区分
公認心理師関連科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
SDGs力
科学コミュニケーション力
研究力
カリキュラム・ポリシーとの関係
教養
応用力
実践力
科目間連携
総合心理力
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
この科目は公認心理師関連科目であり、基盤専門科目「臨床心理学概論」、公認心理師関連科目「障害者・障害児心理学」、「精神疾患とその治療」等を受け、福祉現場において生じる問題やその背景を理解し、心理社会的課題および必要な支援について考えます。この科目を受講することにより、公認心理師関連科目「心理演習」の理解を深め、同科目「心理実習」がより実りある体験になることを期待します。
科目の目的
公認心理師の職域には、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5つの領域がありますが、福祉領域はその他のどの領域ともかかわりが深い領域です。そのため、福祉領域で活動する公認心理師はもちろんのこと、福祉領域以外の領域で活動する公認心理師であっても、福祉領域に関する知識を備えることが期待されます。本講義では、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。
到達目標
本科目の目的を達成するために、児童虐待、社会的養護、認知症についての基礎知識を身につけてください。また、災害支援や多職種連携についての考え方を理解し、将来、現場で活動する際に役立てることができるようになることを目標とします。
科目の概要
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行うことにより、本講義の全体の流れ、進め方などを説明し、その後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回では第1回から第4回までに学んだことを振り返り、まとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までに学んだことを振り返り、まとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までに学んだことについて振り返り、まとめのコマとします。
科目のキーワード
ウェルビーイング、児童虐待、反応性愛着障害、脱抑制型対人交流障害、社会的養護、家庭養護、施設養護、アルツハイマー型認知症、地域包括ケアシステム
授業の展開方法
この科目では、授業担当教員が準備した教材を使用して授業を進めます。基本的には、教材を中心とした説明を展開しますが、図表などを提示することで理解が深まる場合は、パワーポイント等を使用することがあります。15コマのうちの3コマはまとめのためのコマとし、それまでに学んだ内容を確認し、復習することを目的とします。
担当教員は、児童福祉施設や医療機関、教育機関において心理専門職としての勤務経験があり、その経験に基づいて第1~15回について説明を行います。
オフィス・アワー
※できるだけアポイントを取ってください。
前期:水曜2限・金4限
後期:月曜2・3限
科目コード
RG4050
学年・期
2年・後期
科目名
福祉心理学
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
選択
学習時間
【授業】90分×15 【予習】90分以上×15 【復習】90分以上×15
前提とする科目
展開科目
関連資格
公認心理師
担当教員名
吉本美穂
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
オリエンテーション・福祉心理学とは何か
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回はまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回はまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回はまとめのコマとします。本コマは、第1回目としてオリエンテーションを行うことにより本講義の全体の流れや進め方、評価方法などをコマシラバスに沿って説明した後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学ぶことを目的とします。
細目レベル②
第1回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修) 2021 福祉心理学 遠見書房 pp.11-22.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.2-11.
細目レベル③
第1回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.2-11.
コマ主題細目
① オリエンテーション ② 福祉心理学とは何か ③ 福祉心理学に期待されること
細目レベル
① オリエンテーション:この回は第1回目となるため、カリキュラム全体の中でのこの科目の位置付け、この科目の目的、到達目標、授業の概要などについて、コマシラバスに沿って説明を行います。また、授業の進め方や評価方法などについても説明します。授業の進め方としましては、授業の最初に、前回の授業で実施した小テストの解答について説明をします。そのことによって、前回の授業の振り返りと授業のポイントについての理解の確認を行います。その後、そのコマで予定しているコマ主題細目について、それぞれ概説していきます。最後に、その日の授業の内容に関する小テストを行います。1コマ、1コマの授業におけるポイントを理解し、小テストや振り返りのコマを活用しながら、本科目の学びを深めていただきたいと思います。
② 福祉心理学とは何か:福祉心理学では、福祉に関する問題を心理学の視点から考えていきます。福祉のサービスを必要としている人々に対して、ウェルビーイングの実現を目指しながらソーシャルサポートを行ううえで必要となる心理的支援やケアに関わる心理学です。その介入や支援における技法としては、主に臨床心理学を基本とした技法を使用しますが、相談意思のある対象者が定期的に外来によって来談するという従来の臨床心理学的なアプローチにとどまりません。対象者の生活場面を重視し、生活場面でのアセスメントを行うことがありますし、タイムリーな支援を行っていきます。また、対象者だけでなく、家族や生活場面に関わっている職員等に対するコンサルテーションなどの支援も行い、生活場面での援助の質を高めていくことなどが重要となります。
③ 福祉心理学に期待されること:相談・支援においては、対象者へのアセスメントが適切にできる力が必要になります。現実に生じている多くの困難な場面において、問題の背景にあるものをより適切にアセスメントできる力が必要になるのです。福祉現場で支援のニーズがある対象者を理解するためには、心理社会的な問題に関する知識を身につけることが重要になります。心理社会的な問題から生じるストレスや生活課題、発達面への影響などに関する知識を身につけ、福祉現場での臨床経験を積むことによって対象者への理解がより的確なものに近づいていくでしょう。また、対象者とのかかわりにおいて心理面に配慮した心理的ケアの力も求められます。福祉現場で活用できる具体的な方法を理解することも大切ですが、個人の尊厳に十分に配慮した関わりを行うことも重要です。
キーワード
① ウェルビーイング ② ソーシャルサポート ③ 生活の質(QOL) ④ ADL ⑤ コンサルテーション
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「福祉心理学とは何か」、「福祉心理学に期待されること」について理解できているかを確認してください。キーワードである「ウェルビーイング」、「ソーシャルサポート」、「生活の質(QOL)」、「ADL」、「コンサルテーション」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第2回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
2
児童虐待の理解と支援①
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第2回「児童虐待の理解と支援①」として児童虐待の現状、児童虐待の定義、児童虐待の発生要因について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000987725.pdf
細目レベル②
厚生労働省 児童虐待防止法 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv22/01.html
西澤 哲(1994)子どもの虐待―子どもと家族への治療的アプローチ― 誠信書房 pp.1-11.
細目レベル③
厚生労働省 虐待の発生を予防するために
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/130823-01c_004.pdf
西澤 哲(1994)子どもの虐待―子どもと家族への治療的アプローチ― 誠信書房 pp.54-79.
コマ主題細目
① 児童虐待の現状 ② 児童虐待の定義 ③ 児童虐待の発生要因
細目レベル
① 児童虐待の現状:近年、子どもへの虐待に関する事件がたびたび報道されるようになりましたが、これまで日本でどのように子ども虐待への取り組みが行われてきたかを振り返ります。実は、昭和8年に児童虐待防止法が制定されていました。しかし、昭和22年に制定された児童福祉法に、児童虐待防止法の内容が組み込まれたことにより、児童虐待防止法が廃止されました。その後、平成2年度に子ども虐待防止の手引きが作成され、平成12年に児童虐待防止法が制定されました。全国の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数は、平成2年度は1,101件でしたが、年々増加していき、平成12年度には17,725件、令和3年度には207,659件(速報値)となり、過去最多を更新しています。
② 児童虐待の定義:児童虐待は児童虐待防止法によって定義されていますが、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4つに分類されます。身体的虐待とは、児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えることです。性的虐待とは、児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせることです。ネグレクトとは、児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前二号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ることです。心理的虐待とは、児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うことです。これらの虐待の種類ごとに、具体的にはどのような言動が相当するのかを説明していきます。
③ 児童虐待の発生要因:それでは、どうしてこうした子どもへの虐待が発生するのでしょうか?そのリスク要因は、保護者側のリスク要因、子ども側のリスク要因、養育環境のリスク要因、その他虐待のリスクが高いと想定される場合、という4つの視点から考えることができます。保護者側のリスク要因としては、妊娠、出産、育児を通して発生するものや、保護者自身の性格や精神疾患等の精神的に不安定な状態から起因するものです。子ども側のリスク要因としては、乳児、未熟児、障害児など、養育者にとって何らかの育てにくさを持っている子ども等があります。養育環境のリスク要因としては、家庭の経済的困窮や社会的な孤立が大きく影響します。その他の虐待のリスクが高いと想定される場合としては、妊娠届が遅かったり母子健康手帳の交付を受けていない等、胎児や自分自身の健康の保持・増進に努めないことなどが考えられます。
キーワード
① 児童虐待防止法 ② 身体的虐待 ③ 性的虐待 ④ ネグレクト ⑤ 心理的虐待
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「児童虐待の現状」、「児童虐待の定義」、「児童虐待の発生要因」について理解できているかを確認してください。キーワードである「児童虐待防止法」、「身体的虐待」、「性的虐待」、「ネグレクト」、「心理的虐待」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第3回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
3
児童虐待の理解と支援②
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第3回「児童虐待の理解と支援②」として愛着(アタッチメント)の形成、愛着形成と障害、愛着形成への支援について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第3回文字教材
Bowlby, J. (1969) Attachment and Loss Vol.1. Attachment. Basic Books. (revised ed., 1982)(黒田実郎・大羽 蓁・岡田洋子・黒田聖一訳, 1977「母子関係の理論 Ⅰ愛着行動」 岩崎学術出版社 pp.215-252., pp.389-411.)
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.12-25.
細目レベル②
第3回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.12-25.
細目レベル③
第3回文字教材
厚生労働省 重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について(新エンゼルプラン)の要旨
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/syousika/tp0816-3_18.html
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.12-25.
コマ主題細目
① 愛着(アタッチメント)の形成 ② 愛着形成と障害 ③ 愛着形成への支援
細目レベル
① 愛着(アタッチメント)の形成:前回の授業で、児童虐待の定義や発生要因について学びましたが、このような虐待的家庭環境の中で生活し成長していくと、どのような親子関係が形成されるのでしょうか?発達心理学の授業ですでに学んだことと思いますが、愛着について再度、考えてみたいと思います。ボウルヴィ(Bowlby)(1969)は、母性的人物に対する子どものきずなのことを「愛着」という言葉で表現しました。この愛着にはAタイプ(回避型)、Bタイプ(安定型)、Cタイプ(アンビヴァレント型)、Dタイプ(無秩序・無方向型)という4つのタイプがあります。これらの愛着のタイプは、養育者の子どもに対する関わりだけで決まるのではなく、子どもの気質などからも影響されます。
② 愛着形成と障害:親子関係の不全は、さまざまな問題を引き起こします。たとえば、適切な養育環境にいないと、社会的慣習を適切に学ぶことができず、誤学習、すなわち誤った学習をすることがあります。たとえば、養育者が腹が立った時に、相手に対して怒鳴ったり、暴力をふるったりする環境で成長した子どもが、自分自身が腹が立った時に、相手に対して怒鳴ったり、暴力をふるってもよい、と考えるようになるとすると、これは誤学習をしたと考えられます。一方、虐待を受けて育った場合、自分の行動をうまくコントロールできない衝動制御困難や自分の感情をうまく制御できない感情調節困難などの問題が生じることがあると言われていますが、これらの症状は発達障がいによる症状の場合もあり、その見極めが大切になってきます。
③ 愛着形成への支援:親子関係の不全に対する支援方法としてペアレント・トレーニングがあります。ペアレント・トレーニングは、養育者が子どもとの関わり方を変えていくことによって、養育者と子どもとの関係が改善し、子どもの発達を促したり、子どもの行動の改善を目指すものです。虐待的親子関係に至らないためにも、養育者の育児負担を軽減させるような子育て支援も重要です。少子化対策として1994年に「エンゼルプラン」、1999年には「新エンゼルプラン」が出されましたが、「新エンゼルプラン」では、保育サービス等の子育て支援サービスを充実させる施策、仕事と子育ての両立をしやすくする施策、地域で子どもを育てる教育環境の整備など、幅広い施策を含んでいます。
キーワード
① 愛着形成の阻害 ② 誤学習 ③ 衝動制御困難 ④ 感情調節困難 ⑤ ペアレント・トレーニング
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「愛着(アタッチメント)の形成」、「愛着形成と障害」、「愛着形成への支援」について理解できているかを確認してください。キーワードである「愛着形成の阻害」、「誤学習」、「衝動制御困難」、「感情調節困難」、「ペアレント・トレーニング」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第4回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
4
児童虐待の理解と支援③
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第4回「児童虐待の理解と支援③」として虐待による情緒的影響、虐待関係の反復傾向、虐待への対応について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第4回文字教材
西澤 哲(1994)子どもの虐待―子どもと家族への治療的アプローチ― 誠信書房 pp.19-53.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.26-37.
細目レベル②
第4回文字教材
西澤 哲(1994)子どもの虐待―子どもと家族への治療的アプローチ― 誠信書房 pp.19-53.
細目レベル③
第4回文字教材
厚生労働省 児童相談所の概要 https://www.mhlw.go.jp/content/000836995.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.26-37.
コマ主題細目
① 虐待による心理的影響 ② 虐待関係の反復傾向 ③ 虐待への対応
細目レベル
① 虐待による心理的影響:虐待を受けることにより、反応性愛着障害、脱抑制型対人交流障害、トラウマ、PTSD、解離など、さまざまな情緒的影響があります。反応性愛着障害と脱抑制型対人交流障害は、どちらも養育者との愛着関係に問題がある場合に生じる障害と考えられています。反応性愛着障害は喜びや楽しみなどの情緒に鈍感だったり情緒が抑制されたような態度をとるなどの特徴があります。一方、脱抑制型対人交流障害は、初対面の人に対して、非常になれなれしく接するといった、だれかれかまわずに極端な親密さを示すなど、過度の情緒の表出がみられます。その他、身体発育への影響や知的・認知的発達への影響といった問題についても概説します。
② 虐待関係の反復傾向:虐待を受けることによる心理的影響として、虐待関係の反復傾向もあります。虐待を受けた子どもの中には挑発的態度や反抗的態度をとって支援者の神経を逆なでするような場合があるのです。「あの子と接していると、本当にイライラしてくるんです」というような発言を、私自身、これまでに何度も耳にしてきました。関りをもつ支援者にフラストレーションを与え、虐待を誘うような形で関わろうとする、これが虐待の反復傾向です。虐待を受けた子どもに関わる支援者(学校の教員、施設の職員、児童相談所の職員など)は、被虐待児にこうした傾向があるかもしれないことを熟知し、対応についても心得ておく必要があります。なぜならば、この反復傾向に引き込まれると、その引き込まれた支援者自身が、虐待の加害者になってしまいかねないからです。
③ 虐待への対応:子どもの安全の確保や環境調整をする機関は要保護児童対策地域協議会と児童相談所ですが、虐待への対応を行う中心的組織は児童相談所です。本来、児童相談所は虐待対応だけでなく、養護相談、保健相談、障害相談、非行相談、育成相談などの相談業務を行っています。しかし、虐待相談件数が年々、増加し、児童相談所は虐待相談の対応に追われているのが実情です。児童相談所に虐待の通告があった場合、まずは情報の収集と実地調査を行い、子どもの安全の確認を行います。安全確認の状況によって、調査を継続する場合、養育者に出頭を要求する場合、家庭への立ち入り調査を行う場合などがあります。そして必要に応じて、子どもを家庭から引き離して一時保護し、一時保護中に、養育者や子ども、その他の関係者への面接や心理検査等を行い、アセスメントします。アセスメント結果をふまえ、子どもへの援助方針(児童相談所の関りの終結、在宅指導、施設への入所・里親委託など)を決定します。
キーワード
① 反応性愛着障害 ② 脱抑制型対人交流障害 ③ 虐待関係の反復傾向 ④ 偽成熟性 ⑤ 要保護児童対策地域協議会
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「虐待による心理的影響」、「虐待関係の反復傾向」、「虐待への対応」について理解できているかを確認してください。キーワードである「反応性愛着障害」、「脱抑制型対人交流障害」、「虐待関係の反復傾向」、「偽成熟性」、「要保護児童対策地域協議会」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第5回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
5
まとめ①
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第1回から第4回で「福祉心理学とは何か」、「児童虐待の理解と支援」について学んだ知識を整理する、まとめのコマとします。
細目レベル①、②、③
第5回文字教材
コマ主題細目
① 福祉心理学とは何か ② 児童虐待の定義と発生要因 ③ 児童虐待による影響と対応
細目レベル
① 福祉心理学とは何か:福祉心理学では、福祉に関する問題を心理学の視点から考えていきます。福祉のサービスを必要としている人々に対して、ウェルビーイングの実現を目指しながらソーシャルサポートを行ううえで必要となる心理的支援やケアに関わる心理学です。対象者だけでなく、家族や生活場面に関わっている職員等に対するコンサルテーションなどの支援も行い、生活場面での援助の質を高めていくことなどが重要となります。相談支援においては、対象者のみならず、家族やその他の支援者との関係、問題の背景など、包括的アセスメントの力が必要になります。対象者とのかかわりにおいて心理面に配慮した心理的ケアの力も必要です。また、福祉現場で活用できる具体的な方法を理解することも大切ですが、個人の尊厳に十分に配慮した関わりを行うことも重要です。
② 児童虐待の定義と発生要因:児童虐待は児童虐待防止法によって定義されていますが、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4つに分類されます。子どもへの虐待のリスク要因は、保護者側のリスク要因、子ども側のリスク要因、養育環境のリスク要因、その他虐待のリスクが高いと想定される場合、という4つの視点から考えることができます。保護者側のリスク要因としては、妊娠、出産、育児を通して発生するものや、保護者自身の性格や精神的に不安定な状態から起因するものです。子ども側のリスク要因としては、養育者にとって何らかの育てにくさを持っている子ども等があります。養育環境のリスク要因としては、家庭の経済的困窮や社会的な孤立が影響します。その他の虐待のリスクが高いと想定される場合としては、胎児や自分自身の健康の保持・増進に努めないことなどが考えられます。
③ 児童虐待による影響と対応:虐待を受けることにより、反応性愛着障害、脱抑制型対人交流障害、PTSD、解離など、さまざまな心理的影響があります。反応性愛着障害と脱抑制型対人交流障害は、どちらも養育者との愛着関係に問題がある場合に生じる障害と考えられています。子どもの安全の確保や環境調整をする機関は要保護児童対策地域協議会と児童相談所ですが、虐待への対応を行う中心的組織は児童相談所です。児童相談所に虐待の通告があると、まずは児童相談所の職員が情報の収集と実地調査を行い、子どもの安全の確認を行います。そして必要に応じて、子どもを家庭から引き離して一時保護し、一時保護中に、アセスメント(養育者や子ども、その他の関係者への面接や心理検査の実施等)を行い、アセスメント結果をふまえ、子どもへの援助方針を決定します。
キーワード
① ウェルビーイング ② 児童虐待防止法 ③ 反応性愛着障害 ④ 脱抑制型対人交流障害 ⑤ 要保護児童対策地域協議会
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「福祉心理学とは何か」、「児童虐待の定義と発生要因」、「児童虐待による影響と対応」について理解できているかを確認してください。キーワードである「ウェルビーイング」、「児童虐待防止法」、「反応性愛着障害」、「脱抑制型対人交流障害」、「要保護児童対策地域協議会」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第6回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
6
社会的養護の課題と支援①
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第6回「社会的養護の課題と支援①」として社会的養護とは何か、社会的養護の体系、社会的養護の実際について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第6回文字教材
児童福祉法
厚生労働省 社会的養護
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/syakaiteki_yougo/index.html
厚生労働省 第1章 要保護児童対策地域協議会とは
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv11/05-01.html
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
細目レベル②
第6回文字教材
厚生労働省 児童相談所の運営指針について:図表
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv-soudanjo-kai-zuhyou.html
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
細目レベル③
第6回文字教材
厚生労働省(2022)社会的養育の推進に向けて
https://www.mhlw.go.jp/content/000833294.pdf
厚生労働省(2002)里親制度運営要綱
https://www.mhlw.go.jp/content/000482644.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
コマ主題細目
① 社会的養護とは何か ② 児童相談所の役割 ③ 家庭養護の種類
細目レベル
① 社会的養護とは何か:児童福祉法の第2条に「国及び地方自治体は,児童の保護者とともに,児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」とあり、家庭で子どもを養育できない場合における社会の責任が示されています。これに基づき、厚生労働省は社会的養護について次のように示しています。「社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。社会的養護は、「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を理念として行われています」。家庭で養育できない事情としては、虐待や貧困、養育者に障害がある、養育者の死亡や行方不明などです。こうした事情により、家庭で子どもを養育することが難しい状況を「養育困難」といいます。また、保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童のことを「要保護児童」といいます(児童福祉法 第6条の3)。ただし、保護者の養育を支援することが必要と認められる児童については「要支援児童」といいます。また、地方公共団体は、要保護児童の適切な保護を図るため、関係機関等により構成され、要保護児童及びその保護者に関する情報の交換や支援内容の協議を行う「要保護児童対策地域協議会」を置くことができます(児童福祉法 第25条の2)。
② 児童相談所の役割:第5回目のコマでは、児童相談所に虐待通告されてから、包括的アセスメントの結果をふまえて、子どもへの援助方針が決定されるまでの流れを中心に説明しました。本コマでは、包括的アセスメントの結果をふまえて、子どもへの援助方針が決定されますが、児童相談所が行う援助にはどのような種類があるのかを説明します。児童相談所の行う援助には、在宅指導等、措置による指導、児童福祉施設入所措置・指定国立療養所等委託、里親委託、児童自立生活援助措置、福祉事務所送致等、家庭裁判所送致等、家庭裁判所に足しする家事審判の申し立てなどがあります。そのなかで、社会的養護は、家庭と似たような養育環境である家庭養護(里親、ファミリーホーム)と施設養護(乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設、自立援助ホーム、母子生活支援施設)に分類することができます。
③ 家庭養護の種類:児童が心身ともに健やかに養育されるよう、できるだけ家庭に近い環境での養育の推進を図ることが必要と考えられています。その観点から、家庭での養育が困難、あるいは適当でない場合は、養育者の家庭に子どもを迎え入れて養育を行う里親やファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)が施設養護よりも優先されています。家庭養護は私的な場での公的な養育になります。里親には、養育里親(要保護児童4名まで)、専門里親(要保護児童2名まで)、養子縁組里親、親族里親があります。ファミリーホームは、要保護児童を養育者の家庭で、家庭における養育環境と同様の養育環境において養育を行う家庭養護のことで、要保護児童の定員は5~6名です。
キーワード
① 社会的養護 ② 要保護児童 ③ 家庭養護 ④ 里親 ⑤ ファミリーホーム
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「社会的養護とは何か」、「児童相談所の役割」、「家庭養護の種類」について理解できているかを確認してください。キーワードである「社会的養護」、「要保護児童」「家庭養護」、「里親」、「ファミリーホーム」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第7回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
7
社会的養護の課題と支援②
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第7回「社会的養護の課題と支援②」として施設養護の種類、施設養護の実際、心理職の役割について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第7回文字教材
厚生労働省 里親委託ガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000018h6g-att/2r98520000018hlp.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
細目レベル②
第7回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
細目レベル③
第7回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.38-49.
コマ主題細目
① 施設養護の種類 ② 施設養護の実際 ③ 心理職の役割
細目レベル
① 施設養護の種類:日本では、施設養護は社会的養護における中心的な形態になります。施設養護には、乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設、母子生活支援施設、自立援助ホーム(児童自立生活援助事業)があります。近年では、大舎制を分割したり定員を減らすなどによって小舎制に転換する乳児院や児童養護施設もあります。また、民間住宅を活用する地域小規模児童養護施設(グループホーム、定員6名)や6~8名の小規模で家庭的養護を行う小規模グループケア(分園型)などの体制作りも進められています。基本的には、援助方針の決定において家庭養護が優先されますが、里親への委託が難しいと判断される要保護児童(情緒行動上の問題が大きく、施設での専門的なケアが望ましい場合や、保護者が里親委託に明確に反対している場合など)は、施設養護を検討されます。
② 施設養護の実際:社会的養護において、子どもたちに行われる支援としてアドミッションケア、インケア、リービングケア、アフターケアがあります。子どもたちは、家庭から一時保護所での生活に移り、一時保護所から施設での生活に移っています。これまでの生活から離れて、生活の場が次々に移るので、子どもへの配慮が必要になります。施設入所の前後に児童福祉司と施設職員が連携して子どもへの配慮をすることをアドミッションケアといいます。インケアとは、子どもたちの日々の生活を支えることです。施設で生活をしている子どもたちも、いずれは施設を退所するときがきますが、施設退所に向けて行われる子どもへの支援をリービングケアといいます。そして、入所していた子どもが退所した後に、引き続き行われる支援をアフターケアといいます。
③ 心理職の役割:1999年から、児童養護施設が申請することによって心理療法担当職員を配置することができるようになり、少しずつ、児童養護施設で心理職が勤務するようになってきました。現在では、ほとんどの児童養護施設において心理療法担当職員が勤務しています。児童養護施設以外の施設においても心理療法担当職員や心理指導担当職員を採用するようになっています。心理療法担当職員等の業務内容は施設によって多様ですが、被虐待児を対象とした心理療法や生活場面面接、施設職員へのコンサルテーション、ケース会議等への出席、児童相談所や学校との連携などがあります。近年、発達にかたよりがある子どもたちの施設入所が増加してきたため、医療機関(小児科、児童精神科、精神科等)との連携も重要な役割になっています。
キーワード
① 施設養護 ② 生活の中の治療 ③ リービングケア ④ 家族再統合 ⑤ 被虐待児への心理療法
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「施設養護の種類」、「施設養護の実際」、「心理職の役割」について理解できているかを確認してください。キーワードである「施設養護」、「生活の中の治療」、「リービングケア」、「家族再統合」、「被虐待児への心理療法」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第8回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
8
夫婦・カップル間暴力への支援
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第8回「夫婦・カップル間暴力への支援」としてドメスティック・バイオレンス(DV)、DVに関する要因、DV問題への支援について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第8回文字教材
内閣府 配偶者からの暴力被害者支援情報
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/dv/index.html
内閣府 DVと児童虐待
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv-child_abuse/index.html
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.50-63.
細目レベル②
第8回文字教材
愛媛県(2021)高校生のためのDV未然防止講座資料 互いに尊重できる対等なパートナーであるために
細目レベル③
第8回文字教材
愛媛県(2021)高校生のためのDV未然防止講座資料 互いに尊重できる対等なパートナーであるために
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.50-63.
コマ主題細目
① ドメスティック・バイオレンス(DV)とは ② DVに関する要因 ③ DV問題への支援
細目レベル
① ドメスティック・バイオレンス(DV)とは:ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence ; DV)は、配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力という意味で使用されることが多いです。DVには身体的暴力(殴る、蹴る、髪をひっぱる、首を絞める、物を投げつけるなど)、精神的暴力(大声でどなる、無視する、バカにする、命令口調でものを言う、スマホの履歴やメッセージを強引にチェックする、連絡先を消すなど)、性的暴力(無理矢理アダルトビデオ等を見せる、性行為を強要する、避妊に協力しないなど)、経済的暴力(生活費を渡さない、勝手に借金を作り、返済を強要するなど)、社会的暴力(行動や外出を制限する、実家や友人とのつきあいを嫌がる)、子どもを巻き込んだ暴力(子どもに対する暴力、子どもの見ている前で暴力を振るう(面前DV))などがあります。
② DVに関する要因:DVを起こす要因として、次の3つが考えられます。まず、支配したいという欲求です。加害者は暴力という手段を用いて相手を支配し、自分の思い通りにしようとします。人権を尊重していないだけでなく、相手を対等な人間としてみていないことの表われです。次に、暴力の容認があげられます。親しい関係では愛情があれば暴力で解決してもいいという誤った認識があります。どんな関係であっても、いかなる事情があっても、暴力をふるってよい理由にはなりません。3つ目として、男らしさ・女らしさへの偏見があげあられます。男はたくましく、頼りがいがあるのが良いとか、女は可愛くて従順なのが良いといった性別に対する偏ったイメージにとらわれている場合です。
③ DV問題への支援:被害者が暴力から逃れるためには、緊急避難が大切です。緊急性が高い場合は警察に連絡あるいは緊急避難することです。相談や通常の避難としては、配偶者暴力相談支援センターやDVシェルター、母子生活支援施設の利用があります。被害者が避難した場合、ストーカー行為を受ける可能性があります。ストーカー対策として、2000年にストーカー規制法が施行されました。ストーカー規制法に違反がある場合は、迷わず警察への相談が必要です。DVの加害者・被害者にならないために、普段からお互いを尊重できる関係作りを心がけましょう。そのためには、暴力を絶対振るわないこと、自分らしさを大切にすること、相手を尊重することを心がけましょう。
キーワード
① DV防止法 ② 精神的暴力 ③ 社会的暴力 ④ ストーカー規制法 ⑤ つきまとい等
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「ドメスティック・バイオレンス(DV)とは」、「DVに関する要因」、「DV問題への支援」について理解できているかを確認してください。キーワードである「DV防止法」、「精神的暴力」、「社会的暴力」、「ストーカー規制法」、「つきまとい等」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第9回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
9
貧困家庭への支援
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第9回「貧困家庭への支援」として、貧困の定義、貧困家庭への支援、支援の課題について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第9回文字教材
国際協力機構 第3章 貧困指標
https://www.jica.go.jp/jica-ri/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jica/field/pdf/200803_aid02_03.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.64-77.
細目レベル②
第9回文字教材
厚生労働省(2020)生活保護制度の現状について
https://www.mhlw.go.jp/content/12002000/000977977.pdf
厚生労働省(2022)子どもの貧困への対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/12501000/000974950.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.64-77.
細目レベル③
第9回文字教材
厚生労働省(2020)生活保護制度の現状について
https://www.mhlw.go.jp/content/12002000/000977977.pdf
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.64-77.
コマ主題細目
① 貧困の定義 ② 貧困家庭への支援 ③ 支援の課題
細目レベル
① 貧困の定義:貧困は、絶対的貧困、相対的貧困、相対的剥奪などの側面から考えることができます。絶対的貧困とは、ある最低必要条件の基準が満たされていない状態を示します。一般的には、最低限必要とされる食糧と食糧以外のものが購入できるだけの所得または支出水準に達していない人々を絶対的貧困者といいます。相対的貧困とは、ある地域社会の大多数よりも貧しい状態を示します。すなわち、国や地域の生活レベルとは関係なく、人間が生きるために必要な最低限の衣食住を満たす生活水準以下の状態を絶対的貧困といい、国や地域のなかで平均的な生活レベルよりも低い状態を相対的貧困といいます。次に、相対的剥奪とは、低所得による生活に必要な物資の不足から引き起こされる生活様式の格差、そして社会的行動の制約の度合い、それら不平等にさらされている状態、程度として把握されています。
② 貧困家庭への支援:貧困家庭への支援策として、生活保護制度と生活困窮者自立支援制度があります。生活保護制度は日本国憲法第25条で定めている国民の生存権を保障する制度です。生活保護は最低限度の生活を保障し、自立を助長することを目的としています。生活困窮者自立支援制度は、生活保護に至る前の段階の生活困窮者の自立支援を強化するための制度です。また、ひとり親家庭への支援策もあります。ひとり親家庭とは、子どもとその父または母のいずれか一方によって構成される世帯のことをいいますが、特に母子世帯では非正規労働者が多く、経済的困難を抱えている世帯が多くあります。さらに、子どもの貧困の問題も重要で、その対応についても考えていきます。
③ 支援の課題:これまで説明してきたように、貧困家庭に対してさまざまな支援が用意されていますが、これらの支援を受けるためには当事者自らが申告する必要があります。貧困家庭として生活保護を利用する資格があっても、申告をしていないために支援を受けていない貧困家庭も多くあります。その理由として、生活保護の制度があること自体を知らない、知ってはいるけれども生活保護を受給することが恥ずかしいから申請しない、申請方法がわからない・難しいから申請できない、などが考えられます。生活困窮に対する支援の制度や手続きをする際にも支援があることを多くの人に知ってもらう必要があります。また、生活困窮に対する支援を受ける必要がある家庭の存在に気づいて、制度の利用を勧める取り組みも必要です。
キーワード
① 絶対的貧困 ② 相対的貧困 ③ 生活保護制度 ④ 生活困窮者自立支援制度 ⑤ 子どもの貧困
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「貧困の定義」、「貧困家庭への支援」、「支援の課題」について理解できているかを確認してください。キーワードである「絶対的貧困」、「相対的貧困」、「生活保護制度」、「生活困窮者自立支援制度」、「子どもの貧困」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第10回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
10
まとめ②
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第10回「まとめ②」として、第6回から第9回で「社会的養護の課題と支援」、「夫婦・カップル間暴力への支援」、「貧困家庭への支援」について学んだ知識を整理する、まとめのコマとします。
細目レベル①、②、③
第10回文字教材
コマ主題細目
① 社会的養護とは何か ② DVとは何か ③ 貧困家庭への支援
細目レベル
① 社会的養護とは何か: 社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。社会的養護は家庭養護と施設養護に分類されます。家庭養護とは、より家庭に近い環境での養育が必要という観点から、要保護児童を養育者の家庭に子どもを迎え入れて養育を行う里親やファミリーホームで養育することです。一方、施設養護は児童福祉施設等で要保護児童を養育することです。児童相談所が要保護児童の援助方針を決定する際、施設養護よりも家庭養護が優先されますが、里親への委託が難しいと判断される要保護児童(情緒行動上の問題が大きく、施設での専門的なケアが望ましい場合や、保護者が里親委託に明確に反対している場合など)は、施設養護を検討されます。
② DVとは何か:ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence ; DV)は、配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力という意味で使用されることが多いです。DVには身体的暴力(殴る、蹴る、髪をひっぱる、首を絞める、物を投げつけるなど)、精神的暴力(大声でどなる、無視する、バカにする、命令口調でものを言う、スマホの履歴やメッセージを強引にチェックする、連絡先を消すなど)、性的暴力(無理矢理アダルトビデオ等を見せる、性行為を強要する、避妊に協力しないなど)、経済的暴力(生活費を渡さない、勝手に借金を作り、返済を強要するなど)、社会的暴力(行動や外出を制限する、実家や友人とのつきあいを嫌がる)、子どもを巻き込んだ暴力(子どもに対する暴力、子どもの見ている前で暴力を振るう(面前DV))などがあります。DVを起こす要因として、支配したいという欲求、暴力の容認、性別に対する偏ったイメージにとらわれている場合などが考えられます。
③ 貧困家庭への支援:貧困家庭への支援策として、生活保護制度と生活困窮者自立支援制度があります。生活保護制度は国民の生存権を保障する制度です。生活保護は最低限度の生活を保障し、自立を助長することを目的としています。生活困窮者自立支援制度は、生活保護に至る前の段階の生活困窮者の自立支援を強化するための制度です。また、ひとり親家庭への支援策もあります。ひとり親家庭とは、子どもとその父または母のいずれか一方によって構成される世帯のことをいいますが、特に母子世帯では非正規労働者が多く、経済的困難を抱えている世帯が多くあります。子どもの貧困への支援としては、学習の支援(教育費等の負担軽減、学校における指導・相談体制の充実、地域の教育資源の活用)、食事の提供、生活の支援などがあります。
キーワード
① 社会的養護 ② 家庭養護と施設養護 ③ リービングケア ④ 精神的暴力と社会的暴力 ⑤ 子どもの貧困
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「社会的養護とは何か」、「DVとは何か」、「貧困家庭への支援」について理解できているかを確認してください。キーワードである「社会的養護」、「家庭養護と施設養護」、「リービングケア」、「精神的暴力と社会的暴力」、「子どもの貧困」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第11回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
11
認知症の理解と支援①
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解と支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第11回「認知症の理解と支援①」として、高齢者の心理的特徴、認知症の定義とタイプ、認知症の中核症状について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第11回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.104-115.
細目レベル②
第11回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.104-115.
細目レベル③
第11回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.104-115.
コマ主題細目
① 高齢者の心理的特徴 ② 認知症の定義とタイプ ③ 認知症の中核症状
細目レベル
① 高齢者の心理的特徴:高齢者には加齢による生理的変化があります。視覚の衰えとしては近くのものが見えにくくなる老眼や動体視力の衰えなどがあります。また、水晶体が白濁する白内障によって、全体がかすんで見えたり、あるいは窓ガラスが曇ったときに外の景色が見えにくくなるのと似たような状態になります。そのため、転倒のリスクが高まり、寝たきりになる原因となります。聴覚についても、小さな音や高い音が聞こえづらくなり、聴き間違いや聴き洩らしが増加することによって人間関係に影響が生じることになります。高齢者の記憶の特徴として、保持している情報をうまく取り出せなくなります。こうした想起の低下は加齢によって増加します。長期記憶のうち、エピソード記憶の低下は顕著ですが、意味記憶は加齢の影響をあまり受けません。
② 認知症の定義とタイプ:認知症はつぎの3つの点から定義されます。まず、獲得した記憶などの認知機能(学習や記憶、言語、注意など))が、以前の水準よりも明らかに低下していること。次に、認知機能の障害により、日常生活や社会生活に支障をきたしていること。3つめとして、それらの支障の背景に、アルツハイマー病のような変性疾患や、脳血管障害、外傷、その他の疾患などにより、脳に病的な変化が生じていることです。認知症の主なタイプとして、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症があります。日本において最も多いタイプはアルツハイマー型認知症で、次に多いのが血管性認知症です。アルツハイマー型認知症は脳内のアミロイドβタンパクの蓄積などによって神経細胞の脱落などが生じる変性疾患であり、血管性認知症は脳梗塞や脳出血等の脳血管障害によって生じます。
③ 認知症の中核症状: 認知症は、脳の病的な変化から認知機能障害が生じ、生活機能に障害が生じるという特徴があります。この認知機能障害と認知機能障害によって日常生活や社会生活における難しさが生じている状態(生活機能障害)を、認知症の中核症状といいます。認知症の中核症状として代表的なのは記憶障害ですが、その他に学習の障害、見当識障害、実行機能障害(遂行機能障害)、注意の障害、失語・失行・失認、視空間認知の障害・視知覚と連動した運動の障害、社会的認知の障害などがあります。
キーワード
① 認知症 ② アルツハイマー型認知症 ③ 血管性認知症 ④ レビー小体型認知症 ⑤ 中核症状
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「高齢者の心理的特徴」、「認知症の定義とタイプ」、「認知症の中核症状」について理解できているかを確認してください。キーワードである「認知症」、「アルツハイマー型認知症」、「血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「中核症状」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第12回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
12
認知症の理解と支援②
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第12回「認知症の理解と支援②」として、認知症高齢者の心理的特徴、認知症の人への支援、高齢者の介護について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第12回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)(2018) 福祉心理学 遠見書房 pp.128-139.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.116-129.
細目レベル②
第12文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)(2018) 福祉心理学 遠見書房 pp.128-139.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.116-129.
細目レベル③
第12回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)(2018) 福祉心理学 遠見書房 pp.128-139.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.116-129.
コマ主題細目
① 認知症高齢者の心理的特徴 ② 認知症の人への支援 ③ 高齢者の介護
細目レベル
① 認知症の人の心理的特徴: 認知症の原因はさまざまな疾患があり、行動・心理症状も一様ではありません。加齢による身体的な変化にも個人差がありますし、家族関係の影響によっても個人差が顕著になる場合があります。先入観は個人差を見落としやすくなるので気を付けなくてはなりません。認知症の人の行動には、これまでの経験の延長戦から理解する必要があります。これまでの仕事や家族関係、学校などのライフイベントが現在のその人の行動に影響を与えていることをふまえて理解する必要があります。高齢期には、仕事や役割の喪失、心身機能の低下、配偶者などの死といった喪失の体験が生じる時期であり、意欲の低下が生じやすい時期でもあります。認知症の人が楽しみしていること、やってみたいと思っていることがないかなどを把握し、それを活かした支援が必要になります。
② 認知症の人への支援: 認知症の人への支援にあたっては、その人の中核症状に応じた対応が求められます。複雑なことの理解が難しい場合は、情報を整理して伝えたり、メモを見せながら説明したり、判断が必要な場面では選択肢を示すなどです。できないことに対しては、症状に応じた対応をすることで支援し、できていることに積極的な評価をすることも必要です。日常生活の中で、できないことには工夫をこらした支援をすることで、生活機能障害の影響を低減することができます。認知症の人の支援は家族の負担も大きい場合が多く、家族だけで支援するには限界もあります。その一方で、認知症の人がその意思を尊重されて住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることも大切です。厚生労働省は、日常生活圏域のなかで住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供できる地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
③ 高齢者の介護:高齢者の介護には、食事、排せつ、外出、社会参加などの日常生活に支障や不自由を補うことによって、高齢者の生活を支援することです。家族による高齢者の介護は負担感を伴います。介護の負担感は高齢者虐待の発生要因にもなりかねないため、介護の負担感の軽減は家族と高齢者の双方にとって大切な問題です。介護負担の軽減方法としてソーシャルサポートが重要です。介護保険制度により介護サービスを利用することができますので、市区町村に申請をすると、地域包括支援センター(要支援者向けのケアプランを作成したり、高齢者に関する総合的な相談を担当する相談機関)や居宅支援事業所で介護サービス計画が作成され、介護サービスが利用できるようになります。
キーワード
① 地域包括ケアセンター ② 介護 ③ 高齢者虐待 ④ BPSD ⑤ パーソン・センタード・ケア
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「認知症高齢者の心理的特徴」、「認知症の人への支援」、「高齢者の介護」について理解できているかを確認してください。キーワードである「地域包括ケアセンター」、「介護」、「高齢者虐待」、「BPSD」、「パーソン・センタード・ケア」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第13回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
13
災害支援
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第13回「災害支援」として、災害の定義、被災者の心理状態、サイコロジカル・ファースト・エイドについて学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第13回文字教材
災害対策基本法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=336AC0000000223
細目レベル②
第12回文字教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.144-159.
細目レベル③
第12回文字教材
厚生労働省 心理的応急処置(Psychological First Aid : PFA)
https://www.mhlw.go.jp/content/000805675.pdf
コマ主題細目
① 災害の定義 ② 被災者の心理状態 ③ サイコロジカル・ファースト・エイド(Psychological First Aid : PFA)
細目レベル
① 災害の定義:災害対策基本法の第2条に、つぎのように災害の定義が示されています。災害とは、「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害をいう」。近年、世界規模で自然災害が起きていますが、日本でも、集中豪雨、土石流災害、地震や津波などが毎年のように発生しています。大きな被害をもたらした災害では、災害支援チーム等が支援のために被災地に入っています。東日本大震災の時には、全国の都道府県に所属する臨床心理士たちが、都道府県ごとにチームを編成し、被災地に赴きました。
② 被災者の心理状態:被災者の心理状態は、茫然自失期→ハネムーン期→幻滅期→再建期という4つの段階をたどって変化していくといわれています。災害後数時間から数日間は、災害が起こったこと自体を受け入れることが難しく、茫然自失の状態にあるといわれています。災害発生数日後から数週間ないし数か月の間は、被害への対応に積極的に取り組みます。この時期をハネムーン期といいます。しかし、災害発生後数週間から数年の単位で起こるのが幻滅期です。被災地以外の人々の関心が薄れていき、被災者は見捨てられたような気持ちを抱き、無力感や倦怠感に苛まれます。復旧が進み、被災者の生活再建への自信が向上してくる等の時期が再建期です。災害発生後の時間経過とともに、被災者のニーズも変化していくので、支援者は被災者のニーズをくみ取りながら対応してく必要があります。
③ サイコロジカル・ファースト・エイド(Psychological First Aid : PFA):2011年にWHO版PFAが公開され、国際的に普及されています。PFAとは、危機的な出来事に見舞われて、苦しんでいる人の心理的回復を支えるための、人道的、支持的、かつ実際の役に立つ様々な支援をまとめたものです。心理的(サイコロジカル)という言葉を使っていますが、社会的生活をささえるための支援も含まれています。また、災害弱者や支援者自身のケアもできるように工夫されています。PFAは専門家でなくてもできますし、専門家が行うカウンセリングとは異なります。責任ある支援を行うために必要な視点として、安全・尊厳・権利を尊重する、相手の文化を考慮した行動をする、自分自身のケアをするなどのガイドが記載されています。災害支援に必要な知識なので、PFAについて説明します。
キーワード
① 災害 ② 茫然自失期 ③ ハネムーン期 ④ 幻滅期 ⑤ PFA
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「災害の定義」、「被災者の心理状態」、「サイコロジカル・ファースト・エイド(Psychological First Aid : PFA)」について理解できているかを確認してください。キーワードである「災害」、「茫然自失期」、「ハネムーン期」、「幻滅期」、「PFA」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第14回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
14
多職種連携による支援
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第14回「多職種連携による支援」として、福祉心理学における相談・支援、福祉心理相談・支援の多職種連携、福祉心理相談・支援の多職種連携による支援について学ぶことを目的とします。
細目レベル①
第14回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)2018 福祉心理学 遠見書房 pp.181-192.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.160-173.
細目レベル②
第14回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)2018 福祉心理学 遠見書房 pp.181-192.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.160-173.
細目レベル③
第14回文字教材
野島一彦・繁桝算男(監修)2018 福祉心理学 遠見書房 pp.181-192.
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修) 2021 福祉心理学 ミネルヴァ書房 pp.160-173.
コマ主題細目
① 多職種連携に関わる専門職とその役割 ② 多職種連携とチームアプローチ ③ 多職種連携による支援のあり方
細目レベル
① 多職種連携に関わる専門職とその役割: 福祉現場における対象者は、身体的、精神的、社会的な支援を必要としているため、それらの包括的支援が求められます。したがって、それぞれの分野の専門職の関りが必要となるため、多職種での支援と連携が不可欠なのです。保健医療福祉分野で多職種連携に関わる専門職種は、公認心理師の他に、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士などがあります。これらの国家資格を有する専門職以外にも、さまざまな職種の人たちが連携、連携しています。たとえば、児童福祉分野では、行政機関、学校の教職員、警察、児童相談所や少年鑑別所の職員などとも連携しています。
② 多職種連携とチームアプローチ: さきほども述べたように、支援を必要とする対象者は、身体的、精神的、社会的な課題を複雑に絡み合った状態で抱えていることが多いのです。福祉心理学に関係する相談・支援における相談内容は、人が生活するなかで、子どもの成長・発達、人間関係(親子関係、友人関係、職場など)、教育制度、福祉制度などの問題から生じています。当事者のニーズに寄り添いながら、それらのニーズに関係する専門職の支援が必要となりますが、支援するうえでは自立支援を心がけます。状況によっては、アウトリーチという手法での支援も行われます。それぞれの専門職からの支援がバラバラに行われるのではなく、お互いに連絡・調整などを行い、協力関係を通じて支援していくことで、より効果的な支援につながります。このように、多くの職種の人たちが、ある目的を達成するために連携して取り組むことをチームアプローチといいます。
③ 多職種連携による支援のあり方:福祉心理相談・支援は相談内容によって、二者による連携支援が良い場合や多職種による連携が良い場合などがあります。また、連絡・調整による連携からチームによる連携支援まで、有効な連携支援の方法は相談内容によって異なります。福祉心理相談・支援において大切なことは、当事者がより良く生きていけるように、当事者のニーズを理解・把握すること、連携する支援者同士の信頼関係を構築すること、当事者と支援者との信頼関係を構築すること、連携による支援の方法について慎重に検討することなどです。多職種での連携を進めていくうえで、公認心理師が心がけておくとよいこととして、連携する専門家や関係機関についての知識と理解、連携する担当者同士の信頼関係の構築、専門職としての姿勢・心構えの理解、連携する担当者との定期的な交流などが考えられます。
キーワード
① 多職種連携 ② 自立支援 ③ アウトリーチ ④ チームアプローチ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「多職種連携に関わる専門職とその役割」、「多職種連携とチームアプローチ」、「多職種連携による支援のあり方」について理解できているかを確認してください。キーワードである「多職種連携」、「自立支援」、「アウトリーチ」、「チームアプローチ」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
予習課題:第15回のコマシラバスのうち、特に「コマ主題細目」と「細目レベル」を熟読してきてください。また、どのようなキーワードがあるかをあらかじめ知っておくと、授業の理解も進みやすいので、キーワードにも目を通してきてください。
15
まとめ③
科目の中での位置付け
この科目は公認心理師関連科目であり、福祉現場における問題や背景、心理社会的課題および必要な支援について理解することを目的とします。第1回はオリエンテーションを行った後、福祉の基本的理念および現代社会の課題について学びます。第2回から4回で「児童虐待の理解と支援」、第5回は第1回から第4回までのまとめのコマとします。第6回および第7回で「社会的養護の課題と支援」、第8回で「夫婦・カップル間暴力への支援」、第9回で「貧困家庭への支援」について学びます。第10回は第6回から第9回までのまとめのコマとします。第11回および第12回は「認知症の理解支援」、第13回は「災害支援」、第14回は「多職種連携による支援」について学びます。第15回は第11回から第14回までのまとめのコマとします。本コマは、第15回「まとめ③」として、第11回から第14回で「認知症の理解と支援」、「災害支援」、「多職種連携による支援」について学んだ知識を整理する、まとめのコマとします。
細目レベル①、②、③
第15回文字教材
コマ主題細目
① 認知症の理解と支援 ② 災害支援 ③ 多職種連携による支援
細目レベル
① 認知症の理解と支援: 認知症は、獲得した記憶などの認知機能が、以前の水準よりも明らかに低下していること、認知機能の障害により、日常生活や社会生活に支障をきたしていること、それらの支障の背景に、変性疾患や脳血管障害、外傷、その他の疾患などにより、脳に病的な変化が生じていること、以上の3点によって定義されます。認知症の主なタイプとしては、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症があります。認知症の人への支援にあたっては、その人の中核症状に応じた対応が求められます。認知症の人がその意思を尊重されて住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができるように、厚生労働省は、日常生活圏域のなかで住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供できる地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
② 災害支援:災害とは、暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害をいいます。大きな被害をもたらした災害では、災害支援チーム等が支援のために被災地に入ります。被災者の心理状態は、茫然自失期→ハネムーン期→幻滅期という3つの段階をたどって変化していくといわれています。災害発生後の時間経過とともに、被災者のニーズも変化していくので、支援者は被災者のニーズをくみ取りながら対応してく必要があります。サイコロジカル・ファースト・エイド(Psychological First Aid : PFA)とは、危機的な出来事に見舞われて、苦しんでいる人の心理的回復を支えるための、人道的、支持的、かつ実際の役に立つ様々な支援をまとめたもので、災害支援に参加する場合はPFAを心がける必要があります。
③ 多職種連携による支援:福祉現場において支援を必要とする対象者は、身体的、精神的、社会的な課題を複雑に絡み合った状態で抱えていることがあります。福祉心理学に関係する相談内容は、人が生活するなかで、子どもの成長・発達、人間関係(親子関係、友人関係、職場など)、教育制度、福祉制度などの問題から生じています。当事者のニーズに寄り添いながら、それらのニーズに関係する専門職の支援が必要となりますが、支援するうえでは自立支援を心がけます。状況によっては、アウトリーチという手法での支援も行われます。それぞれの専門職がお互いに連絡・調整などを行い、協力関係を通じて支援していくことで、より効果的な支援につながります。このように、多くの職種の人たちが、ある目的を達成するために連携して取り組むことをチームアプローチといいます。
キーワード
① アルツハイマー型認知症 ② 地域包括ケアシステム ③ サイコロジカル・ファースト・エイド(PFA) ④ アウトリーチ ⑤ チームアプローチ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題
復習課題:本コマのコマ主題細目である「認知症の理解と支援」、「災害支援」、「多職種連携による支援」について理解できているかを確認してください。キーワードである「アルツハイマー型認知症」、「地域包括ケアシステム」、「サイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)」、「アウトリーチ」、「チームアプローチ」を説明できますか?説明できない場合や理解が不十分なところは教材の該当部分を熟読してください。また、小テストで間違った問題は教材の該当部分を読み直して確認してください。最後に、再度、コマ主題細目およびキーワードについて、それぞれ説明できるかを確かめましょう。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
福祉心理学とは何か
福祉心理学とは何か、どのような対象者に対して、何を目指して支援を行うのか、さらにはどのような支援を行うのか等について、200文字程度で説明できるようになってください。また、福祉心理学における相談・支援では、対象者への適切なアセスメントが必要になります。相談・支援のニーズのある対象者への理解を深め、より適切な支援ができるようになることも必要です。福祉心理学に期待されることについて、200文字程度で説明できるようになってください。
福祉心理学、ウェルビーイング、アセスメント
10
1回
児童虐待
児童虐待には4つの類型(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)がありますが、それぞれの類型について、100文字程度で説明できるようになってください。家庭の状況によってはどの家庭でも虐待が発生する可能性があります。これらのことを理解し、リスクの高い家庭に気づく力が必要です。虐待の発生要因について、400文字程度で説明できるようになってください。虐待的家庭環境で成長することにより、反応性愛着障害、脱抑制型対人交流障害、トラウマ、PTSD、解離、喪失、虐待関係の反復傾向など、さまざまな影響があります。これらについて、それぞれ100文字程度で説明できるようになってください。
身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待、反応性愛着障害、脱抑制型対人交流障害
20
2回、3回、4回
児童虐待とDV、貧困
DVの発生している家庭では、子どもへの暴力が起こりやすいことがわかっています。子どもに対して直接の暴力がなくても、子どもの面前でパートナーに暴力をふるう(面前DV)と、心理的虐待になります。DVとはどういうものかについて、また、DVの発生要因について、それぞれ200文字程度で説明できるようになってください。貧困も虐待発生リスク要因のひとつになりますが、貧困は、絶対的貧困、相対的貧困、相対的剥奪などの側面から考えることができます。これら3つの側面について、それぞれ100文字程度で説明できるようになってください。
DV、絶対的貧困、相対的貧困、相対的剥奪
10
2回、8回、9回
社会的養護
児童福祉法の第2条に「国及び地方自治体は,児童の保護者とともに,児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」とあります。家庭で子どもを養育できない場合における社会の責任が示されているのです。社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。社会的養護は家庭養護と施設養護に分けられます。社会的養護、家庭養護について、それぞれ100文字程度で説明できるようになってください。また、施設養護については200文字程度で説明できるようになってください。
社会的養護、家庭養護、施設養護、生活の中の治療、リービングケア
20
6回、7回
認知症
認知症の主なタイプとして、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症があります。これらのタイプについて、それぞれ100文字程度で説明できるようになってください。また、認知症の中核症状について、200文字程度で説明できるようになってください。認知症の人の支援をしている家族の負担は大きいため、地域で一体的に支援を提供できるように、地域包括ケアシステムの構築が進んでいます。この地域包括ケアシステムについて、100文字程度で説明できるようになってください。
認知症、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、中核症状、地域包括ケアシステム
20
11回、12回
災害支援
集中豪雨、土石流災害、地震や津波などが毎年のように発生しています。大きな被害をもたらした災害では、災害支援チーム等が支援のために被災地に入っています。被災者の心理状態は、時間の経過とともに変化していくことを理解することは、災害支援にとって大切です。被災者の心理状態の変化について、200文字程度で説明できるようになってください。WHOがサイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)を公開していますが、このPFAは災害支援に必要な知識です。PFAとはどのようなものか、100文字程度で説明できるようにしてください。
茫然自失期、ハネムーン期、幻滅期、サイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)
10
13回
多職種連携
福祉現場における対象者は、身体的、精神的、社会的な支援を必要としているため、それらの包括的支援が求められます。したがって、それぞれの分野の専門職の関りが必要となるため、多職種での支援と連携が不可欠です。多職種連携に関わる国家資格の専門職種も多様ですが、それ以外にも行政機関、学校の教職員、警察、児童相談所・少年鑑別所の職員などがあります。そこで、多職種連携とは何か、200文字程度で説明できるようにしてください。また、多職種連携を進めていくうえで、公認心理師が心がけておくとよいことについて、100文字程度で説明できるようにしてください。
多職種連携、自立支援、アウトリーチ、チームアプローチ
10
14回
評価方法
期末試験100%
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
各回の授業までに配布される文字教材を使用します。
参考文献
①野島一彦・繁桝算男(監修)(2018)福祉心理学. 遠見書房、②下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫(監修)(2021)福祉心理学. ミネルヴァ書房、③西澤 哲(1994)子どもの虐待―子どもと家族への治療的アプローチ―. 誠信書房.
実験・実習・教材費