| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①コマシラバス,履修判定指標 ②参考文献1(pp.13-40),参考文献7(pp.21-46) ③参考文献6(pp.3-16)
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コマ主題細目
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① 授業計画・評価方法 ② 子どもの抱える問題 ③ 遊びと遊戯療法の可能性
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細目レベル
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① この回は授業ガイダンスとイントロダクションという位置づけであるので,授業全体でどのようなことを学ぶのかについて伝える。授業を通して身に着けるべき目標として,①「実際の心理支援・心理的援助の現場でよく用いられる子どもの心理療法(親子並行面接を含む)やカウンセリングの諸理論や技法について,幅広く体験的に学修する」こと,②「単に技法の習得を目指すのではなく,常にクライエントの立場に立った支援について考えることができるようになることを目指す」こと,以上の2点の重要性について伝える。また,授業全体のスケジュールを解説し,授業の全体像を把握することに加えて,各授業で必要な予習・復習の内容も押さえることを意識する。評価方法は,出席回数の条件をクリアしていることを前提とし,定期試験の結果によって評価する。
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② 問題と症状から見た子ども理解として,精神医学の領域では,心の問題を外因性,心因性,内因性という3つに分類して病因論と結びつけて考えている。アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)『精神疾患の診断と統計マニュアル』による子どもの問題については,発達に関連したものとして,神経発達症群に知的発達症(知的能力障害),自閉スペクトラム症,注意欠如多動症,限局性学習症,運動症群(チックなど症)などが示されている。また,思春期に見られやすい食行動症及び摂食症群の代表的なものとして,神経性やせ症,神経性過食症,などが挙げられる。その他,不安症群に場面緘黙が含まれ,心的外傷及びストレス因関連症群に反応性アタッチメント症や脱抑制型対人交流症としていわゆる愛着障害が含まれている。
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③ 子どもの心理療法(セラピー)では,発達的な問題に対する現実的な支援として「教育モデル」,症状や問題の意味を探究する形で解決を目指す「洞察モデル」,子どものもっている自己表現する力を伸ばすことが問題解決に役立つと考える「表現モデル」を取り上げていく。子どもの心理療法の代表的な方法である遊戯療法とは,「遊びを媒介として展開されるクライエントとセラピストとの治療的人間関係を通じて,クライエントの主として性格,行動上の問題を解決し,ひいてはパーソナリティの発達を促進することを目的として行われる心理療法」とされる。遊びの意味や学説についても解説し,さらに遊戯療法における遊びの治療的意味(ウィニコットやアクスラインの提唱する)についても概観していく。
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キーワード
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① 授業スケジュール ② 子どもの問題の分類 ③ 遊戯療法 ④ 遊びの学説 ⑤ 遊びの治療的意味
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,子どもの抱える問題の理解について,精神医学の領域における外因性,心因性,内因性という3つに分類して病因論と結び付けて概要をまとめておくこと。特に心理的問題や発達障害の診断的分類の特徴に関しては,第3回の授業で取り上げるため,予習としても位置付けられる。また,子どもの心理療法における「教育モデル」,「洞察モデル」,「表現モデル」の3つモデルについても配布プリントを中心にノートにまとめておくことが望ましい。さらに,遊戯療法における遊びの治療的意味としてウィニコットおよびアクスラインの提唱する考えについても要約できるようにまとめるとよい。予習としては,第2回子どもの心的世界の理解Ⅰ(乳児期・幼児期・児童期)のコマシラバスを参照しておくこと。
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2
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子どもの心的世界の理解Ⅰ(乳児期・幼児期)
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①参考文献1 p.72 ②参考文献1 p.73. ③参考文献1 pp.77-80.
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コマ主題細目
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① 子ども理解の発達理論 ② 乳幼児期早期の発達理論1 ③ 乳幼児期早期の発達理論2
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細目レベル
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① 心理臨床における発達論的な見方は,フロイト(Freud, S.)の欲動理論から始まっている。欲動は対象との関係で満足を得ており,身体的成長に伴い満足を得る身体部位も変化していく。このような視点から欲動の満足を中心とした身体部位に対応した発達段階を体系づけている。また,フロイトは各段階における充足体験を重視し,その不満足さや歪みが性格や症状の形成に影響すると考えた。この考えは,その後エリクソン(Erikson, E. H.)によって心理社会的な発達課題の観点から補われ,より確かな発達理論として体系化されている。さらに,エリクソンはライフサイクルという一生涯を通した発達課題を体系化している。特にフロイトの口唇期にあたる部分は,エリクソンの基本的信頼感を形成する時期と重なっており,心の問題の原点として位置付けられる。
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② ここでは,スピッツ(Spitz, R. A.)の発達理論とボウルビィ(Bowlby, J.)の発達理論を取り上げていく。スピッツは,生後1年間の乳幼児を観察研究し,生後3か月の無差別的微笑と8か月ごろの人見知り反応を見出している。そこから対象関係の成立過程を明らかにしている。生後1年の乳幼児対象関係は,おおよそ3つの段階に分けられている。一方,ボウルビィは,子どもの生理的欲求の満足を与えてくれる対象として母親がまず存在し,その後に情緒的きずな(アタッチメント;愛着)が成立するという考えに対し,動物行動学の研究成果を踏まえつつ,人間には生まれたときから特定の対象との間に情緒的きずなを求め,その関係を維持しようとする愛着があると考えた。その愛着形成過程は4つの段階で示されている。
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③ マーラー(Mahler, M. S.)の分離-個体化理論,スターン(Stern, D. N.)の自己感の発達,クライン(Kline, M.)の妄想-分裂ポジションと抑うつポジション,ウィニコット(Winnicott, D. W.)の母子関係の発達理論について解説していく。それぞれの主要なポイントは,以下のとおりである。マーラーは,再接近期における危機(アンビバレンスと分離不安)を乗り越えることで自己の個体化が果たされる点を示している。スターンは,自己感の名中でも特に主観的自己感形跡における養育者との相互作用(情動調律)の重要性を提示している。クラインの妄想-分裂ポジションは,境界例や精神病圏の人の体験様式を理解するうえで有効な視点を示している。ウィニコットは,絶対的依存期における子どもを抱える(Holding)環境としての養育者の在り方,そしてそれが後にひとりで居られる能力を育てていくことになる重要性を示している。
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キーワード
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① 発信と定位 ② 分離-個体化 ③ 妄想分裂ポジション ④ Holding ⑤ good enough mother
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,子どもを理解するために発達理論を今回の授業で取り上げたため,まずはフロイトとエリクソンの発達段階の特徴をまとめること,続いて,スピッツやボウルビィの発達理論における早期母子関係に生じる現象を押さえておくこと。最後に,マーラー,スターン,クライン,ウィニコットの発達理論の中でも,主要な概念(たとえば,マーラーであれば分離個体化過程における再接近期の危機など)について具体的な実際例を交えて説明できるようまとめておくことが望ましい。 予習としては,今回学んだ発達理論を踏まえて,次回の授業では,子どもの心理的問題や発達障害の特徴を学習する。よって,乳幼児期に取り残された発達課題や親子関係の課題が後にどのように問題として呈するか調べておくこと,また発達障害の種類および基本的な対応についても調べておくとよい。
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3
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乳幼児期・児童期の心理的問題と発達障害の理解
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①『子どもの精神医学ハンドブック第3版』pp.89-112. ②参考文献7pp.21-46. ③『子どもの精神医学ハンドブック第3版』pp.191-192.
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コマ主題細目
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① 心理的問題の分類 ② 精神医学的分類 ③ 発達的問題
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細目レベル
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① 乳幼児期から児童期の子どもが抱える発達的・心理的問題(精神医学的問題)の概要について解説していく。 心理的問題(主に心因で生じる)として分類されるのは,アタッチメント(愛着)の障害があり,反応性アタッチメント症(reactive attachment disorder)と脱抑制性対人交流症(disinhibited social engagement disorder)の2種類のアタッチメント不全について解説する。また,習癖に関する問題では,爪かみ,遺尿症,遺糞症,吃音などを取り上げ,不安に関連する問題においては分離不安症と限局性恐怖症,強迫症では子どもに見られる強迫現象を整理し,場面緘黙,不登校などについても触れていく。
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② 乳幼児期から児童期の子どもが抱える発達的・心理的問題(精神医学的問題)の概要について解説していく。その内容としては,神経発達障害(知的能力障害・自閉スペクトラム症など),行動・情緒の障害(チック,夜尿,夜驚,緘黙,心身症,摂食障害など),不登校,児童虐待などを取り上げる。発達障害では,自閉スペクトラム症(ASD),注意欠陥・多動症(ADHD),限局性学習症(SLD)の診断基準を確認していく。続いて,心身症は発達段階で心身相関の病態や表現型が変わり,乳児期は夜泣き,発育障害など,幼児期は周期性嘔吐症,遺尿,緘黙,吃音,チックなど,学童期は反復性腹痛,起立性調節障害,不登校,抜毛などが挙げられる。
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③ 乳幼児期から児童期の子どもが抱える発達的・心理的問題(精神医学的問題)の概要について解説していく。特にこの主題細目においては,自閉スペクトラム症(ASD)の特性について乳幼児期や児童期で生じる問題との関連する場面や支援方法について検討する。ASDを抱える子どもの困難さ・特性(社会性,コミュニケーション,想像性に基づく行動の問題)を踏まえた上で,発達段階を参照して,心理・発達支援の方法や具体的な事例などを示しながら理解を深めていく。併せて,注意欠陥・多動症(ADHD)も同様に,多動性,不注意,衝動性といった困難さや特性が示されており,よく使用される薬物療法に加えて,心理学的な支援のあり方についても解説を加えていく。
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キーワード
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① アタッチメント障害 ② 分離不安 ③ ASD ④ ADHD ⑤ 薬物療法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,乳幼児期から児童期の子どもが抱える発達的・心理的問題(精神医学的問題)の概要をまとめることである。具体的には,心理的問題として挙げられるアタッチメントの障害,習癖,分離不安,強迫などの特徴を押さえ,さらに精神医学的な問題である心身症や発育障害,さらにASD,ADHD,SLDなどの神経発達障害についても整理し,小テストで示された問題でできなかった箇所を復習することも大切である。 予習としては,次回の授業のテーマである「子どもの心的世界の理解Ⅱ(思春期)」について学習する予定であるため,思春期の心理的特徴についてこれまで学んできた授業等でまとめておくことをすすめる。特に,思春期の心理発達的側面,思春期で生じやすい心理的問題等を整理しておくとよい。
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4
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子どもの心的世界の理解Ⅱ(思春期)
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①髙坂他(2017)『レクチャー青年心理学』pp.15-27およびpp.79-93. ②齋藤(2006)『不登校の児童・思春期精神医学』pp.66-74. ③清水(2021)『子どもの精神医学ハンドブック第3版』pp.145-168.
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コマ主題細目
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① 思春期の心理発達 ② 思春期の病理への視点 ③ 行動化(Acting out)の問題
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細目レベル
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① 思春期とは,12歳頃~18歳頃までの第二次性徴(男子は声変わり・精通,女子では乳房の発育・初潮など)の発現から身長が伸び止まるまでの期間を意味している。このような身体的変化は,本人および周囲の人たちに大きな影響を与えるとされる。心理的影響の1つに自分の身体に関する意識である「ボディ・イメージ(body image)」が挙げられ,このボディ・イメージに対する満足度の低さや歪んだボディ・イメージは,対人緊張,低い自己評価,摂食障害などの不安定な心理状態と関連していることが知られている。また,周囲の人たちへの影響としては,親子関係の変化が挙げられる。思春期の第二次性徴以降,親との体格の逆転,親と同様の身体的成熟といった変化が生じ,また心理的変化として親に対する価値観の問い直し,同一視から同一性へといった転換を迎えることで,親子関係の再構築という課題と向き合うことになる。
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② 思春期の身体的および心理的変化に伴い,思春期特有の心理的問題に直面することになる。思春期の親子関係の課題の1つに「親からの分離」すなわち「依存と自立」の葛藤がテーマとなる。その葛藤が高まると,その内面の危機を腹痛,頭痛,吐き気,発熱など心身症的な身体症状で表現する子どもも存在する。また,学校での活動や人間関係をめぐる失敗や恥をかくことを過剰に恐れる予期不安も,不登校の開始以前によく見られる。学校から帰宅すると自分の身体を洗ったりシャワーを浴びないと気が済まないといった不潔恐怖に代表される強迫症状を示すケースもある。さらに,不登校が始まる直前まで耐えてきた努力がもはや持続できなくなり,糸の切れたように無気力になったり,自殺を思うまでに自己否定的になったり,なげやりで反抗を始めたりという形式で抑うつ状態が出現することもある。
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③ 思春期に生じやすい問題には,摂食障害,対人恐怖,非行,社会的ひきこもり,ゲーム障害などが挙げられる。また,思春期は,自己表現が難しく衝動性も高い時期でもあるため,そのような困難さを身体症状や行動面で示される傾向が高まる時期ともいえる。特に,行動化(acting out)として自傷行為(リストカットなど)を取り上げ,その心理的要因について解説し思春期の心理的特徴を把握していく。自傷行為の要因としては,①解放的要因(苦痛からの解放,自我機能の回復),②処罰的要因(他罰,自罰),③他者操作的要因,④否認・逃避的要因,⑤自己陶酔的要因といった自傷行為の動機や意味として考えらえれている。それ以外では,行動化の問題には,非行や犯罪と関連した薬物乱用(オーバードーズを含む)なども,思春期の心理的特徴による問題として考えていく。
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キーワード
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① 第二次性徴 ② ボディ・イメージ ③ 心理的分離 ④ 思春期心性 ⑤ 行動化
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,「発達心理学」等でもすでに学習した内容であるが,その学習も振り返りつつ授業で取り上げた思春期の心理発達についてその特徴を捉え,整理することが大切である。また,思春期特有の病理的な視点と問題の内容として,心理的葛藤,心身症(摂食障害含む),予期不安,強迫傾向といった特徴,さらに行動化としての自傷行為や薬物乱用などの行動に至る思春期の特徴についてまとめておくとよい。 予習としては,思春期の心理的特徴を踏まえた上で病理等の問題について具体的に取り上げ,どのような点に留意しながら心理療法における支援を実施していく必要があるのか,参考文献で示した内容を読んでおくことで,授業に備えると次回の授業に対する理解が促進される。
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5
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思春期の心理的問題と心理療法
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①齋藤(2006)『不登校の児童・思春期精神医学』pp.66-74. ②清水(2021)『子どもの精神医学ハンドブック第3版』pp.145-168. ③青木(2020)『思春期の心の臨床―第3版』pp.17-25.
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コマ主題細目
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① 思春期に生じやすい心理的問題1 ② 思春期に生じやすい心理的問題2 ③ 思春期臨床の特徴
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細目レベル
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① 思春期の身体的および心理的変化に伴い,思春期特有の心理的問題に直面することになる。思春期の親子関係の課題の1つに「親からの分離」すなわち「依存と自立」の葛藤がテーマとなる。その葛藤が高まると,その内面の危機を腹痛,頭痛,吐き気,発熱など心身症的な身体症状で表現する子どもも存在する。また,学校での活動や人間関係をめぐる失敗や恥をかくことを過剰に恐れる予期不安も,不登校の開始以前によく見られる。学校から帰宅すると自分の身体を洗ったりシャワーを浴びないと気が済まないといった不潔恐怖に代表される強迫症状を示すケースもある。さらに,不登校が始まる直前まで耐えてきた努力がもはや持続できなくなり,糸の切れたように無気力になったり,自殺を思うまでに自己否定的になったり,なげやりで反抗を始めたりという形式で抑うつ状態が出現することもある。
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② 思春期に生じやすい問題には,摂食障害,対人恐怖,非行,社会的ひきこもり,ゲーム障害などが挙げられる。また,思春期は,自己表現が難しく衝動性も高い時期でもあるため,そのような困難さを身体症状や行動面で示される傾向が高まる時期ともいえる。特に,行動化(acting out)として自傷行為(リストカットなど)を取り上げ,その心理的要因について解説し思春期の心理的特徴を把握していく。自傷行為の要因としては,①解放的要因(苦痛からの解放,自我機能の回復),②処罰的要因(他罰,自罰),③他者操作的要因,④否認・逃避的要因,⑤自己陶酔的要因といった自傷行為の動機や意味として考えらえれている。それ以外では,行動化の問題には,非行や犯罪と関連した薬物乱用(オーバードーズを含む)なども,思春期の心理的特徴による問題として考えていく。
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③ 現代の思春期外来の特徴は,「悩み」,「怒り」,「不愛想」,「あきらめと希望」の4つの側面から説明されている(青木,2020)。1点目は,悩まないようにすることで何かを破壊したり,攻撃したり,身体症状を絶えず出没させ,悩みを回避している面がある。2つめの怒りについては,さまざまな側面で怒りを抱えており,自分自身でもわからなかったり複雑であるため,誰かに向かうこと,受け止められない怒りは方向転換し自分に向けられ自己破壊や身体症状,精神症状となって現れる。つまり怒りは方向性を見失いやすい面がある。3つめは,ムスッと黙る面と同時にゆるんで話すという特徴を示しており,臨床場面においてこれを保障することが重要とされる。4つめは「確か」なものが揺らぎ,「不確かさ」を生きることと重なる。つまり,自分の身体の不確かさ,社会規範の不確かさというまっただ中にいるときに,摂食障害,万引き,オーバードーズなどの問題行動が「確か」な手ごたえを得ることになり,その時の不安を紛らわせてくれるものとして感じられることがある。
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キーワード
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① 依存と自立 ② 行動化 ③ 自傷行為 ④ 悩みと怒り ⑤ 身体症状と精神症状
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,乳幼児期から児童期の子どもが抱える発達的・心理的問題(精神医学的問題)の概要をまとめることである。具体的には,心理的問題として挙げられるアタッチメントの障害,習癖,分離不安,強迫などの特徴を押さえ,さらに精神医学的な問題である心身症や発育障害,さらにASD,ADHD,SLDなどの神経発達障害についても整理し,小テストで示された問題でできなかった箇所を復習することも大切である。
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6
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子どもの心理療法の実際Ⅰ―ケース討論(思春期臨床)
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.29-32. ②楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.32-34. ③楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.32-34.
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コマ主題細目
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① ケース概要 ② 心理療法の実際 ③ ケース検討で学ぶ視点
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細目レベル
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① ケースディスカッション(ケース討論)では,まずはケース(事例)の概要を把握し,クライエントの抱える問題,悩み,困難さ等の成り立ちを理解できるよう記載される。ケース(事例)の概要は,基本的には個人を特定されないよう保護する必要があるため,守秘義務に関わる個人情報の記述に配慮する。その内容は,1)クライエント(固有名詞はAやBなどアルファベットで示す),2)主訴,最初にクライエントが訴えた問題についてクライエントが用いた言葉をそのままに用いながら簡潔に要約して記述する。3)家族構成,クライエントと同居している家族についてクライエントとの関係を中心にして記述するが,年齢や学歴等必要最低限にとどめ,また家族関係の力動的側面についてセラピストの理解についても記述すると,Clをより深く理解することを助ける。その他,4)生育歴および問題歴,5)心理検査の結果,などを記述し,これまでのクライエントの経緯や心理検査の結果によるクライエントの理解の仕方なども記述されることもある(見立てに関する内容理解)。
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② 心理療法の実際として,今回は思春期の心理療法(セラピー)を取り上げる。セラピー(面接)の経過では,1)セラピー(面接)の枠組み,面接内容に入る前にその面接が行われた構造について記述する。セラピストの理論的枠組みと技法,面接の場所,頻度,時間,形態(子どものみ,親のみ,親子並行など)の項目と面接を始めた時点での仮説的な見立てと面接の目標を記載する。また,クライエントの発言を「 」,セラピストの発言を〈 〉,セラピストの印象やコメントを( )にするといった記述にあたってのルールも明記しておく。つまり,具体的な事実とセラピストが感じた印象などの主観的な部分は区別して記述する必要がある。さらに,セラピーの経過においては,クライエントの語った(表現した)事柄が時系列に添って1つのストーリーとしてつながりが見えるように記載されていることで,扱うテーマ(クライエントの課題に関する)なども見えてくる。
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③ ケース(事例)検討で学ぶ視点については,1点目はクライエントの抱える問題の水準や表現した内容から読み取れること,つまり,病態水準や健康度などがどのようであるか,神経症水準なのか,もう少し重たい水準なのか捉え,また問題の背景にある要因などを推測することが求められる。続いて,2点目は1点目の内容についてケースの経過から自分なりの考えを考察することが重要である。ただし,考察の根拠となる事実が心理療法の実際として記載されていることが必要であり,自分の思い込みや主観的な感情から断定することは避ける必要がある。3点目としては,考察を行うために依拠する理論的枠組みを持つことが必要となる。ただし,理論や概念が実体験の裏付けなしに多用されると,事例の持ついのちが失われしまう。よって,セラピーの経過で示されたクライエントの語りや表現,そしてそこで生じたセラピストの体験に基づいた考察することが大切である。
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キーワード
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① 事例検討 ② 見立て ③ 病態水準 ④ ケースのテーマ ⑤ 考察
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,ケース概要で捉えるポイント①クライエント,②主訴,③家族構成,④生育歴および問題歴,⑤心理検査等の結果の理解の仕方について整理しておく必要がある。次に,心理療法の実際を理解するために,面接の枠組み(構造)であるセラピストの理論的枠組みと技法,面接の場所・頻度・時間・形態を確認し,実際のクライエントの表現を時系列の流れに沿って把握し,クライエント持つストーリーやテーマを取り上げられるようにしておくこと。そして,これまでのセラピー経過を踏まえて,クライエントの問題理解,経過の理解を自分なりの考察する視点をまとめておうこと。予習としては,次回はまとめ1として第1回から第6回までの内容の総括を行うため,これまでの授業を振り返ることが予習となる。
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7
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まとめ1
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①第1回の教材教具 ②第2~3回の教材教具 ③第4~6回の教材教具
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コマ主題細目
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① 子どもの心理療法の基礎 ② 乳幼児期~児童期の心的世界と理解 ③ 思春期の心的世界と理解
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細目レベル
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① 子どもの心理療法の基礎として取り上げた,子どもの抱える問題の概要,遊びと遊戯療法の可能性に関する内容について復習していく。アメリカ精神医学会の診断基準であるDSMによる子どもの問題については,発達に関連したもの,思春期に見られやすい食行動症及び摂食症群の問題,その他,不安症群,心的外傷及びストレス因関連症群を振り返る。また,子どもの心理療法では,発達的な問題に対する現実的な支援として「教育モデル」,症状や問題の意味を探究する形で解決を目指す「洞察モデル」,子どものもっている自己表現する力を伸ばすことが問題解決に役立つと考える「表現モデル」について整理し,遊戯療法の可能性や意義についてまとめていく。
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② フロイト(Freud,S)の心理性的発達段階,エリクソン(Erikson, E. H.)の心理社会的発達段階,(Spitz, R. A.),ボウルビィ(Bowlby, J.)の発達理論に加えて,マーラー(Mahler, M. S.)の分離-個体化理論,スターン(Stern, D. N.)の自己感の発達,クライン(Kline, M.)の妄想-分裂ポジションと抑うつポジション,ウィニコット(Winnicott, D. W.)の母子関係の発達理論について解説していく。また,子どもの発達的・心理的問題として取り上げた神経発達障害,心身症,アタッチメント習癖,不安に関連する問題などについて整理していき,乳幼児期から児童期までの心的発達を捉えていくことを目指していく。
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③ 思春期とは,12歳頃~18歳頃までの第二次性徴(男子は声変わり・精通,女子では乳房の発育・初潮など)の発現から身長が伸び止まるまでの期間を意味している。思春期の身体的および心理的変化に伴い,思春期特有の心理的問題に直面することになる。ボディー・イメージにかかわる問題に加えて,思春期の親子関係の課題の1つに「親からの分離」すなわち「依存と自立」の葛藤が挙げられる。また,思春期に生じやすい問題には,摂食障害,対人恐怖,非行,社会的ひきこもり,ゲーム障害などがあるが,行動化(acting out)としての自傷行為についてもまとめていき,思春期の心理臨床における問題の理解,支援のあり方についてケースを通して理解することで,実践的に思春期の心理療法の理解につなげていく。
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キーワード
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① 子どもの問題理解 ② 子どもの心理的援助 ③ 発達段階 ④ 遊戯療法 ⑤ 思春期の心理療法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,以下に挙げる3点についてまとめることである。1点目に第1回で取り上げた子どもの心理療法の基礎となる子どもの問題の理解と支援形態を整理すること,2点目は,フロイトの発達段階をはじめとし,さまざまな側面からとらえた発達理論についてまとめること,3点目としては,思春期の心理発達や関連する問題の理解に加えて,思春期特有の支援のあり方について特徴をまとめることである。 予習としては,次回から遊戯療法について詳細に学習を進めていくため,まずは遊びの学説などこれまでの授業で学習した内容を振り返っておくと良い,さらに代表的な遊戯療法の技法の特徴を概観しておくことをすすめたい。そうすることで次回の授業理解が円滑に進むといえる。
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8
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遊びの諸概念,遊戯療法の基礎
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①弘中(2009)『遊びと子どもの心理療法』そだちの科学,12,pp.48-51. ②弘中(2002)『遊戯療法の理論化をめぐって』,臨床心理学,2(3),pp.283-289. ③参考文献3,pp.11-32.
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コマ主題細目
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① 遊びと遊びの治癒力 ② 遊戯療法の枠組み ③ 遊戯療法の代表的技法
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細目レベル
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① 子どもは自然な表現として遊び(play)を展開する。そのような遊びにどのような意味があるのだろうか。大人の遊びと子どもの遊びではかなり意味や機能が変わってくる。大人の場合だと,遊びは主要な活動ではなく,余暇の時間を使った副次的な活動であり,その多くは一過性のカタルシスや快楽を得る手段であったり,時間の空白を潰すだけのものであったり,高度に洗練されているが既成の型に収まっているスポーツ,ゲーム,音楽鑑賞や趣味などがある。一方,子どもの遊びには,豊かなイマジネーションや自由奔放なエネルギーの表出,我を忘れるほどの満足感とリアリティの感覚が含まれている。また,それは自然な活動だけではなく,子どもの成長過程と深く結びついているのが特徴である。
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② 遊戯療法とは,遊びを媒介にして行われる心理療法のことである。対象となるのはふつう子どもであり,2,3歳から12歳頃が多い。遊戯療法の治療的メカニズムについては,従来①カタルシス(鬱積した感情の解放),②学習(社会的関係に対する新しい態度の獲得),③転移(精神分析的な意味での転移およびセラピストへの治療的依存性)が挙げられ,それらを発揮させるための技術として,④受容,⑤解釈の項目も含まれる(高野1972,1988)。一方,「遊びの治癒的機能」には,弘中(2000)によると,①関係の絆,②大切にされる体験,③関係の投影,④カタルシス・代償行動,⑤表現,⑥心の作業,⑦前概念的体験,⑧守りを挙げている。
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③ 遊戯療法のなかで展開する諸事象をどのように理解し,何に焦点づけながら子どもの問題にアプローチするのかについては,さまざまな流派(学派)間の理論的な違いが色濃く表れてくる。代表的な理論としては,精神分析理論,ユング心理学理論,ロジャーズ理論に基づくものが挙げられる。精神分析理論に基づく遊戯療法では,遊びの中で生じる子どもとセラピストの間の転移(transference)関係に注目する傾向がある。続いて,ユング心理学理論に基づく遊戯療法の場合は,子どもの遊びの表現を象徴的なイメージとして理解する傾向が強い。特に普遍的無意識(collective unconscious)のレベルの動きに注目して,子どもの内的世界で展開する元型的イメージ(archetypal image)を重視するのが特徴である。ロジャーズ理論に基づく遊戯療法では,子ども中心の遊戯療法とも言うが,子どもとセラピストの間の信頼に満ちた温かい人間関係を大切にし,また子どもの内部で動く感情の流れと子どもが主体性を持って自分らしい自分になっていくプロセスに注目する。
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キーワード
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① リアリティの感覚 ② 治療的メカニズム ③ 転移 ④ 元型的イメージ ⑤ 自己実現のプロセス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,細目レベル①の遊びと遊びの治癒力について,大人の遊びと子どもの遊びの意味の違いを捉えて,細目レベル②においては,遊戯療法の対象としての子ども,治療的メカニズム,遊びの治癒的機能について整理しておくこと。また,代表的技法である,精神分析理論,ユング心理学理論,ロジャーズ理論,これらに基づく遊戯療法の特徴をまとめておく必要がある。 予習としては,次回は遊戯療法を支えるために行われることが多い「母子並行面接」(親子並行面接とも言う)の基礎的な内容を取り上げ,また遊戯療法と母親面接の関係についても理解を深めていく予定である。そのため,これらに関する知識を得ておくため,「心理療法論」の授業で行われた「遊戯療法」の項目を確認しておくことをすすめる。
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9
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母子並行面接―遊戯療法と母親面接の関係
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①田畑(2002)『母子関係修復過程に関する実践的研究』,風間書房,pp.175-182. ②Chethik(1989/1999)Techniques Of Child Therapy. The Guilford Press. pp.247-306. ③田畑(2002)『母子関係修復過程に関する実践的研究』,風間書房,pp.200-211.
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コマ主題細目
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① 親子関係の理解 ② 母子並行面接の構造 ③ 母親面接における留意点
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細目レベル
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① 母子並行面接とは,一人のセラピストが子どもの遊戯療法(または心理療法)を継続するのと並行して,別のセラピストが親の心理面接を行う形態をいう。同室面接・継時面接・日時を別にして親子に面接する形態等を含むこともある。親面接の機能として,第1に,親子関係における情緒的相互性・・・子どもと親の並行面接をする理由として,子どもの年齢が小さいほど親と子の情緒的相互性のつながりが大きい。親自身の成熟=心理的に親になることへの援助を行う。第2に,コンタクトの維持・・・とにかく親が来ること,協力してもらうこと(そうでないと子どもも来ない)であり,さらに一側面として親子が2人で来ることで親子関係の確認ができる面もある。その他にも,情報の提出,現実環境の調整,キーパーソンの役割,親自身の成長が挙げられる。
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② 母子並行面接の大きな特徴は,子どもと母親双方が心理面接を受けていることであり,母子それぞれが自分自身のセラピストを持つことになる。母子双方共,子として尊重されている感覚が持てるが,そこで展開される人間関係は母子とそれぞれの治療者との関係,さらに治療者同士の関係があり複雑な様相を呈してくる。つまり,転移と逆転移の関係がそれぞれの間に起こってくることになる。また,親面接で行う作業に関しては,精神分析理論の立場からチェシック(1989)によって,「親ガイダンスと転移性親機能(transference parenting)」,「親-子関係の治療」,「親を介した治療」の3点が挙げられており,これは母子並行面接を行う際の親面接の重要なワークが示されているといえる。
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③ 母親面接の留意事項には,1点目に「親と治療者(セラピスト)の意図のズレ」が挙げられる。子どもの問題を主訴としてきた場合,まずは子どもの問題について面接の中で取り扱うことが大切である。つまり,不用意に母親自身にも問題があるのではないかというセラピスト側の意図を押し付けることは,かえって母親自身を責めることや傷つけることにつながる可能性を考慮する必要がある。2点目は,「親の自信とプライド」である。これまで子育てを担ってきた親自身の自信やプライドを支えるような援助を心がける必要がある。3点目は,「日常性とのつながり」をつけることである。すなわち,現実的問題である子どもの支援なのか,親自身の内面の問題を面接の中心に据えるのか,親の健康度や日常生活の状況に基づいてどちらに重きを置くのか考えなければならない。
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キーワード
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① 母子並行面接 ② 親面接の機能 ③ 親ガイダンス ④ 親を介した治療 ⑤ 現実的・内面的問題
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,母子並行面接における親子関係の理解には,情緒的相互性と親自身の成熟を読み取る力が必要となるため,その内容をまとめる必要がある。また,親面接で行うワーク(作業)はチェシックの示した3つのポイント「親ガイダンスと転移性親機能」,「親-子関係の治療」,「親を介した治療」としてまとめられているため,これらを理解できるよう整理すること。最後に,母親面接で気を付けるべき点についても3点「親と治療者(セラピスト)の意図のズレ」,「親の自信とプライド」,「日常性とのつながり」を授業の中で取り上げてきたため,ここのポイントもしっかりと覚えておきたい。 予習としては,次回から精神分析的プレイセラピーの基本について学んでいくため,アンナ・フロイト,クライン,ウィニコットらの児童分析などを理解しておくと良い。
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10
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精神分析的プレイセラピーⅠ
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①参考文献2(pp.1-5.) ②参考文献2(pp.5-7.) ③参考文献2(pp.7-13.)
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コマ主題細目
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① 基本的な構造・目標・技法 ② セラピストの役割 ③ 親の役割
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細目レベル
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① フロイト(Freud,S)は,他の多くの治療形態と共に,精神分析的プレイセラピーの基礎を作った。大人の患者たちとの面接を通して,子どもの情緒的な発達や経験に関して,特に子どもの心と身体とセクシュアリティの間にある深いつながりについて新しい洞察を与えた。馬恐怖症の5歳の少年であるハンスの症例,あるいは大人の患者たちが面接の中で幼少期の体験に行きつ戻りつすることなどが,子どもの治療についての理論を次の段階へと発展させる土台となっている。精神分析的プレイセラピーの目標は多岐にわたっており,子どもが苦痛を減らすこと,トラウマを克服すること,離婚などのライフイベントに適応すること,恐怖症を克服すること,内的な怒りや攻撃性をうまく扱うこと,などが挙げられる。
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② 精神分析的プレイセラピーが意図しているのは,当座の痛みや困難を乗り越えて道を開くことで,健康的な発達を取り戻し,外的なトラウマあるいは受け入れがたい内的な葛藤(神経症)によって停止したり迂回していた地点から前進することである。セラピストは関係をベースにしたセラピーと同様に,安全で受容的な雰囲気を作り,子ども自身や子どもの体験および思考や感情を尊重する。また子どもの葛藤に対しては中立的であるようにすることで,オープンに内面を探究できるようにする。子どもによってセラピストの中に呼び覚ます感情は,時として「逆転移(countertransference)」と呼ばれ,これは子どもの問題を理解する重要な情報となる。たとえば,セラピ中に生じるセラピストが感じる感情,ファンタジーなどを共有できないことも生じてくる。このような場合,自分自身の内面(が語ること)に耳を傾けることで,子どもを傷つけたりセラピーを脱線させたりするような衝動的な言動を回避することができる。
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③ 親にとって,セラピストのところに子どもを連れてくることは簡単ではなく,最も愛情深く勇気のある行動といえる。つまり,自分の子どもが傷ついているとか専門家の助けを必要としていると認めることは,心が痛むことであり,親としての自尊心を傷つきかねない。一方で,親を治療に関わらせることができれば,それだけ治療はうまく働く。つまり,子どもを継続的に連れて来て,必要な手続き(料金の支払いや書類への記載など)をしてもらうためには親の協力が必要となる。また,親は子どもと家庭についての主要な情報源であり,子どもの発達歴をセラピストに教えてくれる存在である。その際には,セラピスト側は親に対して発達心理の情報提供も重要な援助となる。
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キーワード
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① 少年ハンスの症例 ② トラウマ ③ 内的葛藤 ④ 逆転移 ⑤ 情報源としての親
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,精神分析的プレイセラピーの基本的な構造・目標・技法について整理することである。つまり,精神分析的プレイセラピーの背景について理解し,セラピーの目標に挙げているポイントをまとめることが重要である。また,セラピストの役割では,特に「逆転移(countertransference)」の理解が重要だといえる。授業で取り上げた具体的な例などから,どのような時に生じるのかまとめておくこと。続いて親の役割についてであるが,親としての自尊心の傷つきに配慮した関わりが求められること,子どもの家庭の状況など重要な情報源であることも留意したい。 予習としては,次回も引き続き精神分析的プレイセラピーを取り上げる。特に精神分析的プレイセラピーがどのような問題に奏功するのか精神分析の中でも対象関係論や自己心理学の知見から重要なポイントを解説する予定である。そのため,マーラーの発達理論やウィニコットの対象関係論に関する内容を予習しておくと良い。
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精神分析的プレイセラピーⅡ
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①参考文献2(pp.250-253.) ②参考文献2(pp.253-257.) ③参考文献2(pp.257-263.)
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コマ主題細目
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① 基本的な構造・目標・技法 ② セラピストの役割 ③ 親の役割
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細目レベル
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① フロイト(Freud, S)の精神分析から子どものセラピーへの適用の始まりとして取り上げられるのは,アンナ・フロイト(Anna Freud)とメラニー・クライン(Melanie Kline)の2人である。その後,多様なプレイセラピーへと発展していった。中でも,対象関係プレイセラピーは,対象関係に関する諸理論の二つの基本的な仮定に基づいている。1つ目は,心的機能の中核は,自己と重要な他者との関係性であるという考えである。2つ目は,発達が進むにつれて,子どもの心の中に,自己と重要な他者との相互作用についての認識が生まれ,それが内在化されて対象関係を形成し,それが行動の雛形となると考えている。これは,「内的作業モデル(internal working models)」と呼ばれ,基本的には,自己,他者,そして他者との関係性の中での自己に関して,認知と情動をつなぐ構造体とされる。
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② 対象関係プレイセラピーは基本的には関係性のセラピーであり,セラピーの初期の段階は常に子どもとセラピストとの間に「安全基地(secure base)」となる関係性を築くことから始まる。この関係性を築いた後,治療に取り組む段階が始まり,セラピストの仕事は,安全基地となる関係性の中で,妨げられたり歪められたりした子どもの対象関係に取り組むことである。関係性を背景にして問題に取り組むことによって,子どもはワーキングモデルをより健全な対象関係に修正できる。子どもの遊びの中で表現される特徴的な関係性を5つの対象関係の現れ方があり,①アタッチメントがない対象関係,②アンビバレントな対象関係,③受動的な攻撃性/依存性のある対象関係,④反抗的/コントロール的な対象関係,⑤再接近期妥協的な対象関係,である。
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③ 親の役割としては,他の主要なプレイセラピーと同様,対象関係プレイセラピーでは,親を治療のプロセスの重要な一部として考えている。プレイセラピーが効果的であるためには,子ども担当のセラピストと親との作業同盟が必要となる。セラピストと親は,子どもの心理的な健康について関心を共有し,セラピーを通して子どもがよくなっていくことへのコミットメントを共有することが大切である。また,子どものプレイセラピーの計画全体に親を組み入れるための実際的な方法は,家族によってかなり異なる。子どもとの関係,子育てのスキル,心理的な健康,(子育てあるいは子どもとの関係を変化させる)意志や能力,子どもがセラピストと関わることを許容する力,親自身の心理的ニーズ,変化に耐える力など。
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キーワード
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① 自己 ② 重要な他者 ③ 内的作業モデル ④ 安全基地 ⑤ 対象関係の現れ方
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,プレイセラピーに関する歴史的背景を押さえた上で,ボウルビィのアタッチメント理論における子どものもつ内的作業モデルへのプレイセラピーでの取り組み方が,マーラーの発達段階を重視し,ウィニコットの理論も参照し,子どもとのプレイセラピーにおける表現の理解につながっていることをまとめておくこと。また,プレイセラピーに来る子どもの対象関係の5つの特徴的なタイプについても整理し,プレイセラピーにおける親の役割をどのように捉えているかもまとめておきたい。 予習としては,次回から分析的プレイセラピーを取り上げるため,特にユング心理学における元型的イメージについて確認しておくと,次回の授業の理解が促進されやすい。
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12
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分析的(ユング派)プレイセラピー
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①参考文献2(pp.14-19.) ②参考文献2(pp.19-21.) ③参考文献2(pp.20-39.)
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コマ主題細目
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① ユングとフロイト ② 基本的な構造・目標・技法 ③ セラピストの役割
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細目レベル
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① ユング(Jung,C. G.)は,言語連想検査に関する自身の研究とフロイト(Freud, S.)の理論,とりわけ抑圧に関するアイデアとのつながりを理解していた。患者の無意識的な心に潜む情緒的な問題が連想と関係していることを見出し,このような問題群を「コンプレックス(複合)」と呼んだ。また,ユングはフロイトと共同で,心に関する発達理論を作り上げていくが,最終的にはかなり異なる結論に至っている。フロイトとの別離したあと,多くの危機に直面し,その中で少年時代の遊びやミニチュアの街づくりのことを思い出すことになる。そして,危機状態の中,ユング自身子どもじみた遊びやゲームを通して,遊びによってファンタジー素材,イメージ,感情が解放されていくこと経験する。また,その遊びのプロセスの中で,問題となっている自分の感情やファンタジーを表現できることに気づいていった。
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② ユングは,フロイトとの決別を示すため,独自の理論的アプローチを「分析心理学(analytical psychology)」と呼び,子どもたちを治療するユング派分析家は,そのワークを表現するのに「子どもの分析(child analysis)」や「ユング派の分析的プレイセラピー」という用語で示されたりする。精神力動的な人格理論(フロイト派,ポスト・フロイト派,クライン派,コフート派,ユング派など)すべてに共通している要素は,パーソナリティには意識(自我)と無意識の要素があるという考えである。ユング派とフロイト派またはポスト・フロイト派理論の主な違いは,前者が何万年もかけて発達してきた人間のパーソナリティのための所定の青写真があって,その一部が自然かつ自発的に現れて,パーソナリティの基本要素になると考える。
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③ 「集合的無意識の諸元型(archetypes of the collective unconscious)」という概念をユングは展開し,親子の関係性が,子どもの意識的なパーソナリティの発達に影響を及ぼすと考えなかったのではなく,子どものパーソナリティの形成における,親の「無意識(unconscious)」の影響を強調した。セラピストの役割としては,①安全で,歓迎し信頼しているという雰囲気を提供(バリントの「一次愛(primary love)」を基礎にしている),第2にセラピーというプロセスに浸るにつれて,立会人や同伴者としてそっと参加する,第3に患者に加わるという立場を取りながら,同時に内面的な自我意識を維持することが挙げられる。
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キーワード
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① コンプレックス ② 分析心理学 ③ イメージ ④ 無意識 ⑤ 一次愛
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,ユングの分析心理学の視点を明確にするため,フロイト派との共通性や違いを押さえることがまず1点目のポイントである。続いて,ユング派の独自の理論であるパーソナリティの基本要素の捉え方,心の構造のあり方,すなわち集合的無意識と元型,「自己」の概念,無意識の役割などを踏まえた上で,プレイセラピーで使用される玩具等の選択や配置を理解すること。最後に,セラピストの役割の役割を把握し,それぞれの特徴をまとめておくことが必要となる。 予習としては,次回はロジャーズ理論を子どもへと展開したアクスラインの「子どもの中心のプレイセラピー」について学習する。「心理療法論」の授業でも一部取り上げているため,その内容を熟読しておくと授業理解が円滑となる。
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13
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子ども中心のプレイセラピー
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①参考文献2(pp.68-69.) ②参考文献2(pp.76-77.) ③参考文献2(pp.77-87.)
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コマ主題細目
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① 基本的な構造・目標・技法 ② セラピストの役割 ③ 親の役割
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細目レベル
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① 子ども中心プレイセラピーの理論構造は,子どもの年齢,身体的・心理的発達あるいは主訴に関連付けられていない,むしろ子どもの内的なダイナミクスに関連する。たとえば,自己の形成が可能であるということを,子ども自身が発見し,そういう自分とつながっていくプロセスである。子ども中心のアプローチでは,発達をひとつの流れ,すなわち「生成(becoming)」という曲がりくねったダイナミックな旅路,そして成熟のプロセスと捉えている。子ども中心のワークの基礎を見るためには,ロジャーズによって記述されたパーソナリティの基本構造,つまり人間,現象学的な場,自己に触れることが重要である。あらゆる子どもは,「自分を中心として絶えず変化する体験世界に存在している」ので,子どもたちの発達過程は特に重視される。
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② 子ども中心プレイセラピストの役割は,シンプルにしてパワフルであり,プレイセラピストは,プレイルームの中ではファシリテーターであり,勇気づける人であり,子どもにとっての協同探索者である。プレイセラピストの役割について議論することは重要であるが,同時に,すべきではないことを明確化するのも重要である。また,問題解決をする者でも,救済者でも,通訳者でも説明者でもない。このような役割は,子どもから自己探索,自己創造,自己評価,そして自己発見の機会を奪うことになる。基本姿勢としては,プロセスや手続きよりも,そして存在が処方よりも重要である。これらは,アクスライン(Axline, 1947)の8つの基本原則に要約される。
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③ 多くの子どもの法的な保護者そして主たる養育者は,彼らの親といえる。「子どもの役に立とうとするセラピストのいかなる努力も,親との間に築かれる関係というパラメーターを考慮することが第一歩になる」(Landreth, 2002)ため,親が治療過程に関わる「かどうか」という問題ではなく,「どのように」関わるかが重要である。つまり,セラピーのプロセスが始まる前に,親に会う必要があり,事前に情報があるとより共感できることもある。しかし,子どもの現状に対してバイアスがかかりやすくなることにも注意する必要がある。また,親に関与してもらうもうひとつの理由は,法的,倫理的配慮である。つまり,親にプレイセラピーの目的とプロセスを知らせ,適切なインフォームドコンセントを得なければならない。
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キーワード
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① 内的なダイナミクス ② 発達過程 ③ 協同探索者 ④ 8つの基本原則 ⑤ インフォームドコンセント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,子ども中心の理論構造は主訴や身体的・心理的発達に関連付けて理解するのではなく,子どもの内的なダイナミクスを理解し,子どもにとって協同探索者となる視点を理解することが重要である。そのため,カウンセラーの基本姿勢である「存在」することに力点が置かれることを把握することである。つまり,理論の理解だけではなく,基本原則を深く理解する必要がある。また併せてセラピストの役割や親の役割についても整理しておくこと。 予習としては,これまで学んだ子どもの心理療法である遊戯療法の実践的な理解を深めるため,遊戯療法によるケースを取り上げる。そのため,精神分析的,対象関係,ユング派,子ども中心のプレイセラピーの基本を整理し,実際のかかわりを通して実践的な理解につなげていく。
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14
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子どもの心理療法の実際Ⅱ—ケース討論(遊戯療法)
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.29-32. ②楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.32-34. ③楡木・松原「臨床心理基礎実習」pp.32-34.
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コマ主題細目
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① ケース概要 ② 心理療法の実際 ③ ケース検討で学ぶ視点
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細目レベル
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① ケースディスカッション(ケース討論)では,まずはケース(事例)の概要を把握し,クライエントの抱える問題,悩み,困難さ等の成り立ちを理解できるよう記載される。ケース(事例)の概要は,基本的には個人を特定されないよう保護する必要があるため,守秘義務に関わる個人情報の記述に配慮する。その内容は,1)クライエント(固有名詞はAやBなどアルファベットで示す),2)主訴,最初にクライエントが訴えた問題についてクライエントが用いた言葉をそのままに用いながら簡潔に要約して記述する。3)家族構成,クライエントと同居している家族についてクライエントとの関係を中心にして記述するが,年齢や学歴等必要最低限にとどめ,また家族関係の力動的側面についてセラピストの理解についても記述すると,Clをより深く理解することを助ける。その他,4)生育歴および問題歴,5)心理検査の結果,などを記述し,これまでのクライエントの経緯や心理検査の結果によるクライエントの理解の仕方なども記述されることもある(見立てに関する内容理解)。
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② 心理療法の実際として,今回は子どもの遊戯療法を取り上げる。セラピー(面接)の経過では,1)セラピー(面接)の枠組み,面接内容に入る前にその面接が行われた構造について記述する。セラピストの理論的枠組みと技法,面接の場所,頻度,時間,形態(子どものみ,親のみ,親子並行など)の項目と面接を始めた時点での仮説的な見立てと面接の目標を記載する。また,クライエントの発言を「 」,セラピストの発言を〈 〉,セラピストの印象やコメントを( )にするといった記述にあたってのルールも明記しておく。つまり,具体的な事実とセラピストが感じた印象などの主観的な部分は区別して記述する必要がある。さらに,セラピーの経過においては,クライエントの語った(表現した)事柄が時系列に添って1つのストーリーとしてつながりが見えるように記載されていることで,扱うテーマ(クライエントの課題に関する)なども見えてくる。
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③ ケース(事例)検討で学ぶ視点については,1点目はクライエントの抱える問題の水準や表現した内容から読み取れること,つまり,病態水準や健康度などがどのようであるか,神経症水準なのか,もう少し重たい水準なのか捉え,また問題の背景にある要因などを推測することが求められる。続いて,2点目は1点目の内容についてケースの経過から自分なりの考えを考察することが重要である。ただし,考察の根拠となる事実が心理療法の実際として記載されていることが必要であり,自分の思い込みや主観的な感情から断定することは避ける必要がある。3点目としては,考察を行うために依拠する理論的枠組みを持つことが必要となる。ただし,理論や概念が実体験の裏付けなしに多用されると,事例の持ついのちが失われしまう。よって,セラピーの経過で示されたクライエントの語りや表現,そしてそこで生じたセラピストの体験に基づいた考察することが大切である。
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キーワード
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① 事例検討 ② 見立て ③ 病態水準 ④ ケースのテーマ ⑤ 考察
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,ケース概要で捉えるポイント①クライエント,②主訴,③家族構成,④生育歴および問題歴,⑤心理検査等の結果の理解の仕方について整理しておく必要がある。次に,心理療法の実際を理解するために,面接の枠組み(構造)であるセラピストの理論的枠組みと技法,面接の場所・頻度・時間・形態を確認し,実際のクライエントの表現を時系列の流れに沿って把握し,クライエント持つストーリーやテーマを取り上げられるようにしておくこと。そして,これまでのセラピー経過を踏まえて,クライエントの問題理解,経過の理解を自分なりの考察する視点をまとめておうこと。予習としては,次回はまとめ2としてまとめ1の第1回から第6回までの内容を簡単に振り返り,第8回~第14回までの授業を振り返ることが予習となる。
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15
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まとめ2
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科目の中での位置付け
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本講義では,子どもの心理療法として遊びを通した遊戯療法および思春期臨床の特徴について学ぶことを目的とし,また子どもの心理的問題がどのように成り立っているのか発達段階を踏まえて理解すること,そして子どもへの心理的援助すなわち実践的な支援の視点を身につけることを目指している。具体的には以下のように授業を進めていく。第1回「授業ガイダンス,子どもの心理療法の基礎(心理的援助の可能性)」では,授業スケジュールや評価方法などを解説し,今後の授業の導入の説明を行う。第2回から第5回にかけて,乳幼児期から思春期までの子どもの心的世界の理解に関する内容と各段階で生じやすい心理的・発達的問題について解説する。第6回ではその実践的内容として思春期臨床のケース討論を行う。第7回は「まとめ1」として第1回から第6回で学習した内容の復習を通して,前半での学習内容のまとめを行う。後半部にあたる第8回は,遊戯療法の基本となる遊びの諸概念について整理し,第9回では遊戯療法と母親面接の関係を捉えた上で,第10回から第13回にかけて遊戯療法の代表的理論を概説し,併せてプレイセラピストの基本的姿勢や態度について検討し,第14回では遊戯療法の実際のケース討論を実施する。最後の第15回では第7回の前半まとめと後半部分のまとめを含め全体の復習を行っていく。
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①第8・9回の教材参照 ②第10~13回の教材参照 ③第14回の教材参照
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コマ主題細目
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① 遊びと遊戯療法の基礎 ② 代表的な遊戯療法のアプローチ ③ 遊戯療法のまとめ
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細目レベル
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① 第8回~第9回で取り上げた遊びの諸概念や遊戯療法の基礎的な内容について整理していく。遊戯療法の治療的メカニズムについては,従来①カタルシス,②学習,③転移が挙げられ,それらを発揮させるための技術として,④受容,⑤解釈の項目も含まれる(高野1972,1988)。一方,「遊びの治癒的機能」には,弘中(2000)によると,①関係の絆,②大切にされる体験,③関係の投影,④カタルシス・代償行動,⑤表現,⑥心の作業,⑦前概念的体験,⑧守りとして示された。母子並行面接の大きな特徴は,子どもと母親双方が心理面接を受けていることであり,母子それぞれが自分自身のセラピストを持つことになる。また,親面接で行う作業に関しては,「親ガイダンスと転移性親機能(transference parenting)」,「親-子関係の治療」,「親を介した治療」の3点が挙げられていた。
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② 第10回~第13回で取り上げた精神分析的プレイセラピー,対象関係を中心にした精神分析的プレイセラピー,ユング派の分析的プレイセラピー,ロジャーズのクライエント中心療法の考えを導入したアクスラインの子ども中心のプレイセラピーを整理していく。具体的には,基本的な理論的構造,治療の目標,遊戯療法の技法の特徴などについて解説し,それぞれの遊戯療法(プレイセラピー)の概要を把握してきた。また,これらの遊戯療法の共通点としては,子ども中心のプレイセラピーを除き,力動的な人格理論に基づいて意識と無意識の関係を想定していることである。子ども中心のプレイセラピーでは,理論的な理解よりもむしろ子どもの自身に内在する潜在力を発揮できるようなセラピストの存在に重点を置いているのがポイントであった。
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③ 第14回では,実際に行われたケースを取り上げ,遊戯療法について検討してきた。特に重要な点は,子どもの実際の心理療法を理解するためには,ケースの概要からクライエントの問題を「見立て」ることから始まり,クライエントとセラピストの関わりの経過を通して,クライエントの生の語りや表現に着目し,「見立て」との擦り合わせを行っていく。つまり,セラピーの経過の中で表現された事実に基づき,さらにセラピストの主観的な体験を根拠に,自分なりのケースの理解を考察することが重要であった。これらを振り返りながら,遊戯療法のまとめに必要なポイントを解説することを通して,これまでの授業全体を包括的かつ俯瞰的に整理していく。
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キーワード
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① 遊びの概念 ② 母子並行面接 ③ 意識と無意識 ④ セラピストの存在 ⑤ 遊戯療法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業終了時、LMS上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習としては,まとめ1までの第1回~第7回までの内容を通して子どもの心理療法の中でも,特に思春期の理解や心理療法の特徴に焦点を当てて整理することが大切である。また,後半部の第8回から第15回では,乳幼児期から児童期の遊戯療法について詳細に取り上げてきたため,この段階の発達的な側面に加えて,遊戯療法の枠組みとなる視点,親子並行面接,さまざまな遊戯療法の基本構造と技法の特徴を整理したい。なお,前半のまとめとしての思春期の子どもの心理療法(心理面接),後半のまとめとしての児童期の遊戯療法に関して,どのような理解をしていくことが重要であったかまとめておくことで試験の記述内容に答えることができるように備えておきたい。
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