| 回 | 主題 | コマシラバス項目 | 内容 | 教材・教具 |
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1
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ガイダンス
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第1回では、ガイダンスとして授業の展開スケジュールの確認をおこなう。
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【コマ主題細目①~④】 ・第一回目は、これから本科目を展開するにあたり、授業の概要を説明する回であるため、特に配布資料なし。
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コマ主題細目
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① 授業スケジュールの確認 ② 学名と分類 ③ 動物の分類 ④ 生物地理区と生物
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細目レベル
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① 授業の第1回目として、授業の展開方法等を確認する。本科目では、分類学・系統学の具体的な研究手法とその実際を学ぶほか、動物界について、含まれる分類群の概要を理解する。講義では、久松が専門とする昆虫を中心に講義が進められるが、できるだけ幅広い分類群をカバーした内容となる。そのほか、世界の生物地理区およびそれらに生息する代表的な動物種について理解する。また、日本列島について、その成り立ちと生物境界線について理解を深める。このような内容を、15回の授業を通して学ぶにあたり、3部構成で講義は展開される。第一部「学名と分類」では、生物多様性を認識する基礎的な学問である分類学・系統学について学び、国際動物命名規約や学名の構成についても理解を深める。続く第二部「動物の分類」では、動物界に含まれる前左右相称動物、冠輪動物、脱皮動物および新口動物について、含まれる分類群の概要を理解する。最終の第三部「生物地理区と生物」では、世界の生物地理区とそれらに分布する代表的な動物類について学ぶほか、日本列島について、その成り立ちや分布境界線等について学ぶ。また、第5回には第一部のまとめを、第9回には第二部のまとめを、そして第14回には第三部のまとめを、そして第15回には授業回全体のまとめを実施し、知識の定着を図る。そのほか、本科目は本コマシラバスに明記されている通り、「基礎生物学」を前提科目とする。そのため、第1回授業において、確認小テストが実施される。
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② 分類学とは、生物を記載し、命名し、分類することである。分類学は基礎的な学問であり、生物の多様性を認識する手段として、自然の法則を解明するため、生物多様性の解明のため、そして進化学の材料として、また、我々の知識の体系化のために必要であると言える。その成立の歴史として、1758年、スウェーデンの博物学者であるリンネは『自然の体系』の第10版において、動植物を属名と種小名の二名式名で表した。この命名法は、以降世界中の学者に用いられ、生物を科学的な体系に組み立てる基礎となった。リンネにより確立された二語命法名およびりンネ式階層分類体系は、今日まで用いられている。分類階級は、動物の場合は界、門、綱、目、科、属、種という階層構造で表される。また、学名は2語(属名と種小名)で標記され、二語命法名とよばれる。コマシラバス第2~5回では、第一部「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。
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③ 生物の分類体系は、紀元前4世紀のアリストテレスの時代から18世紀のリンネの時代まで、生物は動物界と植物界の2つに分類されていた。その後、ヘッケル(1866)により三界説(原生生物界・植物界・動物界)、コープランド(1956)による四界説(モネラ界・原生生物界・植物界・動物界)、ホイタッカー(1969)による五界説(モネラ界・原生生物界・菌界・植物界・動物界)、ウーズ・フォックス(1977)による六界説(真正細菌界・古細菌界・原生生物界・菌界・植物界・動物界)、そしてウーズら(1990)により三ドメイン説(真正細菌ドメイン・古細菌ドメイン・真核生物ドメイン)が提唱されている。本科目においては、三ドメイン説および五界説にもとづき、その中で動物界として扱われる分類群を対象として授業を展開する。現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観する。コマシラバス第6~9回では第二部「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。
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④ 1857年、スレーターは、世界における6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレス(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両者にわたる、全陸域動物を含めて動物地理区を考察した。ウォレスの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大洋や山岳地帯といったなんらかの明白な地理学的な様相で、隣の区と分けられている。これら6つの区は、当然ながら国や行政区分、文化的な領域とは対応していないため、それぞれの区に、旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。このうち日本列島は、日本列島は、旧北区と東洋区にまたがるが、トカラ構造海峡(トカラ列島の悪石島と小宝島との間)に引かれた「渡瀬線」を境として、北側が旧北区、南側が東洋区と区分される。日本列島には、このほかにも、両生類や爬虫類の分布をもとに提案され、宗谷海峡に引かれた「八田線」、鳥類や哺乳類の分布をもとに津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られている。コマシラバス第10~14回では、第三部「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。
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キーワード
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① 受業スケジュール ② 学名と分類 ③ 動物の分類体系 ④ 生物地理区 ⑤ 生物の境界線
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は本科目第1回目の授業をおこなった。授業内でも確認したが、コマシラバスを再度確認すること。特に、「授業の展開方法」、およびコマシラバス第1~15回に一通り目を通し、本科目が3部構成からなり、第一部「学名と分類」、第二部「動物の分類」、そして第三部「生物地理区と生物」から構成され、展開されるという講義の全体像をイメージすることを復習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」をあらかじめ確認しておき、授業の要点や特に押さえておくべきポイントについて理解を進めること。また、さらに自ら学びを深めたい場合は、コマシラバス「参考文献」に挙がっている文献を、大学図書館で借りる等の方法で読み込むことを推奨する。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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2
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学名と分類①~分類学、系統学とは~
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第2回では、生物多様性を認識する学問である、分類学・系統学の歴史とその実際の手法について学ぶほか、分類階級と学名の構成について理解を深める。
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【コマ主題細目①】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、1-63頁。
【コマ主題細目②】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、29-63頁。 ・E.O.ワイリー・D.シーゲル-カウジー・D.R.ブルックス・V.A.ファンク(宮正樹訳)『系統分類学入門 分岐分類の基礎と応用』、1頁。
【コマ主題細目③】 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-193頁。 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、1-28頁。
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コマ主題細目
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① 分類学の歴史 ② 系統学の歴史 ③ 分類階級と学名
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細目レベル
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① 分類学Taxonomy とは、生物を記載し、命名し、分類することである。分類学は、生物の多様性を認識する手段でもあり、自然の法則を解明するため、生物多様性の解明のため、進化学の材料として、また我々の知識の体系化のために必要である。分類学の理論には、伝統的分類学conventional taxonomy, orthodox classification(関係の基準としてウエイトをかけた表形的類似を用いる直観的で実用的な考察に基づく分類法で、進化史を考慮するが、系統的な解析な十全には含まない)、そして数量分類学numerical taxonomy(表形分類法phenetic methodとも。対象となる分類含意の形質状態に基づき数量的な手法を用いて分類単位のグルーピングを行うもの)などの考え方がある。分類学の基本的概念や具体的方法を理解し説明できる。
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② 系統学Phylogeneticsとは、ドイツの昆虫学者、ヘンニッヒHennig(1950, 1966)により最初に定式化され、その明瞭な理論によって急速に多くの支持者を得るに至った概念である。共通祖先型がもっていた形質状態を祖先形質(旧形質)Plesiomorphとし、それから派生した形質を子孫形質(新形質)Apomorphと区別する手法をとる。系統学の核となる概念は、共通祖先の保有関係を再構成するにあたって派生形質を用いることにより、共通祖先の保有に基づく分類群をつくりだすことである。また、進化を通じて自然界に存在するようになった生物群を自然分類群Natural taxonというが、系統学が自然分類群として認めるのは単系統群だけであり、多系統群はもちろん側系統群も排除する。系統学の基本的概念や具体的方法を理解し説明できる。
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③ 1758年、スウェーデンの博物学者であるリンネは『自然の体系』Systema Nature の第10版において、動植物を属名と種小名の二名式名で表した。この命名法は、以降世界中の学者に用いられ、生物を科学的な体系に組み立てる基礎となった。リンネにより確立された二語命法名およびりンネ式階層分類体系Linnean hierarchical classification system, Linnean hierarchyは、今日まで用いられている。分類階級は、動物の場合は界Kingdam、門Phylum、綱Class、目Order、科Family、属Genus、種speciesという階層構造で表される。また、種名の学名は2語(属名と種小名)で標記され、二語命法名とよばれる。分類階級、学名の標記の方法について理解し説明できる。
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キーワード
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① 分類学 ② 系統学 ③ 分類階級 ④ 学名 ⑤ 二語命名法
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回から、第一部「学名と分類」の講義を始める。今回は特に、分類学・系統学とは何かということから、その研究手法を説明した。その内容について、それぞれの基本的概念や具体的方法について復習しておくこと。また、今回は分類学の基礎となる、分類階級と学名についての講義を展開した。これらは、学生の皆さんが、これから動物について卒業研究等をおこなうにあたり、基礎知識となるものであるので、良く復習しておくこと。特に学名については、図鑑などでも目にすることが多いと思う。その示す意味を理解しておくこと。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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3
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学名と分類②~学名と標本の役割~
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第3回では、分類学の基礎知識となる国際動物命名規約とタイプ標本について理解を深める。
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【コマ主題細目①】 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-189頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、96-103頁。 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、180-185頁。
【コマ主題細目②】 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-189頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、96-103頁。 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、180-185頁。
【コマ主題細目③】 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、145-187頁。 ・動物命名法国際審議会『国際動物命名規約 第4版 日本語版』,2000年、日本動物分類学関連学会連合、1-133頁。 ・大久保憲秀『動物学名の仕組み』、2006年、伊藤印刷出版部、1-301頁。
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コマ主題細目
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① 国際動物命名規約 ② タイプ標本とは ③ 規約や標本がどう役に立つか
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細目レベル
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① 動物の学名や命名法は、国際動物命名規約で規定されている。その目的とは、生物の名称の普遍性と安定性を推進し、各分類群の学名が唯一かつ独自であることを保証することである。そのために、と特定の階級の分類群はタイプを基準にして設立される、という「タイプ概念」と、適格に出版された名称のうち、最も古く発表されたものが先取権をもつ、という「先取権の法則」という2つの柱をもつ。また、規約に反して命名された名称は使用不可となる。本規約は、1905年に萬国動物命名規約が規定され、その後改訂が重ねられ、最新は1999年に出版された第4版である。動物以外には、国際藻類・菌類・植物命名規約、国際原核生物命名規約がある。動物の学名や命名法が規約で規定されていることを知る。
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② 新しい種階級群(種・亜種)が記載された場合、タイプ標本Type specimenが指定される。タイプ標本には、ホロタイプHolotype(正模式標本)、パラタイプParatype(副模式標本)の他に、シンタイプSyntype(総模式標本)、レクトタイプLectotype(後模式標本)、パラレクトタイプParalectotype(副後模式標本)、ネオタイプNeotype(新模式標本)等がある。今回は本規約について概要を紹介するほか、動物の学名を命名する実際の例をもちいて、その事例を紹介する。動物の学名や命名法が国際動物命名規約で規定されていること、そしてタイプ標本の概念や種類について理解し、説明できる。
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③ 特に分類学の研究をおこなう上では、タイプ概念や先取権の法則等を含め、国際動物命名規約を正確に理解しておかなければならない。この国際動物命名規約とは、生物の名称の普遍性と安定性を推進し、各分類群の学名が唯一かつ独自であることを保証することを目的とするものである。もし規定がなければ、同じ種に違う学名がついたり(シノニム)、違う種に同じ学名がついたり(ホモニム)、動物の学名が、広く、安定して使われることが難しくなってしまうであろう。その他にも、規約では、例えば命名法的行為について、公表の要件等についても規定されている。ここでは、国際動物命名規約の実際の条文を確認し、また、実際の学術論文における適用例を見ながら、その実際を確認する。
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キーワード
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① 国際動物命名規約 ② 国際藻類・菌類・植物命名規約 ③ 国際原核生物命名規約 ④ タイプ標本 ⑤ 学名の運用
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第一部「学名と分類」の2回目の講義となった。今回は特に、分類学の基礎となる、国際動物命名規約について学んだ。本規約について、特に「タイプ概念」と「先取権の法則」という、2つの柱について理解しておくこと。また、タイプ標本にはホロタイプ、パラタイプ等があったが、どのような種類があるか、復習しておくこと。また、本規約は、動物の学名について、広く安定して使われることを目的として存在するものである。その目的を理解しておくこと。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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4
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学名と分類③~種の概念、分類の方法~
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第4回では、種の概念や種分化のメカニズムについて理解するほか、分類学・系統学的研究の実際について実例を紹介しつつ理解を深める。
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【コマ主題細目①】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、54-57頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、1989年、12-29頁。 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、31-34頁。 ・ジュディス・E・ウィンストン(著)馬渡峻輔・柁原宏(訳)『種を記載する』、新井書院、2008年、66-68頁。
【コマ主題細目②】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、129-134頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、1989年、40-47頁。 ・岩槻邦男・馬渡峻輔・石川良輔『節足動物の多様性と系統』、裳華房、2008年、189-283頁。 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、34-40頁。
【コマ主題細目③】 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、145-187頁。 ・動物命名法国際審議会『国際動物命名規約 第4版 日本語版』,2000年、日本動物分類学関連学会連合、1-133頁。 ・大久保憲秀『動物学名の仕組み』、2006年、伊藤印刷出版部、1-301頁。 ジュディス・E・ウィンストン(著)(2008)馬渡峻輔・柁原宏(訳)『種を記載する』,新井書院,1-653頁。
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コマ主題細目
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① 種概念 ② 種分化のメカニズム ③ 新種を見つけたら?分類の実際
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細目レベル
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① ① 種の定義は現在までに多数のものが提唱されている。その中で、最も汎用性があり有名なものはMayr(1942)による「種とは互いに交配しうる自然集団の群で、それは他のそのような群から生殖的に隔離されている」という生物学的種概念である。そして生殖的隔離機構とは、大きく交尾前隔離機構と、交尾後隔離機構とに分かれる。交尾前隔離機構の例として、交尾をする季節や一日の中での交尾時間が異なる等の時間的な隔離や、同じ地域に共存していても、生息する場所を違えてすみわけている場合等の生態的隔な隔離が挙げられる。また、求愛ダンスや鳴き声、フェロモンなど異種の雌雄間の配偶行動がかみ合わない行動的隔離や、外部生殖器の構造の違いにより種間交尾が妨げられる機械的隔離がある。また、交尾後隔離機構として、メスの体内に入った異種の精子がその体内環境にうまく適応していないため、卵に出会う前に弱って運動能力を失ったり死んでしまったりして受精に至らない配偶子と生殖管の不和合による隔離や、できた雑種の生存力が弱く、性的に成熟する前に死んでしまうような雑種の生存不能による隔離、雑種が機能的な配偶子を作れないこと等の雑種を通しての遺伝子拡散の減少等の隔離機構が知られている。種の概念や生殖隔離機構について、説明できる。
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② ② 種分化speciation が起きるメカニズムの一つとして、異所的種分化(分断的種分化、周辺的種分化)がある。それは、互いに地理的に隔離された集団から新たな種が形成されることである。その他に、側所的種分化と同所的種分化があるが、この二つは、生殖隔離に先立つ物理的隔離を前提とせず、いわば繁殖集団の内部に別の繁殖集団が生じるとする点が異所的種分化とは大きく異なることから、非異所的種分化としてまとめられることがある。側所的種分化と、地理的形質傾斜(クライン)の中に、急激な違いが生じることによりクラインは分断され異なる別種へと分化する等と定義される。同所的種分化とは、集団内のある個体が一足飛びに他のすべての個体と生殖的に隔離されること等である。例えば、染色体を倍数化させることによる新種の形成等が挙げられる。これら生殖隔離が始まってから完成するまでの時間は、ショウジョウバエの同所的種分化では8~20万年、異所的種分化では110~270万年と推定されている。種分化にはどのようなものがあるか、そしてそのメカニズムを説明できる。
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③ ③ 新種(未記載種)と思われるものを見出してから、新種として命名記載し発表するまでの手順を理解する。分類学的な研究をおこなう際、未記載種と思われる種は、自らが採集したもののみならず、博物館や大学等の研究機関より借用した標本を、研究に用いる。未記載種と思われる標本を見つけると、ラベル情報から追加個体を採集する、もしくは研究機関の標本を調査し、追加個体を借用する。自ら採集した場合、まずは標本作成の作業をおこなう。昆虫は、体が小さいものが多いため、標本の観察は顕微鏡下でおこなう。また、形態を詳細に調べるために、標本の解剖をおこなう必要もある。並行して、過去の記録や論文と比較するために、膨大な文献をあたる必要がある。日本語や英語で書かれた論文はもちろん、フランス語やドイツ語、ロシア語で書かれた論文を読む必要もある。場合によっては1700年代に書かれた古い文献を参考にすることもある。文献類は標本と同じく重要であると言える。まずは未記載種であるかどうかを確認するため文献にあたるが、それでも分からない場合は、比較したい種が収蔵されている博物館等に問い合わせ、訪問するもしくは借用して、比較・研究をおこなう。そこで初めて既知種か未記載種かが判明するが、その後に未記載種であった場合には、研究成果を論文としてアウトプットする。論文執筆は大変であるが、論文として発表して初めて新種として認められるのである。新種の生物に名前(学名)を付けることを命名と呼ぶ。動物の命名(新種の記載)には、国際動物命名規約委員会が定めた国際動物命名規約に従う必要がある。このような地道な分類学の成果の一つが、図鑑類である。
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キーワード
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① 生物学的種概念 ② 種分化 ③ 単系統 ④ 側系統 ⑤ 多系統
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第一部「学名と分類」の3回目の講義となった。今回は特に、種の概念や種分化について学び、また、分類学的研究の実際について、実例を紹介した。生物多様性の実態は個々の種である。種の定義は多々提唱されているが、もっとも広く受け入れられている、「種とは互いに交配しうる自然集団の群で、それは他のそのような群から生殖的に隔離されている」という、Mayr(1942)による生物学的種概念は覚えておくこと。種分化のメカニズムについて、どのようなものがあるか復習し、理解を深めること。分類学は種を認識する、基礎的学問である。この分類学について、その実際の研究過程について理解すること。 【予習】次回は、第一部の総まとめの回となる。総まとめに向けて、配布資料の整理などを各自、おこなっておくこと。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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5
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踊り場コマ(1)
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第5回では、第一部のまとめの回として、学名と分類についての知識の定着を図る。
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【コマ主題細目①】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、29-63頁。 ・E.O.ワイリー・D.シーゲル-カウジー・D.R.ブルックス・V.A.ファンク(宮正樹訳)『系統分類学入門 分岐分類の基礎と応用』、1頁。
【コマ主題細目②】 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-193頁。 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、1-28頁。
【コマ主題細目③】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、54-57, 129-134頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、1989年、12-29, 40-47頁。 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、31-40頁。 ・岩槻邦男・馬渡峻輔・石川良輔『節足動物の多様性と系統』、裳華房、2008年、189-283頁。 ・ジュディス・E・ウィンストン(著)馬渡峻輔・柁原宏(訳)『種を記載する』、新井書院、2008年、66-68頁。
【コマ主題細目④】 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-189頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、96-103頁。 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、180-185頁。
【コマ主題細目⑤】 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、145-187頁。 ・動物命名法国際審議会『国際動物命名規約 第4版 日本語版』,2000年、日本動物分類学関連学会連合、1-133頁。 ・大久保憲秀『動物学名の仕組み』、2006年、伊藤印刷出版部、1-301頁。 ジュディス・E・ウィンストン(著)(2008)馬渡峻輔・柁原宏(訳)『種を記載する』,新井書院,1-653頁。
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コマ主題細目
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① 分類学と系統学 ② 分類階級と学名 ③ 種の概念と種分化 ④ 国際動物命名規約 ⑤ 新種を見つけたら?分類の実際
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細目レベル
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① 分類学Taxonomy とは、生物を記載し、命名し、分類することである。分類学は、生物の多様性を認識する手段でもあり、自然の法則を解明するため、生物多様性の解明のため、進化学の材料として、また我々の知識の体系化のために必要である。分類学の理論には、伝統分類学conventional taxonomy, orthodox classification(関係の基準としてウエイトをかけた表形的類似を用いる直観的で実用的な考察に基づく分類法で、進化史を考慮するが、系統的な解析な十全には含まない)、そして数量分類学numerical taxonomy(表形分類法phenetic methodとも。対象となる分類含意の形質状態に基づき数量的な手法を用いて分類単位のグルーピングを行うもの)などの考え方がある。一方、系統学Phylogeneticsとは、Hennig(1950, 1966)が最初に定式化した概念であり、共通祖先の保有関係を再構成するにあたって派生形質を用いることにより、共通祖先の保有に基づく分類群をつくりだすことである。分類学と系統学の基本的概念や具体的方法を理解し説明できる。
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② 1758年、スウェーデンの博物学者であるリンネは『自然の体系』Systema Nature の第10版において、動植物を属名と種小名の二名式名で表した。この命名法は、以降世界中の学者に用いられ、生物を科学的な体系に組み立てる基礎となった。リンネにより確立された二語命法名およびリンネ式階層分類体系Linnean hierarchical classification system, Linnean hierarchyは、今日まで用いられている。分類階級は、動物の場合は界Kingdam、門Phylum、綱Class、目Order、科Family、属Genus、種speciesという階層構造で表される。また、学名は2語(属名と種小名)で標記され、二語命法名とよばれる。分類階級、学名の標記の方法について理解し説明できる。
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③ 種の定義は現在までに多数のものが提唱されている。その中で、最も汎用性があり有名なものはMayr(1942)による「種とは互いに交配しうる自然集団の群で、それは他のそのような群から生殖的に隔離されている」という生物学的種概念である。そして生殖的隔離機構とは、大きく交尾前隔離機構と、交尾後隔離機構とに分かれる。交尾前隔離機構の例として、交尾をする季節や一日の中での交尾時間が異なる等の時間的な隔離や、同じ地域に共存していても、生息する場所を違えてすみわけている場合等の生態的隔な隔離が挙げられる。また、求愛ダンスや鳴き声、フェロモンなど異種の雌雄間の配偶行動がかみ合わない行動的隔離や、外部生殖器の構造の違いにより種間交尾が妨げられる機械的隔離がある。また、交尾後隔離機構として、メスの体内に入った異種の精子がその体内環境にうまく適応していないため、卵に出会う前に弱って運動能力を失ったり死んでしまったりして受精に至らない配偶子と生殖管の不和合による隔離や、できた雑種の生存力が弱く、性的に成熟する前に死んでしまうような雑種の生存不能による隔離、雑種が機能的な配偶子を作れないこと等の雑種を通しての遺伝子拡散の減少等の隔離機構が知られている。種分化speciation が起きるメカニズムの一つとして、異所的種分化(分断的種分化、周辺的種分化)がある。それは、互いに地理的に隔離された集団から新たな種が形成されることである。その他に、側所的種分化と同所的種分化があるが、この二つは、生殖隔離に先立つ物理的隔離を前提とせず、いわば繁殖集団の内部に別の繁殖集団が生じるとする点が異所的種分化とは大きく異なることから、非異所的種分化としてまとめられることがある。側所的種分化と、地理的形質傾斜(クライン)の中に、急激な違いが生じることによりクラインは分断され異なる別種へと分化する等と定義される。同所的種分化とは、集団内のある個体が一足飛びに他のすべての個体と生殖的に隔離されること等である。例えば、染色体を倍数化させることによる新種の形成等が挙げられる。これら生殖隔離が始まってから完成するまでの時間は、ショウジョウバエの同所的種分化では8~20万年、異所的種分化では110~270万年と推定されている。
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④ 動物の学名や命名法は、国際動物命名規約で規定されている。その目的とは、生物の名称の普遍性と安定性を推進し、各分類群の学名が唯一かつ独自であることを保証することである。そのために、と特定の階級の分類群はタイプを基準にして設立される、という「タイプ概念」と、適格に出版された名称のうち、最も古く発表されたものが先取権をもつ、という「先取権の法則」という2つの柱をもつ。また、規約に反して命名された名称は使用不可となる。本規約は、1905年に萬国動物命名規約が規定され、その後改訂が重ねられ、最新は1999年に出版された第4版である。動物以外には、国際藻類・菌類・植物命名規約、国際原核生物命名規約がある。動物の学名や命名法が規約で規定されていることを知る。
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⑤ 新種(未記載種)と思われるものを見出してから、新種として命名記載し発表するまでの手順を理解する。分類学的な研究をおこなう際、未記載種と思われる種は、自らが採集したもののみならず、博物館や大学等の研究機関より借用した標本を、研究に用いる。未記載種と思われる標本を見つけると、ラベル情報から追加個体を採集する、もしくは研究機関の標本を調査し、追加個体を借用する。自ら採集した場合、まずは標本作成の作業をおこなう。昆虫は、体が小さいものが多いため、標本の観察は顕微鏡下でおこなう。また、形態を詳細に調べるために、標本の解剖をおこなう必要もある。並行して、過去の記録や論文と比較するために、膨大な文献をあたる必要がある。日本語や英語で書かれた論文はもちろん、フランス語やドイツ語、ロシア語で書かれた論文を読む必要もある。場合によっては1700年代に書かれた古い文献を参考にすることもある。文献類は標本と同じく重要であると言える。まずは未記載種であるかどうかを確認するため文献にあたるが、それでも分からない場合は、比較したい種が収蔵されている博物館等に問い合わせ、訪問するもしくは借用して、比較・研究をおこなう。そこで初めて既知種か未記載種かが判明するが、その後に未記載種であった場合には、研究成果を論文としてアウトプットする。論文執筆は大変であるが、論文として発表して初めて新種として認められるのである。新種の生物に名前(学名)を付けることを命名と呼ぶ。動物の命名(新種の記載)には、国際動物命名規約委員会が定めた国際動物命名規約に従う必要がある。このような地道な分類学の成果の一つが、図鑑類である。
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キーワード
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① 分類学 ② 系統学 ③ 国際動物命名規約 ④ 分類階級 ⑤ 種
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第一部「学名と分類」の総まとめの回となった。コマシラバスの履修判定指標にもある通り、分類階級にはどのようなものがあるか、学名の表記方法や構成について、および国際動物命名規約について、タイプ概念や先取権の法則など、その内容や、規約の役割について復習し、内容を押さえておくこと。系統学について、その概念や用語について復習しておくこと。種の定義や種分化のメカニズムについて、押さえる。特に後者は、第三部「生物地理区と生物」にも関係する内容なので、しっかりと復習し、具体例を覚えておくこと。 【予習】次回からは、第二部「動物の分類」の回となる。次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておこうことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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6
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動物の分類①概要および前左右相称動物
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第6回では、動物界に含まれる分類群の概要を理解した後に、前左右相称動物について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、89-111頁。
【コマ主題細目②】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、112-113頁。
【コマ主題細目③】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、114-122頁。
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コマ主題細目
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① 生物の分類体系 ② 動物界に含まれる分類群の概要 ③ 「前」左右相称動物
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細目レベル
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① 生物の分類体系は、紀元前4世紀のアリストテレスの時代から18世紀のリンネの時代まで、生物は動物界と植物界の2つに分類されていた。その後、ヘッケル(1866)により三界説(原生生物界・植物界・動物界)、コープランド(1956)による四界説(モネラ界・原生生物界・植物界・動物界)、ホイタッカー(1969)による五界説(モネラ界・原生生物界・菌界・植物界・動物界)、ウーズ・フォックス(1977)による六界説(真正細菌界・古細菌界・原生生物界・菌界・植物界・動物界)、そしてウーズら(1990)により三ドメイン説(真正細菌ドメイン・古細菌ドメイン・真核生物ドメイン)が提唱されている。本科目においては、三ドメイン説および五界説にもとづき、その中で動物界として扱われる分類群を対象として授業を展開する。
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② 現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観する。
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③ 動物界の中では、左右相称性を獲得していない、「海綿動物門」、「刺胞動物門」、「有櫛動物門」、「平板動物門」が、まず最初に分岐したと考えられる。これらを便宜的に「前」左右相称動物とする。藤田(2010)では、後生動物の中で先に分岐した、左右相称動物以外のこれら動物門を、便宜的に「前」左右相称動物と便宜的に呼ぶ。本科目もそれに従うこととするが、そのような系統群があるという意味ではない。海綿動物とは、世界から約7,000種が知られている。発生の過程で肺葉が形成されず、体に相称性もない多細胞動物である。刺胞動物とは、世界から約7,620種が知られ、放射相称の体をもっている、二胚葉性で体腔はなく、体内の唯一の腔所である胃腔は1つで、口と肛門の役割を兼ねる。漂泳性のクラゲ型と付着性のポリプ型といおう生活様式が異なる2つの型をもつ。有櫛動物門とは、世界から約143種が知られており、刺胞動物のような二型はなく、すべてクラゲ型で、二放射相称の透明で脆弱な体をもつ。平板動物門は世界から現在のところ1種が知られており、1mmほどの薄い板状の体の多細胞動物である。
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キーワード
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① ドメイン ② 五界説 ③ 動物界 ④ 前左右相称動物 ⑤ 左右相称動物
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第二部「動物の分類」の第一回目となり、動物に含まれる分類群の概要についての解説が、主な講義内容となった。すべての分類群とその特徴を覚えることまでは求めないので、動物界に含まれる分類群の概要を理解すること。具体的には、前左右相称動物、左右相称動物があること、そして後者には、冠輪動物、脱皮動物、新口動物が含まれること、そしてそれらに含まれる、いくつかの門の名称と、その特徴を覚えることを復習としたい。動物に含まれる分類群の概要を、理解する。そして今回は、前左右相称動物について、「海綿動物門」、「刺胞動物門」、「有櫛動物門」、「平板動物門」が知られていることを学んだ。この中のひとつでも良いので、その名称と特徴を覚える。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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7
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動物の分類②冠輪動物および脱皮動物
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第7回では、動物界に含まれる分類群の概要を理解した後に、左右相称動物のうち、冠輪動物および脱皮動物に含まれる分類群について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、89-111頁。
【コマ主題細目②】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、122-150頁。
【コマ主題細目③】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、150-169頁。
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コマ主題細目
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① 動物界に含まれる分類群の概要 ② 冠輪動物 ③ 脱皮動物
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細目レベル
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① 前回に引き続き、動物界に含まれる分類群の概要から解説する。現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観し、理解する。
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② 「左右相称動物」とは、完全な三肺葉性で、体が左右相称となった動物群である。これまでは左右相称動物は旧口動物(または前口動物・先口動物)と新口動物(または後口動物)との大きな2つの系統に分類されていたが、分子系統解析によってそのような体系は見直され、大きな系統群としては、「冠輪動物」、「脱皮動物」、そして「新口動物」の3つが認められている。このうち冠輪動物とは、もともと2つの系統が組み合わされたものであり、触手冠という構造をもつ触手冠動物(箒虫動物門、腕足動物門を含む)と、トロコフォア型の幼生をもつ担輪動物(星口動物門、ユムシ動物門、環形動物門、内肛動物門を含む)からなる。冠輪動物に含まれる分類群の特徴と、その代表的な種類を押さえる。
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③ 「左右相称動物」とは、完全な三肺葉性で、体が左右相称となった動物群である。これまでは左右相称動物は旧口動物(または前口動物・先口動物)と新口動物(または後口動物)との大きな2つの系統に分類されていたが、分子系統解析によってそのような体系は見直され、大きな系統群としては、「冠輪動物」、「脱皮動物」、そして「新口動物」の3つが認められている。このなかで脱皮動物とは、昆虫などの節足動物が属し、体を覆うクチクラの脱皮をおこなうという共通した特徴から名づけられた。脱皮動物内部の系統関係ははっきりとしていないものの、分子と形態から総合的に考え、①線形動物(線形動物門、類線形動物門を含む)、②有棘動物(動吻動物門、胴甲動物門、鰓曳動物門を含む)、③汎節足動物(緩歩動物門、有爪動物門、拙速動物門を含む)の3つのグループに分けられることが多い。
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キーワード
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① 動物界 ② 左右相称動物 ③ 冠輪動物 ④ 脱皮動物 ⑤ 新口動物
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第二部「動物の分類」の第二回目となった。前回と同様、すべての分類群とその特徴を覚えることまでは求めないので、動物界に含まれる分類群の概要を理解すること。具体的には、前左右相称動物、左右相称動物があること、そして後者には、冠輪動物、脱皮動物、新口動物が含まれること、そしてそれらに含まれる、いくつかの門の名称と、その特徴を覚えることを復習としたい。そして今回は、左右相称動物のうち、冠輪動物と脱皮動物について、その概要を説明した。この中のひとつでも良いので、その名称と特徴を覚える。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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8
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動物の分類③新口動物
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第8回では、動物界に含まれる分類群の概要を理解した後に、左右相称動物のうち、脊索動物門ほか新口動物に含まれる分類群について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、89-111頁。
【コマ主題細目②】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、169-182頁。
【コマ主題細目③】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、174-182頁。
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コマ主題細目
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① 動物界に含まれる分類群の概要 ② 新口動物 ③ 脊索動物門
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細目レベル
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① 前回に引き続き、動物界に含まれる分類群の概要から解説する。現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観する。
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② 新口動物には、「棘皮動物門」、「半索動物門」、「脊索動物門」の3つが属する。従来の分類体系では、これら3つ以外に毛顎動物門などが新口動物とされたり、外肛動物門を含めた触手冠動物が新口動物とされたりしたが、これらは異なる系統に属することが明らかとなっている。また、軟体動物門の一部とされていた珍渦虫は近年の研究で新口動物に属することが判明しており、今後は新たな動物門として取り扱われるようになると考えられる。このうち棘皮動物とは、成体は五放射相称の体となり、その名称は、ウニ類がもつ体表の棘から名付けられた。半索動物とは、海にのみ生息し、底生の自由生活を送る生物であり、ギボシムシ綱などが知られている。脊索動物とは、真体腔をもつ左右相称の新口動物である。これら新口動物に含まれる分類群について理解する。
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③ 一般に、私達が「動物」という言葉を聞いた場合、まず思い浮かぶ分類群は、本門の中の一部である、ほ乳類などでないだろうか。ここまでの授業回では、動物界に含まれる多様な分類群を概観してきた。さらに動物について、この哺乳類を含む分類群を見てみよう。さて脊索動物門とは、世界から約51,416種が知られ、真体腔をもつ左右相称の新口動物である。一生のうちの少なくとも一時期に、鰓裂、脊索および脊索背方の神経管をもつ、などの特徴がある。また、本門は、頭索動物亜門、尾索動物亜門、そして脊椎動物亜門の3亜目に分類されている。このうちの脊椎動物亜門には、魚類、爬虫類、鳥類、ほ乳類などが含まれている。脊索動物門に含まれるこれら分類群について、その概要を理解する。
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キーワード
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① 動物界 ② 新口動物 ③ 棘皮動物門 ④ 半索動物門 ⑤ 脊索動物門
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第二部「動物の分類」の第三回目となった。前回と同様、すべての分類群とその特徴を覚えることまでは求めないので、動物界に含まれる分類群の概要を理解すること。具体的には、前左右相称動物、左右相称動物があること、そして後者には、冠輪動物、脱皮動物、新口動物が含まれること、そしてそれらに含まれる、いくつかの門の名称と、その特徴を覚えることを復習としたい。そして今回は、左右相称動物のうち、新口動物について、その概要を説明した。学生の皆さんが「動物」と言われてまずイメージするであろう哺乳類は、この新口動物のうち、脊索動物門に含まれる。特にこの脊索動物門については、この後に展開される第三部にも登場するので、講義内では中心的に説明が展開された。今回は、新口動物の概要について、そして脊索動物門の概要について、特に理解を深めることを復習課題とする。 【予習】次回は、第二部の総まとめの回となる。総まとめに向けて、配布資料の整理などを各自、おこなっておくこと。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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踊り場コマ(2)
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第9回では、第ニ部のまとめの回として、動物の分類についての知識の定着を図る。
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【コマ主題細目①】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、89-111頁。
【コマ主題細目②】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、114-122頁。
【コマ主題細目③】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、122-150頁。
【コマ主題細目④】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、150-169頁。
【コマ主題細目⑤】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、169-182頁。
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コマ主題細目
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① 動物界に含まれる分類群の概要 ② 「前」左右相称動物 ③ 冠輪動物 ④ 脱皮動物 ⑤ 新口動物
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細目レベル
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① 現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観する。
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② 動物界の中では、左右相称性を獲得していない、「海綿動物門」、「刺胞動物門」、「有櫛動物門」、「平板動物門」が、まず最初に分岐したと考えられる。これらを便宜的に「前」左右相称動物とする。藤田(2010)では、後生動物の中で先に分岐した、左右相称動物以外のこれら動物門を、便宜的に「前」左右相称動物と便宜的に呼ぶ。本科目もそれに従うこととするが、そのような系統群があるという意味ではない。海綿動物とは、世界から約7,000種が知られている。発生の過程で肺葉が形成されず、体に相称性もない多細胞動物である。刺胞動物とは、世界から約7,620種が知られ、放射相称の体をもっている、二胚葉性で体腔はなく、体内の唯一の腔所である胃腔は1つで、口と肛門の役割を兼ねる。漂泳性のクラゲ型と付着性のポリプ型といおう生活様式が異なる2つの型をもつ。有櫛動物門とは、世界から約143種が知られており、刺胞動物のような二型はなく、すべてクラゲ型で、二放射相称の透明で脆弱な体をもつ。平板動物門は世界から現在のところ1種が知られており、1mmほどの薄い板状の体の多細胞動物である。
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③ 「左右相称動物」とは、完全な三肺葉性で、体が左右相称となった動物群である。これまでは左右相称動物は旧口動物(または前口動物・先口動物)と新口動物(または後口動物)との大きな2つの系統に分類されていたが、分子系統解析によってそのような体系は見直され、大きな系統群としては、「冠輪動物」、「脱皮動物」、そして「新口動物」の3つが認められている。このうち冠輪動物とは、もともと2つの系統が組み合わされたものであり、触手冠という構造をもつ触手冠動物(箒虫動物門、腕足動物門を含む)と、トロコフォア型の幼生をもつ担輪動物(星口動物門、ユムシ動物門、環形動物門、内肛動物門を含む)からなる。冠輪動物に含まれる分類群の特徴と、その代表的な種類を押さえる。
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④ 「左右相称動物」とは、完全な三肺葉性で、体が左右相称となった動物群である。これまでは左右相称動物は旧口動物(または前口動物・先口動物)と新口動物(または後口動物)との大きな2つの系統に分類されていたが、分子系統解析によってそのような体系は見直され、大きな系統群としては、「冠輪動物」、「脱皮動物」、そして「新口動物」の3つが認められている。このなかで脱皮動物とは、昆虫などの節足動物が属し、体を覆うクチクラの脱皮をおこなうという共通した特徴から名づけられた。脱皮動物内部の系統関係ははっきりとしていないものの、分子と形態から総合的に考え、①線形動物(線形動物門、類線形動物門を含む)、②有棘動物(動吻動物門、胴甲動物門、鰓曳動物門を含む)、③汎節足動物(緩歩動物門、有爪動物門、拙速動物門を含む)の3つのグループに分けられることが多い。
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⑤ 新口動物には、「棘皮動物門」、「半索動物門」、「脊索動物門」の3つが属する。従来の分類体系では、これら3つ以外に毛顎動物門などが新口動物とされたり、外肛動物門を含めた触手冠動物が新口動物とされたりしたが、これらは異なる系統に属することが明らかとなっている。また、軟体動物門の一部とされていた珍渦虫は近年の研究で新口動物に属することが判明しており、今後は新たな動物門として取り扱われるようになると考えられる。このうち棘皮動物とは、成体は五放射相称の体となり、その名称は、ウニ類がもつ体表の棘から名付けられた。半索動物とは、海にのみ生息し、底生の自由生活を送る生物であり、ギボシムシ綱などが知られている。脊索動物とは、真体腔をもつ左右相称の新口動物である。これら新口動物に含まれる分類群について理解する。
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キーワード
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① 前左右相称動物 ② 左右相称動物 ③ 冠輪動物 ④ 脱皮動物 ⑤ 新口動物
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第二部「動物の分類」の総まとめの回となった。コマシラバスの履修判定指標にもあるとおり、前左右相称動物および左右相称動物にはどのような分類群が含まれるか、すべての分類群とその特徴を覚えることまでは求めないので、その概要を理解すること。特に、久松の専門である、昆虫類を含む節足動物門、学生の皆さんが動物と聞いてまず思い浮かべるであろう哺乳類が含まれる脊索動物門については、この後に展開される第三部にも登場するので、講義内では中心的に説明が展開された。節足動物門、脊索動物門という我々との接点が多い分類群を中心として、動物に含まれる分類群の概要を理解する。 【予習】次回からは、第三部「生物地理区と生物」の回となる。次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておこうことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。 10 生物地理区と生物①概要および旧北区、東洋区 科目の中での位置付け
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10
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生物地理区と生物①概要および旧北区、東洋区
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第10回では、世界の生物地理区のうち、旧北区および東洋区について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・Cain, M., Damman, H., Lue, R., Yoon, C.(著)石川統(監訳)『ケイン生物学』、東京化学同人、2004年、604-615頁。
【コマ主題細目②】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-54頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、15-27頁。
【コマ主題細目③】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-26頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、17-18頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ②ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、1-241頁。
【コマ主題細目④】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、44-48頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ④インド、インドシナ』、講談社、2000年、1-214頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、24-26頁。
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コマ主題細目
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① 生物たちはなぜそこにすんでいるのか ② 生物地理区の概要 ③ 旧北区 ④ 東洋区
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細目レベル
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① 地球上には様々な生物が生息している。あるものは奥山に、あるものは都市の中においても生息が可能である。また、極限環境ともいえる、洞窟の奥深い場所や、水深2,000mを超える深海においても、多くの生物が存在している。では、生物たちはなぜそこにすんでいるのであろうか?その要因としては、「歴史性」、「適切な生息環境の存在」、そして「分散」である。まず歴史性について見てみる。地球の歴史上、過去の出来事は、生物たちが現在どこにすんでいるかに深い影響を与えていると言える。20世紀初頭にドイツの科学者Wegenerにより提唱された大陸移動説では、例えば、現在の南アメリカ、アフリカ、南極、オーストラリアといった大陸は一つにつながっていたのである。このことは、ナンキョクブナなどの現在の分布からも説明できる。次に、最適な生息地の存在について見てみる。どのような種にとっても、暮らすのによい場所と、よくない場所がある。種の分布域は、適切な生息地があるかどうかにより制限される。このことは、物理的環境、生物的環境、そして物理的および生物的環境間の相互作用、そして攪乱により制限される。
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② 歴史的には、鳥の動物相の違いを拠り所にして、いくつかの動物地理区に分けられた。1857年、スレーターSclaterは6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレスWallace(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両社にわたる全陸域動物を含めて動物地理区を考察したが、その際スレーターの提唱していた区はわずかに変更されたに過ぎなかった。Wallaceの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大陸とは山岳地帯といったなんらかの明白な地理学的な様相で隣の区と分けられている。これら6つの区には、それぞれ旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。
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③ 旧北区は、旧世界の北の部分を指している。含まれる範囲は、南アジアを除くユーラシア大陸、アフリカの地中海沿岸地域、アラビア半島の北部である。この区は、東洋区とエチオピア区と陸続きになっているが、東洋区とはヒマラヤ山脈で、エチオピア区とはサハラ砂漠でさえぎられているほか、新北区とは海で区切られている。その気候は、全般的にみて温帯である。また、広範囲な地域を含む割には、脊椎動物相は特に豊という訳ではない。また、分布が旧北区に限られる科は、わずかに鳥類に一科見られるのみである。ほかの区と共通する科が多く、特に旧世界の熱帯であるエチオピア区および東洋区と、新世界の温帯である新北区産の科の混ざり合った複合区の様相を呈していると言える。日本列島においては旧北区と東洋区にまたがるが、トカラ構造海峡(トカラ列島の悪石島と小宝島との間)に引かれた「渡瀬線」を境として、北側が旧北区、南側が東洋区とされる。
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④ 東洋区には、アジア大陸のインド、インドシナ、中国南部から、スマトラ・ボルネオ・ジャワといったマレー群島が含まれる。この区は、旧北区とは陸つづきであるが、ヒマラヤ山脈によってさえぎられており、ほかの区とは、インド洋と太平洋で堺されている。しかし、マレー群島の島々がつぎつぎと続いてオーストラリアに達している南東の隅には、はっきりとした物理的な境界は存在しない。しかし、バリ、ロンボク間からセレベスとボルネオ(カリマンタン)を通り、ミンダナオの南に出るウォーレス線が知られており、この線の西側が東洋区、そして東側がオーストラリア区とされる。東洋区は主として熱帯の気候であるが、動物相はその気候的関係から、エチオピア区と、また、地理的な関係からは旧北区と共通したものが多い。また、ツパイなど、固有のグループも見られる。
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キーワード
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① 歴史性 ② 適切な生息環境の存在 ③ 分散 ④ 旧北区 ⑤ 東洋区
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第三部「生物地理区と生物」の第一回目となり、動物における生物地理区の概要を学んだ。現在さまざまな場所に生息している生物たちは、地史などの歴史性、適切な生息環境の存在、そして分散の結果、そこに生息しているわけである。身近にいる生物たちも、それらがなぜそこにすんでいるのか?ということを考えると、さまざまな要因の結果、そこに生息しているという事実を理解する。世界の、動物における生物地理区は大きく6つあり、それらは旧北区、新北区、東洋区、新熱帯区、エチオピア区、そしてオーストラリア区という名称がつけられている。この6区の名称を覚える。また、今回は旧北区と東洋区について学んだ。それぞれの区に生息する生物など、その特徴を復習すること。そのほか、日本列島はこれら旧北区と東洋区にまたがっていることを理解する。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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生物地理区と生物②新北区、熱帯区
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第11回では、世界の生物地理区のうち、新北区および新熱帯区について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-54頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、15-27頁。
【コマ主題細目②】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、26-31頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、19-21頁。
【コマ主題細目③】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、31-38頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ②アマゾン』、講談社、2000年、1-179頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ③中央・南アメリカ』、講談社、2000年、1-296頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、21-23頁。
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コマ主題細目
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① 生物地理区の概要 ② 新北区 ③ 新熱帯区
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細目レベル
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① ① 歴史的には、鳥の動物相の違いを拠り所にして、いくつかの動物地理区に分けられた。1858年、スレーターSclaterは6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレスWallace(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両者にわたる全陸域動物を含めて動物地理区を考察したが、その際スレーターの提唱していた区はわずかに変更されたに過ぎなかった。Wallaceの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大陸とは山岳地帯といったなんらかの明白な地理的な様相で隣の区と分けられている。これら6つの区には、それぞれ旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。
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② ② 新北区は北アメリカ大陸全域を指す。この区は、新熱帯区とは中央アメリカの地峡を通じて接しているが、ほかのすべての区とは、海によって隔てられている。ただし、新北区と旧北区を隔てているベーリング海峡はごく狭いもので、その成立も新しいことから、新北区と旧北区の気候や植物相は良く似ている。実際に、新北区と旧北区の動植物には共通種が多く、両者合わせて全北区と呼ばれることもある。新北区に生息する哺乳類は、旧北区と同様、比較的少なく、その多くはイヌ・ネコ・イタチ類など、分布域の広い科である。新北区固有の科としては、ホリネズミ、ポケットネズミ、ヤマビーバー、プロングホーン科がある。
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③ ③ 新熱帯区は、南アメリカの全域、メキシコの大部分、それに西インド諸島を含む。新北区とは、南アメリカの全域、メキシコの大部分、および西インド諸島を含む地域である。新北区とは中央アメリカの地峡をまたいで接しているが、ほかの区とは、海で隔てられている。この区は主として熱帯である。新熱帯区の動物相はほかの区と大きく異なっており、ここに分布する哺乳類32科のうち半分の16科が固有である(例えば、アリクイ、ナマケモノ、アルマジロなど)。南アメリカの哺乳類の分布は、①新熱帯区である南アメリカ大陸に限られるもの、②より広く分布するが、基本的な分布が新熱帯区にあるもの、③北アメリカ大陸にまで広がっているもの、④そのほか、例えば、科単位ではラクダ科やバク科のように遺存分布しているもの、の4つに類型化できる。
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キーワード
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① 新北区 ② 温帯 ③ 新熱帯区 ④ 熱帯 ⑤ 固有
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第三部「生物地理区と生物」の第二回目となり、動物における生物地理区のうち、「新北区」および「新熱帯区」について学んだ。このうち新北区は北アメリカ大陸全域を指し、旧北区とは、その気候や植物相などは良く似ている。新熱帯区は、南アメリカ大陸全域、中米、そして西インド諸島を含む。この区は主として熱帯の気候であり、固有の分類群も多く、生物の多様性に富む区である。これら2つの区について、その区の範囲や、そこに生息する代表的な生物などの特徴を復習すること。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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生物地理区と生物③アフリカ区、オーストラリア区
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第12回では、世界の生物地理区のうち、エチオピア区およびオーストラリア区について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-54頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、15-27頁。
【コマ主題細目②】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、38-44頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ⑥アフリカ』、講談社、2000年、1-239頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、23-24頁。
【コマ主題細目③】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、48-54頁。 ・小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文(編著)『動物世界遺産 レッドデータ・アニマルズ⑦オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、1-231頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、26-27頁。
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コマ主題細目
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① 生物地理区の概要 ② エチオピア区 ③ オーストラリア区
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細目レベル
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① 歴史的には、鳥の動物相の違いを拠り所にして、いくつかの動物地理区に分けられた。1857年、スレーターSclaterは6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレスWallace(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両社にわたる全陸域動物を含めて動物地理区を考察したが、その際スレーターの提唱していた区はわずかに変更されたに過ぎなかった。Wallaceの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大陸とは山岳地帯といったなんらかの明白な地理学t系な様相で隣の区と分けられている。これら6つの区には、それぞれ旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。
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② エチオピア区は、アトラス山脈以南のアフリカ大陸、およびアラビア半島を含む地域である。旧北区とは陸つづきであるが、ほかの区とは、海で隔離されている。アフリカの哺乳類が、アフリカゾウ、シロサイ、カバ、キリン、アフリカスイギュウ、ゴリラ、ブチハイエナなどの大型種によって代表されるのは、サバンナなどの食性の栄養価の高さによることは明らかである。アフリカの哺乳類の多様さ(800~900種)に並ぶことのできるのは、南アメリカ大陸である。また、目のレベルでの固有のグループとして、管歯目(ツチブタ)、キンモグラ目とハネジネズミ目、イワダヌキ目がある。科のレベルでの固有のグループは、ウロコオリス科、トビウサギ科、デバネズミ科、カバ科、キリン科などが挙げられる。またエチオピア区の哺乳類相は、その分布の特徴から、次の4つに分類できる。①イヌ・ネコ科など旧北区から新熱帯区にまで連続した広い分布域をもつ科、②キリン・カバ・ツチブタ・トビウサギなど、エチオピア区固有の12科、③ヤマネ・トビネズミ、またはゾウ・センザンコウ科など旧北区か東洋区のどちらかと共通している科、④ハリネズミ・ジャコウネコ・イノシシなど旧北区・東洋区の両方に共通した科、である。
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③ オーストラリア区には、オーストラリア、タスマニア、ニューギニア、ニュージーランドなどを含む。オーストラリアは東南アジアの南東に位置する大陸で、南半球の低緯度から中緯度の範囲に横たわっている。そのため熱帯から温帯まで、幅広い気候帯をもち、さらに湿潤な南北の沿岸部に対して内陸部は乾燥が著しいため、気候の多様性がきわめて高く、大陸でありながら多くの系統がそのなかで著しく多様化している。オーストラリアは本来ゴンドワナ古大陸の一部で、中生代後期ないし新生代初期にいち早くほかの陸塊から隔離された後は、地理的な孤立を保ちながら現在にいたっている。そのため、例えば哺乳類では、ほかの地域ではほとんど滅んでしまった有袋類や単孔類が、ここでは依然繁栄している。哺乳類については、現生する有袋類約270種の3分の2がこの地域に分化し、オーストラリア16科約130種、ニューギニア9科約60種に多様化している。鳥類について見てみる。オーストラリア、ニューギニア地域の鳥類を特徴づけるものは3つある。ひとつはこの地域でしか見られない科、ひとつは種としてこの地域に分布する科、ひとつは世界の熱帯またはアジアに広く分布しているのにこの地域には見られない科があることである。
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キーワード
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① エチオピア区 ② オーストラリア区 ③ ゴンドワナ大陸 ④ 単孔類 ⑤ 固有
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第三部「生物地理区と生物」の第三回目となり、動物における生物地理区のうち、「エチオピア区」および「オーストラリア区」について学んだ。このうち、エチオピア区は、アトラス山脈以南のアフリカ大陸、およびアラビア半島を含む地域である。一方のオーストラリア区は、オーストラリア大陸のほか、タスマニア、ニューギニア、ニュージーランドなどを含む。これら2つの区について、その区の範囲や、そこに生息する代表的な生物などの特徴を復習すること。 【予習】次回授業のコマシラバスを読み、その内容について理解を進めておくことを予習とする。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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生物地理区と生物④日本の生物地理
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第13回では、日本列島の成り立ちや生物境界線について学ぶ。
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【コマ主題細目①】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、5-14頁。 ・増田隆一・阿部永(編著)『動物地理の自然史 分布と多様性の進化学』、北海道大学出版会、2005年、1-2頁。
【コマ主題細目②】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、8頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、28-86頁。 ・増田隆一・阿部永(編著)『動物地理の自然史 分布と多様性の進化学』、北海道大学出版会、2005年、1-2頁。 ・京都大学総合博物館(編)『日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦』、岩波科学ライブラリー、北海道大学出版会、2005年、1-8頁。
【コマ主題細目③】 ・堤之恭『絵でわかる日本列島の誕生』、講談社、2014年、1-181頁。 ・木村学・藤原治・森田澄人(監修)『日本列島2500万年史』、洋泉社MOOK、2019年、1-111頁。
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コマ主題細目
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① 生物の境界線 ② 日本の生物境界線 ③ 日本におけるプレートテクトニクス
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細目レベル
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① ① 前回の授業までに学んだことであるが、世界全体では6つの動物地理区があり、その中で日本においては、本州以北が旧北区に含まれるのに対して、琉球列島のほとんどは東洋区に含まれる。また、生物の分布の境界とされる境界線が知られている。例えば、バリ島とロンボク島の間に引かれるウォレス線は有名である。また、台湾本島と蘭嶼Lanyuは、間に深い海溝があることから海水面が低かった地質年代においても陸続きにはならなかったと言われ、生物相が異なることが知られている。このことから、鹿野(1936; ほか)により新ウォーレス線が、台湾本島と蘭嶼間に提唱されている。久松自身による台湾でのケシキスイという昆虫の調査からも、この生物相の相違を裏付ける結果が得られている(久松, 2009)。
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② ② 日本列島は区系生物地理学的には、旧北区と東洋区にまたがり、その境界は多くの動物群に適用できることから「渡瀬線」と呼ばれるトカラ海峡(悪石島と子宝島間)にあることが認められている。日本列島には、このほかにも、両生類や爬虫類の分布をもとに提案された、宗谷海峡に引かれた「八田線」、鳥類や哺乳類の分布をもとに津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られている。こうした分布の違いは、それぞれの動物が日本にやってきた時期や経路の違い、現在あるいは過去の植生、気候、標高などの環境が生息に適したものであるかどうか、などの様々な要因により決定されたものと考えられる。特に日本における生物の分布境界線について、押さえる。
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③ ③ 20世紀初頭にドイツの科学者Wegenerにより提唱された大陸移動説は、後にプレートテクトニクス理論へと発展を見せる。その歴史を、事例をもとに理解する。その中において、日本列島の成り立ちを知る。日本列島は、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、そして太平洋プレートという4つのプレートの上にあり、ぶつかり合う4つの力の作用を受けている。また日本列島は、かつてはユーラシア大陸の東縁の一部であった。大陸の東縁にできた裂け目に海水が入り、その部分が広がっていき、これが後に日本海となった。日本海の拡大は、2,500万年前頃から本格化し、日本列島となる島弧は大陸から分離した。東北日本と西南日本の、回転を伴いながら約1,200kmを大移動、伊豆弧の衝突、列島の東西圧縮で陸地は大きく姿を変えて現在に至る。この、日本列島の成り立ちの2,500万年間の軌跡を理解する。
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キーワード
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① 生物の境界線 ② ウォーレス線 ③ 日本列島 ④ 地史 ⑤ プレートテクトニクス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第三部「生物地理区と生物」の第四回目となり、特に日本列島における地史の成り立ちや生物地理区分、そして生物の境界線について学んだ。日本列島は旧北区と東洋区にまたがり、その境界は「渡瀬線」と呼ばれるトカラ海峡(悪石島と子宝島間)にあることや、このほかにも、両生類や爬虫類の分布をもとに提案された、宗谷海峡に引かれた「八田線」、鳥類や哺乳類の分布をもとに津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られていることを復習する。また、日本列島はかつてユーラシア大陸の東縁の一部であったこと、その後、現在にいたるまでの地史を理解する。これらのことをもとに、特に日本で現在見られている生物たちは、地史などさまざまな要因の結果として現在生息していることを理解する。 【予習】次回は、第三部の総まとめの回となる。総まとめに向けて、配布資料の整理などを各自、おこなっておくこと。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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14
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踊り場コマ(3)~生物地理区と生物~
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第14回では、第三部のまとめの回として、世界の動物地理区の概要、日本列島の成り立ち、生物の境界線等についての知識の定着を図る。
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【コマ主題細目①】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-54頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、15-27頁。
【コマ主題細目②】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、5-14頁。 ・増田隆一・阿部永(編著)『動物地理の自然史 分布と多様性の進化学』、北海道大学出版会、2005年、1-2頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、28-86頁。 ・京都大学総合博物館(編)『日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦』、岩波科学ライブラリー、北海道大学出版会、2005年、1-8頁。
【コマ主題細目③】 ・堤之恭『絵でわかる日本列島の誕生』、講談社、2014年、1-181頁。 ・木村学・藤原治・森田澄人(監修)『日本列島2500万年史』、洋泉社MOOK、2019年、1-111頁。
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コマ主題細目
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① 生物地理区 ② 生物の分布境界線 ③ 日本におけるプレートテクトニクス
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細目レベル
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① 歴史的には、鳥の動物相の違いを拠り所にして、いくつかの動物地理区に分けられた。1857年、スレーターSclaterは6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレスWallace(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両社にわたる全陸域動物を含めて動物地理区を考察したが、その際スレーターの提唱していた区はわずかに変更されたに過ぎなかった。Wallaceの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大陸とは山岳地帯といったなんらかの明白な地理学t系な様相で隣の区と分けられている。これら6つの区には、それぞれ旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。
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② 前回の授業までに学んだことであるが、世界全体では6つの動物地理区があり、その中で日本においては、本州以北が旧北区に含まれるのに対して、琉球列島のほとんどは東洋区に含まれる。また、生物の分布の境界とされる境界線が知られている。例えば、バリ島とロンボク島の間に引かれるウォレス線は有名である。日本列島においても、各種生物の分布境界線が知られており、例えば宗谷海峡に引かれた「八田線」、津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、トカラ構造海峡に引かれた「渡瀬線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られている。こうした分布の違いは、それぞれの動物が日本にやってきた時期や経路の違い、現在あるいは過去の植生、気候、標高などの環境が生息に適したものであるかどうか、などの様々な要因により決定されたものと考えられる。
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③ 20世紀初頭にドイツの科学者Wegenerにより提唱された大陸移動説は、後にプレートテクトニクス理論へと発展を見せる。その歴史を、事例をもとに理解する。その中において、日本列島の成り立ちを知る。日本列島は、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、そして太平洋プレートという4つのプレートの上にあり、ぶつかり合う4つの力の作用を受けている。また日本列島は、かつてはユーラシア大陸の東縁の一部であった。大陸の東縁にできた裂け目に海水が入り、その部分が広がっていき、これが後に日本海となった。日本海の拡大は、2,500万年前頃から本格化し、日本列島となる島弧は大陸から分離した。東北日本と西南日本の、回転を伴いながら約1,200kmを大移動、伊豆弧の衝突、列島の東西圧縮で陸地は大きく姿を変えて現在に至る。この、日本列島の成り立ちの2,500万年間の軌跡を理解する。
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キーワード
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① 生物地理区 ② 旧世界 ③ 新世界 ④ 生物の分布境界線 ⑤ プレートテクトニクス
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、第三部「生物地理区と生物」の総まとめの回となった。コマシラバスの履修判定指標にもあるとおり、世界の生物地理区は大きく6つあり、それらは旧北区、新北区、東洋区、新熱帯区、エチオピア区、そしてオーストラリア区という名称がつけられている。これら6つの名称は覚えておくこと。また、それぞれの区について、その気候や代表する生物などの特徴を理解しておくこと。我々がすんでいる日本は、このうち旧北区と東洋区にまたがる。その境界は、「渡瀬線」と呼ばれるトカラ海峡(悪石島と子宝島間)にあることが認められている。そのほかにも、両生類や爬虫類の分布をもとに提案された、宗谷海峡に引かれた「八田線」、鳥類や哺乳類の分布をもとに津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られている。これらの生物の分布境界線を復習すること。 【予習】次週は本科目最終回となる。第1~14回までの総復習の回とするので、配布資料の整理などを各自、おこなっておくこと。また、コマシラバス「履修判定指標」を読み、講義における要点を、自ら確認しておくこと。
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15
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踊り場コマ(4)~授業全体の振り返り~
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科目の中での位置付け
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本科目では、これから動物について深く学ぶにあたり、その基礎となる知識を身につける。第一部(コマシラバス第2~5回)では「学名と分類」として、分類学・系統学の研究手法と実際、そして分類階級や学名等について学ぶ。第二部(コマシラバス第6~9回)では「動物の分類」として、前左右相称動物、左右相称動物(冠輪動物・脱皮動物・新口動物)といった、動物界に含まれる分類群の概要について学ぶ。そして第三部(コマシラバス第10~14回)では、「生物地理区と生物」として、世界の生物地理区の概要のほか、日本列島の地史の成り立ちや生物の境界線について学ぶ。このような中において第15回では、授業の総まとめの回として、第一部「学名と分類」、第二部「動物の分類」そして第三部「生物地理区と生物」についての総復習をおこない、知識の定着を図る。
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【コマ主題細目①】 ・馬渡峻輔『動物分類学の論理』、東京大学出版会、1994年、1-28, 29-63, 129-134頁。 ・E.O.ワイリー・D.シーゲル-カウジー・D.R.ブルックス・V.A.ファンク(宮正樹訳)『系統分類学入門 分岐分類の基礎と応用』、1頁。 ・平嶋義宏・広渡俊哉編著『教養のための昆虫学』、東海大学出版部、2017年、187-193頁。 ・佐々治寛之『動物分類学入門』、東京大学出版会、1989年、12-29, 40-47, 96-103頁。 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、31-40, 89-182頁。 ・岩槻邦男・馬渡峻輔・石川良輔『節足動物の多様性と系統』、裳華房、2008年、189-283頁。 ・ジュディス・E・ウィンストン(著)馬渡峻輔・柁原宏(訳)『種を記載する』、新井書院、2008年、1-653頁。 ・岡西政典『新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』、中公新書、2020年、145-185頁。 ・動物命名法国際審議会『国際動物命名規約 第4版 日本語版』,2000年、日本動物分類学関連学会連合、1-133頁。 ・大久保憲秀『動物学名の仕組み』、2006年、伊藤印刷出版部、1-301頁。
【コマ主題細目②】 ・藤田敏彦(著)・太田次郎・赤坂甲治・浅島誠・長田敏行(編集)『動物の系統分類と進化』、裳華房、2010年、89-182頁。
【コマ主題細目③】 ・黒田長久『動物地理学 脊椎動物、とくに鳥類を中心として』、共立出版、1972年、5-14, 10-14頁。 ・George, W.(著)・吉田敏治(訳)『動物地理学』、古今書院、1968年、20-54頁。 ・安間繁樹『琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち』、東海大学出版会、2001年、15-27. 28-86頁。 ・増田隆一・阿部永(編著)『動物地理の自然史 分布と多様性の進化学』、北海道大学出版会、2005年、1-2頁。 ・京都大学総合博物館(編)『日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦』、岩波科学ライブラリー、北海道大学出版会、2005年、1-8頁。 ・堤之恭『絵でわかる日本列島の誕生』、講談社、2014年、1-181頁。 ・木村学・藤原治・森田澄人(監修)『日本列島2500万年史』、洋泉社MOOK、2019年、1-111頁。
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コマ主題細目
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① 学名と分類 ② 動物の分類 ③ 生物地理区と生物 細目レベル
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細目レベル
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① ① 1758年、スウェーデンの博物学者であるリンネは『自然の体系』Systema Nature の第10版において、動植物を属名と種小名の二名式名で表した。この命名法は、以降世界中の学者に用いられ、生物を科学的な体系に組み立てる基礎となった。リンネにより確立された二語命法名およびりンネ式階層分類体系Linnean hierarchical classification system, Linnean hierarchyは、今日まで用いられている。分類階級は、動物の場合は界Kingdam、門Phylum、綱Class、目Order、科Family、属Genus、種speciesという階層構造で表される。また、学名は2語(属名と種小名)で標記され、二語命法名とよばれる。分類階級、学名の標記の方法について理解し説明できる。
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② ② 現在地球上には、知られているだけで130万を超える種の動物が生息しており、それらは30あまりの門(もん)に分類されている。近年は分子系統解析等もおこなわれ、系統関係に反映されてきているが、しかし、分子系統解析も万能ではないと言える。毎年のように異なる系統樹が発表されている現状では、分類体系も決定的なものではなく、流動的であると言える。そのことを踏まえた上で、本科目では藤田(2010)をもとに展開する。藤田(2010)においては、動物界(かい)の中に、34の門が含まれる。ここでは、それら分類群の多様な形態や生態などの特徴を知ることにより、進化によって実際に生じた地球上の動物の多様な姿を概観する。
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③ ③ 歴史的には、鳥の動物相の違いを拠り所にして、いくつかの動物地理区に分けられた。1857年、スレーターSclaterは6つの鳥区系に名前をつけた。ウォレスWallace(1876)は、当時分布域のわかっていた、脊椎動物・無脊椎動物両社にわたる全陸域動物を含めて動物地理区を考察したが、その際スレーターの提唱していた区はわずかに変更されたに過ぎなかった。Wallaceの提唱した動物地理区は、ほぼ各大陸と対応し、それぞれの区は、大陸とは山岳地帯といったなんらかの明白な地理学t系な様相で隣の区と分けられている。これら6つの区には、それぞれ旧北区Palearctic、新北区Nearctic、熱帯区Neotrppical、エチオピア区Ethiopian、東洋区Oriental、オーストラリア区Australiaという名称がつけられている。日本列島においても、各種生物の分布境界線が知られており、例えば宗谷海峡に引かれた「八田線」、津軽海峡に引かれた「ブラキストン線」、トカラ構造海峡に引かれた「渡瀬線」、ケラマ海峡に引かれたケラマギャップなどが知られている。こうした分布の違いは、それぞれの動物が日本にやってきた時期や経路の違い、現在あるいは過去の植生、気候、標高などの環境が生息に適したものであるかどうか、などの様々な要因により決定されたものと考えられる。また、日本列島は、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、そして太平洋プレートという4つのプレートの上にあり、ぶつかり合う4つの力の作用を受けている。また日本列島は、かつてはユーラシア大陸の東縁の一部であった。大陸の東縁にできた裂け目に海水が入り、その部分が広がっていき、これが後に日本海となった。日本海の拡大は、2,500万年前頃から本格化し、日本列島となる島弧は大陸から分離した。東北日本と西南日本の、回転を伴いながら約1,200kmを大移動、伊豆弧の衝突、列島の東西圧縮で陸地は大きく姿を変えて現在に至る。この、日本列島の成り立ちの2,500万年間の軌跡を理解する。
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キーワード
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① 分類学 ② 学名 ③ 動物界 ④ 生物地理区 ⑤ 生物の分布境界線
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コマの展開方法
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社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
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小テスト
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「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
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復習・予習課題
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【復習】今回は、本科目授業最終回となり、第一部から三部までの総まとめの回となった。第一部「学名と分類」の内容としては、特に、分類階級にはどのようなものがあるか、学名の表記方法や構成について、および国際動物命名規約について、タイプ概念や先取権の法則など、その内容や、規約の役割について復習し、内容を押さえておくこと。系統学について、その概念や用語について復習しておくこと。種の定義や種分化のメカニズムについて、押さえる。第二部「動物の分類」の内容については、前左右相称動物および左右相称動物にはどのような分類群が含まれるか、すべての分類群とその特徴を覚えることまでは求めないので、その概要を理解すること。特に、身近な生き物である、昆虫類を含む節足動物門や、哺乳類が含まれる脊索動物門については、含まれる分類群の概要を理解する。第三部「生物地理区と生物」の内容については、世界の動物についての生物地理区は大きく6つあり、それらは旧北区、新北区、東洋区、新熱帯区、エチオピア区、そしてオーストラリア区という名称がつけられていること、また、それぞれの区について、その気候や代表する生物などの特徴を理解しておくこと。日本列島について、旧北区と東洋区の境界である「渡瀬線」のほか、「八田線」、「ブラキストン線」、「ケラマギャップ」などの生物の分布境界線について復習すること。 【予習】本科目は、コマシラバス「評価方法」にある通り、筆記試験にて評価を実施する。コマシラバスの履修判定指標を良く確認し、試験にそなえること。
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