性と妥当性とは何かについて理解できる。データの集計、記述統計と推定統計、コンピューターによるデータ分析方法があることの理解ができる。母集団と標本抽出の意味が理解でき、度数分布、正規分布の意味が説明できる。
"データ収集、母集団、標本抽出、質問紙法、面接法
データクリーン、コーディング、尺度、度数分布、正規分布
10 4回~6回
質的研究とは何か、質的研究の特徴と研究デザイン、データ収集と検討・考察について理解でき、KJ法を体験できる。 質的研究とは何かが理解できる。質的研究が探究する現象について理解でき、量的研究との違いが理解できる。質的研究における研究デザイン(質的記述的研究、事例研究、エスノグラフィー、グラウンデッドセオリー、現象学的アプローチ)、データ収集と分析について理解できる。狭義のKJ法グループワークに参加して研究実践を体験できる。 質的研究の定義、質的研究の特徴、KJ法、データの収集・検討・結果・考察・結論 15 7回、8回
研究計画書 
研究計画書は、(1)題名(タイトル)、(2)はじめに(緒言、序論、研究の背景)、(3)研究目的、(4)方法の流れで書かれる。これらの研究計画書の基本的な流れについて、また、それぞれの記載内容について、(1)題名(タイトル)は研究内容をあらわすものである、見ただけでどのような研究かがイメージできるタイトルにすることが大切であるなど、それぞれで何を記載するのかを理解しておくこと。また、論文全体では一貫性が重要であることをおさえる。
研究計画書、研究の背景、研究の目的、研究の枠組み、研究デザイン、研究方法、倫理的配慮、対象・調査期間・データの収集方法・調査項目・分析方法
20 13回、14回、15回
実験研究の特徴が理解できる。その中で、実験的操作の重要性がわかる。
実験研究の特徴が理解できる。その中で、実験的操作の重要性がわかる。実験を行う上での倫理的配慮の重要壊死が述べられる。実験を安全に遂行するための点検・確認事項がわかる。コントロール(対照群)、無作為の言葉の意味と研究過程に必要な意味が理解でき、データの信頼性と妥当性の意味が理解できる。文献を読むことによって、研究の目的(問い)・目標を絞ること、評価指標を選択し、適切な分析方法の選択を行うことの重要性がわかる。評価指標とは何かについて例を挙げて説明できる。実験研究で取り扱うデータの種類が理解できる。
実験的操作 コントロール 無作為 信頼性と妥当性 評価指標 分析方法の選択
15 9回、10回
評価方法 100% 試験とする
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 各教員配布資料
参考文献 系統系統看護学講座 別巻「看護研究」医学書院,「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220310006/20220310006.html 山浦晴男:質的統合法入門―考え方と手順,医学書院,2012. グラント・マクラッケン (著), 寺﨑 新一郎(訳):インタビュー調査法の基礎 : ロングインタビューの理論と実践,千倉書房,2022. 戈木クレイグヒル/滋子:改訂版,グラウンデッド・セオリー・アプローチ 改訂版 理論を生みだすまで,新曜社,2016. 川喜田二郎:KJ法ー渾沌をして語らしめる,中央公論新社,p121-132,p144-199,1986. 実験を安全に行うために 第8版 化学同人偏執部 編 2017. Uwe Flick (原著), 小田博志 (訳), 山本則子 (訳):質的研究入門―“人間の科学”のための方法論, 春秋社, p270-283, 2011. 
実験・実習・教材費