| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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授業ガイダンス 心理療法の歴史
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科目の中での位置付け
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まず本授業の全体ガイダンスならびに成績評価の方法や、期末試験の方法などに関する指示を行なう。心に悩みを抱える人を支援する際、その人にとってどのような関わりが必要とされるか、どのような方向性を目指すべきか考え、適切な支援方法とは何かについて考え、実際にそのような方法を取ることが重要である。授業の目標として、心理臨床場面において用いられる様々な心理療法の理論と技法について、幅広く学習、体験することを目的とする。実際の心理相談現場でよく用いられる心理療法やカウンセリングの諸理論や技法について、幅広く体験的に学修する。そして、単に技法の習得を目指すのではなく、常にクライエントの立場に立った支援について考えることができるようになることを目指す。また、「心理療法」には様々な流派が存在するが、授業ではそれぞれの心理療法が発展する歴史について学ぶ。これによって、本講義「心理療法論」の大きな見通しと基礎的な知識を理解する。
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①授業計画と評価の方法:配布コマシラバス ②心理療法の定義と概要:配布コマシラバス, PPT・配布資料 ③心理療法の歴史:配布コマシラバス, PPT・配布資料
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コマ主題細目
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① 授業計画と評価の方法 ② 心理療法の定義と概要 ③ 心理療法の歴史 ④ ⑤
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細目レベル
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① この回は授業ガイダンスとイントロダクションという位置づけであるので、授業全体でどのようなことを学ぶのかについて伝える。授業を通して身に着けるべき目標として、①「実際の心理相談現場でよく用いられる心理療法やカウンセリングの諸理論や技法について、幅広く体験的に学修する」こと、②「単に技法の習得を目指すのではなく、常にクライエントの立場に立った支援について考えることができるようになることを目指す」こと、以上の2点の重要性について伝える。評価方法は、出席回数の条件をクリアしていることを前提とし、授業内のアンケートへの回答、授業態度、定期試験の結果などによって総合的に評価することである。さらに、定期試験の実施方法なども伝える。
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② 心理療法に関連する専門用語についてのそれぞれの定義を伝える。また、現存する多くの心理療法について概要を伝える。特に、授業前半で扱う精神分析療法(フロイト、フロイト以降,ユング派等)、クライエント中心療法,認知行動療法などの基本的な心理療法の理論や、授業後半で扱う家族療法、芸術療法、日本の心理療法(森田療法・内観療法)など、それぞれの心理療法の諸理論について簡単に説明を行う。また,心理療法(psychotherapy)とはどのようなものか(カウンセリング(counseling)とは違うのか,重なるのかなど),心理療法では誰が何を行っているのか(セラピストtherapistとクライエントclient,対話なのかそのほかにはどのようなことを扱ったりしているのか),といった基本的な構成についても説明し,心理療法の概要を把握することを目的とする。
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③ 心理療法の歴史的背景や発展の経過について講義を行う。催眠療法から精神分析療法の発展の経過と様々な学派の登場(フロイト、クライン,ウィニコット,コフート,ユングなどなど)。行動理論から行動療法、認知療法、そして認知行動療法の発展。ロジャーズのクライエント中心療法とカウンセリングの発展。最後に、様々な心理療法における理論(家族療法、芸術療法、集団療法など)の発展。これらの心理療法がお互いに影響をしあいながら進化していく過程について講義する。また、各心理療法には治療理論と治療技法がある。「治療理論」とは、ある心理的・身体的・脳機能的な「原因」があり、その原因の結果として、様々な「問題・悩み・精神病理・障害」が生じているというものであり、「治療技法」とは、その「原因」を変化・改善する、または「問題」を変化・改善するための方法論である。受講生はこれらの概念を理解して心理療法を理解することが求められる。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 心理療法 ② カウンセリング ③ 治療理論 ④ ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の内容の復習としては、「心理療法論」の中で登場する様々な心理療法を学ぶことは、自分自身及び自分の身近な人たちの「こころ・からだ」の適切な手当ての方法を学ぶことであるということをしっかり理解しておく。その上で、心理療法の基礎的な用語についてきちんと理解を深める。その背景にある理論や技法が何であるかについても考える。また心理療法についてのさまざまな定義について学んでおく。様々な心理療法の中から、自分が興味関心を抱く方法論について考察する。次回の予習としては、心理療法にはさまざまな理論があること、そして次回はとくに「精神分析」についてであり、できれば「精神分析」について大まかに学んでおくと共に、それに対する自分自身の疑問点をはっきりさせておくと共に、できれば授業において質問する。
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2
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精神分析療法(1)フロイトの理論
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科目の中での位置付け
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第2回では、「精神分析・精神分析療法」について、心理療法の現場実践の視点から、説明、講義する。まず「精神分析」の創始者であるフロイトとその著作について紹介する。次に「精神分析」の基本仮説を紹介すると共に、その最も重要な「無意識」という概念について説明する。「無意識」は「精神分析」の最も重要な理論仮説であり、その理論仮説によって治療(心理療法)も進められる。複雑な人間の「こころ・からだ」か示す症状や問題行動は、「無意識」という概念を通して初めて深く理解でこることがある。続いて、「無意識」と並ぶ「精神分析」の重要な概念としての「転移/逆転移」について学ぶ。「転移/逆転移」の現象を通して、心理療法におけるクライエント-セラピスト関係の重要性と、その治療的意義が明確になる。そして、クライエントの具体的な夢を紹介することで、「無意識」や「転移/逆転移」の臨床的な実際と心理療法の意味について学ぶことができる。
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①精神分析療法:PPT・配布資料・参考図書Bp62-63 ②精神分析の原理:PPT・配布資料・参考図書Bp62-63 ③精神分析の治療:PPT・配布資料・参考図書Bp62-63
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コマ主題細目
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① 精神分析療法 ② 精神分析の原理 ③ 精神分析の治療 ④ ⑤
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細目レベル
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① 精神分析とは①S.フロイトによって発見された研究方法,②人間の行動に関する知識の体系(精神分析理論)、③心の疾患に対する治療の体系(精神分析療法),の3領域に分類できる。フロイト「人間の意識できる領域はごくわずか」であり、意識の下に広がる意識できない領域。無意識により人の行動の多くが発現されている。心の疾患は、意識するには耐えがたい体験が無意識に「抑圧」され、それが不安や葛藤を引き起こすために生じる。精神分析療法は無意識にあるものに気づき、それを「洞察(意識化)」することで行われれる。精神分析の適用として、神経症の成人患者に限定されていたが、現在ではパーソナリティ障害、精神病、心身症、児童なども可能となっている。精神分析の定義や全体像を理解する。
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② 精神分析では、心をエス(イド)、自我(エゴ)、超自我(スーパーエゴ)の3領域に分け、その相互作用から心の働きを捉える。エスは、生物学的な本能に基づく即自的で直接的な充足を得ようとする心の働きをさす。超自我は、両親を中心とした社会的規範が個人に組み込まれたものである。自我は、エスからの欲求をみたすために現実の環境や超自我との調整を図る働きを持つ。この自我が葛藤を調整する際に、様々な防衛機制が用いられる。通常は現実社会で受け入れられる範囲で調整・欲求充足が行われるが、エスからの欲求や超自我が強すぎると調整困難になり、より高度な心理状態からそれ以前の状態に戻る「退行」が起こり、不適切な防衛機制が用いられる。それが頻繁に生じると問題行動や症状として顕在化する。精神分析の原理と理論について理解し、それを治療法としてどう活かすかを考える。
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③ フロイトの精神分析療法では、寝椅子に横たわったクライエントに対して、「頭に浮かんでくることを、批判や洗濯をしないでそのまま話してください」と教示連想を続けさせる「自由連想法」が用いられる。クライエントは、連想の途中で黙り込んでしまうことがある。治療ではこれを無意識的なものに直面する「抵抗」と考え、それを弱めるために抵抗の解釈が行われる。このような治療を続けると、クライエントは退行を起こしやすくなる。そこで幼児期からもち続けてきた両親などに対する感情を治療者に向ける「転移」が起こる。そこに症状や問題行動の背景にある不安や葛藤が集約されて現われると考え、転移の解釈を繰り返すことに治療の焦点があてられる。受講生は精神分析の治療法を理解するとともに、クライエントへの影響なども考える。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① フロイト ② 精神分析 ③ 無意識 ④ 転移 ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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まず本日の復習としては、「精神分析」という考えについて理解する。とくにその最も重要な理論仮説としての「無意識」という考えについて理解すると共に、クライエントの具体的な夢などを通して、その治療的意義を理解する。同時に、「無意識」と並ぶ重要な概念としての「転移/逆転移」について理解すると共に、その臨床的現象としてのクライエント-セラピスト関係に生じる問題を理解すると共に、その治療的意義について学ぶ。心理療法というものは、何よりもクライエント-セラピスト関係によってこそ進められ、進展していくことを理解する。次回の復習としては、「精神分析」と並ぶ深層心理学の理論である「ユング心理学」について学んでおくと共に、疑問点などをはっきりさせ、できれば授業において質問する。
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3
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精神分析療法(2)フロイト以降の精神分析理論
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科目の中での位置付け
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心理療法の主な理論と方法として、この回では、フロイトの立ち上げた精神分析療法に引き続き、対象関係論学派の代表的人物であるクライン,マーラー,ウィニコットの理論を取り上げていく。また,現在では一者心理学から二者心理学,すなわち個人の心の中のみに焦点を当て,そのメカニズムを把握し,変化させるあるいはその個人間の関係で生じる現象の視点から個人対個人それぞれ常に相互に影響し合っている関係の場が存在しているという視点を重視した立場へと変遷している。つまり,個人対個人を超え,その関係で生じるあらゆる現象をできるだけ理解し,心理療法としての精神分析を捉える関係精神分析についても本回では取り上げていく。このような観点は,後の授業で取り上げるクライエント中心(パーソンセンタード)療法からも「深い関係性」という概念からも読み取ることができる。
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①対象関係論:PPT・配布資料・参考図書App.58-60②ウィニコット:PPT・配布資料・参考図書App.58-60③関係精神分析:PPT・配布資料・参考図書App.60-62
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コマ主題細目
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① 対象関係論 ② 母子関係と子どもの内的世界 ③ 関係精神分析の視点 ④ ⑤
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細目レベル
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① 対象関係論(objective relational theory)とは,精神内界に内在化された対象(他者)(内的対象internal object)との関係やそれと現実のさまざまな対人関係との相互作用を扱う理論である。実在する外的対象(external object)と同時にこの内的対象関係の発達を人格発達の上で重視する理論で,1930年代から主にイギリスで発展してきた。特に,境界パーソナリティ構造(borderline personality organization)が形成されるのは,対象関係の発達の初期である乳児がまだ母親を全体的な対象として捉えることができず,その一部分のみを認識しており,物理的には全体的な認知が可能となっても,「良い母」と「悪い母」をひとりの存在として統合することができず「分裂(splitting)」した状態のままであることが関係していると考えられている。よって心理療法では,この内的対象としての母親が統合された全体的な存在として成長・発達を支援することが主なテーマとなるのである。
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② イギリスの小児科医であったウィニコット(Winnicott,D.W.)は,子どもとその家族の多くの治療を通して,早期乳幼児期における母子関係の発達理論を展開した。その主要な概念には,「原初的没頭(primary maternal preoccupation)」,「抱きかかえること(holding)」,「ほどよい母親(good enough mother)」などの母子関係の概念を提唱している。また,子どもの母親からの自立に関しては「移行対象(transitional object)」,「錯覚(illusion)と脱錯覚(disillusion)」といった概念も挙げられる。これらの学びから母子関係が課題となる心理療法をどのように理解していけば良いのか検討することが重要である。
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③ 関係精神分析では,一者心理学と二者心理学が区別されており,前者は従来の古典的精神分析に大きく影響を受けた諸理論を指し,後者はクライエントとセラピストの二者の間の関係が研究対象である。また,一者心理学では,心理療法の中ではセラピストはクライエントの外部から客観的に観察して,その個人の心理力動を記述し,さらにセラピストは個性をもって心理療法に参加するのではなく,中立性を確保するためクライエントの空想が投影されるブランクスクリーンという立場を取るとされる。一方,二者心理学ではセラピストは両者の対人的な場の外部に立つ観察者ではなく,対人的な場への共同参加者とみなされる。このような考え方から,転移ー逆転移という用語だけではなくエナクトメントという用語がよく用いられるようになってきている。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 妄想-分裂ポジション ② 移行対象 ③ 間主観性 ④ ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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まず本日の復習としては、フロイトの精神分析以降の代表的理論や近年の精神分析の動向に関連する内容についてまとめることである。つまり,精神内界に内在化された対象(他者)(内的対象)との関係やそれと現実の対人関係との相互作用を扱う理論について整理すること,また関係精神分析における転移―逆転移をクライエントのみを分析するという視点だけではなく,セラピストの寄与とクライエントの寄与とを共に分析する必要性についてまとめることである。このような精神分析の変遷について捉えることでより心理療法の理解が深まるといえる。次回の予習としては、これも心理療法の重要な理論である「ユング心理学・分析心理学」について調べておくと共に、疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問できるとよい。
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4
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精神分析療法(3)ユング心理学
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科目の中での位置付け
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心理療法の主な理論と方法として、この回では、フロイトの立ち上げた精神分析療法に引き続き、「ユング心理学・分析心理学」について、心理療法の現場実践の視点から、説明、講義する。ユング派の特徴として、フロイトの精神分析の違いである、夢の補償性や象徴性について述べる。「集合的無意識」を理論的仮説とするところがユング無大きな特色だが、様々な神話などを元に連想をする拡張法について説明する。またの夢やイメージ、神話、物語などに現われる典型的なパターンとしての「元型」について説明する。「ユング心理学」における実際の心理療法として「夢分析」の実際とその治療的意義についても触れる。そして、フロイト派の夢分析との相違点である、夢や無意識に対する信頼や肯定的態度、さらに夢がもたらすクライエントへの影響について理解を深める。さらに、学生が普段からみる「夢」をヒントに対話を行い、夢の内容を語りながらイメージを膨らませる方法について体験的に学ぶ。
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①ユング派の特徴:PPT・配布資料・参考図書Ap235-241 ②象徴性と集合的無意識:PPT・配布資料・参考図書Ap235-241 ③元型:PPT・配布資料・参考図書Ap235-241
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コマ主題細目
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① ユング心理学の特徴 ② 象徴性と集合的無意識 ③ 元型 ④ ⑤
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細目レベル
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① ユング心理学において、夢だけを取り上げることで心理療法や分析が行うことさえもあるほど、夢分析が治療の中心を占めている。ユング派の知り療法は、意識の一面性やかたよりを修正し、補償するものとして、無意識にイメージとして表現を与えていくところに主眼がある。これは症状や問題の原因を過去にさかのぼる立場に対して、新たに生じてくるイメージに注目している点で未来志向的である。また親子関係やちりょゆ関係を始めとする人間関係ではなく、イメージという抽象化された個人を超えた世界を志向しているところがある。イメージ表現の在り方として、絵、音楽、踊り、想像など様々なものがあるが、ユング心理学が最も重視しているのは夢であると言える。受講生はフロイトとユングの夢の捉え方の違いをよく理解すること。
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② 無意識の表現として夢に注目されるのは、無意識は自然であり、夢は自然の産物という考えに基づいている。精神分析にように無意識をコントロールしようとせず、無意識に生み出されるイメージを信頼し、それに委ねていくというところが治療姿勢として重要と思われており、それが夢分析においても現れる。また、個人を超えた「集合的無意識」を重視し、イメージのもつ「象徴性」を重視する。拡張法というように、神話、昔話、儀礼などの類似したイメージを援用して連想が行われ、それにより夢のイメージを浮かび上がらせようとする。イメージの象徴性の重視は、ユング派の夢分析において、なるべく病理という視点から見ないように努めることも意味する。受講生は夢の持つ象徴性や委ねるという姿勢について批判的に検討すること。
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③ ユング派の理論的背景として重要なのが、イメージを生み出してくるために、無意識に潜在していると考える「元型」である。無意識が意識に対立して現われてくる形態に従って、同性の対立するものである「影」、異性像としてあらわれてくる「アニマ」と「アニムス」、さらには意識と無意識を含む心全体の中心のイメージである「自己」が重視される。さらに「物語」というパラダイムも重要である。個々の夢イメージにおいて、起承転結を持った物語を見ていき、夢のシリーズの展開に物語性を認めていく。夢分析は技法として対象に適応できるものでなくて、治療者の主体的なかかわりが大切である。治療者とクライエントの中間にある「第三のものとしての魂」というメタファーは、治療者も夢イメージに主体的に関わる必要を示唆し、治療者になるためには自ら自己分析を受けることが必要となる。受講生は「元型」と呼ばれる夢の中にあるイメージについて、自らの夢体験からも考察すること。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① ユング心理学 ② 集合的無意識 ③ 元型 ④ 夢分析 ⑤ 自己
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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まず本日の復習としては、「ユング心理学・分析心理学」という考えについて理解する。とくにその最も重要な理論仮説としての「集合的無意識」や「元型」という考えについて理解すると共に、クライエントの具体的な夢などを通して、「ユング心理学」の最も重要な心理療法の方法としての「夢分析」について、その実際の方法やクライエントへの意義について理解する。夢の中にクライエントのさまざまな問題が象徴的に現われてきており、それを理解し共感することで、治療は進展する。次回の予習としては、これも心理療法の重要な理論である「クライエント中心療法」について調べておくと共に、疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問できるとよい。
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5
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クライエント中心療法(1) カールロジャーズの理論
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科目の中での位置付け
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心理療法の主な理論と方法について、精神分析療法に続いて、この回では「クライエント中心理療法・ロジャーズの心理学」について、心理療法の現場実践の視点から、説明、講義する。「クライエント中心療法」の創始者であるロジャーズが、精神分析療法を離れ、どのようにして自らの理論や心理療法を立ち上げ、さらに人間中心アプローチに至ったかについて、そのプロセスに関する解説を行う。また、ロジャーズが重要視しているセラピストの姿勢である3つの条件、治療理論である自己理論、治療技法について解説する。特に「クライエント中心療法」の特徴を最も現わしていると言われる3条件、すなわち「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」について説明すると共に、そのクライエントーセラピスト関係に基づく「クライエント中心療法」の実際について講義する。また、3つの条件が矛盾・拮抗するような場面に関する事例を提示することによって、ロジャーズが求めるセラピスト・カウンセラー像について考察を深める。
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①クライエント中心療法の発展:PPT・配布資料・参考図書Bp66-67 ②自己理論:PPT・配布資料・参考図書Bp66-67 ③カウンセラーの態度条件:PPT・配布資料・参考図書Bp66-67
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コマ主題細目
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① クライエント中心療法の発展 ② 自己理論 ③ カウンセラーの態度条件 ④ ⑤
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細目レベル
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① クライエント中心療法とは、アメリカの臨床心理学者であるC.R.ロジャーズが創始した。その始まりは、1940年のミネソタ大学の講義、さらに1942年の著書『カウンセリングと心理療法』がきっかけとされている。1940年代までロジャーズの技法は「非指示的カウンセリング(non-directive couseling)と呼ばれ、それまで中心であった指示的方法への批判と非指示的技法としての傾聴技法の開発が中心であった。1950年代になると、ロジャーズ独自の自己理論の発展とともに、重視されるところが技法から態度へと変化し、現在最も知られるところのクライエント中心療法(client-centered therapy)と呼ばれるようになった。1960年代から1980年代までは、活動範囲が個人対象から集団や社会的組織にまで拡大され、エンカウンターグループなど新たなアプローチが主流となり、この時期は人間中心アプローチ(person-centered approach)と呼ばれる。受講生はロジャーズの展開する心理療法の流れを把握すること。
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② ロジャーズの理論は「自己理論」と呼ばれる。ロジャーズは人間を有機体としてとらえ、この有機体は先天的傾向として「実現傾向」を持つと仮定した。このことは、自らを維持、実現、強化しようとする欲求を有機体は本来的に持っているとし、この有機体がそのときどきに「体験」していることがその人にとって真実であり、その体験にそって自己を確立していくのが本来のやり方であるとした。ロジャーズの人格論は現象学的な見方に基づき、客観的にどうかというより、それをどのように受け取っているかが本質とされる。自己に当てはめれば、自己をどのように認識しているかという「自己概念」が重要であり、それが「体験」されている自己のありようとずれていれば不適応になるとし、より一致度が高くなればそれは「自己一致」した状態で適応的と考える。受講生は自己理論を理解し、理想と現実の不一致による不適応状態について想像すること。
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③ ロジャーズによれば、建設的なパーソナリティ変化が起こるために必要なカウンセラーの態度条件は3つある。第一は「自己一致(純粋性)」であり、これは面接場面において治療者が体験している様々な感情に気づいており、それを十分に受け止め、必要ならばそれを表現できるような状態にあることである。第二は「無条件の肯定的配慮(積極的関心)」であり、「無条件の受容」と呼ばれる。無条件とはクライエントにある条件が備わっているときだけ受容するのではなく、クライエントが矛盾した態度や、治療者の価値観や好みに反した態度を取ったり、どのような感情を表現しても、クライエントのあらゆる側面に肯定的で積極的な関心を向けていくことである。第三は「共感的理解」であり、クライエントの私的な世界をあたかも自分自身であるように感じ取り、この「あたかも・・・のように」という性格を失わないようにすることである。このとき、クライエントの感情の中に巻き込まれないようにすることが重要である。受講生は3つの条件について、自らの傾聴体験を思い出しながらその態度をどのように取れるかを想定しながら理解すること。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① ロジャーズ ② クライエント中心理療法 ③ カウンセラーの態度条件 ④ 自己実現 ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容の復習としては、心理療法の重要な理論としての「クライエント中心療法」について、その考えや理論仮説について理解しておく。ことに「クライエント中心療法」のクライエント-セラピスト関係に対する最も重要な課題としての3条件「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」について内容をよく理解しておく。特に、次の授業までにこの3つの条件で話を聞くという体験を一度はしておく。またロジャーズの「自己実現」の考えを理解すると共にその課題に即して、学生自身の「こころ・からだ」の問題や課題について省みておく。次回の予習としては、「エンカウンター」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問する。
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6
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クライエント中心療法(2) エンカウンターグループ
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科目の中での位置付け
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心理療法の主な理論と方法について、この回では前回のクライエント中心療法・ロジャーズの心理学から生まれた集団に対する心理的支援法として「エンカウンター・グループ」について、説明、講義する。まずエンカウンター・グループが成立するまでの2つの背景について解説する。次に非構成的グループの背景であるロジャーズのベーシック・エンカウンター・グループについて解説やその効果について講義する。時間があれば、ベーシック・エンカウンターの事例として、北アイルランドで行われたロジャーズの取り組みを通して、エンカウンターの真の狙いである人間理解について考察を深めたい。続いて、國分康孝が考案した構成的グループ・エンカウンターの解説や実際の用法について講義する。さらに、学生間で実際に構成的グループ・エンカウンターのエクササイズを実施しつつ、ワークの振り返りを行うことによって、「エンカウンター・グループ」を体験的な理解を促す。
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①エンカウンターグループ:PPT・配布資料・参考図書Ap263-269 ②非構成的グループ:PPT・配布資料・参考図書Ap263-269 ③構成的グループ:PPT・配布資料・参考図書Ap263-269
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コマ主題細目
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① エンカウンターグループ ② 非構成的グループ ③ 構成的グループ ④ ⑤
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細目レベル
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① エンカウンターグループとは、グループを対象とし、心理的な悩みをもつ人たちを対象とするだけでなく、症状をもたない人々がさらなる心理的成長を目指し、対人関係の改善を目指すアプローチとして用いられているものである。エンカウンター(encounter)とは「出会い」という意味であり、グループ活動の中で親密な人間関係が経験される過程で、参加者が他者と出会い、そのことによって自分自身とも出会うことに由来している。エンカウンターグループの成り立ちは2つあり、一つは産業界の要請によって始まった企業内の人間関係や成長に重点を置いた集中的グループ体験である。もう一つはロジャーズによるエンカウンターグループである。彼は当初カウンセラーの養成にグループ体験を利用しており、この活動をベーシック・エンカウンター・グループと称した。受講者は、単なるグループ活動とエンカウンターグループの違いを理解すること。
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② 現在エンカウンターグループという名称を使ったグループ活動には2つのタイプがある。1つは非構成的なグループ活動で、もう一つは構成的なプログラムを持つグループ活動である。非構成的グループとは、ロジャーズのベーシック・エンカウンター・グループに相当する。ロジャーズはクライエントの成長力・問題解決能力を信頼する来談者中心療法を確立、実践したが、この理念を個人のみならずグループとのかかわりにも適用できるのではないかと考えた。来談者中心療法のカウンセラーとクライエントの人間関係を、リーダーとグループ・メンバーの人間関係にも適用できるとされた。具体的には10名~15名くらいのグループに1名か2名の「ファシリテーター(促進者)」と呼ばれる人が配置されてグループ体験を行う。ファシリテーターはグループを信頼し、グループの成長促進的な雰囲気に心を配るよう期待される。このような活動の中でメンバーは自らのありようや対人関係を含む様々なものに気づくことが期待される。受講生は非構成的グループエンカウンターを理解するとともに、構成されない自由な対話のありようを想定すること。
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③ 構成的グループは國分康孝によって「構成的グループ・エンカウンター」と名付けられ、「ありたいようなあり方を模索する能率的な方法として、エクササイズという誘発剤とグループの教育機能を活用した最古エディケーションである」と定義された。特色は、①短時間にリレーションが高められる、②メンバーのレディネスを考慮した体験を用意できるのでメンバーの心理的損傷を予防できる、③プログラムの定型化によって専門家でなくてもリーダーとなれる。エクササイズという作業的、演習的、ゲーム的要素を持つ活動が中心なので、内容の工夫で場所や人数など活動の選択が可能である。エクササイズは導入に始まり、自己主張訓練、自己表現訓練、傾聴訓練、自己理解、自己開示など、ねらいによって具体的な内容が考案されている。受講生は実際のワークを通じて構成的グループエンカウンターを体験的に学ぶ。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① ロジャーズ ② クライエント中心理療法 ③ カウンセラーの態度条件 ④ 自己実現 ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容の復習としては、心理療法の重要な理論としての「クライエント中心療法」についてその考えや理論仮説について、エンカウンター・グループを知ることによってより理解を深める。さらに、「エンカウンター・グループ」の実践を通して、体験的に得られたものについて考え、それによって得られる心理的な効果や集団における心理的な交流の重要性について考察を深める。またロジャーズの「自己実現」の考えを理解すると共にその課題に即して、学生自身の「こころ・からだ」の問題や課題について省みておく。次回の予習としては、「認知行動療法」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問する。
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7
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認知行動療法
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科目の中での位置付け
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心理療法の主な理論と方法について、この回では学習理論等に基づく「行動療法」について、心理療法の現場実践の視点から、説明、講義する。行動療法の歴史的背景や定義について解説を行う。また、行動療法が持つ特徴について、一般的な療法と比較して説明を行う。次に、行動療法の原理について、「古典的条件付け」や「道具的条件付け」などの学習理論やモデリングなど、各種理論について理解を深める。「認知行動療法」について、その基本的な考えや、理論仮説、そして具体的な治療法について講義する。まず、「認知療法」について代表的なA.T.ベックの理論について解説する。ベックの理論や自動思考、スキーマなどの考え方を理解することで、不適応な心理状態に認知療法がどのようにアプローチしているかについて理解する。次に、「認知行動療法」の特徴について解説する。認知行動療法におけるクライエントの訴えに対する視点である「問題の構造化」について説明し、実際に訴えから問題を設定する方法を学ぶ。
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①行動療法:PPT・配布資料・参考図書Bp68-69 ②行動療法の特徴:PPT・配布資料・参考図書Bp68-69 ③認知療法:PPT・配布資料・参考図書Bp70-73
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コマ主題細目
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① 行動療法の基礎 ② 行動療法の技法 ③ 認知行動療法とは ④ ⑤
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細目レベル
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① 行動療法とは、実験的に明らかにされている学習理論、行動理論を基盤とし、不適応に陥ている行動の治療改善を図ることを目的とした治療技法の体系である。行動療法という用語は、B.F.スキナーが最初に使用し、H.J.アイゼンクが1960年に『行動療法と神経症』を出版してから広く定着した。J.ウォルピによって「学習の原理やパラダイムを適用し、不適応的な習慣を克服すること」と定義されている。行動療法の大きな特徴は、人間の行動は大部分学習によって獲得されたとみなすこと、他の心理療法と比較して客観性と普遍性を強く志向していることである。神経症さえ何らかの理由で不適応的に学習された習慣に過ぎないものであり、その習得にもちいられたと同じ原理を組み合わせればそれは解除できるとの考えに立脚している。受講生は行動療法の発展について理解する。行動療法の特徴として、一般に他の心理療法と比較して治療に要する時間は短く、治療経過を客観的に理解することができる。具体的な特徴としては、①行動理論を基礎原理とする、②治療の目標を明確にし、客観的測定や制御が可能な行動のみを治療対象とする、③症状を不適応行動の学習あるいは適応行動の未学習としてとらえる、④治療の焦点を核ではなく今現在に当てる、⑤治療の最終目標を行動のセルフコントロールとする、などが挙げられる。一般的な治療手続きとしては、治療を始める前の症状について厳密な査定を行い、クライエントの行動分析によって治療仮説を立てる。これに基づき種々の治療技法の中から単一あるいは複数の技法を選択して、治療的介入を試みた後に治療対象である行動(症状)の変容を厳密に査定する。このような治療効果に関する評価が行われれば、客観的な手掛かりによる治療効果の判定に基づき治療を終結できる。受講生は行動療法の特徴や手続きについて理解を深める。
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② 行動療法の具体的な技法としては以下の通りである。①条件付けの不足や欠如に起因する問題行動に対して対人場面でクライエントに自己主張させることによって不安感や緊張感を低減させる主張訓練法、最終的な目標行動に結びつくような反応をスモールステップで段階的に形成するシェイピング法、望ましい行動に対する強化子としてチケットなどのトークンを与え、一定の分量を収集するとクライエントが望む裏打ち強化子と交換することで目標行動の獲得を狙うトークンエコノミー法、生理的反応に関する情報を知覚可能な刺激に変換して提示することによって精神生理的状態のセルフコントロールを促すバイオフィードバック法などがある。②条件付け過剰に起因する問題行動に対しては、系統的脱感作、フラッディング、条件性制止療法、嫌悪療法などがある。③問題行動を社会的スキル不足ととらえ、スキル獲得を目指す社会的スキル訓練や、モデリング法、認知行動療法などがある。行動療法は技法が多様で、クライエントの特徴や症状に応じて適宜技法を使い分けることができ、治療対象はかなりの広範囲にわたる。受講生は多様な行動療法の技法を理解すること。行動療法の原理は、①ある反応が生じる刺激場面でその反応と相容れない反応を生じさせれば反応は制止され、反応と刺激場面との結びつきは弱まる逆制止を用いて不適応行動の変容を行うなどの「古典的(レスポンデント)条件付け」に基づく治療、②一定の条件反応をすることで報酬を与えたり、有害な刺激を回避させたりすることによって行動変容を促進する「道具的(オペラント)条件付け」に基づく治療、③モデルの示した行動が観察者に生じる観察学習(新しい反応の習得)、反応促進(獲得していた反応の触発)などの効果を持つモデリングなどによって行動変容を狙う「社会的学習」に基づく治療、④自己教示(自己の取るべき行動の言語化)など、自分が自分の行動をどのように制御しているかという視点を重視した「セルフコントロール」に基づく治療、などに代表される。受講生は4つの原理を理解すること。
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③ 認知行動療法(cognitive behavior therapy)とは、行動や情動の問題に加え、認知的な問題をも治療の標的とし、これまで実証的にその効果が確認されている行動的技法と認知的技法を効果的に組み合わせて用いることによって問題解決を図ろうとする治療アプローチの総称である。クライエントは、行動や情動の問題だけでなく、考え方や価値観、イメージなど、様々な認知的な問題も抱えている。認知行動療法は、考え方や振る舞いのスタイルを変えることで、積極的に問題を解決し、クライエントの自立を促進する治療法である。そして、問題点を正記すことによってクライエントの自己理解を促進するとともに、問題解決能力を向上させ、自己の問題をセルフコントロールしながら合理的に解決することのできる力を増大させることをねらいとして行われる、構造化された治療法である。受講生は認知行動療法の概要を理解すること。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 行動療法 ② 認知行動療法 ③ 学習・行動・認知 ④ ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「行動療法」の特色、理論仮説、治療方法を理解すると共に、クライエントに与える問題点について考えてみる。特に行動療法は専門用語が多く複雑であるため、それぞれの用語を理解して解説できるようにしておくと良い。次に、行動療法が基づく「学習理論」について、日常生活の中でどのような「条件付け」が生じてそのような行動がとられているかについて、毎日の生活の中で考えを深める。また、「行動療法」の技法が持つそれぞれの持ち味や特色、クライエントに与える影響のメリット・デメリットについて理解しておく。まず「認知療法」と「認知行動療法」の特色、理論仮説、治療方法を理解すると共に、特に自分自身や他者の普段の行動の中から見えるスキーマや認知的特徴について考察したり、クライエントに与える問題点について考えてみると良い。また、行動療法に続き、認知療法や認知行動療法も専門用語が多く複雑であるため、それぞれの用語を理解して解説できるようにしておくと良い。予習については、これまでの授業の復習となる。学んできた内容として、精神分析療法、ユング派、クライエント中心療法、行動療法の説明などは、復習の手がかりとなるだろう。また、各授業の中で出てきた専門用語について、それぞれ100字程度で説明できるようにしておくとなおよい。
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8
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まとめ1
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科目の中での位置付け
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第1回から第7回までの授業内容を確認することで、心理療法における主要な理論を理解するために重要な概念となる、「精神分析療法」、「クライエント中心療法」、「認知行動療法」という概念について振り返ることによって、実践的な知識として理解を深めることを目的とする。人の精神的な回復や癒しを提供するために考案された心理療法の源流として、心の中にある無意識を発見し、その中の不安や葛藤を解消する方法を見出した精神分析療法。クライエントの主体性や自己実現を重視し、語りを傾聴することで自己の不一致を解消することを目指すクライエント中心療法。そして行動理論に端を発し、人の不適応的な行動を修正する方法論を模索し続け、現在は認知面と行動面の両側面から様々な治療パッケージを生み出している認知行動療法。これら3つの基礎的な心理療法を理解することによって、後半で紹介される様々な他の心理療法との比較・検証を行うことで、心理療法の全体像を深く考察することが可能となる。
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①精神分析療法:PPT・配布資料・参考図書Ap235-241・参考図書Bp62-63 ②クライエント中心療法:PPT・配布資料・参考図書Ap263-269・参考図書Bp66-67 ③認知行動療法:PPT・配布資料・参考図書Bp68-73
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コマ主題細目
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① 精神分析療法 ② クライエント中心療法 ③ 認知行動療法 ④ ⑤
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細目レベル
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① 精神分析とは①S.フロイトによって発見された研究方法,②人間の行動に関する知識の体系(精神分析理論)、③心の疾患に対する治療の体系(精神分析療法),の3領域に分類できる。フロイト「人間の意識できる領域はごくわずか」であり、意識の下に広がる意識できない領域。無意識により人の行動の多くが発現されている。心の疾患は、意識するには耐えがたい体験が無意識に「抑圧」され、それが不安や葛藤を引き起こすために生じる。精神分析療法は無意識にあるものに気づき、それを「洞察(意識化)」することで行われれる。精神分析の適用として、神経症の成人患者に限定されていたが、現在ではパーソナリティ障害、精神病、心身症、児童なども可能となっている。受講生は、これ以外の精神分析、ならびにユング心理学の内容や用語について説明できるようになること。
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② クライエント中心療法とは、アメリカの臨床心理学者であるC.R.ロジャーズが創始した。その始まりは、1940年のミネソタ大学の講義、さらに1942年の著書『カウンセリングと心理療法』がきっかけとされている。1940年代までロジャーズの技法は「非指示的カウンセリング(non-directive couseling)と呼ばれ、それまで中心であった指示的方法への批判と非指示的技法としての傾聴技法の開発が中心であった。1950年代になると、ロジャーズ独自の自己理論の発展とともに、重視されるところが技法から態度へと変化し、現在最も知られるところのクライエント中心療法(client-centered therapy)と呼ばれるようになった。1960年代から1980年代までは、活動範囲が個人対象から集団や社会的組織にまで拡大され、エンカウンターグループなど新たなアプローチが主流となり、この時期は人間中心アプローチ(person-centered approach)と呼ばれる。受講生は、クライエント中心療法やエンカウンターの内容や理論を説明できるようになること。
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③ 認知行動療法(cognitive behavior therapy)とは、行動や情動の問題に加え、認知的な問題をも治療の標的とし、これまで実証的にその効果が確認されている行動的技法と認知的技法を効果的に組み合わせて用いることによって問題解決を図ろうとする治療アプローチの総称である。クライエントは、行動や情動の問題だけでなく、考え方や価値観、イメージなど、様々な認知的な問題も抱えている。認知行動療法は、考え方や振る舞いのスタイルを変えることで、積極的に問題を解決し、クライエントの自立を促進する治療法である。そして、問題点を正記すことによってクライエントの自己理解を促進するとともに、問題解決能力を向上させ、自己の問題をセルフコントロールしながら合理的に解決することのできる力を増大させることをねらいとして行われる、構造化された治療法である。受講生は、行動療法や認知療法も含めて理論や技法について説明できるようになること。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 精神分析 ② ユング心理学 ③ クライエント中心療法 ④ 行動療法 ⑤ 認知行動療法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては、精神分析療法、ユング派、クライエント中心療法、エンカウンターグループ、行動療法、認知療法、認知行動療法などの理論についての知識を再確認することと、それぞれの治療理論と具体的な技法、専門用語についてまとめて説明ができるようになることが必要となる。また、それぞれの心理療法の利点や欠点について、心理療法間の比較をしながら自分なりの考えを論述できるようになることが望ましい。特に、自分自身が興味関心を抱いた心理療法については、それぞれ様々な文献が存在する。授業内で述べられていた内容や参考図書だけではなく、興味がある心理療法については自ら資料を検索して、それらの知識や見識を深めることが求められる。さらに、実際の心理臨床の現場でこれらの心理療法を実践したいと考えるものは、その心理療法に対する体系的な理解や実践で活かすための具体的な方法論が記載された文献も調べる必要がある。予習としては、「芸術療法」について調べ、できれば次回質問をしてほしい。
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9
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芸術療法・表現療法
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科目の中での位置付け
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心理療法の各論と方法について、この回では「芸術療法」について、その基本的な考えや、理論仮説、そして具体的な治療法について講義する。まず、「芸術療法」について、絵画や音楽だけでなく、箱庭、詩歌、ダンスなど、様々な芸術的活動が対象であるという点について解説する。また、芸術療法というよりも「表現療法」とする立場を紹介するとともに、芸術という「美的なもの」を求めすぎることへのリスクや、実際に芸術療法を行う上での注意点について考察を深める。次に、芸術療法の中の「絵画療法」と「音楽療法」のそれぞれの特徴について解説する。「絵画療法」における絵画の意味や、個人と集団、自由画法や課題画法の特徴、ならびに診断的な手法として用いられる点を解説する。「音楽療法」の聴取的方法と能動的方法の特徴について解説を行う。最後に、芸術療法を体験的に理解するため、芸術療法で用いられる技法の体験ワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①芸術療法:PPT・配布資料・参考図書Ap242-249、参考図書Bp92-93 ②芸術療法の種類:PPT・配布資料・参考図書Ap242-249、参考図書Bp92-93 ③絵画療法:PPT・配布資料・参考図書Ap242-249、参考図書Bp92-93 ④音楽療法:PPT・配布資料・参考図書Ap242-249、参考図書Bp92-93
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コマ主題細目
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① 芸術療法 ② 芸術療法の種類 ③ 絵画療法 ④ 音楽療法 ⑤
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細目レベル
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① 芸術療法とは、非言語的な自己表現によって問題や症状の背後にある心理的原因を発散させることを目的とした心理療法である。カウンセリングの過程の多くは、クライエントとの言語的接触によって成立する。その過程で、クライエントは自己の内面に存在する問題性に気づき(洞察し)、それによって症状や問題とされる行動が変わるといわれている。つまり、言葉によって原因を掘り下げていく過程そのものが自己洞察を促すための治療となると考える。これに対して、芸術療法は人間が本来持っている、内面にあるものを何らかの形で表現したいという欲求を基礎にした心理療法であり、いわば表現することによって心理的原因を改善しようとする。何かを作ったり、絵で表現することにより、内面に蓄積された余剰なエネルギーが解放されたり、カタルシスなど心的緊張を解きほぐす動きが得られることで、不適応状態を誘発している要因が発散されると考える。
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② 芸術療法には様々な種類があり、具体的技法は多い。芸術療法は、以前は絵画療法と同義であったが、いまはarts therapyと表記されるように、音楽、詩歌(俳句・連句)、文芸、ダンス、箱庭、心理劇、陶芸、園芸など多種類にわたる表現活動を通して行う心理療法の総称になっている。実施形態も個人―集団、課題に沿うー自由な反応を重視、など定型により技法や実施形態を選択するより、目的のために決定されていく。芸術療法の目的は方法論により異なるが、共通点は、①クライエントと治療者の感情的交流を促進する、②クライエントの内面に存在するが言語的表現が困難な問題点を明確にする、③クライエントの関心を自らの内面に向け洞察を促す、④問題意識または病識を醸成する、である。診断的な利用の場合は課題や制約的要素を含むものが適しているが、治療技法としては自由な反応を引き出しやすい技法が選択される。
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③ 絵画療法とは、心理療法の手段として絵画を用いるものの総称である。ノンヴァーバルな方法のうち、最も手軽に行え、大変に有用な方法として広く用いられている。様々な方法が存在し、個別法―集団法、自由画法―課題画法などに分けられる。自由画法としてはM.ナウンバーグのスクリブル法(まったく自由に描いた殴り描きに投影したものを彩色する)、中里久均の交互色彩分割法(画像をお互いに線で分割し、後で交互に彩色する)などがある。課題画法ではコッホの「バウムテスト」、中井久夫の「風景構成法」など、治療だけでなく診断や予後判定のテストとして用いられるものもある。比較的容易に導入しやすいが、安易な使用でクライエントの症状悪化を招く可能性に十分留意しなければならない。
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④ 音楽療法とは、全日本音楽療法連盟によると、「身体ばかりでなく、心理的にも、社会的にもより良い状態(well-being)の回復、維持、改善などの目的のために、治療者が音楽を意図的に使用すること」とされている。音楽療法の対象は①児童、②成人(主に統合失調症、神経症、心身症など)、③老人が考えられる。方法論として「聴取的方法」と「能動的方法」に分けられ、聴取的方法は主に既成の音楽作品の鑑賞で癒しを求める方法であり、Ch.シュヴァーベの「調整的音楽療法」、村井靖児の「嗜好拡大法」などがある。能動的方法は、歌唱、合奏や即興演奏を基本として組み合わせるなど応用的方法も取り入れられている。合唱や合奏では、クライエントと治療者、クライエント相互が音楽という枠組みに守られながら、音感やリズムを感じ、それを他者と共有する連帯感や一体感を得ることであろう。大切なことは芸術的に優れた歌唱や演奏を求めることではなく、参加している一人ひとりの存在を認め、行為を共に分かち合うことを楽しむ姿勢を何より重んじる、魂のレベルで共鳴しあう体験を通し、クライエントが再び世界に対する興味関心を呼び覚ますことが治療的意義と考えられる。
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⑤ ―
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キーワード
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① 芸術療法 ② 絵画療法 ③ 音楽療法 ④ スクリブル法 ⑤ 風景構成法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「芸術療法」における「芸術がもたらす癒しの効果」について理解すると共に、日常の中の芸術、という視点に基づいて、自らの生活の中で活かされている芸術の効果について考察したり、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、芸術療法の各種類の特徴について理解をした上で、特に興味を抱いたものについて、それぞれの特徴的な理論や治療方法について理解して解説できるようにしておくと良い。また、各学派について疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回の予習としては、「遊戯療法(プレイセラピー)」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問してほしい。
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10
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遊戯療法
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科目の中での位置付け
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心理療法の各論と方法について、この回では「遊戯療法(プレイセラピー)」について、その基本的な考えや、理論仮説、そして具体的な治療法について講義する。まず、「遊戯療法」について、子どもにとっての遊び(遊戯)の効用や意義、そして様々な遊戯療法の立場について解説する。次に遊戯療法の歴史として、精神分析療法の影響を受けたものから来談者中心療法の影響をうけたものまで、その大きな流れについて伝える。続いて、クライエント中心療法の影響を受けたアクスラインが、ロジャーズのカウンセラー3条件を遊戯療法に置き換えたアクスラインの8原則について解説する。カウンセラーの3条件と同様、8原則も実際に行うことは非常に難しく、鍛錬が必要となる。さらに、遊戯療法の目的や効用、成人の心理療法との違いについて考える。最後に、遊戯療法を体験的に理解するため、「遊び」がもたらす癒しの効用について考えるためのワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①遊戯療法:PPT・配布資料・参考図書Ap99-102、参考図書Bp48 ②遊戯療法の歴史:PPT・配布資料・参考図書Ap99-102、参考図書Bp48 ③アクスラインの8原則:PPT・配布資料・参考図書Ap99-102、参考図書Bp48 ④遊戯療法の目的と効用:PPT・配布資料・参考図書Ap99-102、参考図書Bp48
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コマ主題細目
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① 遊戯療法 ② 遊戯療法の歴史 ③ アクスラインの8原則 ④ 遊戯療法の目的と効用 ⑤
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細目レベル
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① 遊戯療法とは、遊びを媒介として行われる心理療法のことである。子どもにとって遊びは、それ自体が心身の成長に役に立ち、また治療的機能をもつ。遊びの中で、子どもは自己表現をし、仲間とのやりとりを学ぶ。そして、身体の有効な運用の仕方を学ぶほか、創造性も培われる。また、日常生活から離れ、不満や不安を解消し、ストレスを発散させる効用もある。これを治療的に応用したのが遊戯療法であり、子どもを対象にして実践されることが多い。治療関係においては、不安や緊張の解消に加えて、治療者の援助のもとで自分の感情調節や現実への対処の仕方を学ぶことができる。遊戯療法の立場には、精神分析療法、解放療法、関係療法、児童中心的(非指示的)療法、折衷療法などがあり、立場によって技術は異なる。
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② 子どもの心理療法として、明確になっている事例は、精神分析を子どもに適応したS.フロイトの「ハンス」(1909)であるが、父親を通した分析であり、厳密な意味で子どもの心理療法とは言えない。子どもの分析は、M.クライン(1932)が子どもに精神分析理論を実践する方法や手続きを著し、アンナ・フロイト(1926)が大人と異なる子どもの特質を考えて「児童分析」を確立した。そのほか、ランク派の関係療法理論を子どもに適用したF.H.アレン(1955)がある。しかし、子どもの特質を遊びの有効性からとらえて、遊戯療法理論を打ち立てたのがV.M.アクスライン(1972)である。この頃までに子どもの心理療法の理論はほぼ確立され、以後子どもの心理療法の理論的な発展は、遊びの中に絵画や箱庭その他色々な方法論が開発されている。
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③ アクスラインは、ロジャーズのカウンセラーの3条件(受容・共感的理解・純粋性)を、遊戯療法のセラピストのより実践的な条件にした8原則を提唱した。①治療者はできるだけ早く良いラポールができるように、子どもとの温かい親密な関係を発展させる。②治療者は子どもをそのまま正確に受け入れる。③治療者は、子どもに自分の気持ちを完全に表現することが自由だと感じられるように、その関係におおらかな雰囲気を作り出す。④治療者は子どもの表現している気持ちを油断なく認知し、子どもが自分の行動の洞察を得るようなやり方でその気持ちを反射する。⑤治療者は、子どもにそのようにする機会が与えられれば、自分で自分の問題を解決しうる能力に深い尊敬の念を持っている。選択したり、変化させたりする責任は子どもにある。⑥治療者はいかなる方法でも、子どもの行いや会話を指導しようとしない。子どもが先導し、治療者は従う。⑦治療者は治療を早めようとしない。治療はゆっくり進む過程であって、治療者はそれを知っている。⑧治療者は、治療が現実の世界に根を下ろし、子どもにその関係における自分の責任を気づかせるのに必要なだけの制限を設ける。
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④ 遊戯療法の目的や効用は、大人の心理療法と同じように、症状の除去、症状の背景にある人格の成長であるが、子どもは成長の過程であるので、潜在能力の開発のような教育的効用も無視できない。ロジャーズ(1966)は、子どもの行動に影響を与える要因として、遺伝的要因(素因)、気質的要因、家族の要因、文化的社会的影響、有機体としての欲求をあげている。ロジャーズは、後に成人の心理療法においては、これらの要因を重視することの危険性を指摘し、セラピストはあくまでも「今・ここ」のクライエントに関わる重要性を述べている。しかし、子どもに関わっていると、子どもは発達途上にあり、身体的・知能的基礎、親や文化の影響をまともに受けており、その要因を無視できない。そのため、神経学的検査、知能検査などの検査をはじめ、親のカウンセリングの併用、学習理論を主とした心理療法を視野に入れておくことも必要である。
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⑤ ―
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キーワード
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① 遊戯療法 ② アンナ・フロイト ③ アクスライン ④ クライン ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「遊戯療法」における「遊び」がもたらす癒しの効果について理解すると共に、日常の中で自分や他者がどのように「遊び」を取り入れながら生きているか、という視点に基づいて、自らの生活の中で活かされている遊びの効果について考察したり、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、遊戯療法における各種類の特徴について理解をした上で、特に興味を抱いたものについて、それぞれの特徴的な理論や治療方法について理解して解説できるようにしておくと良い。また、遊戯療法について疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回の予習としては、「森田療法」や「内観療法」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問してほしい。
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11
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家族療法
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科目の中での位置付け
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心理療法の各論と方法について、この回では「家族療法」と家族療法の流れを汲む「ブリーフセラピー」について、その基本的な考えや、理論仮説、そして具体的な治療法について講義する。まず、「家族療法」という集団を対象とした心理療法の特徴について述べ、家族を理解するために重要となる「システム理論」や「システムズアプローチ」について解説する。続いて、「ブリーフセラピー」の主な治療理論や介入技法を解説する。ブリーフセラピー特有の技法や、短期で効率的に介入を行うようなスタンスについても理解を深める。続いて、ブリーフセラピーから発展した「解決志向アプローチ」について、その治療理論から具体的な質問・介入技法について解説する。そして、ブリーフセラピーで用いられる質問技法や介入技法について解説する。最後に、家族療法やブリーフセラピーを体験的に理解するため、質問技法や介入技法などの技法を使った体験ワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①家族療法:PPT・配布資料・参考図書Ap87-93、参考図書Bp83-85 ②家族療法の学派:PPT・配布資料・参考図書Ap87-93、参考図書Bp83-85 ③ブリーフセラピー:PPT・配布資料・参考図書A p198-204、参考図書Bp83-85
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コマ主題細目
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① 家族療法 ② 家族療法の学派 ③ ブリーフセラピー ④ 解決志向アプローチ ⑤
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細目レベル
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① 家族療法は、家族を一つのまとまりをもったシステム(家族システムfamily system)とみなし、それが抱える心理的問題を臨床実践の対象とする。システムとは「お互いに関係を持ち合い、また環境とも関係をもって存在する一組の要素」と定義され、全体としてまとまりをもって機能するという点が重視されている。システムを扱う理論として、L.ベルタ欄フィーノ一般システム理論やJ.G.ミラーの一般生物体システム理論などがあるが、それらを現実の問題に応用する場合をシステムズアプローチと呼ぶ。家族は複数の家族成員からなるシステムとしてとらえられるため、システムズアプローチによる理論と介入が非常に有効である。夫婦・家族をシステムとして捉える治療法が家族療法におけるシステムズアプローチと言える。
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② 家族療法には様々な学派が存在する。生体物システムは、「構造」(ある時点で静止的なシステムの様態)、「機能」(ある程度の規則性をもって繰り返される出来事のパターン)、「発達」(時間的経過とともにシステムの要素が全体から分化・統合していく過程)の3つの属性をもつ。家族に治療的な変化を引き起こすにはいずれの属性に介入をしても良いが、どの側面に注目するかで、家族療法の主要な学派の違いが生じてくる。遊佐(1984)によると、3属性のそれぞれに注目する学派の代表的なものとして、構造ではS.ミニューチンの家族構造療法(構造学派)、機能ではMRI(Mental Research Institute)の家族相互作用アプローチ(コミュニケーション学派)、発達ではM.ボーエンの家族システム論があげられている。上記のシステム論的家族療法以外にも、精神分析、行動療法それぞれの理論的立場から介入を行う学派もある。
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③ ブリーフセラピー(brief therapy:短期療法)とは、広義には治療期間が短期でありながら、より効果的で効率的な治療を目指す心理療法のことである。一方、これは心理療法の一つの立場として理解するべきものではない。家族療法のコミュニケーション学派であるMRIの研究成果や、M.エリクソンの心理療法から得られた知見を反映した心理療法(Ericksonian psychotherapy)の立場などが源流となり、いくつかの立場の臨床家・研究者が、現在までのそれぞれの心理療法で行われている理論や方法論に縛られたままの「常識的」とされる対応を再考し、心理療法を実践する治療者の意識変革を目指したものというべきである。狭義には「エリクソニアン心理療法」としての家族療法におけるコミュニケーション学派や戦略学派と、「解決志向アプローチ(solution focused approach)」の近接領域と考える立場もある。これらのアプローチは、これまでのような決まった理論や方法論などの形式に縛られないという意味で、ブリーフセラピーの理念を反映している。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 家族療法 ② システム理論 ③ ブリーフセラピー ④ ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「家族療法」における「システム理論」にまつわる諸概念を理解すると共に、家族をシステムで捉えるという視点に基づいて、システムの相互作用や構造について日常生活の中で考察したり、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、「解決志向アプローチ」の特徴について理解をした上で、特に興味を抱いた学派や介入技法について、それぞれの用語を理解して解説できるようにしておくと良い。また、各学派について疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回の予習としては、「内観療法」「森田療法」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問してほしい。
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12
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日本で生まれた心理療法
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科目の中での位置付け
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心理療法の各論と方法について、この回では日本で生まれた心理療法として、「内観療法」、「森田療法」について、その基本的な考えや、理論仮説、そして具体的な治療法について講義する。まず、吉田伊信が開発した「内観療法」について、その成立の歴史や考え方ついて解説する。宗教性を排して多くの人間に内観から得られる感動を体験してもらいたいと開発された方法である。次に内観療法における「集中内観」の具体的な環境設定や実施方法、内観3項目「してもらったこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけたこと」などについて伝える。続いて、森田正馬が開発した「森田療法」について、その実施方法や治療理論についても解説する。特に入院森田療法の4期の状況について伝え、不安を「あるがまま」受け入れる過程について考察する。最後に、内観療法や森田療法が提唱する手法がもたらす効用について考えるためのワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①内観療法:PPT・配布資料・参考図書Ap177-185、参考図書Bp89 ②内観療法の方法:内観療法:PPT・配布資料・参考図書Ap177-185、参考図書Bp89 ③森田療法:PPT・配布資料・参考図書Ap186-195、参考図書Bp88
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コマ主題細目
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① 内観療法 ② 内観療法の方法 ③ 森田療法 ④ ⑤
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細目レベル
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① 日本で生まれた心理療法として、「内観療法」と「森田療法」を取り上げる。内観療法は、過去の対人関係における自己の態度や行動を経時的・多面的・客観的に調べることによって、真実の自己を発見するための技法である。内観の創始者、吉田伊信は浄土真宗の「身調べ」という宗教的精神修養法により、悟りの境地に到達し生かされている歓喜の世界を体験した。この感動を全ての人が体験できないかと「身調べ」に様々な改良を加え、宗教色を払拭し、名称を「内観」とした。自己啓発や悩みの解消法として用いられる場合には「内観法」、様々な問題行動や心身の疾病の治療に用いられる場合は「内観療法」と呼ばれる。1954年から少年院・刑務所に導入され、1965年に研究発表されたのが最初である。
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② 内観療法は1週間を基本とする「集中内観」と、日常生活の中で継続的に短時間ずつ行う「日常内観」がある。集中内観は、和室の隅を屏風で仕切りそこに自由な体制で座る。午前5時から午後9時まで1日16時間、7日間継続する。指導者の面接は1~2時間おきに1日8~9回行われ、面接時間は3~5分である。行動制限として、用便・入浴・就寝以外は屏風の外に出ない、食事も屏風の中で食べる、持ち込みや他者との雑談は禁止される。内観は、年代区分として、小学校時代より3年間隔で現在に至るまでの自分について想起して調べる。対象人物は、自分と人間関係密度の高い人を自由に選択する。対象人物に対し、内観3項目として「してもらったこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけたこと」の具体的事実を想起する。最終日に内観による気づきを確認して、日常内観への動機づけを行う。
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③ 森田療法は、森田正馬によって創始された、国際的にも知られる日本独自の心理療法である。神経症、とくに社会恐怖傾向を示す事例に対する方法である。入院と外来の方法がある。入院森田療法は、原則として入院後約1か月間、4期に分かれる。①絶対臥辱期:クライエントを隔離し、生理活動以外は一切の活動を制限し、ほとんど布団に寝ているように促す。②軽作業期:臥辱時間は7~8時間にし、外界の事物を眺めたり軽作業をさせたりする。③重作業期:睡眠時間以外は絶えず何かを行っている生活にさせ、次第に肉体的な思い作業に移していく。読書、趣味なども自由にさせる。④退院準備期:日常生活に復帰させ生活訓練を行う。1か月の間、日誌を書かせ、治療者側の経過観察にするとともに、その中で患者の自己洞察を深めさせるようなコメントを与える。森田療法は、「森田神経質」と呼ぶ神経症の一群を対象とし、精神交互作用を打ち切り、不安に逆らわず不安を「あるがまま」に受け入れ、その人が本来持つ健康的な力、「生への欲望」を引き出すことを中心課題にすえる。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① 内観療法 ② 集中内観 ③ 森田療法 ④ 森田神経質 ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「内観療法」や「森田療法」における「してもらったことを思い出す」や「あるがままを受け入れる」ということがもたらす効果について理解すると共に、日常の中で自分が他者からどのようなことをしてもらっているか、「あるがままの状態で不安を受け入れられているか」という視点に基づいて考察したり、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、内観療法における特徴について理解をした上で、特に興味を抱いたものについて、それぞれの特徴的な理論や治療方法について理解して解説できるようにしておくと良い。また、調べて疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回の予習としては、「エビデンス・ベースト・アプローチ」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問してほしい。
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13
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実証に基づく心理療法
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科目の中での位置付け
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「エビデンス・ベイスト・アプローチ(Evidence-Based Approach:EBA)」の発展と、心理療法への導入について、その背景や基本的な考え、具体的な治療法について講義する。まず、EBAと「実証に基づく心理療法(EBP)」について解説する。続いて、EBPの中で効果が認められている、マインドフルネスを取り入れた最新の治療理論や介入技法について紹介し、「マインドフルネス」の具体的な内容について解説する。アメリカ心理学会のサイトで公開されている効果が検証された心理療法について明示しつつ、効果が見られず保留となっている心理療法についても概観する。さらに、EBPの発展により、トラウマに効果的な心理療法(トラウマに焦点化した認知行動療法(Trauma-focused Cognitive Behavioral Therapy: TFCBT)と、トラウマ後に適さない心理療法が明らかとなった。そこから、EBPの意義について考察を行う。授業の中で、マインドフルネス瞑想などについて体験的に理解するため、技法を使った体験ワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①エビデンス・ベイスト・アプローチ:PPT・配布資料(参考文献:中尾睦宏. (2007). 心身医療における EBM: 心身医学と医療統計学をつなぐアプローチ (心身医療におけるエビデンス・ベイスト・アプローチとナラティブ・アプローチ: 理論・実践・研究, シンポジウム, 第 47 回日本心身医学会総会). 心身医学, 47(3), 169-176./鈴木勝己, 辻内琢也, 辻内優子, 熊野宏昭, & 久保木富房. (2007). 物語りに基づく医療 (Narrative-Based Medicine) の発展可能性に向けた医療人類学の取り組み: 証言に基づく医療の事例紹介 (心身医療におけるエビデンス・ベイスト・アプローチとナラティブ・アプローチ: 理論・実践・研究, シンポジウム, 第 47 回日本心身医学会総会). 心身医学, 47(3), 185-191.) ②実証に基づく心理療法:PPT・配布資料(参考文献:三田村仰, & 武藤崇. (2012). 我が国における 「エビデンスに基づく心理学的実践」 の普及に向けて: アクセプタンス & コミットメント・セラピー (ACT) のセラピストをどのように養成していくべきか. 心理臨床科学, 2(1), 57-68.) ③トラウマに焦点化した認知行動療法:PPT・配布資料(参考文献:飛鳥井望. (2020). トラウマ焦点化認知行動療法 (特集 精神療法技法アップデート). 臨床精神医学, 49(1), 81-86.飛鳥井望. (2008). エビデンスに基づいた PTSD の治療法. 精神神經學雜誌, 110(3), 244-249.)
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コマ主題細目
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① エビデンス・ベイスト・アプローチ ② 実証に基づく心理療法 ③ トラウマに焦点化した認知行動療法 ④ ⑤
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細目レベル
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① エビデンス・ベイスト・アプローチ(Evidence-Based Approach:EBA)とは、治療効果を実証的に確かめながら、治療技法を開発。効果が明らかな(エビデンスがある)技法だけを用いようとする方法のこと。(例:ある技法はある疾患に有効、など)。エビデンスベースト・メディシン(実証に基づく医療:EBM)、エビデンス・ベースト・サイコセラピー(実証に基づく心理療法EBP)や、教育実践、看護、社会的支援など多様化している。エビデンス(証拠)に基づく治療ガイドラインが、1980年代以降アメリカとイギリスを中心に提唱され、有効性のある治療技法を障害別に特定化していく調査研究が盛んとなる。EBPについて、心理療法の有効性はアメリカ心理学会(APA)のサイトにて公開されている。
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② 実証に基づく心理療法の発展により、「第3世代の行動療法」や「文脈的認知行動療法」といった新しい認知行動療法が発展してきている。マインドフルネスを取り入れた「アクセプタンス・コミットメントセラピー(ACT)」や、「弁証法的認知行動療法」などが提唱されている。マインドフルネスとは、「今ここでの経験に、評価や判断を加えることなく能動的な注意を向けること」(Kabat-Zinn,1994)であり、仏教的な瞑想を臨床的な技法として体系化したもので、慢性疼痛、うつ病、摂食障害などの様々な心身の疾患に効果が示されている。マインドフルネスを認知行動療法に応用する取り組みやについて、その効果や実際の心理療法の方法について、ここでは考えていく。
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③ EBPに基づく効果の検証により、PTSDなどトラウマ的出来事で精神的な不調に陥った人々に対する心理療法には、効果的なものと、留意が必要なものが示されつつある。効果的なものとして、「トラウマに焦点化した認知行動療法(Trauma-focused Cognitive Behavioral Therapy: TFCBT)」があり、成人の慢性的トラウマに効果がある手法(持続エクスポージャー法(PE)、トラウマについての認知を扱う認知処理療法(CPT)、眼球運動をしながらトラウマを想起させる眼球運動脱感作療法(EMDR)などが示されている。一方、心理的デブリーフィングなどグループ療法、エクスポージャー療法(曝露療法)は、トラウマ発生直後に行うことは望ましくないとされている。ここでは、トラウマに焦点化した心理療法を通して、EBPの意義について考える。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① エビデンス・ベイスト・アプローチ ② 実証に基づく心理療法 ③ マインドフルネス ④ ACT ⑤ トラウマに焦点化した認知行動療法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「EBA」と「EBP」にまつわる諸概念や、そこで紹介された様々な心理療法について理解すると共に、「エビデンス」で捉えるという視点に基づいて、これまで紹介してきた心理療法が実際にどこまで実証に基づいているかについて考察し、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、EBPに基づく各種の心理療法の特徴について理解をした上で、特に興味を抱いた学派や介入技法について、それぞれの用語を理解して解説できるようにしておくと良い。疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回の予習としては、「ナラティブ・ベースド・アプローチ」、「ナラティブ・セラピー」、「オープン・ダイアログ」について調べておくと共に、問題点や疑問点をはっきりさせ、できれば授業において質問してほしい。
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14
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語りに基づく心理療法
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科目の中での位置付け
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この授業では、「ナラティブ・ベイスト・アプローチ(Narrative-Based Approach:NBA)」という、「エビデンス・ベイスト・アプローチ(EBA)」の発展と弊害から反証として生じた手法について、その背景や基本的な考え、具体的な治療法について講義する。まず、NBAについて解説する。続いて、NBAにおける心理療法の代表ともいえる「ナラティブ・セラピー」について、その治療理論や介入技法について紹介し、具体的な内容について解説する。ナラティブ・セラピーの基本にある社会構成主義の概念の理解と共に、どのようにドミナント・ストーリーからオルタナティブ・ストーリーへと変化するか、その過程を概観する。さらに、統合失調症の治療に画期的な影響を与えつつある「オープン・ダイアローグ」の概要について解説するとともに、そこから「語り(ナラティブ)」を重視する意義とは何か、EBAとNBAの関係性や、今後の心理療法の発展について考察を行う。授業の中で、時間があればナラティブ・セラピーを体験的に理解するため、技法を使った体験ワークを実施し、学生間で感想を共有する。
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①ナラティブ・ベイスト・アプローチ:PPT・配布資料(参考文献:斎藤清二. (2019). 医療におけるナラティブ・アプローチの最新状況. 日本内科学会雑誌, 108(7), 1463-1468./鈴木勝己, 辻内琢也, 辻内優子, 熊野宏昭, 久保木富房. (2007). 物語りに基づく医療 (Narrative-Based Medicine) の発展可能性に向けた医療人類学の取り組み: 証言に基づく医療の事例紹介 (心身医療におけるエビデンス・ベイスト・アプローチとナラティブ・アプローチ: 理論・実践・研究, シンポジウム, 第 47 回日本心身医学会総会). 心身医学, 47(3), 185-191.) ②ナラティブ・セラピー:PPT・配布資料(参考文献:和泉広恵. (2001). 虐待の物語と体験の狭間 ナラティヴ・セラピーにおける物語化の再検討. 家族社会学研究, 12(12-2), 211-222.) ③オープン・ダイアローグ:PPT・配布資料(参考文献:森川すいめい. (2018). 本人のいないところで本人のことを話さない オープンダイアローグに学ぶ生き方とは. 作業科学研究, 12(1), 92-97./野村直樹. (2017). ナラティヴとオープンダイアローグが来た道. 日本精神保健看護学会誌, 26(2), 43-48.)
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コマ主題細目
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① ナラティブ・ベイスト・アプローチ ② ナラティブ・セラピー ③ オープン・ダイアローグ ④ ⑤
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細目レベル
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① ナラティブ・ベイスト・アプローチ(Narrative-Based Approach:NBA)は、エビデンス・ベースト・アプローチ(EBA)の反証として打ち出されたものである。EBAの弊害として、エビデンスが証明(実証)されると、「社会的事実」としての強制力を持ってしまい、それ以外の方法を選ぶことが困難になることがある。また、介入効果を重視するあまり、CLの持っている多様な人間性・人生観、背景にある多くの情報、感情や思いなどを見過ごしてしまう可能性もある。NBAは、社会的に構築された「科学的事実」や「常識」などを“脱構築”する、支援者と被支援者との間の「圧倒的な力の差」への気づきを促し、それを打開しようとする。被支援者の「語り」= “語りの背景にある出来事や、本人の思いや感情など”を重視する方法論として提唱している。
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② ナラティブ・セラピーとは、マイケル・ホワイトとダビッド・エプストンが1990年に開始した。物語療法とも呼ばれる。人はストーリー(物語)を沢山持っており、そのストーリーが、その人の人生を構築していく。ナラティブ・セラピーでは、このようなストーリーをもう一度読み返し、過去から未来へつながっていく人生において、それらのストーリーについて考えていくこと、さらにそのストーリーの『意味』、そしてそのストーリーが未来に与える『影響』などを考え、それを再構築していくことが目標となる。「外在化技法」、「ユニークな結果」などの独自の技法の開発や、グーリシャンとアンダーソンの会話モデルである「無知の姿勢」などの概念を取り込んで発展している。
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③ オープン・ダイアローグ(開かれた対話)とは、フィンランドの西ラップランドで20年以上前から行われている重度精神疾患治療のための実践である。統合失調症の治療方法について、先進国では「脳機能のトラブル」と考えられ、まず薬物療法が推奨される。一方、西ラップランドでは統合失調症は「対人関係(対話)のトラブル」と考え、対話によって回復することを目指す。そして、当事者を含むチームの対話を重視している。その哲学は、哲学:『Speak Nothing About Me Without Me.(私抜きで私のことを語らないで)』である。当事者を含むチームミーティング(本人、家族、医師、看護師、心理士、その他関係者)を何度も行う。5年後の追跡調査で、その地域で初回エピソード精神病を持つ人々の約85%が完全に回復し、大半の人たちが薬をやめていた。オープン・ダイアログの効果は、「統合失調症治療には薬物療法が最適」というエビデンスを覆す結果となり、現在世界中から注目されている。ここでは、語りを重視することで、これまでの常識的な治療法を問い直す視点について考える。
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④ ―
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⑤ ―
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キーワード
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① ナラティブ・ベイスト・アプローチ ② ナラティブ・セラピー ③ 外在化 ④ オープン・ダイアローグ ⑤
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本日の授業の内容を復習しておくこと、まず「NBA」や「ナラティブ・セラピー」にまつわる諸概念や、そこで紹介された理論や手法について理解すると共に、「語り」から人間を捉えるという視点に基づいて、「実証に基づく心理療法」との違いや関係性について考察し、クライエントに与える影響や問題点について考えてみると良い。また、「語り」を重視した心理療法やアプローチの特徴について理解をした上で、特に興味を抱いた学派や介入技法について、それぞれの用語を理解して解説できるようにしておくと良い。疑問に思ったことは次回に質問してほしい。次回は、第二回のまとめとなる。予習については、これまでの授業の復習となる。第8回以降の幻術療法、遊戯療法、内観療法、森田療法、家族療法、ブリーフセラピー、EBAなどが復習の手がかりとなるだろう。また、各授業の中で出てきた専門用語について、それぞれ100字程度で説明できるようにしておくとなおよい。
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15
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まとめ2
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科目の中での位置付け
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第9回から第14回までの授業内容を確認することで、心理療法における主要な理論を理解するために重要な概念となる、「芸術療法」、「遊戯療法」、「家族療法(ブリーフセラピー)」、「日本生まれの心理療法」、「エビデンス・ベースト・アプローチ(EBA)」、「ナラティブ・ベースト・アプローチ(NBA)」という概念について振り返ることによって、実践的な知識として理解を深めることを目的とする。まずは各論として、芸術療法から日本生まれの心理療法までを振り返り、様々な心理療法の理論や方法論について理解を深める。授業の前半に解説した3つの主要な心理療法との違いや共通点についても考察することで、理解を深める。次に、EBAとNBAの考え方や代表的な心理療法について理解しながら、それぞれの特徴について批判的に検討する。そのことによって、心理療法という人の癒しや回復に必要な要素とは何かについて、また、心理療法の全体像を深く考察することが可能となる。
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①芸術療法:PPT・配布資料・参考図書Ap242-249、参考図書Bp92-9 ②遊戯療法:PPT・配布資料・参考図書Ap99-102、参考図書Bp48 ③家族療法:PPT・配布資料・参考図書Ap87-93,p198-204、参考図書Bp83-85 ④日本生まれの心理療法:PPT・配布資料・参考図書Ap177-195、参考図書Bp88-89 ⑤EBAとNBA:PPT・配布資料
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コマ主題細目
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① 芸術療法 ② 遊戯療法 ③ 家族療法 ④ 日本生まれの心理療法 ⑤ EBAとNBA
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細目レベル
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① 芸術療法とは、非言語的な自己表現によって問題や症状の背後にある心理的原因を発散させることを目的とした心理療法である。カウンセリングの過程の多くは、クライエントとの言語的接触によって成立する。その過程で、クライエントは自己の内面に存在する問題性に気づき(洞察し)、それによって症状や問題とされる行動が変わるといわれている。つまり、言葉によって原因を掘り下げていく過程そのものが自己洞察を促すための治療となると考える。これに対して、芸術療法は人間が本来持っている、内面にあるものを何らかの形で表現したいという欲求を基礎にした心理療法であり、いわば表現することによって心理的原因を改善しようとする。何かを作ったり、絵で表現することにより、内面に蓄積された余剰なエネルギーが解放されたり、カタルシスなど心的緊張を解きほぐす動きが得られることで、不適応状態を誘発している要因が発散されると考える。
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② 遊戯療法とは、遊びを媒介として行われる心理療法のことである。子どもにとって遊びは、それ自体が心身の成長に役に立ち、また治療的機能をもつ。遊びの中で、子どもは自己表現をし、仲間とのやりとりを学ぶ。そして、身体の有効な運用の仕方を学ぶほか、創造性も培われる。また、日常生活から離れ、不満や不安を解消し、ストレスを発散させる効用もある。これを治療的に応用したのが遊戯療法であり、子どもを対象にして実践されることが多い。治療関係においては、不安や緊張の解消に加えて、治療者の援助のもとで自分の感情調節や現実への対処の仕方を学ぶことができる。遊戯療法の立場には、精神分析療法、解放療法、関係療法、児童中心的(非指示的)療法、折衷療法などがあり、立場によって技術は異なる。
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③ 家族療法は、家族を一つのまとまりをもったシステム(家族システムfamily system)とみなし、それが抱える心理的問題を臨床実践の対象とする。システムとは「お互いに関係を持ち合い、また環境とも関係をもって存在する一組の要素」と定義され、全体としてまとまりをもって機能するという点が重視されている。システムを扱う理論として、L.ベルタ欄フィーノ一般システム理論やJ.G.ミラーの一般生物体システム理論などがあるが、それらを現実の問題に応用する場合をシステムズアプローチと呼ぶ。家族は複数の家族成員からなるシステムとしてとらえられるため、システムズアプローチによる理論と介入が非常に有効である。夫婦・家族をシステムとして捉える治療法が家族療法におけるシステムズアプローチと言える。
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④ 日本で生まれた心理療法として、「内観療法」と「森田療法」を取り上げる。内観療法は、過去の対人関係における自己の態度や行動を経時的・多面的・客観的に調べることによって、真実の自己を発見するための技法である。内観の創始者、吉田伊信は浄土真宗の「身調べ」という宗教的精神修養法により、悟りの境地に到達し生かされている歓喜の世界を体験した。この感動を全ての人が体験できないかと「身調べ」に様々な改良を加え、宗教色を払拭し、名称を「内観」とした。自己啓発や悩みの解消法として用いられる場合には「内観法」、様々な問題行動や心身の疾病の治療に用いられる場合は「内観療法」と呼ばれる。1954年から少年院・刑務所に導入され、1965年に研究発表されたのが最初である。
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⑤ エビデンス・ベースト・アプローチ(Evidence-Based Approach:EBA)とは、治療効果を実証的に確かめながら、治療技法を開発。効果が明らかな(エビデンスがある)技法だけを用いようとする方法のこと。(例:ある技法はある疾患に有効、など)。エビデンスベースト・メディシン(実証に基づく医療:EBM)、エビデンス・ベースト・サイコセラピー(実証に基づく心理療法EBP)や、教育実践、看護、社会的支援など多様化している。一方、ナラティブ・ベースト・アプローチ(Narrative-Based Approach:NBA)は、エビデンス・ベースト・アプローチ(EBA)の反証として打ち出されたものである。EBAの弊害として、エビデンスが証明(実証)されると、「社会的事実」としての強制力を持ってしまい、それ以外の方法を選ぶことが困難になることがある。また、介入効果を重視するあまり、CLの持っている多様な人間性・人生観、背景にある多くの情報、感情や思いなどを見過ごしてしまう可能性もある。NBAは、社会的に構築された「科学的事実」や「常識」などを“脱構築”する、支援者と被支援者との間の「圧倒的な力の差」への気づきを促し、それを打開しようとする。被支援者の「語り」= “語りの背景にある出来事や、本人の思いや感情など”を重視する方法論として提唱している。
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キーワード
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① 芸術療法 ② 遊戯療法 ③ 家族療法 ④ EBA ⑤ NBA
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては、これまでの授業で扱った全てのテーマ、「精神分析療法」、「来談者中心療法」、「認知行動療法」、「芸術療法」、「遊戯療法」、「家族療法(ブリーフセラピー)」、「日本生まれの心理療法」、「エビデンス・ベースト・アプローチ(EBA)」、「ナラティブ・ベースト・アプローチ(NBA)」、について、それぞれのテーマで問われた理論や用語について説明できるように復習を行う。特に、それぞれの心理療法の「治療理論」と「治療技法」、提唱した人々の名称、具体的な実施方法について説明できると良い。さらに、心理療法に関するさまざまな理論をふまえ、人を精神的に癒したり治療するために、これまでの心理療法の知識、理論をどう役立てていくとよいと思うかについては、自分なりの考えを論述できるようにすること。
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