| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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オリエンテーション・マインドフルネスとは何か?
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第1回は、本講義の概要と進め方を説明した後、マインドフルネスの導入として簡単なエクササイズを行い、その上でマインドフルネスの定義を確認する。
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佐渡充洋(監訳) 2016 自分でできるマインドフルネス:安らぎへと導かれる8週間のプログラム 創元社
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コマ主題細目
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① 講義概要説明 ② マインドフルネスに触れてみる ③ マインドフルネスの定義
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細目レベル
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① まず初めに、本講義の概要や進め方について説明を行う。本講義は、最終的に「マインドフルネス」の実践の意義について理解し、日常生活の中でマインドフルネスを活用する人をひとりでも増やしたいということが、主要な目的と言える。他方で、講義としては、その概念についての論理的理解や科学的、哲学的バックグラウンドについても理解してほしいと考える。そこで、本講義は、認知行動療法の文脈におけるマインドフルネスについて紹介することから始める。そうすることで、短期的な効果、メカニズム研究等、現代の科学的視点から見たマインドフルネスの理解を効率よく紹介出来るであろう。ただし、そうした理解はマインドフルネスのごく表面的な理解に過ぎない。それを入り口として、コンパッションから原始仏教に至るまで、より深くマインドフルネスを理解することを目指す。そしてそれこそがマインドフルネスの本当の目的であるということを、理解してほしい。また、そうした理解を深めるために、毎回10分~30分のマインドフルネス瞑想を実践する。頭と体両面からの理解が重要である。
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② マインドフルネス実践の導入として、「レーズンエクササイズ」を実施する。Jon Kabat-Zinnが考案し、マインドフルネスを初めて学ぶ人のためのエクササイズとして、世界的にも最も用いられる方法である。マインドフルネスとは、人の内的経験のことであるため、どれだけ書物を読んで勉強しても腑に落ちた理解を得ることはできない。そのため、実際に体験をしてみる事が重要である。「レーズンエクササイズ」を通して、マインドフルネスとはどのような事であり、マインドフルネスを通して生活がいかに変化するかについてその一端を感じることができるだろう。さらに、マインドフルに日々を重ねることが、人生にどのような影響を及ぼすか想像してみてほしい。マインドフルネスに対する探求は、そこから始まるのである。
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③ マインドフルネスに対する定義は多くの人が示しているが、要約すると、「今、ここでの経験に、評価や判断を加えることなく、意図的に注意を向けることで得られる気づき」となる(Kabat-Zinn, 2012)。さらに、こうした気づきを重ねることで、その対象や自分自身、また世界に対して、受容的に(acceptance)、開放的に(openness)、関心をもって(curiosity)関われるようになるが、こうした心的態度の変化も重要な要素の一つと言われる(Segal et al., 2004)。こうした「教科書的な」定義はあるが、これを暗記することはできても、腑に落ちて理解することは難しいだろう。そこで講義内では、こうした定義の理解を深めるため、実体験に即したマインドフルネスの理解の仕方について解説する。
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キーワード
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① マインドフルネス ② レーズンエクササイズ ③ 今ここ ④ 注意 ⑤ 気づき
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、マインドフルネスの導入として、簡単なエクササイズを行った上で、その定義について確認した。マインドフルネスとはどんな経験のことだったのか、日常生活の中でも常に思い出してみてほしい。
【次回に向けての予習】 次回は、第三世代の認知行動療法について概説する。第一世代の行動療法、第二世代の認知行動療法はどのようなものだったのか、ぜひ思い出しておいてほしい。そして、次回のコマシラバスを読んで流れを理解した上で、気になる用語があれば自身で調べておくとよいだろう。
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2
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マインドフルネス概観
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第2回は、マインドフルネスの近年の状況や効果研究について概観する。さらに、マインドフルネスとはどんなことをすることで、何を目指すことなどについて簡単に解説する。
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Segal, Z. V., Williams, J. M. G., & Teasdale, J. D. (2002). Mindfulness-based cognitive therapy for depression: A new approach to preventing relapse. New York: Guilford Press.(越川房子(監訳)(2007)マインドフルネス認知療法 北大路出版
佐渡充洋・藤澤大介(編著) 2018 マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本:医療者のための臨床応用入門 日本医事新報社
タン, C.M. 他著 2016 サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 英知出版
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コマ主題細目
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① マインドフルネスをとりまく状況 ② マインドフルネスでは何をやっているのか? ③ どのような客観視をすればよいのか?
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細目レベル
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① 近年、マインドフルネスはブームとなっている。特に、ビジネスの世界で注目され、実践されるようになった。そのきっかけとなったのは、米国Google社におけるマインドフルネスの導入である。時を同じくして、一流企業のトップの人々がマインドフルネスを実践するようになったこともあり、マインドフルネスは一流ビジネスマンのたしなみとして脚光を浴びることとなった。近年ではマインドフルネスという言葉は広く知れ渡り、経済市場にも影響を与えるほどになっている。マインドフルネスにかかわる経済市場は4,000億円以上と試算されており、コロナ禍のアプリ開発の波にも乗り、毎年10%上昇している。近年では、マインドフルーとつければ何でも売れるかのような、過熱気味のブームとなっている。まずは、こうしたマインドフルネスを取り巻く社会の状況を概観することから始める。
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② マインドフルネスを行う、といえば、マインドフルネス瞑想を実践することに他ならない。マインドフルネス実践では、一体どのようなことが行われているのか。毎回の瞑想教示で指導されていることを改めて整理しながら、マインドフルネス瞑想が目指すことを整理する。マインドフルネスは気づきと注意制御の訓練と言える。注意をコントロールし、自身の変化に気づき、注意を再び戻す、ということを繰り返す。そうすることで、ありのままの自分に気づく能力を高める。そうやって、自身を観察する「視点」を養うことで、自身の中に感情やネガティブな思考が生じてもそれに踊らされにくくなる。脱中心化した視点を獲得することで、認知的反応性が退化することが、マインドフルネスに基づく心理療法の目指すところと言われている。こうしたマインドフルネス瞑想の短期、中期の目標を理解することで、瞑想を実践しやすくなるであろう。
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③ 上記のプロセスは、有り体に言えば、自己の客観視が出来るようになることを目指すプロセスと言えるかも知れないが、マインドフルネスの効果はそれだけで得られるものではない。どんなスタンスで客観視するのか、客観視のどのような側面が重要なのかについて、より詳細に検討する。客観視のスタンスについては、「温かな客観視」が重要となる。自己批判傾向に気づき、手放し、自身を温かく認め、励ます姿勢であるself-compassionは、近年注目が集まる概念である。さらに、客観視を行う際のモードとして、doing modeとbeing modeを紹介する。どのようなモードで瞑想を行うかによって、その目的、方法、注意点などが異なってくる。こうしたことを理解することで、マインドフルネス瞑想を正しく行うことが出来るようになるであろう。
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キーワード
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① SIY ② 気づき ③ 注意制御 ④ 脱中心化 ⑤ self-compassion
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、マインドフルネスの基本的な情報について概観した。また、マインドフルネスエクササイズを行った。マインドフルネスとはどんな経験のことだったのか、日常生活の中でも常に思い出し、活かしてみてほしい。
【次回に向けての予習】 次回は、第三世代の認知行動療法について概説する。第一世代の行動療法、第二世代の認知行動療法はどのようなものだったのか、ぜひ思い出しておいてほしい。そして、次回のコマシラバスを読んで流れを理解した上で、気になる用語があれば自身で調べておくとよいだろう。
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3
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第3世代の認知行動療法
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第3回~第6回は、認知行動療法の文脈におけるマインドフルネスの位置づけについて検討する。認知行動療法は今,第3世代と言われ,ここにおいてマインドフルネスが重要な要素として組み込まれることとなった。第3回では,第3世代の認知行動療法とは何かについて理解を深める。
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Hayes, S.C. 2004 Acceptance and Commitment Therapy, Relational Frame Theory, and the Third Wave of Behavioral and Cognitive Therapies, Behavior Therapy, 35, 639-665. 武藤 崇 2011 アクセプタンスとコミットメントの方法(下山晴彦(編) 認知行動療法を学ぶ 金剛出版)pp.235-248. 武藤崇・杉浦義典・伊藤義徳(編訳) 2004 マインドフルネス&アクセプタンス:認知行動療法の新次元 ブレーン出版
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コマ主題細目
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① 前世代の認知行動療法とは何か? ② 第3世代の認知行動療法とは何か? ③ 代表的な第3世代の認知行動療法
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細目レベル
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① 認知行動療法の第1世代とは,行動療法を意味する。「実験的に確立された原理に基づき,人の習慣的な不適応的行動を適応的に変容させる心理療法」と定義される行動療法は,その原理として,レスポンデント条件付けやオペラント条件付けを適用し,行動の変容を主なターゲットとした。これに対して,第2世代の言われるのが,認知療法や認知行動療法と言われる心理療法である。定義は基本的には行動療法の定義に基づきながら,実験的に確立された原理として認知理論を適用し,治療のターゲットを認知にも広げた点で,新しい世代と言える。アドバンスト心理療法I「行動療法」,アドバンスト心理療法II「認知行動療法」を受講した人は,復習として本講義を聞いてほしい。
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② 第1世代,第2世代と第3世代は何が違うのかについて,Hayes(2004)は第3世代の特徴を4点挙げている。詳細は,講義内で紹介するが,変化やアプローチをより自由に,柔軟に検討する点が特徴である。そして,認知についても,第2世代の認知行動療法がその内容だけに焦点化していたのに対して,第3世代は,認知の機能の変容も視野に入れる点も特徴である。アドバンスト心理療法II「認知行動療法」でも紹介したように,このことは,認知療法家自身が内省する中で生まれて来たムーブメントである。それと時を同じくして,行動分析の文脈においても機能や文脈を重視する新たな理論が提案された。認知行動療法の価値観が大きく動いた歴史とその背景についてもここでは論じたい。
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③ 第3世代の認知行動療法を代表する,いくつかの心理療法が開発されている。例えば,Acceptance & Commit ment Therpay(ACT; Hayes, Strosahl, & Wilson, 1999),マインドフルネス認知療法(MBCT; Segal, Williams, & Teasdale, 2002),弁証法的行動療法(DBT; Linehan, 1993),マインドフルネス食観トレーニング(MB-EAT; Kristeller & Hallett, 1999),MBRP; Bowen, Chawla, & Marlatt, 2010)等である。これらは,いくつかの視点から分類が出来る。そうした視点も含めて,第3世代の認知行動療法が総じてどのようなものなのかを概括的に理解してほしい。
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キーワード
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① 行動療法 ② 認知行動療法 ③ 第3世代の認知行動療法 ④ 文脈 ⑤ 機能
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、行動療法,認知行動療法を経て,如何にして第3世代の認知行動療法が登場したのか,その歴史と第3世代の特徴について論じた。前世代と第3世代の違いについて説明できるようにしておこう。
【次回に向けての予習】 次回は、第3世代の認知行動療法の旗手とも言えるAcceptance & Commitment Therapy(ACT)の照会を行う。コマシラバスに目を通し,ACTとはどのようなものなのか,自分自身でネット等で調べておくとよいだろう。
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4
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Acceptance & Commitment Therapy
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第3回~第6回は、認知行動療法の文脈におけるマインドフルネスの位置づけについて検討する。認知行動療法は今,第3世代と言われ,ここにおいてマインドフルネスが重要な要素として組み込まれることとなった。第4回では,第3世代の認知行動療法の旗手であるAcceptance & Commitment Therapyについて紹介する。
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ヘイズ・ストローサル・ウィルソン(著)武藤ら(監訳) 2014 アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT) 第2版 -マインドフルネスな変化のためのプロセスと実践‐ 星和書店 トールネケ(著)武藤 崇・熊野宏昭(翻訳) 2013 関係フレーム理論(RFT)をまなぶ 言語行動理論・ACT入門 星和書店
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コマ主題細目
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① 関係フレーム理論(RFT) ② ACTのコアプロセス ③ ヘキサフレックス
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細目レベル
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① Acceptance & Commitment Therapy(ACT:アクト)は、Steven C. Hayesとその仲間達によって開発された心理療法である。その理論的根拠となるのが、Relational Frame Theory: RFT)である。RFTが説明する関係フレーム付けとは、レスポンデント条件付けやオペラント条件づけと並び称される、人と環境の関係性についての原理である。RFTは、人間の「思い込み」にとらわれる現象を説明する行動分析的概念である「ルール支配行動」の研究から発展した理論であり、人間の(想像以上に)柔軟な連合の形成力を説明する理論である。RFTを知ることで、ACTが人をどのような存在であることを前提とするのかが理解できるであろう。
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② RFTを前提とし、ACTという心理療法は開発された。この節では、ACTの基本的な治療原理を概説する。ACTで最も問題視するのは、「体験の回避」である。人は、快が得られる刺激に対してはより接近し、不快をもたらす刺激からは距離を取ろうとする。それは、外顕的行動のレベルだけでなく内的なレベル(私的出来事)においても生じる。この体験の回避が、結果としては困難を生み出す仕組みとなっている。その問題性を乗り越えるための戦略として、ACTでは創造的絶望(creative hopelessness)を体験することを重視する。これにより、「コントロールすれば問題解決に繋がる」という信念を打破することが、ACTの介入の肝となる。従来の心理療法とは異なる新しい治療アプローチに、ぜひ興味を持ってほしい。
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③ ACTの具体的な病理モデルは、ヘキサフレックスという図にまとめられる。「体験の回避」「フュージョン」「過去や未来による支配」「概念としての自己への囚われ」「価値の明確さの欠如」「機能しない行動」の6つの要因により、心理的柔軟性を欠いた状態が問題となる。それらの側面に対して、「アクセプタンス」「脱フュージョン」「今この瞬間への接触」「文脈としての自己」「価値」「コミットメント」という戦略をとることで、心理的柔軟性を回復させることが、ACTの目標となる。そして、その6つの戦略を実現するために、それぞれに多様な技法が開発されている。ここでは、ヘキサフレックスの概要を紹介することで、ぼんやりとでもACTの輪郭を描いてもらえたらと思う。
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キーワード
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① RFT ② ルール支配行動 ③ ACT ④ ヘキサフレックス ⑤ 心理的柔軟性
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、Acceptance & Commitment Therapyについて背景理論とACTの概要を紹介した。複雑な部分もあると思われるので、理論と実践の観点から整理しておこう。
【次回に向けての予習】 次回は、いよいよマインドフルネスに基づく心理療法を紹介する。弁証法的行動療法(DBT)と、MBSRについて概説する。「弁証法」とはどのような事だったか。MBSRを開発したのは誰だったか。自分であらかじめしらバテおいてほしい。
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5
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Mindfulness-Based Stress ReductionとDialectical Behavior Therapy
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第3回~第6回は、認知行動療法の文脈におけるマインドフルネスの位置づけについて検討する。認知行動療法は今,第3世代と言われ,ここにおいてマインドフルネスが重要な要素として組み込まれることとなった。第5回では,マインドフルネスが認知行動療法に結びつく前段階の歴史について紹介する。そもそもなぜ欧米からマインドフルネスが広まっていったのか。その背景と、それを背景に登場したMBSRとDBTとはどのようなものなのかについて概説する。
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Kabat-Zinn, J. (1990). Full Catastrophe Living: Using the Wisdom of Your Body and Mind to Face Stress, Pain, and Illness. New York: Delacorte Press.(春木豊(訳) 2006 マインドフルネスストレス低減法)北大路書房 Linehan, M. M. (1993). Cognitive-behavioral treatment of borderline personality disorder. Guilford Press.(大野 裕ら(監訳) 2007 境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法:DBTによるBPDの治療 誠信書房) Rosenberg, R. 1998 Breath by Breath: The Liberating Practice of Insight Meditation. Shambhala PUblication.(井上ウィマラ 2001 呼吸による癒やしー実践ヴィパッサナー瞑想 春秋社)
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コマ主題細目
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① 欧米におけるマインドフルネスの文脈 ② マインドフルネスストレス低減法 ③ 弁証法的行動療法
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細目レベル
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① 特にアメリカでは、1960年代よりヒッピー文化が広まり、東洋思想や瞑想に興味を持つ若者が増えていた。そうした影響を受けたジョセフ・ゴールドステイン、ジャック・コーンフィールド、シャロン・ザルツバーグの3人は、瞑想のよさをアメリカに伝えるため、1975年にInsight Meditation Society(IMS)を設立した。IMSは、長期のリトリートや指導者養成プログラムを通じて、多くの瞑想実践者や指導者を育成してきた。そうしたプログラムに、カバットージンも参加していたのである。一方ヨーロッパでも、ベトナム戦争以降フランスに亡命したティク・ナット・ハンや、タイで修行をしたイギリス人であるアーチャン・スメドーの影響で、60年代から80年代にかけて、宗教としてではなく生き方を学ぶために洞察瞑想を行う若者が増えていったのである。ここでは、MBSRやDBTが誕生する背景についてイメージを膨らませてほしい。
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② マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-Based Stress Reduction: MBSR)は、1980年代にJon Kabat-Zinnによって開発された8セッションからなるプログラムで、ストレスや痛みを排除するのではなく、それらと上手く付き合うスキルを提供することを目的とする。MBSRは、マインドフルネス瞑想から宗教的要素を除き、科学的根拠に基づいたアプローチを取ることで、より広い層に受け入れられるようになった。MBSRは、慢性疼痛、不安、うつ病などに対する有効性が示されており、現在では健康管理や心理療法の分野で重要な位置を占めている。ここでは、プログラムの内容やその効果について概説する。多くのマインドフルネス・プログラムの原型であるため、しっかり理解してほしい。
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③ 弁証法的行動療法(DBT)は、マーシャ・リネハンによって開発された心理療法で、特に境界性パーソナリティ障害(BPD)に対する治療法として知られている。DBTは、行動療法の原則を基にしつつ、マインドフルネスや受容と変化の方略を用いてその次元を止揚していく点が特徴である。治療は、個別セッションとグループスキル訓練の2つの要素から構成される。個別セッションでは、クライアントが感情調整や対人関係のスキルを学ぶことに焦点を当て、グループセッションでは、マインドフルネス、対人関係スキル、感情調整スキル、苦痛耐性スキルを習得する。DBTの目的は、クライアントが感情的な苦痛を軽減し、より適応的な行動を促進することで、生活の質を向上させることにある。また、DBTは、患者との関係を強化し、支持的な治療環境を提供することも重視している。DBTは、多くの研究においてその有効性が証明されている。DBTのプログラムを繙きながら、本プログラムにおけるマインドフルネスの意義について考えてみてほしい。
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キーワード
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① 洞察瞑想 ② MBSR ③ DBT ④ Jon Kabat-Zinn ⑤ Marsha Linehan
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、欧米におけるマインドフルネスの背景、そこから生まれたMBSRとDBTという二つの心理療法プログラムを紹介した。それぞれどんなつながりがあり、どんな心理療法だったか思い出してほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、第3世代の認知行動療法の最右翼に位置付けられるマインドフルネス認知療法(MBSCT)について紹介する。MBCTはこれまでにもよく出てくる言葉である。開発者は誰だったか、どんな心理療法だったか思い出してみよう。
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6
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Mindfulness-Based Cognitive Therapy
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第3回~第6回は、認知行動療法の文脈におけるマインドフルネスの位置づけについて検討する。認知行動療法は今,第3世代と言われ,ここにおいてマインドフルネスが重要な要素として組み込まれることとなった。第6回では,マインドフルネス認知療法(MBCT)について紹介する。
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Segal, Z. V., Williams, J. M. G., & Teasdale, J. D. (2002). Mindfulness-based cognitive therapy for depression: A new approach to preventing relapse. New York: Guilford Press.(越川房子(監訳)(2007)マインドフルネス認知療法 北大路出版) Segal, Z. V., Williams, J. M. G., & Teasdale, J. D. (2013). Mindfulness-based cognitive therapy for depression2nd Edition. New York: Guilford Press.(越川房子(監訳)(2023) マインドフルネス認知療法ーうつのための基礎と実践 (原著第2版) 北大路出版)
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コマ主題細目
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① MBCTの開発者達とその効果メカニズム ② MBCTのプログラム ③ MBCTの実際
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細目レベル
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① マインドフルネス認知療法(Mindfulness-Based Cognitive Therapy: MBCT)は,Zindel Segal, John D. Teasdale, J.Mark G. Williamsによって、2002年にうつ病の再発や再燃の予防を目的として開発された。彼らは、いずれもうつ病の再発予防に興味を持つ認知行動療法家であり臨床心理学者であった。そんな彼らは、当初うつ病の再発予防に特化した効果的な認知行動療法を開発するために共同研究を始めた。そこになぜマインドフルネスを導入する必要があったのか。MBCTはどのような効果を発揮するのか。ここでは、MBCTの概要について紹介したい。
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② MBCTプログラムは,うつ病寛解者の少数グループ(12名程度)を対象に行われる。2時間~2.5時間のセッションを週1回,計8セッションで構成される。追加で,1日のサイレント・リトリートに参加することも推奨されている(Segal, Williams, & Teasdale, 2013)。基本的には1名の指導者と,1~2名の補助指導者が同席する。プログラムは最初に①マインドフルネス瞑想を30~40分行い,②瞑想の振り返り,③ホームワークの振り返り,④新しい瞑想の紹介や詩の朗読などのエクササイズ,うつ病に関する心理教育などが行われ,最後に⑤ホームワークが割り当てられる。MBCTの毎回のプログラムを概説するので、それがいかにマインドフルネスとCBTを巧みに融合した心理療法であるかを感じて頂ければ幸いである。
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③ MBCTを行うと人はどのような変化を生じるのか。ここでは、実際にMBCTの集団プログラムに参加したひとりの事例を紹介しながら、MBCTがどのように人に作用するのかを具体的に紹介したい。ここでは50代の女性のケースを紹介する。彼女がMBCTに参加しようと思ったきっかけ、彼女の抱える問題、プログラムの初期に感じていたこと、訪れる転換点、その後の経過等を簡単に紹介する。全ての人がこのような変化をするわけではないが、一つの典型例として耳を傾けてほしい。また、こうした変化を引き出すための指導者側の注意点についても紹介する。MBCTはただの瞑想会ではない。綿密に計画された心理療法の真価を発揮するための指導者の工夫もあわせて理解することで、MBCTがどのような心理療法なのか。その輪郭を描いてほしい。
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キーワード
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① MBCT ② 抑うつ的処理連結 ③ 再発予防 ④ 脱中心化 ⑤ マインドフルネス瞑想
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、MBCTについて紹介した。どんな人が考案し、どんな心理療法だったのか、今一度振り返ってみておいてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は復習テストを行う。ここまで学んだ事を今一度ざっと振り返っておこう。また、当日はいつもより少し長めに瞑想を行う。毎日寝る前に数分瞑想をしておくことで、瞑想になれておこう。
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7
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復習回1
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第7回は復習回とする。ここまで紹介してきたマインドフルネスの概論、第3世代の認知行動療法、ACT、MBSR、DBT、MBCTについてしっかり復習してほしい。
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第1回~第6回文字教材
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コマ主題細目
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① マインドフルネス概論 ② 第3世代の認知行動療法とACT ③ マインドフルネスに基づく心理療法
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細目レベル
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① 第1回では、マインドフルネスがどのようなものなのかを体験的に理解してもらうため、レーズンエクササイズを実施した。これはマインドフルネスを初めて学ぶ人のためのエクササイズとして、世界的にも最も用いられる方法であった。これを通して、自分自身の経験に気づくと言うことがどのような事なのかを確認する事を目指した。さらに、毎度フルネスの定義について確認した。要約すると、「今、ここでの経験に、評価や判断を加えることなく、意図的に注意を向けることで得られる気づき」となる(Kabat-Zinn, 2012)。第2回では、さらにマインドフルネスの概要について論じた。マインドフルネスは現在ブームとなり、広く社会で受け容れられている。その状況を紹介した。また、短いマインドフルネス瞑想を行った後、そこで行われていること、効果をもたらす構成要素について紹介した。こうした諸点について、本講義で再度振り返りを行う。
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② 第3回では、認知行動療法の第1世代から第3世代の各世代がどのようなものかについて説明した。いずれにも共通する価値観は、「実験的に確立された原理に基づき,人の習慣的な不適応的行動を適応的に変容させる心理療法」であることだが、第1世代は行動療法、第2世代認知療法や認知行動療法が含まれた。そして第3世代には、多くのマインドフルネスに基づく認知行動療法が含まれた。そして第4回では、第3世代の認知行動療法の旗手と言える、Steven C.Hayesとその仲間達によるAcceptance & Commitment Therapy(ACT:アクト)の概要を紹介した。第3世代の特徴はどのようなもので、マインドフルネスはなぜ第3世代の中核的概念となったのか、よく思い出してみてほしい。
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③ 第5回では、よりマインドフルネスに基づく心理療法を紹介した。マインドフルネスに基づく心理療法の多くは、Jon Kabat-Zinn(1990)のMindfulness-Based Stress Reduction(MBSR)を参考に作成されている。そこで第5回は、はじめにMBSRが生まれる欧米の土壌を紹介した上で、MBSRについて詳細に論じた。さらに、同時期にマインドフルネスをベースにして開発されたDialectical Behavior Therapy(DBT)についても紹介した。そして第6回では、マインドフルネスと認知療法を巧みに融合したMindfulness-Based Cognitive Therapy(MBCT)を紹介した。MBCTは、Zindel Segal, John D. Teasdale, J.Mark G. Williamsによって、2002年にうつ病の再発や再燃の予防を目的として開発された。こうした第3世代の認知行動療法の特徴について、今一度確認をしてほしい。
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キーワード
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① マインドフルネス ② 脱中心化 ③ カバットージン ④ ヘイズ ⑤ ティースデイル
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料に今一度目を通す。そして、復習テストの解説を読みながら、振り返りをしよう。どの回が特に出来ていて、どこが出来ていなかったのか確認し、出来ていない回の文字教材を今一度読み込んでみよう。今後ドリルも作成されるため、繰り返しドリルを行って学んだ事を忘れないようにしよう。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回からは、マインドフルネスのメカニズムについてのより研究的な話となる。第8回は、主に第2回で話した内容をより詳しく紹介する回なので、第2回の文字教材を確認しておくと参考になるだろう。
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8
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マインドフルネスの心理学的メカニズム
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムに迫る。第8回は、特に心理学的研究における、マインドフルネスの効果メカニズムについての実証的、理論的な研究を紹介する。
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伊藤義徳 2016 マインドフルネス系CBTのアセスメントとケースフォーミュレーション 臨床心理学 特集 認知行動療法を使いこなす(熊野宏昭・伊藤絵美・杉山雅彦(編)) 金剛出版 16(4),444-449. 貝谷久宣・熊野宏昭・越川房子 2016 マインドフルネスー基礎と実践ー 日本評論社 佐渡充洋・藤澤大介 2018 マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本 日本医事新報社
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コマ主題細目
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① マインドフルネスの認知的メカニズム研究 ② マインドフルネスを測定する尺度 ③ マインドフルネスと身体
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細目レベル
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① これまで紹介してきたように、マインドフルネスの効果は注意制御や気づきの高まりを通して、認知的反応性の低下をもたらすことで得られる。こうしたことは、どのような研究によって明らかになったのか。マインドフルネスの効果メカニズムを探る実証的な研究を紹介する。注意制御については、Jha et al.(2007)のAttention Network Testを用いた研究を紹介する。メタ認知的気づきについては、Teasdale et al.(2002)によるMACAMを用いた研究を紹介する。そして認知的反応性の低下については、Raes et al(2008)の調査研究を紹介する。さらに、こうした研究を網羅したCrewell et al.(2015)のレビュー論文を紹介する。マインドフルネスに対する実証研究にぜひ興味を持ってほしい。
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② マインドフルネスは、注意と気づきに関する特性、あるいはスキルと考えられる。そこで、マインドフルネスの特性やスキルを測定する様々な心理尺度が開発されている。ここでは、そうした心理尺度を紹介する。最も初期に開発されたのは、Brown & Ryan(2003)のMAASである。「今現在生じていることに気づき,注意を向けている状態」を1因子で測定する。反対に最も多様な因子を持つのはFFMQ(Baer et al., 2006)であり、5因子から構成される。FFMQはSugiura et al.(2012)が,MAASは藤野・梶村・野村(2015)が邦訳版を作成している。さらにFFMQは、短縮版の日本語版が開発されている(Takahashi et al., 2022)ため、講義内でこれを試してみることで、マインドフルネスの構成要素の理解につなげてほしい。
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③ 多くのマインドフルネス瞑想では、身体を観察の対象とする。マインドフルネスにおいて身体の知覚はどのような意味を持つのだろうか。なぜ注意や気づきの訓練を行う際に、身体である必要があるのだろうか。ここでは、マインドフルネスにおける身体知覚の効果に関する研究を紹介した上で、なぜ必要と考えられるのかについて、理論的な考察を行う。身体化認知(embodied cognition)研究によれば、身体反応は認知と深く関連する。身体への気づきが高まることで、自己認識も深まることが想定される。こうしたメカニズムについて、実証的研究と仏教瞑想実践の文脈から論じる。こうした講義を通して、マインドフルネスに限らず、身体を大切にすることの意義についても思いを致してほしい。
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キーワード
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① 注意制御 ② メタ認知的気づき ③ 認知的反応性 ④ FFMQ ⑤ 身体化認知
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、マインドフルネスのメカニズム研究について紹介した。どんな実験課題や尺度が紹介されたか、今一度振り返ってみておいてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、今回に引き続きマインドフルネスのメカニズムについてのより研究的な話となる。第9回は、脳科学的な話が中心となる。武田先生の「人の構造と機能」の授業を取った人は、脳の構造について思い出しておいてほしい。
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9
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マインドフルネスの神経基盤
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムに迫る。第9回は、特に神経科学的研究における、マインドフルネスの効果メカニズムについての実証的、理論的な研究を紹介する。
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藤野正寛 2018 マインドフルネスの効果機序②脳科学の立場から:2つの瞑想技法と4つの心理的過程 マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本 佐渡充洋・藤澤大介 編著 日本医事新報社 pp.46-62. 古賀美恵ら 2016 マインドフルネス瞑想の構成要素としての注意訓練による脳内変化 マインドフルネス-基礎と実践- 貝谷久宣・熊野宏昭・越川房子 編著 日本評論社 pp.3-20.
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コマ主題細目
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① 集中瞑想と洞察瞑想 ② 脳内ネットワークへの影響 ③ 4つの心理的過程
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細目レベル
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① 第8回でも述べたように、瞑想には大きく分けて集中(Samatha)瞑想と観察(vipassana)瞑想がある。マインドフルネスに対する神経科学的研究の初期には、これらは混同され、マインドフルネス瞑想の効果を注意制御の観点から研究が多く見られた。たしかに、両者の目指すところは大きく異なるが、実際の訓練法において違いは微妙であるし、観察瞑想においても注意集中の要素は不可欠である。ここでは、集中瞑想と観察瞑想という二つの瞑想法の効果機序の違いについて神経科学的研究の観点から説明する。なお、ここでは、観察瞑想のうち特に注意の要素を取り除き気づきの要素に特化した、Open Monitoring瞑想を行う、洞察(insight)瞑想の研究に特化して紹介する。神経・生理心理学で学んだ脳の地図を思い出しつつ、二つの瞑想の特徴を理解してほしい。
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② 特に注意と気づきの瞑想法の効果機序として、脳のどこか一部ではなく、脳内ネットワークシステムの切替の観点から説明されることが多い。それは、デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network: DMN)から、タスク・ポジティブ・ネットワーク(Task Positive Network: TN)への切替えである。DMNは、脳のアイドリング状態とも形容されるように、何も考えていない、ボーッとしているような時に活動している脳の状態である。それに対して、特定の課題に集中して一生懸命に取り組んでいるときに活性化するネットワークがTNということになる。脳はどこか1箇所の部位が一つの役割を担うのではなく、脳の多様な領域がネットワークを形成して、同時に活性化することで一つの心理的な活動を行う。そうしたネットワーク全体の切替に、マインドフルネスが寄与するのである。日々の生活の中で脳がどのように活動しているのか想像しながら、マインドフルネスがどんな役に立っているのかを理解してほしい。
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③ さらに詳細に、マインドフルネス瞑想の効果を検討する。ここでは、藤野(2018)に基づき、第8回でも述べた心理学的効果とも重なる、注意制御、身体知覚、情動調整、自己概念の4つの領域について、それぞれの神経科学的研究を紹介する。このうち、注意制御については、2節で述べたDMNからTNへの切替が主な内容となる。身体知覚は、第8回3節で述べたこととも重なるが、ここにおいて最も主要な脳部位は島(特に右前島)である。さらに、情動調整については、内側前頭前野(mPFC) を中心とした領域が重要な役割を担う。これらの領域については神経科学的研究が多数行われているが、一方で自己概念の変化については、今のところ神経科学的研究はそれほどなされていない。その背景と今後の展望についても個々で論じたい。
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キーワード
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① 集中瞑想 ② 洞察瞑想 ③ DMN ④ 身体知覚 ⑤ 情動調整
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、マインドフルネスのメカニズム研究について紹介した。様々な脳部位やネットワーク名が出てきたので、今一度振り返ってみておいてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、コンパッションやセルフ・コンパッションについて焦点が移っていく。これらの概念については、これまでにも第2回でその意義が語られている。第2回の文字教材にもう一度目を通しておこう。
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10
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コンパッションとは何か?
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第10回~12回は,コンパッションに焦点を当てる。第10回では,コンパッションという概念の紹介とその意義について論じる。さらに,コンパッションを育む上で壁となる「コンパッションへの恐れ」を紹介する。
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有光興記 2021 コンパッションとウェルビーイング:調査、実験、介入研究とマインドフルネスとの関係性について 心理学評論 64(3), 403-427. Gilbert, P. (2010). Compassion focused therapy: Distinctive features. New York, NY: Routledge/Taylor & Francis Group. Gilbert, P., McEwan, K., Gibbons, L., Chotai, S., Duarte, J., & Matos, M. 2012 Fears of compassion and happiness in relation to alexithymia, mindfulness, and self-criticism. Psychology and Psychotherapy, 85, 374-390.
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コマ主題細目
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① コンパッションとセルフ・コンパッション ② コンパッションの意義 ③ コンパッションへの恐れ
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細目レベル
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① コンパッション(compassion)とは,人の苦しみに対する敏感さ,その苦しみが減ることを願う気持ち,そして苦しみを減らす行動を含む概念である。仏教では,慈悲喜捨の四無量心が重要と言われるが,このうち「悲」がコンパッションに相当する。そして,このコンパッションを自分自身に向けることをセルフ・コンパッション(self-compassion)と呼ぶ。近年,心理学の世界では,このセルフ・コンパッションの重要性が指摘され,盛んに研究がなされている。セルフ・コンパッションと精神健康は深く関連していることが示されている。他方,他者へのコンパッションが精神健康に及ぼす影響を巣メス研究は少ない。ここでは,コンパッションとセルフ・コンパッションいう概念を理解するための基本的な知識について紹介する。
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② コンパッションとはどのような概念なのか。ここでは,コンパッションを産み出す感情システムについて紹介する。Gilbert(2000)3サークルモデルによれば,人には3つの感情喚起システムがある。進化論的に古い方から,動因システム,脅威システム,安心システムである。このうち安心システムが,コンパッションの源泉であり,哺乳類の誕生の頃に発達したと考えられている。コンパッションは,子どもの養育に関わる愛着や親密さの感情と軌を一にするのである。また,コンパッションとマインドフルネスの関係についても論じる。なぜマインドフルネスの授業でコンパッションが語られなければならないのか。両者は密接に繋がっていることを説明する。こうした議論を通して,人間にとってコンパッション欠かせないシステムの一つであることを理解してほしい。
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③ そう言われても,人から温かい言葉をかけられたり,自分で自分に優しくする事に抵抗を感じる人も少なくないだろう。そうした抵抗感は,「コンパッションへの恐れ(Fear of Compassion)」と呼ばれ,コンパッション研究の一つのトピックとなっている。コンパッションへの恐れには3つのタイプがあり,他者に向けることへの恐れ (for Other),他者から向けられることへの恐れ(from Other),自分自身に向けることへの恐れ(for Self)と呼ばれる。特にfrom-Oとfor-Sが高いと,幸福感の低さや抑うつ等と関連する(Gilbert et al., 2012)こと等がが示されている。コンパッションへの恐れは誰にでもあるものであり,それを如何にして乗り越えていくか,講師の経験も交えながら論じていく。
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キーワード
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① コンパッション ② セルフ・コンパッション ③ コンパッションへの恐れ ④ 3サークルモデル ⑤ 進化論
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、コンパッションとセルフコンパッションの概念について紹介した。仏教や進化論等多様な用語が出てきたため,しっかり整理しておいてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、コンパッション・フォーカスト・セラピーと,マインドフル・セルフ・コンパッションを紹介する。MBSRやMBCTがどのようなプログラムであったかを思いだしておくことで,それらとの対比も出来るであろう。
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11
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Compassion Focused TherapyとMindful Self-Compassion
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第10回~12回は,コンパッションに焦点を当てる。第11回では,コンパッションに基づく心理療法の代表として,Compassion Focused TherapyとMindful Self-Compassionを紹介し,その相違について論じる。
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有光興記(2021)コンパッションとウェル・ビーイング―調査,実験,介入研究とマインドフルネスとの関係性について.心理学評論 64(3) ; 403-427. Germer C & Neff K (2019) Teaching the Mindful Self-Compassion Program : A guide for professionals. Guilford Press.( 富 田 拓 郎 監 訳(2022)マインドフル・セルフ・コンパッション プラクティス・ガイド―セルフ・コンパッションを教えたい専門家のために.星和書店) Gilbert P. Compassion focused therapy: Distinctive features. London: Routledge. 2010.(有光興記(監訳)・小寺康博(訳).コンパッション・フォーカスト・セラピー入門.東京:誠信書房,2023.) 伊藤義徳(2022)臨床的観点から見たマインドフルネスとコンパッション.精神療法 48(5);7-11. Neff K & Germer C (2018) The Mindful SelfCompassion Workbook:A proven way to accept yourself, build inner strength, and thrive. Guilford.(富田拓郎監訳(2019)マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック―自分を受け入れ,しなやかに生きるためのガイド.星和書店) 大宮宗一郎・富田拓郎(2021)マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)とは何か―展望と課題.心理学評論 64(3);388-402.
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コマ主題細目
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① Compassion Focused Therapy ② Mindful Self-Compassion ③ その違いから見えるコンパッションとマインドフルネスとは
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細目レベル
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① コンパッション・フォーカスト・セラピー(Compassion Focused Therapy: CFT)は,Gilbert(2010)によって考案された。主に感情の調整と自己批判の緩和を目的とした心理療法であり、進化心理学、神経科学、そしてマインドフルネスに基づき,その中核は「コンパッション」(思いやり)の涵養である。CFTでは、脳の「脅威システム」「欲求システム」と、「安心システム」のバランスの回復を目指す。具体的な技法として、コンパッション・イメージの練習や、自己批判的な思考パターンの書き換えがある。CFTは、うつ病、不安障害、トラウマなど、幅広い心理的問題に効果が示されている。自己批判を和らげ,自身と温かく関わるスキルを高める認知行動療法の一プログラムに位置付けられる。ここでは,CFTで大事にされている価値観の理解を目指してほしい。
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② マインドフル・セルフ・コンパッション(Mindful Self-Compassion: MSC)は,セルフ・コンパッションを体系的に育成するための心理教育プログラムであり,クリストファー・ガーマーとクリスティン・ネフによって開発された。MSCは,セルフ・コンパッションを構成する三要素,自分への優しさー共通の人間性の認識、マインドフルネスーの涵養を基盤としており,これらが心理的レジリエンスを高め,ストレスや抑うつ,不安の軽減に寄与する。実際,MSCが自己批判の減少やポジティブな感情の増加、さらに心理的ウェルビーイングの向上に有意な効果をもたらすことが示されている。具体的な技法として,慈悲をテーマとした瞑想,セルフ・コンパッションを誘発するフレーズの使用,内省的ジャーナリング等が用いられる。ここでは,MSCの概要と,主要なテーマについて論じる。
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③ CFTとMSCは,いずれもマインドフルネスとセルフ・コンパションを重視する点で共通している。しかし,それぞれのマインドフルネスとセルフ・コンパッションに対する考え方やアプローチは異なる点も多い。CFTは,コンパッションを人の感情システムに位置付け,指導者が主導でそのシステムの涵養について能動的に働きかけある。使われる技法はイメージや思考を用いた認知的トレーニングの要素が強い。一方,MSCは,コンパッションは人の特質であり,プログラムにおいても個人の自己成長を支援する参加者主導のアプローチとなっている。能動的にコンパッションを引き出すことよりも,「バックドラフト」など,その反作用に注意を向けつつ,個人のコンパッションが自ずと引き出されることを重視する。こうしたアプローチやスタンスの違いが意味するものは何なのか。考察してみたい。
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キーワード
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① CFT ② 3サークルモデル ③ MSC ④ バックドラフト ⑤ コンパッション
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、CFTとMSCという二つのプログラムについて紹介した。以前に紹介したMBSRやMBCTとも比較してみることで,より多面的に理解が出来るであろう。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、コンパッションを中核に据えるプログラムとして,GRACEを紹介する。日本GRACE研究会のHPhttps://gracejapan.org/をざっと眺めておくとよいだろう。
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12
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GRACE
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第10回~12回は,コンパッションに焦点を当てる。第12回では,支援者のコンパッションを涵養することを目的としたGRACEプログラムについて紹介し,前回紹介した2つのプログラムとの相違について論じる。
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Halifax, J. 2009 Being with Dying: Cultivating Compassion and Fearlessness in the Presence of Death. Shambhala.(井上ウィマラ(監訳)2015 死にゆく人と共にあること 春秋社) Halifax, J. 2018 Standing at the Edge: Finding Freedom Where Fear and Courage Meet. Flatiron Books.(一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート 2020 英知出版) 日本GRACE研究会HP https://gracejapan.org/
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コマ主題細目
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① Joan HalifaxとGRACE ② GRACEの5つのエクササイズ ③ GRACEの特徴
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細目レベル
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① ジョアン・ハリファックス(Joan Halifax)老師は、仏教指導者、禅僧であり、医療人類学者である。米国ニューメキシコ州サンタフェにあるウパーヤ禅センター創設者・主管を務める。1970年代より,「死」やその看取りに関わる研究や実践を,戦地,死刑囚,終末期医療等の現場で重ねてこられている。その中で,死や人にとっての大きな困難を受け止める支援者の「スタンス」を育てるプログラムとして,Being with Dyingプログラムを考案した。これは、マインドフルネスとコンパッションを中核とした、終末期ケアに携わる人(医師,看護師,心理師等)のためのプログラムであり、死を前にして慈悲と無畏を育むための8日間の合宿型プログラムである。そして、これのエッセンスを3日間に濃縮し,コンパッションを「使える」ようにトレーニングするのがGRACEである。ここでは、GRACEを開発する必然性、その特徴的なアイデア、目的について論じる。
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② GRACEとは、5つのエクササイズの頭文字をとって命名された。G(Gathering Attention:注意を集中させる)、R(Recalling Intention:動機と意図を思い起こす)、A(Attuning to Self/Others:自己と他者の思考・感情・感覚に気づきを向ける)、C(Considering What to serve:何が役に立つかを熟慮する)、E(Engaging, Enacting, Ending:関わり,実践し,そして終結させる)である。それぞれの段階の目的と意味、及びエクササイズについて概説する。また、その例として、GのワークであるGroundingについて実際に体験してもらう。
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③ GRACEは、前回紹介したCompassion Focused TherapyやMindful Self-Compassion等のコンパッションを涵養するプログラムと、どのような点で共通していてどのような点で異なるのか。ここでは、両者との目的や技法の違いに焦点をあてながら、GRACEの特徴を明らかにする。大きく異なるてんとして、2点が挙げられる。一つは、CFTとMSCがセルフ・コンパッションに焦点を当てるのに対して、GRACEの焦点は、あくまで他者へのコンパションに向けられる点である。もう一点は、CFTとMSCが患者や健康を求める人等の、いわゆる「ユーザー」のためのプログラムであるのに対して、GRACEは支援者のためのプログラムであるという点である。この違いについて整理することを通して、コンパッションとは何かについて考える機会を提供したい。
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キーワード
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① GRACE ② Joan Halifax ③ マインドフルネス ④ コンパッション ⑤ ABIDE
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、GRACEプログラムについて紹介した。特に、セルフ・コンパッションと他者へのコンパッションの違いについてもう一度考えてみてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回とその次は、原始仏教について概説する回である。本講義の第2回でも少し原始仏教について触れた。どのような話があったか、文字教材を読んでおくとよいだろう。
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13
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原始仏教
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第13回、第14回は、マインドフルネスに意義を見いだし、それを用いた訓練を体系化した土台である、原始仏教がどのようなものであったかについて論じる。第13回では、原始仏教を創始したゴータマ・シッダールタの人となりと、彼が見いだした法について概説する。
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蓑輪顕量(2008)仏教瞑想論 春秋社. 中村 元(2011)原始仏教 筑摩書房. Teasdale, J. D., & Chaskalson, M. (2011). How does mindfulness transform suffering? I: the nature and origins of dukkha. Contemporary Buddhism, 12, 89–102. 魚川祐司(2015)仏教思想のゼロポイント 「悟り」とは何か 新潮社.
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コマ主題細目
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① マインドフルネスと原始仏教 ② ゴータマ・シッダールタの生涯 ③ 原始仏教の基本的概念
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細目レベル
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① マインドフルネスとは、自分自身に目を向けて気づく事であるが、第1回目で少し触れたように、そうしたマインドフルネスに価値があることに最初に気づき、それに基づく理論と実践法を体系化したのはゴータマ・シッダールタであり、そうした理論と実践法のことを原始仏教と呼ぶ。ゴータマ仏陀が体系化した理論と実践法は宗教ではなかったが、仏陀の死後100年を過ぎた頃の弟子達は、実践をせず、記述されたものに対する解釈論を交わすことに終始するようになり、それが仏教の観念化、そして宗教化を招くこととなった。原始仏教とは、そうやって誕生した宗教としての仏教と本来の理論と実践法としての仏教を切り分けて表現するために用いられる言葉である。ここでは、原始仏教に着目する必要性と現代心理学が原始仏教に着目する意義について論じる。
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② ゴータマ・シッダールタは実在の人物であり、遺骨も確認されている。この人物の伝記は有名で、高校の倫理の授業で紹介されたり、手塚治虫の漫画「ブッダ」等もあるため、知っている人も多いだろう。今となっては、その逸話が事実かどうかを確かめる術はないが、原始仏教の目的を理解する上で示唆深いストーリーであるため、ここで少し詳しく紹介する。彼はコーサラ国の王子として生まれ、何不自由ない生活を送るが、思春期の頃から引きこもりの生活を送るようになる。それは、「人としてなくしたくてもなくせない苦しみをなくしたい」というわがままな欲求によるものであった。それを乗り越えるために、29才で全てを捨てて修行の旅に出るが、どれだけ苦行を重ねてもその答えを見つけることは出来ない。ついに苦行を捨てて自分なりの試行錯誤を行う中で発見したのがマインドフルネスである。さらにマインドフルネスを深める中で、「悟り」を得ることになる。彼の伝記という逸話の「正しい読み解き方」を紹介したい。
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③ 原始仏教は、「苦の乗り越え方」を教えてくれる。その考え方の中核は、ゴータマ仏陀が「悟り」を得て、初めて自分が体系化した理論と実践法を人に話す「初転法輪」の折に語られた内容に凝縮されている。そこで語られたのは、中道、四諦八正道、因縁生起の理法、三転十二形相(示・勧・証)などであったと言われる。中道とは、常にバランスを重視するということであり、四諦八正道は苦を乗り越えるための4つの真理とそれを体得するための8つの修行法である。因縁生起(縁起)とは、八正道で体得される世界の摂理であり、三転十二形相とは、その訓練のプロセスである。これらを知ることで、原始仏教の世界観が理解できる。原始仏教は、そんなに特別なことや神がかったことを言おうとしているのではない。当たり前のことを、身にしみて理解する事を目指すのである。
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キーワード
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① ゴータマ・シッダールタ ② 原始仏教 ③ 仏陀の生涯 ④ 中道 ⑤ 四諦八正道
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、原始仏教と、仏陀の生涯、そして原始仏教における基本的な考え方を紹介した。中道、四諦八正道、縁起の理法がどのようなものだったのか、もう一度確認しておいてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回も今回に引き続き、原始仏教に触れつつ、現代におけるマインドフルネスが直面する壁について論じる。「マインドフルネス」「批判」とググってみて、どのような批判がなされているか調べてみるとよいだろう。
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14
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マインドフルネスの今日的意義:君たちはどう生きるか
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科目の中での位置付け
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本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 そうした中で、第13回、第14回は、マインドフルネスに意義を見いだし、それを用いた訓練を体系化した土台である、原始仏教がどのようなものであったかについて論じる。第14回では、原始仏教理論の中でも、マインドフルネスの中核に関わる理論を紹介する。そして、昨今吹き荒れるマインドフルネスに対する批判を紹介し、それに応えるためにそうした中核的理論の理解を進めることが重要であることについて論じる。
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蓑輪顕量(2008)仏教瞑想論 春秋社. 中村 元(2011)原始仏教 筑摩書房. Purser, R. E. (2019). McMindfulness: How mindfulness became the new capitalist spirituality. London: Repeater. 魚川祐司(2015)仏教思想のゼロポイント 「悟り」とは何か 新潮社.
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コマ主題細目
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① 原始仏教におけるマインドフルネスの意義 ② 昨今のマインドフルネスに対する批判 ③ 現代におけるマインドフルネスの意義
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細目レベル
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① ここでは、原始仏教における諸理論のうち、特にマインドフルネスの目的や意義に関わる考え方を紹介する。特に、三学、三相、そして三毒について解説する。三学とは、戒、定、慧を指す。原始仏教の修行は、倫理観を持ち(戒)、集中する力を養った上で(定)、最終的には智慧の獲得を目指すものだということを示している。三相とは、縁起の理法を理解する過程で体得される価値観であり、無常、苦、無我を含む。常なるものは何も無いということ、苦はなくならないということ、一番こだわりたくなる「我」も「有る」とは言えないということである。そして、三毒とは、逆に意識して離れるべき煩悩のことを意味する。貪欲(欲)、瞋恚(怒り)、愚痴(無知であること)の3つである。これらがマインドフルネスの理解のためにどのように役立つのか、話を聞いた上でよく考えてみてほしい。
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② こうした意義を持つマインドフルネスが、現代においてブームとなっているが、その一方で、昨今大きな批判に曝されている。それは、これまで述べてきたような本来のマインドフルネスのあり方を無視して(意図的、無意図的に)、現代人にとって都合よく活用したことに対する批判に他ならない。池埜(2021)は、その状況を「商品化されたマインドフルネス」「白人化されたマインドフルネス」「道具化されたマインドフルネス」という3つの観点から整理している。本講義では、池埜の議論に基づき、最近吹き荒れるマインドフルネスに対する批判について論じる。このことは、実際にはマインドフルネスだけに対する批判ではなく、昨今の社会的価値観のあり方に根ざしている。そうした考え方が自分自身にもあることに気づきを向けながら話を聴いてほしい。
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③ それでは、こうした批判に対して、今後のマインドフルネスの心理学はどのようにあるべきか。ここでは3つの観点から論じる。一つは、マインドフルネスを扱うものは、そうした批判に対して自覚的であることが求められる。批判は決して荒唐無稽なものではない。世界のマインドフルネスのリーダー達が、こうした批判を正面から受け止め、真摯な対応を示している。二つ目は、その人の困難に応じたマインドフルネス指導を行う必要がある。マインドフルネスはただの瞑想指導ではない。より丁寧に、マインドフルネスを必要とするその人に応じた指導法を適用できるよう、指導者はその技術を洗練させる必要がある。そして三点目は、最初に述べた、マインドフルネスの本来の目的を忘れないことがあげられる。マインドフルネスは万能薬ではない。その本来の目的や本来の効果を理解し、正しく現代社会に活用すべきである。こうした議論を、通して、受講者それぞれが、マインドフルな生き方を模索する契機となるなら幸いである。
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④ あ
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キーワード
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① 三学 ② 三相 ③ 三毒 ④ McMindfulness ⑤ 正しいマインドフルネス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料と、本講義でとったノートを振り返り、今回の講義でどのようなことを学んだのか、100語程度でまとめてみる。また、覚えるよう指示された用語について、説明できるかどうか確認をする。今回は、仏教概念について紹介した上で、「マインドフルな生き方」について考える機会を提供した。「君たちはどう生きるか」考えてみてほしい。
【次回に向けての予習】 次回のコマシラバスにざっと目を通しておこう。その段階で、分からない単語があれば調べてみる。次回は、第8回から第14回までの復習として、復習テストを行う。各回の文字教材を、今一度振り返っておこう。期末テストも近づいているため、ここで振り返っておくことが、15回のための予習としてだけではなく、期末テストの勉強にもなるであろう。
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15
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復習回2
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科目の中での位置付け
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"本講義は、第1回、第2回でマインドフルネスの基本的な概念を解説した後、第3回では、第三世代の認知行動療法が誕生する歴史や背景について概説する。そして、第4回~第6回において、代表的な第三世代の認知行動療法の諸技法について紹介する。そして、第8回、第9回は、マインドフルネスの効果メカニズムについて多様な観点に基づく研究を紹介する。さらに、第10回~12回は、マインドフルネスの効果をささえる要因でもあるコンパッションに着目し、その意義や介入法を紹介する。そして、締めくくりの第13回、第14回では、マインドフルネスの原点である原始仏教について紹介し、マインドフルネスの本来の目的の理解を目指す。第8回と第15回は、復習回とする。 こうした中で、第15回は復習回とする。ここまで紹介してきた、マインドフルネスの効果メカニズム、コンパッションに基づく介入、原始仏教とマインドフルネスについて、それぞれしっかり復習をしてほしい。また、最後ということで、少し長めのマインドフルネス瞑想を行う。"
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第8回~第14回文字教材
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コマ主題細目
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① マインドフルネスの効果メカニズム ② コンパッションに基づく介入 ③ 原始仏教とマインドフルネス
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細目レベル
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① 第8回と第9回には、マインドフルネスの心理学的メカニズムについて概説した。第8回では、マインドフルネスの認知的メカニズムの研究を紹介し、次に、マインドフルネスの多様な側面を測定するために開発された様々な尺度を紹介した。また、FFMQについては回答する体験も行った。そして最後に、マインドフルネスにおける身体の役割についても論じた。次に第9回では、マインドフルネスの神経基盤について論じた。集中瞑想と洞察瞑想に関する神経心理学的、神経科学的研究の成果を概観した後、脳内ネットワークへの影響に関する研究も紹介した。そして、藤野(2018)が整理したマインドフルネスの効果メカに相撲として、注意制御、身体知覚、情動調整、自己概念の4つの領域について、それぞれの神経基板を概説した。マインドフルネスはなぜか効く不思議なものではなく、その効果メカニズムは実証的に明らかにされていることを、今一度確認してほしい。
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② 第10回~第12回は、マインドフルネスと関連が深いコンパッションに基づく介入について紹介した。第10回は、コンパッションという概念について論じた。はじめにコンパッションとセルフ・コンパッションという概念を紹介した。そして、コンパッションに焦点を当てることの意義、また、コンパッションを育む上で大きな障壁となるコンパッションへの恐れについて概説した。第11回では、コンパッションに基づく介入のうち、Compassion Focused TherapyとMindful Self-Compassionについて紹介した。それぞれの開発者、プログラム、効果について概説し、両者の違いを検討した。さらに第12回では、GRACEプログラムを紹介した。最後には、GRACEと他のコンパッションに基づく介入の相違、さらにマインドフルネスに基づく介入との相違についても論じた。
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③ 第13回、第14回は、マインドフルネスの原点である原始仏教とそこで扱われる諸理論について紹介した。第13回では、マインドフルネスと原始仏教の関連について整理した後、原始仏教を創始したゴータマ・シッダールタという人物の生涯を追った。そして、彼が悟った基本的な考え方と実践法について紹介した。それは、中道、四諦八正道、縁起の理法等であった。さらに第14回では、三学、三相、三毒について論じた。それらは、原始仏教におけるマインドフルネスの意義を考える上で不可欠な概念である。それを踏まえて、今日におけるマインドフルネス批判の状況を紹介し、その状況を打破するために、原始仏教の理解が必要であることを論じた。さらに、原始仏教から考える、現代における生き方について考える機会を持った。
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キーワード
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① マインドフルネスの効果メカニズム ② CFT ③ MSC ④ GRACE ⑤ 君たちはどう生きるか
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【本講義の復習】 本講義で配付された資料に今一度目を通す。そして、復習テストの解説を読みながら、振り返りをしよう。どの回が特に出来ていて、どこが出来ていなかったのか確認し、出来ていない回の文字教材を今一度読み込んでみよう。今後ドリルも作成されるため、繰り返しドリルを行って学んだ事を忘れないようにしよう。
【期末に向けて】 期末テストは、基本的には小テストと同様の形式で出題される。ただし、当然ではあるが、同じ問題は出題されない。ドリルは重要だが、ドリルをやってその答えを覚えるだけではテスト対策としては不十分である。ドリルをやってみて、出来ない問題があったなら、それが文字教材の中でどこに書かれていたかを探してみよう。そして、その周辺について読み返してみて、なぜその解答になるのかを理解しよう。毎回の授業で配布している小テストの解説も役に立つはずである。
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