区分 一般教養科目
ディプロマ・ポリシーとの関係
SDGs力 科学コミュニケーション力 研究力
カリキュラム・ポリシーとの関係
教養 応用力 実践力
科目間連携 総合心理力
カリキュラム全体の中でのこの科目の位置づけ
この科目は「一般教養科目」に位置づけられる必修科目である。後期に続く「英語Ⅱ」、および2年次科目の「英語購読Ⅰ・Ⅱ」、さらには3年次科目「心理学テクニカルライティング」「心理学英語文献講読」へと学びを進めるにあたって、英文を読解でき音読できる力をつけると共に、特に心理学の英文を読む基礎を作る。
科目の目的
現代の国際社会において世界共通語としての英語を運用できる力を身につけることは、社会活動で役立つ必須能力であり、大学生時代に習得しておくべき重要な学修事項である。本授業は、社会心理学研究の基礎を英語で学ぶと同時に、テキストを素材にして、読む・聴く・書く力を同時に育成するように組み立てている。心理学を学ぶ学生にとって、また将来大学院進学を考えている学生にとってはなおさらのこと、英語論文を読む力をつけることは、自分の知識世界を広げることに通じる。まだ日本語には翻訳されていない心理学の知識や研究の情報を、いち早く獲得できる力になるからである。本科目では、将来主体的に海外の情報を得ることができるために、英文読解力の基盤づくりをすることを目標とする。
到達目標
1.英語の基本構造を理解し、英語の文法を習得することにより、基礎的な英文を読解できる基礎力をみにつける。2.英語の持つ文字と音声の関係を理解し、音声からも英語を理解できる基礎力をみにつける。3.基礎的な社会心理学にかかわる理論を英語で読むことができる基礎力をみにつける。
科目の概要
前期を通して、「英語で学ぶ社会心理学」の1章を精読する。まず、一文一文丁寧に文法を詳細に理解しながらreading(訳読)を行う。次に、意味解釈を終えた文章のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行ことにより、英語の再生能力を培う。第1回から第15回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶことで、英単語を音声化することができる力をつけ、reading力の底上げを行う。読解・音読・英作文の鍛錬を毎回の授業で繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達に導く。さらには、英文読解と同時に、心理学の考え方や心理学で用いられる英語の専門用語を習得する。
科目のキーワード
1.英文読解 2.英語文法 3.英語音韻 4.英語作文 5.社会心理学
授業の展開方法
本講義では、指示された範囲のテキストを読んでくる予習を前提として、授業を進める。前期は指定テキストである「英語で学ぶ社会心理学」の第1章“What is Social Psychology?”を精読する。本授業では、英語の文法を学習し、reading(読解する)力の向上を中心の目標に置く。一文一文を丁寧に、文法に照らし合わせながら読み進め、英文読解の力の醸成を目指す。英文読解の障壁は、日本人の英語学習者が英単語を見てどのように発音するのかわからず音韻化できないことが理由となっている。英文のreading力をつけるために、phonics(フォニックス)を用いて英単語の文字と音の関係を学び、テキストを音読できるように訓練する。読解した英文を、再生産することによりwriting力の向上をも目指す。
オフィス・アワー
前期:金曜2限
後期:木曜3限

科目コード RA1011
学年・期 1年・前期
科目名 英語Ⅰ
単位数 2
授業形態 講義
必修・選択 必修
学習時間 【授業】90分×15 【予習】90分以上×15 【復習】90分以上×15
前提とする科目 なし
展開科目
関連資格
担当教員名 番田清美・松山道後キャンパス教務課
主題コマシラバス項目内容教材・教具
1 What is Social Psychology?1 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、理解の確認を行う。
こうした一連の目的の中で、本コマでは、sentence 1を学習する。まずは英文を読み解くことになれることが主要な目的であり、本sentenceで使用される典型的な文法について学ぶ。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
綿貫・ピーターセン(2006). 文の構成, 表現のための実践ロイヤル英文法, 1-6,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). 文型, 表現のための実践ロイヤル英文法, 7-12,旺文社
②江川(1998). 不定詞, 英文法解説, 315―320, 金子書房
③綿貫・ピーターセン(2006). 文の構成, 表現のための実践ロイヤル英文法, 18-19,旺文社
江川(1998). 関係副詞, 英文法解説, 153, 金子書房
④入山・加藤・渡辺・山下(2019). 日本語を母語とする中学生への効果的な英語学習法の検討, LD研究, 28(2), 262-272.
コマ主題細目 ① 文法1(語順) ② 文法2(to不定詞) ③ 文法3(句と節) ④ phonics(26字の音) ⑤ 単語の調べ方
細目レベル ① 日本語は単語に「は(が)、へ、に」等をつけることによって、どれが主語なのが、どれが述語なのかがわかるため、語の順番が多少変わっても意味が通じる言語である。一方で、英語は語の順番こそが意味を作る言語であることを念頭に入れる。英文を作るときは、主題となる主部(~は、~が)を先に置き、それについて述べる述部をつけることが基本である。主部の中で、修飾(ある語を説明している)語句を除いた中心部を主語と言う。主語は多くの場合は、名詞か代名詞である。次に、述部の構成として、述部の中心になるのは動詞である。本コマのターゲットセンテンスでは、The primary goal of social psychology が主部となり、is 以下がすべて述部であることを理解する。この主部のうち、The primary goal が主語であることを理解する。また、英語の文型には基本的に5つの種類(1. SV型 2. SVC型 3. SVO型 4. SVOO型 5. SVOC型. )があるが、本コマのターゲット文は「主語=述語である」を意味するSVC型であることを理解する。
② 「to + 動詞の原形」の形をとることをto不定詞と言い、文中で名詞・形容詞・副詞の役割を果たす。名詞の役割では「(動詞)すること」という意味になる。 形容詞の役割では、例えばsomething to eat (何か食べるもの)というように前にくる名詞を説明する。副詞の役割では、「(動詞)するために」という目的を表す。本コマでは、to 不定詞の名詞用法を学習する。名詞用法は、主語として用いられる場合と、補語(C)として用いられる場合がある。主語としては例えば、To understand people is interesting. というように、To understand peopleで、「人々を理解することは」という主語を作る。「本コマのターゲット文の骨子は、The goal is to understand it.となる。to understand itが、補語として「それを理解すること」という意味になることを理解する。
③ 英語の意味かたまりの考え方として、「句」と「節」がある。「句」は、2つ以上の語が続いて、一つの意味(品詞)と同じような働きをし、それ自身には「主語+述語」を持たないものをいう。「節」は、いくつかの語が集まって文の一部を構成すると主に、それ自体の中に「主語+述語」を備えているものをさす。how は、How many? How much?などのように数や量を聴くときの疑問文に使われる疑問詞として使用されるが、本コマでは、名詞節を導くhowの使い方を習得する。例えばThat is how (=the way) people think. (それは、人々が考える方法である。=そうやって人々は考える)では、how以下は名詞節として「主語(people)が述語(thinkする)方法」という意味になる。先行詞はthe way になるが、現在ではthe wayを先行詞にした the way howという形は用いない。本コマでは、how people think、how people feel, how people act がそれぞれ、「どのように人々は考えるのか、感じるのか、行動するのか」つまり「人々の考え方、感じ方、振る舞い方」という名詞的意味になることを理解する。
④ phonics(フォニックス)は英語のつづり字と音との間にあるルールを示した学習法で、識字率を上げるために英語圏の学校教育場面で取り入れられている。語学学習の音韻習得には、母語の音声が大きく影響する。日本語と英語とは、文字が異なることは周知のことであるが、音声の異なりも大きい。母語である日本語の習得がほぼ完成している中学生以上の学生が外国語の英語の習得を目指す際には、「日本語と英語の音韻システムの違い」に注目させて英語の文字と音の関係を学習させることにより、音韻感覚がつかめ、英文が音読できるようになる(入山・加藤・渡辺・山下, 2019)。本コマでは、phonicsの基本としてアルファベットの26文字に備わっている音を理解する。
⑤ わからない単語を辞書で調べる際のポイントについて解説する。文化によって言語の包括する意味範囲は異なる。一つの英単語に、一つのみの日本語をイコールとして結びつけることができないケースが多いことに気を付ける必要がある。例えば、expectという単語を調べるとする。よく日本語で「期待する」と覚えている学習者も多いかもしれない。ところが次のような文がある。Scientists expect a temperature rise of two degrees within 5 years. (科学者たちは5年以内に気温が2度上昇すると予想している。)「期待する」という日本語の意味解釈をしてしまうと、起こるべく良いことを予想して待つという意味になる。ところがexpectの原義は、「外を見て何かを待つ」ことである、つまりその意味は「良いこと悪いことにかかわらず、何かを期待して待つ状態にある」が正しい。そのため、辞書を引く際には、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することを理解する。
キーワード ① 文の構成、主部・述部、5文型 ② 不定詞 ③ 句と節、howの用法 ④ phonics alphabet、子音、母音 ⑤ 語の意味範囲
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本コマでターゲットとしたsentenceを自分一人で読み直し、文章が理解できるかを確認する。また、本日使用した資料や板書したノートを振り返り、学習した文法事項「文の構成、主部・述部、5文型、不定詞、句と節、howの用法」について自身の理解の程度を確認する。予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 2の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。
2 What is Social Psychology?2 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、理解の確認を行う。
本科目では、 “What is Social Psychology?”のsentence2を読み解く。本sentenceを理解するうえで必要な文法事項としては、品詞・5文型・自動詞/他動詞、現在完了形、接続詞の用法等がある。これらについて解説を加えながら、達成目標の1「英語の基本構造を理解し、英語の文法を習得することにより、基礎的な英文を読解できる基礎力をみにつける」に至る一助とする。また、phonics(フォニックス)について学ぶことで、英語の文字と音の関係を体験的に理解する。phonicsは頭で知識的に学ぶことよりも繰り返し聞いて発音することで身体に刷り込むことも重要になる。前回に引き続きアルファベットの音になれるほか、母音と子音の組み合わせで成り立つ単語についても学習する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①綿貫・ピーターセン(2006). 品詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 15-17,旺文社
江川(1998).動詞と5文型, 英文法解説, 183-193, 金子書房
②現在完了, 英文法解説, 235-240, 金子書房
③綿貫・ピーターセン(2006). 接続詞の種類, 表現のための実践ロイヤル英文法, 224-225,旺文社
④今井(2021). 1字つづりの母音・1字つづりの子音, フォニックス英語リスニング, 21-35, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(動詞) ② 文法2(時制) ③ 文法3(接続詞) ④ Phonics(母音と子音の組み合わせで成り立つ単語)
細目レベル ① 単語をその形態や機能から分類したものを「品詞」と言い、英語では品詞は8つ(名詞・代名詞・形容詞・冠詞・動詞・副詞・前置詞・接続詞・間投詞)に分けられる。その中で、本コマは「動詞」に注目する。「動詞」は主語の動作や状態を表す語である。
動詞には、動作を表す動詞のなかで、「自動詞」と「他動詞」の違いがある。「他動詞」とは「~をする」というように、「~を」にあたる目的語(O)を後に伴う。本コマのターゲット文では、Others have an influence. (他人は影響力を持つ)のhave(~を持つ)はan influenceという目的語を伴って、文として完結している。このように、他動詞は、SVO(主語+動詞+目的語)の文型を作ることを理解する。また、「自動詞」は他動詞と違って、目的語を伴わず、動詞のみで完結する文を作る。本コマのターゲット文では、Psychologists know.(心理学者たちは、わかっている。)のknowは、目的語を必要とせず、動詞のみで意味が成り立っている。自動詞は、SV(主語+動詞)の文型を作ることを理解する。

② 動詞の形には、現在形、過去形、現代分詞、過去分詞がある。本コマのターゲットとなる動詞 know(知っている) の場合は、現在形はknow、過去形はknew、現在分詞はingつけknowing、過去分詞はknown という形をとる。今コマで学習する「現在完了」は、「have+動詞の過去分詞型」を用いて表し、過去の出来事や状態が、何らかの点で現在とつながりを持っていることを示す表現方法である。つまり、過去からの経験等が現在どうなっているかに関心を示す表現である。本コマのターゲット文 “Psychologists have known.” では、「心理学者たちは、昔からそして現在に至るまでわかっているのだ。」という意味になることを理解する。また、know (わかっている)を現在完了形にすると、have known というように、have の後にknowの過去完了形を用いることを理解する。
③ まず、接続詞について学習する。接続詞は、語と語、句と句、節と節などを結びつける語をさす。種類としては、等位接続詞と従位接続詞がある。等位接続詞とは、文法上、対等の関係にある語と語、句と句、節と節を結びつけるものであり、and(~と…)、but (~だが…)、or(~か…か)がそれにあたる。一方、本コマでは、従位接続詞を具体的に学ぶ。従位接続詞とは、because、as (~だから…)、when (~したときに…)、if(もし~したら…)等の、…の部分に~の部分を結びつける役割を果たす。本コマのターゲット文の骨子は、As 主語+述語〈従属節〉, 主語+述語〈主節〉. となる。この場合の接続詞as は、「~であるように」の意味で、節と節を結んでいることを理解する。
次に、,(コンマ)を両脇に着けて挟み込んである句、節等は、挿入であることを理解する。「ちなみに~であるけれども」というように情報を付け加えるときの表現であることを理解する。

④ 日本語にはひとつの文字がすべて母音と結びついており、独立した子音という概念がない。本コマでは、1字つづりの子音と、5つの(1字つづりの)母音の文字(つまりa, e, i, o, u)と音の関係を学び、母音と子音の組み合わせで成り立つ単語の発音の基礎を習得する。1字つづりの子音には無声音と有声音が対となるものがある。p [p](注:[ ]内は発音記号を表す。)とb[b]、t[t]とd[d]、s 及びやわらかいC[s] とz[z] 、f[f]とv[v]、かたいC及びk[k]さらにはqu[kw]とかたいG[g]である。そのほかに、h[h]、j及びやわらかいG[dʒ]、m[m]、 n[n] 、l[l]、 r[r]、 w[w] 、x[ks]がある。これらの子音が1文字つづりの代表的母音 a[æ]、 e[e]、 i[ɪ]、 o[ɑ] 、u[ʌ]と組み合わさり、sad pet sit box cup 等の語を形成することを理解する。
キーワード ① 品詞、5文型、自動詞、他動詞 ② 現在完了 ③ 接続詞、挿入 ④ 1字つづりの子音、1字つづりの母音
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習したsentence2を一人で読み解くことができるか確認する。また、本日学習した文法事項「自動詞・他動詞、現在完了、接続詞、挿入」等について自身が理解しているか、ノート等を振り返りながら確認する。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 3の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。前回の予習でも記載したように、解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。正しい語順にこだわることよりも、英文の意味の塊を把握できることが大切である。

3 What is Social Psychology?3 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、理解の確認を行う。
第3回では、これまでの2回に引き続いて、 “What is Social Psychology?”のsentence3について読み解く。また、本文を理解するうえで必要な文法事項として、動詞の用法、形容詞の意味等について解説する。このことを通して、達成目標1「英語の基本構造を理解し、英語の文法を習得することにより、基礎的な英文を読解できる基礎力をみにつける。」に到達する一助としたい。また、phonicsにおいては、文字と音の関係に経験的に慣れることを重ねながら、2文字つづりの子音に関する法則についても学習する。phonicsの観点からの単語理解が促進されることで、達成目標2「英語の持つ文字と音声の関係を理解し、音声からも英語を理解できる基礎力をみにつける。」ことにも徐々に近づいていく。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①江川(1998). 命令文, 英文法解説, 454-455, 金子書房 
江川(1998). 助動詞, 英文法解説, 288-290, 金子書房
③江川(1998). 形容詞, 英文法解説, 92-94, 金子書房
④今井(2021). 2字つづりの子音, フォニックス英語リスニング, 36-40, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(動詞の用法・助動詞) ② 文法2(形容詞) ③ phonics(2文字つづりの子音)
細目レベル ① 動詞の用法について説明する。英語の文は、主語+動詞(SV)が基本の形である。主語のyouを付けずに、動詞の現在形(原型)から始める文を「命令文」と言う。本コマでは ターゲット文の”Suppose ~.” という命令文が、「~を想定してみよう」という意味になることを理解する。supposeは他動詞であるため、動詞の後に目的語をとる。本コマのターゲット文では“Suppose S + V.” の形になっていることから、 SVの前には関係代名詞のthatが省略され「SがVすることを想定してみよう」という意味になることを理解する。
また、動詞と結びついて、自分の気持ちを伝える働きをする「助動詞」について学習する。助動詞とはcan, may, mustなどをさし、助動詞の後に来る動詞は原形をとる。本コマでは能力・可能を表すcanを扱う。“You can play Beethoven.”は「あなたはベートーベンの曲を演奏できる。」という意味であることを理解する。

② 英語では品詞は8つ(名詞・形容詞・冠詞・動詞・副詞・前置詞・接続詞・間投詞)に分けられる。その中で、本コマは「動詞(助動詞)」のみならず、「形容詞」に注目する。「形容詞」名詞の前に来て、名詞を説明する用法がある。これを限定用法という。一方で、主語を説明する叙述用法がある。本コマでは、この叙述用法での形容詞の使われ方を学習する。形容詞は5文型の中のSVC型とSVOC型において、C(補語)の位置に来る。SVOCについての解説はのちに譲ることとして、本ターゲット文You are alone. (あなたはひとりだ)は、SVC型であることを理解し、Cに位置するaloneが形容詞であることを理解する。
また、慣用句として、for example(たとえば)、at least A(少なともA)の語と意味を理解する。
また、接続詞は第2コマでも扱ったが、本コマではwhenを学習する。接続詞は、語と語、句と句、節と節などを結びつける語をさす。本コマのターゲット文の骨子は、Suppose(命令文) 〈主節〉, when主語+動詞〈従属節〉. である。この場合の接続詞when は、「SがVであるとき、~を想像してみよう」という意味で、節と節を結んでいることを理解する。

③ 前コマで学習した1文字つづりの発展形として、2文字つづりの子音をマスターする。2つの文字が隣り合うことで、全く異なる音が作られることを理解する。下記の3つのペアは、無声音と有声音として対をなしている。ch[tʃ] とやわらかいG[ʤ]がある。例えば、chapterとGeorgeなどである。sh[ʃ]とsi /su[ʒ]が無声音と有声音として対をなしている。例えば、short とtelevision, usualなどである。また, 息のTH[θ] と声のTH[ð]も無声と有性の対をなしている。例えば、thought とwithなどである。また、対は持っていないが、ck[k]は2文字つづりの子音である。例えばpickなどである。その他の2文字子音として、ph/gh[f] (例:phonics, rough),wh[hw]または[w](例:what)、ng [ŋ] (例:Hong-Kong)がある。以上の文字を見て、音と結びつけられるようにする。第1コマで扱ったwhat, the, think, 第2コマのothers, 本コマのwhenがこのルールを用いていることを理解する。
キーワード ① 命令文、他動詞、that節、助動詞 ② 形容詞、慣用句、接続詞 ③ 2字つづりの子音
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:今回学習したsentence3について、一人で読んで理解できるかを確認してみる。また、今回扱った文法事項である同氏の用法や助動詞、形容詞等について自身が十分理解しているかどうか、ノート等を振り返りながら確認する。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 4の単語を調べ、ノートに記述する。そろそろ辞書を引くことや検索することにも慣れてきていると思うので、素早く引くことを心がけてみる。また、自身で文章を読んでみる。勘に頼らず、これまで学んだ文法事項を思い出しながら読んでみることが大事である。

4 What is Social Psychology?4 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマでは、文法項目として疑問文、間接疑問文、コンマの用法を学習することを目的に、sentence 4を解釈する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①江川(1998). 疑問文, 英文法解説, 451-452, 金子書房
綿貫・ピーターセン(2006). 疑問詞 , 表現のための実践ロイヤル英文法, 210-219,旺文社
②綿貫・ピーターセン(2006). 間接疑問 , 表現のための実践ロイヤル英文法, 220-221,旺文社
③今井(2021). サイレントE, フォニックス英語リスニング, 41-44, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1 ② 文法2 ③ phonics
細目レベル ① 疑問文の種類としては、疑問詞を使わない疑問文と、疑問詞で始まる疑問文がある。
疑問詞を使わない疑問文とは、YesかNoで答えられる質問である。疑問文を作る際にはYou are a college student. が元の文であればAre you a college student?(あなたは大学生ですか) というように、主語とbe動詞(この場合はis)の位置が入れ替わる。一方で、You think ~(あなたは~だと思う)を疑問文にするときには、Do you think ~?のように、一般動詞を文頭に出すのではなく、Do (主語が単数の場合はDoes)を文頭に置くことを理解する。
また、What(何), Which(どれ), Who(誰), Where(どこ), When(いつ), Why(なぜ), How(どうやって)などの疑問詞で始まる疑問文は、YesやNoで答えられるものではなく、疑問詞の意味する内容について回答する。その中でも、本コマは疑問詞Howを用いた疑問文を学習する。How did you find the school? (この学校(の印象)はどうでしたか?)と、how のみを使用したり、How many~? (いくつ)How much~?(いくら) How long~? (どのくらいの長さか)How far~?(どのくらいの距離か)などというようにHow +形容詞(あるいは副詞)+疑問文?の形で程度を聞く疑問文となる。本コマのターゲット文How well ~?では、「どのぐらい上手に?」とうまさの程度を聞いている疑問文であることを理解する。

② 本コマでは「~をどう思いますか」の質問が組み込まれている、疑問詞のある疑問文について学習する。つまりWhat do you think S+Vの形を学ぶ。この文は、文頭が疑問詞なので、Yes かNoでは答えることはできない。この文では、do you thinkの後の文の語順に気を付ける必要がある。本ターゲット文には、疑問詞にHow well が使用されている。ターゲット文の骨子は、How well do you think you can play it? であるが、do you think の後には主語+動詞の順の文が来ている。「どのくらい上手にそれを演奏できると思いますか?」という意味になることを理解する。ちなみに do you thinkを除いた文にすると、How well can you play it? (どのくらい上手にそれを演奏できますか?)になり、How well の後は疑問文になることに注意する。
また、同格のコンマの用法を学ぶ。本コマで使用されているコンマ[,]は、言い換えて「つまり」という意味を表している。 

③ 本コマではSilent Eのルールをマスターする。単語の語尾にeが付く場合、その直前の母音をアルファベット読みにすることがある。その際、語尾のeは発音しない。これをSilent Eと呼ぶ。 a_e のある単語では、aをアルファベット読みの[ei]と発音する。例えば、state, stage, sameなどである。i_e ではiを[ai]と発音する。例えば、while, quiteなどである。同じように、o_e は[ou]と発音する。例えば、alone, opposeなどである。また、u_eは[ju:] と発音する。例えば、 cueなどである。最後に、e_eは[i:]と発音する。 例えば、eveなどである。以上のルールを持つ単語を見て、音と結びつけられるようにする。第3コマで扱ったsuppose とalone、本コマで扱うstageがこのルールに当てはまるので、これらの単語の文字を見て音が分かり、発音できるようにする。
キーワード ① 疑問文 ② 間接疑問文、同格のコンマ ③ silent E
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。本sentenceで扱った疑問文、間接疑問文、同格のコンマ等について自身で理解しているか、人に説明できるかを振り返ってみる。理解が十分でないと感じる場合には、資料を参照したり、教員に質問したりして理解できるようにしておく。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 5の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。

5 What is Social Psychology?5 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマでは、sentence 5を学習する。本senteceを理解するためには、It that構文、受動態等の理解が不可欠であるため、こうしたことの解説を加えつつ読み進めていく。


大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①綿貫・ピーターセン(2006). 副詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 461-465,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). 程度・強調を表す副詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 470,旺文社
江川(1998). Would(2)現在を表す場合, 英文法解説, 307-308, 金子書房
②江川(1998). 受動態の要点, 英文法解説, 272-283, 金子書房
③今井(2021). 母音ペア①, フォニックス英語リスニング, 45-48, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(It that 構文) ② 文法2(受動態) ③ phonics(母音ペアの音)
細目レベル ① 本コマでは、It is likely that 主語+動詞. の構文が、「(主語)が(動詞)するようだ。」という意味であることを理解する。likely とは「ありそうな」「予想される」という意味の形容詞である。It は仮の主語であり、真の主語はその後のthat SV、つまり「SがVすることは」である。
次に、本コマでは副詞について学ぶ。本ターゲット文では、It is quite likely that SV. というように、likelyという形容詞の前に副詞のquiteが置かれている。副詞とは、動詞・形容詞・他の副詞や文全体を修飾する役割を果たす。quiteは程度を表す副詞で、「なかなか、結構な」のレベルを表している。つまりターゲット文は「結構な程度に、SがVするようだ。」という意味になることを理解する。また、副詞は形容詞にlyを付けたものが多い。(例:形容詞clear/ 副詞clearly;形容詞slow/ 副詞slowly等)本コマでは、形容詞quiet / 副詞 quietlyを理解し、ターゲット文 ”They quietly listen. “ が、「彼らは静かに聞いている。」という意味であることを理解する。
さらに、助動詞wouldについて学習する。第4コマで学んだように、助動詞とは、動詞と結びついて、自分の気持ちを伝える働きをする。can, may, willなどをさし、助動詞の後に来る動詞は原形をとる。can, may, willの過去形は、それぞれcould, might, wouldであるが、本コマで学習するwould は、will の過去を表す場合として用いられていないことに注意することが大切である。例えば“You would be tired.”のwould は現在のことをさしており、話し手の推測がニュアンスとして入ってくる。助動詞の時制を過去にずらすことにより、話し手の心的距離が遠くなり、不確かさが増すのである。つまり「あなたは疲れているのでしょうね」という意味合いになることを理解する。

② 本コマでは受動態について学習する。例えば”Others influence you. “(他者はあなたに影響を与える)の文は能動態というが、この文のyouを主語として、「あなたは他者から影響受ける」とするとき、その文を受動態といい、”You are influenced by others.”の形をとることを理解する。つまり、能動態における目的語にあたる語を主語として文章をつくることで受動態となり、動詞は「be動詞+過去分詞」の形をとり、能動態時の主語をby 以下に置く。一般的に言うと、能動態でも受動態でも同じ意味を表せるが、これはどちらを用いてもよいというわけではない。言葉には前後の話の流れがある。英文構成上の原則の一つに、「旧情報から新情報へ」という順序がある。この流れに合致する場合に、受動態の構文がよく使われる。「you は公衆の面前でピアノを弾くときにはどれだけうまく弾けるのか?」という問いからの流れである文のため、you を主語にした文章が続くのが自然であることがわかる。
最後に、本コマで用いられているeven though (あるいはeven if) SVは、たとえ「SがVするのであっても」という意味であることを理解する。

③ 本コマでは母音ペアの音について学習する。wとyは子音のみならず母音の役割をも果たす。a,e,i,o,uとw,yのこれら母音のうち、どれか2つが連なったときに、最初の文字をアルファベット読みする単語がある。しかし、このルールにおいては、wとyは機能的に存在するだけで、文字自体は発音しないことに注意する。具体的には、ai/ayは[ei]と発音する。例えば、sail, paint, trayなどである。また、ieは[ai]と発音する。例えば、 lie などである。ただし、ieは[i:]と発音する場合もあるので注意する。例えば、fieldなどである。ee/ea は[i:]となる。例えば、at least, each, streetなどである。 oa/ow は[ou]となる。例えば、goal, know, throwなどである。最後に、ue/ui は[ju:]または[u:]と発音する。例えば、clue, cruiseなどである。以上の文字と音の関係を理解する。第1コマのfeel、第3コマのplay, least、本コマのseat(s)がこのルールを用いていることを理解する。
キーワード ① It is likely that S Vの用法, 副詞、助動詞 ② 受動態、接続詞 ③ 母音のペア
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。本sentenceを一人で読んでみて理解できるかを確認するとともに、今回扱ったIt that 構文や受動態について自身が理解できているかどうかを振り返ってみる。理解が十分でないと感じる場合には、資料を参照したり教員に質問をして確認すること。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 6 とsentence7の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。次回は助動詞の中でもmayを扱う。また比較級も登場する。こうした文法事項について、教具の文法書に目を通しておいておくと、次回の講義が理解しやすくなるだろう。

6 What is Social Psychology?6 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
第6回となる本コマでは、andの用法、助動詞、比較等の文法事項に焦点を当て、sentence 6と7を読みほどく。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
②綿貫・ピーターセン(2006). Mayの用法, 表現のための実践ロイヤル英文法, 82-83,旺文社
③綿貫・ピーターセン(2006). 比較変化, 表現のための実践ロイヤル英文法, 489-492,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). S+V+O+to be +C, 表現のための実践ロイヤル英文法, 82-83,旺文社
④今井(2021). 母音ペア②, フォニックス英語リスニング, 49-52, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(助動詞may) ② 文法2(比較級) ③ phonics(母音が二つ連なる音)
細目レベル ① 動詞と結びついて、自分の気持ちを伝える働きをする「助動詞」については、第3コマ・第5コマでも扱っているが、本コマでは助動詞のmayを学習する。mayは「~かもしれない」参考書には書かれている。もちろんこの意味もあるが、もしこの表現が論文や学術書にかかれていたらどうであろうか。不確かなことを論文に載せているのかと、論文の価値まで疑われてしまうだろう。学術論文等の場合は、使用されるmayは「可能性」を示していることを理解しておく必要がある。であるから本コマのターゲット文“You may be anxious and notice A.” とは、「あなたは心配になって、Aだと思ってしまう可能性がある。」という意味であることを理解する。
次に、英文を読む際の、大変重要な観点として、andの用法を理解しておく必要がある。andは「等位接続詞」という名称からわかるように、対等の関係にある語と語・句と句・節と節を結ぶ接続詞である。であるから、andの前後で、どれが等位に結ばれているのかを理解する必要がある。ターゲット文 “You may be anxious and notice A. “では、動詞 be anxious とnoticeが対等に結ばれ、それら両方に助動詞mayがかかっていることを理解する。ターゲット文 “You may find ~, and perform ~."も同様である。

② 比較について学習する。形容詞と副詞が、その表す性質・数量などの程度を比較するために取る比較変化には、原級と比較級、最上級がある。形容詞・副詞のそのままの形を原級というが、これを変化させて、2つの中で一方が他方よりも程度が高いことを占めるのが比較級、3つ以上の中で程度が最も高いものであることを示すのが最上級である。規則変化としては、原級にerをつけて比較級、estをつけて最上級を作る。また、規則変化せずに、原級の前にmoreを置いて比較級、the mostを置いて最上級を作るものがある。音節が3つ以上の語が、more、the mostをとる。例えば、形容詞dif-fi-cult(難しい)は3音節であり、比較級はmore difficultである。副詞pas-sion-ate-lyは4音節であり、比較級はmore passionatelyである。比較の対象をthan~(~よりも)で示す。本ターゲット文 “It is more difficult than usual.”は「それは普段よりも、より難しい」、”You perform more passionately than ever.”は「あなたはいままでよりも、もっと激しく演奏する。」という意味になることを理解する。
また、SVO to be Cの構文をとる動詞がある。本コマでは動詞find(ある事実を見つける)がこの構文をとることを学ぶ。本ターゲット文”You find it to be a source.”が「あなたはそれが根源であることを見出す」という意味であることを理解する。
最後に、今まで疑問詞として学んできたwhichとwhatが、本コマでは関係形容詞として用いられていることを理解する。具体的には “which outcome” は「どの結果(かということ)」、“what condition”が「なんの(どんな)状態(かということ)」という意味となることを理解する。

③ 第5コマで学習した2文字の母音に引き続き、a,e,i,o,u,w,yの母音2つが連なってつくる音を学ぶ。具体的には、まずoi/oy は[ɔi]と発音する。例えば、oil, enjoyなどである。また、ou/ow は[ɑu]と発音する。例えば、ground, aroundなどである。しかし、windowやthrowは[ou]と発音することに注意する。さらに、ooは[u](唇を丸めて短く「ウッ」と出す音)と[u:](唇を凧のように突き出し、「ウー」と伸ばす音)があることに注意が必要である。例えば、look[u], room[u:]である。さらに、au/awは[ɔ:]と発音する。例えば、August, awfulなどである。最後に、ewは[ju:]あるいは[u:]と発音する。例えば、fewなどである。以上の文字と音の関係を理解する。第1コマのhow、第3コマのmoonlight、 第4コマのaudience、 本コマのoutcome, sourceがこのルールを用いているため、理解習得する。
キーワード ① 助動詞、接続詞 ② 比較・比較級、SVO to be C構文、関係形容詞 ③ 母音のペア
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。また、文法事項として、mayを含めこれまでに学習した助動詞、また接続詞の使い方、そして比較級について自身が理解しているかどうかを今一度確認する。例えば、mayを使用する文章を他に思いつけるか、比較級を用いて日常的な状況を英語にすることができるかなどを試してみることが、確認として役立つであろう。もしこうしたことが十分にできないようであれば、資料を参照したり、必要に応じて教員に質問をしてみてほしい。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 8 とsentence 9の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。また、次回は名詞と前置詞の用法、to不定詞(名詞的用法)などが文法的な主要テーマとなる。これらについて「表現のための実践ロイヤル英文法」に目を通しておくこと。

7 What is Social Psychology?7 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第7回)では、名詞、前置詞、不定詞を目的語とする動詞、関係代名詞等の文法事項に焦点を当て、sentence 8と9を学習する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①江川(1998). 名詞, 英文法解説, 1-6, 金子書房
綿貫・ピーターセン(2006). 前置詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 290-291,旺文社
②江川(1998). 不定詞名詞用法, 英文法解説, 315-317, 金子書房
江川(1998). 関係代名詞that, 英文法解説, 80-81, 金子書房
③今井(2021). 子音混合音, フォニックス英語リスニング, 53-55, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(名詞、前置詞) ② 文法2(不定詞の名詞的用法) ③ phonics(子音混合音)
細目レベル ① 本コマでは英語の8品詞の中で、名詞と前置詞について学習する。
英語の名詞は、日本語と異なり、数えられるか数えられないかの区別を行う。数えられる名詞は一つかあるいは複数科の区別をする(例:単数 a book, 複数 two books)。さらに、集合体を1単位として見る場合がある。第5コマで扱ったaudienceがその典型であり、“a large audience” では「大人数の聴衆」を一つのまとまりととらえているため a が付いている。同じaudienceでも、聴衆一人一人のことを述べている場合は複数として扱う。例えば”The audience were so carried away.(聴衆は一人一人がすっかり魅せられた。)さらに、抽象的な事物を扱う名詞の場合も、漠然と名詞が示す全体像を言う場合は単数形をとり、その中でも様々な種類があることを示す場合は複数形を使用する。本コマでは、cognitions、emotions と記述されていることから、筆者が様々な認知、様々な感情を意味していることを理解する。
次に、前置詞だが、これも日本語にはない品詞であり、名詞と結びついて句を形成する。前置詞は、in (~の中で)、 on(~に接触して)、from(~から)、under(~の下で、~に基づいて)、with(~を伴って)がある。2語以上が集まって前置詞の役割を果たすものとして、第4コマのin front of (~の前で)があることを理解する。

② To+動詞の原形(不定詞)の一つの用法として、「~すること」という意味になる名詞用法がある。目的語(O)をとる他動詞で、この目的語の位置に、不定詞を置く動詞がある。例えば He decided to jog.(彼はジョギングすることに決めた)He wanted to jog. (彼はジョギングしたかった)である。上記decide型では、He decided that he would jog. というようにthat 節を目的語として用いることができる。一方で、want型は目的語にthat 節を用いることができない。本コマのターゲット文 ”This book aims to (動詞の原形)“はwant型の動詞であり、「~することを目指している(目的としている)」を意味していることを理解する。
最後に、関係代名詞thatの用法を学習する。このthatは、先行する語が人間・人間以下の生物・無生物等すべての場合に用いられ、その語を限定的に説明するものである。本コマで扱う表現”studies that deals with cognition”では、どのような研究(studies)かを、「認知(cognition)を取り扱う」研究だと説明し、研究の分野を限定していることを理解する。

③ 本コマでは、子音混合音を学ぶ。これは子音ブレンド音とも呼ばれる。複数の子音の連続音であるが、それぞれの音色を残しつつも、あたかも1音のように発音される。子音のため、日本語のように母音を入れてしまうことがないように注意する。stは[st]と発音する。例えば、stage, studyなどである。spは[sp]と発音する。例えば、specificなどである。また、sc/sk は[sk]と発音する。例えば、scholar, deskなどである。 smは[sm]と発音する。例えば、smileなどである。snは[sn]と発音する。例えば、snakeなどである。squは[skw] と発音する。例えば、squeezeなどである。最後に、swは[sw]と発音する。例えば、swingなどである。第4コマで扱ったstage、第6コマのcontrast、studiesがこのルールに当てはまるため、文字と音の関係を理解習得する。
キーワード ① 名詞(単数・複数)、前置詞 ② 不定詞を目的語とする動詞、関係代名詞 ③ 子音混合音
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日読んだsentenceを自分一人で読み下せるか、一人で試してみる。また、文法事項としては名詞と前置詞、また不定詞の名詞的用法について扱った。これらについて自分が理解できているか、今一度確認してみる。不十分と感じる場合には、仲間に声をかけて話し合ってみてもよいし、教員に質問をしてみてもよい。
予習:本コマまでで1段落を読み解釈を行った。1コマから本6コマまでの学習を整理し、文法に注目しながら、すべてのセンテンスを改めて解釈できるようにする。また、配布している音声教材を聴き、学習したセンテンスがどのようなイントネーション、塊で音読されているかを確認する。ノートには、センテンスが読まれている抑揚の高低を波のように書き記してくること。英語は、意味として強調するところを高く読むため、どの後に協調が置かれているのかを耳で確認する。さらに言葉はチャンクと言って、意味の塊で話されるため、どこが意味の塊なのかを確認しながら、ノートの英文に塊の終わりにスラッシュ/を記入してくる。

8 What is Social Psychology?8 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第8回)では、今まで学習した第1段落の文章を振り返り、本段落を通しての文章の意味について理解を深める。また、これまで学んできた文法的事項の定着を図る。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①門田(2015). シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学,コスモピア
椢原・朱・齋藤・峯松・中西(2021). シャドーイングに基づく言語学習者の英語音声産出・知覚能力に対する多角的分析, 信学技法, 1―6.
②江川(1998). 状態動詞と動作動詞, 英文法解説, 203-206, 金子書房
コマ主題細目 ① shadowing ② 語彙・文法 ③ Writing
細目レベル ① 本授業では7コマまでで解釈した英文を用い、意味内容の塊を捉えるためとListening 能力の向上を目指して、shadowing(シャドーイング)を行う。Shadowingはモデルの音声を聴取し、ほんの少しだけ遅れて復唱する認知タスクの高い訓練方法である。モデルの声を影のように模倣することからその名前がつけられている。Shadowingは、listeningと同時に脳が意味を検索し、意味解釈を行う訓練となる。それが同時通訳士の訓練として取り入れられ、さらに日本の英語教育においても英語習得の訓練として採用されるようになってきている(門田,2015)。日本人の大学1,2年生を対象にした最新の実証研究において、shadowingは聴解力の向上に効果があることが明らかになった(椢原・朱・齋藤・峯松・中西, 2021)。本授業では、Native speakerが朗読する、意味のまとまり(チャンク)に区切られた、音読スピードの緩やかなオリジナル音声教材を使用し、その教材とともにshadowingを実施する。意味解釈を終えた段階で、shadowingを行うことで、意味解釈の定着、listening能力の向上、さらには文章産出能力の強化をはかる。本コマでは第1段落のshadowingができるようにする。
② まず第1段落で扱った語彙を確認する。名詞: it, you, goal, psychology, psychologist(s), people, situation, presence, others, influence, human, nature, stage, audience, seat(s), performance, part, source, vigor, outcome, condition, chapter, Beethoven, Moonlight Sonata, 動詞: be, become, is, are, understand, think, feel, act, have(has), play, suppose, listen, influence, notice, find, perform 形容詞: primary, social, real, imagined, powerful, alone, large, anxious, certain, difficult, likely 副詞: quit, very well, quietly, only 慣用句: for example, at least ~, in front of, 比較級 than usual, 比較級 than ever, by contrast, even though 以上の意味を理解できているかの復習を行う。
次に、第1コマから第7コマで焦点を当てた文法事項を復習する。第1コマで学習した文の構成(主部と述部)、動詞(自動詞と他動詞の違い)、5文型(特に、SV型、SVC型、SVO型の違い)、to 不定詞の名詞用法、現在完了形、命令文、疑問文と間接疑問文、助動詞、能動態と受動態の違い、比較の比較級、関係代名詞that、等位接続詞andの用法 に関する理解の確認を行う。

③ 本コマでは5文型の、特にSV型、SVC型、SVO型の文が書けるようにする。主語と述語の語順で書くことを習得する。動詞は、状態を表す「状態動詞(state verb)」と動作を表す「動詞(action verb)」に分かれている。状態動詞の代表はbe であるが、そのほかにもbecome などがある。動詞がbe(is, areなど)、becomeであるときは、あとに形容詞等をとりSVC
型の文を作ることを理解する。状態動詞には、beのほかにも、心理状態を表す動詞のことを指す。好意・希望を表すlike, want 、思考・認識を表すthink, know, imagine, suppose, understand、知覚に関する動詞see, look at (視覚)、hear, listen(聴覚)、feel (触覚) 等がある。これらbe動詞以外の状態動詞は、本人しかわからない心理作用や知覚を表しているため、一般的に進行形(ing形、~しているところである)を作ることはない。(例外もあるが)。一方で、動作動詞とは文字通り、動作を表す動詞をさす。本コマでは、第1段落で扱った語彙を利用して、短文のSV型、SVC型、SVO型の文を作れるようにする。

キーワード ① shadowing ② 語彙、文法 ③ SV型、SVC型、SVO型、状態動詞、動作動詞
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習したshadowingを何度も練習し、第1段落の英文をshadowingしながら再生できるようにする。再生できなかった単語・チャンク(塊)を意識し、立ち戻って確認する。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 10,11,12の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。また、次回は

9 What is Social Psychology?9 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第9回)では順序を示すマーカー、関係代名詞whichの非限定用法、受動態、分詞構文に焦点化し、sentence 10, 11, 12を読解する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①江川(1998). 関係代名詞 限定用法と非限定用法, 英文法解説, 76-79, 金子書房
②江川(1998). As well as, 英文法解説, 143, 金子書房
綿貫・ピーターセン(2006). 分子構文, 表現のための実践ロイヤル英文法,167-170 ,旺文社
③今井(2021). 子音混合音, フォニックス英語リスニング, 58-63, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1 ② 文法2 ③ phonics
細目レベル ① 英語は論理的な言語である。聞き手の理解を助けるために、物事の順番を整理して伝える表現を用いることが多い。順書を表す名印として 、本コマと次コマではfirst(最初に), next(次に), continuing (続けて), towards the end(最後に向かって), finally(最後に)が使われていることを理解する。
次に関係代名詞whichの用法について学習する。関係代名詞には限定用法と非限定用法がある。限定用法とは例えば、”the text book which we read”(私たちが読むテキストブック)というように、どのテキストブックかをwhich 以下をつけることによって説明し限定している。一方で、本コマで扱う非限定用法は、一応完結した文の終わりにつけて、“ , (コンマ)which”をつけて続けることによりさらに説明を加える用法である。その場合、whichが前の文全体を指すことがあるが、本コマではその用法である。さらに本コマでは” 前文 , after which~” とafterがついていることから、「そして、そのことの後に」という意味になることを理解する。

② まず、as well as は3語で一つの接続詞の働きをする。本コマのターゲット文の骨子として、“We examine A as well as B. ”(私たちはAもBも調査する。)は、“We examine not only A but also B. ”と同じ意味であることを理解する。
次に、分詞構文について学習する。現在分詞や過去分詞などの分詞を用いて、副詞節を句の形に圧縮したものを分子構文という。主に、主節の主語と従属節の主語が同じ場合に用いられ、接続詞と主語を省略して文を簡潔にできる。分子構文は書き言葉としてはよく使われるが、日常会話では用いることはない。主に以下4つの場合に、用いられる。1つ目は、主文との意味の関係が時を表す場合である。例えば、Looking down from the plane, I could see the blue ocean. (飛行機から見下ろすと、青い海が見えた。) つまり、When I looked down from the planeを分子構文にした形である。2つ目に、主文との意味上の関係が理由を表す場合がある。Being a baker, I have to get up early. (私はパン屋だから、朝早く起きなければならない。) As/Since I am a baker, が分子構文になったものである。3つ目に主文との関係が、付帯状況を表す場合がある。The typhoon hit the city, causing great damage. (台風が町を直撃して、多大な被害を及ぼした。), and caused great damage. と記述することもできる。最後に、接続詞を加えた分子構文もある。While staying in Paris, we fell in love. (パリにいるときに、私たちは恋に落ちた。) これはWhile we were staying in Paris, を分子構文にしたものである。今コマでは、”Continuing our journey, we consider ~“が、”We continue our journey and we consider ~”の意味であることを理解する。

③ 本コマでは、第7回で学習した子音混合音の発展を学ぶ。複数の子音の連続音で、それぞれの音を残しつつも1音のように発音される文字の組み合わせの中で、lが付くグループとrがつくグループを学習する。lとrの発音は、日本語では区別がはっきりしていないが、英語では違いが顕著なので注意する。授業で発音練習をおこなう。まずlがつくグループでは、無声音と有声音の対になるものが2つある。cl[kl](例えばcloseなど)とgl [gl](例えばgladなど)、pl [pl](例えばpleaseなど)とbl[bl] (例えばblueなど)がある。そのほか、fl[fl](例えばinfluence, flyerなど)や、sl[sl](例えばslapなど)がある。rがつくグループとしては、前者と同様に、無声音と有声音の対になるものが2つある。cr[cr] (例えばcrime, createなど)とgr[gr] (例えばgrow, graffitiなど)、そしてpr[pr](例えばpresence, problem, predictionなど)とbr[br](例えばbrokenなど)である。そのほかに、fr[fr] (例えばfryなど)、dr[dr(例えばdriveなど)、tr[tr](例えばtribeなど)がある。第1コマで扱ったprimary、第2コマのpresence、第3コマのplay、第4コマのfrontがこのルールを用いているため、これらの文字と音の関係を習得する。
キーワード ① 順序を表すマーカー、関係代名詞which ② as well as、分子構文 ③ phonics(子音混合音)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。また、文法事項としては関係代名詞which、as well as などを学んだので、これらを自身で説明できるか、これらを用いた文章を自作できるかどうか確認してみてほしい。理解が十分でないと感じる場合は、いつでも周囲や教員に相談してよい。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 13、14,15 の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。

10 What is Social Psychology?10 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第10回)では、i.e.,とe.g., の使用方法、比較(原級)、現在分詞ing形よる名詞の修飾に焦点化し、sentence 13, 14, 15を読解する。

①大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
②綿貫・ピーターセン(2006). 原級を用いた比較, 表現のための実践ロイヤル英文法,493-495,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). 分詞の形容詞的機能, 表現のための実践ロイヤル英文法,158-159,旺文社
③今井(2021). 子音混合音, フォニックス英語リスニング, 64-66, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(i.e.、e.g.) ② 文法2(比較級) ③ phonics(子音混合音)
細目レベル ① 本コマで扱っている“i.e.”と “e.g.”について学習する。 “i.e.”は this is (すなわち)という意味である。“e.g.”は for example (例えば)を意味する。どちらもラテン語の省略(i.e. は id est、e.g. はexempli gratiaの略)であるため、英語表現の頭文字をとったものではない。本コマで扱うi.e. やe.g.の後にコンマ(,) がついているが、これはthat is~ や for example ~ のように、省略しないときにコンマをつけているのと同じことである。ピリオドまでを含めての省略形であることを理解して、勝手にieはegなどとコンマを無くしてしまわずに正しく用いることに注意する。日本語では「例えば」をexと記載することがある。しかし、exはexampleの省略形であるため、英語ではfor example (例えば)の意味として、exを用いることはない。
② まず、比較とは、形容詞や副詞の表す性質・状態・数量などの程度を比較する際の表現であるが、本コマでは、比較したところ同程度であるということを意味する原級比較について学習する。これを同等比較といい、“as ~as…”を用い、「 …と同様程度の~」という意味を成す。また、重要構文として、“as ~ as possible” が “as ~ as one can” つまり「できる限り~」であることを理解する。本ターゲット文の骨子“We include as many examples as possible.” が「私たちは(このテキストに)できる限り多くの事例を含める。」という意味になることを理解する。
次に現在分詞の用法の一つについて学ぶ。現在分詞とは、動詞の原形にingが付いた形である。現在分詞は、名詞を修飾する形容詞的な働きをする場合がある。この現在分詞が単独(一語)で用いられる場合は名詞の前に置く。例えば、A drawing man will catch at a straw. (溺れる者は藁をも掴む。) しかし、現在分詞に他の語を伴って名詞を修飾する場合は、名詞の後に置く。本ターゲット文では、“behaviors complying with ~” 「~に応じた行動」なり、どのような behavior(s)(行動)なのかを後置で説明していることを理解する。 

③ 第7コマ第9コマで学んできた子音混合音の締めくくりとして、本コマでは子音3文字の音を学ぶ。3文字であっても、ほぼ1音扱いとされることに注意する。英語の子音は語頭では3文字まで連結することが可能あるが、子音の発音に母音をつけることがないように注意して発音する。日本人にとって英語がとりわけ早く聞こえてしまうのは、日本語にはないこういった子音のつながりが聞き取れていないからである。splは[spl]と発音する。単語は例えばsplitなどがある。sprは[spr]と発音する。例えばspringなどである。Strは[str]と発音する。例えばstreetなどである。scrは[skr]と発音する。例えばscreamなどである。最後に、thrは[θr]と発音する。例えば、throw, throughoutなどであることを理解する。
キーワード ① i.e. とe.g. ② 原級・比較のas、 現在分詞の形容詞的用法 ③ 子音混合音
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。今回は原級・比較のas、現在分詞の形容詞的用法を学んだため、これらを用いたほかの文章を読むことができるか、インターネット上でそうした文章を探して読んでみてもよいだろう。理解が十分でないと感じる場合は、積極的に周囲の仲間や教員に声掛けをして理解できるようにしておくこと。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 16の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。

11 What is Social Psychology?11 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第11回)では、動名詞、be likely toの用法、that節、関係代名詞の省略などの文法を学習し、sentence 16を読解する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①綿貫・ピーターセン(2006). 動名詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 174-178,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). be likely to 型, 表現のための実践ロイヤル英文法, 438-439,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). 動名詞とthat節, 表現のための実践ロイヤル英文法, 568,旺文社
②綿貫・ピーターセン(2006). 目的格の関係代名詞の省略, 表現のための実践ロイヤル英文法, 568,旺文社
③今井(2021). rつきの母音, フォニックス英語リスニング, 68-70, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(動名詞) ② 文法2(that節) ③ phonics(rを伴う母音の発音)
細目レベル ① 第10コマでは現在分詞(動詞のing形)の形容詞的用法を学んだが、本コマでは、現在分詞が「動名詞」の役割をし、「(動詞)すること」と名詞の意味になることを理解する。同じように「不定詞」(to +動詞)も、「(動詞)すること」、という意味になる。その相違点は、to 不定詞が未来性や意図を意味するのに対して、動名詞は既成の事実や一般的なことを述べ、静的である。本ターゲット句 “in studying these example” は「これらの事例を学ぶことにおいて」と前置詞の後ろに来ている。前置詞の後は必ず名詞がくるため、studyが動名詞に変化していることを理解する。
次に、論文では、研究結果として断定できないものに関しては、「~であるようだ」と断定を避ける表現が使用されることを学ぶ。既に第5コマで、“It is likely that S+V”(SがVするようだ、SがVする可能性は高い)の構文を学んでいるが、本コマでは 同じ意味となる “S is likely to 動詞の原形”の形を学ぶ。本ターゲット文 “You are likely to find ~ “(あなたは、~がわかる可能性が高い)という意味になることを理解する。

② 動詞に自動詞と他動詞があり、他動詞は目的語をとることを今まで説明してきている。この目的語の部分に、that +S +Vを用いることがある。これをthat節と言い、「SがVすること」と名詞の役割を果たす。本ターゲット文の骨子では、”You find that S+V ”が「あなたは、SがVであることがわかる。」という意味になることを理解する。
次に、関係代名詞の省略について学習する。関係代名詞は、文中の名詞を説明するために使用され、その名詞に代わる代名詞と接続詞の働きを兼ねている。例えば“explanations which (あるいはthat) we hear ”は、「私たちが聞く説明」という意味で、explanations(説明)を修飾している。これを元の文にすると、”We hear (the) explanations”(私たちは(その)説明を聞く)となり、explanationsは他動詞hear (~を聞く)の目的語である。このように他動詞の目的語になっている関係代名詞は、よく省略されることを理解する。

③ 本コマでは、日本人が最も不得意とするrを伴う母音の発音を、文字とのルールと共に習得する。rの音は、口の中の空間を大きく使い、舌を奥にぐっと引く感覚で音を出す。声の通り道がブロックされ、全体的にこもった音となる。具体的な音は、授業で練習をする。arは[ɑ:r]と発音する。例えば、part, scholar, particularなどである。er/ir/urは[ə:r]知発音する。例えば、person, disorder, her, chapter, birth, turfなどである。oor/ureは[uər]と発音する。例えば、moor, cure, pureなどである。are/airは[eər]と発音する。例えば、glare, airなどである。or/ore/oarは[ɔ:r]と発音する。例えば、or, perform, explore, oarなどである。ireは[ɑiər]と発音する。例えば、fire, tiredなどである。最後に、our/owerは[ɑuər]と発音する。
第2コマで扱ったpowerful、第3コマのare、第4コマのlarge、第9コマのfirst、journey、第10コマのnorm、exploreがこのルールを用いていることを理解する。

キーワード ① 動名詞、be likely to ~ ② that節、関係代名詞の省略 ③ rつきの母音
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。本文を今一度一人で読めるか確認すると同時に、今回文法事項として学習した動名詞、that節について説明できるか確認しておく。周囲の人と話し合ってみることで、自身の理解の程度を確認できるとよいだろう。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 17の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。


12 What is Social Psychology?12 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第12回)では、It is because (that) S+V構文、「~と思う」の動詞のバリエーション、不定詞の形容詞用法に注目してsentence 17を読解する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①綿貫・ピーターセン(2006). 原因・理由の副詞節を導く接続詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 242-243,旺文社
②江川(1998). 不定詞 形容詞用法, 英文法解説, 317―318, 金子書房
③今井(2021). 複数の子音字が続くとき, フォニックス英語リスニング, 80-86, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(becauseの用法) ② 文法2(不定詞の形容詞的用法) ③ phonics(複数の子音字)
細目レベル ① 本コマでは、まず接続詞becauseの用法を学ぶ。becauseは、原因や理由を新たな情報として明確に述べるための接続詞である。本コマで扱う、“It is because that S+V” の構文は、理由や原因を強調するために用いられていることを理解する。
次に、英語には「~と思う、~と考える」には実に多くのニュアンスの異なる動詞が存在することを学ぶ。基本的な動詞はthinkであるが、判断や根拠の形で思う場合はsupposeが用いられ、特に根拠もなく想像して思う場合はimagineが用いられる。また信念をもって思っているときにはbelieve が用いられる。本コマではassumeが使われているが、「はっきりとした根拠はないが、それが事実だと思い込んでいる、きめてかかっている」際に使用される「~と思う」という意味の動詞であることを理解する。

② 本コマでは、不定詞の形容詞用法について学ぶ。不定詞の名詞用法に関しては、既に第1コマにおいて、“to +動詞” が「~すること」という名詞の意味になることは学習している。本コマでは、名詞の直後にto +動詞がくるとき、不定詞がその名詞を修飾する事を学習する。本ターゲット句 “the best way to explain it”は、to 以下が、直前の名詞way (方法)を修飾し、「それを表現する最善の方法」という意味であることを理解する。
最後に、コンマ(,) とコンマ(,)で挟まれている部分は、挿入を示し、「ちなみに~であるが」という意味となることを理解する。本コマでは、挿入の中に、“as opposed to 名詞” とあるが、これは「~と対照的に」という慣用句であることを理解する。

③ 本コマでは複数の子音字が続く場合の文字と音の関係を学習する。英語の子音は母音の前では最大で3つ、母音の後には4つまで連結が可能であるが、すべての文字が母音の音と連結する日本語とは異なり、英語は子音のみの音が多用され、その子音の多さが日本人にとっては、英語は早いという認識に繋がってしまうため、子音の連続音には慣れておく必要がある。本コマでは、母音の後に複数の子音が続く単語を学習する。まずは、母音[æ]+子音+子音の単語としてmask, thank, pastなどがある。母音[e] +子音+子音では、self, quest, tendなどがある。母音[i] +子音+子音はrisk, widthなどがあげられる。母音[ɑ] +子音+子音では、bond, solve, socksなどがある。最後に、母音[ʌ] +子音+子音では、bump, fund, bulkなどがあることを理解する。
キーワード ① It is because (that) S+V, 動詞「~と思う」のバリエーション ② 不定詞の形容詞用法、挿入、慣用句 ③ 複数の子音字
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。今回はbecauseを用いた文章が登場した。論理的な文章において、また論理的に語るうえで、becauseは非常に重要な単語であり、心理学論文においても頻出の単語である。インターネット上で英語論文を見つけて、becauseがどの程度、またどのような箇所で使用されているか探してみるとよいだろう。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 18 の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。

13 What is Social Psychology?13 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第13回)では、仮定法現在、接続詞while、不定詞の副詞用法に着目してsentence 17を読解する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①綿貫・ピーターセン(2006). 時・場所の副詞節を導く接続詞, 表現のための実践ロイヤル英文法, 236-237,旺文社
②江川(1998). 比較級 英文法解説, 171-171, 金子書房
③今井(2021). 語尾が「無声・有声」の対のとき, フォニックス英語リスニング, 87-95, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(接続詞) ② 文法2(to不定詞副詞的用法) ③ phonics(語尾が無声・有声の対)
細目レベル ① 本コマでは接続詞のif とwhileについて学習する。接続詞は、語と語・句と句・節と節などを結びつける働きをする。「もし~したら…」「~したときに…」のように、…の部分(主節)に、~の部分(従位節)を結びつけるのが従位接続詞であり、本コマのif、whileも従位接続詞の働きをしている。時の従位接続詞としてはwhen とwhile が代表的だが、whenは「~するときに」という意味で使用され、whileは「~している間に(は)」というある長さの期間を表す。本ターゲット文中の”while on the stage” では、繰り返しに記述することを避けて “while someone was on the stage” の主語動詞が省略されていることを理解する。
次に、if「もし~したら…」の条件文について学習する。単なる条件として、”If you mixed red and yellow, you get orange.(赤色と青色を混ぜれば、オレンジ色になる)という事実を示す文となる。これを直接法という。一方で、if 節を用いる文では、仮想の条件を表すことができる。直接法の方にあり得ることを述べるのではなく、現実にはあり得ないことを「仮に~であれば、…であろうなあ。」と仮想する際に、if 節を過去形にする。つまり時制をずらすことによって、現在のことでありながら頭の中で仮定している心的距離をとる。これを「仮定法現在」という。本ターゲット文の骨子では、”If someone performed it terribly, one may conclude~.”(もしだれかがそれをひどく下手に演奏したとしたら、~だと考える人がいるだろうなあ。)という意味になる。現在であっても、頭の中での想像の仮定は、if 節の動詞を過去形にすることを理解する。

② To 不定詞について、今まで名詞用法、形容詞用法について学習しているが、本コマでは副詞用法を学ぶ。文中で述語動詞について説明を加える不定詞の用法を、副詞用法という。最もわかりやすいものとしては、目的「~のために」という意味で不定詞が使われる場合である。例えば、“I went downtown to buy clothes.”(私は服を買うために街に行った。)という意味であり、wentした目的を説明するために使用されている。さらに、不定詞の副詞用法には、結果「~した結果…」があり、本コマのターゲット文はこの意味で使われている。ターゲット文の骨子である“He rushed to conclude that S+V.” 「彼は急いだ結果、SがVだと結論づけた。(急いで結論付けてしまった)」という意味になることを理解する。
③ 本コマでは、単語の語尾が無声音と有声音では、母音の長さが変わる場合があることを学修する。下記の例では、語尾にtなどの無声音がくるとその直前の母音は短めに発音され、語尾にdなどの有声音が来ると、その直前の母音は長めに発音される。であるから、語尾ではなく単語中の母音に注意をする。具体的な語句は下記に示す。母音[æ]が短かめに発音されるhat, 長めに発音されるhad。母音[e]が短かめに発音されるdebt, 長めに発音されるdead。母音[i]が短かめに発音されるhiss, 長めに発音されるhis。母音[ɑ]が短かめに発音されるlock, 長めに発音されるlog。母音[ʌ]が短かめに発音されるbut, 長めに発音されるbud。母音[ei]が短かめに発音されるface, 長めに発音されるphase。母音[ɑi]が短かめに発音されるright, 長めに発音されるride。母音[ou]が短かめに発音されるclose(近い), 長めに発音されるclose(閉める)。母音[ju:]あるいは[u:]が短かめに発音されるuse(名詞), 長めに発音されるuse(動詞)。以上の違いを理解する。
キーワード ① 接続詞if (仮定法現在)、接続詞while ② 不定詞の副詞用法 ③ honics(語尾が「無声・有声」の対)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。今回は、接続詞として、ifやwhile等が含まれる文章を学習した。また、不定詞も副詞的用法を学習した。それぞれ本講義で解説する以上に多様な用法を含む単語であるため、「ロイヤル英文法」の解説個所を何度も読んでおくことで学習をさらに広げておいてほしい。理解が難しいと感じる箇所については、いつでも教員に尋ねていただいて構わない。
予習:テキストWhat is Social Psychologyの sentence 19 の単語を調べ、ノートに記述する。辞書を引く際には(オンライン辞書でもよい)、複数の意味を記述し、解説が示されていればそれを書き写して核となる意味を把握することが大切である。本文をノートに写し、解釈をする。解釈文は、正しい日本語に書き換える必要はない。英語と日本語では語順がことなるため、英語を読む順番に意味を解釈していく。そのためには英文の意味の塊を、把握できることが大切である。詳しくは次週で解説するが、まず自分で読みほどいてくる予習が、英語理解への近い道筋となる。

14 What is Social Psychology ? 14 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第14回)では、However、asの用法、there is 構文等を学び、sentence 19を読解する。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
①江川(1998). However, 英文法解説, 380, 金子書房
②綿貫・ピーターセン(2006). 時・場所の副詞節を導く接続詞, 表現のための実践ロイヤル文法, 236-237,旺文社
綿貫・ピーターセン(2006). There is 構文, 表現のための実践ロイヤル英文法, 479,旺文社
③今井(2021). 「同じ子音字」が連続するとき, フォニックス英語リスニング, 102-105, クロスメディア・ランゲージ
今井(2021). 「母音字+子音字の重なり」のとき, フォニックス英語リスニング, 106-109, クロスメディア・ランゲージ
コマ主題細目 ① 文法1(howeverの用法) ② 文法2(接続詞、前置詞としてのas) ③ phonics(同じ子音字の連続、母音字+子音字の重なり)
細目レベル ① 接続詞however(しなしながら)は、文頭・文中・文末の位置にもおくことができるが、書く時はかならずコンマ(,)で区切る必要があることに注意する。英語は理論的な言語であること以前にも述べたが、論の進め方にも特徴がある。自分の主張をしたいときには、必ず自分の主張とは反論になる事柄について述べておく。自己の主張のみならず、広く現象を述べることによって公平性を担保する。そのあとに、However, を用いて、自己の主張を打ち出す。つまり、英文ではHoweverの後にこそ、筆者が言いたいことが来ていることを理解する。第12コマで、「人の行動を説明するには、個人要因が決め手であると思うかもしれない。」と説明され、第13コマではその事例が示されている。しかし本コマでは、しかしながら、「人の考え方、感じ方、行動について説明できるのは、個人要因ではなく状況要因である。」と主張されている。その主張を導くHoweverであることを理解する。
② asには様々な用法があるが、本コマでは接続詞と前置詞として使用されていることを理解する。まず接続詞であるが、as はwhenやwhileと同様に、時の副詞節を導く。ターゲット文の骨子では”As situational factors are compared to personal factors, they are ~." (状況要因は個人要因と比べた時に、それらは~)となり、この場合の接続詞asは、接続詞whenと同じ意味で使われている。つぎに、第1コマで学習した用法と同様に、接続詞as は「~であるように」という意味でも用いられる。ターゲット文では ”As we all see in the chapter, S+V.” (我々がみなこの章で理解したように、~)という意味であることを理解する。さらに、本コマでは、as が前置詞「~として」でも使われていることに注意する。
最後に、there is 構文について学ぶ。There is A. という表現は、はっきりはしていないが何かしらAというものがあるというニュアンスを持っていることを理解する。

③ Tennis, rabbitなど、同じ子音が連続して使われる場合は、一つの文字とみなして発音される。第1コマで扱ったwell、第6のdifficult、passionately、第7コマのsetting、第11コマのdiffer、第12コマのtypically、assume、difference、第14コマのall、betterがこのルールに当てはまることを理解し、文字と音の関係を習得する。
さらに応用として、「母音字+子音字の重なり」のとき、母音字に強いアクセントがあれば、その母音字は「アルファベット読み」になる。同じ子音字が連続すると一文字でみなしてよいことは、学習した。例えばlatter (後者)がそれにあたる。しかし、tを一文字除いてlater(のちに)になると母音字は「エイ(アルファベット読み)」になる。例としては、bitter (苦い)では母音字iは「フォニックス読み」であるが、biter(エサなどに食いつく魚)とすると母音字iは「アイ(アルファベット読み)」になる。

キーワード ① 接続詞however ② as の用法、there is 構文 ③ phonics(同じ子音字の連続、母音字+子音字の重なり)
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 復習:本日学習した文法事項の理解を用いて、本コマでターゲットとした英文を自分で改めて解釈できるようにする。本sentenceを自力で読み下せるか今一度確認するとともに、接続詞howeverの使い方、asの用法、there is 構文について自身が説明できるかどうか確認してみる。
予習:第8回から今回までで、1段落を読み解釈を行った。本段落を学ぶ中で学習した文法事項に注目しながら、すべてのセンテンスを改めて解釈できるようにする。また、配布している音声教材を聴き、学習したセンテンスがどのようなイントネーション、塊で音読されているかを確認する。ノートには、センテンスが読まれている抑揚の高低を波のように書き記してくること。英語は、意味として強調するところを高く読むため、どの後に協調が置かれているのかを耳で確認する。さらに言葉はチャンクと言って、意味の塊で話されるため、どこが意味の塊なのかを確認しながら、ノートの英文に塊の終わりにスラッシュ/を記入してくる。

15 What is Social Psychology?15 科目の中での位置付け 本科目では、社会心理学の研究の手ほどきについて英語で記載されたテキストを用い、第1章 “What is Social Psychology?”を、一文一文丁寧に文法を理解しながらreading(読解)を行う。第1回から第7回、および第9回から第14回の各コマでは、文章の読解のかなめとなる文法事項に焦点を当て解説を行う。読解後は英文のshadowing(シャドーイング)を行い、文をチャンク(塊)として意味を把握しながら英語を音読する練習を行う。最後に、焦点となる文法を用いた短文のwritingを行うことで、英文再生能力を高める。第1回から第7回、第9回から第14回の授業内では、phonics(フォニックス)を学び、英語の文字と音の関係を学ぶ。英単語を目視する際に、即座に音声化することができる力をつける。英文を音声として認識できることで、英文の内容を読む力をも促進させる。読解・音読・英作文の鍛錬をトピックスごとに繰り返し行うことにより、英語の理解力の向上と、運用能力の上達を導く。第8回、第15回は復習コマとし、学生たちの理解の確認を行う。
本コマ(第15回)では、今まで学習した第2・3段落の文章の振り返りを行い、段落として何を伝えようとしていたのかについて改めて理解する。また、文法事項を振り返り、定着を図る。

大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 8-9, 有斐閣
②門田(2015). シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学,コスモピア
椢原・朱・齋藤・峯松・中西(2021). シャドーイングに基づく言語学習者の英語音声産出・知覚能力に対する多角的分析, 信学技法, 1―6.
③江川(1998). 状態動詞と動作動詞, 英文法解説, 203-206, 金子書房
コマ主題細目 ① 語彙、文法 ② Shadowing ③ writing
細目レベル ① まず第1段落第2段落で扱った語彙を確認する。名詞: textbook, introduction, cognition, emotion, behavior, classic(s), study (studies), context, setting, nature, self, thought(s), people, attitude, journey, outgroup member, type, norm, aggression, mind, example, experiment, explanation, factor, importance, chapter, reason, research, tool, predictor, way 動詞: change, aim(to), acquaint, deal (with), explore, examine, shape, think (about), investigate, continue, look (at), comply (with), include, differ (from), assume, explain, rush, conclude, affect, compare (to) 形容詞: short, well -known, distinct, prosocial, antisocial, personal, situational, introductory, underlying, better, various 副詞: typically, terribly, often 慣用句: in specific, as ~ as possible, S is likely to ~, be used to ~ing 以上の単語を本文中で扱ったが、意味を理解できているかの復習を行う。
次に、第9コマから第14コマで焦点を当てた文法事項を復習する。順序を示すマーカー、関係代名詞、分詞構文、as well as 、比較・原級、仮定法過去、不定詞の形容詞用法・副詞用法、接続詞as・while、howeverの方法が理解でき、本文が解釈できるかどうか確認を行う。

② 大坪・スミス(2017). 英語で学ぶ社会心理学, 2-3, 有斐閣
本授業では第9コマから14コマまでで解釈した英文を用い、意味内容の塊を捉えるためとListening 能力の向上を目指して、shadowing(シャドーイング)を行う。Shadowingはモデルの音声を聴取し、ほんの少しだけ遅れて復唱する認知タスクの高い訓練方法である。モデルの声を影のように模倣することからその名前がつけられている。Shadowingは、listeningと同時に脳が意味を検索し、意味解釈を行う訓練となる。それが同時通訳士の訓練として取り入れられ、さらに日本の英語教育においても英語習得の訓練として採用されるようになってきている(門田,2015)。日本人の大学1,2年生を対象にした最新の実証研究において、shadowingは聴解力の向上に効果があることが明らかになった(椢原・朱・齋藤・峯松・中西, 2021)。本授業では、Native speakerが朗読する、意味のまとまり(チャンク)に区切られた、音読スピードの緩やかなオリジナル音声教材を使用し、その教材とともにshadowingを実施する。意味解釈を終えた段階で、shadowingを行うことで、意味解釈の定着、listening能力の向上、さらには文章産出能力の強化をはかる。本コマでは第3段落のshadowingができるようにする。

③ 本コマでは引き続き5文型の、特にSV型、SVC型、SVO型の文が書けるようにする。主語と述語の語順で書くことを習得する。動詞は、状態を表す「状態動詞(state verb)」と動作を表す「動詞(action verb)」に分かれている。状態動詞の代表はbe であるが、そのほかにもbecome などがある。動詞がbe(is, areなど)、becomeであるときは、あとに形容詞等をとりSVC型の文を作ることを理解する。状態動詞には、beのほかにも、心理状態を表す動詞のことを指す。好意・希望を表すlike, want 、思考・認識を表すthink, know, imagine, suppose, understand、知覚に関する動詞see, look at (視覚)、hear, listen(聴覚)、feel (触覚) 等がある。これらbe動詞以外の状態動詞は、本人しかわからない心理作用や知覚を表しているため、一般的に進行形(ing形、~しているところである)を作ることはない。(例外もあるが)。一方で、動作動詞とは文字通り、動作を表す動詞をさす。本コマでは、第1段落で扱った語彙を利用して、短文のSV型、SVC型、SVO型の文を作れるようにする。
キーワード ① 語彙・文法 ② shadowing ③ SV型、SVC型、SVO型、状態動詞、動作動詞
コマの展開方法 社会人講師 AL ICT PowerPoint・Keynote 教科書
コマ用オリジナル配布資料 コマ用プリント配布資料 その他 該当なし
小テスト 「小テスト」については、毎回の授業終了時、manaba上において5問以上の、当該コマの小テスト(難易度表示付き)を実施します。
復習・予習課題 本コマまでで1段落を読み解釈を行った。第8コマから14コマまでの学習を整理し、文法に注目しながら、すべてのセンテンスを改めて解釈できるようにする。また、配布しているLestening教材を用い、学習したセンテンスがどのようなイントネーション、塊で音読されているかを確認する。ノートには、センテンスが読まれている抑揚の高低を波のように書き記してくること。英語は、意味として強調するところを高く読むため、どの後に協調が置かれているのかを耳で確認する。さらに言葉はチャンクと言って、意味の塊で話されるため、どこが意味の塊なのかを確認しながら、ノートの英文に塊の終わりにスラッシュ/を記入してくる。少しスピードの遅いshadowing用の音声教材を用いて、テキストを見ずに音を聴き取って文章を再生する練習を行う。さらに、第1回から第14回までで読んだすべての文章を改めて振り返ること。一人でここまですらすらと読み進められるようなら、あなたの英語力は着実に進化しているといえる。何度も繰り返し読み下すことが、テストに向けての最善の予習方法といえるだろう。
履修判定指標
履修指標履修指標の水準キーワード配点関連回
名詞 名詞には「普通名詞」「集合名詞」「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」があり、「普通名詞」は可算名詞となり複数を用いることができることを理解している。単数形と複数形で表された場合の意味の違いを理解している。特に「抽象名詞」は概念の意味で用いられると不加算名詞となり複数形をとらないが、具体的な事例や行為として表される場合は、普通名詞と同じように可算名詞となり複数形をとることを理解している。社会心理学で扱う専門的な用語を理解しスペルアウトできる。 名詞、抽象名詞、可算名詞、不加算名詞 10 1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13,14
形容詞・副詞と比較級 形容詞と副詞が、その性質・数量などの程度を比較するためにとる比較変化には、原級・比較級・最上級があることを理解している。原級にerをつけて比較級、および原級にestをつけて最上級をとる単語と、規則変化はせずに原級にmoreをつけることで比較級、(the) most をつけて最上級をとる単語の違いを理解している。また、比較したところ同程度であるということを意味する同等比較as ~as ・・の用法を理解し、「‥と同程度の~」という意味の文章を作成することができる。 形容詞・副詞・原級・比較級・最上級 10 6,10
自動詞・他動詞と不定詞 動詞には自動詞と他動詞の違いがある。自動詞は目的語を伴わない動詞であり、他動詞とは「~をする」というように目的語を伴って成り立ち、SVO型の文を作ることを理解し文章を解釈できるとともに、この知識を用いて英作文をすることができる。「to+動詞の原形」の形をとることを不定詞と言い、文中で名詞・形容詞・副詞の役割を果たすが、名詞用法としてでは「(動詞)すること」という文意になり、形容詞用法としては名詞のあとについて名詞を修飾していること、さらに副詞的用法では「~のために」などの意で動詞を修飾していることを理解している。 自動詞・他動詞・不定詞の名詞用法・形容詞用法・副詞用法 10 1,2,7,13
現在完了 現在時制・過去時制・現在完了の意味の違いを理解している。現在完了形は「S+have +動詞の過去分詞形」を用いて表されるが、表現としては過去の出来事や状態が何らかの点で現在と繋がりを持っていることを主張する表現であることを理解している。日本語にすると、単に「~した」という表現になってしまうが、英語では過去の時点を示す副詞(句)を伴って、過去の出来事が「今」と結びつくことを表すことに焦点化し、英文を解釈できる。 現在完了・現在時制・過去時制 10
能動態と受動態 SVO型は能動態であるが、O(目的語)がS(主語)として語られるときに作られる形を受動態と言い、「S +be動詞+Vの過去分詞形(by 能動態時の主語)」の形をとることを理解している。能動態でも受動態でも同じ意味を表すことができるが、その使い分けはやみくもに使用されているわけではなく、英文構成上の原則である「旧情報から新情報へ」という文脈の中で、意味理解の適切な順序として受動態が使用されていることを理解し解釈できる。 能動態・受動態 10 5
接続詞・前置詞 接続詞とは、SとVのある文動詞を結びつける働きをする語句であるが、種類として、文脈上対等に文と文を結ぶ等位接続詞(and、 but、 or、however、as well asなど)と、従位接続詞があることを理解している。時を表す従位接続詞として、whenのみならず、while、as、before、afterがあることを理解している。また、接続詞asには時ばかりでなく、「~なので」などの「理由」を表す用法を持つことを理解している。また「理由」をあわらす接続詞にはbecause、条件を表す接続詞にはifを使用することを理解している。
さらに、before, afterは接続詞のみならず、前置詞としても用いられることを理解している。その他、in、on、at、for、with、under、ofなどの前置詞のニュアンスと用法を
理解している。
接続詞・前置詞 10 2,3,7,12,13,14
分子と分詞構文 動詞には現在分詞(~ing形)と過去分詞形があるが、過去分詞・現在分詞には、名詞を修飾する形容詞的な役割があることを理解する、特に現在分詞に関しては、動名詞と言って「~すること」と名詞になることも理解する。
またこれら現在分詞や過去分詞を用い、副詞節を句の形に圧縮したものを分詞構文と呼ぶが、これが使用される場面は、主節の主語と従属節の主語が同じ場合であり、接続詞と主語を省略することによって簡潔な文章になるために用いられることを理解し、文章を解釈することができる。 
現在分詞・過去分詞・分詞構文 10 9,10,11
助動詞 動詞の原形と結びついて、話し手の気持ちを伝える働きをする「助動詞」の方法を理解している。具体的には、「能力・可能等」を示すcan、「可能性・許可等」を表すmay、「義務等」を表すmust、「意志、予定等」を表すwillを理解している。また、canとbe able to、mustとhave to、will とbe going toのニュアンスや使用場面の違いも習得している。
また、can、may、willの過去形であるcould、might、wouldが、単に過去を表す場合と、仮定・推測を表す意味を持つことを理解している。
助動詞 10 3,5,6
関係代名詞 関係代名詞that+S+Vの形で、「SがVであること」の意味を作ることを理解している。これをthat節というが、that節は、SVOのOの位置や、SVCのCの位置に来て文を構成することを理解する。またthat節がSの位置に来る場合は、仮主語のitを文頭に置き、It is that 構文を作ることを理解している。その応用として、It is likely that S+Vが、「SがVするようである。」という予想を表す文章となることを理解している。
また、関係代名詞whichの限定用法、非限定用法を理解している。
関係代名詞 10 3,5,7,9,11
疑問詞のある疑問文・疑問詞のない疑問文・関係詞 疑問詞what, which, where, when, who, howがあるが、それらが冒頭に繰る疑問文の作り方を理解している。同様に、疑問詞から始まらないYesかNoで答えられる疑問文を作ることができる。さらに、「~をどう思いますか」What do you think(that)S +V?の形とその応用で英作文を作ることができる。
また、関係詞として用いられているhowの使用法を理解している。howは先行詞がthe way(方法)となるが、それが省略され、how +S +VのかたちでSがVする方法という名詞節を作ることを理解している。
さらに、疑問詞which、what などが、「どの・何の〇〇かということ」というように名詞について関係形容詞の働きを持つことも理解している。
疑問文・疑問詞・関係詞 10 1,4,6
評価方法 期末試験(100%)によって評価する。
評価基準 評語
    学習目標をほぼ完全に達成している・・・・・・・・・・・・・ S (100~90点)
    学習目標を相応に達成している・・・・・・・・・・・・・・・ A (89~80点)
    学習目標を相応に達成しているが不十分な点がある・・・・・・ B (79~70点)
    学習目標の最低限は満たしている・・・・・・・・・・・・・・ C (69~60点)
    学習目標の最低限を満たしていない・・・・・・・・・・・・・ D (60点未満)
教科書 大坪庸介+アダム・スミス著『英語で学ぶ社会心理学』 (有斐閣)2,400円+税
参考文献 ジュミック今井著『フォニックス英語リスニング』(株式会社クロスメディアランゲージ)2,508円+税 江川泰一郎著『英文法解説・改定三版』(金子書房)1,870円+税 綿貫陽+マーク・ピーターセン著『表現者のための実践ロイヤル英文法』(旺文社)1,980円+税
実験・実習・教材費