区分 (環)環境データサイエンス科目 環境データサイエンス共通科目 (生)環境データサイエンス科目 (心・犯)学部共通科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
(心)専門的知識と実践的能力 (心)分析力と理解力 (心)地域貢献性
(環)専門性 (環)理解力 (環)実践力
カリキュラム・ポリシーとの関係
(心)課題分析力 (心)課題解決力 (心)課題対応力
(環)専門知識 (環)教養知識 (環)思考力 (環)実行力
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
環境・情報・社会が直面する課題に対して、専門的な理解を深めると共に、学際的な柔軟性を有し、実践的な能力を有する。
科目の目的
私たちは「情報」に影響されて考えや行動を決め、情報から新たな価値を見いだし、豊かな社会を形成している。今日の情報社会においては、この情報を収集・加工・発信し、正しく理解し活用する情報活用の実践力が重要であり、情報加工や流通における仕組みやルールも含めて、身につけておく必要がある。そこで、本講義では、昨今の情報化社会における「情報」の特徴や扱い方、社会での活用ルールなどの大学生として最低限理解しておくべき「情報リテラシー」に関して、危険性やセキュリティ、社会的課題なども含めて理解するとともに、その情報を扱うコンピュータについての基礎的な知識と技術について修得することを目的とする。
到達目標
「情報」について概念はもちろん、その性質や特徴を理解し、その情報を伝達する「メディア」と合わせてリテラシーを身につけることを目標としている。また、近年の情報社会において、インターネットは必要不可欠である。インターネットの仕組みやモラル、危険性、犯罪、インターネット上のコミュニケーションについても理解する。さらに、コンピュータの仕組みや情報セキュリティ、コンピュータウィルス等についても理解する。加えて、情報社会における知的財産権や著作権についても基本的な事項を説明できる知識を身につける
科目の概要
本講義は、これからの大学生活や卒業後の社会人生活に向け、最低限必要となる情報リテラシーを身につけるこをと目的としているため、本学に所属する学生、特に環境科学部の1年生は可能な限り受講すること。本講義では、まず、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。
科目のキーワード
①情報 ②データ ③リテラシー ④インターネット  ⑤セキュリティ  ⑥コンピュータ  ⑦メディア  ⑧著作権  ⑨情報社会  ⑩個人情報
授業の展開方法
本講義では、各回の冒頭にオリジナル資料を配布し、それに沿って講義を進める。授業の終わりにその日の内容の復習テストを実施し、授業内容の理解度を確認する。具体的には、各回の講義は、(1)前回の復習、(2)当該回の学習内容(本コマシラバス記載のもの)、(3)当該回の復習(確認)テスト、から構成される。教員による講義が授業の中心となるが、当該回講義の終わりに復習テストを行うことで、各自理解度を確認することができる。
オフィス・アワー
【月曜日】昼休み・4時限目・5時限目、【金曜日】昼休み・4時限目・5時限目
科目コード ENS400
学年・期 1年・前期
科目名 環境情報リテラシー
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 選択
学習時間 【授業】90分×15 【予習】90分以上×15 【復習】90分以上×15
前提とする科目 なし
展開科目 環境情報と社会
関連資格 ITパスポート
担当教員名 薄井智貴
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 情報の活用 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第1回は、情報とデータの違い、情報伝達装置の歴史などについて学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P1-P7

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P7-P13

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P13-P23
コマ主題細目 ① 情報とは ② 情報の伝達手段 ③ 情報機器とサービス
細目レベル ① 私たちは外界のようすをからだの感覚器(五感)を通して知覚している。例えば、空気の温度、すなわち気温は触覚から知覚されるし、温度計をみることで視覚的にも知覚できる。そして、知覚した一部分は、言葉や数値として表現され、他の人への伝達や記録に利用される。例えば、気温は、「暑い/寒い」という言葉や、「5℃」という数値で表現できる。このような言葉や数値を「データ」または「情報」と呼んでいる。特に、データと情報を区別する必要がある場合、「①特定の状況において価値判断を加えたもの」や「②データを整理して別の形で表現したもの」を「情報」と呼んでいることについて、本コマで学ぶ。この「情報」は、他の人へ伝達することができるが、渡す側にとって価値のある情報であっても、受け取る側にとっては単なる情報にすぎない場合もある点に注意が必要となる点については、ここで押さえておく。
② 近年、情報の伝達能力は、電気・電子分野の技術革新により飛躍的に向上した。情報を電気信号に変換し、電線や電波を利用して伝送し、再びもとの情報に復元する技術が開発されたことで、地球上のあらゆる地域の人々と短時間で情報を交換することが可能となった。さらに、電気信号に変換された情報を、「デジタル化」して伝送することで、より多くの情報を伝送したり、より高品質な伝送を実現することが可能となった。本コマでは、これらのデジタル情報とアナログ情報の違いや特徴を具体例を挙げて説明するとともに、情報の大きさや表現方法についても解説する。
③ コンピュータは、もともと電子回路によって数学や物理の計算を行うために開発された。初期のコンピュータは、計算の内容(処理)に応じて回路の構成を変更する必要がある、巨大な装置であった。しかし、フォン・ノイマンらが開発した、回路の構成を変えることなく、処理内容を変更できるプログラム内蔵方式により、さまざまな処理を行わせることが可能になった。また、半導体技術の進歩により、回路をIC、LSI、VLSIと呼ばれる小型のパッケージに集積化することで、装置の小型化と低消費電力化が可能となり、経済性が大きく向上したことを理解する。本コマでは、近年のコンピュータ機器について、機器の構成や役割、種類などについて理解するところまで押さえる。
キーワード ① 情報 ② データ ③ デジタル化 ④ フォン・ノイマン ⑤ スマートフォン
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(情報とは何か、デジタル情報とアナログ情報の違いと特徴、ノイマン型コンピュータや近年のコンピュータ機器など)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

2 インターネットと情報社会 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第2回は、インターネットの光と影や、情報伝達のための「メディア」についてリテラシーを身につける。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P2-P3

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P3-P9

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P10-P16
コマ主題細目 ① インターネットの登場と広がり ② インターネットの光と影 ③ メディアリテラシーとは
細目レベル ① インターネットは、コンピュータネットワークを相互に結ぶ世界規模の汎用性の高い通信手段である。パソコンやスマートフォンをインターネットに接続すれば、全世界に広がる情報ネットワークを利用して、個人で情報の受発信が可能となり、今や社会・経済活動はもとより、教育、文化、医療・福祉の他、日常生活の様々な場面で利用されている。このインターネットは我々のQOL(生活水準)を引き上げ、人々を大変豊にしている。インターネットをうまく活用するには、インターネットで集められる世界中の情報やテレビ・雑誌・新聞などから絶え間なく入ってくる多様な情報の中から、本当に必要なものや信頼できる情報を見極める能力が求められる。本コマでは、インターネットとは何か、普及率や歴史を確認しつつ、理解する。
② 近年、コンピュータやスマートフォン等の情報通信機器だけでなく、自動車や家電、施設、ロボットなどあらゆるモノがインターネットに繋がり、データを送受信する「IoT(Internet Of Things)」の世界が広がっている。このようなIoTから収集される大量で複雑な構造のビッグデータを蓄積し、高機能のコンピュータを用いて高速に処理し、AI(人工知能)の技術によって目的に応じた知見を得ることは、まさに、環境データサイエンス学科の目指すところである。IoTとAIの技術の発展は、私たちに様々なサービスを提供してくれる「光」の部分がある一方、様々な問題(「影」の部分)も抱えている。例えば、インターネット上における詐欺や悪徳商法、誹謗中傷、名誉毀損、迷惑メール、違法・有害サイト、不正アクセスによる情報流出や改ざんなど、インターネットの利用過程で起きる事件があとを絶たない。本コマでは、このようなインターネットの「光」と「影」の存在について理解するとともに、インターネットのあり方について理解することを目標とする。
③ インターネット上では様々な情報をやりとりするが、そのような情報伝達を行う媒体のことを「メディア」と呼ぶ。情報の伝達には、紙面によって行う新聞や雑誌、電波によって行うテレビやラジオなどがある。最近では、インターネット回線を利用した電子メールやSNS(Social Networking Service)も重要なメディアとなっている。情報の読み取り方を身につけるという意味で、メディアを活用するための基礎的な知識や技能である「メディアリテラシー」はとても重要であろう。本コマでは、メディアとは何か、メディアリテラシーの考え方、メディアの倫理性と信頼性など、正しいメディアリテラシーの身に付け方について理解することを目的としている。
キーワード ① インターネット ② IoT ③ AI ④ メディア ⑤ リテラシー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、今回の授業範囲であるインターネットと情報社会について、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(インターネットの普及により世の中がどう変わったか、メディアによって情報の伝達がどう変わったか、メディアリテラシーの考え方など)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

3 情報伝達の多様化とコミュニケーション 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第3回は、インターネット上でのコミュニケーションについて理解するとともに、その代表的な手段である電子メールについてのマナーや仕組みを理解する。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P108-P130

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P108-P117

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P118-P130
コマ主題細目 ① インターネット上でのトラブル ② コミュニケーションの変遷と多様化 ③ ソーシャルメディアによる情報共有
細目レベル ① インターネットは新聞やテレビなどと異なり、情報発信・情報受信の容易さが特徴だが、そのことに起因する問題も多々存在している。誰でもが情報発信できるため、無責任な情報や悪意に満ちた情報が思わぬトラブルに発展するケースも少なくない。我々は、一般社会における対面コミュニケーションと同じように、ネットワーク上でのコミュニケーションにも十分気を遣う必要があり、現代においては、これも社会的マナーの一つとなっている。本コマでは、ネットワーク上におけるコミュニケーションツールとして、電子メールやSNS、ブログなどを取り上げ、その使い方や活用事例を紹介するとともに、大学生・社会人として最低限必要なネット上のマナーを身につけるところまで、しっかりと学ぶ。
② ネットワーク上でのコミュニケーションは、その相手やグループのことをある程度理解しておくことが大切で、親しい間柄でもビジネスや公の場では、冗談めいた文章は極力控えるようにしたい。特に電子メールやSNSなどを利用する際にも、ネットワーク上でのマナー(ネチケットという)を守り、円滑なコミュニケーションを妨げないよう心がけることで、トラブルにならないよう十分配慮する。本コマでは、まずはコミュニケーションの始まりについて、人類の始まりである紀元前から今日までの歴史について概観し、多様化された現代のコミュニケーション(情報伝達)について、その種類と特徴について押さえる。次に、ネットワークを利用したコミュニケーションで心がける事項13条について確認し、トラブルを未然に防ぐコミュニケーションについて学ぶ。
③ 電子メールは、葉書や手紙とよく似ている。葉書や手紙は、相手の事を考え、目的に応じた形式やマナーで文章や絵を書き、郵便局を通じて数日間で相手まで配送されるが、電子メールは、文章をコンピュータ上で編集し、そのままネットワークを通じて瞬時に送信される。電子メールの最大の特徴はこの即時性が挙げられ、気軽に相手とのコミュニケーションが可能となった反面、新たに様々な技術面やマナー面での問題が発生している。また、近年、ブログや掲示板、twitterやfacebook,LINE、Instagramなどのソーシャルメディアサービスの利用に関連したトラブルも多発しており、インターネット時代の情報発信やコミュニケーションの仕組みやマナーについて、しっかりと理解しておく必要がある。本コマでは、それらのサービスの利点や欠点などを踏まえ、ネット社会におけるソーシャルコミュニケーション・情報共有のあり方について学ぶ。
キーワード ① コミュニケーション ② ネチケット ③ 電子メール ④ SNS ⑤ ソーシャルコミュニケーション
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、今回の授業範囲であるインターネットにおけるコミュニティーについて、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(インターネット上でのコミュニケーションならびに電子メールの書き方等)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

4 個人情報とプライバシー 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第4回は、個人情報とプライバシーについて学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P18-P21

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P22-P25

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P26-P30
コマ主題細目 ① 個人情報とは ② 個人情報保護法とその事例 ③ プライバシーの侵害
細目レベル ① 「個人情報」とは、生存する個人の情報であり、個人を識別できる情報を指す。また、単独では個人を識別できない場合でも、他の情報と組み合わせることにより、特定の個人を識別できる情報も個人情報に該当する。中でも、氏名、住所、性別、生年月日を「基本4情報」と呼ばれており、収集・利用にあたっては十分な注意が必要である。また、原則として事業者等に収集が禁止されている「要配慮個人情報」も個人情報保護法において規定されており、これらを理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができる。このような個人情報は、情報社会の経済活動においては販売戦略のための重要な情報源となっており、個人情報には「経済的価値」があると言われている点に注意が必要である。本コマでは、個人情報に関する基本事項を押さえ、これからの社会・学生生活において注意すべき点についてしっかり学ぶ。
② 米国では1970年代から個人情報保護に関する法制が整備されてきたが、日本では1989年に個人情報の保護に関する法律が制定され、2006年にすべての自治体の「個人情報保護条例」の制定が完了し、官民全体にわたる個人情報の保護制度が構築された。特に、企業活動を中心とする民間部門は、長く個人情報に関する法制化がなされず、問題視されていたが、「個人情報保護法」が2003年に成立し、2005年4月より民間部門にも適用され、すべての領域で個人情報が保護されることになった。本コマでは、個人情報の保護に関連するいくつかの事項について、事例を交えて紹介するとともに、大学生として理解しておくべき条項については皆さんとともに議論する。
③ 私たちが平穏な生活を営む上で重要となるプライバシー権について、ここでは理解しよう。特に、近年インターネット上でのプライバシー侵害が問題となっており、被害者・加害者の両立場における考慮すべき点について、技術的・モラル的な観点からしっかりと内容を押さえる。また、ネット上での誹謗中傷については、名誉毀損という民法により罰せられる可能性もあり、何気ない一言が裁判により損害賠償を請求されたという事例も少なくない。本コマでは、このようなプライバシー侵害や名誉毀損、肖像権、パブリシティ権、などについても事例を交えて概説する。また、2013年5月から、国民全員に番号を付ける「共通番号(マイナンバー)法」が成立し、2016年から運用が始まっており、これにより、行政機関は個人に紐付く情報(住所、収入、納税、年金、医療など)の一元化(名寄せ)が可能となり、行政手続きの管理や徴収の面での煩わしさが低減され、様々な効果が見込まれている。一方で、情報漏洩やプライバシーへの脅威が懸念されており、リスクが大きくなったとも言われている。本コマでは、マイナンバーの利点や欠点を踏まえ、現状の活用事例や今後の活用方法などについて理解しよう。
キーワード ① 個人情報 ② 個人情報保護法 ③ プライバシー侵害 ④ 名誉毀損 ⑤ 肖像権
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、本コマで学ぶ、個人情報とプライバシー権については、参考書籍を読んで分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(基本4情報とは何か、プライバシー侵害の事例など)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

5 知的財産権と著作権 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第5回は、知的財産権、特に著作権について学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P32-P48

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P32-P37

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P38-P48
コマ主題細目 ① インターネットと知的財産権 ② 知的財産権とは ③ 著作物と著作権
細目レベル ① インターネット上の文字や音声、画像、動画などの情報は、デジタル化された情報であり、コンピュータなどの情報機器を用いることで、編集や加工、コピーなどを容易に行うことができる。文章や音楽、映像、写真などの創作物は、デジタル化して取り扱う機会も多くなったが、それとともに、私たちは知らず知らずのうちに、知的財産権を侵害している可能性も生まれてきた。このように、社会・文化的生活の環境が変化する中で、現在の知的財産権について理解し、尊重する態度を身につけることが大切になってきた。第5回の講義では、知的財産権とは何か、著作権の侵害、著作隣接権や産業財産権、著作権の適切な利用について事例を交え考察する。
② 知的財産権とは、人間の知的な創造物や信用などの価値を保護する権利で、著作権・著作人格権、著作隣接権、産業財産権(特許権、実用新案権、商標権、意匠権など)、キャラクタ権、商品化権などの様々な権利や、不正競争防止法などの法律によって定められたものである。本コマでは、これら知的財産権にはどのようなものがあるのか、どのような権利で、抵触した場合どのような問題が発生するのかについて、権利発足の歴史を踏まえつつ、社会での実事例を交え紹介する。特に、産業財産権においては、保護期間や内容が複雑であるため、種類と内容,保護期間、実例を確認しつつ、身のまわりの製品やサービスでどのようなものが対象となるのかについて、しっかり理解できることを目標にして学ぶ。
③ デジタル化の時代を迎え、著作権に対する理解が重要となっています。様々なもののデジタル化が可能となり、他者の創作物を取り扱う機会が増加し、以前より著作権に対して配慮する必要性が高くなりました。言語、音楽、美術など多くの著作物はデジタル化され、CDやDVDなどの記録媒体で大量に複製されて商品化されており、またインターネットを介して入手することも容易です。本コマでは、このようなデジタル化された著作物に対する権利、特に著作権や著作者人格権、著作隣接権などについて、その種類や内容、実例を交えながら学ぶ。さらに、著作権の侵害と利用について、権利の制限や引用利用,自由利用マーク、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスなどについて、事例や罰則とともに詳細に解説する。
キーワード ① 知的財産権 ② デジタル化 ③ 著作権 ④ 著作物 ⑤ クリエイティブ・コモンズ
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、知的財産権の種類や内容について、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(知的財産権や著作権)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

6 情報のデジタル表現と処理 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第6回は、情報のデジタル化について、アナログとデジタルの違いやデジタル化によって何が変わったのか、学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P111-P113

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P113-P119

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P119-P132
コマ主題細目 ① 情報量とメディア ② 数値と文字のデジタル化 ③ アナログからデジタルへ
細目レベル ① アナログ情報とデジタル情報の違いについては、第1回目の授業で学んだが、本コマでは、デジタル情報における情報量のあらわし方、情報量の大小と伝達(通信)メディアおよび記録メディアとの関係、デジタル化による情報の劣化について学ぶ。デジタル情報の情報量は、ビットを単位としてあらわされ、1ビットは2進数の1桁のように、0または1であらわされる情報の量である点を押さえる必要がある。「情報」には様々なあらわし方があるが、数値・文字、音声、画像・図形、動画などのすべての異なる情報も、このビット単位の情報量という共通のデジタル情報に変換してしまえば、同じ尺度で取り扱うことができるようになる点をしっかりと押さえる。
② アナログ情報とデジタル情報の違いについては、第1回目の授業で学んだが、本コマでは、デジタル情報における情報量のあらわし方、情報量の大小と伝達(通信)メディアおよび記録メディアとの関係、デジタル化による情報の劣化について学ぶ。デジタル情報の情報量は、ビットを単位としてあらわされ、1ビットは2進数の1桁のように、0または1であらわされる情報の量である点を押さえる必要がある。「情報」には様々なあらわし方があるが、数値・文字、音声、画像・図形、動画などのすべての異なる情報も、このビット単位の情報量という共通のデジタル情報に変換してしまえば、同じ尺度で取り扱うことができるようになる点をしっかりと押さえる。
③ 音声、画像・図形、動画などのマルチメディア情報をデジタル化する際の表現方法とその違いについて理解する。また、デジタル化にともなう情報の劣化や記録メディアとの関係性についても理解する。アナログ信号をデジタル信号に変換することをA/D変換といい、逆にアナログ信号に戻すことをD/A変換という。ここでは、音声情報のデジタル化については、周波数を利用することを理解する。画像や図形情報のデジタル化については、画像を離散的な点の集合であらわす方法をとっており、この離散点を画素(ピクセル、ドット)と呼んでいる。この各画素の濃度値(量子化数)を変更することで、白黒、グレースケール、カラー画像をあらわしていることを押さえておく。
キーワード ① アナログ ② デジタル ③ ビット ④ 文字コード ⑤ ピクセル
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、アナログとデジタルの特徴や表現方法の違いについては、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(情報量の表し方と単位、数値や文字のデジタル化)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

7 コンピュータの歴史と仕組み 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第7回は、コンピュータの仕組みと、現コンピュータが普及するまでの歴史などについて学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P133-P136

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P136-P141

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P141-P147
コマ主題細目 ① コンピュータの基本構成と動作 ② ハードウェアの構成 ③ ソフトウェアの分類と種類
細目レベル ① コンピュータは非常に複雑な装置であるようにみえても、その仕組みは思ったより単純である。しかも、どのようなコンピュータであっても基本の構成は同じである。本コマでは、コンピュータの仕組みと、それを構成するハードウェアとソフトウェアについて、その基本を述べる。コンピュータは、入力装置、演算装置、記憶装置、制御装置、出力装置の5つの装置と、それを動かす手順であるプログラムから構成されている。この2つの装置は、コンピュータを構成する5大装置と呼ばれており、ノイマン型コンピュータとも呼ばれている点を押さえる。また、コンピュータが動作をはじめた場合の、入力装置から出力装置までの流れを具体例を通して確認することで、コンピュータの動作をしっかりと理解する。
② 本コマでは、パーソナルコンピュータに備わる機器と5大装置の対応について学ぶ。5大装置の一つ入力装置は、文字入力のためのキーボードやGUI操作のためのマウスなどがあり、出力装置は画像出力のためのディスプレイや印刷のためのプリンタなどがある。これらの機器の接続には、接続方法(インタフェース)の規格が定められており、映像出力のためのHDMIやVGAなどの規格、汎用性の高いUSB規格などがある。演算装置と制御装置は、CPUとして1つのLSI(大規模集積回路)に納められている。記憶装置は、主記憶装置と補助記憶装置に分けられており、主記憶装置は実行中のプログラムや一時的なデータを蓄えるものであり、補助記憶装置は、主記憶装置の補助として、プログラムやデータを長期にわたり保存するための装置である点について押さえる。
③ コンピュータに何らかの情報処理を実行させるには、各装置を動作させる手順(プログラム)と処理対象のデータが必要である。これらプログラムとデータをあわせてソフトウェアと呼ばれている。コンピュータは、これらソフトウェアがなければ役に立たないことを理解する。ソフトウェアはその利用目的によって大きく分類すると、基本ソフトウェアと応用ソフトウェアに分けられる。基本ソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)、プログラム開発ソフトウェア、ファイル管理などのユーティリティソフトウェアといった、コンピュータの利用を支援するプログラムである。また、応用ソフトウェアは。ワードプロセッサや表計算、ゲームなどの特定の処理や作業を実施するためのプログラムであり、アプリケーションソフトウェア(アプリ)と呼ばれることもある点について押さえておく。
キーワード ① 5大装置 ② ノイマン型コンピュータ ③ 基本ソフトウェア ④ OS ⑤ アプリケーション
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、パーソナルコンピュータの構成や各装置の説明など、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(ハードウェアやソフトウェア、アプリケーションソフトウェアなど)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

8 想いを具現化するプログラミング 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第8回は、プログラムやプログラミングについて学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P148-P152

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P152-P159

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P159-P165
コマ主題細目 ① プログラミングの役割 ② プログラミング環境と種類 ③ プログラムの開発・実行形態
細目レベル ① プログラミングとは、「コンピュータに動作の手順を指示すること」である。近年、小学校などの初等教育からこのようなプログラミングを学ぶようになってきたが、なぜプログラミングを学ぶ必要があるのか、本コマではプログラミング教育の必要性について学ぶ。プログラミングを学ぶ必要性は、大きく2つある。一つめは、論理的思考力、すなわちプログラミング的思考を身につけるためで、初等教育という早い段階からプログラミング教育を導入することで養うことができると言われている。二つめは、身近な生活においてコンピュータが活用されていることや、あらゆる問題の解決には必要な手順があることに気づかせるためである。これらについて、次のコマでしっかりと押さえる。
② コンピュータに動作の手順を指示すること(プログラミング)に一般的に用いられる手段が、「プログラミング言語」である。プログラミング言語で記述された手順(プログラム)は、最終的に機械語に変換(翻訳)されてCPUで実行される。このようなプログラミング言語にどのようなものがあるのか、また、プログラムの開発形態と実行形態にはどのようなものがあるのか、ここでは理解する。プログラミング言語は、表現方法や処理概念によって、大きく3つの種類があることを押さえる。具体的には、手続き型言語、オブジェクト指向言語、ブロック型言語である。本コマでは、これら3つの言語の記述の違い、プロセスの違い、構成の違い、種類などについて理解する。
③ 作成したプログラムをどのコンピュータで動かすのか、またそのプログラムをどのように動かすのか、それによってプログラムの作成方法と手段が異なる。プログラムの開発形態には、ネイティブ開発とクロス開発がある。ネイティブ開発は、あるコンピュータで動作するプログラムを、そのコンピュータで作成するもので、プログラム開発環境と実行環境が同一の開発形態である。例えば、MS-Windowsであれば、開発ツールのVisual Studioを使ってWindows用のアプリを開発する、というものである。一方、クロス開発は、プログラム開発環境と実行環境が異なる開発形態で、例えば、スマートフォンアプリをパソコン上で作成し、スマートフォンに転送して実行する、というものである。つまり、異なるプラットフォーム(CPUとOS)の別機器で動作する(クロスプラットフォーム)プログラムを開発する場合である。本コマでは、これらについて理解する。
キーワード ① プログラミング ② プログラム ③ 手続き型言語 ④ オブジェクト指向 ⑤ クロスプラットフォーム
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、今回学ぶプログラミングやプログラミング言語について、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(プログラミングとは、プログラミング言語の種類と内容)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

9 情報通信ネットワークの仕組み 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第9回は、情報通信ネットワークとはどのようなものなのか、通信の仕組みなど含めて学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P166-P168

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P168-P172

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P172-P185
コマ主題細目 ① 情報通信ネットワークの概要 ② 通信システムの階層構造 ③ インターネットの構造とネットワーク構成
細目レベル ① 現代のコンピュータをはじめとする情報機器の多くは、ほかのコンピュータや機器類と接続され、それらと情報交換しながら機能している。本コマでは、情報交換のための情報通信の仕組みから、現実の情報通信ネットワークとしてのインターネットの構造までを理解する。まず、インターネット上のWebサービスは、基本的に、情報提供者がもつ情報をインターネット上で転送し、利用者側で表示するシステムである点を理解する。情報提供者であるWebサーバ側では、利用者(Webブラウザ)側に送るべき情報をインターネットでの伝送に適した形式に変換し、変換された情報は、通信相手である利用者を想定して、実際に物理的な伝送媒体に送り出される。利用者側では、伝達媒体から受け取った情報が人間の利用できる形式に逆変換され、画面上に表示されるという情報通信の流れを押さえる。
② 通信を行う機器類の間では、同種の情報の変換方式を用いることが重要である。多くの情報通信システムは、それらの機能を整理すると、階層構造と考えることができる。各階層の機能は通信規約としてまとめられており、一般に通信プロトコル(または、単にプロトコル)と呼ばれている。このように階層化することで、上下の階層とのインタフェース部分だけを規格化しておけば、他の階層の内部構造や詳細処理を気にする必要がなくなり、一定の機能を提供する構造体として仮想化できる。これにより、通信システムの開発を分担することができて、効率的に高度な機能を実現できるようになる。本コマでは、通信機能の階層構造である、アプリケーション機能、アドレッシング機能、通信路機能について押さえておく。
③ 情報通信ネットワークの一種であるインターネットは、世界最大のコンピュータネットワークといわれている。インターネットでの情報通信の仕組みを実例とともに説明する。インターネットもいろいろな通信プロトコルを含む階層構造を持っている。最下層である「ネットワークインタフェース層」、世界中に広がるインターネット上で通信機器を指定するための仕組みと複数のネットワークにまたがる通信を可能にするための「インターネット層」、インターネット上の任意のホスト(通信機器)間の通信の信頼性を保証する「トランスポート層」、ホスト上で動作するアプリケーションプログラムどうしが通信するための機能を提供する「アプリケーション層」である。本コマでは、これらインターネットの階層構造について、まず押さえる。
キーワード ① 通信システム ② プロトコル ③ インターネット ④ 階層構造 ⑤ クラウドサービス
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、情報通信ネットワークにおいて、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(インターネット通信や通信プロトコル、インターフェイス)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

10 インターネットと犯罪 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第10回は、インターネットにおける犯罪、例えば、サイバー犯罪や不正アクセス、ネット詐欺などについて学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P131-P148

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P131-P138

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P138-P148
コマ主題細目 ① サイバー犯罪とは ② システム破壊につながる不正アクセス ③ ネット詐欺の危険性
細目レベル ① 他人や社会に対して損害や被害を及ぼす行為を「犯罪」ということは周知の事実であろう。その中で、特に、コンピュータや周辺機器、あるいはネットワークを介して及ぼす犯罪行為を「サイバー犯罪」あるいは「コンピュータ犯罪」などという。情報社会では、誰もがコンピュータを扱えるようになり、インターネットの普及とともに、様々な情報の恩恵を受けるようになってきた。このことは、誰もがサイバー犯罪の被害者となる危険性や意図しない加害者となる可能性があることを意味している。情報技術やそれを応用した社会システムの発展は目覚ましく、変化が激しい中で、サイバー犯罪の形態は、従来の犯罪と異なる特徴を持っている。本コマでは、インターネットに関わる犯罪の例とその対策について学ぶ。特に、サイバー犯罪には、スキミングなどの電磁的記録対象犯罪や不正アクセス、ネット詐欺、知的財産権侵害、名誉棄損、わいせつ物頒分、性犯罪など、様々な種類の犯罪があることを押さえよう。
② インターネットは、それに繋がるコンピュータ上の情報の公開やデータの交換などにより、私たちに様々な利益や利便性をもたらしている。しかし、それぞれのコンピュータは、必ずしも自由にアクセスを許しているわけではない。アクセスが許されるのは、それぞれのシステム管理者が許可した範囲やファイルの所有者が定めた条件であり、その許可された範囲や条件を越えてアクセスする行為が「不正アクセス」となる。不正アクセスを受けたシステムやコンピュータでは、そのファイルを覗かれるだけでなく、パスワード関連ファイルの盗用や解読、改ざんや削除、システムの破壊などの被害につながる可能性がある。不正アクセスには2種類のタイプがあるが、一つは、ネットワークシステムに使われているプログラムや環境の技術的な不備(セキュリティホール)をついてアクセスされる場合(これをクラッキングという)で、もう一つは、何らかの方法により正規のユーザIDとパスワードを不正取得し、本来の使用許可者に「なりすます」ものである。本コマでは、このような不正アクセスに関する手法や事例、対策などを理解するところまで押さえる。
③ インターネットの普及により、いつでもどこでも好きなときに、商品や情報などを手に入れることができるようになった。しかし、その手軽さや安易さにつけこみ、他人を騙して金品や個人情報を盗もうとする犯罪が増えている。インターネットを使えば、実社会での対面や書面などによる取引のように、相手を確認しながら時間や手間をかけて取引する必要はない。しかし、そこに私たちの判断を誤らせる危険性が潜んでいる。画面に表示されている説明を鵜呑みにし、情報の真偽を判断するのに十分な情報を集めたり誰かに相談したりせずに、即座に判断してしまうことがよくあるかと思うが、それこそ、詐欺をしようとする人たちの思う壺である。本コマでは、クリックしただけで不当な料金を請求する「ワンクリック詐欺」や個人情報を盗む「フィッシング詐欺」などについて、その手口や危険性について学び、大学生・社会人として必要な知識と技術を身につけるところまで押さえる。
キーワード ① サイバー犯罪 ② 不正アクセス ③ ネット詐欺 ④ 出会い系 ⑤ 違法行為
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、サイバー犯罪や不正アクセスについて、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(インターネットでの犯罪や詐欺など)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

11 セキュリティを守る技術 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第11回は、コンピュータウィルスやスパイウェアなどの脅威に対するセキュリティ技術について学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P149-P161

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P162-P172

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P186-P206
コマ主題細目 ① 情報セキュリティの対策 ② 暗号化の仕組みと応用 ③ アクセス制御とファイアウォール
細目レベル ① インターネットを通じて様々な情報をやり取りする場面が増えた世の中で、不正アクセスやなりすましなどの脅威から身を守り、個人や家族、組織が保有する情報を容易に外部に流出させないように、考えられる脅威を想定して適切な情報セキュリティの対策を行う必要がある。特に、ネットワークのセキュリティホールなどから侵入し、自分自身で増殖を繰り返して活動する「コンピュータウィルス」や、システム内部に記録されたデータや情報を盗み出したりする「スパイウェア」などは、コンピュータに対する直接的な脅威の一つであり、中にはシステムを機能不全にさせるものもあるため、セキュリティ対策ソフトウェアを導入したり、不正アクセスなどによってデータや情報を盗みだされた場合に備えて、悪用されるのを防ぐことが重要となるであろう。本コマでは、これらの情報セキュリティ技術に関する対策や新しい技術について理解することを目的とし、それらの利点や問題点などにも理解するところまで押さえる。
② インターネットでは常に盗聴やなりすましの危険性があるため、住所や電話番号といった他人に知れ渡ることが望ましくないデータは、関係者以外には読まれないようにすべきである。このように秘密にしておきたいデータを、他人には意味が解らないような形にしたものを「暗号」といい、暗号によって通信を行うことを「暗号化通信」という。本コマでは、まずは、暗号化の事例について、古代ローマ皇帝の時代から今日に至るまでの歴史と技術の変遷、「共通鍵暗号」や「公開鍵暗号」、「ハイブリッド暗号方式」などの暗号化方式の種類について理解する。さらに、インターネット上でデータ送信者の身元を確認する技術として「電子署名」という公開鍵暗号方式を応用した認証技術があるが、これらについても、しっかり内容を押さえる。
③ 不正侵入を防ぐ代表的な技術には「ファイアウォール」があり、ファイアウォールはよく「玄関」に例えられる。この場合、インターネットは「公道」、ローカルネットは「家の中」となり、何が通るかわからない「公道」から、「家の中」を守るためにあるのが「玄関」ということになる。今日では、インターネットに接続を行うと、その日のうちに不正アクセスの試みを受ける恐れもあるため、屋内と行動の境界にある玄関のように、インターネットとローカルネットの境界に通信を制御する装置を置き、安全な通信だけを通過させ、それ以外の通信を禁止して、ローカルネット内のサーバやパソコン、スマートフォンなどを一括して防御する役割を担いう。このように、インターネットとの通信を制御することを「アクセス制御」と呼び、その防衛を行う装置を「ファイヤウォール」と呼んでいる。本コマでは、ファイヤウォールの仕組みや関連する技術である「パケットフィルタリング」「ゲートウェイ」について、しっかり内容を押さえる。
キーワード ① セキュリティ ② 認証 ③ 暗号化 ④ ファイヤウォール ⑤ ウィルス
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、今回学ぶコンピュータセキュリティに関する技術について、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(コンピュータウィルスやスパイウエア、ファイアウォールなど理解)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

12 情報社会の進展 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第12回は、インターネットの普及により社会がどう変化したのかについて学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P50-P51

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P52-P59

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P52-P59
 岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P220-P238
コマ主題細目 ① インターネットの利便性 ② 携帯端末情報の活用 ③ 社会生活の多様化
細目レベル ① 仕事や育児などのために、買い物に出かける時間がないときに、インターネットショッピングを利用すると便利である。多くの百貨店や家電量販店、書店などがインターネット上での販売を行っており、インターネットで買えないものはないと言えるほど普及している。また、代金支払いも、クレジットカードやPayPayなどの電子マネーを使って、インターネット上で済ませることができ、その分、低価格で販売しているものも少なくない。金融機関もインターネットでのサービスを勧めており、残高照会や振り込みなどをインターネット上で行うネットバンキングも普及している。このように、昨今、インターネットを介した様々なサービスが浸透しており、私達の生活に大きな影響を及ぼしている。本コマでは、これらのサービスについての、利便性と課題を理解するところまで押さえる。
② 携帯電話の開発は、1970年代より始まり、最初は自動車などに搭載して通話する業務用のものが中心であった。その後、1980年代には肩から下げるタイプのものや1kg程度の重さがある機種が発売され、1990年代には小型化が進んだ。当初は、通話機能と電話帳機能がある程度だったが、個人が所有し、利用することが広がった1990年代以降、液晶ディスプレイが搭載されたことから通話機能に加えてメッセージの送受信ができるようになり、インターネット接続によるWeb閲覧もできるようになった。その後、カメラが搭載されたり、テレビの視聴や音楽の再生ができるようになり、電子マネーの機能が利用できるように進化してきた。本コマでは、携帯電話の進化とスマートフォンまでの変遷を把握するとともに、この便利な機器の利点や欠点を理解し、情報社会におけるこれらの機器の問題点などを議論する。
③ 社会の情報化は、情報を風に例えて説明することができる。情報は風のように分け隔てなく、社会の隅々に伝わり、ときにはそよ風のように人々を心地よくし、ある時は、暴風雨のように人々の鋭い影響を及ぼす。このように「情報」は我々の社会生活の中において、様々な顔を見せており、かつ広く伝達する力を持って発展してきた。今では、情報が物資やエネルギーと同様、社会生活に重要な役割を果たすものと認識されている。本コマでは、情報システムの普及により私たちの社会に変化を及ぼしたもの、例えば行政サービスや医療、文化、福祉などについて、情報との関わりやこれからの未来についても様々な角度から俯瞰し、議論する。
キーワード ① 携帯電話 ② スマートフォン ③ 行政サービス ④ 医療サービス ⑤ 文化
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、今回の授業範囲であるインターネットサービスや情報社会における利点や課題など、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(情報社会の利便性と課題)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

13 情報社会におけるビジネスと教育 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第13回は、情報社会におけるライフスタイルやビジネスについて学ぶ。
【コマ主題細目①】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P70-P77

【コマ主題細目②】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P78-P83

【コマ主題細目③】情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P84-P86
コマ主題細目 ① インターネットビジネスの革新 ② 電子マネーとネットバンキング ③ ネット社会におけるワークスタイル
細目レベル ① もともと軍事・研究用に開発されたインターネットが一般に利用できるようになって以来、製造業からサービス業まで、ビジネスの幅広い世界にも大きな影響を与えてきた。特に、近年におけるインターネットビジネスの進展には目覚ましいものがある。このような進展の背景には、技術面・社会面での革新を挙げることができる。情報通信技術(ICT)全般において小型化・大容量化・高速化など技術的進歩があり、特に通信ネットワークでは、通信速度の高速化・大容量化に伴って、文字や画像に加えて動画や音声などのコンテンツを手軽に送受信できるようになった。また、前回で説明したようなスマートフォンやタブレット端末の普及により、ユビキタス(いつでも・どこでも)な利用環境が整ったことが要因の一つである。本コマでは、インターネット普及によるビジネスの変革について学ぶ。
② 電子マネーとは、私たちが買い物などに際して支払うときに使う「お金」の機能を電子情報に置き換えて、決済機能を持たせる仕組みである。近年、急速に普及してきた技術・仕組みですが、電子マネーには、いくつかの分類方法がある。その価値の電子情報がどの媒体に存在するかによって、ICカード型とネットワーク型等に分類することができる。ICカード型は、クレジットカードに埋め込まれているICチップに、決済に必要な情報が埋め込まれており、さらに、セキュリティ面に優れた接触型と、読み取り機にかざすだけで使える非接触型のものがある。本コマでは、電子マネーの仕組みやポイントサービス、ネットバンキングなどのサービスとセキュリティなどについて学ぶ。
③ 働き方やライフスタイルの変化に伴い、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現が求められている。近年のコロナ禍においても、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方であるテレワークや、教育現場におけるオンライン授業などが注目されている。このテレワークという言葉は、「tele=離れた場所」と「work=仕事」を合わせた造語であるが、2020年にはテレワークを導入する企業を2012年度比で3倍に増やすなどの政府目標が掲げられている。このような情報通信技術を活用した新しい働き方で役立つツールとなるのが、クラウドサービスである。本コマでは、このインターネットを利用したクラウドサービスについて理解するとともに、クラウドソーシングなどについても押さえておく。
キーワード ① ICT ② ユビキタス ③ 電子マネー ④ テレワーク ⑤ クラウド
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、インターネットのビジネス利用についての有意点や課題など、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容(ICTやユビキタス、テレワーク、クラウドサービスなどの言葉)について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

14 情報社会のもたらす影響と課題 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第14回は、情報社会がもたらす影響の一つ「デジタルデバイド」や健康被害について学ぶ。
【コマ主題細目①】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P239-P249

【コマ主題細目②】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P249-P251

【コマ主題細目③】岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P252-P272
コマ主題細目 ① 情報格差と有害情報 ② 利便性と弊害について ③ 組織による情報の管理
細目レベル ① 情報を持つものと持たないものとの格差のことを、「情報格差」または「デジタルデバイド」と呼んでいる。情報格差には、地域間・年代間などいろいろな原因によるものがあるが、日本ではかつて、インターネットサービスの整備において地域間格差が見られた。しかし、2010年以降、総務省の次世代ブロードバンド戦略による整備で格差は徐々に解消され、現在ではほとんどの地域で高速インターネットが利用できる状態になった。と同時に、誰もが自由に情報を取得・発信できるように反面、「インターネットを利用すれば得られない情報はない」といわれる一方で、様々な違法情報や有害情報も存在すると指摘されている。本コマでは、インターネット上の違法情報や有害情報について、実例を交えながら解説する。
② 社会および個人生活の情報化が大きく進展し、コンピュータのない仕事や生活はもはや考えられなくなっている。その一方で、健康に関する弊害もあらわれはじめている。情報社会におけるコンピュータ従事者に多くみられる健康への影響には、主にテクノストレスとVDT障害があるが,これらについての特徴や予防法について学ぶ。また、情報通信の進展によって、様々な場面で利便性が向上されているが、その弊害として、情報漏洩などのセキュリティの問題なども弊害の一つである。これからの情報社会においては、これらの利便性と弊害のバランスを考慮する必要がある点などについて学ぶ。
③ 企業や役所、学校などの組織では、それぞれの業務を遂行する上で必要となる様々な種類の情報を扱っている。コンピュータやネットワークなどのIT(情報技術)の普及により、これらの情報は電子化して保存され、ネットワークを介してやりとりすることが容易にできるようになってきた。これにより、組織内での情報の一元管理や情報流通の効率化をもたらす一方、機密情報の流出の危険性など注意をすべきことが多くなり、その対応が問われている。その対策の一つとして、組織内での情報の適切な管理と運用をはかるために、セキュリティポリシーの策定が求められている。本コマでは、セキュリティポリシーとは何か、どのような脅威があるのかについて、2001年に政府がまとめた「情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」について議論をするとともに、内容を理解するところまで押さえる。
キーワード ① デジタルデバイド ② テクノストレス ③ VDT ④ セキュリティポリシー ⑤ ブロードバンド通信
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、情報格差やテクノストレス等について、参考書籍において分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

15 これまでの総復習 科目の中での位置付け 本科目は、第1回のガイダンスにおいて授業の進め方や期末試験についての解説を行うとともに、情報とは何か、について明確化する。第2回はインターネットとは何か、情報社会の中のインターネットの役割について学ぶ。第3回は情報の伝達手段にはどのようなものがあるのか、ネットコミュニケーションの役割と変化について、第4回は個人情報とはどのようなものか、プライバシーについても学ぶ。第5回は知的財産権と著作権について、第6回は情報のデジタル化について理解する。第7回はコンピュータの歴史と仕組みについて、第8回はプログラミングとは何か、プログラミングでコンピュータをどのように動かすのかについて、第9回は情報通信ネットワークの概念と構成について学ぶ。第10回はインターネットによる犯罪について、第11回ネットワークのセキュリティ技術について、第12回は今日の情報社会の進展について、第13回は情報社会におけるビジネスと教育について、第14回は情報社会のもたらす影響と課題について学ぶ。最後の第15回は、これまでの14回で学んだ内容の総復習を行うとともに、これからの情報社会とリテラシーについて考える。このような中、第15回は、これまでの総復習に加え、最新のITトピックスや国家資格であるITパスポートについて解説を行う。
【コマ主題細目①】
・定平誠『例題80でしっかり学ぶメディアリテラシー標準テキスト』、技術評論社、P10-P171
・岡田正 他『情報基礎』、実教出版、P2-P286
・情報教育学研究会『インターネットの光と影』、北大路書房、P2-P192

【コマ主題細目②】
・佐藤義弘 他『キーワードで学ぶ最新情報トピックス2020』、日経BP社、P10-P207

【コマ主題細目③】
・五十嵐聡『令和4年上半期ITパスポートパーフェクトラーニング過去問題集』、技術評論社、P3-P16
コマ主題細目 ① これまでの総復習 ② インターネットの社会情勢 ③ 国家資格「ITパスポート」試験対策
細目レベル ① 昨今の情報社会において、「情報」を有効活用するためには、情報について正しく理解し、正しく伝達し、有効活用することが重要であることは、これまでの14回の授業において学んできた。同時に、一つのメディアとしてインターネットが爆発的に普及し、利便性が高まることで私たちの生活も大いに豊かになったが、一方で、ネット上のトラブルや個人情報の漏洩、詐欺、犯罪、いじめなど様々な問題も起こっていることも学んできた。これらの学びは、大学生として、また大学を卒業して社会に出るために最低限必要となる知識であり、豊かな未来と社会を構築するために、一人ひとりがしっかりと理解し、役立てていくことが望まれる。本コマでは、これまで14回で学んできた内容を振り返るとともに、総括することで知識と技術の定着化を図る。
② 本コマでは、近年のインターネットや情報に関連する様々な最新トピックスを紹介する。インターネット使った特殊詐欺事件の手口や、某企業の情報漏洩事件、SNSでの迷惑行為や誹謗中傷事件、新型コロナウィルス接触確認アプリの導入などの社会トピックスをはじめ、モバイルネットワーク5GやWi-Fi6、VR・AR・MRなどの最新技術、日本のGIGAスクール構想とは、GAFAとは何か、パソコン時代の王者Microsoftはどのように勝ち上がってきたのか、ブロックチェーンと仮想通貨とは、Society 5.0によりどんな社会が来るのか、世界の情報産業について理解するところまで押さえる。
③ 情報に関する知識を客観的な実力として内外の人に知ってもらいたいと考えた場合、国家資格を取ることが最適である。本講義は、その国家試験の一つ、情報処理試験の一区分である「ITパスポート」試験にも学びの一部が対応しており、本講義をしっかり学ぶことで、試験において6割程度の点数は取れるようになるであろう。では、このITパスポートという試験はどういうものだろうか、情報処理技術者試験をとはどのような試験だろうか、情報系の国家試験について解説するとともに、ITパスポート試験のレベルや資格取得時の利点、試験対策に向けた勉強方法などを学ぶ。本授業を受けた人が次のステージへ進むための自分の磨き方などについても、ここでしっかり学ぶ。
キーワード ① 情報 ② インターネット ③ Society 5.0 ④ ITパスポート ⑤ 情報処理試験
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本コマシラバスの該当回の「教材・教具」欄を確認し、該当回に記述のある参考書籍部分を読み、内容理解した上で授業に参加することが望ましい。特に、これまで分からなかった内容を確認し、参考書籍を用いて分からなかった部分や疑問に思った点は事前にしっかり把握しておき、授業に備えることが重要である。
【復習】授業終了後は、本日の講義内容について資料を見返すことが重要である。特に、予習の書籍内容の確認において分からなかった部分については、授業後にもう一度確認するなどし、理解を定着させることが重要となる。また、授業内で実施した復習テストやmanabaの小テストの問題については必ず確認し、同類の問題に対して答えられるよう、設問の答えを理解しておこう。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
情報とインターネット社会についての理解 情報とは何か、情報の特性について、情報の信頼性について、インターネットとは何か、メディアとは何かなど、インターネットと情報、メディアに関連したキーワードを正しく理解し、説明できるようにしておくこと。特に情報の性質にはどのようなものがあるのか、情報を伝えるためのメディアにはどのような種類があり、情報表現はどのような違いがあるのか、理解しておくこと。 情報、インターネット、情報の性質、情報の特徴、情報の信頼性、メディア 10 第1回、第2回
情報社会におけるコミュニケーションについて理解 インターネット上でのコミュニケーション、という点から復習して理解しておくこと。特に、電子メールの利用方法やネチケットについて、メーリングリストについて、Webページの挙動や遠隔コミュニケーションについて理解を深めておくこと。具体的には、電子メールの利用については、To欄、CC欄、BCC欄にアドレスを記入することでどのように結果が異なるのか、理解しておくこと。また、ネチケットとは何か、メーリングリストのルールやマナーについても、理解しておくこと。 コミュニケーション、電子メール、ネチケット、メーリングリスト、Web、遠隔、ユニバーサルデザイン 10 第3回
個人情報と知的財産権 (1)個人情報とは何か、特に「基本4情報」や「個人情報項目」についてはしっかり理解し、項目と内容を示すことができるようにすること。また、プライバシーについてや個人情報の管理、個人情報保護法についても内容を把握しておくこと。
(2)知的財産権について、どのような権利があるのか種類と内容について説明できるようにしておくこと。さらに、著作権にはどのようなものがあるのか、侵害するとどうなるのか、事例とともに理解しておくこと。
個人情報、基本4情報、知的財産権、著作物、著作権、プライバシー、肖像権、商標権、クリエイティブ・コモンズ 10 第4回、第5回
情報のデジタル表現について アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できるとともに、デジタル情報の情報量の表し方、デジタル情報の送受信に利用するメディアについて、情報量の尺度(ビットとバイト)の関係性なども理解しておくこと。また、文字情報をデジタル化するための文字コードや、アナログからデジタル情報への変換、音声のデジタル表現、画像や図形、動画のデジタル表現についても理解しておくこと。特に、画素を構成するRGB表色系の色成分やビットマップデータとベクトルデータの違い、画像の圧縮などについても理解しておくこと。 アナログ、デジタル、ビット、バイト、RGB、ビットマップ、ベクトルデータ、周波数、文字コード、解像度、表色系 10 第6回
コンピュータの歴史と仕組みとプログラミング コンピュータの基本構成とコンピュータの動きについて理解しておくこと。また、ハードウェアとソフトウェアの違いや、それぞれどのようなものがあるのか、各装置の役割の違い、基本ソフトウェアと応用ソフトウェアの違い、プログラミング言語の種類、プログラミングの役割についても説明できるようにしておくこと。さらに、プログラミングの開発環境や実行形態、各プログラム言語の特徴などについても理解しておくこと。 コンピュータ、フォン・ノイマン、コンピュータの基本構成、ハードウェア、ソフトウェア、OS、プログラミング、プログラム言語 10 第7回、第8回
情報通信ネットワークの仕組み 情報通信ネットワークがどのような仕組みで使われているのか、インターネット上の情報がパソコンに表示される仕組みについて理解しておく。また、通信システムは階層構造になっており、一般的にプロトコルと呼ばれる規約・規格で処理動作が定められ、動作していることを理解しておく。インターネットも同じく階層構造化されており、4階層と通信プロトコルにて情報を伝達する仕組みとなっている点について理解しておく。さらに、クラウドサービスとは何か、どのような技術なのかについても説明できるようにしておく。 情報通信ネットワーク、スマートフォン、通信機能の階層構造、インターネットの階層構造、クラウドサービス 10 第9回
インターネット犯罪と違法行為 コンピュータ(ハイテク/サイバー)犯罪について、どのような犯罪なのか、不正アクセスやなりすまし、フィッシング詐欺について理解するとともに、それらの犯罪に巻き込まれないようにするための対策についても把握しておくこと。特に、インターネットを利用したネット詐欺や、医薬品や健康食品などの違法販売、男女のめぐりあいの場を提供する出会い系サイト、については、その危険性を含めて、実世界の事例とともに理解しておくこと。 不正アクセス、サイバー犯罪、ネットサーフィン、なりすまし、ハッカー、クラッカー、ネット詐欺、出会い系サイト、 10 第10回
インターネットのセキュリティと認証 情報セキュリティ対策や様々な認証について理解しておくこと。また、スパイウェアの特徴や注意事項、マルチメディアの著作権保護、電子署名については、どのようなものか理解しておくこと。さらに、コンピュータウィルスにはどのような定義で、具体的にはどのようなものがあるのか、電子認証技術・暗号化技術についても、どのような技術でどのようなものがあるのか、その仕組みと事例についても理解しておくこと。 セキュリティ対策、暗号化技術、電子認証、スパイウェア、コンピュータウィルス、Webサイト改ざん 10 第11回
情報社会の進展とビジネス 情報社会において様々な利便性が向上したが、一方で課題も多く出てきた。ここでは、インターネット利用における利便性と課題について理解しておく。特に、携帯端末(スマートフォンなど)の活用の歴史やそれらによる新たな問題、子ども達が利用することの危険性などについて説明できるように理解しておくこと。また、インターネットショッピングにおける利用者(消費者)・提供者(企業など)のメリットとデメリット、利用者の注意点やトラブル事例なども把握しておくこと。 インターネットの利便性、IoT、携帯情報端末、ネット依存、電子化、電子マネー、電子商取引、テレワーク 10 第12回、第13回
情報社会のもたらす影響と課題 情報を持つものと持たないものとの格差をデジタルデバイドと呼ぶことや、その情報格差の要因にはどのようなものがあるのかについて理解しておくこと。また、情報社会における健康への影響についてどのようなものがあるのか、名称とともに内容を理解しておくこと。情報の信頼性と信ぴょう性について、なぜ正しい情報が大切なのか、情報の信頼性・信ぴょう性とは何か、組織における情報管理とセキュリティについても、どのようなものがあるのかについて正しく理解しておくこと。 ITパスポート、セキュリティ、セキュリティポリシー、テクノストレス 10 第14回、第15回
評価方法 筆記試験(100%)により評価する。 *成績発表後、教務課にて試験に関する総評が閲覧できます。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 なし
参考文献 ①情報教育学研究会:『インターネットの光と影 Ver.6』北大路書房、2,000円+税 ②岡田正,高橋参吉:『情報基礎』実教出版、2,200円+税 ③定平誠:『例題80でしっかり学ぶメディアリテラシー標準テキスト』、技術評論社 ④佐藤義弘 他:『キーワードで学ぶ最新情報トピックス2020』、日経BP社 ⑤五十嵐聡:『令和4年上半期ITパスポートパーフェクトラーニング過去問題集』、技術評論社
実験・実習・教材費 なし