区分 環境情報科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
環境 データ処理 ソリューション開発・エシカルテクノロジー
サステナブル・エンジニアリング
カリキュラム・ポリシーとの関係
教養 応用力 実践力
科目間連携
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
 2019年に政府が発表した『AI戦略2019』[1]では、国内産業の労働生産性向上等を念頭に、「数理・データサイエンス・AI」がデジタル社会の「『読み・書き・そろばん』的な素養」として位置づけられ、2025年には「文理を問わず、全ての大学・高専生(約50万人卒/年)が、課程にて初級レベルの数理・データサイエンス・AIを習得」することが国家目標とされた。他方、本学総合心理学部では、科学的方法論により人間心理を探究する立場から統計学が必修科目としてカリキュラムに組みこまれており、「ハッキングスキル」、「数学・統計学知識」、「実体的な専門知識」を内部に含むとされるデータサイエンスの知識構造[2]のうち、もっとも重要な「数学・統計学知識」領域をカバーしている。本科目は、数値演算を実行する一般向けソフトウェアであるMicrosoft Excel(以下「Excel」)を取りあげることで、今後の統計学学修や統計ソフト利活用の準備として位置づけられる。

[1] 内閣府『AI戦略 2019 ~人・産業・地域・政府全てにAI~』、2019

[2] Drew Conway, Data Science Venn Diagram, http://drewconway.com/zia/2013/3/26/the-data

-science-venn-diagram(2023年8月1日閲覧)

科目の目的
 統計学の学修をはじめる段階では、表計算ソフトを用いてデータを入力し、基本的な数値演算を行う場面が少なくない。そのため、その前提となる作表機能や計算機能の基礎知識を正しく身につけておくことは、統計学の学修を円滑に進めるための必須の準備となる。また、企業の実務現場においては、WordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を作成・整備する作業が日常的に発生しており、在学中に必要な知識と操作スキルを体系的に修得しておく意義は非常に大きい。そこで本科目では、このような観点に立ち、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞って扱い、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解を確実に深めることを目的とする。加えて、講義と実機演習を通じて基礎から段階的に確認し、学修内容を相互に関連づけながら定着させることで、統計や資料作成に直結する実務的な活用力の土台を築く。
到達目標
 Excelのワークシート上で、データを入力し、ワークシート関数を用いた数式を作成し、書式設定を行って表を完成させるまでの一連の操作を、データの並べ替え等の関連操作も含め、滞りなく進められるようになることを到達目標とする。とくにExcelは、ワークシート関数を活用してこそ利便性を最大限に発揮できるソフトウェアであるため、利用頻度の高い関数については、関数を含む数式の意味を正しく読みとれるだけでなく、自らの手で作成できる程度の理解水準に達することを重視する。そのうえで、入力・参照・計算・体裁の各操作を結び付け、適切な手順で表を完成できる実践力を身につける。さらに、課題や演習を通じて操作の正確さと効率性を養い、基本的な集計や表の整形を自立して行える状態を目指す。
科目の概要
 本科目では、表計算ソフトウェアであるMicrosoft Excel(以下「Excel」)の基本的な機能を学び、実務に応用可能な表作成・データ処理・分析のスキルを身につけることを目的とする。これにより、単なる操作手順の暗記にとどまらず、データの性質に応じて適切な機能を選択し、目的に合った表やグラフを自力で完成させる力を養う。1回目の授業では、Excelの機能概要および情報リテラシーⅡの学修目標を明確にし、本科目全体の到達イメージと各回の位置づけを共有する。受講時の基本的な操作環境(リボンやショートカット、保存形式など)や、授業で用いるサンプルデータの構成もここで確認しておく。
 2回目から15回目の授業では、表の作成を中心に、データの入力、セルの書式設定、数式の作成とセル参照、ワークシート関数による演算・集計、クロス集計や度数分布表の作成方法について段階的に学修を進める。各トピックでは、用語の解説→操作のデモ→個別演習→振り返り(チェックリスト)の流れを基本とし、同じ操作でもデータの条件が変わると結果がどう変化するかを実機で確かめる。あわせて、相対参照・絶対参照の使い分けやエラー値の扱いなど、初学者がつまずきやすい箇所を丁寧に補足し、短い演習問題で理解の定着を図る。必要に応じて、表の体裁(見出し・罫線・表示形式)の整え方や、簡単な検算・確認の方法も扱い、正確で読みやすい成果物を作るための基本作法を徹底する。
 16回目以降の授業では、グラフの作成、データの並べ替えと抽出、ピボットテーブルの作成、関数の応用的な使い方などを扱い、より実務的で、学生が実際に数式や関数を作成し、操作を習得する形式で進行する。ここでは、同一データから複数の表現(例:表・グラフ・ピボット)の良し悪しを比較し、目的(比較・推移・構成)に照らして最適な可視化を選べるようにする。また、演習では小規模なデータを起点に、集計→可視化→体裁の調整までを一連の作業として繰り返し、実務で必要となる“仕上げ”の観点(見やすさ・再現性・更新のしやすさ)を身につける。各単元の理解度を確認するため、適宜ミニテストも実施し、誤りやすい操作はその場で修正してから次の単元へ進む。最終的には、授業で扱った機能を自分の課題に合わせて組み合わせ、基礎に忠実で再利用しやすいExcelファイルを作成できる状態を目指す。

科目のキーワード
データ型 演算子 オートフィル セルの書式設定 数式 ワークシート関数 セル参照 相対/絶対参照 クロス集計 度数分布表 グラフ作成 並べ替え オートフィルタ データの抽出 ピボットテーブル 関数のネスト 条件付き書式 エラー値 実務演習 データ分析
授業の展開方法
本科目では、一コマ90分のなかで重要用語の解説と実機による実習を交互に織り交ぜ、概念的な理解にとどまらず、操作スキルの向上をはかる。そのため、毎回の授業で重要用語の解説とパソコン上の操作を指示する図版を掲載したテキストを配布し、テキストに沿って講師が説明を行い、それにしたがって各自が実機で操作を行うという手順で実習を進める。
オフィス・アワー
村井浩昭:【前期】
環境プログラミングⅢ(標準API)月曜4限、水曜4限
【後期】
情報リテラシーⅡ(表計算ソフトによるデータ処理)木曜5限
山浦恒央:【前期】
サステナブル・ソフトウェア論Ⅰ(ソフトウェア品質)木曜5限
環境プログラミングⅢ(標準API)月曜4限、水曜4限
【後期】木曜5限

科目コード UC2012
学年・期 1年・後期
科目名 情報リテラシーⅡ(表計算ソフトによるデータ処理)
単位数 4
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間 【授業】90分×30 【予習】90分以上×30 【復習】90分以上×30
前提とする科目
展開科目
関連資格
担当教員名 村井浩昭・山浦恒央
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 Excelの機能概要 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第1回目の授業では、Excelの全体像と利便性を理解することを目的として、Excelのサンプルファイルを操作しながら、Excelが備える主な機能(表計算、関数、グラフ、データ処理など)をデモンストレーション形式で紹介する。また、Excelの普及状況や企業実務における利用ニーズを概観し、30回の授業全体を通じて身につけるべきスキルや、各コマで取り扱う内容の位置づけ、評価基準について確認する。さらに実機を用いて、Excelの起動/終了、操作画面の構成要素、ワークブック・ワークシート・セルの関係、ワークシートの基本構造など、操作の前提となる基本的な概念や用語についても学修する。

◆コマ主題細目①
・第1回テキスト「Excelの機能概要」 第1節「Excelの機能概要と利便性」
◆コマ主題細目②
・第1回テキスト「Excelの機能概要」 第2節「情報リテラシーⅡの目標と学修内容」
◆コマ主題細目③
・第1回テキスト「Excelの機能概要」 第3節「Excelの操作画面とワークシートの構造」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.24-35
コマ主題細目 ① Excelの機能概要と利便性 ② 情報リテラシーⅡの目標と学修内容 ③ Excelの操作画面とワークシートの構造
細目レベル ①  「表計算ソフト」として広く知られているExcelは、単に表を作成して数値計算を行うだけの道具にとどまらず、グラフ作成機能やデータの並べ替え・抽出機能、さらには統計的な集計処理など、多岐にわたる応用的機能を持つ総合ソフトウェアである。本授業では、あらかじめ用意されたサンプルデータを操作しながら、Excelの代表的な機能を順に確認し、その特徴や利便性を理解する。デモンストレーションでは、表作成や数式の入力といった基本操作に加えて、条件付きの集計やグラフ化など、実務でよく用いられる作業例を取り上げる。あわせて、こうした操作が実際のビジネスや学術研究の場でどのように役立つのかを解説し、Excelの機能を単なる計算道具としてではなく、業務支援システムとして位置づける観点を養う。特に、ワークシート関数を活用した数式作成によって、複雑な集計処理が容易に行える点を体験し、Excelの効率性と応用力を実感することを目的とする。
②  Excelは、日本国内だけでなく世界中の企業現場において高い普及率を誇る代表的な業務支援ツールであり、愛媛県内の産業活動においても日常的に使用されている。しかし実際のところ、多くの利用者は基本的な操作や単純な表作成に留まり、Excelが備える高度な機能を十分に活用できていない。そのため、関数や並べ替え、抽出などを適切に使いこなせないことで、作業効率が下がったり、誤った集計や可視化が行われてしまうケースも少なくない。本授業では、こうした背景をふまえて、学生が体系的かつ効率的にExcelの操作スキルを習得できるように設計されている。とりわけ「表を作成し、加工し、集計し、さらに可視化する」という一連のプロセスを実際に体験しながら学ぶことを重視し、ワークシート関数の活用を中心にカリキュラムを展開する。初回授業では、30回全体を通して取り扱う内容や最終的に求められる成果物、評価基準についても概観し、学生自身が学習の見通しを立てられるよう配慮する。
③  Excelの操作画面は、リボン、タブ、数式バー、ワークシート、セル、スクロールバーといった複数の構成要素から成り立っている。これらの要素のうちには、Wordなど他のMicrosoft Officeアプリケーションと共通するものもあるが、ワークシートやセル、数式バーといったExcel特有の概念も多く存在する。授業では、まずExcelの起動と終了の操作を確認した上で、ブック・ワークシート・セルの関係性、セルの位置表記方法(セル番地)、行と列の概念、アクティブセルの意味など、作業の前提となる基本的な仕組みを丁寧に解説する。さらに実機での操作例を見せて、学生が画面構成を直感的に理解できるよう支援し、Excelを扱う際に必ず押さえておくべき基本用語や操作ルールを確実に定着させることを目指す。これにより、後続の授業で扱う入力・関数・集計・グラフ作成といった応用的なテーマにスムーズに移行できるよう基盤を整える。
キーワード ① ワークシート関数 数式 ワークシート セル 行列
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelの操作画面を構成する要素(リボン、タブ、数式バー、ワークシート、セル、スクロールバーなど)について学習した。復習にあたっては、まずWordなど他のソフトと共通する部分(リボンの配置やタブの切替操作など)と、Excel固有の構造(ワークブック・ワークシート・セルの関係性、セル番地の表記方法など)を明確に区別しながら整理することが重要である。特にセルの座標指定(列番号と行番号の組み合わせ)や、アクティブセルの意味を正確に理解しておくことで、今後の数式作成や関数演習にスムーズに進むことができる。また、起動と終了の手順、ワークブックとワークシートの関係性についても、実機で再度確認し、画面上のどの位置にどの機能があるのかを把握しておく。可能であれば、サンプルデータを用いてリボンやタブを実際に操作し、画面構成を一通り再確認しておくと理解がより定着する。

◆次コマの予習
 第2回では、Excelへのデータ入力を扱う。具体的には、日本語入力(かな入力・カナ入力・英字入力・数字入力・記号入力)の切替操作、IMEのオン/オフ操作、セル内での入力確定動作などが学習の中心となる。予習の段階で、これらの基本操作を自分のPCで試しておくと、授業内での理解が深まりやすい。特に「アクティブセルを移動して初めて入力が確定する」というExcel特有の動作は、Wordなど他のソフトと異なるため、事前に意識して慣れておくとよい。また、セル内編集やDeleteキーによる削除、コピー・貼り付けといった編集操作も頻繁に使用するため、簡単な文章や数値を入力して練習しておくと授業がスムーズになる。可能であれば、教科書や配布資料に記載された操作手順を読みながら実際に入力練習を行い、IMEの切替と確定方法を複数のケースで確認しておくことが望ましい。


2 セルへのデータ入力 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第2回目の授業では、セルへのデータ入力操作を扱う。データ型による入力形式の違いやIME(日本語入力システム)の活用方法、確定操作とアクティブセルの性質、セル内編集や削除、コピー・貼り付け・元に戻すなどの編集操作について、実機演習を通じて学修する。

◆コマ主題細目①
・第2回テキスト「セルへのデータ入力」 第1節「データ型の種類と特徴」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.46–49
◆コマ主題細目②
・第2回テキスト「セルへのデータ入力」 第2節「データの入力方法と確定動作」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.50–51
◆コマ主題細目③
・第2回テキスト「セルへのデータ入力」 第3節「データの編集・削除・複製操作」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.52–53, 58–
コマ主題細目 ① データ型の種類と特徴 ② セルへのデータ入力方法と確定動作 ③ セル内の編集・削除・コピー・貼り付け操作
細目レベル ①  Excelにおけるデータ型には、文字列・数値・日付・時刻・論理値など、複数の種類が存在する。それぞれのデータ型は、入力時の表示形式や演算処理の可否に直接関わるため、正しく理解しておくことが非常に重要である。例えば、Wordではすべての入力が文字データとして扱われるのに対し、Excelでは「数値」として入力されたものは四則演算の対象となり、日付や時刻も内部的には数値で管理されるため計算処理が可能となる。一方で文字列データは演算の対象外となり、単なる表示要素として扱われる。授業では、こうした違いを実機で確認しながら、入力内容によってセルの挙動が変化する点を丁寧に体験する。さらに、IME(日本語入力システム)のオン/オフを適切に切り替える必要がある点についても強調し、誤入力や操作の混乱を防ぐための基本姿勢を身につける。
②  Excelのセルにデータを入力する際には、まず対象のセルをアクティブにすることから始める。続いてIMEを状況に応じて切り替え、文字列・数値・記号などを入力し、確定操作を行う。このとき特に重要なのが「アクティブセルの移動を行って初めて入力が確定する」というExcel固有の動作であり、WordにおけるEnterキーによる確定とは異なる仕組みであることに注意しなければならない。授業では、数値・日付・文字列など異なるデータ型を入力し、それぞれの確定動作やセルの表示形式を比較する。加えて、入力確定時に生じるカーソルの移動や、入力後のセルの状態変化を実際に観察することで、Excelの入力確定動作の特性を理解し、今後の演習に備える。
③  データの入力後には、セル内の内容を修正・削除・移動・複製する操作が必要となる。部分修正にはダブルクリックによるセル内編集、全体修正には再入力を行い、不要なデータはDeleteキーで削除する。さらに、コピー・切り取り・貼り付け・元に戻すといった基本操作(Ctrl+C, Ctrl+X, Ctrl+V, Ctrl+Z)を組み合わせて使うことが、実務においては日常的に求められる。授業では、これらの操作をWordの編集動作と対比させながら確認し、Excel特有の「セル単位」での操作感覚を定着させる。サンプルデータを利用して、入力後に編集・修正・複製を繰り返す練習を行い、操作の習熟度を高めることで、今後の数式作成や表整形に支障が出ないようにする。
キーワード ① データ型 ② 文字列 ③ 数値 ④ IME ⑤ アクティブセル
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelにおけるデータ型の違いと、それぞれの入力操作について学習した。復習にあたっては、まず文字列・数値・日付・時刻・論理値といったデータ型がどのように入力され、どのように表示されるかを再度整理することが重要である。特に、数値や日付が内部的に数値として扱われる仕組みや、文字列が計算処理から除外される特性を実機で確認しておくと理解が深まる。また、IMEのオン/オフ切替によって入力結果が大きく変わるため、入力場面に応じた適切な設定を意識して練習することが望ましい。さらに、アクティブセルの概念と確定動作の特徴(セルを移動して入力が確定する点)を繰り返し体験し、Wordとの違いを意識しながら定着させる。編集操作については、セル内編集、削除、コピー・貼り付けなどをサンプルデータで反復し、スムーズに実行できるよう確認しておくとよい。

◆次コマの予習
 第3回では「セルの書式設定」を扱う。入力されたデータの見た目を整え、表全体の視認性を高めることがテーマとなる。予習としては、教科書や参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.126–157)に目を通し、表示形式の変更、フォントや文字サイズの設定、セルの塗りつぶしや罫線の追加、セルの高さや幅の調整といった操作の全体像をあらかじめ理解しておくと授業がスムーズに進む。可能であれば、自分で簡単な表を作成し、数値に通貨記号を付けたり、日付を曜日付きで表示したり、セルを結合してタイトル行を作るなど、基本的な外観調整を事前に試してみるとよい。このように実体験を積んでおくことで、次回の授業内容がより身近に感じられ、理解の定着度も高まる。


3 表の外観調整Ⅰ:表示形式と文字の書式設定 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第3回目の授業では、今後の統計学学修や統計ソフトの利活用に向けて、Excelによる表の作成技術を段階的に習得することを目的としている。Excelを用いた作表には、単にデータを入力して並べるだけではなく、視認性や構造の明快さを高めるための「外観調整」操作が必要である。とくに、セルの書式設定(表示形式・フォント・色・配置など)は、表の見やすさや実用性に直結する。本コマでは、入力済みデータに対する表示形式の変更、文字の装飾、セルの配置調整などの基本操作を扱い、Wordとの共通点・相違点に着目しながら、表の視覚的整形技術の基礎を習得する。

◆コマ主題細目①
・第3回テキスト「表の外観調整Ⅰ」 第1節「表示形式の設定」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、2022、pp.126, 142–149

◆コマ主題細目②
・第3回テキスト「表の外観調整Ⅰ」 第2節「セル内の文字の書式設定」
・同上、pp.128–141

◆コマ主題細目③
・第3回テキスト「表の外観調整Ⅰ」 第3節「罫線とセルサイズの調整」
・同上、pp.70–71, 150–157
コマ主題細目 ① セルの表示形式(数値・日付など)の調整 ② フォント・色・配置など文字の書式設定 ③ セルの罫線とセルサイズの調整
細目レベル ① Excelにおいて、セルに格納されるデータの「元の値」と「画面上に表示される見た目」は必ずしも一致するとは限らない。この仕組みを理解することが「表示形式」の学習の出発点である。たとえば数式バーには「2025/04/01」と表示されているのに、セルには「4月1日」や「2025年4月」といった異なる形で表示されることがある。これはExcelが内部的にデータを数値として管理しつつ、ユーザーが見やすい形に変換しているためである。本授業では、数式バーの値とセル表示の違いを具体例で確認したうえで、数値データには「単位付き」「通貨記号」「パーセント表示」などを適用し、日付データには「曜日付き」「和暦表示」などを試し、実際に表示形式が切り替わる様子を体験する。こうした演習を通じて、データそのものを変更せずに見た目だけを変える仕組みを理解し、正しく使い分けられる力を養う。
② セルに入力された文字データに関しては、フォントの種類・サイズ・文字色・背景色・文字配置(中央・右寄せ・左寄せなど)を自由に調整できる。これらはWordの書式設定と共通する部分が多いため、授業ではWordとの操作体系を比較しながら、類似点と相違点を整理する。特にWordでは段落単位で中央揃えを行うが、Excelではセル単位で揃えを行うため、同じ用語であっても動作に違いがあることを理解することが重要である。授業では、サンプルデータを使いながら文字色や背景色を変更し、フォントサイズや配置を調整する演習を繰り返す。これにより、表の見やすさや印象が大きく変化することを体験し、実務での表整形に直結するスキルを高める。
③ 表の見た目を整えるためには、罫線やセルサイズの調整も欠かせない。罫線は線の太さ・色・種類を使い分けることで、表の区切りや強調部分を明確に示すことができる。またセル結合や文字列の折り返し、セル内改行といった操作は、タイトル行や長文の調整に有効である。加えて、列幅や行の高さを自動調整(オートフィット)や手動設定で整えることで、視認性とレイアウトを両立できる。授業では、Wordの表と比較しながらExcel特有の表整形機能を理解し、サンプル表を使って罫線・セル結合・セルサイズ調整を順に実行する。最終的には、完成した表の「見た目の完成度」を高めることを意識し、単なるデータ配置ではなく「情報を伝える表」に仕上げるための外観調整の技術を身につける。
キーワード ① 表示形式 ② フォント ③ 文字配置 ④ 罫線 ⑤ セルの高さ・幅調整
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、セルの表示形式、文字の書式設定、罫線やセルサイズの調整といった「外観調整」に関する操作を学んだ。復習にあたっては、まず「元データと表示形式の違い」を正しく理解することが重要である。数式バーに表示される実際の値と、セルに表示される見た目が異なることを確認し、日付や数値の表示切り替えを繰り返し練習しておくとよい。また、フォントや背景色を変える操作では、複数セルを選択して一括変更できる方法も復習し、作業効率を高めることを意識する。さらに、罫線やセルサイズの調整に関しては、サンプルデータを用いて罫線の効果を確かめ、列幅や行高を適切に変更する練習を行う。とくに表の読みやすさは罫線とセルサイズの設定に大きく左右されるため、整形後の見栄えを意識しながら繰り返し確認しておくことが望ましい。

◆次コマの予習
 第4回では、Excelにおける「数式の作成」を扱う。算術演算子(+、-、*、/)を用いた四則演算や、かっこの使い方、セル参照を含む数式の記述などが学習の中心となる。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.80–91)を読み、数式が「=」から始まること、演算子ごとの役割や計算順序、かっこを使った優先順位の変更方法を確認しておくとよい。可能であれば、自分で簡単な表を作成し、セルに =5+3 や =10/2 などの式を入力して演算結果を確認してみると、授業での理解が深まりやすい。さらに、セル参照を用いて数値を参照しながら計算する練習を行うと、実務に直結する数式作成の基本感覚を身につけられる。


4 表と数式の作成演習Ⅰ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
第4回目の授業では、これまでに学修した「データの入力」「セルの書式設定」「数式の作成」に関する知識と操作スキルを統合的に確認し、表としての体裁を整える基本的な作業を実践的に習得する。本コマでは、行・列の調整、書式のコピー、表全体の見た目の整形といった、現場で求められる表作成に必要な操作を網羅的に学ぶ。演習課題を通して、データ編集から表完成までの一連のプロセスを自力で遂行できるようになることを目指す。

◆コマ主題細目①
・第4回テキスト「表と数式の作成演習Ⅰ」 第1節「書式のコピーと再利用」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.128–129

◆コマ主題細目②
・第4回テキスト「表と数式の作成演習Ⅰ」 第2節「行・列の調整と整形」
・同上、pp.70–71, 150–157

◆コマ主題細目③
・第4回テキスト「表と数式の作成演習Ⅰ」 第3節「表完成に向けた演習課題」
・同上、pp.80–89, 126–149
コマ主題細目 ① 書式のコピーと再利用 ② 行・列の調整と構造の整備 ③ 表の完成に向けた演習操作
細目レベル ① 表を作成する際に、同じような書式設定を繰り返し適用するのは非常に非効率であり、作業ミスを生じやすい。そこでExcelに備わっている「書式のコピー/貼り付け」機能を活用することで、効率的かつ正確に統一感のある表を作成できる。本授業では、この機能の操作手順を丁寧に確認し、実際にサンプルデータを用いて書式コピーを繰り返す演習を行う。例えば、見出し行に設定したフォントや背景色、罫線などを別のセルにコピーし、表全体を短時間で整える方法を学ぶ。また、コピー対象のセルを複数指定して連続的に適用する方法や、異なる書式を持つセルを使い分ける場面での注意点についても扱う。これにより、表作成の際に「見た目の一貫性」を保ちつつ、作業効率を向上させる技術を習得する。
② 表の構造を整えるためには、データの内容や可読性を意識した行・列の調整が欠かせない。授業では、行の高さや列の幅を任意に変更する方法に加え、内容に合わせて自動調整(オートフィット)を行う方法を学ぶ。また、行や列を新たに挿入・削除する操作も確認し、表の内容に応じて柔軟に構造を変化させる力を養う。誤ってデータを削除しないための注意点や、挿入時に既存の書式がどのように継承されるかといった仕様についても解説する。さらに、操作を行う際の複数の方法(右クリックメニュー、リボン操作、ショートカットキー)を比較し、状況に応じて適切な方法を選択できるようにする。これにより、表の見た目だけでなく構造的な整理整頓が可能となり、データの可視性や利用効率が大幅に高まることを実感できる。
③ これまで学んできた「データ入力」「書式設定」「数式作成」などを統合し、総合的に表を完成させる演習を行う。演習課題では、与えられた仕様や条件に従って表を作成し、見た目の整合性・計算の正確性・操作の順序などを意識しながら作業を進める。コピー・貼り付け・切り取り・元に戻すといった基本的な操作も含め、表完成に至る一連の流れを自力で行うことを目指す。授業の最後には、完成した表を全体的に確認し、書式の一貫性や行列の調整が適切であったかを振り返る。さらに、演習を通して発生しやすいミス(例えば列幅が狭すぎて文字が欠ける、コピー対象の範囲を誤って計算が崩れる等)についても講師からフィードバックを受け、改善点を確認する。このような演習を繰り返すことで、表作成に必要な一連の操作を体系的に習熟できる。
キーワード ① 書式コピー ② 行高・列幅 ③ 行/列の挿入・削除 ④ 整形 ⑤ 演習課題
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelで表を完成させるために必要となる複数の操作を組み合わせて実践する演習を行った。復習にあたっては、まず「書式のコピー/貼り付け」機能の操作手順を改めて確認し、どのように書式だけを効率的に転写できるかを理解することが重要である。次に、行や列の高さ・幅を適切に調整する練習を繰り返し、見た目の整合性とデータの可読性を両立できるようにしておく。また、行や列を挿入・削除する際の影響(既存データや書式への影響など)についても確認し、不要なデータ消失を防ぐ手順を整理することが求められる。演習課題を再度行いながら、「入力 → 書式設定 → 行列調整 → 完成」という流れを意識し、一連の操作が自然に行えるまで繰り返すことで理解を定着させる。

◆次コマの予習
 第5回では、Excelにおける「数式の作成」を本格的に扱う。加減乗除といった基本的な算術演算子や「かっこ」を使った計算順序の制御、セル参照を用いた動的な数式の仕組みがテーマとなる。予習にあたっては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.80–91)を読み、算術演算子の記号とその役割、セル参照による自動計算の仕組みを把握しておくとよい。可能であれば、自作の表に対して「=5+3」「=10/2」などの単純な数式を入力し、演算結果を確かめておく。また、セル参照を利用して「=A1+B1」と入力し、セルの値を変更したときに結果が自動で更新される様子を確認しておくと、授業内での理解がよりスムーズになる。こうした事前演習を行っておくことで、次回の授業で扱う数式作成の基礎をスムーズに吸収できる。

5 数式の作成Ⅰ:四則演算とセル参照の基本 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第5回目の授業では、Excelにおける「数式作成」の基礎を学修する。Excelの強みは、数値を用いた自動計算ができることであり、その中心となるのが数式と演算子の活用である。本コマでは、基本的な四則演算の仕組みを確認した上で、数式の入力方法、演算子のルール、セル参照の扱い方を学び、表の自動計算を構築するための最初のステップを踏む。算術演算の理解は、今後の関数演習や集計処理の土台となる。

◆コマ主題細目①
・第5回テキスト「数式の作成Ⅰ」 第1節「数式の構文と四則演算」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.80–83

◆コマ主題細目②
・第5回テキスト「数式の作成Ⅰ」 第2節「かっこの使い方と優先順位」
・同上、pp.88–89
コマ主題細目 ① 四則演算の基本と数式の構文 ② 算術演算子とカッコの使い方 ③ セル参照を含む数式の記述
細目レベル ①  Excelで数式を作成する際には、まずセルの先頭に「=」を入力し、その後に演算内容を記述する必要がある。この「=」はExcelに対して「これから数式を入力します」という合図であり、単なる文字列入力と区別する重要なポイントである。演算子としては、+(加算)、-(減算)、*(乗算)、/(除算)の四則演算が利用でき、これらを組み合わせることで多様な計算を自動化することが可能となる。授業では、単純な計算式(例:=5+3、=10/2)の入力から始め、実際にセルに入力された数式が自動的に計算される仕組みを確認する。また、誤って「=」を省略した場合や演算子を間違えた場合のエラーメッセージの例も取り上げ、正しい記述方法を理解する。こうした基礎操作を通じて、Excelが持つ「入力すれば即座に結果が得られる」という利便性を体験することを重視する。
②  四則演算を組み合わせて複雑な計算を行う場合、かっこの使い方を理解することが不可欠である。Excelの計算規則では、かっこ内が最優先で計算され、その次に乗算・除算、最後に加算・減算が評価される。このルールを知らないと、意図しない計算結果となることが多い。授業では「=2+3*4」と「=(2+3)*4」の結果を比較し、かっこを適切に用いることの重要性を実体験する。また、複数のかっこを入れ子にした場合の評価順序についても扱い、誤った数式記述によって計算がずれる例を示す。こうした練習を通して、かっこを活用することが正しい演算結果を導くために不可欠であることを理解させる。
③  数式を作成する際、セルに直接数値を入力するのではなく、セル参照を用いることによって柔軟性の高い表を作成できる。セル参照を用いた場合、元データを修正すれば自動的に計算結果が更新されるため、再計算や修正が容易となり、実務における効率性が大幅に向上する。例えば「=A1+B1」と入力すると、A1とB1の内容を自動的に合算し、値を変更すると即座に結果に反映される。授業では、いくつかのセル参照を利用した数式を実際に作成し、その挙動を確認する。さらに、複数セルを用いた表全体の計算例を通じて、セル参照を駆使することがExcelの強みであることを体験する。演習を通じて、単なる計算式の入力ではなく「動的に変化する数式」を作成できるようになることを目標とする。
キーワード ① 数式 ② 演算子 ③ かっこ ④ セル参照 ⑤ 計算順序
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelにおける数式の作成方法、四則演算の基本、かっこの使い方、セル参照の仕組みを学習した。復習にあたっては、まず数式入力の最初に「=」を記入する習慣を定着させることが重要である。「=」を忘れるとExcelは文字列として認識してしまうため、演算が行われないことを再確認する必要がある。さらに、加算・減算・乗算・除算の演算子を使った基本式をいくつか入力し、それぞれの計算が正しく実行されるかを確認する。加えて、かっこの使い方に注目し、かっこを省略した場合と使用した場合の結果の違いを実機で比較することで、計算順序の理解を深める。セル参照については、セルの値を変更することで結果が自動更新される仕組みを繰り返し体験し、Excelの動的計算の利点を体感することが望ましい。

◆次コマの予習
 第6回では、比較演算子や文字列演算子といったより多様な演算処理を学ぶ予定である。これらは論理値(TRUE/FALSE)を返す処理や文字列の結合などに用いられ、実務的な応用範囲が広い。予習としては、教科書(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.90–97)に目を通し、代表的な比較演算子(=、>、<、≧、≦、≠)の意味と、文字列演算子「&」の働きを確認しておくとよい。可能であれば、簡単な比較式(例:=5>3、=A1=10)や文字列結合式(例:="山田"&"太郎")を試してみることで、次回の学習内容を事前に体感しておくと理解がスムーズになる。

6 数式の作成Ⅱ:比較演算子と文字列演算子の活用 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第6回目の授業は、Excelの数式作成における応用的な演算子操作を学ぶ回であり、演算処理の幅を広げる重要なステップとなる。本コマでは、比較演算子(=、>、<、≧、≦、≠)と文字列演算子(&)の使い方を理解し、それぞれの戻り値(論理値、結合結果)の特性を実機演習を通じて体験的に修得する。これらの演算子は今後、関数(特に論理関数)と組み合わせて使用する際の基礎となるものであり、後半の授業展開に直結する技術である。

◆コマ主題細目①
・第6回テキスト「数式の作成Ⅱ」 第1節「比較演算子の意味と使用法」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.90–93

◆コマ主題細目②
・第6回テキスト「数式の作成Ⅱ」 第2節「文字列演算子の使い方」
・同上、pp.94–95

◆コマ主題細目③
・第6回テキスト「数式の作成Ⅱ」 第3節「比較・文字列演算子の演習」
・同上、pp.96–97
コマ主題細目 ① 比較演算子の意味と論理値の返却 ② 文字列演算子の意味と使用場面 ③ 比較演算子・文字列演算子の演習
細目レベル ①  Excelでは、二つの数値やセルの値を比較し、その結果を論理値「TRUE(真)」または「FALSE(偽)」として返すために比較演算子を使用する。代表的な比較演算子には、「=(等しい)」「>(より大きい)」「<(より小さい)」「≧(以上)」「≦(以下)」「≠(等しくない)」がある。これらの演算子は、if関数や条件付き書式と組み合わせることで大きな力を発揮し、実務における判定やデータ分類に活用される。授業では、まず単純な数式(例:=5>3、=A1=10)を作成し、意図したとおりに論理値が返ってくるかを確認する。さらに、数値データだけでなく日付や文字列の比較を行い、どのような結果が得られるかを実演する。こうした比較式を理解することにより、Excelが持つ「条件に応じて判定する力」の基盤を学び、今後の関数利用に繋げる。
②  文字列演算子「&(アンパサンド)」は、複数のセルに入力された文字列やデータを結合してひとつの文字列として表示するために用いられる。例えば「姓」と「名」の列を結合して「氏名」を表示したり、住所の都道府県・市区町村・番地を結合して完全な住所を作成したりする場面で役立つ。授業では、=A2&B2 のように単純に結合する方法に加えて、間に空白や記号を加える方法(=A2&" "&B2)も紹介し、実務での表現力を高める方法を解説する。また、数値と文字列を結合することで「100円」「10点」などの表現を作る演習も行い、実際のビジネス文書やレポートに応用できる実践的スキルを養う。こうした練習を通じて、単なる数値や文字列の集まりを「意味のある表現」に変換する技術を体験する。
③  授業後半では、比較演算子および文字列演算子を組み合わせた演習課題に取り組む。比較演算子では、複数の条件を設定し、正しい論理値が返るかを確認することで、条件分岐の基礎を体験する。文字列演算子では、氏名や住所の結合だけでなく、数値と文字列を混在させた「○○点」「△△円」といった表記を作成し、見やすい形で情報を整える練習を行う。これらの演習を通じて、セルの内容を単に扱うのではなく「比較」「結合」によって再構成する操作を習得する。さらに、こうした技術が今後のif関数や条件分岐を伴う関数処理に直結することを理解し、次回以降の学習に備える。
キーワード ① 比較演算子 ② 論理値 ③ TRUE/FALSE ④ 文字列演算子 ⑤ アンパサンド(&)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、比較演算子と文字列演算子という、Excelの数式において基本でありながら強力な演算処理を学んだ。復習にあたっては、まず比較演算子を用いた単純な数式(例:=5>3、=A1<10)を複数作成し、それぞれが意図したとおりにTRUEまたはFALSEを返すことを確認することが大切である。特に「=」と「≠」の違い、「≧」「≦」の扱いなどは混乱しやすいため、例題を繰り返して整理しておくとよい。また、文字列演算子「&」については、姓と名を結合する例に加え、空白や記号を含めたバリエーション(例:=A2&"さん"、=B2&"円")を試すことで、実際の業務に近い形で応用できることを確認する。さらに、数値と文字列を結合する練習も行い、文字列化によってどのような表現が可能になるかを体感しておくと理解が深まる。

◆次コマの予習
 第7回では、今回扱った比較演算子・文字列演算子を含む数式の再確認を行ったうえで、新しく「オートフィル」機能を学ぶ。オートフィルは、同一パターンの数式やデータを効率的に展開するための重要な機能である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.98–107)に目を通し、数式がコピーされた際にセル参照がどのように変化するのか、またオートフィルによって入力作業がどのように省力化されるのかを確認しておくとよい。可能であれば、自分で簡単な加算式や文字列結合式を作成し、それを複数セルにコピー・展開して挙動を観察しておくと、次回の理解が一層スムーズになる。

7 数式の作成Ⅲ:文字列演算子とオートフィル 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第7回目の授業では、前回に引き続き数式の作成技術を扱う。これまで学修した算術演算子・比較演算子に加えて、本コマでは文字列演算子「&(アンパサンド)」の使用方法を習得する。また、同一構造の数式を効率よく展開する操作として、Excelの自動入力機能「オートフィル」の性質と応用についても学ぶ。これらの内容は、関数の構成や複雑な集計処理に進む前提知識となるため、実機操作を通じて確実な理解と操作定着を図る。

◆コマ主題細目①
・第7回テキスト「数式の作成Ⅲ」 第1節「前回の復習とセル参照の確認」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.80–89

◆コマ主題細目②
・第7回テキスト「数式の作成Ⅲ」 第2節「文字列演算子の使い方」
・同上、pp.94–95
コマ主題細目 ① 前回の復習とセル参照を含む数式の再確認 ② 文字列演算子(&)による結合 ③ オートフィルの仕組みと数式のコピー展開
細目レベル ①  第6回で学んだ比較演算子やセル参照の知識は、Excelにおける数式作成の基礎を成すものであり、以降の学習内容の前提となる。授業冒頭では、これらの復習を行い、論理値(TRUE/FALSE)の返却結果やセル参照を含む数式がどのように動作するのかを再確認する。特に、セル参照を利用することで、元のデータを変更すると計算結果が自動更新されるというExcelの動的処理の仕組みを体験的に理解することが重要である。さらに、比較演算子と文字列演算子を組み合わせた数式を再度扱い、条件判定や文字列結合が意図どおりに動作することを確認し、演算子の基礎知識を確実に定着させる。こうした整理を経ることで、次の新しい学習にスムーズに入れるよう基盤を固める。
②  文字列演算子「&(アンパサンド)」は、複数セルに入力された文字列を結合して新しい文言を作り出す操作であり、実務的にも頻繁に使われる。授業では、氏名を結合して「フルネーム」を作成する例や、住所を結合して「郵送先住所」を整える例など、身近かつ実践的な事例を題材とする。また、結合の際に空白や句読点、記号などを適切に挟む方法を扱い、ただ連結するだけでなく、整形された見やすい文字列を作る技術を学ぶ。例えば「=A2&" "&B2」によって姓と名の間に空白を入れる方法や、「=C2&"円"」で数値に単位を付与する方法を実機で体験し、実務でよくある形式を再現する。これらを通じて、文字列演算子が持つ汎用性と応用範囲の広さを実感させる。
③  Excelのワークシート関数のなかでも使用頻度がとくに高い統計関数のオートフィルは、数式やデータを複数セルに効率よく展開するための重要な機能である。授業では、セル右下のフィルハンドルをドラッグして数式をコピーすると、参照セルが自動的に変化する仕組みを確認する。これにより、大規模な表でも短時間で数式を展開できることを体験する。また、数式だけでなく書式もコピーされてしまう場合の対処法や、計算結果だけを展開する「値のみ貼り付け」の方法なども紹介し、場面に応じた操作選択ができるようにする。さらに、複数行・列にわたる数式展開の実例を用い、オートフィルの自動調整が正しく働く場合と、意図せず誤った参照に変わる場合の違いを比較する。これにより、オートフィルを単なる作業効率化の機能としてではなく、数式構造を理解して活用すべき仕組みとして捉えられるようにする。
キーワード ① 文字列演算子 ② アンパサンド(&) ③ セル結合 ④ オートフィル ⑤ 値貼り付け
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、文字列演算子「&」による文字列結合と、オートフィルを用いた数式のコピー展開を中心に学んだ。復習にあたっては、まず氏名や住所の結合演習を繰り返し行い、空白や記号を適切に挟む方法を確認する。数値と文字列を結合して「○○円」「△△点」と表示させる演習も再度実施し、業務やレポートでの実用性を意識した練習を重ねることが重要である。次に、オートフィル機能を使って数式を展開し、セル参照が自動的にどのように変化するかを数式バーで確認する。意図しない結果になった場合の原因を特定できるように、複数パターンのオートフィル展開を試すとよい。また、コピー時に書式が不要に複製されてしまった場合や、値だけを残したい場合には「値のみ貼り付け」を利用するなど、適切な操作を選ぶ練習もしておくと実務力の定着につながる。

◆次コマの予習
 第8回では、数式と関数の応用例を扱う。特に「形式を選択して貼り付け」の使い分けや、ワークシート単位でのコピー・移動・削除といった操作がテーマとなる。予習の段階では、これまで作成した簡単な数式表を用意し、「コピー&貼り付け」操作を実際に試してみるとよい。単純な貼り付けと、値や数式、書式のみを貼り付けた場合で結果がどのように変わるかを確認しておくと、次回の授業でスムーズに理解できる。また、ワークシートを複製して別の場所に保存する操作や、不要なシートを削除する操作を試し、複数シートを整理・管理する作業のイメージを持っておくことが望ましい。こうした準備をしておくことで、授業内の演習が一層実践的かつ理解しやすくなる。

8 表と数式の作成演習Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第8回目の授業では、これまでに学修した一連の操作(データの入力、数式の作成、セルの書式設定など)を復習しながら、表作成を効率的かつ正確に行う実践力を養う。さらに本コマでは、「形式を選択して貼り付け」の詳細な使い分け、およびワークシート単位での操作(複製・移動・削除)について学ぶ。これらは複雑な表の編集や資料の整理・共有に不可欠なスキルであり、Excelの中級操作への橋渡しとなる。

◆コマ主題細目①
・第8回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第1節「形式を選択して貼り付け」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.250–251

◆コマ主題細目②
・第8回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第2節「ワークシートのコピーと管理」
・同上、pp.252–259

◆コマ主題細目③
・第8回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第3節「数式演習」
・同上、pp.70–89, 126–149
・第7回テキスト「数式の作成Ⅲ」 第3節「オートフィルによる数式の展開」
・同上、pp.86–87
コマ主題細目 ① 形式を選択して貼り付けの使い分け ② ワークシートのコピー・移動・削除 ③ 数式作成に関する演習問題
細目レベル ①  Excelには、通常のコピー&貼り付けに加えて「形式を選択して貼り付け」という高度な機能が備わっており、場面に応じて必要な要素だけを転写できる。この機能では、数式だけを貼り付けたい場合、値だけを保持したい場合、あるいはセルの書式だけを他のセルに適用したい場合など、きわめて柔軟な操作が可能である。授業では、それぞれの貼り付け方法を具体的に比較し、同じデータを異なる形式で貼り付けたときにセルの表示や挙動がどのように変わるかを実機で体験する。さらに、リンクされたデータの貼り付けや、四則演算と組み合わせた特殊な使い方なども紹介し、単なるコピー操作を超えた応用力を身につける。これにより、実務で求められる「必要な部分だけを正確に転写する」スキルを修得し、データ処理の効率性を大きく向上させることを目指す。
②  これまでの授業では、主にセル単位での操作を中心に学んできたが、本回ではワークシート全体に対する操作方法を扱う。具体的には、ワークシートのコピー・移動・名称変更・削除といった基本操作を習得することで、複数の表を効率よく管理できるようにする。授業では、ひとつのブック内に複数のシートを配置し、練習用・本番用・保存用などの用途に応じて整理する手順を演習する。また、右クリックメニューやタブのドラッグ操作を利用してシートを素早く移動させる方法、誤操作によるデータ消失を防ぐための注意点なども学ぶ。これらのスキルを修得することで、実務的な資料管理や複数人での共同作業においても柔軟に対応できる力を養う。
③  第1回から第7回までに学習した内容(データ入力、セルの書式設定、数式作成、演算子や関数の基礎)を統合的に活用する演習を実施する。演習では、与えられた課題に沿って表を完成させる形式をとり、必要に応じて「形式を選択して貼り付け」や「ワークシートの複製・整理」を行いながら表を仕上げる。これにより、複数の機能を組み合わせて実用的な成果物を完成させる練習を行うことができる。また、授業中の演習では、貼り付け操作の種類やシート管理の操作を間違えると意図しない結果となることがあるため、その原因を明確にして修正方法を習得することを重視する。こうした総合演習を通じて、これまでの学習内容がどのように結びつき、実際の業務でどのように活用されるのかを体感させることを目標とする。
キーワード ① 形式を選択して貼り付け ② 値貼り付け ③ 数式貼り付け ④ ワークシート複製 ⑤ 練習課題
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、形式を選択して貼り付ける操作と、ワークシート単位の操作(複製・移動・削除)について学んだ。復習にあたっては、まず「数式のみ」「値のみ」「書式のみ」「リンク貼り付け」など、異なる貼り付け方法を実際に試し、それぞれがセルにどのような結果をもたらすかを確認しておくことが大切である。特に「値のみ貼り付け」と「数式のみ貼り付け」の違いを理解することで、誤った処理を防ぎ効率的なデータ整理が可能になる。また、ワークシートのコピーや名称変更を実機で繰り返し行い、シート構造を整理するスキルを確実に定着させる。誤ってシートを削除してしまった場合に元に戻す方法や、誤操作を防ぐための注意点についても確認し、実務的な資料管理能力を高めることを意識して復習する。

◆次コマの予習
 第9回では、Excelにおける代表的なワークシート関数(SUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAX)を学ぶ。これらの関数は日常的に使用頻度が高く、集計処理の基盤となる重要なスキルである。予習の段階では、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.98–107)を読み、関数の構造(=関数名(引数))や引数・戻り値といった基本概念を整理しておくとよい。また、自分で簡単なデータを入力し、=SUM(A1:A5)、=AVERAGE(B1:B10) などの関数を試してみると、授業内容の理解が一層スムーズになる。さらに、COUNTとCOUNTAの違いを予習段階で意識しておくことで、授業での学習がより深まり、関数の使い分けを効果的に習得できる。

9 ワークシート関数の概要 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第9回目の授業では、これまでに学修した数式作成の基礎に加えて、Excelの計算機能の中核となる「ワークシート関数」について、その基本的な構造と仕組みを理解することを目的とする。特に、日常業務でも利用頻度の高い代表的な集計関数(SUM, AVERAGE, COUNT, COUNTA, MIN, MAX)の用途と記述方法を学び、関数ごとの仕様の違いや引数・戻り値の関係を実例とともに体得する。

◆コマ主題細目①
・第9回テキスト「ワークシート関数の概要」 第1節「ワークシート関数の構造と仕様」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、2022、pp.98–101

◆コマ主題細目②
・第9回テキスト「ワークシート関数の概要」 第2節「引数と戻り値」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.46, 102–103
コマ主題細目 ① ワークシート関数の構造と仕様 ② 引数・戻り値と関数の分類 ③ 集計に用いる代表的な関数の用途と演習
細目レベル ①  Excelのワークシート関数は、日常的な作表や集計作業を効率化するうえで欠かせない存在であり、数式を自分で記述するよりも簡単かつ正確に計算を行うことができる。本授業では、まず関数の基本的な構造を確認する。関数は「=関数名(引数)」という形式で記述され、関数名は処理の種類を表し、引数は処理対象となる範囲や値を指定する。例えば「=SUM(A1:A10)」はA1からA10までの合計を求める式であり、括弧内に範囲や値を入れることが必須である。また、関数と演算子を組み合わせて使用することも可能であり、=SUM(A1:A10)/10 のように複雑な数式を簡潔に書くことができる。授業では、これらの基本構造を具体例で確認し、手作業での数式作成と比較することで、関数を利用するメリットを理解する。
②  次に、関数の仕組みをより深く理解するために、「引数(argument)」と「戻り値(return value)」の概念を学ぶ。引数とは関数に与える入力情報であり、戻り値は計算の結果として返される値である。この関係を意識することで、関数の仕組みが単なる暗記にとどまらず、論理的に理解できるようになる。また、Excelには数百種類の関数が存在し、大きく数学関数・統計関数・文字列関数・論理関数などに分類される。授業ではその一部を紹介し、今後扱う関数群の全体像をつかむ。実機操作では、関数を入力してEnterを押すと、セルに戻り値が表示される仕組みを体験し、関数の基本動作を確実に理解できるようにする。
③  代表的な集計関数として、SUM(合計)、AVERAGE(平均)、COUNT(数値の個数)、COUNTA(空白以外のセル数)、MIN(最小値)、MAX(最大値)を取り上げる。これらは日常的な業務や学習において最も利用頻度が高い関数であり、Excelを使ううえで必ず習得しておくべき基本スキルである。授業では、各関数の構文や用途を実際のデータで試し、どのような結果が返るのかを体験する。特にCOUNTとCOUNTAの違いについては混乱しやすいため、数値データと文字列データを含む表を例に、両者の戻り値の違いを比較検討する。また、これらの関数を組み合わせて使うことで、より高度な集計処理が可能になることを示し、次回以降の応用学習への橋渡しとする。
キーワード ① ワークシート関数 ② 引数 ③ 戻り値 ④ 統計関数 ⑤ 集計
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelにおける関数の基本的な構造(関数名・括弧・引数)と、代表的な集計関数(SUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAX)の仕様を学習した。復習にあたっては、まず各関数の記述形式を正しく理解し、サンプルデータを使って再度入力・実行してみることが重要である。特にCOUNTとCOUNTAの違いはつまずきやすいため、数値と文字列を混在させたデータを用意し、両者の結果を比較しながら整理しておくことが望ましい。また、SUMやAVERAGEについては、範囲指定の仕方によって結果が変わるため、範囲を広げたり縮めたりしながら挙動を確認しておくとよい。MINとMAXについても、極端な値が含まれるデータを用いて結果を確かめることで、関数の正確性を実感できる。こうした復習を通じて、集計関数の基本的な使い分けを定着させることを目指す。

◆次コマの予習
 第10回では「相対参照と絶対参照」の違いを扱う。これは、関数や数式をコピーして展開する際に参照範囲がどのように変化するかを理解するための重要なテーマである。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.86–93)を読み、相対参照(例:A1)と絶対参照(例:$A$1)の表記の違いを確認しておくことが推奨される。さらに、簡単な数式を作成し、セルをコピーして別の場所に貼り付けたときに参照範囲がどのように変化するのかを自分で試してみると理解が深まる。可能であれば、相対参照・絶対参照・複合参照の3種類を比較し、どのような場面で使い分けるべきかを整理しておくと、次回の授業での理解が一層スムーズになる。

10 相対参照と絶対参照 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第10回目の授業では、Excelの数式におけるセル参照の働きと、その参照形式による違い(相対参照・絶対参照)を学修する。数式を他のセルにコピー・貼り付ける際、セル参照が意図せぬ形で変化し、演算結果に誤りが生じることがある。本コマでは、セル参照のズレを制御する「相対参照」と「絶対参照」の概念を明確にし、オートフィルとの関係性も含めて実機操作により理解を深める。特に、割合の計算など参照セルの固定が必要な場面で、絶対参照の重要性を実感できる演習を通して、応用的な数式作成の基盤を整える。

◆コマ主題細目①
・第10回テキスト「相対参照と絶対参照」 第1節「関数の再演習」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.46, 102–112

◆コマ主題細目②
・第10回テキスト「相対参照と絶対参照」 第2節「割合の意味と数式」

◆コマ主題細目③
・第10回テキスト「相対参照と絶対参照」 第3節「相対参照と絶対参照の違い」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.86–93
コマ主題細目 ① ワークシート関数の再演習 ② 割合の意味と計算方法 ③ 相対参照と絶対参照の違いと使い分け
細目レベル ①  これまでに学習してきたSUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAXといった基本的な関数の構文や引数の意味を改めて振り返り、表計算における基礎力を確認する。これらの関数は単独でも強力なツールであるが、複数のセルにわたって計算する場面では参照方法が重要となる。授業では、これらの関数を使った数式を再入力し、正しく計算が行われているかを確認する演習を行う。特に、関数の適用範囲を誤って指定すると計算結果が大きく変わるため、範囲選択の正確さと戻り値の確認が重要である。さらに、関数を組み合わせて使用した場合の挙動にも触れ、これまで学んだ内容を整理するとともに、次に学ぶ「セル参照」の理解につなげる。
②  割合を求める計算は、実務や学習の中で頻繁に登場する重要な演算である。割合とは、ある値を基準値で割ることで求められる指標であり、Excelでは除算演算子「/」を用いて表現する。授業では、例えば「売上 ÷ 目標値」で達成率を求めるなど、具体的な場面を想定した課題を扱う。このとき問題となるのが、オートフィルによって数式を展開した際に、基準値の参照先がずれてしまい、意図しない結果になることである。授業では、この誤りを実際に体験し、その原因を理解することで、セル参照を適切に制御する必要性を実感する。さらに、割合をパーセント形式で表示する練習も行い、計算結果を視覚的に分かりやすく整える方法を学ぶ。
③  Excelのセル参照には「相対参照」「絶対参照」「複合参照」の3種類が存在するが、本授業では特に基本となる相対参照と絶対参照を重点的に扱う。相対参照では、数式をコピーすると参照セルの位置が相対的に変化するのに対し、絶対参照では「$」記号を付けることで参照位置を固定することができる。授業では「=A1*$B$1」といった数式を入力し、オートフィルで展開したときに相対参照部分だけが変化し、絶対参照部分は固定される仕組みを体験する。また、行または列のみを固定する「複合参照」についても紹介し、どのような場面で使い分けるべきかを具体的に学ぶ。演習では、売上の割合計算や、一定の基準をもとにした得点率の算出を課題とし、相対参照と絶対参照を正しく使い分けられるように練習を重ねる。これにより、応用的な数式作成の基盤を整えることを目的とする。
キーワード ① 割合 ② セル参照 ③ 相対参照 ④ 絶対参照 ⑤ オートフィル
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、セル参照の仕組みと、その違いが数式に与える影響について学習した。復習にあたっては、まず相対参照と絶対参照の基本的な違いを整理することが重要である。実際にオートフィルを用いて数式を展開し、数式バーで参照先がどのように変化しているかを観察すると理解が深まる。相対参照では数式をコピーすると参照セルが自動的に移動するのに対し、絶対参照では「$」記号を付けることで位置が固定される。この違いを確認するために、「=$A$1*B2」や「=A2/$B$1」といった例を繰り返し入力し、結果が正しく計算されるかを確かめておくことが望ましい。また、割合計算を通じて「絶対参照がなければ誤った結果になる」状況を体験し、参照方法を選択する判断力を養う。

◆次コマの予習
 第11回では、順位を求めるRANK.EQ関数を扱う。これは、データの中で指定された数値の順位を求めるための関数であり、絶対参照を正しく使いこなすことが不可欠である。予習としては、参考文献(羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、p.121)を読み、RANK.EQ関数の引数(値・範囲・順序)の意味を確認しておくとよい。加えて、簡単な数列を作成し、「=RANK.EQ(A2,$A$2:$A$10,0)」のような式を実際に入力してみると、授業内での理解がスムーズになる。さらに、同順位が存在する場合の挙動についても確認しておくと、次回の授業内容が一層理解しやすくなる。

11 順位を求めるワークシート関数 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第11回目の授業では、前回学修した相対参照と絶対参照の知識を踏まえ、順位を求めるためのワークシート関数 RANK.EQ を習得する。RANK.EQ 関数は、指定された数値の順位を、指定されたデータ範囲内で求める関数であり、データ分析や成績処理において頻出する。本コマではこの関数の用途・構文・引数を理解するとともに、絶対参照を適切に活用して正しい数式を構築する技術を身につける。

◆コマ主題細目①
・第11回テキスト「順位を求めるワークシート関数」 第1節「相対参照・絶対参照の復習」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、2022、pp.86–93

◆コマ主題細目②
・第11回テキスト「順位を求めるワークシート関数」 第2節「RANK.EQ関数の用途と構文」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.121

◆コマ主題細目③
・第11回テキスト「順位を求めるワークシート関数」 第3節「RANK.EQ関数の問題演習」
・同上、p.121
コマ主題細目 ① 相対参照・絶対参照の復習と演習 ② RANK.EQ 関数の用途・仕様・構文 ③ RANK.EQ 関数を用いた問題演習
細目レベル ①  前回学習した相対参照と絶対参照の知識は、Excelで複数のセル範囲を対象にした計算を行う際に極めて重要である。授業冒頭では、オートフィルによる数式展開と組み合わせながら、相対参照と絶対参照の違いを改めて確認する。例えば、基準となるセルの位置を絶対参照で固定しないと、数式をコピーしたときに参照範囲が意図せずずれて誤った結果を導くことがある。簡単な表を用いて、参照形式の違いが演算結果にどのように影響するのかを比較し、実務で参照方法を適切に選択することの重要性を体感させる。これにより、次に学習するRANK.EQ関数に必要な前提知識を補強する。
②  RANK.EQ関数は、指定した数値がデータ範囲内で第何位に位置するかを求める関数であり、成績処理や売上データの順位付けなど、実務や学習で頻繁に利用される。関数の構文は「=RANK.EQ(数値, 範囲, [順序])」であり、引数は「対象となる値」「比較する範囲」「昇順か降順かを指定する順序」の3つで構成される。授業では、まず単純な例として、テストの得点データから各生徒の順位を求める演習を行う。その際、参照範囲を絶対参照にしなければ、オートフィルによる数式展開で範囲がずれて誤った順位が算出されることを確認する。また、昇順・降順の違いや、同じ値が存在する場合に同順位として扱われる仕様についても実例を通して理解を深める。
③  授業後半では、RANK.EQ関数を使った応用的な問題に取り組む。例えば「合計点をもとにした順位」「平均点に基づく順位」「成績上位者を判定して報奨対象を決める」など、実務を想定した演習課題を扱う。これらの演習を通じて、関数構文の正確な記述に加えて、絶対参照の使い方やセル範囲の指定方法を実践的に学ぶ。さらに、順位をもとに条件付き書式を適用して上位者を強調表示するなど、RANK.EQ関数と他の機能を組み合わせた応用事例も紹介する。こうした実践的な演習によって、単なる関数の使い方にとどまらず、業務やレポートで役立つ「順位づけの仕組み」を体系的に理解することを目指す。
キーワード ① 順位 ② RANK.EQ関数 ③ 絶対参照 ④ 引数 ⑤ 戻り値
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、RANK.EQ関数の構文と仕組みを学び、順位を求める演習を行った。復習にあたっては、まず関数の引数(数値・範囲・順序)の役割を整理し、サンプルデータを用いて改めて数式を作成してみることが重要である。特に参照範囲を絶対参照に指定しないと、数式をコピーした際に範囲がずれて誤判定が生じるため、この点を重点的に確認しておく必要がある。また、昇順(小さい値から順に並べる)と降順(大きい値から順に並べる)の違いを比較し、実際に異なる結果が得られることを体験しておくと理解が深まる。さらに、同順位が発生する場合の扱いについても整理し、同点者が複数いるときに順位がどのように表示されるかを確認する。

◆次コマの予習
 第12回では、これまでに学習した関数(SUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAX、RANK.EQ)を用いた総合演習を行う予定である。予習段階では、これら7種類の関数の構文や使い方を再度整理し、複数の関数を組み合わせて使う練習をしておくとよい。例えば、合計点の順位を求める際にSUM関数とRANK.EQ関数を組み合わせる、平均点を求める際にAVERAGEとRANK.EQを併用するといった応用的な数式を試してみると、授業での理解が一層スムーズになる。また、参考文献(『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、p.121 など)を参照し、RANK.EQ関数以外の代表的な関数も一通り確認しておくことが望ましい。

12 表と数式の作成演習Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第12回目の授業では、これまでに学修した内容(SUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAX、RANK.EQ関数)に関する総合的な演習を通して、関数の仕様、構文、参照方法の理解度を確認するとともに、複数関数の組み合わせ、条件付きの並べ替えや抽出操作を含むより実践的な作業力を養う。さらに、Excelのデータ管理に欠かせない「検索・置換」機能を活用したデータ編集の効率化も学ぶ。これらを通じて、表と数式を用いたデータ処理技術の総合的理解を深める。

◆コマ主題細目①
・第12回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第1節「ワークシート関数に関する演習」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.46, 102–106, 112, 121

◆コマ主題細目②
・第12回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第2節「書式設定に関する演習」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、2022、pp.126–157

◆コマ主題細目③
・第12回テキスト「表と数式の作成演習Ⅱ」 第3節「検索・置換と並べ替えの演習」
・同上、pp.228–231
コマ主題細目 ① ワークシート関数の実践演習 ② 書式設定に関する問題演習 ③ 検索・置換、並べ替えに関する操作演習
細目レベル ①  これまでに学習した代表的な7つの関数(SUM、AVERAGE、COUNT、COUNTA、MIN、MAX、RANK.EQ)を総合的に活用する演習を行う。単体での使用に慣れるだけでなく、複数の関数を組み合わせて課題に対応する力を養うことが狙いである。授業では、あらかじめ用意されたデータ表に対し、部分ごとの合計や平均を求めたり、順位付けを行ったりする実践的な課題を扱う。例えば「売上の合計と平均を計算し、順位を付ける」「試験結果の最小点・最大点を抽出する」といったケースを演習する。ここでは、参照範囲の選び方や絶対参照の使い方を誤ると計算結果が崩れるため、関数入力の精度と確認作業の重要性を強調する。また、演習を通じて関数の戻り値がどのように表に反映されるかを再確認し、集計処理の正確さと効率性を体験的に理解する。
②  集計や数式の作成に加えて、表全体の外観を整えることも演習課題に含める。具体的には、セルの表示形式を数値・パーセンテージ・日付などに切り替える操作、フォントや背景色の調整、罫線やセル結合を利用したレイアウト整備などを行い、実際の資料として通用する完成度を意識する。また、列幅や行高の調整、文字列の折り返しやセル内改行なども併せて練習し、視認性の高い表を仕上げるスキルを身につける。これらの外観調整操作は単なる装飾ではなく、表を読みやすくし、誤解を避けるために不可欠である。授業では、印刷プレビューを利用して、外観の違いが情報伝達にどのように影響するかも確認する。
③  さらに、Excelの「検索・置換」機能と「並べ替え」機能を組み合わせたデータ処理演習を行う。検索・置換機能では、特定の文字や数値を一括で修正する方法を実際に操作し、誤入力や大量データの修正に有効であることを理解する。並べ替え機能では、昇順・降順による単純な並べ替えだけでなく、複数の列を基準とした並べ替えを行い、データを意味のある順序に整理する方法を学ぶ。例えば「クラス別・得点順に並べ替える」「部署別・支出額順に整列する」といった実務的な課題を扱う。加えて、空白セルや特殊文字が含まれる場合にどのような影響があるかも確認し、注意点を共有する。これらの演習を通じて、単なる数式演算にとどまらず、データ全体を管理・編集する力を育成する。
キーワード ① ワークシート関数 ② 表示形式 ③ 検索と置換 ④ 並べ替え ⑤ 視認性の向上
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、7つの基本関数を統合的に活用し、表全体の集計・整形・順位付けを行う実践的な演習を体験した。復習にあたっては、各関数の構文や用途を再度整理し、サンプルデータを用いて複数の関数を組み合わせた数式を作成してみることが望ましい。特に、RANK.EQ関数を使う際には参照範囲を絶対参照で指定する必要があるため、誤った範囲指定によって順位がずれるケースを再現し、修正方法を確認しておくとよい。また、外観調整については、数値の表示形式やフォント設定、罫線の使い方などを復習し、表の見た目と内容が一致して分かりやすい状態に整える練習を繰り返すことが重要である。さらに、検索・置換や並べ替えについても、昇順・降順や複数列の基準を用いた並べ替えを実際に操作し、どのようにデータが整理されるかを確認しておく。

◆次コマの予習
 第13回では、新しいテーマとして「条件処理を行う関数」、特にIF関数を扱う予定である。これは、条件に応じて異なる処理結果を返す強力な関数であり、Excelの応用範囲を大きく広げる基礎となる。予習としては、参考文献(技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』2022、pp.114–115)を参照し、IF関数の構文「=IF(条件, 真の場合の値, 偽の場合の値)」を確認しておくことが望ましい。簡単な例として「=IF(A1>=60, "合格", "不合格")」を自分で入力してみると、条件判定によって返される値が変わる仕組みを体験できる。こうした事前準備を行うことで、授業内での理解がよりスムーズになり、IF関数の学習を効率的に進められる。

13 条件処理を行うワークシート関数Ⅰ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
第13回目の授業では、これまでに学修してきた集計・順位付けといった基本的な処理に加えて、条件に応じて結果を分岐させる処理を行う「論理関数」のうち、IF 関数を中心に学修を進める。IF 関数は実務における意思決定やデータ分類に欠かせない機能であり、Excelでの条件処理の基本となる。本コマでは、IF 関数の構文や仕様を理解し、具体的な使用例を通してその利用方法を習得する。

◆コマ主題細目①
・第13回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅰ」 第1節「IF関数の概要と構文」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.114–115
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.212

◆コマ主題細目②
・第13回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅰ」 第2節「IF関数の構文と戻り値」
・同上

◆コマ主題細目③
・第13回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅰ」 第3節「演習課題」
・同上
コマ主題細目 ① IF 関数の構造と基本的な働き ② 条件式と戻り値のパターン整理 ③ 実機による IF 関数の練習問題
細目レベル ①  IF関数は、Excelにおける条件処理の基礎を担う重要な関数であり、条件式の判定結果に応じて異なる処理を行うことができる。構文は「=IF(条件, 真の場合の値, 偽の場合の値)」という形式をとり、条件が成立すれば真の値を返し、成立しなければ偽の値を返す。最も単純な例として「得点が60点以上なら合格、未満なら不合格」という判定を行う場合、=IF(A2>=60,"合格","不合格") という式を用いることができる。授業では、このような実例を用いて構文の書き方と引数の順序を丁寧に確認し、比較演算子(>=、<、=など)と組み合わせて条件を記述する基本技術を習得する。また、IF関数の考え方は、条件分岐処理を行うプログラミングの基礎と共通しているため、Excelを超えて情報処理の一般的な論理思考力を養うきっかけにもなる。
②  IF関数の戻り値は、単なる文字列に限らず、数値や数式を指定することも可能である。例えば「売上が一定額を超えた場合は10,000円の報奨金を支給する」あるいは「条件を満たした場合に別の数式を実行して値を返す」といった高度な処理も表現できる。授業では、複数のパターンを提示し、「数値を返す場合」「文字列を返す場合」「数式を返す場合」の違いを比較しながら、それぞれの活用方法を整理する。これにより、IF関数が単純な「合否判定」にとどまらず、実務で必要とされる複雑な処理にも応用できる汎用性の高い関数であることを理解させる。また、条件式の誤記や引数の並べ替えミスがどのような誤動作につながるのかを実際に体験し、正しい構文を意識する重要性を強調する。
③  授業後半では、実機を用いた演習課題に取り組む。課題には「合否判定」「割引の適用」「報奨金額の算出」など複数の事例を用意し、条件式を工夫しながらIF関数を実際に使って解決する練習を行う。演習では、関数の引数の記述順序や比較演算子の扱いに注意し、誤った入力によって意図しない結果が返る場合の修正方法を学ぶ。また、数式バーを活用して構文の正しさを逐一確認する習慣をつけることで、実務におけるミス防止の意識を高める。これらの練習を通じて、単なる条件判定にとどまらず、データを条件に応じて自動的に分類・処理するExcelの強力な機能を体感し、今後の応用関数学習への足がかりとする。
キーワード ① IF関数 ② 条件分岐 ③ 論理値 ④ TRUE/FALSE ⑤ 比較演算子
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、IF関数の基本構文とその多様な使い方について学んだ。復習にあたっては、授業で扱った合否判定(文字列を返す例)、割引計算(数値を返す例)、報奨金算出(数式を返す例)を再度実行し、それぞれが正しく動作するかを確認することが大切である。特に3つの引数(条件、真の場合、偽の場合)の順序を間違えると誤った結果になるため、数式バーを確認しながら修正する習慣をつけるとよい。また、条件式で用いる比較演算子(>=、<、=など)が持つ意味を改めて整理し、同じ条件でも書き方を変えると異なる結果が得られることを実機で確かめる。こうした復習を通じて、IF関数の柔軟性と注意点を体系的に理解することを目指す。

◆次コマの予習
 第14回では、IF関数とAND関数またはOR関数を組み合わせて、複数条件を同時に判定する処理を学ぶ予定である。これは、IF関数を単独で用いるよりも複雑な条件分岐を表現できる強力な方法である。予習としては、AND関数・OR関数の構文(=AND(条件1,条件2,…), =OR(条件1,条件2,…))を確認し、それぞれがどのような論理値を返すのかを整理しておくとよい。例えば「=AND(5>3, 8>6)」がTRUEを返す理由や、「=OR(5<3, 8>6)」がTRUEになる理由を自分で入力して確かめておくと、授業での理解が一層スムーズになる。さらに、IF関数と組み合わせた複数条件処理のイメージを予習段階で持っておくと、次回の演習にスムーズに取り組むことができる。

14 条件処理を行うワークシート関数Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第14回目の授業では、前回学修した IF 関数の知識を土台として、複数条件の判定を行うための論理関数 AND 関数および OR 関数の使い方を扱う。Excelで実務的な条件処理を行ううえで、複数の条件を組み合わせて分岐処理を行う技術は非常に重要であり、IF 関数と AND または OR 関数のネスト(入れ子構造)を正確に構築できるかどうかが、応用関数操作の習得度を左右する。本コマでは、それぞれの関数の仕様・構文・戻り値を理解し、複雑な条件処理を含む数式を実際に作成する技術を習得する。

◆コマ主題細目①
・第14回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅱ」 第1節「AND関数・OR関数の仕様」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.214–215

◆コマ主題細目②
・第14回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅱ」 第2節「IF関数との組み合わせ構文」

◆コマ主題細目③
・第14回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅱ」 第3節「演習課題」
コマ主題細目 ① AND 関数と OR 関数の仕様と戻り値 ② IF 関数との組み合わせ構文 ③ 実機演習による複数条件処理の実装
細目レベル ①  AND関数およびOR関数は、Excelにおける論理関数の代表例であり、複数条件の判定を行う際に不可欠な存在である。AND関数はすべての条件を満たす場合にTRUEを返し、ひとつでも満たさなければFALSEを返す。一方、OR関数は複数条件のうちひとつでも満たせばTRUEとなり、すべて満たさなければFALSEを返す。授業ではまず単独での利用方法を学び、=AND(A1>0, B1<10) のような数式や、=OR(C1="男", C1="女") のような文字列判定の例を通して、論理判定の仕組みを理解する。加えて、条件式が増えると判定がどのように変化するかを演習し、複数条件を扱う際の注意点を体験する。
②  実務においては、AND関数やOR関数を単独で使うことは少なく、多くの場合IF関数と組み合わせて利用する。これにより、複数条件に応じた処理を柔軟に記述できる。授業では、IF関数の第1引数にANDまたはORを組み込み、複雑な条件分岐を表現する方法を学ぶ。例えば「売上が100以上かつ来店回数が10回以上の場合に報奨を与える」といった場合には、=IF(AND(A2>=100, B2>=10), "○", "×") と記述する。同様に、「国語が60点以上または数学が60点以上なら合格」という条件は、=IF(OR(C2>=60, D2>=60), "合格", "不合格") と書ける。授業ではこれらの例をもとに、IFとAND/ORの組み合わせの仕組みを繰り返し演習し、構文の正確な理解を目指す。
③  授業後半では、実際のサンプルデータを用いた応用演習を行い、複数条件を含む数式を自力で構築する練習を行う。課題には、(1)売上と来店頻度を同時に判定する条件、(2)OR関数を使って性別や地域など複数属性のうちひとつでも当てはまれば処理を実行する条件、(3)IF関数と組み合わせて「○×」「数値」「文字列」など適切な値を返す処理、などを含む。演習では、構文エラーやカッコの対応ミスが発生しやすいため、数式バーを使って引数やかっこの対応を確認する習慣を身につける。また、実務でありがちな「複数条件を組み合わせた割引判定」「勤怠状況による評価処理」なども例示し、IF+AND/ORの応用力を実感できるようにする。
キーワード ① AND関数 ② OR関数 ③ IF関数 ④ 論理値 ⑤ 条件のネスト
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、AND関数とOR関数の仕様、そしてIF関数と組み合わせた複数条件処理を学習した。復習にあたっては、まず=AND(A1>0, B1<10)や=OR(C1="男", C1="女")といった基本的な論理式を再度入力し、それぞれが返すTRUE/FALSEの意味を確認しておくとよい。そのうえで、IF関数と組み合わせた演習課題をもう一度実行し、条件がすべて満たされた場合、または一部のみ満たされた場合にどのような結果が返るかを比較することが大切である。特に、カッコの閉じ忘れや引数の記述順序の誤りが原因でエラーが発生しやすいため、数式バーを利用して逐一確認する習慣をつけることが推奨される。また、授業で扱った「売上・来店頻度による判定」や「科目合否判定」の例を復習し、複数条件の仕組みを確実に理解することを目指す。

◆次コマの予習
 第15回では、IF関数を何重にもネストして記述する代わりに、複数条件を簡潔に書けるIFS関数を扱う予定である。IFS関数は複数の条件を順に評価し、最初にTRUEとなった条件に対応する値を返す構文を持つ。予習としては、参考文献(羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、p.216)を確認し、IFS関数の基本的な構造「=IFS(条件1, 値1, 条件2, 値2, …)」を整理しておくとよい。さらに、「得点に応じて評価(A・B・C・D)を返す」といった例を自分で考え、条件と戻り値を組み合わせた数式を下書きしてみることで、次回の授業にスムーズに入れる準備が整う。

15 条件処理を行うワークシート関数Ⅲ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第15回目の授業では、前回までに学修した IF 関数、AND 関数、OR 関数を踏まえ、複数の条件に応じた処理分岐を簡潔に表現できる IFS 関数の使い方を学ぶ。IFS 関数は IF 関数のネスト(入れ子構造)を不要とする構文を持ち、分岐の数が多い場合においても、読みやすく、保守性の高い数式を記述することが可能となる。関数の仕様と構文を理解し、具体的な場面に即した演習問題を通して、実用的な使用法を習得する。

◆コマ主題細目①
・第15回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅲ」 第1節「IFS関数の概要」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.216

◆コマ主題細目②
・第15回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅲ」 第2節「IFS関数の構文と戻り値」
・同上

◆コマ主題細目③
・第15回テキスト「条件処理を行うワークシート関数Ⅲ」 第3節「IFS関数の演習」
・同上
コマ主題細目 ① IFS 関数の概要と用途 ② IFS 関数の構文と戻り値 ③ 実機演習による IFS 関数の利用練習
細目レベル ①  IFS関数は、Excelで複数条件を同時に扱う際に非常に有効な論理関数であり、従来のIF関数を何重にも入れ子構造にして書かなければならなかった複雑な条件式を、簡潔で見やすい形式に置き換えることができる。構文は「=IFS(条件1, 値1, 条件2, 値2, …)」という形で記述され、上から順に条件を評価し、最初にTRUEとなった条件に対応する値を返す。授業では、まずシンプルな例として「得点が90点以上なら優、80点以上なら良、70点以上なら可、それ未満は不可」といった判定をIFS関数で表現する方法を確認する。このように、IFS関数を使うことで可読性が向上し、保守性の高い数式を記述できることを体感する。
②  さらに、IFS関数の実務的な応用例として、売上金額に応じて割引率を変化させる計算や、年齢層に応じて異なる案内メッセージを返す処理などを扱う。これにより、IFS関数が単なる成績判定の道具にとどまらず、ビジネスや日常業務に直結する実用的な機能であることを理解する。また、条件は上から順に評価されるため、記述の順序によって結果が変わる点や、すべての条件がFALSEの場合にエラーが返る点など、構文上の注意点についても具体的に解説する。授業では、エラー回避の方法として「TRUEを最後に記述してデフォルト値を返す」などのテクニックを紹介し、実務で役立つ記述方法を習得することを目指す。
③  授業後半では、実機を用いた演習に取り組み、IFS関数を使って複数条件を処理する課題を解決する。課題には、(1)得点に応じた段階評価を返す式、(2)売上金額に応じた割引率の算出、(3)年齢に応じて「未成年」「成人」「高齢者」と分類する処理などを含む。演習を通じて、IFS関数の構文に慣れるだけでなく、条件の順序設定や範囲指定の誤りによる誤判定を修正する練習を重ねる。また、条件が複数重なる場合にどの条件が優先されるかを意識しながらテストデータで試行し、IFS関数を用いた条件処理の仕組みを深く理解する。こうした実践を通じて、複雑な条件分岐を効率的に処理するExcelの高度な技術を身につけることを目的とする。
キーワード ① IFS関数 ② 条件分岐 ③ 論理関数 ④ ネストの簡略化 ⑤ 戻り値の制御
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、IFS関数を利用して複数条件を簡潔に記述する方法を学んだ。復習にあたっては、まず授業で扱った成績判定や割引率計算の例を再現し、条件の記述順序によって戻り値がどのように変わるかを確認することが大切である。条件を誤った順序で並べると、本来期待する結果が得られないため、上から順に正しい優先順位で記述する必要があることを意識しておく。また、すべての条件がFALSEとなった場合にエラーが返る特性も確認し、最後に「TRUE, 値」を記述することでデフォルトの戻り値を設定できるようにしておく。さらに、サンプルデータを使って条件を増減させ、IFS関数がどのように動作するかを試し、構文への理解を確実に深める。

◆次コマの予習
 第16回では、これまで学習した数式や条件処理を統合しつつ、新しいテーマとして「フィルタ機能」を用いたデータ抽出を学ぶ予定である。フィルタは大量のデータから必要な情報だけを一時的に表示する操作であり、Excelの中級以上の利用に必須のスキルである。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.228–231)を参照し、フィルタの設定方法(データタブからフィルタを有効化する手順)、単一条件や複数条件による抽出方法を確認しておくとよい。また、サンプルの名簿データや売上データを準備し、特定の条件で並べ替えたり、部分的に表示する練習を事前に行っておくと、授業での理解が一層スムーズになる。

16 表と数式の作成演習Ⅳ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第16回目の授業では、これまでに扱った基本的なワークシート関数(SUM, AVERAGE, COUNT, COUNTA, MIN, MAX, RANK.EQ, IF, AND, OR, SUMIFS, COUNTIFS)の活用力を高めるため、応用的な演習を通して総合的な表作成技術を強化することを目的とする。特に、本コマではデータの抽出・整理・可視化という観点から「フィルタ機能」を中心に取り上げ、必要なデータのみを取り出す操作方法を実機で習得する。さらに、条件付き数式の再確認を含む演習を行い、数式構築力の底上げを図る。

◆コマ主題細目①
・第16回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第1節「関数に関する復習演習」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.48, 105, 212–215

◆コマ主題細目②
・第16回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第2節「フィルタ機能の使用と複合条件」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.228–231

◆コマ主題細目③
・第16回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第3節「条件付き数式の応用演習」
・同上、pp.114–115, 214–215
コマ主題細目 ① 前回までの関数に関する演習問題 ② フィルタ機能の操作と抽出条件の設定 ③ 条件処理を行う数式の確認演習
細目レベル ①  これまで学習した条件処理関数(IF、AND、OR)や集計関数(SUMIFS、COUNTIFS)を振り返り、複雑な条件に応じた演算を正確に行えるかを確認する。授業では、与えられたデータに対して「売上が一定額以上かつ地域が特定の条件に該当する場合のみ集計する」といった課題を設定し、条件付き演算の基礎を再確認する。特に、複数条件を組み合わせた式では入力ミスや参照範囲の誤りが起こりやすいため、数式バーを利用して構文を一つひとつ点検する練習を行う。これにより、これまでに学んだ関数操作を実践的に再整理し、フィルタ機能に進む前の基盤を固める。
②  Excelのフィルタ機能は、大量のデータから必要な情報だけを一時的に抽出して表示することができる強力なデータ整理機能である。授業では、まず基本操作として「データタブ」からフィルタを有効化し、列ごとにドロップダウンリストを使って条件を設定する方法を学ぶ。そのうえで、単一条件での抽出(例:特定の地域のみ表示)と、複数条件を組み合わせた抽出(例:売上が100以上かつ担当者がAさんの場合)を演習する。また、条件を解除・再設定する一連の操作を繰り返し行い、フィルタのオン/オフや再利用の方法を確認する。さらに、データ型(数値・文字列・日付)ごとにフィルタの動作が異なる点も解説し、応用的な使い方への理解を深める。
③  授業後半では、フィルタ機能と関数を組み合わせた応用演習を行う。例えば、フィルタで抽出したデータに対してIF関数やCOUNTIFS関数を適用し、条件に応じて数値や文字列がどのように変化するかを検証する。また、複数条件(AND条件・OR条件)を使った高度な絞り込みや、条件付き書式と併用して抽出結果を視覚的に強調する練習も行う。さらに、範囲条件(例:「100以上かつ500以下」)を設定した際に、どのようにデータが抽出されるかを確認し、実務的なデータ分析の基礎を身につける。最終的には、フィルタ機能を単なる抽出機能としてではなく、集計や条件付き演算と連動させることで「データ分析の入り口」として活用できることを理解する。
キーワード ① フィルタ機能 ② データ抽出 ③ 条件付き書式 ④ 複合条件 ⑤ 関数演習
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、フィルタ機能を用いてデータを抽出する方法と、条件付き関数との組み合わせによる応用処理を学んだ。復習にあたっては、まずフィルタの基本操作(設定・解除・再設定)を繰り返し練習し、単一条件と複数条件で抽出した結果がどのように異なるかを確認しておくとよい。また、数値・文字列・日付といった異なるデータ型に対してフィルタを適用し、条件の記述方法や抽出結果の違いを整理することも重要である。加えて、抽出結果に対してIF関数やCOUNTIFS関数を組み合わせて計算を行い、フィルタの適用によって戻り値がどのように変化するかを確認する練習を行う。こうした復習を通じて、フィルタが単なる表示操作ではなく、データ分析の基盤となる機能であることを実感できる。

◆次コマの予習
 第17回では、数値を「切り捨て・切り上げ・四捨五入」するROUND系関数(INT、ROUNDDOWN、ROUNDUP、ROUND)を扱う。これらは統計処理や会計処理において欠かせない基本技術である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.108–111)を参照し、それぞれの関数がどのような結果を返すのかを確認しておくとよい。また、自分で小数を含むデータを作成し、=INT(3.7)、=ROUNDUP(3.7,0)、=ROUNDDOWN(3.7,0)、=ROUND(3.7,0) といった数式を入力し、戻り値の違いを体験しておくと、授業での理解が一層スムーズになる。

17 データ集計に用いるワークシート関数Ⅰ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第17回目の授業では、データの「概数」(切り捨て・切り上げ・四捨五入)に関する処理を取り上げ、これらを自動的に実行できるワークシート関数の使い方を学ぶ。統計学や会計業務においては、端数処理を適切に行うことが精度・実用性の両面から重要であり、Excelの INT、ROUNDDOWN、ROUNDUP、ROUND 関数はこの処理に特化している。本コマでは、これらの関数の用途・構文・戻り値について確認したうえで、平均値や割合との組み合わせによる実践的な数式作成に取り組む。

◆コマ主題細目①
・第17回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅰ」 第1節「概数に関する知識の確認」

◆コマ主題細目②
・第17回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅰ」 第2節「ROUND系関数の構文と戻り値」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.108–111

◆コマ主題細目③
・第17回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅰ」 第3節「演習:概数処理と関数の組み合わせ」
・同上
コマ主題細目 ① 概数に関する知識の確認(切り捨て・切り上げ・四捨五入) ② 概数を求めるワークシート関数の構文と戻り値 ③ 概数処理を含む複合数式の作成演習
細目レベル ①  「概数」とは、計算結果や測定値を厳密な数値ではなく、一定のルールに基づいて端数処理を行った近似値のことである。日常生活や実務の場面では、正確すぎる値よりも扱いやすい値が求められることが多く、統計学や会計処理、成績評価などで頻繁に用いられる。授業ではまず、具体例を用いて概数の考え方を確認する。たとえば「1.36を整数に丸める場合、切り捨てなら1、切り上げなら2、四捨五入なら1」といった結果を比較し、それぞれの処理がどのような状況で適用されるかを整理する。また、日常的な使用場面として「経費を1円単位ではなく10円単位で処理する」「成績を小数点以下第1位までに丸める」などを取り上げ、正確な値と概数の使い分けを意識する。これにより、端数処理の目的と意義を理解し、Excelにおける概数処理関数の必要性を実感する。
②  Excelには、概数処理を効率的に行うためのROUND系関数が用意されている。代表的なものとして、INT(小数点以下を切り捨てて整数部分を返す)、ROUNDDOWN(指定した桁数で切り捨て)、ROUNDUP(指定した桁数で切り上げ)、ROUND(四捨五入)の4種類がある。授業では、それぞれの構文を具体的に学び、=INT(3.7)、=ROUNDDOWN(1234.567,2)、=ROUNDUP(45.23,1)、=ROUND(2.45,1) などを実際に入力し、戻り値の違いを比較する。特に、ROUNDDOWNやROUNDUPの第2引数に桁数を指定することで、整数部分・小数第1位・小数第2位など柔軟に丸め方を制御できる点を理解する。また、ROUND関数を利用することで、四捨五入のルールを自動的に適用できることも確認し、各関数の特性を整理する。
③  授業後半では、ROUND系関数を用いた応用的な演習を行う。課題としては、(1)得点を平均して四捨五入する、(2)売上データを集計し小数点以下第1位を切り捨てる、(3)割合を計算し、1%単位で切り上げる、などを取り上げる。演習を通じて、端数処理を必要とする実務的な状況を想定し、正確な数値と概数処理後の数値の違いを確認する。さらに、ROUND系関数を他の関数や数式と組み合わせる練習を行い、SUMやAVERAGEと連動させて集計結果を丸めたり、IF関数と併用して条件に応じて端数処理を切り替えたりする応用例を体験する。こうした演習を通じて、「正確さ」と「扱いやすさ」の両立を実現する処理技術を学び、Excelを用いたデータ分析や資料作成に必要な実践的スキルを身につける。
キーワード ① 概数 ② INT関数 ③ ROUNDDOWN関数 ④ ROUNDUP関数 ⑤ ROUND関数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、INT、ROUNDDOWN、ROUNDUP、ROUNDといったROUND系関数の構文と戻り値の違いを学んだ。復習にあたっては、サンプルデータを用いて各関数を複数回入力し、引数の違いによってどのような結果が得られるかを比較することが大切である。特にROUNDDOWNやROUNDUPでは、第2引数に「0」「1」「-1」を指定することで、小数第1位、小数第2位、10の位など、処理対象となる桁が変化するため、いくつかのパターンを試して整理しておくと理解が深まる。また、ROUND関数で四捨五入を行う場合、境界値(例:2.45を小数第1位で四捨五入すると2.5)に注意し、Excelがどのように判定するのかを確認することも重要である。さらに、演習で扱った「平均点の丸め」「売上金額の切り捨て」「割合の切り上げ」を再度行い、各関数をどのように選択すればよいかを整理する。

◆次コマの予習
 第18回では、SUMIFS関数を用いた複数条件での合計処理を学ぶ。特にクロス集計表の作成を通じて、条件を組み合わせた集計を行う方法を扱う予定である。予習としては、参考文献(羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、p.48)を読み、SUMIFS関数の構文「=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, …)」を確認しておくことが望ましい。さらに、実際に「売上データ」や「試験成績表」を用意し、「商品Aの売上のみ合計する」「70点以上の得点の合計を求める」といった簡単な条件を入力してみると、次回の授業での理解がスムーズになる。

18 データ集計に用いるワークシート関数Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第18回目の授業では、複数条件によるデータの合計処理に対応したワークシート関数 SUMIFS の活用方法を学ぶ。とくに、本コマでは、条件を組み合わせた集計処理の実行とともに、クロス集計表の構造理解と作成を目的とする。表形式による集計は、業務処理・統計分析のいずれにおいても基本的な手法であり、Excelでクロス集計表を構築できる力は実務スキルとして極めて重要である。

◆コマ主題細目①
・第18回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅱ」 第1節「クロス集計表の構造と用途」

◆コマ主題細目②
・第18回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅱ」 第2節「SUMIFS関数の構文と仕様」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.48–49

◆コマ主題細目③
・第18回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅱ」 第3節「SUMIFS関数を用いたクロス集計表の作成」
コマ主題細目 ① クロス集計表の意味と構造 ② SUMIFS 関数の構文と仕様 ③ クロス集計表の作成演習(SUMIFS活用)
細目レベル ①  クロス集計表とは、縦方向と横方向の二つの基準を組み合わせ、その交点に合計や件数などの集計値を配置する表であり、統計処理やビジネスデータの分析に広く用いられている。Excelではピボットテーブルという専用機能でも作成できるが、本授業ではSUMIFS関数を活用して自力でクロス集計を行う方法を学ぶ。まず、クロス集計に必要な前提条件として「リスト形式の表構造」が求められることを確認し、縦軸・横軸・集計対象の関係を明確に整理する。授業では、単純な例(都道府県別 × 商品カテゴリ別の売上合計)を扱い、行と列を組み合わせて新しい分析視点を生み出す方法を体験する。こうした学習を通じて、クロス集計表が持つ分析上の有用性を理解し、SUMIFS関数を用いた実装方法の習得へとつなげる。
②  SUMIFS関数は、複数の条件を満たすデータの合計を求める関数であり、その構文は「=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)」で記述される。授業では、この構文の要素を分解し、それぞれの引数の意味を丁寧に確認する。特に、条件の指定には数値・文字列・セル参照を利用できること、ワイルドカード(*や?)を用いてあいまい検索が可能であることなど、柔軟な記述方法を実機で体験する。また、条件範囲と合計範囲の行数が一致していないとエラーになる点や、範囲選択を間違えると正しい結果が得られない点に注意を促す。さらに、絶対参照を適切に活用することで、クロス集計表全体に数式を展開できることを演習を通じて学ぶ。
③  授業後半では、実際の売上データやアンケート調査データを題材とし、クロス集計表を構築する演習を行う。課題例として、(1)都道府県 × 商品カテゴリ別売上、(2)部署 × 月別支出額、(3)教室 × 担当講師の出講回数などを取り上げる。演習では、行項目と列項目の順序に応じて参照範囲を適切に固定し、SUMIFS関数を繰り返し展開することで表全体を完成させる。また、完成した表を基にして「どの地域の売上が最も多いか」「どのカテゴリが月別に伸びているか」といった分析を行い、単なる集計にとどまらず、意思決定につながる洞察を得る方法を体験する。こうした演習を通じて、SUMIFSを用いたクロス集計の実用性と応用力を実感し、データ分析スキルの向上を図る。
キーワード ① クロス集計表 ② SUMIFS関数 ③ 複数条件 ④ 合計処理 ⑤ リスト構造
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、SUMIFS関数を用いた複数条件での合計処理とクロス集計表の作成を学んだ。復習にあたっては、まずSUMIFS関数の構文を確認し、合計範囲と条件範囲の対応関係が正しく設定されているかを見直すことが重要である。演習で扱った課題を再度実行し、絶対参照を使わずに数式をコピーした場合にどのような誤りが生じるかを確認すると理解が深まる。また、ワイルドカードやセル参照を条件に使った場合の挙動を比較し、実際のデータ処理に応用できるよう整理する。さらに、完成したクロス集計表を読み取り、どのような傾向が見られるかを考察することで、単なる操作練習からデータ分析的な思考へと発展させることができる。

◆次コマの予習
 第19回では、COUNTIFS関数を用いた度数分布表の作成を扱う予定である。度数分布表はデータを一定区間に分け、その区間ごとに件数を集計する表であり、統計学やデータ分析における基本技術である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.106–107)を参照し、COUNTIFS関数の構文「=COUNTIFS(範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2, …)」を確認しておくことが望ましい。また、実際に簡単なデータを用意し、「70点以上80点未満の人数を数える」といった条件を入力してみると、次回の授業内容を理解しやすくなる。

19 データ集計に用いるワークシート関数Ⅲ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第19回目の授業では、データを階級ごとに分類し、各階級に属するデータの件数を集計する「度数分布表」の作成方法について学修する。とくに COUNTIFS 関数を用いて、複数の条件を同時に指定してカウント処理を行い、度数分布表を構築する演習を中心に展開する。これにより、データ分布の構造的把握と統計的整理の基礎的技術を習得することを目指す。

◆コマ主題細目①
・第19回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅲ」 第1節「度数分布表の意味と構造」

◆コマ主題細目②
・第19回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅲ」 第2節「COUNTIFS関数の構文と仕様」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.105

◆コマ主題細目③
・第19回テキスト「データ集計に用いるワークシート関数Ⅲ」 第3節「度数分布表の作成演習」
・同上
コマ主題細目 ① 度数分布表の意味と構造 ② COUNTIFS 関数の構文と仕様 ③ 度数分布表の作成演習
細目レベル ①  度数分布表(frequency table)は、データを区間ごと(階級)に分類し、各区間に含まれるデータの件数(度数)を整理して表形式で示したものである。これは統計学の基礎的手法であり、データ全体の傾向を直感的に把握するうえで欠かせない。例えばテストの点数を5点刻みで集計すれば、どの得点帯に生徒が集中しているかが分かり、年齢や収入データを階層化すれば社会的な分布の偏りを理解できる。授業では、まず「階級」「度数」という基本用語を明確にし、度数分布表がどのような構造で構成されているのかを解説する。さらに、単純な一覧表では見えにくい分布の特徴(集中・ばらつき・偏り)を、階級区分によって可視化できる意義を体験的に理解する。
②  COUNTIFS関数は、複数の条件を同時に満たすデータ件数を数えるための関数であり、構文は「=COUNTIFS(範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2, …)」で記述される。度数分布表を作成する際には「階級の下限以上かつ上限未満」といった2つの条件を同時に設定する必要があるため、COUNTIFS関数が非常に有効に働く。授業では、例えば「70点以上80点未満の人数を数える」という条件を数式に表すことで、範囲指定と比較演算子の組み合わせを理解する。また、条件指定をセル参照で管理することで、区間を変更しても自動的に集計結果が更新される仕組みを実演し、効率的な表作成方法を学ぶ。加えて、引数の並び順や比較演算子の書き方(">=70","<80"など)を誤ると正しい集計ができない点に注意を促し、構文の正確な記述を徹底する。
③  授業後半では、実際のデータを用いた度数分布表作成演習を行う。課題には、(1)試験得点を5点刻みで集計する、(2)年齢を10歳刻みで区分する、(3)売上金額を1000円刻みで分類する、などの事例を扱う。これらの演習を通じて、条件に基づいたCOUNTIFSの記述と度数分布表の完成までの手順を繰り返し体験する。また、完成した表を用いて相対度数(全体に占める割合)を算出し、単なる件数だけでなく全体に対する位置づけを把握する練習も行う。さらに、相対度数をグラフ化して分布の形を視覚的に確認する方法にも触れ、度数分布表の意義を理解させる。こうした一連の流れを通じて、データの構造を統計的に整理するスキルを実践的に身につける。
キーワード ① 度数分布表 ② 階級 ③ 度数 ④ COUNTIFS関数 ⑤ 相対度数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、COUNTIFS関数を用いて度数分布表を作成する方法を学んだ。復習にあたっては、まず「階級」「度数」の定義を整理し、サンプルデータを用いて各階級の件数を数える数式を繰り返し入力してみることが大切である。特に、条件式で「>=」と「<」を組み合わせる方法は理解のポイントであり、誤って「<=」を使うと集計範囲が重複してしまうことに注意する必要がある。また、セル参照を活用して区間の下限・上限を指定し、区間を変更した際に自動で件数が更新される仕組みを確認することで、効率的な表作成を体感できる。さらに、相対度数(%表示)の算出を練習し、分布の特徴を数値と割合の両方で把握する習慣をつけるとよい。

◆次コマの予習
 第20回では、度数分布表やクロス集計表で得られた結果を視覚的に表現するための「グラフ作成」を扱う予定である。あわせて、特定の順位を求めるLARGE関数やSMALL関数も学び、分布の上位・下位を抽出する演習を行う。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.168–175)を読み、棒グラフや折れ線グラフなどの基本的なグラフ種類と作成手順を確認しておくとよい。また、実際にサンプルデータを入力して棒グラフを作成し、並べ替えやタイトル追加を試してみることで、授業での理解が一層スムーズになる。

20 表と数式の作成演習Ⅳ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第20回目の授業では、これまでに扱ってきた集計関連のワークシート関数(SUMIFS、COUNTIFS など)や論理関数(IF、AND、OR)の理解をさらに深めるとともに、特定順位のデータを求める LARGE 関数・SMALL 関数の使い方を学ぶ。また、これまでに作成してきたクロス集計表および度数分布表を自力で作成できるようになることを目的として演習を行い、関数の応用力と表作成スキルの統合的な強化を図る。

◆コマ主題細目①
・第20回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第1節「指定順位のデータを求めるワークシート関数」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.118–119

◆コマ主題細目②
・第20回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第2節「クロス集計表の作成」
・同上、p.48

◆コマ主題細目③
・第20回テキスト「表と数式の作成演習Ⅳ」 第3節「度数分布表の作成」
・同上、p.105
コマ主題細目 ① 指定順位のデータを求めるワークシート関数 ② クロス集計表を作成する問題演習 ③ 度数分布表を作成する問題演習
細目レベル ①  LARGE関数とSMALL関数は、数値データの集合から「n番目に大きい値」あるいは「n番目に小さい値」を抽出するための関数であり、順位付けや成績評価など実務に直結する場面で多用される。構文は「=LARGE(配列, n)」「=SMALL(配列, n)」という形式で記述し、配列部分に対象データの範囲、nには順位を指定する。授業ではまず、単純な例として「売上上位3名の成績」や「最低点上位3件」の抽出を行い、関数の戻り値がどのように変化するかを確認する。また、同順位の値が複数存在する場合や欠損値が含まれる場合の動作についても実演し、実務での利用における注意点を理解する。これにより、単なる数値の集計にとどまらず、データの中から特定の値を素早く取り出すExcelの強みを体感する。
②  次に、クロス集計表の作成演習を行う。クロス集計表は2つの条件軸を組み合わせ、その交点に合計値や件数を表示する構造の表であり、ビジネス分析や統計処理において必須の形式である。授業では、SUMIFS関数を用いた「2×2構造の簡易クロス集計表」と「3×4構造の拡張クロス集計表」を課題として取り上げる。参照範囲を絶対参照で固定しつつ、条件を適切に指定する方法を学ぶことで、誤った結果を防ぎ正確な集計を行うスキルを養う。さらに、完成した表を分析して「どの組み合わせで値が大きいか」「どの条件で値が小さいか」を読み取り、表から情報を抽出する力を鍛える。
③  最後に、度数分布表の作成演習を実施する。度数分布表は、データを階級区分に分け、各区間に含まれるデータ件数をCOUNTIFS関数を用いて集計する方法で作成する。授業では、試験得点を5点刻みで区分する例や、世帯収入を一定金額刻みで集計する例を取り上げ、条件式(「>=下限」「<上限」)の設定方法を復習する。さらに、相対度数(全体に占める割合)を算出する練習を行い、分布全体の傾向を数値と割合の両面から把握する。度数分布表はグラフ化することでさらに理解が深まるため、棒グラフや折れ線グラフを組み合わせて視覚的に表現する方法も紹介する。これにより、クロス集計と度数分布の両方を駆使した総合的なデータ分析の基盤を築く。
キーワード ① LARGE関数 ② SMALL関数 ③ クロス集計表 ④ 度数分布表 ⑤ SUMIFS関数
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、LARGE関数・SMALL関数を用いて特定順位の値を抽出する方法、SUMIFS関数を用いたクロス集計表の作成、COUNTIFS関数を用いた度数分布表の作成を学んだ。復習にあたっては、まずLARGEとSMALLの構文を整理し、順位の数値を変更したときに戻り値がどのように変わるかを確認することが大切である。次に、クロス集計表の演習を再度行い、絶対参照を忘れた場合にどのような誤りが生じるかを体験して修正方法を確認する。また、度数分布表については、条件式に「>=」「<」を正しく組み合わせて記述し、区間ごとの件数が正確にカウントされることを確認する。さらに、相対度数を算出して全体に占める割合を理解し、完成した表をグラフ化して視覚的に確認することで、データの傾向を多面的に把握できるようにしておく。

◆次コマの予習
 第21回では、VLOOKUP関数を用いた「合成表」の作成を学ぶ予定である。複数の表を共通のキー項目で結びつける方法を扱い、データベース的な利用に直結する重要な技術となる。予習としては、参考文献(羽山博・吉川明広『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、pp.116–117)を確認し、VLOOKUP関数の構文「=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])」の各引数の意味を理解しておくことが望ましい。また、簡単な練習として、商品番号と商品名の対応表を作成し、番号を入力すると商品名が返る数式を入力してみると、次回の授業での理解が一層スムーズになる。

21 合成表・集計表の作成Ⅰ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第21回目の授業では、Excelにおける結合表(合成表)と集計表の違いと構造を理解し、特に合成表の作成に用いる VLOOKUP 関数の用途・構文・操作方法について実機操作を通じて学修する。複数の表を照合・統合し、データを結びつける作業は、データ処理・実務業務において不可欠なものであり、本コマではその基本的な考え方と操作技術を習得することを目指す。

◆コマ主題細目①
・第21回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅰ」 第1節「表の構造とリレーショナルモデル」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.116

◆コマ主題細目②
・第21回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅰ」 第2節「ワークシート間の数式」

◆コマ主題細目③
・第21回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅰ」 第3節「VLOOKUP関数の使い方」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、p.117
コマ主題細目 ① 結合表と集計表の構造と違い ② ワークシート間の数式の書き方 ③ VLOOKUP関数の構文と操作方法
細目レベル ①  Excelにおける「合成表」とは、共通のキー項目を用いて複数の表を統合し、新たな表を作成する仕組みを指す。例えば、社員番号をキーにして「社員名簿」と「給与データ」を結合すれば、社員名と給与を一つの表にまとめることができる。一方で「集計表」は、複数のデータを基に平均・合計・件数といった統計的処理を加えて要約した表を指す。両者は混同されがちだが、合成表は「横に広げる操作」、集計表は「縦にまとめる操作」と整理できる。授業では、まずそれぞれの違いを具体例で確認し、利用場面によってどのように使い分けるべきかを理解する。特にデータベース的な考え方に基づき、Excelが「簡易的なデータベース」として機能する場面を体験的に学ぶ。
②  Excelのワークシートは同じブック内に複数作成でき、それぞれに独立したデータを保持できる。このとき、ワークシートをまたいでセルを参照する方法を習得することが、合成表を作成するための前提となる。授業では「=商品マスタ!B2」といった式を入力し、別シートに保存されたデータを参照する方法を学ぶ。また、複数のシートを横断して値を取得する際の利点や注意点(参照先のシート名が変わるとエラーになる等)についても解説する。演習では、売上データを格納したシートと商品マスタシートを結合する例を扱い、セル参照の基本構造と操作方法を実際に練習する。これにより、複数シートを活用した表作成に自信を持てるようになる。
③  VLOOKUP関数は、Excelにおける合成表作成の中心的な関数であり、検索値をもとに別表から対応する値を取得する。構文は「=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])」であり、検索値が含まれる列は常に範囲の先頭列である必要がある。授業では、まず簡単な例として「社員番号から氏名を検索する」「商品コードから価格を参照する」といった基本演習を行う。その後、検索範囲を絶対参照にする必要性を確認し、コピー展開時の誤動作を防ぐ方法を理解する。さらに、検索方法をTRUE(近似一致)とFALSE(完全一致)で切り替えた場合の挙動の違いを比較し、実務では基本的にFALSEを使うことが推奨される点を強調する。授業後半では、#N/Aエラーや#REF!エラーが発生するケースを再現し、IFERROR関数との組み合わせによってエラーを処理する実践的な方法も紹介する。
キーワード ① VLOOKUP関数 ② 結合表 ③ 集計表 ④ ワークシート間参照 ⑤ 絶対参照
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、VLOOKUP関数を用いて複数の表を結合し、合成表を作成する方法を学んだ。復習にあたっては、まず構文「=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])」を改めて整理し、各引数の意味を正しく理解することが重要である。特に、検索範囲を絶対参照で固定する理由を確認し、範囲がずれることで誤った値が返る例を再度試してみると理解が深まる。また、完全一致(FALSE)と近似一致(TRUE)の違いを具体的に試し、それぞれどのような場面で利用できるかを整理しておくことも望ましい。さらに、授業で扱った#N/Aエラーや#REF!エラーを再現し、IFERROR関数を組み合わせることでユーザーにとって分かりやすいメッセージを返す練習を行うと、実務的な応用力が高まる。

◆次コマの予習
 第22回では、Excelの代表的な集計機能である「ピボットテーブル」を扱う予定である。ピボットテーブルは大量のデータを自在に分類・要約できる非常に強力な機能であり、Excelをデータ分析ツールとして活用するための重要なステップである。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.232–239)を参照し、「行エリア」「列エリア」「値エリア」「フィルタエリア」といった基本用語を確認しておくとよい。また、事前に簡単なリスト形式の表を作成しておき、どの列を軸に集計するのかを考える練習をしておくと、次回の授業理解が格段にスムーズになる。

22 合成表・集計表の作成Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第22回目の授業では、大量のデータを効率的に分類・集計・分析するためのExcelの代表的機能「ピボットテーブル」について、その概要と基本的な操作手順を学修する。特定の項目を軸にしたクロス集計を短時間で実行できるこの機能は、業務・実務の現場におけるデータ分析の基礎スキルとして非常に有用である。ここでは、ピボットテーブルの構造・用語・作成手順に加え、集計方法や表示形式の調整なども含めて、実践的に習得する。

◆コマ主題細目①
・第22回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅱ」 第1節「ピボットテーブルの概要と用途」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.232–233

◆コマ主題細目②
・第22回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅱ」 第2節「ピボットテーブルの作成」
・同上、pp.234–237

◆コマ主題細目③
・第22回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅱ」 第3節「集計方法と書式の調整」
・同上、pp.238–239
コマ主題細目 ① ピボットテーブルの概要と用途 ② ピボットテーブルの作成と設定 ③ V集計方法・書式の調整と演習
細目レベル ①  ピボットテーブルは、Excelに搭載されている強力な集計・分析機能であり、大量のデータをさまざまな角度から瞬時に再構成できる点に特徴がある。リスト形式の表を基盤とし、行エリア・列エリア・値エリア・フィルタエリアにフィールドを配置することで、複雑なクロス集計を簡単に実現できる。授業では、まずピボットテーブルの基本構造を理解することを目的とし、商品カテゴリ別売上や部門別人数といった単純な集計例を扱う。これにより、ピボットテーブルが「関数を記述せずに集計できる」便利な仕組みであることを実感し、従来のSUMIFS関数による集計との違いを比較する。さらに、元データの更新が自動的にピボットテーブルに反映される仕組みを確認し、データ分析における実用性を体験する。
②  実際にピボットテーブルを作成するための操作手順を確認する。まずは、リスト形式の表を選択したうえで、「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選び、新規シートまたは既存シート上に作成する。続いて、フィールドリストを使って項目(フィールド)をドラッグして、行・列・値エリアに配置し、集計表を完成させる。演習では、(1)「商品カテゴリ×地域」の売上合計、(2)「部門×性別」の人数集計などを例に、2軸クロス集計表を作成する。さらに、列の展開・折りたたみ、並べ替え、レイアウト変更(集計方法の変更)などの操作を試みる。
 あわせて、元データは見出し行が1行で、空白行・結合セルがない“リスト形式”であることを確認し、必要に応じて範囲の選択を見直す。「ピボットテーブルの作成」ダイアログでは、作成先を新規シートにすると編集と確認がしやすく、既存シートにすると関連表の横に配置できる利点がある。フィールド配置の基本は、比較したい項目を行・列へ、集計したい数値を値エリアへ置くこと。値エリアは数値なら「合計」、件数を出したい場合は「値フィールドの設定」で「個数」や「平均」に切り替える。演習では、(1)は行=商品カテゴリ、列=地域、値=売上金額の合計として配置し、(2)は行=部門、列=性別、値=人数として配置する。作成後は、グループ階層がある場合に列の展開・折りたたみで詳細と概要を切り替え、さらに合計の大きい順などに並べ替える練習を行う。最後に、レイアウト変更(集計方法の変更)で「合計→平均/個数」などを比較し、数値の表示形式(通貨・小数桁)を整えて読みやすさを高める。これらの一連の操作を繰り返し確認し、短時間で目的のクロス集計を作成・調整できるようにする。

③  授業後半では、ピボットテーブルの見た目や分析精度を高めるための追加操作を行う。例えば、値エリアに複数の項目を配置して合計と平均を同時に表示したり、フィルタを活用して特定の条件に絞り込む方法を扱う。また、表示形式を通貨記号や小数点付きに変更したり、行や列のレイアウトを調整したりすることで、実際のレポートや資料にそのまま利用できる水準の表を作成できることを学ぶ。授業では、グループ化機能を使って「月ごとのデータを四半期単位にまとめる」といった実践的な操作も体験し、より高度な使い方にも触れる。こうした演習を通じて、ピボットテーブルを単なる集計ツールではなく「データを多面的に捉えるための分析装置」として活用できる力を育成する。
キーワード ① ピボットテーブル ② 集計方法 ③ リスト形式 ④ 行エリア ⑤ 値エリア
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、ピボットテーブルを用いたクロス集計と、その基本操作について学んだ。復習にあたっては、まずピボットテーブルを作成する一連の流れ(リスト形式の確認 → 範囲選択 → 挿入タブから作成 → フィールド配置)を再度実行し、正しく表が構築できるかを確認することが大切である。また、行エリア・列エリア・値エリア・フィルタエリアの役割を整理し、それぞれにどのようなフィールドを配置するとどのような表が生成されるかを理解しておくことが望ましい。さらに、集計方法の切り替え(合計・平均・件数など)や、表示形式の変更(通貨、パーセント、桁区切り)を再度練習し、表の見やすさを高める工夫を確認する。最後に、フィルタや並べ替えを使った条件抽出を実行し、分析視点を変えることでデータの見え方が大きく変化することを体験しておくとよい。

◆次コマの予習
 第23回では、これまでに学習したExcelの集計・結合機能(VLOOKUP関数やピボットテーブル)を、データベースにおけるSQLの結合や集計操作と比較する予定である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.232–239)を参照し、SQLにおける「JOIN」や「GROUP BY」といった基本的な操作が、Excelのどの機能に対応しているのかをイメージしておくと理解がスムーズになる。また、既習のVLOOKUP関数とピボットテーブルの操作を簡単に復習し、それぞれがどのような場面で使われるかを整理しておくと、次回の比較学習に効果的である。

23 合成表・集計表の作成Ⅲ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第23回目の授業では、これまでExcelで学んできた「結合表(VLOOKUP関数)」や「集計表(ピボットテーブル)」の操作と、データベースソフトであるAccessやリレーショナルデータベース(RDB)で使用されるSQLの基本的な集計・結合操作とを比較することにより、ExcelとSQLの機能的類似点・相違点を体系的に理解する。このような比較は、今後データベースや統計解析の学修に進む際の土台となる。

◆コマ主題細目①
・第23回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅲ」 第1節「結合表と集計表の構造と比較」

◆コマ主題細目②
・第23回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅲ」 第2節「VLOOKUP関数とSQLの比較」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』インプレス、2019、pp.116–117

◆コマ主題細目③
・第23回テキスト「合成表・集計表の作成Ⅲ」 第3節「ピボットテーブルとSQLの比較」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.232–239
コマ主題細目 ① 結合表と集計表の構造と用途の整理 ② VLOOKUP関数とSQLによる結合の比較 ③ ピボットテーブルとSQLによる集計の比較
細目レベル ①  これまでの授業では、VLOOKUP関数を利用した「結合表」や、ピボットテーブルを利用した「集計表」の作成方法を学んできた。これらはExcel独自の機能であるが、その根底にはリレーショナルデータベース(RDB)の考え方と共通する仕組みが存在している。結合表は「複数の表を共通のキーで結びつける操作」、集計表は「大量のデータを条件ごとに要約する操作」であり、いずれもSQL(Structured Query Language)で記述されるJOIN句やGROUP BY句と対応している。授業ではまず、Excelで作成した結合表や集計表を振り返り、それぞれがどのような構造を持つのかを確認する。そのうえで、SQLによる同等の処理と比較し、Excelとデータベースの機能的な類似点と相違点を体系的に理解することを目的とする。
②  VLOOKUP関数は、指定した検索値を基に他の表から関連情報を取得する仕組みを持ち、SQLにおけるJOIN操作に近い役割を果たす。授業では、社員番号をキーにして「社員表」と「給与表」を結合する例を扱い、ExcelにおけるVLOOKUPの使い方を復習する。同時に、SQLの「SELECT … FROM … JOIN … ON …」という構文を紹介し、ExcelとSQLの記述方法を比較する。特に、VLOOKUPは「左端列での検索」に制限があるのに対し、SQLでは結合条件を柔軟に指定でき、内結合・外結合といった多様な手法を使える点を整理する。これにより、Excelは簡便だが自由度に制約がある一方で、SQLは汎用的で大規模データ処理に強いという特徴を理解する。
③  ピボットテーブルは、大量のデータをカテゴリ別に集計する機能であり、SQLにおけるGROUP BY句とSUM()やCOUNT()などの集計関数に対応している。授業では、ピボットテーブルで「地域別売上合計」や「部門別人数集計」を作成し、その操作手順を確認する。その後、同じ処理をSQLで「SELECT 地域, SUM(金額) FROM 売上表 GROUP BY 地域」と記述する例を示し、両者の対応関係を明らかにする。さらに、SQLではWHERE句を組み合わせて条件を指定したり、ORDER BY句で並べ替えを行ったりできる点を補足し、Excelのフィルタや並べ替え機能と比較する。こうした演習を通じて、ExcelとSQLの違いを単なる道具の差としてではなく、データ処理の考え方の違いとして理解することを目指す。
キーワード ① VLOOKUP関数 ② ピボットテーブル ③ 結合表 ④ 集計表 ⑤ SQL
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelにおける結合表(VLOOKUP関数)と集計表(ピボットテーブル)を、SQLにおけるJOINやGROUP BYと比較した。復習にあたっては、まずExcelで作成した結合表と集計表を再確認し、それぞれの数式や操作手順を整理することが大切である。そのうえで、SQLのJOIN文やGROUP BY文のサンプルを参照し、Excelのどの機能がどの構文に対応しているかを整理すると理解が深まる。特に、VLOOKUPが「左端列検索」に制限される点や、ピボットテーブルがGUI操作で簡単に作成できる点など、Excelの利点と制約を再確認することが望ましい。

◆次コマの予習
 第24回では、今回学習した理論的な比較を実際の演習に発展させる。具体的には、VLOOKUP関数を用いた結合表の作成演習、ピボットテーブルを用いた集計表の作成演習、さらに複数機能を組み合わせた統合的な実践課題に取り組む予定である。予習としては、これまでに学んだVLOOKUP関数とピボットテーブルの操作手順を一通り復習し、サンプルデータを用意して自分で小規模な表を作成してみるとよい。また、SQLのJOINやGROUP BYの構文を復習し、ExcelとSQLで同じ処理を行った場合のイメージを持っておくと、次回の演習にスムーズに取り組める。

24 表と数式の作成演習Ⅴ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第24回目の授業では、これまでに学修したVLOOKUP関数を用いた結合表の作成およびピボットテーブルを用いた集計表の作成に関する理解を深めるため、実際のサンプルデータを用いた問題演習を実施する。また、両者を含めた統合的な実務演習として、条件を含む数式の作成や表形式の整備を伴う課題に取り組むことで、関数活用能力とデータ処理力を強化する。

◆コマ主題細目①
・第24回テキスト「表と数式の作成演習Ⅴ」 第1節「VLOOKUP関数による結合表の作成」
・羽山博・吉川明広・できるシリーズ編集部『時短の王道 Excel関数全事典 改訂版』、インプレス、2019、pp.116–117

◆コマ主題細目②
・第24回テキスト「表と数式の作成演習Ⅴ」 第2節「ピボットテーブルによる集計表の作成」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.232–239

◆コマ主題細目③
・第24回テキスト「表と数式の作成演習Ⅴ」 第3節「複合機能による表の作成」
・同上
コマ主題細目 ① 結合表の作成に関する問題演習 ② 集計表(ピボットテーブル)作成に関する問題演習 ③ 統合的な表作成演習(実践的課題)
細目レベル ①  VLOOKUP関数を用いた結合表の作成演習では、これまでに学んだ検索値・範囲・列番号・検索方法といった引数を正しく設定し、複数の表を結び付ける練習を行う。授業では、商品マスタと売上表、名簿と得点表、社員情報と勤怠データといった実務を想定した複数の事例を扱い、共通のキー項目を利用して関連情報を統合する。特に、検索範囲を絶対参照に固定しておかないと数式をコピーした際に誤った結果が返ることを確認し、IFERROR関数と組み合わせてエラー処理を行う方法も演習する。これにより、VLOOKUPの正確な使い方と実務的な応用力を高めることを目的とする。
②  次に、ピボットテーブルを用いた集計表の作成演習を行う。ここでは、部門別・月別の売上、性別・年齢層ごとの人数、地域別・商品カテゴリ別の販売件数など、多様なデータを集計する課題を取り上げる。授業では、フィールドの配置(行・列・値エリアの活用)、集計方法の切り替え(合計・平均・件数)、並べ替えやグループ化、フィルタ設定などを実際に操作する。また、完成した集計表をレポートや資料として活用するため、通貨記号やパーセント表示を用いた見やすい書式調整も行う。これにより、単なる集計にとどまらず、ビジネスに直結する表作成スキルを実践的に習得する。
③  授業後半では、結合表と集計表の双方を組み合わせた統合的な演習課題に取り組む。例えば、名簿データと試験結果をVLOOKUPで結合して合計点を求め、そのデータをもとにピボットテーブルで学年別・クラス別の成績分布を集計する課題を扱う。さらに、度数分布表やグラフ作成を加えることで、データ処理から可視化までを一連の流れとして体験する。演習では、VLOOKUPの構文ミスや範囲設定ミス、ピボットテーブルのフィールド配置の誤りといった典型的なトラブルをあえて取り上げ、修正する方法を学ぶ。これにより、複数機能を連携させて実務的な成果物を仕上げる総合力を育成することを目指す。
キーワード ① VLOOKUP関数 ② ピボットテーブル ③ 結合表 ④ 集計表 ⑤ 実務演習
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、VLOOKUP関数を用いた結合表と、ピボットテーブルを用いた集計表の演習を行い、さらに両者を組み合わせた統合的な課題に取り組んだ。復習にあたっては、まずVLOOKUP関数の各引数の意味を改めて整理し、検索範囲を絶対参照で固定する理由を再確認する。また、IFERROR関数を組み合わせてエラー発生時にメッセージを返す方法も復習し、実務的な対応力を高めることが望ましい。次に、ピボットテーブルについては、フィールドの配置、集計方法の切り替え、並べ替えやフィルタ機能を再度試し、完成した表を見やすく整えるスキルを磨く。最後に、統合課題をもう一度実施し、結合表の作成から集計表の完成、そして視覚化までの一連の流れを繰り返すことで、実践的な表作成力を定着させる。

◆次コマの予習
 第25回では、Excelにおける「グラフ作成」をテーマとし、数値データを視覚的に表現する方法を学ぶ。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.168–175)を参照し、棒グラフや折れ線グラフなどの基本的なグラフ種類と作成手順を確認しておくとよい。さらに、自分で簡単なデータを入力して棒グラフを作成し、タイトルや凡例を編集する操作を事前に体験しておくと、授業での理解が一層スムーズになる。また、クロス集計表や度数分布表を基にしてグラフを作るイメージを持っておくと、次回の学習効果が高まる。

25 Excelによるビジュアル表現Ⅰ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第25回目の授業では、Excelを用いて作成した数値データや表を視覚的に表現する手法としての「グラフ作成機能を取り上げる。数値データは計算処理だけでなく、グラフとして可視化することで傾向や比較が直感的に把握できるようになるため、プレゼンテーションやレポート作成の場面でも重要な機能である。本コマでは、Excelにおける基本的なグラフの種類・作成手順・調整方法を理解し、棒グラフ・折れ線グラフを中心に演習を行う。

◆コマ主題細目①
・第25回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅰ」 第1節「グラフの種類と用途」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.164–167

◆コマ主題細目②
・第25回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅰ」 第2節「棒グラフ・折れ線グラフの作成方法」
・同上、pp.168–171

◆コマ主題細目③
・第25回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅰ」 第3節「グラフの基本的な調整」
・同上、pp.172–175
コマ主題細目 ① グラフの種類と用途 ② 棒グラフ・折れ線グラフの作成方法 ③ 基本的なグラフ編集の演習
細目レベル ①  Excelでは、数値データをただ表形式で並べるだけでなく、グラフとして視覚的に表現することで、データの傾向や比較関係を直感的に理解できるようになる。特に、棒グラフはカテゴリごとの数量比較に適し、折れ線グラフは時間の経過による推移を表すのに適している。本授業では、まずExcelに用意されている基本的なグラフの種類を確認し、それぞれの特徴と用途を整理する。棒グラフ・折れ線グラフに加え、円グラフや散布図などの概要も紹介し、どのような場面でどのグラフを選択すべきかを考える。さらに、実際の業務やレポートにおいてグラフが果たす役割を解説し、「データを伝える手段」としての重要性を理解する。
②  グラフを作成する際には、データがリスト形式で整理されていることが前提となる。授業では、月別売上や出席率の推移などを題材にして、表を選択し「挿入」タブからグラフを生成する基本操作を学ぶ。実際の演習では、(1)月別売上表から棒グラフを作成する、(2)生徒の出席率データから折れ線グラフを作成する、といった課題を取り上げる。また、タイトルや凡例、軸ラベルなどの基本要素を追加・調整することで、最低限読みやすいグラフに仕上げる。授業を通じて、数値が「ただの数字の羅列」から「意味を持った情報」に変わる過程を体験し、グラフ作成の意義を理解する。
③  授業後半では、作成したグラフに対して編集を行い、見やすさや分かりやすさを高める練習を行う。例えば、グラフタイトルをわかりやすく変更する、フォントサイズを調整して可読性を高める、データ系列の色やマーカーを変更して比較を強調するといった操作を扱う。また、縦軸の最大値・最小値や目盛り間隔を調整することで、グラフの見え方が大きく変化することを確認する。授業では「正しい情報をより効果的に伝えるために、どのようにデザインを整えるべきか」という観点を重視し、グラフを単なる装飾ではなく情報伝達のツールとして活用できるように指導する。こうした演習を通じて、Excelによるグラフ作成の基礎を総合的に習得することを目標とする。
キーワード ① 棒グラフ ② 折れ線グラフ ③ グラフタイトル ④ 系列名 ⑤ リスト形式
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、棒グラフと折れ線グラフを中心に、Excelにおけるグラフ作成と基本的な編集操作を学んだ。復習にあたっては、まず授業で扱ったデータを用い、再度棒グラフと折れ線グラフを作成し直してみることが重要である。その際、タイトルや凡例、軸ラベルが正しく設定されているかを確認し、グラフが読み手にとって理解しやすい構成になっているかを振り返る。また、フォントサイズや色を調整することで印象が大きく変わることを体験し、目的に応じた調整の重要性を理解しておく。さらに、縦軸の範囲や目盛りを変えるとデータの見え方がどのように変化するかを試し、情報をより効果的に伝えるための工夫を自分なりに整理しておくとよい。

◆次コマの予習
 第26回では、今回作成したグラフをさらに詳細に調整する方法を学ぶ。具体的には、グラフ要素(タイトル、系列、軸、凡例など)の編集や、レイアウト変更・デザイン調整など、より高度なグラフ整形を扱う予定である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.176–183)を読み、どの要素を変更できるのかをあらかじめ確認しておくと理解がスムーズになる。また、自分で作成した棒グラフや折れ線グラフを用いて、色やフォントを変えたり凡例の位置を動かしたりする簡単な編集を試しておくと、次回の授業での操作がより自然に進められる。

26 Excelによるビジュアル表現Ⅱ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第26回目の授業では、前回に引き続き、Excelのグラフ作成機能を活用した視覚的表現の操作技術の習得を目的とする。今回は、作成済みの棒グラフ・折れ線グラフを対象に、グラフ要素(タイトル・軸・系列・凡例など)の編集方法や、表示レイアウトの調整、デザインの変更を扱う。単なる数値の視覚化にとどまらず、「見やすく・わかりやすいグラフ」となるよう調整するスキルを身につける。

◆コマ主題細目①
・第26回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅱ」 第1節「グラフ要素の理解」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.176–177

◆コマ主題細目②
・第26回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅱ」 第2節「グラフ要素の編集」
・同上、pp.178–181

◆コマ主題細目③
・第26回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅱ」 第3節「書式とレイアウトの調整」
・同上、pp.182–183
コマ主題細目 ① グラフ要素の種類と役割 ② グラフ要素の編集方法 ③ グラフの書式・レイアウト調整の演習
細目レベル ①  グラフは単なる数値の視覚化ツールではなく、情報を正しく・わかりやすく伝えるための「表現手段」である。そのためには、グラフに含まれる要素を理解し、必要に応じて調整することが欠かせない。グラフ要素には、グラフタイトル、縦軸・横軸の目盛りやラベル、系列名、凡例、データ系列、区分線、補助線などがあり、それぞれが異なる役割を担っている。授業では、まずこれらの要素がどのような情報を表しているのかを整理し、削除すべき要素・強調すべき要素を判断する視点を学ぶ。また「読み手にとって何が重要で、何が不要か」という観点を持ちながら、情報伝達を最適化するグラフ設計の考え方を確認する。
②  実際の操作では、既に作成済みの棒グラフや折れ線グラフを題材にし、各グラフ要素を編集する練習を行う。具体的には、(1)グラフタイトルを分かりやすい名称に変更する、(2)縦軸の目盛り範囲を指定して情報を強調する、(3)横軸にラベルを追加して項目を明確にする、(4)系列名を修正してデータの意味をはっきりさせる、(5)凡例の位置を適切に変更する、(6)系列の色やマーカーを切り替えてデータを見やすくする、といった操作を扱う。授業では、これらの操作を順に実演し、グラフがどのように変化するかを比較しながら理解を深める。さらに、同じデータを異なる視点で表現するために、系列を切り替えて「売上金額」と「注文件数」を比較するなど、分析目的に応じた編集方法も体験する。
③  授業後半では、Excelに搭載されている「クイックレイアウト」や「グラフスタイル」を用いた効率的な編集方法を学ぶ。これらの機能を利用すると、複数のグラフ要素をまとめて変更でき、短時間で完成度の高いグラフを作成できる。また、実務では見やすさだけでなく「短時間で整った資料を作成する効率性」も重要であるため、こうした機能を活用する意義を体験的に理解する。授業では、フォントや背景色を統一することで全体の印象を整える、テーマカラーを適用して資料全体とデザインを合わせる、といった工夫も紹介する。最終的には「見やすく、正しく、伝わりやすい」グラフを作成する力を育成することを目標とする。
キーワード ① グラフ要素 ② グラフタイトル ③ 凡例 ④ 軸ラベル ⑤ クイックレイアウト
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelのグラフ要素を編集する方法と、レイアウトやスタイルを調整する実践を行った。復習にあたっては、授業で作成したグラフを再度開き、タイトル・軸・系列・凡例などを自分の言葉で整理しながら編集し直してみることが大切である。特に、縦軸の範囲指定や系列名の修正は、グラフの読みやすさや意味の明確化に直結するため、複数のデータを用いて練習しておくとよい。また、凡例の位置や系列の色を変更することでグラフの印象が大きく変わることを体験し、状況に応じて柔軟に調整する力を養う。さらに、クイックレイアウトやグラフスタイルを使い、短時間で整ったグラフを作成する練習を繰り返し行うことで、効率的な作業スキルを定着させることが望ましい。

◆次コマの予習
 第27回では、グラフの応用的な表現方法として「複合グラフ」や「補助軸付きグラフ」を扱う予定である。これにより、異なる種類のデータを一つのグラフで同時に表現する方法を学ぶ。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.184–191)を確認し、複合グラフや補助軸の基本的な構造と用途を理解しておくとよい。また、実際に「売上金額」と「注文件数」といった異なる単位のデータを用意し、どのように1つのグラフにまとめれば比較がしやすくなるかを考えてみると、次回の授業の理解が一層スムーズになる。

27 Excelによるビジュアル表現Ⅲ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第27回目の授業では、Excelのグラフ機能を応用して作成する「ガントチャート」の作成方法について学修する。ガントチャートは、業務や作業の進捗を可視化する目的で広く用いられており、Excelの棒グラフをカスタマイズすることで比較的簡易に作成することができる。本コマでは、計算や分析を目的としない「視覚的なスケジュール表」としてのガントチャートの役割と、Excelにおける作成手順・応用例を実機操作を通じて修得する。

◆コマ主題細目①
・第27回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅲ」 第1節「ガントチャートの概要と用途」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.184–185

◆コマ主題細目②
・第27回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅲ」 第2節「ガントチャートの作成手順」
・同上、pp.186–189

◆コマ主題細目③
・第27回テキスト「Excelによるビジュアル表現Ⅲ」 第3節「ガントチャート演習」
・同上、pp.190–191
コマ主題細目 ① ガントチャートの概要と用途 ② Excelによるガントチャート作成の基本手順 ③ ガントチャート作成に関する演習
細目レベル ①  ガントチャート(Gantt chart)は、プロジェクトや作業計画の進捗を可視化するための代表的な図表であり、縦軸にタスク、横軸に日付や時間を取り、各タスクの実施期間を横棒で示す形式をとる。Excelには専用機能は存在しないが、データの並びを工夫し、棒グラフ機能を応用することでガントチャートを作成できる。本授業ではまず、ガントチャートが持つ意義(直感的な進捗把握、計画比較、管理の効率化)を理解し、Excelを使って簡易的に再現できることを確認する。
②  ガントチャートをExcelで作成する基本的な方法として「積み上げ横棒グラフ」を利用する手順を学ぶ。具体的には、開始日を表すデータ列と作業日数を表すデータ列を用意し、グラフにおいて開始日を「透明化」して非表示とし、その上に作業日数を棒として表示することでタスクの期間を横方向のバーで表現する。この手法により、タスクごとの開始日と終了日が横軸上に可視化され、全体の進行状況を直感的に把握できるようになる。授業では、サンプルとして「課題提出計画」や「イベント準備スケジュール」を題材に取り上げ、開始日・終了日を入力した表からガントチャートを生成する流れを実演する。
 あわせて、データの準備では「タスク名/開始日/作業日数(必要なら確認用に終了日=開始日+日数−1)」の列構成を推奨し、開始日は日付のシリアル値として入力されていること(文字列日付は不可)を確認する。作成手順は、当該範囲を選択して[挿入]→[横棒]→[積み上げ横棒]を作成し、系列の書式設定で「開始日」系列を塗りつぶしなし・枠線なしにして透明化する。見やすさの調整として、(1)横軸を日付軸にし、最小値・最大値や主要単位(週/日)と表示形式(yyyy/mm/ddなど)を整える、(2)縦軸の「分類項目を逆順」にチェックし、上から下へ時間が流れる見た目にする、(3)系列の間隔幅を調整してバーの詰まりを解消する、(4)凡例や目盛りの要否を見直して情報を絞る、といった操作を行う。さらに、タスクを開始日順に並べ替える、データラベルに日数を表示する、進捗や担当別に色分けする(任意)などの工夫も紹介する。これらを通じ、シート上の開始日・日数を更新するだけでガントが自動反映される“運用しやすい”作り方を体験し、サンプル課題(課題提出計画/イベント準備)をモデルに自分のスケジュールへ応用できる力を身につける。

③  授業後半では、実際に学生自身がサンプルデータを用いてガントチャートを一から作成する演習を行う。演習課題として、複数タスク(例:調査、資料作成、発表準備、最終確認)を想定し、それぞれの開始日と期間を入力したデータを基にグラフを作成する。作業の流れは、(1)表の作成 →(2)積み上げ横棒グラフの挿入 →(3)開始日の系列を非表示化 →(4)作業期間の系列を色付きで表示 →(5)タスク名を縦軸ラベルに設定、という手順で進める。完成後は、タスクの並び順や色を調整し、見やすいガントチャートへ仕上げる。演習を通じて、Excelが持つ標準機能を応用することでスケジュール管理に役立つ実用的な可視化ツールを作成できることを体験的に理解する。
キーワード ① ガントチャート ② 積み上げ棒グラフ ③ 作業日数 ④ 開始日 ⑤ スケジュール表
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、ガントチャートの基本的な仕組みと、Excelにおける作成方法を学んだ。復習にあたっては、授業で作成した積み上げ横棒グラフ型のガントチャートを再度一から作成し、開始日を透明化する操作やタスク名を縦軸に正しく設定する手順を確認することが大切である。また、タスクの順序や期間の表示方法を変更し、実際のスケジュール管理に応じた調整を試すことで理解が深まる。さらに、色分けや凡例を工夫することで、進行状況をより直感的に伝えられるように整形する練習を行うとよい。

◆次コマの予習
 第28回では、ガントチャートで扱った「可視化」の考え方をさらに発展させ、条件付き書式やスパークラインを利用したセル単位でのデータ可視化を学ぶ予定である。予習としては、参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.192–199)を確認し、条件付き書式の基本(値に応じた自動色分けやアイコン表示)やスパークラインの作成手順を整理しておくとよい。加えて、自分で小さなスケジュール表を作成し、簡単な色分けやセル内ミニグラフを試してみると、次回の授業理解が一層スムーズになる。

28 表と数式の作成演習Ⅵ 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第28回目の授業では、グラフの作成・調整・カスタマイズに関する知識と技能、および進捗管理に活用されるガントチャートの作成技術を確認するための総合的な問題演習を行う。棒グラフ・折れ線グラフ・複合グラフの作成、グラフ要素の調整、書式の編集、ガントチャート作成などのテーマについて、演習問題を通して一連の操作手順を復習・定着させ、プレゼンテーションや文書作成に対応できるExcelの応用力を養う。

◆コマ主題細目①
・第28回テキスト「表と数式の作成演習Ⅵ」 第1節「グラフ作成に関する問題演習」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.168–171

◆コマ主題細目②
・第28回テキスト「表と数式の作成演習Ⅵ」 第2節「グラフ調整に関する問題演習」
・同上、pp.172–175

◆コマ主題細目③
・第28回テキスト「表と数式の作成演習Ⅵ」 第3節「ガントチャート作成に関する問題演習」
・同上、pp.184–191
コマ主題細目 ① グラフ作成に関する問題演習 ② グラフの調整に関する問題演習 ③ ガントチャート作成に関する問題演習
細目レベル ①  Excelで作成する棒グラフや折れ線グラフは、数値データを視覚的に伝える基本的な手段であり、適切に設定すればデータの特徴を瞬時に把握できる。しかし、グラフの種類や構造を理解していないと、読み手に誤解を与える危険がある。そこで本授業では、まず前回までに扱った棒グラフ・折れ線グラフの作成手順を丁寧に復習する。具体的には、(1)リスト形式で整備されたデータ表を選択する、(2)挿入タブから目的に応じたグラフ種類を選択する、(3)縦軸・横軸・系列を適切に設定する、(4)凡例やタイトルを追加する、といった一連の操作を確認する。そのうえで、演習課題として「年度別売上推移の折れ線グラフ」「部門別売上高の棒グラフ」「月別売上と件数を組み合わせた複合グラフ」を作成し、用途に応じてどの種類のグラフが最適かを比較・検討する。これにより、単なるグラフ作成ではなく「目的に合った表現の選択」ができる力を育成する。
②  次に、作成したグラフに対してレイアウトや書式の詳細な調整を加える演習を行う。グラフは作成直後の状態では必ずしも見やすいとは限らないため、必要に応じて修正することが重要である。授業では、(1)縦軸・横軸の表示範囲を変更してデータの変化を強調する、(2)目盛り間隔を調整して数値の読み取りやすさを改善する、(3)グラフタイトルや系列名を編集して内容を明確にする、(4)棒や折れ線の色・線種を変更して視認性を高める、(5)クイックレイアウトやスタイル設定を活用して短時間で整形する、といった操作を実習する。さらに、あえて不適切な例(例:目盛りが粗すぎて比較ができない、凡例が欠落して意味が分からない)を提示し、それを修正する課題を取り入れることで、実務的な改善力を養う。これらの操作を通じて、グラフを「単なる見た目の装飾」ではなく「正確かつ効果的な情報伝達の手段」として使う視点を学ぶ。
③  授業後半では、Excelを用いたガントチャートの作成演習に取り組む。ガントチャートは、プロジェクトや作業計画を管理する際に広く用いられる図表で、タスクの開始日と期間を横棒で表すことで進捗を直感的に把握できる。演習課題では、(1)タスク名・開始日・作業日数をまとめた表を用意する、(2)積み上げ横棒グラフを挿入し、開始日を「見えない系列」として設定する、(3)作業日数の系列を色付き棒で表示し、各タスクの期間を横方向に表現する、(4)タスク名を縦軸ラベルに設定し、順序を反転して上から下に時間が流れるように調整する、(5)必要に応じて系列ラベルや色分けを加えて見やすさを高める、という手順を段階的に実行する。完成したガントチャートを確認した後、さらに「現在日を示す縦線を追加する」「進捗率に応じて色を変える」といった発展的な工夫例も紹介する。これにより、学生はExcelの標準機能を応用して、業務や学習に役立つ実践的な進捗管理ツールを自力で作成できるようになる。
キーワード ① グラフ作成 ② 書式調整 ③ 複合グラフ ④ ガントチャート ⑤ クイックレイアウト
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、Excelのグラフ編集機能と、ガントチャート作成の手順について実践的に学習した。復習にあたっては、まずグラフ編集に関する操作を整理することが重要である。縦軸や横軸の表示範囲の調整、目盛り間隔の設定変更、タイトルや系列名の修正、凡例の位置調整、さらに系列の色や線種の変更などを一つずつ確認し、グラフの見やすさや正確性を改善できるようにしておく。特に、目盛りの範囲や配置を誤るとデータの印象が大きく変わるため、複数のパターンを比較して調整の効果を確かめることが大切である。また、クイックレイアウトやスタイル設定を利用すると短時間で整ったデザインを適用できるため、実務的な作業効率を高める観点からも復習しておくとよい。
 後半のガントチャート演習については、授業で実施した「積み上げ横棒グラフを基に開始日系列を透明化し、作業期間系列を色付き棒として表示する」という一連の手順を繰り返し操作してみることが望ましい。タスク名を縦軸に正しく表示し、タスク順序を反転させる操作や、作業期間の色分けを工夫する練習を行うことで、より実用的で見やすいガントチャートに仕上げることができる。完成後に系列ラベルや進捗線を追加して改良するなど、自分なりにアレンジを加えることも、理解の定着に役立つ。

◆次コマの予習
 第29回では、Excelにおける「印刷レイアウト」の基礎を扱う。具体的には「印刷範囲の設定」「改ページプレビューの活用」「ページ設定(余白・方向・サイズ・拡大縮小)」といった操作を体系的に学ぶ予定である。予習段階では、まず参考文献(『今すぐ使えるかんたん Excel2021』技術評論社、pp.284–285)に目を通し、各設定項目がどこにあるかを確認しておくことが推奨される。
 さらに、実際にサンプルの表を用意し、以下の基本操作を試しておくと理解が深まりやすい。
• 印刷範囲の設定:必要なセル範囲を選択し「印刷範囲の設定」を行い、印刷プレビューで余分な部分が出力されないか確認する。
• 改ページプレビュー:表示タブから改ページプレビューに切り替え、青い境界線をドラッグしてページ区切りを調整し、見出しや合計行がページ途中で切れないように整える。
• ページ設定:ページレイアウトタブで余白・用紙方向(縦/横)・用紙サイズ・拡大縮小印刷を変更し、1ページに収める設定を試す。ヘッダー/フッターでページ番号や日付を追加したり、「タイトルの行の繰り返し」を設定して印刷時に見出しが各ページに表示されるようにする。
 これらの予習を行うことで、次回の授業では「印刷に適した表の整形」の意義を理解しやすくなり、改ページ操作やページ設定を実機で操作したときにスムーズに習得できるようになる。

29 Excelによる文書作成 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第29回目の授業では、Excelで作成した表や図表を印刷用の資料・文書として仕上げるために必要な設定操作を学修する。これまでに扱った数値処理やグラフ作成に加えて、レイアウト調整・改ページ・ページ設定などの機能を活用することで、Excelをビジネス文書や配布資料の作成に対応できるツールとして運用する力を育てる。とくに、印刷時に起こりやすい「ページに収まらない」「見出しが切れる」などの問題を解消する設定方法に焦点をあてる。

◆コマ主題細目①
・第29回テキスト「Excelによる文書作成」 第1節「印刷レイアウトの基本」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.284–285

◆コマ主題細目②
・第29回テキスト「Excelによる文書作成」 第2節「改ページプレビューと調整」
・同上、pp.284–285

◆コマ主題細目③
・第29回テキスト「Excelによる文書作成」 第3節「ページ設定と印刷範囲の確認」
・同上、pp.284–285
コマ主題細目 ① 印刷レイアウト調整の基本 ② 改ページプレビューと改ページの操作 ③ ページ設定と印刷範囲の確認
細目レベル ①  Excelで作成した表を印刷するときには、画面に見えている状態と印刷結果とが一致しないことが多いため、事前に印刷レイアウトを整えることが重要である。そのための主な機能が[ページレイアウト]タブと[表示]タブに集約されている。[ページレイアウト]タブでは、余白の設定、印刷の方向(縦/横)、用紙サイズ、拡大縮小印刷、ヘッダーやフッター、印刷タイトル(行や列の繰り返し)などを細かく調整できる。一方、[表示]タブでは「標準表示」「ページレイアウト表示」「改ページプレビュー」といった表示形式を切り替えられ、特に「改ページプレビュー」は実際にどこでページが区切られるかを事前に確認するのに役立つ。授業では、これら2つのタブを実際に操作し、設定を変更すると印刷プレビューや最終結果がどのように変わるかを確認しながら理解を深める。
②  改ページプレビューの利用方法を理解し、改ページ位置を適切に調整できるようにする。以下の(1)~(3)の手順を実際に操作して確認する。
(1)改ページプレビューに切り替える方法を確認する。[表示]タブから「改ページプレビュー」を選択することで、通常表示では分かりにくいページの分割位置が青い線で表示される。
(2)表示された改ページ位置を調整する。青い境界線をマウスでドラッグして移動させ、見出し行や合計行などがページ途中で切れないように整える。行や列が適切なまとまりで印刷されるように、分割位置を工夫する。
(3)改ページ後の印刷結果を確認する。印刷プレビューを開き、設定した改ページ位置が意図通りに反映されているかどうかを確認する。必要に応じて再び改ページプレビューに戻り、位置を修正する。

③  印刷レイアウトの仕上げとして、以下の一連の手順を実習形式で確認する。単なる操作手順の暗記ではなく、それぞれのステップが印刷結果にどのような影響を与えるのかを理解しながら作業を進めることを目的とする。
(1)印刷範囲の設定/解除
 印刷範囲を正しく指定することで、必要な部分だけを出力できる。設定しない場合はシート全体が印刷対象となるため、不要な部分まで印刷されたり、余白が大きくなってしまうことがある。まずは必要なセル範囲を選択して印刷範囲を設定し、プレビューで確認した上で、不要なときは必ず「印刷範囲のクリア」で解除する練習を行う。
(2)改ページプレビューによる改ページ位置の調整
 改ページプレビューに切り替えると、青い区切り線で印刷ページの境界が表示される。見出しや合計行がページ途中で切れてしまうと可読性が大きく低下するため、ドラッグ操作で改ページ位置を調整し、論理的なまとまりごとに区切れるように修正する。どの位置で改ページを入れるかによって印刷物の見やすさが変化するため、実際にページごとの仕上がりを確認しながら調整することが重要である。
(3)ページ設定(余白、方向、サイズ、拡大縮小印刷)
 ページ設定では、余白の広さを変更したり、用紙方向を縦/横に切り替えたり、用紙サイズをA4・A3などに指定することができる。さらに拡大縮小印刷を利用すると、データを1ページに収めたり、指定したページ数に分割したりすることも可能である。これらを適切に使い分けることで、印刷物の全体像を整え、配布資料や提出用文書として適した体裁を整えることができる。
(4)ヘッダー/フッター(ページ番号・日付等)の設定
 ヘッダーやフッターには、ページ番号、印刷日、作成者名、ファイル名などを表示させることができる。これらを設定することで、複数ページにわたる資料を配布した際にページ順序や作成時点が一目で分かるようになり、資料としての信頼性が高まる。授業では、ページ番号と印刷日を組み合わせて表示させ、複数ページ資料に欠かせない最低限の要素を設定する演習を行う。
(5)印刷タイトル(行・列の繰り返し)の設定と印刷プレビューでの最終確認
 縦に長い表では、2ページ目以降に見出し行が表示されないと、データの意味が分かりにくくなる。印刷タイトルを設定して見出し行や見出し列を各ページに繰り返し表示させることで、どのページを見ても内容が理解できるようになる。最後に必ず印刷プレビューを確認し、見出し行が正しく繰り返されているか、改ページ位置や余白、ヘッダー/フッターが意図通りに表示されているかをチェックする。こうして最終的に整った体裁を確認してから印刷に進むことが大切である。

キーワード ① 改ページプレビュー ② 印刷範囲 ③ タイトル行 ④ ページ番号 ⑤ ページ設定
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、印刷範囲の設定、改ページプレビューの活用、ページ設定、ヘッダー/フッター、印刷タイトルといった印刷レイアウトに関する一連の操作を体系的に学んだ。復習としては、授業で扱ったサンプルデータとは別に自分で表を用意し、(1)印刷範囲を設定してプレビュー確認 → (2)改ページプレビューで境界線を調整 → (3)ページ設定で余白や用紙方向を変更 → (4)ヘッダーやフッターに情報を追加 → (5)印刷タイトルを設定してプレビュー確認、という一連の流れを繰り返し練習することが望ましい。操作を反復することで、印刷物として配布できるレベルの体裁を自力で整える力が身につく。

◆次コマの予習
 第30回は総合演習として、これまで学習したExcelの主要操作を組み合わせて課題に取り組む。予習では、特に印刷関連の機能について復習しておくことが推奨される。具体的には、印刷範囲の設定と解除、改ページプレビューでの確認と調整、ページ設定での余白・方向・サイズ変更、ヘッダー/フッターによるページ番号付与、印刷タイトルの設定方法を再度確認しておくとよい。さらに簡単な練習表を準備し、これらの操作を一通り実行して印刷プレビューまで確認しておくことで、総合演習においてスムーズに作業を進められるようになる。

30 WordとExcelの使い分け 科目の中での位置付け  統計学学修の初歩的な段階では、表計算ソフトを利用してデータの入力や数値演算を行うことが多い。その準備段階として、表計算ソフトの作表機能や計算機能の知識を正しく修得しておくことは、統計学学修を円滑に進めていく上で不可欠である。また、企業の実務現場ではWordはもちろんExcelを駆使して資料や文書を書くことは日常茶飯事であり、その意味でも在学中に必要な知識を修得しておく必要がある。本科目はこのような見地から、Excelの主要機能(データ入力、数式、集計、関数による表の作成等)に的を絞り、表計算ソフトの仕組みと操作法の理解をはかる。
 第30回目の授業では、Microsoft Officeの代表的な2大ツールであるExcelとWordの特性を比較し、それぞれの用途に応じた適切な使い分けの判断ができることを目標とする。前回まではExcelによるデータ処理と文書作成機能に焦点を当ててきたが、本コマでは、Wordの機能と構造に着目しながら、WordとExcelの違いを把握し、業務や課題に応じてどちらを使用すべきかを判断する力を養う。また、両者を連携させた「表やグラフの貼り付け」操作についても実践的に扱う。

◆コマ主題細目①
・第30回テキスト「WordとExcelの使い分け」 第1節「両者の機能と特性」

◆コマ主題細目②
・第30回テキスト「WordとExcelの使い分け」 第2節「形式を選択して貼り付ける操作」
・技術評論社編集部・AYURA『今すぐ使えるかんたん Excel2021』、技術評論社、2022、pp.250–259

◆コマ主題細目③
・第30回テキスト「WordとExcelの使い分け」 第3節「図としての表/リンクされた表」
・同上
コマ主題細目 ① WordとExcelの機能比較と役割の違い ② 形式を選択して貼り付ける操作 ③ 図としての表/リンクされた表の活用
細目レベル ①  Wordは「文書作成ソフト」、Excelは「表計算ソフト」として機能的な棲み分けがある。Wordでは段落単位の文字装飾や図表・図形の挿入、ページ構成の編集に優れており、報告書やレポートなどに適している。一方、Excelは数値計算、関数、表構造の整備、グラフやデータ分析機能に優れており、集計表や作業台帳、データベース的な構造を持つ表に適している。本節では、(1)文書の体裁に重きを置くときはWord、(2)数値処理や可視化が必要なときはExcel、という使い分けの原則を確認する。
上記の原則を実務・学修シーンに当てはめ、報告書・案内文・論述レポートはWord、成績・売上・アンケート集計はExcel、と具体例で判断練習を行う。あわせて、Wordはスタイルや段落・ページ設定、Excelは関数・グラフ・テーブルといった“得意機能”を触れて確認し、目的に応じたツール選択と手順設計を意識づける。

②  Excelで作成した表やグラフは、Word文書に「形式を選択して貼り付ける」ことで連携させることができる。ここでは、「貼り付けの形式」によって(1)画像として貼り付ける(編集不可)、(2)Excelオブジェクトとして貼り付ける(Excelの表として編集可能)、(3)リンク貼り付け(Excel側の変更をWordに反映)など、複数の方法があることを確認する。サンプルファイルを用い、各方法の操作手順と違いを実践的に比較する。
貼り付け形式ごとの長所・注意点を実演比較する。画像は体裁が崩れにくい反面、データ更新は不可。オブジェクトはWord内で表編集が可能だが、レイアウト影響に留意。リンク貼り付けは更新が反映され効率的だが、参照パスやファイル共有時の管理が重要。レポートの安定性・更新頻度・共同編集の有無に応じて、最適な方式を選べるようにする。

③  「図としての表」を扱うことで、Excelで整形した表をWord内でレイアウト調整や回り込みを容易に行えるようにする方法を確認する。Wordに貼り付けた後、文書の一部として図表を自然に統合できる利点を体感する。また、「リンクされた表」を用いることで、Word文書内の表を常に最新のExcelのデータに保つ仕組み(動的リンク)についても確認する。これにより、報告書や資料の更新作業の効率化を図る。
「図としての表」は文章レイアウトとの親和性が高く、回り込み・位置合わせが容易。一方で数値編集は元のExcelで行う運用が前提となる。リンク表は“更新の自動反映”が最大の利点だが、提出・配布前はリンクの固定(場合によっては図化)も検討し、閲覧環境での崩れや参照切れを防ぐ実務上の配慮を学ぶ。

キーワード ① 文書作成ソフト ② 表計算ソフト ③ 形式を選択して貼り付け ④ リンク貼り付け ⑤ 図としての表
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業時間内に、LMS上において当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施する
復習・予習課題 ◆本コマの復習
 本コマでは、WordとExcelの機能の違いと使い分け方を学び、さらに表やグラフを「形式を選択して貼り付ける」ことで連携させる方法を演習した。復習として、(1)どのような目的のときにどちらを使うべきか、(2)形式の違いによって貼り付けた後の操作性がどう変わるか、(3)リンク貼り付けのメリットと注意点、などをサンプルファイルを使って確認しておくとよい。

◆今後の活用に向けて
 これまで学習してきたExcelの操作は、今後の統計学や情報処理、レポート作成など様々な場面で活用される。とくに、数式・関数の使い方、グラフの作成、ピボットテーブルや条件付き書式、並べ替え・抽出などの技術は、ビジネス実務や卒業研究でも必要とされるスキルである。今回のWordとの連携も含め、今後、実際の課題や業務で応用する場面を意識して、継続的に操作を確認し活用できるようにしておくこと。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
①Excel基本操作とUI 【難易度★やさしい】
・Excelを起動/終了できる
・新しいブックを作成できる
・保存操作(上書き・名前を付けて保存)ができる
・画面構成(リボン、タブ、ステータスバー)を把握できる
・セルや行・列の概念を理解できる
・ズーム倍率を変更できる
・シートの追加、名前変更、削除ができる
・範囲選択やオートフィルが使える
・「元に戻す」「やり直し」操作ができる
・印刷プレビューを表示できる

【難易度★★普通】
・QAT(クイックアクセスツールバー)をカスタマイズできる
・複数ブックを切り替えて表示できる
・名前ボックスで特定セルにジャンプできる
・基本的なショートカットキーを使い分けられる
・Excelのテンプレートから新規作成できる

【難易度★★★難しい】
・ショートカットを組み合わせて効率よく操作できる
・自動保存/バージョン管理を意識して使える
・リボンやタブを自分用にカスタマイズして保存できる
セル/行/列
ワークシート/ワークブック
アクティブセル
リボン/タブ/QAT
名前ボックス
保存/上書き保存
ズーム変更
ショートカットキー(Ctrl+C など)
印刷プレビュー
IME切替
20 1~3, 10
②書式設定と表整形 【難易度★やさしい】
・フォントやサイズ、文字色、塗りつぶしを変更できる
・文字の配置(左/中央/右、上下)を設定できる
・セルを結合・解除できる
・数値に桁区切りや小数桁を設定できる
・日付表示形式を変更できる
・通貨やパーセントの書式を設定できる
・罫線を追加/削除できる
・列幅/行高を自動調整できる
・書式のコピー(形式のコピー)を使える
・簡単な条件付き書式を設定できる

【難易度★★普通】
・テーブルに変換してスタイルを適用できる
・ユーザー定義表示形式(#,0 など)を使える
・ゼロ値の表示/非表示を切り替えられる
・条件付き書式の優先順位を調整できる
・ページ余白や印刷方向を設定できる

【難易度★★★難しい】
・数値に単位(K、Mなど)を付けて表示できる
・条件付き書式に数式ルールを活用できる
・PDF出力時の体裁を整えて配布用に最適化できる
フォント書式(太字・サイズ)
塗りつぶし・文字色
セル結合・中央揃え
罫線の設定
桁区切り・小数点
通貨・日付表示形式
条件付き書式
書式コピー
セルスタイル
印刷タイトル行
20 3,11,13, 29
③数式と演算子の基礎 【難易度★やさしい】
・「=」で数式を入力できる
・加減乗除の四則演算ができる
・括弧を使って演算の優先順位を指定できる
・セル参照(A1形式)を使って数式を作成できる
・絶対参照/相対参照を使い分けられる
・AutoSumで合計を求められる
・エラー表示(#DIV/0!など)を識別できる
・%を使った演算ができる
・文字列を結合(&)できる
・数式バーで編集できる

【難易度★★普通】
・複雑な演算式を括弧を使って組み立てられる
・名前定義を使って数式に参照できる
・ROUND関数系で丸め処理ができる
・IFERRORを使ってエラー時の対応ができる
・F4キーで参照形式を切り替えられる

【難易度★★★難しい】
・循環参照を検出して修正できる
・動的配列関数の概念を理解し基本操作ができる
・計算モード(自動/手動)を設定して運用できる
等号(=)
セル参照(相対/絶対)
四則演算(+-*/)
括弧の優先順位
比較演算子(=><)
AutoSum
%演算
文字列結合(&)
数式バー
エラー表示(#DIV/0!)
16 4~8, 10,12, 16,20
④ワークシート関数の基礎 【難易度★やさしい】
・関数の基本構文「=関数名(引数)」を理解して使える
・SUM、AVERAGE、MIN、MAX関数を使える
・COUNTとCOUNTAの違いを理解して使える
・ROUND、INT、ABSなどの基本的な関数が使える
・SQRT、POWER、RANDなどの関数が使える
・NOW、TODAY関数で日付/時刻を取得できる
・YEAR、MONTH、DAY関数で日付の要素を取り出せる
・LEN関数で文字数を数えられる
・CONCAT/CONCATENATE関数で文字列を結合できる
・関数のヘルプを参照して引数を確認できる

【難易度★★普通】
・LEFT/RIGHT/MIDで文字列の一部を抽出できる
・TEXT関数で書式付き文字列に変換できる
・NETWORKDAYSやWORKDAYで稼働日を計算できる
・関数を2段階まで入れ子にして使える
・FINDやSEARCHで文字の位置を取得できる

【難易度★★★難しい】
・関数を多段で入れ子にして処理を構築できる
・配列関数の基本動作を理解し応用できる
・エラー種別に応じた対処方法を選択できる
関数の基本構文
SUM/AVERAGE
MIN/MAX
COUNT/COUNTA
ROUND/INT/ABS
LARGE/SMALL
SQRT、POWER、RAND
NOW/TODAY
YEAR/MONTH/DAY
TEXT関数
LEN関数
12 9,11, 13~15, 17~19, 21
⑤条件付き関数・論理演算 【難易度★やさしい】
・IF関数で条件分岐を作成できる
・TRUE/FALSEの概念を理解して使える
・比較演算子(=, >, <など)を使える
・複数のIFで段階的な条件判定ができる
・空白やテキストの一致を判定できる
・0/1フラグで条件を表現できる
・括弧を使って複数条件を整理できる
・IFで文字列や数値を返す処理ができる
・条件式の検証ができる
・条件を列で分けて管理できる

【難易度★★普通】
・AND/OR関数で複合条件を設定できる
・IFS関数で多条件を整理して記述できる
・IFERRORでエラー時の値を制御できる
・SWITCHで値ごとの分岐を作成できる
・日付にTODAY関数を使った条件式を作成できる

【難易度★★★難しい】
・AND/ORを組み合わせた多段階の条件分岐を構築できる
・論理値を演算に変換して使える(--TRUE 等)
・可読性とメンテナンス性を意識した条件式を設計できる
IF関数
AND/OR関数
比較演算子
TRUE/FALSE
IFERROR/IFNA
IFS関数
SWITCH関数
ネスト(入れ子)
0/1フラグ
条件付き書式との連携
12 13~15, 17~19, 20
⑥データ集計・クロス集計 【難易度★やさしい】
・SUMIF/COUNTIF関数を使って集計できる
・AVERAGEIF関数を使って平均を求められる
・不等号やワイルドカードを条件に使える
・部分合計(SUBTOTAL)の概念を理解できる
・並べ替え後の合計を確認できる
・重複データを削除して件数を整理できる
・小計行を追加して見やすくできる
・度数分布表を作成できる
・クラス幅の意味を理解して設定できる
・ピボットテーブルを挿入し操作できる
・行/列/値エリアの役割を理解できる
・集計方法(合計/件数/平均)を切り替えられる

【難易度★★普通】
・SUMIFS/COUNTIFSなどで複数条件の集計ができる
・日付の範囲を条件に指定できる
・構造化参照を使ってテーブルから集計できる
・ピボットテーブルで列見出しを展開・折りたためる
・レポートレイアウトを表形式・コンパクト形式で変更できる

【難易度★★★難しい】
・ピボットの計算フィールドで新しい集計項目を追加できる
・前期間比や構成比などの集計指標を設計できる
・クロス集計の形式を「縦持ち」に戻して加工できる
SUMIF/COUNTIF
SUMIFS/COUNTIFS
AVERAGEIF
部分合計(SUB TOTAL)
度数分布表
ピボットテーブル
行/列/値エリア
ビン設定
並べ替え/フィルター
スライサー
4 17~19, 21~23, 22, 24
⑦データ結合とリレーショナル思考 【難易度★やさしい】
・照合キー(ID等)の意味を理解できる
・VLOOKUP関数で基本的な参照ができる
・列番号や検索方法(TRUE/FALSE)を設定できる
・絶対参照で検索範囲を固定できる
・#N/Aエラーの原因を確認できる
・別シートや別ブックからの参照ができる
・連結キー(ID-日付)を作って参照できる
・参照元の整形(空白削除等)を行える
・IFERROR関数で参照エラーの表示を制御できる
・リンク切れ時の対応ができる

【難易度★★普通】
・INDEX/MATCH関数を使って柔軟な参照ができる
・XLOOKUP関数を使って左右両方向に参照できる
・IFNA関数で未一致時の対応ができる
・複数条件を使った結合キーを設計できる
・外部参照(ブック間リンク)を管理できる

【難易度★★★難しい】
・FILTER/UNIQUE関数を使って結合の前処理ができる
・正規化(重複排除・分割)の考え方を説明できる
・Power Queryを使ってテーブルを結合できる
VLOOKUP関数
XLOOKUP関数
INDEX/MATCH
絶対参照/列番号
#N/Aエラー
連結キー
参照整合性
FILTER/UNIQUE
Power Query
正規化
4 23, 24, 30
⑧グラフ作成と視覚化 【難易度★やさしい】
・棒グラフ/折れ線グラフ/円グラフを作成できる
・タイトルや凡例、軸ラベルを編集できる
・データ系列の色を変更できる
・グラフの種類を変更できる
・グラフの位置や大きさを変更できる
・データラベルを表示できる
・印刷時に見やすい体裁に調整できる
・グリッド線を表示/非表示にできる
・行列の切り替えができる
・グラフのデザインテンプレートを適用できる

【難易度★★普通】
・軸のスケールを手動で調整できる
・補助軸を設定して二重軸にできる
・複合グラフ(棒+折れ線など)を作成できる
・データラベルの表示形式をカスタマイズできる
・注目データを強調表示(太字・配色)できる

【難易度★★★難しい】
・複合グラフの構成意図を明確に設計できる
・NA()を使って折れ線の不連続を表現できる
・ピボットグラフの特性と違いを説明できる
棒グラフ/折れ線グラフ
円グラフ
複合グラフ
グラフタイトル
凡例/軸ラベル
データ系列
補助軸
データラベル
グラフテンプレート
ピボットグラフ
4 25, 26, 28, 30
⑨スケジュール・業務管理 【難易度★やさしい】
・ガントチャートの目的と使い方を説明できる
・タスク、開始日、作業日数を一覧表に整理できる
・TODAY関数で今日の日付を取得できる
・チェックボックスやメモ欄を追加できる
・条件付き書式で期限間近を強調できる
・進捗率(%)をセルで表示できる
・フィルターで状態や担当を抽出できる
・ページの横向き設定や列幅調整ができる
・シート保護を設定できる
・簡易カレンダーから参照できる

【難易度★★普通】
・積み上げ横棒グラフを使ってガントチャートを作成できる
・NETWORKDAYS関数で稼働日を計算できる
・条件付き書式で期間に色をつけられる
・祝日一覧を使って稼働計算に組み込める
・印刷レイアウトを1ページに収めて整えられる

【難易度★★★難しい】
・実績と計画を重ねたガントチャートを設計できる
・WEEKDAY関数で自動的に週末を塗りつぶせる
・期間の自動切り替え(開始日/終了日)を可変に設定できる
ガントチャート
開始日/終了日/作業日数
進捗率(%)
TODAY関数
NETWORKDAYS/WORKDAY
条件付き書式(期限)
タスク順の並べ替え
横棒グラフ
休日設定
依存関係(前工程)
4 27, 28
⑩文書作成とOffice連携 【難易度★やさしい】
・印刷プレビューを表示できる
・ページ設定(余白/方向)を調整できる
・印刷範囲やタイトル行を設定できる
・PDFとして出力できる
・図形やテキストボックスを挿入できる
・WordとExcelの違いを説明できる
・表やグラフをコピー&ペーストできる
・貼り付け形式(図/テキスト)を選べる
・ヘッダー/フッターを設定できる
・ファイル情報(プロパティ)を確認できる

【難易度★★普通】
・形式を選択して貼り付け(図/リンク/オブジェクト)できる
・リンク貼り付けの更新と管理ができる
・Wordで表のサイズを自動調整できる
・WordとExcelの配色/スタイルを統一できる
・PDF書き出し時の解像度を調整できる

【難易度★★★難しい】
・リンクや図化を含めた文書構成を計画的に設計できる
・リンク切れや形式崩れを防ぐ手順を説明できる
・複数図表のキャプションや参照を整備できる

印刷プレビュー
ページ設定(余白・方向)
印刷範囲/タイトル行
ヘッダー/フッター
PDF出力
形式を選択して貼り付け
図として貼り付け
リンク貼り付け(更新)
Wordとの使い分け
共同編集・共有リンク
4 29, 30
評価方法
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書
参考文献
実験・実習・教材費