区分 基礎科目-専門学修の基礎
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
基礎科目の中の「専門学修の基礎」に位置づく。本科目は看護の学問体系を学び、将来の医療キャリア形成に必要な考えや看護専門職の具体的仕事内容の理解を目指す。また大学で学ぶ意義について考え、今後の学習への足がかりとなる基礎的科目として位置づく。
科目の目的
看護は実践の科学であり、看護を支える基盤が看護学である。看護学は哲学、社会学といった諸科学の知識を活用し、看護の哲学を中心に、「看護とはなにか」「看護の現象とは何か」を説明する学問として体系化されていることを学ぶ。そして将来の医療キャリア形成のために必要な考え方や看護職の基本的な仕事内容を理解するとともに、医療職業人として必要な接遇について基本的な態度を身につける。これらの学びを通し、自身の将来を見据えたキャリア形成について具体的な目標を描くことができる。
到達目標
1)4年間で看護を学ぶ意味と医療専門職者としてのキャリア形成に必要な考え、および看護師の基本的な仕事内容を理解し、今後の学習につなげることができる。
2)医療専門職者として必要な接遇を理解することができる。
3)キャリア形成について具体的な目標を描くことができる。

科目の概要
本科目では、将来医療専門職として成長していくための生涯プロセスの在り方を理解し、看護師、保健師、助産師になるための道筋や教育の仕組みを理解する。具体的に「看護師」「助産師」「保健師」といった看護職の看護実践活動の内容を学び、大学入学後、早い段階で看護職についてのイメージをもつことが可能となる。また、看護職として必要な接遇やマナーを理解することで、看護師に必要な基本的態度の修得につながり、今後の臨地・臨床実習の中でも意識化することが可能となる。これらをふまえ、将来の自分の姿をイメージし、自分自身のキャリア形成を描くことができる。その際にガントチャートを用いることで、問題解決思考の意味合いの修得につながる。ガントチャートは達成度も記載できるため、PDCAサイクルの行動レベルの理解と修正が可能となる。
科目のキーワード
看護師、助産師、保健師、キャリア形成、生涯プロセス 看護師に必要な基本的態度 ガントチャート
授業の展開方法
第1回目から第6回目まではオムニバス形式での講義とする。第1回目はガイダンスとして講義の進め方について説明する。看護の学問体系を学び医療専門職としての「看護師」「助産師」「保健師」の専門職として必要な知識や仕事内容について学ぶ。第7回目・第8回目は「キャリア設計」として、これまでの講義内容をふまえ、今後の学習生活を見すえガントチャートを用いてグループワークを実施する。個人でガントチャートに記載し目標を明文化した後、グループ内で発表および情報交換する。
オフィス・アワー
中島紀子:研究室716:月曜5限・火曜5限
Email:n-nakajima@uhe.ac.jp
讃井真理:研究室702:火曜日の1・2限・3限(実習中はメールで受付)E-mail:m-sanai@uhe.ac.jp
大坪かなえ:研究室717木曜日1.2限目
E-mail:k-otsubo@uhe.ac.jp
(メールはいつでも受け付けます)
羽藤典子:研究室709:木曜4・5限
E-mail:n-hato@uhe.ac.jp
(メールはいつでも受け付けます)
星田ゆかり:研究室713:月曜日から金曜日
Email:y-hoshita@uhe.ac.jp
杉本由起子:研究室715:月曜日~金曜日9~18時までで、メールで確認の上お越しください。
Email:y-sugimoto@uhe.ac.jp
篠原幸恵:研究室715:火曜5限、木曜5限
E-mail:s-shinohara@uhe.ac.jp
永江真弓:共同研究室:月曜5限、火曜5限、
E-mail:m-nagae@uhe.ac.jp
(メールはいつでも受け付けます)
村上早苗:村上早苗:研究室719:月曜3・4限、金曜1・2限
E-mail:s-murakami@uhe.ac.jp(メールはいつでも受け付けます)
渡部晃:研究室707:火曜2限
E-mail:a-watanabe@uhe.ac.jp

科目コード ERA03
学年・期 1年・前期
科目名 医療キャリアの基礎
単位数 1
授業形態 演習
必修・選択 必修
学習時間 【演習】16h
【予習・復習】29h
前提とする科目 看護学を学修するための基礎をなすものであり該当しない。
展開科目 これから学修するすべての看護学へ展開する。
関連資格 看護師、保健師
担当教員名 中島紀子・讃井真理・大坪かなえ・羽藤典子・星田ゆかり・杉本由起子・篠原幸恵・永江真弓・村上早苗・渡部晃・松山キャンパス教務課
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 看護の学問体系について 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」には、ガントチャートを用いる。
このような流れで、第1回目は、まずこれまでの日常生活の中で体験した「看護」とはどのようなものがあるか、「看護」について現時点でのイメージをグループで話し合い、それぞれのイメージを共有する。その後、看護の歴史、看護の大学教育への発展といったこれまでの看護の歴史、看護を支える諸科学、看護学を構成する主要な概念について学び、大学で看護学を学ぶ意義についての理解する力を培う。

教科書なし
①配布資料p1
②配布資料p2-3
③配布資料p3-5
④配布資料p6
コマ主題細目 ① 看護とは ② 看護の大学教育への発展 ③ 現代社会における看護の在り方 ④ 看護を構成する主要概念
細目レベル ① 看護を学ぶにあたり、これまでの日常生活の中で体験した「看護」とはどのようなものがあるか、どのような人に「看護」が行われているか、自分自身がもつ看護のイメージについてグループワークを実施し、「看護」とは何か、看護師はどのような職務を担う存在かについて考え発表する。このグループワークを通して、「看護の対象」は疾患や障害を抱えた「患者」だけではなく、さまざまな思いや考えをもち、社会の中で生活を送っている「生活者」であり、その人々の健康で充実した生活が営めるよう支援することが「看護」であることを認識することができる。また、看護の語源を、看護のイメージを広げる。「care ケア」と「cure キュア」の違いを理解する。
② 古代ギリシャでの看護活動の始まりから、ヨーロッパにおける看護活動および看護活動の低迷となった社会的背景について学ぶ。そのような看護の歴史の中で、どのように近代看護が確立されてきたのかを学ぶ。近代看護が確立されたことには、近代看護の祖と言われるフローレンス・ナイチンゲールの存在が大きい。そのため、フローレンス・ナイチンゲールの著書「看護覚え書」で述べられている看護について学ぶ。また、それ以外のナイチンゲールの功績を学び、看護が学問としてどのように確立されてきたのかについて学ぶ。看護が大学教育へと発展した経緯について、看護を取り巻く環境の変化やエビデンスに基づく看護実践から学び、理解することができる。
③ 看護を取り巻く環境のについて学び、現代社会における看護の在り方について理解する。現在、日本は超高齢社会を迎えている。「人口の高齢化、少子化」により保健医療福祉の充実が停滞する可能性が大きく、高齢化の進行、疾病構造の変化、慢性疾患の増加により、施設中心の医療から在宅医療へ移行しているといった社会的背景を学ぶ。またこれらの環境の変化により、医療は高度化、複雑化し、医療職である看護師にも更なる高度な知識や技術が求められるようになった背景を理解する。こういったニーズに応えるために、看護師には的確に判断できる能力と技術が必要であり、そのためには「科学的根拠に基づく看護」が求められていることを理解する。またEBNは看護実践における基本的考えであり理解する。
④ 看護における主要概念(メタパラダイム)には「人間」「環境」「健康」「看護」といった4つの主要概念がある。人間は看護活動の受け手であり、個人・家族・地域や特別な集団として生活している。人は生活を営む存在であり、生活には生物的な生命活動としての生活としての生理的側面、その人らしい日常生活を送るための行動様式として文化的側面、家族や社会においてどのような役割を果たしているのかという社会的背景、暮らしを立てるために必要な生計などに焦点をあてた経済的側面があるということを理解する。環境は、その人を取り巻く状況、およびその人に影響を及ぼすすべてのものであり、これらは相互作用をもち、人々の健康に大きく影響する。このように、人間は全体(Whole)としての統合された生物的・心理的・社会的存在であることを理解する。
キーワード ① 看護 ② フローレンス・ナイチンゲール ③ 看護を取り巻く環境 ④ メタパラダイム ⑤ 健康に影響するもの
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】講義内で配布した資料が講義内容のPPTをもとにした、穴埋め形式の資料となっているため復習にも活用する。講義内で書ききれなかった部分を調べたり、講義内容について理解できなかった箇所を調べて配布資料に記載する。配布資料は、講義時間に内容を記載するだけではなく、講義内で理解できなかった箇所、自分で調べた内容等を自分自身が覚えやすい記載方法を用いて、事前事後学習に自由に活用し理解を深める。
【予習】第1回目「看護の学問体系について」のコマシラバスを熟読し、何が講義されるのか事前に講義内容や全体の流れを把握しておく。看護学の基本となる科目であるため、常に看護とは何かを問い続け、積極的に学習する姿勢を形成する。

2 看護専門職者と生涯学習について 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」には、ガントチャートを用いる。
第2回は、看護専門職者として、看護とは何か、看護専門職の定義や基本的特徴について学び、看護の役割拡大についても理解する。ジェネラリストとスペシャリストの違いについても述べることができる。さらに、看護学の価値と自立性、生涯学習の重要性について理解する力を培う。

教科書なし
①配布資料p1
②配布資料p1-2
③配布資料p3
コマ主題細目 ① 看護の機能と役割 ② 専門職について ③ ジェネラリストとスペシャリスト
細目レベル ① 看護制度と看護職者の基本法は、保健師助産師看護師法(保助看法)である。保助看法は第2次世界大戦後の昭和23年(1948年)に制定され、昭和26年(1951年)に一部改正、平成13年(2001年)に社会の変化に伴う男女平等の考えから現在の名称に変更された。保助看法では、免許を得ていないものが法廷名称を使用してはいけないこととなっており、これを名称独占という。また、名称独占と並んで看護職者は一定の資格、免許を得た上で、業務につくことになっており、助産師、看護師、准看護師はそれぞれの職種ごとに業務独占が規定されていることを理解する。また、国際看護師協会(ICN)の看護と看護師の定義について学び理解し、看護師独自の機能とは何か考えることができる。さらに、看護職者が行っている看護業務にはどのようなものがあるか、述べることができる。
② 臨床看護における看護の開発と役割拡大のために、アメリカでは大学院で臨床看護の専門分野を深く追求するコースが1950年代から開始されている。それとともに継続教育としても臨床看護の専門分野において熟練看護師の養成が古くから実施されていた。それらは1960年代以降臨床看護の専門分野におけるエキスパートナースとしてクリニカルナーススペシャリスト(clinical nurse specialist)とよばれ、上級の看護実践者として活動するようになった。またプライマリーケア分野への教育を受け役割拡大した看護師は、ナースプラクティショナー(nurse practitioner)として活躍するようになった。このような状況の中、日本では平成6年(1994年)専門看護師資格認定制度を発足させた。また並行して認定看護師制度も発足させた。このような専門職の歴史や背景、看護職のライセンスや資格取得の流れを学び、専門職の定義や基本的特徴を理解することができる。
③ ジェネラリストとは、領域に関わらず24時間ケアを管理士、患者に真摯に向き合い、最適な看護を志向する実践者のことである。日本看護協会は、ジェネラリストを「経験と継続教育によって習得した暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力が発揮できるもの」と定義している。日本看護協会がスペシャリストとして定めている専門看護師は、がん看護・精神看護・小児看護・東燃看護・母性看護などと特定の専門分野が分かれている。特定の専門分野の知識やスキルを深めた看護師として認知度が高い。スペシャリストとジェネラリストの違いを理解し、生涯学習の必要性を理解して今後のキャリア形成に役立てる。
キーワード ① 専門職  ② キャリア ③ ジェネラリスト ④ スペシャリスト ⑤ 生涯学習
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】講義内で配布した資料が講義内容のPPTをもとにした、穴埋め形式の資料となっているため復習にも活用する。講義内で書ききれなかった部分を調べたり、講義内容について理解できなかった箇所を調べて配布資料に記載する。配布資料は、講義時間に内容を記載するだけではなく、講義内で理解できなかった箇所、自分で調べた内容等を自分自身が覚えやすい記載方法を用いて、事前事後学習に自由に活用し理解を深める。
【予習】第2回目「看護専門職者と生涯学習」のコマシラバスを熟読し、何が講義されるのか事前に講義内容や全体の流れを把握しておく。看護学の基本となる科目であるため、常に看護とは何かを問い続け、積極的に学習する姿勢を形成する。

3 看護師の仕事とは 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
第3回は、看護師の具体的な仕事内容や看護師が活躍する場について知り、専門職者として看護師に期待されている役割について考察する。「人を看る」という看護師独自の視点について知り、「看る」ために必要とされる知識とはなにか考察する。専門職者である看護師に求められる基本的態度について考察する。

教科書なし
①配布資料p.1
② 配布資料p.1〜2
③配布資料p.2
コマ主題細目 ① 看護師の資格と保健師助産師看護師法 ② 看護師の仕事内容と活動する場 ③ 特定看護師について
細目レベル ① 「看護師」とは、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者と定義される国家資格である。看護師は様々な人々を対象とするため、幅広い知識と技術をもとめられる専門職である。保健師助産師看護師法の目的は,保健師.助産師,看護師が知識・技術等を使いこなす専門職として必要な能力を向上させること(脂質の向上)で医療と公衆衛生を普及し向上させていくことである(第1条).この目的は制定時から変わっていない.資質の向上については,もともと保健師,助産師,看護師それぞれの免許の要件を規定し,それに基づいて基礎教育を整えるとされていたが,新人看護師の臨床研修制度や,特定行為の研修制度など,職についてからの現任教育についても明記されるようになり,その内容は変化している.その上で,専門職となるための看護師国家試験とはどのようなものであるか、看護師国家試験出題基準を参考に、これから大学で学ぶ学習の意味について検討する。
② 看護師の仕事とは、傷病者や妊産婦の療養上の世話、診療の補助があり、対象となる人々の年齢も異なる。病状にも違いがあり、人々の「発達段階」や「健康状態」も様々である。このような人々がより健康であるよう、看護師の職務上の役割がある。看護師の業務は,「傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話」と「診療の補助」である(5条).療養上の世話については,医師の指示を必要としないと解釈されているが,療養上の世話を行う場合にも,状況に応じて医学的な知識に基づく判断が必要となる場合がある.このため,患者に対するケアの向上という観点にたてば,看護業務における療養上の世話と診療上の補助とを明確に区別しようとするよりも,医療現場で療養上の世話を行う際に,医師の意見を求めるかどうかについて適切に判断できる看護師等の能力,専門性を養っていくことが重要である.看護師の活動する場には、病院だけでなく様々な場がある。日本は今後もさらに高齢化が進むため、これからの医療を支えるためには看護師は多様な場でさらに役割を発揮することが期待されている。このような多様な場で活躍するための、看護の専門分野について学ぶ.役割を遂行するための看護技術はどんなものがあるか考察する。
③ 2025年に向けて,さらなる在宅医療等の推進を図っていくためには,個々の看護師の熟練した能力に頼るだけでは十分でなく,医師または歯科医師の判断を待たずに,手順書により一定の診療の補助(例えば脱水時の点滴,脱水程度の判断と輸液による補正等を行う)を行う看護師を養成し,確保していく必要がある.「特定行為にかかる看護師の研修制度(特定行為研修制度)は,これを実現するために行為を特定し,手順書によりそれを実施する場合の研修制度を新たに設け,内容を標準化することにより,今後の在宅医療等を支えていく看護師を計画的に養成していくことを目的としている.この制度は手順書を用いて特定行為を実施するためのものであり,従来通り医師の具体的な指示の下で同じ行為を行うことは研修を受けなくともできる.
特定行為をは,診療の補助として行われる医行為であって,看護師が手順書により行う場合には,実践的な理解力,思考力,判断力並びに高度かつ専門的な知識,技能が特に必要とされるものとして,厚生労働省令で定められており(37条の2第2項1号),38の特定行為が21の特定行為区分に分類され,特定行為研修は区分ごとに行われるのが原則である.このしくみについて概要を学ぶ.

キーワード ① 看護師国家試験 ② 保健師助産師看護師法 ③ 療養上の世話 ④ 診療上の世話 ⑤ 特定看護師
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習として,第3回目の講義までに日本看護協会のホームページより,看護師の仕事とはどのようなものか確認して,自分なりに理解しておく.看護の仕事に関しては,「キラリ看護の仕事」の動画を3〜5程度選んで視聴し,あらゆる看護師の看護活動の実際を確認しておくこと.保健師助産師看護師法第5条全文を予習復習し,この法律における看護師の定義を理解できるよう,ノートにまとめて自分なりに理解しておくこと.看護師国家資格における名称独占と業務独占の内容について理解し,その性質について説明できるようにしておくこと.看護師の業務である「診療の補助」と「療養上の世話」に関する法的な意味について,復習としてノートにまとめておくこと.
4 助産師の仕事とは 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
第4回は、助産師の仕事の保健師助産師看護師法に定められる法的定義を確認する。また、助産師の歴史を踏まえ、現代の助産師の具体的な仕事内容と担うべき責任について学ぶ。さらに、病院、助産院、地域など様々な場所で働く助産師の実践活動について学び、助産師の仕事について理解を深める。また、大学卒業後に助産師資格を取得する方法について理解し、将来のキャリアの選択肢の一つとして考える機会とする。

教科書なし
①コマ用オリジナル配布資料
・パワーポイントNo.4~21
②コマ用オリジナル配布資料
・パワーポイントNo.22〜23
③コマ用オリジナル配布資料
・パワーポイントNo.24~29
④コマ用オリジナル配布資料
・パワーポイントNo.30~33
コマ主題細目 ① 助産師とは ② 助産師の仕事内容 ③ 助産師の活躍の場 ④ 助産師の資格取得方法
細目レベル ① 保健師助産師看護師法における助産師の位置づけとして、第3条に[「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産または妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。]と定義されている。第4条に述べられる「看護師」の定義[「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくは、じょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする]と比較しながら、その内容について学び、理解する。また、第3条の文言にある「助産」とは何か、保健師助産師看護師法第30条、第42条の業務独占、名称独占についても併せて理解する。「助産師」の法的定義を踏まえ、国際助産師連盟(ICM)による定義や日本助産師会の「助産師の声明」による定義を学び、助産師がケアを行う対象は母子だけでなくその家族も含まれ、女性の生涯に関わること、活動する場は多岐にわたることを理解する。また、主に日本において現在の助産師の仕事をどのような立場の者が担ってきたか、次第に職業として確立した歴史を知り、時代背景とともに変遷した助産師の役割とその重要性について理解する。
② 助産師の仕事は、安全・安心な分娩(お産)を迎えるためのケアや分娩介助などの「助産」だけでなく、妊婦や出産を終えたじょく婦や新生児の保健指導を行うことも大切な役割である。助産師は、妊娠・出産・産後の女性や新生児(赤ちゃん)の健康管理や、健康に関する教育・相談を行う専門家として、主に病院や診療所で働いている。また、助産師は、女性とその家族の一生に対して、「全ての個人またはカップルが、自分たちの子どもの数、お産をする間隔や時期を自由にかつ責任をもって決定することができ、そうするために必要な情報と方法を手に入れることができる権利(リプロダクティブ・ヘルス・ライツ)」に関する支援を行っている。具体的には、小・中学生や高校生の生徒子や保護者向けに思春期保健教育やいのちの大切さを伝える授業を行う活動、若者へのプレコンセプションケア、更年期の健康相談などである。
③ 現在の助産師は、その多くが病院や診療所で働いており、その他少数が助産院(助産所)、保健所、都道府県・市町村、教育機関などで働いている。周産期医療を取り巻く環境と課題も含め、現状について理解する。現在の周産期医療を取り巻く現状として、産科医師不足や分娩施設の減少、産科の混合病棟化や産科病棟の休止・閉鎖、ハイリスク妊産褥婦の増加など厳しい状況にあり、安全・安心な出産環境の確保のためにも助産師の力が求められている。現代の出生場所として病院、診療所がほぼ同じ割合の出生数であるのにもかかわらず、就業助産師数は病院が圧倒的に多く、診療所には助産師が少ない。また、地域による偏在があり、分娩取り扱い施設であるにもかかわらず助産師が就業していない施設がある。産科医療や社会情勢の変化による助産師の就業場所の変遷を踏まえ、現在の助産師の就業場所とそれぞれの場所で求められる役割について理解する。
④ 助産師国家試験受験資格を得るためには、看護師国家試験受験資格取得後、保健師助産師看護師法によって、1年以上必要な学科を修めることが必要と定められている。助産師になるための教育機関は全国に約200校あり、様々な教育課程がある。2年間で学ぶ大学院、1年間で学ぶ専攻科、大学別科、専修学校などがある。助産師になるための教育課程では、主に妊娠・分娩・産後のケアについて学ぶ。授業内容は、助産学、医学、社会学、心理学などがあり、病院や診療所、助産院での実習では、妊娠期からの分娩準備教育や実際に出産の介助、分娩後の母子の健康管理や保健指導を行い、助産師としての高い専門性を身につけるための学びを得る。助産師学生は、「助産学実習」を履修する中で、10回程度の分娩を介助することが、法律で決められている。助産師学生は、女性が安全に、そして安心して出産し、子育てができるよう、助産師と一緒に援助を行う。これらの学習を修めた学生が、助産師の国家試験に合格すると、厚生労働大臣より免許を与えられる。
キーワード ① 助産師 ② 保健師助産師看護師法 ③ リプロダクティブ・ヘルス・ライツ ④ 助産師の就業場所 ⑤ 助産師国家試験受験資格
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習課題:助産師資格を目指すうえで必要となる看護師の仕事について、保健師助産師看護師法での定義を十分に理解しておく。また、身近にいる出産経験者に、助産師との関わりを聞いたり、インターネットで助産師について調べ、自分なりに助産師についてイメージしておく。
復習課題:この授業で学んだ助産師の保健師助産師看護師法による法的定義、「「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産または妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。」をおさえておく。助産師の仕事内容や活躍の場について復習し、興味があれば将来のキャリアの選択肢の一つとして検討する。助産師国家試験受験資格を得るための教育課程については、「公益社団法人全国助産師教育協議会」のHP http://www.zenjomid.org/を参照するとよい。

5 保健師の仕事とは 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
第5回目は、「保健師の仕事」として、まずは公衆衛生看護となにかを理解する。また保健師の活動にはどのようなものがあるのか、公衆衛生看護の目標はどのようなものかを理解する。さらに、保健師が活動する場所はどのような場所か、「行政保健師」「産業保健師」「学校保健師」「病院保健師」の役割の違いについても理解する。

教科書なし
①コマ用オリジナル配布資料
 (パワーポイント資料)
 No.1~12
②コマ用オリジナル配布資料
 (パワーポイント資料)
 No.13〜30
③コマ用オリジナル配布資料
 (パワーポイント資料)
 No.31~35
コマ主題細目 ① 公衆衛生看護とは ② 公衆衛生看護の目標 ③ 保健師の仕事
細目レベル ① 公衆衛生看護は、社会的公正を活動の規範において、社会がどのように変化しても、そ の時、その場、そこにいる人々の健康事象を、根拠に基づいて明確化あるいは予測し、公衆衛生の向上をめざし、あらゆる人と環境に果敢に働きかける活動である。公衆衛生看護職は、めざす社会の達成に向けて、常に責任感と倫理観、そして先見性を持って活動展開に臨む必要がある。日本公衆衛生看護学会は、将来の保健医療福祉に寄与する公衆衛生看護の目標と役割として、全ての人が健康に暮らせる社会を目指して~100%予防へ~ というスローガンを掲げている。これらをふまえ、公衆衛生看護とはなにかについて理解する。
② 日本公衆衛生看護学会は、これからの社会は、人口構造の変化、高度情報化社会、人工知能やロボットの開発、グローバル化の進展などによって、目まぐるしく変化する。20年後は、人類が未だ経験したことのない健康課題に絶えず向き合わざるを得ない時代になると述べている。将来の保健医療福祉を見据え、公衆衛生看護の目標を所属するコミュニティで生涯を通じて1人ひとりが健康づくりに貢献できるようにすることである。また、社会的孤立者をゼロにする。地域の保健医療福祉を発展させる。世界の公衆衛生看護に寄与するとしている。これらを踏まえた保健師の活動について理解できる。
③ 「保健師助産師看護師法」によると、保健師は「保健指導に従事することを業とする者」とされている。健康診断後に相談をうけたり、生活指導をするのが保健師である。
保健師は個人の健康相談にのったり、生活改善のためのアドバイスやサポートをしたりするほか、「企業の従業員」や「地域住民」といったコミュニティ全体の健康を推進していくという働きも担っている。少子高齢化やメンタルヘルス問題、メタボリックシンドロームなど、昨今の日本社会が抱える健康上の問題は数多くある。これらの問題に取り組み、人々がより健康的な生活を送れるように尽力するのが保健師の仕事である。保健師には「行政保健師」「産業保健師」「学校保健師」「病院保健師」といって働く場所によって違いがあることを理解する。

キーワード ① WHO ② 健康の定義 ③ 公衆衛生と看護 ④ 地域診断と展開 ⑤ 健康維持
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 【復習】講義内で配布した資料をもとに、講義内容について理解できなかった箇所を調べて配布資料に記載する。配布資料は、講義時間に使用するだけではなく、講義内で理解できなかった箇所、自分で調べた内容等を自分自身が覚えやすい記載方法を用いて、事前事後学習に自由に活用し理解を深める。分からないところをそのままにせず、自分で積極的に学習することが必要である。
【予習】第5回目「保健師の仕事」のコマシラバスを熟読し、何が講義されるのか事前に講義内容や全体の流れを把握しておく。また、この1年間は新型コロナウイルス感染症(COVIT-19)の対策で保健所および保健師がマスコミでも取り上げられることが多かった。そのような報道を含めた情報の中から、保健師の仕事とはどのようなものか、自分なりに考えてくる。この科目は看護学の基本となる科目であるため、常に看護とは何かを問い続け、積極的に学習する姿勢を形成する。

6 看護師に必要なマナー(羽藤典子) 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
将来、医療職を目指す者にとって、接遇応対能力は、患者や利用者の満足を得るための大切な重要要素である。さらに、患者やご家族との良好な関係を築くことにより、トラブルや苦情の多くを未然に防ぐこともできる。医療・福祉サービス向上の視点、さらにはリスク管理の視点からも、スタッフの接遇技術の向上は医療・福祉施設では必須課題であるといえる。
本コマ(第6回)は、看護職としてよい医療サービスを提供できるツールとしての「接遇」についての基本的知識を理解するとともに、相手の満足につながる接遇ができるよう実践を通して学ぶものである。

教科書なし
⓵配布資料P1~4
②配布資料P5~6
③配布資料P6~7
参考書:「すぐ使える看護・介護職員用接遇テキスト」高橋啓子
参考書:「ナースのためのマナー&接遇術 看護のこころとセンスを磨く」
関根健夫・杉山真知子
コマ主題細目 ① 医療現場における接遇の目的と基礎的知識 ② 接遇者としてのマナー(表情・挨拶・身だしなみの意味) ③ 効果的な聴き方・話し方
細目レベル ① 「なぜ医療職における接遇が必要なのか?」について、グループワークで考え発表する。それらの考えを踏まえ、患者がどうしたいのか、どうしてほしいのかを言えることが重要であり、患者が気楽に話せるような安心感を抱いていただくために「接遇」が必要であることを押さえる。「接遇」とは「接して遇する」ことであり、「もてなし、接待、あしらい」のことである。相手は、自分がどのように扱われているかを、接する側の言葉や態度、表情、動作から判断するため、「あなたは私にとって、とても大切な方です」ということを、言葉や態度のすべてに表す接し方が、良い接遇となることを理解する。さらに、相手に対する心遣いの低⇨高の順に、「モラル」、「マナー」、「サービス」、「ホスピタリティ≒接遇」、「おもてなし」について、階層ごとに言葉の意味を説明し理解を深める。一般的に遭遇する場面を提示し、「この場面でのマナーとはどういったことを表すか?」について、グループワークを通して考え発表することで理解を促していく。医療職に求められるホスピタリティ・接遇とは、「思いやりの心をもってお世話をすること。つまり接遇とは、思いやりの心をこめて相手に接すること。」までを押さえる。また、良い接遇には、単なる思いやりやさしさだけでなく、相手が求めているものを医療の専門職者として確実に提供し、受け手が受けた医療や援助に対して「満足する・安心すること」が最も重要な接遇の評価であることを理解する。
② 言葉以外の表情や態度は、相手とのコミュニケーションをとっていくうえでとても大きな役割を果たしている。コミュニケーションの約70%が非言語的表現であるといわれ、いわゆる目から入ってくるもの(表情や態度)であることを理解する。医療職にとって、身だしなみを守る理由を考える上で、ディズニーランドで勤めるキャストを例に提示し、第一印象の重要性を理解する。講義では実践を含むため、学生同士の交流が少ない時期、お互いの関係性が成り立っていない時期であることを踏まえ、先にグループ内でのアイスブレイクを実施し気分転換を図る。その上で、笑顔のポイントを説明し、実際に笑顔の練習(20秒間)をペアワークで実施する。また、安心感を与えられるあいさつをする為に、どのようにすれば良いかについて、グループワークを実施し、発表する。このグループワークを通して、どのような気持ちで相手に挨拶するか、相手に気持ちを向けることで「手段」がみえてくることを理解する。
③ 傾聴とは「気持ちを集中して話を熱心に聞くこと」であり、とくに、「積極的傾聴(Active Listening)」は、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱されたものであり、「聴き手が相手の話を聴くときに、相手の立場になって相手の気持ちに共感しながら聴くこと」を指す。ここでは、ペアワークを通し、普段の自分が、いかに人の話を聴いていないかに気付くことで、「自分が話したい」という湧き上がってくる感情を抑え、相手の言動を100%受け入れること(傾聴)の意味を理解する。また、最後に、グループ内で「伝えるワーク」を実施する。そのフィードバックとして、個々の話し方について、「良かった点、」「改善点」の2点についてそれぞれグループ内メンバーで本人に伝えることを通し、「自分の心の在り方」や相手に対する畏敬の念をもって聴くという姿勢の重要性を理解する。
キーワード ① 接遇 ② ホスピタリティ・おもてなし ③ 身だしなみ ④ 挨拶・笑顔 ⑤ 傾聴
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習として、第6回目「看護師に必要な接遇マナー」のコマシラバスを熟読し、講義の内容やグループワークする内容について、全体の流れを理解しておくこと。接遇マナーは、医療職者にかかわらず、社会人として生きていくためには、できて当然であるため、積極的に学習する姿勢を期待する。ワークに必要なため、手鏡を持参すること。
復習として、講義内で配布した資料内容を確認し、講義内容について理解できなかった部分やさらに知りたい内容については、自身で調べて配布資料に追記する。講義中に紹介した「ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33」「ディズニーランドが教えてくれたみんなが笑顔で働ける習慣」については、貸出可能のため、積極的に活用し事後学習してください。

7 キャリア設計① 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
第7回は、第6回までに学んできた看護職の活動内容等から、自己の目指す看護師・保健師像をより具体的にイメージする。さらに学生は、他学生が目指す看護師・保健師像を自分たちのコミュニケーション力を駆使して、互いに理解しあう。漠然としたイメージをより鮮明にイメージさせながら、自己のビジョンと具体的な目標を明文化する。目標に向かうための詳細な計画を可視化するためにガントチャートを作成する。自己が資格取得までの4年間をどのように過ごすのか、そして卒業後の将来についても考えることで、自己の看護に対するビジョンを明確に表現する。この明確にする省察の過程では、同期生同士の多様性を理解・受容するとともに、そのことを表現(言葉と行動で示す)できる能力を発揮することが重要である。そのことが、今後の看護的コミュニケーションの意義と技術の修得の始まりであることを理解する。

①②履修の手引き・シラバス
③配布資料(ガントチャート・履修計画表・カリキュラム表)
コマ主題細目 ① 互いの看護師・保健師像 ② コミュニケーション力と他者理解力 ③ 自己の成長・キャリアの目標と将来のビジョン
細目レベル ① 学生が抱く看護師や保健師へのイメージは自己の看護実践に影響する。これから看護職を目指す学生が抱く看護職の漠然としたイメージや目標を、より具体的に表現する場の設定は、これからの看護を学ぶ姿勢に影響する。その際、自己のイメージを口頭で他者に伝え、他者からの質疑によって、自己のイメージをより鮮明にさせていくことが可能となる。そのため、まずは一人ひとりの目指す看護師・保健師像を自己開示する。他者の自己開示を理解するために様々な視点からイメージをより具体的に理解するための質疑応答を行う。この質疑応答、つまり理解しあうための過程は、自己のイメージを鮮明にする。そして、他者が自分の考えや目指す看護師・保健師像を代弁してもらう経験は、客観的に自己の看護観を見つめることとなり、自己の看護師・保健師像を明文化することにつながる。
② 看護師・保健師像についてのイメージを、学生が他者を理解するために話す・訊くというコミュニケーション力を駆使して、理解しようと努力しあうことは、より具体的に互いの看護師・保健師像・イメージを明確にする。この過程は、自己を表現し、さらに他者からの質疑に答えることによって、より自己のイメージと対峙することになる。他方、この過程は、他者に自分の思いを伝え、自分の意思を相手に理解してもらうための様々な視点と方法で自己表現への努力をすることになる。そして、自分と違った意見を持つ人を感覚的に理解する機会になる。こうした他者と自己の違いの認識は、今後、人と関わる職業である看護を学ぶ上では、重要な素養である。人を如何に理解し、自己を如何に表現するか、SNS世代の学生がより明確に他者の思いを理解するためには、生のコミュニケーションで、自分から情報を得ていく経験が必要である。今回の演習は、今後のコミュニケーションスキル・人間理解に向けたスタートラインである。
③ 学生は、互いの看護師・保健師像を明確にし、他者をより理解するための意図的なコミュニケーションによって、他者を理解することを重要視する看護職業人としてのスタートラインに立つ。ある程度の将来のイメージが持てたところで、長期のゴールと短期のゴールを明文化する。長期の目標は、自分が看護師・保健師になって以降5年から10年程度を目途にたてる。その目標を目指してこの4年間、また、この1年間の目標をたてる。これらの短期の目標は日々の積み重ねによって達成されることを意識する。そのこととともに、学生には夢やビジョンをもって日々の学生生活をおくってもらいたい。目標設定の一環として、より具体的な行動スケジュールを見える化するために、次回までにガントチャートを作成してくることを課題とする。そのため、ガントチャートの記載方法を説明する。
なお、同年代とはいえ、看護に対する、あるいは職業に対する意識には、多様な考え方や思いを持っていることが予想される。学生には、自己の思いを大切にすると同じように、他者の思いも大切にするディスカッションであることを求める。それは、異世代と関わることの多い看護職の看護の対象への態度と姿勢につながる。

キーワード ① 理想の看護師・保健師像 ② コミュニケーション ③ 自己開示 ④ 他者理解・受容 ⑤ 目標とビジョン
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時の予習:これまでの6回の授業で学んだ看護師・保健師・養護教諭などの役割や機能、様々な資格や認定制度など振り返ってから授業を受ける。授業以外の看護に関連する情報(歴史やニュースなどでの可、資格や認定についてでも可)を調べて出席する。そのことをディスカッションで発言できるようにして出席する。それらを踏まえて自分が目指す、あるいは目標とする看護師・保健師像を表現できるようにして出席する。
復習と次回までの予習:第8回目までにガントチャートを作成してくることを課題とする。ガントチャートは看護師資格取得など、具体的な目標に対する詳細な行動計画を示す。現在から看護師国家試験取得後、さらに看護師免許取得後5~10年までの計画を立てるように構成した表を用いる。これをもとに次回はグループワークを行い、さらに修正した後に次時内で提出する。そのため、ガントチャートは、一人3分以内で発表できるように準備する。

8 キャリア設計② 科目の中での位置付け 本科目は看護職の基本的な活動内容を学び、大学で看護学を学ぶことの意義を理解し、将来のキャリア形成につなげていけるよう展開する。第1回は「看護の学問体系について」として、看護の歴史から看護の大学教育化までを学ぶ。第2回は「看護専門職者と生涯学習について」として、看護の専門職の定義や基本的特徴を学ぶ。第3回は「看護師の仕事とは」、第4回は「助産師の仕事とは」、第5回は「保健師の仕事とは」として、看護専門職それぞれの活動内容を学ぶ。第6回は「看護師に必要なマナー」として、看護職に必要な基本的マナーについて学ぶ。第7回および第8回は「キャリア設計」といった流れで展開する。「キャリア設計」にはガントチャートを用いる。
第8回は、看護職を学ぶ者としての将来の職業ビジョンを描く。7回目は自己の目指す看護師・保健師像をより具体的にイメージできるように学び、考え、伝え、省察してきた。今回は、自分のビジョンと目標を、より具体的な目標に振り分け、どのように達成する必要があるのかの認識を強化し、またどのようなスケジュールで、この4年間を計画的に過ごすのかを、より的確に見える形にしていく。つまりガントチャートを完成させる。7回目・8回目で作成するガントチャートは自己の将来像に近づけるためのキャリア設計における出発点となる。なお、これらの過程では、同期生同士の多様性を理解・受容し、そのことを表現する能力を発揮することが求められる。このことは、今後の看護的コミュニケーション技術習得の始まりであることを理解する。

①②③教科書なし、第7回目で配布し、課題で記入済みのガントチャートと履修計画表
コマ主題細目 ① 明確なビジョン ② 詳細な計画を立てる ③ 目標達成
細目レベル ① 学生は、ある程度の将来のイメージを持ち、資格取得後に至る長期のゴールと、大学生活を中心とした短期のゴールを明文化した。そして、ゴールに到達するための計画を、ガントチャートで明確にすることを課題としてきた。まずは、その中の、互いの目標と夢を開示しながら、他者を理解し、他者へ理解してもらうコミュニケーションを行う。自分がなぜ看護の道に進むのかを学生自身が、より深く学び、自分自身がどうなることが目標なのか、または、自分はどのような社会を目指そうとしているのかについて、互いに質問しあい、資格取得以外の看護学を学ぶものとしてのビジョンを描けるようにする。さらに、学生には夢やビジョンをもって、あるいは持てるように日々の学生生活をおくってもらいたい。
② 各自のビジョンがある程度明確化したのち、さらに細かな目標設定を行ってもらう。全員の目標はおそらく看護師の資格取得と思われるので、資格取得に関するキャリアプランを例にとってプランを考える。設定する内容は、「こうあったらよい、こうあってほしい」のWillレベルの内容、そのために「こうしなければならない、こうすべき」のMustレベルの内容で、開始日と終了予定日を入力する。資格取得に向けて、これからどのように大学生生活を送るのか、またそれはいつまでに到達するのかの予定を確認する。こうした学習計画が立ったところで、以後、半期ごとに目標達成率を各自で記入するように説明する。その際、メンター・ゼミへの提出と報告を行うなど、目標に到達するための行動を主体的に行うことが、資格取得・学位取得という自己の目標達成につながることを理解する。
③ ガントチャートでは、プラン開始時(終了予定日)、終了時、達成度の記載を行う。これは、自分の目標達成のために、今まで、何をどのように学んできたのかを振り返るとともに、これから何をどのように学んでいくのかを明確に認識すること、それに向かう行動の動機づけとなる。また、学生と教員間のコミュニケーション・情報共有のためのツールとしても活用可能である。目標などは半期ごとの振り返りで修正し、現状を理解し、目指す方向性を学生自身だけでなく、教員も理解することができ、自己のキャリアを具体的に支援されることにつながる。自分なりの目標設定を現実化し、視覚的に目標の到達度評価をするとともに、目標の修正と追加を繰り返して最終の目標を達成するよう努力する。それらの過程で重要視したいことは、学生個々のビジョンと自己実現性である。
キーワード ① ビジョン ② キャリア設計 ③ ガントチャート ④ 目標設定 ⑤ 目標達成
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本時の予習:各自看護職業人としての将来イメージが持てたところで、第8回目にはガントチャートを作成してくることを課題とする。ガントチャートは看護師資格取得など、具体的な目標に対する詳細な計画を示す。現在から看護師国家試験取得後、5~10年までのキャリアプランを立てるよう構成した表を用いる。その際、初学者が思い描く医療や看護へのビジョンを大切にする。一方で、この半期ごとで科目を確実に修得し、卒業単位を満たす必要がある。さらに、各強化コースを選択した場合は必要な科目の履修が必要となる。そのため、教育要項の履修モデルを参考に、必修・選択必修の科目を確認し、ガントチャートに記載する。
今後の復習:本科目終了後は、本時に使用したガントチャーで、今後、半年ごとに評価・修正していく。また、メンター、ゼミ担当教員への報告と相談を行いながら、目標を達成させていく。そのため、目標を達成すべく、日々、学習することが本時、本科目の復習となる。

履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
現代社会における看護の在り方
看護の機能
看護を取り巻く環境の変化やそれに伴い、社会から必要とされる看護とはどのようなものか理解することができる。また看護学におけるメタパラダイムとは何か理解し、説明することができる。さらに、看護の定義や看護の目的、看護の機能を理解でき、看護の対象は社会の中で生活している「生活者」であり、その人々の健康で充実した生活が営めるように支援することが「看護」であることを理解できる。「care ケア」と「cure キュア」の違いも説明できる。ジェネラリストとスペシャリストの違いが分かり、生涯学習の必要性を理解することができる。 EBN、メタパラダイム、看護の定義、対象の理解、ジェネラリスト、スペシャリスト 20 第1回、第2回
看護師の特徴 保健師助産師看護師法における法的位置づけを理解することができ,診療の補助と療養上の世話とはどのような内容であるか,その違いについて説明することができる.看護師国家資格としての名称独占と業務独占の定義を理解することができる.看護師の職能団体である日本看護教会の役割について理解できる.看護師の役割や役割遂行のための看護技術、さらに看護師が活躍する場とはどのようなところがあるのか理解できる。看護師における特定行為について知り,特定看護師の役割を説明することができる. 保健師助産師看護師法 名称独占,業務独占,特定看護師 診療の補助,療養上の世話 20 第3回
助産師の特徴 近年の少子化・高齢化社会において、母性の対象を女性の生涯にわたる健康支援、そしてその女性に関わるパートナー、家族、地域社会への支援に関連することを理解する。そこで、看護専門職としての助産師の具体的な仕事内容や保健師助産師看護師法における法的な位置づけ、専門職としての助産師の特徴を理解することができる。助産師国家試験受験資格を得るには、看護師国家試験受験資格取得後、保健師助産師看護師法によって1年以上必要な学科を修める必要があることを説明できる。 保健師助産師看護師法、リプロダクティブヘルス、プレコンセプションケア、更年期、助産師国家試験受験資格 20 第4回
保健師の特徴 公衆衛生看護とは何か理解することができる。また、WHOが定義する健康の定義について説明することができる。将来の社会の変化に伴う保健医療福祉を見据え、看護専門職としての保健師の具体的な仕事内容を理解することができる。さらに、保健師が活動する公衆衛生の中での看護活動を理解し、説明することができる。保健師助産師看護師法における保健師の法的位置づけ、特徴を理解することができ、公衆衛生の中でも、さらに地域で働く保健師の現状について理解することができる。 保健師助産師看護師法、公衆衛生看護、健康の定義、行政保健師、産業保健師 20 第5回
マナー 「接遇・マナー」の意味および医療職者にとって、なぜ接遇を学ぶことが必要であるのかについて、自分の言葉で説明できるようにしておくこと。また、接遇者として「身だしなみを守る意味」や「患者様に安心感を与えられるあいさつの在り方」とはどのようなものか、ということについて説明することができる。さらに、「傾聴」とは何か、「積極的傾聴」との意味の違いを理解したうえで、「自分の心の在り方」や相手に対する畏敬の念をもって聴くという姿勢の重要性を自分の言葉で説明することができる。 接遇、ホスピタリティ、身だしなみ、挨拶、傾聴 20 第6回
評価方法 期末試験(100%)によって評価する
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 なし
参考文献 茂野香おる著『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 看護学概論 基礎看護学①』、医学書院、2018、2,640円
実験・実習・教材費 なし