区分
環境情報科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
環境
データ処理
ソリューション開発・エシカルテクノロジー
サステナブル・エンジニアリング
カリキュラム・ポリシーとの関係
教養
応用力
実践力
科目間連携
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
科目の目的
本学科は、ソフトウェア工学を身につけたソフトウェアエンジニアの育成を目的としている。ソフトウェアエンジニアを目指す過程には、プログラミング、ソフトウェア設計、ソフトウェア分析等の学修が含まれるが、その一番手前には、コンピュータのハードウェア、ソフトウェアの理解が位置する。ソフトウェアがコンピュータ上で動作する以上、コンピュータをハードウェアの面で捉えた場合の構成要素とそれぞれの機能は知っておかなければならない。ソフトウェア自体についても、プログラミングを学ぶ前に、そもそもソフトウェアとはどのようなものなのか、コンピュータ上でどのように動作するものなのか、どのような種類があるものなのかについては知っておかなければならない。
こういった知識はしばしば「情報リテラシー」(information literacy)として括(くく)られるものであるが、具体的な経験がなければ、実用や実感からかけ離れた知識になりがちである。それではソフトウェアエンジニアを目指す過程における、第一段階の知識としての意味をなさない。具体的な製品の使用体験を伴ってこそ、抽象的な理論と結びつけながら、ハードウェアとソフトウェアの具体的な機能の意味を正確に理解できるようになるからである。
以上を踏まえて、本科目ではソフトウェアエンジニアを目指すための準備として、代表的なICT機器であるコンピュータを取りあげる。コンピュータにおける、日常的なハードウェアとソフトウェアの活用を通して、今後のソフトウェア工学、ソフトウェア開発技術の学修に必要な基盤知識の修得を目指す。
到達目標
「コンピュータを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を踏まえ、目的に応じて適切な操作ができるようになること」が本科目の到達目標である(コンピュータの基礎)。これは、単純にパソコン上で任意の操作を行えるだけでは、その要件として十分ではない。パソコンの画面上で行われている操作が、オペレーティングシステム、ソフトウェア、そして個々のハードウェアの観点からどのように実現しているのか、コンピュータの構成要素の点から知識として適切に説明できるようにならなくてはならない。
この目標とともに、「学業と実務に必要な文書の作成と表計算ができること」(ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎)、「安全性や情報倫理、法令等に注意しながら、パソコンとソフトウェアそしてICTを用いて日常生活における利便性を高めることができること」(インターネットと情報の活用)、という実務的な知識と技能についても修得する。これらの目標の達成を通じて、環境情報学科で今後学んでいくソフトウェア開発技術の修得に必要な、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識が獲得される。
なお、本科目で修得される知識や技能は、本学科内の他科目を理解するための基礎的な内容にとどまらない。ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの資格試験には、コンピュータシステムの分類にCPUやメモリなどのハードウェア、OSやアプリケーションなどのソフトウェアの内容が含まれている。このほか、ネットワーク、セキュリティの内容も、試験の出題範囲には含まれる。これらの試験内容は、本科目を通して達成する目標の修得内容に含まれている。コンピュータシステムは第1回と第3〜8回、ネットワークやセキュリティは第23〜25回と第29〜30回が対応している。
本科目は上記の資格試験の出題範囲のすべてをカバーするものではないが、本科目の到達目標を達成することで、これらの資格取得への道が拓かれていく。各コマの概要では、より入門的な立ち位置であるITパスポートの試験範囲に主に焦点を当て、試験に関連する内容が含まれる場合には「科目の中での位置付け」のなかで言及する。
科目の概要
本科目では、「コンピュータの基礎」、「ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎」、「インターネットと情報の活用」の大きく三つに分けて到達目標を達成する。一つ目(コンピュータの基礎)は代表的なICT機器であるコンピュータにおけるハードウェアとソフトウェアの理解を進める。そのために、スマートフォンなどと比較しながら、パソコンのハードウェアとソフトウェアを理解する。二つ目(ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎)として、実際にパソコンでの操作方法、特に文字入力と表計算を経験する。その後、代表的な文書作成ソフトであるWord、表計算ソフトのExcelにて、文字操作と表計算操作の知識および操作方法を学修する。三つ目(インターネットと情報の活用)として、インターネットの仕組みの理解と実際の操作方法を学修する。特に、最先端情報通信技術である生成AIを、学修に役立てる方法を確実に身につける。ただしインターネットの操作を学修すると、Web上の情報に簡単にアクセス可能となり、その結果その情報を盗用するなどの著作権などの問題が生じるため、ここではインターネットの操作方法のみならず、権利と法律、そしてセキュリティについても学修する。
全30回の展開は、上述の三つの到達目標に対応するように3部構成で展開される。第1部の第1回から第10回がコンピュータの基礎、第2部の第11回から第22回がソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎、第3部の第23回から第30回がインターネットと情報の活用、の三つに区分される。第1部はネットワーク環境を考慮しないパソコンの活用と理解を主なテーマとする。具体的には、第1回から第6回にかけて、コンピュータの仕組み、オペレーティングシステム(operating system)の役割と機能、デジタルデータを取り扱う。第7回から第10回では、Windows11の環境設定と基本操作、文字入力について展開する。また、今後の円滑な学修環境の構築のため、フリーソフトのインストールや生成AIの活用についても適宜解説する。
第2部は、WordやExcelの基盤環境に関する知識から、その利用目的に応じた知識へとつながるよう、順次内容を展開する。具体的には、第11回から第14回でMicrosoft Excelによる表計算を、第15回から第21回でMicrosoft Wordによる文書作成を取り扱う。その主眼は、基盤環境から利用目的に向かって知識を重層的に積み重ねていくことにある。
続いて第3部では、ネットワーク環境でのパソコンの適切かつ安全な活用と理解がテーマである。第23回から第25回までは、ネットワーク・インターネットの仕組み、Webへのアクセスとデータの送受信、Webサービスとデータの利用、電子メールによるデータの送受信について解説する。その後、第27回と第28回で生成AIについて扱い、第29回と第30回でデータの送受信に伴うリスクとセキュリティ、データ利用の社会的制約、そして情報セキュリティと関連法令へと展開していく。
科目のキーワード
【科目のキーワード】
ハードウェア(フォンノイマン型アーキテクチャ、五大装置)― 第1回・第3回〜第4回、ソフトウェア(オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア)― 第1回・第5回、デジタルデータ(2進法、2進数、符号化)― 第6回、ファイルシステム(シェル、ドライブ/フォルダ、ゴミ箱)― 第6回〜第8回、表計算(Excel、データ型、四則演算、算術演算子、数式、集計、フィルタ、結合表、集合表)― 第11回〜第14回、文書作成(Word、文字、段落、セクション、図形・表、クラス/メンバー、アウトラインモード)― 第9回〜第10回・第15回〜第22回、情報通信社会(Web環境、プロトコル、生成AI、情報セキュリティ、著作権法、個人情報保護法、AI法)― 第2回・第23回〜30回
授業の展開方法
本科目では、1コマ90分のなかで解説と演習を交互に行いながら授業を進める。各コマの内容について、概念的な理解と具体的な操作を何度も行き来することで、実務的なソフトウェア理解を目指す。そのため、各自ノートパソコン持参のうえでの授業参加を求める。
毎回、授業冒頭にWordで作成されたオリジナルテキスト(PDF版)が配布される。このテキストには、パソコン上の操作を指示する図版と解説が掲載されている。このテキストに沿って講師が説明を行い、その解説にしたがって各自がノートパソコンで操作を行うという順序を反復し、演習を進める。
授業の進行は、まず講師が主題となるソフトウェア機能の目的、特徴、効果を概説し、それを踏まえて学生各自が、テキストに掲載のパソコン操作画面に沿って自身のパソコン上での操作に取り組むという手順で行う。演習中は教員が各学生のところを巡回し、安全性と進捗のチェックを行いながら時間内に全員が課題を終えられるように指導する。すべての解説・演習の終了後、最後にその内容に関する小テストを実施し、解答・解説を行い終了する。
具体的な授業1コマ90分の基本構成は、授業の冒頭に前回授業の復習を5~7分行い、その後、各コマ主題細目について15~25分の講義を約1時間行う。その後、10~15分の小テストを行い、最後に予復習の説明を5分程度行って授業を終わる。第2回、第13回、第21回、第30回のような演習を主題とした授業回においては、各コマ主題細目のなかに5分程度の質問時間をとり、当該回までに発生した学修上のつまずきに対応する機会を設ける。
授業終了後は、次回授業までに復習を行っておくことが求められる。演習内容や小テストの解答解説を見直すだけでなく、ChatGPTを活用し、テキストの内容を読みこませて20問程度の練習問題を作成し、自分で解いて理解を深める。さらに、その解答・解説を確認することで、より確実に知識を定着させる。
オフィス・アワー
須藤竜之介:【前期】
情報リテラシーⅠ(パソコンの活用と情報倫理)
環境プログラミングⅠ(基本文法)
全科目:水曜4限
【後期】
環境プログラミングⅡ(クラスの作成)水曜4限
請園正敏:【前期】
月曜4限、水曜4限、金曜5限
【後期】
環境統計学概論月曜4限、水曜4限
科目コード
UC1011
学年・期
1年・前期
科目名
情報リテラシーⅠ(パソコンの活用と情報倫理)
単位数
4
授業形態
演習
必修・選択
必修
学習時間
【授業】90分×30 【予習】90分以上×30 【復習】90分以上×30
前提とする科目
展開科目
関連資格
担当教員名
須藤竜之介・請園正敏
回
主題
コマシラバス項目
内容
教材・教具
1
「情報リテラシーⅠ」の概要【コンピュータの基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第1回の授業では本科目全体のアウトライン、現代における情報通信技術の普及、そしてパソコン本体の構成要素について理解する。まず、本科目の授業について、科目意義、到達目標、期待できる成果、全30回の授業展開を確認し、各回の授業内容が期末試験の出題とどのような関係になっているのか、期末試験に合格するためには何をどのくらい学修しておけばよいのか、その目安を理解する。情報通信技術の普及については、パソコンをはじめ、スマートフォンやタブレットなども交えながら、情報通信技術の日常的な使用方法、一般企業における情報技術の活用例を概観し、紹介する。パソコンの構成要素については、フォンノイマン型アーキテクチャという概念を紹介し、ハードウェアとソフトウェアという二つの要素の導入的知識を紹介する。本コマで扱うCPU等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類15:コンピュータ構成要素」の「項目40:プロセッサ」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第1回テキスト「『情報リテラシーⅠ』の概要」 第1節「本科目の全体像」
◆コマ主題細目②
・第1回テキスト「『情報リテラシーⅠ』の概要」 第2節「情報通信技術の社会浸透」
◆コマ主題細目③
・第1回テキスト「『情報リテラシーⅠ』の概要」 第3節「コンピュータの種類」
コマ主題細目
① 本科目の全体像 ② 情報通信技術の社会浸透 ③ コンピュータの種類
細目レベル
① 本科目は、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの理解を深めることを目的とする。学修内容は大きく三部構成で展開する。第1部10回分(コンピュータの基礎)、第2部8回分(インターネットと情報の活用)、第3部12回分(コンピュータでの文書作成)に区分される。第1回から第10回まではまずパソコンを構成する要素の理解を主題とする。第11回から第22回はWordとExcelの操作方法修得に取り組む。これらの知識を踏まえて第22回から第30回でWeb環境と関連法令の基礎理解を主題とする。
当回テキストに記載された計30回の展開を参照しながら、各回の概要、期末試験配点とともに、各回で何を学修するのか、毎回どのくらいの予復習が必要なのか、期末試験前にはどの程度の復習が必要になるのか等、学修活動の目安を確認する。
② 情報通信技術が社会に広く浸透していることは日頃スマートフォンやタブレットに触れ、インターネットを利用するなかで実感できる。しかし、それだけでなく、自動車や原発など、広くコンピュータとそれを動かしているソフトウェアがある。情報通信技術のユーザであるだけでは、気づきにくいが、情報技術が社会にて使用されていないことの方が現在では稀である。まず、情報技術がどれほど普及しているのかを具体的に知ることを通じて、日常生活に浸透したコンピュータとソフトウェアの存在を見直していく。そして、ソフトウェアの開発が社会生活のどういった範囲までカバーするものであるかを理解する。
今日の企業における実務には多くの情報通信技術が投入されている。個々の社員が書類や資料を作成するのにMicrosoft Officeを用いているのはよく知られた事実だが、企業における情報通信技術の利用はそれにとどまるものではなく、メールの送受信やホームページの閲覧には通信技術を用いているし、社内のあらゆるデータを集約的に管理する点ではデータベースサーバを用いているし、社員とデータベースサーバとの間には各種のサーバーサイドシステムが導入されている。そこで、情報通信技術の実務現場で求められる情報通信技術の活用状況について紹介し、世の中にはどのようなソフトウェアが存在し、企業ユーザーにはどのような活用能力が求められているかを理解する。
③ コンピュータにはパソコン、スマートフォン、タブレット等、様々な種類がある。これらの共通点として、フォンノイマン型アーキテクチャについて理解する。先ほどの例のほかには、たとえば自動運転機能搭載の自動車にもコンピュータが搭載されている。他方、電話がかけられるだけの昔の携帯電話はコンピュータではない。普通の扇風機、机、椅子もコンピュータではないし、コンピュータを搭載しているわけでもない。
今日「コンピュータ」と言われるものかそうでないかは、フォンノイマン型アーキテクチャを備えているかどうかで決定される。今日のコンピュータはすべてフォンノイマン型アーキテクチャに従って作られており、ソフトウェアをハードウェアに読み込んで動作するという点に大きな特長がある。一つのハードウェアであっても異なるソフトウェアを読み込むことで、まったく異なる用途にコンピュータを利用することができる。スマートフォンもフォンノイマン型アーキテクチャに従っているからこそ、ひとつのスマートフォンに色々なアプリ(ソフトウェア)をインストールすることで多様な用途を実現できる。
次に、コンピュータを構成する要素として、ハードウェアとソフトウェアの区別を理解する。ハードウェアは物理的に存在する「機械」や「部品」であって、体積と重量をもち、目で見たり、手で触れたりすることができる。他方、ソフトウェア(ここではソフトウェア工学によって定義される「ソフトウェア」ではなく狭義の「ソフトウェア」)は、簡単に言えばコンピュータに実行させる命令を定義したものであり、物理的に存在するものではなく、体積も重量ももたず、目で見ることも、手で触れることもできない。それは「ありがとう」という言葉の意味が、物理的に存在するものではなく、体積も重量ももたず、目で見ることも、手で触れることもできないのと同じである。コンピュータは、そのようなハードウェアとソフトウェアによって動作し、コンピュータとしての機能を発揮することができる。以上のことについて理解する。
キーワード
① 情報通信技術(ICT) ② ユーザ企業/IT企業・ベンダー企業 ③ Microsoft Office ④ フォンノイマン型アーキテクチャ ⑤ ハードウェア/ソフトウェア
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
本コマの前半は、本科目が必要となる社会的背景、科目概要、計30回の授業展開、各回の内容と期末試験との関係を確認するものであった。復習の際には、30回の展開がどのような段階に分かれ、それぞれ何を主題とするのか、期末試験では最終的にどういった設問に対応しなければならないのかをもう一度確認しておく。後半は、社会や一般企業における情報技術の活用例、コンピュータの種類と構成予想の概要について紹介した。コンピュータの種類とその特徴、ハードウェアとソフトウェアについて整理しておく。
◆次回授業の予習
次のコマでは、生成AIを活用しながら授業の予習・復習を行う演習を行う。主に本科目の第1回授業を対象にしつつ、コマシラバスと文書教材を用いて、各科目で予習と復習、小テストのための資料等が作成できるようになることが目標である。第1回の内容を復習しておくとともに、オリエンテーションで学んだChatGPTの使用方法についても復習しておく。また、演習に今回の授業の文字教材を使用するため、あらかじめ文書教材のファイルをダウンロードし、見られる状態にしておくこと。
2
生成AI活用実践(1)― 要約資料の作成 ―【コンピュータの基礎】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第1回の授業では、情報通信技術について解説した。第2回の授業では最先端の情報通信技術である生成AIについて紹介し、大学生活における活用法について解説する。まず、生成AIの種類を概説し、特にテキスト生成AIによって実現できるさまざまな用途を紹介する。次に、生成AIの一つであるChatGPTを用いながら第1回の授業で学んだ内容を振り返ることで、AIとその活用の理解を深めていく。具体的には、ChatGPTを用いた復習の要点の抽出や、理解度確認のための問題作成、予習用資料の作成方法などを修得する。演習のなかで第1回の内容で理解の難しかった点については補足の解説を行う。また、自身のパソコン上の操作での困難さを授業時間内で解消できなかった学生がいた場合は、授業外の補習を開催することで確実に学修環境の整備を実現する。
◆コマ主題細目①
・第2回テキスト「AI活用実践(1)― 要約資料の作成 ―」 第1節「生成AIの紹介」
◆コマ主題細目②
・第2回テキスト「AI活用実践(1)― 要約資料の作成 ―」 第2節「テキスト生成AIの用途」
◆コマ主題細目③
・第2回テキスト「AI活用実践(1)― 要約資料の作成 ―」 第3節「コマシラバスを用いた要約資料の作成演習」
◆コマ主題細目④
・第2回テキスト「AI活用実践(1)― 要約資料の作成 ―」 第4節「文字教材を用いた小テストの作成演習」
コマ主題細目
① 生成AIの紹介 ② テキスト生成AIでできること ③ コマシラバスを用いた要約資料の作成 ④ 文字教材を用いた小テストの作成
細目レベル
① 本学科のカリキュラム全体における本科目の位置づけとして、本学科内の他科目を理解するための基礎知識や技能の先行的な修得がある。この観点から、現代の情報リテラシーとして率先して修得すべき内容に生成AIの活用が挙げられる。実際、実務環境において、プログラミングをはじめとした多くの業務に生成AIが積極的に活用されるようになってきている。本学においても、効率的な授業の学修環境基盤を構築するため、今年度からChatGPTの全学導入に至った。このような背景からも、社会における生成AIの需要は高まる一方である。
本細目レベルでは、生成AIがどのように社会で活用されているのかを概説する。生成AIにはテキスト生成、画像生成、音声生成など目的に応じた種類がある。まず、生成AIの種類ごとにChatGPTなどの主要なAIを紹介していく。次に、テキスト生成AIや画像生成AIで具体的にどのようなことができるのか、実際に活用するデモを見せながら概説する。本細目レベルでは、生成AIの仕組みや原理についての厳密な理解は求めない。あくまでも現在用いられている生成AIにどのような種類があり、どのようなことができるのかの概要がつかめれば良い。
② 細目レベル①では、生成AIにはテキスト生成、画像生成、音声生成などの用途に対応した種類があることを紹介した。ここでは、テキスト生成AIに着目し、さらにその詳細を深堀りしていく。OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini、GitHubとOpenAIのcopilotなど、主要なテキスト生成AIとその特徴を紹介し、講師のパソコン上での操作を交えながら主要な使用方法を解説する。テキスト生成AIの種類が変わっても、基本的な使い方は類似していることを理解する。また、細目レベル③および④で取り扱う、授業の予習・復習にChatGPTを活用する方法についても、ここでその操作方法の解説を行う。
最後に、各生成AIに対して同じ指示を出した際に、それぞれのAIで出力される情報を比較し、各社のAIによって特徴が異なることの実感を得る。細目レベル①と同様、ここではAIの原理などの理解が目的ではなく、あくまでもテキスト生成AIがどのように使用できるかの概観がつかめれば良い。テキスト生成AIの仕組みについては、第15回授業にてあらためて解説する。
③ ここまでの二つの細目レベルを通して、生成AIとその使用方法について解説した。ここからは、実際に自身のパソコン上で生成AI(ChatGPT)を活用する演習を行い、その理解を深めていく。具体的には、第1回の授業内容の要約や理解度テストの作成を、自身のパソコンでの操作を通して習得する。また、コマシラバスと文書教材を用いた、他の科目も含めた予習用の資料作成についても、パソコンでの操作を行い身につける。これらの演習を行うことで、今後の授業の効率的な学習環境の基盤を構築する。
そのための導入として、本細目レベルでは、本学の在学生専用ウェブサイトからシラバスを検索し、その内容をChatGPTに入力することで資料を作成する方法を解説する。まず、情報リテラシーⅠを対象に、コマシラバスを用いていくつかの要約資料を作成する。具体的には、「この授業を通して学べることは何か」、「自分の将来にどのように役立つか」、「第X回の授業の要点について」などの観点からコマシラバスの要約を試みる。その後、選択必修科目等を対象に、自身の関心のある講義のコマシラバスの要約作成をパソコンで行い、操作方法の確認を行う。
この演習を通して、今後の文書作成等に必要となるキーボードでの文字入力を体験する。また、コマシラバスなどの自身が参照したい資料等の情報をChatGPTに自らが文字入力するのではなく、情報をそのままコピーして貼り付ける「コピー&ペースト」と呼ばれる入力方法についても解説する。本細目レベルではこれらの操作の詳細やその理解については踏み込まず、あくまでも演習を通した操作の体験ができればよい。ただし、これらの操作は、今後のコンピュータを用いたあらゆる作業に活用されるため、その足がかりであることを意識しておくことが重要である。
④ 細目レベル③では、入力した情報をもとにChatGPTで要約資料の生成を行う方法を解説した。本細目レベルでは、文書教材を用いて、ChatGPTでコンピュータ内のデータであるファイルから資料や小テストを作成する方法を解説する。まず、情報リテラシーⅠを対象に、第1回授業の文字教材のPDFファイルを用いて、復習用の資料を作成する。この際、「要点のみを箇条書きにして」、「2,000文字に要約して」、「小学生でもわかる言葉づかいにして」など、複数の水準での要約資料の作成を試みる。
次に、同様の文字教材のファイルを用いて、小テストを作成する。「選択肢が五つで10問の小テストを作成して」、「三段階の難易度で5問ずつの小テストを作成して」など、複数の水準での小テストの作成を試みる。また、作成した小テストに対して、回答と解説を作成する方法についても解説し、その操作にも取り組む。
この演習を通して、文字教材などのダウンロードしたファイルを素早く見つけるため、エクスプローラでファイル検索を行う操作を体験する。また、ChatGPTなどのWebページに自分のパソコンに保存された任意のファイルをアップロードする際、エクスプローラからWebページにマウス操作でファイルをアップロードする「ドラッグ&ドロップ」と呼ばれる操作方法についても解説する。本細目レベルにおいても、これらの操作の詳細やその理解については踏み込まず、あくまでも演習を通した操作の体験ができればよい。エクスプローラなどのファイルとその操作に関する解説は、第7回の授業で取り扱う。
本学ではすべての授業において文字教材が提供されるため、今回の授業で学んだChatGPTの操作方法を用いることで、復習用の教材や小テストを自身で作成することが可能である。今後は、本科目を含めた各授業において、ChatGPTを用いた予習・復習のサイクルを確立し、学修効率を向上させていくこことが必要である。
キーワード
① 生成AI ② ChatGPT、Claude、Gemini、copilot ③ 文字入力 ④ ファイル操作
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題
◆今回授業の復習
本コマでは、生成AIの概要とその用途について解説した。生成AIにはどのような種類があり、どのような用途で用いられているのかを復習しておく。また、テキスト生成AIを用いた演習として、第1回の授業内容の復習を行った。今回の内容と自分の理解度と照らし合わせ、まだ理解が不十分な箇所については文書教材を活用しながら復習をしておく。生成AIを活用した一連の予習・復習プロセスについて、今後も継続ができるよう、他の科目の文書教材の要約資料を作成するなどして、修得できるまで何度も自身のパソコンで繰り返し練習を行うこと。
◆次回授業の予習
第1回の授業内容でコンピュータには色々と種類があることを学修した。次回は、コンピュータの構成要素の詳細について説明する。コンピュータの構成要素の一つであるハードウェアを理解するために、自身のノートパソコンのキーボード、パッド、カメラなどの装置について確認をしておく。
3
コンピュータの構成要素(1)― 情報を処理するハードウェアの役割 ―【コンピュータの基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第3回の授業では、第1回の内容を深堀りする形でパソコン本体の構成要素について学修し、その基本的な操作を体験する。まず、ハードウェアの分類である五大装置について紹介し、そのなかで入力装置・出力装置、演算装置・制御装置の二つのトピックについて掘り下げ、解説する。本コマで扱う内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類15:コンピュータ構成要素」およびその「項目40:プロセッサ」、「中分類18:ハードウェア」等の出題範囲に該当する。
【教材・教具】
◆コマ主題細目①
・第3回テキスト「コンピュータの構成要素(1)― 情報を処理するハードウェアの役割 ―」 第1節「五大装置の概要」
◆コマ主題細目②
・第3回テキスト「コンピュータの構成要素(1)― 情報を処理するハードウェアの役割 ―」 第2節「入力装置・出力装置」
◆コマ主題細目③
・第3回テキスト「コンピュータの構成要素(1)― 情報を処理するハードウェアの役割 ―」 第3節「演算装置・制御装置」
コマ主題細目
① 五大装置の概要 ② 入力装置・出力装置 ③ 演算装置・制御装置
細目レベル
① 第1回授業の細目レベル③にて、コンピュータにおけるフォンノイマン型アーキテクチャの特徴、そしてコンピュータを構成するハードウェアとソフトウェアについて解説した。このハードウェアには分類がある。ハードウェアのうち、コンピュータに特有なもの、データが流れ、データを用いるものを「五大装置」という。ハードウェアのうち、データは流れず、データを用いるものではない、冷却ファン、ヒンジ、リチウムイオンバッテリーは五大装置ではなくそれ以外のものである。
五大装置には、CPU(演算装置・制御装置)、メモリ(主記憶装置)、ストレージ(補助記憶装置)の他、各種の入力装置(キーボード、タッチパッド、音声入力装置)と出力装置(ビデオ出力装置、サウンド出力装置)がある。これら全体の関係を示す図版と照らしながら、それぞれの名称、機能・役割について理解する。ノイマン型コンピュータのあらゆる処理が、データを主記憶に読み込んで動作することを前述の図版を踏まえながら理解する。
② 細目レベル①では五大装置の概要について解説した。ここでは、入力装置と出力装置についてより詳しく取り扱う。入力装置と出力装置は、コンピュータと人間、あるいはコンピュータ本体と外部機器との間で情報のやりとりを担う装置である。
入力装置は、ユーザがデータや指示をコンピュータに与えるためのハードウェアである。代表的なものにキーボードやマウス、マイク、タッチパネルなどがある。これらは、ユーザによる文字や音声、操作の情報を、コンピュータに送る役割を果たす。出力装置は、コンピュータが処理した情報を人間に伝えるためのハードウェアで、具体的にはディスプレイやプリンター、スピーカーなどが該当する。出力装置は、画面表示、印刷、音声出力といった形で、デジタルの情報を人間が認識できるようにする役割を担う。
具体的な入力装置、出力装置について解説したのち、実際に自身のパソコンで、キーボードによる文字入力とディスプレイへの出力、マイクでの音声入力とスピーカーでの出力を行い、入力装置と出力装置の連動による情報の入出力を確認する。これらを通して、入力装置と出力装置が人間とコンピュータをつなぐインターフェースとして重要な役割を果たしていることを理解する。
③ ここでは、コンピュータにおける計算、命令の制御、データ管理を実現する中心処理装置(Central Processing Unit: CPU)について、その構成要素である演算装置(Arithmetic Logic Unit: ALU)と制御装置(Control Unit: CU)の観点から解説する。演算装置はコンピュータの計算処理を行うハードウェアである。データに対して算術演算、論理演算、比較演算などの処理を実行する。制御装置は、コンピュータの命令を解読し、演算装置やメモリ、入出力装置を制御する役割を担うハードウェアである。CPUの中で「何をどう処理するか」を決定し、ハードウェアからソフトウェアまですべての動作を統括する。演算装置と制御装置が連動することにより、CPUが動作しコンピュータ上のさまざまな機能を実現していることを理解する。
キーワード
① 五大装置 ② 入力装置、出力装置 ③ CPU(中心処理装置) ④ ALU(演算装置)、CU(制御装置)
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
本コマでは、コンピュータの代表的なハードウェアの機能と役割について扱ったため、整理が必要であるが、授業で扱った順序にしたがって、テキストを参照しながら自身のパソコンで確認していけば復習しやすい。パソコン本体での確認は、キーボード、タッチパッド、マウス、音声入力装置、ビデオ出力装置、サウンド出力装置が実際に確認できる。CPUやメモリ、ストレージについてはパソコン本体外部からの確認はできないため、図示料を参考に再度確認する。また、キーボードやマウスを介した操作を自身のパソコンで体験した。これらの操作を確実に実行できるよう、再度自分のパソコンで練習を行う。
◆次回授業の予習
次回コマでは今回掘り下げられなかった五大装置、記憶装置について解説する。メモリ、RAM、ストレージ、HDDという単語についてインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
4
コンピュータの構成要素(2)― 情報を記憶するハードウェアの役割 ―【コンピュータの基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第4回の授業ではハードウェアについて、記憶装置に焦点を当てて学修する。第3回ではハードウェアの五大装置のうち、入力装置と出力装置、演算装置と制御装置について理解した。今回は、入出力された情報の保存に関わるハードウェアについて理解を深める。さらに、ネットワークを介した記憶システムの観点から、ハードウェアの拡張性について解説する。記憶装置に関する情報を正しく理解することは、科目「データベース概論」におけるデータベースの仕組みや機能を学修するための前提知識となるため、重要である。本コマで扱うROMやHDD、SSD等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類15:コンピュータ構成要素」の「項目41:メモリ」、NAS等に関する内容は「中分類16:システム構成要素」の「項目43:システムの構成」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第4回テキスト「コンピュータの構成要素(2)― 情報を記憶するハードウェアの役割 ―」 第1節「記憶装置」
◆コマ主題細目②
・第4回テキスト「コンピュータの構成要素(2)― 情報を記憶するハードウェアの役割 ―」 第2節「外部記憶装置とその操作」
◆コマ主題細目③
・第4回テキスト「コンピュータの構成要素(2)― 情報を記憶するハードウェアの役割 ―」 第3節「ネットワークを介した記憶システム・サービス」
コマ主題細目
① 記憶装置(主記憶装置・補助記憶装置) ② 外部記憶装置とその操作 ③ ネットワークを介した記憶システム・サービス
細目レベル
① ハードウェアの五大装置における、記憶装置について理解を深める。まず、コンピュータの記憶装置としてメモリ(主記憶装置)であるRAMとROM、ストレージ(補助記憶装置)であるHDDとSSDについて解説する。
まず、RAM(Random Access Memory)はコンピュータが処理するデータを一時的に保存するストレージデバイスである。RAMによって、コンピュータ上でのアプリやOSの高速な動作が実現される。ROM(Read Only Memory)は、コンピュータの基本的なシステムデータを保存するためのストレージデバイスである。ROMにはコンピュータの起動プログラムやハードウェアの制御のためのファームウェアが記録されている。ROMがなければコンピュータは起動ができないため、記憶装置のなかでも非常に重要な役割を担っている。
HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)は、長期的なデータ保存に使用される主要なストレージデバイスである。HDDは、磁気ディスクを回転させ、ヘッドがデータを読み書きする仕組みであり、大容量で比較的低コストである点が特徴である。一方、SSDは半導体メモリ(フラッシュメモリ)を使用してデータを保存するため、可動部品がなく、高速な読み書きが可能である。HDDは、大容量のデータ保存やバックアップに適しているが、読み書き速度が遅く、耐久性に劣る場合がある。SSDは、システム起動やアプリケーションの実行速度を向上させるために利用されることが多いが、HDDと比較すると単位容量あたりのコストが高い。近年では、HDDとSSDを組み合わせたハイブリッド構成が採用されることも多く、それぞれの特性を活かしたデータ保存が可能である。
② 細目レベル①では、五大装置としてコンピュータに内蔵される記憶装置について解説した。ここでは、パソコンの記憶容量や機能を拡張する外部記憶装置に焦点を当て、掘り下げて解説する。具体的には、フラッシュメモリと光学ディスクについて取り扱う。
フラッシュメモリと光学ディスクは、データ保存のためのポータブルな手段として広く利用されている。フラッシュメモリは、USBメモリやSDカードなどの形態で利用され、書き込みと読み取りの速度が速く、持ち運びに適した軽量かつコンパクトなデバイスである。一方、光学ディスクはCD、DVD、Blu-rayディスクなどを指し、主にデータの長期保存や配布に利用される。光学ディスクは安価であるが、物理的な損傷に弱く、ストレージ容量が限られるという欠点がある。フラッシュメモリは、耐久性と速度の面で光学ディスクを上回るが、単位容量あたりのコストが高い。
どちらも持ち運び可能なデータ保存手段として有用であり、特に用途や状況に応じて選択されることが多い。光学ディスクは、アーカイブ用途や一方向のデータ配布に適しており、フラッシュメモリは短期的なデータの保存や交換に適している。それぞれの特徴について解説したのち、USBメモリの着脱と使用方法についても紹介する。
③ ICTの発達により、現代でコンピュータを用いてデータを保存する際には、インターネットを介した記憶機能の拡張が実現している。NAS(Network Attached Storage)やクラウドストレージなどを活用することで、物理的な接続なくデータの記憶が可能である。ここでは、それぞれの仕組みについて概説する。
NASは、ネットワーク経由でアクセス可能なストレージデバイスであり、家庭や企業のデータ共有やバックアップに広く利用されている。NASは、専用のネットワーク経由で複数のユーザーが同時にアクセス可能であり、ファイルの保存や共有を効率化する。専用ソフトウェアを通じて管理され、ユーザーは特定のフォルダやデータに対してアクセス権限を設定できるため、安全性が確保される。NASは、データの冗長性を高め、ハードディスクの障害時にもデータを保護できるよう設計されている。また、NASはクラウドストレージよりもローカルでのデータ管理が可能で、特に機密性の高いデータの保存に適している。さらに、ストレージ容量や機能をカスタマイズできる点で柔軟性が高い。
クラウドストレージは、インターネット経由でデータを保存、管理、共有するためのサービスである。Google DriveやDropbox、Amazon S3などのサービスが代表的であり、ユーザーは物理的なストレージデバイスを持たずにデータを保存できる。クラウドは、物理的な場所に依存しないため、どこからでもアクセス可能であり、遠隔地でのバックアップや共有に適している。さらに、クラウドサービスは、自動バックアップ、バージョン管理、複数デバイスからの同期といった便利な機能を提供する。ただし、インターネット接続が必要であり、大容量データのアップロードやダウンロードには時間がかかる場合がある。また、セキュリティとプライバシーの問題も指摘されており、特に企業や組織では、クラウドサービスの選択においてデータ保護ポリシーが重要視される。
キーワード
① RAM、ROM ② HDD、SSD ③ NAS ④ クラウド ⑤ フラッシュメモリ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
「RAMとROM」、「HDDとSSD」、「フラッシュメモリ・光学ディスク」、「NAS」、「クラウド」、について、それぞれの特徴や用途を整理し、講義資料を用いて簡潔に説明できるようにしておくこと。特に、HDDとSSDの違いや適切な選択基準、NASがデータ共有やバックアップにおいて果たす役割を再確認すること。また、クラウドストレージの利便性とセキュリティ上の課題についても自分の言葉で説明できるように準備することが重要である。
◆次回授業の予習
次回コマでは、アプリケーションソフトウェアとオペレーティングシステム(OS)について解説する。WindowsというOSの歴史に触れつつ、現在多く使われているWindows以外のOSについて説明し、Windowsの使い方について解説する。アプリケーションソフトウェアとOSの関係について、インターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
5
コンピュータの構成要素(3)― ソフトウェアの役割 ―【コンピュータの基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第4回の授業では、これまでに学んだコンピュータの仕組み(五大装置の複合物としてのパソコン)に関する知識を踏まえたうえで、ソフトウェアについての理解を深める。まず、ソフトウェアを、アプリケーションソフトウェアとシステムソフトウェアの観点から解説する。システムソフトウェアについては、オペレーティングシステム(operating system)に焦点を当て、その役割と機能を理解する。本コマで扱うオペレーティングシステム等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類17:ソフトウェア」の「項目45:オペレーティングシステム」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第5回テキスト「コンピュータの構成要素(3)― ソフトウェアの役割 ―」 第1節「ソフトウェアの種類」
◆コマ主題細目②
・第5回テキスト「コンピュータの構成要素(3)― ソフトウェアの役割 ―」 第2節「OSの役割① ―リソース管理 ―」
◆コマ主題細目③
・第5回テキスト「コンピュータの構成要素(3)― ソフトウェアの役割 ―」 第3節「OSの役割② ―ハードウェアの抽象化 ―」
コマ主題細目
① ソフトウェアの種類 ② OSの役割① ―リソース管理― ③ OSの役割② ―ハードウェアの抽象化―
細目レベル
① ここでは、ソフトウェアの種類について解説する。ソフトウェアはその役割に応じて、システムソフトウェア、アプリケーションソフトウェアに大別される。システムソフトウェアは、コンピュータの基本機能を提供し、ハードウェアとアプリケーションソフトウェアの連動を担う。システムソフトウェアには、オペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバなどが当てはまる。アプリケーションソフトウェアは、ユーザに対して特定の目的に応じた機能を提供する。アプリケーションソフトウェアには、一般向けアプリケーション、業務向けアプリケーション、Webアプリケーションが当てはまる。
システムソフトウェアについては、細目レベル②でOSの観点から詳細に説明する。細目レベル①では、社会で用いられる主要なアプリケーションソフトウェアやその提供形態について、具体例を挙げながら紹介する。
② オペレーティングシステムの代表的な役割として、リソース管理(プロセス管理、ファイル管理、記憶管理、入出力管理等)とハードウェア抽象化の二つがある。ここでは、リソース管理について取り扱う。アプリケーションソフトウェアが目的に即して動作するためには、コンピュータの各装置を作動させるためのプログラムを実行しなければならない。たとえば、ワープロソフトは原稿を画面上で作成するために、作成されつつある文章をディスプレイに出力させなければならないし、文書を印刷するためにプリンタに原稿データを送って印字させなければならない。同様に、表計算ソフトもディスプレイやプリンタを利用する。
この場合、画面出力や印刷出力のプログラムは、ワープロソフト、表計算ソフトから分離し、独立したソフトウェアで管理するほうがソフトウェア開発の効率から有利であるという発想が生まれる。これこそがオペレーティングシステムが記憶管理や入出力管理を担う理由であり、リソース管理が果たす役割やそのメリットを解説する。
このリソース管理において重要となるのが、ソフトウェアのアーキテクチャ設計(layers patternによる設計)である。多階層に分割されたソフトウェアのアーキテクチャ設計は、ソフトウェア工学において、再利用性(reusability)に優れているとされる。様々なアプリケーションソフトウェアを開発する際に、それぞれが自力で各装置を制御するプログラムを含むよりも、各装置を制御する専門のソフトウェアを用意すればそこに開発の一元化がはかれる。オペレーティングシステムによるリソース管理が、ソフトウェアの開発効率に大きく貢献することについても理解する。
③ ここでは、オペレーティングシステムのもう一つの代表的な役割である、ハードウェア抽象化について取り扱う。アプリケーションソフトウェアとオペレーティングシステムの実行時の関係を示す図版を参照しながら、アプリケーションソフトウェアが各装置の利用を必要とする際に、オペレーティングシステムの機能(システムコール(system call))を呼びだし、各装置の制御をオペレーティングシステムに委譲する関係とそのプロセスを理解する。
このとき、ハードウェア製品の違いをオペレーティングシステムが隠蔽することにより、その違いを無視してアプリケーションソフトウェアが動作できる点が重要である。たとえば、コンピュータにEPSONのプリンタを接続してもCanonのプリンタを接続しても、同じワープロソフトで印刷することができる。この機能は、ワープロソフトから見た場合に、オペレーティングシステムが実際のプリンタの種類の違いを隠蔽し、いつも同じプリンタであるかのように見せかけてくれることによって成り立っている。このようなオペレーティングシステムの役割をハードウェアの抽象化という。ハードウェアの抽象化により、一つのワープロソフトのプログラムで、いずれのプリンタにも対応できるのである。
キーワード
① システムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア ② オペレーティングシステム ③ リソース管理 ④ プロセス管理 ⑤ ハードウェア抽象化
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
オペレーティングシステムの主要な役割であるリソース管理とハードウェア抽象化について、それを実現するために、各装置、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアは相互にどのような構造になっていたかを再確認する。そして、オペレーティングシステムのリソース管理、ハードウェア抽象化の役割はアプリケーションソフトウェアの開発にどのようなメリットをもたらすか、さらに、プロセス管理の役割は、ユーザーにどのようなメリットをもたらすかを整理して再確認しておく。
◆次回授業の予習
次回の授業では、コンピュータで処理される情報であるデジタルデータについて解説する。情報を表す方法としての2進法と、2進数で表現されるさまざまなデータについて理解する。2進法の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
6
デジタルデータの処理【コンピュータの基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回までで、ハードウェアやソフトウェアなどのコンピュータの構成要素について理解を深めてきた。ここからは、コンピュータの具体的な操作や、Web環境へと内容を展開していく。その導入として、今回の授業では、コンピュータで処理される情報であるデジタルデータについて解説する。具体的には、まず、情報を表す方法としての2進法について理解する。次に、0と1だけで構成される2進数のデータが、文字や画像など、さまざまな種類のデータとして表現されることを、符号化(データを0と1で表現する方法)という観点から理解する。2進法については「環境プログラミングⅠ」の第11回、文字の符号化は同科目の第4回の内容ですでにふれられているため、今回の授業はその知識をさらに深堀りするものである。
◆コマ主題細目①
・第6回テキスト「デジタルデータの処理」 第1節「デジタルデータ(2進数)の概要」
◆コマ主題細目②
・第6回テキスト「デジタルデータの処理」 第2節「文字の符号化」
◆コマ主題細目③
・第6回テキスト「デジタルデータの処理」 第3節「画像の符号化」
コマ主題細目
① デジタルデータ(2進数)の概要 ② 文字の符号化 ③ 画像の符号化
細目レベル
① 五大装置に関する解説などで、音や映像をはじめ、いろんな情報の入出力について扱ってきた。では、これまでの話題に何度も挙がってきたコンピュータにおける「情報」とは、具体的にどのような存在なのだろうか。ここでは、コンピュータ内部において情報を表現する方法である2進法と、そこで表された2進数のデータについて理解する。
たとえば、コンピュータはマイクなどを通して音声情報を入力として受け取り、処理した結果をスピーカーから出力する。Wordを開き、キーボードで入力した文字がWordの文書上に記入される。あるいは、インターネットで開いた画像が、ダウンロードすれば自分のパソコンのディスプレイ上で同様に表示される。こうした情報処理の過程でコンピュータが行っていることは、端的に言えばプログラムを読み込み、ユーザーからの入力を受けつけ、データを使って演算し、演算結果を出力しているに過ぎない。このとき重要な点として、コンピュータの世界では、そのプログラムもデータも2進数のデータであることが挙げられる。
2進法とは、「0」と「1」だけを使って数を表す方法である。2進数は、0と1のみを用いるため、ある桁の値が1を超えると次の桁へと数値が繰り上がる。たとえば、2進数の「0」は0であり、「1」は1、「10」は2、「11」は3、「100」は4、「101」は5、「110」は6、という形で数値を表現する。「1」や「101」のような、2進法というルールに従って表された数そのものは2進数と呼ばれる。一方、我々が普段用いている、0から9までの10種類の数字で数を表す方法は10進法となる。
コンピュータは「電気信号」で動いているため、コンピュータ内部の回路では電気が流れている状態か、流れていない状態の二つの状態しか存在しない。そのため、電気が流れている状態を「1」、流れていない状態を「0」とすることで、情報を表現する必要があった。こうしたコンピュータにおけるデータの表現方法と、2進数が単純な数値だけでなくプログラムも表現できることについて、さまざまな2進数のサンプルを確認しながら理解する。
② ②細目レベル①において、コンピュータではデータが2進法で表現されていることを学修した。ここでは、2進数で文字情報が表現できることを理解する。我々が「ちいかわ」という文字をキーボードで入力し、そのメールを送信する場合も、コンピュータの内部では2進数のデータを処理することになる。10や20といった10進数の数値を2進数の数値に置き換えることはまだ理解できるが、「ちいかわ」という日本語の文字を2進数の数値に置き換える仕組みはなかなか想像しにくい。ここに、コンピュータにおけるデータ処理に特有のわかりにくさがある。
文字を2進数に置き換える方法は、文字符号化方式(character encoding scheme)を導入することで実現している。文字符号化方式とは、暗号のように、一つ一つの文字に対して異なる固有の2進数の数値、符号(code)を割り当てるという方法である。たとえば、Shift_JISという符号化方式を用いた場合、ひらがなの「ち」に対して「1000001010111111」の2進数が割り当てられている。このように、文字等の情報を2進数に変換する処理を符号化する(encode)という。ひらがなと2進数の対応表などを確認しながら、文字が2進数で表されることを理解する。
また、ひらがな等の文字を2進数の数値に符号化する規則は何通りも考えられ、その規則一つ一つが文字符号化方式になる。文字符号化方式は個人で勝手に決められるものではなく、国際規模の団体により策定されている。このような文字符号化の共通ルールについて、主要なものをいくつか確認する。よく使用されている文字符号化方式には、ASCII(アスキー:American Standard Code for Information Interchange)、Shift_JIS、Unicode(ユニコード)等がある。ASCIIは英語のアルファベットや記号のみを対象としているが、Shift_JISやUnicodeでは日本語の文字も扱うことができる。特に、Unicodeは世界中の文字を網羅する国際的な規格であり、広く活用されている。
③ 細目レベル②では、文字を2進数で表現する方法について学修した。本細目レベルでは、文字に引き続き、画像を2進数で表現できることを理解する。コンピュータは画像を扱う際、画像に関するすべての情報を0と1の2進数に変換して処理している。画像に関するさまざまな要素のうち、ここでは階調と画素数の二つについて取り扱う。
階調(gradation)とは色の明るさや濃淡の段階のことで、表現できる階調が多くなるほど実際の対象に近いリアルな表現が可能になる。コンピュータでは、色は赤・緑・青(RGB)の3色の光を組み合わせて表現される。したがって、階調が豊かになるほど、これらの色の組み合わせが増え、より実際の対象に近い自然な色表現が可能になる(画質がよくなる)。
コンピュータの場合、この階調も2進数で表現する必要があるため、何桁の2進数を用いるかによって表現できる階調の段階数が増減する。たとえば、1桁の2進数によって表現する場合、色の変化の段階は二種類しかないことになるため、黒色と白色の2色だけの表現になる(モノクロ画像)。同じモノクロの画像であっても、8桁の2進数ならば、00000000から11111111までの256段階、16桁ならば、0000000000000000から1111111111111111までの65,536段階の階調でモノクロを表現できる。RGBのカラー画像の場合は、それぞれの色に階調が設定されるため、階調数の3乗(例えば256階調なら約1677万色)となり、より精細な表現が可能となる。階調(色の変化)を表現する2進数の桁を多くするほど、それだけ実際の対象の色彩に近づける(画質がよくなる)ということを、実際の画像を例示しながら確認する。
続いて、画素について解説する。コンピュータ上の画像の実態は、画像を構成する小さな点の集まりである。このそれぞれの点を「画素」と呼ぶ。画像の解像度はこの画素の数、つまり「画素数」で表され、画素数が多いほど細かく滑らかな画像となる。各画素は、前述のように2進数の桁数によって定められた色数の、いずれか1色によって表現される。したがって、画素数が多ければ多いほど、画像は緻密な画質になり、画素数が少ないほど荒い画像になる。画素数の増加に伴う解像度の変化を、実際の画像を例示しながら確認する。
階調や画素について理解したことで、画像のデータサイズについても理解ができるようになった。階調を豊かにするほど、画素数を高くするほど、その画像を表現するための2進数の総数は増加する。階調と画素数を用いて画像データのサイズを計算する方法を紹介し、高画質な画像のデータサイズが実際に大きくなることを確認する。
キーワード
① 2進数、10進数 ② 符号化 ③ ASCII、Shift_JIS、Unicode ④ 階調、画素数
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回はコンピュータで処理されるデジタルデータの根幹をなす、2進法と2進数について解説した。2進法が用いられる背景や、コンピュータ上で2進数で表現される数値や文字などについて、確実に理解ができるまで文字教材を読み返しながら復習する。また、画像のデータサイズについて、授業内で例示したいくつかの画像を用いて、実際に自分で計算式からサイズ計算を行うこと。
◆次回授業の予習
次回の授業では、オペレーティングシステムを用いたファイル管理について解説する。オペレーティングシステムに関連して「シェル」という用語があり、その用語の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
7
Windowsにおけるファイル操作【コンピュータの基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第7回の授業では第5回で扱ったオペレーティングシステムの役割(リソースの管理、ハードウェアの抽象化)、第6回で扱ったデジタルデータに関する知識を踏まえたうえで、実際にオペレーティングシステムを操作し、各装置、機器の制御を行う。コンピュータを利用するうえで重要なのはファイルの操作であるため、Windowsによるファイル管理を実行するための手順をパソコンでの操作を交えて確認する。本コマで扱うファイルシステム等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類17:ソフトウェア」の「項目46:ファイルシステム」等の出題範囲に該当する。ここまでのコンピュータの構成要素に関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第7回テキスト「Windowsにおけるファイル操作」 第1節「ファイルシステム」
◆コマ主題細目②
・第7回テキスト「Windowsにおけるファイル操作」 第2節「エクスプローラと拡張子」
◆コマ主題細目③
・第7回テキスト「Windowsにおけるファイル操作」 第3節「フリーソフトのインストール」
コマ主題細目
① ファイルシステム ② エクスプローラと拡張子 ③ フリーソフトのインストール
細目レベル
① オペレーティングシステムのファイル管理を実現するために導入しているファイルシステムについて理解する。これまでの授業で、コンピュータは補助記憶装置に保存されたプログラムとデータをメモリに読み込んで実行すること、しかもプログラムもデータも2進数であることを理解してきた。しかし、補助記憶装置上に、プログラムやデータがそれぞれ二進数の数値として散在するだけでは、区別をするのも見つけだすのも管理が容易ではない。
補助記憶装置、たとえば、ハードディスクの場合、表面に磁性体を塗布した円盤(プラッタ:platter)の、データを記録したい箇所の磁性体をSもしくはNに磁化することで2進数の0もしくは1を記録する(Sは0、Nは1という単純な仕組みではない)。「01110100」というデータであれば、8個の2進数を記録する必要があるためその分だけ必要な箇所の磁性体をSもしくはNで磁化する。
そのため、保存しておいたこのデータをその後利用できるようにするためには、このデータの8個の2進数がプラッタ上のどの位置にそれぞれ記録されているのか(連続した箇所とは限らない)、その物理的な地理情報を別途メモしておかなければならない。そして、このファイルを後日開くとき、ユーザーはメモしておいた記録を参照し、プラッタ上の8個の2進数をそれぞれの位置から合わせて開く操作をしなければならない。このとき、自分で勝手に名づけていないかぎりファイル名も存在しない。このような事態はユーザにとってもアプリケーションソフトウェアにとっても同じなので、どちらにとっても人間が記録したデータの2進数の所在位置が記録されたメモだけが手がかりとなる。実用上これではあまりに煩雑で、人間にとってコンピュータの利用は現実的ではなくなってしまう。
こういった問題を解決しているのが、オペレーティングシステムのファイルシステム(file system)である。ファイルシステムによって得られる効果には、主に、(1)データをファイルとして扱えるようになる、(2)ファイル名がつけられる、(3)補助記憶装置上のデータの物理的な所在位置を、ドライブ、フォルダ、ディレクトリ等の位置情報で代用できる、(4)これらの位置情報と、本当の位置情報(補助記憶装置上の物理的な所在位置)の間の「読み替え」はオペレーティングシステムがファイルシステムを介して自動で行ってくれる、(5)アクセス権限を設定できる、といったものがある。
この結果、ユーザーもアプリケーションソフトウェアも、プログラムやデータをファイルという単位で扱い、かつ、ファイル名とドライブ、フォルダ、ディレクトリ等の位置情報によって操作できるようになる。なお、オペレーティングシステムによって、フォルダもしくはディレクトリの名称を用いることに注意する。
オペレーティングシステムの役割にはリソース管理とハードウェア抽象化があったが、リソース管理のひとつであるファイル管理とは、つまるところ、ファイルシステムによって、補助記憶装置上のプログラムやデータをファイルという単位で管理できるようにすることである。このあたりのユーザー・アプリケーションソフトウェア、オペレーティングシステム、ファイルの関係をテキスト掲載の模式図を参照しながら確認する。物理的に存在する補助記憶装置にファイルシステムをかぶせることで、論理的な単位として扱えるようにしており、ドライブ、フォルダ、ファイルという論理単位とツリー構造を解説する。
② オペレーティングシステムに備わるシェル(shell)の機能を理解する。シェルとは、アプリケーションソフトウェアがオペレーティングシステムのシステムコールを呼び出すように、ユーザがオペレーティングシステムの機能を直接呼び出すために提供されたユーザインターフェイス(user interface)である。シェルを通して、ユーザはプログラムを実行したり、ファイルを操作したり、その他様々なオペレーティングシステムの機能を呼び出す(実行する)ことができる。Windowsの場合、エクスプローラがシェル(の一つ)である。
エクスプローラによって、ユーザはWindows上でプログラムを実行したり、ファイルを開いたり、コピーしたり、削除したり、様々な操作を行うことができる。なお、エクスプローラは、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI:Graphical User Interface)を採用したシェルであり、それとは別に、キャラクター・ユーザ・インターフェイス(CUI:Character-based User Interface)を採用したWindows PowerShellも搭載されていること、GUIとCUIの外見と意味の違いにも注意する。
以上を踏まえて、パソコン上でエクスプローラを起動し、ドライブ、フォルダ、ファイルを視認する。オペレーティングシステムのファイルシステムによって、ドライブ、フォルダ、ファイルといった階層構造でファイルを管理できることを視覚的にも理解する。その上で、自身のパソコンでWindowsのエクスプローラを起動し、拡張子を表示できるように環境設定を変更する。拡張子そのものについての解説は第7回の授業で解説する。
③ 実務でパソコンを有効的に活用するためには、目的に応じた適切なソフトウェアを入手し、扱える必要がある。今後の学修や開発環境を能動的に構築できるようにするため、フリーソフト(freewareの和製英語)のインストール方法について解説する。
Windowsを想定した場合の主要なソフトウェアの入手方法として、Microsoft Store、Githubや窓の杜などのダウンロードサイト、開発元の公式サイトを紹介する。こうした適切なフリーソフトの入手経路を把握することは、不正なソフトウェアやマルウェアを回避することにつながる。そして、パソコンでの操作を通して、次回のコマで使用するソフトウェア「Everything」を実際にインストールする。Everythingは、Windowsのファイル検索を高速化するソフトウェアであり、実務においても役立つ。フリーソフトのインストールは、科目「環境プログラミングⅠ」をはじめ開発環境の構築で頻繁に発生するため、導入方法をしっかりと理解しておくことが重要である。
キーワード
① シェル ② エクスプローラ ③ ドライブ/フォルダ/ファイル ④ フリーソフト
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
オペレーティングシステムに導入されたファイルシステムによって、プログラムやデータをどのような単位で管理できるようになるのか、またそれは誰にどのようなメリットが生じさせるのかについてもう一度整理を行っておく。また、オペレーティングシステム、シェル、ユーザはどのような関係で結びついているのかについても整理を行っておく。そのうえで、自身のパソコンでエクスプローラを用い、フォルダの作成・削除、ファイルの作成・削除といった操作の練習を行う。
◆次回授業の予習
今回インストールしたファイル検索のためのソフトウェア「Everything」についてインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。また、自身のパソコンでの操作を通してファイル検索が可能であることも確認しておく。また、削除したファイルを復活させるためのソフトウェア、「DataRecovery」についても同様に調べておき、インストールをしておく。
8
パソコン操作実践(1)― ファイルの操作 ―【コンピュータの基礎】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第8回の授業では、第7回で扱ったコンピュータがドライブ、フォルダ、ファイルといった階層構造でファイルを管理していることを踏まえて、エクスプローラの操作にて、特定の階層内におけるファイルの検索を実施する。また、インストールした「Everything」による検索による速度の違いを理解する。次に、ファイルの削除と復元についても実践を通して理解を深める。ファイルは、ゴミ箱から削除するとユーザーから見えなくなるが、補助記憶装置上からはまだ失われていないことを実感するためにファイルの復活を実施する。最後に、ファイルには色々な種類のファイルがあり、それを識別するコード、拡張子について理解する。本コマで扱う拡張子等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類17:ソフトウェア」の「項目46:ファイルシステム」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第8回テキスト「パソコン操作実践(1)― ファイルの操作 ―」 第1節「ファイル検索と復元」
◆コマ主題細目②
・第8回テキスト「パソコン操作実践(1)― ファイルの操作 ―」 第2節「拡張子」
◆コマ主題細目③
・第8回テキスト「パソコン操作実践(1)― ファイルの操作 ―」 第3節「ファイル・フォルダ操作演習」
コマ主題細目
① ファイル検索と復元 ② 拡張子 ③ ファイル・フォルダ操作演習
細目レベル
① 第7回でドライブ、フォルダ、ファイルといった階層構造でファイルを管理していることが理解できた。エクスプローラの操作によって、各階層内のファイル検索を実施することができる。このとき、階層内のファイル数が少ない方が検索にかかる時間が短く、多い場合は検索に時間を要する。そのため、Windowsでは、このファイルの階層構造を理解し、ユーザそれぞれがファイルの管理の際に、大分類、中分類、小分類、とフォルダ階層を分ける方がデータの整理に合理的である。
ただし、エクスプローラの操作によるファイル検索は時間を要するため、「Everything」という高速でファイル検索を行えるソフトウェアを試す。高速で検索可能な理由は、起動時にあらかじめ、全ドライブのインデックスを作成しておくことで高速なファイル検索を実現している。イメージとしては、ファイルの名前のデータベースをあらかじめ作成し、その名前だけで検索するため、高速化していると考えてよい。インデックスの作成は初回起動時に自動で行われ、以降はリアルタイムで更新される。
データ全てを保持して管理するとデータ容量が大きくなり、検索するまたはファイルを操作する際にも時間がかかるという理解をすると、データのインデックスだけで管理する場合、データ容量が少なく、ファイル名の検索において、処理が重くならないことを理解する。
ファイルはゴミ箱から削除すると画面上にファイルが表示されず、あたかも完全にデータが消失したようにみえる。しかしながら、実際にはデータは消失しておらず、補助記憶装置上にはまだそのファイルは存在している。Windowsシステムでは、削除されたファイルは即座にハードドライブから削除されるのではなく、新しいデータが上書きされないようにするために「空き」としてマークされている。このことを実感するために、「DataRecovery」というソフトを起動し、ファイルを復活させるプロセスを自身のパソコンで体験する。
② 第7回で、パソコンでWindowsのエクスプローラ上で拡張子を表示できるように環境設定を変更した。今回は、パソコンでファイルによって様々な拡張子があることを視認したうえで、拡張子はデータの種類を識別するための記号であることを理解する。学業や実務で主に用いられる拡張子とデータの種類について解説し、その一覧表を参照しながら、拡張子からデータの種類を判断できることを理解する。
たとえば、「.txt(テキストファイル)」、「.docx(Word文書)」、「.xlsx(Excelファイル)」、「.jpg(画像)」、「.mp4(動画)」、「.zip(圧縮ファイル)」など、学業や実務で頻繁に使用される拡張子について詳しく解説する。これにより、拡張子が単なる記号ではなく、ファイルの種類や用途を識別する重要な情報であることを学ぶ。また、「.txt」のファイルであれば、開くときは常に「Notepad++」のアプリケーションを用いるようにするといった、拡張子ごとに開くアプリケーションを対応付ける「ファイルの関連付け」操作についても解説する。
③ ここでは、第7回および今回学んだファイル・フォルダ関連操作の内容を総括し、演習形式でその理解を深めていく。ファイル管理は、単に操作を覚えるだけではなく、実務や学業で効率的にデータを整理し、迅速にアクセスできる環境を構築することが重要である。
まず、指定のディレクトリに任意のフォルダ・ファイルを作成する演習を行い、ファイル管理の階層構造の知識を実務に確実に使える形で身につける。次に、プログラムの開発、文書や画像の管理など、いくつかの目的に応じて適したファイル構造を構成する演習を行う。これまでに学んできた知識を、演習課題を通して、目的に合わせて意図をもって活用する。これらの演習を通じて、単純な操作上の知識ではなく、用途に応じて適切な選択ができるための知識を修得する。
キーワード
① 検索 ② 復元 ③ 拡張子 ④ ファイルの関連付け
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
第7回までの授業を通して構造としてのファイルを理解し、今回の授業ではファイルそのものの理解を深めた。今後、自身でデータを管理ができるようになるため、授業のファイルを管理するにはどのような分類を行うことが良いかを考え、自身のPCでデータ管理のためのファイル構造を作成する。また、どの拡張子がどのようなファイルに対応しているのかを、一覧表を用いて確認しておく。DataRecoveryについても能動的に活用ができるよう、操作方法の復習を行っておく。
◆次回授業の予習
次回の授業では、文書作成用ソフトウェアであるMicrosoft Wordを使用するため、自身のパソコンでWordの起動・文字入力・終了の操作を簡単に確認しておく。またIME(Input Method Editor)という単語についてインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
9
Windowsの日本語入力環境(1)― 文字入力の基本操作 ―【コンピュータの基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第9回の授業では、これまで扱ったアプリケーションソフトウェアの実行環境としてのコンピュータとWindowsの知識を踏まえたうえで、文章作成に利用するWordの利用が主題となるが、まずは、Wordの作業環境であるユーザインターフェイスと文字入力にかかわる基本操作を理解するところから学修する。次に、IME(Input Method Editor)によって様々な種類の文字の入力や漢字変換操作を行う方法を理解する。とくに漢字変換は結果の単純さに反して複雑なプロセスを経ることから、まず漢字変換の諸段階とそれぞれで実行可能な操作を整理し、漢字変換操作を行った後の各種操作(対象文節の移動、漢字候補の選択、後変換)の目的と操作方法を確認する。さらに、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字等への変換方法についても学修する。
◆コマ主題細目①
・第9回テキスト「Windowsの日本語入力環境(1)― 文字入力の基本操作 ―」 第1節「Microsoft Wordの概要と基本操作」
◆コマ主題細目②
・第9回テキスト「Windowsの日本語入力環境(1)― 文字入力の基本操作 ―」 第2節「IME(Input Method Editor)」
◆コマ主題細目③
・第9回テキスト「Windowsの日本語入力環境(1)― 文字入力の基本操作 ―」 第3節「文字入力の諸段階」
コマ主題細目
① Microsoft Wordの概要と基本操作 ② IME(Input Method Editor) ③ 文字入力の諸段階
細目レベル
① Microsoft365に含まれるアプリケーションソフトウェア(以下「ソフト」と表記)において、オフィスワークや教育利用で使用頻度が高く代表的なソフトに、ワープロソフトのMicrosoft Word(以下「Word」)がある。WordはMicrosoft365に含まれるアプリケーションソフトウェアのひとつで、ビジネス文書から学術論文まで世界中で幅広く文書作成に利用されており、日本国内でも多くの事業所の実務現場で使われている。官公庁に提出する書類の様式でWord文書が指定されていることも少なくない。
なお、サブスクリプション型のMicrosoft365は、買い切り型のOffice 2021と異なり、随時、機能のアップデートが自動で行われるようになっており、知らないうちに画面のデザインが変化したり、新たな機能が追加されていたりすることがある点に注意する。また、Wordには、Excel、PowerPointと同様に、MOS(Microsoft Office Specialist)という資格試験制度があり、就職活動の際に履歴書に記載することができる資格だが、本科目受講直後の早期受験がもっとも合格しやすいことを意識しておく。
ここではWordのユーザインターフェイスの構成要素と操作方法を確認しながら、パソコンで操作の練習を行う。まず、Wordを操作するにあたって、必要な環境設定を行う。
同時に、Wordに限らず、多くのソフトウェアには環境設定の機能があり、用途や好みに応じてカスタマイズできる点を理解しておく。Wordの環境設定では、編集作業に影響がある「表示」関連と、誤操作を起こしやすいミニツールバー、入力オートフォーマット関連の設定変更を行う。次にユーザインターフェイスの構成要素として、タイトルバー、検索ボックス、タブ、リボン、スクロールバー、ナビゲーションウィンドウ、ルーラー、クイックアクセスツールバーの概要を理解し、さらにリボンのカスタマイズ方法についてもパソコン上での操作を交えて確認する。
Wordを起動後に、新規文書の作成から文字入力、文字選択、文字編集、印刷、ファイルの保存、Wordの終了、Wordの再起動、既存文書を開くまでの一連の操作を自身のパソコンで確認する。まず、Wordを起動し、新規文書を開く。このとき、テンプレートの概念を関連知識として押さえておく。次に、キーボード上のキー配列を、図版を参照しながら確認し、文字を入力する。ファンクションキー、テンキー、半角/全角キー、Tabキー、Shiftキー、Ctrlキー、Altキー、FNキー、アルファベットキー、数字キー、カーソルキーの位置を確認する。入力モード(挿入モード、上書きモード)の違いについても確認しておく。
文字入力後に、パソコン上で各種の選択操作の種類(選択、ブロック選択、ctrlキー選択、Shiftキー選択、単語選択、行選択、段落選択)を確認したうえで、文字修正を練習する。演習時のパソコンはプリンタに接続していないが、印刷操作も確認しておく。最後に、ファイルの保存からWordの終了、再度Wordを起動した後に保存しておいたファイルを開くまでの操作を確認する。保存については多彩な保存形式とそれぞれの用途の違いやバージョニングの考え方が仕事でも学修活動でも重要であることも理解しておく。
② Windowsの日本語入力環境IME(Input Method Editor)がある。Windows上で全角文字や特殊な記号を入力するにはIMEを用いる必要がある。IMEはWindows上で動作する他のアプリケーションソフトウェアから独立であると同時に併用できるため、アプリケーションソフトウェア上の文字入力(全角文字や特殊な記号の入力)はすべてIMEによって実現する。WindowsにおけるIMEのこのような特殊な位置づけを理解したうえで、パソコンでアプリケーションソフトウェアを起動し、その上でローマ字入力とかな入力の違いに注意しながらIMEを起動して文字入力を試す。IME起動/停止の操作も何度か反復して確認する。さらにIMEは文字入力以外にも様々な機能をもっていることから、他の主要な機能もテキストで概観する。
③ IMEはWindows上で日本語入力を行う際に必要なソフトで、WindowsにはデフォルトでMicrosoft IMEが搭載されているが、他社製品も存在し、おもにGoogle日本語入力やATOKが有名である。ATOKはスマートフォン版も発売されており、スマートフォンで利用することも可能となっている。この授業ではWindowsデフォルトのMicrosoft IMEを使用する。
IMEを用いた漢字入力操作には複数の段階がある。まず文字入力の段階があり、変換前の段階である。次に変換操作によって入力された文字が文節に区切られるとともにそれぞれ漢字に変換される段階がある。この段階でもなお漢字入力は完了しておらず未確定の状態であり、その後確定操作を行うことによってようやく漢字入力が完了する。この諸段階を理解しておかなければならないのは、段階によって可能な操作が異なるからである。入力文字の修正は未変換段階でないと行えず、文節長の変更は変換後の文節が区切られた状態でないと行えない。漢字候補の変更も未変換段階では行えず、変換後の文節が区切られた状態でのみ可能である。このように、漢字入力操作の諸段階には複雑な操作体系が結びついており、テキストに掲載の図表を参照しながら、それら諸段階と各段階で可能な操作を合わせて理解する。
文字を入力した後に変換操作を行うことで入力された文字は文節に区切られ漢字に変換される。したがって、変換後段階では文節単位で、対象文節の移動、漢字候補の選択、後変換の操作が可能となる。この段階で特定の文節に含まれる漢字に誤変換があった場合は、対象文節を目的の位置に移動した後で漢字候補の選択を行う必要がある。また、漢字ではなく英数字やカタカナに変換したい場合は後変換操作が必要となる。このように、変換後段階での文節単位で可能な各種操作について、それぞれの目的と実際の操作方法を理解する。授業ではテキストで各種操作の目的と操作方法を整理したうえで、自身のパソコンを用いて漢字変換および文節単位の操作を繰り返し練習する。
文字入力後に変換操作を行い文節単位に分割した後は、前述の文節単位の操作を行うことができる。しかし、文節の区切りが意図するところと異なり、文字が誤字に変換されている場合は文節の長短を調節し、そのあとで再度変換操作を行う必要がある。文節長を調整する目的をこのように理解したうえで、テキストに取りあげた文節長が原因で誤変換を起こしている例をもとに、対象文節を移動して文節長を変更し、再変換を行い、目的の漢字に修正するまでの一連の操作を把握する。自身のパソコンでもこの一連の操作を繰り返し練習する。最後に、文字入力から漢字変換、漢字候補選択、後変換、文節長調整から入力確定までの全操作を総括し、自身のパソコンで2、3回繰り返して確認する。
キーワード
① Microsoft365、Word ② ホームポジション ③ IME(Input Method Editor) ④ Shift(シフト)キー ⑤ 文字種、全角/半角
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
本コマでは、キーボード上のキー配置、打鍵時の指位置、文字種の分類、IMEによる入力操作と多岐に渡る内容を扱ったため整理が必要であるが、授業で扱った順序にしたがって、テキストを参照しながらパソコンで確認していけば復習しやすい。まず、キーボード上のキー配置、打鍵時の指位置をテキストの説明とパソコン本体とを照らしながら再度確認する。さらに、テキストを参照して、IMEを使わなくても入力できる文字種、使わないと入力できない文字種(全角カタカナ、全角ひらがな、漢字、全角英数字等)をもう一度整理する。最後に、様々な文字種の文字を入力する練習を自身のパソコンで行い、少し慣れてきたら打鍵練習ソフトを用いて文字入力の反復練習を行っておく。
◆次回授業の予習
文字入力の反復練習を行い、キーボード上に自然に正しい位置に指を配置できるようにしておく。また、ギリシャ語やフランス語、特殊文字の入力についてインターネットで調べておく。
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Windowsの日本語入力環境(2)― 文字入力操作の応用 ―【コンピュータの基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第9回では、IME(Input Method Editor)によって様々な種類の文字の入力や漢字変換操作を行う方法を学修した。第10回の授業では、ギリシャ語やフランス語、特殊文字の入力方法を理解することで、文字入力操作についての理解を深める。さらに、IMEの単語登録機能による語彙登録やWordの音声入力、コピー貼り付けなど、文字入力のサポート機能についても確認する。
◆コマ主題細目①
・第10回テキスト「Windowsの日本語入力環境(2)― 文字入力操作の応用 ―」 第1節「記号と特殊文字の入力」
◆コマ主題細目②
・第10回テキスト「Windowsの日本語入力環境(2)― 文字入力操作の応用 ―」 第2節「文字入力のサポート機能」
◆コマ主題細目③
・第10回テキスト「Windowsの日本語入力環境(2)― 文字入力操作の応用 ―」 第3節「コピー貼り付け」
コマ主題細目
① 記号と特殊文字の入力 ② 文字入力のサポート機能 ③ コピー貼り付け
細目レベル
① 文書を作成していくうえで、ときにΞやνなどのギリシャ文字、éやâなどのフランス語、そして㊙㈱㎆㌶などの特殊記号を用いなくてはならない場面もあるだろう。ギリシャ語やフランス語などの一部の言語に特有な文字や、一部の特殊な記号には、キーボード上に対応するキーが存在せず、IMEから直接入力することができない。しかし、IMEをサポートするツールであるIMEパッドを活用することでこれらの文字を入力することができる。パソコン上での操作を通して、IMEパッドを用いた特殊な文字の入力について学修する。また、ソフトウェア上の機能を介した文字入力方法として、Wordを用いた特殊文字の入力についても補足する。WordではIMEに対応していない文字の入力サポート機能がある。挿入タブから「記号と特殊文字」を選択することで、IMEパッドと同様の記号を入力することができることを確認する。
② 文字入力をサポートする機能としてIMEの単語登録とWordの音声入力の機能について解説する。IMEの単語登録とは、ユーザー辞書への登録である。元々の辞書にはない語で使用頻度の高い専門用語がある場合、単語登録しておくことで変換候補に追加することができる。さらに、削除も行うことが可能で、使わなくなった文字列があれば、適宜削除をする。多く利用されるのは、人名や地名である。他にも頻繁な入力機会のある自分のメールアドレスを自分の氏名のふりがなに結びつけて登録しておくことで、メールアドレスの入力を容易にするような利用方法がある。授業では、メールアドレスの登録を行う練習を行う。
Wordには音声入力の機能がサポートされており、簡単な設定でマイクを介した音声入力を行うことができる。間を開けた音声発出を入力時に句読点として認識させるかどうかを設定することもできる。IMEの変換精度に劣る音声入力機能だが、テキストで操作方法を確認したうえで、テキストに記載の例文を読み上げ、文字を音声入力する練習を行う。
③ コピー、切り取り、貼りつけ、クリップボードの操作について学修する。自身のパソコンを用いて、Wordのページ上の文字列を選択し、コピー、貼り付けを実施する。「貼り付け」操作にも、単純な「貼り付け」操作の他に、「形式を選択して貼り付け」の操作があることにも注意する。
「形式を選択して貼り付け」の主なオプションの種類と違いを一覧表で参照し、パソコン上で貼り付け操作を試すことで、紙面上やファイルサイズにどのような違いが生じるのかの確認を行う。合わせて、Web上からの文字列や画像をコピーし、「形式を選択して貼り付け」のオプションによってどのような違いが生じるのかも確認する。とくに文字列については、単純な「貼り付け」では書式情報も貼りつけられる点に注意する。パソコン画面のスクリーンショットについても同様に確認する。なお、画像を貼りつけた後のレイアウトの設定についても、いくつかの種類があるため、実際のパソコン上で違いを検証する。
キーワード
① 特殊文字 ② IME辞書 ③ 単語登録 ④ 音声入力 ⑤ コピー・ペースト
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
これまで扱ってきた「漢字変換」、「文節長操作」、「特殊文字入力」などの文字入力方法とIMEパッドでの文字入力について復習し、自身がよく使う文字列の辞書登録を実施する。スムーズな文字入力には慣れが必要なため、タッチタイピングの練習と並行しながら継続的に文字入力の反復練習を実施すること。音声入力機能についても能動的に活用ができるよう、実際に音声での文字入力の復習を行っておく。
◆次回授業の予習
次回からはExcelを用いた表計算について学修していくが、その前提知識としてExcelがどのようなソフトウェアであり、実務ではどのような業務に用いられているかをインターネットで調べ、ノートに書き留めておく。特に、表計算という言葉がどのような機能や作業を指すのかに着目するとよい。
11
xcelの基本操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回までで、パソコンの構成の理解とその活用、ネットワーク環境でのパソコンの適切な利用について学修してきた。ここからはMicrosoft Wordによる文書作成について学んでいく。第19回では、Excelの概要と基本的な機能、そしてExcel上で扱われるデータの種類について理解する。まず、Microsoft 365全体のなかでExcelがどのような位置づけにあるのかを確認する。次に、Excelの画面構成、セル・行・列・シートといった基本単位、入力・保存・編集などの基本操作について学修する。さらに、Excelで扱われる数値、文字列、日付などのデータ型の違いと、その違いが計算や表示にどのような影響を与えるのかについて理解する。これらは、第12回以降で扱う数式、関数、集計処理、データ抽出などの基礎となるため、確実に理解しておく必要がある。
◆コマ主題細目①
・第11回テキスト「Excelの基本操作」 第1節「Excelの概要」
◆コマ主題細目②
・第11回テキスト「Excelの基本操作」 第2節「Excelの機能と操作」
◆コマ主題細目③
・第11回テキスト「Excelの基本操作」 第3節「データ型の種類と特徴」
コマ主題細目
① Excelの概要 ② Excelの機能と操作 ③ データ型の種類と特徴
細目レベル
① ここでは、表計算ソフトであるMicrosoft Excelの概要について理解する。Excelは、Microsoft 365に含まれる代表的なアプリケーションソフトウェアの一つであり、数値データや文字データを表形式で整理し、計算や集計、分析を行うために用いられる。Wordが主として文章を作成するためのワープロソフトであるのに対し、Excelは行と列によって構成された表のなかでデータを扱う点に特徴がある。
実務においては、売上管理、名簿管理、集計表の作成、勤怠管理、見積書や簡易な帳票の作成など、多様な用途でExcelが利用されている。また、大学においても、アンケート結果の整理、観測データの記録、レポート用資料の作成など、学修活動のさまざまな場面で使用機会がある。このように、Excelは情報活用の基本的なソフトウェアであり、今後の学修と実務の双方において重要な位置を占めることを理解する。
② 表計算ソフト」として広く知られているExcelは、単に表を作成して数値計算を行うだけの道具にとどまらず、グラフ作成機能やデータの並べ替え・抽出機能、さらには統計的な集計処理など、多岐にわたる応用的機能を持つ総合ソフトウェアである。Excelの操作画面は、リボン、タブ、数式バー、ワークシート、セル、スクロールバーといった複数の構成要素から成り立っている。これらの要素のうちには、Wordなど他のMicrosoft Officeアプリケーションと共通するものもあるが、ワークシートやセル、数式バーといったExcel特有の概念も多く存在する。授業では、まずExcelの起動と終了の操作を確認した上で、ブック・ワークシート・セルの関係性、セルの位置表記方法(セル番地)、行と列の概念、アクティブセルの意味など、作業の前提となる基本的な仕組みを丁寧に解説する。さらに実機操作を通じて、学生が画面構成を直感的に理解できるよう支援し、Excelを扱う際に必ず押さえておくべき基本用語や操作ルールを確実に定着させることを目指す。これにより、後続の授業で扱う入力・関数・集計・グラフ作成といった応用的なテーマにスムーズに移行できるよう基盤を整える。
③ Excelにおけるデータ型には、文字列・数値・日付・時刻・論理値など、複数の種類が存在する。それぞれのデータ型は、入力時の表示形式や演算処理の可否に直接関わるため、正しく理解しておくことが非常に重要である。例えば、Wordではすべての入力が文字データとして扱われるのに対し、Excelでは「数値」として入力されたものは四則演算の対象となり、日付や時刻も内部的には数値で管理されるため計算処理が可能となる。一方で文字列データは演算の対象外となり、単なる表示要素として扱われる。ここでは、こうした違いを実機で確認しながら、入力内容によってセルの挙動が変化する点を丁寧に体験する。
キーワード
① Microsoft365 ② Excel ③ セル、行、列 ④ シート、ブック ⑤ データ型
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、Excelというソフトウェアの概要、その基本的な画面構成と操作方法、さらにExcelで扱われるデータ型の種類について学修した。復習にあたっては、まずExcelがWordなどの他のソフトと比べてどのような目的に用いられるのかを整理しておく。次に、セル、行、列、シート、ブックといった基本用語について、実際にExcelを起動した画面と対応させながら確認すること。また、数値として扱われる入力と文字列として扱われる入力とでは、その後に可能な処理が異なるため、授業で扱った具体例を参考にしながら、自身でもいくつかのデータを入力し、その違いを確認しておくこと。
◆次回授業の予習
次回の授業では、Excelにおける表と数式の操作について学修する。具体的には、四則演算の基本、算術演算子の使い方、かっこを用いた計算順序の指定、セル参照を含む数式の記述を扱う。その準備として、日常の計算で用いている「+」「-」「*」「/」が、Excel上でどのように使われるのかを確認しておく。また、「セル参照」という用語についてインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておくこと。
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Excelにおける表と数式の操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業では、表計算ソフトであるExcelの概要、基本的な画面構成、セル・行・列・シートなどの操作単位、ならびにExcelで扱われるデータ型について学修した。今回の授業では、まず、四則演算の基本と数式の構文について理解し、Excelで数式を入力する際の基本ルールを確認する。次に、算術演算子とカッコ( )を用いた計算順序の指定について学修し、日常の数学表記とExcel上の表記との違いを理解する。さらに、セル参照を含む数式の記述方法を学び、入力された値そのものではなく、セルの位置を用いて計算を行う仕組みを理解する。
◆コマ主題細目①
・第12回テキスト「Excelにおける表と数式の操作」 第1節「四則演算の基本と数式の構文」
◆コマ主題細目②
・第12回テキスト「Excelにおける表と数式の操作」 第2節「算術演算子とカッコ()の使い方」
◆コマ主題細目③
・第12回テキスト「Excelにおける表と数式の操作」 第3節「セル参照を含む数式の記述」
コマ主題細目
① 四則演算の基本と数式の構文 ② 算術演算子とカッコ()の使い方 ③ セル参照を含む数式の記述
細目レベル
① Excelで数式を作成する際には、まずセルの先頭に「=」を入力し、その後に演算内容を記述する必要がある。この「=」はExcelに対して「これから数式を入力します」という合図であり、単なる文字列入力と区別する重要なポイントである。演算子としては、+(加算)、-(減算)、*(乗算)、/(除算)の四則演算が利用でき、これらを組み合わせることで多様な計算を自動化することが可能となる。授業では、単純な計算式(例:=5+3、=10/2)の入力から始め、実際にセルに入力された数式が自動的に計算される仕組みを確認する。また、誤って「=」を省略した場合や演算子を間違えた場合のエラーメッセージの例も取り上げ、正しい記述方法を理解する。こうした基礎操作を通じて、Excelが持つ「入力すれば即座に結果が得られる」という利便性を体験することを重視する。
② 四則演算を組み合わせて複雑な計算を行う場合、カッコの使い方を理解することが不可欠である。Excelの計算規則では、カッコ内が最優先で計算され、その次に乗算・除算、最後に加算・減算が評価される。このルールを知らないと、意図しない計算結果となることが多い。授業では「=2+3*4」と「=(2+3)*4」の結果を比較し、カッコを適切に用いることの重要性を実体験する。また、複数のカッコを入れ子にした場合の評価順序についても扱い、誤った数式記述によって計算がずれる例を示す。こうした練習を通して、カッコを活用することが正しい演算結果を導くために不可欠であることを理解する。
③ 数式を作成する際、セルに直接数値を入力するのではなく、セル参照を用いることによって柔軟性の高い表を作成できる。セル参照を用いた場合、元データを修正すれば自動的に計算結果が更新されるため、再計算や修正が容易となり、実務における効率性が大幅に向上する。例えば「=A1+B1」と入力すると、A1とB1の内容を自動的に合算し、値を変更すると即座に結果に反映される。授業では、いくつかのセル参照を利用した数式を実際に作成し、その挙動を確認する。さらに、複数セルを用いた表全体の計算例を通じて、セル参照を駆使することがExcelの強みであることを体験する。演習を通じて、単なる計算式の入力ではなく「動的に変化する数式」を作成できるようになることを目標とする。
キーワード
① 数式 ② 演算子 ③ カッコ ④ セル参照 ⑤ 計算順序
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、Excelにおける四則演算の基本、数式の構文、算術演算子、かっこの使い方、セル参照を含む数式の記述について学修した。復習にあたっては、まず数式を入力する際には「=」から始めるという基本ルールを確認すること。次に、加算、減算、乗算、除算に用いる各演算子の種類と意味を整理し、日常の数学表記との違いを自分の言葉で説明できるようにしておくこと。また、かっこを用いることで計算順序がどのように変化するのかを、実際にExcel上でいくつかの例を入力して確認すること。さらに、セル参照を含む数式について、どのセルを参照しているのか、なぜ値そのものではなくセル位置を指定するのかを理解しながら、自身のパソコン上で反復練習を行うこと。
◆次回授業の予習
次回の授業では、Excelにおけるデータ集計の実践について学修する。具体的には、SUM、AVERAGE、MAX、MINなどの基本的な関数を用いて、複数のデータをまとめて処理する方法を扱う。その準備として、「関数」という用語の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した内容をノートに書き留めておくこと。また、Excelで合計や平均を求めるときに、なぜ数式だけでなく関数を使うのかについても考えておくこと。
13
Excelにおけるデータ集計の操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業では、四則演算の基本、数式の構文、算術演算子の使い方、セル参照を含む数式の記述について理解し、Excelが表形式に配置したデータを計算処理できるソフトウェアであることを確認した。今回の授業では、まず集計に用いる代表的な関数について、その意味と用途を確認する。次に、概数処理と整合性という観点から、表計算で得られた数値をどのように読み取り、扱うべきかを理解する。最後に、サンプルデータを用いた演習を通して、どの関数をどこで用いるのが適切であるか、また集計結果にどのような点を注意して確認すべきかを判断しながら操作を行う。
◆コマ主題細目①
・第13回テキスト「Excelにおけるデータ集計の操作」 第1節「集計に用いる代表的な関数」
◆コマ主題細目②
・第13回テキスト「Excelにおけるデータ集計の操作」 第2節「概数処理と整合性」
◆コマ主題細目③
・第13回テキスト「Excelにおけるデータ集計の操作」 第3節「データ集計演習」
コマ主題細目
① 集計に用いる代表的な関数 ② 概数処理と整合性 ③ データ集計演習
細目レベル
① Excelのワークシート関数は、日常的な作表や集計作業を効率化するうえで欠かせない存在であり、数式を自分で記述するよりも簡単かつ正確に計算を行うことができる。本授業では、まず関数の基本的な構造を確認する。関数は「=関数名(引数)」という形式で記述され、関数名は処理の種類を表し、引数は処理対象となる範囲や値を指定する。例えば「=SUM(A1:A10)」はA1からA10までの合計を求める式であり、括弧内に範囲や値を入れることが必須である。また、関数と演算子を組み合わせて使用することも可能であり、=SUM(A1:A10)/10 のように複雑な数式を簡潔に書くことができる。
ここでは、代表的な集計関数として、SUM(合計)、AVERAGE(平均)、COUNT(数値の個数)、COUNTA(空白以外のセル数)、MIN(最小値)、MAX(最大値)を取り上げる。これらは日常的な業務や学習において最も利用頻度が高い関数であり、Excelを使ううえで必ず習得しておくべき基本スキルである。特にCOUNTとCOUNTAの違いについては混乱しやすいため、数値データと文字列データを含む表を例に、両者の戻り値の違いを比較検討する。また、これらの関数を組み合わせて使うことで、より高度な集計処理が可能になることを理解する。
② 「概数」とは、計算結果や測定値を厳密な数値ではなく、一定のルールに基づいて端数処理を行った近似値のことである。日常生活や実務の場面では、正確すぎる値よりも扱いやすい値が求められることが多く、統計学や会計処理、成績評価などで頻繁に用いられる。授業ではまず、具体例を用いて概数の考え方を確認する。たとえば「1.36を整数に丸める場合、切り捨てなら1、切り上げなら2、四捨五入なら1」といった結果を比較し、それぞれの処理がどのような状況で適用されるかを整理する。また、日常的な使用場面として「経費を1円単位ではなく10円単位で処理する」「成績を小数点以下第1位までに丸める」などを取り上げ、正確な値と概数の使い分けを意識する。これにより、端数処理の目的と意義を理解し、Excelにおける概数処理関数の必要性を体験する。
Excelには、概数処理を効率的に行うためのROUND系関数が用意されている。代表的なものとして、INT(小数点以下を切り捨てて整数部分を返す)、ROUNDDOWN(指定した桁数で切り捨て)、ROUNDUP(指定した桁数で切り上げ)、ROUND(四捨五入)の4種類がある。平均値を小数第1位や第2位までで表示する場合、実際の内部計算値と表示上の数値との間にはわずかな差が生じることがある。同様に、複数の割合を個別に四捨五入して表示すると、それらの合計が100%にならない場合がある。このように、概数処理は表を見やすくする一方で、元の数値との間にずれを生じさせることがあるため、表示された数値をそのまま厳密値と同一視してはならない。また、集計結果を表として提示する際には、個別の値と総計、平均値と元データ、割合と件数などの関係が、全体として見て整合しているかを確認する必要がある。ここでは、概数処理がどのような場面で必要になるのか、そしてその結果としてどのような注意が必要になるのかを理解する。
③ ここでは、これまでの授業内容で学修した内容を踏まえ、実際にExcelを用いてデータ集計の演習を行う。演習では、得点表、支出一覧、簡単な集計表など、学業や実務に近い形式のサンプルデータを用い、合計、平均、最大値、最小値などを関数で求める操作を行う。その際、どの関数をどこで用いればよいかを考えながら、関数の選択と入力を行う。
さらに、集計結果を表示する際には、小数点以下の扱いや概数処理にも注意を向け、表示された値と元データとの関係を確認する。たとえば、平均値の表示桁数を変更した場合に結果の見え方がどのように変化するのか、また、概数で表示した結果が合計や割合の関係とどのように整合しているのかを確認する。こうした点を意識することで、Excelの操作技能だけでなく、表として提示された数値を適切に解釈する力も養う。
キーワード
① ワークシート関数 ② 引数 ③ 戻り値 ④ 集計 ⑤ 概数
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、Excelにおける代表的な集計関数、概数処理、整合性の確認について学修した。復習にあたっては、まずSUM、AVERAGE、MAX、MINの各関数について、それぞれ何を求める関数であるのか、どのような場面で用いるのが適切であるのかを整理しておくこと。次に、概数処理とはどのような操作であり、なぜ表計算の結果を扱う際に注意が必要なのかを、自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
◆次回授業の予習
次回の授業では、Excelにおける抽出と結合表・集合表の操作について学修する。具体的には、フィルタ機能を用いて条件に合うデータのみを抽出する方法や、目的に応じて表を整理・再構成する方法を扱う。その準備として、「フィルタ機能」という用語の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した内容をノートに書き留めておくこと。また、表のなかから特定の条件に合うデータだけを見たい場面にはどのようなものがあるか、日常生活や学業の例を考えてみること。
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Excelにおける抽出と表の応用 【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業では、集計に用いる代表的な関数、概数処理と整合性について学修し、複数のデータをまとめて処理するための基本的な方法を理解した。今回の授業では、まずフィルタ機能を用いた抽出操作と、抽出条件の設定方法について理解する。次に、結合表と集合表という観点から、複数の情報をどのように整理し、ひとつの表として扱うことができるかを理解する。最後に、これらの知識を活用し、テーブルを作成・操作する演習を通して、情報を条件に応じて抽出し、用途に応じた表を構成するための基礎技能を身につける。これにより、第11回から第14回までのExcelの学修を通して、表計算ソフトの基本的な活用方法と利用のための思考法を修得する。ここまでのExcelの表計算操作に関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第14回テキスト「Excelにおける抽出と表の応用」 第1節「フィルタ機能の操作と抽出条件の設定」
◆コマ主題細目②
・第14回テキスト「Excelにおける抽出と表の応用」 第2節「結合表と集合表」
◆コマ主題細目③
・第14回テキスト「Excelにおける抽出と表の応用」 第3節「テーブル作成・操作演習」
コマ主題細目
① フィルタ機能の操作と抽出条件の設定 ② 結合表と集合表 ③ テーブル作成・操作演習
細目レベル
① xcelのフィルタ機能は、大量のデータから必要な情報だけを一時的に抽出して表示することができる強力なデータ整理機能である。授業では、まず基本操作として「データタブ」からフィルタを有効化し、列ごとにドロップダウンリストを使って条件を設定する方法を学ぶ。そのうえで、単一条件での抽出(例:特定の地域のみ表示)と、複数条件を組み合わせた抽出(例:売上が100以上かつ担当者がAさんの場合)を演習する。また、条件を解除・再設定する一連の操作を繰り返し行い、フィルタのオン/オフや再利用の方法を確認する。さらに、データ型(数値・文字列・日付)ごとにフィルタの動作が異なる点も解説し、応用的な使い方への理解を深める。
② Excelにおける「結合表」とは、共通のキー項目を用いて複数の表を統合し、新たな表を作成する仕組みを指す。例えば、社員番号をキーにして「社員名簿」と「給与データ」を結合すれば、社員名と給与を一つの表にまとめることができる。こうした結合表の作成作業では、VLOOKUP関数が用いられる。一方で「集計表」は、複数のデータを基に平均・合計・件数といった統計的処理を加えて要約した表を指す。両者は混同されがちだが、結合表は「横に広げる操作」、集計表は「縦にまとめる操作」と整理できる。授業では、まずそれぞれの違いを具体例で確認し、利用場面によってどのように使い分けるべきかを理解する。特にデータベース的な考え方に基づき、Excelが「簡易的なデータベース」として機能する場面を体験的に学ぶ。また、Excelの集計表作成の機能であるピポットテーブルについても体験する。
③ ここでは、第11回から第14回までに学修してきたExcelの内容を総合的に活用する演習を行う。第11回では、Excelの概要、基本的な画面構成、セル・行・列・シートなどの基本単位、ならびにデータ型について学修した。第12回では、四則演算の基本、数式の構文、算術演算子の使い方、セル参照を含む数式の記述について理解した。第13回では、代表的な関数、概数処理、整合性について学び、複数のデータを集計する方法を確認した。今回の演習では、これらの知識と操作を一つの表のなかで総合的に用い、Excelを用いた基本的なデータ処理の流れを実践的に確認する。
演習では、まず与えられたサンプルデータを適切な形式で表として入力し、文字列、数値、日付などのデータ型に注意しながら表を整える。次に、数式やセル参照を用いて個別の計算を行い、その後、SUM、AVERAGE、MAX、MINなどの関数を用いて表全体の集計を行う。さらに、必要に応じて概数処理を施し、表示された結果が元のデータと整合しているかを確認する。そのうえで、フィルタ機能を用いて条件に合うデータを抽出し、表の内容を目的に応じて確認・整理する。
キーワード
① フィルタ ② 抽出条件 ③ 結合表、集計表 ④ VLOOKUP関数 ⑤ ピポットテーブル
コマの展開方法
社会人講師
AL
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教科書
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コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、フィルタ機能を用いた抽出操作、抽出条件の設定、結合表と集合表の考え方、テーブルの作成と操作について学修した。復習にあたっては、まずフィルタ機能がどのような目的で用いられるのか、また抽出条件を設定することで表の見え方がどのように変化するのかを整理しておくこと。次に、結合表と集合表がどのような意味で情報を整理する表であるのかを、自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
◆次回授業の予習
次回からはWordを用いた具体的な文書作成方法について学修していくが、その前提知識としてOffice365全体についてどのようなソフトが含まれているのか、ワープロソフトの主な用途などを調べておく。文字の書式という具体的な操作方法から解説するため、文字の書式が何を指すのかについても調べてまとめておく。
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Wordにおける文字の操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回までで、Excelを用いた表計算操作の基礎について学修してきた。ここからはMicrosoft Wordによる文書作成について学んでいく。第9〜10回の授業において、すでにWordの概要と、コピー貼り付けを用いた文字の操作を解説した。今回の授業では、文字を取りあげ、Word文書上に文字を入力した後で、その文字を選択し、フォント(書体)、フォントサイズ、フォントの色、下線、太字、網掛け、傍点、ルビ等の書式(属性)を設定する操作について確認する。各種操作について学んだあと、実際に演習形式で文字の書式設定を行い、理解を深める。
◆コマ主題細目①
・第15回テキスト「Wordにおける文字の操作」 第1節「文字の属性」
◆コマ主題細目②
・第15回テキスト「Wordにおける文字の操作」 第2節「文字の書式設定」
◆コマ主題細目③
・第15回テキスト「Wordにおける文字の操作」 第3節「書式設定演習」
コマ主題細目
① 文字の属性 ② 文字の書式設定 ③ 書式設定演習
細目レベル
① Wordで文書作成の操作をする際に注意を要するオブジェクト(object)と属性(property)の関係について学修する。Wordの文書は、文字、段落、セクション、図表(画像、表、図形等)といった独特な部品(オブジェクト)から構成されており、それぞれに特有の属性が帰属する。ここでは、文字を対象とした場合の属性について取り扱う。
Wordにおける文字の属性とは、文字の見た目やスタイルを変える設定のことを指す。つまり、文字そのものの内容(情報)ではなく、Wordの紙面上で文字を「どう表示するか」を調整するための機能である。文書の目的に応じて文字の属性を調整することで、文書内での強調や読みやすさの向上、デザイン性の向上が図れる。具体的な文字の属性の種類には、フォント(書体)、フォントサイズ、フォントの色、下線、太字、網掛け、傍点、ルビ等の書式(属性)などがある。
② Wordにおけるオブジェクトの形状や性質を変更したい場合は、その部品を選択し、その属性を変更する操作を行うことによって実現する。ここでは細目レベル①に引き続き、オブジェクトの一つである文字を取り扱い、その属性を変更する書式設定の操作を学修する。
Word文書上に文字を入力した後で、その文字を選択し、フォント(書体)、フォントサイズ、フォントの色、下線、太字、網掛け、傍点、ルビ等の書式(属性)を設定する各操作について理解する。これらの属性を変更することで、単調だった文字が視覚的に強調され、読みやすさが向上することを確認する。また、文書の種類や目的に応じた文書のサンプルをいくつか提示し、用途に応じてどのような文字装飾を選ぶことが適切であるかについても理解を深める。
③ ここまでに学んできたWordの文字操作について、各書式設定を切り替える演習を通して、文字入力および書式設定の学修を深めていく。まず、細目レベル①で扱った文字属性の補足として、プロポーショナルフォントとノンプロポーショナルフォントの特性の違いを解説する。プロポーショナルフォントは、文字ごとに幅が異なり、見た目が整いやすいのが特徴である。一方、ノンプロポーショナルフォントはすべての文字幅が均等で、表やコードの記述などにおいて読みやすさが向上する。これらは、文書の用途に応じて使いわけることが望ましい。
演習では、いくつかのサンプル文書を用いて、場面に応じた適切な文字装飾の選び方を考えながら設定の操作を行う。演習を通して、ビジネス文書や案内文、学術的なレポートなど、用途に応じた適切な書式設定の感覚を理解する。
キーワード
① オブジェクト ② 属性 ③ 書式
コマの展開方法
社会人講師
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教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業までに学んだ、文字に対しての一連の操作と設定について、自身のパソコン上であらためて一つ一つ確認しておく。また、演習で使用したサンプル文書について、異なる目的に用いる際にはどのような属性の設定が適切であるか、細目レベル②の内容を参照しながら自分なりに考えて調節する練習を行う。
◆次回授業の予習
次回は段落を対象にとりあげ、文字とはまったく異なる書式(属性)を変更する操作を扱う。左揃え・中央揃え・右揃え、インデント、ぶら下げインデント、段落番号等の書式設定を扱うため、参考文献で当該箇所を参照し、自分なりにサンプルの文章を入力し、段落に書式(属性)を設定する操作を行い試しておく。
16
第16回 Wordにおける段落の操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業ではWordの概要に続き、文字の書式の種類、および、文字の書式を変更する操作など、文書作成のための具体的な操作方法を学修した。今回の授業では、段落を対象に、段落特有の書式である「揃え」、「インデント」、「ぶら下げインデント」、「段落番号」、「段落罫線」を取りあげ、それぞれを設定変更する操作方法について学修する。
◆コマ主題細目①
・第16回テキスト「Wordにおける段落の操作」 第1節「段落書式の概要」
◆コマ主題細目②
・第16回テキスト「Wordにおける段落の操作」 第2節「揃えとインデント」
◆コマ主題細目③
・第16回テキスト「Wordにおける段落の操作」 第3節「文書における段落の役割と段落の可視化」
コマ主題細目
① 段落書式の概要 ② 揃えとインデント ③ 文書における段落の役割と段落の可視化
細目レベル
① 前々回、前回の授業で扱った文字は表記された「文字」の日常的理解とほぼ同義のため理解しやすかった。また、文字の書式は、文字の書体(フォント)、フォントサイズ、フォントの色といった文字の外観にかかわるものが大半であり、これも表記された「文字」の属性として違和感のないものである。しかし、Wordの段落は、「段落」の日常的理解とは異なり、段落記号を末尾にもつ文字列が段落であり、Enterキーを押して画面上に段落記号を入力することで新しい段落を作成できるという人工的な単位である。さらに、段落の属性には、「揃え」、「インデント」、「ぶら下げインデント」、「段落番号」といった書式があり、おもに紙面上の配置にかかわるものが多く、これも「段落」の日常的理解からは想像しにくいところがある。こういった点を踏まえたうえで、文書内でEnterキーを押し、新たな段落が作成される様子をパソコンで確認しながら、Wordで文章を作成する際に重要な単位となる段落について理解する。
② 段落書式のうち「揃え」と「インデント」について学修する。段落書式のなかでもっとも利用頻度の高い書式が揃えとインデントである。揃えには左揃え、両端揃え、中央揃え、右揃えがあり、それぞれの意味と利用する場面(文書タイトル、文書作成者氏名、本文を記載する場合等)を理解したうえで、自身のパソコン上での操作を交えながら操作方法を確認する。インデントについては、スペースを多数入力し、段落冒頭の位置を右方向にずらすことでインデントの代用とする誤用が広く蔓延している。そのため、文書中の段落の冒頭位置を左右に調整する作業に余分な手間を発生させることが多い。インデントを正しく用いることができればこの問題は解消することができる。このようにインデントの意義を理解したうえで、代表的な左インデントの設定方法についてパソコンでの操作を交えて確認する。
③ 細目レベル①と②で、Wordにおける段落について学修した。これはWordに限らずワープロソフトなどの多様なソフトウェアで文書を作成するうえで、コンピュータ上で段落という情報のまとまりがどのように認識、処理されるのかを理解するための重要な知識である。このコンピュータ上での段落について理解したうえで、これまでの教育課程で学んできたであろう文章における「段落」の役割について、あらためて学修する。
段落とは、共通するテーマや論点についてまとめられた、文章の中の一つの単位である。段落を用いて情報を要素としてまとめ、他の段落と区別すること、そして段落同士のつながりを意識して文章を構成することが、可読性と論理性の高い文書を作成するうえで重要である。こうした段落と文章を適切に構成する思考能力は、文書作成業務のみならず、プログラミングにおけるオブジェクト志向の考え方にも役立つものである。
こうした段落の役割にもとづき、文書における段落を可視化する書式について、「箇条書き」と「段落罫線」を紹介する。同一カテゴリーに属する複数の項目を文章中に列挙したい場合、箇条書きを用いることが少なからずある。Wordで番号の付いた箇条書きを作成したい場合は、対象の段落に段落番号書式の設定を行う。操作としては、箇条書きにしたい段落範囲をすべて選択し、番号のスタイルを選択して段落番号書式を適用することで実行できる。段落番号の書式設定は、一度設定すると該当範囲末尾の行末でEnterキーを押して新たな段落を作成したときに、自動的に新しい段落にも段落番号が適用される性質がある。そのため、箇条書きに続いて本文を書こうとすると、意図しない段落番号の継続が起こるので注意する。
段落番号のスタイルは、対象範囲全体を後からまとめ変更することもできる。さらに、番号の開始数値を調整することもできる。このように段落番号の操作方法と注意点を理解したうえで、パソコン上での操作を交えながら操作方法を確認する。
段落に関連した文書の書式設定で、段落番号のほかに段落罫線がある。段落罫線は、文章の特定の段落に視覚的な区切りや強調を加えるための線である。文字の周囲に線を引くことで、見出しや注意書き、重要な箇所などを目立たせ、読みやすさやデザイン性を向上させることができる。段落全体に対して罫線を設定するため、文章の途中に独立して挿入した線とは異なり、段落の範囲が明確に示される。段落罫線は、罫線を設定したい段落を選択した状態で、「ホーム」タブの「罫線」ボタンから「下線」、「上線」、「囲み線」などの種類を選ぶことで実行できる。「罫線と網かけの設定」から、線の種類や色、太さ、位置を詳細に設定することができる。段落罫線は段落番号などと組み合わせることで、ビジネス文書やレポートを作成する際、読み手にとって重要な情報を効果的に強調する手段として便利である。段落罫線の特徴を理解したうえで、実際にパソコン上での操作を通じて、段落罫線が文書の視覚的な可読性を向上させることを確認する。
キーワード
① 段落 ② 揃え ③ インデント ④ 段落番号 ⑤ 段落罫線
コマの展開方法
社会人講師
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ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
前回扱った文字に引き続き今回の授業では段落を扱った。Wordの段落は日常的に理解するところの「段落」と何が違うのか、Wordの段落やインデントはどのような関係になっているのかについてテキストを参照して確認しておく。さらに、段落の代表的な書式である、揃え、インデントは、それぞれ段落のどのような属性を意味し、その状態を変更するためにはどのような操作を行うのかについて自身のパソコンでの操作も交えて確認しておく。箇条書きと段落罫線の設定方法についても反復練習を行っておくこと。
◆次回授業の予習
次回の授業では、これまで学修した文字入力方法と段落の操作方法に習熟するため文書作成を実施する。第9回から10回、および第15回から16回までの内容を確認しておく。
17
文字・段落入力実践【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
Wordにおける文字および段落の操作について網羅的に学修した。第17回では、第15回から第16回までの操作方法に習熟するため、これまでの操作方法を網羅的に使用し、文章を作成する。また、次回以降の授業で扱う「クラス/メンバー」の概念を理解するための導入知識として、文章の論理構造についても取り扱う。ここまでのWordにおける文字入力操作に関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第17回テキスト「文字・段落入力実践」 第1節「段落操作演習」
◆コマ主題細目②
・第17回テキスト「文字・段落入力実践」 第2節「文章の論理構造」
◆コマ主題細目③
・第17回テキスト「文字・段落入力実践」 第3節「文書作成演習」
コマ主題細目
① 段落操作演習 ② 文章の論理構造 ③ 文書作成演習
細目レベル
① この演習では、Wordを用いた文字および段落操作の基本スキルの習熟のため、これまで学んだ操作方法の総復習を行う。文書を正確かつ効率的に作成するための技術を修得するためには、実践が最も効率的であるため、基礎的な操作から応用的なデザインまでをカバーし、視覚的に整った文書作成能力を養う。
まず、段落分けされていない長文が記載されたサンプル文書を用いて、適切な箇所で段落番号を振りながら段落分けを行う演習に取り組む。この際、箇条書きや番号の開始数値を変更した段落番号書式の設定についても復習する。次に、文字属性や段落書式の設定がされていないサンプル文書をもとに、完成形の文書を提示し、同様の文書になるよう自らサンプル文書の書式設定を行う演習を実施する。
② SNS(Social Networking Service)の投稿のような単文を書くのはあまり苦労しないが、作文やレポートのような一定量以上のまとまった文章を書くのは苦手だという学生は多い。文章の品質には色々な要素が関係すると考えられるが、とくに学術的なレポートに限定すれば、まず文章全体が一定の論理構造を備えていることが基本的要件の一つになる。
文章全体のテーマ(大テーマ)には、その大テーマの要素として複数の中テーマが含まれている。同様に、それぞれの中テーマにはその要素として複数の小テーマが含まれ、それぞれの小テーマには、それに合致した文章が含まれるという包含関係がある。論理構造とは、こうした各段階のテーマに沿うように次の段階のテーマ、文章が設定される、文章全体における包含関係の構造である。ここでは、実際の書籍をいくつか例に取りあげ、目次に記載された章節には上記の包含関係の構造が見られることを確認し、文章における論理構造の概観を得る。
③ 第16回授業の細目レベル③において文章における段落の役割を、そして今回の細目レベル②で文章の論理構造について学修した。これまでに学んできた文字等の属性の書式設定とは異なり、これらは文書の内容の質に関わる要素である。段落は文章における論理構造の基本単位であり、段落を適切に扱えることは、文書の可読性や説得力を高めるうえで非常に重要である。その理解を深めるため、ここでは、演習形式で論理的な文章の作成の練習を行う。具体的には、文章の展開からいくつかの段落を正しい順番に配置する課題、段落のなかでの文章の並び順を正しく配置する課題に取り組む。
演習を補足する知識として、論理的な文書を作成するための技法の一つである、パラグラフライティングについても紹介する。パラグラフ・ライティングとは、文章を書くときに段落(パラグラフ)を基本単位として構成し、一段落で一つの内容や主張を展開する書き方である。特に、論理的な日本語作文、学術的なレポート作成などで重視される。この点を意識しながら演習に取り組むことで、細目レベル②で取り上げた論理構造について実践的に確認する。ただし、文書作成の技術としてパラグラフライティングを身につけることは簡単ではない。ここでは、その観点と論理構造との関連性がつかめればよい。
キーワード
① 段落操作 ② 論理構造 ③ パラグラフライティング
コマの展開方法
社会人講師
AL
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PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
Wordの文字と段落操作について、自身で問題なく操作可能になるために継続的に操作を反復練習する。細目レベル①で扱った演習課題を用いて、書式が基本設定の状態から、目的とする文書のレイアウト、デザインが確実につくれるようになるまで、操作の復習を行うこと。また、細目レベル②で学修した文書の論理構造について、レベル③の演習で作成した文書を読み返しながら確認を行う。
◆次回授業の予習
次回の授業では論理的な構造をもった文章の書き方のコツについて扱う。手持ちにある新書等の書籍あるいは授業の文字教材の目次を開き、章とそれに属する節がどのような関係になっているかを考察してみる。クラスとメンバーという用語についてインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
18
クラス/メンバーの階層構造と文章の枠組み【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回までの授業で、Wordの操作単位を軸にした機能理解は概ね全体を網羅できた。残るはWordの機能を用いていかに適切な内容の文章を書くかという問題である。もちろん、文章作成は文章力のような単一の能力のみで完結できるようなものではなく、そのプロセスには語彙や文法理解等の様々な要素が関係する。そのうえで、ここでは文章の論理構造に着目し、文章作成における機能や重要性を解説する。具体的には、論理構造を適正に保つことで文章の品質を確保する技術について学修していく。また、Wordのアウトラインモード機能を用いて、その章節構造を実際の文章に適用する方法についても扱う。
◆コマ主題細目①
・第18回テキスト「クラス/メンバーの階層構造と文章の枠組み」 第1節「クラスとメンバーの関係」
◆コマ主題細目②
・第18回テキスト「クラス/メンバーの階層構造と文章の枠組み」 第2節「アウトライン機能の概要」
◆コマ主題細目③
・第18回テキスト「クラス/メンバーの階層構造と文章の枠組み」 第3節「アウトラインモードによる文章作成演習」
コマ主題細目
① クラスとメンバーの関係 ② アウトライン機能の概要 ③ レベルの設定・レベルの変更
細目レベル
① 前回の授業の細目レベル②において、文章の論理構造について概説した。ここでは、論理構造の包含関係をより詳細に理解するために、バートランド・ラッセルのクラスとメンバーの概念を援用して解説する。
ラッセルによれば、クラス(class)とは、いろいろなものを集めた「集まり」(collection)のことである。ただし、単にいろいろなものを集めた「集まり」ではなく、「固有な性質」(property)によって定義された「集まり」である。しかも、その「固有な性質」が、集められたすべてのもの、すなわち、すべてのメンバー(member)に「共通」(common)するという「集まり」である。つまり、固有な性質を備えた一つのクラスには、その性質が共通に備わったメンバーが帰属するという関係である。このようなクラスとメンバーの概念について、具体的な事例を踏まえながら理解する。
クラスとメンバーの関係性を考えるとき、クラスにはメンバーが包含されるが、そのメンバーも一つのクラスとして捉えれば、さらにそのクラスにもメンバーが包含されるという相対的な関係があることがわかる。つまり、クラス/メンバーの包含関係は、何重にも重なって階層構造をなす。
この階層構造と照らして文章の章節構造を考えると、文章を構成する章、節、項といった本文の包含関係は、クラス/メンバーの相対的な階層構造と一致すべきであることがわかる。この認識を踏まえたうえで、章と節の具体的な事例を複数取りあげ、そのなかで正しい階層構造が備わっているものとそうでないものを確認する。事例通して、文章の章節構造に正しくクラス/メンバーの階層構造を適用する方法について理解する。
② Wordにはアウトラインモードという文章作成支援機能が用意されており、文章の章節構造に簡単にクラス/メンバーの階層構造を適用することができる。もともと「アウトライン」(outline)は「輪郭」という意味であり、文章では章節構造に相当する。したがって、アウトラインモードを用いると、クラス/メンバーの階層構造を適用した章、節の構造を、本文よりも先に「輪郭」として作り出すことができる。
アウトラインモードを用いた場合の文章作成手順は、まず、アウトラインモードで章節構造を「輪郭」として作りだす。そして、その節の枠のなかに「内容」として本文を入力するというものになる。以上のように、Wordのアウトラインモードを、文章の章節構造にクラス/メンバーの階層構造を適用するための機能として理解する。
③ 前述のように、Wordのアウトラインモードでは、章節構造、つまり、複数の章と各章に包含される複数の節を作ることができる。その具体的な手順は、レベルの設定とレベルの変更にある。レベルは1から9まで設定可能で、数値が小さいほど上位のレベルとなる。たとえば、章をレベル1とすると、「章」の見出しにしたい段落を入力した後で、その段落にレベル1を設定すれば、「章」の見出しとすることができる。さらに、その「章」に包含される「節」を作成するには、「節」の見出しにしたい段落を入力した後で、その段落にレベル2を設定し、「節」の見出しとすればよい。このように、章の見出しに該当する箇所にレベル1を、節の見出しに該当する箇所にレベル2を設定することで文章の章節構造を作ることができる。
さらに、文章を推敲する過程において、レベルは任意に変更することが可能である。元のレベルを異なるレベルに変更することにより、章を節に、あるいは節を章に変更することもできる。これらの操作について、テキストに記載のサンプル文章をパソコン上で作成しながら。一つ一つ確認する。
キーワード
① 章節 ② クラス、メンバー ③ 階層構造 ④ アウトラインモード ⑤ レベル、見出し、本文
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、適切な内容の文章を作成する場合に、文章の章節構造にクラス/メンバーの階層構造を適用して整序化する考え方について扱った。その要点は、文章の章節構造には包含関係が考えられること、さらに、クラス/メンバーの関係は相対的であり、重層的な階層構造をなすことの2点である。さらに、単に形式的にWordの機能を利用するだけでなく、クラス/メンバーの階層構造の認識をもとに、内容的に妥当な文章を構成する方法を実践した。テキストを参照して、あらためてクラス/メンバーの階層構造を確認しておくとともに、Wordのアウトラインモードの使い方をパソコン上での操作を交えて確認しておく。
◆次回授業の予習
次回の授業では、新たな文書中の単位について取り扱う。第16回授業で学んだ段落よりも大きな単位であるセクションについて解説する。セクションとはどういう意味であるかをインターネットにて調べておく。
19
Wordにおけるセクションの操作【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第15回から第17回にかけて、Wordの操作単位である文字と段落について学修してきた。今回の授業ではさらにセクションを扱い、これによりWordで文書を作成する際に必要な基本的な操作方法の学修が完了する。なお、セクションの属性については、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ・フッタをピックアップし、それぞれの意味と操作方法について理解する。また、セクションそのものの書式や操作ではないが、文書の設定でよく用いられる改ページの設定と検索・置換の操作方法についても解説する。
◆コマ主題細目①
・第19回テキスト「Wordにおけるセクションの操作」 第1節「セクションの概要」
◆コマ主題細目②
・第19回テキスト「Wordにおけるセクションの操作」 第2節「ヘッダ領域・フッタ領域の設定」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.88-91
◆コマ主題細目③
・第19回テキスト「Wordにおけるセクションの操作」 第3節「改ページと検索・置換」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.292-295
コマ主題細目
① セクションの概要 ② ヘッダ領域・フッタ領域の設定 ③ 改ページと検索・置換
細目レベル
① これまで扱ってきたWordの操作単位、文字、段落に加えて、新たにセクションという単位の意味と操作方法を学修する。文字や段落は、一定の文字数をもった対象として画面上で視認することができたが、セクションは、複数のページをその内部に含むことができるため、ページとも異なり視認しにくい単位である。
しかし、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ・フッタ等、文書を作成する際にページ全体の設定にかかわる重要な属性をもつため、セクションの操作まで把握してはじめて文書作成に必要な操作方法を一通り修得することができる。以上のように、セクションと付随する属性の意味および文書作成時の利用可能性について理解する。
具体的には、セクションの属性のうち、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定のそれぞれの意味と設定方法について学修する。
用紙サイズについてはA4、B5等の用紙の種類とそれぞれの一般的な用途(大学の一般的なレポートではA4を用いる等)を踏まえたうえで、紙の向きとともに用紙サイズ設定の操作方法をパソコンでの操作を交えて確認する。余白については、一般的なレポートやビジネス文書で用いられる余白設定の目安を踏まえたうえで、余白設定の操作方法をパソコン上の操作を交えて確認する。さらに、レポート提出の際にA4一枚当たりの行数、一行あたりの文字数を求められた場合に、それらの条件を設定するための操作方法についても確認する。
② 文書の本文から独立した領域に文字列を書き込むことができるものとして、ヘッダ領域とフッタ領域がある。ヘッダ領域もフッタ領域も、そこに記述した文字列が同一セクションに含まれるすべてのページの同一箇所に記載されるという特殊な性質があり、これを利用して文書のメタ情報を書き込むのに利用されるが一般的である。
ただし、ヘッダ領域とフッタ領域では用途が異なるのが一般的で、ヘッダ領域は、文書自体のメタ情報のなかで文書が帰属する団体、組織、集団の名称や、文書作成の日付等を記載するのに用いられることが多い。他方、フッタ領域は主に文書のページ総数やページごとのページ番号を記載するのに用いられることが多い。こういった点を理解したうえで、ヘッダとフッタの設定方法をパソコン上での操作を交えながら確認する。
③ 文章を作成している過程で任意の場所でページを変えたい場合がある。そのようなときは改ページの操作を行うことが一般的であるが、Wordの通常の改ページ機能よりも扱いやすい方法に、段落書式による改ページ設定がある。これは段落書式の「段落前で改ページする」設定を利用することで、改ページを行う方法である。
この改ページ設定の使い方は、次ページに送りたい段落を選択し、その段落の書式設定画面を開き、「段落前で改ページする」にチェックを入れることで設定することができる。簡単に行える操作であるが、文書作成中に改ページを行う機会は少なくないため、きちんと理解しておく必要がある。改ページを必要とする具体的な場面を理解したうえで、上記設定の操作方法をパソコンでの操作を交えながら確認する。
また、長い文章を作成する過程では、特定の語句が登場する箇所を推敲(すいこう)したい場合や、他の語句に置き換えたい場合がしばしばある。このようなとき、当該箇所を発見し、素早く移動するには検索機能が便利である。同様に、特定の用語を別の用語に一括で置き換えるには置換機能が便利である。
そこで、当該箇所発見のための検索機能と一括置換のための置換機能について、自身のパソコン上での操作を交えて確認する。テキストとは別に用意されたサンプル文書を用い、その文書中で検索や置換を実行したり、一括置換後に「元に戻す」操作を実行したりすることによって、置換前の状態を復元する。なお、検索機能には複雑な検索オプションを追加することができるが、ここではそこまで立ち入らず、基本的な検索および置換の機能を理解するにとどめる。
キーワード
① セクション ② 用紙サイズ、余白、行内の文字数/ページ内の行数指定 ③ ヘッダ・フッタ ④ 改ページ ⑤ 検索、置換
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では視認しにくいセクションという単位を扱った。セクションは文字や段落のようには扱えないが、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ領域とフッタ領域等を設定するための重要な属性をもっている。さらに、ヘッダ領域とフッタ領域はそこに記述した文字列が同じセクションに含まれるすべてのページに記載されるという特殊な性質をもっており、この性質を利用して文書自体のメタ情報を記述するのに用いられることが多い。こういった点をテキストを参照してもう一度確認し、さらに、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ領域・フッタ領域を設定する操作についても自身のパソコンでの操作を交えて確認しておく。
◆次回授業の予習
次回の授業からWordの新しい操作単位である図や表を扱う。図表は文字、段落のようには操作ができず、しかも、文章内に図表を配置した場合は独特な設定と操作方法が必要になる。慣れないうちは思うような操作ができずにフラストレーションを覚えることもあるので、図表の貼り付け方(形式を選択して貼り付け)とレイアウト設定だけでも参考文献でざっと目を通しておくとよい。
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Wordにおける図表の操作(1)― 図表の基本操作 ―【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
今回の授業からは、Word文書上で図表と図形を処理するための諸操作を扱う。最初に、Wordにおける図表について解説し、文書上に配置できる図表の種類、図表が文字や段落が記述された本文とは異なる領域に配置が可能である点を確認する。そのうえで、図表をWord文書上に貼り付けるための操作、特に「形式を選択して貼り付け」操作について実行時の選択肢の意味を理解する。なお、実務における表の作成等については、表計算ソフトのExcelが用いられることが少なくない。Excelについては第11回から14回にかけて紹介したが、その詳細は後期科目の「情報リテラシーⅡ」で学修する。今回の内容は、情報リテラシーⅡの事前知識としても重要である。
◆コマ主題細目①
・第20回テキスト「Wordにおける図表の操作(1)― 図表と図形の基本操作 ―」 第1節「Wordにおける図表」
◆コマ主題細目②
・第20回テキスト「Wordにおける図表の操作(1)― 図表と図形の基本操作 ―」 第2節「図表の種類」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.232-235
◆コマ主題細目③
・第20回テキスト「Wordにおける図表の操作(1)― 図表と図形の基本操作 ―」 第3節「図表の貼り付け」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.232-235
コマ主題細目
① Wordにおける図表 ② 図表の種類 ③ 図表の貼り付け
細目レベル
① まず、これまでに学修したWordの操作単位である文字、段落、セクションとは異なる新たな操作単位として、図表の意味を理解する。もともとWordに固有なものとして図表という用語があるわけではないが、Word文書上で扱える画像、図形、表は類似の操作体系をもつことから、この授業では一括して図表という概念で扱うことを理解する。
図表は、文字、段落が記述される本文とは異なる領域に配置することができるため、本文に重ねて配置することや、本文の地として配置することが可能である。また、図表は、本文と同じ領域に配置することもできる。このように、図表が文字、段落、セクションとは異なる、新たな操作単位であることを確認する。
② Wordの図表は、文書内で情報を視覚的に表現するための機能で、主に図形、SmartArt、グラフ、画像の四つに分類される。ここでは、図表の種類がどのような特徴をもち、いかなる用途に用いられるのかを理解する。
図形は矩形や楕円、矢印などの基本的な形を作成できる機能で、サイズや位置の調整だけでなく、塗りつぶしや枠線の色、影や光彩などの効果を追加することができる。SmartArtは、プロセスや階層構造などをテンプレートを使って簡単に表現できる機能で、テキストを入力するだけで図表が自動生成され、スタイルや色を変更することでデザイン性を向上させることが可能である。グラフ機能を使えば、棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなど、データを視覚的に表現することができる。グラフは、Excel形式でデータを編集することで、軸や凡例の書式設定や色の調整が行うことも可能である。画像を挿入することで、写真やイラストを文書に組み込むことが可能である。画像は挿入後にサイズ変更やトリミングを行うことができ、明るさやコントラストなどの調整を加えることもできる。
このように、Wordの図表はそれぞれの特徴を活かして活用することで、文書の視覚的効果を高め、情報をわかりやすく伝えるための重要な手段となる。
③ Word上で図表を作成する方法はいくつかあるが、ここでは何らかのソフトで画像・図形・表を開き、そこから対象の画像や図形、Excel表をコピーしてWord文書上に貼り付ける操作を学修する。
画像や図形、Excel表をコピーして貼り付けるには、「形式を選択して貼り付け」機能を利用することができる。「形式を選択して貼り付け」機能には複数のオプションがあり、その種類と意味の違いをテキストに記載した一覧表で参照して理解する。そのうえで、自身のパソコンでそれぞれの貼り付けオプションを試し、オプションによってどのような違いが生ずるのかを確認する。貼り付けの練習には、画像と図形、そしてExcel表を用いるが、Excel表の場合は、テキストとして貼り付けることも可能であることを確認する。
キーワード
① 図表 ② SmartArt ③ 形式を選択して貼り付け ④ ビットマップ ⑤ テキスト
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、文字、段落、セクションと並んでWordの操作単位のひとつである図表について扱った。図表については、他のアプリケーションソフトウェアから画像等をコピーして貼り付ける際の「形式を選択して貼り付け」機能と、実際に貼り付ける方法を、自身のパソコンで操作して再度確認をしておく。
◆次回授業の予習
次回の授業では、Word上で作表し、できあがった表の罫線を調整する操作を扱う。表は表計算ソフトのExcelでも作表することができるが、簡単な表を作りたい場合はWordの作表機能のみで十分対応が可能である。文字に様々な書式設定があるのと同様に、表にはどのような設定、操作が可能であるかインターネットで調べ、ノートに書き留めておく。
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Wordにおける図表の操作(2)― 表の作成と編集 ―【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業ではWordの操作単位である図表の基本的な操作を解説した。今回は、図表の種類の一つである表について取り扱う。Wordはワープロソフトであるため、Excelのような表計算ソフトほど充実してはいないが、表に関連する機能がひととおり揃っている。今回の授業では、Word文書上で作表を行い、できあがった表のレイアウトや配色を調整する一連の操作について、パソコン上での操作を交えて確認する。今回の授業内容も、前回に引き続き後期科目「情報リテラシーⅡ」と関連が深いものである。Wordでの作表を習得しておくと、情報リテラシーⅡにおけるExcelでの作表操作への理解がより深まるものとなる。
◆コマ主題細目①
・第21回テキスト「Wordにおける図表の操作(2)― 表の作成と編集 ―」 第1節「表の作成」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.204-205
◆コマ主題細目②
・第21回テキスト「Wordにおける図表の操作(2)― 表の作成と編集 ―」 第2節「表のデザイン・レイアウトの調整」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021』、技術評論社、2022、pp.218-219, 228-229, 222-223, 226-227
◆コマ主題細目③
・第21回テキスト「Wordにおける図表の操作(2)― 表の作成と編集 ―」 第3節「図表の書式設定」
コマ主題細目
① 表の作成 ② 表のデザイン・レイアウトの調整 ③ 図表の書式設定
細目レベル
① Wordには表計算ソフトほどではないが作表の機能が備わっている。複雑な計算を行う場合でなければ、大抵の用途はWordの作表機能で間に合わせることもできる。実際に表計算ソフトのExcelを用いるかWordの作表機能を使うかは、どれだけ複雑な計算機能をその目的に含めるかで異なってくる。
文字や数字を並べるだけの表であればWordの作表機能で十分な場合が多い。Wordの作表操作では、何行何列の表を作成したいかを指定するだけで作表でき、作表後のセルへの文字列の入力はWord文書の本文に文字列を入力するのとほとんど変わらない操作で実行できる。入力後の文字列は、文書本文の文字と同じように加筆修正および書式設定が可能である。これらの点について、自身のパソコンでの操作を交えながら確認する。
② 作表後の表に対しては、表のデザイン(列幅、行高、セル内部の文字位置の水平・垂直調整、罫線の太さ、網掛け等)の調整を行うことができる。列幅と行高を設定する際は、列ごと行ごとに設定が可能であるが、同じ列幅、同じ行高で揃える操作を用いると一括で設定できるため便利である。セル内部の文字位置の水平・垂直調整については、デフォルトで水平位置が左揃え、垂直位置が上揃えとなっているため、目的に応じて中央揃えを織り交ぜて利用するとよい。
罫線の太さについては、列名と列内データの境や外枠全体を太い罫線で表現したい場合等、具体的な用途を想定しながら太さを調整する。網掛けについては、頻繁に使用するわけではなく列タイトルを着色する等の限られた場面で使用することに注意する。これらの点についてパソコン上での操作を交えながら確認する。
また、作表後の表に対しては、表のレイアウト(表のサイズ、表の形、表の位置)の調整も行うことができる。表のサイズ、表の形については他の図表と同じで、ハンドラーをドラッグすることによって変形させることができる。表全体の位置の移動は、表全体を選択した後でドラッグして移動させることもできるが、インデントを用いて移動する方法が操作も容易で便利である。
文書内で表を作成したとき、行数によっては一つの表が複数のページにまたがることがある。このような場合、先頭行の各列の名前が2ページ目以降に表示されずに表が見にくくなることがある。この問題を解決する方法として、「各ページにタイトル行を表示させる」の設定があり、先頭行の列名をすべてのページの先頭に同時に表示させることができる。これらの操作についてもパソコン上での操作を交えながら確認する。
③ ここでは、図表や図形のレイアウト、大きさ、サイズの調整方法を学修する。図表・図形は固有の領域に貼り付けた後、本文が入力された領域との関係を「文字列の折り返し」として調整することができる。本文の上に重なる設定、本文の下に置かれる設定、本文を上下に排除して配置される設定、図表・図形の輪郭に沿って本文と重なる設定、本文と同じ領域に貼り付ける設定等、「文字列の折り返し」の選択肢のそれぞれの意味を自身のパソコンでの操作を交えながら理解する。
さらに、貼り付けた表はドラッグによって位置を調整することも、ハンドラーを操作することによってサイズ、形を調整することもできる。それぞれの操作を自身のパソコンで試しながら、位置、サイズ、形を調整する操作方法を確認する。
キーワード
① 列幅・行高 ② 文字位置 ③ 罫線 ④ 網掛け ⑤ 各ページにタイトル行を表示させる
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業で図表、つまり画像や図形にしても表にしてもどのように文書中に作成してどのようにレイアウトや細部を調整するかをひととおり学修した。画像については、「形式を選択して貼り付け」によって貼り付け、貼り付けた後は「文字列の折り返し」によって文章との関係を調整し、ハンドラーを操作することによってサイズ、形を調整した。表については、作表した後はデザイン(列幅、行高、セル内部の文字位置の水平・垂直調整、罫線の太さ、網掛け等)とレイアウト(表のサイズ、表の形、表の位置)を調整することができた。これらの操作を自身のパソコンを用いながら一通り確認しておく。
◆次回授業の予習
今回の授業をもって、図表を含む文書を作成する基本的な操作知識はすべて修得済みである。次回は、さらに、第18回で学修したアウトライン機能を応用して、目次を作成する方法を解説する。また、文書の作成効率を高めるテンプレートの作成方法や活用方法についても紹介する。そして、これまでに学修した操作知識を駆使して、目次付きのサンプル文書を完成させる演習を行う。演習に向けて、アウトライン機能を用いて文書にレベルを設定する方法について復習しておく。
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文書作成実践【ソフトウェア活用(文書作成と表計算)の基礎】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回までの内容で、Wordについての図表を含む文書作成の基本的な操作知識はすべて修得した。今回の授業では、Wordの操作方法の総まとめとして、これまでの学修内容を駆使した文書作成を実施する。まず、第18回で学修したアウトライン機能を応用して、目次を作成する方法を解説する。次に一定の形式をもった文書のひな形であるテンプレートの作成と活用について理解し、再利用可能な文書形式をどのように整えるべきかを学修する。そのうえで、これまでに学修した操作知識を駆使して、目次付きのサンプル文書を完成させる演習を行う。ここまでのWordの文字入力操作と図表設定に関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第22回テキスト「文書作成実践」 第1節「目次の作成」
◆コマ主題細目②
・第22回テキスト「文書作成実践」 第2節「テンプレートの作成と活用」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Word2021 Excel2021』、技術評論社、2022、pp.132-136
◆コマ主題細目③
・第22回テキスト「文書作成実践」 第3節「文書作成演習」
コマ主題細目
① 目次の作成 ② テンプレートの作成と活用 ③ 文書作成演習
細目レベル
① 長い文書では、読み手が文書全体の構成を把握し、必要な箇所にすばやく到達できるようにするために、目次が重要な役割を果たす。とくに、章・節・項といった複数の見出しをもつ報告書やレポートでは、本文だけでなく、文書の構造そのものを見える形で提示することが求められる。
Wordでは、見出しスタイルやアウトラインレベルを適切に設定しておくことで、自動的に目次を作成することができる。したがって、第18回の細目②③で学修したアウトライン機能とレベルの設定を活用することで、簡単に文書に目次を追加することができる。ここでは、目次の自動作成機能を用いることで、アウトライン機能で設定した見出しレベルに対応した目次、そして図表番号機能で設定した図表番号に対応した図表目次が、それぞれ自動的に作成されることを確認する。
② ここでは、文書作成におけるテンプレートの意味と、その活用方法について理解する。テンプレートとは、一定の形式やレイアウト、書式設定をあらかじめ整えたひな形の文書であり、同種の文書を繰り返し作成する際に用いられる。たとえば、報告書、案内文、申請書、議事録など、基本構成がある程度定まっている文書については、毎回最初から作成するよりも、必要な部分だけを書き換えられるテンプレートを用意したほうが効率的である。
Wordでは、テンプレートを自分で作成して保存し、再利用することができる。Microsoftは、既存文書や自分で整えた文書をWordテンプレート形式で保存し、以後は[ファイル]→[新規]→[個人用]または[カスタム]から利用できると案内している。さらに、テンプレートは自作するだけでなく、Microsoftが提供する既成テンプレートをWord内やWeb上から取得して利用することもできる。これらの操作方法についても学修する。
③ これまでに学修した文字、段落、セクション、図表・図形の操作知識をもとに、用意されたサンプル文書の通りに、パソコン上で文字入力、漢字変換、文字書式の設定、段落書式の設定、セクションの設定、図表の設定、目次の設定を行う演習を実施する。演習内で扱う書式は、フォント(書体)、フォントサイズ、フォントの色、下線、太字、網掛け、傍点、ルビ、揃え、インデント、段落番号、見出しレベル、図表位置、図表サイズ、改ページ、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ領域、フッタ領域である。いずれもサンプル文書の条件を満たすように各書式の設定を行う。
キーワード
① 文字書式 ② 段落書式 ③ 目次 ④ 図表目次 ⑤ テンプレート
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業でWordの主要な操作単位である文字、段落、セクションとその属性については、演習も含めてすべて終了である。今回の演習で扱った、フォント(書体)、フォントサイズ、フォントの色、下線、太字、網掛け、傍点、ルビ、揃え、インデント、段落番号、改ページ、用紙サイズ、余白、紙の向き、行内の文字数/ページ内の行数指定、ヘッダ領域、フッタ領域について、まだ理解が不十分な点があればパソコン上での操作も含めて必ず確認しておく。
◆次回授業の予習
次回の授業からはインターネットへの接続やWeb環境での様々なサービスの利用がテーマになる。その準備として、WebブラウザのアプリケーションソフトウェアであるGoogleのChromeのインストールを行っておく。また、大学のアカウントでGmailにログインできるかどうかを確認しておく。
23
Web環境と情報活用(1)― インターネット環境の基礎 ―【インターネットと情報の活用】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
今回の授業では、Webページの閲覧等、Web環境を利用するために必要な基本的な知識を修得する。まず、デバイスとインターネット通信網の観点からインターネットへの接続について理解し、Web環境の仕組みを理解するところから始める。そして、実際にWebページを閲覧し、ブラウザやリンクについて体験を通して理解し、特定のWebページを「お気に入り」登録することまでを学修する。本コマで扱うインターネット接続等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類22:ネットワーク」の「項目58:ネットワーク方式」、Webページのリンク等に関する内容は「中分類14:アルゴリズムとプログラミング」の「項目39:その他の言語」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第23回テキスト「Web環境と情報活用(1)― インタネット環境の基礎 ―」 第1節「インターネット接続の仕組み」
◆コマ主題細目②
・第23回テキスト「Web環境と情報活用(1)― インタネット環境の基礎 ―」 第2節「Webページ① ― Webサーバ・Webブラウザ・Webページ ―」
◆コマ主題細目③
・第23回テキスト「Web環境と情報活用(1)― インタネット環境の基礎 ―」 第3節「Webページ② ― ハイパーリンク ―」
コマ主題細目
① インターネット接続の仕組み ② Webページ① ― Webサーバ・Webブラウザ・Webページ ― ③ Webページ② ― ハイパーリンク ―
細目レベル
① インターネットに接続するためには、まずインターネット通信網にパソコンやスマートフォンを接続する必要がある。接続手段には、固定電話回線、モバイル回線(通信キャリア)、その他のWAN回線(光ファイバー回線等)のように複数の種類があり、いずれかの手段をとらないかぎりパソコンやスマートフォンをインターネット通信網に接続することはできない。
なお、有線LAN回線、無線LAN(Wi-Fi)回線は直接インターネット通信網に接続しているのではなく、普通は固定電話回線への接続を媒介するものである。このように、ホームページを閲覧したり、メールを送受信したり、Web環境を利用するためには、それ以前にインターネットに接続する必要がある。つまり、Web環境とインターネット通信網への接続は別であることを理解する。
② インターネットへの接続が確保できれば、Web環境を利用することができるようになる。Web環境の実体はWebサーバとWebブラウザとの間の通信である。Webサーバとは、Webページのデータ(HTMLファイル、画像、動画など)を保管し、インターネットを通じてユーザに届けるコンピュータやシステムである。このとき、Webページを構築するためのさまざまな情報は、HTML (HyperText Markup Language)という言語によって、Webサーバに保存されている。一方のWebブラウザは、インターネット上の情報(Webページ)を見るためのソフトウェアである。普段、私たちがスマートフォンやパソコンでホームページを見たり、調べ物をするときに使っているのが、このブラウザである。Web環境は、WebサーバにHTML言語で保存されたWebページをブラウザが取得し、ブラウザがそれを私達が閲覧可能な形にして出力することで成り立っている。
代表的なブラウザには、GoogleのChromeの他、AppleのSafari、MicrosoftのMicrosoft Edge、MozillaのFirefox等があり、Chrome、Firefoxには大量のプラグイン(拡張機能)が用意されており、用途に合ったプラグインを組みこんでおくことでブラウザの機能を様々に拡張することができる。
③ Webページにはハイパーリンク(hyperlink)という仕組みがあり、いわゆる「リンク」をクリックすることにより、他のWebページにジャンプすることができる。ハイパーリンクとは、WebページやWordなどの文書内において、別のWebページやファイル、情報の場所へ移動できるようにするリンク(参照)のことである。
リンクされた文字や画像をクリックすると、設定された別の場所への移動が発生する。インターネット上では、青色の下線が付いた文字で表示されることが多く、リンク先には別のページ、PDF、動画などさまざまな形式の情報が設定できる。HTMLなどのWeb技術で記述され、情報の関連付けやナビゲーションを簡単にする役割を果たす。
細目レベル②で学んだWebページの理解を深めるため、実際にブラウザ(Chrome)からいくつかのWebページにアクセスを行い、内容の閲覧やリンクによりジャンプする操作を体験する。
キーワード
① インターネット ② Webサーバ、Webページ、Webブラウザ ③ HTML ④ ハイパーリンク
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業ではインターネット接続とWeb環境の仕組み、次に、ブラウザを用いた操作であった。前半については大学入学前に得る機会の少ない知識のため、とくに情報系に高い関心をもっていたことがなければ初めて耳にするような話だったと思われる。とっつきにくい事柄と感じるところもあるかもしれないため、テキストを参照してその仕組みをよく確認しておく。後半に扱ったブラウザ用いた操作は、日常生活のなかで頻繁に行っている可能性が高いが、テキストをよく読み詳細を確認しておく。
◆次回授業の予習
次回授業で扱う事柄は二点である。Gmailによるメールの送受信操作、CCやBCCの利用の仕方である。メール送受信についてはスマートフォンを用いて日常的に行っているかもしれないが、CCやBCCなどの用途を正しく理解できている人は少ない。ビジネス場面におけるメールマナーについて、事前に調べてまとめておく。
24
Web環境と情報活用(2)― 電子メ―ルの操作 ―【インターネットと情報の活用】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業では、インターネット接続とWeb環境の仕組みを軸にブラウザによるWebページ閲覧方法を学修した。今回の授業はさらに進めて、Gmailによるメールの送受信操作、CCやBCCの利用の仕方を扱う。そのうえで、用途に応じたメールの送信方法を演習形式で学修する。本コマで扱うCCやBCC等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類22:ネットワーク」の「項目60:ネットワーク応用」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第24回テキスト「生成AI活用実践(2)― 情報の収集 ―」 第1節「電子メールの送受信」
◆コマ主題細目②
・第24回テキスト「生成AI活用実践(2)― 情報の収集 ―」 第2節「CCとBCC」
◆コマ主題細目③
・第24回テキスト「生成AI活用実践(2)― 情報の収集 ―」 第3節「電子メールの操作演習」
コマ主題細目
① 電子メールの送受信 ② CCとBCC ③ 電子メールの操作演習
細目レベル
① Googleでアカウントを所有しているとGmailの利用が可能で、ブラウザからログインしメールの送受信を行うことができる。その際の重要な機能は、メール宛先指定、CC(Carbon Copy)指定、BCC(Blind Carbon Copy)指定、件名指定、本文入力、ファイル添付、迷惑メール仕分けである。メール宛先指定、件名指定、本文入力の操作方法がわかれば、基本的なメール送信は行うことができる。この際、メール宛先は複数指定することができることや、件名指定では後に検索可能なように検索しやすい件名をつけたほうがよいことなど、メール利用の利便性を高めるための要点も紹介する。
メールの受信については、迷惑メールの仕分け先について知っておく必要がある。ただし、この仕分け機能は万全ではなく、問題の無いメールが迷惑メールとして仕分けられることも頻繁に起きることがある。そのため、日頃から迷惑メールのフォルダ内にも目を通しておくことが重要である。以上の機能について、正しく操作が行えるように自身のパソコン上での操作を交えて確認する。
② メールの宛先を指定するときに、CCやBCCを利用せざるを得ない場合がある。「宛先」は文字どおりメール文面が向けられた当人のメールアドレスを指定するもので、それ以外に同じメールをメール文面が向けられた当人以外で受信しておいてもらいたい者がいれば、「CC」でその者のメールアドレスを指定する。その場合、「宛先」で指定されたメール受信者も、「CC」で指定されたメール受信者も、受信したメール内でお互いのメールアドレス、および、相手が同じメールを受信したことを知ることができる。
しかし、複数の者に同じメールを送信したいが、それぞれの者にお互いのメールアドレスを知らせたくない場合、あるいは、同じメールを受信したことを知らせたくない場合はBCCを用いる。このように普通に宛先を指定するのでは都合が悪い際に、CCやBCCを利用することが多い。これらの点を踏まえて、学生同士でグループを作り、実際にGmailでメールを送受信してみて、CC、BCCの機能とその違いについて確認する。最後にメールに添付ファイルを登録する操作方法についても確認しておく。
③ 細目レベル①および②で、電子メールを送る際の基本操作、件名やCC・BCCなどの用途に応じた送り方の作法について解説してきた。本細目レベルでは、これまで学んだ内容を実際に演習形式で体験し、理解する。具体的には、環境情報学科の同級生に連絡を送る場合、人間環境大学の大学生に連絡を送る場合、環境情報学科の教員に課題を提出する場合、他学科の教員にアポイントの連絡をする場合、などの四つの状況を想定し、それぞれの場面で適切なメールの送信方法を学修する。
キーワード
① 電子メール ② CC・BCC ③ 添付ファイル
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業では、電子メールの送受信について解説した。Gmailを用いた場合のメールの送受信操作、件名の書き方、CCとBCCの使い分け、ファイル添付について、正しく理解できているかテキストを参照して確認する。特に、CCとBCCについてはどのような場面で用いるのが適切であるのか、その考え方についても細目レベル③の演習を振り返り復習しておくこと。
◆次回授業の予習
次回授業で扱う事柄は三点である。Googleなどの検索サイトの機能と使用方法、Microsoftが提供しているクラウドサービスであるOneDriveの概要とその操作方法である。検索は日常的に使用しているであろうが、キーワードの入れ方には複雑なルールがある。より検索を活用できる方法論について紹介する。その予習として、「複合検索」という用語の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
25
Web環境と情報活用(3)― Webページの活用 ―【インターネットと情報の活用】【操作】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
今回の授業では、検索サイトの利用、ファイルのダウンロード、クラウドサービスの概要とその使用方法について必要な知識を修得する。検索サイトにおける複合検索、Webページからのファイルのダウンロード、クラウドサービスへのアップロードとダウンロードまでを学修する。本コマで扱うクラウドストレージは等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類22:ネットワーク」の「項目60:ネットワーク応用」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第25回テキスト「Web環境と情報活用(3)― Webページの活用 ―」 第1節「Webページの検索」
◆コマ主題細目②
・第25回テキスト「Web環境と情報活用(3)― Webページの活用 ―」 第2節「Webページからのダウンロード」
◆コマ主題細目③
・第25回テキスト「Web環境と情報活用(3)― Webページの活用 ―」 第3節「クラウドサービス」
コマ主題細目
① Webページの検索 ② Webページからのダウンロード ③ クラウドサービス
細目レベル
① 今回の授業では、Googleの検索サイトを利用して目的のWebページを探し出し、そこからデータをダウンロードするまでの作業を確認する。まず、本細目レベルでは、Webページでの情報検索について取り扱う。
Googleの検索サイトは簡単に利用できるようで意外と複雑であり、検索キーワードの入れ方には複雑なルールがある。まず、AND検索、OR検索等の複合的な検索を行うための検索キーワードの入力ルールについて紹介する。その後、テキストに記載した検索キーワードのルールを参照しながら、自身のパソコン上で何度か検索操作を行い、得られる検索結果を確認する。そして、有益な情報を掲載しているWebページが見つかれば、そのWebページを「お気に入り」に登録する操作をパソコン上で確認する。
② 細目レベル①では、情報の検索方法について解説した。ここでは、Webページ上におかれているデータ(ファイル)を自身のパソコン内にダウンロードし、パソコン内のダウンロード先から当該ファイルを開くまでの操作を確認する。第7回授業の細目レベル③にて、開発元の公式サイトなどを用いたフリーソフトのダウンロードについては解説した。本細目レベルでは、その対象をフリーソフトに限らず、画像や音声、ExcelやPDFなどの、広い種類のファイルのダウンロードについてとりあげる。
Webページ上で何かしらのデータをダウンロードする場合には大きく二つの方法がある。一つはページ上にあるダウンロード用のリンクをクリックする方法である。ページ内にある「ダウンロード」や「ファイル名.pdf」などの名称で記載された青文字リンク、あるいは同様の名称が表記されたボタンなどをクリックすることで実行できる。第7回で学修したフリーソフトのダウンロードもこの方法にあたる。このダウンロード方法ではブラウザがファイルを取得し、自動でファイルがコンピュータの保存フォルダに入る。通常は、「ダウンロード」フォルダにダウンロードしたファイルが保存される。
もう一つは、マウス等の右クリックによりダウンロードする方法である。ページ内で表示される画像やファイル名などのファイルリンク上で右クリックを行うと、「名前を付けてリンク先を保存」や「ダウンロード」という選択肢が表示される。ここで任意の方法を選ぶと、保存場所やファイル名を自分で自由に決めてファイルをダウンロードし、保存できる。この二つのダウンロード方法の違いによって、そのファイルの保存先が異なる点を、自身のPC上での操作を通して理解する。
③ クラウドサービスとは、インターネットを通じて提供されるコンピュータリソースやアプリケーションのサービスを指す。利用者は、自分でサーバーやソフトウェアを所有・管理する必要がなく、必要な時に必要なだけのリソースを使用できるのが特徴である。クラウドサービスについては、第3回授業のコマ細目レベル③でも扱ったが、ここでは、クラウドサービスの一つであるストレージについて代表的なOneDriveについて紹介する。
OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスで、ファイルの保存、共有、同期ができるプラットフォームである。ユーザは、ドキュメントや写真、動画などのデータをオンラインに保存し、インターネット接続があればPCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスからアクセス可能である。特にMicrosoft 365との連携が強力で、WordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションとスムーズに連携し、リアルタイムでの共同編集も可能である。また、一定容量までは無料で利用でき、セキュリティ機能も充実しており、安全なデータ管理が可能となっている。
キーワード
① 複合検索 ② ダウンロード ③ クラウドサービス ④ クラウドストレージ
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
検索キーワードの複合検索を利用できることで、膨大な情報から自身の調べたい情報へのアクセス可能性が高まる。しかしながら、それ以外の検索方法についてはすでに日常的に使用している可能性が高い。複合検索のルールだけテキストをよく読み確認しておく。クラウドストレージは、ほとんどのスマートフォンの画像保存にも使われている日常的なシステムである。詳細を知ることでより活用できるシステムであるため、テキストを確認しておく。
◆次回授業の予習
第23回から今回の第25回まででWeb情報の活用方法について修得した。次回は、これまでに学んできた内容を組み合わせた応用的な演習を行う。複合検索を利用して目的とする情報にたどり着き、関連するファイルのダウンロードを実施する。そして、そのファイルをメールで送信およびクラウドストレージにアップロードする。最後に共有したファイルのダウンロードを実施する。
26
パソコン操作実践(2)― インターネット環境の活用 ―【インターネットと情報の活用】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第23回から第25回にかけてWeb情報の基本知識や活用方法について学修した。今回はこれらの内容を実践する演習を行い、理解の深度を深めていく。具体的には、いくつかのテーマを提示し、そのテーマについて複合検索を用いて素早く具体的な情報にアクセスし、ファイルのダウンロードを実施する演習を行う。次に、ダウンロードしたファイルをGoogleドライブのクラウドストレージにアップロードする。この際、ファイルの管理が効率的になるよう、フォルダを作成し整理する演習も実施する。最後に、ダウンロードしたファイルを他者に共有する演習を行う。メール添付あるいはメール本文にクラウドストレージの共有リンクの記載の二つの方法を用いて、ファイルの共有を実施する。ここまでのWeb環境に関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第26回テキスト「パソコン操作実践(2)― インタ―ネット環境の活用 ―」 第1節「情報検索演習」
◆コマ主題細目②
・第26回テキスト「パソコン操作実践(2)― インタ―ネット環境の活用 ―」 第2節「クラウドストレージ操作演習」
◆コマ主題細目③
・第26回テキスト「パソコン操作実践(2)― インタ―ネット環境の活用 ―」 第3節「データ共有演習」
コマ主題細目
① 情報検索演習 ② クラウドストレージ操作演習 ③ データ共有演習(メール・クラウド)
細目レベル
① ここでは、実践的な操作を通じて複合検索の活用やデータ管理スキルを深める演習を行う。まず、いくつかのテーマが提示され、その中から一つを選んで複合検索を行い、関連する具体的な情報へ迅速にアクセスする。複合検索では、複数のキーワードや演算子(例: AND、OR、" "など)を組み合わせて、必要な情報を的確に絞り込む技術を活用する。
たとえば、「気候変動 AND 対策」と指定して検索すれば、両方の条件を満たす情報が記載されたページに的確にたどり着くことが可能である。あるいは、「環境問題 -温暖化」と指定すれば、環境問題に関する情報のうち、「温暖化」を含まないページのみに絞って検索を行うことができる。
具体的な情報を見つけたら、その内容を確認し、適切なファイル形式でダウンロードする。この際、著作権や利用規約に留意しながら、安全にファイルを取得することが重要である。
② 細目レベル①で、目的に合わせた情報の検索や必要なファイルのダウンロードを行った。ダウンロードしたファイルは、パソコンの内部ストレージに保存される。パソコンの基本的な用途では、ファルの保存は内部ストレージを利用するだけでこと足りるのだが、ときにパソコン外部にデータを保存し利用したい場面がある。
たとえば、外出先でパソコンを持っていない場合や移動中などの場面で、スマートフォンなどのデバイスからファイルの閲覧や操作を行いたいときがある。あるいは、職場や自宅などで複数のパソコンを用いている状況や、複数の関係者で一つのファイルを編集したい場面などがある。そういった場合には、クラウドストレージの活用が便利である。
クラウドストレージについては第25回授業の細目レベル③で解説した。今回は具体的にクラウドストレージを利用する方法を演習形式で理解する。Googleドライブを用いて、細目レベル①でダウンロードしたファイルをアップロードする操作を行う。さらに、クラウドストレージ上でフォルダを作成し、目的に合わせてファイル整理を行うことで、クラウドストレージでのデータ管理方法についても確認する。
クラウドストレージを活用することで、どのデバイスからでもデータにアクセス可能となり、バックアップとしても機能する点を確認する。また、ファイルは、保存しているパソコンにアクシデントが起きた際に、消失してしまうリスクを抱えている。クラウドストレージを利用することは、こうしたリスク対策としても非常に重要である。
③ 細目レベル①でファイルのダウンロードを行い、細目レベル②ではデータのアップロードを経験した。ここではその発展として、他者へのデータ共有について演習を通して学修する。実務では、他者とファイルのやりとりを行わなくてはならない場面がしばしば発生する。
ファイルの共有方法は様々あるが、ここではメールへの添付あるいはメール本文へのクラウドストレージの共有リンクの記載の二つの方法を用いて、ファイルの共有を実施する演習を行う。まず、メール添付機能を利用してファイルの送信を実施する。次に、細目レベル②でGoogleドライブにアップロードしたファイルを、他者に共用できるように共有リンクを作成する。そして、メールの本文にその共有リンクを記載し、送信する。
これらの一連の操作を通じて、Web情報の検索、取得、共有、保存という流れを効率的に行うスキルを実践的に修得する。個人でも業務でも活用できる高度な情報管理能力を身につけることを目指す。
キーワード
① 複合検索 ② データ管理 ③ クラウドストレージ ④ メール添付
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
前回、今回の授業で学んだ複合検索の技術とデータ管理の実践的な操作について、文書教材にて再度確認をしておく。複合検索では、キーワードや演算子を組み合わせて、迅速に必要な情報を的確に絞り込む方法を再確認する。ファイルのメール添付による送信やクラウドストレージへのアップロードは、今後頻繁に使用することになるため、操作を反復練習して確実に身につけておくこと。
◆次回授業の予習
第2回で最先端のICT事例としてテキスト生成AIを活用し、第23回から第25回にかけて、その基盤となるインターネット接続の仕組みやWeb情報の活用方法を学修した。次回の授業では、これまで授業内外で使用してきたテキスト生成AIについて、その仕組みの概要を理解する。予習として、「大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)」という用語の意味をインターネットで調べ、自分なりに理解した意味をノートに書き留めておく。
27
生成AI活用実践(2)― 情報の収集 ―【インターネットと情報の活用】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
第2回授業で最先端のICT事例としてテキスト生成AIを活用し、第23回から第25回にかけて、その基盤となるインターネット接続の仕組みやWeb情報の活用方法について学修してきた。今回は、これまで使用してきたテキスト生成AIについて、その仕組みの概要を理解する。また、入力した情報の要約ではなく、新たな情報の検索、収集のための生成AIの活用方法を確認する。その際、生成AIが出力した情報の信憑性についても理解を深める。
◆コマ主題細目①
・第27回テキスト「AIを活用した情報収集」 第1節「テキスト生成AIの仕組み」
◆コマ主題細目②
・第27回テキスト「AIを活用した情報収集」 第2節「テキスト生成AIの活用用途」
◆コマ主題細目③
・第27回テキスト「AIを活用した情報収集」 第3節「テキスト生成AIによる情報収集」
コマ主題細目
① テキスト生成AIの仕組み ② テキスト生成AIの活用用途 ③ テキスト生成AIによる情報収集
細目レベル
① ここでは、これまでに活用してきたChatGPT、Claude、Geminiなどのテキスト生成AIについて、その大まかな仕組みについて概説する。具体的には、人間の問いに対して適切な回答を可能にする生成AIを支える技術的基盤である、言語モデルと大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)について確認する。この細目レベルでは具体的な原理には踏み込まず、大規模言語モデルがインターネット上に公開された膨大なデータを学修することで(事前学修)、統計的な確率に基づき文章のパターンから次に来る単語を予測するという、大局的なプロセスが理解できればよい。言語モデルによって、人間が入力した情報(プロンプト)をコンピュータが理解し、そして人間が理解できる文章として情報を出力することが可能になる。
② 第2回の授業において、ChatGPTを対象に生成AIで資料の要約を行う方法を学習した。ここでは、テキスト生成AIの資料要約以外の主要な用途について概説する。具体的には、文章作成、学習サポート、ビジネス活用、翻訳、アイディア出し、プログラミングなどが挙げられる。
文章作成では、与えられた指示をもとに、レポートやエッセイ、メールなどの様々な文章を作成することができる。また、自身が作成した文章をもとに、文法や言い回しなどの修正・改善の添削を行うこともできる。学習のサポートでは、難しい用語や概念についてのより簡単な言葉での解説や、授業内容や知識に関する疑問への回答となる情報の提示などが可能である。これまでに学習した授業資料の要約や小テストの作成なども、この用途に含まれる。ビジネス用途としては、プレゼン資料の構成案の作成、ビジネス書類のテンプレートの作成などが可能である。
また、言語の翻訳にもテキスト生成AIは非常に優れている。学習やビジネスの場面に限らず、自分の書いた日本語の文章を外国語に、あるいは外国語で書かれた情報を日本語に翻訳することで、日常生活で触れられる情報やコミュニケーションの機会が大きく増加する。生成AIは、与えられたテーマに対してアイディアを提供するすることもできる。レポートやプレゼンのテーマ、イベントや企画のアイディア、物語などの構想案、商品のネーミングやコピーなど、これも学習やビジネスを問わず広く活用ができる。このほか、プログラミングのサポートツールとしても生成AIを長けている。さまざまなプログラミング言語におけるコードのサンプルの作成、自身が作成したプログラムのコードの修正、コードのエラーの原因の究明など、ソフトウェア開発に対しても非常に有用である。
③ これまでの授業で、文書教材などのアップロードしたファイルをもとに、AIによる情報の要約を活用してきた。今回は、未知の情報の検索、収集のツールとしてテキスト生成AIの活用方法について学修する。生成AIは、Wikipediaなどのウェブサイト、ニュース記事、書籍、論文、政府・公的機関のサイトなど、インターネット上に公開された様々な情報源からテキストデータを収集する事前学修により、その言語モデルを構築する。
本細目レベルでは、演習用に用意したいくつかのテーマについて、ChatGPTを用いて関連情報の収集を行う方法を解説する。その際、検索内容によって情報の信憑性が変化しうることを、情報の出典を照らし合わせる方法とともに確認する。また、ときに生成AIが誤った情報を生成してしまう、「ハルシネーション」という現象についても確認し、生成AIによる情報生成プロセスの理解を深める。
キーワード
① 事前学修 ② プロンプト ③ 言語モデル ④ 大規模言語モデル(LLM) ⑤ ハルシネーション
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業ではこれまでに活用してきたテキスト生成AIについて、なぜ人間の質問に対して必要な情報が出力されるのか、その大枠について学んだ。生成AIが言語モデルにもとづき、どのようなプロセスで情報を生成しているのか、自分自身で説明ができるようになるまでテキストを何度も確認しておく。また、生成AIが出力する情報の信憑性について、自分自身が興味のあるテーマなどを生成AIで調べることであらためて確認し、生成AIの操作方法と実態の理解を深める。
◆次回授業の予習
今回の授業では、テキスト生成AIの仕組みの概要について理解した。次回は、人間がAIに対して指示を出す「プロンプト」について掘り下げ、生成AIについての理解を深めていく。これまでの授業で学んできたコンピュータに関する用語を一つ選び、ChatGPTを用いてその解説文を作成する。その際に、ChatGPTに対する質問の文章をいくつか試し、出力される解説の内容にどのような違いが生じるのか、なぜ違いが生じたのかについて自分なりに考えた意見をノートに書き留めておく。
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生成AI活用実践(3)― AIの出力の精度向上 ―【インターネットと情報の活用】【実践】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
前回の授業では、大規模言語モデルなどを取り上げながらテキスト生成AIの仕組みについて解説した。今回は、人間がAIに対して指示を出す「プロンプト」について掘り下げ、生成AIについての理解を深めていく。まず、生成AIにおけるプロンプトの役割について解説する。次に、プロンプトエンジニアリングという技法について紹介し、プロンプトの質を向上させるための具体的な方法を学修する。最後に、演習形式で実際にプロンプトによる出力の精度向上を体験する。今回のプロンプトに関する授業内容および本演習でのパソコン操作の困難さについて、授業時間内に解消できなかった学生がいた場合には、授業外の補習を開催することで対応する。
◆コマ主題細目①
・第28回テキスト「AIをより効率的に扱う方法」 第1節「生成AIにおけるプロンプト」
◆コマ主題細目②
・第28回テキスト「AIをより効率的に扱う方法」 第2節「プロンプトエンジニアリング」
◆コマ主題細目③
・第28回テキスト「AIをより効率的に扱う方法」 第3節「ChatGPTでのプロンプト作成演習」
コマ主題細目
① 生成AIにおけるプロンプト ② プロンプトエンジニアリング ③ ChatGPTでのプロンプト作成演習
細目レベル
① 生成AIに対してユーザが与える指示や入力文のことをプロンプト(prompt)という。その名称は知らずとも、普段のAI活用や授業内での生成AI活用の演習において、我々は実はすでにプロンプトを扱っていた。プロンプトについて詳しく理解していなくても、生成AIを使用すること自体は簡単にできる。しかし、より的確にAIを活用するうえで、プロンプトが果たす役割は非常に大きい。
生成AIはプロンプトを基にして、最適な回答を生成する。つまり、同じような内容を問うプロンプトであっても、その内容や構成によって、AIの出力の精度や質が変わりうることを意味する。ここでは、質問型プロンプトや指示型プロンプト、役割指定プロンプトなどの主要なプロンプトの種類とその用途について解説する。これらの理解を通して、自分の知りたい出力を的確にAIに生成させるための要点や観点を学修する。
② 細目レベル①では、生成AIにおいてプロンプトが果たす役割やその重要性について学修した。ここでは、プロンプトエンジニアリングに着目し、プロンプトをより実践的に扱えるようになるための具体的な技法を理解する。プロンプトエンジニアリングとは、ChatGPTのような生成AIに対して、目的に合った適切な回答を引き出すための「入力文(指示文)」を工夫して設計する技術や手法である。
たとえば、「要約してください」という短い指示よりも、「300文字以内で初心者にもわかりやすく要約してください」と具体的に書くほうが、こちらの期待に近い回答が出力されやすくなる。これがプロンプトエンジニアリングの基本的な考え方である。ほかには、質問する順序や指示の形式、条件を明示することでも出力は改善される。たとえば、複雑なタスクの解説を「ステップごとに説明してください」と求めたり、「箇条書きでまとめてください」と指定することで、より整理された回答を得ることができる。このような例を挙げながら、プロンプトの技法とその効果について確認する。
プロンプトエンジニアリングは、AI活用が広がる現在、プログラミングの知識がなくてもAIの力を最大限に引き出せる重要なスキルとして注目されている。実際、プロンプトエンジニアという形で、すでに仕事や職業としても需要が高まっている。このような動向も踏まえ、生成AIの仕組みとそれを取り巻く社会状況についても意識を向けると良い。
③ 細目レベル①と②で学んだプロンプトの観点をもとに、実際にChatGPTを自身のパソコン上で操作しながら、プロンプトの質によってテキスト生成AIの出力が変化することを体験する。まずは、一つのプロンプトをもとに、目的の出力を得るために、段階的にプロンプトを改善していく演習を行う。次に、いくつかの悪いプロンプトを例示し、そのプロンプトをベースに特定の出力を得るためのプロンプト改善に取り組む演習を行う。先ほどまでに学んだ知識を活用しながら、プロンプトの改善点を洗い出し、どうすれば目的に対応した出力が得られるのか、実践的な理解を深める。
キーワード
① 生成AI ② プロンプト ③ プロンプトエンジニアリング ④ ロール指定、出力形式、制約条件、段階的な指示
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆今回授業の復習
今回の授業で、同じような内容を同じ生成AIに質問したとしても、具体的なプロンプトの質によって得られる情報などが大きく異なりうることを実践を通して学んだ。学修した内容をもとに、生成AIに対して効率的なプロンプトを作成できるよう、自分自身で複数の類似した内容のプロンプトを入力し、その出力との対応関係を確認し、精度を高める練習を行う。
◆次回授業の予習
前々回の第26回授業ではWeb上のファイルのダウンロードについて再度学んだが、ダウンロードしたファイルの安全な取得方法や、著作権や利用規約への留意も重要である。次コマでは高度情報社会を背景に立法された様々な法律を学修する。コンピュータ・ネットワーク利用に関連して法律に抵触すると思われる行為を見聞した体験があれば、それを思い出せる範囲でノートに列挙しておく。
29
情報社会における権利と法 【インターネットと情報の活用】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
これまでに学修したコンピュータ利用、ネットワーク利用、情報セキュリティ対策と関連して、現在では法律によって定められた様々な権利や禁止行為がある。その主な内容を理解しておくことは、社会生活を送るうえで自他の権利を守るとともに、意図せず不法行為にかかわることを回避できることにもつながる。そこで、第29回では学生生活や日常生活にとくに関連すると思われる著作権法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法、迷惑メール関連法の概要について学修する。また、これまでに活用してきた生成AIについて、近年のAIに関する倫理・法の観点から理解を深める。本コマで扱う著作権等に関する内容は、基本情報技術者試験のシラバスにおける「中分類23:法務」の「項目1:知的財産権」、個人情報保護法や不正アクセス禁止法に関する内容は「中分類23:法務」の「項目2:セキリュティ関連法規」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第29回テキスト「情報社会における権利と法」 第1節「著作権法と著作権」
◆コマ主題細目②
・第29回テキスト「情報社会における権利と法」 第2節「個人情報保護法・不正アクセス禁止法・迷惑メール関連法」
◆コマ主題細目③
・第29回テキスト「情報社会における権利と法」 第3節「AIに関する倫理・法」
コマ主題細目
① 著作権法と著作権 ② 個人情報保護法・不正アクセス禁止法・迷惑メール関連法 ③ AIに関する倫理・法
細目レベル
① 「もの」に対して個人が自由に使用・収益・放棄する権利には、第一に所有権が挙げられる。知的財産権は所有権と類似したところがありその類推から理解することができるが、両者の違いは有体物を対象とするか、無体物を対象とするかの違いであることに注意する。次に、著作権は知的財産権の一部であり、著作権法は、「文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護」をはかりながら「文化の発展に寄与すること」を目的とする法律であることを理解する。
まず、著作権法が権利保護の対象とする著作物とは何かを明らかにする。著作権法では、前述の無体物のうち、(1)「思想又は感情の表現」であるもの(単なるアイデアは対象外)、(2)作者の個性が表れた「創作的に表現したもの」(上手下手は無関係)、(3)「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」の三つの要件を満たすものだけが著作物として定義されている。
したがって、創作性のない実験データ、グラフ、表は著作物にあたらず、著作権法の保護の対象とはならない。また、どれほど独創的な研究アイデアがあったとしても、これも著作物にあたらないため著作権法の保護の対象とはならない。したがって、他人の実験データや表、グラフ、研究アイデア等を無断で利用しても著作権法違反に問われることはない(告発されても有罪とはならない)。
ただし、研究者倫理の問題として、「他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること」(原文ママ)は「盗用」として「不正行為」とされている(文部科学大臣決定「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」、平成26年8月26日)。その結果、法律で処罰されることはないが、教育機関や研究機関、学術団体内部の倫理規定等に抵触し、組織的な処分を受ける可能性が高いことに十分に留意する。
著作権には狭義の著作権(財産権としての著作権、相続譲渡可能)と著作者人格権(人格権としての著作権、一身専属・譲渡不可)に二分され、前者が経済的な利益を保護することを目的とするのに対して、後者は精神的な利益を保護することを目的とする。ただし、どちらも著作物を不特定の者、もしくは、特定の多数の者に向けて利用されることに関して著作者の権利を保護する(著作者の許諾を求める)ものであることに注意する。また、関連する権利として著作隣接権の概念的な意味も理解する。
なお、著作者の死後70年(死亡年の翌年の1月1日から起算して70年)を経ると著作権は消滅し、その著作物はパブリック・ドメイン(public domain)となる。また、(狭義の)著作権は財産権である以上、著作権法上に定めはないが放棄することが可能であると考えられる。この場合もその著作物はパブリック・ドメインとなる。また、完全な放棄に至らないまでも利用規約でライセンス条件を定め利用を許可する場合がある。そのような利用規約のひとつに、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license:CC license)があり、「フリー素材」等に設定され広く利用されている。そのような著作物のひとつにWikipediaがある。このように、著作権の放棄に関連するケースについても留意する。
② 著作権法と並んでネットワーク社会と結びつきの強い法律に、個人情報保護法、不正アクセス禁止法、迷惑メール関連法がある。特に個人情報保護法については、研究調査やイベント運営、あるいは在学中や就職後の業務連絡などで個人情報を取り扱う機会はしばしば発生するため、気付かぬうちに抵触することのないように十分に留意しておく必要がある。
個人情報保護法の目的は、条文において「個人情報を取り扱う事業者及び行政機関等についてこれらの特性に応じて遵守すべき義務等を定める」ことにより、「個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護すること」と定められている。このことから、個人情報保護法が、個人の権利保護の観点と個人情報の活用によって経済効果を生み出す観点の両面をもった法律であることを確認する。
そのうえで、個人情報保護法は、個人情報を生存する個人に関して「特定の個人を識別できるもの」と定義しており、「当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等」、「個人識別符号」を挙げている。個人識別符号は、「特定の個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記号その他の符号」「個人に提供される役務の利用若しくは個人に販売される商品の購入に関し割り当てられ、又は個人に発行されるカードその他の書類に記載され、若しくは電磁的方式により記録された文字、番号、記号その他の符号」で「特定の利用者若しくは購入者又は発行を受ける者を識別することができるもの」である。
個人情報保護法は、このように定義された個人情報の取得や利用に関し、個人に対しては、保有個人データの利用停止・消去・第三者への提供停止を請求できる等の権利を保護するとともに、個人情報取扱事業者に対して、個人情報を適正な仕方で取得する、漏えい時に報告義務を負う、第三者に提供する場合は本人の同意をえる等の義務を課す。
以上の理解を踏まえて、具体的な事例で検討しながら、個人情報を扱う場合には具体的にどのような点に留意すべきかを確認する。また、必要に応じてデータを加工して、仮名加工情報、匿名加工情報を作成する手順およびそれによって得られる利点と制限についても確認する。さらに、不正アクセス禁止法、迷惑メール関連法についても、それぞれの条文に則して目的や禁止行為の意味を理解し、実際のネットワーク利用、メール送信において注意すべき具体的な行為を確認する。
③ これまでの授業で生成AIについて概説し、パソコン上での操作を通してその活用方法について修得してきた。これまでの授業で体験してきたことからも明らかなように、現代では企業、個人を問わず簡単に生成AIを活用できる環境が整備されている。また、音声や画像、映像など、AIが生成したもののクオリティが著しく向上したことで、人間が作成したものと区別することが難しくなった。AIを悪用することでフェイクニュースなどが作成される例も散見されるようになった。また、AIをICTと組み合わせたシステムが社会に導入されることで個人のプライバシーが侵害される可能性や、自動化によって業務が削減されることで従来の雇用が失われる可能性も懸念されている。EU(欧州連合)で採択されたAI法などを挙げながら、近年のAIに関する倫理指針や法規制について確認する。
キーワード
① 著作権 ② 著作物 ③ 著作者人格権 ④ 個人情報保護法 ⑤ AI法
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆本コマの復習
著作権法については、著作権と所有権の違いと類似点、著作権法が対象とする著作物の条件、著作者の権利を保護する(著作者の許諾を求める)場面について再度確認する。また、研究アイデアはどのような意味で著作物とはならないのか、著作権法の保護の対象にならないかわりにどのような規範によって盗用から保護されているのかを確認する。さらに、著作権法は著作権の制限規定も定めているが、どのような利用において制限されているのか、その際の利用条件にはどのようなものがあるのかについても合わせて確認する。個人情報保護法については、その目的と個人情報の定義、個人情報取扱事業者に課している義務を確認し、不正アクセス禁止法と迷惑メール関連法については、それぞれの目的と禁止行為を確認する。
◆次コマの予習
今回の授業では主に情報を利用する側の観点が配慮すべき事項について学修をしてきた。次回の授業では、不正に外部から情報を利用される側という観点で、情報社会におけるリスクやセキュリティ管理について学ぶ。個人と企業等の組織という二つの立場の違いによって、起こり得るリスクとその対策の違いがどのように変わるのか、インターネットで調べ、自分なりに整理してノートに書き留めておく。
30
情報社会におけるセキュリティ対策 【インターネットと情報の活用】【知識】
科目の中での位置付け
ソフトウェア技術を通して社会変革に貢献できる人材を目指す本学科では、プログラミング、設計、分析等、ソフトウェア工学の体系的知識をカリキュラムに展開している。本科目は学科のカリキュラム全体のなかで、先行して情報学関連の基礎的な知識を学ぶ科目である。まず、パソコンを構成するハードウェア及びソフトウェアに関する基礎知識を学修する。次に、パソコンとソフトウェア、そしてインターネット環境によって日常生活における利便性を高める方法、学業に必要な文書の作成方法を、演習を通じて習得する。したがって、今後のソフトウェア工学及びソフトウェア開発技術の修得に必要な限りで、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識の理解を深めることが本科目の目的である。
これまでに検索サイトの利用やWebサイトの閲覧、電子メールの送受信といった主要なインターネットの利用法を学修してきた。ここまでの内容は、どちらかと言えば「正しい理解にもとづいて正しく操作する」という点に限定して理解を進めてきた。一方で、「正しい理解にもとづいて安全に操作する」点については未着手であった。そこで、第30回では、インターネットを含むICT利用において様々なリスクが存在していることを確認し、そのうえで、リスクを回避しつつ生産的なICT利用を推進するために必要なセキュリティの知識について学修する。本コマで扱うマルウェアやワンクリック請求、フィッシング等に関する内容は、ITパスポート試験のシラバスにおける「中分類23:セキュリティ」の「項目61:情報セキュリティ」等の出題範囲に該当する。
◆コマ主題細目①
・第30回テキスト「情報社会におけるセキュリティ対策」 第1節「情報セキュリティ対策の必要性」
◆コマ主題細目②
・第30回テキスト「情報社会におけるセキュリティ対策」 第2節「個人管理によるセキュリティ対策」
◆コマ主題細目③
・第30回テキスト「情報社会におけるセキュリティ対策」 第3節「組織管理によるセキュリティ対策」
コマ主題細目
① 情報セキュリティ対策の必要性 ② 個人管理によるセキュリティ対策 ③ 組織管理によるセキュリティ対策
細目レベル
① 情報セキュリティ(information security)という用語やそのような対応が重要だとの認識は、企業の情報漏洩やインターネットを舞台にした詐欺事件等のマスコミ報道を通してそれなりに拡大しつつあると思われる。しかし、実際に身近なところで事件を体験することがないかぎり、まだまだ具体的な対策を講じるまでの意識には達していないことが少なくない。そこで、そもそもどのようなリスクがあるために、情報セキュリティの認識と対策が必要になるのか、その前提を理解する。
これまで授業で触れてきたことも含めて、我々は日常的にどのようなネットワーク利用の場面があるのかを列挙し、そこにどのようなリスクや脅威が存在しているかを整理する。具体的な場面としては、検索サイト利用、電子メール送受信、SNSや投稿サイトの利用、オンラインショッピングサイトでの購買、個人売買システムの利用、カレンダーやファイル共有等のクラウドサービス利用といったものが考えられる。そのような利用場面を通して、われわれはマルウェア被害(malicious softwareの略、ウィルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェア等)、不正アクセス、情報漏洩、フィッシング詐欺等のリスクに日々直面している。こういった状況を前提として、様々なリスクや脅威を回避するために情報セキュリティの重要性を理解することができる。
情報セキュリティは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準であるISO/IEC 27000において、「情報の機密性(confidentiality)、完全性(integrity)、および、可用性(availability)を維持すること」と定義されている。これらがそれぞれどのような事態によって毀損され(情報漏洩、改ざん、サービス提供の妨害)、どのような対策によってそれを防止できるのか(アクセス・閲覧権限、暗号、電子署名)をまとめた一覧表を参照しながら、それぞれの意味を理解する。さらに、これらが損なわれる可能性をリスク(risk)、実際に損なわれた事態をインシデント(incident)と呼ぶことも合わせて確認する。
② 情報セキュリティ管理の実行を考える際にはコンピュータを利用する主体の観点が必要となる。個人が個人のコンピュータ利用を守るのと、組織が組織ネットワーク内のコンピュータ利用を守るのでは、重なる部分も一部あるが対策と考え方が大きく異なる。ここでは、個人の観点からの情報セキュリティ管理について解説する。
個人のコンピュータおよび個人の利用環境に対するリスクは、不正アクセス、マルウェア侵入、フィッシング詐欺、ワンクリック請求、(情報漏洩に誘発される)なりすまし、自宅無線LANの無断利用、公衆無線LANによる盗聴(情報漏洩)等が考えられる。それぞれのリスクに対する対策について、それらをまとめた一覧表を参照しながら確認する。
③ ここでは、組織の観点からの情報セキュリティ管理について解説する。組織ネットワーク内のコンピュータの場合、組織のメンバーが使用する個々のクライアントパソコンの他、内外からのアクセスを受けつけるサーバがあるため、その両方に対してリスクが存在する点に注意を要する。そのため、主なリスクは、サーバへの侵入、サーバ内のデータの漏洩、サーバ内のデータの改ざん・破壊、サーバのサービス妨害、サーバへのマルウェア侵入、クライアントパソコンへのマルウェア侵入であり、個人のコンピュータを守る場合と比較してリスクの種類が一部を除いて大きく異なる。本科目は情報リテラシーを目的とするため、サーバ管理者並のセキュリティの知識を必要とするわけではないため、これらのリスクに対する対策について、その概要を確認するにとどめる。
キーワード
① 機密性/完全性/可用性 ② マルウェア ③ 情報漏洩 ④ 改ざん ⑤ 不正アクセス
コマの展開方法
社会人講師
AL
ICT
PowerPoint・Keynote
教科書
コマ用オリジナル配布資料
コマ用プリント配布資料
その他
該当なし
小テスト
「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する。
復習・予習課題
◆本コマの復習
情報セキュリティの定義を構成する機密性、完全性、可用性の三つの概念について、それぞれが何を意味するか、どのような事態によって毀損されるのか、どのような技術によって維持できるのかを整理しながら確認する。次に、個人のコンピュータ利用に対する様々なリスク(不正アクセス、マルウェア侵入、フィッシング詐欺、ワンクリック請求、(情報漏洩に誘発される)なりすまし、自宅無線LANの無断利用、公衆無線LANによる盗聴(情報漏洩))のひとつひとつに対して、どのような行為が原因となってインシデントを生じさせるのか、どのような対策を実行すればよいのかを整理しながら確認する。
履修判定指標
履修指標
履修指標の水準
キーワード
配点
関連回
①コンピュータの基礎
【★やさしい】
ICTの意味と現代社会における活用を理解している。
コンピュータの種類と特徴を理解している。
ハードウェアとソフトウェアを理解している。
コンピュータの構成要素を説明できる。
コンピュータの五大装置を理解している。
Microsoft Officeの主要なソフトとその用途を理解している。
【★★普通】
CPU、記憶装置、入出力装置の役割を説明できる。
記憶装置の種類と特徴を理解している。
記憶装置とネットワークを介した保存環境を説明できる。
2進法、符号化、デジタルデータの基本を理解している。
システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアを理解している。
【★★★難しい】
フォンノイマン型アーキテクチャを理解している。
オペレーティングシステムの役割を説明できる。
文字符号化と画像の符号化を説明できる。
ICT、フォンノイマン型アーキテクチャ、ハードウェア、ソフトウェア、五大装置、CPU、記憶装置、OS、2進法、符号化、文字符号化、画像の符号化
20
第1回、第3回〜第6回
②Windowsの操作と文字入力
【★やさしい】
ファイルシステムとファイル管理の基本を理解している。
拡張子とファイルの種類を理解している。
文字入力におけるホームポジションについて理解している。
キーボード操作とIMEによる日本語入力の基本を理解している。
IMEを用いた文字入力と変換操作、文節長の操作を理解している。
全角入力/半角入力の区別を理解している。
Shift(シフト)キーを押さないと入力できない文字種や記号を理解している。
コピー、切り取り、貼り付けの基本を理解している。
【★★普通】
シェルとエクスプローラを理解している。
ファイル検索、移動、削除、復元の基本を説明できる。
拡張子とファイルの関連付けを説明できる。
特殊文字入力、単語登録、音声入力を説明できる。
形式を選択して貼り付けを説明できる。
IMEの単語登録の機能の用途と操作方法を理解している
いろいろな文字種の入力方法を理解している
【★★★難しい】
ドライブ、フォルダ、ファイルの関係を正しく理解している。
削除操作とゴミ箱の関係について正しく理解している
ファイルシステム、エクスプローラ、拡張子、ファイル検索、復元、Word、IME、日本語入力、特殊文字入力、単語登録、音声入力、貼り付け
14
第7回〜第10回
③Excelによる表計算
【★やさしい】
Excelの用途と基本構成を理解している。
ブック、シート、行、列、セルなどの基本単位を理解している。
データ型、数式、セル参照、関数の基本を理解している。
セル参照の意味を理解している。
【★★普通】
Excelの基本操作を理解している。
数式と算術演算子を理解している。
基本的な関数とその用途を理解している。
概数処理と整合性確認を理解している。
【★★★難しい】
フィルタ機能、結合表、集計表の基本を理解している。
表の内容に応じて適切な関数や抽出方法を選択できる。
Excel、ブック、シート、セル、データ型、数式、セル参照、関数、集計、概数処理、フィルタ、結合表、集計表
12
第11回〜第14回
④Wordによる文書作成
【★やさしい】
Wordの基本操作を理解している。
Wordにおけるオブジェクトと属性の関係を説明できる。
文字書式を理解している。
段落書式を理解している。
【★★普通】
セクション設定、ヘッダ・フッタ、改ページ、検索・置換を理解している。
図表、表、文字列の折り返し、レイアウト調整を理解している。
目次とテンプレートの活用方法を理解している。
アウトライン機能と見出しレベルの設定を理解している。
【★★★難しい】
論理構造、パラグラフライティング、クラス/メンバー、階層構造を理解している。
アウトライン機能を用いた目次の自動作成や論理的な文章構成について理解している。
Word、文字書式、段落書式、論理構造、パラグラフライティング、クラス、メンバー、階層構造、アウトライン、見出し、セクション、ヘッダ、フッタ、改ページ、図表、表、目次、テンプレート
20
第9回、第15回〜第22回
⑤インターネットとWeb活用
【★やさしい】
Webサーバ、Webブラウザ、Webページ、それぞれの役割を理解している。
プロバイダの役割について理解している。
HTML、ハイパーリンクを理解している。
電子メールとメールアプリの仕組みを理解している。
検索、ダウンロード、クラウドストレージの基本を理解している。
ファイル共有の方法を理解している。
【★★普通】
インターネット接続とWeb環境の仕組みを理解している。
Webブラウザの基本的な使い方を理解している。
電子メールにおけるCC・BCCの違いを説明できる。
メールの送受信における一般的な作法を理解している
Web上のデータのダウンロード方法の違いを理解している。
複合検索の方法を理解している
【★★★難しい】
検索サイトの仕組みを理解している。
クラウドサービスとクラウドストレージを理解している。
インターネット、Webサーバ、Webブラウザ、Webページ、HTML、ハイパーリンク、電子メール、CC、BCC、検索、複合検索、ダウンロード、クラウドストレージ、ファイル共有
12
第23回〜第26回
⑥生成AIの活用
【★やさしい】
主要な生成AIの種類を理解している。
生成AIの用途を理解している。
ハルシネーションを理解している。
生成AIにおけるプロンプトの役割を理解している。
情報の信頼性確認の必要性を説明できる。
【★★普通】
テキスト生成AIにおける学習と生成のプロセスを理解している。
言語モデル、大規模言語モデルの基本について理解している
自然言語処理の基本について理解している
プロンプトエンジニアリングとその技法を理解している
【★★★難しい】
生成AIと大規模言語モデル、自然言語処理の関係性を理解している
目的に応じてプロンプトを改善することができる。
生成AI、ChatGPT、Claude、Gemini、copilot、言語モデル、大規模言語モデル、プロンプト、プロンプトエンジニアリング、ハルシネーション
10
第2回、第27回、第28回
⑦情報倫理・法・セキュリティ
【★やさしい】
著作権に関する基本概念を説明できる。
個人情報に関する基本概念を理解している。
個人情報保護法、不正アクセス禁止法、迷惑メール関連法の基本を理解している。
情報セキュリティの基本を理解している。
フィッシング詐欺、情報漏洩の基本を理解している。
【★★普通】
著作権と著作物の違いを理解している。
マルウェアとその主な種類について理解している。
情報セキュリティにおける機密性、完全性、可用性を理解している。
情報セキュリティ上のリスクとインシデントを理解している。
安全かつ適切なICT利用方法の基本を理解している。
【★★★難しい】
個人利用と組織利用におけるセキュリティ対策を説明できる。
AIに関する倫理・法的論点を理解している説明できる。
著作権、著作物、個人情報保護法、不正アクセス禁止法、迷惑メール関連法、情報セキュリティ、機密性、完全性、可用性、リスク、インシデント、マルウェア、フィッシング詐欺、情報漏洩、AI法
12
第29回、第30回
評価方法
期末試験(100%)によって評価する。
評価基準
評語
学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・
S (100~90点)
学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・
A (89~80点)
学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・
B (79~70点)
学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・
C (69~60点)
学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・
D (60点未満)
教科書
参考文献
実験・実習・教材費