区分 基礎科目-専門学修の基礎
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
基礎科目の「専門学修の基礎」に位置付け、将来医療職業人に必要な教養としてのアカデミックスキルを学ぶ。
科目の目的
基礎ゼミナールは本学1年前期の必修科目であり、これから4年間の大学生活で学んでいく上で必要な基礎的なスキルや知的探究心を鍛錬することを目的としている。さらに、少人数教育による教員との直接対話を通じて学習意欲を啓発するとともに、学生同士の切磋琢磨や親睦、連帯意識を育てることを目的とする。特に、大学の他講義でも必要となるアカデミックリーディングやレポート作成の方法、プレゼンテーションにおける資料作成やその発表方法などの基礎的なスキルを身につけることを目的とする。
また、この科目は、社会貢献できる看護職の基本的な知識、技術、態度として重要な役割を果たす。

到達目標
1. 大学で学ぶために必要な基礎的なアカデミックスキルの基本的枠組みを理解し、その基礎的スキルを習得し、60%以上の評価を獲得することができる。
2. 4年後の目標(ゴール)に向けて大学生活のセルフプロデュース計画を作成できるよう、ポートフォリオについての基礎的な知識をもち、グループ活動の実践を通して、グループエンパワメントの効果を発揮することができ、学生同士が切磋琢磨し、親睦を図ることができ、連帯意識をもつことができる。

科目の概要
大学で学んでいく上で必要な基礎的スキルとして、大学生活・社会生活におけるマナー(受講方法、メール、訪室時等)、レポート作成に必要な PC 基本操作(Word、Excel、PowerPoint)、大学でのノートの取り方、レポートの書き方(形式、記載内容、文献引用のルール、剽窃行為等)、クリティカル・シンキング(批判的思考)、クリティカル・リーディング(批判的読解)、文献検索を学習する。また、これらのスキルを活用し、課題に対してグループワーク・ディスカッションを通しまとめた内容をプレゼンテーションし、アカデミックスキルの修得をはかる。少人数教育による教員・学生との対話を通じて学習意欲を啓発するとともに、学生同士の親睦と連帯意識を育む。さらに、4年後の目標(ゴール)に向けて大学生活のセルフプロデュース計画を作成できるよう、ポートフォリオについての基礎的な知識を理解する。
科目のキーワード
アカデミックスキルズ、パソコン、アサーティブ、ポートフォリオ、ノート亭キング、クリティカルリーディング、クリティカルライティング、クリティカルシンキング、プレゼンテーション
授業の展開方法
本講義は、少人数のグループと担当教員による直接対話を通じて学習意欲を啓発できる少人数教育とする。グループでのけ担当教員への相談・質問・課題提出を積み重ねてて、展開する。教科書や資料等を使用しながらALを中心に講義を進める。各回の講義はそれぞれの担当教員による授業12回と、8ゼミ全体での授業3回で構成される。8ゼミ全体での授業3回は、第1回「オリエンテーション・PC活用法」、第3回「文献検索・ポートフォリオ」、第15回「発表会」である。グループワークやプレゼンテーション、教員からの質疑応答には、積極的な参加が望まれる。受講生は、事前課題や講義後に講義内容に関する質問をリアクションペーパーに記入し、提出を求められる。受講生のリアクションペーパーの回答に対する教員からのフィードバックがある場合は、次の回の冒頭に行われる。
オフィス・アワー
青井みどり:研究室711:月曜日から金曜日実習、講義以外の時間で予約の上お越しください
Email:m-aoi@uhe.ac.jp
渡部晃:研究室707:火曜2限
E-mail:a-watanabe@uhe.ac.jp

科目コード ERA01
学年・期 1年・前期
科目名 基礎ゼミナール
単位数 1
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間 【演習】30h
【予習・復習】15h
前提とする科目 大学で学問を学ぶために必要な「聴く力」「話す力」「読む力」「書く力」「調べる力」の基本を身につけるもので、他の科目の履修を前提としない。
展開科目 当該科目は、基礎科目の「専門学習の基礎」に位置付け,「人間と生活の理解」「コミュニュケーションの基礎」を基礎的は知識としてもちながら、専門学習ん基礎である「医療キャリかの基礎」「人間環境学」と並行して将来医療職業人に必要は教養としてのアカデミックスキルを学ぶ。
関連資格 看護師資格、保健師資格
担当教員名 青井みどり・渡部晃・松山キャンパス教務課
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 オリエンテーション(大学生活への導入と4年間の学びについて) パソコンの活用と情報セキュリティ基礎  科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第1回は大学生活への導入と4年間の学びについてオリエンテーションを行う。また、パソコンの活用と情報セキュリティについて学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020、p3~14
コマ主題細目 ① スタディ・スキル ② ノート・テイキング ③ 大学生活におけるパソコンの活用 ④ 学内のネットワーク環境と電子メールの使用 ⑤ セキュリティ対策・情報リテラシー
細目レベル ① オリエンテーションを受けて、今後行われる授業・講義・ゼミ概要を理解して主体的に実行することができる。アカデミック・スキルの全体像を把握して、他者にその概要を説明するとともに、インタラクティブ(対話的)な学習によって深めることができる。また、これまでの中学や高校における「生徒」としての学び方と、これから始まる大学における「大学生」としての4年間の学び方の違いを理解し、積極的に取り組むことができる。さらにタイムマネジメント(時間管理)の重要性を理解することができ、大学生活におけるマナーやルール(授業・講義の受け方、挨拶、教職員や実習先の関係者などとの付き合い方)を理解・考察して実践することができる
② 「ノート・テイキングのスキル」について、「ノートをとること・メモを取ること」や「講義スタイルに応じたノート・テイキング」の方法を理解し、実践することができる。次に、「なぜ、ノートをとるのか」を考察し、以下の内容に関して講義ノートをとる際の要点を理解し、実践することができる。「A.講義前にできること」、「B.講義中にできること」、「C.要点を聴き取るコツ」、「D.講義後にできること」、「E.講義ノートの完成ーファイリングと目次」。さらに、ノート・テイキングの実際に関して、「講義風景―ある社会心理学の授業から」を事例に取り上げて考察するとともに、「講義を立体的にとらえる」視点から、その意義を理解・考察し、今後の学びにおいて実践できる力を習得する。
③ これからの大学生活において、履修登録や出席状況・成績の確認、講義の課題作成や電子メールを用いた課題の提出、就職活動等、パソコンを利用する場面は非常に多い。しかし近年、スマートフォンは毎日使用しているが、パソコンを使用する頻度は減少しており、基本的な操作方法、特にトラブルシューティングについてはほとんど知らないことが多い。そのためWordを使った文章作成、Excelを使った集計・グラフ作成、PowerPointを使ったプレゼンテーション資料の作成などの大学生が身につけておきたいパソコンのスキルに加え、活用場面の実例について説明を行い、どのような場面で活用できるのかを学ぶ。また現代の情報化社会の中で、大学生として必要な、最低限身につけておきたいパソコンの操作技能を学び、積極的にパソコンを活用していくための使用法について学ぶ。
④ 大学内のネットワーク環境について説明を行い、個人のパソコンを学内の無線LANに接続する方法・注意点およびトラブルシューティングを理解する。またインターネットを利用したコミュニケーションとして、電子メールがあり、コンピュータやスマートフォンなどの通信端末を使って、メッセージをやり取りすることができる。本学でも個人にメールアドレスが割り当てられ、大学からの重要な連絡事項等が電子メールを用いて送信される。そのため知人や学生間同士の連絡手段としてのみならず、大学生活に必要なコミュニケーション手段の一つである、電子メールの設定・使用方法について学ぶ。また一般的な電子メールによる情報の受信・発信の仕組みを学ぶとともに、電子メールのマナーや安全に使うためのポイントについて学ぶ。
⑤ パソコンを使用する上で必要なセキュリティ対策(ウィルス対策・脆弱性対策)の必要性について学ぶ。また情報倫理とネットワーク利用の心得として、インターネットを利用する上で求められるマナー、ネットワークにおける著作権の問題、プライバシーの保護について学ぶ。またインターネット上でユーザ認証に用いられるパスワードの扱いについて学ぶ。大学生活ではインターネットを使用して多くの情報を収集することも多いため、インターネットを利用する際の危険性、ネットワークにおける不正行為、セキュリティホールについても学ぶ。情報セキュリティに関する技術的知識として、コンピュータウイルスやネット詐欺の種類および手口、さらにその防御手段について学ぶ。
キーワード ① スタディ・スキル ② ノート・テイキング  ③ 電子メール ④ セキュリティ対策 ⑤ 情報リテラシー
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:講義終了後、配布資料を読み返し、本日学んだ内容についてもう一度振り返りを行う。また、授業中に説明したパソコンの使用方法について、操作方法と操作結果を実際のパソコン上で確認し、操作技術を身につけておくこと。特に、電子メールの設定やセキュリティ対策については各自必ず行っておく。
予習:本科目のシラバスを熟読して授業に臨む。前期・後期の時間割を持参する。学生便覧を持参する。持参した個人のパソコンを講義前に起動させておく。大学から配布されたメールアカウント等が記載されている資料を持参し、学内の無線LANに接続しておくこと。事前にパソコンの設定の部分等を確認し、不明な点があれば講義中に質問できるように準備しておくこと。


2 社会人基礎力としての心の健康とアサーティブな人間関係 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第2回は、社会人基礎力としての心の健康とアサーティブな人間関係について学ぶ。


アサーショントレーニングに関するレジュメp1
コマ主題細目 ① 社会人基礎力とはなにか ② 心の健康の保ち方 ③ アサーティブな人間関係とは
細目レベル ① 社会人基礎力とは、2006年に経済産業省が打ち出した「職場や地域社会などで、仕事をしていくうえで重要となる基礎的な能力」である。「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されている。自己を正しく認識し、振り返りながら、自らのキャリアを切り開いていくうえで大変重要な能力である。「前に踏み出す力」は、一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力を指し、物事に進んで取り組む力、他人に働きかける力、目的を設定し、確実に行動する力の要素がある。「考え抜く力」は、疑問を持ち、考え抜く力を指し、現状を分析し課題を明らかにする力、課題解決のプロセスを明らかにし準備する力、新しい価値を生み出す力の要素がある。チームで働く力は多様な人々とともに目標見向けて協力する力を指し、自分の意見をわかりやすく伝える力、相手の意見を丁寧に聞く力、意見の違いや立場の違いを理解する力、自分の周囲と人々や物事との関係性を理解する力、社会のルールや人との約束を守る力、ストレスの発生源に対応する力の要素がある。
② チームで働く力の中にストレスの発生源に対応する力が要素として含まれる。生きていくうえで様々なストレスは避けることができないが、そのストレスに流されるのではなく、自らストレスをコントロールすることは心の健康を保つために大変重要である。どの人の人生にも悩みと葛藤はつきものであり、様々なライフイベントに伴うストレスにさらされながら、何回も危機を乗り越えるのが人間である。また、適度なストレスは心身の安定のために必要とされている。環境からの刺激に対する反応も多様性があるが、一人一人が自己のストレス状態を正しく認識し、コントロール感を持つことができれば、しなやかに生きていくことができる。心の健康とは何かを自分の言葉で表現できることも重要であり、ともに大学で学ぶ仲間と共有することが今後のキャリア発達に大いに役立つ。
③ 人は様々な癖を持っている。歩き方の癖、食事の癖、好み、しゃべり方の癖、考え方の癖人とのコミュニケーションの癖など、同じ人はいない。多様な人々とチームを組んで仕事をしたり、学習する過程で、多くのストレスを感じることがある。その時、少しでも自分にも相手にも良い関係を保つことができるために、アサーションという考え方がある。アサーションとはより良い人間関係を構築するためのコミュニケーション技法のひとつで、「人はだれでも自分の意志や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己表現のことである。1950年代にアメリカの心理療法として開発された。今回は自己のコミュニケーションの傾向を客観的に認識するとともに、ロールプレイングを用いてアサーティブなコミュニケーションに取り組む。
キーワード ① 社会人基礎力 ② アクション ③ シンキング ④ チームワーク ⑤ アサーション
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:高校保健体育の内容で心の健康について学んだことを復習してくる。主に、心の健康状態には、欲求やストレス、体の状態が密接に関連していることや、自分の心の健康状態を正しく把握するための方策や、不安や悩みへの対処の仕方について復習しておく。
予習:近年の社会情勢において、もっとも不安な要素は何か、自己の言葉で学習のメンバーに説明できるように準備してくる。また、今までの中で、様々な危機を経験し、どのように乗り越えてきたかを振り返っておく。自己のコミュニケーションの傾向、癖について考えてくる。グループでの自己開示に関しては、場の安全が保障されており、言いたくないことを強要することはなく、グループ内のみの共有がグループの原則である。

3 ポートフォリオ 文献検索 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第3回はポートフォリオと文献検索について学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p57~100
コマ主題細目 ① ポートフォリオとは ② セルフプロデュース ③ 文献検索
細目レベル ① ポートフォリオとは何か」を理解することができる。英語では、書類を運ぶ為のケースという意味で、目標に向かっていくプロセスの中で生み出された成果物を残し、客観的に評価することをいう。学生が自身の学修過程や各種の学修成果を収集・記録した成果物を学修ポートフォリオという。成果物は、表紙、自己紹介シート、各年次の履修科目の一覧・成績・前期後期の目標・振り返りシート、終了時の自己評価とゴールシート等々を指す。学生はこれらの成果物を、4年間をかけて自分自身のポートフォリオに残し、常に振り返ることで自分自身を評価し、さらなる目標を定めて目的達成にむけてセルフプロデュースできるようにしていく。つまり、ポートフォリオには、自分に関するあれこれがまとまっており、実績や能力を確認できるものである。また、目標に向かっていくプロセスの中で生み出された成果物を残し、客観的に評価することができるものであることが理解できる。
ポートフォリオは自分の大学生活を充実させ、ゴールに導くために「ファイルを作ること」ではなく「ファイルを俯瞰する」ことである。定期的にパラパラめくりながら、上から全体を見て、自分の学習状況、今の自分自身は目的に向かって着実に進むことができているのかを確認できる。このプロセス全体が俯瞰して見えるファイルがポートフォリオなのである。4年間の自分の道筋に必要なものである。ポートフォリオを使うことで方向性がぶれないで、自分自身がやってきたことに価値を見出し、成長や意志ある学びに繋げていくことができる。
人間環境大学 松山看護学部のポートフォリオは、大学4年間において、自らの未来を紡ぐために、自分の意志で学びを叶えるためのものである。学びに対する自己の願い(ビジョン)とその願いを達成するための具体的な目標(ゴール)を明確化し、可視化する。教員やともに学ぶメンバ-との対話によって、これらを明らかにしていくことで、新たな学習のスタートを効果的に行う。
自分のポートフォリオを活用することで、学びのビジョンとゴールを確かにしていく。そのために、ポートフォリオを作成することが理解できる。

② 本学の4年間で行うセルフプロデュースとはどのようなことであろうか、自分で自分を作り上げること、自分で定めた目標に向かうことである。理想の自分、どんな自分になりたいのか、どんな看護職になりたいのか、そのビジョンをイメージし、今の自分の現状を分析して、定めた目標であるゴールに向けて進んでいくことが求められる。目標実現のためには、各学年の前期・後期ごとに自分を振り返り自己評価していく。この自己評価によって自分のためのセルフプロデュースとなることを確信できる。
具体的な手順は、Plan「どんな看護職になりたいか」という自分の夢の確認、Do「今自分ができることやしていることは何だろう?もっと伸ばせそうな力は何だろう?」という現状分析と課題発見、Check・See「自分はどうなると良いのか、どうなりたいのか」という今の課題からビジョンを確認、「そのために、これからの半期は何を目標にするのか」という半期の具体的な目標・ゴール設定、Action「目標達成のための戦略として具体的にどのような言動をするのか」というアクション計画、このようなPDCAサイクルの中でセルフプロデュースができる。
その実現のためには、4年間のカリキュラムをイメージでき、一つひとつの講義や演習・実習等の中で自分が目指す看護職の道、ロードマップを描けることが求められる。具体的には、看護に必要な知識を学ぶ「講義」、看護技術を習得する「演習」、看護の知識と技術を生かし、病院などで実際の臨床の場で看護実践を経験できる「実習」、看護に関連する自己のテーマについて取組む「研究」があることを理解できる。
看護師基本コースでは、豊かな人間性と広い視野・教養を深めるために必要な科目の「基礎科目」、人間の身体の構造や仕組み、働きについての知識の習得や、健康に影響を及ぼす疾患およびその治療の知識の習得に必要な科目の「専門基礎科目」、様々な場で生活する人々を対象とし、それらの人々の健康レベルを高めるための知識や技術の習得に必要な科目「専門科目」の128単位を修得し、学士号が授与され卒業できる。その他、保健師コースは140単位、選択強化プログラム(①小児看護②がん看護③認知症看護④在宅・終末期看護)選択生は135単位修得できる。時間をかけて、梯子を登っていくように本学部のカリキュラムの中で看護職としてのゴールに近づくことができる。これらのスケジュールの全体像を、時系列で表現したものがロードマップである。
学生がゴール目標に向かってセルフプロデュースできるよう、メンター教員や科目担当教員、職員が連携して学生の成長を支え導く役割を担っている。学生は、4年間の自分の歩みを記録し、評価するためにポートフォリオを活用し、定期的に自己を振り返ってセルフプロデュースしていくことができるようになる。

③ 図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について学ぶ。大学の図書館にはさまざまなサービスが用意されている。機能をまとめると、図書の閲覧、図書の貸し出し、レファレンスサービス、複写サービスおよび相互貸借が挙げられる。
図書館とは「資料」を提供する場であるが、「情報」を提供する場でもある。文献をどのように探せばよいのかわからないとき、あるいはどのような参考図書(レファレンス・ブック)を利用すれば問題が解決するかわからないときなど、図書館員に質問をすれば、その回答が得られる。このような「質問回答サービス」のことをレファレンスサービスと呼んでいる。
資料は、その内容によって一次資料と二次資料とに分けられる。一次資料とは、さまざまな学問分野の調査・研究活動の過程で生まれる資料のことである。図書・雑誌・新聞・論文など、探している資料そのものである。これに対して、二次資料とは一次資料に到達するための資料のことである。いわば、「本を探すための本」である。事典、年鑑、索引、蔵書目録などの目録、出版情報を記した冊子類なども二次資料である。二次資料を有効に活用して、自分が目的としている一次資料にたどり着けるようにする。
開架式の閲覧方式の場合には、書架に並べられた図書を直接手にとってみることができる。その並べ方は、日本十進分類法(NDC)とよばれるものである。図書館の蔵書の背には3段に分けられたシールが貼ってあるが、そこに記されているのがこの十進分類法の分類番号である。
OPACを使って、書名や著者名、調べたい内容に関するキーワードなどを入力して検索してみる。検索結果には必ず、本の請求記号があるので、それを手がかりに実際に書架まで行き、本を手にする。
自分の探している図書や学術雑誌が、大学の図書館で見つからなかった場合には、他大学などのホームページにアクセスして、付属図書館のOPACで検索することができる。
インターネットを利用した事項調査についても学習する。インターネット上のいろいろな記号について読み方を確認する。例に挙げているhttp://www.kunins.ac.jpをもとにしてドメインをみてどの国のどのような機関のホームページであるかを類推する。検索エンジンの基本的な使い方も学ぶ。

キーワード ① ビジョン ② ロードマップ ③ 文献検索 ④ OPAC ⑤ ポートフォリオ
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 事前配布資料を読み、資料の中の空欄を埋め、その言葉の意味を理解して、授業に臨む。また、自分のビジョンとゴールシートを作成し、1年生前期のポートフォリオ用紙のどんな看護職になりたいか、1年前期は何を目標に取組むか、目標達成のための戦略として、学習面では何をするか、生活面では何をするか、具体的に記入したものを授業に持参する。授業後は、それらの目標達成の具体的な行動計画をたてる。
復習:図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について復習する。大学の図書館にはさまざまなサービスが用意されているので図書館を訪問しよう。そこで、図書の閲覧、図書の貸し出し、レファレンスサービス、複写サービスを利用してみよう。めた、図書館での本の分類について復習し、開架式の閲覧方式の場合には、書架に並べられた図書を直接手にとってみる。
図書館の利用方法、インターネットでの検索方法について、書名や著者名あるいは研究テーマやキーワードがある程度わかる場合、検索システムを使うことで、早く目的の本にたどり着くことができる。さあ、実際にやってみよう。

4 ゴールシートを書いてみよう 文献検索をしてみよう 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第4回は実際にポートフォリオのゴールシートを書いてメンバーと共有する。


ゴールシート
コマ主題細目 ① ゴールシートを書いてみよう  ② 文献検索をしてみよう  ③ インターネットで情報収集をしてみる 
細目レベル ① ポートフォリオの1ページ目に自己のビジョンとゴールを書いたものを入れておくとファイルに学びの実績を積み重ねていく際、何を目的にこの学びをしているかを再確認できる。与えられた学びではなく学習者の意志ある学びが重要になる。これまでは知識と技術の習得で完了していた教育を、知識や技術を現実に活用できる力を養うためのツールとして、ポートフォリオを使いこなしていく。現実の課題に対して、「~したい!」「こうなりたい!」という気持ちが意思(will)である。課題は「願い」でもある。「意志ある学び」と「~を良くしたいという気持ち」で、現実の中で知識や技術を生かせる力を身に着けていく。「何のために(目的、願い)何を(目標、ゴール)」やり遂げたいのか」を明確にしていく。
② 図書館では、図書の他、新聞学術雑誌などの資料から、情報を得ることができる。情報の鮮度(新しさ)は、新しさが高いものから、ホームページ→新聞→学術雑誌→図書の順になるが、図書の情報はまとまった知識を得ることができ、編集者の目を通したうえでの公開されたもののため、信頼性が高い。今回は、今最も自分が関心を持っている分野の文献検索を実際にしてみる。図書館で実際の書籍を閲覧したり、目録を調べたり、司書に尋ねたりしながら、資料を探してみる。正しい資料を見つける方法を身に着けるために、まず、自ら図書館に足を運んでみてどのような図書がどこにあるのかから確認しておくとよい。実際の書籍に触れてみた後は、蔵書検索システムなどの二次資料で、自分の関心分野の文献を探してみる。
③ インターネットによる情報収集の実際を行う。まず、国立国会図書館のホームページを見てみる。インターネットエクスプローラーを起動させ、目的のホームページを表示する。次に蔵書検索のページに移り、キーワードを入力していく。次に「同署検索システムOPACを利用する。自分の探している図書や学術雑誌が、大学の図書館に見つからなかった場合には、他大学のホームページにアクセスし、付属図書館のOPAC で検索できる。ホームページのURLが分からない場合には検索エンジンを利用する。代表的なgooglにアクセスしてみる。情報検索で、たくさんの情報が集まりすぎて絞れないときは、設定から検索オプションの画面を出し、検索語を増やしてみる。検索条件には、AND検索、OR検索、NOT検索の3つがあり、検索結果の多寡によって検索語を工夫し、検索条件を変化させることを実際に行ってみる。
キーワード ① ゴールシート ② 意思ある学び ③ 情報 ④ 図書館資料 ⑤ OPAC
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:第3回で学んだポートフォリオの目的を理解し、大学生として意志ある学びを行うためのツールであるポートフォリオを復習しておく。また、大学生に必要な情報収集の方法として、大学の図書館での情報収集はどのように活用されるか、復習しておく。
予習:現在自分が最も関心のある領域の中から一つ文献検索したいことを考えておく。その中で検索に必要なキーワードをいくつか用意しておき、図書館での検索、インターネットでの検索のイメージを第三回の学習からイメージしておく。大学でインターネットを利用する場合はインターネットの専用回線を使用するので、学生個人に課金されることはない。自宅からの検索の場合には自宅からプロバイダを経由して利用料金が発生することを確認しておく。

5 ノートテイキング 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第5回はノートテイキングについて学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p17~28
コマ主題細目 ① ノートをとることとメモを取ることの違い  ② なぜノートをとるのか  ③ 講義ノートをとるコツ
細目レベル ① 大学の講義のノートをとるというのは、「板書事項をノートに書き写す」ということではない。高校生までは、授業の中で先生が板書した内容を、書き写すことで、授業ノートができていたが、大学では、抗議の重要なことが板書されるとは限らない。一時的な記憶を補助する「メモを取る」のは、日常的に行われていることで、電話番号を忘れないように聞き取ったり、伝言に使うことを指す。一方、ノートをとるというのは、主に、抗議、授業の中で大切だと思ったことを書き留めることであり、連続性があり、後から見て理解できるものである。大学の講義ノートは学習者自身が作り上げていくものであり、写すものではない。講演会なども同様に、聴くことによって自分自身が重要だと思ったことをしっかり書き留め、後で活用できるようにするものである。
② 大学で講義を受けるときに「ノートをとる」ことは大切な技術の一つである。しかし、ノートをとること自体が目的ではない。講義を聴いているときにはわかっているつもりでも、時間がたてば、次第に内容も忘れていく。しっかり講義を聴いた上でノートをとっていれば、見直すことによって、また記憶がよみがえってくる。ノートをとっていなければ、講義内容は記憶から消え、せっかく受けた講義も無駄になる。また、ノートをとるのは記憶にとどめておくためだけではない。ノートをとっておくことによって、その後何度も読み返すことが可能になる。講義を受けた時には考え付かなかったことが、時間をおいてノートを読み返してみると、そこからいろいろな疑問がわいてきたり、新しい発見があったり、今までバラバラだったものがつながったり、世界が広がっていく。豊かな知への道を歩むきっかけになるのである。
③ 講義ノートをとるコツは何といっても、講義をしっかり聴くことが前提にある。ノートをとる作業は、聴いて、理解して、記憶して、表現する(書く)という能動的で集中力のいる作業である。講義をしっかり聴くためには、予習は必須であり、遅刻や、居眠り、おしゃべりは集中して聴くことを阻害するので厳禁である。聴きながら、要点をとらえ、ノートをとることは試行錯誤しながら身につけていくものであるから、初めは難しく感じることも多々あるが、入学時から取り組むことで、習慣化され、経験を重ねて上達する。講義の要点をつかむコツは、まず、じっくり聴くことに加え、以下のことがあげられる。①記号などを用いて速記する。②「今日は~について述べます」などの表現に注目する。③よく出てくる語句や解説が付いた語句はメモする。④内容が不確かな時は?を付けて置き、口語後すぐ調べる。⑤テキストのページ数を言われたら、すぐメモする。⑥テキストで後からでも確認できる事柄(人物名、日付など)に気を取られない。
キーワード ① 講義 ② ノート ③ 要点 ④ 疑問 ⑤ シラバス
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:第1回のオリエンテーションから、大学生の学びと高校生の学びにはどのような差があったか、また、大学で学ぶということはどういう意味があるのかを復習しておく。同時にシラバスの活用方法についてまとめておく。
予習:基礎ゼミナールのテキストp17の問題文を読んで、いつもやっているようにノートをとってみる。文字で読むのと実際に聴いてノートをとるのは様子が違うが、自分の取ったノートを見返して、何が書いてあるかわかるか?わかりやすいか?の2点について考えてくる。また、3分程度、テレビやラジオなどの音声を聴いて、その内容についてノートをとり、見返し、どんな内容だったかが、分かりやすく書かれてあるかどうか、自分で評価してみる。


6 リーディングの基本的スキル  科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第6回はリーディングの基本的なスキルを学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p29~52
コマ主題細目 ① テキストの種類に応じた読み方  ② 効率の良い読書のための二度読み方式 ③ テキストを読んで要約する技法
細目レベル ① テキストには文学的文章(文学作品)と、説明的文書がある。後者の一つ目は、事柄の文章で説明、解説、記録、報告、報道などである。二つ目は、意見の文章で、論説、評論、乾燥、随筆である3つ目は、実用の文章で、手紙、日記がある。スタディスキルズで主な対象としているのは、説明的文章である。テキストの種類を見極め、その種類に応じて読み方を変える必要がある。テキストを読み始める前に必ず確認しておくべきものに、書名、目次、まえがきがある。これらgは、テキスト全体の鳥瞰図をみる役割があり、あらかじめ目を通しておくと内容の理解度が増す。読み方には、①スキミング(すくい読み)、②スキャニング(探索読み)、③クリティカル・リーディング(分析読み)の3種類があるが、最後のクリティカルリーディングが大学生としての学びには必須である。内容を分析し、自分の意見や考えを持ち、時には批判的に読む方法である。
② スタディスキルズでは「分析読み」を身につけることが目標である。大学での学習は、できるだけ効率よく様々なテキストを読む必要があるので、最低2回、同じテキストを読む習慣を身につける。具体的には下読みののち、分析読みを行う。下読みとはテキスト全体に目を通し、とりあえず読んでみることである。下読みで、どのような種類の文章か、どのようなことが書かれてあるのか、自分にとってどのくらい難しいのかをつかんでおく。わからない語句や接続詞をチェックする。次に分析読みの作業として、大切だと思う語句や文にマーキングする。マーキングは多くなりすぎないように注意し、読み返す際にマーキングの部分だけを拾い読みすれば理解できるようにしておく。
③ テキストを要約するためには、文章全体の流れを把握し、細部と全体の関係をつかみながら具体例など細部や不要な部分を取り除いて、簡潔でしかも整合性のある文にまとめることが必要である。要約という作業は、文章理解を確実なものとし、リーディングの仕上げといえる。また、読んだことをもとにして、さらに自分の意見を持ち、関心を広げるステップでもある。要約作成のポイントは、①マーキングを使って、具体例や補足部分を捨て、中心部分を見つける。②できるだけ明確な表現を用いる。③重複・言いかえ部分を見抜き、反復されていることを強調する、の3点である。また、深く読むためのスキルとして感想・意見をもつことは大学の学習でしばしば求められるが、感想は単なる要約ではない。心に残った分や言葉について、それはなぜなのか、「もし自分だったら」の発想を加えることが重要である。
キーワード ① テキストの種類 ② マーキング ③ 構成 ④ 要約 ⑤ 意見
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:テキスト第1章スタディスキルズについて再読しておく。高校生までは受け身の姿勢の学習を意味する生徒という言葉であったが、大学生は自ら進んで学習を収めるという意味の学生が使われる。このことを根底に置いた学習の技術としての「聴く」「読む」を学ぶことを再度確認しておく。
予習:テキストを読むとはどのような意味があるかを第3章に目を通し、考えてくる。テキストの種類、テキストの読み方の概要を予習しておく。効率の良い読書のための2段読み方式(下読み、分析読み)をテキストを読んでイメージしておく。今までの体験の中で、テキストを要約したり、それをもとに、自分の意見を述べることで、どのような困難があったかをまとめてくる。


7 クリティカルシンキング 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。第7回ではクリティカルシンキングについて学ぶ


クリティカルシンキングレジュメp1
コマ主題細目 ① 「批判」とはなにか、クリティカルシンキング(批判的思考)の違い ② 批判的思考のプロセスのまとめ ③ 批判的思考のプロセス 
細目レベル ① 批判的思考、批判的分析、問題解決力は重要な能力である。批判的思考力は、問題について批判的かつ客観的に考え、良く組み立てられた議論を提起する能力をあたえる。批判的に考える力を高めるうえで「問うこと」「は欠かせない、批判的思考をする際に。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められる。通常あたり前と思わる言明も含まれる。それが真実だとそのように知るのだろうか。批判的思考とはあらゆることに疑問を投げかけるアプローチである。また、同時に批判的思考者になるために必要事柄は、1) 自分自身の考えや他社の考えに対して疑問を投げかけること、2)他者の考えやものの見方について心が開かれていること。3)肯定的・否定的な判断ができること。4)証拠の情報源を見つけ、その分野で信頼されているものか、信憑性があるものか。5)論拠や文献、その意味することについて探索し、問いを投げかけるために十分な自信をもっていること。6)自身の考えのプロセスや議論の構築における強みと弱みを認識できること。7)自身のバイアスや偏見に直面したときに誠実であること。8)代替案やさまざまな意見を考慮する柔軟性をもっていること。9)正直は気持ちで熟考した時に変更が必要だと思われたなら、考えについて再考し、それを修正することをいとわない。10)考えや議論を改善した形で再掲示することができることなど。の事柄が必要である。これらのことを学修する。
② 大学で教えられることの多くは、「事実」よりもむしろ理論である。一見事実であるかのような証拠にもとづいていたとしても、ほとんどの情報は著者や研究者たちが関連するデータの分析から導いた批判的思考や解釈からきている。学生・執筆者・研究者として議論に参加するとき。あなたは、自分自身の批判的思考スキルを用いて論点に関連する知識を提供することで、進行する議論の一部になるのである。批判的思考の最も大事は側面の1つは。個人的に知識を創造することである。次のことを通じて行う。1)特定の問題に関する既存の知識や経験を確認する。2)その問題に関する既存の知識や経験を確認する。3)その問題に関する自分自身の立場を考える。4)別の証拠を集める。それらは自分自身の立場と矛盾するかもしれないし。逆に立場を支持するものであるかもしれない。5)証拠を批判的に分析し、その評価を行う。6)自分自身の知識や理解を発展させるために証拠を用いる。批判的思考は解釈、分析、評価、推論、説明、メタ認知を必要とする。
③ 批判的思考のプロセス①解釈:聞いたり読んだりしたことを理解しなければ、そのことを批判的に分析することはできない。解釈における最初のステップは理解をすることである。物事の意味や重要性を表現できることである。読んだものに対してあなたがどのように解釈したのかを表現することがある。ここでは新聞記事を読んでワークをし、解釈について学ぶ。(2)分析:特定の問題について批判的に考えることができるようになるためには、問題を構成する要素について詳細な検討を行うことが必要不可欠である。ここでは言明の分析プロセスについて練習問題を読んでワークをし、分析について学ぶ。(3)評価:読んものを理解し、それは何を言っているのかを正確に分析したら、次に、その中であなたを特定の見方に導くために用いられていた証拠や主張が妥当かどうか評価する必要がある。①その情報が掲載されているのはどこか。②その情報を書いたのは誰か。③結論は妥当か:根拠が結論を支えているかどうかを判断し、結論を出すために使われた論証が、弱い前提やレトリックではなく、その構成要素を明確にする能力は、分析するプロセスの重要なカギとなり、ひいては批判的思考のカギとなる、ものである。
批判的思考のプロセス②推論:推論は批判的思考のプロセスの一部である。私たちは新しい理解をつくりだすために、新たに見つけた知識と既存の知識を推論によって統合する。私たちはこの統合された知識を使って、既存のアイデアに対して新たな解釈を行い、新しいアイデアに対してさえ解釈をすることができる。また、このようによって妥当で適切な議論にするために結論を導くことができる。(5)説明:すぐれた批判的思考者であるために間違いなく重要なことは、自分自身の推論についてはっきりと筋の通った説明をする能力である、すなわち、自分自身の考えを簡潔にわかりやすく聞き手に伝えるということに熟達していなければならない。結論に至プロセスであなたがそのような決定や選択を何故行ったかについて理由を説明しなければならないということである。これはすべての議論を行うスキルの一部である。(6)メタ認知:批判的思考の難しさの1つは、自分自身を意識することがもとめられていることである。つまり、データを読み、そこから導いた自分の結論に自分緒経験やバイアスがどれほど影響を与えているかを理解し、それをどのように伝え、実行に移しているのかを理解することが求められているのである。自身の理解の仕方についてよく理解し、自分の考えや状況に値する自分の反応について解釈し分析できるということは、批判的思考のとても重要な要素である。これらのことを学修する。

キーワード ① 批判 ② 批判的思考 ③ 批判的思考のプロセス ④ 分析 ⑤ クリティカルリーディング
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習として、本時のシラバスの内容を熟読してくる。また、この第7回目のクリティカルシンキングやクリティカルリーディングは第4回のノートテイキングやノートリーデングとも関連するため、第4回目の理解を深めて授業に臨む。シラバスに関連する内容に理解しにくいところがあるかもしれないが精読は必要である。授業で使用する批判的思考の学修で使用する新聞記事を持参する。
復習として、批判的思考と批判的思考のプロセス、そしてクリティカルリーディングにつて復習し、批判的思考のプロセスで学修した事例を読み直し、授業中の記録物や資料を見ながら復習する。また課題で出された事例について回答し、期日を守り提出すること。また、次回のスライド作成時に意見が述べられるように準備する。

8 クリティカルシンキング演習 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第8回では実際にクリティカルに新聞記事を読む演習を行う。


新聞記事
コマ主題細目 ① 「批判」とはなにか、について前回のまとめ ② 新聞記事を批判的思考で読む ③ グループ内で共有する
細目レベル ① 批判的思考、批判的分析、問題解決力は重要な能力である。批判的思考力は、問題について批判的かつ客観的に考え、良く組み立てられた議論を提起する能力をあたえる。批判的に考える力を高めるうえで「問うこと」「は欠かせない、批判的思考をする際に。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められる。通常あたり前と思わる言明も含まれる。それが真実だとそのように知るのだろうか。批判的思考とはあらゆることに疑問を投げかけるアプローチである。また、同時に批判的思考者になるために必要事柄は、1) 自分自身の考えや他社の考えに対して疑問を投げかけること、2)他者の考えやものの見方について心が開かれていること。3)肯定的・否定的な判断ができること。4)証拠の情報源を見つけ、その分野で信頼されているものか、信憑性があるものか。5)論拠や文献、その意味することについて探索し、問いを投げかけるために十分な自信をもっていること。6)自身の考えのプロセスや議論の構築における強みと弱みを認識できること。7)自身のバイアスや偏見に直面したときに誠実であること。8)代替案やさまざまな意見を考慮する柔軟性をもっていること。9)正直は気持ちで熟考した時に変更が必要だと思われたなら、考えについて再考し、それを修正することをいとわない。10)考えや議論を改善した形で再掲示することができることなど。の事柄が必要である。これらのことを学修する。

② 批判的思考のプロセス:聞いたり読んだりしたことを理解しなければ、そのことを批判的に分析することはできない。解釈における最初のステップは理解をすることである。物事の意味や重要性を表現できることである。読んだものに対してあなたがどのように解釈したのかを表現することがある。ここでは2回目の新聞記事を読んでワークをし、グループ内で共有しながら、グループ内で、共有する。同じ記事を読んでも、多様な解釈や多様な意見があることも認識する機会とする。採用する新聞記事は各自で自分の関心分野を検索し、一つ選んで読む。3クリティカルシンキングの手順~3つのステップ(1)批判~疑ってみる(2)分析~他の視点から物事をとらえてみる(3)再構築~新しい主張・見解を出してみる、を活用しながら、読んで行く。
③ クリティカルシンキングの要素~4つのポイント(1)論理性~ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い(2)根拠となる知識や情報(3)中立を保つ姿勢(4)前提や思い込みを把握するを基に、グループメンバーの発表を聴き、さらに、批判的思考で考える。また、クリティカルシンキングができるということは,自分の力でその状況を十分に把握して,そして何が大切なのか、何が一番重要なのか、そういったものを判断していくということである。。そのためには,自己トレーニングをしていく必要がある。病院、施設の中で看護をしている場合にはそばに医師がいるが、その指示に基づいて何かをすればよいという風潮がいまでも根強い。その中にあってそれではいけない、看護の独自性を発揮しなければ、ほかの新しい専門職の人たちと看護をいかした共同問題に取り組めない、看護の専門性を問われていると気づいている看護婦たちも増えている。例えば,在宅、地域のケアの中では、そばに医師が常時はいないため、自分がしっかり判断する必要がある。このような現代の看護の現状に合わせて批判的思考の必要性を再確認する。

キーワード ① 批判的思考 ② 根拠 ③ 中立 ④ 医療の場での批判的思考 ⑤ 多様性
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習: 第7回で学んだ、批判的思考、批判的分析、問題解決力は重要な能力である。批判的思考力は、問題について批判的かつ客観的に考え、良く組み立てられた議論を提起する能力をあたえる。批判的に考える力を高めるうえで「問うこと」「は欠かせない、批判的思考をする際に。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められるということを復習してくるクリティカルシンキングの要素~4つのポイント(1)論理性~ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い(2)根拠となる知識や情報(3)中立を保つ姿勢(4)前提や思い込みを把握する。
予習:自分の関心のある領域の新聞記事を検索し、一つ選んで演習の教材として持ってくる。現代の医療において批判的思考が必要な場面を考えてくる。また、自分の思考の癖を知り、今後批判的思考を身に着けrためにはどのようにしたらよいかをまとめてくる。

9 アカデミックライティング(レポート作成) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第9回ではアカデミックライティングの中でもレポート作成について学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p103~138
コマ主題細目 ① レポートと感想文の違い  ② レポートを仕上げるまでの作業  ③ レポートの構成 
細目レベル ① レポートとは、「調査や研究の結果わかった事実とそれに基づく自分の意見をまとめた報告書である。レポートは、日記や講義ノート、メモ、手紙などとは違って、他の人に読んでモラルものであるので、読む人が分かりやすいように、文章の構成を考え、支持道を立てて書かれたものを指す。感想文のように自分の気持ち、感情だけを書くのではなく、あくまでも、「事実」と「意見」をはっきり区別して書かれたものである。「事実」を述べた分とは、「その内容が本当かどうか(真が偽か)を客観的に確かめられる文」のことを指す。「意見」を述べた文とは、「書き手の考え(判断や推測)をあらわした文を指す。レポートにおける「意見」が感想文における「感想」と異なるのは、「感想」を述べた文派の内容はあくまでも本人だけの主観的なものであり、客観的に正当性を証明できないということである。したがって、レポートにおける「意見」を述べる場合には、その正当性を証明する「根拠」を明確に示す必要がある。
② レポート作成の手順は以下のとおりである。まず、最初にテーマや執筆条件、提出期限等が提示される。それによって提出期限厳守のためのスケジュールを立てる。次に、話題を絞り込み、最終的な主張を定める。「このレポートでは、どういう事実を明らかにし、どういう意見を主張するのか」ということを、最初にしっかり決めておくことが重要である。次に最終的な主張に持っていくための材料集め、情報収集を行う。次に大まかな内容、骨組みであるアウトラインを考え、構成に従いとりあえず全体を書いてみる。次に話の展開の仕方に整合性はあるか、誤字、脱字はないか、わかりにくい表現はないか、などを良く見直す。(推敲)提出は最低でも、締め切りの前日までには執筆を終えて、落ち着いて読み直してから提出するのが理想である。
③ レポートの標準的な構成は、「序論」、「本論」、「結論」の三部構成である。序論の役割は、レポートの読み手に、これから何について書こうとしているのか、また、どうしてそれについて書こうと思ったのかを知ってもらうことである。まず、これから取り上げる「話題」について読み手が、あらかじめ知っていたほうが良い知識(事実)を紹介する(背景の説明)。次に、「話題」のどこに、問題点、疑問点を見つけたのか「問題提起」を行い、最終的に何を明らかにしようとするのか、このレポートの目的を述べる(目的の提示)。本論の役割は最終的な主張の根拠をあげること(論拠の提示)である。材料を用いて「事実」を明らかにし(事実の提示)、それに基づく自分の「意見」を述べる(意見の主張)。そして、それらを論拠として、最後に最終的な主張に導く(最終的な主張の提示)。結論の役割は、これまで述べてきたことの整理と主張の妥当性の確認を読み手に促すことである(全体のまとめ)。最後にレポートの成果を評価し、今後の展望を述べて締めくくる。
キーワード ① 事実と意見 ② 三部構成 ③ 序論 ④ 本論 ⑤ 結論
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:テキスト第1章を再読しておく。大学生になるとレポートを書く機会が増える。これは学生の科目の理解度を評価するためのものであり、自分の意見や感想だけを述べればいいものではないことを確認しておく。レポートは学生生活の集大成である卒業論文を書くための基本であると同時に、社会に出てからの企画書や、報告書の基本でもあることを再確認しておく・
予習:レポート提出までの流れと」スケジュール作成についてテキストに目を通し予習しておく。三部構成とは何を指すのか予習しておく。テキスト第8章p122のレポートの実例を読み、三部構成の文がどのように述べられているか意識して読んでおく。また、p118~121のレポート作成のプロセスについての振り返りを読み、自分が難しいと思う点を明らかにして講義に臨む。


10 アカデミックライティング(わかりやすい表現) 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第10回は、アカデミックライティングの中で、わかりやすい表現についてを学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p103~138
コマ主題細目 ① わかりやすい文を書くためのポイント  ② 視覚的にわかりやすい表現方法のポイント  ③ パソコンによるライティングスキル
細目レベル ① わかりやすさ」とは、広辞苑(第6版)では、「理解するのが簡単である。また、見つけるのがたやすい」とある。つまり、相手が正しく、そして簡単に理解ができることが「わかりやすさ」であるといえる。「わかりやすさ」の実現のために、以下の2つのポイントがある。一つは、「わかりやすい文」を書くことである。読み手に誤解されないように、意図が正しく伝わる必要がある。もう一つは、「表現方法」である。伝える内容によっては、文章以外の方法が有効な場合もある。その典型がグラフ化である。
レポートで各文は、修飾語を多用せず、簡潔な文である。文の長さは、できるだけ短く、40字程度になるようにし、それ以上になる場合は、文を分けて書く。読点は、動詞を含む部分が2つ以上ある場合には、その間に打つ。一つの段落で言いたいこと(話題や主張)は一つという原則を守る。

② 「わかりやすい文」を書けば、「わかりやすい文章」も書けるようになるが、「わかりやすい文章」だけでは、「わかりやすい表現」を達成したことにはならない。「箇条書き」「表」「グラフ」を使って「わかりやすい表現」を効果的に書く必要がある。箇条書きは視覚的にとらえやすく、理解がしやすい。瞬時に、第三者に理解を求めるような場合にも、箇条書きは有効である。グラフには主に3つの方法がある。棒グラフ(数量の代償を比較する、折れ線グラフ(数量の推移をみる)、円グラフ(全体の中で占める割合を見る)を内容に合わせて効果的に使用することが必要である。これらの表やグラフは、一覧性や視覚効果にたけているという特徴がある一方、単に、数値が羅列されていたり、図が描かれているだけでは、読み手はこれが何を表現したものなのか理解できない。表やグラフには、タイトル、番号、数量の単位、データの出典を明示する必要がある。
③ レポートも、論文も、一種のプレゼンテーションであり、まず相手に読んでもらえるようなものを作成する必要がある。パソコンのWordとExcelの機能を利用して、効果的に読みやすいレポートを作成するトレーニングは大学4年間、継続して取り組む課題である。Wordでは、書式設定、注、表作成、検索と置換、Excelでは並び替えと抽出のそれぞれの機能を活用する。ワープロの基本スキルは、まず実際にやってみて、慣れることが最も重要である。Wordの様々な機能を使用することで時間的な節約も可能になり、レポートの印象もよくなる。書式設定はレポート課題と同時に指定されることがあるため、レポート提出の条件を最初にクリアしておく。最後に、推敲をする段階では、ワープロの「検索」や「置換」の機能を用いて推敲ができる。
キーワード ① 文 ② 文章 ③ 箇条書き ④ 表 ⑤ グラフ
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:第9回で学んだ、レポートとは、「調査や研究の結果わかった事実とそれに基づく自分の意見をまとめた報告書であり、単なる感想文とは異なることを復習しておく。レポートの意見には事実に基づいた根拠が必要であることを再確認しておく。
予習:わかりやすい表現に活用できる、箇条書き、表、グラフをパソコンで表現できるように、Wordの機能をパソコン上でよく見ておく。現在自分が使いこなせている機能がどれで、全く使った経験のない機能はどれかを、明らかにしておく。テキストp158のページ設定を自分のパソコンを立ち上げて、実際に行っておく。また、表やグラフを作成する際のマナーについて予習し、テキストp134~137にある表やグラフはそのマナーができているか確認しておく。


11 グループワーク グループディスカッション 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第11回はグループワークについて学ぶ。


レジュメp1 ホワイトボード
コマ主題細目 ① グループワークとは何か ② グループワークのメリット ③ グループワーク活性化のコツ
細目レベル ① グループワークとは、数人ずつのグループに分かれて、討論や制作などを行う授業方法のことである。授業だけでなく、企業の選考会などでもよく取り入れられている。グループワークと似た授業方法のひとつに、ディスカッションがある。どちらもグループに分かれて実施するという点では同じだが、討論をするだけでなく、最終的に成果物として残すという点が、グループワークの特徴である。現在文部科学省は、アクティブラーニングという学習方法を推進している。学生が主体的に授業に参加できるグループワークは、アクティブラーニング型の授業方法のひとつで、看護教育では頻回に用いられている。今後さらに多くの教育現場で取り入れられるようになると予想されている。
② グループワークを授業に取り入れることによって、学生には主に以下の4つのメリットがある。
1)自主的に考え、行動する力が身に付く。
自主性は、日常生活においてもビジネスにおいても、必要な能力である。しかし、社会に出てからこの能力を身に付けることはとても難しいため、学生の間に自主性を育むことはとても重要である。講義式の授業とは違い、グループワークでは学生が自主的に考えて行動しなければいけないため、自然と自分自身の頭で考える力が身につく。
2)他者と協力して課題に取り組む力が身に付く。
グループワークでは、他者との協力が必要不可欠である。同じグループのメンバーとコミュニケーションを取りながら、ひとつの目標に向かって努力することは、人生において重要な経験となる。協調性にくわえて、他者と協力して課題を解決する経験を繰り返すことで、「やればできる」という自己効力感を高めることができる。また、普段接することのない学生同士がコミュニケーションを取る機会が生まれることで、クラス全体の結束力向上の効果も期待できる。
3)自分の意見を伝える力が身に付く。
自分の意見を相手に伝えるためには、まず自分の考えを自分自身で把握し、それを頭の中でまとめ、さらに言葉にするという作業を行う必要がある。少人数のグループワークでは、一人ひとりの意見が重要である。それぞれの意見をもとに討論や制作を進めるため、自分の意見をしっかりと伝える能力を身に付けることができる。
4)意思決定をする力が身に付く。
仕事や人生を左右するような大きなものから、日常生活の中での小さなものまで、人生には意思決定をしなければいけない場面が多々ある。グループワークでは、まず課題に対して自分自身が意思決定をし、さらにほかの人の意見を聞いた上で、グループとしての意思決定をしていく。
意思決定するためには、そうすることでどんなメリットがあるのか、どんなリスクがあるのかを考える必要がある。そのプロセスを積み重ねることで、日常生活での意思決定もスムーズに行えるようになる。

③ グループワークを有意義なものにするためには、開催する側の配慮が必要である。学生主体で開催するグループワークも多々あるため、グループワークを活性化させるためのコツを知っておくことは重要である。①テーマを明確にする。テーマを決めることは最も重要なポイントと言っても過言ではない。テーマは明確にし、「○○についてどう思うか」ではなく、「○○について××という意見があるが、賛成か反対か」など、グループのメンバー全員が意見が出しやすいテーマを決めることが重要である。②必要な資料などは事前にしっかり準備する。活発な議論を行うためには、資料などの事前準備が鍵となる。
また、グループワークを行うためには、複数人で話し合うための広いスペースや机・椅子などが必要になる場合もあるため、早めに準備をする。

キーワード ① グループワーク ② メリット ③ 意思決定 ④ チーム力 ⑤ 事故効力感
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:今までに実際に行ったグループワークを思い出し、どのようなメリットがあったか振り返ってまとめておく。
予習:グループワークを有意義なものにするためには、開催する側の配慮が必要である。学生主体で開催するグループワークも多々あるため、グループワークを活性化させるためのコツを知っておくことは重要である。①テーマを明確にする。テーマを決めることは最も重要なポイントと言っても過言ではない。テーマは明確にし、「○○についてどう思うか」ではなく、「○○について××という意見があるが、賛成か反対か」など、グループのメンバー全員が意見が出しやすいテーマを決めることが重要である。②必要な資料などは事前にしっかり準備する。活発な議論を行うためには、資料などの事前準備が鍵となる。このことをふまえて、今回のワークに自分はどのような姿勢で参加するかを考えてくる。

12 グループワーク演習 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第12回は発表テーマ決定のグループ演習を行う

テーマを決めるために必要な資料等
コマ主題細目 ① グループワークの意義、方法を再確認する ② グループワーク①テーマの決定 ③ テーマについてのグループワークと振り返り
細目レベル ① グループワークを授業に取り入れることによって、学生には主に以下の4つのメリットがある。
1)自主的に考え、行動する力が身に付く。
自主性は、日常生活においてもビジネスにおいても、必要な能力である。しかし、社会に出てからこの能力を身に付けることはとても難しいため、学生の間に自主性を育むことはとても重要である。講義式の授業とは違い、グループワークでは学生が自主的に考えて行動しなければいけないため、自然と自分自身の頭で考える力が身につく。
2)他者と協力して課題に取り組む力が身に付く。
グループワークでは、他者との協力が必要不可欠である。同じグループのメンバーとコミュニケーションを取りながら、ひとつの目標に向かって努力することは、人生において重要な経験となる。協調性にくわえて、他者と協力して課題を解決する経験を繰り返すことで、「やればできる」という自己効力感を高めることができる。また、普段接することのない学生同士がコミュニケーションを取る機会が生まれることで、クラス全体の結束力向上の効果も期待できる。
3)自分の意見を伝える力が身に付く。
自分の意見を相手に伝えるためには、まず自分の考えを自分自身で把握し、それを頭の中でまとめ、さらに言葉にするという作業を行う必要がある。少人数のグループワークでは、一人ひとりの意見が重要である。それぞれの意見をもとに討論や制作を進めるため、自分の意見をしっかりと伝える能力を身に付けることができる。
4)意思決定をする力が身に付。く
仕事や人生を左右するような大きなものから、日常生活の中での小さなものまで、人生には意思決定をしなければいけない場面が多々ある。グループワークでは、まず課題に対して自分自身が意思決定をし、さらにほかの人の意見を聞いた上で、グループとしての意思決定をしていく。
意思決定するためには、そうすることでどんなメリットがあるのか、どんなリスクがあるのかを考える必要がある。そのプロセスを積み重ねることで、日常生活での意思決定もスムーズに行えるようになる。

② グループワークを有意義なものにするためには、開催する側の配慮が必要である。学生主体で開催するグループワークも多々あるため、グループワークを活性化させるためのコツを知っておくことは重要である。①テーマを明確にする。テーマを決めることは最も重要なポイントと言っても過言ではない。テーマは明確にし、「○○についてどう思うか」ではなく、「○○について××という意見があるが、賛成か反対か」など、グループのメンバー全員が意見が出しやすいテーマを決めることが重要である。②必要な資料などは事前にしっかり準備する。活発な議論を行うためには、資料などの事前準備が鍵となる。これらを基にテーマ決定の実際を行う。演習の条件:①3~4人のグループ②1ワーク時間:15分③ワークの成果目標:学生活を始めるにあたって関連するテーマで、メンバーがそれぞれの意見を出しやすいテーマを決める③テーマが決まった過程を他のメンバーに説明できるようにする。このワークの成果発表は各グループ3分で実施し、全員が評価する。評価のポイントはテーマ決定のプロセスが良く分かった、意見を出しやすいテーマだったなど具体的に行う。


③ 決まったテーマを基に実際、グループワークを実施する。①成果:テーマにあった話し合いの結果②ワーク時間20分③発表:3分④評価;発表のよかった点、さらに良くする点を書くグルー王に対して全員がシートを用いて行う。この際、批判的思考で発表内容をしっかり聞くことが重要である。また、グループワークを通してグループワークのメリット(① 自主的に考え、行動する力が身に付く。② 他者と協力して課題に取り組む力が身に付く。③ 自分の意見を伝える力が身に付く。④ 意思決定をする力が身に付く。)がどのように実感できたかを共有する。今回得ることができた自己効力感を次に生かすためにさらにどのように 学校生活を送るのが望ましかを考える。
キーワード ① グループワークの意義 ② テーマ ③ 自己効力感 ④ 批判的思考による評価 ⑤ 振り返り
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:グループワークとは似下について復讐しておく。グループワークとは、数人ずつのグループに分かれて、討論や制作などを行う授業方法のことである。授業だけでなく、企業の選考会などでもよく取り入れられている。グループワークと似た授業方法のひとつに、ディスカッションがある。どちらもグループに分かれて実施するという点では同じだが、討論をするだけでなく、最終的に成果物として残すという点が、グループワークの特徴である。現在文部科学省は、アクティブラーニングという学習方法を推進している。学生が主体的に授業に参加できるグループワークは、アクティブラーニング型の授業方法のひとつで、看護教育では頻回に用いられている。今後さらに多くの教育現場で取り入れられるようになると予想されている。
予習:グループワークで取り上げたいテーマとその理由について考えてくる。

13 プレゼンテーションの基本スキル 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第13回は、プレゼンテーションの基本スキルを学ぶ。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p165~197
コマ主題細目 ① プレゼンテーションとは何か  ② プレゼンテーション準備の流れ ③ レジュメの作成
細目レベル ① プレゼンテーションとは、「紹介」「発表」「報告」「提案」などの意味がある。相手に情報を伝え、説明し、自分に有利な決断をしてもらおうとする様々な行為をさす。しこしょうかいや、パーティなどでの短いスピーチや履歴書そのものも広い意味でのプレゼンテーションである。今回は、調査・研究した内容を大学のゼミや研究発表会、学会などの場で口頭発表するプレゼンテーションについて学ぶ。自分をわかってもらおうとする効果的な「説明」であるプレゼンテーションには、「話すプレゼンテーション」と「書くプレゼンテーション」がある。前者がゼミ、研究系、学会での発表、後者が。報告書。レポート、論文などである。第15回に向けて「話すプレゼンテーション」の準備について学ぶ。
② プレゼンテーションもレポートや論文作成と同じステップから準備を始める。加えて、「話すプレゼンテーション」特有の準備も必要である。手順は、1.発表の機会とテーマが与えられる。2.スケジュールを立てる。3.話題を絞り込む。4.最終的な主張を決める。5.材料を集める(情報収集)6.アウトラインを考える。7.材料を整理する。8.構成を考える。9.プレゼンテーションの構成を考える。10.レジュメを作る。11.スライドなどの視聴覚資料を作成する。12.「読み原稿」を作成し、リハーサルをする。13.レジュメなどの配布資料を印刷する。14.プレゼンテーションの最終仕上げのチェックをする。15.プレゼンテーションを行う。プレゼンテーションの準備は、レポート(内容)を書く準備と「話して見せる」ための準備の2本柱が必要である。
③ レジュメ(resume)とは、発表内容を要約した資料という意味である。ハンドアウトとも呼ばれる。プレゼンテーションの当日、発表を聴く人たちに配布する資料である。レジュメには2つの役割がある。一つは、発表中の補足資料、もう一つは発表後の補助資料の役割である。前者は、話す情報と視覚情報を結合させ、効果的に伝えることができる。後者は、後日発表を思い出してもらう役割である。レジュメを作成する際に大切なのは、「話している最中に見てもらいたいもの」と「後で見てもらえばよいもの」を区別してのせることである。作成のポイントは、1.話す内容と一致させる。2.簡潔な表現にする。3.図や表を用いてわかりやすくする。の3点である。
キーワード ① プレゼンテーション ② レジュメ ③ 論文 ④ レポート ⑤ 説明
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:話すプレゼンテーションも、レポート作成や論文の執筆とおなじすてっぷから準備を始めるので、今までに学習した、レポート・論文作成の手順を復習しておく。これは発表の内容そのものになるため、発表の技術のみにとらわれず、十分吟味・推敲したものを準備するために必要な復習である。たんなる感想ではない文章の構成を復習しておく。
予習:パソコンで表やグラフの作り方を調べて、実際に簡単な例を挙げ、作成してみる。パソコンのパワーポイントを開いて、様々な操作を行ってみる。また、レジュメ作成の3つのポイントの、発表内容との一致、簡潔な表現、図表を効果的に使うことについて自分の最も得意な部分、さらにトレーニングが必要な部分はどこかを考えてくる。

14 わかりやすいプレゼンテーション 科目の中での位置付け 大学で学ぶためには、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」など、これらの力が必要であるといわれている。高校までの学習とは異なった、大学で「学ぶ」ためのスキルとは何かを知り、それらの力を伸ばすために、第1回から第11回では、講義・グループワークで「スタディ・スキル」・「ノート・テイキング」・「リーディングの基本スキル」・「より深いリーディング」・「大学図書館における情報収集」・「アカデミック・ライティングの基本スキル」・「効果的なアカデミック・ライティング」・「パソコンによるライティング・スキル」・「プレゼンテーションの基本スキル」などを段階的に理解していく。さらに第12回~14回では、それまでの学習を基に、小グループで興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションする力を養い、協力し合いながら発表資料を作成していく。第15回の発表会で、プレゼンテーションを実際に行い、基本的なアカデミックスキルの上達を図るとともに学生間で学びを共有する。
第14回は発表に向けてのプレゼンテーションの準備を行う。


学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 p165~197
コマ主題細目 ① スライド作成 ② リハーサル ③ 仕上げのチェック
細目レベル ① 今回は最もよく使用されているパワーポイントでのスライド作成について学ぶ。前のスクリーンに映すものは、一枚でひとまとまりの話になっていることが原則である。スクリーンに映す時間は、一枚のスライドに最低でも1分、やや複雑なもので3分必要である。5分のプレゼンテーションの場合、使えるスライド数は、5枚までである。スライドの文字は、ゴシック系で、18ポイントが目安である。1行には15文字までにしておくと安心である。スライドの言葉は、レジュメの文章よりさらに、簡潔なものにする。聴衆に発表者の話を集中して聴いてもらうためには、本当に重要なポイント、キーワードだけを視覚的に明解な形で示したものが理想である。図や表についても、今、見てほしいところ、理解してほしいものだけを簡略化し提示することが大事である。
② 発表者は与えられた時間内で「話す」ことによって、聴衆に自分の行った調査・研究の内容を正しく伝え、自分の考えを伝える。これは簡単なことではなく、入念な準備が必要である。「その場で何とからる」は通用しない。十分な準備とは、まず「読み原稿」の作成である。どんなに本番に強いと思っている人でも、人前に出ると思考能力は数段落ちるので、「読み原稿」を作成しておくことは、必ず行ってほしい。発表時間を生かすためには、1分間で250字、5分の発表時間であれば、250×5=1250字で、400字詰め原稿用紙で3枚程度である。原稿ができたら、できれば、実際の発表の場でりはーあるを行う。ゆっくり、聴いている人の顔を見ながら、心を込めて呼んでいく。もともとプレゼンテーションには、プレゼントの意味があり、どうぞ、私の考えを聴いてください、とてもいいですよ、という気持ちが伝われば、不思議と聴衆の心に響くものである。
③ 発表当日は、話す本人のコンディションや会場の設備、聴衆などのさまざまな条件が微妙に影響してくる。以下の点を最終チェック項目として、万全の態勢で臨むことが大事である。1.忘れ物の確認(原稿、指示棒、眼鏡など)2.機器の設営(会場の照明や、スクリーンの大きさ、位置などの確認を早い時間に会場に足を運び自分で動作確認をしておく)3.適度な緊張感を保つ4.奇抜な服装でなく、フォーマルに準じた落ち着いた服装5.声(明るい声で、はっきりとした活舌)6.視線の動かし方(手元の原稿ばかりを見るのではなく、最後列の人からℤ字の形で一人3秒、視線を動かすと効果的である)6.手などの動作(自分で意識していない癖を他の人に指摘してもらうがよい)7.明るい挨拶し、ニッコリ笑顔で、練習したことに自信をもって話し始める。プレゼンテーションの成功は準備にかかっている。
キーワード ① プレゼンテーション ② スライド ③ 機器の設営 ④ 声の出し方 ⑤ 視線の動かし方
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:第13回で学んだプレゼンテーションの基本を復習しておく。特に、以下の手順の、1.発表の機会とテーマが与えられる。2.スケジュールを立てる。3.話題を絞り込む。4.最終的な主張を決める。5.材料を集める(情報収集)6.アウトラインを考える。7.材料を整理する。8.構成を考える。9.プレゼンテーションの構成を考える。10.レジュメを作る。11.スライドなどの視聴覚資料を作成する。12.「読み原稿」を作成し、リハーサルをする。13.レジュメなどの配布資料を印刷する。14.プレゼンテーションの最終仕上げのチェックをする。15.プレゼンテーションを行う、を理解しておく。
予習:テキストを読んで、効果的なスライド作成を予習する。

15 全体発表 科目の中での位置付け 第1回から第11回の講義・グループワークを通して、大学で学ぶためのスキルとして、「聴く」・「読む」・「書く」・「調べる」・「整理する」・「まとめる」・「表現する」・「伝える」・「考える」などのアカデミックスキルを段階的に理解してきた。第12回~14回では、これまでの学習を基に、小グループで医療・保健・看護の中で興味・関心のあるテーマを決定し、グループワークを通して、ディスカッションしながら、グループエンパワーメントの効果を発揮してきた。第15回目は、これまでの基礎ゼミナールの成果発表を行う。そのために、各グループ内で、テーマについて協力して結論をまとめ、ほかの参加メンバーに伝わるような言葉や表現を検討し発表をする。発表内容はテーマに即したものならば自由である。しかし、「基礎ゼミナールに参加した学生に対して伝えたいこと」をプレゼンテーションの1つのゴールとすることを条件とする。それぞれの発表に対し,相互評価を行うことで,テーマに添ってグループが協力して、伝わる能力を培う。
パソコン
コマ主題細目 ① テーマと内容 ② プレゼンテーション全体の構成  ③ プレゼンテーションの方法 ④ プレゼンテーションに用いる資料 ⑤ 発表会への参加度
細目レベル ① プレゼンテーションのテーマは、現代のさまざまな事象や医療・保健・看護に関連することの中から、国内外の流れをどう読み取り、グループ内で興味・関心のあるものする。さらに、参加した学生に対してのメッセージ性を含むものとする。そして、テーマは、簡潔明瞭で、グループ内でのテーマ選択の動機が明確にされている必要がある。テーマについての主張は、資料やデータに基づいたものであり、具体的で、注意をひき、記憶に残る内容であること。さらに、グループの考えやコメントが含まれていること。また、プレゼンテーションにおいて、テーマとその内容は、一目瞭然にわかり、聴衆の関心を引くものであること。さらに、テーマについて、聴衆が考える機会を持てる内容である。
② プレゼンテーション全体は、導入―本体―結びで構成されており、それぞれの項目の役割は、導入…プレゼンテーションの目的を伝え、聴衆を盛り上げる役割。本体…目的を達成するための情報やデータを提示し、プレゼンテーション全体に説得力を持たせる役割。結び…目的が達成できたか確認し、終わりを伝える役割である。主張が導入から結びに至るまで、理路整然としており、論理的に一貫している。目的、動機が明確に述べられ、はっきりとわかりやすく結論付けられている。
構成項目(はじまに、動機、目的など)は、各グループで決めることができる。プレゼンテーション全体を構成をすることは、効果的でわかりやすいプレゼンテーションにつながる。

③ テーマに沿った内容で、制限時間内にプレゼンテーションを行う。発表会の運営は、教員の指導のもと、学生が主体として開催する。学生より座長(司会)、タイムキーパー、照明などを選出し、その運営準備についても、同様とする。基礎ゼミナールのグループを2チーム(4グループずつ)に分け、それぞれが同時に開催する。発表時間は、1グループ5~6分間、質疑応答:2~3分で行われ、グループの交替時間として、5分間をとる。発表終了後、発表に関する相互評価討論会を開催する(詳細は、授業開始後決定する)。プレゼンテーションの方法の留意点は、人に伝わる効果的なものになっていること。効果的に発表するために、順序性を意識いること。力点をおく箇所を事前に検討すること。大きな声でしっかりと話し、マイクの使い方、発表者の立ち位置、立ち方と動作が適切であること。制限時間内に終了すること。発表内容と準備した資料の説明が対応していること。これらを遵守し、プレゼンテーションが効果的に円滑に運営され進められる。
④ プレゼンテーションに用いられる資料(パワーポイント、ハンドアウト資料、その他)は、効果的で人に伝えたい内容に則していたか
レイアウトの仕方、読みやすい文字の大きさやバランス、図表のわかりやすさ、配色について工夫する。資料作成上の留意点の詳細は、各担当教員の授業の中で指導を受ける。
資料を用いる効果としては、発表の流れや変化が与えられるものである。資料を用いることで、聴衆が発表に集中できる。伝えたいことの表現方法が多様になる。そのような効果をもつ資料になるよう作成する。資料を用いたプレゼンテーションの中での見せ方(提示方法)は、聴衆に呼応した方法を工夫する必要がある。

⑤ 発表会への参加度について、発表者は、座長(司会)、参加者とともに、気持ちの良い発表の雰囲気を作り出す。参加者は、発表中に質問や意見を考えておき、積極的に質問する。聞きたいことを明確に発表者に質問することを体験することで、質疑応答の在り方を学ぶことができる。発表者は、質問の意図を理解し、参加した学生に対して質問に答えることにより、説明する力、自分たちの考えを述べる力や伝えたいこと明確にできることを学修する。チームの発表終了後、相互に評価を行う。学生全体で、グループ発表の長所と改善点に気づき、客観的で建設的な評価を得ることで、効果的なプレゼンテーション力のスキルアップにつながる。また、参加者は、ディスカッションに積極的に参加し、意見を述べらる。発表者は、誠心・誠意をもって答える。グループの考えやコメントを伝えることができることである。また、テーマの内容に、グローバル化が叫ばれる中で、国内外の流れをどう読み取るか、が重要である。
キーワード ① テーマ ② プレゼンテーション ③ グループワーク ④ 効果的な表現 ⑤ 建設的な評価
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習:プレゼンテーション(発表)に向けての最終準備を行う。1.発表用の資料(パワーポイント、ハンドアウト資料、その他)を準備する。参加者に配布する予定のものは参加人数を確認し、コピーして、整える作業をする。発表時に使用する資料の内容の誤字脱字他の誤りがないか最終チャックを行う。2.スライドなどの視聴覚資料が円滑に作動するか確認する。プレゼンテーションのリハーサルの最終仕上げを行う。
復習:グループの発表に臨むことで、発表に対して,自分たちに不足していた課題について振り返るとともに、発表会終了後に、“相互評価チェックリスト”を提出することで,テーマに添ってグループが協力して、伝わる能力が養えたか評価する。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
大学生活への導入(アカデミック・スキルズ)
4年間の大学生活で学んでいく上で必要な基礎的なアカデミック・スキルズとは何かを説明できるよう理解できる。生徒と学生の違いを自身の言葉で説明ができる。
アカデミックスキルズ
学生 、生徒

10 第1回
パソコンの使い方
大学生活におけるパソコンの使用法と身につけておきたいパソコンのスキルについて理解できる。パソコンを使用する上で必要なセキュリティ対策(ウイルス対策・脆弱性対策・パスワードの強化)の必要性について説明できる。インターネットを利用する際の危険性、ネットワークにおける不正行為、セキュリティホールについても学ぶ。情報セキュリティに関する技術的知識として、コンピュータウイルスやネット詐欺の種類および手口、さらにその防御手段について学ぶ。大学での学びの動議に欠かせないパソコンを正しく効果的に活用できる知識を身についけることができる。
大学生活におけるパソコンの必要性 
セキュリティ対策

10 第2回
心の健康管理とアサーティブな対人関係
ストレス、ストレッサー、心の健康とストレスとの関係を理解し、ストレスへの対処について説明できる。自分を表現するアサーションの3つの方法を理解し、説明できる。日常的な場面で自分がどのようなアサーションを活用すれば良いか考えることができる。アサーティブなコミュニケーションのためには、描写する。表現する。特定の提案をする。選択のやり方があることを理解する。
よりよい人間関係の構築のために、円滑でアサーティブなコミュニケーションのために必要なことを理解し、説明できる。
ストレス ストレス・マネージメント
アサーション アサーティブ
10 第2回
ポートフォリオ
ポートフォリオとは何かを理解し、説明ができる。セルフプロデュースとは何か、大学生活のおけるビジョン・ゴールとはどのようなことなのか理解できる。4年間の大学生活の目標達成のためにどのような計画と実施が必要か理解できる。4年間でポートフォリオをいかに活用するかを理解し、具体的なゴールシートを作成することができる。 自分のポートフォリオを活用することで、学びのビジョンとゴールを確かにしていく。そのために、ポートフォリオを作成することが理解できる。
ポートフォリオ
セルフプロデュース
ビジョン
ゴール
10 第3回
文献検索
図書館の利用に関する基本と、情報を得る場所として大学図書館を利用する方法について説明できる。一次資料とは、様々な学問分野の調査・研究活動の過程で生まれる資料のことであり、二次資料とは一次資料に到達するための資料であることが説明できる。OPACを使って書名や著者名、調べたい内容に関するキーワードを入力し検索する方法を説明できる。インターネットを使用した事項調査に関する注意事項について説明できる。インターネット上のいろいろな記号について読み方を確認する。例に挙げているhttp://www.kunins.ac.jpをもとにしてドメインをみてどの国のどのような機関のホームページであるかを類推する。検索エンジンの基本的な使い方も理解できる。
大学図書館
一次資料 二次資料
文献検索
OPAC
インターネット

第3回
ノート・テイキング
クリティカル・リーディング"
大学におけるノート・テイキングの意味を理解し、ノートの取り方についてのテクニック を自分の言葉で説明できる。効果的に授業に参加するための重要な能力の一つとして、活用できるノートの取り方を理解できる。講義をしっかり聴くためには、予習は必須であり、遅刻や、居眠り、おしゃべりは集中して聴くことを阻害するので厳禁であることを理解できる。聴きながら、要点をとらえ、ノートをとることは試行錯誤しながら身につけていくものであることを理解できる
また、大学でも学びのさまざまな場面において、クリティカルリーディングの意味を理解し、クリニカル・リーティングの手法を具体的に示すことができる。
ノート・テイキングとは
クリティカル・リーディング"
15 第4~5回
クリティカル・シンキング"
「批判」とはなにか、クリティカルシンキング(批判的思考)の違いを理解し、説明できるようにしておくこと。私たちはあらゆることに対して疑問を持つことを求められる。通常あたり前と思わる言明も含まれる。それが真実だとそのように知るのだろうか。その意味が理解できる。自分の必要とする情報を収集し、加工し、保管するための基礎的技能について理解でき、考えることができる。物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討することができる。 クリティカル・シンキング
情報、視点 多様な角度

10 第6~7回
アカデミック・ライティング
アカデミック・ライティングとは何か理解できる。レポートの基本的構成要素、レポート作成時の文章表現と,文献を引用する際のルールを理解できる。レポートを書く際の注意点を理解し、感想文とレポートの違いを説明できる。レポート作成の実際を理解できる。また、わかりやすい分とは何か、わかりやすい表現とは何かを理解することができる。レポートの標準的な構成は、「序論」、「本論」、「結論」の三部構成であることを理解し、実際に書くことができる。

アカデミックライティング
序論・本論・結論
感想文との違い
10 第8~9回
グループワーク
グループ・ディスカッション
グループワーク・グループディスカッションとは何か、その意味を理解しておくこと。また、 グループディスカッションの形式を理解し、それぞれの特徴を説明できる。
さらに、グループディスカッションの進め方で留意する点を理解し、説明できる。グループメンバとして自分の考えを、わかりやすく、正確に述べることの重要性を理解することができる。また、グループミーティングが活性化するための重要な点を理解できる。グループワークと似た授業方法のひとつに、ディスカッションがある。どちらもグループに分かれて実施するという点では同じだが、討論をするだけでなく、最終的に成果物として残すという点が、グループワークの特徴である。
テーマ 役割
ディスカッション
議論・意見交換 ・制限時間 連帯意識
10 第10回~1回
プレゼンテーション プレゼンテ―ションとは何かを理解し、プレゼンテ―ションの構成について理解し、説明ができる。プレゼンテ―ションを行う際の必要な要点や視覚的に伝わるスライドを作成するために必要な要点とはどのようなものかを理解できる。発表会に備えて、スライド作成とプレゼンテーション準備ができる。自分の企画立案した発表内容をプレゼンテーションできる。わかりやすい発表を行うための重要な準備について理解することができる。 発表に対する自己評価、他のグループの発表に対する評価ができる。
プレゼンテ―ション
対象、制限時間、パワーポイント作成の要点
自己評価 他者評価"
10 第13回~15回
評価方法 基本期末試験100%で評価する
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 学習技術研究会編著:知へのステップ、くろしお出版、2020 1800円
参考文献
実験・実習・教材費