区分 基礎科目-専門学修の基礎
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
基礎科目の「専門学修の基礎」に位置付け、将来医療職業人に必要な教養としてのアカデミックスキルを学ぶ。
科目の目的
基礎ゼミナールは1年前期の必修科目であり、4年間の大学生活で学んでいく上で必要な基礎的スキルや知的探究心を鍛錬することを目的としている。さらに、少人数教育による教員との直接対話を通じて学習意欲を啓発するとともに、学生同士の親睦や連帯意識を育てることを目的とする。そのことは、社会の一員として、看護の視点で科学的探求のできる人材の基となる、特定の専門知識・技術の教育にとどまらない、批判的・創造的思考力の醸成、情報収集力、読解力の養成、対人関係形成能力の基礎となる科目である。自らを知り、自己を深く振り返る内省、自己洞察力を深める契機とする。
到達目標
1.大学生活における心の健康とアサーティブな対人関係で何が重要が説明できる。
2.ポートフォリオの活用法について知り、各自のポートフォリオが作成できる。
3.大学での学修に必要なパソコンの活用法が説明でき、図書館の利用も含めた情報収集の実際ができる。
4.大学で学ぶための必要な基礎的なアカデミックスキル(ノートテイキング、リーデング、クリティカルシンキング、アカデミックライティング)とは何かについて述べられる。
5.学生同士で、グループが設定したテーマと目標に沿ってデスカッションし、成果物をプレゼンテーションできる。

科目の概要
大学で学んでいく上で必要な基礎的スキルとして、大学生活・社会生活におけるマナー(受講方法、メール、訪室時等)、レポート作成に必要な PC 基本操作(Word、Excel、PowerPoint)、大学でのノートの取り方、レポートの書き方(形式、記載内容、文献引用のルール、剽窃行為等)、クリティカル・シンキング(批判的思考)、クリティカル・リーディング(批判的読解)、文献検索を学習する。また、これらのスキルを活用し、課題に対してグループワーク・ディスカッションを通しまとめた内容をプレゼンテーションし、アカデミックスキルの修得をはかる。少人数教育による教員・学生との対話を通じて学習意欲を啓発するとともに、学生同士の親睦と連帯意識を育む。さらに、4年後の目標(ゴール)に向けて大学生活のセルフプロデュース計画を作成できるよう、ポートフォリオについての基礎的な知識を理解する。
科目のキーワード
大学生活、マナー、ノート・テイキング、アカデミック・ライティング、クリティカル・シンキング、クリティカル・リーディング、文献検索、グループワーク、グループディスカッション、レポート、プレゼンテーション、ポートフォリオ
授業の展開方法
本講義は、各回の冒頭にハンドアウトの配布、パワーポイント等を使用しながらALを中心に講義を進める。各回の講義はそれぞれの担当教員によるオムニバス授業であり、とくに、グループワークやプレゼンテーション、教員からの質疑応答には、積極的な参加が望まれる。受講生は、事前課題や講義後に講義内容に関する質問をリアクションペーパーに記入し、提出を求められる。受講生のリアクションペーパーの回答に対する教員からのフィードバックがある場合は、次の回の冒頭に行われる、もしくはリアクションペーパーの返却によって行われる。
オフィス・アワー
研究室705:月曜・火曜・木曜・金曜昼休み
E-mail:n-takata@uhe.ac.jp
面談後や必要時はメ-ルにて対応いたします。

科目コード ERA01
学年・期 1年・前期
科目名 基礎ゼミナール
単位数 1
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間 【演習】30h
【予習・復習】15h
前提とする科目 大学で学問を学ぶために必要な「聴く力」「話す力」「読む力」「書く力」「調べる力」の基本を身につけるもので、他の科目の履修を前提としない。
展開科目 当該科目は、基礎科目の「専門学習の基礎」に位置付け,「人間と生活の理解」「コミュニュケーションの基礎」を基礎的は知識としてもちながら、専門学習ん基礎である「医療キャリかの基礎」「人間環境学」と並行して将来医療職業人に必要は教養としてのアカデミックスキルを学ぶ。
関連資格 看護師資格、保健師資格
担当教員名 髙田律美・松山キャンパス教務課
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 オリエンテーション(大学生活への導入と4年間の学びについて) パソコンの活用と情報セキュリティ基礎 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第1回では、まず、大学生として自立するための心構え、タイム・マネジメントの重要性、教職員との付き合い方、メールの出し方などを理解するとともに、第2回から学修していくアカデミックスキルの概要を理解する。さらに現代は、インターネット技術の発展と情報端末機器の普及により、コンピュータに囲まれた情報化社会となっている。そのため大学生活はもちろん、大学を卒業した後の職業生活においてもコンピューターの活用は必須である。また看護職者としても情報倫理の理解も含め、コンピューター操作技能の習得は必要不可欠である。そのため大学で学ぶために必要な基礎的なアカデミックスキルとして、大学生活におけるパソコンの活用方法、基本的なパソコンの設定・操作やトラブルシューティング、大学でのネットワーク接続や電子メールの設定、パソコンのセキュリティ対策および情報リテラシーについて学習する。
*学習技術編集会編著、大学生からのスタディスキルズ知へのステップ第5版 黒潮出版(2021)p1-14、p141-162
コマ主題細目 ① アカデミックスキル、大学生活におけるマナー・ルール ② 生徒と学生の違い、タイムマネ-ジメントの重要性 ③ 大学生活におけるパソコンの活用 ④ 学内のネットワーク環境と電子メールの使用 ⑤ セキュリティ対策・情報リテラシー
細目レベル ① 大学生として自立するための心構え、これまでの中学や高校における「生徒」としての学び方と、これから始まる大学における「大学生」としての4年間の学び方の違いを理解し、積極的に取り組むことができる。そのためにも健康管理は重要である。これまで以上に自律的な生活習慣を確立させ、自分の履修した授業スケジュールを生活に組み込んで大学生活を充実させることができる。さらに、タイムマネジメント(時間管理)の重要性を理解することができ、大学生活におけるTPOをわきまえたマナーやルール(授業・講義の受け方、挨拶、教職員や実習先の関係者などとの付き合い方)を理解・考察して実践することができる。また、学外においても本学部生としての自覚をもち、交通ルールや社会的なマナーを身につけて大学生活を送ることができる。特に、携帯電話やメール、SNSの利用時に守るべきマナーであるネチケット、個人情報と知的財産を守り、インターネットの危機管理を行うことができることも理解できる。また、オリエンテーションを受けて、今後行われる授業・講義・ゼミ概要を理解して主体的に実行することができる。
② 高校生(生徒)と大学生(学生)の学び方の違いを理解することができる。第1回では、まず、大学生として自立するための心構え、タイム・マネジメントの重要性、教職員との付き合い方、メールの出し方アカデミック・スキルとは、学問の目指す、より幅広く深い教養を身につけるための基礎的技術のことで、これから一生かけて自分で築いていく幅広く深い教養を積み上げるための基礎となるものである。アカデミックスキルとは、大学1年生から必要とされるスキルであり、社会人基礎力(社会人として求められる必須の能力)であり、大学で学ぶために必要な「聴く・読む・調べる・整理する・まとめる・書く・表現する・伝える・考える」という9つの力を身につけていく。具体的には、ノート・テイキング、文献検索、アカデミック・ライティング、クリティカル・シンキング、クリティカル・リーディング、グループワーク、プレゼンテーションについてであることを概説する。ここでは、アカデミック・スキルの全体像を把握し、その内容について説明できる。
③ これからの大学生活において、履修登録や出席状況・成績の確認、講義の課題作成や電子メールを用いた課題の提出、就職活動等、パソコンを利用する場面は非常に多い。しかし近年、スマートフォンは毎日使用しているが、パソコンを使用する頻度は減少しており、基本的な操作方法、特にトラブルシューティングについてはほとんど知らないことが多い。そのためWordを使った文章作成、Excelを使った集計・グラフ作成、PowerPointを使ったプレゼンテーション資料の作成などの大学生が身につけておきたいパソコンのスキルに加え、活用場面の実例について説明を行い、どのような場面で活用できるのかを学ぶ。また現代の情報化社会の中で、大学生として必要な、最低限身につけておきたいパソコンの操作技能を学び、積極的にパソコンを活用していくための使用法について学ぶ。
④ 大学内のネットワーク環境について説明を行い、個人のパソコンを学内の無線LANに接続する方法・注意点およびトラブルシューティングを理解する。またインターネットを利用したコミュニケーションとして、電子メールがあり、コンピュータやスマートフォンなどの通信端末を使って、メッセージをやり取りすることができる。本学でも個人にメールアドレスが割り当てられ、大学からの重要な連絡事項等が電子メールを用いて送信される。そのため知人や学生間同士の連絡手段としてのみならず、大学生活に必要なコミュニケーション手段の一つである、電子メールの設定・使用方法について学ぶ。また一般的な電子メールによる情報の受信・発信の仕組みを学ぶとともに、電子メールのマナーや安全に使うためのポイントについて学ぶ。
⑤ パソコンを使用する上で必要なセキュリティ対策(ウィルス対策・脆弱性対策)の必要性について学ぶ。また情報倫理とネットワーク利用の心得として、インターネットを利用する上で求められるマナー、ネットワークにおける著作権の問題、プライバシーの保護について学ぶ。またインターネット上でユーザ認証に用いられるパスワードの扱いについて学ぶ。大学生活ではインターネットを使用して多くの情報を収集することも多いため、インターネットを利用する際の危険性、ネットワークにおける不正行為、セキュリティホールについても学ぶ。情報セキュリティに関する技術的知識として、コンピュータウイルスやネット詐欺の種類および手口、さらにその防御手段について学ぶ。パソコン使用時に起こる可能性のあるトラブル、およびデータのバックアップやWindows Updateの必要性について学ぶ。
キーワード ① アカデミックスキルズ ② 大学生活の学び ③ 電子メール ④ セキュリティ対策 ⑤ 情報リテラシー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【予習】本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。学生便覧を持参する。
【復習】配布資料および講義内容について振り返りをする。

2 心の健康管理とアサーティブな対人関係 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第11回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第2回目は、ストレスとは何か、ストレスを引き起こすストレッサーについて、ストレスを乗り越えることで成長することを理解する。心の健康とストレスとの関係を理解し、ストレスへのさまざまな対処について説明でき、ストレスと仲良く付き合うための重要性が説明できる。対人関係において、自分をのびのびと表現する方法としてアサーションの3つのタイプを理解し、説明できる。円滑でアサーティブなコミュニケーションのために必要なことを理解し、説明できることを学ぶ。

*初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト(第2版),大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局(2018)p 24-32
コマ主題細目 ① 心の健康とストレス ② ストレス反応とストレス・マネージメント ③ アサーティブな対人関係 ④ アサーティブなコミュニケーション
細目レベル ① ある出来事をストレスと感じるか否かは、個人の状態(能力・認知・性格など)と環境とのバランスによって決まり、本人がストレスと感じることが、他の人は楽しみであることもある。ストレス状態に置かれた場合にどんな対処行動をとれるかや周囲のサポート環境の有無により、適応状態や不適応状態となり人生に与える影響も異なる。
ストレスの原因をストレッサーというが、ライフイベント(入学・卒業・退学、生活条件の変化、余暇の変化など)や小さな厄介ごと、(友人との些細な誤解、授業についていくのが大変である、自分の外見など)、心理的葛藤(2つ以上の対立する衝動・欲求がほぼ等しい強さで同時に存在し、行動の決定が困難な状況にある状態、接近―接近葛藤、回避―回避葛藤、接近―回避葛藤の3分類がある。)が心理的なストレッサーとなる。ストレスを乗り越えられれば、新しいいスキルが身につき、自己成長につながることから、「ストレスは人生のスパイス」とも捉えられることが理解できる。

② 人間は強いストレスに長期間さらされ続けると、一定の反応が生じるといわれ、それをセリエは全身適応症候群(General Adaptation Syndrome:GAS)と呼んだ。ストレスにさらされると、ストレス反応として、まず警告反応(胃の不調や風邪などの軽い体調不良)、それを無視すると抵抗期(一時的に快復したような状態)となり、ここで対応を怠ると疲はい期(重大な病気を発症する)となる。青年期はモラトリアムの時期ともいわれ、心の健康課題としてのうつ病やひきこもり、薬物依存、自殺対策など心の健康管理も重要である。
具体的なストレス反応は、心身症状や脅迫症状、対人関係過敏症状、不安症状、抑うつ症状の5つの尺度(Hopkins Symptom Checklist:HSCL)に分類される。ストレス反応とその対応を理解し、自分のストレスの対処がとれることは大学生活でも非常に重要である。そのため、ストレスの様々な対処方法を理解できるようになる。1つ目は、問題中心対処法(ストレス状況に直接働きかけて解決)、2つ目は情緒中心対処法(自分の状況の捉え方を変える)、3つ目はソーシャルサポート(周囲の人々kらの有形・無形の援助)があり、自分がストレス状況に置かれた場合の対処できることができることを理解できる。また、小さなストレスもためこまず、自分の身体の声(ストレス反応)に耳を傾け早期に適切な対処法をとれるよう試みることが理解でき、実践できる。

③ 大学では育った環境や考え方も違う多様な人々とである。医療職を目指す学生にとって対人関係の中で自分をのびのびと表現できるコミュニケーションがとれることはストレス対応だけでなく、自己成長にも大きな影響がある。
アサーションには3つの方法があり、攻撃的、非主張的、アサーティブなやり方があるが、誰もが自分自身の気持ちを表現し、それを尊重される権利を持っているという考え方を「アサーション」といい、自分の主張を通すだけでなく、お互いの主張を認め気持ちも大事に、自他共を大切にしているコミュニケーションが取れることが重要である。具体的な日常生活で、自分がどんなアサーションをおこなっているかをチェックし、どんなアサーション行動(拒否、賞賛、要求)をおこしているのか特徴を知ることでアサーティブなコミュニケーションがとれるようになることを理解できる。

④ 自分の要望をアサーティブなコミュニケーションをおこなうためには、合理的問題解決のためのデスク法(Describe(描写する)Express、Explain(表現する、説明する)、Suggest、Specify(提案する、具体的に挙げる)、Choose、Consequence(選択する、結論:DESC法)があり、自分の要望の伝えやすさや伝わりやすさが向上できることを理解する。また、円滑なコミュニケーションのために自分とコミュニケーション相手とのコミュニケーションについてイメージし、よりよいコミュニケーションを行うためにはまずは自分を変えることが重要であることが理解できる。まさにコミュニケーションは連鎖であるといわれるように自分の言動と相手の言動とは双方が引き起こしている結果である。
自分を主張することだけがアサーティブではない、相手に関心をもち、積極的に話を聴くことで、良い関係が生まれる。ロジャースはカウンセリングの基本姿勢として、積極的傾聴の重要性を示している。積極的傾聴に必要とされるのは、「共感、肯定的関心、誠実さ」であることを理解でき、大学生活で自分のコミュニケーションスキルとして身につけることの重要性が理解でき、少しずつ実践できるようになる。

⑤ グループワークとは何かの理解:グループデスカッションとは、日本語で「集団討論」といわれ、定数のチームで話し合いを実施し、結論を出す仕組みのことをいう。メンバーの相互の話し合い、双方向の関心の交流を通して、参加者全員が持つ経験や背景を共有させることにより、課題の解決を図り、相互の共感を共有させることによって、学修、動機付け、必要な態度の育成を図る。現在は高等学校や大学でも授業はもちろん、就職活動の面接試験の代わりに用いられることもある。グループワークとグループデスカッションの違いとは、与えられたテーマに沿って、グループで話し合い結論を出すワークであり、グループワークはグループディスカッションに加え、ワーク(共同作業)が加わったものである。グループワークにもとめられるものは、①コミュニュケーション能力。②メンバーが役割を分担した上で、相互に協力協働して課題に取り組む姿勢。③人の話を聞く力と自分の意見を述べる力。④自分の意見を主張する力と他人の意見を受け入れる力。⑤決められた時間内に課題を解決して答えを出す力。
キーワード ① 心の健康 ② ストレス ③ ストレス・マネジメント ④ アサーション ⑤ アサーティブなコミュニケーション
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時のコマシラバス内容を読んでくる。また、教科書の24ページから32ページを3回読んで授業に参加する。1回目は、概要を理解するつもりで音読する。2回目は、重要と思うキーワード・語彙にマーカーまたはセンテンスに下線を引きながら読む。3回目は、テーマとキーワードや下線を意識して読む。
次に、図表(ストレスのイメージ、ライフイベント、葛藤の3つのタイプ、GASの3段階、HSCLの下位分類、ソーシャルサポート、アサーションのタイプ、アサーションの3場面、アサーションセルフチェック、DESC法、コミュニケーションのイメージ、積極的傾聴)を読んで授業に臨むことを事前学習の課題とする。授業後は、授業内を振り返ってノートに目を通し振り返る。

3 ポートフォリオの概要(目的)および活用の仕方 文献検察 科目の中での位置付け 学生は高校生から大学生になり、その違いに戸惑いながらも現状に適応しつつある。これからの4年間をどのように学習し生活すればいいのか、そして4年後の看護師・保健師の国家試験で合格を勝ち取り、生命を預かる医療職としてスタートできるようにイメージ作りをする必要がある。現在の自分を客観的・俯瞰的に見つめ、可視化、行動化、評価・フィードバックできるよう、松山看護学部のポートフォリオについて理解を深め、4年後の目標(ゴール)に向けて大学生活のセルフプロデュース計画を作成できるように支援する。
*学習技術研究会:知へのステップ 第5版 大学生からのスタディ・スキルズ ,くろしお出版、P1-7
*初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト【第2版】大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局、p5
*鈴木敏恵著:キャリアストーリーをポートフォリオで実現する,日本看護協会出版会、p22-27 p52-23 p64-75
* 鈴木敏恵著:夢ファイル,日本実業出版社、p2-4 p8-34
コマ主題細目 ① ポートフォリオとは ② ビジョン・ゴールシート ③ ロードマップとは ④ セルフプロデュース ⑤ セルフプロデュース計画とは
細目レベル ① 「ポートフォリオとは何か」を理解することができる。英語では、書類を運ぶ為のケースという意味で、目標に向かっていくプロセスの中で生み出された成果物を残し、客観的に評価することをいう。学生が自身の学修過程や各種の学修成果を収集・記録した成果物を学修ポートフォリオという。成果物は、表紙、自己紹介シート、各年次の履修科目の一覧・成績・前期後期の目標・振り返りシート、終了時の自己評価とゴールシート、毎年の健康診断結果等々を指す。学生はこれらの成果物を、4年間をかけて自分自身のポートフォリオに残し、常に振り返ることで自分自身を評価し、さらなる目標を定めて目的達成にむけてセルフプロデュースできるようにしていく。つまり、ポートフォリオには、自分に関するあれこれがまとまっており、実績や能力を確認できるものである。また、目標に向かっていくプロセスの中で生み出された成果物を残し、客観的に評価することができるものであることが理解できる。ポートフォリオは自分の大学生活を充実させ、ゴールに導くために「ファイルを作ること」ではなく「ファイルを俯瞰する」ことである。定期的にパラパラめくりながら、上から全体を見て、自分の学習状況、今の自分自身は目的に向かって着実に進むことができているのかを確認できる。このプロセス全体が俯瞰して見えるファイルがポートフォリオなのである。4年間の自分の道筋に必要なものである。ポートフォリオを使うことで方向性がぶれないで、自分自身がやってきたことに価値を見出し、成長や意志ある学びに繋げていくことができる。
人間環境大学 松山看護学部のポートフォリオは、大学4年間において、自らの未来を紡ぐために、自分の意志で学びを叶えるためのものである。学びに対する自己の願い(ビジョン)とその願いを達成するための具体的な目標(ゴール)を明確化し、可視化する。教員やともに学ぶメンバ-との対話によって、これらを明らかにしていくことで、新たな学習のスタートを効果的に行う。
自分のポートフォリオを活用することで、学びのビジョンとゴールを確かにしていく。そのために、ポートフォリオを作成することが理解できる。

② 本学の4年間で行うセルフプロデュースとはどのようなことであろうか、自分で自分を作り上げること、自分で定めた目標に向かうことである。理想の自分、どんな自分になりたいのか、どんな看護職になりたいのか、そのビジョンをイメージし、今の自分の現状を分析して、定めた目標であるゴールに向けて進んでいくことが求められる。目標実現のためには、各学年の前期・後期ごとに自分を振り返り自己評価していく。この自己評価によって自分のためのセルフプロデュースとなることを確信できる。
具体的な手順は、Plan「どんな看護職になりたいか」という自分の夢の確認、Do「今自分ができることやしていることは何だろう?もっと伸ばせそうな力は何だろう?」という現状分析と課題発見、Check・See「自分はどうなると良いのか、どうなりたいのか」という今の課題からビジョンを確認、「そのために、これからの半期は何を目標にするのか」という半期の具体的な目標・ゴール設定、Action「目標達成のための戦略として具体的にどのような言動をするのか」というアクション計画、このようなPDCAサイクルの中でセルフプロデュースができる。
その実現のためには、4年間のカリキュラムをイメージでき、一つひとつの講義や演習・実習等の中で自分が目指す看護職の道、ロードマップを描けることが求められる。具体的には、看護に必要な知識を学ぶ「講義」、看護技術を習得する「演習」、看護の知識と技術を生かし、病院などで実際の臨床の場で看護実践を経験できる「実習」、看護に関連する自己のテーマについて取組む「研究」があることを理解できる。
看護師基本コースでは、豊かな人間性と広い視野・教養を深めるために必要な科目の「基礎科目」、人間の身体の構造や仕組み、働きについての知識の習得や、健康に影響を及ぼす疾患およびその治療の知識の習得に必要な科目の「専門基礎科目」、様々な場で生活する人々を対象とし、それらの人々の健康レベルを高めるための知識や技術の習得に必要な科目「専門科目」の130単位を修得し、学士号が授与され卒業できる。その他、保健師コースは145単位、選択強化プログラム(①小児看護②がん看護③認知症看護④在宅・終末期看護)選択生は135単位修得できる。時間をかけて、梯子を登っていくように本学部のカリキュラムの中で看護職としてのゴールに近づくことができる。これらのスケジュールの全体像を、時系列で表現したものがロードマップである。
学生がゴール目標に向かってセルフプロデュースできるよう、メンター教員や科目担当教員、職員が連携して学生の成長を支え導く役割を担っている。学生は、4年間の自分の歩みを記録し、評価するためにポートフォリオを活用し、定期的に自己を振り返ってセルフプロデュースしていくことができるようになる。

③ 図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について学ぶ。大学の図書館にはさまざまなサービスが用意されている。機能をまとめると、図書の閲覧、図書の貸し出し、レファレンスサービス、複写サービスおよび相互貸借が挙げられる。
図書館とは「資料」を提供する場であるが、「情報」を提供する場でもある。文献をどのように探せばよいのかわからないとき、あるいはどのような参考図書(レファレンス・ブック)を利用すれば問題が解決するかわからないときなど、図書館員に質問をすれば、その回答が得られる。このような「質問回答サービス」のことをレファレンスサービスと呼んでいる。
資料は、その内容によって一次資料と二次資料とに分けられる。一次資料とは、さまざまな学問分野の調査・研究活動の過程で生まれる資料のことである。図書・雑誌・新聞・論文など、探している資料そのものである。これに対して、二次資料とは一次資料に到達するための資料のことである。いわば、「本を探すための本」である。事典、年鑑、索引、蔵書目録などの目録、出版情報を記した冊子類なども二次資料である。二次資料を有効に活用して、自分が目的としている一次資料にたどり着けるようにする。
開架式の閲覧方式の場合には、書架に並べられた図書を直接手にとってみることができる。その並べ方は、日本十進分類法(NDC)とよばれるものである。図書館の蔵書の背には3段に分けられたシールが貼ってあるが、そこに記されているのがこの十進分類法の分類番号である。
OPACを使って、書名や著者名、調べたい内容に関するキーワードなどを入力して検索してみる。検索結果には必ず、本の請求記号があるので、それを手がかりに実際に書架まで行き、本を手にする。
自分の探している図書や学術雑誌が、大学の図書館で見つからなかった場合には、他大学などのホームページにアクセスして、付属図書館のOPACで検索することができる。
インターネットを利用した事項調査についても学習する。インターネット上のいろいろな記号について読み方を確認する。例に挙げているhttp://www.kunins.ac.jpをもとにしてドメインをみてどの国のどのような機関のホームページであるかを類推する。検索エンジンの基本的な使い方も学ぶ。

キーワード ① ビジョン・ゴールシート ② ロードマップ ③ ポートフォリオ ④ セルフプロデュース ⑤ セルフプロデュース計画とは
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 事前配布資料を読み、資料の中の空欄を埋め、その言葉の意味を理解して、授業に臨む。また、自分のビジョンとゴールシートを作成し、1年生前期のポートフォリオ用紙のどんな看護職になりたいか、1年前期は何を目標に取組むか、目標達成のための戦略として、学習面では何をするか、生活面では何をするか、具体的に記入したものを授業に持参する。授業後は、それらの目標達成の具体的な行動計画をたてる。
復習:図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について復習する。大学の図書館にはさまざまなサービスが用意されているので図書館を訪問しよう。そこで、図書の閲覧、図書の貸し出し、レファレンスサービス、複写サービスを利用してみよう。めた、図書館での本の分類について復習し、開架式の閲覧方式の場合には、書架に並べられた図書を直接手にとってみる。
図書館の利用方法、インターネットでの検索方法について、書名や著者名あるいは研究テーマやキーワードがある程度わかる場合、検索システムを使うことで、早く目的の本にたどり着くことができる。さあ、実際にやってみよう。

4 ノート・テイキング 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第11回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第4回のノート・テイキングは、教員がしゃべっていることを漫然とすべて書き連ねるわけではなく、メモを取ったり事前学習に追記し、復習で活用でき、授業目的を果たせるように節目、節目、つまり要点をつかみ記録することが大事である。大学の授業を正確に理解できるためのノート・テイキングの実際について学び活用できることを目的とする。
*学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021)p15-28
*初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト(第2版),大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局(2018)p24-32
コマ主題細目 ① 大学でのノートのとり方(1) ② 大学でのノートのとり方(2) ③ ノート・テイキングのコツ ④ 講義後にできる講義ノートの完成 ⑤ 要約
細目レベル ① 言われたことを鵜呑みにするのではなく、疑問を感じたり、これは面白いからもっと調べてみようと思ったことは、ノートにマークを書き込むなど大学で学ぶために必要なスキルとして、大学でのノートの取り方の必要性や方法など効果的な学習方法を理解することができる。講義ノートをとることができるようになることとノート・テイキングの実際から大学生活の学びを深めることができる。
ノートは後で見直した時に講義の内容がよみがえってくるものでなければならない。講義の流れや要点が再現できなければ、せっかくノートをとっても意味がない。自分のとったノートは見やすいかということは大変重要な要素である。ノートの見やすさは、理解の度合いを反映しているということが理解できる。講義中は、担当教員の話の中から要点をつかみ、ノートにメモするという技術が必要になる。大学でのノートは「板書を写すものではなく、学生自らが作り上げていくものであることが理解できる。ノートのとり方を少し知っておくだけで、効率的に講義を受けることができる。教科書がある場合は、事前学習によって専門用語などもインプットできるので、ノートも取りやすい。教科書はなく、プリントが配布されるばあいは、配布資料が教科書となるため、復習時には利用できるが授業中に配布されるため予習はできない。教科書も配布資料もない場合は、初心者には自分のとったノートが教科書となる。そのため、この講義スタイルの場合は、まず話を聴くことに集中し、内容を理解する。この場合は、ノートをとるというよりメモを取るつもりで臨む方が良いことが理解できる。

② ノートはあとで完成させる気持ちで、 あとで調べられることは、スペースを空けておいて、メモを記入しておき、復習時にノートを完成させる。具体的には、定期試験・国家試験に役立つノート作りをする。 定期試験では、講義の要点を問われることが多いことを理解し、 大学の授業は、必ずしも教科書に沿って行われるとは限らないので、定期試験 前はノートが頼りになる。試験では、「知識確認型」の出題もあるが、「論述型」の出題もあるので、授業で学んだ ことを通してどう考察するかが問われる。実習や国家試験受験時には、解剖生理、病態生理、疾患による機能障害、看護について問われるため、大学の授業で学んだことやまとめたノートがあると役にたつことが理解できる。
③ 大学での講義を受ける時にノートをとることは大切な技術の一つである。ノート・テイキングのコツは、 良い聴き手となることであり、「聴く・記憶・理解・表現」を同時におこなうことである。授業内容を重要な部分とそうでない部分、主張や要点などメリハリをつけながら聴講する。話の内容を立体的に捉えるコツもつかんでおく。授業を聴きながら要点を捉え、ノートをとる力が求められている。授業の内容をよく聞き、教員が語った内容を自分で解釈し、理解しながら、整理整頓して書き直すことや シラバスを確認し、その日の授業が科目の中でどのような位置づけなのか考えることが重要となる。授業のキーワードや重要な概念を把握する(キーワードは繰り返される、重要度を把握する)人間は忘れる生物であり、明日の自分は赤の他人ともいわれることがある。ノートは忘れないために書くことが理解できる。覚えられると思って書かないでいると記憶は薄れるので、大切だと思ったら書き留めておく必要が理解できる。ノートをレイアウトするつもりで、数字や記号を駆使して、ビジュアル化を心がけてノート・テイキングするコツが理解できる。
④ 講義ノートの目的:ノートをとること自体が目的ではない。基本的にノートは、「後から見て、その講義内容を自分なりに再構成する」ためのものである。「再構成する」とは、自分の言葉で講義の内容を、講義を聞いていない人に説明できるということである。なぜそのようなことが必要か。講義を聞いたときには、大切な部分はどこか、どんな内容なのかまとめる必要がある。それがノートの役割である。講義が終わったらその日のうちにノートを見直す。見直しが終わればノートの空白を埋めながら理解を深めていく。教科書や辞書で調べる必要のあるものは調べ、疑問点はチェックしておく。疑問点はそのままにせず、次回の授業で質問するなどして理解しておく。ノートは自分自身に問いかけ、理解したことを表現するプロセスである。授業を受けてノートをとる過程で、考える力が蓄えられる。大学の授業で重視されるのは、記憶力や情報量だけでなく、自ら考えて情報を精査し、表現する力を養うためにも自分に向いたわかりやすいノートを作ることを意識できる。
⑤  講義ノートをとる;学習する科目には、看護学を学ぶ上で基盤となる重要な科目が多く含まれている。講義内容が理解できるかどうかは、その後の様々な講義での学びに影響するのでなく、将来、看護職として働くときにまで影響を及ぼす。看護学の学びは、講義に参加し知識を得たうえで、学内では、看護実践の練習を行い、医療施設などに行き、入院している患者に、教員やや臨地実習指導者の指導を受けながら看護を行うように進められる。講義前には、シラバスから全体の流れをあらかじめつかんで事前にテキストに目を通し、おおざっぱに基本的な知識と概要をつかんでおく。講義中は、聴く、記憶、理解、表現を同時に行うことが必要である。そのためには、聴きながら要点をとらえ、ノートをとる力を身につける。講義後は、その日のうちにノートを見直す。授業の記憶が新しいうちに、不足する箇所を補っておく。配布されたプリントは、その日のうちにファイリングする。   
キーワード ① ノート・テイキング ② 講義中  ③ 良い聴き手 ④ ノートのレイアウト ⑤ 自分にわかるノート
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時のコマシラバス内容を読んでくる。授業目的である「講義を聴いて重要なことをのーとにとる、講義ノートをもとに、興味・関心をもつ」という目標をもって、教科書のノート・テイキング(ノート・テイキングのスキル、講義ノートをとる、ノート・テイキングの実際、)24ページから32ページを3回読んで授業に参加する。1回目は、概要を理解するつもりで音読する。2回目は、重要と思うキーワード・語彙にマーカーまたはセンテンスに下線を引きながら読む。3回目は、テーマとキーワードや下線を意識して読む。次に、28ページのまとめのより良いノートをとるために(講義スタイルに応じてノートのとり方を変える)と講義ノートをとるスキル(講義前、講義中、講義後)をイメージする。授業後は、授業内を振り返ってノートに目を通し振り返る。
5 クリティカル・リーディグ(1) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第11回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第5回目は、大学での学習やレポート作成、研究でテキストを読もう場合は、テキストの構成(組み立て)や内容を理解する力が読む力となる。クリティカル・リーディグは文章の要約、レジメの作成、情報収集を含みすべて、アカデミック・スキルの基礎となる必要不可欠な能力について理解することを目的とする。

*学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021)p101-138
*初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト(第2版),大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局(2018)p46-61.
コマ主題細目 ① テキストを読むとは ② 二度読み方式 ③ 分析読み
細目レベル ① テキストの書名、目次、はしがき(まえがき)の確認がまず必要である。目次を見ればそのテキストに係れているおおまかな内容や構成がわかる。つまり、目次はその本のあらすじであることを理解できる。はしがきは、そのテキストの執筆の意義や目的が書かれており、執筆の意義や目的などが書かれている。はしがきは本を書き終えた後、一番最後に書かれることが多いので、テキスト全体の鳥観図となる。
テキストはどのような文章の種類(文学作品、事柄の文章、意見の文章、実用の文章)に分類されるか見極めることができる。テキストを効率よく読むための方法として、スキミング(すくい読み)、スキャニング(探索読み)、クリティカル・リーディグ(分析読み)がある、この中のクリティカル・リーディグが大学生では必要となる。内容を理解したうえで、その内容を分析し、自分の意見や考えをもち、ときには批判的に読む方法であることが理解できる。

② スタディ・スキルズで下読みは、テキスト全体に目を通して、とりあえず読んでみることで、この段階では、まだ内容が理解できなくても良い。下読みでは、どのような種類の文章なのか、どのようなことが書いてあるのか、自分にとってどのくらい難しいのかをつかむ。さらに読み方や意味不明の語句や接続語をチェックする。大雑把に内容をつかんで前後関係から推測や類推し、どうしてもわからない語句・表現だけを調べる。辞書を調べたいとうずうずしてきた時に辞書をひくのがベスト・タイミングである。また、語彙力はレポートや論分を書く時の表現力を高めるためにも非常に重要である。日々の努力の積み重ねで語彙力をふやしておく。接続語には接続しや接続助詞と呼ばれる結果・帰結、逆接・対照、追加・累加、言い換え・例示、理由・補足、話題の転換を表す接続語があることを理解し、駆使しながらレポートが書けることを目指すことができる。
③ 一通りテキストに目を通したら、次第に「読む」ことに近づいていく。この段階では、「大切だなぁ」と思うところにアンダーラインを引く作業(マーキング)を行う。これで理解の強度をたかめ、読み返す(復習)ときの効率性を高める。マーキングには、キーワード方式とセンテンス方式がある、1頁の分量を100%とするとマーキング部分は30%以内とする。これ以上になるとマーキングの意味がなくなってくる。マーキングでそのテキストに書かれている話題をつかむ重要な手掛かりができる。文章の構成には、決まった型がある、これはテキストの結論がどこにあるかで決まる。尾括型文章、頭括型文章、両括型文章、追歩型文章、散述型文章、無括型文章があるが、今自分が読んでいるテキストがどの型の文章なのかを意識することによって、より効果的なクリティカル・リーディグが可能となることが理解できる。
④ 文章を深く読むためには、要約することが重要である。要約するためには、文章全体の流れを把握し、細部と全体の関係をつかみながら、具体例などの細部や不要な部分を取り除いて、簡潔でしかも整合性のある文にまとめることである。このような意味において、「要約」という作業は、文章理解を確実なものとし、いわば読解の仕上げとして位置づけられリーディングの仕上げともいえる。要約作成のポイントとして、要点をつかむ。具体例や補足部分などを捨てて、中心部分を見つける=マーキングする。できるだけ明確な表現を用いる=指示語を元に戻す。重複・言い換えを見抜く=反復されていることばは強調である。また、感想・意見をもつために読むということもある。読んで感じたことをまとめることをする。
キーワード ① テキストの種類 ② 読みの種類 ③ マーキング ④ 構成 ⑤ 話題
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時のコマシラバス内容を読んでくる。授業目的である「テキストの種類に応じた読み方をみにつける、効率の良い読書の方法を身につける」という目標をもって、教科書のリーディングの基本スキル(テキストを読むとは、テキストを読む前に、二度読み方式)29ページから40ページを3回読んで授業に参加する。1回目は、授業目的を理解するつもりで音読する。2回目は、重要と思うキーワード・語彙にマーカーまたはセンテンスに下線を引きながら読む。3回目は、テーマとキーワードや下線を意識して読む。次に、41ページのまとめのテキストの種類に応じて読み方を変える(テキストの種類、読み方の種類)と効率のよい読書のための二度読み方式(とりあえず読む・下読み、分析しながら読もう・分析読み)をイメージする。授業後は、授業内を振り返ってノートに目を通し振り返る。
6 クリティカル・リーディグ(2) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第11回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
本時では、テキストを読み要約する技法を身につけることが、より深いリーディングに繋がることを理解できる。より深く読むためのスキルとして、要約すること、要約を作成し、感想や意見をもつことが重要であると理解でき、具体的な手立ての中でクリティカル・リーディグが理解できることを目的とする。

学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版,2019.
初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト(第2版),大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局,2018.
平野敬一郎著:本の読み方―スロー・リーディングの実践,PHP新書,PHP出版,2006.
コマ主題細目 ① より深く読むためのスキル (つもり) ② より深く読むためのスキル (要約する) ③ より深く読むためのスキル (要約を作成) ④ より深く読むためのスキル (感想・意見をもつ) ⑤
細目レベル ① テキストを読み要約する技法を身につけることが、より深いリーディングに繋がる。テキスト内容はどんなないようなのかを発見するつもりで読んでみる。その「つもり」が大事である。ざっとテキストに目を通しながら重要なキーワードを頭に入れて読む。同時に、キーワード(語彙)の意味するものは何だろう、問題点は何だろう、どうすればよいかなど、テキストを読む前では何も考えられなかったかもしれないことが、発見するつもりで読んでいると自分の考えが浮かんでくる。すべて理解できるとは限らないが、知らない語句は辞書や百科事典などで調べることができる。単語には、辞書的意味ばかりでなく、背景知識も詰まっている。このような知識は、内容をより理解するために必要な情報であることを理解し、語彙をたくさん知るという好奇心を持ち続けることが理解できる。
② スタディ・スキルズで下読みは、テキスト全体に目を通して、とりあえず読んでみることで、この段階では、まだ内容が理解できなくても良い。下読みでは、どのような種類の文章なのか、どのようなことが書いてあるのか、自分にとってどのくらい難しいのかをつかむ。さらに読み方や意味不明の語句や接続語をチェックする。大雑把に内容をつかんで前後関係から推測や類推し、どうしてもわからない語句・表現だけを調べる。辞書を調べたいとうずうずしてきた時に辞書をひくのがベスト・タイミングである。また、語彙力はレポートや論分を書く時の表現力を高めるためにも非常に重要である。日々の努力の積み重ねで語彙力をふやしておく。接続語には接続しや接続助詞と呼ばれる結果・帰結、逆接・対照、追加・累加、言い換え・例示、理由・補テキスト内容を深く読むためには。文章全体の流れを把握し、細部と全体の関係をつかみながら、具体例などの細部や不要な部分を取り除き、簡潔でしかも整合性のある文に要約してまとめることが必要となる。要約は、文章理解を確実なものとすることでリーディングの仕上げともいえる。文章を読んで要約を作成する訓練の中で、重要な点を落とさずに理解できる力が養われる。要約はその分量によって「大意・要旨・主題」の3つに分類されるが、いずれにおいても話の「中心(要点)」をつかむことが大切であると理解できる。
要約のプロセスは、文章の種類を把握する。原文を読む、原文の構成をつかむ、中心部分を見つける、指定された文字数にまとめるという流れで進める。原文には、話の中心をつかむためのヒントがあるため、中心を見つける作業が必要となる。具体的には、原文から取捨選択する一つつまり必要なものは残し、不要なものは捨てるというポイントが求められる。捨てられるものは、前置き、具体例、引用、説明、繰り返し、修飾、言い換えであり、残すものは意見や主張、まとめである。筆者や作者が言いたいことが、話の中心であることが理解できる。

③ 実際の要約文を作成手順としては、接続語や特別な副詞は分の論理関係を示す、反復されていることばは強調を意味する、具体的な部分は要約に入れない、指示語を元に戻す、文字数を守るなどのポイントに気をつける。要約文を作成前には、前時で学習した「マーキング」が役にたつ。つまり、具体例や言い換えなどの部分は捨て去り、筆者の主張にあたる部分を見つけ出してマーキングしているので、その部分をうまくつなぎ合わせれれば、要約への第一ステップとしては十分であることが理解できる。抽象的に述べるよりは、明確な形でストレート表現した方が要約としては良いため、できるだけ明確な表現を用いるようにすることを理解できる。
④ 何か特定のテーマについて自分の考えや意見を展開しようとするときは、リーディング・スキルが重要である。リーディング・スキルを身につけ、ライティング・スキルやクリティカル・シンキングができるようリーディング・スキルの具体例を学んでいる。もう一歩進んで、読むことを面白くするためには、書かれている内容について、自分が感じたことや考えたことを書いてみることが良い。つまり、「なるほど・同感」などと共感したり、「そんなことはないのではないか?」と対決してみる。自分の考えや意見は、単なる思いつきではなかなか認められず、これまでどんなことがわかっているのか、どのような主張がされてきたのかなどを知った後で、はじめて自分のオリジナルな主張ができることを理解できる。読んで感じたことをまとめ、自分の意見や感想を述べるためには、文章が要約できるという読解力は必要である。感想は要約ではない。心に残った(主張や場面など)を抜き出し、その理由を述べることや「もしじぶんだったら・こういう状況では」などと仮定して考えてみると読みも深くなる。感想を持つことができればもう一歩前に進んでみる。読書には、新しい知識や情報を得るという目的があるが、読者の側からも文章に向かって問いかけたり、対話してみると読んだ文章から、それについて自分なりに考えることがあるはずであるので、クリティカル・リーディグでは、具体的に感想や意見を考えられるようになることが重要と理解でき、実践できるようになる。

キーワード ① 要約 ② 大意 ③ 要旨  ④ 主題 ⑤ 意見・考え
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時のコマシラバス内容を読んでくる。授業目的である「テキストを読んで、要約する技法を身につける、読書を通じて、自分の意見や考えをもつ」という目標をもって、教科書のより深いリーディングのための基本スキル(深く読むためのスキル、要約する、感想・意見をもつ)43ページから52ページを3回読んで授業に参加する。1回目は、授業目的を理解するつもりで音読する。2回目は、重要と思うキーワード・語彙にマーカーまたはセンテンスに下線を引きながら読む。3回目は、テーマとキーワードや下線を意識して読む。次に、53ページのまとめの要約する(文章を深く読むためには要点を把握することが大切、要約作成のポイント)および感想・意見をもつ(読んで感じたことをまとめる、読んだことから考えをまとめる)をイメージする。授業後は、授業内を振り返ってノートに目を通し振り返る。
7 アカデミックライティング(1) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第5回は、アカデミックライティングについて学ぶ。アカデミックライティングとは、大学で作成が求められる,レポート課題をはじめとして,卒業論文や研究学術論文などの学術的な文書を書く技術,書く行為,または書いた物のことをいう。最近は特に社会のあらゆる場面でパソコン(ワープロ)を使ってレポートを書くことや、文章を仕上げることが求められる。
*学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021)p101-126
*初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト(第2版),大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局(2018)p72-125
コマ主題細目 ① レポート、論文、感想文の違い ② レポート(論文)作成の手順 ③ レポート(論文)の構成 ④ テーマ
細目レベル ① レポートとは、調査や研究の結果わかった事実と、それに基づく自分の意見をまとめた報告書である。意見を述べた文は、書き手の考え(判断や推測)を表した文である。事実を述べた文は、その内容が本当かどうか(真か偽か)を客観的に確かめることのできる文のことである。論文はレポートに比べると、各分量が多く、労力もかかる。また、レポートテーマ(課題)があらかじめ与えられるが、論文は自分でテーマを見つけなければならない。これらの点でレポートと論文は違うが、レポートを書くことが論文を書くことの基礎になっている。感想文はレポートにおける意見と違って、あくまでも本人だけの主観的なものであり、客観的にその正当性が証明できないものである。実際に同じ題材で書かれた文章を読んで、「感想文」と「レポート」の文章を読みその違いを考える。
② レポートを書く時の心得は、文章の構成に気を付ける、事実と意見をはっきり区別して書く、意見の根拠⦅論拠⦆ははっきりと示すことである。レポート作成は最初にテーマが与えられた後、次のような手順で進む。1.提出までのスケジュールを立てる。提出期限に間に合うように日単位で余裕を持ったスケジュールにする。2.話題を絞り込む。テーマに対して自分が関心を持つ問題や疑問を絞る(問題提起)。3.最終的な主張を定める。ここでは問題的に対する答えを出す。4.材料を集める。5.アウトラインを考える。最終的な主張が決まったら、レポートの大まかな内容、骨組みを考える。6.材料を整理する。7.構成を考える(三部構成)。8.執筆する。9.遂行する。10.最終チェックをする。以上でレポートの提出となる。
③ 標準的な論文の構成は三部構成で、序論、本論、結論の3つの部分から構成される。書き始める前にレポートの構成を考え、それぞれの部分にどういう内容を書くのかをはっきりさせる。序論はこれから取り上げる話題について読む人があらかじめ知っておいた方が良い知識(事実)である背景の説明の紹介をする。次にそうしてその話題を取り上げるのかという問題提起をし、何を明らかにしようとするのかという目的の提示をする。本論は最終的な主張をするための論拠の提示、材料を用いて事実の提示、それに基づく意見の提示をし、最後に最終的な主張の提示をする。結論はこれまで述べてきたことの整理をし、最終的な主著の妥当性の確認として全体のまとめ、最後にレポートの成果の評価、今後の展望を述べる。
キーワード ① レポート ② 感想文 ③ 序論 ④ 本論 ⑤ 結論
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。テキストの該当するページを読み、わからない言葉は意味を調べておき、質問でき稜にしておく。
復習:テキストを読み返す。レポートを書く手順、レポートの三部構成、レポートを書く時の心得について振り返る。手順についてはテーマの提示、スケジュールを立てる、話題を絞る、最終的な主張を定める、材料を集める、アウトラインを考える、材料を選択する、構成を考える、執筆する、遂行する、提出する、という流れを確認する。レポートの構成は序論、本論、結論の三部構成であり、それぞれ何を書くかを確認する。心得は文章の構成、事実と意見の区別、意見の根拠、わかりやすい文・表現ということについて確認する。

8 アカデミックライティング(2) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第6回は、第5回で学習したアカデミックライティングの知識をもとに、レポートを作成する時の論文作法、わかりやすい文を書くためのポイント、視覚的にわかりやすい表現方法のポイントをつかみ、実際に体験する。
*学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021)p127-162
コマ主題細目 ① 内容、論文作法・文章作法などについて ② わかりやすさについて ③ パソコンを使ったレポート作成
細目レベル ① レポートは内容、論文作法・文章作法、書式について具体的にチェックをすると良い。実際に提示されたレポートのチェックをしてみる。内容は、1.話題は絞り込まれているか、2.事実と意見の区別が明確化、3.単なる感想に終わっていないか、4.主張が明確化、5.主張と無関係なことが述べられていないか、6.箇条書き・表・グラフを使った方が、効果的になる部分はないか、である。論文作法・文章作法は、1.「序論・本論・結論」の三部構成になっているか、2.参考文献は3つ以上あげられているか、3.引用の仕方は正しいか、4.注は正しくつけられているか、5.文体は常体(だ・である調)で統一されているか、 6.話し言葉は使われていないか、7.表現があいまいになっている文はないか、8.誤字・脱字はないか、9.1文が40字以上の文はないか、10.表、グラフの図表番号・タイトル・単位・出典は明確か、である。書式は、1.指定された書式になっているか、2.指定された文字数は守られているか、3.指定された枚数は守られているか、4.番号・氏名等が書かれているか、である。
② 自分以外の第三者が読む論文やレポートは、自分の意図が正しく相手に伝わらなければならない。そのために、相手から誤解されないような文を書くこと、伝える内容によっては、文章表現以外の方法を用いた方が有効な場合があることを知る。わかりやすい文にするために、次のことを押さえる。1.1文の長さは40字程度になるようにし、それ以上になるときには、文を分けて書く。2.読点は動詞を含む部分が2つ以上ある場合には、その間に打つ。3.漢字で書かない方が良いものの表記を知って使い分ける。4.1つの段落で言いたいことは(話題や主張)、1つにする。次にわかりやすい表現方法について押さえる。1.瞬時に第三者に理解を求めるような場合などは、箇条書きで表現する。2.視覚効果を狙う場合は表やグラフで表現する。表やグラフは、それぞれにタイトル、表番号や図番号をつける、数量の単位が分かるようにする、データの出典を明示する、必要があれば注をつける、などを守る。
③ レポートの作成で最も大切なのは内容と正しい日本語だが、最近ではワープロで作成して提出することがほとんどである。パソコンの使い方や、ワードやエクセルの使い方、文章作成の技術などは情報処理の授業で詳しく学習するため、今回はその技術をレポート作成にいかす。ワープロでの作成の留意点として、1.スタイルを整える。タイトルや見出しのフォントやフォントサイズを変えるとメリハリの利いたレポートになる。2.レポート作成で視覚効果を狙う場合は表やグラフで表現する。表やグラフは、それぞれにタイトル、表番号や図番号をつける、数量の単位が分かるようにする、テータの出典を明示する、必要があれば注をつける、などを守る。3.レポートや論文の末尾には参考文献をつける。参考文献の書き方は各分野で確認する。基本的な項目は、著者名・出版年・書名・出版社である。著者名は50音順又は欧米文献が多い時にはアルファベッド順にする。
④ 構造的に書く:文が集まって、1つのまとまりを作るとき、それを段落(パラグラフ)という。文章で大切なものは、この段落である。段落を構成するとき、最も大事なポイントは、言いたいことを示す文(トピックセンテンス)最初に書くことである。結論から先に書くいうことで、なぜかという理由や具体例などの説明文億。この書き方は、私たちがものを考えるときの施行の進み方とは逆になっている。したがって、自然の流れで一度書いたものを再構成する必要がある。その点では、練習が必要になる。段落の長さは、決まりがあるわけではないが、あまり長くならないようにする。主張を示す文に対して,他の説明する分が、どのような関係を持っているかを明確にわかるように、接続詞を使って配列する。段落をつなげていくことで、レポートができる。この段落をどのようにつなげていくか、1つ1つの分をつなげるときと、1つ1つの段落をつなげる時では同じ原理が働いている。接続詞は、道標のような役割を果たす。自分で使用するときは、辞書を調べて、よく確認してから使用する。
⑤ 書くために考える:1つの分を作り、複数の文をつないで段落を構成するとき、ただ単に言葉や文を適当に配列しているわけではない。言いたいことを読む人に伝えることが肝心なので、どうすれば相手に伝わるか配慮しながら書いている。どのような考え方をしているかで、誰にでも理解できないような考え方をしていると、相手に伝わりにくい。普段しないような行動をとる必要のある時、自分にとって、納得できる良い方法を選ぶように考える。その選択には根拠があり、そこから結論を導き出している。この思考過程を推論という。根拠と結論が適切に結びついていることがより重要である。論理的であるとは、適切な方法で考えることである。誰でもが理解できるような仕方で考える。
キーワード ① 文章作法 ② 文の長さ ③ 読点 ④ 漢字とかな ⑤ 段落
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。テキストの該当するページを読み、わからない言葉は意味を調べておき、質問できるようにしておく。また、情報処理の授業で学習した内容、本授業の第1回目で学習したパソコンについての内容を振り返る。グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。
復習:テキストを読み返す。論文作法・文章作法について確認し、レポート作成時は常にチェックリストを確認できるようにする。また、わかりやすい文章の注意点である、文の長さ、読点を打つ、漢字とかなの使い分け、対応関係、段落の設定について振り返る。わかりやすい表現では、表現したい内容に応じた視覚的な効果を利用することを振り返る。

9 クリティカルシンキング 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。 
 第9回目では、クリティカルシンキングのコマでは、クリティカルシンキング(批判的思考)の意味を理解するのとともに、クリティカルリーディング(批判的読解)について理解するとともに。クリティカルリーディングの手法を理解できる。

*レスリー-ジェーン・イールズ-レイノルズ、ブレンダ・ジャッジ、パトリック・ジョーンズ、エレイン・マックりーり著:大学生のためのクリティカルシンキング 学びの基礎から実践へ、(株)北大路書房、(2019)p2-29
コマ主題細目 ① 「批判」とクリティカルシンキング(批判的思考)の違い ② 批判的思考のプロセスのまとめ ③ 批判的思考のプロセス① ④ 批判的思考のプロセス② ⑤ クリティカルリーディング(批判的な読み方)とは
細目レベル ① 「批判」とはなにか、クリティカルシンキング(批判的思考)の違いを学修する。批判的思考、批判的分析、問題解決力は重要な能力である。批判的思考力は、問題について批判的かつ客観的に考え、良く組み立てられた議論を提起する能力をあたえる。批判的に考える力を高めるうえで「問うこと」「は欠かせない、批判的思考をする際に。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められる。通常あたり前と思わる言明も含まれる。それが真実だとそのように知るのだろうか。批判的思考とはあらゆることに疑問を投げかけるアプローチである。また、同時に批判的思考者になるために必要事柄は、1) 自分自身の考えや他社の考えに対して疑問を投げかけること、2)他者の考えやものの見方について心が開かれていること。3)肯定的・否定的な判断ができること。4)証拠の情報源を見つけ、その分野で信頼されているものか、信憑性があるものか。5)論拠や文献、その意味することについて探索し、問いを投げかけるために十分な自信をもっていること。6)自身の考えのプロセスや議論の構築における強みと弱みを認識できること。7)自身のバイアスや偏見に直面したときに誠実であること。8)代替案やさまざまな意見を考慮する柔軟性をもっていること。9)正直は気持ちで熟考した時に変更が必要だと思われたなら、考えについて再考し、それを修正することをいとわない。10)考えや議論を改善した形で再掲示することができることなど。の事柄が必要である。これらのことを学修する。
② 批判的思考のプロセスのまとめ:大学で教えられることの多くは、「事実」よりもむしろ理論である。一見事実であるかのような証拠にもとづいていたとしても、ほとんどの情報は著者や研究者たちが関連するデータの分析から導いた批判的思考や解釈からきている。学生・執筆者・研究者として議論に参加するとき。あなたは、自分自身の批判的思考スキルを用いて論点に関連する知識を提供することで、進行する議論の一部になるのである。批判的思考の最も大事は側面の1つは。個人的に知識を創造することである。次のことを通じて行う。1)特定の問題に関する既存の知識や経験を確認する。2)その問題に関する既存の知識や経験を確認する。3)その問題に関する自分自身の立場を考える。4)別の証拠を集める。それらは自分自身の立場と矛盾するかもしれないし。逆に立場を支持するものであるかもしれない。5)証拠を批判的に分析し、その評価を行う。6)自分自身の知識や理解を発展させるために証拠を用いる。批判的思考は解釈、分析、評価、推論、説明、メタ認知を必要とする。
③ 批判的思考のプロセス①解釈:聞いたり読んだりしたことを理解しなければ、そのことを批判的に分析することはできない。解釈における最初のステップは理解をすることである。物事の意味や重要性を表現できることである。読んだものに対してあなたがどのように解釈したのかを表現することがある。ここでは新聞記事を読んでワークをし、解釈について学ぶ。(2)分析:特定の問題について批判的に考えることができるようになるためには、問題を構成する要素について詳細な検討を行うことが必要不可欠である。ここでは言明の分析プロセスについて練習問題を読んでワークをし、分析について学ぶ。(3)評価:読んものを理解し、それは何を言っているのかを正確に分析したら、次に、その中であなたを特定の見方に導くために用いられていた証拠や主張が妥当かどうか評価する必要がある。①その情報が掲載されているのはどこか。②その情報を書いたのは誰か。③結論は妥当か:根拠が結論を支えているかどうかを判断し、結論を出すために使われた論証が、弱い前提やレトリックではなく、その構成要素を明確にする能力は、分析するプロセスの重要なカギとなり、ひいては批判的思考のカギとなる、ものである。
④ 批判的思考のプロセス②推論:推論は批判的思考のプロセスの一部である。私たちは新しい理解をつくりだすために、新たに見つけた知識と既存の知識を推論によって統合する。私たちはこの統合された知識を使って、既存のアイデアに対して新たな解釈を行い、新しいアイデアに対してさえ解釈をすることができる。また、このようによって妥当で適切な議論にするために結論を導くことができる。(5)説明:すぐれた批判的思考者であるために間違いなく重要なことは、自分自身の推論についてはっきりと筋の通った説明をする能力である、すなわち、自分自身の考えを簡潔にわかりやすく聞き手に伝えるということに熟達していなければならない。結論に至プロセスであなたがそのような決定や選択を何故行ったかについて理由を説明しなければならないということである。これはすべての議論を行うスキルの一部である。(6)メタ認知:批判的思考の難しさの1つは、自分自身を意識することがもとめられていることである。つまり、データを読み、そこから導いた自分の結論に自分緒経験やバイアスがどれほど影響を与えているかを理解し、それをどのように伝え、実行に移しているのかを理解することが求められているのである。自身の理解の仕方についてよく理解し、自分の考えや状況に値する自分の反応について解釈し分析できるということは、批判的思考のとても重要な要素である。これらのことを学修する。
キーワード ① 「批判」とクリティカルシンキング(批判的思考)の違い ② 批判的思考のプロセスのまとめ ③ 批判的思考のプロセス① ④ 批判的思考のプロセス② ⑤ クリティカルリーディング(批判的な読み方)とは
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時のコマシラバス内容を読んでくる。授業目的である「テキストの種類に応じた読み方をみにつける、効率の良い読書の方法を身につける」という目標をもって、教科書のリーディングの基本スキル(テキストを読むとは、テキストを読む前に、二度読み方式)29ページから40ページを3回読んで授業に参加する。1回目は、授業目的を理解するつもりで音読する。2回目は、重要と思うキーワード・語彙にマーカーまたはセンテンスに下線を引きながら読む。3回目は、テーマとキーワードや下線を意識して読む。次に、41ページのまとめのテキストの種類に応じて読み方を変える(テキストの種類、読み方の種類)と効率のよい読書のための二度読み方式(とりあえず読む・下読み、分析しながら読もう・分析読み)をイメージする。授業後は、授業内を振り返ってノートに目を通し振り返る。【予習】次回のコマシラバスを熟読し、何が講義されるのか事前に把握しておく。
【復習】今回配布したレジメ(資料)および講義内容について理解できなかった箇所を調べる。

10 プレゼンテーションの方法 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第10回はプレゼンテーションについて学ぶ。プレゼンテーションとは、紹介、発表、報告、提案などの意味があるが、本コマは調査・研究した内容を大学のゼミや研究発表会、学会といった場で発表することを主として考え、自分の考えをわかってもらう説明ができるプレゼンテーションを目指す。
*学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021)p163-193
*世界思想社編集部編:大学生 学びのハンドブック4訂版、p72-8
コマ主題細目 ① プレゼンテーションの種類と特徴 ② プレゼンテーションの準備 ③ プレゼンテーションの全体構成 ④ Power Point 作成の要点 ⑤ 読み原稿とリハーサル
細目レベル ① プレゼンテーションには書くプレゼンテーションと、話すプレゼンテーションがある。レポートや論文は書くプレゼンテーションに分類される。ここでは話すプレゼンテーションについて学び、単にプレゼンテーションと呼ぶ。プレゼンテーションは、話を聞いて自然に頭に残るような構成と話し方を考える必要がある。プレゼンテーションの最大の武器は声である。原稿を棒読みするのではなく、特に理解してほしいところでは声を大きくしたり、繰り返したりと、メリハリをつけることで聴いている人に印象付けることができる。プレゼンテーションは「話すこと」が中心となるが、効果的でわかりやすいプレゼンテーションを行うために手助けをしてくれるツールがある。そのツールがレジュメなどの配布資料、黒板・ホワイトボード・ポスター、スライド・映画・OHP・VTR・DVD、パソコンである。これらを利用することでいろいろな効果が期待できるが、アクシデントに対応できるように、万全の準備が必要である。
② プレゼンテーションもレポートや論文の執筆と同じようなステップで準備を進める。プレゼンテーションの準備はレポート・論文を書くための準備+「話す」・「見せる」ための準備が必要である。論文・レポートの構成は「序論」「本論」「結論」の三部構成であったが、プレゼンテーションでは「結論」を先にもってきて、「結論」「序論」「本論」「結論」というように、全体を「結論」でサンドイッチ状態にするのが効果的である。本論では内容のまとまり毎に分けておくとよい。プレゼンテーションで話す内容をまとめて、聞く人にあらかじめ渡しておく資料のことをレジュメという。レジュメを作成するときは、発表中に見せたいことはレジュメの本文の中に入れ、発表後でもよいことはレジュメの付録にする。レジュメは、話す内容と一致させる、簡潔な表現にする、図や表を用いてわかりやすくすることを心がける。
③ プレゼンテーションの目的と意義:プレゼンテーションの目的は、相手に情報を伝えて、行動を起こさせることである。そのため、初めにプレゼンテーションの目的を明確にしておくことが大切である。つまり、相手にどんな行動を起こさせたいのかはっきり考えておく。目的は、プレゼンテーションを練るうえで重要な道標となる。与えられた課題や自分の興味ある事象に関して調査を行い、他の学生や教員の前でプレゼンテーションを行うことがある。その場合の目的は、段階に応じて、①文献や資料を紹介する。②文献や資料を分析して発表する③新たな提案や問題敵機を行う。と進める。意義は、自分が調べきたことや考えていることを相手に伝えることによって、意見を共有することができ、議論を深めることができる。それにより、調べた内容をさらに充実した内容にすることができる。プレゼンテーションを行うには、多くの準備が必要である。その過程において、自分で発表の内容を整理できたり、さらに、理解を深めたりすることができる。また、プレゼンテーションとその後のディスカッション、あるいは質疑応答を通して、より深いテーマの理解につながったり、新たな視点に気づいたりする。
④ プレゼンテーションの全体構成:全体の構成を考えるとき、5W1Hを考えると組み立てやすくなる。一番大切なことは、相手は何を求めているかを考える。1)誰に:伝える相手がどのような背景を持った人に対してなのかを考える。医療従事者でない人に専門用語を使いすぎるとつたわらないことがある。伝えるのが誰かによって、発表内容が変化する。プレゼンテーションで何を伝えたいのか、わかってもらいたいのかを1つか2つに絞る必要がある。あれもこれもと盛り込むと焦点がぼやけ、決まった時間に一つ一つ理解できないまま次の話題兄進むことになる。プレゼンテーションの核に何が言いたいのか、なぜ重要なのかを常に意識する。プレゼンテーションの時間はどれくらいかを確認しておく。決められた時間の中で、プレゼンテーションの構成を組み立てて、スライドの枚数などを決定する。複数のプレゼンテーションが行われるのなら、発表順はどうなっているかを確認しておく。どのようなプレゼンテーションを行うのか、プレゼンテーションに使える機器を確認しておく。なぜそのようなテーマを発表しようと考えたのか簡潔に聞き手に伝える。どのような使用を用いて、どのような見せ方をすると、伝えたいことが伝わるか考える。
⑤ 読み原稿はメリットとデメリットがあるが、原稿を書いてみると、与えられた時間でどれだけの内容を話せるかの目安をつけることができる。読み原稿を準備する場合は、およそ1分間で250文字程度話せると考えて準備する。原稿を準備する時に、聞く人が理解できるように短い文を用いたり、音が聞き取りにくい単語は言い換えで補ったりする。プレゼンテーションの準備では、発表当日を想定した練習=リハーサルを行うことは必要不可欠である。リハーサルでは時間内に発表がおさまるか、スライドなどの画面を切り替えるタイミングなどを練習する。リハーサルで注意することは、ゆっくり読む、スライドを見せながら読む、ということを練習後、原稿を見ないでスライド画面を使って話し、聴いている人の顔を見て話す練習をする。
キーワード ① 話すプレゼンテーション ② サンドイッチ構成 ③ レジュメ ④ スライド ⑤ リハーサル
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。テキストの該当するページを読み、わからない言葉は意味を調べておき、質問できるようにしておく。グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。
復習:テキストを読み返す。プレゼンテーションについて次のことを振り返る。プレゼンテーションは、自分が伝えたい内容を相手に正しく理解してもらうこと、プレゼンテーションに歯「書くプレゼンテーション」と「話すプレゼンテーション」があること、プレゼンテーションでは、レポート・論文を書くための作業+「話す」「見せる」ための作業が必要であること、構成「結論+序論」→「本論」→「結論」のサンドイッチ構成にすると効果的であること、レジュメ作成のポイントについて振り返る。

11 グループワークの実践① テーマの決定 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第11回は、グループワークについて学ぶ。大学ではグループワークの機会が多くあり、他者の意見を聞く、自分の意見を言う、さらにグループダイナミクスにより大きな成果をもたらすことが期待されている。そのために、まずアイスブレイクを行い、お互いを知り、目指すことに向かってメンバーが協力できるような関係性を作る。
*箕浦とき子、高橋恵著:看護職としての社会人基礎力の育て方 第2版 専門性の発揮を支える3つの能力・12の能力要素、、医学書院(2018)P220-248
コマ主題細目 ① テーマの検討について必要な知識である課題発見力の理解 ② アイスブレイク(他己紹介、相手の話を聞く) ③ グループでの役割の遂行の方法 ④ テーマ検討で培われる力 ⑤ テーマの検討に必要なコミュニュケ-ション能力
細目レベル ① テーマの検討について必要な知識:課題発見力が求められる。課題発見力とは、目的や課題を明らかにする力である。課題発見力が足りない人は、身の回りにある問題に気づき、深く考えることである。課題とは、解決すると決めた(自らに課した)テーマである。課題を発見する着眼点として、解決すべき課題を発見するには。さまざまな着眼点がある。大きく分けると、すでに起きている問題点をみつける着眼点と。将来に向けて達成したいありたい姿を設定するための着眼点である。ここでは社会的に起こっているループワークでは興味ある、現代のさまざまな事象や医療・保健・看護に関連するトピックスの中から、国内外の流れをどう読み取り、その中の課題に目を向け、それが、将来に向けてのグループではその課題がどうなればよいかについて検討できるものを、課題として設定する。
② 他己紹介では、「データを情報にする過程」を体験する。他己紹介のために、次のことを押さえる。1.取材の時間でデータを収集する。2.編集の時間で、取材したデータをキーワードなどでまとめて付箋に書いて、情報のピース(意味のまとまり)として整理する。3.他己紹介シートを用いて、付箋を発表順に貼りなおして発表の構成を考える。4.練習の時間でリハーサルをした上で発表する。このような過程を体験して、データ、情報、知識という概念を理解する。データそのものは何の意味を持たない。取材して付箋にまとめて他己紹介シートで構成を考えることで、発表者の他己紹介という意図が与えられた情報にすることができ、発表という徴収への情報電波の場においても意味を持つ。その後、「医療・福祉・看護」に関するテーマを決める。
③ メンバーは必ず何かの役を担当し、それぞれの役割で作業を進める。各役割については次のことを押さえる。<司会・進行1名>:成果が良いものになるように全体の司会・進行をする。<タイムキーパー1名>:一つ一つの作業時間を決めて、発表時間までに何をどうすればよいのか時間管理をしたり、発表の時に決められた時間の管理をする。<デザイナー・エディター数名>:いろいろな意見を出して付箋に書き、模造紙をわかりやすくまとめる。<プレゼンター1~3名>:発表者のことであり、成果物の内容や、そこに至るまでの過程について、時間内に発表できるように練習をする。役割は人によって得意・不得意があるが、みんなの能力向上を目的にしているため、みんながいろいろな役を経験する。「自分がやってみたい」「この役を経験して能力を伸ばしてみたい」というものについて決める。最初は役を指定し、役割を覚える形式にしてもよい。
④ テーマ検討で培われる力:4. グループメンバーとの話し合いの場合にデータをみつけるデスカッションをする場合は、自分の意見を論理的に整理し、他のグループメンバーが理解しやすいように、その反応をみならが、デッスカッションのときにスピードやことば遣いに配慮し、筋道を立てて伝えることができる力を発揮する必要がある。グループワークでテーマの決定する際に養われる能力には次のような能力がある。課題発見力:げ現状を分析し目的や課題を明らかにし準備する力。計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力。具体的で実践的は解決の方向を明らかにすることができる力。創造力:新しい価値観を生み出す力。実践をより効果的・発展的に展開するために、感性活かした新たな介入方法 提案することが出来る力。発信力;自分の意見を借りやすく伝える力:自分の園を論理的に整理し、相手が理解しやすいようにその反応をみなら、スピードや言葉遣いに配慮し、筋道を立てて伝えることができる力。これらの力が養われる。
⑤ グル-プデスカッションでのコミュニュケ-ションで心がけること:グループメンバーの話や意見を丁寧に聞く:相手の発言を促す質問をし、目線を合わせて相槌をうつなど、自らの表情を聴く姿勢を配慮して話しやすい雰囲気をつくり、相手の意見や考えを最大限に引き出しながら丁寧に聞くことができる力。傾聴力が必要である。また、柔軟性を必要で、意見の違いや立場の違いを理解する力、自らの考えにとらわれることなく、意見の違いや立場の違い路理解し、冷静かつ円滑な課題を通して最終的に決まった方寝衣、最善の結果が出るように努力することができる力も必要である。これらのコミュニュケ-ション能力を駆使して、自己開示:緊張をほぐし、互いを理解する。協同学修:集中力を高める、チームビルディング。課題共有:メッセージ・視点(その日の視点を伝える)この3つにて。テーマの決定という目標に対して、より深い成果が得られることを理解して、学修を進めていくこと。
キーワード ① 課題 ② 主体的 ③ 協同的 ④ アイスブレイク ⑤ 役割
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。
復習:配布資料を読み、内容が理解できたかを確認する。グループワークは、「メンバー相互の話し合い、双方向での関心の交流を通して、参加者全員が持つ経験や背景を共有させることにより、課題の解決を図ったり、相互の共感を共有することによって、学習、動機づけ、必要な態度の形成に至ることを目的とする」ということ、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的取り組む姿勢について振り返る。また、グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。

12 グループワークの実践②文献検索とテーマの決定と内容の検討 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第12回は、第11回に引き続いてグループワークを行う。アイディアを出すための方法であるブレインストーミングを用いて、グループ皆の意見が出るように、口頭ではなく付箋を用いて個人作業を行う。
*大学生からのスタディスキルズ 知へのステップ第5版、編集:学修技術研究会、くろしお出版、(2021)p71-100
*箕浦とき子、高橋恵著:看護職としての社会人基礎力の育て方 第2版 専門性の発揮を支える3つの能力・12の能力要素、医学書院(2018)P220-248
*若村智子、西村舞琴著:はじめて学ぶ文献レビュー、総合医学社、(2020)p55-77
コマ主題細目 ① 文献検索とテーマの決定について ② 文献内容の検討と整理 ③ テーマに沿って、課題の提起から検討 ④ プレゼンテーションの全体構成 ⑤ プレゼンテーションの詳細の構成
細目レベル ① 文献検索とテーマの決定について:課題を発見するには、第10回目のコマで検討したテーマに関連して、予習で検索してき文献資料を提案する。それについてグループで提示者からの資料を検索したツールやキーワード、なぜその文献を検索して、提示された文献を用いて、何をグループに提案、提供したかったか。それを受けたグループメンバ―の意見を聞きく。その意見は文献を見て感じたこと、考えたこと、その文献によって理解できたこと、この文献に書かれている内容や、文献から得られたデータはテーマの内容を裏付けする内容になっているか、また、今までデスカッションをしたきたテーマの内容の別の側面を述べた内容が文献には掲載されていたか、また、反論する内容が示されているかなど、意見を出し切る。テーマの確定には、テーマに課題を明確にする必要があり、それには文献をみて、現状を良く理解する必要がある。「何となくこういうことが起きていそうだ」「多分現用はこうなっているだろう」とあいまいな考えでは真の課題を見つけることはできない。先入観を捨てて現状をよく観察し、課題を確認して、テーマを確定するプロセスを辿ること。
② 文献内容の検討と整理:授業の中での文献検索では、さまざまな文献ツール(第3回、第9回で学修したことをもとに、インターネットを利用した事項調査、ホームページへのアクセス、検索エンジンを活用、新聞、雑誌、本、蔵書検索システムによる文献検索、厚生労働省など政府機関関連するデーベース他など)を活用し、テーマに関する文献検索して、その記録を持ちより時間内に再度デスカッションする。文献検索で準備できた、根拠となる資料と照らし合わせながら、グループで文献検索ツールを使用し。すでに持参してきた特に別の視点の資料を抽出し(場合によってはすでに検討した内容を強化する内容の文献も検索する)、さらなるでテーマを検討することになるか決定する。デーマの決定がされた後もこれらの文献は、デーマに則した発表内容の構成のために必要となる。文献はExcelに題目や出典等を入力して、文献にすぐにアクセスできるようにしておく。
③ テーマに沿って、課題の提起から検討:テーマに沿って、課題の提起から検討内容としては、基礎ゼミ全体の学生に知ってほしいことやアピールしたいことが明確にわかるように、テーマについての内容を構成建てていく。ゴールには発表会があり、「基礎ゼミナールに参加した学生に対して伝えたいこと」をプレゼンテーションの1つのゴールとすることを条件としているため、これらのことを意識して構成する。そして、文献から、現代のさまざまな事象や医療・保健・看護に関連するトピックスを例示しながら、国内外の流れをどう読み取り、その中の課題に目を向け、それが、将来に向けてのグループではその課題がどうなればよいかについて検討できるものがきちんと伝わるような構成建てを検討する。
④ プレゼンテーションの全体構成①:プレゼンテーションで何を伝えたいのか、わかってもらいたいのかを1つか2つに絞る必要がある。あれもこれもと盛り込むと焦点がぼやけ、決まった時間に一つ一つ理解できないまま次の話題兄進むことになる。プレゼンテーションの核に何が言いたいのか、なぜ重要なのかを常に意識する。どのような流れでプレゼンテーションをするかを考える。基本的な構成として、序論⇒本論⇒結論の構成に並べる。アウトラインに沿って複数の文節構成となる。結論は、序論で提起した「問い」と本論で展開した「答え」を簡潔にまとめたり再確認したりする。何が解明され,何が課題として残ったのかを述べるが、本論で論 じていないことは書かないなどに注意して構成立てる。
⑤ プレゼンテーションの全体構成②:(1)テーマの課題をもう一度確認し、絞り込み問題提起する。(2)最終的は主張を定める。最終的にどのようなことを主張するのかを決める。「問題提起」に対する答えをだすことにあたり。「最終的は主張」は検索した文献をもとに修正していく。(3)アウトラインを考え、発表内容の一連を決定する。「最終的な主張」がきまったら。発表する大まかな内容。骨組みである。「アウトライン」を考える。問題提起した事柄について、どういう方法で何の資料を材料にしてのべ、どういう順序で結果を示し、答えを出していく(最終的な主張にもってい)のか、というアウトラインを決める。その後、先に述べた、「序論」「本論」「結論」の3部構成を意識して序論から、記述していく。「序論」では、背景の説明。目的の提示をする。「本論」では問題提起したことの答えを出す。すなわち、最終的な主張をするための根拠(論拠)をあげること(論拠の提示)をする。また、材料を用いて「事実」を明らかにし(事実の提示)、それに基づく自分の「意見」を述べていく(意見の提示)。そして、それらを論拠として、最後に最終的な主張を導く。「結論」ではこれまで述べたことを整理し、最終的は主張の妥当性を確認する(全体のまとめ)。最終にはこの発表内容を評価する。ここまでの一連の作業を記述していく。
キーワード ① テーマの決定 ② 文献検討 ③ アウトラインの決定 ④ テーマ内容の構成 ⑤ トピックス・発信力・計画・テーマ探索
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。
復習:配布資料を読み、内容が理解できたかを確認する。ブレインストーミングとは、「頭脳に嵐を巻き起こす」という意味で、アイディアを出すための方法である「発散技法(自由連想・関連法)の中でも代表的な方法であること、そのブレインストーミングの4原則である、批判厳禁、自由奔放、質より量、便乗歓迎とはどういうことか、その効果について振り返る。また、個人作業で困ったことや疑問等が次の時間で確認できるようにすること、個人作業で終わっていないことを次の授業までに実施しておく。課題の解決に向けて主体的・協働的取り組む姿勢について振り返る。また、グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。

13 グループワークの実践③スライド・ハンドアウトの作成 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を第1回から第10回の講義・グループワークで段階的に理解していく。第11回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。上記のような本科目全体の中で第13回は、第12回に引き続き、グループワークを行う。第12回で行ったブレインストーミングの成果を共有し、親和図法で似た意味のカードをグループ化していき、シマを作る。そのシマにタイトルをつけていく作業をする。

*斎藤裕之、佐藤健一編:JNN SPECIAL 医療者のための伝わるプレゼンテ-ション、、医学書院(2010)P85-159
*早川和生編:JNN SPECIAL 看護研究の進め方 論文緒書き方 第2版、、医学書院(2015)P143-153
コマ主題細目 ① スライドの作成 ② スライドの最終仕上げ ③ ポスター等の資料の作成 ④ Power Point 作成の要点 ⑤ ハンドアウト
細目レベル ① スライドの作成:集めた文献や資料など自分の持っている情報を効果的に伝える方法については、発表内容にあった背景を選ぶことが大切である。背景⾊,⽂字⾊,メイン⾊,アクセント色、テキストや画像をZ法則で配置する。⼈は、左上→右上→左下→右下の順で視線する。4つの「⾊」で配⾊を決める。スライド文字は、最低限の⽂字の⽬安 24ポイントまたは28ポイント以上で、8行はくらいまでとする。⾏間はフォントサイズの0.5〜0.7倍,⾏送りなら1.5〜1.7倍とする。長い文章は、読みづらいだけでなく、読むことに集中して口頭の説明聞いてもらえないことにつながる。テキストや画像を揃えて配置する。⾒栄えが良くなり、内容が伝わりやすい。分量が多いことによる混乱するためどう要点をまとめるか、箇条書きにするのも⽅法もあり、図や表、写真、アニメーションを挿入することで、理解しやすくなる。聞き手に余計なストレスを与えず、内容を伝えるためには、スライドの基本スタイルは統一する。タイトル内容は際立てることが大事である。
② スライドの最終仕上げ:スライド全部で1つのプレゼンテーションである。スライド全体を見直し、内容の流れを確認することである。スライドは自分の設定した「プレゼンテーションの目的」で貫かれた設計図に基づいて、作成されていることが重要である。自分の意図したデザイン通りになっているか、すなわち、聞き手に「伝えたい内容」を一貫して伝えるものになっているか、見直す必要がある。全体の流れを確認するには、全部のスライドを表示して各スライドと交互に見比べる方法がある。スライド1枚1枚では、話の流れの途切れや乱れ、見え方の不統一館などを発見できる。プレゼンテーションの冒頭で、プレゼンテーションの目的である、「伝えたい内容」提示する。聞き手はこれに基づいて結果や考察を聞くので、ここが一番重要となる。導入と途中の内容そして結びが呼応していることが必要である。内容の流れに加え、見せ方の一貫性にも注意を払う必要がある。話が大きく転換するところ、構成の転換を意識付けて、メリハリをつける。ケアレスミスはないか、スライドの枚数は1分間で1~2枚程度で多すぎではないかも確認する。
③ ポスター等の資料の作成;ポスター様資料での発表を予定している場合は、プレゼンターと利き手の距離が近く、発表時間以外にも接点を持つことができれば、比較的自由に質問でき、聞き手の素直な意見を聞くことができる貴重な機会となる。思わず足を止めるポスター等の資料とは、ポスターの作成にも発表にもそれなりの心得が必要になる。内容も大事ではあるが、見せ方も大事になる。参加者は、提示されているものを1枚1枚じっくり見るのでなく、タイトルを中心にポスター全体をパッと見ていくので、見やすく印象的なものである。構成を考え、2m離れた位置からでも読める文字であることが望ましい。
④ Power Point 作成の要点:集めた文献や資料など自分の持っている情報を効果的に伝える方法については、発表内容にあった背景を選ぶことは大切である。背景⾊,⽂字⾊,メイン⾊,アクセント色、テキストや画像をZ法則で配置する。⼈は,左上→右上→左下→右下の順で視線する。配⾊︓4つの「⾊」を決める。スライド文字は、⼤きければ⼤きいほどよい。最低限の⽂字の⽬安 24ポイントまたは28ポイント以上で、8行はくらいまでとする。⾏間はフォントサイズの0.5〜0.7倍,⾏送りなら1.5〜1.7倍とする。長い文章は、読みづらいだけでなく、読むことに集中して高騰の説明聞いてもらえないことにつながる。テキストや画像を揃えて配置する。⾒栄えが良くなり、内容が伝わりやすい.分量:分量が多いことによる混乱するためどう要点をまとめるかがポイント。箇条書きにするのも⼀つの⽅法であり、図や表、写真を挿入することで、理解しやすくなる。
⑤ ハンドアウト:参加者の手元にある資料(ハンドアウト)は、プレゼンテーション後、聞き手の振り返りを助け、復讐したり、記憶を高めたり、記録しても役に立つ。プレゼンテーション後に復習してほしい。また、記憶してほしい情報量が多い時に使用させる。聞き手が情報をメモすることに気を取られず、話の内容に集中することができ、後から資料を見直すことで、その場ではよくわからなかった点の理解を深めてもらうことができる。そのまま、スライドを印刷した資料を配布する場合、プレゼンテーション前にすべてをさらすことになり、聞き手は手元の資料だけで満足してしまい、話を聞いてくれなくなるというデメリットが存在する。そのため、ハンドアウトの有無はプレゼンターに委ねられている時は、デメリットも考慮して、メリットの穂が上回るときに活用する。スライドとハンドアウトの内容にずれがあったり、省略されていると利き手を混乱させてしまう。スライドとハンドアウトと、話す内容g相互に作用して、最高のプレゼンテーションとなる。
キーワード ① プレゼンテーション ② スライド ③ Power Poin ④ ポスター ⑤ ハンドアウト
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:講義のコマシラバスをよく読んでおく。スライドとハンドアウトを作成するために、すでに学修したPowerPointおよびwordの使い方、Excelでの図表の作成する方法を確認して授業に臨む。しておく。スライドとハンドとして作る内容のアウトラインを各自で考えてくる。
復習として、このコマで作成した発表スライドおよびそのコピーを見直す。それらに、誤字脱字やフォントや色の不適切さがないか、チエックする。発表スライドの内容がグループで決めたストーリーラインに即してスライド配置ができているか推敲する。発表時使用するポスターについても、同様の点で推敲し、必要時修正する。ハンドアウトの資料についても誤字脱字をチエックし、必要な部数が準備され、すみやかに参加者に手渡されるような段取りができているかを、もう一度確認する。

14 グループワークの実践④口述原稿作成・質問回答用資料 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
 第14回のコマは、プレゼンテーションが円滑に進むように、口述原稿・質問回答用資料について学修し、作成して、プレゼンテーションの準備を行う。

*早川和生編:JNN SPECIAL 看護研究の進め方 論文緒書き方 第2版、医学書院(2015)P143-153
*よくわかる大学での学び方第2版、編集:前原澄子、遠藤俊子、金芳堂(2018)P48-58
コマ主題細目 ① 読み原稿の作成 ② 読み原稿の作成のポイント ③ レジュメの作成 ④ レジュメ作成のポイント ⑤ 質問に答えるための資料
細目レベル ① 読み原稿の作成:発表者は、その時間内で話すことによって聞き手に自分の行った内容を正しく伝え、自分の考えを津会える。準備が十分でないとあっという間に過ぎてしまい、聴いている人は何もわからないままに終わってしまう。十分な準備をしてプレゼンテーションに臨む。自分の考えを人前で聞いてもらえるチャンスはなって二あることではない。自分の考えを聴いてもらい相手から意見やアドバイスをもらえることで、新しいアイデアが生まれることがある。相手の意見をもらいたいと思って、準備をすることが何よりも大切である。完全な原稿の準備をする方が無難である。本番は何が起こるかわからないので、原稿が手元にあっても、それに頼らなければ棒読みにはならない。発表時間を生かすためには、与えられた時間でどれだけの内容で話せるかの目安を付けることができる。
② 読み原稿の作成のポイント:読みやすい原稿を作るには、実際のプレゼンテ-ションの環境を考える。スライドの場合は、暗い会場で、手元のライトはほんの一部だけを照らすだけの明るさしかない、さらに演壇に原稿を置き、立ったままで原稿を読んでいく。緊張していて、時間制限もある。このような特殊の状況でも読み間違いのない原稿を作成することが重要である、読みやすい原稿とは、①フォントは大きめに(12ポイント)以上。②行間は広く・③横幅は短く(紙面の1/2~1/3程度に)。④スライドごとに番号を記入する。⑤パソコンを操作すべきタイミング<クリック><スライド内クリック>と表示する。右から左への視線の移動距離が大きいと、それだけ行を読み間違える可能性が高くなる。スライドを進めるなど、パソコンを操作すべきタイミングを明記し、マーカ―機能で目立たせる、見落とさないようにする。原稿の文字数は、1枚300字程度、「300字×プレゼンテ-ション時間―3秒」と見積もると、落ち着いた感じに聞こえる速さの原稿となることに留意しながら、読み原稿を作成する。
③ レジュメの作成:レジュメとは日本語では要約と訳させる。プレゼンテーションで話す内容をまとめて、聞く人にあらかじめ渡しておく資料のことになる。多くの場合、発表当日聞く人に配布する。発表中にプレゼンテーションの最中にその補助資料として見てもらう役割である。耳から聴いた情報で毛ではなかなか話の流れ初k舞いにくい。話す情報と聞く情報を統合させると、見るだけ、聴くだけの場合をはるかに上回る効果が得られる。発表後の補助資料は、後日、どんな話だったか聴いた人に正しく思い出してもらうための役割を持つ。レジュメは読んだだけで、ある程度話が分かるように、作成しておく必要がある。当日の話の中では話しきれない内容細かな情報や正確なデータもレジュメに載せておくと、興味を持ったひとは、後で見ることができる。見てもらいたい資料はレジュメに乗せておくとよい。レジュメ作成の際に大切なのは、話している最中にみてもらいたいものと、後で見てもらいたいものを区別することが必要である。
④ レジュメ作成のポイント:1つ目は、話とレジュメの一致である。レジュメをめくる音で、会場がうるさくならないように、話す順番通りにレジュメを作成する。同様に気を付けないといけないことは、用語を一致させるkとが必要である。話すときに用いる用語が、レジュメの中に用いられていると聞く人は楽になる。2つ目は、文章を簡潔にすることである。レジュメに書いてあることを読み上げるのでなく、読んで理解できる文章と聴いてわかる文章は、複雑さのレベルが断然違う。入り組んだ複雑な気言葉を読み上げても、聴いている人は、一度ではわかりにくい。短い単純な文章をつなげて話すほうが聴いている人には理解しやすいものである。読むだけならば、聴く人は発表者を必要としない。各自で読んでもらう方が、ずっとわかりやすい・プレゼンテーションはあくまで話してわかってもらうことが中心である。レジュメの役割は話の理解を助けるための補助である。キーワードはすべて漏らさず、すべて書き込み、体言止めや箇条書きを用い、簡単な文章で構成する。3つ目のポイントは、グラフや表などを利用する。視覚に訴える形式で、まとめることができる場合は、できるだけ、図や表などを利用する。同じデータでも、グラフにすることによって、聴いている人の痛意を見てほしいところに集中させることができる。
⑤ 質問に答えるための資料:資料は一次資料と二次資料に区別される。一次資料とは、その領域で研究を行うための基本的な資料のことであり、二次資料とは、それを探すための資料である。第11回目のコマまでに情報収集し、テーマについ検討してきた資料、すなわち。新聞やテレビのニュースなどで知りえた情報資料、辞典や事典を用いた内容。さらには、インターネット上の検索エンジンで、公的な機関が出している記事や特定の立場からその情報、本や学術的なサイト、①最新看護索引。②医学中央雑誌(web版)。③J DreamⅡ(JMED Plus)雑誌記事索引(web版) 。 ④雑誌記事索引。⑤CINAL(シナール)⑥MEDLINE(PubMED)。⑦Ciniiなどがこれにあたる。検索した資料や検討結果の記録等は発表会ですみやかに、質問に答えるために、整理して、揃えておく。発表時に、手元にファイルして置いておき、質問にすぐに答えることができるように準備しておくことが重要である。
キーワード ① 関連図法 ② プレゼンテーション環境 ③ レジュメ ④ インターネット検索 ⑤ 一次資料と二次資料
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。また、ブレインストーミングの4原則である、批判厳禁、自由奔放、質より量、便乗歓迎でグループワークができるようにする。
復習:配布資料を読み、内容が理解できたかを確認する。成果の共有で困ったことや疑問等が次の時間で確認できるようにすること、グループ作業で終わっていないことを次の授業までに実施しておく。課題の解決に向けて主体的・協働的取り組む姿勢について振り返る。また、グループワークではそれぞれ役割があるため、役割の内容を振り返り、責任をもって遂行できるようにする。

15 発表会 科目の中での位置付け 第第1回から第11回の講義・グループワークを通して、大学で学ぶためのスキルとして、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」などのアカデミックスキルを段階的に理解してきた。第12回~14回では、グループワークの考え方や方法を学ぶとともに、医療・保健・看護の中で興味・関心のあるテーマを決定し、これまでに獲得したアカデミックスキルを活用しながら、グループディスカッションによるグループエンパワーメントを発揮してきた。第15回目は、これまでの基礎ゼミナールの成果発表を行う。そのために、各グループ内で、テーマについて協力して結論をまとめ、他の参加メンバーに伝わるような言葉や表現を検討し発表をする。発表内容はテーマに即したものならば自由である。しかし、「基礎ゼミナールに参加した学生に対して伝えたいこと」をプレゼンテーションの1つのゴールとすることを条件とする。第15回は、グループ発表を行い、それぞれの発表に対し,相互評価を行うことで,テーマに添ってグループが協力して、伝わる能力を培う。

配布資料
コマ主題細目 ① パワーポイントを使用してのプレゼンテーション ② グループ内での役割遂行 ③ 他のグループ発表についての評価 ④ 発表者の姿勢や態度
細目レベル ① テーマと内容:プレゼンテーションのテーマは、現代のさまざまな事象や医療・保健・看護に関連することの中から、国内外の流れをどう読み取り、グループ内で興味・関心のあるものする。さらに、参加した学生に対してのメッセージ性を含むものとする。そして、テーマは、簡潔明瞭で、グループ内でのテーマ選択の動機が明確にされている必要がある。テーマについての主張は、資料やデータに基づいたものであり、具体的で、注意をひき、記憶に残る内容であること。さらに、グループの考えやコメントが含まれていること。また、プレゼンテーションにおいて、テーマとその内容は、一目瞭然にわかり、聴衆の関心を引くものであること。さらに、テーマについて、聴衆が考える機会を持てる内容である。
② プレゼンテーション全体の構成:プレゼンテーション全体は、序論―本論―結論で構成されており、それぞれの項目の役割は、序論…プレゼンテーションの目的を伝え、聴衆を盛り上げる役割。本論…目的を達成するための情報やデータを提示し、プレゼンテーション全体に説得力を持たせる役割。結論…目的が達成できたか確認し、終わりを伝える役割である。主張が導入から結びに至るまで、理路整然としており、論理的に一貫している。目的、動機が明確に述べられ、はっきりとわかりやすく結論付けられている。姿勢や態度:聞き手に不快を与えない姿勢や態度をとる。発表者の身だしなみは、清楚で清潔感のあるものが、良い印象を与える。派手な化粧や派手な髪色、髪型は避ける。通常のゼミや授業中は普段通りの服装とする。ただし、聞き手の注意が散漫してしまうほどの派手な服装やアクセサリーは避けたほうがよい。視線は聴衆に向けるように努力する。発表原稿ばかりに目を向けていては、相手の反応を見ることができない。普段から「時」と「場所」、「状況」を意識して、自分の服装を振り返る習慣を日頃から身に着けることが必要である。自分が発表する際には、発表をさせていただく、貴重な機会をいただいているという感謝の気持ちを持っことが大切である。ヒトは、その気持ちが、市政や態度の出てしまうので、横柄な態度ではないか、反対におどおどしていないか、暗い悲しい無表情になっていないか、自分を客観視する。アイコンタクトやぼてぃランゲージも大切である。
構成項目(はじめに、動機、目的など)は、各グループで決めることができる。プレゼンテーション全体の構成をすることは、効果的でわかりやすいプレゼンテーションにつながる。

③ プレゼンテーションの方法:テーマに沿った内容で、制限時間内にプレゼンテーションを行う。発表会の運営は、教員の指導のもと、学生が主体として開催する。学生より座長(司会)、タイムキーパー、照明などを選出し、その運営準備についても、同様とする。基礎ゼミナールのグループを2チーム(4グループずつ)に分け、それぞれが同時に開催する。発表時間は、1グループ5~6分間、質疑応答:2~3分で行われ、グループの交替時間として、5分間をとる。発表終了後、発表に関する相互評価討論会を開催する(詳細は、授業開始後決定する)。プレゼンテーションの方法の留意点は、人に伝わる効果的なものになっていること。効果的に発表するために、順序性を意識すること。力点をおく箇所を事前に検討すること。大きな声でしっかりと話し、マイクの使い方、発表者の立ち位置、立ち方と動作が適切であること。制限時間内に終了すること。発表内容と準備した資料の説明が対応していること。これらを遵守し、プレゼンテーションが効果的に円滑に運営され進められる。
④ プレゼンテーションに用いる資料:プレゼンテーションに用いられる資料(パワーポイント、ハンドアウト資料、その他)は、効果的で人に伝えたい内容に則している。レイアウトの仕方、読みやすい文字の大きさやバランス、図表のわかりやすさ、配色について工夫する。資料作成上の留意点の詳細は、各担当教員の授業の中で指導を受ける。
資料を用いる効果としては、発表の流れや変化が与えられるものである。資料を用いることで、聴衆が発表に集中でき、伝えたいことの表現方法が多様になる。また、そのような効果をもつ資料になるよう作成する。資料を用いたプレゼンテーションの中での見せ方(提示方法)は、聴衆に呼応した方法を工夫する必要がある。

⑤ 発表会の相互評価:発表会の相互評価について、発表者は、座長(司会)、参加者とともに、気持ちの良い発表の雰囲気を作り出す。参加者は、発表を聞いて、新しい知識を得て、自分のこととして考えられる機会が持てる。また、発表中に質問や意見を考えておき、積極的に質問する。聞きたいことを明確に発表者に質問することを体験することで、質疑応答の在り方を学ぶことができる。発表者は、質問の意図を理解し、参加した学生に対して質問に答えることにより、説明する力、自分たちの考えを述べる力や伝えたいこと明確にできることを学修する。チームの発表終了後、相互に評価を行う。学生全体で、グループ発表の長所と改善点に気づき、客観的で建設的な評価を得ることで、効果的なプレゼンテーション力のスキルアップにつながる。
キーワード ① テーマ ② プレゼンテーション ③ プレゼンテーション方法 ④ プレゼンテーション資料 ⑤ プレゼンテーション(発表)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 プレゼンテーション(発表)に向けての最終準備を行う。1.発表用の資料(パワーポイント、ハンドアウト資料、その他)を準備する。参加者に配布する予定のものは参加人数を確認し、コピーして、整える作業をする。発表時に使用する資料の内容の誤字脱字他の誤りがないか最終チャックを行う。2.スライドなどの視聴覚資料が円滑に作動するか確認する。プレゼンテーションのリハーサルの最終仕上げを行う。
復習:グループの発表に臨むことで、発表に対して,自分たちに不足していた課題について振り返るとともに、発表会終了後に、“相互評価チェックリスト”を提出することで,テーマに添ってグループが協力して、伝わる能力が養えたか評価する。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
大学生活への導入(アカデミック・スキルズ)/パソコンの使い方 4年間の大学生活で学んでいく上で必要な基礎的なアカデミック・スキルズとは何かを理解し、説明できる。生徒と学生の違いを自身の言葉で説明ができる。大学生としてのタイムマネ-ジメントの重要性、大学生活におけるマナー・ルール がどのようなものであるのかを説明できる。
大学生活におけるパソコンの使用法と身につけておきたいパソコンのスキルについて理解できる。 パソコンを使用する上で必要なセキュリティ対策(ウイルス対策・脆弱性対策・パスワードの強化)の必要性について説明できる。
アカデミックスキルズ

学生

タイムマネジメント

大学生活のマナー 大学生活におけるパソコンの必要性
セキュリティ対策
15 第1回
心の健康管理とアサーティブな対人関係 ストレスとは何か、ストレスを引き起こすストレッサーについて、ストレスを乗り越えることで成長することを理解する。心の健康とストレスとの関係を理解し、ストレスへのさまざまな対処について説明できる。また、ストレスと仲良く付き合うため対処方法を理解しその重要性が説明できる。対人関係において、自分をのびのびと表現する方法としてアサーションの3つのタイプを理解し、説明できる。日常的な場面で自分がどのようなアサーションを活用すれば良いか考えることができる。アサーティブなコミュニケーションのためには、描写する。表現する。特定の提案をする。選択のやり方があることを理解する。円滑でアサーティブなコミュニケーションのために必要なことを理解し、説明できる。 ストレス ストレス・マネージメント
アサーション アサーティブ
10 第2回
ポートフォリオ/文献検索 ポートフォリオとは何かを理解し、説明ができる。セルフプロデュースとは何か、大学生活のおけるビジョン・ゴールとはどのようなことなのか理解できる。4年間の大学生活の目標達成のためにどのような計画と実施が必要か理解できる。図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について説明できる。一次資料とは、様々な学問分野の調査・研究活動の過程で生まれる資料のことであり、二次資料とは一次資料に到達するための資料であることが説明できる。OPACを使って書名や著者名、調べたい内容に関するキーワードを入力し検索する方法を説明できる。インターネットを使用した事項調査に関する注意事項について説明できる。 ポートフォリオ

セルフプロデュース

ビジョン

ゴール
大学図書館
一次資料 二次資料
文献検索
OPAC
インターネット
15 第3回
ノート・テイキング

クリティカル・リーディング
講義を聞いたときには、大切な部分はどこか、どんな内容なのかまとめる必要がある。それがノートの役割である。ノートは、講義の内容をすべて書くのではなく、そのうち後から、人に説明するのに重要な部分を、自分なりに考えて書く必要がある。時間をかけてノートの取り方を身につけていくことが必要であるという大学におけるノート・テイキングの意味を理解し、ノートの取り方についてのテクニックを自分の言葉で説明できる。
分析読みを身に着けることが目標であり、クリティカルリーディングの意味を理解し、クリニカル・リーティングの手法を具体的に示すことができる。
ノート・テイキングとは

クリティカル・リーディング
15 第4回目、第5回目
クリティカル・シンキング 「批判」とはなにか、クリティカルシンキング(批判的思考)の違いを理解し、説明できるようにしておくこと。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められる。通常あたり前と思わる言明も含まれる。それが真実だとそのように知るのだろうか。その意味が理解できる。また、情報リテラシーとは何か考えることができ、自分の必要とする情報を収集し、加工し、保管するための基礎的技能をもち、広く情報に関する諸問題(著作権、プライバシー、情報公開等)を理解でき、考えることができる。 クリティカル・シンキング

情報リテラシー
10 第6回、第7回
アカデミック・ライティング アカデミック・ライティングとは何か理解でき、説明できる。レポートと感想文の違いが説明できる。レポートの目的は、確かめることのできる客観的な事実を根拠として、自分の言いたいことである意見の主張を行い、読み手を説得し、納得させることにあることを理解できる。レポートの基本的構成要素(序論・本論・結論 )、レポート作成時の文章表現と,文献を引用する際のルールを理解でき説明できる。レポートを書く際の注意点を理解し、感想文とレポートの違いを説明できる。 アカデミックライティング

序論・本論・結論

感想文との違い
15 第8回、第9回
グループワーク

グループ・ディスカッション
グループワークとグループデスカッションの違いとは何か、その意味を理解しておくこと。また、 グループディスカッションの形式を理解し、ブレーンストーミング。ブレーンストーミング法と自由討論(フリートーク形式)それぞれの特徴を説明できる。さらに、グループディスカッションの進め方では、グループワークと役割(グループ内での自己紹介、役割分担:司会進行役、タイムキーパー、書記、メンバー、議論開始、議論準備、発表準備)を決定する。グループワークの全体の進行(時間、話し合いの内容、参加状況、グループワークの目標の達成状況など)の留意する点を理解し、説明できる。 テーマ 役割

ディスカッション

議論・意見交換 ・制限時間 連帯意識
10 第10.11,12回
プレゼンテーション プレゼンテ―ションとは何か、プレゼンテ―ションの構成について理解し、説明ができる。また、プレゼンテーションの方法は、テーマに沿った内容で、制限時間内にプレゼンテーションを行うことであり、プレゼンテーションに用いられる資料(パワーポイント、ハンドアウト資料、その他)は、どのようなものかを理解でき、効果的で人に伝えたい内容に則している。発表会に備えて、資料を用いたプレゼンテーションの中での見せ方(提示方法)は、聴衆に呼応した方法を工夫したスライド作成とプレゼンテーション準備ができる。自分の企画立案した発表内容をプレゼンテーションできる。発表に対する自己評価、他のグループの発表に対する評価ができる。 プレゼンテ―ション

対象、制限時間、パワーポイント作成の要点
自己評価 他者評価
10 第13.14,15回
評価方法 期末試験を100%で評価する。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 学習技術研究会編著:知へのステップ第5版 大学生からのスタディ・スキルズ,くろしお出版(2021) 1980円
参考文献 *初年次教育テキスト編集委員会編:フレッシュマンセミナーテキスト【第2版】大学新入生のための学び方ワークブック,東京電機大学出版局*鈴木敏恵著:キャリアストーリーをポートフォリオで実現する,日本看護協会出版会* 鈴木敏恵著:夢ファイル,日本実業出版社*レスリー-ジェーン・イールズ-レイノルズ、ブレンダ・ジャッジ、パトリック・ジョーンズ、エレイン・マックりーり著::大学生のためのクリティカルシンキング 学びの基礎から実践へ、(株)北大路書房、(2019)*世界思想社編集部編:大学生 学びのハンドブック4訂版*箕浦とき子、高橋恵著:看護職としての社会人基礎力の育て方 第2版 専門性の発揮を支える3つの能力・12の能力要素、、医学書院(2018)*山崎紅著:求められる人材になるための 社会人基礎力講座 第2版、日経BP(2018)*若村智子、西村舞琴著:はじめて学ぶ文献レビュー、総合医学社、(2020)*斎藤裕之、佐藤健一編:JNN SPECIAL 医療者のための伝わるプレゼンテ-ション、、医学書院(2010)*早川和生編:JNN SPECIAL 看護研究の進め方 論文緒書き方 第2版、、医学書院(2015
実験・実習・教材費 必要時