区分 フィールド自然共通科目
ディプロマ・ポリシーとの関係

カリキュラム・ポリシーとの関係

カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
 フィールド自然学科は、自然と人間が共存できる社会を目指し、科学的知見に基づいた教育と研究を行っている。陸域・水域・農業の3つの分野についてくわしく学び、さらに統計データ解析や幅広い教養を育むカリキュラムを編成している。また、柔軟な考え方や実践的な提案をする力を育てるために、学科共通の授業や複数の分野に関わる授業も用意されている。これにより、幅広い視野を持ち、さまざまな課題に対応できる人材を育成する。
 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。

科目の目的
この科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばならない。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指す。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
到達目標
目標は大きく分けると4つである。①キャリアデザインの意味について理解する。②キャリアデザインが人生設計にいかに重要かを理解する。③キャリアデザインのための自己や仕事、職場とは何かを理解する。④ケーススタディを通じて自身のキャリア形成のあり方、方向性を考える。
科目の概要
本科目では、自身のキャリア形成の中で必要となる知識や考え方を学び、自分自身の将来をいかに計画していくか、方向づけを行うものである。漠然と好きなことを仕事にする、家族を持つ、向いている仕事に就きたい、と考えている学生は多いと思う。しかし、いざインターンシップや就職活動を行っていくと、様々な働き方や将来設計があり、溢れる情報と焦りの中で、自分自身が生きていくために、今何を選ぶべきなのかを見失ってしまう。落ち着いて取り組める2年次のこの科目を通して、大学卒業後またその後に続く長い人生を、一度考えることが大切である。
第1回から第4回はキャリアデザインと人生設計、第5回から第8回はキャリアデザインのための自己や仕事への理解、第9回から第11回はキャリアデザインのための職場理解、第12回から第15回はケーススタディを取り扱う。各回の終わりには、小テストだけでなく、振り返りシートなどのワークシートに取り組み、講義内容の知識定着を行う。

科目のキーワード
キャリアデザイン(人生設計、生涯収支、生涯発達)― 第1回、第2回、第3回、第4回
自己・仕事理解(職業観、自分史、早期離職)― 第5回、第6回、第7回、第8回
職場理解(インターンシップ、キャリアアンカー、適職)― 第9回、第10回、第11回
将来設計(転職、インダストリー4.0、採用活動)― 第12回、第13回、第14回、第15回

授業の展開方法
毎回の授業では、Wordで作成したオリジナルテキスト(PDF版)を配布し、その内容に沿って授業を進めていく。テキストは、コマシラバスの「コマ主題細目」に対応した章立てとなっており、各コマは「解説」「練習問題」「まとめ」の三つの要素で構成されている。
授業の最初の10分間では、当該回で取り扱う内容の全体像を概観し、そのコマで学習すべき重要事項や学習のポイントを明示する。続く60分間では、コマ主題細目に沿って、細目レベルに関する解説を行い、その内容を踏まえた練習問題を解くことで理解度を確認する。その後、各コマ主題細目に要点を整理し、まとめを行う。これを授業回ごとに繰り返すことで、知識を段階的に積み重ね、系統的な理解へと導く。
授業の終盤10分間には、その回の内容全体を振り返り、学んだことを整理する。最後に小テストを実施し、理解度を客観的に確認したうえで、解答と解説を行う。
授業終了後には、次回までに復習を行うことが求められる。配布オリジナルテキストの解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して、自ら20問程度の練習問題を作成・解答することで理解を深める。さらに、その解答と解説を確認することで、より確実に知識を定着させることができる
本科目は4部構成とし、第1回から第4回はキャリアデザインと人生設計、第5回から第8回はキャリアデザインのための自己や仕事への理解、第9回から第11回はキャリアデザインのための職場理解、第12回から第15回はケーススタディを、で構成される。各回ははじめ60分は講義形式で授業を展開し、15分ほどのワークシートの取り組み、その後小テストとその解説で15分として、演習形式で授業を展開する。キャリアデザインとは何かから始まり、自身のキャリアデザインに向けてキャリア意識を養成していく。

オフィス・アワー
甲斐貴光:【前期】
農業基礎演習Ⅰ
農業地理学
基礎ゼミナールⅠ
土壌生態学
インターンシップⅠ
全科目:月曜昼~4限
【後期】
農業基礎演習Ⅱ
基礎ゼミナールⅡ
全科目:月曜1・2限
三瓶真:【前期】
地球環境学火曜3・4限
基礎ゼミナールⅠ木曜5限
【後期】
海洋と水産の科学月曜5限
海洋学演習金2限・5限
基礎ゼミナールⅡ火曜4・5限
中島琢自:※指定時間以外に希望する場合、時間を調整するのでメールなどでご連絡ください。
【前期】
環境と微生物
基礎ゼミナールⅠ
微生物利用学
全科目:火曜1限、水曜昼~5限、木曜2限、金曜4限
【後期】
地域産業学
基礎ゼミナールⅡ
基礎微生物学演習
全科目:月曜5限、火曜1限、木曜4・5限、金曜4限
吉田弥生:【前期】
自然共生社会
基礎ゼミナールⅠ
海の大型動物生態学
全科目:月曜~金曜の5限
【後期】
動物行動観察演習A・B
基礎ゼミナールⅡ
環境共生型社会のデザイン
動物行動学
全科目:月曜~金曜の5限

科目コード TC3013
学年・期 2年・前期
科目名 基礎ゼミナールⅢ(キャリアデザインづくり)
単位数 2
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間
前提とする科目
展開科目
関連資格
担当教員名 甲斐貴光・三瓶真・中島琢自・吉田弥生
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 ガイダンス-現代社会とキャリアデザイン- 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。 多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
 第1回は、本科目全体の導入として、現代社会の変化とキャリアデザインの必要性を理解する基礎づくりの回である。キャリアの定義やライフキャリアの視点を確認し、なぜ今、主体的に将来設計を考える必要があるのかを整理する。自己理解・仕事理解へと進むための出発点として、「なぜ働くのか」「どのように生きたいのか」という問いに向き合う姿勢を育む位置づけにある。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 現代社会におけるキャリアの意味を理解する ② 変化するキャリア形成の課題を考える ③ キャリアデザインの基本と自己理解の出発点
細目レベル ① 本細目の理解は、キャリアの定義を説明し、現代社会においてキャリアを主体的に設計する必要性を自分の言葉で述べられる段階まで。本細目では、キャリアの語源や多様な定義を整理し、キャリアが単なる職業経歴ではなく、生涯にわたる生き方・働き方の積み重ねであることを理解することを目標とする。また、雇用環境の変化や働き方の多様化が進む現代社会の特徴を踏まえ、個人が自ら将来像を構想する重要性を考察できるようにする。さらに、「キャリアデザイン」という考え方の意義を理解し、自分で生き方・働き方を選び取っていく姿勢の必要性を自覚できることを到達目標とする。
② 本細目の理解は、社会環境の変化とキャリア形成の関係を説明し、キャリアが生涯にわたり変化し続けるものであることを自分の言葉で述べられる段階まで。本細目では、バブル崩壊以降の雇用環境の変化を踏まえ、終身雇用の揺らぎや働き方の多様化について理解することを目標とする。また、グローバル化や少子高齢化といった社会的要因が個人のキャリアに与える影響を考察できるようにする。さらに、キャリアステージやキャリアサイクルの概念を整理し、生涯にわたる学びと再設計の重要性を理解する。キャリアは一度の選択で固定されるものではなく、状況に応じて見直し続ける必要があることを到達目標とする。
③ 本細目の理解は、「なぜ働くのか」という問いに向き合い、自己理解を基盤として将来設計の方向性を言語化できる段階まで。本細目では、キャリアデザインの基本原則を整理し、仕事のみならず人生全体を視野に入れた「ライフキャリア」という考え方を理解することを目標とする。また、キャリアデザイン基礎チェックシートを活用し、これまでの経験や価値観、強み・課題を振り返ることで、自己理解を深める力を養う。さらに、自己理解を出発点として将来の生き方・働き方を構想し始める姿勢を身につけることを到達目標とする。
キーワード ① キャリアの定義 ② キャリアデザイン ③ 社会環境の変化 ④ キャリアステージ/キャリアサイクル ⑤ ライフキャリアと自己理解
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ◆今回授業の復習
本コマの内容を定着させるため、三つの観点から振り返りを行う。第一に、キャリアの定義を整理し、それが単なる職業経歴ではなく生涯にわたる生き方・働き方の積み重ねであることを自分の言葉でまとめる。第二に、バブル崩壊以降の雇用環境の変化やグローバル化・少子高齢化が個人のキャリア形成にどのような影響を与えているかを整理し、キャリアが変化し続けるものである理由を考察する。第三に、「なぜ働くのか」という問いに対する現時点での自分の考えを記述し、ライフキャリアの視点から将来像の方向性を簡潔に言語化する。自己理解と社会理解を結びつけて振り返ることが望まれる。

◆次回授業の予習
次回は、家族の変化と性別役割、女性の就業を手がかりにキャリアデザインを考える。その準備として、第一に、自身がこれまで抱いてきた「家族のライフサイクル」のイメージ(進学・就職・結婚・出産・子育てなど)を書き出し、それがどのような価値観に基づいているかを整理する。第二に、共働き世帯の増加や晩婚化・未婚化などの動向を簡単に調べ、家族のあり方がどのように変化しているかを確認する。第三に、仕事と子育ての両立に関する制度(育児休業制度など)を調べ、自身が将来どのような働き方を望むのかを考えておく。家族・社会・個人の三つの視点から整理しておくことが望まれる。

2 キャリアデザインと人生設計(1) 現代人のライフサイクルと職業 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
吉田が担当する回は「キャリアデザインと人生設計」を取り上げ、ライフサイクルや生涯年収、生涯発達と職業との関係について解説する。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① ライフサイクルと家族の変化 ② 女性の就業 ③ 就業と子育ての両立
細目レベル ① 家族の中の性別役割から家族の変化まで
第二回はキャリアデザインと人生設計について学ぶ。私たちが自分の進学や就職、結婚や出産などの将来を考えたり、話したりするときや、人選の節目となる決断をしたり、計画を立てたりするときにも、漠然とした家族のライフサイクルのイメージを元にしているのではないだろうか。現代人の平均的なライフサイクルの現状と特徴をしり、自分の人生設計やキャリアデザインについて具体的に考える手掛かりとして欲しい。今回は特に、家族の変容と女性の就業について考える。男性よりも女性の方が現実にはキャリア設計が難しいと言える。その背景、要因を客観的に把握し、人生設計に活用することを期待する。
かつては家制度のもとで、職業や役割は家族単位で継承され、男性は家計の担い手、女性は家事・育児・介護を担うという性別役割分業が前提とされていた。しかし家制度の崩壊とともに核家族化が進み、さらに少子高齢化や家事の合理化、女性の高学歴化、価値観の多様化によって、結婚や出産は個人の選択へと変化した。晩婚化や未婚率・離婚率の上昇が進み、平均寿命の延伸と出生率の低下により、子育て後の期間が長期化している。加えて共働き世帯が主流となり、男女の稼ぎ手としての役割も変容した。こうした変化は、結婚を前提とした人生設計を揺るがし、長い人生における職業の意味を一層大きなものにしている。

② 女性が職業を持つ意味から就業意識の高まりまで。
現代日本では、終身雇用や年功序列が揺らぎ、離婚や非正規雇用の増加、年金制度の見直しなどにより、結婚によって男性の収入に依存する家族形態は不安定になっている。教育費や生活費の高騰、老後資金の不足も重なり、女性が職業を持ち経済的に自立する意義は大きい。高学歴化の進展により就業継続による生涯所得も増え、離婚の機会、継続の費用は拡大している。さらに意識面でも変化が進み、子どもができても働き続けることを支持する割合が男女ともに過半数を占め、両立型ライフコースを望む女性が増加している。女性の就業は特別な選択ではなく、結婚や出産後も継続する生き方として社会に定着しつつある。

③ 出産から子育てまで。
近年、出産後も就業を継続する女性は着実に増加している。第一子出産前後の就業状況を見ると、半数以上の女性が仕事を続けており、その多くが育児休業制度を活用している。育児期の女性の就業率もこの数年で大きく上昇し、子どもを持ちながら働くことは特別な選択ではなくなりつつある。しかし現実には、長時間労働や柔軟性の乏しい勤務体制、職場の理解不足、保育所不足など多くの課題が存在し、仕事と子育ての両立は依然として容易ではない。制度の整備だけでなく、職場風土や働き方そのものの見直しが求められている。一方で、性別役割分業の意識は次第に薄れ、サービス産業の拡大とともに女性の生活者としての視点や経験は社会や企業にとって重要な資源となっている。今後は男女共同参画社会の進展により、女性も男性も性別にとらわれず、個人の能力や希望に基づいて職業を選択し、ライフステージに応じて柔軟に働き続けられる社会の実現が期待される。
以上のことを講義で学んだのち、ワークシートを用いて自身の意識を確認する。

キーワード ① 性別役割分業(専業主婦、扶養者、家事育児) ② 女性の経済的自立 (終身雇用の揺らぎ、教育費高騰、老後資金不安) ③ 就業と子育ての両立(育児休業制度、保育所問題、職場の理解)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第2回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材の復習課題を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第2回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させることを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

3 キャリアデザインと人生設計(2)現代人の生涯収支と職業 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
吉田が担当する回は「キャリアデザインと人生設計」を取り上げ、ライフサイクルや生涯年収、生涯発達と職業との関係について解説する。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 職業生活が持つ意味 ② 現代家族の生涯収入と支出の現状 ③ 自分のライフコースの生涯収支
細目レベル ① マズローは、人間の欲求を生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求という五段階で説明し、下位の欲求が満たされることでより高次の欲求へと進むと考えた。生理的欲求と安全の欲求は衣食住や生活の安定など生存に不可欠な基盤であり、所属の欲求は他者との関わりや集団への帰属を求める気持ち、承認の欲求は価値ある存在として認められたいという願い、自己実現の欲求は能力を発揮し成長したいという欲求である。職業はこれらすべての欲求と結びついている。収入は生活を支え、生理的・安全の欲求を満たす。継続的な雇用は将来への安心を与え、職場での人間関係や役割は所属感を生む。成果や評価は承認欲求を満たし、仕事への挑戦や役割の拡大は自己実現へとつながる。職業はやりがいだけでなく、人生の基盤を形成する多面的な意味を持っている。
② 家族世帯収支からひとり親世帯収支まで。
モデル家族の生涯収支をみると、収入は性別、学歴、就業形態、企業規模、転職の有無によって大きく異なる。一般に男性の生涯賃金は女性より高く、大卒は高卒より高い。また大企業勤務や転職せずに継続就業した場合ほど生涯収入は多い。夫婦とも大卒正社員で定年まで働く場合、世帯の生涯所得は約4億8000万円となり、妻が専業主婦やパートの場合より大幅に多い。働き方の違いが世帯格差を生む。一方、夫婦と子2人世帯では生活費だけで約2億2000万円、子ども1人あたりの教育費は平均約4000万円かかる。就業形態によっては生涯収支が赤字となるケースもある。特に母子世帯は平均収入が低く、子育て世帯平均を大きく下回り、厳しい経済状況に置かれている。

③ 大学進学から大学生活まで。
近年、教育費の増加が家計を強く圧迫している。日本政策金融公庫の調査によれば、高校入学から大学卒業までにかかる費用は子ども1人あたり約1550万円にのぼり、世帯年収に占める教育費の割合は子ども2人世帯で平均4割、年収の低い世帯では6割近くに達している。一方で世帯収入は伸び悩んでおり、負担感は一層大きい。大学生の生活費も、自宅通学の国立大学生で年間約110万円、私立大学で自宅外通学の場合は約250万円と大きな差がある。日本は授業料が世界的にも高水準で、私立大学の割合が高く、国公立との学費格差も大きい。そのため奨学金利用者は大学生の約半数に達し、アルバイトや教育ローンに頼る家庭も増加している。教育を受け続けるためには、ますます経済力が重要となっている。
以上のことを講義で学んだのち、ワークシートを用いて自身の意識を確認する。

キーワード ① マズローの欲求5段階説(生理的欲求、安全の欲求、自己実現) ② 生涯収入格差(学歴差、企業規模、正規・非正規雇用) ③ モデル家族の生涯収支(生活費、老後資金、共働き)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第3回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材の復習課題を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第3回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させることを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

4 キャリアデザインと人生設計(2)キャリアの広がりと生涯発達 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
吉田が担当する回は「キャリアデザインと人生設計」を取り上げ、ライフサイクルや生涯年収、生涯発達と職業との関係について解説する。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 自律的なキャリア形成 ② ライフキャリアとライフロール  ③ キャリアの生涯発達と3つの節目
細目レベル ① 導入からキャリアの定義確認まで
今回はキャリアデザインの人間的側面を学ぶ。「キャリアとは、生涯を通じての人間の生き方とその表現である」と言われている。人生80年のうち40年以上を職業人として過ごす私たちにとって、職業はそうした自己実現=「自分らしさ」の形成にとって重要な役割を果たす。同時に、私たちは職業人以外の様々な役割を一生の間に果たしている。各発達段階にはそれぞれの発達課題があり、人はその時々の節目や天気を潜り、次の段階へと成長していく。ライフキャリアの理論を通じて、キャリアの時間的・空間的広がりを学、人の生涯発達とは何か、円滑なキャリア転換の方法について考えていく。
ここでは、より満足度の高いキャリアを形成するために、キャリア発達の基礎理解、基礎理解を目指した基礎理論や発達心理学の生涯発達論、中心に考えを深めていきます。職業中心に形成される人生において、キャリアとは主体的選択と経験の蓄積に基づく自分らしさの過去、現在未来といえます。同時に皆さんの内的環境(自己意識、自我)と外的環境(社会経済組織)の相互作用の結果として形成される自分らしさとも定義できます。

② ライフキャリアからライフロールの意味まで。
人は多様な能力や特性を持ち、時間や経験の積み重ねによって自己概念を発達させながら、生涯にわたりキャリアを形成していくと考えられる。自己概念は青年期に固定されるものではなく、社会的学習を通じて変化し、次第に安定していく。そしてキャリアは誕生から老年期まで連続的に発達するとされ、成長期・探索期・確立期・維持期・衰退期の五段階からなるマキシサイクルが提示されている。さらに各段階には新成長・新探索・新確立というミニサイクルが繰り返され、発達は再循環しながら進むとされている。またキャリアを職業だけでなく、子ども、学生、労働者、配偶者、親、市民など複数のライフロールの組み合わせとして捉え、家庭や学校、職場などを舞台に人は多様な役割を同時に担うとした。ライフロールへの時間やエネルギーの配分は職業選択や生き方に影響し、ワークライフバランスを考える上でも重要である。

③ 若年期から老齢期まで。
「人のキャリアは生涯にわたり発達する」という考え方は、発達心理学やキャリア発達理論などで研究されている。レヴィンソンは、人の発達は青年期で終わらず、安定期と移行期を繰り返しながら進むとし、人生を児童期・青年期、成人前期、中年期、老年期に区分した。また、幼児期、成人期、人生半ば、老年期への四つの過渡期を示し、これらを重要な転機と位置づけた。特に人生半ばの過渡期は「中年の危機」とも呼ばれ、自らの生き方を見直す時期である。移行期には従来の価値観や行動が揺らぎ、自己認識の再構築が求められる。人生にはこうした転機が繰り返し訪れ、その克服が発達につながると考えられる。
以上のことを講義で学んだのち、ワークシートを用いて今回の内容を確認する。

キーワード ① ライフキャリア(自己概念、主体的選択、内的環境と外的環境) ② ライフロール(子ども・学生・労働者、配偶者・親、市民・年金生活者) ③ 若年期の発達課題(新米成人時代、職務適応、キャリアミスト)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第4回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材の復習課題を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第4回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させることを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

5 キャリアデザインのための自己理解1 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
三瓶は、第5回、6回、7回、8回を担当し、「自己理解」および「仕事理解」に関する授業を行う。その中で今回の第5回では、キャリアデザインのための「自己理解」についての講義を行う。

オリジナル文章教材
コマ主題細目 ① 変わる社会状況と多様化する職業観 ② 現代の社会で生きる力と知恵:自己を知る力・模索する力・節制力・自分と折り合う力 ③ 何故・何のために働くのか
細目レベル ① 経済が発展し豊かな社会になると、さまざまな場面で多様な選択ができるようになる。情報が価値を生み、あらゆるモノが大量に消費される高度情報社会の進展は、「豊かな社会」の意味を大きく変えてしまう。他者との差異や個人的な意味付けが重要になってくる。経済の発展は金融、流通、生産の形態や技術の大変革をもたらし、変化のスピードが非常に速い社会になる。市場の国際化が進み、企業闇の競争が激化する。個人のレベルでは能力主義、業紹主義が浸透する。企業問競争も個人間競争も国の垣根を越える。しかし言葉や文化がすべて共通になるわけではなく、生活は地域の中で行われる。言葉壁や文化相互の衝突も存在する。地域性と国際性が同時に求められるのも現代社会の特徴である。豊かで情報化が進んだ現代社会では、伝統的価値感が失われ、すべての人に共通するモデルや目標がなくなる。個人の重要性は増し、他者との差異化と個々人の意味付けが重要になる。その結果、それぞれの理想や自己実現を追求する社会になり、個人が描く理想や求めるライフスタイルも多様化している。
② 現代はモデルがない時代であり、親の生き方や学校での勉強が必ずしも自分の道を示してくれるわけではない。指針は自分自身で導き出す必要がある。そのため、自分の倫理観や価値観、センスが頼りとなる。そこで、自分と向き合うことによって自分を知り、それに従う知恵が必要となる。一言で「自分を知る」と言っても、非常に難しいものである。自分もまた、社会のなかでは相対的な存在でしかない。音楽が好きでピアノが上手な人は、人生のなかでその特長をどう生かしていくか。ピアニスト、音楽の先生、歌手などの職業人という選択肢もあるであろうし、趣味という選択肢もあるだろう。どう生かすのかを判断するには多くの活動や経験を重ねて、模索していくしかない。そのため、人生を探索的に生きる力と、探索的に生きることに耐える知恵が必要であると言えよう。人生を探索的に生きるには、過度に不安がらず、こだわりすぎず、日々さまざまなことに取り組む前向きな姿勢が大切となる。「自分の望み」を現実化するべく、可能性を信じて実践していく実行力が重要となる。このような前向きな姿勢や実践性を通して、ざらに自分の価値観や望みが明確になり、「自分の望み」を現実化する力が身につくことになる。
③ 仕事をすることは、経済的報酬に加え、安定した生活を保障し、自分の居場所をつくり、社会的な評価を獲得し、自分自身を豊かにし、自己成長を遂げて社会のなかでの役割をしっかりと見つけるなど、多様な意義や動機がある。しかし何を重視するのかは、個人の価値観や置かれた状況や立場によって異なる。また、人はさまざまな社会的活動をしていますが、活動の領域によって得られるもの、求めるものが異なっている。ここでは、社会活動の領域によって得られる意味の違いやそれら活動それぞれの領域の活動の特調を考えると、「職業」には経済的報酬や社会的評価はあるが、その他の活動にはあまりないこと、「家事」は評価されない項目が多いこと、「趣味」や「ボランティア」活動は自己実現活動が中心であることなどに気がつくのではなかそうか。しかし、実際は評価が難しく、判断が大きく分かれる場合もある。例えば職業には本来すべての要素が含まれているが、職場環境が悪化すると、満足できない報酬、リストラなとの不安、ぎすぎすした職場の人問関係、不当な地位や評価、単調な作業の繰り返し、発展性や明確な役割がないケースが出てくる。逆に、家事や育児も工夫次第では、子育てネットワークを構築するなど、人間関係を広げて充実した活動を実現できる。
キーワード ① 自己分析 ② 長所・短所 ③ 適正 ④ 労働の意義
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第5回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第5回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させること、およびそれらに対する自身の考えをノートにまとめておくことを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

6 キャリアデザインのための自己理解2 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
三瓶は、第5回、6回、7回、8回を担当し、「自己理解」および「仕事理解」に関する授業を行う。その中で今回の第6回では、キャリアデザインのための「自己理解」について相互インタビューによる結果も踏まえた自己分析シートの作成を行う。

オリジナル文章教材
コマ主題細目 ① 自分史チェックシートの作成 ② 相互インタビュー ③ 自己分析シート作成
細目レベル ① 自己理解を深めるために、まず、自分史チェックシートを作成する。その作業を通して、自分の過去を振り返り、自分が歩んできたプロセスを客観的に把握する。今までの自分を振り返って、自分を再確認します。自分のことは自分が一番知っていると思いがちだが、よく知っている部分と、むしろ当人だからこそよく分かっていない部分があるのではないだろうか。特に、他者と比較しての客観的な自分の特性についてはよく見えていないことが多いようである。さらに、自分の行動のパターンや習慣を支えている「信条」や「価値観」、自分の志向性や適性などについてもほとんど意識化されていない場合が多いものである。ここでは、自分史チェックシートを使って自分史を振り返るなかで、自己分析につながる材料を掘り起こしていく。まず、これまでの学校生活、家底生活、地域での関わりを通して、学校の教科、取得した資格、サークルや部活動、社会活動やアルバイト、家庭での役割や行動などを具体的に書き出してみる。どの項目も主観的な表現ではなく、客観的な事実を書き出して具体的に記入することが大切である。さらにその内容や理由も書き添える。具体的な記述によって、全体として自分の生活スタイルや行動のパターン、理想とする人間像や生き方、信条や価値観を客観的に考える材料になっていく。
② 次にインタビューシートを使って相互インタビューを行う。相手のこれまでの歴史を振り返り、インタビューシートの質問に従ってインタビューを行う。要領は自分史チェックと同様に、できるだけ具体的に、客観的な事実を問いて、内容を深めていきます。サークルや部活動などは活動期問や役割、ポジションなども聞いてみるといいでしょう。話を聞いていて疑問に思ったことは質問してみましょう。「自分とはずいぶん違うな」「自分だったらこんなふうにはできない」「すごい!」「これは続けてほしい」などと思うことは言葉にして相手に伝え、感想も書き添えてみる。その際には、相手の良いところを少なくとも5つは挙げることを心掛ける。柑互にインタビューを行う際、あらかじめ決めた質問項目に従って進めていくが、話が目的からそれないように、しかも相手が話しやすいようにインタビューすることが非常に重要である。また、相手の話を聞きながら質問相互の関連性や全体のインタビューの構造をつかむことも菫要である。話し手は自分の話とほかの質問項目との関連を意識していることはあまりない。そのため、聞き手はインタビューした内容をテーマや目的に沿って組み替えていきながら話を進めていくとスムーズに進む。相手がリラックスして自分のことを話しやすくするには、①話し手に好意を持つ、②心を開いて相手に向かう、③相手の話を共に楽しむなど、目の前の相手に好意と関心を持つという心構えが大切である。話し手がほとんど知らない人の場合は、特にこの心構えが重要となる。また、反対によく知っている仲の良い友人にインタビューする場合は、相手の新たな部分を発見するつもりでインタビューに取り組みとよい。
③ 自分史チェックシートと相互インタビューで聞き手が書いてくれたインタビューシートを組み合わせて、たとえば以下の事例のように自己分析を進める。
(事例1):尊敬する人一一高校時代の野球部の監督。 理由:個性の強い40人もの部員をまとめ、部呂の力を引き出すために、一人ひとリに具体的な目標を与え、叱ったり、励ましたリして、粘り強い指導をしてくれた。
(事例2):特技一一書道3段。 詳細:小学2年生から中学3年まで8年間習った。
小学6年の時に1級、中学1年の時に3段を取得。書道展で優秀賞を受賞。書道は、毎日継続して書き続けること、各都市は精神的に集中できることが大切であると思う。自分の信条:何事も毎日の積み重ねが大切。そのためには精神的な強さが重要。自分のつよみ:毎日の課題に忍耐強く取り組むことができる。集中力がある。
(事例3):クラブ・サークルの活動一ーバレーポール部(中学・高校)。小学校5,6年生ではスポーツ少年団の活動でバスケットボールをしていた。中学・高校時代の6年間は、バレーボール部に所属。ポジションはセッター。3年生の時に副主将。セッターとして、チーム全体を把握し、個々の選手の特徴を生かして、チームを動かしていくことの大変さと面白さを知った。スポーツを通して得たことは大きい。自分の特性:常に全体の動きを見ることができる。判断力・決断力がある。チームリーダーとしての適性がある。自分の信条:誰でも長所と短所があるが、それぞれの長所を生かすことが重要。

キーワード ① 自己分析 ② 長所・短所 ③ 適正 ④ 相互インタビュー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第6回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第6回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させること、およびそれらに対する自身の考えをノートにまとめておくことを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

7 キャリアデザインと仕事理解1 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
三瓶は、第5回、6回、7回、8回を担当し、「自己理解」および「仕事理解」に関する授業を行う。その中で今回の第7回では、キャリアデザインと仕事理解1として、学生時代の経験がキャリアにどう影響するのかを理解し、キャリアに対する意識を明確にしていく。

オリジナル文章教材
コマ主題細目 ① 学生生活とキャリアデザイン ② 学生自身の評価―経験なのか資質なのか ③ 早期離職とフリーター問題
細目レベル ① 学生の皆さんにとって、大学生活をどのように歩んできたのかがその後のキャリア形成に大きな影響力を持っている。皆さんはこれまでにどのような生活を歩んできただろうか。充実した学生生活を送るために心がけていることは何だろうか。社会人には社会人としてのキャリアがあるように、大学生にも大学生としてのキャリアがある。独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学生と就職一職業への移行支援と人材育成の視点からの検討ー」(2007年)の分析結果では、人文・社会科学系の大学生の場合、就識内定が良好な学生の特徴として、大学の成績が良いことやアルバイト、インターンシップに熱心なことが挙げられている。同様に、内定獲得者は友達や恋人との付き合い、クラブやサークル活動に積極的なことが明らかになってる。学生生活を有意義に過ごし、多様な活動を経験してきた学生が、キャリアの第一歩を確実に歩み始めるの傾向が見られる。これは後述する企業の採用要件として重視されている「人柄や個性」とも関連があると考えられる。群馬県の「学生意識調査」(2004年)でもこのことが明らかになっている。「将来やってみたい仕事や社会活動などが在学中に見つかるよう、積極的に行動している」という設問に関し、積極的に行動している学生と行動していない学生の結果を比較したところ、活動群と非活動群の大きな格社が見られる項目が多くあった。活動群の学生は、非活動群の学生に比べてキャリア意識が高かった。例えば、両群のポイント格差として最も大きかったのは「将来について、明確な目標とその実現に強い意志を持っている」が36.0ポイントの差、次いで「卒業して実社会に出て仕事をすることが楽しみである」が27.9ポイントの差、「卒業後就職したい業界などが決まっている」が25.0ポイントの差であった。いずれも活動群の方が非活動群よりも前向きな答えを持っている。在学中の活動量の多さが活力を生み出し、卒業後のキャリア意識や進路の明確化に影響を与えていると考えられる。
② 大学生活の豊かな活動経験がキャリア意識の高さに結びついていると述べてきたが、別の調査では少し異なる結果が出ている。独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学生のキャリア展望と就職活動に関する実態調査」(2005年)では、就職で企業から評価されていると考える点を学生に尋ねている。その結果、最も評価されたと学生が感じているのは「自己アピールカ」、次に「人柄や個性」となっており、「大学および大学外での学習活動」よりも個人の資質が評価されていると感じていることが分かっている。しかし、この結果から、就職には本来的な資質のほうが重要で、学生生活の中身とは無関係だとは言い切れない。この後に、「課外活動」が第3位に入っていることや、自己アピールのためには話すべき豊かな経験が必要だからである。資質か経験かという二者択一よりも、資質も経験もキャリア形成の第一歩には大切であると考えられる。企業側から見た、採用選考での重視項目を調査したのが独立行政法人労働政策研究・研修機構「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」(2008年)である。同調査では新規学卒者、第二新卒者、中途採用者の3類型別に採用選考での重視項目を複数回答で挙げている。新規学卒者に求める項目で最も多いのが「熱意・意欲」の73.7%、次に「コミュニケーションカ」の56.6%、「協調性」の41.5%であり、新規学卒者には、グループで取り組む力や今後の可能性を求めていることが分かる。
③ 学校を卒業後、仕事についた若者の早期離職も課題となっている。厚生労働省の2018年報告によれば、2015年の新規学卒就職者の離職状況は学歴別にみても異なることが分かっている。大卒者の就識後3年以内の離職率は31.8%で、前年より 0.4ポイント減少した。さらに、15~34歳で家事も通学もしていない者の数は、2002年に大きく増加した後、おおむね横ばいで推移している。2014年は56万人で、前年より4万人減少した。フリーターの現状は、夢を実現しているとは言えない。フリーター期間が半年以内の場合、男性では約7割、女性では約6割が正社員になっている。しかし、フリーター期間が3年を越えると、フリーターからから正社員になれた率は、男性で約6割、女性で約4割である。このように、今なお、フリーター期間が長いと正社員になることが難しくなると考えられる。
キーワード ① キャリア意識 ② 雇用制度 ③ 企業が学生に求めるもの ④ 充実した学生生活 ⑤ 課外活動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第7回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第7回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させること、およびそれらに対する自身の考えをノートにまとめておくことを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

8 キャリアデザインと仕事理解2 科目の中での位置付け 本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。
多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
三瓶は、第5回、6回、7回、8回を担当し、「自己理解」および「仕事理解」に関する授業を行う。その中で今回の第8回では、キャリアデザインと仕事理解2として、承知高齢社会における就労環境とそこでの雇用形態がもたらす私たちの働き方について考えていく。

オリジナル文章教材
コマ主題細目 ① キャリア形成の外的環境の重要性 ② 少子高齢社会の到来 ③ 社会・経済の構造転換がもたらす働き方の変化
細目レベル ① キャリアは、「外的環境(社会、経済、組織)」と「内的環境(自己意識、関心、価値、スキル)」の相互作用を通じて形成される「自分らしさ」とも定義される。私たちを取り巻く「外的環境」は、私たち自身の「内的環境」、つまり自己意識・自我の形成に大きな影響を与え、条件づける要因となります。外的環境は時代ごとに変化し、その意味で私たちは歴史や時代に影響を受ける存在である。一つの時代に生きた人々に共通する特性は、ライフサイクル論や世代論として社会学の研究対象とされてきた。自分自身の置かれる外的環境を分析、理解した上で戦略的に対処することは、キャリア形成にあたって重要な視点である。企業では、政治、経済、社会、技術の4つの変化を、歴史的・世界的なトレンドとして把握したうえで、目的を達成するための戦略と計画を立案する。では、私たちが、社会に出て「自分らしさ」を形成していく現在の世界はどのような時代なのであろうか。「人口減少社会」ということが言われ出したのは、2005年の国勢調査からである。日本の総人口はこの年、初めて前年を下回り、減少に転じている。その後、総人口は横ばいを続け、2011年に再び減少を始めた。経済活動も、これまでの大量生産・大量消費から多品種少量生産・多様な消費形態へと転換し、社会構造、企業組織、私たちの働き方やライフスタイルも、大きく転換しつつある。また、経済のグローバル化とIT(情報技術)の発達は、働く人々の働き方に影轡を与えている。グローバルな経済活動の展開は、ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源の瞬時の世界規模での移動を可能にし、企業に激しい国際競争を迫ると共に、働く人々にも働き方とキャリア形成意識の変更を迫っている。これまで、皆さんはキャリアデザインのあり方について、多様な視点から学んできた。ここでは改めて、21世紀の現在、私たちのキャリア形成に影響を与える要因のうち、「少子高齢社会の到来」と、私たちの働き方を条件付ける「雇用・就労形態の変化」を取り上げる。企業・社会の抱えるマクロ・ミクロの課題とその対処状況を、キャリアの外的環境の分析としてとらえ、キャリア形成において私たちの置かれる環境を考えて行きたいと思う。自律的ワークスタイルや自律的キャリア形成が求められる現代にあって、自分自身が置かれた環境を認識し、自ら課題を発見し取り組むこと、つまり主体的・積極的に環境に働きかけていくことは、「白分らしさ」の形成=キャリア開発にとって重要な能力であり、コンピテンシー(行動特性)であるといえる。
② 今日、総人口の減少と少子高齢化は先進国に共通の課題であり、社会・経済構造を大きく変えるものと考えられる。2005年は[人口減少元年」といわれ、この年の1億2774万人をピークに、日本は人口減少社会へと転換すると推計されていた。しかし、2015年の国勢調査に基づく「人口推計(2017年10月)」の結果、総人口は2007年~2010年にはほぼ横ばいを続け、2011年に再び減少に転じたことが確認されている。この年、明治以来、人口を増やし続けた日本が、初めて人口減少社会に突入したのである。日本の社会・経済構造は、戦後の高度経済成長を通じて総人口、特に若年労働者の増加と成長に従って形成されてきた。経済の成長とそれに応じた雇用・就労制度、生活スタイルは、短期の経済変動の影響を受けてたびたび構造調整を迫られた。同時に、長期的に見て若年労働力の大量供給とその年齢に応じた成長によっても形成されてきた。総人口、特に労働力人口は、一国の生産力と消費力を支え、その経済規模を条件付ける重要な要因である。しかし、かつて国内総生産(GDP)世界第2位であった日本は、2010年には、急成長をとげた中国にその座を譲った。2050年までの将来を見ると、世界経済の比重は、中国、インド、ASEAN諸国などの新興国に移り、日本経済の世界GDPシェアも5%未満となって、さらに滅少が予測されている。急成長する新興諸国は、人口構成比も若く、魅力的な成長市場であるとともに、強力なライバルともなる。少子高齢化する日本は、世界の中で成長市場を取り込み、国内外において新興国の人々と協力することが必要となっている。
③ 人口減少社会と少子高齢社会の現状についてみてきたが、総人口・労働人口の滅少への転換は、生産労慟力の減少、消費市場の縮小、投資の原資たる貯蓄減少を通じて、長期的には、日本の経済規模の縮小をもたらすと予測されている。日本の経済成長率は、1956年から1973年までの平均9 %から、1974年から 1990年の4.2%、さらには1991年から2007年の1.0%へと低下してきています。今後、日本企業のグローバル化による成長要因はあるものの、国内経済を中心に見れば経済規模の縮小は避けられないであろう。グローバル経済構造の変動の中で、企業も人も変革を迫られている。企業では、これまでの「規模の経済」の追求から、生庄性の高い「質の経済」への転換が急務である。国内消費市場の縮小が予想されるなかで、グローバル展開あるいは高付加価値化しない限りは、企業は業績の拡大を見込むことはできない。国内経済で見る限り、売り上け・市場シェアを追求してきたこれまでの経営姿勢から利益率の高い高付加価値製品・サービスヘの転換が求められている。そのため技術やサービスの革新によるダントツの優位・差別化へと戦略を転換し、研究開発投資を拡大していくことが必要となるであろう。日本企業による国際的な企業買収(M&A)や外国人経営者の登用は、日本企業がグローバル競争の舞台で活動せざるを得なくなった証拠といえる。さらに、人工知能(AOやloT(モノのインターネット接続)といった情報化の劇的な進展は、第4次産業品命といわれる製造業を中心とした産業構造の転換をもたらす。こうした企業戦略・展開を支えるヒト=人材が求められている。
キーワード ① キャリア意識 ② 雇用制度 ③ 企業が学生に求めるもの ④ 充実した学生生活 ⑤ 課外活動
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト
復習・予習課題 【復習】今回は本科目の第8回目の授業を実施した。授業内でも確認したが、改めてシラバスを確認しておくこと。特に「授業の展開方法」および第1~15回の内容に一通り目を通し、講義全体の流れをイメージしておくことが重要である。復習については、文字教材を読み、内容が理解できているかを確認するとともに、シラバスに示された「履修判定指標」と照らし合わせて自己点検すること。さらに、第8回の要点や重要なポイントを各自でノートに整理し、理解を定着させること、およびそれらに対する自身の考えをノートにまとめておくことを求める。加えて、学びを深めたい場合は、シラバスに記載されている「参考文献」を大学図書館などで借りて読み込むことを推奨する。また、文字教材の解説や練習問題を見直すだけでなく、ChatGPTを活用して自ら約20問の練習問題を作成・解答し、その後に解答や解説を確認することで、知識をより確実に定着させることができる。

【予習】コマシラバスについて、次回以降の内容や履修判定指標を読み込み、これからの授業展開や評価の方法等について理解すること。

9 キャリアデザインと職場理解(1) 科目の中での位置付け  本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。 多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
 第9回は、本科目で培ってきた「自己理解」や「仕事理解」を、具体的な行動へと接続する転換点に位置づけられるコマである。これまでに整理してきた自分自身の価値観や志向を踏まえ、インターンシップを単なる就職活動の一環ではなく、主体的なキャリア形成の学習機会として再定義する。インターンシップの制度的背景や企業側の目的を理解するとともに、参加前・参加中・参加後の行動を具体的に構想し、学びを将来設計へ結びつける力を養う。また、本科目は『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本コマはその実践的準備段階として重要な役割を担う。受け身ではなく、自らの将来像を描く視点から職場を理解する姿勢を確立することが、本コマの中核的意義である。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① インターンシップの意義と現状を理解する ② インターンシップ参加前・参加中に意識すべきこと ③ インターンシップ終了後の振り返りとキャリア形成への活用
細目レベル ① 本細目の理解は、インターンシップをキャリア形成の学習機会として主体的に捉え、その意義を自分の言葉で説明できる段階まで。本細目では、インターンシップの定義や歴史的背景を理解し、海外と日本における制度や位置づけの違いを説明できるようになることを目標とする。あわせて、現在の実施状況や企業側の目的の変化を整理し、インターンシップが採用活動とどのように関係しているのかを客観的に捉える力を養う。そのうえで、単なる就職活動の一部として受け身で参加するのではなく、自らの将来像を描くための主体的な学習機会として位置づけ、その意義と参加目的を具体的に言語化できる力を身につける。
② 本細目の理解は、インターンシップに参加する前後の行動を具体的にイメージし、主体的に取り組む姿勢を自ら説明できる段階まで。本細目では、参加目的を「相手を知る」「自分を知る」「成長する」という視点から整理し、自身の目標として設定できるようになることを目標とする。また、仕事体験型・課題解決型・講義型といったインターンシップの種類を理解し、それぞれの特徴に応じた学び方を考えられる力を養う。さらに、企業研究や自己分析、社会人マナーなどの事前準備の重要性を理解し、参加中にはプロアクティブに行動し、人脈形成を意識することの意義を説明できるようになることを到達目標とする。
③ 本細目の理解は、インターンシップで得た経験を整理し、今後の行動へ具体的に結びつけられる段階まで。本細目では、振り返りの意義を理解し、参加を通して何を学び、何ができるようになったのかを言語化できる力を養う。また、他者からの評価や助言を前向きに受け止め、自己理解を深める姿勢を身につけることを目標とする。さらに、学びや気づきをもとに今後の課題を明確にし、行動計画として具体化できる力を養う。インターンシップの経験を単なる思い出で終わらせず、就職活動や将来のキャリア形成へと接続できる力を身につけることを到達目標とする。
キーワード ① キャリアデザイン ② インターンシップの多様化 ③ 主体性(プロアクティブ行動) ④ 振り返り(リフレクション) ⑤ ネットワーキング
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ◆今回授業の復習
本コマの学修内容を定着させるため、三つの観点から振り返りを行う。第一に、インターンシップの定義や歴史的背景、海外と日本における制度や位置づけの違いを整理し、その意義を「就職活動」ではなく「キャリア形成」という視点からまとめる。第二に、自身が参加する場合を想定し、「相手を知る」「自分を知る」「成長する」という三つの視点から参加目的を明確化し、事前準備・参加中の行動・終了後の振り返りを時系列で整理する。第三に、得られた経験を今後の行動計画へどのように接続できるかを文章化し、学び・気づき・今後の行動を区別しながら振り返る。

◆次回授業の予習
次回コマでは、自己理解・仕事理解・求められる基礎能力を統合的に考察する。その準備として、三点の整理を行う。第一に、キャリア・アンカー理論の8類型について概要を確認し、自分が大切にしている価値観や働く上で重視したい点を簡潔に書き出しておく。第二に、これまでのアルバイトやボランティア等の経験を振り返り、やりがい・困難・学びを整理するとともに、企業情報を見る際に注目すべき点を考えておく。第三に、「即戦力」や社会人基礎力の三要素について調べ、大学生活の中でどのように伸ばせるかを具体例とともにまとめておく。自己理解と職業理解を結びつける視点を意識することが望まれる。

10 キャリアデザインと職場理解(2) 科目の中での位置付け  本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。 多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
 第10回は、これまでに培った「自己理解」「仕事理解」を統合し、具体的な職業選択の視野を広げる位置づけにある。業種・職種の多様性や若年就業の現状を踏まえ、適職を固定的に探すのではなく、自らの成長と行動の中で形成していくという視点を確立する回である。また、本科目は『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本コマは実践に向けた思考の深化段階として重要な役割を担う。自分の将来を受け身で待つのではなく、主体的に創り出す姿勢を育むことが本コマの意義である。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 自分自身のキャリア・アンカーを探る ② 仕事(職業)理解を深める ③ 会社で求められる基礎能力を理解する
細目レベル ① 本細目の理解は、自分自身のキャリア・アンカーを言語化し、将来の職業選択との関連を説明できる段階まで。本細目では、キャリア・アンカー理論の8つの類型を理解し、それぞれの特徴を整理できるようになることを目標とする。そのうえで、自分が仕事に何を求めているのか、どのような価値観や志向を大切にしているのかを振り返り、自己理解を深める力を養う。さらに、価値観と職業選択との関係を考察し、働く上での「軸」が進路の方向性にどのように影響するのかを説明できるようにする。最終的には、自分の将来像を主体的に描く基礎として、キャリア形成における自己理解の重要性を自覚できることを到達目標とする。
② 本細目の理解は、仕事(職業)の実態を多面的に捉え、自分なりの視点で説明できる段階まで。本細目では、これまでの就業経験を振り返り、やりがいや困難、学びを整理できるようになることを目標とする。また、社会人へのインタビューや情報収集を通して、職業に対する理解を深める姿勢を養う。さらに、企業が発信する情報の特徴を理解し、表面的な魅力だけでなく実際の仕事内容や組織の実情を読み取る力を身につける。リアリスティック・ジョブ・プレビュー(RJP)の考え方を踏まえ、理想と現実のギャップを客観的に捉え、納得のいく職業選択につなげる力を養うことを到達目標とする。
③ 本細目の理解は、企業が求める基礎能力の内容を説明し、自身の成長課題として具体化できる段階まで。本細目では、「即戦力」という言葉の意味を多面的に捉え、単なる技能や資格の有無ではなく、将来的な成長可能性を含む概念であることを理解することを目標とする。また、企業が重視する資質としての社会人基礎力に着目し、「前に踏み出す力(Action)」「考え抜く力(Thinking)」「チームで働く力(Teamwork)」の三要素を整理できるようにする。さらに、それらの力を大学生活の中でどのように伸ばすことができるかを考察し、長期的な視点で自己成長を設計できる力を養うことを到達目標とする。
キーワード ① キャリア・アンカー ② リアリスティック・ジョブ・プレビュー(RJP) ③ 社会人基礎力 ④ 即戦力と成長可能性 ⑤ 自己理解と職業理解の統合
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ◆今回授業の復習
本コマの内容を定着させるため、三つの観点から振り返りを行う。第一に、キャリア・アンカーの8類型を整理したうえで、自分が最も重視する価値観を一つまたは複数挙げ、その理由と将来の職業選択との関連を文章化する。第二に、これまでの就業経験や活動経験を振り返り、やりがい・困難・学びを区別して整理するとともに、理想と現実のギャップについて考察する。第三に、社会人基礎力の三要素と「即戦力」の意味をまとめ、自身の強みと今後伸ばすべき課題を具体化する。自己理解・職業理解・能力形成を関連づけて記述することが望まれる。

◆次回授業の予習
次回コマでは、業種・職種の多様性と適職形成の考え方を扱う。その準備として、三つの観点から事前整理を行う。第一に、関心のある業界を一つ取り上げ、その業種の特徴と代表的な職種を調べ、両者の違いを簡潔にまとめておく。あわせて、「七・五・三現象」の意味と背景について確認しておく。第二に、興味のある企業を一社選び、事業内容や働き方、求める人物像を調べ、理想と現実の両面から整理する。第三に、自身が将来どのような働き方を望むのかを振り返り、その実現に向けて大学生活で取り組める行動を具体化しておく。視野を広げる姿勢が求められる。

11 キャリアデザインと職場理解(3) 科目の中での位置付け  本科目は、自分らしい将来の働き方やこれからの生き方をデザインし、働くことを中心にデッサンされた将来設計図を描くことを目的とする。社会が大きく転換している今、就職進学を問わず、社会環境は目まぐるしく変化している。自分を振り返り、現在の状態(経験、興味、関心、欲求、動機、価値観、性格、能力、スキル等)を整理し、これから自分が目指す方向性を構想させ、将来を展望する知識と力を養う。具体的な授業テーマは、「キャリアデザインの基礎理解」「仕事理解」「自己理解」「QOL」「インターンシップに向けて」 また、同期開講『インターンシップⅠ』の関連科目であり、本科目の単位習得を前提に『インターンシップⅠ』の単位認定も行われるものとする。 多くの学生は近い将来、大学を卒業し社会の中で自分自身のキャリアを作っていかねばなりません。キャリアとは簡潔に言えば、私たちが歩んできた道であり、キャリアデザインとはこれから歩む道のデザイン、つまり人生設計のことを指します。本科目を通して、学生自身が「なぜ働くのか」「どう生きるのか」を考えるきっかけになる。
 第11回は、これまで深めてきた自己理解と仕事理解を踏まえ、業種・職種の多様性を学びながら「適職」を再考する回である。適職を受け身で探すのではなく、自らの価値観や成長と結びつけて主体的に創り出していくという視点を確立することが、本コマの中心的意義である。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 業種・職種の広がりを理解する ② 適職はどのように探すのかを考える ③ 「適職は自分で創りだすもの」という視点を持つ
細目レベル ① 本細目の理解は、業種と職種の違いを説明し、多様な働き方の広がりを具体例とともに述べられる段階まで。本細目では、「七・五・三現象」にみられる若年就業の現状を理解し、早期離職の背景や課題について考察できるようになることを目標とする。また、業種と職種の違いを整理し、専門・技術職、事務職、販売・サービス職など主な職種の特徴を説明できる力を養う。さらに、企業規模や雇用形態などによる働き方の多様性を理解し、世の中には多様な選択肢があることを認識する。これらを通して、自分の将来像を狭い枠にとらわれずに考える視野を広げることを到達目標とする。
② 本細目の理解は、適職を主体的に探すための具体的な行動を説明できる段階まで。本細目では、フリーター問題を通してキャリア形成の難しさや課題を理解し、将来を見据えた働き方の重要性を考察できるようになることを目標とする。また、ジョブ・クラフティングの考え方を学び、仕事は受け身で与えられるものではなく、自ら意味づけや工夫を重ねていくものであることを理解する。さらに、NIEなどを活用した情報収集の重要性や企業研究の方法を身につけ、理想だけでなく現実にも目を向けたリアリスティックな視点で仕事を捉える姿勢を養うことを到達目標とする。
③ 本細目の理解は、適職を固定的なものとして捉えるのではなく、自らの行動と成長によって形成していくものとして説明できる段階まで。本細目では、理想と現実のギャップが生じる理由を理解し、その差を悲観するのではなく学びの機会として捉える姿勢を養うことを目標とする。また、キャリアは一度の選択で決まるものではなく、経験の積み重ねの中で変化・発展していくという考え方を理解する。さらに、社会人基礎力との接続を通して、大学生活での学びや挑戦が将来にどうつながるのかを考察し、長期的視点で主体的に仕事を意味づけていく力を身につけることを到達目標とする。
キーワード ① 七・五・三現象 ② 業種と職種 ③ ジョブ・クラフティング ④ 企業研究 ⑤ 適職形成
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ◆今回授業の復習
本コマの学修内容を定着させるため、三つの観点から振り返りを行う。第一に、業種と職種の違いを整理し、具体例を挙げながらその特徴をまとめるとともに、「七・五・三現象」の意味と若年就業の課題について考察する。第二に、適職を探すうえで必要となる主体的な行動を整理し、情報収集や企業研究の方法、ジョブ・クラフティングの視点をどのように活用できるかを文章化する。第三に、適職は固定的に存在するものではなく、自らの行動や成長によって形成されるという考え方について、自身の将来像と関連づけて振り返る。自己理解と社会理解を結びつけて記述することが望まれる。

◆次回授業の予習
次回は、山口良氏の職業人生を事例として、キャリア形成の具体的過程と理論的枠組みを学ぶ。その準備として、第一に、自身のこれまでの経験(学業・アルバイト・課外活動等)を時系列で整理し、転機や葛藤の経験を書き出しておく。第二に、民間企業と公的機関の働き方の違いや、日本と海外の職場文化の差異について調べ、組織環境が個人の意思決定に与える影響を考えておく。第三に、クランボルツの「計画された偶然性理論」の概要を確認し、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・挑戦心・人とのつながりのうち、自身に強い点と今後伸ばしたい点を整理しておく。事例と自己を結びつける視点が求められる。

12 キャリアのケーススタディー(1) 科目の中での位置付け  本科目「基礎ゼミナール3」は、自分らしい将来の働き方や生き方を構想し、社会の中で主体的にキャリアを築いていく力を養うことを目的とする。本章「キャリアのケーススタディー(1)」は、その中でも理論理解から一歩進み、具体的な職業人生の事例を通してキャリア形成を立体的に学ぶ回に位置づけられる。
 これまで学んできた自己理解や仕事理解を踏まえ、本章では山口良氏の職業人生を素材として、民間企業、公的機関、海外勤務、転職、大学院での学び直し、NPO設立、大学教員への転身といった多様な経験をたどる(CASE-1参照)。学生は、キャリアが直線的に進むものではなく、葛藤や試行錯誤、偶然の出会いを含みながら形成される過程であることを理解する。
 また、民間企業とハローワークの働き方の違い(図表12-1)や、クランボルツの計画された偶然性理論および「幸運を引き寄せる6つの力」(図表12-2)を通して、事例を理論的に整理する視点を獲得する。本章は、具体事例と理論を往還しながら、自らの将来設計を主体的に考えるための基盤を築く回であり、以降のキャリアデザイン総括へとつながる重要な位置を占める。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① ケーススタディで学ぶキャリア形成のプロセス ② 天職との出会いとキャリア教育への展開 ③ 計画された偶然性理論とキャリア形成
細目レベル ① 本細目では、山口良氏の職業人生を事例として取り上げ、キャリア形成の実際を具体的に学ぶ。大学院修了後の民間企業での技術者経験、海外赴任、グループ会社への出向、転職、公的機関勤務など、多様な職場環境の中でどのように意思決定を行い、能力を高め、役割を変化させてきたのかを検討する。あわせて、民間企業とハローワークの働き方の違い、日本とマレーシアの職場文化の差異にも着目し、組織や社会的背景が個人のキャリアに与える影響を考察する。事例分析とディスカッションを通して、キャリアは直線的に進むものではなく、葛藤や転機を含みながら形成される過程であることを理解し、自身の将来設計を主体的に考える視点を養う。
② 本細目では、山口氏が多様な職業経験を経て最終的に「天職」と出会うまでの過程に焦点を当てる。民間企業での管理職経験や海外勤務、公的機関での相談業務を通じて培った知識と技能が、NPO設立や大学院での学び直しへとつながり、やがて大学におけるキャリア教育へと結実していく過程を検討する。転職や挫折、葛藤を経験しながらも、自らの強みを再解釈し、挑戦を重ねることで新たな役割を切り拓いていく姿から、経験の統合という視点を学ぶ。あわせて、「誠実であること」を軸に挑戦を継続する態度の重要性を考察し、自身の人生における天職の可能性について主体的に考える力を養う。
③ 本細目では、クランボルツの「計画された偶然性理論」を手がかりに、キャリア形成を理論的に整理する。キャリアは綿密な計画だけで築かれるのではなく、偶然の出会いや予期しない出来事をどのように受け止め、活用するかによって大きく展開するという視点を学ぶ。あわせて、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・リスクテイク・人とのつながりという「幸運を引き寄せる力」に着目し、それらを日常の行動の中でどのように育むことができるかを考察する。事例と理論を結びつけながら、変化の激しい社会において主体的にキャリアを切り拓く姿勢を身につけることを目標とする。
キーワード ① キャリアの転機(意思決定、転職・配置転換、葛藤と再出発) ② 職場環境の違い(民間企業と公的機関、日本と海外(マレーシア)、組織文化・評価制度) ③ 経験の統合(専門性の再解釈、学び直し(大学院進学)、NPO設立・社会貢献) ④ 天職との出会い(キャリア教育、自己理解、誠実さと挑戦) ⑤ 計画された偶然性(偶然の活用、幸運を引き寄せる6つの力、人とのつながり)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ・予習
本章では、山口良氏のキャリア事例を通して、キャリア形成の具体像と理論的背景を学ぶ。予習として、まず山口氏の職業経歴の流れを整理し、どの時点が転機であったのか、自分なりに考えておくこと。特に、民間企業から公的機関への転職、海外勤務、大学院進学、大学教員への転身といった出来事が、どのような意思決定や価値観の変化と結びついていたのかに注目する。また、「天職」とは何か、自分はどのような仕事にやりがいを感じるのかを簡単に言語化してみること。さらに、クランボルツの「計画された偶然性理論」の概要を確認し、偶然の出来事をどのように活かせるかについて具体例を一つ考えておくこと。自分自身の将来と重ね合わせながら読み進める姿勢を大切にする。

・復習
山口良氏のキャリアの流れを時系列で整理し、それぞれの転機においてどのような選択がなされ、その結果どのような変化が生じたのかをまとめること。特に、民間企業と公的機関の違い、海外勤務経験の意味、大学院での学び直しがその後の進路に与えた影響について説明できるようにする。次に、「天職」とはどのように形成されるのかを、自身の価値観や経験と関連づけて考察すること。最後に、計画された偶然性理論の要点と「幸運を引き寄せる力」の内容を整理し、今後の学生生活で実践できる具体的行動を三つ挙げてみる。

13 キャリアのケーススタディー(2) 科目の中での位置付け 本科目「基礎ゼミナール3」は、自分らしい将来の働き方や生き方を主体的に設計する力を養うことを目的とする。第13章「キャリアのケーススタディー(2)」は、第12章で扱った単一事例の学びを発展させ、複数の具体的キャリア事例を比較・検討することにより、キャリア形成の多様性を理解する回に位置づけられる。
本章では、渡辺いずみ氏の事例(CASE-2)をはじめ、航空会社から大学教員へ転身した事例(CASE-3)、企業広報として活躍する事例(CASE-4)、地方自治体職員の事例(CASE-5)など、多様な働き方と人生の歩みを取り上げている。学生は、職種や立場が異なっても共通する価値観や姿勢が存在すること、また「好きなことを軸に進む」「植えられたところで咲く」など、それぞれ異なるキャリア観があることを学ぶ。
さらに、キャリア取材シートを活用した実践的学習を通して、他者の経験から学び、それを自己理解へと接続する力を養う。本章は、理論理解中心の学びから、事例の比較・対話・実践へと展開する重要な段階であり、最終的なキャリアデザインの総括へとつながる橋渡しの位置を占める。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 好きなことを軸にしたキャリア形成 ② 職業人としての資質と多様なキャリアモデル ③ キャリア取材を通した主体的学習
細目レベル ① 本細目では、渡辺いずみ氏の事例を通して、興味・関心を軸にキャリアを築く過程を学ぶ。中学生の頃に抱いた中国への憧れを出発点に、留学、旅行会社への就職、転職、専門特化へと歩みを進めた経緯を整理し、好きなことを継続的に深める姿勢の重要性を考察する。また、1日の仕事の流れを具体的に理解し、旅行業に求められる実務や責任の重さについても学ぶ。さらに、仕事と家庭の両立という視点にも触れ、人生の複数の役割を担いながらキャリアを形成する現実を捉える。関心を持ち続け、行動に移すことが将来の専門性へとつながることを理解する。
② 本細目では、旅行会社勤務の事例に加え、航空会社から大学教員へ転身した事例、企業広報として働く事例、公務員として地域に貢献する事例などを比較し、多様なキャリア形成のあり方を学ぶ。異なる職種や立場であっても、「誠実であること」「相手の立場で考えること」「わくわくを伝える姿勢」「与えられた環境で最善を尽くす態度」など、共通する価値観や姿勢が存在することを整理する。職業人として求められる専門性だけでなく、人間関係構築力や学び続ける姿勢の重要性を理解し、自らの将来像を多角的に考察する力を養う。
③ 本細目では、キャリア取材シートを活用し、身近な社会人へのインタビューを通して実践的に学ぶ活動を行う。他者の職業人生を聞き取り、仕事内容、やりがい、困難、価値観などを整理することで、教科書の事例を現実社会へと接続する。取材内容をまとめ、共有する過程で、多様な働き方や生き方への理解を深めるとともに、自分自身の進路観を問い直す機会とする。社会に出た後も学び続ける姿勢の大切さを再確認し、主体的にキャリアを設計する意識を育むことを目標とする。
キーワード ① 好きなことを軸にする(興味・関心の継続、留学・専門特化、目標への計画的行動) ② 仕事と生活の両立(家庭とキャリア、役割の多様性、時間管理と責任) ③ 職業人としての資質(誠実さ、相手の立場で考える姿勢、学び続ける力) ④ 多様なキャリアモデル(企業勤務、大学教員、公務員、広報・メディア) ⑤ 主体的キャリア形成(キャリア取材、自己理解の深化、経験から学ぶ姿勢)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ・予習
本章では、複数のキャリア事例を通して多様な働き方を学ぶ。予習として、まず渡辺いずみ氏の経歴を読み、どのような興味・関心が進路選択につながったのかを整理すること。特に、中国への関心がどのように留学や就職、転職へと発展していったのかに注目する。また、1日の仕事の流れを確認し、旅行業に求められる能力や責任について考えておくこと。さらに、紹介されている他の事例(企業、大学、公務員など)にも目を通し、それぞれに共通する姿勢や価値観は何かを一つ挙げられるようにする。自分であればどのような点に魅力を感じるかも簡単にメモしておく。

・復習
本章の復習として、まず渡辺氏のキャリアの特徴を「好きなこと」「行動」「継続」という観点から整理すること。次に、複数の事例を比較し、職種が異なっても共通している価値観や姿勢を三つ挙げ、それぞれ説明できるようにする。また、職業人として求められる能力(専門性、人間関係力、学び続ける姿勢など)を具体例とともにまとめる。最後に、キャリア取材活動を通して得られた気づきを振り返り、自分の将来設計にどのように活かせるかを文章で整理する。

14 キャリアデザインに向けて(1) 科目の中での位置付け 本科目「基礎ゼミナール3」は、自分らしい将来の働き方や生き方を主体的に設計する力を養うことを目的とする。第14章「キャリアデザインに向けて(1)」は、これまで学んできた自己理解や事例研究を踏まえ、社会構造の変化と企業が求める人材像を理解し、キャリアデザインの方向性を具体化する回に位置づけられる。
本章では、インダストリー4.0による働き方の変化や、近年の大学生の就職活動および企業の採用活動の実態(図表14-1~14-3)を確認し、社会環境が大きく転換している現状を理解する。さらに、AIやRPAの普及を踏まえ、「RPAに代替できない力」とは何かを考察し、これからの社会で必要とされる能力を整理する。
また、本章では「多様な人と協働する力」「幅広い視野・柔軟性」「失敗を恐れず挑戦する力」「経験を振り返る力」「答えのない課題を解決する力」といった、大学時代に身につけるべき力を提示し、それらをどのように日常の学修や課外活動の中で育むかを考える。
本章は、事例から学んだキャリア形成の姿勢を、社会の現実と接続し、自らの大学生活の過ごし方へと落とし込む転換点であり、最終章におけるキャリアデザインの総括へとつながる重要な位置を占める。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 社会構造の変化と働き方の転換 ② 新しい社会で求められる力 ③ 大学生活とキャリアデザイン
細目レベル ① 本細目では、インダストリー4.0の進展をはじめとする社会構造の変化が、働き方や企業の採用活動にどのような影響を与えているかを学ぶ。デジタル化やAI・RPAの普及により、定型業務の自動化が進み、従来の職業構造が大きく変化している現状を理解する。また、近年の大学生の就職活動は早期化・多様化が進み、インターンシップやリファラル採用など複数のルートが存在することを確認する。企業が求める人材像も変化しており、単なる知識量ではなく、変化に対応できる力が重視されている。こうした社会の動向を把握することで、自らのキャリア形成を社会環境と結びつけて考える視点を養う。
② 本細目では、AIやRPAの普及によって代替されにくい能力とは何かを考察し、これからの社会で求められる力を整理する。企業調査では、コミュニケーション能力、主体性、チャレンジ精神、協働性、誠実さなどが重視されていることが示されている。特に重要なのは「創造力」であり、既存の知識や経験を組み合わせて新しい価値を生み出す力が求められている。創造力は単独で発揮されるものではなく、多様な人と協働し、異なる視点を受け入れながら課題に取り組む過程で育まれる。本細目では、社会が求める力を具体的に理解し、自分に不足している力や今後伸ばすべき力を自覚することを目標とする。
③ 本細目では、これからの社会で必要とされる力を大学生活の中でどのように身につけるかを具体的に考える。提示される五つの力、すなわち「多様な人と協働する力」「幅広い視野・柔軟性」「失敗を恐れず挑戦する力」「経験を振り返る力」「答えのない課題を解決する力」は、授業だけでなく、サークル活動、ボランティア、アルバイト、インターンシップなどの経験を通して育まれる。大学時代は試行錯誤が許される貴重な時間であり、挑戦と内省を繰り返すことで成長が促される。「Stay hungry, stay foolish」という言葉を手がかりに、好奇心と向上心を持ち続ける姿勢の重要性を理解し、自らの大学生活を戦略的に設計する意識を高める。
キーワード ① 社会変化と働き方の転換(インダストリー4.0、デジタル化、職業構造の再編) ② 就職活動と採用環境の変化(インターンシップ、早期選考、リファラル採用) ③ RPAに代替されない力(創造力、課題発見力、価値創出) ④ 企業が求める能力(主体性、協働性、チャレンジ精神) ⑤ 大学生活と能力形成(挑戦と失敗、リフレクション、答えのない課題への対応)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ・予習
本章では、社会構造の変化と企業が求める人材像を踏まえ、これからのキャリア形成の方向性を考える。予習として、まずインダストリー4.0やAI・RPAの普及によって、どのような仕事が自動化されつつあるのかを調べ、自分なりに具体例を挙げて整理しておくこと。あわせて、近年の就職活動のスケジュールやインターンシップの役割について確認し、なぜ早期化・多様化が進んでいるのかを考察する。また、企業が重視している能力(コミュニケーション能力、主体性、協働性、挑戦心など)について資料やニュースを参考にしながら理解を深め、自分自身にどの力が備わっているか、どの力が不足しているかを簡単に自己分析しておくこと。さらに、「創造力」とは何かを自分の言葉で定義してみること。大学生活の中で創造力を高める経験にはどのようなものがあるかを考え、授業に臨む姿勢を整えておく。

・復習
本章の復習として、まずインダストリー4.0やAI・RPAの進展が働き方にどのような影響を与えているかを説明できるようにすること。次に、企業が重視している能力とその背景を整理し、なぜそれらの力が重要なのかを論理的にまとめる。また、「RPAに代替できない力」とは何かを具体例を交えて説明し、自分自身がその力をどの程度備えているかを振り返ること。さらに、本章で提示された五つの力(多様な人と協働する力、幅広い視野・柔軟性、失敗を恐れず挑戦する力、経験を振り返る力、答えのない課題を解決する力)について、それぞれ大学生活のどの場面で伸ばすことができるかを具体的に書き出す。最後に、「Stay hungry, stay foolish」という言葉の意味を自分なりに解釈し、今後の大学生活で実践する行動目標を三つ設定する。

15 キャリアデザインに向けて(2) 科目の中での位置付け 本科目「基礎ゼミナール3」は、自分らしい将来の働き方や生き方を主体的に設計する力を養うことを目的とする。第15章「キャリアデザインに向けて(2)」は、本科目全体の総括として位置づけられ、これまで学んできた理論・事例・社会環境の理解を統合し、自らのキャリアビジョンとして言語化する最終段階の回である。
本章では、グローバル化や情報化の進展に伴う社会構造の変化を踏まえ、なぜ現代においてキャリアデザインが必要なのかを再確認する。さらに、講義全体を振り返りながら、キャリアの経済的側面・社会的側面・人間的側面を整理し、自身の強み・弱み・価値観を見つめ直す作業を行う。振り返りシートやグループワークを通して、学修内容を知識として終わらせるのではなく、自分自身の将来設計へと結びつけることを重視している。
第15章は、これまでの学びを統合し、「なぜ働くのか」「どのように生きるのか」という問いに対する自分なりの答えを構想する締めくくりの位置を占める。本科目の到達目標である「主体的にキャリアを設計する力」を確認し、今後の大学生活および社会生活へと接続する重要な回である。

コマオリジナル資料
コマ主題細目 ① 社会変化とキャリアデザインの必要性の再確認 ② 自己理解の深化と講義全体の振り返り ③ 来設計の言語化とキャリアビジョンの構築
細目レベル ① 本細目では、グローバル化や情報化の進展、テクノロジーの高度化によって社会や働く環境が大きく変化している現状を改めて確認する。SNSやインターネットの普及により、人と人とのつながり方や情報の流通の仕方は双方向・多方向へと変化し、従来の「クローズな知」から「オープンで集合的な知」へと転換している。こうした環境の中では、単に与えられた役割を果たすだけでなく、自ら学び続け、状況に応じて柔軟に行動できる力が求められる。そのため、キャリアは偶然や成り行きに任せるものではなく、自分自身で設計し続ける必要がある。本細目では、なぜ現代社会においてキャリアデザインが不可欠なのかを再確認し、その意義を理解することを目的とする。
② 本細目では、これまでの講義で学んだ理論や事例、社会環境の理解を振り返り、自分自身の内面と結びつける作業を行う。キャリアの経済的側面(収入や生活基盤)、社会的側面(役割や貢献)、人間的側面(成長や発達)を整理し、それぞれがどのように関連しているかを考察する。また、振り返りシートを活用して、最も印象に残ったテーマや学びを言語化し、自分の強み・弱み、価値観、これまでの経験を客観的に見つめ直す。自己理解は一度で完成するものではなく、経験を重ねるたびに更新されるものである。本細目では、講義全体を総括しながら、自己理解を深め、学びを自分のものとして定着させることを目指す。
③ 本細目では、これまでの振り返りを踏まえ、自らの将来像を具体的に構想し、言語化することを目的とする。幼少期から現在までの経験を棚卸しし、重要な出来事や感情の変化、成長の契機を整理することで、自分らしさの軸を見出す。また、正社員や多様な働き方の特徴を踏まえ、自分がどのような働き方を望むのかを考える。将来の目標を設定する際には、抽象的な願望にとどまらず、大学生活の中で取り組む具体的行動へと落とし込むことが重要である。本細目では、キャリアビジョンを描くだけでなく、それを実現するための第一歩を明確にし、主体的に行動する姿勢を育む。
キーワード ① キャリアデザインの再確認(社会変化、グローバル化、情報化社会) ② パラダイム転換と働き方(クローズな知からオープンな知へ、双方向コミュニケーション、テクノロジーの進展) ③ 自己理解と内省(強み・弱みの分析、価値観の整理、講義全体の振り返り) ④ キャリアの多面的理解(経済的側面、社会的側面、人間的側面) ⑤ 将来設計と行動計画(目標設定、人生の棚卸し、多様な働き方の選択)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、ヨリソル上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 ・予習
第15章では、これまで学んできたキャリアデザインの内容を総括し、自分自身の将来設計へと結びつける。予習として、まずこれまでの講義内容(キャリア理論、ケーススタディ、社会変化、必要な力など)を簡単に振り返り、特に印象に残っているテーマを三つ挙げておくこと。それぞれについて「なぜ印象に残ったのか」「自分にどのような気づきを与えたのか」を短く整理する。また、自分のこれまでの人生を振り返り、進路選択や努力した経験、挫折や転機となった出来事を時系列で書き出してみること。さらに、自分の強みと弱みをそれぞれ三つずつ挙げ、それが将来の進路とどのように関係するかを考えておく。自分の将来像を一文で表現する準備をして授業に臨むこと。

・復習
本章の復習として、まず「なぜ現代社会においてキャリアデザインが必要なのか」を自分の言葉で説明できるようにまとめること。次に、キャリアの経済的側面・社会的側面・人間的側面の三つを整理し、それぞれが自分の将来設計にどのように関わるかを書き出す。また、自分の強み・弱み・価値観を再確認し、それを踏まえてどのような働き方を目指したいのかを具体的に言語化する。さらに、大学生活の中で今後取り組むべき行動目標を三つ設定し、それぞれについて「いつまでに」「何をするか」を明確にする。最後に、本科目全体を通して得た最も重要な学びを一つ選び、それを今後どのように実践するかをまとめる。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
ガイダンス、現代社会とキャリアデザイン 【初級★】
キャリアの定義とキャリアデザインの基本を理解し、現代社会の変化と関連づけて説明できる。

【中級★★】
キャリアと社会環境の関係を踏まえ、自己の価値観や将来の方向性を整理して説明できる。

【上級★★★】
キャリア概念・社会変化・自己理解を統合し、主体的な将来設計と行動の方向性を具体的に示すことができる。
キャリアデザイン、社会環境の変化、ライフキャリア 12 第1回
キャリアデザインと人生設計 【初級★】
ライフサイクルの基本と家族・就業の変化(晩婚化、共働き化、少子高齢化)を説明し、女性就業や子育て両立の課題を要点整理できる。
【中級★★】
職業の多面的意義(欲求・所属・承認・自己実現)と、生涯収入・支出の構造(教育費、生活費、老後)を読み解き、自分の条件で概算を立てられる。
【上級★★★】
キャリアを生涯発達として捉え、ライフロール配分と節目(移行期)を踏まえた意思決定の方針を示し、現実的な人生設計案に落とし込める。
ライフサイクルと家族変容、女性就業と経済的自立、就業と子育ての両立、生涯収支、キャリアの生涯発達 20 第2回、3回、4回
キャリアデザインと自己理解 【初級★】
自分自身がキャリアに向き合う準備ができる
【中級★★】
キャリアを考える・選択する上で欠かせない自己分析・自己理解を進めることができる。
【上級★★★】
自己分析シートの作成ができるようになる。
自己分析、長所、短所、適正、労働の意義、相互インタビュー、 16 第5回、6回
キャリアデザインと仕事理解 【初級★】
様々な職種等の存在を理解する。
【中級★★】
企業が学生にもとめることについてイメージできるようになる。
【上級★★★】
自分の特性と現代の仕事やキャリアの特徴を理解して、希望する職種についてイメージする。
キャリア意識、雇用制度、企業が学生に求めるもの、充実した学生生活、課外活動、 16 第7回、8回
キャリアデザインと職場理解 【初級★】
インターンシップやキャリア・アンカー、業種・職種の基本概念を理解し、定義や特徴を説明できる。

【中級★★】
インターンシップ・自己理解・職業理解を関連づけ、自身の価値観や進路と結びつけて説明できる。

【上級★★★】
キャリア形成に関する内容を統合し、主体的な将来設計と具体的な行動計画を示すことができる。
インターンシップ、キャリア・アンカー、適職形成 20 第9回、10回、11回
キャリアのケーススタディ 【初級★】
キャリア事例の内容を理解し、登場人物の行動や考え方を説明できる状態。仕事や働き方には多様性があることを理解している。

【中級★★】
複数のキャリア事例を比較し、それぞれの意思決定や行動の特徴を整理できる状態。働き方や価値観の違いを踏まえ、自分のキャリアの方向性について具体的に考えを述べることができる。

【上級★★★】
キャリア事例から得た視点(偶然性・主体性・継続的学習など)をもとに、自分のキャリア形成を主体的に設計できる状態。状況の変化や偶然の出来事を前向きに捉え、柔軟に行動方針を見直すことができる。
キャリア形成の多様性、意思決定と転機、主体的行動と継続的成長 16 第12回、第13回
キャリアデザインに向けて 【初級★】
社会や働き方の変化、および企業が求める能力(コミュニケーション力・主体性など)を理解し説明できる状態。キャリアデザインの必要性を理解している。

【中級★★】
社会で求められる力(創造力や5つの力)と大学生活の経験を関連づけ、自分がどのように行動すべきか具体的に考えられる状態。自身の強み・課題を踏まえたキャリア形成の方向性を説明できる。

【上級★★★】
これまでの学びや経験を振り返り、自己のキャリアを主体的に設計・更新できる状態。社会の変化に応じて必要な能力を意識し、継続的に学び・行動・改善(リフレクション)を実践できる。
社会変化への適応、創造力と行動力の育成、キャリアの自己設計と内省 16 第14回、第15回
評価方法 期末試験100%とします。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 指定なし
参考文献 理論と実践で自己決定力を伸ばすキャリアデザイン講座 第3版 2,035円
実験・実習・教材費 なし