区分 専門基礎科目-人体の構造と機能
ディプロマ・ポリシーとの関係
実践能力 倫理観 専門性探求
地域社会貢献 グローバル性
カリキュラム・ポリシーとの関係
豊かな人間性 広い視野 知識・技術
判断力 探求心
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
看護の対象となる患者さんの病気を理解するための基礎知識を学ぶ
科目の目的
生体を構成する各臓器について、その構造とはたらきに関する基礎的な知識を習得する。臓器の正常の構造と機能を正しく理解することにより、機能障害や疾病と関連づけて、臨床で必要とされる基本的な知識を身につける。国家試験で要求される水準の知識を、1年生から確実に学習する。この科目では、解剖生理学のうち、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。看護学とは病的状態のヒトとの関わりかたを学ぶ学問であり、まずは臓器の正常の構造と機能を十分に理解してこそどこが病的なのかを知ることが出来るので、この科目はすべての基礎となる内容を含んでいて極めて重要である。
到達目標
人体を構成する各々の臓器の構造とはたらきを説明できる。各臓器の代表的な疾病と関連づけて、臓器の正常なはたらきと機能不全の状態との違いを理解する。人体の解剖と生理に関する看護師国家試験問題レベルの基本的な知識を身につける。具体的項目については、履修判定指標を参照。
科目の概要
内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)について、各々の構造と機能について学習する。ここでは、同じ働きを持つ人体の各部分をまとめて機能別に学ぶ系統解剖学の考え方から、それぞれの臓器について、構造(解剖学)と機能(生理学)を同時に並行して学習する。それぞれの項目に関連する臨床的に頻度の高い代表的な疾病を例示し、各々の病態、発病のしくみ、治療法と関連づけながら、臓器の正常な構造・はたらきと機能不全状態(病気)のちがいを理解する。科目担当教員は、京都大学医学部附属病院及び愛媛大学医学部附属病院で医学教育、外科医として手術・術後管理を担当した。
科目のキーワード
ホルモン、受容体(レセプター)、卵子、精子、受精、生体防御、抗体、リンパ球、骨格、関節、筋、中枢神経、末梢神経、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、内臓感覚
授業の展開方法
解剖生理学は人体の構造と機能を学ぶ学問であるが、構造については、教科書の図に示された体のさまざまな部位の名称を新たに覚える必要がある。たとえば「おしり→臀部」のように日常では使用しない医学用語、胸鎖乳突筋のようにどこにあるのかわからない筋肉の名前などを正しく漢字で看護記録に記載できるようにならなければならない。また機能については、様々な臓器のはたらきが模式的に教科書の図表に説明されている。そこで、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の本文の記述を忠実にたどりながら、掲載されている図表の解説をすすめる。また必要に応じて理解を深めるための参考資料を配付する。また講義の理解度を自己点検するため「manaba」を用いた小テストを実施する。
オフィス・アワー
研究室704:火曜2限
E-mail:k-honda@uhe.ac.jp

科目コード ERD02
学年・期 1年・後期
科目名 解剖生理学Ⅱ
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 必修
学習時間 【講義】60h
【予習・復習】30h
前提とする科目 高校の生物
展開科目 病理学、疾病・治療論Ⅰ、疾病・治療論Ⅱ、疾病・治療論Ⅲ
関連資格 看護師資格 保健師資格
担当教員名 本田和男・松山キャンパス教務課
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 ホルモンとフィードバック 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化)について学習する。このコマでは、ホルモンの概念とその変遷、フィードバック機構ついて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」218頁~223頁
コマ主題細目 ① 古典的概念と現在の概念 ② フィードバック機序 ③ ホルモンの化学的性質と作用機序
細目レベル ① 内分泌とは特定の導管を持たず,ホルモンという情報伝達物質を調節血液中に分泌する形式をいう。内分泌器官から分泌されたホルモンは、標的細胞に作用して体内の種々の生理状態を調節制御する。ホルモンが内分泌器官から血流を介して離れた臓器に運ばれ、このホルモンを受け取ることが出来る装置(受容体)を持った標的細胞だけに作用するものが古典的概念である。現在では、神経細胞から分泌されるもの(神経内分泌系:視床下部のソマトスタチン)、血液中に分泌せず周囲の細胞に作用するもの(傍分泌系:ライディッヒ細胞のテストステロン)、いったん分泌されて自分自身に作用するもの(自己分泌系:消化管ホルモンのガストリンやセクレチン)などが発見され、細胞同士の間で刺激や情報を伝える物質をホルモンと呼んでいる。
② 下垂体から出る多くのホルモンは、他の内分泌器官に対してホルモンを出させるように作用する(上位ホルモン)。一方その内分泌器官から分泌されたホルモン(下位ホルモン)の一部は上位ホルモン器官に帰って、上位ホルモンの分泌を制御する。このとき、上位ホルモンの分泌を増加させるように作用する場合を正のフィードバックといい、上位ホルモンの分泌を減少させるように働く場合を負のフィードバックという。生体内での大部分のフィードバックは負のフィードバックで、正のフィードバックは特種な場合にみられ、分娩時の下垂体後葉からのオキシトシン、排卵時の視床下部からの黄体形成ホルモン分泌ホルモン(ゴナドトロピン)、胎生期の性決定時のアンドロゲンシャワーなどがあげられる。
③ ホルモンをその化学構造で分類すると、ステロイドホルモン、ペプチド(アミノ酸誘導体)ホルモン、アミン(1個のアミノ酸)に分けられる。ステロイドホルモンはコレステロールから作られ、脂溶性なので細胞膜を通過して、細胞核にある受容体(核受容体)に直接結合する。ペプチドホルモンは水溶性のアミノ酸誘導体で、数個以上のアミノ酸が鎖状につながっている。ステロイドホルモンとペプチドホルモンは古典的内分泌器官から分泌される。アミンは1個のアミノ酸から内分泌パラニューロンで作られ、水溶性である。ペプチドホルモンとアミンは細胞膜を通過できないので、細胞膜上の受容体(レセプター)に結合し生理活性を示す。
キーワード ① 内分泌腺、標的細胞、受容体、自己分泌、傍分泌(パラクリン)、神経分泌 ② フィードバック、正のフィードバック、負のフィードバック ③ ステロイドホルモン、ペプチドホルモン、アミン
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」218頁~223頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

2 視床下部と脳下垂体 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、視床下部、脳下垂体、松果体から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」223頁~228頁
コマ主題細目 ① 視床下部 ② 下垂体前葉、下垂体後葉 ③ 松果体
細目レベル ① 間脳の一部である視床下部は、視床の下部に位置し、第三脳室の底部と側壁下部にあたり、脳下垂体に連続している。内部には視索前核(性腺刺激ホルモン制御)、視索上核(バゾプレシン産生)、室傍核(オキシトシン産生)、漏斗核(弓状核)(下垂体前葉ホルモン調節因子)があり、神経細胞と内分泌細胞の両方の形態と構造を持つ神経内分泌細胞からなる。視床下部からは、各種下垂体ホルモンの放出因子と、逆の作用をする抑制因子としてプロラクチン抑制(PIH)、甲状腺刺激ホルモン・成長ホルモン抑制(ソマトスタチン)の抑制因子、また下垂体後葉ホルモン(バゾプレシン、オキシトシン)は、視床下部の神経内分泌細胞で産生され、軸索を通って下垂体後葉に運ばれ貯蔵される。
② 視床下部から分泌されるホルモン放出因子の作用を受けて、成長ホルモン、プロラクチン(乳汁分泌促進)、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌する。成長ホルモンは、直接作用としては脂肪細胞と肝細胞と筋肉細胞に抗インスリン作用をおよぼす(血糖を上昇)。一方、間接作用として肝臓に作用しインスリン用成長因子Ⅰ(IGF-I)を分泌させ、これが筋肉、骨、線維芽細胞、脂肪細胞に働いて成長がおこる。バゾプレシンとオキシトシンは視床下部の神経細胞内でつくられ、神経軸索が下垂体後葉まで伸びてきて後葉に貯蔵されている。バゾプレシンは抗利尿ホルモン(ADH)であり、腎臓の集合管細胞の水の再吸収を促進する。末梢血管を収縮させ収縮期血圧を上昇させる働きもあるので、脱水や出血時に働く。オキシトシンは授乳時に乳頭を吸啜されると分泌され母乳を出し(射乳)、分娩時には子宮を収縮させる。
③ 松果体は視床上部にあり、第三脳室後端・正中部に位置する8x5mm程度の円錐形の小さい腺である。メラトニンを分泌する松果体細胞と支持組織(神経膠細胞由来)からなり、ヒトでは脳砂と呼ばれるカルシウムを含む沈殿物がみられるため、頭部単純X腺撮影で観察されることがある。メラトニンは、脳神経伝達物質セロトニンから作られ、体内時計の役割を果たし、太陽の光りが減少すると分泌が増加し、体温を下げたり活動を低下して眠りの態勢に入るといわれている。また視床下部に作用して性腺刺激ホルモン分泌ホルモンの分泌を抑制し、性腺の発育を抑える。メラトニン受容体アゴニスト(メラトニン受容体に結合してメラトニンと同じように作用をする薬剤)が、新しいタイプの不眠症治療薬として開発された。
キーワード ① 下垂体ホルモン放出因子、ソマトスタチン、プロラクチン放出ホルモン、プロラクチン抑制ホルモン ② 副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチンと成長ホルモンバゾプレシン、抗利尿ホルモン、ADH、オキシトシン、子宮収縮、授乳作用 ③ 視床下部、メラトニン、体内時計、不眠症治療薬
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」223頁~228頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

3 甲状腺と上皮小体 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、甲状腺と上皮小体から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」229頁~233頁
コマ主題細目 ① 甲状腺ホルモン ② カルシトニン ③ 上皮小体ホルモン
細目レベル ① 甲状腺は、頸部前面の甲状軟骨の下に位置する蝶形の器官で、嚥下とともに上下する。蝶の羽にあたる部分を右葉・左葉、そのあいだだをつなぐ銅にあたる部分を峡部とよぶ。両葉の後面の上下に1個ずつ、合計4個の米粒大の上皮小体(副甲状腺)が付属している。甲状腺ホルモンはヨードを含みその合成には食物から摂取されたヨードが必要である。生理活性のある甲状腺ホルモンはサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類があり、サイログロブリンに1個のヨードが結合したモノヨードチロシン(MIT)と2個結合したジヨードチロシン(DIT)から、サイロキシン(T4)は2個のDTI、トリヨードサイロニン(T3)はMTYとDTIの結合により作られる。甲状腺ホルモンは、甲状腺刺激ホルモンの作用で合成が促進され、多くの臓器で代謝を亢進し熱を発生し、タンパク質、核酸合成を促進するので体の成長に不可欠である。また血糖値を上昇させ、コレステロール分解を促進する。
② カルシトニンは甲状腺の濾胞傍細胞で合成分泌される。血中のカルシウムイオン濃度が増加すると分泌が亢進し、骨組織からのカルシウム放出を抑制し骨形成を高めて、カルシウム濃度を低下させる。カルシトニンは上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン)と逆の作用を有し、両者で血中のカルシウムイオン濃度を一定に保っている。またカルシトニンは腎臓では尿細管からのカルシウムイオン・リン酸・ナトリウムイオン・カリウムイオンの尿中への排出を促進する。臨床的には、カルシトニンは骨のカルシウム量を増加させるので、骨粗鬆症の治療薬として用いられている。
③ 上皮小体は甲状腺の左右の裏の上下に4個存在する米粒大(30mg~40mg)の黄褐色の器官で、甲状腺の皮膜の中に(時には甲状腺実質内)埋まった形で存在する。主細胞と好酸性細胞からなり、主細胞が上皮小体ホルモン(パラソルモン:PTH)を分泌する。骨吸収を促進して、骨からのカルシウムの遊離を促し、血中のカルシウム濃度を上昇させる。腎臓の近位尿細管から無機リンや水酸化イオンのは移出を促進し、遠位尿細管でのカルシウムの再吸収を促す。上皮小体からのホルモン分泌は、血中のカルシウムイオン濃度によって調節されていて、血中のカルシウムイオンの濃度が低下すれば分泌が増加し、カルシウム濃度が上昇すれば分泌が抑制される。血中のカルシウム濃度はビタミンD(腸からの吸収促進)の影響も受ける。
キーワード ① サイログロブリン、T4、T3、ヨード、代謝亢進 ② 濾胞傍細胞、血中カルシウム濃度、骨形成、骨粗鬆症 ③ パラソルモン、骨吸収、遠位尿細管再吸収、無機リン排泄
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」229頁~233頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

4 膵臓と副腎 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、膵臓と副腎から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」233頁~241頁
コマ主題細目 ① 膵島の働き ② 血糖の調節と糖尿病 ③ 副腎皮質、副腎髄質
細目レベル ① 膵臓は胃の後方の後腹膜腔にあり、頭部を十二指腸側、尾部を脾臓側にして横にのびる膵液を分泌する外分泌臓器である。その実質内に0.1mm程度の内分泌細胞群の膵島(ランゲルハンス島)が、約100万個から160万個存在する。膵島には4種類の細胞が存在し約20%がグルカゴンを分泌するA(α)細胞、約70%がインスリンを分泌するB(β)細胞、5~10%ソマトスタチンを分泌するD(δ)細胞、1~2%が膵ポリペプチドを分泌する膵ポリペプチド(PP)細胞である。インスリンは血液中のグルコースを取り込みグリコーゲン合成を促すので、血糖を低下させる。グルカゴンはインスリンの逆の作用を持ち異化作用を有する。ソマトスタチンはD細胞から分泌されるホルモンで視床下部から分泌されるものと同じである。インスリンやグルカゴンの分泌を抑制する。PP細胞からは膵ペプチドが分泌され、膵臓の外分泌を抑制する。
② 血糖値は、血中に入るグルコース(消化管からの吸収、肝臓でのグリコーゲン分解による放出)と血中から出るグルコース(筋肉や脂肪組織への取り込み、肝臓でのグリコーゲンの合成)のバランスによって決定される。血糖を低下させるホルモンはインスリンのみ、上昇させるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、糖質コルチコイドなどである。内臓神経(肝臓の交感神経)はグリコーゲンを分解して血糖を上昇させ、迷走神経(副交感神経)はグリコーゲン合成を高め血糖を下げる。Ⅰ型糖尿病は、B細胞に対する自己抗体などでB細胞が破壊され、インスリン欠乏状態でおこる。Ⅱ型糖尿病はインスリン分泌の減少やインスリン抵抗性によりおこり、臨床では生活習慣病であるⅡ型糖尿病がほとんどである。
③ 鉱質コルチコイドはアルドステロンで、遠位尿細管でナトリウムの再吸収を促進し循環血液量を増加させる。糖質コルチコイドはコルチゾールがほとんどで、糖質、タンパク質、脂肪、水・電解質代謝に影響し、抗炎症作用を持つ。分泌量には日内変動があり、朝最も多く分泌されるがストレスによっても分泌量が増加しストレスホルモンともいわれる。強力な抗炎症作用を持つので、臨床でも治療薬として多用される。性ホルモンである副腎性アンドロゲンも分泌される。カテコールアミンを生成分泌し、アドレナリン(エピネフリン)分泌細胞とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)分泌細胞がある。カテコールアミンは心臓、血管、肝臓、呼吸器、代謝などに影響をおよぼす。
キーワード ① ランゲルハンス島、B細胞、A細胞、D細胞、PP細胞 ② インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン、Ⅰ型、Ⅱ型 ③ 糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン、交感神経、副交感神経
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」233頁~241頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

5 卵巣と精巣のホルモン、古典的内分泌腺以外のホルモン分泌器官 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。内分泌系では内分泌系とホルモン(内分泌系、ホルモンの化学的性質と作用機序)、脳にあるホルモン分泌器官(視床下部、下垂体、松果体)、甲状腺(甲状腺ホルモン、カルシトニン)、上皮小体、膵臓(膵島の働き、血糖の調節、糖尿病)、副腎(副腎皮質、副腎髄質)、性腺(卵巣、精巣)、古典的内分泌器官以外のホルモン分泌器官(消化管、腎臓、胸腺、心臓、脂肪)、内分泌系の成長と老化について学習する。このコマでは、卵巣と精巣から分泌されるホルモンとその働きについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」241頁~249頁
コマ主題細目 ① 卵巣 ② 精巣 ③ 新定義のホルモン
細目レベル ① 卵巣は親指の頭程度の大きさの卵円形扁平な臓器で、骨盤内の左右に1個ずつあり、成熟卵の放出と女性ホルモンの分泌を行う。卵巣内部では卵胞が発育し、成熟卵が放出されると(排卵)、破裂した卵胞は黄体となり、次いで白体となる。視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンが脳下垂体に働き、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが分泌され、それらが卵巣にはたらいて、卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が、黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される。エストロゲンは、思春期には第二次性徴、乳房・子宮の発達、皮下脂肪の発達、骨端閉鎖に働き、成人では月経周期に関係する。また妊婦では妊娠の維持に必要である。老化によりエストロゲン濃度が低下すると、閉経、排卵停止、骨粗鬆症、乳病や膣の萎縮がおこる。
② 精巣は左右1対の臓器(約10g)で陰嚢内にあり、精子形成に必要な体温やり2~3度低い温度に保たれている。精巣の間質にあるライディッヒ細胞(間質細胞)は、下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモン(LH)の作用を受けて、テストステロンを合成分泌する。テストステロンは全身の臓器に作用するが、主に精巣・前立腺・精嚢に働く。筋肉や骨では成長や発育を促進する。思春期では骨格筋の成長、骨端閉鎖、声変わり、毛髪成長、陰茎と陰嚢の成長、精子産生開始に働く。一方、卵胞刺激ホルモン(FSH)は、セルトリ細胞に働いて精子の成長を助ける。セルトリ細胞は,精細胞の指示、栄養供給、アンドロゲン結合タンパクの合成・分泌、インヒビン分泌をおこなう。
③ 消化管ホルモンとしては、ガストリン(壁細胞胃酸分泌)、コレシストキニン(胆嚢収縮)、セクレチン(膵液分泌)、胃抑制ペプチド(胃液分泌抑制)、ソマトスタチン(ガストリン・セクレチン・バゾプレシン・胃抑制ペプチド・インスリン・グルカゴンなどの分泌抑制)など20種類以上が確認されている。腎臓からは、レニン(昇圧)、カリクレイン(降圧)、プロスタグランジン(降圧)、エリスロポエチン(造血)が分泌される。胸腺からはチモシン(T前駆細胞からT細胞への分化)が分泌される。心臓からはナトリウム利尿ペプチド(ナトリウム利尿作用、降圧作用)が分泌される。脂肪からはレプチン(視床下部の満腹中枢に作用して食欲抑制)、アディポネクチン(インスリン抵抗性改善、血管壁修復、生活習慣病リスク低減)が分泌される。血管内皮からはエンドセリン(血管平滑筋収縮)が分泌される。
キーワード ① 視床下部、LH-RH、LH、FSH、エストロゲン、プロゲステロン ② LH、ライディッヒ細胞、テストステロン、FSH、セルトリ細胞 ③ 消化管ホルモン、エリスロポエチン、レニン、レプチン、アディポネクチン
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」241頁~249頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

6 卵巣の構造と機能 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵巣の構造、機能として卵子の発育、思春期開始のメカニズム、性成長とホルモン分泌、更年期について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」250頁~254頁
コマ主題細目 ① 構造 ② 機能 ③ 更年期
細目レベル ① 卵巣は子宮の左右に一つずつある器官で、子宮とは固有卵巣索で、腹壁とは卵巣提索でつながっている。12~14歳ころの思春期になると活発に発育して、生殖可能年齢では3.5x2.0x1.0cmの球状扁平で約7gとなる。閉経後は急速に萎縮して約半分になる。子宮・卵管・卵巣への血液の供給は、腹部大動脈が左右にわかれた総腸骨動脈の分枝である内腸骨動脈から出る子宮動脈と、左右腎動脈から分枝して下降してきた卵巣動脈によって行われる。卵管漏斗部に接していて、排卵がおこると、卵子はいったん腹腔内へ出てから卵管に入る。
② 出生後には新しい卵子は形成されない。胎児では700万個以上存在するが、出生時には200万個となり半分はさらに発育停止し、100万個が減数分裂の前期で停止したままで思春期をむかえ30万個まで減少する。思春期とは、ホルモン分泌がおこる内分泌機能と排卵がおこる配偶子形成機能が発達し、生殖可能となった時期を意味する。副腎から分泌されるアンドロゲンと下垂体から分泌されるヒト成長ホルモン、エストロゲンが性成長に影響する。
③ 女性は40歳頃(前後約5年間)になると、卵巣の卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)に対する反応が低下し始める。閉経前後の数年間は更年期と呼ばれ、この時期に卵胞が卵巣から消失しエストロゲン濃度は急速に低下する。この変化に伴ってFSHやLHは上昇し、閉経直後にピークに達する。閉経後はエストロゲンの一種であるエストロンが末梢の脂肪組織の中で合成される。低エストロゲンから来る2つの主要な更年期症状は顔や体が突然熱く感じるホットフラッシュと、膣の焼け付くような乾燥感や性交痛である。またさまざまな更年期症状(関節痛、めまい、頭痛、動悸、うつ症状など)が出現する。
キーワード ① 固有卵巣索、卵巣堤索、卵巣動脈、卵巣静脈 ② 原始卵胞、卵子、減数分裂、排卵、初潮、ゴナドトロピン放出ホルモン ③ ホットフラッシュ、膣乾燥、関節痛、めまい、頭痛、動悸、うつ症状
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」250頁~254頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

7 卵管・子宮・膣 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵管、子宮の子宮体部、子宮峡部、子宮頸部(頸管)、血管とリンパ管、膣、外生殖器の構成器官と腺、血管、リンパ管について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」254頁~258頁
コマ主題細目 ① 卵管 ② 子宮 ③ 膣、外生殖器
細目レベル ① 子宮底部の左右から骨盤壁に向かって伸びる約10cmの筋性の環状構造をもった器官で、腹腔内は卵管采を通じて子宮、膣へとつながっている。卵巣に近い約3分の2が卵管膨大部で,通常受精はこの膨大部で行われる。通常着床は子宮内膜でおこるが、それ以外の場所に着床した場合を子宮外妊娠(異所性妊娠)と呼び、95~98%は卵管に着床する。卵管漏斗部は、排卵されいったん腹腔内に出た卵子を受け取る場所で卵管采ともいわれる。ついで卵管膨大部、卵管峡部、卵管間質部からなる。臨床的な卵巣癌の多くは卵管から発生する。
② 子宮は、約9x4cmの洋梨型をしていて、子宮体部、子宮峡部、子宮頚部に分けられる。子宮壁は内膜・筋層(子宮筋層)・外膜の三層で、筋層は外側の縦走筋と内側の輪状筋の間に最も発達した斜めに走行する厚い筋層がある。子宮体部は子宮角部と子宮底部からなり内層は子宮内膜でおおわれ腺組織を含む粘膜で覆われていて筋層からのよく発達した血管が分布している。子宮峡部は子宮体部と子宮峡部の間で約5mmである。子宮体部と子宮峡部の境目を解剖学的子宮口とよび、これより1cm下で子宮内膜が子宮頚部内膜に変わるところを組織学的子宮口と呼ぶ。子宮頸部(頸管)は約3cmで、排卵期には粘性の分泌液(子宮頚管粘液)が増加する。
③ 膣は内生殖器と外生殖器をつなぐ約7~9cmの管状器官である。後壁上部は後膣円蓋と呼ばれ、腹腔側ではダグラス窩と接している。膣粘膜は重層扁平上皮でおおわれ、上皮細胞はグリコーゲンを蓄えており、デーデルライン桿菌という常在菌の炭水化物代謝に使用されて乳酸を産生し、膣内のpHは酸性に保たれているので(pH3.5~ 4.5)、外部からの雑菌に対する生体防御機構としてはたらいている。外陰部は、膣前庭、陰核、会陰、小陰唇、大陰唇で構成される。処女膜と後陰唇交連の内側の粘膜壁に開口部のある分泌腺がバルトリン腺で、性的興奮で分泌液を排出するが、感染などで管が詰まった場合バルトリン腺腫となる。さらに感染が進むとバルトリン腺膿瘍となる。
キーワード ① 卵管漏斗部、卵管膨大部、卵管峡部、卵管間質部、受精 ② 体部、頸部、子宮体癌、子宮頸癌、子宮口 ③ 膣円蓋、ダグラス窩、デーデルライン桿菌、乳酸、感染防御、会陰、バルトリン腺
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」254頁~258頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

8 性周期と妊娠・出産 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、卵子発生と卵巣周期(月経周期)、月経とホルモン、卵巣によるホルモン分泌、卵巣ホルモンのさまざまな作用、更年期症状と乳癌と合成エストロゲン、プロゲステロン、受精・着床と胎児、不妊、出産、乳腺について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」258頁~269頁
コマ主題細目 ① 性周期 ② 妊娠、出産 ③ 乳腺
細目レベル ① 子宮粘膜は、増殖期、排卵、分泌期で28日の周期を構成する。増殖期にはまず複数の卵母細胞が大きくなり始め、6日目頃に1個の卵胞が急に成長を始めて内卵胞膜層(内莢膜層)からエストロゲンを分泌する。排卵は14日目におこり、卵胞は破れて卵子は腹腔内へでる。卵子は卵管采に拾い上げられ卵管に入る。受精がおこらなければ膣を経て排出される。排卵後に卵胞の顆粒膜細胞と卵胞膜層は急速に増殖して黄体に変化しプロゲステロンを分泌する。この時期を黄体期という。卵母細胞は、排卵のおきる直前に第一分裂の減数分裂を行ったあと第二分裂中期で停止し、精子が貫通した時点で第二分裂が終了し卵子となる。プロゲステロンは乳腺の発達を刺激し、子宮筋細胞の興奮を低下させオキシトシンの感受性を低下させ抗エストロゲン作用がある。
② 1回の射精で数千万の精子が腟内に放出されるが、50~100の精子が卵子の誘因物質に引き寄せられ透明帯に付着する。精子はタンパク分解酵素(アクロシン)により卵子の透明膜を貫通し、核の融合がおこる。受精は一般に卵管膨大部でおこる。受精卵は分裂をくりかえしながら桑実胚、胚盤胞となり子宮に達し、子宮内膜に着床する。着床部位からはヒト絨毛ゴナドトロピンが大量に分泌される。受精後黄体は肥大化して妊娠黄体となり、エストロゲンプロゲステロン、リラキシンを分泌する。妊娠6週以降は胎盤から、エストロゲンとプロゲステロンが分泌される。分娩開始時には下垂体後葉からのオキシトシン分泌が正のフィードバックにより急上昇し、子宮が収縮し分娩が始まる。第1期(開口期)、第2期(娩出期)、第3期(後産期)にわけられる。
③ 乳腺では、乳管の増殖と発達にはエストロゲンが関与し、乳腺小葉と腺房の発達にはプロゲステロンが関与する。妊娠中は、エストロゲン、プロゲステロンが乳腺小葉の発達を促す。プロラクチン濃度は分娩まで上昇し続ける。胎盤が排出されるとエストロゲンとプロゲステロン濃度は急速に低下し、血中エストロゲン濃度の低下により乳汁分泌が始まる。授乳時には乳頭の吸啜により下垂体後葉からオキシトシンが分泌され、乳汁が体外に排出される(射乳)。授乳行動はプロラクチン分泌を刺激し、乳汁分泌を維持増進すると考えられている。
キーワード ① 卵胞、黄体、エストロゲン、プロゲステロン、排卵 ② 受精、卵管膨大部、着床、ヒト絨毛ゴナドトロピン、子宮口開大、オキシトシン、陣痛 ③ 乳管、乳腺小葉、腺房、プロラクチン、射乳
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」258頁~269頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

9 男性生殖器 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、精巣、精巣上体、精管(輸精管)と精索、精嚢、前立腺、尿道球腺(カウバー腺)、精液、陰嚢、陰茎について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」270頁~272頁
コマ主題細目 ① 精巣 ② 付属生殖腺と精液 ③ 外生殖器
細目レベル ① 精巣には、精子を作る外分泌腺としての働きと、男性ホルモンを産生する内分泌腺としての、二つの機能がある。精巣は陰嚢内にある左右一対の楕円形の臓器で、表面に白膜という強靱な線維性結合組織で包まれ薄膜から入り込んでいる精巣縦隔という結合組織によって、内部が沢山の小葉に分かれている。各小葉には複雑に折れ曲がった精細管があり、この中で精子が作られる。精子は精巣網に集められ精巣輸出管を通って精巣上体に入る。精細管の間質には、テストステロンを分泌する間質細胞(ライディッヒ細胞)がある。精巣上体を通過する間に(約6m)、未熟な精子が成熟する。精管は精子を輸送し、鼠径管から骨盤腔に入り精嚢と合流し射精管となる。
② 精嚢は膀胱の後にある一対の分泌器官で、果糖やビタミンC、プロスタグランディンを射精時に射精管に分泌し、精子に栄養を与え活性化する。前立腺は、膀胱頚の直下にあるクリのような形をした1個の腺で、尿道前立腺部を取り囲む。射精時にはクリの花の臭いのアルカリ性の液体を分泌し精子を活性化する。前立腺には内腺と外腺があり、前立腺癌は外腺から発生し、前立腺肥大症は内腺の肥大である。尿道球腺(カウバー腺)は、前立腺の下方にあり、性的興奮時に粘液を分泌する。精液は、精子と精嚢・前立腺・尿道球腺からの分泌物を含み、外尿道口から射出される(射精)。pHは7.5で、酸性の子宮内で精子を保護する。正常精液の基準は、量2ml以上、精子濃度2000万/ml以上、運動率50%以上である。
③ 陰嚢は陰嚢縫線で左右に分かれ精巣、精巣上体、精索の下部を包み込む袋状の皮膚で、下垂することにより体温より低温に保たれている。真皮の直下に平滑筋があり通常は垂れ下がり、外気温が下がると収縮する。陰茎は陰茎体の先端部を陰茎亀頭、皮膚で覆う部分を包皮とよぶ。陰茎下部に尿道を取り囲む尿道海綿体があり、その上に左右の陰茎海綿体がある。海綿体は白膜という厚い結合織で包まれ性的に興奮すると、陰茎背動脈から陰茎海綿体に血液が充満し陰茎背静脈が圧迫されて血流が停止し、陰茎は硬く太くなる。この状態を勃起とよぶ。
キーワード ① 精巣、睾丸、外分泌、内分泌、精管 ② 精嚢、前立腺、内腺、外腺、前立腺分泌液 ③ 低温保持、海綿体、勃起
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」270頁~272頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

10 精子形成と男性二次性徴 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。生殖器系では女性生殖器(卵巣、管腔系の構造、女性外生殖器の構造、性周期、妊娠と出産、乳腺、女性生殖器の成長と老化)、男性生殖器(男性生殖器の構造、男性外生殖器の構造、男性の生殖機能、男性生殖器の成長と老化)について学習する。このコマでは、精子形成と精子の構造、テストステロンの分泌、第二次性徴(思春期の男性にみられる変化)について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」272頁~275頁
コマ主題細目 ① 精子形成 ② テストステロンの分泌 ③ 男性生殖器の成長と老化
細目レベル ① 精粗細胞から成熟精子になるまでの過程を精子形成という。精細管の基底膜に接して存在する精母細胞は、思春期になると成熟分裂してA型娘細胞とB型娘細胞になる。B型娘細胞が一次精母細胞となるが、一次精母細胞から二次精母細胞になる第一減数分裂のときに染色体数が半減する(減数分裂)。二時精母細胞が第二減数分裂をおこして2個の精子細胞ができる。精子細胞はセルトリ細胞のヒダの中で成熟して精子になる、さらに精巣上体の中で成長し精巣上体尾部にいたる頃にようやく運動能と受精能を得る。精子は運動性細胞で、頭部・中部・尾部の三つに分かれ、頭部はほとんどがDNAを含む核で構成され、これを囲む先体はリゾソーム様の器官で、大量の酵素をフック未、精子が卵子内に侵入し受精するのを助ける。中部はミトコンドリアを含み、尾部の鞭毛運動に必要なATPを供給する。
② 精巣のライディッヒ細胞は、脳下垂体前葉から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)の刺激を受けて、コレステロールからテストステロンを合成する。テストステロンは、第一次性徴期の性腺の発育を促し、第二次性徴期を生じる。テストステロンは、FSH(卵胞刺激ホルモン)に刺激されたセルトリ細胞と共働して精子形成を促進し、タンパク同化作用と成長を促進する。第二次性徴期では、陰茎(太く長くなる)・陰嚢(増大、色素沈着、ヒダの形成)、精嚢(増大と分泌開始、果糖生成開始)・前立腺(増大分泌開始)、尿道球腺(分泌開始)、喉頭増大、声帯の伸張・肥厚、体毛の増加、皮脂腺の発達、筋肉増量、精神的に攻撃的・活動的になり異性に興味を持つようになる。
③ 精巣は胎生3~4週頃に形成され、胎生8週頃から精巣の間質細胞からテストステロンの分泌が始まり、外生殖器の男性化分化を誘導する。男子の内生殖器は、ウオルフ管と尿生殖銅から形成される。ウオルフ管の大部分は精管となり頭側端部が精巣上体になる。尾側短から射精管が、尿生殖洞から前立腺が形成される。胎児精巣から分泌されるテストステロンにより、包皮、陰茎海綿体が形成さえ胎生15~16週に陰茎が形成される。テストステロンの血中濃度の上昇とともに、二次性徴が始まり勃起や夢精を経験する。テストステロンの分泌は加齢とともに減少するが個人差が大きく、女子の閉経期に相当する状態は判然としない。テストステロンの低下による男性更年期障害の症状は、うつ、不安神経症、筋肉体毛の減少、性欲低下、勃起障害などである。
キーワード ① 精粗細胞、一次精母細胞、二次精母細胞、精子細胞、精子、減数分裂 ② テストステロン、コレステロール、ライディッヒ細胞、第二次性徴 ③ 精巣、間質細胞、テストステロン、思春期、老化
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」272頁~275頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

11 免疫系のしくみ 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、自己免疫系と獲得免疫系、免疫反応に関わる細胞、免疫系の細胞が体を守る方法、免疫系の細胞が存在する場所について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」392頁~395頁
コマ主題細目 ① 自然免疫系と獲得免疫系 ② 免疫反応に関わる細胞 ③ 免疫系の細胞が体を守る方法と存在する場所
細目レベル ① 生まれつき自然に備わっている自然免疫(先天性免疫)は、1回目の細菌やウイルスの侵入に対して素早く反応するが、反応自体は弱い。細胞性因子としては病原体を貪食するマクロファージや好中球、液性因子としては補体があげられる。感染を経験した後に獲得する生体防御反応を獲得免疫(適応免疫または後天性免疫)という。その主体はTリンパ球とBリンパ球で、Tリンパ球はウイルスなどの感染細胞を殺し、ウイルスのそれ以上の増殖を阻止する。Bリンパ球は、形質細胞に変化して侵入物の抗原を特異的に認識する抗体を産生し、抗原抗体反応によって無毒化する。これらの獲得免疫系は、反応に時間がかかるが、自然免疫系に比較して強い反応がおこる。
② 白血球を形態で分けると、顆粒球・単球・リンパ球の3種類に分けられる。白血球のうち顆粒球は、好中球、好酸球、好塩基球の3種類があり、単球は組織でマクロファージとなる。リンパ球にはT細胞(Tリンパ球)とB細胞(Bリンパ球)があり、いずれも獲得免疫系で働く。T細胞にはキラーT細胞(CD8陽性細胞:細胞性免疫のエフェクター)とヘルパーT細胞(CD4陽性細胞:細胞性免疫の補助役)がある。B細胞は抗原刺激によって活性化されると分化して形質細胞(プラズマ細胞)となり抗体を産生する。リンパ球にはT細胞とB細胞以外に、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)があり、自然免疫系で働く。
③ 貪食は細菌などを直接食べる自然免疫系の反応で、マクロファージや好中球などの食細胞がこれにあたる。これらの食細胞は、細菌などを貪食した後その働きを終え死に到る。化膿した際に見られる膿は、貪食後に死んだ細胞の残骸である。二つ目は病原体に感染した細胞を見つけその細胞を殺す作用でキラーT細胞の働きによる。三つ目はB細胞が分化した形質細胞が産生する特別なタンパク質である抗体が、細菌などの侵入物の抗原と反応しておこる。二つ目と三つ目は獲得免疫系の反応で、働き始めるまでに時間がかかる。免疫系の細胞が多いのは、骨髄、胸腺、リンパ節、脾臓である。骨髄と胸腺はリンパ球が最初に分化する場所で、一次リンパ組織と呼ばれる。リンパ球が移動して免疫反応が開始される場所を二次リンパ組織と呼ぶ。
キーワード ① 非自己、感染、自然免疫、獲得免疫 ② 好中球、マクロファージ、T細胞、B細胞、NK細胞 ③ 貪食、マクロファージ、好中球、細胞性免疫、抗体、骨髄、胸腺、リンパ節、脾臓
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」392頁~395頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

12 獲得免疫系 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、抗原特異性と多様性、T細胞とB細胞、自己抗原、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生、抗体の働き、抗体の構造、抗体のクラス、抗体のクラススイッチ、キラーT細胞による反応について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」395頁~403頁
コマ主題細目 ① 抗原特異性、自己寛容 ② 抗体産生、抗体の構造 ③ キラーT細胞による反応
細目レベル ① 獲得免疫系で働く細胞は主にB細胞とT細胞であるが、抗原を認識して特異的に結合するレセプターを持っている。一個の細胞には多数のレセプターが存在するが、結合するのは一種類の抗原のみである。この抗原の情報をキラーT細胞やヘルパーT細胞に提示する細胞として、樹状細胞がある。樹状細胞は、T細胞に病原体の情報を伝える(抗原提示)作業を専門とする特種な食細胞で、体内に広く分布する。自分自身の成分が抗原として働くことを自己抗原という。動物の細胞には、MHC(主要組織適合性遺伝子複合体)クラスIというその個体特有の抗原がある。ヒトではHLA(ヒト組織適合性白血球抗原:human histocompatibility leukocyte antigen)がこれにあたる。免疫系が自己に反応しない様に抑制されている状態を自己寛容という。
② 一回目の感染の抗原を記憶していることを免疫記憶という。抗体が毒素やウイルスに直性結合して無力化することを抗原抗体反応という。抗体が細菌などに結合すると食細胞により貪食されやすくなり、オプソニン効果という。補体は生体防御に関わるタンパク質であるが、抗体は補体の結合を促進する。抗体はYの形をしており、抗体のクラスでその構造をみると、IgG、IgEは一量体、IgAは二量体、IgMは五量体である。感染初期にはIgMがいち早く産生され、次いでIgGが多量に産生される。これを抗体のクラススイッチと呼ぶ。IgAは分泌型で分泌液(乳汁、唾液など)に存在する。IgEは組織の肥満細胞や血中の好塩基球に結合して、抗原を認識するとヒスタミンを放出させ即時型アレルギーがおこる。
③ キラーT細胞は、異物や病原体を直接殺したり排除したりすることはできない。主にウイルスなどに感染した自己の細胞の細胞膜に穴を開け、細胞死を誘導する物質を流入させて感染した細胞を攻撃し殺す。感染した細胞は病原体の一部(抗原)をMHC分子と一緒に細胞表面に提示し、キラーT細胞表面のレセプターはその標的を特異的に認識して、感染した脂肪のみを殺す。ウイルスは自分自身単独では自己再生できず、生きている細胞のタンパク合成システムを利用して自己複製し増殖しているので、ウイルス感染している細胞が死んでしまうとウイルスの増殖も停止する。
キーワード ① 抗原、レセプター、T細胞、B細胞、樹状細胞、自己抗原、MHC、HLA、自己寛容 ② 免疫記憶細胞(メモリー細胞)、B細胞、形質細胞、IgG、IgA、IgM、IgE、クラススイッチ ③ キラーT細胞、MHC、感染細胞
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」395頁~403頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

13 自然免疫系 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、異物を直接攻撃する、異物を感知し警報を出す、樹状細胞の情報提示、T細胞の認識について学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」403頁~405頁
コマ主題細目 ① 自然免疫系の攻撃のしくみ ② 自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達 ③ 液性免疫と細胞性免疫
細目レベル ① 自然免疫系は、体内に侵入した病原体などの非自己を感知してえ素早い生体防御反応をおこす。獲得免疫系ではある1個の細胞が反応できる抗原は1種類のみだが、自然免疫系の細胞は数十個のレセプターを持っていて、それらはトル様レセプターのように細菌に共通する抗原を認識するレセプターであるため、体内に侵入した細菌にいち早く反応できる。食細胞は、抗菌ペプチド(分子量の小さいタンパク質)を分泌したり、貪食したりして病原体を殺す。食細胞は直接攻撃する以外に、活性化してサイトカインを分泌することにより周囲の免疫担当細胞に、異物が侵入したことを伝達する。補体とは血液中に含まれ、生体防御機構に関わるさまざまなタンパク質分子群である。抗体が病原体に結合するとさまざまな種類の補体がその周囲に集合し活性化して細胞膜を破壊する。
② 皮膚や粘膜には樹状細胞が存在し、樹状細胞はさまざまな病原体に対するレセプターを持っているので、病原体の侵入により活性化される。これは特異的な反応ではないので、ここまでは自然免疫系の反応と言える。活性化された樹状細胞はリンパ管に入り、リンパ液の流れに乗ってリンパ節へ移動し、キラーT細胞やヘルパーT細胞にMHC(HLA)分子とともに抗原情報を提示する。自分自身である印(MHC)と一緒に抗原(非自己)を提示することにより、異物の侵入をT細胞に知らせる。ここから獲得免疫系の反応が始まる。T細胞は自分自身では抗原を認識することができないので、抗原提示能力のある細胞の関与が必要で、これが獲得免疫系の反応時間がかかる原因となっている。
③ 体内に異物が侵入したとき、つまり感染が起こったときまず食細胞が病原体などの異物を貪食するのは自然免疫系の反応である。その後抗原を食べた食細胞が特異的に刺激され得活発に働く過程は獲得免疫の反応に含まれる。獲得免疫系の反応では、抗体による反応を液性免疫、キラーT細胞と食細胞による反応を細胞性免疫と呼ぶ。液性免疫では樹状細胞からヘルパーT細胞に病原体の抗原の情報が伝わり、ヘルパーT細胞はB細胞に情報を伝え活性化する。するとB細胞は形質細胞に変化して、抗体の産生が始まる。細胞性免疫では、樹状細胞から直接抗原情報を伝えられたキラーT細胞が、病原体に感染した自己細胞を攻撃する他に、樹状細胞から抗原情報を伝えられたヘルパーT細胞がマクロファージに抗原情報を伝え活性化し、マクロファージが直接病原体を貪食する。
キーワード ① トル様レセプター、細菌共通抗原、抗菌ペプチド、貪食、サイトカイン ② 樹状細胞、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、抗原提示 ③ 抗体、液性免疫、キラーT細胞、食細胞、細胞性免疫
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 予習方法:教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」403頁~405頁を熟読し、読み方のわからない医学用語に下線を引いておく。また医学用語についての説明が理解できない部分もチェックしておき、講義中に疑問が解消できなければ積極的に質問して疑問点を放置しないように準備する。掲載されている図表の説明文を確認し、本文の記述のどの部分と関連しているのかを確認しておく。
復習方法:教科書の該当部に目を通し、講義で示された重要なポイントを再確認する。また図表については、その表す意味が理解出来ているか再度チェックする。当日配布された資料については、それぞれの項目について講義で示された内容を試験問題として出題された場合に備えて、簡潔に記述し説明できるか確認しておく。理解が不十分な点を自己チェックし、再度、教科書「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」の該当する記述を復習する。

14 感染症とアレルギー 科目の中での位置付け この科目では、内分泌系(視床下部、脳下垂体、甲状腺、上皮小体、膵臓、副腎、卵巣、精巣)、生殖器系(卵巣、子宮、膣、精巣、外生殖器)、免疫系(獲得免疫、自然免疫、感染症、アレルギー、自己免疫)、骨格系(骨と骨格、頭蓋・体幹・体肢の骨格、関節の構造と種類)、筋系(種類、機能、身体運動、解剖生理、性徴と老化)、神経系(分類・構造・機能、中枢神経系、末梢神経系)、感覚系(視覚、聴覚、臭覚と味覚、体性感覚、内臓感覚、成長と老化)の解剖と生理について学習する。解剖では、マクロからミクロにいたるまでの臓器の構成要素の構造と、各々の部位の医学的名称、また互いに関連する臓器や構成要素の立体的な位置関係について学習する。生理では、細胞レベルから臓器レベルまでの生化学的・物理的なはたらきについて学習する。免疫系では、免疫系の大まかなしくみ、獲得免疫系のしくみとして、抗原特異性、自己寛容、免疫記憶、抗体の産生と働き、抗体の構造、抗体のクラスとクラススイッチ、キラーT細胞による反応、自然免疫系の攻撃のしくみ、自然免疫系から獲得免疫系への情報伝達、液性免疫と細胞性免疫、免疫系と感染症、アレルギーと自己免疫疾患について学習する。このコマでは、感染症の原因となる病原体の種類、ヘルパーT細胞の種類と感染症への対応、免疫細胞の数の減少と機能の低下、獲得した免疫能力の差、MHC(HLA)の差、IgEが関与するアレルギー、IgEが関与しないアレルギーについて学習する。
「ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能① 解剖生理学 第4版」405頁~408頁
コマ主題細目 ① 免疫系と感染症 ② IgEが関与するアレルギー ③ IgEが関与しないアレルギー
細目レベル ① 感染症とは、病原微生物がヒトの体に侵入し定着し,増殖を開始することによっておこる。感染症の原因となる病原体には、細菌、ウイルス、真菌(カビ)、寄生虫がある。ヘルパーT細胞にはさまざまな種類があり、Th1細胞はキラーT細