| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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犯罪を科学的に理解する必要性
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、まず、この回では犯罪の原因を科学的にとらえることの意義を論じます。
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【コマ主題細目①】 • 岡本 吉生(編)『公認心理師の基礎と実践19 司法・犯罪心理学』、遠見書房、2019年、pp. 11-12
【コマ主題細目②】 • 細江 達郎『図解雑学 犯罪心理学』、ナツメ社、2002年、pp. 11-26
【コマ主題細目③】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 44-51
• Petrosino et al. (2013). Scared straight and other juvenile awareness programs for preventing juvenile delinquency: A systematic review, Campbell Systematic Reviews. doi: 10.4073/csr.2013.5
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コマ主題細目
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① 何が犯罪になるのか ② もっともらしい説明は本当に正しいのか ③ 科学はどのように役に立つのか
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細目レベル
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① 「これはよくない」と思う行動は、人々の間で共通していることもあれば、人それぞれで違うこともあるでしょう。人それぞれの主観に頼って犯罪かどうかを決めてしまうと社会に混乱を招くことが想像できます。これに対し、法律は犯罪を定義し、人々に等しく共通の枠組みを与えています。日本では「刑法」によって犯罪の要件が定められており、まずはそれを整理することにします。最も重大で明白な犯罪行為は殺人と言えますが、犯罪と見なされ得る行為は他にも様々あります。また、犯罪行為であっても、それに至る背景によって、犯罪とは見なされない可能性や、罪や責任の重さが変わる可能性があります。このような点を整理し、犯罪行為の原因を明らかにすることが犯罪の法的要件に当てはまるかどうかに関わる根本的な重要性をはらんでいることを理解しましょう。
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② 報道されるような大きな事件が起きたとき、私たちは自分と無関係であってもその原因を知りたいと思い、自分なりの答えを見つけようとすることが多々あります。たとえば、親のしつけの問題、貧しい経済事情、人格の偏り、あるいは心の病気ということが挙げられることがあります。これらのような、事件の原因として「それらしいこと」を思い浮かべてしまう「素人理論(素朴理論)」は、たとえ専門的に間違っていることが分かったとしても、人々の中で繰り返され、根強く残ります。このことに注意できるようになることが、客観的に犯罪の原因を理解するための第一歩となります。そこで、素人理論の特徴を整理するとともに、それを生み出す人間の認知を解説します。
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③ 客観的に犯罪の原因を明らかにすることはなぜ必要なのでしょうか。ものごとの結果を変えるためには、その原因となっていることを変えることが必要になります。しかし、原因が分からないままにしておいたり、原因を誤ったかたちで理解してしまっていると、結果を改善することが難しくなったり、悪化させてしまうことすらあり得ます。当然、犯罪という社会的問題についてはこの点に注意する必要がありますし、犯罪に関わる専門家であればなおさらです。そこで、犯罪者の矯正に関わる心理士の活動や、犯罪捜査に携わる司法機関の活動の例を把握し、犯罪の原因を客観的に理解することの重要性と、それを実現する科学的アプローチの必要性を理解しましょう。
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④
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キーワード
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① 犯罪 ② 違法性 ③ 有責性 ④ 素人理論 ⑤ RNRモデル
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:刑法における犯罪の要件や、素人理論の問題について理解を深めるために、触法精神障害者について考えてみてください。精神障害者が起こした事件については、刑法に基づいて犯罪と認められるでしょうか。また、そのような事件が起こった場合、その原因を人々はどのように考えるでしょうか。同じような精神疾患をもつ患者に対して、人々はどのように思うでしょうか。
予習:過去から現在までの犯罪の動向を知るためには、公的機関が発表している白書を読むことが最適です。主に法務省や厚生労働省が発表している情報により、平成30年に精神障害者が引き起こした事件は何例か、そのうち犯罪と認められた事件は何例か調べてください。そして、結局、精神障害者による事件は多いのか、精神疾患は犯罪の一般的な原因と言えるのか考えてください。
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2
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白書を読み解く
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、日本の犯罪の動向や近年の注目点を整理するために、犯罪白書や警察白書のデータを読み解きます。
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【コマ主題細目①】 • 法務総合研究所『令和3年版 犯罪白書』、法務省、2021年、pp. 2-26
【コマ主題細目②】 • 法務総合研究所『令和3年版 犯罪白書』、法務省、2021年、pp. 104-151
【コマ主題細目③】 • 法務総合研究所『令和3年版 犯罪白書』、法務省、2021年、pp. 225-228
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コマ主題細目
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① 凶悪犯罪は増えているのか ② 少年犯罪は増えているのか ③ 精神障害者は犯罪行為をしやすいのか
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細目レベル
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① 最初に、「凶悪犯罪が増えている」という仮説を検証してみます。そもそも凶悪犯罪とは何を指すのでしょうか。それを人の印象に頼ってしまうと、データがあっても解釈が定まりません。また、多いのかどうかは何を基準にして判断すればよいのでしょうか。何らかの比較材料が必要になります。そこで、白書が定義している凶悪犯罪の種類を調べたうえで、その認知件数のピークがいつだったのか、ここ10年に絞るとどのような推移なのかを見てみることにします。また、刑法犯全体の認知件数のうち、凶悪犯罪がどの程度の割合なのかということも見てみます。犯罪の背景を知るために、凶悪犯罪に限らず、刑法犯全体の推移、初犯と再犯の割合、性差なども検証してみることにします。
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② 次に、「少年の犯罪が増えている」という仮説を検証します。少年に該当する年齢は少年法によって定められています。それに従って、検挙や補導された少年の人口比の推移を調べ、成人の検挙者に関する人口比の推移と比較してみましょう。また、「少年による犯罪や非行が低年齢化している」という仮説も検証してみます。少年による犯罪・非行率の年齢のピークは、現代の少年の場合は過去の年代に比べて早いのでしょうか。年齢という観点から、少年という年齢層だけでなく、高齢者の犯罪も注目すべきであり、実際に現代社会の問題となっています。高齢者犯罪は増えているのかどうかだけでなく、どのような犯罪が多いのかを検証し、高齢者特有の要因について考えます。
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③ 最後に、「精神障害者は犯罪行為をしやすい」という仮説を検証します。まず、全体の検挙者数のうち、もともと精神障害者と診断されていた人の割合を検討し、精神疾患の罹患者の人口比と比べてみます。また、犯罪の種類ごとに精神障害者の割合を見ることにより、精神障害者において比較的多い犯罪行為の種類を把握します。さらに、触法精神障害者の処遇について考えます。触法精神障害者は全員が無罪になると考えているかもしれませんが、実際にはどうでしょうか。無罪となって医療機関に入院・通院している触法精神障害者については、どのような精神疾患が認められているでしょうか。これらの点を押さえて、精神疾患と犯罪行為の関係について正しく理解しておきましょう。
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キーワード
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① 凶悪化 ② 少年犯罪 ③ 高齢者犯罪 ④ 再犯 ⑤ 触法精神障害者
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:日本における近年の犯罪の動向に関する理解を確実にするために、授業で取り上げた白書の内容をもう一度見直してください。特に、一般刑法犯について、過去と現在ではどのような点で異なるのか、また、どのような点は変わらないのかということに注目して、認知件数、男女差、再犯率などを振り返りましょう。そして、変わったのはなぜなのか、変わらないのはなぜなのかを考えてみることが、発展的な理解につながります。
予習:次回から犯罪の要因について具体的に考えていきます。人間が犯罪をしてしまう原因について、思い浮かぶことをすべて書き出してみてください。そして、最も大きな要因から小さな要因まで順位をつけてみてください。また、次回のキーワードをインターネットで検索するなどして、簡潔にまとめてみてください。
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3
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犯罪遺伝子と犯罪捜査における法的手続き
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、特にこの回では、犯罪行為の遺伝性や具体的な遺伝子について講義し、犯罪捜査における法的手続きについて学びます。
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【コマ主題細目①】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、p. 48
• 高橋良彰『新犯罪社会心理学』、学文社、1999年、pp. 43-44
【コマ主題細目②】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 44-47
• 高橋良彰『新犯罪社会心理学』、学文社、1999年、pp. 44-48, pp. 57-59
【コマ主題細目③】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、p. 54, pp. 61-67
• カート・R. バートル、アン・M. バートル (著)、羽生 和紀、田口 真二、横井 幸久 (訳)『犯罪心理学―行動科学のアプローチ』、北大路書房、2006年、pp. 168-192
• 高橋良彰『新犯罪社会心理学』、学文社、1999年、pp. 50-52
・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.11-19
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コマ主題細目
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① 犯罪の遺伝子 ② 遺伝と環境の相互作用 ③ 犯罪捜査の法的手続き
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細目レベル
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① 幼少期から非行や犯罪行為を繰り返す「生涯継続型犯罪者」の存在は古くから注目されていました。それが、生まれつきに犯罪行為と関連する遺伝子があるのではないかと考えられてきた理由の一つです。最も古い理論として「生来性犯罪者説」があります。まずはこの理論の内容を理解し、妥当性を考えてみましょう。そして現在は、犯罪は実際に遺伝するものなのかどうかが「行動遺伝学」という分野で研究されています。行動遺伝学では、双子の類似性や、養子と養父母および実父母の類似性から遺伝性を検討する方法を採用します。その研究成果を紹介し、犯罪に遺伝性が認められるのか、もしそうであれば、遺伝で犯罪が説明できるのはどの程度なのか、理解しましょう。また、犯罪行為について遺伝性が認められるのであれば、実際にどのような遺伝子が関連するのでしょうか。遺伝子は生物の設計図のようなもので、顔や身体の特徴を決めるだけでなく、脳や身体における神経連絡の強さやホルモンバランスなども決めています。前回解説した道徳性や犯罪行為の脳神経基盤から、ドーパミンやセロトニンの脳内濃度に作用する遺伝子が犯罪行為に関わることが想定できます。その研究成果を理解しましょう。また、「MAOA」という遺伝子多型が注目されています。MAOAが注目されることになったのは、簡潔に言うと「戦士の遺伝子」だからです。それが注目されるようになった背景と、脳活動への作用、および犯罪や反社会性パーソナリティとの関連についての研究成果を理解しましょう。
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② どんなに遺伝子と犯罪行為の関連性が認められても、人間の行動のすべてが遺伝で決まるわけではありません。そのため「犯罪遺伝子」というものは存在しないということに注意する必要があります。遺伝子は環境によってその作用が大きく変化します。すなわち、発達環境における経験の種類もまた重要な要因です。犯罪行為の環境要因として人間関係に注目したことを思い出してほしいと思います。そこで、特定の遺伝子の保有者とストレス環境や発達環境の相互作用に関する研究成果についてまとめていきます。特に、犯罪行為のリスクを高める発達要因に親からの「虐待」があります。虐待と遺伝子が相互作用を引き起こすのか、それともそれぞれが単独で作用するのか理解しましょう。
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③ 最後に、犯罪捜査の法的手続きについて解説します。捜査とは、犯罪が発生した時にその犯人と証拠を発見し、収集し、保全する捜査機関の活動を示します。操作は、捜査機関が行う活動であり、例えば国税査察官や入国警備官など特殊な行政機関が行う調査は捜査に類似しますが捜査とは言いません。このように犯罪事象に関する研究においては、捜査の定義も含めて、刑法や刑事訴訟法などの法律を念頭においておくことが重要です。心理学は自然科学的手法にて研究を行いますが、研究対象とする犯罪事象の多くが法律によって定められています。また、犯罪捜査も法的手続きによって進められており、関連する法律を知っておくことは司法・犯罪心理学の研究を進めるうえで必須となります。したがって、上記の理論にも触れながら、実際の犯罪捜査の汎用性について考えてみましょう。
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キーワード
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① 生来性犯罪者説 ② 行動遺伝学 ③ MAOA ④ 捜査 ⑤ 強制捜査
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では犯罪を生み出す多くの理論や捜査手法を紹介しますが、その授業内容を振り返り、それぞれの理論や捜査が何なのかをもう一度整理し、それらの共通点と相違点を振り返りましょう。そして、盲目的に納得するのではなく、白書における犯罪の推移と社会背景の関係などを参考に、各理論の妥当性について考えてみてください。
予習:次回は人間の犯罪行為を抑えている圧力に関する理論やプロファイリングを紹介します。まず、私たちが犯罪をしないのはなぜなのか、自分自身について思い浮かぶことをすべて書き出してみてください。また、プロファイリングが社会心理学という他領域の心理学と融合することでどのような研究が可能になるかを考えてみてください。次回のキーワードをインターネットで検索するなどして、簡潔にまとめてみてください。
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4
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プロファイリングと社会心理学
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、特にこの回では、「人間は放っておけば犯罪行為をするはずだが、なぜ多くの人々は犯罪行為をしないのか」という視点で犯罪の原因を説明しようとした古典的理論を扱います。
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【コマ主題細目①】 • 越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 1-36
【コマ主題細目②】 • 越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 105-113
【コマ主題細目③】 • 越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 113-119
・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.24-35
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コマ主題細目
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① 犯罪者プロファイリング ② 地理的プロファイリングの目的と方法 ③ プロファイリング研究と社会心理学
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細目レベル
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① 犯人像を推定するうえで、犯行の特徴やパターンを知ることは役に立つと考えられます。そのような役割を担う方法が犯罪者プロファイリングです。これには、アメリカで実施されてきた「FBI方式」とイギリスで提案されて用いられてきた「リバプール方式」があり、日本では主に後者に基づく手法が採用されています。これらの特徴と問題点を整理し、なぜ後者が支持されるのか考えましょう。また、統計技術による犯罪者の推定についても、そのねらいによって手法が異なり、「犯行テーマベース・アプローチ」と「犯行行動ベース・アプローチ」に大別されます。それらの目的や限界をまとめます。そして、今後の犯罪者プロファイリングの課題について考えていきます。
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② 犯人像を推定すること以外に、犯人の行動範囲や居住地を推定することは、捜査の的を絞ることに大いに繋がります。その方法が地理的プロファイリングです。この方法を成り立たせるために、犯罪者の行動に関するいくつかの仮説が採用されています。まずそれを知り、犯罪者の行動範囲に関する法則を理解しましょう。また、地理的プロファイリングは、導き出す結果が異なる「空間分布法」と「確率距離法」という2つのアプローチがあります。それらは、精度を高めるために考え方を発展させていきました。これらのアプローチにおいて、どのようなことが導き出され、そのためにどのような情報が扱われるのか、そしてそれがどのような理由に基づいているのかということについて整理していきます。
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③ 犯罪者プロファイリングの分析資料の一つは、犯罪行動です。犯罪行動は、人間を取り巻いた社会的要因の影響によって生じた社会行動の一種であるため、その行動は、まさに社会心理学の研究対象となります。つまり、犯罪は、犯罪者と被害者、犯罪者と環境との相互作用であると表現できます。これらの相互作用には、必ず時間と場所という状況要因が関係します。また、犯罪捜査は、捜査に携わる者と犯罪者、被害関係者、関係する捜査員、関係する組織、そして環境との相互作用であると表現できます。ここでも相互作用が生じた時期、捜査の進展状況等の時系列的な状況要因が関係します。つまり、この状況要因に焦点を当てることが、効率的・効果的な犯罪捜査を行ううえで重要であると考えられます。そこで、この回では、社会心理学と犯罪との関連について理解しましょう。
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キーワード
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① 犯罪者プロファイリング ② FBI方式とリバプール方式 ③ 地理的プロファイリング ④ 犯罪行動 ⑤ 社会心理学
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では科学的な方法による犯罪捜査としてプロファイリングを紹介しますが、その授業内容を振り返り、「犯罪者プロファイリング」と「地理的プロファイリング」の目的を整理してください。また、犯罪者プロファイリングのFBI方式とリバプール方式の特徴をまとめてください。地理的プロファイリングについては、考え方の種類による方法の違いについて理解してください。さらに、プロファイリングと社会心理学の関連についても理解してください。
予習:次回は科学的根拠に基づく科学捜査・司法検視について紹介します。まず、日本の刑罰について考えてください。そのうえで、科学捜査や司法検視がどのようなことなのかを調べてください。第4回の授業で学んだリヴァプール方式と死因の推定は関連があるので、死因とな何かについてまとめてください。
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5
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犯罪の原因と科学捜査・司法検視
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、科学捜査と司法検視について説明します。日本は刑罰により犯罪を防ごうとします。これは、一般予防と特別予防により可能になります。しかし、実際に事件が起きると捜査が必要となります。そこで、刑罰を踏まえて科学捜査と司法検視を理解します。
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【コマ主題細目①】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 51-52
• 高橋良彰『新犯罪社会心理学』、学文社、1999年、pp. 54-55
【コマ主題細目②】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 52-53
• 高橋良彰『新犯罪社会心理学』、学文社、1999年、pp. 29-31, pp. 56-57
【コマ主題細目③】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.42-54
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コマ主題細目
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① 刑罰の存在が犯罪を防ぐ ② 人間関係が犯罪を防ぐ ③ 科学捜査と司法検視
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細目レベル
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① 犯罪の原因に気づくためには、犯罪をしてしまう人たちを疑問視するというよりも、むしろ犯罪をしない多くの人たちに目を向けることが必要になるかもしれません。実際に、ある研究者たちは性善説ではなく性悪説を採用し、人間は基本的には犯罪行為をするはずの存在であるという前提に立ち、それなのになぜ多くの人々は犯罪行為をしないのかということについて考えました。この立場では、通常は犯罪行為を抑える要因があり、その要因が弱まるせいで犯罪が起きると説明します。その一つである「統制理論」を紹介し、まずは外的圧力について考えます。そして、どのような外的圧力が私たちの社会にあるのか整理します。特に、罰の存在が意義を学び、その妥当性を考えましょう。
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② 多くの人が犯罪を抑制する要因は、外的要因だけで十分でしょうか。罰せられるかどうかは重要かもしれませんが、たとえ罰せられることがなくても、多くの人は自発的に犯罪行為をしようとは思わないのではないでしょうか。そのような点を考慮すると、犯罪を抑制するのは外的要因だけではなく、内的要因にも注目する必要がありそうです。内的要因で注目する理論として「精神分析理論」を考えます。また、統制理論で説明されている内的要因を整理します。さらに、人間関係などの社会との結びつきに注目する「社会的絆理論」があります。そのような理論を学び、その妥当性を考えましょう。
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③ 科学捜査とは、証拠の収集、被疑者の認定、犯罪の証明など犯罪捜査のあらゆる過程で機材や施設など科学的知識と技術を応用する捜査手法です。犯罪捜査には、法心理学、犯罪心理学をはじめ社会心理学、児童心理学、臨床心理学、組織心理学、環境心理学や認知心理学などさまざまな領域の心理学の理論や研究方が応用可能となります。犯罪捜査に関わる心理学は捜査心理学と呼ばれ、心理学的なアプローチから犯罪者の行動及び逮捕から裁判手続きへ移行する過程を研究する学問領域となります。一方で、司法検視とは、死因調査の一つの手法です。変死体の死亡原因が犯罪によるものであるかどうかを判断します。刑事訴訟法や刑法などが関連する分野となるので、法律の基礎的な知識を説明しながら科学捜査や司法検視を理解します。
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キーワード
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① 統制理論 ② 精神分析論 ③ 社会的絆理論 ④ 科学捜査 ⑤ 司法検視
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では犯罪をしないように働きかける圧力にや科学捜査や司法検視を紹介しますが、その授業内容を振り返り、それぞれの理論が想定する圧力が何なのかをもう一度整理し、科学捜査などにどのように役立てるかを振り返りましょう。また、司法検視が日本の刑事司法においてどのくらい重要であるのかを理解しましょう。
予習:次回はサイコパスの具体的な特徴や、サイコパスが犯罪行為を繰り返す理由に関する仮説を紹介します。サイコパスと聞いてどのような人が思い浮かぶか考えてください。また、「フィネアス・ゲージ」という人物について調べてください。事故で脳に損傷を受けたことで有名になった人物ですが、特に脳の損傷箇所と、事故の前後の変化について押さえておいてください。また、大脳辺縁系にある「扁桃体」を損傷するとどうなるのかについても調べてください。
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6
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道徳的神経基盤とサイコパス
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、サイコパスの特徴に関する研究成果を概観し、サイコパスについて客観的な理解を深めます。また、私たちの多くが犯罪行為をしない理由について、進化心理学の理論を借りながら客観的な説明を試みます。そして、サイコパスの適応性について考察します。さらに、道徳的行動に関わる脳神経基盤について整理し、犯罪やサイコパスとの関係を講義します。
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【コマ主題細目①】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 126-139
• 大隅 尚広・大平英樹 (2010). 心の闇の側面―サイコパシーにおける感情の機能低下 感情心理学研究, 18(1), 2-14.
【コマ主題細目②】 • 大槻 久『協力と罰の生物学』、岩波書店、2014年、pp.1-58
• 大谷 實『刑法講義総論 (新版第4版)』、成文堂、2012年、pp. 105-112
【コマ主題細目③】 • 大隅 尚広, 大平 英樹 (2010). 社会環境への適応を果たす脳神経基盤 生理心理学と精神生理学, 28(1), 57-66.
• 大隅 尚広・大平英樹 (2010). 心の闇の側面―サイコパシーにおける感情の機能低下 感情心理学研究, 18(1), 2-14.
• Terburg, D., Morgan, B., & van Honk, J. (2009). The testosterone-cortisol ratio: A hormonal marker for proneness to social aggression. International Journal of Law and Psychiatry, 32(4), 216–223.
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コマ主題細目
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① サイコパスの特徴 ② 道徳的行動の進化とサイコパス ③ 道徳的脳神経基盤とサイコパス
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細目レベル
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① 最近、サイコパスという言葉が使われることが多くなった気がします。犯罪のパーソナリティ要因の中でも、サイコパスは特に重要な概念として取り上げられます。そのため、概念が世の中に広まってきているのかもしれません。あるいは、サイコパスと呼ばれるような人が増えているのかもしれません。それはともかく、サイコパスのイメージは決していいものではなく、平穏な生活を送っている人たちにとって怖い存在です。しかし、イメージばかりが先行して、サイコパスが実際にどのようなものなのかを理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで、まずはサイコパスの特徴である「サイコパシー特性」の概念、因子構造、分布、類似概念との関連性など、基本事項を押さえます。
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② 私たちの多くが犯罪行為をしない理由についてもう一度考えていきます。刑罰や人間関係の重要性に関する理論がありましたが、私たちは罰せられるかどうかによらず、犯罪行為をしてはいけないという信念をもっています。また、人間は利害を顧みずに、相手が見ず知らずの人であっても、その人のためになることや、その人と協力することがあります。このような道徳的な信念や行動が人間の特徴であり、多くの人が犯罪をしない根本的な理由であると言えるかもしれません。その点について、進化心理学は客観的な説明を提供します。まず、進化のメカニズムの基本として「自然淘汰」と「利己的遺伝子」について理解します。そして、社会的ジレンマ状況における利他行動や協力行動を取り上げ、その進化のメカニズムとして「血縁淘汰」、「直接互恵性」、「間接互恵性」の理論を整理します。
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③ 犯罪者の人格的特徴を一般的なパーソナリティで説明しようとすることは大切ですが、逆に直感的な理解が遠のくかもしれません。そのような意味で、反社会的パーソナリティとは何なのかを考えてみることも重要です。私たちは社会的に望ましくない人物像をいくつか挙げることができます。たとえば、自己中心的な人、攻撃的な人、冷たい人などです。このような人物像を表す形容詞は反社会的パーソナリティ特性と呼べるかもしれません。例えば、ある研究者は社会的に望ましくない人格の代表を3つ選び出し、「ダーク・トライアド」と名づけました。このような私たちが想定する反社会的パーソナリティで、犯罪者の人格的特徴をうまく説明することができるのか考えてみましょう。
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キーワード
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① サイコパシー特性 ② 応報戦略 ③ 脳 ④ ホルモン ⑤ 大脳辺縁系
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回ではサイコパスの具体的な特徴や、サイコパスが犯罪行為を繰り返す理由に関する仮説を紹介しますが、その授業内容を振り返り、自分がイメージしていたサイコパスの特徴と異なる点を整理してください。また、サイコパスに関する仮説を検証した方法(恐怖条件づけ、驚愕性瞬目反射、表情認知、ギャンブル課題など)と、その結果をおさらいしてください。さらに、人間の道徳的行動の脳神経基盤に関する研究成果を紹介しますが、その授業内容を振り返り、「囚人のジレンマゲーム」や「最後通牒ゲーム」においてどのような脳領域が活動するのかをまとめてください。また、「ドーパミン」と「セロトニン」という神経伝達物質の役割についても整理してください。また、サイコパスと脳損傷患者の比較も整理してください。
予習:次回は犯罪行為に関連する個人の特徴としてパーソナリティ要因を紹介します。人間の一般的なパーソナリティを表す5次元である「ビッグ・ファイブ」がどのようなものなのか調べておいてください。また、パーソナリティを表す単語(明るい、情熱的など)のうち、社会を困らせるものを思い浮かべ、それをすべて書き出してください。また、日本ではあまり馴染みがないですが、テロリズムやスパイ活動についても調べておいてください。
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7
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テロリズム・スパイ活動
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、近年のテロリズムの事例をもとに、テロ行為がどのような目的や特徴を持ち、社会にどのような影響を及ぼすのかを学びます。あわせて、テロリストのパーソナリティが時代や社会背景によって変化してきたことや、社会的疎外や不公平感が人を過激化させる相対的剥奪理論について理解します。さらに、ローン・ウルフ型テロやホームグロウン・テロといった現代的なテロの形態、インターネットによる過激化の問題を確認します。加えて、国家の安全に関わる諜報活動について、人間心理やMICEモデルを通してその仕組みと動機を学びます。
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【コマ主題細目①】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.166-181
【コマ主題細目②】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.166-181
【コマ主題細目③】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.166-181
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コマ主題細目
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① テロリズム ② テロリズムに関するパーソナリティ ③ 近年のテロリズムとスパイ(諜報活動)
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細目レベル
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① 近年のテロリズムの特徴と、その形態がどのように変化してきたのかを扱います。2017年にマレーシアで発生した金正男暗殺事件では、国際的に使用が禁止されているVX神経剤が使用され、国家が関与した可能性のある事件として国際社会に大きな衝撃を与えました。この事件は、テロが単なる個人犯罪ではなく、国家の権力維持や政治目的と結びつく場合があることを示しています。また、同年に世界各地で発生したWannaCryランサムウェア攻撃では、コンピュータウイルスによって病院や企業のシステムが停止し、社会インフラ全体が混乱に陥りました。このように、現代のテロは爆破や銃撃といった物理的暴力だけでなく、サイバー空間を通じて社会機能を麻痺させる形でも行われています。これらの事例を通して、近年のテロリズムが社会に与える影響の大きさと、その多様な形態について理解しましょう。
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② テロリストの人物像や心理的特徴について考えます。テロリストには特定の性格や精神的特徴があるというイメージを持たれがちですが、研究からは精神疾患との強い関連は認められていません。むしろ、時代や社会状況によってテロに関与する人々の属性は大きく異なります。1970年代の日本では、高学歴で比較的裕福な若者が政治思想や革命思想に影響を受け、左翼過激派として活動しました。一方、1980年代以降の中東や欧米では、貧困や差別、社会的排除を背景に若年層が過激化する事例が多く見られます。これらを説明する理論として相対的剥奪理論があり、他者との比較によって生じる不満や疎外感が過激化を促すと考えられています。本コマでは、テロリズムを個人の異常性ではなく、社会的背景との関係から捉える視点を理解しましょう。
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③ 現代に特徴的なテロの動向と、国家安全保障に関わる諜報活動について学びます。近年増加しているローン・ウルフ型テロは、組織に属さず個人で犯行を行うため、事前の察知が困難です。また、ホームグロウン・テロは、自国で育った人々が過激思想に影響を受けて国内で犯行に及ぶ点に特徴があります。インターネットの普及により、過激思想やテロの手法が容易に拡散されることも、現代テロの大きな特徴です。さらに、国家間では諜報活動が行われ、人的情報活動では心理学的な説得技法が用いられます。金銭や思想、自尊心などを動機とするMICEモデルは、なぜ人がスパイとして協力するのかを説明する枠組みです。これらを通して、テロと諜報活動に共通する人間心理の重要性を理解しましょう。
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キーワード
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① テロリズム ② 相対的剥奪理論 ③ ローン・ウルフ型 ④ ホームグロウン・テロリスト ⑤ MICEモデル
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回ではテロ行為とは政治的・思想的主張に基づき、人々に恐怖や不安を与えることを目的とした行為であることを理解しておいてください。また、日本ではテロが独立した犯罪類型ではなく、特定秘密保護法などによって定義されている点を覚えておいてください。さらに、人が過激化する背景として相対的剥奪理論があること、組織に属さないローン・ウルフ型テロの特徴、諜報活動におけるMICEモデルの内容についても理解しておいてください。
予習:次回は交通事故・交通捜査について紹介します。自動車産業が発展する一方で生じる飲酒運転、「ながらスマホ」運転やあおり運転など、最近生じたこれらの事件について調べておいてください。また、令和2年に施行された妨害運転罪についても調べておきましょう。
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8
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交通事故・交通捜査
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、交通事故や交通捜査、交通鑑識、交通捜査の心理学の応用などについて講義します。
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【コマ主題細目①】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.145-149
【コマ主題細目②】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.149-155
【コマ主題細目③】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.155-165
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コマ主題細目
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① 交通心理学 ② 交通捜査 ③ 交通捜査の心理学の応用
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細目レベル
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① 交通心理学が扱う分野は、航空交通、海上交通、陸上交通と幅広く存在します。中でも、道路交通は、私たちの日常生活に密接した身近な移動性に関わる交通行動であり、衣食住に並ぶ重要な生活の構成要素となっています。私たちの移動手段は、徒歩、自動車、オートバイ、自動車、タクシーやバスなど多岐に渡ります。これらの移動手段の中で、自動車は「自由裁量性が高く、いつでもどこでも乗れることやドアツードアの利便性が高く、しかも個人で利用できる」もので、モビリティが非常に高いです。近年、国民皆免許の時代と言われるほど、若者や高齢者の自家用車利用が当たり前となり、自動車は移動手段の中核をなしています。このような日常生活と密接に関わりのある交通心理学について講義します。
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② 交通事故の捜査は、車が行き交う道路上で事故の当事者から状況説明を聞く必要があり、危険の多い場所での活動となるため、当事者や警察官が二次的な交通事故に遭わないよう、多くの資機材を使用しながら活動します。また、夜間の事故現場で地面を明るく照らすことができる投光器、車線を一時的に通行止めにする時に使用するセーフティーコーンなど、捜査には多くの機材を使用します。警察本部の交通部交通捜査課には、死亡ひき逃げ事故等の重大な事件が発生した際、昼夜問わず緊急対応する専門の係が設置されています。さらに、交通事故を装った保険金詐欺等の交通特殊事件を担当する係や暴走族捜査を担当する専門の係も設置されています。死亡ひき逃げ事故、多数の車両が関係する死亡事故などの現場では、交通鑑識班が活躍しています。交通鑑識班は、科学的かつ緻密な捜査手法を駆使し、現場に残された車の塗装の破片や部品の一部から車種を特定したり、事故の状況を分析する専門の係で、警察本部交通部交通捜査課に設置されています。このように、交通事故事件捜査について交通捜査の手続きや交通鑑識などの観点から講義します。
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③ 交通環境の中で、人間が犯すミスや無謀な行動、交通と人間行動のメカニズムなどを心理学的に解明し、社会への還元を目指すのが交通捜査における心理学の役割です。たとえば、道路を取り巻く社会的環境の中における社会的行動の視点から、攻撃行動や同調行動、感情コントロール、共感性、社会規範への逸脱行動など、自動車と人に関する研究は多く存在します。自動車やバイク、自転車といったマシンを操縦するのは人間です。そのため、注意や認知、加齢、運転技能などの人間の特性に着目する基礎的研究から、人間の特性を配慮したマシン設計や道路環境デザインまで様々な研究テーマがあります。ここでは、交通捜査に心理学がどのように役立っているのかについて、いくつかの研究を紹介しながら講義していきます。
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キーワード
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① 道路交通 ② モビリティ ③ 交通捜査 ④ 交通鑑識 ⑤ 攻撃行動
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では交通心理学に関する交通捜査や交通鑑識を紹介しますが、その授業内容を振り返り、交通捜査の手続きや交通監視機の役割について覚えておいてください。また、交通環境の中で心理学がどのように役立っているのかも振り返り、ドライバーの注意や記憶、渋滞メカニズム、カーコミュニケーションなどについて、自分自身の行動を振り返りながら理解しておいてください。
予習:次回は性犯罪における認知行動療法について紹介します。犯罪の被害者の中でも特に、心身に重大なストレスを与える性犯罪の被害者に関する支援策について調べておきましょう。また、国や自治体の取り組み、NPO法人の支援についても調べておきましょう。
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9
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性犯罪における認知行動療法
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、性犯罪における認知行動療法について講義します。
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【コマ主題細目①】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.192-195
【コマ主題細目②】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.195-198
【コマ主題細目③】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.198-203
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コマ主題細目
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① 認知行動療法 ② 性犯罪に対する治療・教育的介入 ③ 性犯罪処遇プログラム
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細目レベル
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① 認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)はCBTとも呼ばれ、ストレスなどで固まって狭くなってしまった考えや行動を、自分自身の力で柔らかくときほぐし、自由に考えたり行動したりするのをお手伝いする心理療法です。もともとはアメリカのAaron T Beckという人が、うつ病に対する精神療法として開発したものですが、うつ病以外にも、不安症や強迫症など多岐にわたる疾患に治療効果と再発予防効果があると言われています。また、現在では、精神科の治療としてだけではなく、法律、教育、ビジネス、スポーツなど、あらゆる領域で認知行動療法の考え方が取り入れられています。認知行動療法では、ストレスを感じた具体的な出来事を取り上げて、その出来事が起きた時に「頭の中に浮かぶ考え(認知)」、「感じる気持ち(感情)」、「体の反応(身体)」、「振る舞い(行動)」、という4つの側面に注目します。このように、まずは、認知行動療法がどのような方法なのかを説明します。そして、認知行動療法が性犯罪の加害者にどのように活用されるのかを講義していきます。
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② 性犯罪の再犯防止モデルには、ワークブックや再犯防止プログラム、地域再犯防止推進モデル事業などがあります。ワークブックとして、グッドライブスモデルという再犯率の高い性犯罪の加害者が、自身と向き合い、自らの犯罪行為を見直し、人生をやり直すためのワークブックがあります。また、法務省では、性犯罪者に対する専門的処遇プログラムを実施しています。再犯防止プログラムでは、オリエンテーション、本科プログラム、メンテナンスプログラムの順に指導が行われます。本科プログラムの指導科目は、「自己統制」「認知のゆがみと変容方法」「対人関係と親密性」「感情統制」「共感と被害者理解」などです。さらに、法務省では、国と地方の協働による再犯防止の取組を進めるため、地域再犯防止推進モデル事業を実施し、地域の実情に応じた再犯防止の取組が展開されています。再犯を防ぐには、受刑者が被害者等の心情等に向き合うことなどを通じて、自分が犯した罪の重さを自覚し反省と悔悟の情を深めることが重要です。この講義では、再犯防止モデルやグッとライブスモデルに着目しながら性犯罪に対する治療的介入について講義します。
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③ 法務省は、刑事施設及び保護観察所において平成18年度から実施している処遇プログラムについて、令和元年度から令和2年度にかけて開催された性犯罪者処遇プログラム検討会における議論の結果等を踏まえ、プログラムの内容を改訂し、令和4年度から運用を開始することとしています。 一方で、性犯罪者の立ち直りは、法務省だけで完結するものではなく、刑事施設出所後や保護観察終了後も、必要な治療や支援を受け続けることが重要です。そこで、性犯罪処遇プログラムでは、再犯をしないという目標だけでなく、将来なりたい自分や達成した目標とその現実に向けた取り組みを受講者に考えさせるプログラムとなっています。また、受講者の前向きな目標に向けた取り組みや個々強みに焦点を当てた指導を行うことにより、受講者の主体性をかんきし、プログラム全般の効果を高めています。さらに、小児に対する性加害や痴漢など習慣的な行動とみなせる性加害を行った者など、特定の問題性を有する者に対応した指導内容も充実しています。このように、現在、法務省で実施されている処遇プログラムについて講義していきます。
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キーワード
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① 認知行動療法 ② グットライブスモデル ③ 再犯防止モデル ④ 痴漢 ⑤ 処遇プログラム
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では性犯罪における認知行動療法を紹介しますが、その授業内容を振り返り、認知行動療法について覚えておいてください。また、再犯防止モデルやグッとライブスモデルも振り返り、性犯罪者が再犯をしないための方略について理解しておいてください。さらに、性犯罪処遇プログラムの内容から、性犯罪者の特性についても理解しておいてください。
予習:次回は社会的格差に着目しながら、近年の司法・犯罪心理学の研究動向について紹介します。司法・犯罪心理学の研究はどのような学会が中心となって発表されているのかについて調べておいてください。また、司法・犯罪心理学の現在の主要な研究テーマについても調べておいてください。
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社会格差と司法・犯罪心理学の研究動向
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、「人間はもともと犯罪行為をするような存在ではないのに、なぜ犯罪行為をする人がいるのか」という視点で犯罪の原因を説明します。また、2000年以降の司法・犯罪心理学の研究動向についても紹介し、近年の司法・犯罪心理学の研究対象の拡大と分析の多様化の流れを捉えていきます。
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コマ主題細目①】 • ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 75-90
• D.C. ロウ(著)、津富 宏 (訳)『犯罪の生物学―遺伝・進化・環境・倫理』、北大路書房、2009年、pp. 15-35
【コマ主題細目②】 • D.C. ロウ(著)、津富 宏 (訳)『犯罪の生物学―遺伝・進化・環境・倫理』、北大路書房、2009年、pp. 99-118
•A. レイン (著)、高橋洋 (訳)『暴力の解剖学—神経犯罪学への招待』、紀伊國屋書店、2015年、pp.63-98, 361-406
【コマ主題細目③】 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.216-221
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コマ主題細目
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① 社会格差が犯罪者をうむ ② 人間関係が犯罪者をうむ ③ 犯罪研究の動向
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細目レベル
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① 最近、「上級国民」という言葉がインターネットを中心に使われました。庶民の場合は犯罪になるけれど、特別な人の場合には犯罪にならないように思え、そのような不公平な状況を揶揄する表現だったのでしょう。この事例が事実だったのかどうかはともかくとして、ある行為をした人が犯罪者になるかどうかは、司法の中の特定の人たちによって決められることは確かです。そして、本当に社会格差のせいで犯罪者という裁定が下されると考えた研究者が「ラベリング理論」を提唱しました。さらに、実際に犯罪行為をするのは社会格差のせいであると考えるものとして「サブカルチャー理論」などがあります。これらの社会的階層と犯罪の関係についての理論を学び、その妥当性について考えましょう。
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② 犯罪行為が人間関係の中で学習されるものだという「分化的接触理論」や「文化同一性理論」について解説します。心理学における学習理論とは、要するに「人の行動は経験次第」という考え方です。たしかに、知らないレストランに入って、とても美味しい料理を食べることができたら、そのレストランにもう一度行こうと思います。また、自分の経験だけではなく、他人の経験が自分の行動に影響することもあります。たとえば、褒められている他人の振る舞いを見て、自分もそうしようと思ったことがあるのではないでしょうか。このような学習理論の基本を押さえたうえで、上記の2つの理論に触れ、社会集団の中で犯罪行為が学習されてしまう可能性について考えてみましょう。
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③ 法と心理学に関する研究報告の場は、日本心理学会、認知心理学会、社会心理学会、犯罪心理学会など多岐にわたリマスが、中心的な役割を果たしてきたのは、法と心理学会と言われています。2000年から2008年までの法心理学会の学会発表および学会誌に掲載された論文計372本によると、①目撃記憶・証言・記憶、②発達・年齢、③裁判員・裁判官の判断傾向、④判例・事例研究、⑤コミュニケーション、⑥面接法が大半の研究内容を占めていました。中でも、①目撃記憶・証言・記憶は、主要な研究テーマであることがわかりました。これは、2009年5月より市民参加型裁判制度の裁判員制度が施行されることを受け、裁判員を対象とした研究が活発になってきたためと考えられます。このように、主要な事件や法律の施行により、司法・犯罪心理学領域における研究動向は大きく異なってきます。ここでは、時代の変遷とともにどのように司法・犯罪心理学研究が変遷してきたのかについて説明していきます。
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キーワード
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① 緊張理論 ② ラベリング理論 ③ 分化的同一化理論 ④ 目撃記憶 ⑤ 証言
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では犯罪を生み出す理論を紹介しますが、その授業内容を振り返り、それぞれの理論が想定する悪影響が何なのかをもう一度整理し、それらの共通点と相違点を振り返りましょう。そして、盲目的に納得するのではなく、白書における犯罪の推移と社会背景の関係などを参考に、各理論の妥当性について考えてみてください。また、近年の犯罪動向について調べ、どのような事件が現在の日本のトピックスとなっているのかについて調べてください。
予習:次回は科学的な方法による犯罪捜査としてポリグラフ検査を紹介します。ポリグラフ検査にどのようなイメージがあるかまとめてください。特に、①「検査中にドキドキすると嘘がばれるか」、②「検査を欺くことはできないか」、③「検査結果に証拠能力はあるか」という3つの点について考えてください。また、目撃証言の信憑性についても考えてください。
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概要と研究法①:ポリグラフ検査と目撃証言
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、科学的な研究成果に基づく犯罪捜査の方法の一つであるポリグラフ検査について講義します。また、目撃証言の概要と研究法について講義します。
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【コマ主題細目①】 • 平 伸二、桐生 正幸、中山 誠、足立 浩平(著)『ウソ発見―犯人と記憶のかけらを探して』、北大路書房、2000年、pp. 41-81
【コマ主題細目②】 • 平 伸二、桐生 正幸、中山 誠、足立 浩平(著)『ウソ発見―犯人と記憶のかけらを探して』、北大路書房、2000年、pp. 81-109, pp. 134-174、pp. 197-208
【コマ主題細目③】 • 桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.81-91
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コマ主題細目
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① 嘘を見破る試みの歴史 ② 世界が注目する日本の方法 ③ 目撃証言の研究法
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細目レベル
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① 犯罪行為をした人は、できれば刑罰を受けたくないと考え、なるべく自分が犯人であるということ認めようとしないかもしれません。その一方で、犯罪捜査にたずさわる人たちは、効率的に犯人を見つけようとします。そこで登場するのがポリグラフ検査です。この検査は、自分で制御することが難しい身体の自律神経系の活動を測定して、その結果から犯人である可能性を導こうとするものです。その歴史は古く、かつて嘘発見器と呼ばれていたように、嘘をついたときに現れると考えられる生理反応に着目しようとしてきました。まずは、嘘を見破るために用いられてきた方法について整理します。そして、その中でも特に「対照質問法」という方法について、内容と問題点を理解しましょう。
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② 対照質問法の問題点を克服するために、日本では「隠匿情報検査法(有罪知識質問法)」という方法が開発されました。検査者が「犯人が使ったのは〇〇ですか」と質問し、被検者が「いいえ」と答える、という流れは知られているかもしれません。実は、この方法で調べていることは「嘘」ではありません。「犯人と捜査官しか知り得ない情報」です。それでは、どのような理屈でそのようなことが言えるのでしょうか。また、この方法で測定される皮膚電位反応などの自律神経系の反応は「定位反応」というものです。定位反応は情報の「新奇性」と「有意性」に関わっています。それでは、隠匿情報検査で現れる定位反応はどちらに関わっているのでしょうか。理論や研究成果を整理し、それらの答えを理解しましょう。また、心理学の研究では、人間の潜在的な認知活動を明らかにするための方法が数多く考案されてきました。また、生理心理学では、人間の潜在的な認知活動に関連する生理反応が発見されてきました。そして、細かい脳活動などを測定する技術も進歩しています。そのような科学の発展に合わせて、ポリグラフ検査の制度を高めようとする研究も盛んに行われています。たとえば、脳活動を測れば、人間が嘘をついている情報や知っている情報を暴くことができるのではないかというシンプルな期待があり、脳波の測定や脳画像法を用いた研究が行われています。また、そのような研究により、隠蔽情報検査の妥当性も明らかにされつつあります。そこで、新たなポリグラフ検査の生理反応として瞬目活動、脳波のP300、という成分、および脳画像についての研究成果をまとめます。
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③ 目撃証言研究は、主として記憶研究の応用的研究として発展してきました。世界初の目撃証言研究は、大学生56名に「栗の木またはオークの木は初秋に葉を落とすか」「馬は風に対して尾と頭のどちらを向けるか」「りんごの種はどちらの方向を向いているか」「1週間前の天気はどうだったか」という4つの質問を尋ね、その回答と確信度を測定するものでした。結果は、答えが間違っていると実験者から伝えられても何人かの学生は自分の回答が正しいという確信を持ち、回答が正しいと実験者から伝えられた場合でも一部の学生は自分の回答に確信を持てないことがわかりました。この記憶研究の流れから、ロフタスが目撃証言を公刊し、人間が一度学習した記憶に対し、その後に与えられる情報によってどのように逆行的に干渉され、変容するかを確かめました。これが現代の目撃証言を取り扱った研究につながっています。ここでは、目撃証言研究の基本パラダイムや応用的展開について示し、記憶研究のフィールド実験について紹介します。
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キーワード
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① ポリグラフ検査 ② 対照質問法 ③ 隠匿情報検査法 ④ 目撃証言 ⑤ 記憶
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では科学的な方法による犯罪捜査としてポリグラフ検査を紹介しますが、その授業内容を振り返り、「対象質問法」と「隠匿情報検査」という2つの方法を比較し、後者の利点をまとめてください。また、隠匿情報検査において犯人である可能性を判断する際の生理反応のパターンについて整理してください。さらに、目撃証言研究における記憶のプロセスやフィールド実験の特徴について理解してください。
予習:次回は触法精神障害者の責任能力の判断に関する論理や、自由意志に関連する研究成果を紹介します。まず、犯罪の法的要件に関する第1回の授業について復習してください。また、白書で報告されている精神障害者の触法行為に関する第2回の授業を復習してください。この他に、供述弱者と呼ばれる人々の取調べや供述について調べておいてください。
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12
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概要と研究法②:触法精神障害者の処遇と取調べ・供述
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、触法精神障害者に刑事責任について解説します。また、取調べや供述、司法取引についても解説します。
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【コマ主題細目①】 • 平 伸二、桐生 正幸、中山 誠、足立 浩平(著)『ウソ発見―犯人と記憶のかけらを探して』、北大路書房、2000年、pp. 41-81
【コマ主題細目②】 • 平 伸二、桐生 正幸、中山 誠、足立 浩平(著)『ウソ発見―犯人と記憶のかけらを探して』、北大路書房、2000年、pp. 81-109, pp. 134-174、pp. 197-208
【コマ主題細目③】 • 桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.95-105
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コマ主題細目
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① 触法精神障害者の処遇 ② 自由意志と責任 ③ 虚偽自白
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細目レベル
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① まず触法精神障害者の処遇を整理します。触法精神障害者とは、心神喪失の状態に起因して重大な他害行為をした人です。しかし、実際の犯行時の状態は、そのときにしか正確には分かりませんので、精神鑑定人による診断や当時の状況などから推定するしかありません。心神喪失ということが認められる要件として、「可知論と不可知論」について理解しておきましょう。心神喪失が認められた触法精神障害者は、いわゆる「医療観察法」という枠組みで処遇されます。この法制度が成立した背景にはとある事件が関わっていますが、それ以前から触法精神障害者の処遇は社会問題となり、さまざまな法の整備が行われてきました。その歴史を追い、医療観察法に至る背景を理解しましょう。
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② 触法精神障害者に見られる精神疾患は「統合失調症」が圧倒的多数です。しかし、これまでの内容でも理解することができますが、統合失調症が危険ということではないことに改めて注意してください。ここで扱うことは、なぜ統合失調症は心神喪失が認められやすいのかという点です。それを理解するためには、統合失調症の症状について考える必要があります。その症状の一つに幻覚や妄想がありますが、このメカニズムに「原因帰属」や「行為主体感」が深く関わっているという研究成果があります。また、行為主体感が特定の要因によって変化するという研究成果は、私たちが自分の意思で自分の行動を決めているという感覚、すなわち「自由意志」は錯覚なのかもしれないことを示唆しています。その他にも、そのようなことを示唆する研究成果があるので、それを理解しましょう。
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③ 虚偽自白とは、自分が犯していない犯罪行為についてその犯行を認めて詳細に自供することを示します。一般的な感覚として、例えば、死刑判決もあり得る事件において、嘘をついて自白することは想像しづらいです。そのため、このような虚偽自白が生じるメカニズムは3つのタイプがあると指摘されています。3つのタイプとは、①自発型虚偽自白(有名になろうという自己顕示欲、真犯人を庇う、意識的・無意識的な虚偽によるもの)、②強制・追従型虚偽自白(警察の強圧的取調べからの逃避や提示される短期的な利益を得ようとするもの)、③強制・内面化型虚偽自白(警察の誘導的取調べによって無実である脆弱な人々が自分の記憶に不審を抱いたり、捜査官に犯人であると断定的に扱われることで自分が犯罪を行ったと信じるようになり自白をしてしまうもの)です。このような虚偽自白の実験パラダイムについて理解しましょう。また、取調べの可視化が認められた一方で、取調べ可視化の非対象事件とされる組織犯罪やホワイトカラー犯罪における司法取引についても理解しましょう。
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キーワード
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① 医療観察法 ② 触法精神障害者 ③ 統合失調症 ④ 虚偽自白 ⑤ 司法取引
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では触法精神障害者の責任能力の判断に関する論理や、自由意志に関連する研究成果を紹介しますが、その授業内容を振り返り、精神疾患についてまとめてください。また、虚偽自白の実験パラダイムからどのような実験が日常場面で可能であるかを考えてください。さらに、組織犯罪やホワイトカラー犯罪における司法取引について考え、これらの犯罪がどのような方法で防止することができるかを整理してください。
予習:次回は人間の犯罪行為の意思決定を左右する認知的要因を紹介します。また、裁判過程における心理学の役割を紹介します。裁判員制度や量刑判断について調べておいてください。
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概要と研究法③:認知バイアスと裁判過程の心理学
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、犯罪の個人要因の一つとして人間の認知(情報のとらえ方)の特徴に焦点を当てます。犯罪の主なリスク要因の中で、認知要因は修正可能な動的要因に位置づけられます。そのため、家庭、交友関係、職場環境などの非個人要因とともに、認知要因は犯罪者の矯正の過程で心理士が検討すべきことだと言え、そのような意味でも注目すべき要因と言えます。また、認知にも焦点を当てながら、裁判過程において心理学がどのように役立つのかを説明します。
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【コマ主題細目①】 • 越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 1-36
【コマ主題細目②】 • 越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 105-113、pp. 113-119
【コマ主題細目③】 • 桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.111-123
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コマ主題細目
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① 人間の限定合理性 ② 犯罪行為に影響する認知バイアス ③ 量刑判断
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細目レベル
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① 犯罪行為の環境(外的)要因と個人(内的)要因の複合的な影響を考慮する必要がある一方で、犯罪行為の最終的な意思決定は個人が行うことであるため、個人要因の中に決定的な働きをしているものがあるという考え方も間違いではないかもしれません。ものごとは考え方次第と言われるように、自分が置かれている状況をどのように受け止めるのかによって、行動の選択は異なる可能性があります。そこで、まずは人間の意思決定の認知的メカニズムを整理します。特に認知心理学(あるいは行動経済学)において、人間の判断と意思決定が必ずしも合理的ではないということが詳細に明らかにされてきました。その例として、アンカリング効果を押さえておきましょう。
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② 物事の価値の判断が歪んでしまう瞬間において、感情や欲求が非常に大きな影響を及ぼしています。殺人や傷害致死という犯罪の多くは、親族や面識のある人が被害者であり、その動機は憤まんや激情という非計画的で突発的なものです。一般的に攻撃行動(反応的攻撃)は怒りの感情が大きな引き金になりますが、そこに認知の働きも関わっていることが明らかになっています。そのような認知バイアスとして「敵意帰属バイアス」を解説します。また、人間は自分の行動を正当化して解釈したり、正当化できる材料を探して納得したりすることがあります。このような認知的バイアスのうち、犯罪行動と深く関連するものが「中和の技術」としてまとめられています。それらを理解し、認知と犯罪の関係性について考えましょう。
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③ 量刑判断とは、非公認に宣告すべき刑の種類やその重さを決定することです。日本の刑罰は法定刑の幅が広いです。例えば、殺人罪の法定刑では、死刑または無期懲役もしくは5年以上の懲役と規定されており、それぞれの罪において幅があります。それに加えて、場合によっては執行猶予や保護観察がつくこともあるため、裁判員は非常に幅の広い選択肢の中から判断を行うことになります。また、量刑は、当事者である被告人の更生や被害者側の納得感、社会的な秩序の維持などを左右するものになります。そのため、量刑判断は非常に重要なものであり、司法犯罪心理学における重要なテーマであるため、裁判情報の操作による実験的検討などを考慮しながら学んでいきましょう。
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キーワード
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① アンカリング効果 ② 敵意帰属バイアス ③ 中和の技術 ④ 裁判員裁判 ⑤ 量刑判断
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では人間の犯罪行為の意思決定を左右する認知的要因を紹介しますが、授業の中で扱う問題に対する判断の一般的傾向を振り返り、そのような判断になる理由を行動経済学で報告されている認知的特徴のどれに当てはまるのか整理しましょう。また、中和の技術の種類を確認して、覚えるようにしてください。さらに、量刑判断や量刑判断に関わる判断者の個人特性についても理解しておきましょう。
予習:次回は科学的根拠に基づく防犯の取り組みを紹介します。まず、クライム・マッピングについて、愛知県や岡崎市のデータを確認してください。そして、その特徴について自分の考えをまとめてください。また、防犯カメラが設置してある場所を確認し、その場所の特徴についてまとめてください。
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概要と研究法④:環境犯罪学と被害者非難・責任帰属
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、犯罪が起こりやすい環境条件に関する科学的な研究成果に基づいて、一般レベルで可能な犯罪対策を環境犯罪学の観点から講義します。また、犯罪防止・予防の観点から、被害者非難や責任帰属についても講義します。
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【コマ主題細目①】 • 小俣 謙二、島田 貴仁『犯罪と市民の心理学―犯罪リスクに市民はどうかかわるか』、北大路書房、2011年、pp. 161-164
• 越智 啓太、桐生正幸 (編)『テキスト 司法・犯罪心理学』、北大路書房、2017年、pp. 346-354
【コマ主題細目②】 • 小俣 謙二、島田 貴仁『犯罪と市民の心理学―犯罪リスクに市民はどうかかわるか』、北大路書房、2011年、pp. 138-142、pp. 164-168、pp. 178-184
• 越智 啓太、桐生正幸 (編)『テキスト 司法・犯罪心理学』、北大路書房、2017年、pp. 529-533
【コマ主題細目③】 • 桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.128-137
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コマ主題細目
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① 犯罪が集中する空間 ② 犯罪を誘発する環境の知覚的特徴 ③ 犯罪被害者
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細目レベル
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① 地理的プロファイリングでは犯罪の場所に基づいて犯人と地理的空間との関連性を扱いますが、空間の方から犯罪を予測できる可能性もあります。「クライム・マッピング」は犯罪が起きた場所に関する地図情報であり、それによると犯罪が集中する地域があることが分かります。そして、クライム・マッピングは私たちが犯罪について気をつけるべき地域や場所の情報を提供するという点でも重要です。このクライム・マッピングの取り組みが始まった経緯と現在の技術についてまとめます。特定の地域に犯罪が集中する理由について、「文化伝搬理論」は社会的要因に言及します。それを理解することに加えて、そのような地域や場所の人的要因や空間的要因についても考えてみましょう。
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② クライム・マッピングの取り組みと関連しながら、「環境犯罪学」という学問領域が誕生し、「犯罪機械論」という観点から、地域や場所、あるいは建物などに存在する犯罪の誘引となる知覚的情報について研究が行われるようになりました。その大きなきっかけとなったものが「プルーイット・イゴー」という犯罪が頻発していた集合住宅です。それがどのような特徴をもつ建物だったのか整理します。建物の特徴によって犯罪という行動が誘発されてしまうのはなぜでしょうか。私たちの行動は物理的な情報の知覚と密接に関係しているようです。この点について理解を深めるために、「アフォーダンス」という概念を取り入れ、環境のデザインと行動の関係について論じます。また、犯罪と環境の関係が明らかになることで、「防犯のための環境設計(CPTED)」に関する指針がニューマンという研究者によって提案されました。その4つのポイントを押さえましょう。また、自治体や地域住民、あるいは企業などが、CPTEDの取り組みを具体的に行っています。たとえば、地域ではボランティア団体が見回り活動を行っています。そこで、このようなボランティアの実態を整理します。また、自治体や企業における顕著な例として、監視効果を狙った防犯カメラの設置や目のイラストの防犯ステッカーがあります。これらは理念に沿うものですが、実際に効果が認められているのでしょうか。その点に関する研究結果を解説します。そして、CPTEDの取り組みの成果と今後の課題についてまとめます。
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③ 犯罪の被害に遭ってしまった場合、被害者は加害者からの加害行為によって身体的被害や財産的被害、心理的被害を受けることになります。このような実際の被害に苦しめられることに加えて、第三者や警察関係者、司法関係者から言われのない非難である二次被害を受けることもあります。「被害を受けたのには被害者自信にも責任がある」「されて仕方のないことをしたのだろう」など、全く責任のなかった被害者に対して「自業自得」という責任転換をすることがあります。このように、たとえ責任がなかったとしても被害者を非難してしまう「被害者非難」が存在することにより、被害者のトラウマやストレスが長期間におよび、ウツを発症してしまう可能性も多くあります。どうしてこのような事態になってしまうのかを理解し、どのように被害者への責任転換を防止できるかを考えていきましょう。
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キーワード
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① クライム・マッピング ② 割れ窓理論 ③ 監視性と領域性 ④ 被害者非難 ⑤ 責任帰属
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回では科学的根拠に基づく防犯の取り組みを紹介しますが、その授業内容を振り返り、「クライム・マッピング」や「プルーイット・イゴー」の事例から、犯罪が起こりやすい地域や空間の特徴を整理してください。また、CPTEDの指針を覚えておきましょう。さらに、監視効果についての研究結果についてまとめてください。また、被害者への非難や責任帰属の観点から、どのように犯罪を防止すると被害者が増えないようにできるかを考えてください。
予習:次回はこの科目の講義内容全体をまとめます。まず、この授業で扱った犯罪の個人要因と環境要因を整理してください。そして、それぞれの要因について、自分の意思で制御することが可能なのか、それとも不可能なのかを考えてください。また、私たちができる犯罪対策について思い浮かぶことを全て書き出してみてください。さらに、司法・犯罪心理学領域で必要とされる研究内容についても考えてください。
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まとめ
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科目の中での位置付け
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この科目は、実験や調査に基づく研究成果から犯罪の要因を説明することにより、犯罪の原因についての主観的なイメージを排し、客観的かつ多角的な視点でそれをとらえる必要性を提案します。また、客観的根拠に基づく犯罪対策の有効性を解説し、犯罪対策における科学的アプローチの重要性を理解していきます。最初に科学的アプローチの必要性を説明し、次に白書に掲載されたデータから犯罪の動向を整理します。そして、犯罪捜査における法的手続きやプロファイリングと社会心理学との関連について説明します。その中で、サイコパスに注目し、生物学的な視点から道徳性との関係を論じます。また、テロリズムや交通事故,性犯罪における認知行動療法についてグローバリゼーションやインテリジェンスの観点から説明します。そして終盤には、卒業研究にもつながるような司法・犯罪心理学の研究手法を目撃証言や取調べ,裁判過程の観点から学びます。このような流れの中で、この回では、最後に、犯罪の原因を一つに限定することへの批判、犯罪行為が本人の意思であるということへの批判、専門家の経験に頼るだけの犯罪対策への批判というかたちで、これまでの講義内容のまとめを行います。
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【コマ主題細目①】 ・ジェームズ・ボンタ,D・A・アンドリュース(著)、原田隆之(訳)『犯罪行動の心理学』、北大路書房、2018年、pp. 44-61
【コマ主題細目②】 ・信原 幸弘、原 塑、山本 愛実(編)『脳神経科学リテラシー』、勁草書房、2010年、pp. 61-79
【コマ主題細目③】 ・平 伸二、桐生 正幸、中山 誠、足立 浩平(著)『ウソ発見―犯人と記憶のかけらを探して』、北大路書房、2000年、pp. 81-109, pp. 134-174 ・越智 啓太『ケースで学ぶ犯罪心理学』、北大路書房、2013年、pp. 105-119 ・小俣 謙二、島田 貴仁『犯罪と市民の心理学―犯罪リスクに市民はどうかかわるか』、北大路書房、2011年、pp. 178-184 ・桐生正幸・板山昴・入山茂(著)『司法・犯罪心理学入門:捜査場面を踏まえた理論と実務』,福村出版,2019年,pp.11-221
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コマ主題細目
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① 「これこそが原因である」ということへの疑い ② 「自分の意思で決めている」ということへの疑い ③ 「経験豊富な専門家に任せればいい」ということへの疑い
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細目レベル
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① まず、犯罪の原因を一つに限定することへの批判を行います。私たちは事件が起きたときにもっともらしい原因を一つだけ考えて済ませてしまう傾向があります。しかし、これまでの講義で、人間関係、発達過程、空間などの環境要因に加えて、個人要因として認知、感情、パーソナリティなどの心理的要因と、脳、ホルモン、遺伝子などの生物学的要因があることを学びました。そして、統計結果から敵意帰属バイアスや反社会性パーソナリティ障害という特に重要な要因が浮かび上がります。犯罪は、それらが複雑に絡み合って生じるこということを学んだはずです。犯罪の原因は何か一つが当てはまるわけではなく、多角的な視点で考える必要があるということを再度理解しておきましょう。
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② 次に、敢えて、犯罪行為が本人の意思であるということへの批判を行います。確かに意思決定は、誰かに命令されたりしたものでない限り、その本人の認知活動の結果であると言えます。しかし、人間の意思決定は情報の与えられ方などの単純なことで変わってしまうということを学びました。また、発達環境や遺伝子など、本人が制御することができないことが遠因となり、本人の意思決定に影響を及ぼしていることも学んだはずです。さらに、本人の自由意志の感覚でさえ脳が作り出した錯覚なのかもしれないという講義内容も思い出してください。そのように広く原因を考えると、犯罪の責任の所在は必ずしも本人にあるとは言えないかもしれません。これらを振り返り、人間の意思決定についての理解を深めましょう。
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③ 最後に、専門家の経験に頼るだけの犯罪対策への批判を行います。専門家の経験が犯罪捜査や矯正において、専門家の経験が役に立たないということではありません。しかし、豊富な経験をもつ専門家に頼らずに済むのであれば、ものごとの解決は非常に楽になると考えられます。科学的アプローチは、一部でそれを実現しています。ポリグラフ検査はさまざまな研究成果によって妥当性が確保されていることを学びました。マニュアルがあれば素人でも犯人かどうかの可能性を示すことができるでしょう。プロファイリングの精度は統計の研究で向上し、コンピューターに必要な情報を入力してボタンを押すだけで結果が出ます。地域の防犯についても環境犯罪学の研究成果が応用されていることを学びました。これらの点を振り返り、犯罪対策における科学の役割を再認識しましょう。さらに、近年の司法・犯罪心理学の研究動向から、どのように犯罪の原因を追求していけば良いのかも学習しました。これらの内容を再度、理解することにより、被害者を増やさないための司法・犯罪心理学の役割について理解しましょう。
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キーワード
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① 犯罪原因 ② 科学捜査 ③ 生物学的背景 ④ 虚偽自白 ⑤ 犯罪対策
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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復習:この回ではこの科目の講義内容全体のまとめを行いますが、まず、犯罪に影響を及ぼしている心理的要因、生物学的要因、環境要因について思い出し、犯罪の原因を一つに限定することはできないということを整理してください。また、それらの要因には自分で制御できるものとできないものがあり、犯罪行為が本人の意思であるとは言えない可能性があるということを確認してください。さらに、科学的根拠に基づく方法によって効率的な犯罪捜査が可能になることや、犯罪が起こりやすい空間に関する客観的情報を知ることで私たちでも防犯の取り組みができること、それに加えて、各種パーソナリティ特性や認知バイアスが犯罪者の矯正にとって重要な情報であることをふまえ、犯罪対策における科学の役割を理解するようにしてください。
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