区分
心理学リサーチスキル科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
SDGs力
科学コミュニケーション力
研究力
カリキュラム・ポリシーとの関係
教養
応用力
実践力
科目間連携
総合心理力
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
科目の目的
心理学研究においては、論文の読解や研究計画の立案に際し、データの取り扱い(サンプルサイズの設定、分析手法の選択、結果の解釈)に関する統計的知識が不可欠である。本授業の目的は、これらを自律的に実践できる基礎的能力を修得することである。
到達目標
本授業では統計の基礎として、代表値、図表の読解、データの種類、確率などについて理解を深め、統計についての思考力、実際の問題を統計的に解決する力を身に着ける。加えて、具体的目標として統計検定4級の取得を目指す(受験日:8月9日)。
科目の概要
本科目では、統計学の基礎を段階的に学習し、データの理解と分析の基本的能力の修得を目的とする。初回にイントロダクションを行い、第2回では四則演算や統計記号の復習を通じて基礎技能を確認する。第3回では統計分析の導入として基本的なグラフの読み方・作成方法を学び、第4回では演習問題およびCBT形式への慣れを図る。第5回から第7回にかけては、データの種類(質的・量的)とそれぞれの分析手法について体系的に理解し、第8回で演習を通じて定着を図る。続く第9回では時系列データ、第10回では確率の基礎を扱い、第11回で演習を行う。第12回では標本調査とデータ収集方法を学び、第13回で復習と演習を実施する。第14回では全範囲の総合演習を行い、第15回で全体の振り返りとまとめを行うことで、統計的思考の基礎的枠組みを総合的に修得する。
科目のキーワード
統計、図表、計算
授業の展開方法
本講義では、パワーポイントや板書を併用して講義を進める。講義毎に授業レジュメを配布するが(オンライン上での転載厳禁)、受講生自身で授業についてのノートを作成することを推奨する。授業に関する資料がある場合は適宜配布する。講義の最後に、小テストを実施する。質問については、内容により次回講義の冒頭でフィードバックを行う。また、区切りごとに中テストを実施し、身についている程度を確認してもらう。
オフィス・アワー
八木彩乃:※まずはメールでご連絡ください。授業前後に声をかけて頂いても構いません。
前期:水曜昼・3限
後期:水曜昼・3限
久保寺俊朗:前期:火曜3限
後期:火曜3限
新岡陽光:前期:水曜3限・4限
木曜昼~4限
後期:火曜2限~3限
木曜2限~3限
岸本励季:※できるだけ、アポイントを取ってください。
前期:月曜3限~5限
火曜1~5限
水曜1限・3~5限
木曜1限~5限
後期:月曜3限~5限
火曜3限~5限
水曜3限~5限
木曜昼~4限
金曜3限~5限
科目コード
RU1011
学年・期
1年・前期
科目名
心理データの基礎Ⅰ(心理学統計法)
単位数
2
授業形態
講義
必修・選択
必修
学習時間
【授業】90分×15 【予習】90分以上×15 【復習】90分以上×15
前提とする科目
展開科目
関連資格
担当教員名
八木彩乃・久保寺俊朗・新岡陽光・岸本励季
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
イントロダクション
科目の中での位置付け
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「心理学」…ひとの心をあつかう学問はいかにも""文系""的で、数なぞとは縁がなさそうに思えます。しかし、心理学の論文を見てみると、そこには驚くほどの「データ」と「分析」の記述があります。じつは、現代の心理学では、心理学の研究と数(具体的には統計分析)は切っても切り離せない仲なのです。そこで、第1回では、心理学でなぜ統計が大事なのか、皆さんが今後心理学の研究をするためには、どのくらい身に着ける必要があるのかを確認していきます。
この授業は「数学」が苦手だった人を想定した、基盤づくりから始める内容になっています。分からなければ教員に遠慮なく確認し、つまづきを一つずつ解消していきましょう。また、数学が得意な人向けのコーナーも準備する予定です。どのような授業構成になるかは初回で説明するので、よく確認してください。
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※教科書を2冊とも持ってきてください。
①改訂版 統計検定4級対応 データの活用
②統計検定3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
コマ主題細目
① なぜ、統計を学ぶのか? ② 統計検定とCBT試験について ③ PPDACサイクル ④ 記述統計と推測統計
細目レベル
① 心理学における経験的研究を科学的に成立させるために、統計を理解することは重要である。心理現象は個人差や測定誤差を伴うため、単なる観察や直感では一般化可能な知見を導出できない。統計学は、仮説の検証や効果の大きさの評価、偶然性の統制を可能にし、データに基づく妥当な推論を支える。また研究計画の段階においても、適切なサンプルサイズの設定や実験デザインの構築に不可欠である。
② 統計検定は、統計学の知識およびデータ分析力を客観的に評価する資格試験であり、基礎から応用まで複数の等級が設定されている。受験者は確率論、推測統計、データの可視化などに関する理解を問われる。また、CBT(Computer Based Testing)試験は、コンピュータ上で実施される試験方式であり、試験会場に設置された端末を用いて解答する。統計検定においてもCBT方式の導入が行われている。
③ PPDACとは、統計的問題解決の体系的枠組みであり、Problem(問題定義)、Plan(調査計画)、Data(データ収集)、Analysis(分析)、Conclusion(結論)の五段階から構成される。まず研究目的や仮説を明確化し、適切なデータ収集方法を設計する。次に得られたデータを整理・分析し、統計的手法を用いて知見を抽出する。最終的に分析結果を解釈し、研究課題に対する妥当な結論を導出する。この循環的プロセスは、再検証や改善を可能にする点でも重要である。
④ 統計分析は大別して、記述統計と推測統計の二領域から構成される。記述統計は、収集されたデータの特徴を整理・要約し、その分布や傾向を把握することを目的とするものであり、平均値や中央値などの代表値、分散や標準偏差といった散布度、さらには図表による可視化などが含まれる。一方、推測統計は、標本データに基づいて母集団の性質を推定し、仮説検定などを通じて一般化可能な結論を導出する方法論である。心理データの基礎Ⅰでは、これら統計分析の基礎として、まず記述統計に焦点を当て、データの整理・要約および解釈の基本的手法について段階的に理解を深めることを目的とする。これにより、後期の心理データの基礎Ⅱの学習に必要な基盤的知識の修得を図る。
キーワード
① 統計分析 ② 統計検定 ③ PPDACサイクル ④ 記述統計 ⑤ 推測統計
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:指定の教科書(「データの活用」)の目次を確認し、最初から最後のページまで、どのような構成になっているのか目を通しておく。まえがきから10pまで読んでおく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
2
数と演算
科目の中での位置付け
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今回は、統計学を学ぶ前に、数のあつかい方や演算の方法といった、基本の基本をおさらいします。具体的には、「+」「-」「÷( / )」「×( * )」といった演算記号を用いた四則演算(足し算, 引き算, 割り算, 掛け算)や平方根(√)、四捨五入、数の大小(<、>、=)、小数点のあつかい方などを復習していきます。なぜそんな当たり前のことを?を思うかもしれませんが、意外と、なんとなくで覚えているルールが間違っていたりするのです。そしてその覚え間違いが、実験の分析結果を理解したり、レポートを書いたりする上で、長い苦しみを生んでしまうこともあります。
まずは確実にあしもとを確認していきましょう。
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※電卓(統計検定に持ち込み可能なタイプ。普通電卓 or 事務電卓)を必ず持ってきてください。具体的にどのような電卓がよいか、自信がない方は、第1回での説明を聞いた後、第2回までに用意してください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓(一般電卓・事務用電卓)
コマ主題細目
① 演算記号、数の扱い方 ② 四則演算、演算の順番 ③ 電卓の扱い
細目レベル
① 統計の学習においては、基本的な演算記号と数値処理の規則を正確に理解することが不可欠である。演算記号には、加減乗除(+、-、×、÷)に加え、平方根(√)、数の大小(<、>、=)や平均値を示す記号などが含まれ、これらは数式の簡潔な表現と厳密な意味伝達を可能にする。また四捨五入は、測定値や計算結果を一定の桁数に丸める操作であり、統計的報告における一貫性と可読性を高める役割を持つ。その他にも、小数点以下桁数、有効桁数などが何を表しているかの理解も問われる。これらの意味を正確に把握することは、後続の統計解析を適切に遂行するための前提となる。
② 統計の基礎として、四則演算(加法・減法・乗法・除法)の正確な理解と運用は不可欠である。加法と減法はデータの合計や差異の把握に用いられ、総和や変化量の算出に直結する。乗法は割合や拡大・縮小の関係を扱う際に重要であり、例えば平均値の算出過程や確率の計算に関与する。除法は比率や単位当たり量を求める操作であり、平均値や密度、割合の導出に不可欠である。さらに、演算の順序(括弧、乗除、加減)を遵守することは、計算結果の一貫性と再現性を確保するうえで重要である。統計処理では複数の演算が組み合わされるため、途中計算の誤りが最終結果に大きく影響する点にも留意する必要がある。これら四則演算の確実な運用は、記述統計や推測統計といったより高度な分析の基盤を形成する。
③ 統計の学習においては、電卓の適切な操作技能が計算の正確性と効率性を左右する。まず、四則演算や括弧の使用による演算順序の制御を正しく理解することが重要である。また、メモリー機能(M+、M-、MRなど)を活用することで、中間結果を保持しつつ複雑な計算を整理できる。さらに、桁数表示や四捨五入の設定を確認し、統計的報告に適した精度で数値を扱う必要がある。これらの基本操作に習熟することは、計算ミスの防止と作業効率の向上に寄与する。
キーワード
① 四捨五入 ② 有効桁数 ③ 演算記号 ④ 四則演算 ⑤ 演算の順序
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:四則演算の基本的なルールについて確認しておく。電卓(一般電卓、事務用電卓が対象。関数電卓は不可)を準備し、基本的な機能を確認しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
3
統計分析~基本的なグラフ
科目の中での位置付け
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心理学の研究では、明らかにしたいこと(仮説)が実際にどうなっているのかを確認するために、データを集めて分析します。このとき、適切にデータを集めて、適切にデータを処理しないと、どんなによい分析をしたとしても、実際を反映していない結果になってしまいます。データの適切な集め方については調査・実験・研究法の授業で教わります。この授業では、集めたデータの適切な扱い方(後々には適切な分析のしかた)を学んでいきます。
統計分析においては、データがどのくらい集まったかを「度数」、それらの値はどのくらいばらついているかを「分布」と呼びます。この度数や分布といった情報を、ルールに従ってまとめたり、数的処理をしたり、グラフ化したりすることで、集めたデータはどのような特徴をもっているかを理解していきます。この作業は分析する前の大事な準備となるので、確実に、手抜かりなく行えるようにしていきましょう。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 度数と分布 ② データとグラフ ③ グラフの読み解き
細目レベル
① 統計分析においては、まず観測値を適切に記録することにより、分析の基盤となるデータを準備することが重要である。各値の出現回数は度数と呼ばれ、データのばらつきは分布として捉えられる。さらに、各度数をデータ全体の総件数で除したものは相対度数といい、全体に対する割合としてデータの位置づけを明確にする指標である。これらの情報はグラフを用いて視覚的に表現されることが多く、一般に縦軸には件数や割合などの観測値、横軸にはデータの区分や種類が配置される。
② 収集されたデータ全体の特徴を視覚的に理解しやすくするために、グラフによる可視化が広く用いられる。グラフはデータの種類や分析目的に応じて適切に選択する必要がある。本授業では基本的なグラフとして、数量の大小を比較する棒グラフ、時間的変化を示す折れ線グラフ、これらを組み合わせた複合グラフを取り上げる。さらに、構成比を示す円グラフや帯グラフ、そのほかに幹葉図などについても概説し、データ表現の基礎的理解を深める。
③ 「数字はうそをつかない」としばしば言われるが、実際には数字の提示方法や解釈の仕方によって、受け手に誤解を与える可能性がある。特にグラフは、数値を視覚的に表現することで直観的理解を促進する一方、その見やすさゆえに細部の検討が省略されやすいという側面を持つ。例えば、軸のスケールや単位、基準値の設定、グラフの幅や切り取り方によって、実際以上に差異が強調されたり、逆に過小評価されたりすることがある。このような表現上の操作は、意図的である場合も含め、受け手の判断を誘導し得る。したがって、適切な統計的知識を身につけることにより、グラフの前提や構成を批判的に検討し、提示された情報を正確に読み解く力を養うことが重要である。これにより、不適切または誘導的な表現に左右されない判断が可能となる。
キーワード
① 度数 ② 分布 ③ 棒グラフ ④ 折れ線グラフ ⑤ 幹葉図
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.8~p.49のうち、特にp.8~p.31に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
4
「統計の役割」についての練習問題
科目の中での位置付け
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1~3回までは、統計分析の入り口に立つため、統計の役割や基本的な考え方、また数の扱い方の基礎(四則演算など)を確認してきました。これらはおよそ、教科書①の第1章「統計の役割」に相当します。今回の授業では、「統計の役割」に関する問題を、本番に近い形式で解いていきます。本番では、指定された機能の電卓と筆記用具、計算用紙のみで、問題を解く必要があります。同じ環境に出来るよう、準備をして、授業に臨みましょう。
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※電卓を必ず持ってきてください。
※「教科書①」「教科書②」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 「統計の役割」についての練習問題 ② CBT試験の受験に際して ③ 練習問題の解説
細目レベル
① 統計の役割と基礎的な統計的思考の理解が問われる。まず、統計が必要とされる理由や、個人差・測定誤差を踏まえたデータに基づく推論の意義についての理解が確認される。さらに、記述統計と推測統計の違いや、平均値・分散などの基本概念に関する理解が求められる。加えて、度数・相対度数・分布といったデータの整理方法や、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、幹葉図などの適切な使い分けについても問われる。さらに、グラフの読み取りにおいて、軸や単位、スケールの設定に注意し、誤解を招く表現を批判的に検討する力も評価される。これらを通して、統計的にデータを適切に理解・解釈する基礎力が総合的に測定される。
② CBT方式では、コンピュータ画面上で問題の閲覧および解答を行い、選択式を中心とした形式が採用される。解答の修正や見直しは画面操作により容易に行える一方、操作に不慣れな場合は時間を要する可能性があるため、事前に基本的な操作に慣れておくことが望ましい。また、試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。
③ 演習問題の理解を深めるために、解答後の自己採点を各自で実施する。これにより、自身の理解度や誤答の傾向を把握することを目的とする。続いて、全体に対して問題の解説を行うため、正答できた問題についても必ず内容を確認することが求められる。既に解けた問題であっても、より適切あるいは効率的な解法が提示される場合があり、理解の深化につながる。また、解答に至らなかった問題や自信の持てない問題については、該当するテーマの資料や教科書を再確認し、理解の補強を行うことが重要である。さらに、解説に不明点や疑問が残る場合には、遠慮せず教員やメンターに再度質問し、十分な理解に到達することが推奨される。
キーワード
① 統計分析 ② 記述統計 ③ 度数 ④ 分布 ⑤ グラフ・表
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.1~p.49を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第1~3回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
5
データの種類・質的データの分析
科目の中での位置付け
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データには、どのようにそれを扱えるかによって、“種類”があります。たとえば、クラス全員の身長の順番(位)と、クラス全員の身長(㎝)というデータは、データの種類が異なります。このとき、身長の順番というデータは「1位という数字と4位という数字で足し算をしたら5位でした」というように扱うことはできません。このように、集めたデータが「数字」であるからといって、足し算や引き算が出来る場合と、出来ない場合があります。これを、量的データ、質的データと呼びます。
第5回では、データの種類について区別できるようになること、また質的データはどのように扱うのかについて、学んでいきます。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 質的/量的データとは ② 質的データにおける図表 ③ 行・列比率
細目レベル
① 統計分析においては、扱うデータの種類を正確に理解することが基礎となる。データは大きく量的データと質的データに分類される。量的データは数値として測定・計量可能なデータであり、身長や体重、得点、反応時間などが該当する。これらは加減乗除などの演算が可能であり、平均値や分散といった統計量の算出に用いられる。一方、質的データは性別や血液型、カテゴリー分類などのように、数値そのものに数量的意味を持たないデータであり、主に分類や比較のために用いられる。質的データはさらに名義尺度や順序尺度に区分されることもある。適切な統計手法やグラフの選択はデータの種類に依存するため、これらの区別を理解することは、正確なデータ分析と解釈の前提となる。
② 質的データの分析においては、各カテゴリの出現状況を整理し、視覚的に把握しやすく示すことが重要である。その基本となるのが度数分布表であり、各カテゴリーに属するデータの件数(度数)を一覧化することで、全体の構成を明確にする。これを基に、視覚的表現として絵グラフや棒グラフが用いられる。絵グラフは直感的理解を促す一方、数量の厳密な比較には棒グラフが適しており、各カテゴリの大小関係を明確に示すことができる。さらに、度数の大きい順に並べた棒グラフと累積比率を組み合わせたパレート図は、重要な項目を特定する際に有効である。これらの図表を適切に使い分けることで、質的データの特徴を効果的に把握することが可能となる。
③ さらに、質的データの分析においては、複数のカテゴリ変数の関係性を把握するためにクロス集計表が用いられる。クロス集計表は、二つ以上の質的変数を行と列に配置し、それぞれの組み合わせにおける度数を示すことで、変数間の関連性や分布の偏りを明らかにするものである。さらに、単なる度数だけでなく、行比率および列比率を算出することで、より精緻な解釈が可能となる。行比率は各行の合計を基準として各セルの割合を示し、列比率は各列の合計を基準として割合を示す。これにより、特定の条件下での分布や、カテゴリ間の比較が容易になる。これらの手法を適切に用いることで、質的データの構造を多角的に理解することが可能となる。
キーワード
① 質的データ ② 量的データ ③ 度数分布表 ④ クロス集計表 ⑤ 行比率/列比率
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.51~p.75のうち、特にp.51~p.65に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
6
量的データの分析 1
科目の中での位置付け
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データの種類について、今回は「量的データ」を学んでいきます。量的データはさらに、得られたデータの性質によって、どのように分析したり、グラフで表したりするかが変わってきます。複雑な部分ですが、今後の統計分析や⼼理学の研究において⼤事な部分でもあるので、しっかり理解していきましょう。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 連続データ・離散データ ② 度数分布表・ヒストグラム ③ 相対度数・累積度数
細目レベル
① 量的データは、その取り得る値の性質に応じて、離散データと連続データに分類される。離散データとは、飛び飛びの値をとるデータであり、通常は整数で表される。例えば、人数や回数、誤答数などが該当し、値の間に連続的な中間値を想定しない点に特徴がある。一方、連続データは一定の範囲内で連続的に値をとり得るデータであり、身長や体重、時間、温度などがこれに含まれる。これらは測定精度に応じて任意の細かさで値を表現できる点に特徴がある。離散データと連続データの区別は、適用すべき統計手法やグラフ表現の選択に影響を与えるため、分析の前提として正確に理解しておくことが重要である。
② 量的データの整理と表現においては、度数分布表とその可視化手法が基本となる。度数分布表は、各値あるいは区間ごとの出現回数(度数)を整理したものであり、データの全体像を把握するために用いられる。離散データの場合は、質的データと同様に各値ごとに度数を集計し、それを棒グラフによって表現することで、値の大小関係や分布の様子を視覚的に確認できる。一方、連続データでは、一定の範囲で区切った階級ごとに度数を集計する。この際、適切な階級幅を設定し、各階級の代表値として階級値を定めることが重要である。これを視覚化したものがヒストグラムであり、分布の形状を把握するのに有効である(詳細は後に扱う)。ヒストグラムは、連続型の量的データに対する度数分布表を視覚的に表現した図であり、各階級に対応する度数を柱の面積によって示す点に特徴がある。横軸には階級を示す数値が配置され、縦方向には度数(あるいは度数密度)が反映される。ヒストグラムを読む際には、データが集中している箇所である峰(ピーク)に注目することが重要であり、ピークが一つのものは単峰性、複数存在するものは多峰性と呼ばれる。また、分布の形状が左右対称とは限らず、どちらか一方の裾が長く伸びる場合もあり、これは分布の偏り(歪み)を示している。さらに、他の値から大きく離れた外れ値の存在もヒストグラム上で確認できる。これらの特徴を総合的に捉えることで、データの構造的理解が可能となる。
③ 統計においては、データの分布と位置関係を把握するために複数の指標が用いられる。まず相対度数は、各値や階級の度数を全体の総数で除したものであり、全体に対する割合を示す。累積度数は、小さい値から順に度数を加算したものであり、ある値以下に含まれるデータ数を示す。これを体系的に整理したものが累積度数分布である。さらに、累積度数を総数で除したものが累積相対度数であり、割合としての蓄積状況を把握できる。これをグラフ化した累積相対度数グラフは、分布の全体像や特定範囲の割合を視覚的に理解するのに有効である。また、パーセンタイルはデータを小さい順に並べた際の位置を百分率で示す指標であり、中央値(第50パーセンタイル)など、データの位置づけを明確にするために用いられる。これらの概念は分布理解の基盤を成す。
キーワード
① 離散データ ② 連続データ ③ ヒストグラム ④ 相対度数 ⑤ 累積度数
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.76~p.96のうち、特にp.76~p.89に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
7
量的データの分析 2
科目の中での位置付け
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引き続き、量的データの扱い⽅や図表での表し⽅について、学んでいきます。今回は、データを扱ったニュースなどでよくきく「平均値(それを含む代表値)」や「分布」について、具体的に学んでいきます。また、それらを図表に⽰すときのルールを理解することで、”データを使ったおはなし”を適切に理解し、惑わされないような知識を⾝に着けていきましょう。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 代表値の算出 ② 代表値と分布の関係 ③ 量的データで扱われる図表
細目レベル
① 統計分析においては、データの特徴を要約する基本統計量として代表値が用いられる。代表値には主に平均値、中央値、最頻値がある。平均値は、すべてのデータの合計をデータ数で除することにより求められ、全体の中心的傾向を示す最も一般的な指標である。中央値は、データを小さい順に並べた際の中央に位置する値であり、データ数が偶数の場合は中央の2値の平均をとる。外れ値の影響を受けにくい点が特徴である。最頻値は、最も頻繁に出現する値であり、特に質的データや分布の形状把握に有用である。これらの代表値はそれぞれ異なる性質を持つため、データの特性に応じて適切に使い分けることが重要である。
② データの分布形状は代表値(平均値・中央値・最頻値)の関係に反映される。分布が左右対称に近い場合、これら三者はほぼ一致する(平均値≒中央値≒最頻値)。一方、分布が歪むと関係は変化する。右方向に歪んだ分布(正の歪度)では高い値側に裾が伸びるため、外れ値の影響を受けやすい平均値が最も大きくなり、最頻値<中央値<平均値となる。逆に左方向に歪んだ分布(負の歪度)では低い値側に裾が伸び、平均値が引き下げられるため、平均値<中央値<最頻値となる。また、データのばらつきを示す基本的指標として範囲(レンジ)があり、最大値から最小値を引くことで求められる。範囲は分布の広がりを簡便に把握できる一方、外れ値の影響を強く受ける点に注意が必要である。
③ 量的データの分析では、分布や関係性を多角的に把握するために、度数分布表や棒グラフ・ヒストグラム以外にも、多様な図表・指標が用いられる。ドットプロットは各観測値を点で示し、データの集中や外れ値を直観的に確認できる。四分位数はデータを四等分する位置を示し、第1四分位数から第3四分位数までの範囲(四分位範囲)はばらつきの指標となる。パーセント点は特定の割合に対応する位置を示し、分布内での相対的位置づけを把握するのに有効である。累積度数グラフはデータの蓄積状況を可視化し、全体に対する割合の変化を示す。さらに、箱ひげ図は四分位数や中央値、外れ値をまとめて示す図であり、分布の概要を簡潔に表現できる。散布図は2変数の関係を点で示し、相関や傾向の有無を視覚的に把握するために用いられる。これらを適切に使い分けることで、データの構造的理解が深まる。
キーワード
① 基本統計量(要約統計量) ② 平均値 ③ 中央値 ④ 最頻値 ⑤ 範囲
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.97~p.129のうち、特にp.97~p.119に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
8
「データのばらつきの表し方」についての練習問題
科目の中での位置付け
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5~7回では、データはどのような種類があり、それぞれどのように表現され、扱われるのかを確認してきました。これらはおよそ、教科書①の第2章「データのばらつきの表し方」に相当します。今回の授業では、「データのばらつきの表し方」に関する問題を、本番に近い形式で解いていきます。本番では、指定された機能の電卓と筆記用具、計算用紙のみで、問題を解く必要があります。同じ環境に出来るよう、準備をして、授業に臨みましょう。
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※電卓を必ず持ってきてください。
※「教科書①」「教科書②」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 「データのばらつきの表し方」についての練習問題 ② CBT試験の受験に際して ③ 練習問題の解説
細目レベル
① 質的データおよび量的データの基礎的理解と、それぞれに適した分析手法・図表の活用能力が総合的に問われる。まず、量的データと質的データの違いや、名義尺度・順序尺度、離散データ・連続データの区別についての理解が求められる。次に、質的データに関しては、度数分布表、棒グラフ、パレート図、クロス集計表の読み取りおよび、行比率・列比率の解釈が出題対象となる。量的データについては、度数分布表の作成やヒストグラムの読み取り、分布の特徴(ピーク、歪み、外れ値)の把握が重視される。さらに、相対度数、累積度数、累積相対度数、パーセンタイルなどの概念理解とその活用も問われる。加えて、平均値・中央値・最頻値の算出と比較、分布の歪みとの関係、範囲などのばらつき指標の理解も含まれる。最後に、箱ひげ図や散布図などの図表を用いたデータの解釈力も評価され、統計的にデータを多面的に理解する基礎力が測定される。
② CBT方式では、コンピュータ画面上で問題の閲覧および解答を行い、選択式を中心とした形式が採用される。解答の修正や見直しは画面操作により容易に行える一方、操作に不慣れな場合は時間を要する可能性があるため、事前に基本的な操作に慣れておくことが望ましい。また、試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。
③ 演習問題の理解を深めるために、解答後の自己採点を各自で実施する。これにより、自身の理解度や誤答の傾向を把握することを目的とする。続いて、全体に対して問題の解説を行うため、正答できた問題についても必ず内容を確認することが求められる。既に解けた問題であっても、より適切あるいは効率的な解法が提示される場合があり、理解の深化につながる。また、解答に至らなかった問題や自信の持てない問題については、該当するテーマの資料や教科書を再確認し、理解の補強を行うことが重要である。さらに、解説に不明点や疑問が残る場合には、遠慮せず教員やメンターに再度質問し、十分な理解に到達することが推奨される。
キーワード
① 質的データ ② 量的データ ③ 離散データ ④ 連続データ ⑤ 代表値
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.51~p.129を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第5~7回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
9
時系列データの基本的な見方
科目の中での位置付け
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これまで扱ってきたデータは基本的に、ある時点でどういうデータが得られたか、という、瞬間を切り取ったものでした。それに対して、今回の「時系列データ」は、「あるものについて、ここからここまでの期間、その時点その時点でどのようになっているか」を観測することで、時間の経過に伴う変化を扱えるようになっています。時系列データの特徴や、このデータを扱うときに使う値とその計算の仕⽅などについて、学んできましょう。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 時系列データ ② 移動平均 ③ 指数・増減率・成長率
細目レベル
① 時系列データとは、時間の経過に沿って観測・記録されたデータであり、売上高や気温、人口推移などのように、時間的変化を伴う現象の分析に用いられる。この種のデータの可視化には折れ線グラフが一般的に用いられ、横軸に時間、縦軸に観測値を配置し、各時点の値を線で結ぶことで変化の様子を連続的に表現する。折れ線の傾きは変化の方向と大きさを示し、上昇は増加、下降は減少を意味する。時系列データの分析においては、短期的な変動や一時的な上下に過度に注目するのではなく、全体としての長期的な傾向(トレンド)を把握することが重要である。これにより、偶然的な変動と本質的な変化を区別し、より妥当な解釈を行うことが可能となる。
② 時系列データには、長期的な傾向(トレンド)や季節的変動といった規則的で意味のある動きが含まれる一方、偶然的要因による不規則な変動も含まれる。このため、観測値の変動をそのまま解釈すると、本質的な傾向を見誤る可能性がある。こうした問題に対処するために用いられる代表的手法が移動平均である。移動平均は、一定期間ごとのデータの平均値を順次計算し、それを連続的に結ぶことで、短期的な変動を平滑化し、基調的な動きを明確にする方法である。これにより、不規則な変動の影響を抑えつつ、長期的傾向や周期的変動を把握しやすくなる。時系列データの分析においては、このような平滑化手法を適切に用いることが、データの構造的理解において重要である。
③ 時系列データの分析においては、変化の大きさや傾向を定量的に把握するために、指数や増加率(減少率)、成長率といった指標が用いられる。指数は、ある基準時点の値を100として各時点の値を相対的に表したものであり、時間的な変化の度合いを比較しやすくする役割を持つ。増加率(減少率)は、ある時点から次の時点への変化量を元の値で割ることで求められ、短期的な変動の把握に適している。一方、成長率はひとつ前の時点の値と比較しての変化(増減)率を示す指標であり、長期的な傾向の評価に用いられる。これらの指標を適切に使い分けることで、時系列データに含まれる変化の特徴を多面的に理解することが可能となる。
キーワード
① 時系列データ ② 移動平均 ③ 指数 ④ 増減率 ⑤ 成長率
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.131~p.148のうち、特にp.131~p.145に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
10
確率の基礎
科目の中での位置付け
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今回はいよいよ「確率」を扱います。確率は、統計学や、⼼理学の研究において⽤いられる分析⼿法などでは、とても重要な概念です。むずかしいところもありますが、ここでまず基礎を理解しておくことが⼤事なので、しっかり取り組んでいきましょう。後期の授業や、実習、卒論まで、⻑く付き合うことになります。
確率とは、あることがどれくらい起こりやすい(必ず起こるなら1)か、起こりにくい(絶対に起こらないなら0)かを、数字で表現しようとする⼿段です。しかし、ある出来事(例えばあなたが明⽇宝くじに当選する)がどれくらいの確率で起こりそうか、という疑問に対して、簡単にこれだ︕という数字を提案できそうにありません。もっと簡単な出来事、たとえば、あなたが明⽇⽋伸をするかどうか、といった出来事であってもです。それを、「この出来事(仮説)はこれくらいの確率で現実に起こるだろう」と⽰すにはどうすればいいのか。これを扱うために、確率には様々な種類や⼿法が提案されています。今回の授業では、基本の部分を整理します。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 確率 ② 理論的確率(数学的確率) ③ 経験的確率(統計的確率)、条件付確率
細目レベル
① 確率は、不確実な事象の起こりやすさを数量的に表現する概念であり、統計学の基礎を構成する重要な要素である。ある事象が起こる可能性は通常、p(probability)で表され、0から1までの値をとる。p=0はその事象が決して起こらないこと、p=1は必ず起こることを意味する。基本的には、すべての起こり得る結果(標本空間)のうち、特定の事象に該当する結果の割合として確率が定義される。例えば、同様に起こりやすい場合には「有利な結果の数÷全体の結果の数」により求められる。確率の基本的理解は、後に学ぶ推測統計や仮説検定の理論的基盤となる。
② 確率を理解するためには、まず場合の数の考え方を把握することが重要である。場合の数とは、ある条件のもとで起こり得る結果の総数を数える方法であり、確率の計算の基礎となる。複数の事象が段階的に生じる場合には、樹形図を用いることで、すべての可能な結果を体系的に整理し、重複や漏れを防ぐことができる。また、互いに排反な事象が複数ある場合には、それぞれの場合の数を加える和の法則が適用される。これらの方法に基づき、理論的確率(数学的確率)は、同様に起こりやすいと考えられるすべての結果のうち、ある事象が起こる場合の数を全体の場合の数で割ることで求められる。このような基礎的手法の理解は、確率計算の正確な遂行に不可欠である。
③ 確率には理論的確率に加えて、実際の観測や実験に基づいて求められる経験的確率がある。経験的確率は、ある事象が実際に起こった回数を試行回数で割ることによって求められ、その考え方は度数分布表における相対度数と本質的に同一である。すなわち、全体に対する割合として事象の起こりやすさを評価する方法である。また、条件付確率は、ある事象Bが起こったという条件のもとで、別の事象Aが起こる確率を指し、通常 P(A∣B) と表される。この概念は、事象間の関連性や依存関係を分析する際に重要であり、標本空間を条件に応じて限定する点に特徴がある。経験的確率と条件付確率の理解は、現実データに基づく推論の基盤となる。
キーワード
① 確率 ② 理論的確率 ③ 和の法則 ④ 経験的確率 ⑤ 条件付確率
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.149~p.164のうち、特にp.149~p.157に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
11
「時系列データ」と「確率」の練習問題
科目の中での位置付け
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9回では、時間の経過に伴う変化に注目される時系列データの扱い方を、10回では今後統計分析を学ぶ上で重要な概念である確率とはどのようなものであるかを確認してきました。これらはおよそ、教科書①の第3章「時系列データの基本的な見方」、第4章「確率の基礎」に相当します。今回の授業では、これらに関する問題を、本番に近い形式で解いていきます。本番では、指定された機能の電卓と筆記用具、計算用紙のみで、問題を解く必要があります。同じ環境に出来るよう、準備をして、授業に臨みましょう。
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※電卓を必ず持ってきてください。
※「教科書①」「教科書②」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 「時系列データ」と「確率」の練習問題 ② CBT試験の受験に際して ③ 練習問題の解説
細目レベル
① 本試験では、時系列データの基礎的理解と確率の基本概念に関する知識および応用力が問われる。まず時系列データについては、その定義や特徴、折れ線グラフの読み取り(傾きによる増減の把握)、短期的変動と長期的傾向(トレンド)の区別に関する理解が出題される。また、トレンドや季節変動と不規則変動の違い、および移動平均による平滑化の目的と解釈も重要な論点となる。さらに、指数、増加率(減少率)、成長率の計算およびそれぞれの意味の違いについても問われる。確率分野では、確率の定義(0から1の範囲、標本空間と事象)、場合の数の数え上げ、樹形図の活用、和の法則の適用など、基礎的計算力が求められる。加えて、理論的確率と経験的確率の違い、相対度数との関係、条件付確率の考え方についての理解も出題対象となる。これらを通じて、データの変化や不確実性を定量的に捉える力が評価される。
② CBT方式では、コンピュータ画面上で問題の閲覧および解答を行い、選択式を中心とした形式が採用される。解答の修正や見直しは画面操作により容易に行える一方、操作に不慣れな場合は時間を要する可能性があるため、事前に基本的な操作に慣れておくことが望ましい。また、試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。
③ 演習問題の理解を深めるために、解答後の自己採点を各自で実施する。これにより、自身の理解度や誤答の傾向を把握することを目的とする。続いて、全体に対して問題の解説を行うため、正答できた問題についても必ず内容を確認することが求められる。既に解けた問題であっても、より適切あるいは効率的な解法が提示される場合があり、理解の深化につながる。また、解答に至らなかった問題や自信の持てない問題については、該当するテーマの資料や教科書を再確認し、理解の補強を行うことが重要である。さらに、解説に不明点や疑問が残る場合には、遠慮せず教員やメンターに再度質問し、十分な理解に到達することが推奨される。
キーワード
① 時系列データ ② 移動平均 ③ 指数・増減率・成長率 ④ 理論的確率(数学的確率) ⑤ 経験的確率(統計的確率)
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.131~p.164を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第9~10回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
12
標本調査データの集め方
科目の中での位置付け
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データを集めるとき、「明らかにしたい現象(仮説)に属するすべてのデータを集める」のか、「その⼀部を代表として集める」のかは重要です。例えば「⼈間環境⼤学、総合⼼理学部の⼼理データの基礎Ⅰ、2026年度の受講⽣の平均⾝⻑を知りたい」であれば、皆さんの⾝⻑のデータを集めて算出できるので前者です。これは⺟集団と呼ばれます。⼀⽅で、「⽇本の⼤学1年⽣の平均⾝⻑を知りたい」となると、⽇本の全⼤学の1年⽣の⾝⻑のデータを集めなければなりません。このとき、皆さんのデータだけを集めて「⼤体ここだとこれくらいになった。これは⽇本の⼤学1年⽣の平均⾝⻑とあまり変わらないだろう」と「代表」的に扱う(そしてそれは、そんなに的外れではなさそうです)と、これは標本(サンプル)と呼ばれるものになります。
第12回では、どのように標本を集めれば、⺟集団の代表として適切なのか、どのような⼿法があるのか、などについて学んでいきます。
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※「教科書①」「電卓」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
③電卓
コマ主題細目
① 母集団と標本 ② 標本抽出(サンプリング) ③ データ収集の方法
細目レベル
① 統計学においては、分析対象となる全体集合を母集団といい、その一部を抽出したものを標本という。母集団全体を対象とする調査は全数調査と呼ばれ、詳細な把握が可能であるが、時間やコストの面で制約が大きい。一方、標本調査は母集団の一部を用いて分析を行う方法であり、効率的に情報を得ることができる。標本から得られる平均値や比率などの統計量をもとに、母集団の特性値(母数)を推測することが統計的推測の目的である。ただし、標本に基づく推定には、標本の偶然的なばらつきによる標本誤差が伴う。また、調査方法や測定の不備、回答の偏りなどに起因する非標本誤差
② 統計的推測では、母集団から適切な標本を抽出することが不可欠であり、その規模を示す標本サイズは推定精度に大きく影響する。標本抽出には、有意抽出法と無作為抽出法があり、客観的な推論には後者が重視される。標本から得られる平均や割合は標本統計量と呼ばれ、特に標本比率は重要な指標であり、それらのばらつきは標本分布として捉えられる。無作為抽出の基本である単純ランダムサンプリングでは、抽出枠に基づき、乱数(一様乱数、乱数列、乱数表、乱数サイ、疑似乱数など)を用いて対象を選ぶ。さらに、一定間隔で抽出する系統サンプリング、母集団を層に分けて抽出する層化サンプリング(比例配分法やネイマン配分法)、段階的に抽出を行う多段サンプリングなど、多様な方法があり、目的に応じて適切に使い分けることが重要である。
③ データ収集方法として、面接調査、郵送調査、電話調査、インターネット調査が広く用いられる。面接調査は調査員が直接対象者と対面して質問を行う方法であり、詳細な回答を得やすい一方、時間や費用の負担が大きい。郵送調査は質問票を送付し回答を返送してもらう方法で、広範囲に実施可能であるが、回収率の低さが課題となる。電話調査は比較的短時間で実施できる利点があるが、回答内容が制限されやすい。インターネット調査は迅速かつ低コストで実施でき、大規模なデータ収集が可能である一方、回答者の偏りが生じやすい。これらの方法はそれぞれ特性と限界を持つため、調査目的や対象に応じて適切に選択することが重要である。
キーワード
① 母集団 ② 標本 ③ 標本抽出(サンプリング) ④ 無作為抽出法 ⑤ 乱数
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.165~p.181のうち、特にp.165~p.179に目を通しておく。
復習:授業資料・教科書を読み返し、用語や説明について理解できているかを確認する。ヨリソルの小テストで自信のない/分からなかった問題を見直す。公式問題集の該当箇所の問題を解く。
13
「標本調査データの集め方」についての練習問題
科目の中での位置付け
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12回では、心理学研究を行う上で必須となる母集団と標本の関係の理解やその扱い方について確認しました。これらはおよそ、教科書①の第5章「標本調査データの集め方」に相当します。今回の授業では、「標本調査データの集め方」に関する問題を、本番に近い形式で解いていきます。本番では、指定された機能の電卓と筆記用具、計算用紙のみで、問題を解く必要があります。同じ環境に出来るよう、準備をして、授業に臨みましょう。
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※電卓を必ず持ってきてください。
※「教科書①」「教科書②」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 「標本調査データの集め方」についての練習問題 ② CBT試験の受験に際して ③ 練習問題の解説
細目レベル
① 統計的推測の基礎概念と調査方法に関する理解が総合的に問われる。まず、母集団と標本の定義、全数調査と標本調査の違い、および統計量から母数を推測するという統計的推測の基本的枠組みについての理解が出題される。あわせて、標本誤差と非標本誤差の違いとその発生要因についても重要な論点となる。次に、標本抽出に関しては、有意抽出法と無作為抽出法の違い、標本サイズの影響、標本統計量や標本分布の意味が問われる。さらに、単純ランダムサンプリングを中心に、乱数の利用や抽出枠の概念、系統サンプリング、層化サンプリング、多段サンプリングといった各種抽出法の特徴と使い分けについても理解が求められる。また、面接・郵送・電話・インターネット調査それぞれの利点と限界を比較し、調査目的に応じた適切な方法を選択する力も評価される。これらを通じて、適切なデータ収集と推論の基礎力が測定される。
② CBT方式では、コンピュータ画面上で問題の閲覧および解答を行い、選択式を中心とした形式が採用される。解答の修正や見直しは画面操作により容易に行える一方、操作に不慣れな場合は時間を要する可能性があるため、事前に基本的な操作に慣れておくことが望ましい。また、試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。
③ 演習問題の理解を深めるために、解答後の自己採点を各自で実施する。これにより、自身の理解度や誤答の傾向を把握することを目的とする。続いて、全体に対して問題の解説を行うため、正答できた問題についても必ず内容を確認することが求められる。既に解けた問題であっても、より適切あるいは効率的な解法が提示される場合があり、理解の深化につながる。また、解答に至らなかった問題や自信の持てない問題については、該当するテーマの資料や教科書を再確認し、理解の補強を行うことが重要である。さらに、解説に不明点や疑問が残る場合には、遠慮せず教員やメンターに再度質問し、十分な理解に到達することが推奨される。
キーワード
① 母集団 ② 標本 ③ 標本抽出(サンプリング) ④ 無作為抽出法 ⑤ 乱数
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①のp.165~p.181を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第12回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
14
全体の練習問題
科目の中での位置付け
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本授業ではこれまで、統計とはどのようなものか、から、データの種類、種類に応じたデータの扱い方、確率やデータの集め方について、確認してきました。これらはおよそ、教科書①の全章に相当します。今回の授業では、統計を理解する上での基礎知識に関する、これまで学び、理解してきた問題を、本番に近い形式で解いていきます。本番では、指定された機能の電卓と筆記用具、計算用紙のみで、問題を解く必要があります。同じ環境に出来るよう、準備をして、授業に臨みましょう。
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※電卓を必ず持ってきてください。
※「教科書①」「教科書②」を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 全体を振り返る練習問題 ② 自己採点と確認 ③ 苦手のまとめ
細目レベル
① これまで学習した統計の基礎内容を総括し、統計検定に準じた形式で理解度を確認する総合的な振り返り試験を実施する。試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。 試験は時間制限のもとで実施されるため、画面上での問題の切り替えや進行状況の確認を含めた時間管理が重要となる。問題を解く際、必要な計算は配布されるメモ用紙や計算用紙を用いて、受験者自身の手計算および電卓の使用によって行うことが一般的である。正確な計算力に加え、必要に応じて効率的に計算手段を選択する能力が求められる。
② 演習問題の理解を深めるために、解答後の自己採点を各自で実施する。これにより、自身の理解度や誤答の傾向を把握することを目的とする。続いて、全体に対して問題の解説を行うため、正答できた問題についても必ず内容を確認することが求められる。既に解けた問題であっても、より適切あるいは効率的な解法が提示される場合があり、理解の深化につながる。また、解答に至らなかった問題や自信の持てない問題については、該当するテーマの資料や教科書を再確認し、理解の補強を行うことが重要である。さらに、解説に不明点や疑問が残る場合には、遠慮せず教員やメンターに再度質問し、十分な理解に到達することが推奨される。
③ これまでに実施した練習問題の自己採点結果に加え、小テストや各章の演習問題の成績を整理し、学習状況を総合的に振り返る。これにより、自身の理解度を客観的に把握することを目的とする。十分に理解できている範囲については、要点を簡潔に見直すことで知識の定着を図り、本番に向けてその水準を維持する。一方で、正答率の低い分野や不安の残る領域を明確化し、なぜ誤答が生じたのかを分析することが重要である。理解不足、計算ミス、概念の混同などの要因を特定したうえで、教科書や資料の再確認、追加演習の実施など具体的な対策を検討する。これらの過程を通じて、効果的な試験対策と学習の最適化を図る。
キーワード
① 統計の役割 ② データのばらつきの表し方 ③ 時系列データの基本的な見方 ④ 確率の基礎 ⑤ 標本調査
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①の全体を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第1~13回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
15
振り返りと全体のまとめ
科目の中での位置付け
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第15回は、これまでの授業で学んできた統計についての知識を、全体を通して振り返ってきます。それぞれの回で得た知識が、他の回の知識とどのように結びついているかを整理することで、統計への理解を深めていきましょう。また、練習問題に反復して取り組むことで、統計の基礎についての知識・技能・思考を自分のものとし、次のステージへと進む準備を整えましょう。
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※「教科書①」「教科書②」電卓を持ってきてください。
①改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用
②日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
③電卓
コマ主題細目
① 1章、2章の振り返り ② 3章、4章、5章の振り返り ③ 全体の振り返り
細目レベル
① 本授業では、心理学における経験的研究を科学的に成立させるための基盤として、統計学の基本概念と手法を体系的に学習してきた。まず、PPDACサイクルに基づき、問題設定からデータ収集、分析、結論に至る一連の研究プロセスを理解した。次に、記述統計を中心に、度数や相対度数、分布といった基礎概念を学び、棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなどを用いたデータの可視化と解釈の方法を修得した。また、グラフの読み取りにおける注意点を踏まえ、批判的に情報を判断する視点の重要性についても扱った。さらに、データの種類(量的・質的、離散・連続)に応じた適切な整理・表現方法を理解し、度数分布表やヒストグラム、各種統計指標(平均値・中央値・最頻値、四分位数など)を用いた分析手法を学習した。これらを通じて、データの特徴を多角的に把握し、妥当な解釈を行うための基礎的能力の養成を図った。
② 本授業の後半では、時系列データおよび確率、さらに統計的推測の基礎について体系的に学習した。まず、時系列データの特徴として、時間的変化を折れ線グラフにより把握し、短期的変動ではなく長期的傾向(トレンド)を重視する視点を修得した。また、移動平均を用いた平滑化により、不規則変動を抑えつつ基調的変化を捉える方法や、指数・増加率・成長率といった指標による変化の定量的把握について理解を深めた。加えて、確率の基礎として、確率の定義、場合の数、樹形図、和の法則を用いた理論的確率の導出、さらに経験的確率や条件付確率の概念を学習した。さらに、母集団と標本、全数調査と標本調査の違いを踏まえ、標本統計量から母数を推測する枠組みを理解するとともに、標本誤差・非標本誤差の存在を認識した。標本抽出法としては、無作為抽出を中心に各種サンプリング法の特徴を学び、加えて面接・郵送・電話・インターネット調査の特性と限界についても理解を深めた。これにより、データ収集から推論に至る一連の基礎的枠組みを修得した。
③ 本授業ではこれまで、統計的思考の基礎的能力を養うため、統計の基礎からデータの表し方、扱い方、収集の仕方などを学んできた。これらを踏まえて、後期ではいよいよ推測統計の路へと踏み出していく。その際に、本授業で得た統計についての知識、思考、能力を引き続き万全に振るえるよう、今一度理解を確認する。
キーワード
① 統計の役割 ② データのばらつきの表し方 ③ 時系列データの基本的な見方 ④ 確率の基礎 ⑤ 標本調査
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
復習・予習課題
予習:教科書①の全体を読み返す。これまでの授業資料を読み直す。ヨリソルの第1~14回の小テストを確認する。
復習:解けなかった/間違えた問題を解きなおす。また、その問題が属するテーマに関する教科書や資料の該当部分を読み直す。さらに、同じテーマの問題を教科書②などで解く。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
統計的問題解決の意義とプロセスを理解し、説明できる
心理学において統計を学ぶ意義を具体例を挙げて説明できる。私たちの社会で、統計が必要な理由を説明できる。PPDACサイクルの各段階(Problem・Plan・Data・Analysis・Conclusion)の意味と役割を理解し、問題解決の手順として説明できる。また、電卓の適切な使い方を含む試験受験の準備についても理解できる。本科目で扱った内容について、心理学でどのように活用できるかを説明できる。
心理統計学、PPDAC、統計リテラシー、問題解決、データ活用の意義、記述統計
10
1,14,15
基本的な計算技能と統計記号を理解し、活用できる
四則演算・割合・百分率・平方根などの計算を電卓を用いて正確に実行できる。統計でよく使われるギリシャ文字や数学記号(Σ等)の意味を理解し、式を読み取ることができる。また、小数点・分数・比の変換など、統計計算に必要な基礎的数値処理を行える。
四則演算、割合・百分率、統計記号、Σ(シグマ)、電卓操作、数値変換
10
2,4,14,15
データの種類とグラフ表現を理解し、適切に活用できる
質的変数と量的変数の違いを理解し、それぞれに適した集計方法やグラフ表現を用いてデータの特徴を把握できる。また、クロス集計により複数の変数の関係を整理し、結果を解釈できる。さらに、目的に応じて適切なグラフを選択し、時系列データの変化を指数やグラフを用いて説明できる。
質的変数、量的変数、クロス集計、グラフ表現、幹葉図、レーダーチャート、積み上げ棒グラフ、時系列データ、指数
14
3,5,6,14,15
度数分布とヒストグラムを理解し、分布の特徴を読み取れる
度数分布表の作成手順を理解し、度数・相対度数・累積度数・累積相対度数を正しく計算できる。ヒストグラムを作成・読み取り、分布の形状(対称・歪み・裾の引き方)や散らばりの特徴を説明できる。また、複数のグループのヒストグラムを比較してその違いを解釈できる。
度数分布表、ヒストグラム、相対度数、累積度数、階級、分布の形状、歪み・裾
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3,6,14,15
代表値と散布度を計算し、データの特徴を説明できる
平均値・中央値・最頻値の定義と計算方法を理解し、データの状況に応じて適切な代表値を選択できる。レンジ・四分位範囲を計算し、散らばりの大きさを評価できる。外れ値が代表値に与える影響を理解した上で、箱ひげ図を読み取り、複数のデータ分布を比較・説明できる。
平均値、中央値、最頻値、レンジ、四分位数、四分位範囲、外れ値、箱ひげ図
14
7,8,14,15
時系列データの変化を読み取り、適切に表現できる
折れ線グラフから時系列データの傾向(増加・減少・周期性)を読み取り、言語で説明できる。増減率・成長率・移動平均を計算し、変化の傾向を平滑化して解釈できる。指数を用いてデータを基準時点との比較で表現し、複数系列のグラフを比較する際の注意点を説明できる。
時系列グラフ、増減率、成長率、移動平均、指数、基準時点、トレンド
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9,14,15
確率の基本概念を理解し、基礎的な計算ができる
理論的確率と経験的確率の違いを理解し、それぞれの考え方で確率を求めることができる。場合の数(樹形図・和の法則・積の法則)を用いて確率を計算できる。また、条件付確率の意味を理解し、表や樹形図を用いて条件付確率を求めることができる。
理論的確率、経験的確率、場合の数、樹形図、和の法則、積の法則、条件付確率
12
10,11,14,15
標本調査の仕組みと標本抽出法を理解し、説明できる
母集団と標本の関係を理解し、標本誤差・非標本誤差の違いを説明できる。単純無作為抽出・系統抽出・層化抽出・多段抽出の特徴と使い分けを理解できる。乱数(乱数列・乱数表・疑似乱数)の役割と、面接法・郵送法等の調査方法の特徴についても説明できる。
母集団、標本、標本誤差、無作為抽出、系統抽出、層化抽出、多段抽出、乱数
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12,13,14,15
評価方法
期末試験100%
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
①改訂版「日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用」 ②日本統計学会公式認定 統計検定3級・4級 公式問題集[CBT対応版]
参考文献
授業内で随時紹介する
実験・実習・教材費
統計検定4級受験費