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1
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ガイダンス:恋愛心理学の基礎
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科目の中での位置付け
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恋愛の基礎を学ぶ上で、まず、恋愛をするということは、その多くが、その恋愛に失敗するということです。そこで、その失敗を通じて、恋愛を学んでいきます。
『ただその男を愛していないから離婚するというのは、ただ愛しているから結婚するという事と同じくらい馬鹿(ばか)げている』ザ・ザ・ガーボル(Zsa Zsa Gábor) 冒頭の名言は、ハンガリー出身の女優ザ・ザ・ガーボルの言葉です(Brainy Quote, no date)。ザ・ザ・ガーボルも離婚を経験しています。この名言には、「離婚による影響が大きく、十分に考え離婚を決断すべきである」という意味が込められている、と読者は思うかもしれません。しかし事実は違うようです。彼女はハリウッドのセレブ女優で、離婚を何度も繰り返した離婚のベテランです。ホテル王のコンラッド・ヒルトンとも離婚をしています。そして、こんな事も言っています。「私は優れたハウスキーパー(主婦)ですの。だって、離婚するたびに、ハウスをキープするんですもの」。ザ・ザ・ガーボルは、離婚するたびに財産を手にしたため、自分は素晴らしい主婦だ、とユーモアを交えて話しているのです。この話を聞くと、冒頭の名言の意味は大きく変わります。彼女くらいの離婚のベテランには、離婚による影響は、私たちが想像している事とは違う意味を持つのかもしれません。 本講義は、第1回の講義である「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」であり、今後の講義の中核になります。つまり、第2回講義以降に行う講義の基盤になります。
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テキスト教材をしようします。
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コマ主題細目
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① 離婚が頭をよぎる ② 人間の愛は4年で終わる ③ 恋愛の経験
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細目レベル
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① 1961年にアメリカで公開された『荒馬と女』という映画があります。マリリン・モンローの遺作として知られています。この映画では、マリリン・モンローが演じるロズリンが、離婚をするためにネバダ州のリノという町にやってきます。映画はそのネバダ州リノでの物語です。リノでは、わずかの期間、滞在すれば、容易に離婚する事ができるため、離婚を望む多くの男女がリノにやって来ます。そのため、リノは離婚都市とよばれています。ロズリンも、そのためにリノへ行ったのです。離婚するために、全米から多くの男女がやって来るのですから、全米には離婚したい男女が大勢いるのでしょう。また、離婚している男女も大勢いるはずです。まず、離婚の現状について説明します。 この講義を通じて、恋愛心理学を学ぶにあたり、まず、わが国の離婚の現状について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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② 「男女の愛は4年で終わる」という言葉を耳にした事のある読者がいると思います。この言葉は、文化人類学者のフィッシャー(H.E. Fisher)によるものです。フィッシャーは、国連統計局による世界62の国や地域の離婚に関するデータから、結婚後4年目に離婚する国や地域が最も多いと述べています。そして、この4年という結婚期間は、太古の人類から受け継がれてきた生物学的な宿命によって決められていると結論づけています。少し詳しく言うと、フィッシャーは次のように考えたわけです。狩猟や採集をしていた太古の人類は、自分たちの子孫を残すために、男女がお互いにパートナー関係を結ぶようなりました。女性は子育てに専念し、男性は子どもを守り、食べ物を運ぶ事で、ふたりの子どもが生き残る可能性が高まるからです。そして、子どもが生きてゆけるようになると、多様な子孫を残すために、別のパートナーを探そうとします。子どもが育つまでには4年程度かかり、その間パートナー関係を結ぶ必要があります。つまり、4年で離婚する事と、子育てにかかる期間が4年間である事は偶然ではなく、生物学的に、人類には4年で離婚するメカニズムが備わっているというわけです。 この講義を通じて、恋愛心理学を学ぶにあたり、まず、恋愛が4年で終わるという現象の科学的根拠について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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③ 愛し合うふたりの関係は、夫婦関係だけではありません。愛し合うふたりの別れも、離婚だけではありません。失恋という形もあります。わが国の失恋の現状について、少しお話しします。 まず、現代青年の失恋経験について、専門学校生、短期大学生、大学生を対象にした研究について紹介します(2000年から2003年に実施)。この研究(加藤, 2008b)では、学生に、これまでに経験した最も辛(つら)かった失恋経験を思い出させるという作業をさせています。そして、1,170名のうち、失恋経験のある学生は79.1%(925名)である事がわかりました。この失恋経験には片思いも含まれていますが、およそ8割の学生が失恋を経験しているわけです。 この講義を通じて、恋愛心理学を学ぶにあたり、わが国の恋愛の現状について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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キーワード
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① 進化心理学 ② 普通離婚率 ③ 有配偶者離婚率 ④ 縦断的研究法 ⑤ フィツシャー
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第1章の「ふたりの関係を終わりにするということは」(テキスト教材の1ページから26ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「3組に1組が離婚する日本」に関しては、テキスト教材の1ページから11ページに、「離婚があなたを苦しめる」に関しては、12ページから18ページに、「離婚が頭をよぎる」に関しては、1ページから2ページに、「夫婦の何割が離婚しているのか」に関しては、3ページから4ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「失恋の経験」に関しては、テキスト教材の8ページから11ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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2
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恋愛があなたを苦しめる
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科目の中での位置付け
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今回の講義もまた、恋愛の基礎を学ぶ上で、まず、恋愛をするということは、その多くが、その恋愛に失敗するということです。そこで、その失敗を通じて、恋愛を学んでいきます。 今回の講義「恋愛があなたを苦しめる」は、第1回の講義である「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」の発展であり、今後の講義の中核にもなります。つまり、第3回講義以降に行う講義の基盤になります。 熟年離婚という言葉がありますが、熟年離婚に対して、「夫がリストラされたり、夫が定年退職したりした時に、妻が夫に三行半(みくだりはん)をたたきつける」というイメージが私にはあります。つまり、妻は、辛(つら)い日常生活にひたすら耐え続け、夫の収入が途絶えた時や、夫が退職金を得た時に、別れを言いわたします。そして、夫は、何が原因だったのか理解できず、途方に暮れ、持家やマンションを妻に譲(ゆず)りわたし、狭い賃貸アパートで、話し相手もいない孤独な老後を過ごすのです。私のイメージする熟年離婚は、辛い日常生活から解放された妻の立場に立てば肯定的なものになります。しかし、途方に暮れている夫の立場に立てば否定的に映ります。このように離婚の影響には「肯定的側面」と「否定的側面」があります。本節では、離婚の肯定的側面と否定的側面について考えてみましょう。
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コマ主題細目
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① 別れてよかった ② 恋愛が精神と身体をむしばむ ③ 別れたらどうなるのか
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細目レベル
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① 別れて幸福になる場合もあります。そのような現象について、以下のような現象を取りあげ、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 第1回目の講義で説明した女優ザ・ザ・ガーボルの名言「ただその男を愛していないから離婚するというのは、ただ愛しているから結婚するという事と同じくらい馬鹿げている」は、まさに、肯定的側面の象徴的な例です。 ザ・ザ・ガーボルのように、戦略的に恋愛を考えている場合は別として、一般的に、離婚する事によって、幸せになるケースは、どのような場合でしょうか。すぐに考えつく例として、結婚生活がうまくいっていない場合があります。研究者たちも同じような仮説をたてました。つまり、問題を多く抱えている夫婦では、離婚したあと、精神的に健康になるという仮説です。 たとえば、18歳以上が参加したカナダの大規模調査のデータを用いた研究があります(Wheaton, 1990)。この調査では、離婚した男女の1979年から1981年までの不安や抑うつ(うつ病ではないが、人より気持ちの落ち込みの程度が激しい症状)の変化と、離婚する以前の結婚生活で、どの程度問題を抱えていたかを調べました。その結果、結婚生活の問題が少なかった男女では、離婚後に不安や抑うつが増加していたのに対して、結婚生活に問題を抱えていた男女では、離婚後に不安や抑うつが減少していました。別の研究でも、問題を抱えた夫婦が離婚すると、精神的に健康になる事が報告されています(Aseltine & Kessler, 1993など)。
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② 言うまでもありませんが、別れると、そのネガティブな影響もあります。そのような現象について、以下のような現象を取りあげ、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 そもそも、別れるという事は、その関係から得ていた恩恵(おんけい)を失うという事です。私たちは、恋人関係や夫婦関係から様々な恩恵を受ける事で、精神的、身体的健康を良好に保っています(Burman & Margolin, 1992; Kiecolt-Glaser & Newton, 2001; Proulx et al., 2007)。たとえば、厚生労働省が実施している「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所, 2006a)では、結婚の利点として「精神的安らぎの場が得られる」「子どもや家族をもてる」「愛情を感じている人と暮らせる」「社会的信用や対等な関係が得られる」「親や周囲の期待に応えられる」などを挙(あ)げています。つまり、離婚をするという事は、このような貴重な恩恵を失ってしまう事なのです。
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③ 別れたあとの二人の関係について、以下のような現象を取りあげ、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 離婚と再婚に関するバージニア縦断研究(Hetherington, 1993, 2003)では、144の家庭を対象に、2年以上にわたって研究を続けてきました。この研究では、離婚後の適応状態として「向上する男女」「まあ良い男女」「孤独な能力ある男女」「探し求める男女」「自由奔放な男女」「敗北する男女」の6つのパターンを見つけています。離婚した男女を、この6つのいずれかに分類し、その割合を示したものが図1-9(テキスト教材を参考にしてください)です。この図では、離婚してからの年月別(1年と10年以上)、そして性別にわけています。
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キーワード
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① ザザガーボル ② うつ病 ③ 自殺 ④ ライフイベント理論 ⑤ LCU得点
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第1章の「ふたりの関係を終わりにするということは」(テキスト教材の1ページから26ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「みじめな男たち「」に関しては、テキスト教材の19ページから21ページに、「離婚があなたを苦しめる」に関しては、12ページから18ページに、「別れたあとの二人の関係は」に関しては、22ページから26ページに、「夫婦の何割が離婚しているのか」に関しては、3ページから4ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「別れたあとは友人」に関しては、テキスト教材の24ページから25ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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3
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恋愛のその先
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科目の中での位置付け
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今回の講義もまた、恋愛の基礎を学ぶ上で、まず、恋愛をするということは、その多くが、その恋愛に失敗するということです。そこで、その失敗を通じて、恋愛を学んでいきます。 今回の講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」は、第1回の講義である「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」と第2回目の講義である「恋愛があなたを苦しめる」の発展であり、今後の講義の中核にもなります。つまり、第4回講義以降に行う講義の基盤になります。今回の講義では、以下の例ような男女の違いについて、説明します。 第1回講義、第2回講義、第3回講義で、「失恋の基礎」の第一部が終了です。 当然の事ですが、離婚の主導権を持つ側と持たない側では、立場が大きく違います。離婚の主導権を持つ側では、「どのように離婚の話をしようか」「いつ話を切り出そうか」など、離婚前に悩みます。一方、主導権を持たない側は、離婚後に悩みます。離婚を切り出す側は、あらかじめ、離婚に対して備える事ができますが、離婚を切り出される側は、その用意ができません。そのため、一般的に、離婚したあとの適応状態が良好なのは、主導権を握(にぎ)っている側です(Amato & Previti, 2003; Buehler, 1987; Thiriot & Buckner, 1991; Wallerstein, 1986; Wang & Amato, 2000など)。失恋も同じです(Davis et al., 2003; Mearns, 1991; Perilloux & Buss, 2008; Smith & Cohen, 1993; Sprecher et al., 1998など)。
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コマ主題細目
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① みじめな男 ② 恋愛の先はどうなる ③ 恋愛のあとのふたり
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細目レベル
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① 別れたあと、男性と女性では、さまざまな異なりが観察されています。以下のような現象を例にあげながら、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 離婚をして、気が滅入ったり、病気になったり、いつまでも離婚の影に脅(おびや)かされるのは、男性でしょうか、それとも、女性でしょうか。結論から言うと、それは男性です(Buehler, 1987; Chiriboga & Cutler, 1977; Gove, 1972; Rogers, 1995; Sweeney & Horwitz, 2001など)。たとえば、離婚したカップル60組を対象に、カリフォルニア州(米国)で行った調査があります(Wallerstein, 1986)。この研究では、10年間にわたって、離婚したカップルにインタビューを続けました。離婚して幸せになった男性の割合が32%だったのに対して、女性の割合は55%でした。一方、離婚して不幸せになった男性の割合は46%であったのに対して、女性の割合は40%でした。つまり、離婚の悪影響を受け続けるのは、女性より男性です。なぜでしょうか。その理由について、いくつかの側面から考えてみましょう。
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② 別れたあと、さまざまな男女の現象が観察されています。以下のような現象(このシラバスでは、「パートナーと和解する」)を例にあげながら、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 アメリカの大規模調査(NSFH)によるデータ(1987年から1988年実施)を用いた分析(Bumpass et al., 1991)では、別居したカップルのうち、40%は少なくとも1度は和解し、18%は2度以上和解していました。また、和解する夫婦が別居する期間は短く、別居後に和解した夫婦のうち、45%が1ヶ月以内に和解しており、95%は1年以内に和解していました。別の研究(Wineberg, 1994)でも、初婚の場合、およそ40%が和解に成功すると報告しています。別れたあと、1年以内が和解のチャンスのようです。
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③ 別れたあと、さまざまな男女の現象が観察されています。以下のような現象(このシラバスでは、失恋に焦点を当て説明しています)を例にあげながら、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 失恋後のふたりの関係に関する実証的な研究はほとんどありません。そのため、ほとんど何もわかっていない、というのが現状です。わずかですが報告されている研究では、失恋後、ふたりが友人関係を続けられるかどうかは、恋愛関係が芽生える以前に友人としての付き合いがあったかどうかに左右されるようです(Schneider & Kenny, 2000など)。つまり、恋に落ちる前に、友人関係が成立していたカップルでは、ふたりの関係が終わりを迎(むか)えたあとも、友人関係を継続できる可能性が高いわけです。
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キーワード
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① カリフォルニア大学実験 ② 敗北する男女 ③ 別れの主導権 ④ 離婚条件 ⑤ 和解
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第1章の「ふたりの関係を終わりにするということは」(テキスト教材の1ページから26ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「別れの口笛は妻の方から」に関しては、テキスト教材の19ページから20ページに、「男性に不利な離婚条件」に関しては、20ページから21ページに、「子どもの養育をめぐって」に関しては、23ページから24ページに、「失恋後のふたりの関係」に関しては、26ページから27ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「コペアレント関係と満足感との関係」に関しては、テキスト教材の25ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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4
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恋愛はうまくいかない
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第一部が終了です。 第4回講義から、失恋に失敗をもたらす原因について、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、第4回目の講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」について話をします。そして、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目講義「女性の立場を考える」、第7回講義「両親の影響」に続きます。そこで、第2部が終わります。 第4回目の講義では、以下のような単純なデータによる話をするのではないことも、理解してください。 あんなに愛し合ったふたりが別れるなんて。理由もなく、別れるわけはありません。別れるには何らかの原因があるはずです。離婚の原因について調べた民間のアンケート調査があります(明治安田生活福祉研究所, 2006b)。そのアンケートでは、既婚者を対象に、「将来、離婚の原因として考えられる事」という質問をし、図2-1のような回答を得ています(複数回答)。夫婦ともに「性格の不一致」(男性の50.0%、女性の57.4%)の回答が最も多く、次(つ)いで「配偶者の浮気」(男性の25.5%、女性の42.4%)の回答が多く見られます。
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コマ主題細目
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① 不満 ② 性格 ③ 社会的行動
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細目レベル
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① 以下のような現象を例にあげながら、男女の不満について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 図2-2(テキスト教材参照)は、民間の研究所が2006年に実施した、配偶者に対する不満の程度を示したものです(第一生命経済研究所, 2006a)。不満があるかどうかという質問に対して、「たくさんある」あるいは「ある程度はある」と回答した夫が45.7%であったのに対して、妻は66.7%でした。明らかに妻の不満が高い事がわかります。また、わが国の研究では、結婚生活に対する満足感は、夫より妻の方が低い事が報告されています(林ら, 2003; 池田ら, 2005; 稲葉, 2004; 伊藤ら, 2006a; 岩井, 2002; 柏木・平山, 2003など)。 しかし、アメリカはそうではありません。少なくとも1990年初頭までは、結婚生活の不満に関する男女差は見られません(Major, 1993)。また、1990年以降、結婚に対する不満感に関する男女差の研究は、ほとんど報告されなくなりました。なぜ、日本とアメリカでは結果が異なるのでしょうか。文化差なのでしょうか。実は文化差などではありません。
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② 性格は、結婚する時に判断になり、配偶者に対する不満の原因となるならば、離婚を決意する時にも、重要なキーワードとなりそうです。以下のような現象を例にあげながら、離婚をする性格について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 2005年のインターネット調査(DIMSDRIVE, 2005)では、「恋人と付き合う時に重視する事」「結婚する時に重視する事」について尋(たず)ねています。それらの第一位は、いずれも「性格」でした。この調査では、調査対象を、未婚者、結婚予定者、既婚者、離婚経験者にわけて調べていますが、いずれも第一位は「性格」です。郵送による別のアンケート調査(明治安田生活福祉研究所, 2006b)でも同様に、結婚の条件として重視する事の第一位は、男女とも「性格・人間性の良さ」で、男性の84.1%、女性の81.3%が重要視していると回答(複数回答)しています。 さらに、別のアンケート調査(第一生命経済研究所, 2006a)では、配偶者に対する不満の原因として、夫婦ともに、「性格全般」が第一位であり、男性の57.9%、女性の47.9%がそのように回答(複数回答)しています。年代別に見ても、調査対象である30代、40代、50代、60代、いずれの年代でも、「性格全般」は、「金銭感覚」「性生活」「家事の負担」「子育ての価値観」などを抑(おさ)え、第一位です。
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③ 離婚をする人物かどうかを見わける最も簡単な方法があります。それは、タバコを吸うかどうかです。結論から言うと、タバコを吸う人物は、吸わない人物よりも、離婚をする危険性が高いのです。実際に、様々な国の喫煙(きつえん)に関する大規模調査によって、タバコを吸う人物の離婚率が高い事が報告されています(Broms et al., 2004; Chandola et al., 2004; Cho et al., 2008; Doherty & Doherty, 1998; Forste & Heaton, 2004; Fu & Goldman, 2000; Fukuda et al., 2005; Lindström et al., 2000; Mastekaasa, 1997; Matthews & Gump, 2002; Nagata, 2003; Nystedt, 2006など)。たとえば、およそ4万1,000名によるわが国の調査(Fukuda et al., 2005)では、既婚者の喫煙率と比較すると、男性離婚者の喫煙率はその1.9倍、女性離婚者の喫煙率は2.7倍でした。つまり、タバコを吸う男性は吸わない男性の1.9倍、タバコを吸う女性は吸わない女性の2.7倍、離婚率が高いのです。 では、なぜ、タバコを吸うと離婚の危険性が高まるのでしょうか。様々な理由が考えられますが、そのうちのいくつかについて説明します。その理由について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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キーワード
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① バーナード ② 社会学 ③ U字仮説 ④ 神経質 ⑤ 自己愛
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第2章の「なぜ離婚してしまうのか」(テキスト教材の27ページから102ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「不満だらけの結婚生活」に関しては、テキスト教材の27ページから33ページに、「離婚する性格」に関しては、34ページから35ページに、「タバコを吸う人物」に関しては、35ページから36ページに、「うつ病」に関しては、36ページから37ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「やっぱり学歴は重要」に関しては、テキスト教材の37ページから38ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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5
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運命は決まっている
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第一部が終了です。第4回講義から、失恋に失敗をもたらす原因について、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。第4回講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」について説明しました。 第5回目の講義では、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」について説明します。そして、第6回目講義「女性の立場を考える」、第7回講義「両親の影響」に続きます。そこで、第2部が終わります。 第5回目の講義では、たとえば、以下のような話をします。 「結婚したその瞬間に、ふたりの関係が終わりを迎(むか)えるかどうかわかってしまう」と私が言ったとしたら、皆さんは信じますか。多くの読者が、そんな事は不可能だと思うでしょう。しかし、実は、結婚式を挙(あ)げたその時には、ふたりが離婚するかどうかを予測する事ができるのです。
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コマ主題細目
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① 若くして結婚する ② 乱れた性行為 ③ 恋愛関係における日常生活
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細目レベル
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① 以下のような現象を例にあげながら、若くして結婚することと離婚との関係について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 若くして結婚する事は、それだけ離婚に注意しなければなりません。初婚の年齢が若いほど、離婚率が高い事が知られているからです(Amato & Cheadle, 2005; Berrington & Diamond, 1999; Bramlett & Mosher, 2001, 2002; DeMaris, 2000; DeMaris & Rao, 1992; Forste & Heaton, 2004; Greenstein, 1995; Heckert et al., 1998; Hiedemann et al., 1998; Holley et al., 2006; Kposowa, 1998; Moore & Waite, 1981; Raley & Bumpass, 2003; Rose, 1992; Schoen, 2002; Schoen et al., 2006; Smock et al., 1999; Teachman, 2002, 2003; Waite & Lillard, 1991; Wu & Penning, 1997; Zhang & Hook, 2009など)。たとえば、わが国の大規模な調査(NFRJ-S01)があります(加藤, 2005a)。テキスト教材の図2-7は、妻の結婚年齢が24歳から26歳の離婚の危険性を基準(1.00)とした場合の離婚の危険性を表しています。図を見ると、妻の結婚年齢が20歳以下の離婚率は2.52倍、21歳から23歳の離婚率は1.50倍となっています。つまり、24歳から26歳で結婚した妻と比較して、20歳以下で結婚した妻は、2.52倍も離婚する危険性が高いのです。さらに、27歳から29歳の離婚率は0.78倍(24歳から26歳の離婚率との差は偶然の範囲内)、30歳以上の離婚率は0.49歳だと報告しています。つまり、24歳から26歳で結婚した妻と比較して、30歳以上の妻の離婚の危険性は半分(0.49倍)になります。
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② 以下のような現象をふまえ、婚前交渉についてについて、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 2005年に実施した「出生動向調査」(国立社会保障・人口問題研究所, 2006a)によれば、未婚者の男性の58.8%、未婚者の女性の52.1%が、性行為の経験があると報告しています。つまり、男女ともに、少なくとも半数以上が婚前交渉を経験しているわけです(性行為の相手は、必ずしも結婚相手とは限りませんが)。さらに詳しく、未婚者の年齢別、性行為経験率の推移を図2-8(テキスト教材参照)にまとめました。この図から、次のような事がわかります。①以前は、未婚男性の性経験率は、未婚女性より高かったけれど、現在では、男女の性経験率の差はほとんど見られない。②つまり、未婚女性の性経験率が上昇している。これらの事から、婚前交渉が、特に女性の間で進んでいる事がわかります。
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③ 夫婦にとって、毎日のふたりの時間が重要である事は言うまでもありません。毎日、ドキドキ、ワクワク、胸を時めかせ続ける事は不可能です。個人的な考えで申し訳ないのですが、「平凡な毎日こそが幸せだと思える幸せ」、それが温かいふたりの家庭生活を築き上げるのではないでしょうか。本節では、コミュニケーション、コミットメント、経済状況、サポート、レジャー、子ども、セックスについて、結婚生活の満足感や離婚との関係をお話しします。 恋愛における日常生活に関して問題となる現象について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。そのさい、その現象はふくすうあるため、学生はできるだけ多くの現象に触れて、説明できるようになることが望ましい。
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キーワード
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① 婚前交渉 ② 授かり婚 ③ 同棲 ④ ままごと ⑤ NSFG調査
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第2章の「なぜ離婚してしまうのか」(テキスト教材の27ページから102ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「若くして結婚すると」に関しては、テキスト教材の43ページから45ページに、「乱れた性行為の末には」に関しては、45ページから46ページに、「同棲というままごと」に関しては、46ページから50ページに、「私の話をきいいて」に関しては、50ページから52ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「同棲が離婚を招く理由」に関しては、テキスト教材の49ページから50ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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6
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女性の立場を考える
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第一部が終了です。第4回講義から、失恋に失敗をもたらす原因について、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。第4回講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」について説明しました。 第6回目の講義では、「女性の立場を考える」について説明します。そして、第7回講義「両親の影響」に続きます。そこで、第2部が終わります。 今回の講義では、以下のようなことを注意して聴講してください。 「なぜ、女性が働くと、離婚率が増加するのか」という問題を取り上げます。そこで、読者の皆さんにお願いがあります。本講義は、客観的データに基づき、多角的視点から、離婚の問題に迫(せま)ろうとしています。今回の講義でもその立場は変わりません。この問題に対して、学生の皆さんは、様々な意見を持っていると思いますが、自分自身の考えに左右される事なく、すべての先入観を捨て去り、客観的な視点から、データを読み取ってほしいのです。科学的なデータを示して、太陽が地球の周りを回っているのではなく、地球が太陽の周りを回っている事を説得したガリレオを幽閉(ゆうへい)した、絶対的な権力を持つローマ教会のように、本書で、科学的なデータを示したとしても、絶対的な権力を持った読者によって、その事実を幽閉してしまったのでは、真実はあなたのもとに届きません。
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コマ主題細目
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① 労働 ② 経済的自立 ③ ストレスの増加
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細目レベル
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① 以下のような現象をふまえ、女性が働くと理論率があがることについて、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 多くの研究によって、妻の就労(しゅうろう)が離婚の危険性を高める事が報告されています(Amato & Rogers, 1997; DeMaris, 2000; Greenstein, 1995; Jalovaara, 2001, 2002; Kalmijn et al., 2004; Knoester & Booth, 2000; Ono, 1998; Poortman & Kalmijn, 2002; Schoen et al., 2002; South, 2001; Spitze & South, 1985など)。たとえば、わが国の大規模調査(NFRJ-S01)では、妻が仕事に就(つ)いていない夫婦の離婚率を基準(1.0)とすると、妻が定職に就いている夫婦の離婚率はその1.5倍でした(加藤, 2005a)。それだけではありません。妻が働く事は、妻自身の結婚生活に不満をもたらす事が報告されています(Erickson, 1993; Furdyna et al., 2008; Wilcox & Nock, 2006など)。なぜ、妻が働くと、不満を持つようになり、離婚の危険性が増すのでしょうか。まず、様々な角度から、妻が働く事の危険性を紹介します。
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② 以下のような現象をふまえ、女性の経済的自立について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 妻の就労(しゅうろう)が離婚の危険性を増す原因のひとつとして、経済的自立が挙(あ)げられます。アメリカの大規模調査(PSID)のデータ(1968年から1985年)を用いた研究(Ono, 1998)では、$1から$9,000(当時のレートで230万円程度)の収入を得ている妻の離婚率と比較した場合、$9,000から$18,000(当時のレートで470万円程度)の収入を得ている妻の離婚率は1.004倍(この差は偶然の範囲内)でしたが、$18,000以上の収入を得ている妻の離婚率は1.3倍でした。つまり、経済的に独立できるだけの収入を得ると、妻は離婚の決断を強めるのです。これは、経済的に豊かな夫婦の離婚率が高いという事ではありません。先に説明しましたが、経済的に恵まれているほど離婚の危険性は低いのです(テキスト教材参照)。それにもかかわらず、妻の収入が高くなると、離婚の危険性が高まるのです。
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③ 働くという事は、ストレスを増す事になります。たとえば、仕事に伴うストレス源として、「職場の人間関係の難しさ」「過労」「役割の不明確さ」などが知られています。夫だろうが、妻だろうが、仕事をするという事は、家庭にとってストレスとなります。そして、離婚の危険性を高めます。ですから、女性の就労(しゅうろう)が離婚の危険性を高める事は、決して不思議な事ではありません。しかし、夫ではなく、妻の就労が、離婚の危険性を高めるのは、なぜでしょうか。様々な仮説が思いつくかもしれません。ここでは、「ストレス・スピルオーバー」と「ストレス・クロスオーバー」という2つの学術用語から考えてみましょう。 これらの学術用語につて、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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キーワード
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① スピルオーバー ② クロスオーバー ③ 性役割理論 ④ 性役割観 ⑤ 不平等
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第2章の「なぜ離婚してしまうのか」(テキスト教材の27ページから102ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「妻が働くことの危険性」に関しては、テキスト教材の72ページから73ページに、「経済的自立」に関しては、75ページから76ページに、「ストレスの増加」に関しては、78ページから80ページに、「性役割観」に関しては、80ページから82ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「家事の負担と不平等感」に関しては、テキスト教材の86ページから88ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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7
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親の影響
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第一部が終了です。第4回講義から、失恋に失敗をもたらす原因について、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。第4回講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義では、「女性の立場を考える」について説明しました。 そして、今回の第7回講義では、「両親の影響」について話をします。第5回講義から、今回の第7回講義で、第2部が終わります。 今回の第7回講義では、以下のような話をします。 両親が離婚していたら、その子どももまた離婚するのでしょうか。そのような事を考えた事はありませんか。そして、両親が離婚している事と、その子どもの結婚がうまくゆくかどうかは関係ない、そのように結論づけてはいませんか。結論から言えば、それは間違いです。両親が離婚すると、子どもの結婚生活はうまくゆかないのです。しかも、想像している以上に高い確率で、離婚は子どもに伝わります。信じられない読者は、紺講義を受講しましょう。
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コマ主題細目
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① 両親が離婚している場合 ② 環境の問題 ③ 遺伝の問題
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細目レベル
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① 以下のような現象をふまえ、両親が離婚すると自分自身の離婚率が上がるという現象について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 両親が離婚している男女は、そうでない男女より、離婚しやすい事が知られています(Amato & Cheadle, 2005; Amato & DeBoer, 2001; Berrington & Diamond, 1999; Graaf & Kalmijn, 2006b; Heaton, 2002; Kalmijn et al., 2004; Kiernan & Cherlin, 1999; Kunz, 2000; Poortman & Kalmijn, 2002; Richards et al., 1997; Ross & Mirowsky, 1999; Teachman, 2002, 2003; Wolfinger, 1999など)。たとえば、ある研究者(Amato, 1996)は、1万3,000名のアメリカ人を対象に、1980年から1992年の間に離婚した夫婦について調査をしています。そして、両親がともに離婚していない夫婦の離婚率と比較して、妻の両親が離婚している場合は1.59倍、夫婦の両親がともに離婚している場合は2.90倍、離婚率が高くなると報告しています。 両親が離婚した時期も、離婚するかどうかに関係があるようです。たとえば、1958年生まれのイギリス人を対象にした研究(Kiernan & Cherlin, 1999)では、未成年の時に両親が離婚した男女と、成人してから両親が離婚した男女を比較すると、未成年の時に両親が離婚した男女の離婚率の方が高いと報告しています。
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② 以下のような現象をふまえ、両親が離婚すると自分自身の離婚率が上がるという現象の理由について、環境要因に焦点を当て、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 両親の離婚は、子どもの夫婦観や離婚観に影響を及ぼす事が知られています(Amato & Booth, 1991; Franklin et al., 1990; Kirk, 2002; Segrin & Taylor, 2006; Yu & Adler-Baeder, 2007など)。たとえば、ある研究者(Amato, 1996)は、両親が離婚した男女は、両親が離婚していない男女と比較して、離婚を否定的に捉(とら)えない傾向があり、不幸な結婚生活を続ける必要はないと考える傾向が強い、と述べています。また、両親が離婚している場合、離婚に寛容であり、離婚を受け入れやすい事も知られています(Kapinus, 2005; Kinnaird & Gerrard, 1986など)。つまり、両親が離婚している男女は、離婚を否定的に捉えないため、結婚生活を続ける事に対する執着心が低く、離婚を選択しやすくなるのです。
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③ 以下のような現象をふまえ、両親が離婚すると自分自身の離婚率が上がるという現象の理由について、遺伝要因に焦点を当て、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 行動遺伝学の領域で、驚くべき成果が報告されました(Jockin et al., 1996; McGue & Lykken, 1992)。この研究(Jockin et al., 1996)では、一卵性双生児566名、二卵性双生児527名を対象に、離婚に影響を及ぼすと考えられる性格などを調査しました。その結果、離婚の遺伝率は、女性で59%、男性で55%でした。つまり、離婚するかどうかは、遺伝によって、女性で59%、男性で55%、決定しているという事です。もう少し詳しく説明すると、女性の場合、遺伝率59%のうち、離婚の直接的遺伝率は41%です。残りの18%は、遺伝によって性格が決定し、その結果、離婚するかどうがか左右される割合です。男性の場合は、離婚の直接的遺伝率は31%、性格を介して離婚に影響を及ぼす間接的遺伝率は23%です。性格のように離婚を左右する原因をすべて考慮に入れると、離婚の遺伝率はさらに高くなるでしょう。
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キーワード
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① 離婚遺伝子 ② 離婚ホルモン ③ 環境か遺伝か ④ Amato ⑤ ライフスタイル
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第2章の「なぜ離婚してしまうのか」(テキスト教材の27ページから102ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「両親が離婚すると」に関しては、テキスト教材の95ページから96ページに、「親が離婚すると」に関しては、96ページから97ページに、「離婚は遺伝する」に関しては、98ページから100ページに、「離婚ホルモン」に関しては、100ページから101ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「離婚遺伝子」に関しては、テキスト教材の101ページから103ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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8
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浮気の諸理論
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義では、「女性の立場を考える」、そして、第7回講義では、「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりました。 第8回講義から、失恋との関係が深い「浮気」について、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。この話は、第9回の講義「浮気をするとどうなるか」に続きます。 第8回講義では、「浮気の諸理論」に関するものです。今回の講義である第8回講義では、以下のような話をします。
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コマ主題細目
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① 男性は浮気をする:現象 ② 男性は浮気をする:科学的知見 ③ 浮気の原因
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細目レベル
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① 以下のような現象をふまえ、男性の浮気に関して、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、300字程度で説明できるようになること。 アメリカで行った複数の全国規模調査(Whisman & Snyder, 2007)では、生涯を通じて、20%から40%の男性が、20%から25%の女性が浮気(婚外性交)をすると報告しています。このように、多くの調査では、女性より男性の方が浮気をしやすく、浮気願望も高い事が報告されています(Atkins et al., 2001; Atkins & Kessel, 2008; Buunk, 1980; Buunk & Bakker, 1995; Glass & Wright, 1985; Liu, 2000; Prins et al., 1993; Thompson, 1984; Treas & Giesen, 2000; Træen & Stigum, 1998; Waite & Joyner, 2001; Wiederman, 1997など)。 浮気は結婚している夫婦の間だけの出来事ではありません。恋人関係でも、浮気は起こります。たとえば、真剣な交際をしているアメリカの大学生では、男性のおよそ50%、女性のおよそ30%が浮気(性的行為)をした経験がある、と回答しています(Wiederman & Hurd, 1999)。このように、恋人関係でも、女性より男性の浮気率が高い事が報告されています(Allen & Baucom, 2004など)。
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② 以下のような現象をふまえ、さらに詳細に男性の浮気に関して、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、500字程度で説明できるようになること。 詳しい分析を進めると、単純に、女性より男性の方が浮気をしやすいとはいえないようです。たとえば、性行為を目的とした浮気では、女性より男性の方が多いのですが、精神的浮気では男性より女性の方が多く見られる、という報告があります(Thompson, 1984など)。 また、浮気の男女差は年齢とも関係があるようです。アメリカの大規模調査(GSS)では、性別と年齢に関する既婚者の浮気調査を実施しています(Greeley, 1994)。この調査をまとめたものが図3-2(テキスト教材参照)です。この図からわかるように、30歳以下の若年夫婦では、男性より女性の浮気率が高く、40歳以上の夫婦では、女性より男性の浮気率が高くなっています。年齢に注目すると、女性では40歳から50歳にかけて、男性では50歳から60歳にかけて浮気をする傾向が高くなるようです。
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③ 以下のような現象をふまえ、上記のような誤解が生じる原因について、科学的根拠を踏まえ、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、500字程度で説明できるようになること。 私たちは、科学的な裏づけが十分ではない発見を信じたり、科学的知見を拡大解釈したりする事がとても多くあります。実際に、私たちが信じ込んでいる科学的知識は、科学者の目から見れば、正しくはない場合が多いのです。加えて、十分な科学的根拠が得られていないにもかかわらず、大衆受けるような発表を研究者もいます。 ダーウィニズムという言葉があります。ダーウィニズムは、進化論で有名なダーウィン(C.R. Darwin)を信奉しているという意味を含めて、ダーウィンの自然淘汰(とうた)と適者生存に基づく考え方や思想を意味します。簡単に言えば、自然界の生存競争によって、生存にとって有利な個体が生き残り、子孫を残すという考え方です。このダーウィニズムに強く影響を受けた心理学の領域があります。進化心理学です。「進化心理学」とは、「こころ」も進化の過程で形成されたと仮定し、研究をしている学問領域です。
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キーワード
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① 浮気 ② 雄牛理論 ③ 進化心理学 ④ バス ⑤ 疑念
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第3章の「浮気でもしてみなさいよ」(テキスト教材の103ページから125ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「男性は浮気をする生き物なのか」に関しては、テキスト教材の103ページから104ページに、「もう少し、詳しく見ると」に関しては、104ページから106ページに、「なぜ、新しい牡牛理論を信じるのか」に関しては、107ページから108ページに、「科学に関する誤解」に関しては、108ページから109ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「配偶者が浮気をする可能性に関して」に関しては、テキスト教材の107ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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9
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浮気をするとどうなるか
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義では、「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義の「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義では、「女性の立場を考える」、そして、第7回講義では、「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりました。第8回講義から、失恋との関係が深い「浮気」について、第8回では「浮気の諸理論」についての話をしました。 今回の講義である第9回の講義では、「浮気をするとどうなるか」について話をします。今回の講義もまた、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。 今回の講義では、以下のような話をします。 人は、なぜ、浮気をするのでしょうか。人類の永遠のテーマのように思えます。「妻子のある人を好きになったのではありません。その男性にたまたま家庭があっただけです」。コピーライターの糸井重里(しげさと)との不倫が発覚して、女優樋口可南子(かなこ)がマスコミに語った言葉です。映画で共演した男優の真田広之(ひろゆき)と不倫をした女優の葉月里(り)緒(お)菜(な)は、「私が家庭を壊したんじゃない。付き合い始めた時には、その家庭は壊れていたのです」と答えたそうです。インターネットでは、このような芸能人の発言は、浮気の名言として紹介されています。これらの名言から推測すると、浮気には特別の理由は必要ないようです。そのように考えると、「人はなぜ浮気をするのか」という問題は、本当に、答えのない永遠のテーマのように思えます。哲学ではそれで済まされるかもしれませんが、データは、私たちに、何らかのヒントを与えてくれそうです。
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コマ主題細目
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① 民法 ② 浮気とは(浮気の定義) ③ 性的浮気と精神的浮気
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細目レベル
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① 民法 第770条 離婚原因:夫婦の一方は、左の場合に限り、離婚の訴えを提起する事ができる。 一、配偶者に不貞な行為があったとき 二、配偶者から悪意で遺棄(いき)されたとき 三、配偶者の生死が三年以上明らかでないとき 四、配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき 五、その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき
浮気は、いずれの国でも、実質的な離婚の原因になります。本節では、「パートナーに浮気をされると、人はどのような反応をするのか」という問題について考える事で、浮気と離婚との関係に迫(せま)ってみたいと思います。 浮気に関する民法について、理解でき、浮気が法的にどうのような処罰の対象になってきたが、自分自身の言葉で、200字程度で説明できるようになること。
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② 以下のような現象をふまえ、浮気とは何か、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、500字程度で説明できるようになること。 「相手によって、まったく違うと思います。相手が不快な事は、浮気の範囲に入ると思います。……つまり、相手に精神的な苦痛を与えると浮気になると思います(38歳独身女性)」(AERA編集部, 2002)。 この女性の言葉は、「あなたにとって浮気とは、どんな事ですか」への回答のひとつです。そもそも、どのような行為が浮気になるのでしょうか。浮気に対する考え方は、個人によって違うと思います。アエラの女性読者を対象にした調査(AERA編集部, 2002)では、浮気だと思う行為について、浮気を図3-6のように報告しています。まず、どの行為が浮気なのかは、自分の行為とパートナーの行為とでは、少し違いがある事がわかります。たとえば、「ふたりで会う」「ふたりで食事をする」「ふたりで酒を飲む」「キスをする」という行為は、自分が行うより、パートナーが行う方が、より浮気だと思うようです。また、パートナーが「ふたりで旅行に出かけたり」「キスをしたり」「セックスをしたり」すると、およそ7割の女性が、それは浮気だと思うようです。女性の多くは、「ふたりで旅行に出かける」「キスをする」「セックスをする」、このような行為を浮気であると考えているようです。
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③ 以下のような現象をふまえ、性的浮気と精神的浮気について、学生は、十分に理解し、自分自身の言葉で、500字程度で説明できるようになること。 浮気によって傷つくのは、男性でしょうか、それとも女性でしょうか。この問題を考える時に、話題に挙(あ)がるのが、「性的浮気」と「精神的浮気」の区別です。世間では「女性は精神的浮気に傷つき、男性は性的浮気に傷つく」といった話があります。本当でしょうか。その仮説について考えてみましょう。 「女性は精神的浮気に傷つき、男性は性的浮気に傷つく」という話は、進化心理学者のバス(D.M. Buss)という研究者によって広まりました。バスら(Buss et al., 1992)は、真剣に交際をしている恋人が、性的行為を伴った「性的浮気」の場面と、情熱的な恋に落ちた「精神的浮気」の場面を想像させ、どちらがショックを受けるか回答させました。その結果をまとめたものが図3-7(テキスト教材参照)です。図は、精神的浮気より、性的浮気に傷つくと回答した男女の割合を表しています。
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キーワード
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① 虐待経験 ② 浮気ホルモン ③ 金曜効果 ④ テストステロン ⑤ ノックス大学拳銃実験
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第3章の「浮気でもしてみなさいよ」(テキスト教材の103ページから125ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「そもそも浮気とは何か」に関しては、テキスト教材の117ページから118ページに、「うわきによって心がきづつく」に関しては、118ページから119ページに、「嫉妬する」に関しては、119ページから110ページに、「浮気がバレて離婚する」に関しては、120ページから126ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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恋愛心理学の諸理論
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。 今回の講義である第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をします。第10回講義では、「恋愛心理学の諸理論」についての話をします。そして、第11回講義の「コーピング理論」、第12回講義「カップル間の葛藤」、第13回講義「ゴッドマンの理論」、第14回講義「IPV(暴力をふるう)」へと続きます。 今回の講義である第10回の講義では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。
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コマ主題細目
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① 社会的交換理論 ② アタッチメント理論(アタッチメントスタイルとの関係) ③ 危機理論
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細目レベル
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① 日常会話、交渉、商談の取引など、人と人とのやり取りを社会的交換といい、それを理論化したものを「社会的交換理論」とよんでいます。多くの研究者によって、多様な社会的交換理論が提唱されましたが、基本的な考え方は、他者とのやり取りにおいて、人はその「成果」を最大にしようと動機づけられるという点です。夫婦関係の継続や終焉(しゅうえん)を説明するために、最も頻繁に引用されている考え方です。 少し具体的に説明します。社会的交換理論では、人と人とのやり取りを、「報酬」と「コスト」によって説明しようとします。恋人や夫婦関係の場合、「報酬」は、交際や結婚する事で、自尊心、満足感、安心感などが高まったり、自分の要求が満たされたりする事です。通常、ふたりの関係を継続させたり、関係の進展を促(うなが)したりします。一方、「コスト」は、ふたりの関係を継続するために、時間や労力を奪われたり、精神的負担を強(し)いられたりする事です。通常、ふたりの関係を終わらせます。単純に言えば、コストより報酬が上回ると、その関係を続けようとしますが、コストが報酬を上回ると、別れたいと思うようになったり、離婚を決断したりします。 社会的交換理論に登場するいくつかの学術用語について理解し、そのような学術用語を用いて、社会的交換理論について、300字程度で説明できるようになること。
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② 「アタッチメント」とは、簡単に言えば、ある特定の他者との信頼関係、愛情のきずなの事です。日本語では「愛着」という言葉があてられています。そもそも、この概念は、乳幼児期の母子関係から生まれました。つまり、アタッチメントは、母親と子どもとの間に結ばれる心理的なきずなの事を意味していました。その後、乳幼児のアタッチメントの形成が、成長後の対人関係や社会適応に影響を及ぼすという研究が報告されるようになりました。そして、母親とのアタッチメントの形成が、異性との間で形成されるアタッチメントと深く関係している事が知られるようになりました。つまり、恋人関係や夫婦関係は、母親とのアタッチメントの形成に影響を受けるというわけです。さらに言うならば、アタッチメント理論では、自分自身あるいはパートナーのアタッチメントを知る事で、ふたりの将来を推測できるというわけです。 アタッチメント理論に登場するいくつかの学術用語について理解し、そのような学術用語を用いて、アタッチメント理論について、300字程度で説明できるようになること。
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③ 離婚に至るプロセスを、ストレスという概念をキーワードとして説明しようとする考え方があります。たとえば、本項で説明する危機理論や、次節で説明するコーピング理論などです。危機は、近親者の病気や死亡、事故や災害などにより、何らかの変化が起こり、生活の均衡が崩れた状態を意味します。以下に説明する「危機理論」は、ストレッサーが家族の危機となる過程を説明しようとするものです。 別れは突然やってくるのではなく、別れにはいくつかの段階があり、それぞれの段階を通過して、別れがやってくる、と考えている研究者たちがいます。これらの研究に共通している点は、いずれも、客観的なデータが存在しない事です。つまり、それぞれの研究者たちが提唱している仮説は、別れを経験した人々の生の声や、手記や作品などから、研究者たちが主観的に考えついたものなのです。数多くの仮説が生まれていますが、科学的な立場を重視する本書の趣旨(しゅし)から外れているため、割愛する事にします。もちろん、これらの仮説が価値のないものであるというわけではありません。 危機理論に登場するいくつかの学術用語について理解し、そのような学術用語を用いて、危機理論について、300字程度で説明できるようになること。
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キーワード
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① 社会的交換理論 ② 相互依存理論 ③ 投資モデル ④ 成果と報酬 ⑤ 衡平理論
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第4章の「別れないためには」(テキスト教材の126ページから214ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「離婚の原因をまとめると」に関しては、テキスト教材の126ページから127ページに、「社会的交換理論」に関しては、127ページから129ページに、「アタッチメント理論」に関しては、129ページから131ページに、「別れの段階理論」に関しては、130ページから135ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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11
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コーピング理論
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。 第4部として、第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をします。第10回講義では、「恋愛心理学の諸理論」についての話をしました。今回の講義である第11回講義では、「コーピング理論」について話をします。そして、第12回講義「カップル間の葛藤」、第13回講義「ゴッドマンの理論」、第14回講義「IPV(暴力をふるう)」へと続きます。 今回の講義である第11回講義「コーピング理論」では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。
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コマ主題細目
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① カップルのもめ事 ② もめ事の解決方法 ③ 別れを防ぐ理論
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細目レベル
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① 「夫婦関係を続けるうえで、最も重要な事は何か」について少し考える必要があります。通常、夫婦は愛し合い結婚します。お金の事で心配する事もなく、周りからの誘惑もなく、自由気ままな毎日を過ごす事ができれば、ふたりの愛は永遠のように思えます。そうです、何もなければ、ふたりは愛し合い続けるのです。何もなければ……。言い換えれば、何かがあるために、ふたりはつまずいてしまうのです。つまり、平穏でない時間が、ふたりの将来を変えてしまうわけです。平穏でない時間、それがストレッサーです。 しかし、平穏でない時間を過ごしたからといって、その夫婦が必ず別れるとは限りませんし、必ず結婚生活に不満を抱くとは限りません。その疑問は、次の項で説明する「コーピング」という概念が解決してくれます。 カップルのもめ事について、第10回講義で学んだ諸理論のうち、一つを用いて、この現象を自分言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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② 最もうまく離婚の原因を説明する事ができ、かつ、離婚を回避できる理論があります。それが「コーピング理論」です。そもそも、コーピング理論は、ストレスの発生過程(どのようにしてストレスが生じるのか)を説明するもので、ラズルス(R.S. Lazarus)によって提唱され、発展してきました(加藤, 2007a, 2008a)。まずは、ラザルスのコーピング理論について説明します。 古いストレス研究では、強いストレッサーを経験するほど、ストレスに関連した病気にかかり易(やす)いと考えていました。つまり、とても耐えられそうにないストレスを経験すると、病気になるという考え方です。たとえば、離婚のような強いストレッサーの場合は病気になりやすいのですが、夫婦喧嘩(げんか)のような些細(ささい)なストレッサーは病気になりにくいという考え方です。しかし、実際には、同じようなストレッサーを経験しても、病気になる人もいれば、ならない人もいます。古いストレス研究では、このような個人による違い(個人差)を説明する事ができません。そこで、ラザルスはコーピングという概念を考えました。 もめ事の解決方法について、第10回講義で学んだ諸理論のうち、一つを用いて、この現象を自分言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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③ ストレッサーには様々な種類がありますが、私たちが最もよく経験するストレッサーが人間関係に関するストレッサーです(加藤, 2007a)。本書で問題にしている恋人関係や夫婦関係もまた、人間関係のひとつです。そのような人間関係で生じるストレスの仕組みを明らかにした研究者が加藤です。加藤(2007a, 2008a)は、ラザルスのストレス発生モデルをもとに、人間関係で生じるストレス発生モデル(対人ストレスモデル)を提唱しました。もちろん、加藤の対人ストレスモデルは、恋人関係や夫婦関係にも応用する事ができます。加藤のモデルを恋人関係や夫婦関係に応用させた図式が図4-5です。 ラザルスのストレス発生モデルでは、ストレスの発生は個人内で帰結(きけつ)し、ストレッサーを経験した個人以外の人物の存在を軽視しています。一方、加藤のモデルでは、ストレッサーを経験した人物以外の人物の存在をモデルに加え、ストレス研究における人間関係の重要性を強調しています。以下、恋人関係や夫婦関係に沿(そ)って、加藤の対人ストレスモデルについて説明します。 別れを防ぐ理論に関して、第10回講義で学んだ諸理論のうち、一つを用いて、この理論を自分言葉で、300字程度で説明できるようになること。
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キーワード
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① ラザルス ② 認知的評価 ③ コーピング ④ ストレス ⑤ ストレスイベント
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第4章の「別れないためには」(テキスト教材の126ページから214ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「夫婦にとって最も重要なことは」に関しては、テキスト教材の141ページから145ページに、「ストレス解消法」に関しては、145ページから146ページに、「これが離婚を防ぐメカニズム」に関しては、147ページから148ページに、「コーピング理論」に関しては、149ページから151ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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12
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カップル間の葛藤
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。 第4部として、第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をします。第10回講義では、「恋愛心理学の諸理論」について、第11回講義では、「コーピング理論」について話をしました。そして、今回の講義では、第12回講義「カップル間の葛藤」について話をします。そして、第13回講義「ゴッドマンの理論」、第14回講義「IPV(暴力をふるう)」へと続きます。 今回の講義である第12回講義「カップル間の葛藤」では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。また、第10回講義である「恋愛心理学の諸理論」とも深く関係しています。
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コマ主題細目
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① 話し合う。避ける。 ② 対立する ③ 思いやる
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細目レベル
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① 多くの読者は、最も優れたコーピングが、ふたりが直面している問題を解決するために、お互いの意見を理解し合い、話し合う事だと思っているかもしれません。このようなコーピングを、「建設的話し合いコーピング」とよぶ事にします。そのような読者の想像通り、多くの研究が、口論や言い争いの間に、「建設的話し合いコーピング」がよく観察される恋人関係(Arellano & Markman, 1995; Christensen et al., 2006b; Crockett & Randall, 2006; Givertz & Segrin, 2005; Kammrath & Dweck, 2006; Katz & Myhr, 2008; Kurdek, 1994; Panayiotou, 2005; Rusbult et al., 1982, 1986; Simon et al., 2008; Smith et al., 2008a, 2008bなど)や、夫婦では(Arellano & Markman, 1995; Bouchard et al., 1998, Campbell et al., 2008; Christensen, 1987, 1988; Gill et al., 1999; Heavey et al., 1996; Heene et al., 2007; Kerig, 1996; Kurdek, 1994, 1995; Lussier et al., 1997; Pasch & Bradbury, 1998; Rands et al., 1981; Rogge & Bradbury, 1999; Sanford, 2007; Sevier et al., 2008; Weiss & Tolman, 1990など)、ふたりの関係満足感が高いと報告しています。 建設的話し合いコーピングについて、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。
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② 「建設的話し合いコーピング」と「撤退コーピング」が組み合わさったようなコーピングがあります。「要求-撤退コーピング」です。「要求-撤退」は、クリステンセンら(Christensen & Sullaway, 1984)によって提唱されました(as cited in Christensen, 1987, 1988; Christensen & Shenk, 1991; Eldridge & Christensen, 2002)。口論や言い争いをしている時に、一方の配偶者が話し合いを始めようと要求するのに対して、もう一方の配偶者はそれを避けようとするコーピングです。 要求-撤退は、「夫の要求-妻の撤退」と「妻の要求-夫の撤退」に分類する事ができます。「夫の要求-妻の撤退」は、夫が話し合いを始めようと要求し、妻がそれを避けようとします。一方、「妻の要求-夫の撤退」は、妻が話し合いを始めようと要求し、夫がそれを避けようとします。 要求-撤退について、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。
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③ 他者への思いやりや配慮に基づいたコーピングを「共感的コーピング」といいます。恋人関係や夫婦関係では、パートナーを肯定的に受け止めたり、パートナーを理解しようと努力したりするコーピングです。共感的コーピングの使用頻度が高いほど、ふたりの関係満足感が高い事も知られています(Arellano & Markman, 1995; Bradbury & Fincham, 1992; Gill et al., 1999; Hojjat, 2000; Julien et al., 1989; Knee et al., 2005; Weiss & Tolman, 1990など)。 また、パートナーを尊重し、パートナーを認めるほど、夫婦関係の満足感が増加し、離婚の危険性が低くなる事も報告されています(Arellano & Markman, 1995; Buehlman et al., 1992; Carrère et al., 2000など)。いくら嫌な事があったとしても、パートナーに対する配慮は必要だという事です。 「共感と思いやり」について、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。
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キーワード
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① 拒絶 ② 要求-撤退コミニケーション ③ 言い訳 ④ 愛情 ⑤ 共感
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第4章の「別れないためには」(テキスト教材の126ページから214ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「話し合うのか、話を避けるのか」に関しては、テキスト教材の152ページから154ページに、「対立を深める」に関しては、154ページから156ページに、「パートナーを思いやる」に関しては、157ページから158ページに、「ユーモア」に関しては、160ページから161ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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13
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ゴッドマンの理論
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。 第4部として、第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をします。第10回講義では、「恋愛心理学の諸理論」について、第11回講義では、「コーピング理論」について、第12回講義「カップル間の葛藤」について話をしました。 そして、今回の講義では、第13回講義「ゴッドマンの理論」について話をします。そして、第4部の最終である第14回講義「IPV(暴力をふるう)」へと続きます。 今回の講義である第13回講義「ゴッドマンの理論」では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。また、第10回講義である「恋愛心理学の諸理論」とも深く関係しています。
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コマ主題細目
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① 会話観察システム ② 離婚するカップルの会話 ③ 7つの原則
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細目レベル
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① ゴットマンは夫婦の会話に注目しました。そして、夫婦の会話を客観的にデータ化し、記録する方法を模索(もさく)しました。そして完成した記録方法が、「高速カップル相互作用得点化システム」(Krokoff et al., 1989)と「特定感情得点化システム」(Gottman & Krokoff, 1989)です。どちらの方法も、意見の対立や口論の最中に見られる夫婦の言動を観察、記録するシステムです。通常、15分間の夫婦の話し合いを記録します。 「高速カップル相互作用得点化システム」は、夫婦間のやり取りを「問題解決」という視点から観察しようとしたものです。つまり、夫婦の問題に対して、どのように話し合いを進めてゆくのか、夫婦の言動を測定しようとしています。通常、聞き手と話し手の役割を決め、話し合いをします。役割は夫婦で交替する事になります。 さまざまな「夫婦の会話を客観的にデータ化する方法」について、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。
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② 以下に挙げるようなさまざまな「会話の原因」について、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。 ゴットマンは、会話の最中に観察される「批判」「侮辱」「言い訳」「逃亡」を4つの危険要因だと言っています。「批判」は配偶者を責める事、「侮辱」は配偶者をバカにしたり、軽蔑(けいべつ)したりする事、「言い訳」は自分が正しく自分の責任ではない事を主張する事、「逃亡」は話し合いを避け、その場から立ち去ってしまう事です。「批判」や「侮辱」は、「言い訳」を生みやすくなります。「言い訳」には、自分を守ろうとする側面だけではなくて、「問題は私にはなく、あなたにある」という配偶者を責める側面もあります。「逃亡」は、配偶者の「批判」「侮辱」「言い訳」が繰り返され、その結果として生まれます。つまり、「批判」「侮辱」「言い訳」を浴(あ)びせられた配偶者は、黙り込み、無視するようになります。その結果、「批判」「侮辱」「言い訳」はさらに勢いを増します。やがて、「批判」「侮辱」「言い訳」にさらされた配偶者は、話が始まると、部屋や家を出たりするようになるかもしれません。ゴットマンによれば、この「批判」「侮辱」「言い訳」「逃亡」だけで、夫婦が離婚するかどうかを82%の確率で予測できると言っています。
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③ 以下に挙げたような「7つの原則」について、十分に理解することができ、自分の言葉で、300字程度で説明できるようになる。 (1)お互いの事を知る 第一の原則は、配偶者を少しでも詳しく知る事です。具体的に言えば、配偶者の夢や希望、悩みや心配事、不満などです。ゴットマンは、配偶者を愛するためには、まずは、配偶者を知る必要があると考えたのです。 (2)思いやりと感謝の気持ちを持つ ゴットマンは、「配偶者を思いやり、感謝の気持ちを持つ」事が、たとえ「批判」「侮辱」「言い訳」に遭(あ)ったとしても、それを緩和すると説明しています。そして、配偶者に対する肯定的な感情を育(はぐく)む事の重要性を説(と)いています。そのために、「配偶者の好きな点を考え、それを形にする」「結婚するまでの思い出をふり返る」、そのような作業が、愛情を深める方法だと述べています。
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キーワード
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① ゴットマン ② 高速カップル相互作用得点化システム ③ 特定感情得点化システム ④ 批判と侮辱 ⑤ 7つの原則
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第4章の「別れないためには」(テキスト教材の126ページから214ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「夫婦の会話観察システム」に関しては、テキスト教材の174ページから178ページに、「離婚する夫婦の特徴」に関しては、178ページから179ページに、「離婚に繋がる」に関しては、179ページから182ページに、「夫婦療法」に関しては、182ページから183ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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14
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IPV(暴力をふるう)
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。 第4部として、第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をします。第10回講義では、「恋愛心理学の諸理論」について、第11回講義では、「コーピング理論」について、第12回講義「カップル間の葛藤」について、第13回講義「ゴッドマンの理論」話をしました。そして、今回の講義では、第4部の最終である第14回講義「IPV(暴力をふるう)」についての話をします。 今回の講義である第14回講義「IPV(暴力をふるう)」では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。また、第10回講義である「恋愛心理学の諸理論」とも深く関係しています。
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コマ主題細目
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① IPVとは ② IPVによる別れ ③ IPVの恐ろしさ
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細目レベル
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① 家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)(DV)という言葉を耳にした事があると思います。家庭内暴力には歴史的に2つの意味が含まれています。ひとつは、子どもが両親から暴力を受ける、あるいは、両親が子どもから暴力をふるわれるという意味です。もうひとつは、配偶者から暴力を受けるという意味です。現在では、恋人や配偶者から受ける暴力に対して、「親密なパートナーからの暴力」(IPV)という言葉を用いています。「親密なパートナーからの暴力」には、もと恋人やもと配偶者からの暴力も含まれています。 「親密なパートナーからの暴力」には様々な種類があります。殴る蹴るといった「身体的暴力」から、怒鳴ったり、脅(おど)したりする「精神的暴力」、性的交渉を強制したりする「性的暴力」などです。また、パートナーを支配しようとしたり、コントロールしようとしたりする事も「親密なパートナーからの暴力」の一種です。パートナーに支配されるような暴力は、親密なパートナーによるテロリズムとよばれる事もあります。 IPVの基礎理論について十分理解し、IPVについて、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。
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② 恋人や夫婦の間で、言い争いや意見が対立した時に、暴力によって、その問題を解決しようとする場合があります。このようなストレス解消方法を暴力的コーピングといいます。暴力的コーピングの研究は、ニューハンプシャー大学(米国)のストラウス(M.A. Straus)という研究者によって、主に進められてきました。ストラウスは、暴力的コーピングを「精神的攻撃」「身体的暴力」「傷害」「性的強制」に分類しています(Straus, 1979; Straus et al., 1996)。さらに、それぞれの暴力的コーピングを、「軽度の暴力」と「耐え難(がた)い暴力」に分類しています(テキスト教材の表4-5参照)。 IPVの基礎理論について十分理解したうえで、IPVの書類について、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。
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③ どのくらいの男女がパートナーから暴力を受けているのでしょうか。わが国では十分な調査はありませんが、内閣府男女共同参画局(2006)の調査では、女性の33.2%、男性の17.4%が、配偶者から暴力を受けた事があったと回答しています。交際相手からの被害では、女性の13.5%、男性の5.2%が被害を受けた事があったと回答しています。 一方、「親密なパートナーからの暴力」に対する取り組みを早くから行ってきたアメリカでは、多くの調査をしています。それらの報告をまとめると、親密なパートナーからの身体的暴力は25%から50%程度の割合で起こっており、18歳から25歳までの同棲カップルや新婚夫婦に高い割合で見られます(Lawrence et al., 2006)。 IPVの基礎理論について十分理解したうえで、IPVの恐ろしさについて、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。
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キーワード
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① IPV ② 暴力コーピング ③ 精神的暴力 ④ 性的暴力 ⑤ 拘束
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第4章の「別れないためには」(テキスト教材の126ページから214ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「暴力というコーピング」に関しては、テキスト教材の183ページから184ページに、「暴力的コーピングによる離婚」に関しては、185ページから187ページに、「暴力的コーピングの恐ろしさ」に関しては、188ページから190ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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15
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恋愛の終わりのあとのあと
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科目の中での位置付け
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第1回講義「ガイダンス:恋愛心理学の基礎」、第2回講義「恋愛があなたを苦しめる」、第3回講義「みじめな男・別れたあとのふたりの関係」で、「失恋の基礎」の第1部が終了です。第4回講義「不満だらけの男女の関係・こんな人物が離婚をする」、第5回目講義「運命は交際する前から決まっている・日常生活に潜む問題」、第6回目の講義「女性の立場を考える」、そして、第7回講義「両親の影響」について説明し、「離婚の原因」に関する第2部の話が終わりです。第8回講義「浮気の諸理論」、第9回講義「浮気をするとどうなるか」で、第3部の「浮気」についての話が終わりです。第4部として、第10回目の講義から第14回講義まで、「恋愛関係を継続させる方法」について話をしました。第10回講義では「恋愛心理学の諸理論」について、第11回講義では「コーピング理論」について、第12回講義「カップル間の葛藤」について、第13回講義「ゴッドマンの理論」、第14回講義「IPV(暴力をふるう)」についての話をしました。 最終講義である第15回講義「恋愛の終わりのあとのあと」では、第1回講義から第3回講義の内容を踏まえ、説明します。しかし、これまでの話の総決算でもあります。
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コマ主題細目
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① 立ち直る ② ストーカー ③ 新しい恋愛
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細目レベル
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① 以下のことを踏まえ、立ち直りの基礎理論について十分理解したうえで、立ち直りについて、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。 失恋や離婚を経験して、すぐに立ち直る人もいれば、長年にわたり引きずる人もいます。なぜだと思いますか。それはコーピングが違うからです。コーピング理論では、失恋や離婚はストレッサーに相当します。失恋や離婚によるショックや、失恋や離婚からの立ち直りはストレス反応に相当します。つまり、失恋や離婚に対して、どのようなコーピングを選択するかによって、失恋や離婚から立ち直れるかどうかが決定するのです。 離婚というストレッサーに対するコーピングを離婚ストレスコーピングといいます。ある研究者(Mazor et al., 1998)は、離婚に対するコーピングを「不統合的コーピング」「準統合的コーピング」「統合的コーピング」の3つに分類しています。
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② 以下のことを踏まえ、ストーカーについて十分理解したうえで、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。 ストーカーは、1990年に施行されたカリフォルニア州のアンチストーキング法によって、広く世間に知られる事になりました。国や地域によって違いますが、男性より女性の方が、ストーカーの被害に遭(あ)いやすい事が知られています(Bjerregaard, 2000; Cupach & Spitzberg, 2000; Perilloux & Buss, 2008; Tjaden & Thoennes, 2000; Tjaden et al., 2000など)。たとえば、ストーカーの被害に遭遇する男性の割合は10.2%、女性の場合は26.3%だと報告されています(Cupach & Spitzberg, 2004)。この割合はアメリカを中心とした149の調査から算出した値です(正確には、149の調査のうち男性の割合は16の調査から、女性の割合は36の調査から割り出されました)。さらに、この研究では、ストーカーの被害を受けた男女のうち、75.0%が女性で、24.7%が男性だとも記述しています(正確には、149の調査のうち男性の割合は50の調査から、女性の割合は51の調査から割り出されました)。別の研究(Davis et al., 2002)では、男性より女性の方が、ストーカー行為による精神的ショックも大きい事が報告されています。まとめると、男性より女性の方が、ストーカーの被害者になりやすく、ストーカー行為によって傷つきやすいのです。
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③ 以下のことを踏まえ、新しい恋愛について十分理解したうえで、自分なりの言葉で、ただし、正しく説明ができるようになること。 新しいパートナーを見つけようとするコーピングは、最も効果的なコーピングでしょう。実際、そのようなコーピングを用いるほど、失恋や離婚後の適応状態が良い事が知られています(加藤, 2005a; Wang & Amato, 2000など)。 しかし、新しい出会いを求めると、別れた相手との関係が悪化したり、別れた相手との関係そのものが途絶えてしまったりする事も報告されています(Busboom et al., 2002; Fischer et al., 2005など)。加えて、離婚した場合に、そのようなコーピングを用いると、別れた相手の適応状態が悪化する事が報告されています(Sprecher et al., 1998など)。新しい異性を見つける事は自分にとって望ましいコーピングですが、もと配偶者には堪(こた)えるという事でしょうか。
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キーワード
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① ストーカー ② サムボ制度 ③ パートナ登録制 ④ 再婚 ⑤ 再婚適齢期
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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本講義はテキスト教材『離婚の心理学』の第最終章の「離婚から立ち直るには」(テキスト教材の215ページから230ページ)をもとに話をします。事前に、該当箇所をよく読み、理解しておくこと。わからないことや、十分理解できなかったことをメモっておき、そこを重点的に、講義を聞くことを強く推奨します。「立ち直る方法」に関しては、テキスト教材の215ページから220ページに、「ストーカーという行為」に関しては、221ページから223ページに、「新しい恋が離婚の苦痛から解放する」に関しては、224ページから230ページに、「新しい異性との出会い」に関しては、224ページから225ページに書かれているので、それぞれについて、事前の学習準備をしてください。「再婚の現状」に関しては、テキスト教材の225ページから226ページに説明があります。これらの実験に関しては、講義でも説明します。 また、それぞれに関する逸話に関しても、テキスト教材で説明していますので、事前に読んでおくと、講義をスムーズに聴講できると思います。復習にあたっては、講義で説明したさまざまな現象について、自分なりに理解できるようになり、自分自身の言葉で、心理学を学んだことのない他者に説明できるようにしてください。
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